説明

プラズマディスプレイパネル及びプラズマ表示装置

【課題】 孤立点状のムラによる電圧マージンの圧迫を抑制して、安定して動作させる。
【解決手段】 開示されるPDP10は、対を成して行方向に沿って互いに平行に配置される走査電極5及び維持電極6から構成された面放電電極と、列方向に沿って配置されるデータ電極13とを具備し、面放電電極はバス電極13とバス電極13からそれぞれ放電ギャップ7側に突出した主放電電極として動作する透明電極5A、6Aとを有する構成において、主放電電極は放電ギャップ7に面する第1部分5a、6aとバス電極13に接する第2部分5b、6bとから成り、これら第2部分5b、6bはこの中心線がデータ電極13の中心線からずれた位置に配置され、かつ放電ギャップ7を挟んで対となる第2部分5b、6bはこれら中心線がデータ電極13の中心線から反対側にずれた位置に配置される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、プラズマディスプレイパネル(Plasma Display Panel:以下、PDPとも称する)及びプラズマ表示装置に係り、詳しくは、PDPの電極配置の改善を図るPDP及びプラズマ表示装置に関する。
【背景技術】
【0002】
一般に、PDPを主要部として含むプラズマ表示装置は、従来から広く用いられているCRT(Cathode Ray Tube)、あるいは液晶表示装置等のディスプレイ装置と比較して、ちらつきが少なく表示コントラスト比が大きいこと、薄型で大画面が可能であること、応答速度が速いこと等の多くの利点を有しているために、近年コンピュータのような情報処理機器、平面テレビジョン等のディスプレイ装置として利用されてる。
【0003】
このプラズマ表示装置は、動作方式により、PDPにおける電極が誘電体で被覆されて間接的に交流放電の状態で動作させるAC型のものと、同電極が放電空間に露出されて直流放電の状態で動作させるDC型のものとに略大別される。さらに、AC型のものは上記誘電体の電荷蓄積作用によるメモリ機能を利用するメモリ動作型と、その電荷蓄積作用を利用しないリフレッシュ型とがある。これらの中で、特にメモリ動作型のAC型のものは比較的簡単な構造で上述したような大画面化が容易に実現できるので広く用いられている。このようなPDPは、それぞれガラス等の透明材料から成る前面基板(第1の基板)及び背面基板(第2の基板)が対向するように配置されて、両基板間にプラズマを発生させる放電ガス空間が形成される基本的な構成を有している。
【0004】
図7は、一般的なメモリ動作型のPDPの概略構成を示す斜視図、図8は図7のPDPの電極配置を示す平面図である。同PDP100は、図7に示すように、前面基板101と、背面基板102とが対向するように配置されて、両基板101、102間に放電ガス空間103が形成される基本的な構成を有している。
ここで、前面基板101は、ガラス等の透明材料から成る第1の絶縁基板104と、第1の絶縁基板104の内面に行方向Hに沿って互いに平行に配置され放電ギャップ107を介して対向するように形成されて一対の行電極を構成する、それぞれ透明電極105A、106A及びバス電極(トレース電極)105B、106Bから構成された走査電極105及び維持電極(共通電極)106と、走査電極105及び維持電極106を被覆する誘電体層108と、誘電体層108を放電から保護する保護層109とを備えている。
【0005】
一方、背面基板102は、ガラス等の透明材料から成る第2の絶縁基板111と、第2の絶縁基板111の内面に行方向Hと直交する列方向Vに沿って形成されて列電極を構成するデータ電極(アドレス電極)112と、データ電極112を被覆する誘電体層113と、上記放電ガス空間103を確保するとともに、個々の放電セルを区切るために列方向Vに沿って形成された隔壁114と、隔壁114の底面及び内壁面を覆う蛍光体層115とを備えている。蛍光体層115を赤色(R)、緑色(G)及び青色(B)に塗り分ければカラー表示ができるようになる。前面基板101と背面基板102とにより挟まれ、かつ隔壁114により囲まれた空間にはHe(ヘリウム)、Ne(ネオン)及びXe(キセノン)等が単独で、あるいは混合ガスから成る放電用ガスが封入されて、PDP100が構成される。ここで、符号110は単位放電セル(以下、表示セルあるいは単にセルとも称する)である。
【0006】
上述のPDP100は、図8に示すように、走査電極105、維持電極106及びデータ電極112により3電極を構成して、行電極である走査電極105と維持電極106との間で放電ギャップ107を介して面放電が発生することにより、画像の表示が行われる。このような面放電時に、走査電極105及び維持電極106の各透明電極105A、106Aは主放電電極として動作する。ここで、符号110は単位放電セル(以下、表示セルあるいは単にセルとも称する)である。
【0007】
上述のようなメモリ動作型のPDPにおいて、動作時の消費電力を抑制するようにした構成のものが、例えば特許文献1(第1の従来技術)あるいは特許文献2(第2の従来技術)に開示されている。特許文献1に開示されているPDPは、図9に示すように、走査電極105及び維持電極106の主放電電極として動作する各透明電極105A、106Aを、それぞれ放電ギャップ107に面する第1部分105a、106aと、バス電極105B、106Bに接する第2部分105b、106bとに分けて、列方向Vに沿う各透明電極105A、105Bの中心線とデータ電極112の中心線とを重ねる(一致させる)ようにしたものである。一方、特許文献2に開示されているPDPは、図10に示すように、各透明電極105A、106Aのバス電極105B、106Bに面する第2部分105b、106bをそれぞれ一対ずつ設けて、各透明電極105A、106Aの中心線をデータ電極112の中心線からずらすようにしたものである。
【0008】
次に、図8〜図10の各電極配置を含むそれぞれのPDPの放電動作について説明する。
まず、各表示セル110の走査電極105とデータ電極112との間に放電しきい値を越えるパルス電圧を印加して放電(対向放電)を開始させると、このパルス電圧の極性に対応して正負の電荷が両誘電体層108、113の表面に付着して電荷の蓄積を生ずる。この結果、電荷蓄積に起因する等値的な内部電圧、すなわち、上記パルス電圧と逆極性の壁電圧が生ずるので、放電の成長とともにセルの内部の実効電圧が低下して、上記パルス電圧が一定値を保持していても、放電を維持することができなくなるため放電は停止する。
【0009】
ここで、走査電極105とデータ電極112との間で放電が発生するときに、走査電極105と維持電極106との間に一定レベル以上の電圧を印加しておくと、この電圧をトリガとして走査電極105と維持電極106との間でも放電(面放電)が発生する。そして、この面放電は走査電極105とデータ電極112との間の対向放電と同様に、このとき印加した電圧を打ち消すように誘電体層108に電荷の蓄積を生じさせる。
【0010】
次に、走査電極105と維持電極106との間に、壁電圧と同極性のパルス電圧である維持放電パルスを印加すると、壁電圧の分が実効電圧として重畳されるため、維持放電パルスの電圧振幅が低くても、放電しきい値を越えて放電することができる。したがって、維持放電パルスを走査電極105と維持電極106との間に交互に印加し続けることによって、放電を維持することが可能となる。この機能がメモリ機能である。
【0011】
PDPでは十分な階調表示を行うために、図11に示すように、1画面を表示する1フィールド走査期間TFは複数の例えば8〜10のサブフィールド走査期間TSから構成されて、各サブフィールド走査期間TSは、セルの状態を初期化して放電を発生し易くするための期間である初期化期間T1と、表示するセルを選択する期間である走査期間T2と、走査期間T2で選択したセルを発光させる期間である維持期間T3とに分離されている。
【0012】
次に、図12の電圧駆動波形を参照して、従来のメモリ動作型のPDPの駆動方法について説明する。ここで、Siはi番目に走査電極105に、Cは維持電極(共通電極)106に、Dはデータ電極112にそれぞれ印加する波形を示している。なお、符号Vsは維持電圧を示している。
まず、初期化期間T1では、全ての走査電極105に消去パルスP1を印加して、消去放電を発生させることにより、それ以前に維持放電パルスにより生じて蓄積していた壁電荷を消去する。こでで消去とは、壁電荷を全てなくすことに限らず、続く予備放電、書込み放電及び維持放電等を円滑に行うべく、壁電荷量を調整することも含んでいる。これら予備放電及び予備放電消去により、後続する書込み放電が容易になる。予備放電パルスP2、予備放電消去パルスP3は、時間の経過とともに徐々に電圧が上昇していく鋸歯状波であり、この波形による放電は放電ギャップ107の近傍でしか広がらないような弱い放電になる。
【0013】
次に、走査期間T2では、各走査電極105にタイミングをずらしつつ走査パルスP4を順次に印加して、走査パルスP4を印加したタイミングに合わせて、データ電極112に表示データに応じてデータパルスP5を印加する。走査パルスP4の印加時にデータパルスP5が印加されたセルでは、走査電極105とデータ電極112との間で放電が発生し、この放電に誘発されて走査電極105と維持電極106との間でも放電が発生する。これら一連の放電は書込み放電となり、書込み放電が発生すると走査電極105上の誘電体層108には正電荷が、維持電極106上の誘電体層108には負電荷が、データ電極112上の誘電体層113には負電荷がそれぞれ蓄積される。
【0014】
次に、維持期間T3では、走査期間T2において書込み放電が発生し、誘電体層108に蓄積された電荷による電圧が維持電圧に重畳された場合には、走査電極105と維持電極106との間で面放電が発生する。走査電極105で書込み放電が発光せず、誘電体層108に壁電荷が形成されていない場合には、面放電が発生する開始電圧を越えないような電圧に維持電圧は設定されている。したがって、走査期間T2において選択したセルのみで表示の維持放電が発生する。
【0015】
第1回目の維持放電(以降、第1維持放電と称する)が発生すると、走査電極105上の誘電体層108には負電荷が蓄積され、維持電極106上の誘電体層108には正電荷が蓄積される。この際、維持電極106を陰極、データ電極112を陽極とする意図しない放電が発生することがあり、壁電荷が不十分になってしまう場合もある。
【0016】
第2番目の維持パルスP6は、第1番目の維持パルスP6とは走査電極105と維持電極106との間に印加される電圧の極性が逆転しているため、誘電体層108に蓄積された電荷による電圧が重畳されて、第2回目の維持放電が発生する。以降、同様にして第3回目以降の維持電極が持続される。個々の維持放電を微視的にみれば、維持放電は放電ギャップ107からバス電極105B、106Bに向かって、主放電電極である透明電極105A、106Aの形状をトレースするように広がる。第1番目の維持パルスP6で面放電が発生しなかった場合には、第2番目以降の維持パルスP6においても放電は発生しない。
【特許文献1】特開2003−36792号公報
【特許文献2】特開2004−55489号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0017】
ところで、特許文献1、2に記載されている従来のPDPでは、いずれも動作時に孤立点状のムラが発生して電圧マージンが圧迫されて、安定な動作が困難になる、という問題がある。
すなわち、従来のPDPはいずれも同色全面表示を行う場合に、表示面が均等に点灯せず、セル毎でも明部のセルと暗部のセルが発生して、画面全体ではムラとなって見えるようになる。
まず、特許文献1記載のPDPでは、図9に示したように、走査電極105及び維持電極106の主放電電極として動作する各透明電極105A、106Aの中心線とデータ電極112の中心線とを重ねるように構成されているので、第1維持放電の際に、走査電極105及び維持電極106とデータ電極112との間で意図しない対向放電が頻繁に起こるようになる。したがって、維持期間T3において、放電が不安定のまま繰り返されてしまうことになる。
【0018】
次に、特許文献2記載のPDPでは、図10に示すように、各透明電極105A、106Aのバス電極105B、106Bに接する第2部分105b、106bがそれぞれ一対ずつ設けられる構成になっているので、個々の維持パルスP6において、放電ギャップ107から各バス電極105B、106Bに向かって放電が各透明電極105A、106Aの形状をトレースするように広がる際に、各一対の第2部分105b、106bに広がる放電のタイミングが変わるようになる。したがって、放電の広がりが不安定になる。
このように、いずれにおいても維持期間T3において放電が不安定のまま繰り返されるようになると、孤立点状のムラが発生して電圧マージンが圧迫されるようになるので、PDPの動作が不安定になるのが避けられない。
【0019】
この発明は、上述の事情に鑑みてなされたもので、孤立点状のムラによる電圧マージンの圧迫を抑制して、安定して動作させることができるようにしたプラズマディスプレイパネル及びプラズマ表示装置を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0020】
上記課題を解決するために、請求項1記載の発明は、対を成して行方向に沿って互いに平行に配置される走査電極及び維持電極から構成された面放電電極と、該面放電電極と交わる列方向に沿って配置されるデータ電極とを具備し、上記面放電電極はバス電極と該バス電極からそれぞれ放電ギャップ側に突出した主放電電極とを有するプラズマディスプレイパネルに係り、上記主放電電極は上記放電ギャップに面する第1部分と上記バス電極に接する第2部分とから成り、該第2部分はこの中心線が上記データ電極の中心線からずれた位置に配置され、かつ上記放電ギャップを挟んで対となる上記第2部分はこれら中心線が上記データ電極の中心線から反対側にずれた位置に配置されることを特徴としている。
【0021】
また、請求項2記載の発明は、請求項1記載のプラズマディスプレイパネルに係り、対となる上記第2部分は、表示領域の中心点に対して点対称の位置に配置されることを特徴としている。
【0022】
また、請求項3記載の発明は、請求項1又は2記載のプラズマディスプレイパネルに係り、上記第1部分はこの中心線が、上記データ電極の中心線と重なる位置に配置されることを特徴としている。
【0023】
また、請求項4記載の発明は、請求項1、2又は3記載のプラズマディスプレイパネルに係り、対となる上記第2部分の中心線同士の距離は、40μm以上であることを特徴としている。
【0024】
また、請求項5記載の発明は、請求項1乃至4のいずれか一に記載のプラズマディスプレイパネルに係り、対となる上記第2部分の中心線同士の距離は、上記行方向に隣接する放電セルのピッチの10%以上であることを特徴としている。
【0025】
また、請求項6記載の発明は、請求項4又は5記載のプラズマディスプレイパネルに係り、上記放電セルのセルピッチは、330μmであることを特徴としている。
【0026】
また、請求項7記載の発明は、請求項1乃至6のいずれか一に記載のプラズマディスプレイパネルに係り、上記バス電極と上記第1部分は、1個の上記第2部分で接続されることを特徴としている。
【0027】
また、請求項8記載の発明は、対を成して行方向に沿って互いに平行に配置される走査電極及び維持電極から構成された面放電電極と、該面放電電極と交わる列方向に沿って配置されるデータ電極とを具備し、上記面放電電極はバス電極と該バス電極からそれぞれ放電ギャップ側に突出した主放電電極とを有するプラズマディスプレイパネルに係り、上記主放電電極は上記放電ギャップに面する第1部分と上記バス電極に接する第2部分とから成り、上記データ電極は上記第2部分と対向する位置の中心線が上記第2部分の中心線からずれており、また対となる上記第1部分と対向する位置の中心線が表示領域の中心線と重なり、さらに上記第2部分と対となる位置の中心線が該第2部分の中心線と反対側にずれるように配置されることを特徴としている。
【0028】
また、請求項9記載の発明は、請求項8記載のプラズマディスプレイパネルに係り、上記データ電極は、表示領域の中心点に対して点対称の位置に配置されることを特徴としている。
【0029】
また、請求項10記載の発明は、請求項8又は9記載のプラズマディスプレイパネルに係り、上記第1部分及び上記第2部分は、これらの中心線が表示領域の中心線と重なる位置に配置されることを特徴としている。
【0030】
また、請求項11記載の発明は、プラズマ表示装置に係り、請求項1乃至10のいずれか一に記載のプラズマディスプレイパネルを用いて構成したことを特徴としている。
【発明の効果】
【0031】
この発明のプラズマディスプレイパネルによれば、主放電電極として動作する透明電極は放電ギャップに面する第1部分とバス電極に接する第2部分とから成り、第2部分はこの中心線がデータ電極の中心線からずれた位置に配置され、かつ放電ギャップを挟んで対となる第2部分はこれら中心線がデータ電極の中心線から反対側にずれた位置に配置されるので、孤立点状のムラによる電圧マージンの圧迫を抑制して、安定して動作させることができる。また、この発明のプラズマ表示装置によれば、プラズマ表示装置をモジュール化することにより、プラズマ表示装置を構成する他の構成部品とは別個に独立にプラズマ表示装置を製造することが可能となり、例えば、プラズマ表示装置が故障した場合には、PDPモジュール毎交換することにより、補修の簡素化及び短時間化を図ることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0032】
対を成して行方向に沿って互いに平行に配置される走査電極及び維持電極から構成された面放電電極と、面放電電極と交わる列方向に沿って配置されるデータ電極とを具備し、面放電電極はバス電極とバス電極からそれぞれ放電ギャップ側に突出した主放電電極として動作する透明電極とを有する構成において、主放電電極は放電ギャップに面する第1部分とバス電極に接する第2部分とから成り、これら第2部分はこの中心線がデータ電極の中心線からずれた位置に配置され、かつ放電ギャップを挟んで対となる第2部分はこれら中心線がデータ電極の中心線から反対側にずれた位置に配置される。
【実施例1】
【0033】
図1は、この発明の実施例1であるPDPの概略構成を示す斜視図、図2は同PDPの電極配置を示す平面図、図3及び図4は同PDPにより得られるマージン電圧を説明するための特性図である。
この例のPDP10は、図1及び図2に示すように、前面基板(第1の基板)1と、背面基板(第2の基板)2とが対向するように配置されて、両基板1、2間に放電ガス空間3が形成される基本的な構成を有している。
ここで、前面基板1は、ソーダライムガラス等の透明材料から成る第1の絶縁基板4と、第1の絶縁基板4の内面に行方向Hに沿って互いに平行に配置され放電ギャップ7を介して対向するように形成されて一対の行電極を構成する、それぞれITO(Indium Tin Oxide)、酸化錫(SnO2)等の透明電極5A、6A及びこれら透明電極5A、6Aの一部にそれぞれ抵抗を小さくするために形成されたAl(アルミニウム)、Cu(銅)、Ag(銀)等の金属材料から成るバス電極(トレース電極)5B、6Bから構成された走査電極5及び維持電極(共通電極)6と、走査電極5及び維持電極6を被覆する亜鉛含有フリットガラス、鉛含有フリットガラス等から成る誘電体層8と、誘電体層8を放電から保護するMgO(酸化マグネシウム)等から成る保護層9とを備えている。
【0034】
一方、背面基板2は、ソーダライムガラス等の透明材料から成る第2の絶縁基板12と、第2の絶縁基板12の内面に行方向Hと直交する列方向Vに沿って形成されてAl、Cu、Ag等から成るデータ電極(アドレス電極)13と、データ電極13を被覆する亜鉛含有フリットガラス、鉛含有フリットガラス等から成る誘電体層14と、He、Ne、Xe等が単独で、あるいは混合ガスから成る放電用ガスが封入されて上記放電ガス空間3を確保するとともに、個々の放電セルを区切るために列方向Vに沿って形成された鉛含有フリットガラス等から成る隔壁15と、隔壁15の底面及び壁面を覆う位置に形成され放電用ガスの放電により発生する紫外線を可視光に変換する赤色(R)蛍光体層、緑色(G)蛍光体層及び青色(B)蛍光体層に塗り分けられた蛍光体層16とを備えている。ここで、符号11は単位放電セル(以下、表示セルあるいは単にセルとも称する)を示し、各R、G、B蛍光体層を含む3つのセル11によりカラー表示画面の一画素が構成される。そして、複数の画素が行方向H及び列方向Vに沿ってマトリックス状に配置されることにより、PDP10が構成される。
【0035】
上述の前面基板1及び背面基板2は、100μm程度のギャップを隔てて対向した状態で固定され、その周辺部は封着材で機密封止されている。背面基板2を構成している第2の絶縁基板12には適当な個所に通気孔が形成されており、この絶縁基板12の外側表面には、図1では省略しているが、通気孔に位置合わせした状態で、通気管が密封状態の下で取り付けられている。絶縁基板12に取り付けられている端部とは反対側の通気管の端部は、当初の状態においては開口されており、この端部を介して通気管が排気・ガス封入装置に接続される。
【0036】
まず、排気・ガス封入装置によって、放電ガス空間が真空に排気された後、放電ガス空間に放電ガスが封入される。放電ガスの封入が終了した後、通気管は過熱によりチップオンされ、開口端部が閉塞される。このようにして、放電ガス空間には放電ガスが封入され、PDP10が完成する。
【0037】
図1及び図2から明らかなように、走査電極5及び維持電極6の主放電電極として動作する各透明電極5A、6Aは、放電ギャップ7を介して等間隔で対向するように配置される。また、走査電極5の透明電極5Aは放電ギャップ7に面する第1部分5aと、バス電極5Bに接する第2部分5bとから構成される一方、維持電極6の透明電極6Aは放電ギャップ7に面する第1部分6aと、バス電極6Bに接する第2部分6bとから構成されて、各第2部分5b、6bは放電ギャップ7の中心点に対して点対称となるようにそれぞれデータ電極13の外側に配置される。すなわち、走査電極5及び維持電極6の各透明電極5A、6Aの第1部分5a、6aは、これらの中心線がともにデータ電極13の中線線と重なるように(一致するように)配置される。また、各透明電極5A、6Aの第2部分5b、6bは、これらの中心線がともにデータ電極13の中心線からずれるように配置され、かつ放電ギャップ7を挟んで対となる第2部分5b、6bは、これらの中心線がデータ電極13の中心線から反対側にずれるように配置される。
【0038】
図3は、この例のPDP10により得られた電圧マージンを説明するための特性図で、横軸は各第2部分5b、6bとデータ電極13との中心線間隔を示し、縦軸は維持電圧Vsを示している。なお、●はちらつきやムラのない良好な画像が得られる最大(Max)の電圧を示し、一方、○は最小(Min)の電圧を示している。この最大電圧と最小電圧との差が、PDPを正常に駆動できる電圧マージン電圧となる。
【0039】
図3から明らかなように、各透明電極5A、6Aの各第2部分5b、6bとデータ電極13との中心線間隔が大きくなるにつれて、電圧マージンは広がることが理解される。これは、各第2部分5b、6bの中心線をデータ電極13の中心線からずらすことで、対向放電距離が従来に比べて長くなるため、第1維持放電の際に生ずる各第2部分5b、6bでの意図しない対向放電の発生頻度が小さくなるので、維持放電を安定した状態で繰り返すことができるようになるからである。これに対して、例えば図9に示した従来例では、各透明電極105A、106Aの各第2部分105b、106bとデータ電極112との中心線間隔が0であるため、誤動作開始の電圧値となるMaxと正常に書込みが完了する電圧値であるMinが逆転するので、電圧マージンを確保することができなくなる。
【0040】
図3から明らかなように、各第2部分5b、6bの中心線は、データ電極13の中心線から20μm以上ずらすことが好ましく、第2部分5b、6bの中心線同士の距離にすると40μm以上ずらすことが好ましいことが理解される。
【0041】
図3の結果は、単位表示セルピッチが330μmの例の場合であり、この場合第2部分5b、6bの中心線同士の距離はセルピッチの10%以上となるようにずらすことが好ましい。しかしながら、他のセルピッチに変更しても同様に、第2部分5b、6bの中心線同士の距離はセルピッチの10%以上となるようにずらすことで、十分な電圧マージンを確保することができる。
【0042】
図4は、この例のPDP10により得られた電圧マージンを説明するための他の特性図で、従来例と比較して示している。Aはこの例のPDPにより得られた特性を、Bは図10に示した従来例により得られた特性を示している。従来例による特性Bでは、上述した図9に示した従来例の場合と同様に、誤動作開始の電圧値となるMaxと正常に書込みが完了する電圧値であるMinが逆転するので、電圧マージンを確保することができなくなっている。これは、従来例では各透明電極105A、106Aの各第2部分105b、106bがそれぞれ一対ずつ設けられていて、各第2部分105b、106bの中心線がデータ電極112の中心線からずれていても、各第2部分105b、106bが2個ずつ設けられているので、個々の維持パルスにおいて、各第2部分105b、106bに広がる放電のタイミングが変わるため、放電の広がりが不安定になるためである。この点で、この例による特性Aでは、各透明電極5A、6Aのバス電極5B、6Bに接する各第2部分5b、6bは1個ずつなので、個々の維持パルスにおいて、各第2部分5b、6bに広がる放電のタイミングが変わらないため、十分な電圧マージンを確保することができる。
【0043】
このように、この例のPDP10によれば、対を成して行方向に沿って互いに平行に配置される走査電極5及び維持電極6から構成された面放電電極と、面放電電極と交わる列方向に沿って配置されるデータ電極13とを具備し、面放電電極はバス電極13とバス電極13からそれぞれ放電ギャップ7側に突出した主放電電極として動作する透明電極5A、6Aとを有する構成において、主放電電極は放電ギャップ7に面する第1部分5a、6aとバス電極13に接する第2部分5b、6bとから成り、これら第2部分5b、6bはこの中心線がデータ電極13の中心線からずれた位置に配置され、かつ放電ギャップ7を挟んで対となる第2部分5b、6bはこれら中心線がデータ電極13の中心線から反対側にずれた位置に配置される。
したがって、孤立点状のムラによる電圧マージンの圧迫を抑制して、安定して動作させることができる。
【実施例2】
【0044】
図5は、この発明の実施例2であるPDPの電極配置を示す平面図である。この例のPDPの構成が、上述した実施例1の構成と大きく異なるところは、電極配置において、データ電極の形状を異ならせるようにした点である。
この例のPDPの電極配置は、図5に示すように、データ電極13をこの長さ方向の途中位置に第1屈曲部17A及び第2屈曲部17Bを設けた形状に形成することにより、データ電極13は第2部分5b、6bと対向する位置の中心線が第2部分5b、6bの中心線からずれており、また対となる第1部分5a、6aと対向する位置の中心線が表示領域18の中心線と重なり、さらに第2部分5b、6bと対となる位置の中心線が第2部分5b、6bの中心線と反対側にずれるように配置されている。すなわち、データ電極13は、表示領域18の中心点に対して点対称の位置に配置され、また、第1部分5a、6a及び第2部分5b、6bは、これらの中心線が表示領域18の中心線と重なる位置に配置される。
これ以外は、上述した実施例1と同様である。それゆえ、図5において、図2の構成部分と対応する各部には、同一の番号を付してその説明を省略する。
【0045】
このように、この例の構成によっても、データ電極の形状が異なるだけで実施例1において述べたのを略同様な効果を得ることができる。
【実施例3】
【0046】
図6は、この発明の実施例3であるプラズマ表示装置の構成を示すブロック図である。この例のプラズマ表示装置は、実施例1、2によるPDPを用いて構成した点に特徴を有している。
この例のプラズマ表示装置60は、図6に示すように、モジュール構造を有するものとして設計されており、具体的には、アナログインタフェース(以下、IF)20とPDPモジュール30とにより構成されている。
【0047】
アナログIF20は、図6に示すように、クロマ・デコータを備えるY/C分離回路21と、A/D変換回路22と、PLL回路を備える同期信号制御回路23と、画像フォーマット変換回路24と、逆γ(ガンマ)変換回路25と、システム・コントロール回路26と、PLE制御回路27とから構成されている。
【0048】
概略的には、アナログIF20は、受信したアナログ映像信号をディジタル映像信号に変換した後、そのディジタル映像信号をPDPモジュール30に供給する。例えばテレビチューナーから発信されたアナログ映像信号はY/C分離回路21においてRGBの各色の輝度信号に分解された後、A/D変換回路22においてディジタル信号に変換される。その後、PDPモジュール30の画素構成と映像信号の画素構成が異なる場合には、画像フォーマット変換回路24において必要な画像フォーマットの変換が行われる。PDPの入力信号に対する表示輝度の特性は線形的に比例するが、通常の映像信号はCRTの特性に合わせて、予め補正(γ変換)されている。このため、A/D変換回路22において映像信号のA/D変換を行った後、逆γ変換回路25において、映像信号に対して逆γ変換を施し、線形特性に復元されたディジタル映像信号を生成する。このディジタル映像信号はRGB映像信号としてPDPモジュール30に出力される。
【0049】
アナログ映像信号には、A/D変換用のサンプリングクロック及びデータクロック信号が含まれていないため、同期信号制御回路23に内蔵されているPLL回路が、アナログ映像信号と同時に供給される水平同期信号を基準として、サンプリングクロック及びデータクロック信号を生成し、PDPモジュール30に出力する。アナログIF20のPLE制御回路27は輝度制御を行う。具体的には、平均輝度レベルが所定値以下である場合には表示輝度を上昇させ、平均輝度レベルが所定値を越える場合には表示輝度を低下させる。
【0050】
システム・コントロール回路26は、各種制御信号をPDPモジュール30に対して出力する。PDPモジュール30は、さらに、ディジタル信号処理・制御回路31と、パネル部32と、DC/DCコンバータを内蔵するモジュール内電源回路33と、から構成されている。ディジタル信号処理・制御回路31は、入力IF信号処理回路34と、フレームメモリ35と、メモリ制御回路36と、ドライバ制御回路37とから構成されている。
【0051】
例えば、入力IF信号処理回路34に入力された映像信号の平均輝度レベルは入力IF信号処理回路34内の入力信号平均輝度レベル演算回路(図示せず)により計算され、例えば、5ビットデータとして出力される。また、PLE制御回路27は、平均輝度レベルに応じてPLE制御データを設定し、入力IF信号処理回路34内の輝度レベル制御回路(図示せず)に入力する。
【0052】
ディジタル信号処理・制御回路31は、入力IF信号処理回路34において、これらの各種信号を処理した後、制御回路をパネル部32に送信する。同時に、メモリ制御回路36及びドライバ制御回路37はメモリ制御信号及びドライバ制御信号をパネル部32に送信する。
【0053】
パネル部32は、例えば実施例1によるPDP70と、走査電極を駆動する走査ドライバ38と、データ電極を駆動するデータドライバ39と、PDP70及び走査ドライバ38にパルス電圧を供給する高圧パルス回路40と、高圧パルス回路40からの余剰電力を回収する電力回収回路41とから構成されている。
【0054】
PDP70は、例えば1365個×768個に配列された画素を有するものとして構成されている。PDP70においては、走査ドライバ38が走査電極を制御し、データドライバ39がデータ電極を制御することにより、これらの画素のうちの所定の画素の点灯又は非点灯が制御され、所望の表示が行われる。
なお、ロジック用電源がディジタル信号処理・制御回路31及びパネル部32にロジック用電力を供給している。さらに、モジュール内電源回路33は、表示用電源から直流電力を供給され、この直流電力の電圧を所定の電圧に変換した後、パネル部32に供給している。
【0055】
以下、この例のプラズマ表示装置60の製造方法を概略的に説明する。
まず、実施例1によるPDP70と、走査ドライバ38と、データドライバ39と、高圧パルス回路40と、電力回収回路41とを一基板上に配置し、パネル部32を形成する。さらに、パネル部32とは別個にディジタル信号処理・制御回路31を形成する。
【0056】
このようにして形成されたパネル部32及びディジタル信号処理・制御回路31とモジュール内電源回路33とを一つのモジュールとして組み立て、PDPモジュール30を形成する。さらに、PDPモジュール30とは別個にアナログIF20を形成する。
このように、PDPモジュール30をアナログIF20とをそれぞれ別個に形成した後、双方を電気的に接続することにより、図6に示したプラズマ表示装置60が完成する。
【0057】
このように、プラズマ表示装置60をモジュール化することにより、プラズマ表示装置を構成する他の構成部品とは別個に独立にプラズマ表示装置60を製造することが可能となり、例えば、プラズマ表示装置60が故障した場合には、PDPモジュール30毎交換することにより、補修の簡素化及び短時間化を図ることができる。
【0058】
このように、この例のプラズマ表示装置によれば、プラズマ表示装置60をモジュール化することにより、故障したような場合に、PDPモジュール30毎交換することができ、補修の簡素化及び短時間化を図ることができる。
【0059】
以上、この発明の実施例を図面により詳述してきたが、具体的な構成はこの実施例に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計の変更等があってもこの発明に含まれる。例えば実施例2ではデータ電極の長さ方向の途中位置に屈曲部を設けて、各透明電極の第1部分の下面と略直交するような関係となるように配置する例で示したが、これに限らずにデータ電極の形状は各透明電極の下面と斜交するような関係となるように配置してもよい。また、各実施例ではカラー表示方式のPDPに適用する例で説明したが、これに限らずにモノクロ表示方式のPDPに適用することもできる。
【図面の簡単な説明】
【0060】
【図1】この発明の実施例1であるPDPの概略構成を示す斜視図である。
【図2】同PDPの電極配置を示す平面図である。
【図3】同PDPにより得られた電圧マージンを説明するための特性図である。
【図4】同PDPにより得られた電圧マージンを説明するための特性図である。
【図5】この発明の実施例2であるPDPの電極配置を示す平面図である。
【図6】この発明の実施例3であるプラズマ表示装置の構成を示すブロック図である。
【図7】従来のPDPの概略構成を示す斜視図である。
【図8】同PDPの電極配置を示す平面図である。
【図9】第1の従来技術に係るPDPの電極配置を示す平面図である。
【図10】第2の従来技術に係るPDPの電極配置を示す平面図である。
【図11】同PDPの駆動方法を概略的に示す図である。
【図12】PDPを動作させるための電圧駆動波形である。
【符号の説明】
【0061】
1 前面基板(第1の基板)
2 背面基板(第2の基板)
3 放電ガス空間
4 第1の絶縁基板
5 走査電極
5A、6A 透明電極(主放電電極)
5B、6B バス電極(トレース電極)
5a、6a 第1部分
5b、6b 第2部分
6 維持電極(共通電極)
7 放電ギャップ
8、14 誘電体層
9 保護層
10、70 PDP(プラズマディスプレイパネル)
11 単位放電セル
12 第2の絶縁基板
13 データ電極(アドレス電極)
15 隔壁
16 蛍光体層
17A 第1屈曲部
17A 第2屈曲部
18 表示領域
20 アナログインタフェース(IF)
30 プラズマディスプレイパネル(PDP)モジュール
31 ディジタル信号処理・制御回路
32 パネル部
60 プラズマ表示装置

【特許請求の範囲】
【請求項1】
対を成して行方向に沿って互いに平行に配置される走査電極及び維持電極から構成された面放電電極と、該面放電電極と交わる列方向に沿って配置されるデータ電極とを具備し、前記面放電電極はバス電極と該バス電極からそれぞれ放電ギャップ側に突出した主放電電極とを有するプラズマディスプレイパネルであって、
前記主放電電極は前記放電ギャップに面する第1部分と前記バス電極に接する第2部分とから成り、該第2部分はこの中心線が前記データ電極の中心線からずれた位置に配置され、かつ前記放電ギャップを挟んで対となる前記第2部分はこれら中心線が前記データ電極の中心線から反対側にずれた位置に配置されることを特徴とするプラズマディスプレイパネル。
【請求項2】
対となる前記第2部分は、表示領域の中心点に対して点対称の位置に配置されることを特徴とする請求項1記載のプラズマディスプレイパネル。
【請求項3】
前記第1部分はこの中心線が、前記データ電極の中心線と重なる位置に配置されることを特徴とする請求項1又は2記載のプラズマディスプレイパネル。
【請求項4】
対となる前記第2部分の中心線同士の距離は、40μm以上であることを特徴とする請求項1、2又は3記載のプラズマディスプレイパネル。
【請求項5】
対となる前記第2部分の中心線同士の距離は、前記行方向に隣接する放電セルのピッチの10%以上であることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一に記載のプラズマディスプレイパネル。
【請求項6】
前記放電セルのセルピッチは、330μmであることを特徴とする請求項4又は5記載のプラズマディスプレイパネル。
【請求項7】
前記バス電極と前記第1部分は、1個の前記第2部分で接続されることを特徴とする請求項1乃至6のいずれか一に記載のプラズマディスプレイパネル。
【請求項8】
対を成して行方向に沿って互いに平行に配置される走査電極及び維持電極から構成された面放電電極と、該面放電電極と交わる列方向に沿って配置されるデータ電極とを具備し、前記面放電電極はバス電極と該バス電極からそれぞれ放電ギャップ側に突出した主放電電極とを有するプラズマディスプレイパネルであって、
前記主放電電極は前記放電ギャップに面する第1部分と前記バス電極に接する第2部分とから成り、前記データ電極は前記第2部分と対向する位置の中心線が前記第2部分の中心線からずれており、また対となる前記第1部分と対向する位置の中心線が表示領域の中心線と重なり、さらに前記第2部分と対となる位置の中心線が該第2部分の中心線と反対側にずれるように配置されることを特徴とするプラズマディスプレイパネル。
【請求項9】
前記データ電極は、表示領域の中心点に対して点対称の位置に配置されることを特徴とする請求項8記載のプラズマディスプレイパネル。
【請求項10】
前記第1部分及び前記第2部分は、これらの中心線が表示領域の中心線と重なる位置に配置されることを特徴とする請求項8又は9記載のプラズマディスプレイパネル。
【請求項11】
請求項1乃至10のいずれか一に記載のプラズマディスプレイパネルを用いて
構成したことを特徴とするプラズマ表示装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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