説明

ブーツ保持具用シートおよびブーツ保持具

【課題】 一足のブーツを同時に形状保持するとともに、ブーツ自体の倒れを防止することができ、かつブーツへの装入が容易で、非使用時には一枚のシートに展開して保管することができ、構造が簡単で製作コストも安価なブーツ保持具用裁断シートおよびブーツ保持具を提供する。
【解決手段】 本発明のブーツ保持具20は、1枚の弾性シート(10)から形成され、この弾性シートの下端中央位置から上端近傍位置まで下端側が漸次幅広となるように切込み8を形成し、この切込み位置から両側部に至るシート半体部の各々を筒状に巻回するとともに、シート半体部の巻回した状態で該シート半体部の上端部どうしを重ね合せ状態に接合してなるものである。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ブーツを一定の形状に保持するとともに床上に置いたブーツの倒れを防止するブーツ保持具、およびこのブーツ保持具を作成するのに用いられるブーツ保持具用シートに関する。
【背景技術】
【0002】
胴筒部の長いロングブーツの場合、該ロングブーツを脱いでそのまま玄関などの床上に置くと、ブーツの胴筒部が折れ曲がったり、ブーツ自体が床上に倒れたりする。また、ブーツの胴筒部が皺になり、そのまま放置するとブーツ全体が型崩れを起こす原因となる。
【0003】
従来、このようなブーツの形状の崩れを防止するために、中実の柱状詰物をブーツの胴筒部に詰め込んで該胴筒部の折れ曲がりを防ぐことが行われている。そのほか、各種のブーツ保持体や保持具も提案されている。例えば特許文献1に示すブーツ形状保持体は、気体を封入した複数の空気室をもつプラスチックシートを手動で円筒状に丸めて前記ブーツの胴筒部に緊密に挿入するようにしている。この構造は、前記保持体を前記胴筒部に挿入したとき、前記保持体の前記空気室が圧迫されて前記胴筒部に膨張力が負荷され、これによって前記ブーツの胴筒部の形状を維持しようとするものである。
また、特許文献2に示すロングブーツスタンドは、伸長方向に付勢されているスライド軸の先端にブーツの胴筒部上縁を挟み付けるクリップを取り付け、前記スライド軸を伸長させた状態に床上に立てたとき、前記クリップに前記胴筒部上縁を把持されたブーツが自重で床上に降下してブーツ胴筒部が真直状態に保持されるという構成である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2008−272427号公報
【特許文献2】特開2007−136129号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上述した特許文献1に示されるブーツ形状保持体は、中空円筒状の保持体をブーツの胴筒部に嵌挿するため、中実の詰物を前記胴筒部に詰め込む場合と比べてブーツの内底部からの不快な臭気を逃がすことができる利点はあるものの、筒状の保持体に形成した気体封入空気室を圧縮しつつ前記ブーツの胴筒部に緊密に嵌挿し、そのときの前記空気室の弾発力でブーツ胴筒部を拡径する構成のため、前記胴筒部への挿入操作が困難であり、特にロングブーツのような場合、挿入途中で前記保持体の筒体部が団子状に変形を起こして挿入ができなくなる等の不都合がある。そして、特許文献1記載のブーツ形状保持体は、片方のブーツの形状を保持することは可能であるが、片方のブーツそれ自体は、横方向に倒れやすいという問題があった。
【0006】
また、特許文献2のロングブーツスタンドはバネ挟み状のクリップでブーツ胴筒部の上端を挟み付けるのが煩雑であり、また、前記スライド軸を伸長付勢している伸縮体による引上げ力とブーツの自量とのバランスを適切にする必要があり、前記ブーツの長さなど種々仕様のブーツに対して共通に適用できない場合があり、各々のブーツごとに専用のスタンドを用意しなければならないという不便がある。前記伸縮体の伸長力(引上げ力)と前記ブーツの自重とのバランスが適切でない場合には、床上に立てたスライド軸に支持された前記ブーツが床面から浮き気味となり、ブーツ全体がブーツスタンドとともに倒れるおそれがあり、一対のブーツを一体的に安定した状態で起立保持することは困難であった。
【0007】
本発明は、一足のブーツを同時に形状保持するとともに、一体に起立状態を保持してブーツ自体の倒れを確実に防止することができ、かつ前記ブーツへの装入が容易で、しかも非使用時には一枚のシートに展開して保管することができ、構造が簡単で製作コストも安価なブーツ保持具用シートおよびブーツ保持具を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記の目的を達成するために本発明に係るブーツ保持具用シートは、略矩形状弾性シートの下端中央位置から上端近傍位置まで切込みを形成し、前記切込み位置から両側部に至るシート半体部の各々を筒体部形成シートとしてなることを特徴とする。
【0009】
本発明の一つの形態によれば、前記弾性シートの前記切込みの横幅をその中途位置から下端側へ向けて末拡がり状としてなることを特徴とする。
【0010】
前記弾性シートの上部には、前記シート半体部の巻回状態を保持する固定手段を設けてなることを特徴とする。
【0011】
また、本発明に係るブーツ保持具は、一対のブーツの起立状態を保持するブーツ保持具であって、ブーツ胴筒部に挿入される2本の筒体部を有し、該筒体部はその上部で互いに接合されてなることを特徴とする。
【0012】
本発明の一つの形態によれば、前記ブーツ保持具は、1枚の弾性シートから形成され、展開状態において下端中央位置から上端近傍位置まで切込みが形成されてなる前記弾性シートの前記切込み位置から両側部に至るシート半体部の各々を筒状に巻回して筒体部を形成してなることを特徴とする。
【0013】
前記筒体部は、筒体部は、巻回両端部間に形成されたスリットにより周径を変化自在とし、ブーツ胴筒部内周方向に向かい拡開状態にてブーツ胴筒部に挿入されることを特徴とする。
【0014】
前記ブーツ保持具の両筒体部は、前記両筒体部どうしが上端から下端へ向かって開いてなる略逆V字状状態に両筒体部上部で接合されてなることを特徴とする。
【0015】
前記ブーツ保持具は、前記弾性シートの上部に形成してなる複数の通し孔に挿通される固定部材により、前記シート半体部を巻回された状態かつ前記弾性シートの上部どうしが重ね合った状態に固定してなることを特徴とする。
【0016】
前記ブーツ保持具は、展開状態において前記弾性シートの切込みの横幅をその中途位置から下端側へ向けて末拡がり状としてなることを特徴とする。
【0017】
前記ブーツ保持具は、両側の前記シート半体部の巻回方向を互いに逆向きとしたことを特徴とする。
【0018】
前記ブーツ保持具には、模様を付してなることを特徴とする。
【0019】
前記ブーツ保持具には、抗菌剤若しくは脱臭剤を塗布、または抗菌部材若しくは脱臭部材を取り付けてなることを特徴とする。
【発明の効果】
【0020】
本発明によれば、左右の筒体部を一足のブーツに挿入することにより、前記筒体部の弾性拡開力で各ブーツの胴筒部が真直状態に保持され、かつ左右のブーツの下端側が互いに対して開き気味となるため、一足のブーツ全体が前面からみて逆V字状となり、安定した状態で起立保持され、前記ブーツの倒れが確実に防止される。
【0021】
また、本発明に係るブーツ保持具用シートは、大形のシートから打抜きプレス加工などで簡単に製作でき、また適用するブーツの形状に応じて任意に寸法仕様の変更ができる。さらに、非使用時は1枚のシートとして保管できるため保管場所をとることがない。
【図面の簡単な説明】
【0022】
【図1】本発明の実施例に係るブーツ保持具用シートの平面図である。
【図2】図1に示すブーツ保持具用シートの片側部を筒状に巻回した状態を示す平面図である。
【図3】本発明の実施例に係るブーツ保持具の正面図である。
【図4】図3の側面図である。
【図5】本発明の実施例に係るブーツ保持具をロングブーツに適用した状態を示す一部分裁断した正面図である。
【図6】本発明のブーツ保持具に用いられる固定部材の一例を示す図である。
【図7】本発明のブーツ保持具をロングブーツに嵌挿入した使用状態を示す参考斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0023】
次に、本発明を、各種の実施例について図面を参照しつつ説明する。図1に示すように、本発明の実施例に係るブーツ保持具用シート10は、厚み0.2mm程度の弾性のあるシート、例えばポリプロピレン、ポリエチレンテレフタレートなどの樹脂シートで形成され、全体としては下端中央位置から上端近くまで切り込みされた矩形形状を成し、その切込み位置からシート両側部に至るシート半体部の各々が後述するブーツ保持具を形成したときに筒体部形成シートとして機能するようになっている。より具体的には、この弾性シートは中心線Cに対して左右対称である。その片側、つまりシート半体部について説明すれば、シート下端2は中心線Cに直角な水平線に鋭角θで側部側へ上向きに傾斜しており、側部3はこのシート下端縁に対して直角に伸長している。シート上端4は全体としては側部3に対して直角となっているが、図示のように側部3から略1/4の箇所(a)および側部3から略3/4の箇所(b)にV状の切溝5,6が形成され、かつ側部近傍の上端縁近くの位置および各切溝の間、即ち切溝5と切溝6の間の部分で上端縁近くの位置に小さな通し孔7が形成されている。
【0024】
シート下端2の中央から、上端4からシート全長に対して概略1/7の部分を残して、切込み8が形成されている。この切込み8は、シート全長の略1/2に当る位置(符号Aの位置)から下端2へ向って漸次幅広となっており、この幅広部分の切込み縁9は側部3と平行に切り込まれている。この切込み縁9と側部3とは、後述の筒体部11において巻回両端部を成す。シートの中心線Cから片側部分(シート半体部)の下端2の長さWは側部3の長さLの略1/2となっている。このように裁断された実施例のブーツ保持具用シート10は、全体としてみれば、左右両側部側が八の字状に開いた形態となっている。
【0025】
図2乃至図5に示すように、本発明の実施例に係るブーツ保持具20は上述したブーツ保持具用シート10を筒状に巻き、かつ上端の通し孔どうしを接合し固定することによって作成される。具体的に説明すれば、まず、ブーツ保持具用シート10の中央切込み8から片側部分、つまりシート半体部を、その側部3から一方向に、隣接する通し孔7どうしを合せるようにして筒状に巻回する。この場合、上端の各切溝5,6は巻回のときの折り曲げ基準位置となり、この切溝5,6のために巻回の際の折り曲げが容易となる。次に、反対側の片側部分を、その側部3から前述と反対方向に、つまりシート裏側へ向って、かつ隣接した通し孔7どうしを合せるようにして筒状に巻回する。この状態で左右両側の筒体部11の通し孔7どうしを後述する固定部材を用いて一体に重ね接合することにより、図3に示すようなブーツ保持具20が得られる。このとき、ブーツ保持具用シート10の切込み縁9と側部3は巻回端部を成し、この巻回端部間にはスリット13が形成される。
【0026】
この筒体部11のスリット13の開き角度は自在に調節できるが、筒体部11を形成するブーツ保持具用シート10は弾性反発力を有するため、筒体部11を巻回形成したとき巻回端部間のスリット13は開き気味となり、筒体部11の周径は開拡状態となる。したがって、後述するようにブーツ保持具20をロングブーツ40に挿入したときに、筒体部11の周径はブーツの胴筒部41の内周径に応じて開拡して胴筒部41の内周方向に向かう方向に胴筒部41を付勢し、ブーツの形状を保持することができる。尚、筒体部11のスリット13が大きく開きすぎないように、シート10の略中途位置(各筒体部の略中央位置)に接離自在の止着部材12、例えば布製接着材、掛止め具、面ファスナー、接着テープ等が取り付けてもよく、これによって筒状態が確保されるようにしてもよい。このように作成されたブーツ保持具20の全体外観形状としては、図3に示すように、その正面視で上端から下端へ向って大略八の字状、あるいは二等辺三角形ないし逆V字状に下端が両側へ開いた形態となる。
【0027】
次に、図6を参照して、本発明の実施例に係る固定部材30を説明する。この固定部材30は硬質樹脂材で形成され、ブーツ保持具20の上端の重ね合せられた通し孔7部分を一体に結合するのに用いられる。固定部材30は半円弧状の上端部31と、ブーツ保持具20の上端4の通し孔7に挿通される突起33を有する下端部32と、この上端部31と下端部32とを片側で連結している側部34と、下端部32から中心線に沿って延在し、かつ中途箇所で2つ折りに折りたたみ可能な舌片部35とを有している。舌片部35の先端近くには下端部32の突起33と緊密に嵌合する嵌合孔36が形成されている。舌片部35の中途位置には折り曲げ用の窪んだ横溝37が形成され、この横溝37の部分で舌片部35の上半分を下端部32に向けて折りたたむことにより、舌片部35の嵌合孔36が下端部32の突起33と嵌合するようになっている。舌片部35を折りたたんで突起33と嵌合孔36とを嵌合させた状態では半円弧状の上端部31は使用者が指を掛けて吊持する鉤把手部となる。尚、固定部材はこれに限られるものではなく、筒体部11の巻回状態を保持することができる物であればよく、他の例として布製接着材、掛止め具、面ファスナー、接着テープ等が挙げられる。
【0028】
図2で説明したように、ブーツ保持具用シート10の両側部をそれぞれ筒状に折り曲げて巻回し上端を重ね合せてその5個の通し孔7を整合させ、同時に固定部材30の下端部32の突起33をこれらの通し孔7に挿通し、この状態で固定部材30の舌片部35を折りたたんで舌片部先端の嵌合孔36と下端部32の突起33とを嵌合させる。これによってブーツ保持具の上端は一体に重ね合せ接合されてブーツ保持具20が完成される。
【0029】
上述のように完成されたブーツ保持具20の両側の筒体部11を図5および図7に示すようにそれぞれ一足(一対)のブーツ40に内底近くまで挿入する。この場合、ブーツ保持具20の各々の筒体部11を手で若干縮径させながらブーツ40に挿入することにより、筒体部11の弾性反発力により、ブーツ40の胴筒部41には拡径力がかかり、胴筒部41が折れ曲がることなく真直状態に維持される。また、前述したように、本発明のブーツ保持具20は全体として末拡がり状に下端側が逆V字状に開がっているので、保持具20の筒体部11をブーツ40に挿入したとき、一足のブーツも下側が開き、上端側が寄せ合うように山形ないし逆V字状の姿勢をとることとなり、一足のブーツ全体として横倒れを起こすことがなくなる。
【0030】
上述の実施例ではブーツ保持具を構成する弾性シートをポリプロピレン等の弾性のある樹脂シートで形成したが、他の実施例として、本発明では前記ポリプロピレンシートの厚みと略同程度かあるいはこれより若干厚めの厚紙製シート(厚み約0.3〜0.5mm)で同様に形成してもよい。このような紙製シートとすることにより、材料コストの低減が図られ、これによって例えば飲食料理店でブーツを脱いで座敷を使用した客に対し、ブーツ保持具を1回ごとの使い捨てとすることが可能となり、衛生上の好印象を与えることができる。
【0031】
また、上述の実施例ではブーツ保持具用シートの両側部の折り曲げに際して一方の側部の曲げ方向(筒体部を形成するための巻き方向)と他方の側部の曲げ方向を互いに逆方向としたが、本発明では必ずしも巻き方向を左右側部で逆巻きとすることに限定されず、両側部を同方向、例えば両側ともシート表面側へ巻き込むようにしてもよい。
【0032】
さらに、上述の実施例ではブーツ保持具は、1枚の弾性シートに切り込みを入れることによりブーツ保持具の上方部が接合された状態に形成しているが、2枚の弾性シートの上方を接着部材等により接着してブーツ保持具用シートを形成し、該シートを巻回してブーツ保持具を作成してもよいし、ブーツ保持具は2枚の弾性シートを巻回して筒体部を形成しその上方を固定部材により接合して作成してもよく、ブーツ保持具は、1枚の弾性シートから形成されるものに限られるものではない。
【0033】
また、ブーツ保持具を形成する弾性シートには、水玉、花柄、文字等の模様を印刷等により付してもよい。さらに、ブーツ保持具を形成する弾性シートには、抗菌剤や防臭剤を塗布してもよく、また、抗菌剤や防臭剤を取り付けてもよい。
【0034】
また、ブーツ保持具の挿入対象は、ロングブーツに限られるものではなく、ミドル丈のブーツや、ショート丈のブーツであってもよい。その場合には、ブーツ保持具の高さは、挿入されるブーツの胴筒部の長さに応じて形成される。
【0035】
以上説明したように本発明によれば、シート体から容易にブーツ保持具を作成することができ、また、1つのブーツ保持具で一足のブーツを同時に形状保持および倒れ防止を図ることができ、さらに保持具の筒体部は径方向に弾性を発揮するので、ブーツの胴筒部の径が異なる種々サイズのブーツにも適用でき、しかもクリップなどでブーツの上端を挟む形態ではないため、ブーツを何ら傷付けるおそれもなく、長期にわたって使用しないときにはシート状に展開しておくことで使用後の保管も容易となるなど、多くの利点がある。
【符号の説明】
【0036】
2 下端
3 側部
4 上端
5,6 切溝
7 通し孔
8 切込み
9 切込み縁
10 ブーツ保持具用シート
11 筒体部
12 止着部材
13 スリット
20 ブーツ保持具
30 固定部材
31 固定部材の上端部
32 固定部材の下端部
33 突起
34 固定部材の側部
35 舌片部
36 嵌合孔
37 横溝
40 ロングブーツ
41 ブーツの胴筒部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
略矩形状弾性シートの下端中央位置から上端近傍位置まで切込みを形成し、前記切込み位置から両側部に至るシート半体部の各々を筒体部形成シートとしてなることを特徴とするブーツ保持具用シート。
【請求項2】
弾性シートの前記切込みの横幅をその中途位置から下端側へ向けて末拡がり状としてなることを特徴とする請求項1に記載のブーツ保持具用シート。
【請求項3】
弾性シートの上部には、前記シート半体部の巻回状態を保持する固定手段を設けてなることを特徴とする請求項1または2に記載のブーツ保持具用シート。
【請求項4】
一対のブーツの起立状態を保持するブーツ保持具であって、ブーツ胴筒部に挿入される2本の筒体部を有し、該筒体部はその上部で互いに接合されてなることを特徴とするブーツ保持具。
【請求項5】
ブーツ保持具は、1枚の弾性シートから形成され、展開状態において下端中央位置から上端近傍位置まで切込みが形成されてなる前記弾性シートの前記切込み位置から両側部に至るシート半体部の各々を筒状に巻回して筒体部を形成してなることを特徴とする請求項4に記載のブーツ保持具。
【請求項6】
筒体部は、巻回両端部間に形成されたスリットにより周径を変化自在とし、ブーツ胴筒部内周方向に向かい拡開状態にてブーツ胴筒部に挿入されることを特徴とする請求項4または5に記載のブーツ保持具。
【請求項7】
ブーツ保持具の両筒体部は、前記両筒体部どうしが上端から下端へ向かって開いた状態の略逆V字状状態に両筒体部上部で接合されてなることを特徴とする請求項4乃至6のいずれかに記載のブーツ保持具。
【請求項8】
前記ブーツ保持具は、前記弾性シートの上部に形成してなる複数の通し孔に挿通される固定部材により、前記シート半体部を巻回された状態かつ前記弾性シートの上部どうしが重ね合った状態に固定してなることを特徴とする請求項5乃至7のいずれかに記載のブーツ保持具。
【請求項9】
前記ブーツ保持具は、展開状態において前記弾性シートの切込みの横幅をその中途位置から下端側へ向けて末拡がり状としてなることを特徴とする請求項5乃至8のいずれかに記載のブーツ保持具。
【請求項10】
前記ブーツ保持具は、両側の前記シート半体部の巻回方向を互いに逆向きとしたことを特徴とする請求項5乃至9のいずれかに記載のブーツ保持具。
【請求項11】
前記ブーツ保持具には、模様を付してなることを特徴とする請求項4乃至10のいずれかに記載のブーツ保持具。
【請求項12】
前記ブーツ保持具には、抗菌剤若しくは脱臭剤を塗布、または抗菌部材若しくは脱臭部材を取り付けてなることを特徴とする請求項4乃至11のいずれかに記載のブーツ保持具。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2012−170478(P2012−170478A)
【公開日】平成24年9月10日(2012.9.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−32055(P2011−32055)
【出願日】平成23年2月17日(2011.2.17)
【出願人】(511043013)株式会社クアトロ (1)
【Fターム(参考)】