説明

プログラム

【課題】携帯端末に効果的な広告配信を提供することができるようにする。
【解決手段】スマートフォンやタブレット端末などの携帯端末に、携帯端末の基本ソフトウェアから送信されてきたメッセージに基づいて、携帯端末に対するユーザの所定の操作を検出した場合に、前記携帯端末の画面に所定の広告を表示させる処理を実行させる。携帯端末は、1以上の広告のデータが予め取得されて保存されており、ユーザの所定の操作を検出した場合に、携帯端末に保存されている1以上の前記広告のなかから、表示させる広告を決定して、決定された広告のデータを読みし、画面に表示させる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、プログラムに関し、特に、携帯端末に効果的な広告配信を提供することができるようにするプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
インターネットの普及などにより、テレビジョン放送を視聴する視聴者の数は少なくなってきており、それとともに、テレビジョン放送における広告であるCM(コマーシャル)を見る人も少なくなってきている。
【0003】
一方、近年、スマートフォンと呼ばれる高機能の携帯電話機が急速に普及してきている。スマートフォンでは、パーソナルコンピュータと同様に、Webブラウザで所望のサイトを閲覧したり、動画を視聴したりすることができる。
【0004】
従来、パーソナルコンピュータや携帯端末における広告としては、ユーザが所定のサイトにアクセスしたときに、Webページの一部に広告画像や広告バナーを表示するものがあった(例えば、特許文献1ないし3参照)。また、携帯端末で電子メールを送信した場合に、電子メールに広告が付加されて、送信相手の携帯端末に送信されるようにしたものがあった(例えば、特許文献4参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2001−357058号公報
【特許文献2】特開2006−48430号公報
【特許文献3】特開2007−200168号公報
【特許文献4】特開2010−217986号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、近年のスマートフォンやタブレット端末の利用者の増大に対応した、より効果的な広告配信が期待されている。
【0007】
本発明は、このような状況に鑑みてなされたものであり、携帯端末に効果的な広告配信を提供することができるようにするものである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の一側面のプログラムは、携帯端末のコンピュータに、前記携帯端末の基本ソフトウェアから送信されてきたメッセージに基づいて、前記携帯端末に対するユーザの所定の操作を検出した場合に、前記携帯端末の画面に所定の広告を表示させる処理を実行させるものである。
【0009】
本発明の一側面においては、携帯端末の基本ソフトウェアから送信されてきたメッセージに基づいて、前記携帯端末に対するユーザの所定の操作を検出した場合に、携帯端末の画面に所定の広告が表示される。
【発明の効果】
【0010】
本発明の一側面によれば、携帯端末に効果的な広告配信を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【図1】本発明を適用した処理の概要を説明する図である。
【図2】携帯端末のハードウェア構成例を示すブロック図である。
【図3】本発明を適用した広告配信処理を実現するCM再生アプリの機能構成例を示すブロック図である。
【図4】CM再生データ取得処理を説明するフローチャートである。
【図5】再生停止CM確認処理を説明するフローチャートである。
【図6】第1のCM再生制御処理を説明するフローチャートである。
【図7】第2のCM再生制御処理を説明するフローチャートである。
【図8】第3のCM再生制御処理を説明するフローチャートである。
【図9】常駐確認処理を説明するフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0012】
[本発明を適用した処理の概要]
図1を参照して、本発明を適用した処理の概要について説明する。
【0013】
図1に示される携帯端末1は、スマートフォンと呼ばれる、携帯電話と携帯情報端末を融合させた高機能の端末である。携帯端末1は、例えば、操作面である一面に、タッチスクリーン11と、メニューボタン21、ホームボタン22、バックボタン23、および電源ボタン24の各ハードウエアボタンを備える。メニューボタン21は、タッチスクリーン11にメニュー画面を表示させる際に操作(押下)される。ホームボタン22は、タッチスクリーン11にホーム画面(待機画面)を表示させる際に操作される。バックボタン23は、タッチスクリーン11に表示されている画面(画像)を、1つ前の画面に戻す際に操作される。電源ボタン24は、電源のオンまたはオフ、画面非表示モード(スリープモード)から画面を表示させる際などに操作される。
【0014】
携帯端末1では、アプリケーションプログラム(Application Program)(以下、単にアプリと称する。)を、マーケット等からダウンロード(インストール)して、携帯端末1上で実行することができる。アプリには、ゲーム、音楽や映像の視聴に関するもの、辞書、地図、勉強などに関するものなど、様々な種類のものがある。
【0015】
携帯端末1には、本発明を適用したアプリである、CM再生アプリケーションプログラム61(図3)がインストールおよび実行されている。なお、以下では、CM再生アプリケーションプログラム61を、適宜、CM再生アプリ61と称する。
【0016】
CM再生アプリ61は、ユーザが携帯端末1に対して何らかの操作を行ったとき、その操作をトリガーとして、携帯端末1のタッチスクリーン11に所定の広告を表示させる。
【0017】
例えば、画面非表示モードとなっている携帯端末1において、図1に示されるように、ユーザが電源ボタン24を操作して、ロック解除画面をタッチスクリーン11上に表示させた後、タッチスクリーン11上で指を一定方向にスライドさせるロック解除操作を行うと、CM再生アプリ61は、ロック解除操作をトリガーとして、CM(Commercial Message)を表示させる。
【0018】
なお、CMとは、一般には、テレビジョン放送において放送番組の前後や途中に挿入される、一定時間のコマーシャル放送の動画像および音声をいうが、本実施の形態におけるCMは、それに限定されず、所定の商品やサービスを宣伝・勧誘するための動画像または静止画像(画像に同期した音声出力があるものを含む。)をいう。
【0019】
従来、パーソナルコンピュータや携帯端末で広告を表示する場合には、Webページやメーラが広告の媒体であったのに対して、本発明を適用したCM再生アプリ61が実行される携帯端末1では、携帯端末1自体を媒体として、広告を配信(提供)することができる。
【0020】
[携帯端末1の構成ブロック図]
図2は、携帯端末1のハードウェア構成例を示すブロック図である。
【0021】
図2において、CPU(Central Processing Unit)31は、各種の処理を実行する演算処理部であり、OS(Operating System)62(図3)などの基本プログラムや、上述したCM再生アプリ61を含む各種のアプリを必要に応じて実行する。CPU31は、バス35を介してROM(Read Only Memory)32、RAM(Random Access Memory)33、およびNVRAM(Non Volatile RAM)34と相互に接続される。このバス35にはまた、入出力インタフェース36も接続され、入出力インタフェース36には、記憶部37およびドライブ38が接続される。
【0022】
ROM32には予めOS62などの基本プログラムやデータが格納される。RAM33およびNVRAM34には、ROM32や記憶部37に格納されているアプリケーションプログラムやデータがロードされる。RAM33およびNVRAM34にはまた、CPU31が各種の処理を実行する上において必要なデータなども適宜記憶される。記憶部37は、フラッシュメモリなどにより構成され、CM再生アプリ61を少なくとも記憶する。
【0023】
ドライブ38は、必要に応じて装着される、半導体メモリなどのリムーバブルメディア39からのデータを読み出し、入出力インタフェース36等を介してCPU31に供給したり、CPU31から供給されるデータをリムーバブルメディア39に書き込む。読み書きされるデータには、インストールされるアプリケーションプログラムのデータが含まれていてもよい。
【0024】
入出力インタフェース36には、入力部40、音声入出力部41、タッチスクリーン11、無線通信部43、電話回線網通信部44、および撮影部45が接続される。
【0025】
入力部40は、メニューボタン21、ホームボタン22、バックボタン23、および電源ボタン24の各ハードウエアボタンにより構成され、ユーザの操作による入力を受け付けて、CPU31等に供給する。音声入出力部41は、スピーカ、マイクロホン等により構成され、通話のための音声を入出力する。また、音声入出力部41は、必要に応じてCMの一部である音声を出力する。
【0026】
タッチスクリーン11は、表示部42Aと位置検出部42Bとを有し、各種の画面表示と、指等を近接、又は、接触(タッチ)することによる操作入力とが可能になっている。
【0027】
表示部42Aは、液晶パネル等のデバイス(表示装置)で構成され、入出力インタフェース36を介して供給されるデータに応じて、所定の画面(画像)を表示する。
【0028】
位置検出部42Bは、例えば、静電式等のタッチパネル等の、外部からの入力(近接・接触)を受け付ける(検知する)機能を有するデバイスで構成される。
【0029】
タッチスクリーン11は、以上のような表示部42Aと位置検出部42Bとが一体的になっており、表示部42Aにおいて画面を表示し、位置検出部42Bにおいて、表示部42Aに表示された画面に対する外部からの操作入力(タッチや近接)を受け付けることができる。
【0030】
位置検出部42Bが出力する位置信号は、入出力インタフェース36を介して、CPU31に供給され、CPU31では、位置検出部42Bからの位置信号に基づき、どのような操作入力があったかが認識され、その操作入力に応じて、各種の処理が行われる。
【0031】
無線通信部43は、WiFi方式等による無線通信を行う。電話回線網通信部44は、移動体電話通信網を介して他の装置と音声通信、または、パケット通信を行う。撮影部45は、CCD(Charge Coupled Device)やCMOS(Complementary Mental Oxide Semiconductor)センサ等の撮影素子などにより構成される。撮影部45は、被写体を撮影し、撮影した被写体の画像データを、入出力インタフェース36を介してCPU31等に供給する。
【0032】
携帯端末1は以上のように構成される。なお、携帯端末1には、数cm程度の近接距離で電磁誘導を利用した非接触通信を行う非接触通信部、ブルートゥース(Bluetooth(登録商標))方式による無線通信部、赤外線による通信を行う赤外線通信部などの、その他の構成をさらに備えるようにしてもよい。
【0033】
[CM再生アプリ61の機能構成ブロック図]
図3は、図1で説明した、携帯端末1を媒体とする広告配信処理を実現する、CM再生アプリ61の機能構成例を示すブロック図である。
【0034】
CM再生アプリ61は、通知受信部71、通知対応制御部72、およびCM実行部73を有し、CM実行部73は、CM再生制御部81とCMデータ制御部82を有する。
【0035】
CM再生アプリ61は、起動実行中であっても特段の画面を表示せず、バックグラウンドで動作する、いわゆる常駐型のアプリケーションプログラムである。ただし、CM再生アプリ61は、その起動実行中、所定の情報が表示される画面を有するものでもよく、また、設定によって、常駐モード(画面表示なし)または非常駐モード(画面表示あり)のいずれかを選択できるものでもよい。CM再生アプリ61は、OS62と通信したり、移動体電話通信網、インターネットなどを介して、CM配信サーバ63と通信する。
【0036】
OS62は、例えば、Android(登録商標)などで構成される、基本ソフトウェアおよびハードウェアプラットフォームであり、ユーザが携帯端末1に対して行った操作や、携帯端末1の状態の変化に対応して、その操作や状態変化を知らせるメッセージを、OS62上で動作しているアプリ(CM再生アプリ61を含む)に送信することができる。
【0037】
ここで、OS62が送信するメッセージのタイプには、少なくとも2種類あり、1つは、(アプリから要求がなくても)能動的にアプリに送信されるタイプのメッセージであり、これを、本明細書では、OS62からの通知メッセージまたは単に通知という。
【0038】
OS62からの通知メッセージには、例えば、画面非表示モードとなっている携帯端末1において画面が表示されたことを示すスクリーンON通知、ホームボタン22が操作されたことを示すホームボタン操作通知などがある。
【0039】
通知メッセージは、アプリが起動されていなくても、受信することができるようにプログラムすることができ、CM再生アプリ61においても、起動されていなくても、受信することができるように構成されている。
【0040】
なお、本実施の形態では、OS62に予め用意されているすべての通知メッセージが、それぞれの送信条件が満たされた場合にCM再生アプリ61に送信されるものとするが、CM再生アプリ61は、起動したとき等に、OS62に対して必要な通知メッセージを指定し、指定された通知メッセージのみがOS62からCM再生アプリ61に送信されるようにしてもよい。
【0041】
OS62が送信するメッセージのタイプのもう1つは、アプリが所定の問い合わせ(状態リクエスト)を送信したときに、その問いかけに応じて返信するタイプのメッセージであり、これを、本明細書では、OS62からの状態レスポンスという。
【0042】
状態リクエストは、携帯端末1において取得可能な全ての状態を問い合わせるものでもよいし、ある一つの状態のみを問い合わせるものでもよい。また、両者の問い合わせを必要に応じて使い分けることもできる。
【0043】
状態リクエストには、例えば、現在起動されているアプリ(の一覧)を問い合わせる起動アプリリクエスト、画面のロックが解除された状態であるか否かを問い合わせるロック解除状態リクエストなどがある。
【0044】
通知受信部71と通知対応制御部72は、CM再生アプリ61が起動実行(常駐)されていない場合であっても、OS62からの通知に応じて動作可能な処理部である。
【0045】
通知受信部71は、OS62からの通知を受信し、通知受信対応制御部72に供給する。通知対応制御部72は、通知受信部71からの通知を取得し、通知を取得した時点でCM実行部73が起動実行中であれば、取得した通知をCM再生制御部81に供給する。一方、通知を取得した時点でCM実行部73が起動実行されていない場合には、通知対応制御部72は、CM実行部73を起動させた後、取得した通知をCM再生制御部81に供給する。
【0046】
CM再生制御部81は、通知対応制御部72から供給される、OS62からの通知を取得する。また、CM再生制御部81は、OS62に対して所定の状態リクエストを送信し、送信した状態リクエストに応じて返信されてくる状態レスポンスを取得する。
【0047】
そして、CM再生制御部81は、取得した通知および状態レスポンスの一方または両方に基づき、CMを再生するタイミング(CM再生タイミング)として予め決定されたユーザの操作が検出されたか否かを判定する。
【0048】
CM再生タイミングとして決定されているユーザの操作が検出された場合、CM再生制御部81は、記憶部37に記憶されている、再生可能なCMの一覧(リスト)である保存CM一覧91を取得し、取得された保存CM一覧91に記載されているCMのなかから、再生するCMを決定する。そして、CM再生制御部81は、決定されたCMの再生データであるCM再生データ92を記憶部37から取得し、再生する(タッチスクリーン11に再生表示させる)。CM再生制御部81には、その内部に、動画像の再生プログラム(プレーヤ)であるCM再生部81aが組み込まれており、CM再生制御部81内のCM再生部81aが、再生対象のCMのCM再生データ92を再生する。なお、CM再生部81aは、CM再生制御部81またはCM実行部73とは別のプログラムとして分離されていてもよい。
【0049】
CMデータ制御部82は、CM配信サーバ63に定期的または不定期に接続し、新しいCM再生データ92を取得して記憶部37に保存する。CMデータ制御部82は、新しいCM再生データ92の取得にともない、記憶部37の保存CM一覧91も更新する。
【0050】
また、CMデータ制御部82は、記憶部37の保存CM一覧91を定期的または不定期にCM配信サーバ63に送信し、自身(CM再生アプリ61)が保持するCMのなかで、CMの再生期間が終了したものなど、再生が不要となったCMがないかを確認する。CM配信サーバ63は、保存CM一覧91を受信すると、保存CM一覧91に記載されているCMのなかで、再生を停止すべきCM(以下、再生停止CMという。)を検出する。再生停止CMが検出された場合には、CM配信サーバ63は、再生停止CMを指定する情報をCMデータ制御部82に返信する。
【0051】
CMデータ制御部82は、CM配信サーバ63から再生停止CMを指定する情報が供給された場合、指定された再生停止CMのCM再生データ92を記憶部37から削除するとともに、CM再生データ92の削除にともない、保存CM一覧91も更新する。
【0052】
記憶部37は、1以上のCM再生データ92と、そのリストである保存CM一覧91を記憶する。図3では、20個のCM再生データ92が保存されている例が示されている。保存CM一覧91には、例えば、記憶部37に保存されているCMのCM再生データ92を識別するCM識別情報、CM再生データ92をCM配信サーバ63から取得した日付(取得日)、CM再生データ92の携帯端末1における再生回数などが、CM再生データ92ごとに記載されている。
【0053】
なお、CMデータ制御部82は、上述したように、CM再生データ92を定期的に取得、更新するが、記憶部37の空き領域に対する、CM再生データ92の総容量の比率が所定の値(例えば、20%)以下となるように、記憶部37に保存するCM再生データ92の量を制御する。これにより、ユーザの知らない間に、携帯端末1の記憶容量がCM再生データ92で一杯になることを防止する。なお、記憶部37に保存するCM再生データ92の量を、記憶部37の記憶容量に対してどれだけの比率とするかは、ユーザが設定してもよいし、固定値として予め設定されていてもよい。
【0054】
また、本実施の形態では、CM再生データ92および保存CM一覧91の保存先を、記憶部37としているが、保存先は、例えば、リムーバブルメディア39などの、記憶部37以外の記憶領域でもよい。また、CM再生データ92の保存容量の制御は、記憶部37とリムーバブルメディア39の両方の空き領域に対して、所定の比率となるように制御されるようにするなど、複数の記憶領域に対する空き領域に基づいて、CM再生データ92の保存容量を制御してもよい。換言すれば、記憶領域が、物理的にあるいは仮想的に分離されて複数ある場合には、その複数の記憶領域全体の空き領域に対して、所定の比率となるようにCM再生データ92の保存容量が制御されてもよいし、その1つの記憶領域の空き領域に対して、所定の比率となるようにCM再生データ92の保存容量が制御されてもよい。
【0055】
次に、図4ないし図9のフローチャートを参照して、広告配信処理の詳細について説明する。
【0056】
[CM再生データ取得処理のフローチャート]
図4は、CM再生データ92を取得するCM再生データ取得処理を示すフローチャートである。なお、図4ないし図8に示す処理が開始される際、CM再生アプリ61は既に常駐モードで起動実行されているものとする。
【0057】
初めに、ステップS11において、CMデータ制御部82は、CM配信サーバ63へ接続するタイミングとなったかを判定する。CM再生アプリ61では、CM配信サーバ63へ接続するタイミングを、例えば、所定の日付、時刻、曜日などのように定期的に実行されるように設定することができる。また例えば、ユーザが所定の操作(例えば、メールの送受信操作など)を行ったとき、などのような不定期に発生するタイミングを、CM配信サーバ63への接続タイミングとして設定することもできる。CM配信サーバ63への接続タイミングの設定は、デフォルトで指定してもよいし、ユーザが指定してもよい。
【0058】
ステップS11では、予め設定された接続タイミングの条件を満たしたか否かが判定され、接続タイミングの条件を満たすまで、処理が繰り返される。
【0059】
ステップS11で、CM配信サーバ63へ接続するタイミングとなったと判定された場合、処理はステップS12に進み、CMデータ制御部82は、規定の空き容量があるかを判定する。すなわち、ステップS12では、記憶部37の空き領域に対するCM再生データ92の総容量の比率が所定の値(例えば、20%)以下であるかが判定される。
【0060】
ステップS12で、規定の空き容量がないと判定された場合、処理はステップS11に戻る。これにより、規定の空き容量がない場合には、CM再生データ92のダウンロードは行われないので、記憶部37がCM再生データ92で一杯になることが防止される。
【0061】
一方、ステップS12で、規定の空き容量があると判定された場合、処理はステップS13に進み、CMデータ制御部82は、CM配信サーバ63に接続してCM再生データ92を要求し、その要求に応じて送信されてくるCM再生データ92(新CM再生データ92)を取得する。
【0062】
ここで、CM配信サーバ63は、携帯端末1(のCM再生アプリ61)からの1回の接続につき、予め定めた一定個数のCMのCM再生データ92を送信することができる。また、CMデータ制御部82が、ステップS12の判定を行う際に検出した空き容量をCM配信サーバ63に送信し、CM配信サーバ63が、受信した空き容量に応じて、送信するCM再生データ92の個数(CMの個数)を決定して、送信してもよい。
【0063】
そして、ステップS14において、CMデータ制御部82は、取得した新CM再生データ92を記憶部37に保存するとともに、取得した新CM再生データ92の情報を保存CM一覧91に追加することにより、保存CM一覧91を更新する。
【0064】
以上により、CM再生データ取得処理は終了する。
【0065】
[再生停止CM確認処理のフローチャート]
図5は、再生停止CMを確認する再生停止CM確認処理を示すフローチャートである。
【0066】
初めに、ステップS21において、CMデータ制御部82は、再生停止CMを確認するため、CM配信サーバ63へ接続するタイミングとなったかを判定し、CM配信サーバ63への接続タイミングであると判定されるまで、ステップS21の処理が繰り返される。再生停止CMを確認するための接続タイミングも、CMデータ取得の接続タイミングと同様、定期的または不定期的な所定のタイミングを適宜設定することができる。
【0067】
ステップS21で、CM配信サーバ63への接続タイミングであると判定された場合、処理はステップS22に進み、CMデータ制御部82は、CM配信サーバ63に接続して、保存CM一覧91をCM配信サーバ63に送信する。
【0068】
CM配信サーバ63は、CM再生アプリ61から、保存CM一覧91を受信すると、CM再生アプリ61が保持しているCMのなかで、再生期間が経過しているCM、再生回数が規定値以上に達したCM、等の所定の停止条件に合致するCMを検索し、再生停止CMを検出する。そして、CM配信サーバ63は、CM再生アプリ61からの保存CM一覧91に対する返信として、検出された再生停止CMを指定する情報(再生停止CMの指定情報)を、CM再生アプリ61に送信する。
【0069】
CMデータ制御部82は、ステップS23において、CM配信サーバ63から送信されてくる、再生停止CMの指定情報を受信する。再生停止CMの指定情報には、例えば、再生停止CMがある場合には、そのCM識別情報が含まれ、再生停止CMがない場合には、その旨を示す情報(空の情報も含む)が含まれる。
【0070】
ステップS24において、CMデータ制御部82は、再生停止CMの指定情報で指定されたCMのCM再生データ92を記憶部37から削除するとともに、その削除に応じて、保存CM一覧91を更新する。なお、再生停止CMがない場合には、ステップS24では、特に処理は行われない。
【0071】
以上により、再生停止CM確認処理は終了する。
【0072】
図5の処理は、CM配信サーバ63がどのCMを停止させるかを判断して決定し、CM再生アプリ61に指定する例であるが、CM配信サーバ63は、CMの停止条件をCM再生アプリ61に指定(送信)するようにして、CM再生アプリ61が、指定された停止条件に基づいて、現在保持しているCMのどれを記憶部37から削除するかを判断してもよい。また例えば、100回再生したらCM再生を停止する、などのように、CMの停止条件を設定ファイルとして保持し、CM配信サーバ63とのやりとりなしに、CM再生アプリ61がどのCMを削除するかを判断してもよい。
【0073】
上述した図4と図5の処理は、それぞれが独立して行われる場合の例であるが、CM再生データ取得の接続タイミングと、再生停止CMを確認するための接続タイミングは同一であってもよい。すなわち、CM再生アプリ61には、上述したステップS11とステップS21の処理を共通とし、接続タイミングであると判定された場合に、ステップS12ないしS14と、ステップS22ないしS24を連続して、または、同時に、実行させることができる。この場合、ステップS22ないしS24を先に実行させれば、再生停止CMを先に削除した上で、ステップS12の空き容量の判定が行われるので、CM再生データ92の更新をしやすくすることができる。また、CM配信サーバ63が保存CM一覧91を先に取得してから、新CM再生データ92を携帯端末1に送信するので、例えば、携帯端末1に保存されるCM再生データ92の個数が一定となるように、CM配信サーバ63が、CM再生データ92の送信個数を制御することもできる。
【0074】
以上の処理により、再生対象のCMのCM再生データ92が予め記憶部37に保存された上で、以下で説明する第1ないし第3のCM再生制御処理が実行される。
【0075】
[第1のCM再生制御処理のフローチャート]
初めに、図6を参照して、取得した所定の通知に基づいてCMを再生する第1のCM再生制御処理について説明する。
【0076】
図6は、CM再生制御部81が取得する通知の例として、ホームボタン22が操作されたことを示すホームボタン操作通知を取得した場合に、CMを再生する第1のCM再生制御処理のフローチャート(シーケンス図)を示している。
【0077】
携帯端末1のOS62は、ステップS41において、ホームボタン22が操作されたことを検出し、ステップS42において、CM再生アプリ61に、ホームボタン操作通知を送信する。
【0078】
ステップS43において、CM再生アプリ61の通知受信部71は、OS62からのホームボタン操作通知を受信し、通知対応制御部72を介して、CM再生制御部81に供給する。
【0079】
ステップS44において、CM再生制御部81は、ホームボタン操作通知を取得すると、記憶部37に保存されている保存CM一覧91を取得し、取得した保存CM一覧91のなかから、再生するCMを決定する。再生するCMの決定方法は、例えば、取得日が新しい順、再生回数が少ない順、ランダムな順など、適宜決定することができる。
【0080】
ステップS45において、CM再生制御部81は、再生することが決定されたCMを再生する。より具体的には、CM再生制御部81は、再生することが決定されたCMのCM再生データ92を記憶部37から取得し、CM再生部81aに再生させる。CM再生部81aは、図1に示したように、携帯端末1のタッチスクリーン11に、再生したCMの画像(動画像)を表示する。
【0081】
再生対象のCMの全てのCM再生データ92が再生された場合、図6のCM再生制御処理は終了する。
【0082】
[第2のCM再生制御処理のフローチャート]
次に、図7を参照して、取得した所定の状態レスポンスに基づいてCMを再生する第2のCM再生制御処理について説明する。
【0083】
図7は、CM再生制御部81が取得する状態レスポンスの例として、起動中のアプリを確認する状態リクエストに応じて返信される状態レスポンスを取得することにより、ユーザが何らかのアプリを終了した場合に、CMを再生する第2のCM再生制御処理のフローチャート(シーケンス図)を示している。
【0084】
CM再生制御部81は、ステップS61において、起動中のアプリを確認する状態リクエスト(起動アプリリクエスト)を、携帯端末1のOS62に送信し、ステップS62において、OS62は、状態レスポンスとして、現在起動しているアプリのリストをCM再生制御部81に返信する。
【0085】
ステップS63において、CM再生制御部81は、OS62から取得した、現在起動しているアプリのリストに基づいて、CM再生のタイミングとなったか、すなわち、いま取得した状態レスポンスと、1つ前に取得した状態レスポンスとを比較して、終了したアプリがあるかを判定する。
【0086】
ステップS63で、CM再生のタイミングではないと判定された場合、処理はステップS61に戻る。これにより、ステップS61ないしS63の処理が繰り返し実行される。
【0087】
一方、ステップS63で、CM再生のタイミングとなった、すなわち、何らかのアプリが終了したと判定された場合、処理はステップS64に進み、CM再生制御部81は、記憶部37に保存されている保存CM一覧91を取得し、取得した保存CM一覧91のなかから、再生するCMを決定する。
【0088】
そして、ステップS65において、CM再生制御部81は、上述したステップS45における処理と同様に、再生することが決定されたCMを再生する。
【0089】
[第3のCM再生制御処理のフローチャート]
次に、図8を参照して、取得した所定の通知と所定の状態レスポンスに基づいてCMを再生する第3のCM再生制御処理について説明する。
【0090】
図8は、所定の通知として、タッチスクリーン11に画面が表示されたことを示すスクリーンON通知を取得し、所定の状態レスポンスの例として、画面がロック状態であるかを確認する状態リクエストに応じて返信される状態レスポンスを取得することにより、ユーザが画面のロックを解除した場合に、CMを再生する第3のCM再生制御処理のフローチャート(シーケンス図)を示している。なお、図8の処理が開始される前の状態として、携帯端末1は、画面非表示モード(スリープモード)の状態であるとする。
【0091】
ステップS81において、携帯端末1のOS62は、タッチスクリーン11に画面が表示されたことを検出し、ステップS82において、スクリーンON通知をCM再生アプリ61に送信する。携帯端末1が画面非表示である場合、ユーザは、例えば、電源ボタン24を操作することにより、画面を表示させることができる。したがって、ステップS82の処理は、スクリーンON通知に代えて、電源ボタン24が操作されたことを示す通知でもよい。
【0092】
ステップS83において、CM再生アプリ61の通知受信部71は、OS62からのスクリーンON通知を受信し、通知対応制御部72を介して、CM再生制御部81に供給する。
【0093】
ステップS84において、CM再生制御部81は、スクリーンON通知を取得すると、記憶部37に保存されている保存CM一覧91を取得し、取得した保存CM一覧91のなかから、再生するCMを決定する。さらに、CM再生制御部81は、決定したCMのCM再生データ92をCM再生部81aに引き渡して再生の準備を行う。
【0094】
次に、CM再生制御部81は、ステップS85において、画面がロック状態であるかを確認する状態リクエスト(ロック解除状態リクエスト)を、携帯端末1のOS62に送信し、ステップS86において、OS62は、状態レスポンスとして、ロック状態か、または、ロック解除状態かをCM再生制御部81に返信する。
【0095】
ステップS87において、CM再生制御部81は、OS62から取得した現在の状態(ロック状態、または、ロック解除状態)に基づいて、CM再生のタイミングとなったか、すなわち、ロック状態からロック解除状態となったかを判定する。
【0096】
ステップS87で、ロック状態であると判定されている間、ステップS85ないしS87の処理が繰り返し実行され、ユーザがロック解除操作を行うと、OS62からの状態レスポンスが、ロック解除状態を示すものとなる。
【0097】
そして、ステップS87で、ロック解除状態となった、すなわち、CM再生のタイミングとなったと判定された場合、処理はステップS88に進み、CM再生制御部81は、CM再生部81aに、再生することが決定されたCMの再生を開始させる。
【0098】
再生対象のCMの全てのCM再生データ92が再生された場合、図8のCM再生制御処理は終了する。
【0099】
以上のように、第3のCM再生制御処理では、所定の通知がOS62から供給された場合、CM再生制御部81は、再生するCMを決定して、その決定したCMの再生準備を行い、その後、所定の状態レスポンスを受信して携帯端末1が所定の状態となったときに、CMの再生を開始する。
【0100】
したがって、第3のCM再生制御処理では、再生を開始するトリガーとなる状態変化の前に、再生するCMを決定し、その再生準備を行うことができるので、携帯端末1を操作しているユーザから見ると、第1および第2のCM再生制御処理と比較して、即座にCMが再生されることになる。
【0101】
なお、取得した所定の通知と所定の状態レスポンスに基づいてCMを再生する方法には、図8で説明した、所定の通知を取得し、次に、所定の状態レスポンスを取得する場合とは逆に、所定の状態レスポンスを取得し、次に、所定の通知を取得することによりCMを再生する方法もある。この場合も、図8で説明した例と同様に、所定の状態レスポンスがOS62から供給された場合、再生するCMを決定して、その再生準備を行い、その後、所定の通知を受信して携帯端末1が所定の状態となったときに、CMの再生を開始することができるので、第1および第2のCM再生制御処理と比較して、即座にCMを再生表示することができる。
【0102】
また、連続して受信する2つの通知、または、連続して受信する2つの状態レスポンスを用いて、第1のメッセージ(通知または状態レスポンス)がOS62から供給された場合、再生するCMを決定して、その再生準備を行い、その後、第2のメッセージ(通知または状態レスポンス)を受信して携帯端末1が所定の状態となったときに、CMの再生を開始するようにしてもよい。
【0103】
以上の第1ないし第3のCM再生制御処理によれば、携帯端末1に対して所定のユーザの操作があったときに、CMを再生することができるので、携帯端末1自体を媒体として、CMを再生表示することができる。これにより、携帯端末1のユーザに効果的な広告配信を提供することができる。
【0104】
また、従来、携帯端末1で所定のWebサイトにアクセスし、Webページの一部として広告が表示される場合には、広告の画像データは、そのWebページを表示するときに初めて取得される。広告が動画像である場合も、広告を表示するときに画像データのダウンロードを開始して、画像データのダウンロードを行いつつ動画像を再生表示するストリーミング配信が一般的である。
【0105】
これに対して、CM再生アプリ61では、再生対象のCMのCM再生データ92は、図4のCM再生データ取得処理により予め携帯端末1内に保存されている。そして、再生開始のトリガーとなる所定のユーザの操作が検出されたとき、CM再生アプリ61は再生対象のCMのCM再生データ92を携帯端末1内から取得するので、即座に、CMを再生することが可能となる。
【0106】
[常駐確認処理のフローチャート]
図4ないし図8を参照して説明した各処理は、CM再生アプリ61が常駐モードで起動実行されている状態を前提とする処理である。
【0107】
しかし、携帯端末1では、ユーザの指示操作によって意図的に、あるいは、携帯端末1のメモリ不足等によって、OS62によってユーザの意思とは関係なく、CM再生アプリ61が終了される場合があり得る。
【0108】
そこで、CM再生アプリ61は、アプリが起動されていない状態でも受信可能なタイプのメッセージである通知メッセージを利用して、図9に示す常駐確認処理を実行し、稼働チェックを行うことができる。
【0109】
すなわち、携帯端末1のOS62が、携帯端末1において行われた何らかのユーザの操作を検出すると、その検出された操作に対応する通知をCM再生アプリ61に送信する。
【0110】
CM再生アプリ61の通知受信部71は、ステップS101において、OS62からの通知を検出(受信)し、通知対応制御部72に供給する。OS62から通知が送信されるユーザの操作には、例えば、アプリのインストールおよびアンインストール、USB(Universal Serial Bus)電源の接続(充電開始)および取り外し、言語設定の変更、携帯端末1の電源オンなどがある。
【0111】
ステップS102において、通知対応制御部72は、通知受信部71からの通知を取得して、CM再生アプリ61が常駐しているか、すなわち、CM実行部73が起動実行しているかを判定する。
【0112】
ステップS102で、CM再生アプリ61が常駐していると判定された場合、常駐確認処理は終了する。
【0113】
一方、ステップS102で、CM再生アプリ61が常駐していないと判定された場合、処理はステップS103に進み、通知対応制御部72は、CM再生アプリ61のCM実行部73を起動し、常駐させて、処理を終了する。
【0114】
以上の常駐確認処理によれば、仮に、CM再生アプリ61が常駐していない場合であっても、OS62から通知メッセージをトリガーとして、CM再生アプリ61を常駐させることができる。
【0115】
なお、OS62上で動作するアプリは、所定のメッセージサーバが能動的にメッセージを通知するプッシュ通知を受信することができる。そこで、上述した図9の常駐確認処理を、OS62からの通知メッセージをトリガーとして稼働(常駐起動)を確認するのではなく、メッセージサーバから定期的にまたは不定期に送信される、稼働をチェックする旨のプッシュ通知をトリガーとして、稼働を確認するようにしてもよい。また、OS62から通知メッセージと、稼働をチェックする旨のプッシュ通知の両方に対応可能とし、稼働を確認するようにしてもよい。ここで、稼働をチェックする旨のプッシュ通知を送信指示するメッセージサーバは、CM配信サーバ63であってもよいし、その他のサーバであってもよい。
【0116】
上述した実施形態では、携帯端末1に対して所定のユーザの操作があったときに、CMを再生する例について説明したが、その他に、ユーザが予め設定した再生条件、例えば、日付、時刻(時間帯)、曜日などに合致した場合に、CMを再生するようにしてもよい。
【0117】
また、CM配信サーバ63とCM再生アプリ61とからなるシステムが、携帯端末1上でCMを再生した回数などに応じて、携帯端末1のユーザに、換金や商品購入が可能なポイントを付与する機能を備えていてもよい。これにより、携帯端末1のユーザは、積極的にCMを見るようになり、携帯端末1で再生表示する広告の効果の増大が見込まれる。
【0118】
上述した実施形態では、携帯端末1がスマートフォンであるとして説明したが、携帯端末1は、スマートフォンに限らず、PND(Portable Navigation Device)、電子書籍リーダーなどのタブレット端末でもよく、アプリケーションプログラムをダウンロードして実行可能な携帯型の情報処理端末であればよい。
【0119】
CM配信サーバ63のハードウェア構成の図示は省略するが、CM配信サーバ63は、CPU、ROM、RAM、ハードディスク等の記憶部を有している。そして、CM配信サーバ63は、記憶部またはROM等に記憶されているプログラムからRAMにロードされたプログラムに従って、上述した一連の処理を含む各種の処理を実行することができる。また、CM配信サーバ63は、LANやインターネット等に接続してデータ通信を行う通信部、キーボード、マウスなどよりなる入力部、スピーカ、ディスプレイなどよりなる出力部も備える。
【0120】
本明細書において、フローチャートに記述されたステップは、記載された順序に沿って時系列的に行われる場合はもちろん、必ずしも時系列的に処理されなくとも、並列に、あるいは呼び出しが行われたとき等の必要なタイミングで実行されてもよい。
【0121】
本発明の実施の形態は、上述した実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々の変更が可能である。
【符号の説明】
【0122】
1 携帯端末
11 タッチスクリーン
37 記憶部
40 入力部
61 CM再生アプリケーション
62 オペレーティングシステム
63 配信サーバ
71 通知受信部
72 通知対応制御部
73 CM実行部
81 CM再生制御部
82 CMデータ制御部
91 保存CM一覧
92 CM再生データ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
携帯端末のコンピュータに、
前記携帯端末の基本ソフトウェアから送信されてきたメッセージに基づいて、前記携帯端末に対するユーザの所定の操作を検出した場合に、前記携帯端末の画面に所定の広告を表示させる
処理を実行させるプログラム。
【請求項2】
前記携帯端末には、1以上の前記広告のデータが予め取得されて保存されており、
前記ユーザの所定の操作を検出した場合に、前記携帯端末に保存されている1以上の前記広告のなかから、表示させる広告を決定して、決定された前記広告のデータを読み出し、前記画面に表示させる
請求項1に記載のプログラム。
【請求項3】
前記メッセージは、前記基本ソフトウェアから能動的に送信されてくる、前記ユーザの所定の操作若しくはそれによる前記携帯端末の状態変化を示す通知メッセージか、または、前記基本ソフトウェアへ送信した状態リクエストに対する、前記ユーザの操作若しくはそれによる前記携帯端末の状態変化を示す状態レスポンスである
請求項1または2に記載のプログラム。
【請求項4】
前記メッセージは、所定の期間、定期的に送信された前記状態リクエストに対する前記状態レスポンスである
請求項3に記載のプログラム。
【請求項5】
前記ユーザの所定の操作を検出する前の所定のタイミングでサーバに接続し、前記サーバから、前記広告のデータを取得する
請求項2乃至4のいずれかに記載のプログラム。
【請求項6】
前記携帯端末に保存されている1以上の前記広告のリストを前記サーバに送信し、前記サーバの指定に基づいて、少なくとも1つの前記広告のデータを削除する
請求項5に記載のプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2013−114281(P2013−114281A)
【公開日】平成25年6月10日(2013.6.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−256988(P2011−256988)
【出願日】平成23年11月25日(2011.11.25)
【特許番号】特許第5198646号(P5198646)
【特許公報発行日】平成25年5月15日(2013.5.15)
【出願人】(506225813)イクス株式会社 (12)
【Fターム(参考)】