説明

プレハブ建築物の壁体用パネル及びその施工方法

【課題】簡単な組立て及び便利な施工が可能であり、審美感を提供し、防水効果と騷音発生の最少化を図る機能性プレハブ建築物の壁体用パネル及びその施工方法を提供する。
【解決手段】プレハブ建築物の壁体用パネル及びその施工方法であって、平板状支柱板の左右側末端上側に、それぞれ凹溝が設けられた側面支持突条が形成され、前記側面支持突条の内側には、前記支柱板上の側面支持突条の高さと等しい高さをなすとともに同一幅を有するように長手方向に並んで一字形に形成され、内側に離脱防止係止段が設けられた一対の支持リブが形成され、前記支柱板の左右側末端下側にそれぞれ係止リブが形成され、前記係止リブの内側に同一高さの多数の脚リブが形成される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はプレハブ建築物の壁体用パネル及びその施工方法に係り、より詳しくは簡単な組立て及び施工が可能であるだけでなく、簡潔さ及び高級な感じの審美感を高める効果があり、防水及び騷音まで考慮した機能性プレハブ建築物の製作のための壁体用パネル及びそのパネルの施工に関する。
【背景技術】
【0002】
一般に、建築物の壁体を施工する従来の方法は、煙瓦やブロックが積もる底面にモルタルを所定の厚さで塗布した後、その塗布されたモルタル上に煙瓦やブロックをそれぞれ積み、その煙瓦やブロックの上部と一側面にモルタルをさらに塗布する作業を繰り返して壁体を積むことになる。
【0003】
このような従来の方法は、煙瓦やブロックがそれぞれ互いに付着するようにモルタルを使うため、モルタルを成形するのに作業人力及び作業時間がかかる欠点があり、セメントパウダーとモルタル屑が下端に落ちることにより、作業現場に散らばっているため、現場を汚すだけでなく、作業者の健康を害し、セメントパウダーを掃除したりモルタル屑を掃除したりするのに人力が必要となるため、人力費用が増加し、施工が難しい欠点があった。
【0004】
また、煙瓦で壁体を積む場合には、煙瓦のサイズが小さいため、煙瓦を積むのに長時間がかかって工期が引き延ばされる問題点を持っていた。
【0005】
一方、前記のような従来の壁体施工方法を改善するために、プレハブパネルによる壁面施工が行われた。このような従来の壁面施工用プレハブパネルは、内部に発泡スチロール、ウレタンなどの断熱、防音材でなる中間部材の外部に金属板を接合したサンドイッチパネルであり、両端には組立て及び連結のための雌雄連結構造を備えている。
【0006】
このような従来のプレハブパネルは、建築物の支柱部材の間に縦横に設置された壁骨格部材の両面にボルトやネジ、くぎなどの固定部材で付着して施工したため、パネルと壁骨格部材及び固定部材などがたくさん必要となる問題点と、施工工程が複雑で多大な人力及び時間が必要となる問題点があった。
【0007】
特に、その施工状態においては、壁骨格部材の厚さだけ内外側パネルの間に中空部が生じて室内で共鳴現象が起こり、その中空部に昆虫や鼠などが棲息することになって、衛生上の問題点を発生させるなどの問題点があった。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
したがって、前記のような問題点を解決するために、本発明の第1目的は、簡単な組立て及び便利な施工が可能な壁体施工用プレハブパネルを提供することである。
【0009】
本発明の第2目的は、審美感を与えることができる壁体施工用プレハブパネルの組立てによるプレハブ建築物を提供することである。
【0010】
本発明の第3目的は、防水効果と騷音発生の最少化を図ることができるようにする機能性プレハブ建築物の壁体用パネルを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0011】
前記のような目的を達成するために、本発明は、平板状支柱板の左右側末端上側に、それぞれ凹溝が設けられた側面支持突条が形成され、前記側面支持突条の内側には、前記支柱板上の側面支持突条の高さと等しい高さをなすとともに同一幅を有するように長手方向に並んで一字形に形成され、内側に離脱防止係止段が設けられた一対の支持リブが形成され、前記支柱板の左右側末端下側にそれぞれ係止リブが形成され、前記係止リブの内側に同一高さの多数の脚リブが形成され、前記側面支持突条と前記支持リブの間に形成された溝部に固定部材を通過させることにより壁体に固定されるパネル固定用フレームと、底板の一側端上面に固定段が形成され、前記底板の中央上面に支持板が直角に形成され、前記固定段が形成された方向に上向きに形成された雄締結片が支持板に一体に結合されたスタートパネルと、多数の四角形突起と溝が交互に繰り返される凹凸部が形成され、前記凹凸部の一側には前記スタートパネルと同一形状の結合パネル部が一体に結合され、前記凹凸部の他側には前記雄締結片にかみ合って結合するように雌締結片が形成された幅木用パネルと、下側に第1脚片及び第2脚片が設けられた平板体を備え、前記平板体の一側には連結片が形成され、前記連結片には前記スタートパネルと同一形状の結合パネル部が一体に結合し、他側には雌締結片が一体に結合した壁体組立用パネルとを含んで成る。
【発明の効果】
【0012】
前記のような本発明によれば、簡単な組立て及び施工によって施工現場での作業性に優れて、人件費が節減され、施工時間を減らすことができるので、施工コストが節減される経済的な発明である。
【0013】
また、煩雑ではなくて簡潔でありながらも高級な感じを与える審美感ある発明であり、科学的な設計によって精密施工が可能であり、機能性構造によって防水効果を最大化するとともに騷音発生を最少化する効果がある。
【0014】
さらに、アルミニウム素材を使ってパネルを軽量化するので、加工及び運搬が容易であるだけでなく、紫外線や雨水にも強い非常に有用な発明である。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【図1a】本発明の実施例によるプレハブ建築物の壁体用パネルのパネル固定用フレームを示す斜視図である。
【図1b】本発明の実施例によるプレハブ建築物の壁体用パネルのパネル固定用フレームを示す断面図である。
【図2a】本発明の実施例によるプレハブ建築物の壁体用パネルのスタートパネルを示す斜視図である。
【図2b】本発明の実施例によるプレハブ建築物の壁体用パネルのスタートパネルを示す断面図である。
【図3a】本発明の実施例によるプレハブ建築物の壁体用パネルの幅木用パネルを示す斜視図である。
【図3b】本発明の実施例によるプレハブ建築物の壁体用パネルの幅木用パネルを示す断面図である。
【図4a】本発明の実施例によるプレハブ建築物の壁体用パネルの壁体組立用パネルを示す斜視図である。
【図4b】図4aに示すプレハブ建築物の壁体用パネルの壁体組立用パネルを示す断面図である。
【図4c】本発明の他の実施例によるプレハブ建築物の壁体用パネルの壁体組立用パネルを示す斜視図である。
【図4d】図4cに示すプレハブ建築物の壁体用パネルの壁体組立用パネルを示す断面図である。
【図4e】図4cに示すプレハブ建築物の壁体用パネルの壁体組立用パネルをパネル固定用フレームに固定する手順を示す断面図である。
【図5a】本発明の実施例によるプレハブ建築物の壁体用パネルの第1固定クリップを示す斜視図である。
【図5b】本発明の実施例によるプレハブ建築物の壁体用パネルの第2固定クリップを示す斜視図である。
【図6a】本発明の実施例によるプレハブ建築物の壁体用パネルのパネル固定用フレームに使われるパッキング部材を示す斜視図である。
【図6b】本発明の実施例によるプレハブ建築物の壁体用パネルのパネル固定用フレームに装着されたパッキング部材を示す断面図である。
【図7】本発明の実施例によるプレハブ建築物の壁体用パネルの雄締結片に挿入される雌締結片を順に示す断面図である。
【図8】本発明の実施例によるプレハブ建築物の壁体用パネルのパネル固定用フレームを固定部材によって固定することを示す斜視図である。
【図9】本発明の実施例によるプレハブ建築物の壁体用パネルのスタートパネルをパネル固定用フレームに結合することを示す斜視図である。
【図10】本発明の実施例によるプレハブ建築物の壁体用パネルのスタートパネルに幅木用パネルの結合を示す斜視図である。
【図11】本発明の実施例によるプレハブ建築物の壁体用パネルの幅木用パネルに壁体組立用パネルの結合を示す斜視図である。
【図12】本発明の実施例によるプレハブ建築物の壁体用パネルの壁体組立用パネルを第2固定クリップでパネル固定用フレームに固定することを示す斜視図である。
【図13】本発明の実施例によるプレハブ建築物の壁体用パネルの壁体組立用パネルにさらに他の壁体組立用パネルを連続的に結合することを示す斜視図である。
【図14】本発明の実施例によってプレハブ建築物の壁体用パネルの施工が完了したことを示す斜視図である。
【図15】本発明の実施例によってプレハブ建築物の壁体用パネルの施工が完了したことを示す側断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下、本発明による実施例を添付図面に基づいて説明する。
【0017】
図1aは本発明の実施例によるプレハブ建築物の壁体用パネルのパネル固定用フレームを示す斜視図、図1bは本発明の実施例によるプレハブ建築物の壁体用パネルのパネル固定用フレームを示す断面図である。図1a及び図1bを参照すれば、本発明によるパネル固定用フレーム100は、平板状の支柱板110の左側及び右側末端上側にそれぞれ凹溝111が設けられた側面支持突条120が形成され、前記側面支持突条120の内側には、前記支柱板110上の側面支持突条120の高さ(h)と等しい高さ(h)をなすとともに同一幅(w)を有するように長手方向に並んで一字形に形成され、内側に離脱防止係止段121が設けられた一対の支持リブ130が形成される。
【0018】
また、前記支柱板110の左側及び右側末端下側にはそれぞれ係止リブ112が形成され、前記係止リブ112の内側に同一高さで多数の脚リブ140が形成される。
【0019】
したがって、前記パネル固定用フレーム100は、前記側面支持突条120と前記支持リブ130間に形成された溝部131に固定部材20を介して壁体10に固定され、スタートパネル200、幅木用パネル300及び壁体組立用パネル400を壁体に固定するためのベースフレームとしての役目をする。
【0020】
図2aは本発明の実施例によるプレハブ建築物の壁体用パネルのスタートパネルを示す斜視図、図2bは本発明の実施例によるプレハブ建築物の壁体用パネルのスタートパネルを示す断面図である。図2a及び図2bを参照すれば、本発明によるスタートパネル200は、底板210の一側端上面に固定段211が形成され、前記底板210の中央上面に支持板220が直角に形成され、前記固定段211が形成された方向に上向きに形成された雄締結片230が前記支持板220に一体に結合する。
【0021】
前記雄締結片230は、側断面が円形である結合具231が一側に設けられ、前記支持板220に結合する他側下端部に係止溝232が形成される。
【0022】
また、前記雄締結片230は、支持板220に垂直な垂直線(A)に対して上側に30度の角度(a)を成すように形成することが好ましい。
【0023】
しかし、このような前記角度(a)は雌締結片を雄締結片に容易に結合するためのもので、前記雄締結片が形成される角度を必ずしも30度に限定するものではなく、使用者が設置環境に応じて前記雄締結片が形成される角度を調整することが可能である。
【0024】
図3aは本発明の実施例によるプレハブ建築物の壁体用パネルの幅木用パネルを示す斜視図、図3bは本発明の実施例によるプレハブ建築物の壁体用パネルの幅木用パネルを示す断面図である。図3a及び図3bを参照すれば、本発明による幅木用パネル300は、多数の四角形突起310と溝312が交互に繰り返される凹凸部320が形成され、前記凹凸部320の一側には前記スタートパネル200と同一形状の結合パネル部340が一体に結合し、前記凹凸部320の他側には、前記雄締結片230とかみ合って結合するように雌締結片350が形成される。
【0025】
前記雌締結片350は結合板355と締結部356でなり、横になった“V”形のもので、一側が開口部351を形成し、他側の内側には前記雄締結片230の結合具231が前記開口部351を通じて挿入されて装着されるように弧形の装着部352が形成される。
【0026】
また、前記結合板355は前記突起310の上面と同一面上にあるように前記凹凸部320に一側が結合し、他側には、雌締結片350が雄締結片230に結合し、締結の際に前記支持板220の末端に対向して四角形を成すように形状段357が形成される。
【0027】
前記締結部356は結合片354と係止段353でなり、前記結合片354は、前記垂直線(A)に対して上側に30度の角度で上向きに形成された前記雄締結片230に対応して、雌締結片350が45度の角度で挿入結合しやすいようにするために、前記結合板355の延長線(B)に対して60度の角度で下向きに形成され、前記結合片354の一側端には、前記係止溝232とかみ合うように、前記係止溝232の形状に対応するように膨出状の係止段353が設けられる。
【0028】
したがって、前記雄締結片230と雌締結片350の結合をより詳細に説明するための図7は本発明の実施例によるプレハブ建築物の壁体用パネルの雄締結片に挿入される雌締結片を結合する順に示す断面図である。
【0029】
図7を参照すれば、前記スタートパネル200の固定段211には、第1固定クリップ500を締結して固定した後、前記スタートパネル200の雄締結片230に幅木用パネル300の雌締結片350を45度の角度(c)で挿入して前記雄締結片230の結合具231を雌締結片350の装着部352に装着させ、雄締結片230の係止溝232に雌締結片350の係止段353がかみ合って結合するようにした後、前記幅木用パネル300の固定段311に第1固定クリップ500を締結して固定する。
【0030】
図4aは本発明の実施例によるプレハブ建築物の壁体用パネルの壁体組立用パネルを示す斜視図、図4bは図4aに示すプレハブ建築物の壁体用パネルの壁体組立用パネルを示す断面図である。図4a及び図4bを参照すれば、本発明による壁体組立用パネル400は、前記幅木用パネル300に結合する構成のもので、下側に第1脚片412及び第2脚片413が設けられた平板体410を備え、平板板410の一側には連結片420が形成され、前記連結片420には前記スタートパネル200と同一形状の結合パネル部440が一体に結合し、他側には雌締結片450が一体に結合する。
【0031】
図4cは本発明の他の実施例によるプレハブ建築物の壁体用パネルの壁体組立用パネルを示す斜視図、図4dは図4cに示すプレハブ建築物の壁体用パネルの壁体組立用パネルを示す断面図である。図4c及び図4dを参照すれば、本発明の他の実施例による壁体組立用パネル401は、前記壁体組立用パネル400の第1脚片412の末端に三角形の支持片414がさらに形成されることが特徴であり、前記三角形の支持片414の高さ(e)は約0.5mmである。
【0032】
本発明による壁体組立用パネル400、401は厚さが約2mmのもので、外力(F)によって屈曲可能なアルミニウム素材でなる。
【0033】
したがって、前記壁体組立用パネル401をパネル固定用フレーム100に固定するとき、前記壁体組立用パネル401に形成された三角形の支持片414によって前記壁体組立用パネル401は前記パネル固定用フレーム100から弓形にしなうことになる。
【0034】
図4eは図4cに示すプレハブ建築物の壁体用パネルの壁体組立用パネルをパネル固定用フレームに固定する手順を示す断面図である。図4c〜図4eを参照すれば、前記幅木用フレーム300の雄締結片330に壁体組立用パネル401の雌締結片450を45度の角度(c)で挿入して前記雄締結片330の結合具331を雌締結片450の装着部452に装着させ、雄締結片330の係止溝332に雌締結片450の係止段453がかみ合って結合するようにした後、前記壁体組立用パネル401の固定段411に第1固定クリップ500を締結する。
【0035】
その後、前記パネル固定用フレーム100に形成された支持リブ130の間に第2固定クリップ530を締結した後、前記第2固定クリップ530に形成された通孔533に固定部材20を通過させて前記壁体組立用パネル401をパネル固定用フレーム100に固定する。
【0036】
その後、前記壁体組立用パネル401に形成された三角形の支持片414によって前記パネル固定用フレーム100から弓形にしなうことになった前記壁体組立用パネル401を外力(F)で壁体10の方向に押し付けて前記壁体組立用パネル401を壁体10に密着させる。
【0037】
前記のような方法によって、弓形にしなった壁体組立用パネル401は壁体401に完全に密着し、前記第2脚片413と前記第1脚片412に形成された支持片414が壁体10に完全に密着して壁体との摩擦力が増加するので、重力によって前記壁体組立用パネル401が滑って下ることを最少化することができる。
【0038】
図5aは本発明の実施例によるプレハブ建築物の壁体用パネルの第1固定クリップを示す斜視図である。図5aを参照すれば、本発明による第1固定クリップ500は、固定段211、311、411にかかるように中央に固定棒510が形成され、前記固定棒510の左右両側に、前記パネル固定用フレーム100に形成された係止リブ112にかかって固定されるように係合具520が形成される。
【0039】
このような第1固定クリップは固定部材20に代わるもので、パネルの損失をもたらす固定部材20に代わって、パネルの離脱を防止することができる利点とともに、パネルを容易にパネル固定用フレーム100に固定することができるので、作業性に優れた利点もある。
【0040】
図5bは本発明の実施例によるプレハブ建築物の壁体用パネルの第2固定クリップを示す斜視図である。図5bを参照すれば、本発明による第2固定クリップは、前記パネル固定用フレーム100に形成された支持リブ130の間に締結されて固定されるように、前記支持リブ130間の幅(w)と等しい長さを持ち、左右両側に、前記支持リブ130に形成された離脱防止係止段121にかかって外部に離脱しないように羽片531が設けられた一対の締結具532が形成され、前記パネル固定用フレーム100に固定部材20によって固定するための通孔533が中央に形成され、一側端には前記固定段211及び前記第1固定クリップ500の固定棒510がかかるように固定部534が形成される。
【0041】
したがって、前記第2固定クリップ530によって前記壁体組立用パネル400を一層堅固にパネル固定用フレーム100に固定することができることになり、前記壁体組立用パネル400に連続的に結合する他の壁体組立用パネル400の荷重を効果的に耐えることができる。
【0042】
図6aは本発明の実施例によるプレハブ建築物の壁体用パネルのパネル固定用フレームに使われるパッキング部材を示す斜視図、図6bは本発明の実施例によるプレハブ建築物の壁体用パネルのパネル固定用フレームに装着されたパッキング部材を示す断面図である。図6a及び図6bを参照すれば、本発明によるパッキング部材150はウレタン素材でなり、前記パネル固定用フレーム100の凹溝111に挿入されることにより、前記パネル固定用フレーム100の上部に固定されるパネルに加わる外部衝撃を吸収し、前記パネル固定用フレーム100の上部に結合するパネルとの接触騷音を減少させるためである。
【0043】
前記パッキング部材150の直径は、前記パネル固定用フレーム100の凹溝111に締結されるとき、側面支持突条120の上部から約0.3mm(d)だけ突出するほどの直径が好ましい。
【0044】
図8は本発明の実施例によるプレハブ建築物の壁体用パネルのパネル固定用フレームを固定部材によって固定することを示す斜視図である。図8を参照すれば、壁体10にパネル固定用フレーム100を位置させ、前記パネル固定用フレーム100の溝部131に固定部材20を通過させてパネル固定用フレーム100を壁体10に固定し、凹溝111にパッキング部材150を差し込む。
【0045】
図9は本発明の実施例によるプレハブ建築物の壁体用パネルのスタートパネルをパネル固定用フレームに結合することを示す斜視図である。図9を参照すれば、前記パネル固定用フレーム100の下側上面にスタートパネル200を位置させ、前記スタートパネル200の底板210に固定部材20を通過させて前記スタートパネル200を前記パネル固定用フレーム100及び壁体10に固定した後、前記スタートパネル200の固定段211に第1固定クリップ500を締結することでスタートパネル200をパネル固定用フレーム100に締結する。
【0046】
図10は本発明の実施例によるプレハブ建築物の壁体用パネルのスタートパネルに幅木用パネルの結合を示す斜視図である。図10を参照すれば、前記スタートパネル200の雄締結片230に幅木用パネル300の雌締結片350を45度の角度で挿入して前記雄締結片230の結合具231を雌締結片350の装着部352に装着させ、雄締結片230の係止溝232に雌締結片350の係止段353がかみ合って結合するようにした後、前記幅木用パネル300の固定段311に第1固定クリップ500を締結して固定する。
【0047】
図11は本発明の実施例によるプレハブ建築物の壁体用パネルの幅木用パネルに壁体組立用パネルの結合を示す斜視図である。図11を参照すれば、前記幅木用パネル300の雄締結片330に壁体組立用パネル401の雌締結片450を45度の角度で挿入して前記雄締結片330の結合具331を雌締結片450の装着部452に装着させ、雄締結片330の係止溝332に雌締結片450の係止段453がかみ合って結合するようにした後、前記壁体組立用パネル401の固定段411に第1固定クリップ500を締結する。
【0048】
図12は本発明の実施例によるプレハブ建築物の壁体用パネルの壁体組立用パネルを第2固定クリップによってパネル固定用フレームに固定することを示す斜視図である。図12を参照すれば、前記パネル固定用フレーム100に形成された支持リブ130の間に第2固定クリップ530締結した後、前記第2固定クリップ530に形成された通孔533に固定部材20を通過させて前記壁体組立用パネル401をパネル固定用フレーム100に固定する。
【0049】
その後、外力(F)で前記壁体組立用パネル401を壁体10の方向に押し付けて前記壁体組立用パネル401を壁体10に密着させる。
【0050】
図13は本発明の実施例によるプレハブ建築物の壁体用パネルの壁体組立用パネルにさらに他の壁体組立用パネルを連続的に結合することを示す斜視図である。図13を参照すれば、前記壁体組立用パネル401の雄締結片430にさらに他の壁体組立用パネル401’の雌締結片450’を45度の角度で挿入して前記雄締結片430の結合具431を雌締結片450’の装着部452’に装着させ、雄締結片430の係止溝432に雌締結片450’の係止段453’がかみ合って結合するようにした後、前記壁体組立用パネル401’の固定段411’に第1固定クリップ500を締結する。
【0051】
その後、外力(F)で前記壁体組立用パネル401’を壁体10の方向に押し付けて前記壁体組立用パネル401’を壁体10に密着させることで仕上げる。
【0052】
図14は本発明の実施例によってプレハブ建築物の壁体用パネルの施工が完了したことを示す斜視図、図15は本発明の実施例によってプレハブ建築物の壁体用パネルの施工が完了したことを示す側断面図である。図14及び図15を参照すれば、本発明の実施例によるプレハブ建築物の壁体用パネルの施工方法は、前述したように、壁体10にパネル固定用フレーム100を固定し、前記パネル固定用フレーム100の上部にスタートパネル200を固定し、前記スタートパネル200に幅木用パネル300を結合し、前記幅木用パネル300に壁体組立用パネル401を結合することになり、パネルを続いて延設するために、さらに他の壁体組立用パネル401’を壁体組立用パネル401に結合することになる。
【0053】
以上説明したパネル固定作業は垂直壁体10にパネルを固定するための方法であるが、このような垂直壁体10にパネルを固定する方法の外にも、水平面にパネルを固定することも可能である。
【0054】
また、プレハブ建築物のための壁体用パネルの他の施工方法としては、壁体10にパネル固定用フレーム100を固定し、前記パネル固定用フレーム100の上部にスタートパネル200を固定し、前記スタートパネル200に幅木用パネル300を結合し、前記幅木用パネル300にさらに他の幅木用パネルを結合することも可能であり、さらに他の施工方法としては、壁体10にパネル固定用フレーム100を固定し、前記パネル固定用フレーム100の上部にスタートパネル200を固定し、前記スタートパネル200に壁体組立用パネル401を結合し、前記壁体組立用パネル401にさらに他の壁体組立用パネル401’を結合する方法も可能である。
【0055】
したがって、前述したように、プレハブ建築物の壁体用パネル及びその施工方法によって、本発明は簡単な組立て及び施工によって施工現場での作業性が優秀であり、人件費が節減され、施工時間を節減することができるので、施工コストが節減される経済的な発明であり、煩雑でなくて簡潔でありながらも高級な感じを与える審美感ある発明であり、科学的な設計によって精密施工が可能であり、機能性構造によって防水効果を最大化するとともに騷音発生を最少化する効果があり、アルミニウム素材を使うことによってパネルを軽量化して加工及び運搬が容易であるだけでなく、紫外線や雨水にも強い非常に有用な発明である。
【0056】
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について詳細に説明したが、本発明はかかる例に限定されない。本発明の属する技術の分野における通常の知識を有する者であれば、特許請求の範囲に記載された技術的思想の範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、これらについても、当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
【産業上の利用可能性】
【0057】
本発明は、簡単な組立て及び施工が可能であるだけでなく、簡潔さ及び高級な感じの審美感を高める効果があり、防水及び騷音まで考慮した機能性プレハブ建築物の製作のための壁体用パネル及びそのパネルの施工に適用可能である。
【符号の説明】
【0058】
10 壁体
20 固定部材
100 パネル固定用フレーム
110 支柱板
111 凹溝
112 係止リブ
120 側面支持突条
121 離脱防止係止段
130 支持リブ
131 溝部
140 脚リブ
150 パッキング部材
200 スタートパネル
210 底板
211、311、411、411’ 固定段
220 支持板
230、330、430 雄締結片
231、331、431 結合具
232、332、432 係止溝
300 幅木用パネル
310 突起
312 溝
320 凹凸部
340、440 結合パネル部
350、450、450’ 雌締結片
351、451、451’ 開口部
352、452、452’ 装着部
353、453、453’ 係止段
354、454 結合片
355、455 結合板
356、456 締結部
357 形状段
400、401、401’ 壁体組立用パネル
410 平板体
412 第1脚片
413 第2脚片
414 支持片
420 連結片
500 第1固定クリップ
510 固定棒
520 係合具
530 第2固定クリップ
531 羽片
532 締結具
533 通孔
534 固定部
A 垂直線
B 延長線
F 外力
a 30°
b 60°
c 45°
d 0.3mm
e 0.5mm
h 高さ
w 幅



【特許請求の範囲】
【請求項1】
平板状支柱板110の左右側末端上側に、それぞれ凹溝111が設けられた側面支持突条120が形成され、前記側面支持突条120の内側には、前記支柱板110上の側面支持突条120の高さ(h)と等しい高さ(h)をなすとともに同一幅(w)を有するように長手方向に並んで一字形に形成され、内側に離脱防止係止段121が設けられた一対の支持リブ130が形成され、前記支柱板110の左右側末端下側にそれぞれ係止リブ112が形成され、前記係止リブ112の内側に同一高さの多数の脚リブ140が形成され、前記側面支持突条120と前記支持リブ130の間に形成された溝部131に固定部材20を通過させることにより壁体10に固定されるパネル固定用フレーム100;
底板210の一側端上面に固定段211が形成され、前記底板210の中央上面に支持板220が直角に形成され、前記固定段211が形成された方向に上向きに形成された雄締結片230が支持板220に一体に結合されたスタートパネル200;
多数の四角形突起310と溝312が交互に繰り返される凹凸部320が形成され、前記凹凸部320の一側には前記スタートパネル200と同一形状の結合パネル部340が一体に結合され、前記凹凸部320の他側には前記雄締結片230にかみ合って結合するように雌締結片350が形成された幅木用パネル300;及び
下側に第1脚片412及び第2脚片413が設けられた平板体410を備え、前記平板体410の一側には連結片420が形成され、前記連結片420には前記スタートパネル200と同一形状の結合パネル部440が一体に結合し、他側には雌締結片450が一体に結合した壁体組立用パネル400;を含んで成ることを特徴とする、プレハブ建築物の壁体用パネル。
【請求項2】
前記雄締結片230は、側断面が円形の結合具231が一側に設けられ、前記支持板220に結合する他側下端部に係止溝232が形成され、前記支持板220に垂直な垂直線(A)に対して上側に30度の角度(a)を成すことを特徴とする、請求項1に記載のプレハブ建築物の壁体用パネル。
【請求項3】
前記雌締結片350は結合板355と締結部356でなり、横になった“V”形のもので、一側が開口部351を形成し、他側の内側には前記雄締結片230の結合具231が前記開口部351を通じて挿入されて装着されるように弧形の装着部352が形成され、前記結合板355は、前記突起310の上面と同一面上にあるように前記凹凸部320に一側が結合され、他側には雌締結片350が雄締結片230に結合され、締結の際、前記支持板220の末端に対向して四角形を成すように形状段357が形成され、前記締結部356は垂直線(A)に対して上側に30度の角度を成すように上向きに形成された前記雄締結片230に対応するように前記結合板355の延長線(B)に対して60度の角度(b)を成すように下向き形成され、一側端に前記係止溝232にかみ合うように前記係止溝232の形状に対応するように膨出状の係止段353が設けられた結合片354が形成されることを特徴とする、請求項1に記載のプレハブ建築物の壁体用パネル。
【請求項4】
前記固定段211にかかるように中央に固定棒510が形成され、前記固定棒510の左右両側には、前記係止リブ112にかかって固定されるように係合具520が形成された第1固定クリップ500をさらに含むことを特徴とする、請求項1に記載のプレハブ建築物の壁体用パネル。
【請求項5】
前記パネル固定用フレーム100に形成された支持リブ130の間に締結されて固定されるように前記支持リブ130間の幅(w)と等しい長さを持ち、左右両側に前記支持リブ130に形成された離脱防止係止段121にかかって外部に離脱しないように羽片531が設けられた一対の締結具532が形成され、前記パネル固定用フレーム100に固定部材20によって固定するための通孔533が中央に形成され、一側端に前記固定段211及び第1固定クリップ500の固定棒510がかかるように固定部534が形成された第2固定クリップ530をさらに含むことを特徴とする、請求項1に記載のプレハブ建築物の壁体用パネル。
【請求項6】
前記壁体組立用パネル400の第1脚片412の末端に三角形の支持片414がさらに形成されることにより、変形した壁体組立用パネル401を形成することを特徴とする、請求項1に記載のプレハブ建築物の壁体用パネル。
【請求項7】
前記パネル固定用フレーム100の凹溝111に挿入されて外部衝撃を吸収し、上部に結合するパネルとの接触騷音を減少させるために、ウレタン素材のパッキング部材150をさらに含むことを特徴とする、請求項1に記載のプレハブ建築物の壁体用パネル。
【請求項8】
壁体10にパネル固定用フレーム100を位置させ、前記パネル固定用フレーム100の溝部131に固定部材20を通過させることでパネル固定用フレーム100を壁体10に固定し、凹溝111にパッキング部材150を差し込んだ後、前記パネル固定用フレーム100の下側上面にスタートパネル200を位置させ、前記スタートパネル200の底板210には固定部材20で固定し、前記スタートパネル200の固定段211には第1固定クリップ500を締結して固定した後、前記スタートパネル200の雄締結片230に幅木用パネル300の雌締結片350を45度の角度(c)で挿入して前記雄締結片230の結合具231を雌締結片350の装着部352に装着させ、雄締結片230の係止溝232に雌締結片350の係止段353がかみ合って結合するようにした後、前記幅木用パネル300の固定段311に第1固定クリップ500を締結して固定した後、前記幅木用パネル300の雄締結片330に壁体組立用パネル401の雌締結片450を45度の角度で挿入して前記雄締結片330の結合具331を雌締結片450の装着部452に装着させ、雄締結片330の係止溝332に雌締結片450の係止段453がかみ合って結合するようにした後、前記壁体組立用パネル401の固定段411に第1固定クリップ500を締結し、前記パネル固定用フレーム100に形成された支持リブ130の間に第2固定クリップ530締結した後、前記第2固定クリップ530に形成された通孔533に固定部材20を通過させて前記壁体組立用パネル401をパネル固定用フレーム100に固定した後、外力(F)で前記壁体組立用パネル401を壁体10の方向に押し付けて前記壁体組立用パネル401を壁体10に密着させた後、前記壁体組立用パネル401の雄締結片430にさらに他の壁体組立用パネル401’の雌締結片450’を45度の角度で挿入して前記雄締結片430の結合具431を雌締結片450’の装着部452’に装着させ、雄締結片430の係止溝432に雌締結片450’の係止段453’がかみ合って結合するようにした後、前記壁体組立用パネル401’の固定段411’に第1固定クリップ500を締結し、外力(F)で前記壁体組立用パネル401’を壁体10の方向に押し付けて前記壁体組立用パネル401’を壁体10に密着させて仕上げることを特徴とする、プレハブ建築物の壁体用パネルの施工方法。


【図1a】
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【図1b】
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【図2a】
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【図2b】
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【図3a】
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【図3b】
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【図4a】
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【図4b】
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【図4c】
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【図4d】
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【図4e】
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【図5a】
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【図5b】
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【図6a】
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【図6b】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【公開番号】特開2013−96228(P2013−96228A)
【公開日】平成25年5月20日(2013.5.20)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−237961(P2012−237961)
【出願日】平成24年10月29日(2012.10.29)
【出願人】(509238546)
【Fターム(参考)】