説明

プリペイドカード兼用自動販売機

【目 的】 下火となったテレホンカードに代わる社会慣習的に流通性のあるプリペイド磁気カードが欲しい。それにはたばこ自動販売機や飲料自動販売機を以ってする以外にない。
【構 成】 たばこ自動販売機に通貨と共にテレホンカードのようなプリペイド磁気カードも使用出来るようにしてたばこ販売を大半的にプリペイドカード化しえてベンダリゼイションとカーディゼイションを推進化しうる、たばこカード自販機(タバコカードベンダー)と通称すべき、プリペイドカード兼用たばこ自動販売機。

【考案の詳細な説明】
【産業上の利用分野】
私はテレフォンカードを心付け用に使って来た。しかし携帯電話の普及で公衆電話の有用性が殆どなくなり、テレフォンカードを心付け用に用いることに気が引けるようになった。何かそれに代わるものはないかと思案を巡らし、可成り簡単に本考案を思い付いた。
【従来の技術】
「大辞林」を見ると、プリペイドカードは自動販売機に用いられるものだとあるが、私の知っている範囲ではそのようなものも本考案のようなものもない。
プリペイドカードの定義にある自販機と言うものはプリペイドカード専用機を指しているのであろう。
【考案が解決しようとする課題】
そこでそのまだ実用化されていないプリペイド磁気カードの使用しうる自動販売機を開発したい。
【課題を解決するための手段】
そこで本考案は従来の通貨専用のたばこや飲料などの自動販売機にプリペイド磁気カードも使用出来るようにしたものである。その本考案の構成は「実用新案登録請求の範囲」に要領よく述べてある。
【作用と実施例】
テレホンカードと同じように本考案用のプリペイド磁気カードをコンビニエンスストアなどで販売し、それを求めた者はそれぞれのカードに適った本考案でたばこや飲料などを求めることになる。即ちJTならJTのカードを求めたり貰ったりした者はJTの本考案でたばこを求めることになる。
私は外国製たばこの流通経路を良く知らないので、確定的なことは言えないが、各外国たばこ会社がメーカー販売しているのなら、各外国たばこ会社は各自カードを販売することになる。そして各外国社が各自専用の本考案を設置するのならその各自社機で、又一台の本考案で複数の外国たばこ会社のたばこを販売するのであれば、その一台で複数の外国たばこ会社のカードがその外国たばこ会社の銘柄だけに働くようにすることになる。
或いは複数の外国たばこ会社のたばこを一社で扱う販売会社があるのであれば、その販売会社は自扱銘柄専用の本考案を設置して、その本考案専用のカードを販売することになろう。JTが外国製銘柄を共に扱う場合はこのケースに入る。
勿論各系統の本考案は表塗装を統一して特に色や商標を他系統とは特徴付けて、それに一致統一的にそれ専用のカードを装い付けると宜しい。勿論そのカードには発行会社名や対応銘柄名などは明記しなくてはなるまい。
テレフォンカードは企業などの宣伝用にも使われているが、本考案用のたばこカードやドリンクカードにもその役割りを持たせたい。
そして現在たばこ店でたばこ1カートン求めると、景品に100円ライターを1箇くれる。本考案でカートン売りの機能を持たせたものには1カートン毎に1箇のライターなどが出るようにしたい。
又同一カード或いは同一系統カードで10箱求めた場合その区切りで1箇のライターなどがお負けとして出るようにしたい。勿論10箱毎に拘っている訳ではない。何箱毎でも宜しいのである。例えばカートン売りを奨励したければ、11箱毎か12箱毎に出るようにすれば宜しかろう。その場合ある金額のカードが丁度ぴったり無くなった場合にはそのカードを捨てないで、次回に先ずそのカードを読み取らせて、次に新しいものを用いると、購入箇数ナンバーが継承されるようにしたい。
勿論このカードの機能は飲料用の本考案についても同様なことが言える。又本考案の技術思想は何もたばこと飲料に限ったものでは無い。酒類や雑誌や新聞などの自販機にも当て嵌まる。勿論今述べたカード機能もそれらに同様に用いることが出来る。
【考案の効果】
本考案は従来通り通貨でも使用できる。しかし本考案の普及と共にカードによる使用割合いがウエイトを増して行こう。そしてそのカードは贈答用として市井に出たものが大半となろう。現在誰もが手軽で実用的な贈答品や心付け品を捜している。昔のちょっとした答礼品や心付け品は5枚くらいのはがきであった。
それが電話の普及で捨たれ、テレホンカードの出現によってそれが取って代わった。最初に述べたように携帯電話の普及によってそのテレホンカードの社会性に斜陽化が著しくなっている。本考案用のカードはその穴を埋めるものとして重用されるようになるだろう。ちょっとした家庭ならどこの家庭も家にこれらカードを用意しておくようになろうし、ちょっとした淑女紳士ならポケットやバッグの内に常に数枚を用意携帯するようになろう。即ち本考案によって自販機と言うものは社会においてこれまでに無かった全く新しい機能を果すことになるのである。
そうなれば本考案は可能な限りより広く諸製品用に普及して行こう。オール自販機コンビニ店などと言うものまで出現するようなことになろう。それは現金の非携帯化を促進し、他分野にもその要求を広めることになろう。そしてそれは更に金融機関用のキャッシュカードの一般支払い用化を推進することになろう。即ちキャッシュカードを用いて市中で物品やサービスが購入できるようになるのである。つまりデパートやスーパーや大型専門店やホテルや大型バーなどにその現金支払いカードの掛かるレジスターが設置されるようになって、金融機関の現金支払機で一旦現金化しなくても、そのカードで直に支払うことが出来るようになるのである。勿論各レジスターは諸金融機関のカードが掛かるのである。
光ファイバーと言うものは決して銅線に代替しうるものでは無いと私は思っているが、その光ファイバーによるマルチメディア化が提唱されて久しい。しかし現状では全く進展していない。銅線によるインターネットの方が持て噺されている。つまり銅線で十分デジタル信号が送れることが証明されたことになる。矢張り送受信線は銅線が最高なのである。今やマルチメディア化は遠退いて、インターネットの次は今述べたキャッシュカードの市中前線化であろう。このディスペンサリゼーション(dispenserization)はきっと来る。インターネットの比では無い。NTTはこゝに又新しい大きな玉を見せ付けられたことになる。インターネットはもう既に普及の限界に達しているので、NTTファミリーはそのディスペンサリゼーションに今後の発展を賭けることになろう。本考案の副産物である。
そこで本考案など用のベンダーカードと今述べたキャッシュカードとそしてクレジットカードとがカード化産業の花形となろう。遠く無い内にこのカーダイゼーション又はカーディゼーションの時代は必らず来ると確信している。企業と個人間だけでなく企業と企業間にも小切手や手形に取って代わってキャッシュ&クリジットカードと言うものが開発されるようになると、カード化時代は相当な全盛期を迎えうる。
それは兎も角本考案によってベンダリゼーション(vendorization)は数年の内にはスタートすることになろう。我国日本のたばこ市場は内国産2兆円外国産1兆円くらいであろう。又ベンダードリンクの市場は年間2兆円くらいであろう。合せて5兆円の市場の3分の1くらいが余り遠く無い内にカード化するに違いなかろう。それは従来のテレホンカードの比では全く無い。
勿論ベンダー即ち本考案に対する需要も大きい。5兆円の8%4000億円くらいが平均しての年間需要規模であろう。勿論新輸出製品でもあるので、本提案を迅やかに採用され、世界のカードベンダーの先進国たるの地位を世界に冠として築いて貰いたいものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の極めて簡単な正面図である。

【実用新案登録請求の範囲】
【請求項1】たばこ自動販売機に通貨と共にテレホンカードのようなプリペイド磁気カードも使用出来るようにしてたばこ販売を大半的にプリペイドカード化しえてベンダリゼーション(vendorization)とカーデイゼーション(cardization)を推進化しうる、たばこカード自販機(tabaco card vendor)と通称すぺき、プリペイドカード兼用たばこ自動販売機。
【請求項2】飲料自動販売機に通貨と共にテレホンカードのようなプリペイド磁気カードも使用出来るようにして飲料販売を大半的にプリペイドカード化しえてベンダリゼーション(vendorization)とカーデイゼーション(cardization)を推進化しうる、飲料カード自販機(drink card vendor)と通称すべき、プリペイドカード兼用飲料自動販売機。

【図1】
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【登録番号】第3030892号
【登録日】平成8年(1996)8月21日
【発行日】平成8年(1996)11月12日
【考案の名称】プリペイドカード兼用自動販売機
【国際特許分類】
【評価書の請求】未請求
【出願番号】実願平8−5379
【出願日】平成8年(1996)5月7日
【出願人】(594052526)