説明

ブロードキャストメディアにリンクして購入するためのシステムおよび方法

ラジオ、またはテレビのブロードキャストのようなブロードキャストメディアに関連して、商品およびサービスを購入するシステムおよび方法であり、ブロードキャスト受信器が、メディアを受信する者によって購入されることが可能な商品またはサービスに関する情報を含むメディアを受信する。受信器は、ラジオ受信器のボタンを単に押す等のことにより、購入意欲を示すことを可能にすることによって、商品およびサービスの購入を可能にし、そして、その商品およびサービスの購入データを選択的に記録し、選択的に購入データを受信し、ベリファイする1つ以上のサーバへ購入データを伝える。受信器からの購入データの送信は、購入時において、または他の所定の時期あるいは場所において起こり得る。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、一般的に、ブロードキャストメディアならびにメディアを用いての商品およびサービスの販売に関する。特に、本発明は、ブロードキャストメディアにおける宣伝にもとづく商品およびサービスの遠隔購入を可能にするシステムおよび方法に関する。
【背景技術】
【0002】
ラジオおよびテレビのようなブロードキャストメディアは、メディアの開始以来、視聴者購入のために商品およびサービスを宣伝している。典型的な宣伝状況において、ブロードキャストメディアは、視聴者が少なくともその商品またはサービスの識別、またはそれらのブランド名を覚えるように、ならびに、購入の利点および魅力の一部を可能であれば、覚えるように、商品およびサービスの描写を含む。一部の例において、商品またはサービスを購入可能である特定の物理的な場所もまた、表されている。
【0003】
近年、電話またはインターネットアクセスのような他の通信メディアとリンクされたブロードキャストメディアにおいて宣伝が行われ、それによって、宣伝される商品またはサービスを見ている人が、個別の通信メディアを介してセールス部門と連絡し、商品またはサービスの購入をすることができる。例えば、ラジオのリスナーが、電話番号を含んで宣伝されたある特定のサービスを聞いた場合、彼または彼女は、その電話番号を聞いたその後に、またはその番号を記録し、それからしばらくした後に、のいずれかに電話を掛けることができる。携帯電話の到来および普及と共に、車を運転している人、そうでなければブロードキャストラジオの遠隔リスナーが、このように同様にして、商品またはサービスを購入することができる。購入のための商品およびサービスのみを宣伝するメディア、ラジオ、テレビ、およびサテライトの特定の宣伝専用ブロードキャストチャンネルも存在する。これらのチャンネルは、通常、視聴者の購入のための専用電話番号および/またはインターネットサイトを有する。そしてそれらのチャンネルは、通常、購入者が電話をする際、所望の購入商品またはサービスの示差的な描写を思い出し、それを与える必要はなく、その商品の例えば所定の商品コードまたは番号のような商品識別子を覚えることのみが必要であるように、販売される商品およびサービスに特定の識別子を与える。
【0004】
しかしながら、ブロードキャストメディア宣伝のこれらシステムは、通常、視聴者の人々が個別に商品またはサービスの販売者側に連絡をし、電話番号またはインターネットサイト等の販売者側への連絡方法、および、所望の購入商品またはサービスの描写または少なくともその商品の識別子コードとの両方を覚えることを必要とする。さらに、ブロードキャストメディアおよび宣伝を受信する人が、通信チャンネルから離れて位置し得、また、車を運転しながらラジオの宣伝を聞いている人のように、購入商品またはサービスにあまり注意を注ぐことができないこともある。そのような状況において、商品サービスの直接購入の困難、購入品および連絡の情報の記録の困難、または、購入連絡情報または商品またはサービスの描写の記憶の困難、それら全てが、商品またはサービスの販売可能性に不利な影響を与える。
【0005】
ブロードキャストメディアに付随する宣伝において起こる他の問題は、ブロードキャスト内において、メディアに特定の宣伝または製品の識別はないが、購入可能であり得、送信される他の存在するメディアをしばしば含み、それによって購入可能性のある購入者を変えることである。例は、リスナーが歌購入のために識別できるように、その歌の題名またはそのアーチストが個別に知らされない、ラジオ上にブロードキャストされる歌である。そのような例において、そのリスナーまたは購入可能性のある者は、ブロードキャストメディアに含まれる特定の商品またはサービスに関する購入情報、そして、その商品またはサービスを実際に購入する場所との両方を習得するための追加的なアクションを取らなければならない。
【0006】
従って、ブロードキャストメディアを聞いているおよび/または見ている人が、第2の通信手段に頼らずして、ブロードキャスト内において宣伝される商品またはサービスの購入を容易にすることが可能なシステムおよび方法を提供することは、有利である。一度、購入希望を示すと、システムおよび方法は、ベリファイのための、または後に続く行動のためのその購入とのさらなる関りを要求すべきではない。さらに、システムおよび方法は、購入に対する特定な識別データが明白に与えられない場合においても、ブロードキャストメディア内において識別される商品およびサービスの購入を可能にすべきである。従って、遠隔アクセス可能な診断インターフェースを提供するそのようなシステムおよび方法が、本発明の第一に向けられる対策である。
【発明の開示】
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は、ラジオ、またはテレビのブロードキャストのようなブロードキャストメディアに関連して、商品およびサービスを購入するシステムおよび方法であり、ブロードキャスト受信器が、メディアを受信する者によって購入されることが可能な商品またはサービスに関する情報を含むメディアを受信する。受信器は、ラジオ受信器のボタンを単に押す等のことにより、購入意欲を示すことを可能にすることによって、商品およびサービスの購入を可能にし、そして、その商品およびサービスの購入データを選択的に記録し、選択的に購入データを受信し、ベリファイする1つ以上のサーバへ購入データを伝える。受信器からの購入データの送信は、他の装置との通信を介して、購入時において、または他の所定の時期において起こり得、購入の完了の際、全ての格納された購入データは装置へ送信される。
【0008】
ブロードキャストメディアとリンクして、商品およびサービスを購入するための方法が、ブロードキャストメディアを受信する人によって購入可能な商品、およびサービスに関する情報を含むブロードキャストメディアをブロードキャスト受信器において受信するステップと、ブロードキャストメディアに関連して購入する商品およびサービスのための、購入データをブロードキャスト受信器において選択的に記録するステップと、少なくとも1つのサーバへ購入データをブロードキャスト受信器から送信するステップと、少なくとも1つのサーバにおいて購入データを受信するステップと、少なくとも1つのサーバにおいてブロードキャスト受信器からの購入データをベリファイするステップとを特に含む。方法が、購入データを格納するステップと、所定の時期において、サーバへ格納された購入データを送信するステップを含み、その所定の時期は、受信器がサーバと、または他のコンピュータ装置との通信を可能にする時である。
【0009】
従って、目的は、遠隔にある受信器においてブロードキャストメディアを受信する者が、そのブロードキャストメディア内において宣伝される商品および/またはサービスの購入をすることが可能なシステム、および方法を提供することである。ボタンを単に押したり、スイッチを始動する等を介して、商品またはサービスの購入意欲を示し、購入に当たって、それ以上の購入者との関りは、好ましくは必要でない。さらに、ブロードキャスト受信器は、適切な識別データがブロードキャストメディアのストリーム内にある限り、購入のための宣伝無しに、歌等のブロードキャストメディアにおいて識別される商品およびサービスの購入を可能にする。
【0010】
本発明の他の目的、利点および特徴は、後述の図面の簡単な説明、発明を実施するための最良の形態および特許請求の範囲の概観と共に明らかになるであろう。
【発明を実施するための最良の形態】
【0011】
図面に関して同様の番号は同じ要素を表す。図1は、無線などのブロードキャストメディアのための自動車12において示されるブロードキャスト受信器14を用いたシステム10の一実施形態を図示する。受信器14は、サーバ32と選択的に通信するが、潜在的には、ブロードキャストメディア内で宣伝された商品およびサービスを購入するために、PDAなどのような二次的なコンピュータ34または他のモバイル通信機器、携帯電話、およびパーソナルコンピュータなどの他のコンピュータデバイスと選択的に通信する。システム10において、一つ以上のブロードキャスト受信器14は、電波塔20からの無線信号などのブロードキャストメディアを受信し、そのメディアは、曲やサービスの広告などといった商品およびサービスに関連する情報を含み、そのメディアを受信する人によって購入され得る。
【0012】
この実施形態において、受信器14はボタン15または他の手段を含み、その個人は、サービスがブロードキャストメディアに広告されている間に、単に商品またはサービスを購入したいことを示すことができる。一例として、リスナーがラジオで流れている曲を聴く場合、彼又は彼女はその曲を含むアルバムを購入するためにボタン15を押す。ブロードキャスト受信器14は、ボタン15を押した後に、音声および/または視覚的アラートを介して、購入が有効であるかどうかをその人に知らせる。いったんボタン15が押されると、ブロードキャスト受信器はさらに、購入データを記録し、次いで、その購入データを、サーバ32および34などの一つ以上のサーバに送信し、一つ以上の受信器14から送られた購入データを選択的に受信し、ベリファイする。
【0013】
システム10は、自動車12におけるブロードキャスト受信器14と一つ以上のサーバ32および34との間の、いくつかの潜在的な通信路を有することが示される。購入データが受信されたとき、ブロードキャスト受信器14は、サーバ32などのサーバと直接に通信することができ、それは無線ネットワークまたはインターネット接続18を介し、あるいは、衛星24と通信することなどのような無線リレーを介し、次いで、購入データを別個の受信器22へとリレーし、受信器22は、サーバ32にアクセス可能である場合、そのデータをLAN30または他のネットワークへ通信する。ブロードキャスト受信器14はまた、LAN30の受信器22と直接に通信することができる。LAN30側に示されるのは、プリンター36であり、それは、いったん購入データがサーバ側で受信されると、他の迅速な印刷または出力手段を含み得る。
【0014】
ここでさらに記載されるように、購入データを格納するために実施される場合、ブロードキャスト受信器14は、購入データを格納し、次いで、所定の時間または場所に、格納されたデータを送信する。例えば、ブロードキャスト受信器14は購入データを格納し得、次いで、自動車12が、ホーム24におけるホームコンピュータ16の無線ネットワーク通信または見通し範囲(line−of−sight)通信の範囲内である場合、無線通信は、ブロードキャスト受信器14が購入データをホームコンピュータ16に送信し、次いで、ホームコンピュータ16が購入データをサーバ32またはサーバ側LAN30に送信する。あるいは、ブロードキャスト受信器14は、単に、サーバ側受信器22の範囲内になるまで、購入データを格納することができ、所定の時間にて購入データを送信することができ、サーバ側デバイスは、例えば、全ての購入データが午後6時に送信された、などの、任意の購入データの受け取りを前もって処理する。いったん購入データがベリファイされると、商品およびサービスの送達は、メール、国際宅配便、直接のダウンロードまたは電子取引、フォローアップ(follow up)通信、あるいは他の送達方法など、技術的に知られた任意の方法を介して達成される得る。
【0015】
ブロードキャスト受信器14の構成要素は、より詳細には、図2のブロック図において示される。ブロードキャスト受信器14は、Intel(商標)、Motorola(商標)、またはTexas Instruments(登録商標)によって製造される製品のような、メインプロセッサ44を有するコンピュータプラットフォーム38を含み、技術的に知られているように、全ての中央ロジックを実行する。メモリ40は、必要に応じて、任意の構成要素を格納するために、およびデータを転送するために存在する。プラットフォーム38上には、ブロードキャストメディアを受信するためのブロードキャスト受信器46があり、それは、ラジオ、テレビ、短波、あるいは他のデジタルまたはアナログの無線信号であり得る。また、通信インターフェース42と通信する購入セレクタ48があり、購入データを、サーバ32などの他のコンピュータデバイスに送信する。この実施形態において、購入セレクタ48は、選択ボタン15と連動し、人がブロードキャストメディアにおいて商品またはサービスを購入することを望んでいるかを決定する。メインプロセッサ44は、商品またはサービスが購入のために識別され得るために、識別データがブロードキャストメディアデータストリームにおいて存在するかどうかを決定することができる。しかしながら、示された任意の構成要素は、ここで記載されるように、任意のステップまたは機能を実行するに十分なロジックを含み得る。
【0016】
識別データは、通常、ブロードキャストメディアストリーム内において、バンド内にあり、通信識別データへの別個の通信チャンネルは必要ない。一例としては、受信器14が記録する曲の冒頭におけるデータフレームであり、その放送の間に、その曲が購入のために選択された場合、受信器14は即座に利用可能な識別データを有する。したがって、流れるべき次の曲にて、新しいフレームがロードされ、受信器は、要求された場合であっても、その曲の購入を企てようとはしない。あるいは、ブロードキャスト受信器14は、現在監視されているチャンネルに関する特定のブロードキャスト受信器46などのような、他の構成要素からデータを集めるためのロジックを含み、その時間が記録された場合、購入データ内のチャンネルおよび時間のリレーは、所望されて購入された商品またはサービスのIDを決定するために、サーバ32を探索され得る。
【0017】
購入データは、コード、トークン、MIN、ピンナンバー、または他の証印などの、購入者のIDを少なくとも含み、また、所望され購入された商品またはサービスを識別するために十分なデータを少なくとも含む。購入データが、作成された場合に、迅速にブロードキャスト受信器14から送信されない場合、それは、メモリ40に格納され得、所定の場所または時間にて、通信インターフェース42を介して送信され得る。ブロードキャスト受信器14は、無線周波数(RF)および赤外線(IR)通信などの、技術的に知られているような、通信インターフェース42のための、任意の有線または無線通信手段を含み得、サーバ32、ホームコンピュータ16、受信器22、または衛星24、あるいは任意の他のコンピュータデバイスと通信する。
【0018】
ブロードキャスト受信器14はここで、プラットフォーム38上の単一のデバイスとして示される一方で、ブロードキャスト受信器14は、いくつかのデバイスからなり得、それぞれは、ここで述べられるように、一つ以上の機能を実行することができる。一実施形態において、別個のブロードキャスト受信器14と通信する、購入セレクタ48および通信インターフェース42のための別個のデバイスは、有線または無線接続のいずれかによって、別個のブロードキャスト受信器46と通信し、ブロードキャストメディア内の、あるいは、ブロードキャスト受信器14によって受信される、任意の情報データを抽出し得、その結果、個人は宣伝されている商品またはサービスを購入することができる。例えば、ブロードキャスト受信器46がホームステレオである場合、別個の購入セレクタ48および通信インターフェース42は、ホームステレオの近くまたはそれに接続されて、配置され得る。リスナーが無線放送において宣伝された商品またはサービスを聞く場合、彼または彼女は、購入セレクタ48をアクティベートさせ、ここで記載された方法において商品またはサービスを購入する。
【0019】
本システム10の一つの利点は、ブロードキャストメディアは、商品およびサービスの購入についての情報を、公然と明示的に含んでいないことである。一例として、ブロードキャストメディアが無線方法である場合、それぞれの曲は、そのIDの広告を含まず、さらに、ブロードキャスト受信器14のユーザに、購入のために利用可能であることも述べない。ブロードキャストメディアは、ブロードキャスト受信器が、購入を所望される商品またはサービスを識別できるように、IDデータを含む限り、その個人は、ボタン15を押すなどで、購入する要求を単に示すことができ、ブロードキャスト受信器14は、その商品またはサービスがシステム10を使用して購入可能ではないことをその人に知らせる。従って、ブロードキャストメディアは、商品およびサービスの購入についてのブロードキャストメディアストリームにおける任意の明示的な情報を含むことを要求しない。商品またはサービスは、アルバムの購入またはコンサートのチケットの購入などといった、有形の商品またはサービスであり得、あるいは、他の支払い、または災害への寄付または政治献金などの、安全な取引であり得ることに注意されたい。
【0020】
図3は、受信されたブロードキャストメディアとリンクされる商品またはサービスを購入するために、ブロードキャスト受信器14上にて実行されるプロセスのフロー図である。ブロードキャスト受信器14は、ユーザが、決定70にて示されるように、商品またはサービスを購入するように要求するかどうかに関する決定をする。決定70にて何も購入されない場合は、次いで、プロセスは繰り返し、ブロードキャスト受信器70は、ユーザ入力の待機状態となる。別の方法では、ユーザが決定70にて購入を要求する場合(つまり、ボタン15が押された)、次いで、IDデータがブロードキャストデータストリームにおいて存在し、購入を所望される商品またはサービスが、決定72において示されるように、識別され得るかどうかに関する決定がなされる。決定72にて、IDデータが存在しない場合、次いで、ステップ74にて示されるように、エラーは、ユーザに出力され、次いで、プロセスは決定70に戻る。
【0021】
別の方法では、IDデータは、決定72におけるブロードキャストメディアストリームに存在する場合、ステップ76に示されるように、購入データは受信され、購入データは次いで、生成され、ステップ78において格納される。この実施形態がメモリ40にデータを格納する一方で、購入データの迅速な送信が実行される場合、ステップ78は必要がない。決定80において示されるように、購入データが送信されるかどうかに関する決定がなされ得る。それは、時間が経過するか、その時点での購入データの送信が、さもなければ所望されるか、に関する決定であり得る。購入データの送信が、決定80にて示されない場合、次いで、プロセスは、決定70に戻り、さらなるユーザ入力を待機する。別の方法では、購入データの送信が決定80にて示された場合、次いで、決定82にて示されるように、購入データの送信がその時点で可能であるかどうかに関する決定がなされる。購入データの送信が決定82にて可能ではない場合、次いで、ステップ74にてエラーがユーザに出力され、そのプロセスは決定70に戻り、ユーザ入力を待機する。または、購入データの送信が決定82にて可能である場合、次いで、購入データは、ステップ84にて示されるように、サーバ32に送信され、次いでそのプロセスは、決定70に戻り、ユーザ入力を待機する。
【0022】
図4は、ブロードキャスト受信器14から購入データを受信するサーバ32上で実行されるプロセスの一実施形態を図示するフロー図である。サーバ32のこの実施形態は、購入データの受け取りを待機し、決定90において示されるように、購入データがブロードキャスト受信器14から受信されるかどうかに関する決定が第1になされる。サーバ32は代替的には、ポーリング(polling)し、ブロードキャスト受信器14が任意の格納された購入データを送信することを要求するように、実施され得る。決定90にて何も購入データがない場合、次いで、プロセスは、決定90にて繰り返し、購入データを待機する。別の方法では、購入データが決定90にて受信された場合、次いで、ステップ92において示されるように、購入データは受信され、次いで、購入者が、決定94にて示されるように、認定されるかどうかに関する決定がなされる。
【0023】
購入者の認定は、そのサービスに入会している者、または、別の方法にて、購入データに基づいてサーバ32に識別可能である者など、特定の購入者のデータベースからであり得る。一例として、購入者は、ウェッブサイトにて入会し、曲を事前に購入し、サーバ32は、購入者を認定し、曲をクレジットする。別の例は、ブロードキャスト受信器14から送信された、購入データにあるクレジットカード番号である。この実施形態において、ブロードキャスト受信器14のユーザは、都合の良い時間に彼または彼女のクレジットカードデータを入力し、受信器14は、クレジットカードデータを格納し、購入選択インジケータ15がアクチュエートされる場合に送信される購入データとともに、送信する。サーバ32は、次いで、クレジットカードデータの受け取りにおいて購入者を識別することができる。
【0024】
購入者が決定94で認定されない場合、次いで、ステップ96に示されるように、エラーは、サーバ32のオペレータに出力されるか、一般的なエラーがサーバOSにスロー(thrown)され得、プロセスは決定90に戻り、購入データの受け取りを待機する。別の方法では、購入者は決定94において認定され、次いで、購入データが、決定98に示されるように、ベリファイ可能であるかどうかに関する決定がなされる。購入データが、決定98においてベリファイ可能でない場合、次いで、エラーはステップ96に出力され、プロセスは、決定90に戻り、購入データ受け取りを待機する。別の方法では、購入データが、決定98においてベリファイ可能である場合、購入者が決定94(前提条件)にて認定されるとともに、購入は、ステップ100に記録され、プロセスは、決定90に戻り、さらに購入データを待機する。
【0025】
決定94および決定98は組み合わされ得、ならびに、他の決定は、購入データが受け入れられる前になされ得ることは理解されたい。さらに、ステップ84からステップ92までの、サーバ32へのブロードキャスト受信器14の間のリンクは、SSL、または他の安全なリンクのタイプであり得、購入データは安全である。
【0026】
システム10は、無線放送などのブロードキャストメディアとリンクして、商品およびサービスを購入するための方法であって、その方法は、ブロードキャストメディアを受信する人によって購入可能な商品、およびサービスに関する情報を含むブロードキャストメディアをブロードキャスト受信器14において受信するステップと、ブロードキャストメディアに関連して購入する商品およびサービスのための、購入データをブロードキャスト受信器14において選択的に記録するステップと、少なくとも1つのサーバ32へ購入データをブロードキャスト受信器14から送信するステップと、少なくとも1つのサーバ32において購入データを受信するステップと、少なくとも1つのサーバ32においてブロードキャスト受信器14からの購入データをベリファイするステップとを包含する発明の方法を提供することが理解され得る。購入データを送信するステップが複数のサーバ(サーバ32およびサーバ34など)へ購入データを送信し得、サーバ(サーバ32)の1つの購入データを格納するステップをさらに包含し、購入データをベリファイする前記ステップが異なったサーバ(サーバ34)において起こる。
【0027】
購入データを送信するステップが、SSLまたは他のデータ暗号化方法を介して、安全な通信チャンネルを経由して、ブロードキャスト受信器14からサーバ32へ、購入データを送信することであり得る。その方法はさらに、メモリ40などにおいて、ブロードキャスト受信器14における購入データを格納するステップを含み得、次いで、ホーム24または受信器22の近くなどの、所定の位置にある場合に、ブロードキャスト受信器14からサーバ32へ、格納されたデータを送信する。その方法はまた、ブロードキャスト受信器14にて、購入データを格納するステップを含み、所定の期間に、ブロードキャスト受信器14からサーバ32へ、格納されたデータを送信する。
【0028】
さらに、図2のブロードキャスト受信器14において示されるように、ブロードキャスト受信器14において、ブロードキャストメディアを受信する前記ステップが、ラジオ受信器においてラジオ信号を受信し得る。ブロードキャスト受信器14において、ブロードキャストメディアを受信するステップが、ブロードキャスト内に含まれる商品およびサービスの購入に関する情報を含むかまたは含まないブロードキャストメディアを受信し得、そのブロードキャスト受信器14が、ユーザの購入が可能でないことを知らせる。
【0029】
図3および図4に関連して、本方法は、例えば、機械可読の命令のシーケンスを実行するために、メインプロセッサ44およびサーバ32などのような、ブロードキャスト受信器14の一部を動作することによって、インプリメントされ得る。その命令は、単一保持の、またはデータ格納の第1、第2、第3のメディアの様々なタイプに存在し得る。媒体は、例えば、ネットワーク18またはLAN30の構成要素によってアクセス可能な、または、それらに内在する、RAM(図示せず)を含み得る。RAM、フロッピー(登録商標)ディスク、または他の二次的な格納メディアのいずれかに含まれ、その命令は、DASD格納装置(例えば、従来の「ハードドライブ」またはRAIDアレイ)、磁気テープ、電気的読み出し専用メモリ(例えば、ROM、EPROM、EEPROM)、フラッシュメモリカード、光学格納デバイス(例えば、CD−ROM、WORM、DVD、デジタル光学テープ)、ペーパー「パンチ」カード、またはデジタルおよびアナログ送信媒体を含む、他の適切な格納媒体などの、機械可読データ格納媒体に格納され得る。さらに、ここで述べられた任意の機能は、当業者には明らかであるような、ハードウェア、ソフトウェア、またはデジタル論理および/またはソフトウェアコードを有するファームウェアにおいてインプリメントされ得る。
【0030】
前述の開示は本発明の例示的な実施形態を示すが、様々な変更および修正が、添付された請求項によって制限される本発明の範囲から逸脱することなく、なされ得る。さらに、本発明の要素は、単数にて記載され、請求され得るが、複数もまた、単数であると明らかに述べられ、制限されていない限り、検討されるべきである。
【図面の簡単な説明】
【0031】
【図1】ブロードキャスト内において宣伝される商品およびサービスの購入のための、サーバと、および可能性としては、他のコンピュータ装置とも選択的に通信するブロードキャストメディアのためのブロードキャスト受信器を伴なうシステムの一実施形態を表す図である。
【図2】ブロードキャスト受信器の一実施形態の透視図およびブロック図である。
【図3】受信されたブロードキャストにリンクして、商品またはサービスを購入することを、ブロード受信器上で実行されるプロセスのフローチャートである。
【図4】ブロードキャスト受信器から購入データを受信するサーバ上で実行するプロセスのフローチャートである。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ブロードキャストメディアとリンクして、商品およびサービスを購入するためのシステムであって、該システムは、
ブロードキャストメディアを受信する人によって購入可能な商品、およびサービスに関する情報を含む該ブロードキャストメディアを受信する1つ以上のブロードキャスト受信器であって、該受信器が、該ブロードキャストメディアに関連して購入する商品およびサービスのための、購入データをさらに選択的に記録する、1つ以上のブロードキャスト受信器と、
該1つ以上の受信器から送信される購入データを選択的に受信し、ベリファイする一つ以上のサーバーと
を備えるシステム。
【請求項2】
前記ブロードキャストがサーバと通信状態にある、請求項1に記載のシステム。
【請求項3】
前記ブロードキャスト受信器が、前記購入データを格納し、所定の場所において、該格納された購入データを送信する、請求項1に記載のシステム。
【請求項4】
前記ブロードキャスト受信器がラジオを含む、請求項1に記載のシステム。
【請求項5】
前記ブロードキャストメディアが、前記商品およびサービスの前記購入に関する情報を含む、請求項1に記載のシステム。
【請求項6】
前記ブロードキャストメディアが、前記商品およびサービスの前記購入に関する情報を含まない、請求項1に記載のシステム。
【請求項7】
前記ブロードキャスト受信器が単一の装置である、請求項1に記載のシステム。
【請求項8】
前記ブロードキャスト受信器が、ブロードキャストメディア受信器および購入選択装置を含む少なくとも2つの装置を備える、請求項1に記載のシステム。
【請求項9】
ブロードキャストメディアとリンクして、商品およびサービスを購入するためのブロードキャスト受信器であって、該ブロードキャスト受信器は、
ブロードキャストメディアを受信する人によって購入可能な商品、およびサービスに関する情報を含む該ブロードキャストメディアを受信し、
該ブロードキャストメディアにリンクして購入する商品およびサービスのための、購入データをさらに選択的に記録し、
他のコンピュータ装置へ該購入データを選択的に送信する、ブロードキャスト受信器。
【請求項10】
購入選択インジケータをさらに備える、請求項9に記載のブロードキャスト受信器。
【請求項11】
前記ブロードキャスト受信器がさらに、前記購入データを格納し、所定の場所において、該格納されたデータを送信する、請求項9に記載のブロードキャスト受信器。
【請求項12】
ブロードキャストメディアとリンクして、商品およびサービスを購入するための方法であって、該方法は、
ブロードキャストメディアを受信する人によって購入可能な商品、およびサービスに関する情報を含む該ブロードキャストメディアをブロードキャスト受信器において受信するステップと、
該ブロードキャストメディアに関連して購入する商品およびサービスのための、購入データを該ブロードキャスト受信器において選択的に記録するステップと、
少なくとも1つのサーバへ該購入データを該ブロードキャスト受信器から送信するステップと、
該少なくとも1つのサーバにおいて該購入データを受信するステップと、
該少なくとも1つのサーバにおいて該ブロードキャスト受信器からの該購入データをベリファイするステップと
を包含する方法。
【請求項13】
前記購入データを送信する前記ステップが複数のサーバへ該購入データを送信することであり、
前記サーバの1つの該購入データを格納するステップをさらに包含し、
該購入データをベリファイする前記ステップが異なったサーバにおいて起こる、
請求項12に記載の方法。
【請求項14】
前記購入データを送信する前記ステップが、前記ブロードキャスト受信器から安全な通信チャネルを介して前記サーバへ前記購入データを送信する、請求項12に記載の方法。
【請求項15】
前記ブロードキャスト受信器において前記購入データを格納するステップと、
該ブロードキャスト受信器が所定の場所にある場合、該ブロードキャスト受信器から前記サーバへ該格納されたデータを送信するステップと
をさらに包含する、請求項12に記載の方法。
【請求項16】
前記ブロードキャスト受信器において前記購入データを格納するステップと、
所定の時期において、該ブロードキャスト受信器から前記サーバへ該格納されたデータを送信するステップと
をさらに包含する、請求項12に記載の方法。
【請求項17】
ブロードキャスト受信器において、ブロードキャストメディアを受信する前記ステップが、ラジオ受信器においてラジオ信号を受信することである、請求項12に記載の方法。
【請求項18】
ブロードキャスト受信器において、ブロードキャストメディアを受信する前記ステップが、該ブロードキャスト内に含まれる前記商品およびサービスの購入に関する情報を含むブロードキャストメディアを受信することである、請求項12に記載の方法。
【請求項19】
ブロードキャスト受信器において、ブロードキャストメディアを受信する前記ステップが、該ブロードキャスト内に含まれる前記商品およびサービスの購入に関する情報を含まないブロードキャストメディアを受信することである、請求項12に記載の方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公表番号】特表2007−507160(P2007−507160A)
【公表日】平成19年3月22日(2007.3.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−527987(P2006−527987)
【出願日】平成16年8月10日(2004.8.10)
【国際出願番号】PCT/US2004/025774
【国際公開番号】WO2005/036316
【国際公開日】平成17年4月21日(2005.4.21)
【出願人】(506097885)
【Fターム(参考)】