説明

プロジェクター、及びプロジェクターの制御方法

【課題】暗い部屋で使用中に電源をオフする際、光源が消灯するまでに猶予時間を持つことができるプロジェクターを提供する。
【解決手段】プロジェクター1の周囲の明るさを検出する照度検出部15と、入力操作を受け付ける入力操作部23と、当該プロジェクターの動作を制御する制御部20と、を備え、制御部20は、入力操作部23より、当該プロジェクター1の電源オフ操作を受け付けたとき、照度検出部15によって検出された周囲の明るさ(照度AS)が所定の明るさ(照度PS)より暗い場合に、所定の時間(T1)を経過するまで電源オフを保留する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、プロジェクター、及びプロジェクターの制御方法に関する。
【背景技術】
【0002】
プロジェクターを暗い部屋で投写し、使用終了後に電源をオフする際、光源が消灯することで部屋が暗くなり、部屋を明るくするための照明スイッチを探すときに戸惑うことがあった。特許文献1には画像再生装置一体型のプロジェクターにおいて、再生停止操作に連動して明るい画像を投写し、部屋を明るくするものが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2005−94475号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、前述の画像再生装置一体型のプロジェクターのような画像再生装置を備えないプロジェクターでは、一時停止するという操作がないのでこの方法は使えなかった。また、電源オフの前に別の操作をさせる方法では、使用終了時の手順が非常にわずらわしくなり、明るい部屋で使用しているときは必要がないため、手順を忘れやすいという課題があった。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明は、上述の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の形態または適用例として実現することが可能である。
【0006】
[適用例1]本適用例に係るプロジェクターは、光源から射出された光を画像情報に応じて変調して投写する画像投写部を有するプロジェクターであって、当該プロジェクターの周囲の照度を検出する照度検出部と、入力操作を受け付ける入力操作部と、当該プロジェクターの動作を制御する制御部と、を備え、前記制御部は、前記入力操作部より、当該プロジェクターの電源オフ操作を受け付けたとき、前記照度検出部によって検出された前記周囲の照度が所定の照度より小さい場合に、所定時間経過するまで電源オフを保留することを特徴とする。
【0007】
本適用例によれば、プロジェクターの電源をオフする際、周囲の照度が所定の照度より小さい(暗い)場合、所定時間経過するまで電源オフを保留する。これにより、例えば暗い部屋でプロジェクターを使用終了時、プロジェクターの電源オフ操作した後にプロジェクターから離れ、部屋の照明を点灯するなど部屋を明るくする動作をする時間が確保できるので、プロジェクターの電源をオフする前に部屋を明るくしておき、それから電源をオフするというわずらわしい動作を回避することが可能となる。
【0008】
[適用例2]上記適用例に記載のプロジェクターにおいて、前記制御部は、前記電源オフを保留している状態において、前記画像投写部に電源オフ保留メッセージを投写させることを特徴とする。
【0009】
本適用例によれば、プロジェクターの電源オフを保留していることを、投写されたメッセージにより確認することができるので、ユーザーが電源オフ操作後にすぐに電源がオフしないことにより、故障と間違えることを防止することが可能となる。
【0010】
[適用例3]上記適用例に記載のプロジェクターにおいて、前記制御部は、前記電源オフを保留している状態において、前記照度検出部により検出された前記周囲の照度が所定の照度より大きくなった場合に電源をオフすることを特徴とする。
【0011】
本適用例によれば、プロジェクターの電源オフを保留している状態において、周囲の照度が所定の照度より大きく(明るく)なった場合に電源をオフするので、周囲が明るくなった後も所定時間が経過するまで電源がオフされないことを回避することができる。
【0012】
[適用例4]上記適用例に記載のプロジェクターにおいて、前記制御部は、前記電源オフを保留している状態において、前記入力操作部より、電源をオフする操作を受け付けた場合に電源をオフすることを特徴とする。
【0013】
本適用例によれば、プロジェクターの電源オフを保留している状態において、ユーザーの再度の電源オフ操作によりプロジェクターの電源をオフする。これにより、部屋が暗くても困らない場合や、直ちに電源をオフしたい場合に保留状態を終了し、プロジェクターの電源をオフすることが可能となる。
【0014】
[適用例5]本適用例に係るプロジェクターの制御方法は、光源から射出された光を画像情報に応じて変調して投写する画像投写部を有するプロジェクターの制御方法であって、入力操作を受け付ける入力操作部と、当該プロジェクターの周囲の照度を検出する照度検出ステップと、前記照度検出ステップにより検出された前記周囲の照度が所定の照度より小さいか否かを判断する照度判断ステップと、前記入力操作部より、当該プロジェクターの電源オフ操作を受け付けたとき、前記照度判断ステップにより、周囲の照度が所定の照度より小さいと判断された場合に、所定時間経過するまで電源オフを保留する電源オフ保留ステップと、を有することを特徴とする。
【0015】
本適用例によれば、プロジェクターの電源をオフする際、周囲の照度が所定の照度より小さい(暗い)場合、所定時間経過するまで電源オフを保留する。これにより、例えば暗い部屋でプロジェクターを使用終了時、プロジェクターの電源オフ操作した後にプロジェクターから離れ、部屋の照明を点灯するなど部屋を明るくする動作をする時間が確保できるので、プロジェクターの電源をオフする前に部屋を明るくしておき、それから電源をオフするというわずらわしい動作を回避することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【図1】プロジェクターの回路構成を示すブロック図。
【図2】プロジェクターが電源オフ操作を受け付けたときの動作を示すフローチャート。
【図3】プロジェクターが電源オフ操作を受け付けたときの保留メッセージ。
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下、図面を参照して本発明の一実施形態について説明するが、以下の実施形態は特許請求の範囲にかかる発明を限定するものではなく、また、実施形態における特徴の組み合わせの全てが発明の解決手段に必須であるとは限らない。
【0018】
(第1実施形態)
図1は、本実施形態のプロジェクターの回路構成を示すブロック図である。
図1に示すように、プロジェクター1は、画像投写部10、制御部20、記憶部21、光源制御部25、入力操作部23、照度検出部15、画像信号入力部18、画像信号処理部17、OSD処理部16、電源端子30、電源部31等で構成されており、これらは図示しない筐体の内部に収容されている。
【0019】
画像投写部10は、光源11、光変調装置としての3つの液晶ライトバルブ12R、12G、12B、投写光学系としての投写レンズ13、液晶駆動部14等を含んでいる。画像投写部10は、光源11から射出された光を、液晶ライトバルブ12R、12G、12Bで変調し、投写レンズ13から投写することによってスクリーンSC等に画像を表示する。
【0020】
光源11は、超高圧水銀ランプやメタルハライドランプ等からなる放電型の光源ランプ11aと、光源ランプ11aが放射した光を液晶ライトバルブ12R、12G、12B側に反射するリフレクター11bとを含んで構成されている。
光源11から射出された光は、図示しないインテグレーター光学系によって輝度分布が略均一な光に変換され、図示しない色分離光学系によって光の3原色である赤色(R)、緑色(G)、青色(B)の各色光成分に分離された後、それぞれ液晶ライトバルブ12R、12G、12Bに入射する。
【0021】
液晶ライトバルブ12R、12G、12Bは、一対の透明基板間に液晶が封入された液晶パネル等によって構成される。液晶ライトバルブ12R、12G、12Bには、マトリックス状に配列された複数の画素(図示せず)が形成されており、液晶に対して画素毎に駆動電圧を印加可能になっている。
液晶駆動部14が、入力される画像情報に応じた駆動電圧を各画素に印加すると、各画素は、画像情報に応じた光透過率に設定される。このため、光源11から射出された光は、この液晶ライトバルブ12R、12G、12Bを透過することによって変調され、画像情報に応じた画像光が色光毎に形成される。
形成された各色の画像光は、図示しない色合成光学系によって画素毎に合成されてカラーの画像光となった後、投写レンズ13によってスクリーンSC等に拡大投写される。
【0022】
上記実施形態では、光源として光源ランプ11aを用いて投写するプロジェクター1を例示したが、本発明は、光源としてLED(Light emitting diode)光源やレーザー光源などを用いて投写するプロジェクターにも適用することができる。なお、上記実施形態では、画像投写部10は、光源11、光変調装置としての3つの液晶ライトバルブ12R,12G,12Bを用いた透過型液晶方式の投写光学系を例示したが、反射型液晶表示方式やマイクロミラーデバイス方式(ライトスイッチ表示方式)など、他の表示方式の光変調装置を採用しても良い。
【0023】
制御部20は、図示しないCPU(Central Processing Unit)や、各種データ等の一時記憶に用いられるRAM(Random Access Memory)等を備え、記憶部21に記憶されている制御プログラム(図示せず)に従って動作することによりプロジェクター1の動作を統括制御する。つまり、制御部20は、記憶部21とともにコンピューターとして機能する。また、制御部20は、時間を計時するタイマー20aを備えている。
【0024】
記憶部21は、フラッシュメモリーやFeRAM(Ferroelectric RAM:強誘電体メモリー)等の書き換え可能な不揮発性のメモリーにより構成されている。記憶部21には、プロジェクター1の動作を制御するための制御プログラムや、プロジェクター1の動作条件等を規定する各種設定データ等が記憶されている。
【0025】
入力操作部23は、ユーザーがプロジェクター1に対して各種指示を行うための複数の操作キーを備えている。入力操作部23が備える操作キーとしては、電源のオン・オフを交互に切り替えるための電源キーや、画像信号入力部18に入力される複数の画像入力端子を切り替えるための入力切替キー、各種設定を行うための設定メニューを重畳表示させるメニューキー、メニューからユーザーが設定項目を選択するカーソルキー、決定キー、エスケープキー等がある。
【0026】
ユーザーが入力操作部23の各種操作キーを操作すると、入力操作部23は、ユーザーの操作内容に応じた操作信号を制御部20に出力する。なお、入力操作部23は、リモートコントローラー(リモコン)信号受信部(図示せず)と遠隔操作が可能なリモートコントローラー(図示せず)を有した構成としてもよい。
この場合、リモートコントローラーは、使用者の操作内容に応じた赤外線等の操作信号を発し、リモコン信号受信部がこれを受信して制御情報として制御部20に伝達する。
【0027】
画像信号入力部18は、上述したように複数の画像入力端子を備えており、各画像入力端子より、ビデオ再生装置やパーソナルコンピューター等、外部の画像出力装置から、図示しないケーブルを介して画像情報が入力される。
【0028】
画像信号処理部17は、画像信号入力部18から入力される画像情報を、液晶ライトバルブ12R、12G、12Bの各画素の階調を表す画像情報に変換する。ここで、変換された画像情報は、R,G,Bの色光別になっており、各液晶ライトバルブ12R、12G、12Bのすべての画素に対応する複数の画素値によって構成されている。画素値とは、対応する画素の光透過率を定めるものであり、この画素値によって、各画素を透過し射出する光の強弱(階調)が規定される。
【0029】
OSD処理部16は、制御部20の指示に基づいて、投写画像上に、メニュー画像やメッセージ画像等のOSD(オンスクリーンディスプレイ)画像を重畳して表示するための処理を行う。OSD処理部16は、図示しないOSDメモリーを備えており、OSD画像を形成するための図形やフォント等を表すOSD画像情報を記憶している。
【0030】
制御部20が、OSD画像の重畳表示を指示すると、OSD処理部16は、必要なOSD画像情報をOSDメモリーから読み出し、投写画像上の所定の位置にOSD画像が重畳されるように、画像信号処理部17から入力される画像情報にこのOSD画像情報を合成する。OSD画像情報が合成された画像情報は、液晶駆動部14に出力される。
なお、制御部20からOSD画像を重畳する旨の指示がない場合には、OSD処理部16は、画像信号処理部17から入力される画像情報を、そのまま液晶駆動部14に出力する。
【0031】
液晶駆動部14は本実施形態における画像形成部であり、OSD処理部16から入力される画像情報に従って液晶ライトバルブ12R、12G、12Bを駆動すると、液晶ライトバルブ12R、12G、12Bは、画像情報に応じた画像を形成し、この画像が投写レンズ13から投写される。
【0032】
電源部31には、電源端子30を介してAC100V等の電力が外部から供給される。電源部31は、入力した電力(交流電力)を所定の直流電力に変換して、プロジェクター1の各部に電力を供給する。
また、電源部31は、制御部20の指示に基づいて、画像の投写に必要な電力(動作電力)を各部に供給する状態(電源オン状態)と、動作電力の供給を停止して、電源をオンにするための操作を待機する状態(スタンバイ状態)とを切り替えることができる。
【0033】
光源制御部25は、制御部20の指示に基づいて、光源11に対する電力の供給と停止とを制御し、光源11の点灯、及び消灯を切り替える。
【0034】
照度検出部15は、プロジェクター1の筐体上面に備えられ、プロジェクター1の周囲の明るさを検出し、その検出結果(後述する周囲の照度AS)を制御部20に出力する。
【0035】
次に、本実施形態のプロジェクター1の動作を図2のフローチャートを用いて説明する。図2はプロジェクター1が電源オフ操作を受け付けたときの動作を示すフローチャートである。
【0036】
図2に示すように、プロジェクター1が、入力操作部23より電源オフ操作を受け付けると(ステップS101)、制御部20は照度検出部15により、プロジェクター1の周囲の明るさ(照度)を検出する(ステップS102A:照度検出ステップ)。
次に、照度検出部15により検出された周囲の照度ASが所定の照度PS(例えば20lux)より小さいか(暗いか)否かを判断する(ステップS102B:照度判断ステップ)。
周囲の照度ASが所定の照度PSより小さい場合(ステップS102:Y)、ステップS103に遷移する。周囲の照度ASが所定の照度PS以上(明るい)の場合(ステップS102:N)、ステップS108に遷移する。
【0037】
ステップS103において制御部20は、画像投写部10に電源オフ保留メッセージM1を投写させ、タイマー20aによる計時を開始(スタート)し(ステップS104)、ステップS105に遷移する。このときの保留メッセージM1を図3に示す。
【0038】
ステップS105において制御部20は、入力操作部23より、電源オフするための入力操作(例えば決定キーを押す)を受け付けたか否かを調べる。電源オフするための入力操作を受け付けた場合(ステップS105:Y)、ステップS108に遷移する。電源オフするための入力操作を受け付けていない場合(ステップS105:N)、ステップS106に遷移する。
【0039】
ステップS106において制御部20は、照度検出部15の検出結果に基づき、周囲の照度ASが、所定の照度PS以上になったか(明るくなったか)否かを調べる。周囲の照度ASが、所定の照度PS以上になった場合(ステップS106:Y)、ステップS108に遷移する。周囲の照度ASが、所定の照度PSより小さい(暗い)場合(ステップS106:N)、ステップS107に遷移する。
【0040】
ステップS107において制御部20は、タイマー20aが所定の時間T1(例えば15秒)を経過したか否かを調べる。タイマー20aが時間T1を経過した場合(ステップS107:Y)、ステップS108に遷移する。タイマー20aが時間T1を経過していない場合(ステップS107:N)、ステップS105に遷移する。
本実施形態においてステップS103からステップS107までが、電源オフ保留ステップに相当する。
【0041】
ステップS108において制御部20は、光源制御部25により光源11を消灯し、プロジェクター1の電源オフ処理を行い、ステップS109に遷移する。
【0042】
ステップS109において制御部20はプロジェクター1をスタンバイ状態に移行させ、本動作フローを終了する。
【0043】
以上説明したように、本実施形態のプロジェクター1によれば、プロジェクター1の電源をオフする際、周囲の明るさが所定の明るさより暗い場合、所定時間経過するまで電源オフを保留する。これにより、例えば暗い部屋でプロジェクター1を使用終了時、プロジェクター1の電源オフ操作した後にプロジェクター1から離れ、部屋の照明を点灯するなど部屋を明るくする動作をする時間が確保できるので、プロジェクター1の電源をオフする前に部屋を明るくしておき、それから電源をオフするというわずらわしい動作を回避することが可能となる。
【0044】
また、プロジェクター1の電源オフを保留していることを、投写されたメッセージにより確認することができるので、ユーザーが電源オフ操作後にすぐに電源がオフしないことにより、故障と間違えることを防止することが可能となる。
【0045】
また、プロジェクター1の電源オフを保留している状態において、周囲の明るさが所定の明るさより明るくなった場合に電源をオフするので、周囲が明るくなった後も所定時間が経過するまで電源がオフされないことを回避することができる。
【0046】
また、プロジェクター1の電源オフを保留している状態において、ユーザーの再度の電源オフ操作によりプロジェクター1の電源をオフする。これにより、部屋が暗くても困らない場合や、直ちに電源をオフしたい場合に保留状態を終了し、プロジェクターの電源をオフすることが可能となる。
【0047】
(変形例1)
また、上記実施形態は、以下のように変更してもよい。
上述した実施形態においては、入力操作部23の、本体キーまたはリモコンのどちらで電源オフ操作が行われたかによって電源オフまでの保留時間を変えてもよい。例えばリモコンキー操作のときはプロジェクター1から離れて移動可能なため、すぐに部屋を明るくできると考えられるので、本体キー操作による電源オフに比べ、電源オフまでの保留時間を短くしてもよい。
【0048】
また、上述した実施形態において照度検出部15は、プロジェクター1の筐体上面に備えることとしたが、これに限らず、例えばリモコンなど他の機器に設けられる構成でも良い。
また、照度検出部を取り外し可能なユニットとして構成し、接続ケーブル、或いは赤外線信号などでデータを送信する構成としても良い。これにより、周囲の明るさが照明器具の配置などにより均一ではない場合においても、例えば照明スイッチの近傍に照度検出部を設置することで、照明スイッチ近傍の照度を測定でき、照明スイッチ近傍の明るさを確保することができる。
【符号の説明】
【0049】
1…プロジェクター、15…照度検出部、17…画像信号処理部、16…OSD処理部、18…画像信号入力部、30…電源端子、31…電源部、10…画像投写部、11…光源、12R,12G,12B…液晶ライトバルブ、13…投写レンズ、14…液晶駆動部、20…制御部、21…記憶部、25…光源制御部、23…入力操作部。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
光源から射出された光を画像情報に応じて変調して投写する画像投写部を有するプロジェクターであって、
当該プロジェクターの周囲の照度を検出する照度検出部と、
入力操作を受け付ける入力操作部と、
当該プロジェクターの動作を制御する制御部と、を備え、
前記制御部は、前記入力操作部より、当該プロジェクターの電源オフ操作を受け付けたとき、前記照度検出部によって検出された前記周囲の照度が所定の照度より小さい場合に、所定時間経過するまで電源オフを保留することを特徴とするプロジェクター。
【請求項2】
請求項1に記載のプロジェクターであって、前記制御部は、前記電源オフを保留している状態において、前記画像投写部に電源オフ保留メッセージを投写させることを特徴とする、プロジェクター。
【請求項3】
請求項1または2に記載のプロジェクターであって、前記制御部は、前記電源オフを保留している状態において、前記照度検出部により検出された前記周囲の照度が所定の照度より大きくなった場合に電源をオフすることを特徴とする、プロジェクター。
【請求項4】
請求項1から3のいずれか一項に記載のプロジェクターであって、前記制御部は、前記電源オフを保留している状態において、前記入力操作部より、電源をオフする操作を受け付けた場合に電源をオフすることを特徴とする、プロジェクター。
【請求項5】
光源から射出された光を画像情報に応じて変調して投写する画像投写部を有するプロジェクターの制御方法であって、
入力操作を受け付ける入力操作部と、
当該プロジェクターの周囲の照度を検出する照度検出ステップと、
前記照度検出ステップにより検出された前記周囲の照度が所定の照度より小さいか否かを判断する照度判断ステップと、
前記入力操作部より、当該プロジェクターの電源オフ操作を受け付けたとき、前記照度判断ステップにより、周囲の照度が所定の照度より小さいと判断された場合に、所定時間経過するまで電源オフを保留する電源オフ保留ステップと、
を有することを特徴とする、プロジェクターの制御方法。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate


【公開番号】特開2012−215759(P2012−215759A)
【公開日】平成24年11月8日(2012.11.8)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−81707(P2011−81707)
【出願日】平成23年4月1日(2011.4.1)
【出願人】(000002369)セイコーエプソン株式会社 (51,324)
【Fターム(参考)】