説明

プロジェクトにおける人材選定支援管理システムおよび人材選定支援管理方法、ならびにそのためのプログラム

【課題】プロジェクト経過中にチームの体制を随時見直して修正することが可能な、チーム内およびチーム間を意識した人間関係を考慮して安定した体制で運営可能な人材選定支援管理技術の提供。
【解決手段】プロジェクト人材選定支援管理システム(サーバ)1における処理部1Aは、プロジェクト候補者検索処理手段1A01、プロジェクト候補者登録処理手段1A02、プロジェクトフォロー対象者検索処理手段1A03、プロジェクト退場者登録処理手段1A04、プロジェクトメンバ評価登録処理手段1A05および個人要望登録処理手段1A06からなる処理部1Aとデータ部1Bを有し、プロジェクト進行中にメンバの勤務状況,進捗状況,第三者の評価情報,トメンバ個人の異動要望に関する情報を随時あるいは定期的に収集し、チーム維持の阻害要因を判定し該阻害要因となる情報を持つメンバ情報を退場候補者とし、該退場候補者から退場者を選択する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、作業プロジェクトチームを形成する際の人材選定支援技術に係り、特に、安定した作業プロジェクトチームを形成するために、プロジェクト進行中であっても、チーム内およびチーム間における人間関係も考慮し、最適な人材の選定を行うことが可能な人材選定支援管理システム、人材選定支援管理方法、およびそのためのプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、技術進歩が進みプロジェクトも大型化する傾向にあり、共通のプロジェクトを複数のメンバが協働して遂行することが多くなっている。職場で能力を発揮できるか否かは、職場の環境、雰囲気、人間関係またはモチベーションなど、精神面に依存するところが大きい。
【0003】
例えば、プロジェクトチームのメンバ個人でみた場合、個人の技術、能力がいくら優れていても、周囲との人間関係が悪いと大きなストレスになり、仕事の能率も下がり、最悪な場合は精神的に病んで会社へ出社できなくなってしまうケースもある。
【0004】
また、プロジェクトチーム全体でみた場合、人間関係が悪い者同士を同じチームメンバにしてしまうと、メンバ間のコミュニケーションが円滑に行われず、プロジェクト作業に支障が生じてチームとしてのパフォーマンスが十分発揮できないようになり、その結果、プロジェクト全体の進捗に大きく影響しかねない。
【0005】
また、チーム内としては人間関係がいくら良好であっても、チーム相互間においてキーマン(例えば、プロジェクトマネージャーやプロジェクトリーダ)同士の人間関係が良好でない場合はプロジェクトとしての機能が低下してしまう。
【0006】
このような背景の中、チーム形成時の条件として、個人のスキルや実績だけではなく、人間関係も考慮対象の要素に含めた技術開発が進められており、例えば、特開2001−282965号公報(特許文献1)、特開2007−26404号公報(特許文献2)、特開2007−122144号公報(特許文献3)などが先行技術文献としてあげられる。
【0007】
特許文献1では、プロジェクトチームメンバ、チーム生成手法として、メンバのスキルと経験情報以外に人間関係に関する情報も考慮した手法を提供しており、特に、人間関係においてはプロジェクトメンバ間の評価に着目し、他のメンバに対する相互評価を取得して登録する手法とチーム生成時に前記登録された相互評価情報を提供する手法について開示されている。
【0008】
特許文献2では、プロジェクトチームメンバ、チーム生成手法として、過去のプロジェクトデータからプロジェクトに適合したメンバを効率的に決定するための手法について開示されている。プロジェクトに適合する要件として、他のメンバから実績評価情報(アンケート形式で品質評価項目としてスキル、プロジェクトに対する経験、情報の共有度、品質の維持、運用/保守性などの観点に基づいた回答情報)や個人情報(過去の経験プロジェクト情報、コスト(給料)、資格や既知の性格分析など)から決定している。
【0009】
特許文献3では、プロジェクトチームメンバ、チーム生成手法として、過去のプロジェクトに対する評価とそのプロジェクトを担当したプロジェクトチームのチークとしての能力(チームを構成するメンバの能力により算出)との相関を計算し、その相関に基づいてプロジェクトに対する評価を高めるようなチームとチームとしての能力特性値を実現するようにメンバの選定を行うようにしている。評価を高めるための要因として、過去のプロジェクト実績から担当するチームとしての能力やメンバ間の相性における成功要因情報を考慮している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0010】
【特許文献1】特開2001−282965号公報
【特許文献2】特開2007−26404号公報
【特許文献3】特開2007−122144号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0011】
プロジェクト開始当初から選出されたメンバが、プロジェクトが完了するまでの間に何も問題なく最適な状態で各チームが維持できることは難しい。通常、プロジェクト進行中にメンバ自身、メンバ構成(プロジェクトチーム体制)に問題があれば、その都度、プロジェクトマネージャーやプロジェクトリーダにあたるメンバが該当者をフォローしたり、必要があれば体制を見直して補強したり再編成したり軌道修正しながらプロジェクトを進める必要があると考えられる。
【0012】
しかしながら、上記背景技術に提示した特許文献に記載されたものは、最初のプロジェクトチーム形成時のメンバ選定に関するものであり、上記の如き観点から、メンバ自身、プロジェクトチーム(メンバ構成)選定後のプロジェクト経過中にプロジェクトチームの体制を随時見直して軌道修正することについては明記されていない。
【0013】
また、プロジェクトチームとしてのパフォーマンスを高める手段として、チーム内における人間関係が考慮されているのは見受けられるが、チーム間を意識した人間関係についての考慮は全く見受けられない。
【0014】
以上のことから明らかなように、従来、メンバ選定における要件として上記背景技術にあるようにメンバの実績、能力、第三者からの評価などから分析するケースがほとんどであり、プロジェクト経過中において、メンバの自分自身における要望および希望事項についてもプロジェクト退場となる大きな要因となれば、これらの要望や希望事項も人材選定条件のひとつとして考慮する必要があると考えられるが、プロジェクト経過中に、状況に応じたメンバ選定をはじめメンバ選定のきっかけとなる情報を検知することは行われていなかった。また、チーム間の関係を考慮した人材選定方法についても検討されていなかった。
【0015】
そこで、本発明は、メンバ自身、プロジェクトチーム(メンバ構成)選定後のプロジェクト経過中におけるプロジェクトチームの体制を随時見直して軌道修正することが可能な、また、プロジェクトチームとしてのパフォーマンスを高める手段として、チーム内における人間関係に加えて、チーム間を意識した人間関係についても考慮することによって安定した体制で運営可能な人材選定支援管理システムおよび人材選定支援管理方法、ならびにそのためのプログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0016】
本発明は、上記目的を達成するための手段として、プロジェクト開始から終了まで安定したチームを維持するために、その阻害要因となる情報を随時あるいは定期的にバッチ処理で各プロジェクトメンバの勤務状況(欠勤、年休、超勤時間)、作業進捗状況(遅延日数)、他のメンバからの評価(例えば、5段階評価)情報およびプロジェクトメンバ自身の要望(異動希望、人間関係)から収集し、それらの情報から阻害要因となる基準を決め、基準から外れるプロジェクトメンバ情報を判定し抽出する。
【0017】
抽出されたプロジェクトメンバ情報は、まず対象者の有無を知らせるメールを管理者(プロジェクトマネージャー等)たるメンバに配信することで日々状況を把握することができる。また、抽出されたメンバ一覧や詳細内容を参照できる画面を用意し、内容によってフォローし、さらに退場者とする場合の登録機能も提供する。
【0018】
これにより、随時あるいは定期的にプロジェクトメンバの状況を把握することができるため、早期対策を打つことが可能になる。また、メンバの入れ替えについても、プロジェクト進行中であってもシステムにて支援する機能を備えているため、管理者側の負担軽減につながる。
【0019】
また、本発明においては、安定したチームを維持するために、もうひとつのアプローチとしてチーム間においても人間関係に配慮したチーム生成機能を提供する。チーム間における人間関係の配慮方法として、互いのチームリーダにあたるメンバ同士が最適な関係になるように配慮する。
【0020】
これにより、権限のあるチームリーダ同士のコミュニケーションが良好であれば、チーム間の連携も円滑化につながり、プロジェクトとしても安定した運用を築くことが可能になる。
【0021】
さらに、本発明においては、上記機能に付け加え、プロジェクト進行期間中に以下の機能を実現できることも特徴としている。
(a)プロジェクトメンバ自身が仕事内容や人間関係について要望、希望事項があればいつでも登録することができる。
(b)プロジェクトメンバの退場が必要になった場合、退場者の候補となったメンバについてワークフローの機能を使って適正な手順と判定を機械的に運用することができる。
(c)プロジェクトメンバの増員が必要となった場合に既存のチームに新たなメンバを追加する機能やチーム単位で新しくメンバを追加する機能に、チームとメンバの人間関係に配慮した最適なメンバ候補を抽出することができ、退場者を決定する機能と同様にワークフローの機能も兼ね備え、適正な手順と判定を機械的に運用することができる。
【0022】
より具体的には、
a)本発明に係るプロジェクト人材選定支援管理システムは、安定したプロジェクトチームを維持するためのプロジェクト人材選定支援管理システムであって、プロジェクト進行期間中に各プロジェクトメンバの勤務状況,作業進捗状況,第三者からの評価情報およびプロジェクトメンバ個人の異動要望に関する情報を随時あるいは定期的に収集する収集手段と、該収集手段により収集された情報に基づいて安定したプロジェクトチームの維持の阻害要因となる情報を判定し、該該阻害要因となる情報を持つメンバ情報を退場候補者として抽出し退場者を選定する権限を有する管理者に提供するメンバ情報提供手段と、該退場候補者に基づいて退場者を選択して登録する手段、を有することを特徴とする。
【0023】
b)また、上記a)において、プロジェクト進行期間中、随時あるいは定期的に、プロジェクトメンバ自身が仕事量,勤務時間,仕事内容,人間関係,あるいは異動希望に関する要望事項を登録する手段を有することを特徴とする。
【0024】
c)また、上記a)またはb)において、プロジェクト進行期間中にプロジェクトからプロジェクトメンバの退場が必要になった場合に前記退場候補者を退場者として登録する手段と、該退場者を他のプロジェクトメンバ候補対象者として登録する手段を有することを特徴とする。
【0025】
d)上記a)からc)いずれかにおいて、プロジェクト進行期間中にメンバの増員が必要となった場合に、既存のチームに新たなメンバを追加する手段とチーム単位で新しくメンバを追加する手段に加え、チームとメンバの人間関係について最適なメンバ候補を提供する手段を有することを特徴とする。
【0026】
e)上記a)からd)のいずれかにおいて、プロジェクトメンバを選定する場合、メンバの過去実績、スキル、およびコストを含むメンバ自身の能力に加え、チーム内におけるメンバ間の人間関係およびチーム間における人間関係を考慮して最適なメンバおよびチーム構成を選定する手段を有することを特徴とする。
【0027】
f)本発明に係るプログラムは、コンピュータを、上記a)からe)のいずれかに記載のプロジェクト人材選定支援管理システムにおける各手段として機能させることを特徴とするプログラムである。
【0028】
g)本発明に係るプロジェクト人材選定支援管理方法は、安定したプロジェクトチームを維持するためのコンピュータを用いたプロジェクト人材選定支援管理方法であって、プロジェクト進行期間中に各プロジェクトメンバの勤務状況,作業進捗状況,第三者からの評価情報およびプロジェクトメンバ個人の異動要望に関する情報を随時あるいは定期的に収集する収集ステップと、該収集ステップにより収集された情報に基づいて安定したプロジェクトチームの維持の阻害要因となる情報を判定し、該該阻害要因となる情報を持つメンバ情報を退場候補者として抽出し退場者を選定する権限を有する管理者に提供するメンバ情報提供ステップと、該退場候補者に基づいて退場者を選択して登録するステップと、を有することを特徴とする。
【0029】
h)上記g)において、プロジェクト進行期間中、随時あるいは定期的に、プロジェクトメンバ自身が仕事量,勤務時間,仕事内容,人間関係,あるいは異動希望に関する要望事項を登録するステップを有することを特徴とする。
【0030】
i)上記g)またはh)において、プロジェクト進行期間中にプロジェクトからプロジェクトメンバの退場が必要になった場合に前記退場候補者を退場者として登録するステップと、該退場者を他のプロジェクトメンバ候補対象者として登録するステップを有することを特徴とする。
【0031】
j)上記g)からi)のいずれかにおいて、プロジェクト進行期間中にメンバの増員が必要となった場合に、既存のチームに新たなメンバを追加するステップとチーム単位で新しくメンバを追加するステップに加え、チームとメンバの人間関係について最適なメンバ候補を提供するステップを有することを特徴とする。
【0032】
k)上記g)からj)のいずれかにおいて、プロジェクトメンバを選定する場合、メンバの過去実績、スキル、およびコストを含むメンバ自身の能力に加え、チーム内におけるメンバ間の人間関係およびチーム間における人間関係を考慮して最適なメンバおよびチーム構成を選定するステップを有することを特徴とする。
【発明の効果】
【0033】
上記構成を採用することにより、プロジェクト開始から完了までのプロジェクト進行の全期間を通じて、メンバ自身、メンバ間に問題があれば、随時あるいは定期的に、例えば日々決まった時間に問題に関する情報を自動的に収集し、日々状況を確認することができる。
【0034】
また、一個人の要望事項も日々収集が可能なので、問題があれば、早期対策を打つことができる。また、状況に応じて、随時、選定時点における最適なメンバ選定も可能になる。
【0035】
このように、本発明は、上記構成を採用したことによって、プロジェクト経過中におけるプロジェクトチームの体制を随時見直して軌道修正することが可能な、また、チーム内における人間関係に加えて、チーム間を意識した人間関係についても考慮した、プロジェクトチームとしてのパフォーマンスの高い安定した体制で運営可能な人材選定支援管理システムおよび人材選定支援管理方法、ならびにそのためのプログラムを実現できる。
【図面の簡単な説明】
【0036】
【図1】本発明に係るプロジェクト人材選定支援および人材管理システム(人材選定支援管理システム)の全体構成図である。
【図2.1】図1におけるプロジェクト候補者検索処理手段の処理動作例を示すフローチャートである。
【図2.2】図1におけるプロジェクト候補者登録処理手段の処理動作例を示すフローチャートである。
【図2.3】図1におけるプロジェクトフォロー対象者検索処理手段の処理動作例を示すフローチャートである。
【図2.4】図1におけるプロジェクト退場者登録処理手段の処理動作例を示すフローチャートである。
【図2.5】図1におけるプロジェクトメンバ評価登録処理手段の処理動作例を示すフローチャートである。
【図2.6】図1における個人要望事項登録処理手段の処理動作例を示すフローチャートである。
【図3】図1における画面遷移図である。
【図4.1】図1におけるプロジェクト候補者検索処理手段で用いられるプロジェクト候補者検索画面の画面レイアウトの一例を示す図である。
【図4.2】図1におけるプロジェクトフォロー対象者検索処理手段で用いられるプロジェクトフォロー対象者検索画面の画面レイアウトの一例を示す図である。
【図4.3】図1におけるプロジェクトメンバ評価登録処理手段で用いられるプロジェクトメンバ評価登録画面の画面レイアウトの一例を示す図である。
【図4.4】図1における個人要望登録処理手段で用いられる個人要望登録画面の画面レイアウトの一例を示す図である。
【図5.1】図1におけるコードマスタのDB構成例である。
【図5.2】図1における認証テーブルのDB構成例である。
【図5.3】図1における社員テーブルのDB構成例である。
【図5.4】図1における組織マスタのDB構成例である。
【図5.5】図1における勤務表テーブルのDB構成例である。
【図5.6】図1における年休テーブルのDB構成例である。
【図5.7】図1におけるスキルテーブルのDB構成例である。
【図5.8】図1における実績テーブルのDB構成例である。
【図5.9】図1におけるプロジェクトテーブルのDB構成例である。
【図5.10】図1におけるグループテーブルのDB構成例である。
【図5.11】図1におけるメンバテーブルのDB構成例である。
【図5.12】図1における進捗表テーブルのDB構成例である。
【図5.13】図1におけるフォローテーブルのDB構成例である。
【図5.14】図1における評価テーブルのDB構成例である。
【図5.15】図1における要望テーブルのDB構成例である。
【図5.16】図1における要望詳細テーブルのDB構成例である。
【図5.17】図1における申請テーブルのDB構成例である。
【発明を実施するための形態】
【0037】
(実施例)
以下、本発明の一実施例を、図面を用いて詳細を説明する。
図1は、本発明に係るプロジェクト人材選定支援および人材管理システム(本発明においては単に「プロジェクト人材選定支援管理システム」ともいう)となるサーバ1の全体構成図を示している。同図において、該サーバ1はネットワーク(インターネット)2を介して操作端末3と接続されており、相互に通信可能になっている。
【0038】
同図に示すように、本発明に係るプロジェクト人材選定支援管理システム(サーバ)1は、大きく分けて、処理部1Aと、該処理部1Aで使用されるデータを保持するデータ部1Bと、から構成される。
【0039】
処理部1Aは、プロジェクト候補者検索処理手段1A01、プロジェクト候補者登録処理手段1A02、プロジェクトフォロー対象者検索処理手段1A03、プロジェクト退場者登録処理手段1A04、プロジェクトメンバ評価登録処理手段1A05および個人要望登録処理手段1A06の6つの処理手段を有している。
【0040】
データ部1Bは、上記6つの処理手段によりアクセス可能なデータを保持するものであり、同図に示すように、コードマスタ1B01、認証テーブル1B02、社員テーブル1B03、組織マスタ1B04、勤務表テーブル1B05、年休テーブル1B06、スキルテーブル1B07、実績テーブル1B08、プロジェクトテーブル1B09、グループテーブル1B10、メンバテーブル1B11、進捗表テーブル1B12、フォローテーブル1B13、評価テーブル1B14、要望テーブル1B15、要望詳細テーブル1B16および申請テーブル1B17を有している。
【0041】
次に、コードマスタ1B01、認証テーブル1B02、社員テーブル1B03、組織マスタ1B04、勤務表テーブル1B05、年休テーブル1B06、スキルテーブル1B07、実績テーブル1B08、プロジェクトテーブル1B09、グループテーブル1B10、メンバテーブル1B11、進捗表テーブル1B12、フォローテーブル1B13、評価テーブル1B14、要望テーブル1B15、要望詳細テーブル1B16および申請テーブル1B17の、それぞれの具体例を、図5.1〜図5.17を用いて詳細に説明する。
【0042】
図5.1は、コードマスタ1B01の一例を示す図であり、同図(a)は、項目の説明を、同図(b)はデータ例を示している。
【0043】
コードマスタ1B01は、プロジェクト人材選定および人材管理システムで管理するコードをユニークに識別する為のIDを示す「コード」、コードの名称を示す「コード名」、当該コードIDに属するコード値1を示す「コード値1」、当該コードIDに属するコード値2を示す「コード値2」(必要に応じて使用)、画面に表示する順番を示す「順番」、コードIDとコード値1(コード値2)の組み合わせに対するコードの内容1を示す「内容1」、コードIDとコード値1(コード値2)の組み合わせに対するコードの内容2を示す「内容2」、コードIDとコード値1(コード値2)の組み合わせに対するコードの内容3を示す「内容3」を保持するテーブルである。(b)は具体的なデータ例である。
【0044】
図5.2は、認証テーブル1B02の一例を示す図であり、同図(a)は、項目の説明を、同図(b)はデータ例を示している。
【0045】
認証テーブル1B02は、プロジェクト人材選定および人材管理システムにログインする際のユーザIDを示す「ユーザID」、プロジェクト人材選定および人材管理システムにログインする際のパスワードを示す「パスワード」、ユーザIDとパスワードの適用開始日を示す「適用開始日」、ユーザIDとパスワードの適用終了日を示す「適用終了日」、ユーザIDとパスワードに対応する社員番号を示す「社員番号」を保持するテーブルである。(b)は具体的なデータ例である。
【0046】
図5.3は、社員テーブル1B03の一例を示す図であり、同図(a)は、項目の説明を、同図(b)はデータ例を示している。
【0047】
社員テーブル1B03は、社員をユニークに識別する為の番号である「社員番号」、社員の姓を示す「姓」、社員の名を示す「名」、社員の役職を識別する区分である「役職区分」(本例では、0:一般、1:係長級、2:課長級、3:部長級、4:重役級)、社員の属する組織を識別するコードである「組織コード」、社員のユーザIDを示す「ユーザID」、社員の入社した年を示す「入社年」、社員のメールアドレスを示す「メールアドレス」、社員の単価を示す「社員の単価」、プロジェクト人材選定支援および人材管理システムにおける社員の権限を識別する区分である「権限区分」(本例では、0:権限なし、1:申請権限、2:決済権限)を保持するテーブルである。(b)は具体的なデータ例である。
【0048】
図5.4は、組織マスタ1B04の一例を示す図であり、同図(a)は、項目の説明を、同図(b)はデータ例を示している。
【0049】
組織マスタ1B04は、組織を識別するコードを示す「組織コード」、会社の名称を示す「会社名」、事業所の名称を示す「事業所名」、部署の名称を示す「部署名」、課の名称を示す「課名」、組織の所在地を示す「所在地」、組織の外線電話番号を示す「外線電話」、組織の内線電話番号を示す「内線電話」を保持するテーブルである。(b)は具体的なデータ例である。
【0050】
図5.5は、勤務表テーブル1B05の一例を示す図であり、同図(a)は、項目の説明を、同図(b)はデータ例を示している。
【0051】
勤務表テーブル1B05は、社員をユニークに識別する為の番号を示す「社員番号」、勤務表の対象年度を示す「対象年度」、指図分の実働時間を示す「実働(指図)」、指図以外の実働時間を示す「実働(指図なし)」、年休を使用した日数を示す「年休」、超勤の時間を示す「超勤」、休日出勤した日数を示す「超勤」、休日出勤した日数を示す「休出」、欠勤の日数を示す「欠勤」、代休の日数を示す「代休」を保持するテーブルである。(b)は具体的なデータ例である。
【0052】
図5.6は、年休テーブル1B06の一例を示す図であり、同図(a)は、項目の説明を、同図(b)はデータ例を示している。
【0053】
年休テーブル1B06は、社員をユニークに識別する為の番号を示す「社員番号」、年休の対象年度を示す「対象年度」、対象年度内において年休を使用した日数を示す「年休総数」を保持するテーブルである。(b)は具体的なデータ例である。
【0054】
図5.7は、スキルテーブル1B07の一例を示す図であり、同図(a)は、項目の説明を、同図(b)はデータ例を示している。
【0055】
スキルテーブル1B07は、社員をユニークに識別する為の番号を示す「社員番号」、スキルの区分を示す「スキル区分」(本例では、1:業種・業務分類、2:技術分類)、スキル区分に対応したスキルの詳細を識別する区分「スキル詳細区分」(本例では、スキルコード4桁であらわしている)、レベルの区分を示す「レベル区分」(本例では、1:高、2:中、3:低)、スキルについての詳細事項を示す「詳細事項」を保持するテーブルである。(b)は具体的なデータ例である。
【0056】
図5.8は、実績テーブル1B08の一例を示す図であり、同図(a)は、項目の説明を、同図(b)はデータ例を示している。
【0057】
実績テーブル1B08は、社員をユニークに識別する為の番号を示す「社員番号」、プロジェクトをユニークに識別する為のIDを示す「プロジェクトID」、作業の開始日を示す「作業開始日」、作業の終了日を示す「作業終了日」、作業の内容を示す「作業内容」、役割の区分を示す「役割区分」(本例では、0:作業員、1:TL(チームリーダ)、2:PL(プロジェクトリーダ)、3:PM(プロジェクト管理者)、4:その他)、業務の区分を示す「業務区分」(本例では、1:設計、2:製造、3:テスト、4:運用・保守、5:プロジェクト管理、6:QA、7:その他)、補足事項を示す「補足事項」を保持するテーブルである。(b)は具体的なデータ例である。
【0058】
図5.9は、プロジェクトテーブル1B09の一例を示す図であり、同図(a)は、項目の説明を、同図(b)はデータ例を示している。
【0059】
プロジェクトテーブル1B09は、プロジェクトをユニークに識別する為のIDを示す「プロジェクトID」、組織を識別するコードを示す「組織コード」、プロジェクトの開始日を示す「開始日」、プロジェクトの終了日を示す「終了日」、プロジェクトの名称を示す「プロジェクト名」、作業をユニークに識別する為の指図番号を示す「指図」、プロジェクトの予算額を示す「予算額」、プロジェクトの受注額を示す「受注額」、プロジェクトの実績額を示す「実績額」を保持するテーブルである。(b)は具体的なデータ例である。
【0060】
図5.10は、グループテーブル1B10の一例を示す図であり、同図(a)は、項目の説明を、同図(b)はデータ例を示している。
【0061】
グループテーブル1B10は、プロジェクトをユニークに識別する為のIDを示す「プロジェクトID」、グループをユニークに識別する為のIDを示す「グループID」、グループの名称を示す「グループ名」、グループの終了日を示す「終了日」を保持するテーブルである。(b)は具体的なデータ例である。
【0062】
図5.11は、メンバテーブル1B11の一例を示す図であり、同図(a)は、項目の説明を、同図(b)はデータ例を示している。
【0063】
メンバテーブル1B11は、プロジェクトをユニークに識別する為のIDを示す「プロジェクトID」、グループをユニークに識別する為のIDを示す「グループID」、社員をユニークに識別する為の番号を示す「社員番号」、グループのメンバの代表であることを示す「代表フラグ」、メンバがグループに属している状態の終了日を示す「終了日」、申請をユニークに識別する為のIDを示す「申請ID」を保持するテーブルである。(b)は具体的なデータ例である。
【0064】
図5.12は、進捗表テーブル1B12の一例を示す図であり、同図(a)は、項目の説明を、同図(b)はデータ例を示している。
【0065】
進捗表テーブル1B12は、プロジェクトをユニークに識別する為のIDを示す「プロジェクトID」、工程の区分を示す「工程区分」(本例では、1:基本設計、2:詳細設計、3:製造、4:単体テスト、。5:結合テスト、6:総合テスト、7:受入テスト、8:本番対応、9:運用)、社員をユニークに識別する為の番号を示す「社員番号」、作業をユニークに識別する為のIDを示す「作業ID」、作業の開始予定日を示す「開始予定日」、作業の終了予定日を示す「終了予定日」、作業の開始日を示す「開始日」、作業の終了日を示す「終了日」、規模の単位を識別する為の区分を示す「規模単位区分」(本例では、1:KS(キロステップ)、2:人日、3:枚)、予定の規模を示す「予定規模」、実績の規模を示す「実績規模」、その他の項目を示す「その他」を保持するテーブルである。(b)は具体的なデータ例である。
【0066】
図5.13は、フォローテーブル1B13の一例を示す図であり、同図(a)は、項目の説明を、同図(b)はデータ例を示している。
【0067】
フォローテーブル1B13は、社員をユニークに識別する為の番号を示す「社員番号」、プロジェクトをユニークに識別する為のIDを示す「プロジェクトID」、要注意の区分を示す「要注意区分」(本例では、1:欠勤、2:年休、3:進捗遅延、4:超勤、5:人間関係、6:異動希望)、要注意の区分が1,2,3の場合の日数を示す「日」、要注意の区分が4の場合の時間を示す「時間」、退場の区分を示す「退場区分」(本例では、0:未候補、1:退場候補、2:退場決定)、申請をユニークに識別する為のIDを示す「申請ID」を保持するテーブルである。(b)は具体的なデータ例である。
【0068】
図5.14は、評価テーブル1B14の一例を示す図であり、同図(a)は、項目の説明を、同図(b)はデータ例を示している。
【0069】
評価テーブル1B14は、社員をユニークに識別する為の番号を示す「社員番号」、評価される側の社員の社員番号を示す「評価社員番号」、評価の区分を示す「評価区分」(本例では、0:未登録、1:一緒に仕事したい、2:どちらでもない、3:一緒に仕事したくない、4:顔もみたくない)、社員のコメントを示す「コメント」を保持するテーブルである。(b)は具体的なデータ例である。
【0070】
図5.15は、要望テーブル1B15の一例を示す図であり、同図(a)は、項目の説明を、同図(b)はデータ例を示している。
【0071】
要望テーブル1B15は、社員をユニークに識別する為の番号を示す「社員番号」、プロジェクトをユニークに識別する為のIDを示す「プロジェクトID」、異動希望があることを示す「フラグ」、異動希望がある場合に異動予定日を示す「異動予定日」、社員のコメントを示す「コメント」を保持するテーブルである。(b)は具体的なデータ例である。
【0072】
図5.16は、要望詳細テーブル1B16の一例を示す図であり、同図(a)は、項目の説明を、同図(b)はデータ例を示している。
【0073】
要望詳細テーブル1B16は、社員をユニークに識別する為の番号を示す「社員番号」、プロジェクトをユニークに識別する為のIDを示す「プロジェクトID」、社員の要望を識別する為の区分を示す「要望区分」(本例では、1:仕事量、2:勤務時間、3:仕事内容、4:人間関係、5:異動希望)、社員の要望詳細を識別する為の区分を示す「要望詳細区分」(図中、*1参照)、社員のコメントを示す「コメント」を保持するテーブルである。(b)は具体的なデータ例である。
【0074】
図5.17は、申請テーブル1B17の一例を示す図であり、同図(a)は、項目の説明を、同図(b)はデータ例を示している。
【0075】
申請テーブル1B17は、申請をユニークに識別する為のIDを示す「申請ID」、申請の区分を示す「申請区分」(本例では、1:候補者登録、2:退場者登録)、プロジェクトをユニークに識別する為のIDを示す「プロジェクトID」、申請中であることを示す「申請中フラグ」、申請者の社員番号を示す「申請者番号」、差戻中であることを示す「差戻フラグ」、差戻の理由を示す「差戻理由」、差戻者の社員番号を示す「差戻者番号」、決済済みであることを示す「決裁フラグ」、決裁者の社員番号を示す「決裁者番号」、取消であることを示す「取消フラグ」を保持するテーブルである。(b)は具体的なデータ例である。
【0076】
次に、本発明に係るプロジェクト人材選定支援および人材管理システム(プロジェクト人材選定支援システム)としてのサーバの処理を、図面を用いて説明する。
【0077】
図2.1、図2.2、図2.3、図2.4、図2.5、および図2.6は、それぞれ、図1におけるプロジェクト候補者検索処理手段1A01、プロジェクト候補者登録処理手段1A02、プロジェクトフォロー対象者検索処理手段1A03、プロジェクト退場者登録処理手段1A04、プロジェクトメンバ評価登録処理手段1A05および個人要望登録処理手段1A06により実行される処理動作のフローチャート図である。
【0078】
以下、各処理手段により実行される処理を、フローチャート図を用いて詳細に説明する。なお、各処理手段の説明で使用するテーブルにおいて、同じテーブル名を用いている場合は参照符号が異なっていても同一のテーブル(図5.1〜図5.17参照)を指すものとする。
【0079】
図2.1は、図1におけるプロジェクト候補者検索処理手段1A01の処理動作例を示すフローチャート図である。
【0080】
図1におけるプロジェクト候補者検索処理手段1A01の処理目的は、プロジェクト立ち上げ時によるメンバ候補者の選出またはプロジェクト進行中における増員、欠員に伴うメンバ選出を過去のプロジェクト経験、スキル、第三者からの評価情報を元に、人間関係も考慮した最適なメンバ候補を選出することである。
【0081】
なお、プロジェクト候補者検索処理手段1A01は、プロジェクト候補メンバの仮登録権限を保有する社員のみが実行可能とする。その権限範囲は、社員テーブル2A11(図5.3参照)が保持する権限区分が1(申請権限)または2(決裁権限)の情報持つ社員のみとする。
【0082】
図2.1に示すように、プロジェクト候補者検索処理手段1A01における処理は、[プロジェクト候補メンバの検索ステップS2A01],[候補メンバの抽出(グループ)ステップS2A02],[グループ化処理ステップS2A03],[候補グループ・候補メンバの出力ステップS2A04],[候補メンバの抽出ステップS2A05],[候補メンバの出力ステップS2A06],[プロジェクトメンバの選択ステップS2A07],[プロジェクトメンバの仮登録ステップS2A08]からなる。以下、各処理ステップS2A01〜S2A08について説明する。
【0083】
[プロジェクト候補メンバの検索ステップS2A01]
プロジェクト候補メンバの検索ステップS2A01では、新規プロジェクトの場合、プロジェクト候補メンバの条件設定を行う。ここでは、スキル、作業開始日、グループの人数、グループコストおよび組織を後述の候補メンバの抽出(グループ)ステップS2A02の抽出条件として設定する。既存プロジェクトの場合、新規または追加のプロジェクト候補メンバの条件設定を行う。
【0084】
既存プロジェクトは、当該手段の機能を操作する社員が所属する組織が関わっているプロジェクトをプロジェクトテーブル2A12(図5.9参照)の中から選択する。その選択できるプロジェクトは操作している社員の役職によって適用範囲を制限するようにしている。それは、操作する社員が社員自身と関係のないプロジェクトに対してメンバを選択することは適切ではないためである。
【0085】
その制限範囲は、社員テーブル2A11(図5.3参照)が保持する役職区分が1(係長級)の社員は社員自身が関わっているプロジェクトのみ選択が可能、2(課長級)の社員は社員が所属する組織の課内に関わっているプロジェクトのみ選択が可能、3(部長級)の社員は社員が所属する組織の部内に関わっているプロジェクトのみ選択が可能、4(重役級)の社員は全てのプロジェクト情報を取得し選択することができる。
【0086】
次に、選択されたプロジェクトに対するプロジェクト候補メンバの選定方法について、プロジェクト候補メンバの選定条件設定を行う。
【0087】
(イ)新たにグループを追加しそのグループに対するプロジェクト候補メンバを新規に選択するケースの場合は、新規プロジェクトと同様の抽出条件(スキル、作業開始日、グループの人数、グループコストおよび組織)を設定する。
【0088】
(ロ)既に登録されているグループに対してプロジェクト候補メンバを追加するケースの場合は、新規プロジェクトと同様の抽出条件(スキル、作業開始日、グループの人数、グループコストおよび組織)に追加対象のグループ名も条件に加えた設定をする。
【0089】
[候補メンバの抽出(グループ)ステップS2A02]
候補メンバの抽出(グループ)ステップS2A02では、プロジェクト候補メンバの検索ステップS2A01にて設定された検索条件からプロジェクト候補メンバを抽出する。
【0090】
また、新規プロジェクトや既存プロジェクトへの新規グループ追加の場合に適用する。プロジェクト候補メンバの検索ステップS2A01にて設定された作業開始日と組織より、社員テーブル2A15(図5.3参照)から指定された組織に所属する社員情報を取得し、取得した社員情報の中から実績テーブル2A14(図5.8参照)より指定された作業開始日より前にプロジェクトが終了し、指定された作業開始日以降に参画しているプロジェクトがない社員を絞り込む。
【0091】
そして、絞り込まれた社員の中から更にプロジェクト候補メンバの検索ステップS2A01にて設定されたスキルによりスキルテーブル2A13(図5.7参照)から指定されたスキルを持つ社員を絞り込む処理を行う。
【0092】
[グループ化処理ステップS2A03]
グループ化処理ステップS2A03は、候補メンバの抽出(グループ)ステップS2A02で取得した社員情報から、プロジェクト候補メンバの検索ステップS2A01にて設定された条件、グループの人数、グループコストと評価テーブル2A16(図5.14参照)に見合ったグループ化処理を行う。
【0093】
グループ化処理を行う前提条件として、1グループに1人以上はリーダクラスに該当するメンバが含まれる構成となるようにする。リーダクラスは、社員テーブル2A17(図5.3参照)に持つ役職区分が1(係長級)以上の社員または社員が過去に経験したプロジェクト情報より実績テーブル2A18(図5.8参照)に持つ役割区分が1(TL:チームリーダ)以上の経験をしている社員とする。
【0094】
まず、はじめにリーダクラスの社員の有無を判定する。もし1人もいない場合は(グループ化:NG)、プロジェクト候補メンバの検索ステップS2A01にて、検索条件の再設定を促し、当処理を終了させる。1人以上いた場合(グループ化:OK)、リーダ単位ごとにリーダに対して評価の悪くないメンバ(評価テーブル2A16(図5.14参照)の評価区分が3(一緒に仕事をしたくない)、4(顔も見たくない)に該当しないもの)をグループ化する。
【0095】
ここで、既存プロジェクトにおける新規グループ追加に伴うプロジェクト候補メンバであった場合は、既に登録されているグループのリーダクラスメンバと当処理で抽出したリーダクラスのメンバと互いの評価(評価テーブル2A16(図5.14参照)の評価区分が3(一緒に仕事をしたくない)、4(顔も見たくない)に該当しないもの)を判定する。
【0096】
1件も条件が満たされなければ、プロジェクト候補メンバの検索ステップS2A01にて、検索条件の再設定を促し、当処理を終了させる。
【0097】
1件でも満たされれば、満たされたリーダクラスのメンバをもとにグループ化されたメンバのみメンバ間の評価を実施する。リーダ単位にグループ化されたメンバ同士について、互いの評価が悪くないメンバ(評価テーブル2A16(図5.14参照)の評価区分が3(一緒に仕事をしたくない)、4(顔も見たくない)でないもの同士)でグループ化する。
【0098】
以上の条件で1つまたは複数のパターンのグループが生成されるが、それぞれのグループについて、プロジェクト候補メンバの検索ステップS2A01にて設定された条件、グループの人数、グループコストに見合う条件になっているかどうか判定をする。
【0099】
グループコストにおける判定方法は、社員テーブル2A17(図5.3参照)に持つ単価を利用し、グループ単位で合計した結果と比較することで判定する。以上の条件全てを満たすグループが存在した場合に、候補グループ・候補メンバの出力ステップS2A04に進む。
【0100】
[候補グループ・候補メンバの出力ステップS2A04]
候補グループ・候補メンバの出力ステップS2A04は、グループ化処理ステップS2A03にて絞り込まれた候補グループ・候補メンバ情報を画面に表示させるための編集処理を行う。最終的にプロジェクト候補メンバを手動で操作できる状態になる。
【0101】
[候補メンバの抽出(個人)ステップS2A05]
候補メンバの抽出(個人)ステップS2A05では、プロジェクト候補メンバの検索ステップS2A01にて設定された検索条件からプロジェクト候補メンバを抽出する。
【0102】
また、新規プロジェクトや既存プロジェクトへの新規グループ追加の場合に適用される。プロジェクト候補メンバの検索ステップS2A01にて設定された作業開始日と組織より、社員テーブル2A19(図5.3参照)から指定された組織に所属する社員情報を取得し、取得した社員情報の中から実績テーブル2A21(図5.8参照)より指定された作業開始日より前にプロジェクトが終了し、指定された作業開始日以降に参画しているプロジェクトがない社員を絞り込む。
【0103】
そして、絞り込まれた社員の中から更にプロジェクト候補メンバの検索ステップS2A01にて設定されたスキル情報よりスキルテーブル2A23(図5.7参照)から指定されたスキルを持つ社員を絞り込む処理を行う。
【0104】
[候補メンバの出力ステップS2A06]
候補メンバの出力ステップS2A06は、候補グループ・候補メンバの出力ステップS2A04と同様にプロジェクト候補メンバの検索ステップS2A01および候補メンバの抽出(個人)ステップS2A05の順を追って候補メンバの抽出(個人)ステップS2A05にて得られた検索結果を画面に表示させるための編集処理を行う。最終的にメンバ候補を手動で操作できる状態になる。
【0105】
[プロジェクトメンバの選択ステップS2A07]
プロジェクトメンバの選択ステップS2A07は、候補グループ・候補メンバの出力ステップS2A04、または候補メンバの出力ステップS2A06で処理された結果を画面に表示し、検索結果によって得られたプロジェクト候補メンバ情報を元に手動で人為的にプロジェクト候補メンバを再選択できるようにする。また、グループ名が未設定である場合は最終的に選択したメンバに対してグループ名を入力することができる。
【0106】
[プロジェクトメンバの仮登録ステップS2A08]
プロジェクトメンバの仮登録ステップS2A08は、プロジェクトメンバの選択ステップS2A07にて再選択したプロジェクト候補メンバ情報を、グループテーブル2A24(図5.10参照)、メンバテーブル2A25(図5.11参照)および申請テーブル2A26(図5.17参照)に登録する。
【0107】
図2.2は、図1におけるプロジェクト候補者登録処理手段1A02の処理動作例を示すフローチャートである。
【0108】
図1におけるプロジェクト候補者登録処理手段1A02の処理目的は、プロジェクト候補者検索処理手段1A01にて登録した情報を修正する機能と申請、差戻し、決裁といったワークフローの機能を持つ。
【0109】
図2.2に示すように、プロジェクト候補者登録処理手段1A02における処理は、[プロジェクトメンバ(仮登録)の抽出ステップS2B01],[プロジェクトメンバ(仮登録)一覧の出力ステップS2B02],[プロジェクトメンバの再仮登録ステップS2B03],[プロジェクトメンバ(仮登録)の本登録申請ステップS2B04],[プロジェクトメンバの本登録ステップS2B05],[プロジェクトメンバの仮登録(差戻し)ステップS2B06],[プロジェクトメンバの確定ステップS2B07]からなる。以下、各処理ステップS2B01〜S2B07について説明する。
【0110】
[プロジェクトメンバ(仮登録)の抽出ステップS2B01]
プロジェクトメンバ(仮登録)の抽出ステップS2B01は、図2.1のプロジェクトメンバの仮登録ステップS2A08にて登録した情報を申請テーブル2B11(図5.17参照)、グループテーブル2B13(図5.10参照)、メンバテーブル2B14(図5.11参照)から抽出する。
【0111】
また、当処理は画面より抽出処理の操作を行うが、操作する人が、図2.1のプロジェクトメンバの仮登録ステップS2A08にて登録していれば、抽出することができる。抽出対象データがない場合は、当処理は終了する。
【0112】
[プロジェクトメンバ(仮登録)一覧の出力ステップS2B02]
プロジェクトメンバ(仮登録)一覧の出力ステップS2B02は、プロジェクトメンバ(仮登録)の抽出ステップS2B01で抽出した件数が1件以上ある場合、抽出したメンバ情報を画面に表示させるための編集処理を行う。
【0113】
編集処理後、画面上で仮登録したプロジェクトメンバ候補者に対してグループの一覧から個々にプロジェクト候補メンバ候補を外したり、グループ単位で削除することができる。
【0114】
ただし、グループ単位で削除した場合もしくは全てのプロジェクト候補者を外した場合は、当処理は終了する。
【0115】
メンバ候補者を追加する場合は、プロジェクトメンバの再仮登録ステップS2B03へ処理は推移し、仮登録する画面に遷移して追加処理を行うことができる。
【0116】
[プロジェクトメンバの再仮登録ステップS2B03]
プロジェクトメンバの再仮登録ステップS2B03では、プロジェクトメンバ(仮登録)一覧の出力ステップS2B02にてメンバ候補者の追加が発生した場合に当処理にて追加したメンバ候補者の再仮登録をすることができる。
【0117】
当処理は、図2.1のプロジェクト候補メンバの検索ステップS2A01から候補メンバの抽出(個人)ステップS2A05、候補メンバの出力ステップS2A06、プロジェクトメンバの選択ステップS2A07、プロジェクトメンバの仮登録ステップS2A08までの処理と同等の処理となる。画面にてメンバ確定後、メンバテーブル2B16(図5.11参照)に追加メンバ情報を登録し、プロジェクトメンバ(仮登録)の抽出ステップS2B01の抽出対象データとなる。
【0118】
[プロジェクトメンバ(仮登録)の本登録申請ステップS2B04]
プロジェクトメンバ(仮登録)の本登録申請ステップS2B04は、プロジェクトメンバ(仮登録)一覧の出力ステップS2B02にてメンバ候補者の追加手続きがない場合、およびグループ単位の削除がない場合は、仮登録情報を決裁者へ申請し、決裁者が申請された情報を査収し本登録する流れとなる。
【0119】
最終決裁者へ通知する手段として、最終決裁者のメールアドレスを指定して本登録申請依頼情報(本登録処理用のURL、申請ID)を添付して通知する。具体的な処理としては、申請の際は、メンバテーブル2B18(図5.11参照)の申請IDに対して、申請テーブル2B17(図5.17参照)に仮登録時点にて採番した申請IDを登録し、申請テーブル2B17(図5.17参照)には申請中フラグと決裁者番号を更新する。
【0120】
最終決裁者の決定方法は、基本は申請者が所属する直属の上司および役職が課長級以上の社員としている。ただし、申請者本人が、上司にあたる社員がいない場合、申請者本人ではなく、直属の部下にあたる役職の最高位の社員を選択できるように制御することで不正な登録ができないようにする。
【0121】
[プロジェクトメンバの本登録ステップS2B05]
プロジェクトメンバの本登録ステップS2B05は、プロジェクトメンバ(仮登録)の本登録申請ステップS2B04にて申請時に通知されたメール本文に本登録用の画面に遷移するURLと申請IDが記載されている。記載されているURLにアクセスすることで、本登録するための画面へ遷移し決裁処理を行う。申請されたメンバ候補者を正式なメンバとして確定する本登録処理と、プロジェクトメンバとして問題がある場合に申請者へ差し戻しを行う差戻し処理のいずれかを選択する。
【0122】
具体的な処理として、申請者より送信されたメール情報から申請IDを取得し、取得した申請IDから申請テーブル2B19(図5.17参照)からプロジェクトIDを、メンバテーブル2B22(図5.11参照)から社員番号とグループIDを取得し、社員番号から社員テーブル(図5.3参照)よりプロジェクト候補メンバの名前とプロジェクトIDとグループIDからグループ名を取得する。本登録を選択した場合、プロジェクトメンバの確定ステップS2B07に推移する。差戻しを選択した場合、プロジェクトメンバの仮登録(差戻し)ステップS2B06に推移する。
【0123】
[プロジェクトメンバの仮登録(差戻し)ステップS2B06]
プロジェクトメンバの仮登録(差戻し)ステップS2B06は、プロジェクトメンバの本登録ステップS2B05にて差戻し処理が実行された場合、申請者へ差戻し情報を添付してメールにて通知され、プロジェクトメンバ(仮登録)の抽出ステップS2B01の処理対象データとして処理する。
【0124】
具体的な処理として、申請テーブル2B23(図5.17参照)の差戻理由にプロジェクトメンバの本登録ステップS2B05にて設定された差戻理由を設定、差戻者番号にプロジェクトメンバの本登録ステップS2B05で操作した決裁者の社員番号を設定および差戻フラグを1に設定する。
【0125】
[プロジェクトメンバの確定ステップS2B07]
プロジェクトメンバの確定ステップS2B07は、プロジェクトメンバの本登録ステップS2B05にて本登録処理が実行された場合、プロジェクト候補メンバからプロジェクト正式メンバへの確定処理を行う。具体的な処理として、申請テーブル2B24(図5.17参照)の決裁者番号に決裁者の社員番号を設定し、決裁フラグに1を設定する。
【0126】
また、実績テーブル2B25(図5.8参照)にプロジェクトメンバの社員番号、プロジェクトIDと作業開始日にプロジェクトテーブル2B26(図5.9参照)よりプロジェクトIDから作業開始日を取得し設定し、実績情報として登録する。
【0127】
図2.3は、図1におけるプロジェクトフォロー対象者検索処理手段1A03の処理動作例を示すフローチャートである。
【0128】
図1におけるプロジェクトフォロー対象者検索処理手段1A03の処理目的は、プロジェクトメンバの勤務状態や進捗状況よりプロジェクトの進行の妨げとなる要因、または一個人における精神面、健康面について問題がありそうなメンバ候補を抽出することができる。
【0129】
そして、対象となったメンバを日々画面で確認することが可能になるので迅速なフォローにつながり解決スピードの向上が計れる。また、フォローだけではなく、プロジェクトから退場候補者として選出し仮登録する機能も合わせ持つ。
【0130】
図2.3に示すように、プロジェクトフォロー対象者検索処理手段1A03における処理は、[勤務状況・進捗状況の編集ステップS2C01][フォロー対象者のフラグ設定ステップS2C02],[フォロー対象者の抽出ステップS2C03],[フォロー対象者一覧の出力ステップS2C04],[退場者の選択ステップS2C05],[退場者の仮登録ステップS2C06]からなる。以下、各処理ステップS2C01〜S2C06について説明する。
【0131】
[勤務状況・進捗状況の編集ステップS2C01]
勤務状況・進捗状況の編集ステップS2C01では、各プロジェクトメンバの勤務状況(欠勤、年休、超勤時間)、作業進捗状況(遅延日数)、他のメンバからの評価(例えば、5段階評価)情報およびプロジェクトメンバ自身の要望(異動希望、人間関係)に関する情報を随時あるいは定期的に一括して収集する。
【0132】
具体的な処理として、進捗表テーブル2C11(図5.12参照)から終了予定日が処理日より過去日で、終了日に日付が設定されていないデータを進捗状況情報として取得する。勤務表テーブル2C12(図5.5参照)からは処理日のその月を基準に当月における欠勤日数が1日以上、年休3日以上または、超勤時間数が30以上のデータを勤務状況情報として取得する。
【0133】
評価テーブル2C14(図5.14参照)から評価区分が3(一緒に仕事したくない)、4(顔も見たくない)に該当するデータを評価状況情報として取得する。また、要望テーブル2C15(図5.15参照)から異動希望フラグが1に設定されているデータがあれば要望状況情報として取得する。
【0134】
[フォロー対象者のフラグ設定ステップS2C02]
フォロー対象者のフラグ設定ステップS2C02は、勤務状況・進捗状況の編集ステップS2C01にて収集した情報がプロジェクトを円滑に遂行するための阻害要因となる要素を持つプロジェクトメンバとしてフォロー対象フラグを設定する処理を行う。
【0135】
また、フォロー対象となったプロジェクトメンバ情報は、管理者(プロジェクトマネージャー等)たるメンバへ対象者の有無を知らせるメールを配信する処理を行う。具体的な処理として、勤務状況・進捗状況の編集ステップS2C01にて取得した情報をフォローテーブル2C16(図5.13参照)に登録する。
【0136】
勤務状況情報からは、該当プロジェクトメンバ毎に欠勤によるフォロー対象者であれば、フォローテーブル2C16(図5.13参照)の要注意区分に1(欠勤)と日に欠勤日数を設定し、年休によるフォロー対象者であれば、フォローテーブル2C16(図5.13参照)の要注意区分に2(年休)と日に年休日数を設定し、超勤時間によるフォロー対象者であれば、フォローテーブル2C16(図5.13参照)の要注意区分に4(超勤)と時間に超勤時間数を設定する。
【0137】
進捗状況情報からは、遅延が発生してプロジェクトメンバ毎にフォローテーブル2C16の要注意区分に3(進捗遅延)と日に遅延日数を設定する。評価状況情報からは、該当プロジェクトメンバ毎にフォローテーブル2C16(図5.13参照)の要注意区分に5(人間関係)を設定する。要望状況情報からは、該当プロジェクトメンバ毎にフォローテーブル2C16(図5.13参照)の要注意区分に6(異動希望)を設定する。
【0138】
メールによる通知対象については、フォロー対象となったプロジェクトメンバがリーダクラスではない場合はそのグループリーダ、プロジェクトの管理者および直属の上司へ通知する。フォロー対象となったプロジェクトメンバがリーダクラスの場合プロジェクトの管理者および直属の上司へ通知する。
【0139】
[フォロー対象者の抽出ステップS2C03]
フォロー対象者の抽出ステップS2C03では、フォロー対象者のフラグ設定ステップS2C02にてフォロー対象プロジェクトメンバ情報より、画面から検索条件(欠勤日数、年休日数、超勤時間、進捗遅延日数)を指定し、フォロー対象者を絞りこむ処理を行う。
【0140】
具体的な処理として、フォロー対象者のフラグ設定ステップS2C02にて登録された情報をフォローテーブル2C17(図5.13参照)より申請IDが未設定のものを取得する。その取得した情報から、画面にて設定された検索条件に該当する情報(欠勤日数以上、年休日数以上、超勤時間以上、進捗遅延日数以上)で絞りこむ。当処理を操作できる人は、フォローの通知を受けたメンバ(プロジェクトの管理者および直属の上司など)に限定する。
【0141】
[フォロー対象者一覧の出力ステップS2C04]
フォロー対象者一覧の出力ステップS2C04では、フォロー対象者の抽出ステップS2C03にて絞り込まれた件数が1件以上ある場合、抽出したメンバ情報を画面に表示させるための編集処理を行う。また、検索結果で得られた情報を元に、退場候補を手動で選択できる状態になる。
【0142】
[退場者の選択ステップS2C05]
退場者の選択ステップS2C05では、フォロー対象者の中から退場候補者を選択する。操作手段として、フォロー対象者一覧の出力ステップS2C04にて編集された情報から退場候補者を選択することができる。
【0143】
[退場者の仮登録ステップS2C06]
退場者の仮登録ステップS2C06では、退場者の選択ステップS2C05にて選択された退場候補者情報を登録する。具体的な処理として、退場者の選択ステップS2C05にて選択したメンバ情報についてフォローテーブル2C20(図5.13参照)の退場区分に1(退場候補)を設定する。
【0144】
図2.4は、図1におけるプロジェクト退場者登録処理手段1A04の処理動作例を示すフローチャートである。
【0145】
図1におけるプロジェクト退場者登録処理手段1A04の処理目的は、プロジェクトフォロー対象者検索処理手段1A03にて仮登録した情報を修正する機能と申請、差戻し、決裁といったワークフローの機能を持つ。
【0146】
仮登録した情報を修正する機能としては、メンバ候補者をグループ単位で削除することが可能である。また、仮登録情報を最終決裁者が決裁するため最終決済者のメールアドレスを指定し申請する機能を持つ。以下、図2.4を用いてさらに詳しく説明する。
【0147】
図2.4に示すように、プロジェクト退場者登録処理手段1A04における処理は、[退場者(仮登録)の抽出ステップS2D01],[退場者(仮登録)一覧の出力ステップS2D02],[退場者の再仮登録ステップS2D03],[退場者(仮登録)の本登録申請ステップS2D04],[退場者の本登録ステップS2D05],[退場者(仮登録)(差戻し)ステップS2D06],[プロジェクトメンバの編集ステップS2D07]からなる。以下、各処理ステップS2D01〜S2D07について説明する。
【0148】
[退場者(仮登録)の抽出ステップS2D01]
退場者(仮登録)の抽出ステップS2D01では、プロジェクトフォロー対象者検索処理手段1A03にて仮登録した情報を申請テーブル2D11(図5.17参照)から抽出する。図2.3の退場者の仮登録ステップS2C06にて登録した情報をフォローテーブル2D13(図5.13参照)より退場区分が1(退場候補)であるデータを取得する。
【0149】
また、当処理は画面より抽出処理の操作を行うが、操作する人が、図2.3の退場者の仮登録ステップS2C06にて登録していれば、抽出することができる。抽出対象データがない場合は、当処理は終了する。
【0150】
[退場者(仮登録)一覧の出力ステップS2D02]
退場者(仮登録)一覧の出力ステップS2D02では、退場者(仮登録)の抽出ステップS2D01で抽出した件数が1件以上ある場合、抽出したメンバ情報を画面に表示させるための編集処理を行う。
【0151】
編集処理後、画面上で仮登録した退場候補者に対して一覧から外すことができる。
【0152】
その際、外した退場候補者の社員番号からフォローテーブル2D14(図5.13参照)のその社員番号に対するデータの退場区分を0(未候補)に更新する。全ての退場候補者を外した場合は、当処理は終了する。退場候補者を追加する場合は、退場者の再仮登録ステップS2D03へ処理は推移し、仮登録する画面に遷移して追加処理を行うことができる。
【0153】
[退場者の再仮登録ステップS2D03]
退場者の再仮登録ステップS2D03では、退場者(仮登録)一覧の出力ステップS2D02にて退場候補者の追加が発生した場合に当処理にて追加したメンバ候補者の再仮登録をすることができる。
【0154】
当処理は、図2.3のフォロー対象者の抽出ステップS2C03、フォロー対象者一覧の出力ステップS2C04、退場者の選択ステップS2C05、退場者の仮登録ステップS2C06までの処理と同等の処理となる。画面にて退場候補者確定後、フォローテーブル2D15(図5.13参照)に退場候補者情報を登録し、退場者(仮登録)の抽出ステップS2D01の抽出対象データとする。
【0155】
[退場者(仮登録)の本登録申請ステップS2D04]
退場者(仮登録)の本登録申請ステップS2D04は、退場者(仮登録)一覧の出力ステップS2D02にて退場候補者の追加手続きがない場合、仮登録情報を決裁者へ申請し、決裁者が申請された情報を査収し本登録する流れとなる。
【0156】
最終決裁者へ通知する手段として、最終決裁者のメールアドレスを指定して本登録申請依頼情報(本登録処理用のURL、申請ID)を添付して通知する。具体的な処理としては、申請の際は、退場候補者の社員番号に該当するデータに対してフォローテーブル2D17(図5.13参照)の申請IDを設定する。
【0157】
その時に設定した申請IDを申請テーブル2D16(図5.17参照)に登録し、申請区分に2(退場者登録)、申請中フラグと申請者番号を更新する。最終決裁者の決定方法は、基本は申請者が所属する直属の上司および役職が課長級以上の社員としている。ただし、申請者本人が、上司にあたる社員がいない場合、申請者本人ではなく、直属の部下にあたる役職の最高位の社員が選択できるように制御することで不正な登録ができないようにする。
【0158】
[退場者の本登録ステップS2D05]
退場者の本登録ステップS2D05は、退場者(仮登録)の本登録申請ステップS2D04にて申請時に通知されたメール本文に本登録用の画面に遷移するURLと申請IDが明記されている。
【0159】
その記載されているURLにアクセスすることで、本登録するための画面へ遷移し決裁処理を行う。申請された退場候補者を正式な退場者メンバとして確定する本登録処理と、退場者メンバとして問題がある場合に申請者へ差し戻しを行う差戻し処理のいずれかを選択する。
【0160】
具体的な処理として、申請者より送信されたメール情報から申請IDを取得し、取得した申請IDから申請テーブル2D18(図5.17参照)よりプロジェクトIDを取得する。
【0161】
また、取得した申請IDからフォローテーブル2D20(図5.13参照)より社員番号とグループIDを取得し、社員番号から社員テーブル2D19(図5.3参照)より退場者候補メンバの姓、名と、グループテーブル2D25(図5.10参照)よりプロジェクトIDとグループIDからグループ名を取得する。本登録を選択した場合、プロジェクトメンバの編集ステップS2D07に推移する。差戻しを選択した場合、退場者(仮登録)(差戻し)ステップS2D06に推移する。
【0162】
[退場者(仮登録)(差戻し)ステップS2D06]
退場者(仮登録)(差戻し)ステップS2D06は、退場者の本登録ステップS2D05にて差戻し処理が実行された場合、申請者へ差戻し情報を添付してメールにて通知され、退場者(仮登録)の抽出ステップS2D01の処理対象データとして処理する。
【0163】
具体的な処理として、申請テーブル2D21(図5.17参照)の差戻理由に退場者の本登録ステップS2D05にて設定された差戻理由を設定、差戻者番号に退場者の本登録ステップS2D05で操作した決裁者の社員番号および差戻フラグを1に設定する。
【0164】
[プロジェクトメンバの編集ステップS2D07]
プロジェクトメンバの編集ステップS2D07は、退場者の本登録ステップS2D05にて本登録処理が実行された場合、既存プロジェクトのメンバが所属するグループから除外する処理を行う。
【0165】
具体的な処理として、申請テーブル2D22(図5.17参照)の決裁者番号に決裁者の社員番号を設定し、決裁フラグを設定する。また、退場メンバの社員番号に対するデータを実績テーブル2D23(図5.8参照)とメンバテーブル2D24(図5.11参照)から取得し、実績テーブル2D23(図5.8参照)の作業終了日と、メンバテーブル2D24(図5.11参照)の終了日を登録した日付で更新する。
【0166】
図2.5は、図1におけるプロジェクトメンバ評価登録処理手段1A05の処理動作例を示すフローチャートである。
【0167】
図1におけるプロジェクトメンバ評価登録処理手段1A05の処理目的は、プロジェクトメンバが他のメンバに対する評価を登録する機能を設けることで、現行のメンバ間の人間関係を管理者がシステムを通して確認できることでフォローするきっかけを得ることを可能にすること、また、新規プロジェクト立ち上げ時や、進行中のプロジェクトにおいて新たにメンバを選出または増員時の選出の際には、この評価情報を考慮した選出を実現することによってコミュニケーションの円滑化を意識したメンバ選出を可能にすることである。前提条件として、評価可能なメンバ対象者は同じプロジェクトに関わっているグループ内のメンバであること、リーダクラスはリーダ間も対象としている。
【0168】
評価対象メンバを特定している理由として、日頃、同じ環境で顔を見合わせているメンバを対象とすることで、評価の信憑性を高めるためである。ここでいうリーダクラスとは、社員テーブル1B03(図5.3参照)に持つ役職区分が1(係長級)以上の社員または社員が過去に経験したプロジェクト情報より実績テーブル1B08(図5.8参照)に持つ役割区分が1(TL:チームリーダ)以上の経験を保有している社員を指す。
【0169】
図2.5に示すように、プロジェクトメンバ評価登録処理手段1A05における処理は、[グループ選択ステップS2E01],[評価対象者の抽出ステップS2E02],[評価対象者一覧の出力ステップS2E03],[評価の登録ステップS2E04]からなる。以下、各処理ステップS2E01〜S2E04について説明する。
【0170】
[グループ選択ステップS2E01]
グループ選択ステップS2E01では、評価者が評価可能なメンバを特定するための前処理としてグループで対象者を絞り込むために、グループを特定するための処理を行う。
【0171】
具体的な処理として、評価者が所属するプロジェクト情報について評価者の社員番号からメンバテーブル2E11(図5.11参照)よりプロジェクトIDを取得する。取得したプロジェクトIDからグループテーブル2E12(図5.10参照)よりグループIDを取得する。
【0172】
評価者がリーダクラスでない場合は、評価者が所属するグループIDを評価対象者の抽出ステップS2E02の処理条件として設定する。評価者がリーダクラスである場合は、評価者が所属するプロジェクトに属するグループID全てを評価対象者の抽出ステップS2E02の処理条件として設定する。
【0173】
[評価対象者の抽出ステップS2E02]
評価対象者の抽出ステップS2E02では、グループ選択ステップS2E01にて設定されたグループIDからそのグループIDに属するメンバを評価対象者として抽出するための処理を行う。
【0174】
具体的な処理として、グループ選択ステップS2E01にて設定されたグループIDよりメンバテーブル2E13(図5.11参照)から社員番号を取得し、取得した社員番号より社員テーブル2E15(図5.3参照)から画面に表示するための名前(姓、名)を取得する。
【0175】
また、既に一度、評価を登録している対象者がいれば、取得した社員番号と評価者の社員番号より評価テーブル2E16(図5.14参照)から評価区分、コメントを抽出する。ただし、評価者がリーダクラスである場合、評価者が所属するグループ以外のグループに属するメンバに限って、評価者が所属するグループ以外のグループIDからメンバテーブル2E13(図5.11参照)より代表フラグが1となっている社員番号のみ取得対象となる。
【0176】
[評価対象者一覧の出力ステップS2E03]
評価対象者一覧の出力ステップS2E03では、評価対象者の抽出ステップS2E02で抽出されたメンバ情報を画面に表示させるための編集処理を行う。画面上に表示する評価のリストはコードマスタ2E17より取得する。
【0177】
[評価の登録ステップS2E04]
評価の登録ステップS2E04では、評価対象者一覧の出力ステップS2E03で一覧表示されたメンバ情報から、評価したい対象者を選択し、自分にとって、評価対象者はどういう影響があるのかを視点にした質問形式と、質問に対する詳細な内容を登録する処理を行う。
【0178】
また、登録された情報について、一緒に仕事をしたくないという評価をしたメンバが1名以上いれば、プロジェクトフォロー対象者検索処理手段1A03の対象データとして、フォローテーブル2E18(図5.13参照)に登録され、メンバの上長にフォロー依頼のメールを通知する処理を行う。そうすることで、リアルタイムにメンバからのアラーム情報を機械的にチェックすることが可能になり、迅速な対応につなげられる。
【0179】
図2.6は、図1における個人要望登録処理手段1A06の処理動作例を示すフローチャートである。
【0180】
図1における個人要望登録処理手段1A06の処理の目的は、プロジェクトメンバ個人において抱えている問題、プロジェクトを遂行するにあたり困難が生じた場合に退場の要望事項を登録する画面を用意し、管理者にその要望事項が伝達できる仕掛けを用意することで、面と向かっては相談し難いことを当機能によって容易にすることでできる。よって、個人で抱える危険性を事前に防ぐ1つの手段となる。
【0181】
図2.6に示すように、個人要望登録処理手段1A06における処理は、[要望の入力ステップS2F01],[要望の登録ステップS2F02]からなる。以下、各処理ステップS2F01〜S2F02について説明する。
【0182】
[要望の入力ステップS2F01]
要望の入力ステップS2F01では、現在従事している仕事や人間関係について要望事項を入力する。
【0183】
操作手段は、画面からの入力となる。入力内容は定型の質問事項(仕事量、勤務時間、仕事内容、人間関係)に対して、各々の事項に対する詳細がプルダウンにリストアップされ、その中から選択する形式をとる。
【0184】
定型の質問事項については、コードマスタ2F13(図5.1参照)から取得する。異動希望の有無と異動希望日やその理由をフリーで入力する事ができる。入力画面には、要望テーブル2F11(図5.15参照)、要望詳細テーブル2F12(図5.16参照)に既に登録されていれば、その情報が画面に表示されるように情報を取得する。
【0185】
[要望の登録ステップS2F02]
要望の登録ステップS2F02では、要望の入力ステップS2F01にて入力された情報を要望テーブル2F14(図5.15参照)、要望詳細テーブル2F15(図5.16参照)に格納する。登録の際、現在携わっているプロジェクトの情報も同時に登録される。
【0186】
図3は、図1における画面遷移図である。以下、図3に示す画面遷移図を説明する。
【0187】
[ログイン画面3A01]
ログイン画面3A01では、ユーザIDとパスワードを入力し、OKボタンを押下する。入力されたユーザIDとパスワードが認証テーブル1B02(図5.2参照)上に存在し、かつ利用可能期限内(適用開始日〜適用終了日)のユーザであれば、メニュー画面3A02に遷移する。該当データが存在しない、または利用可能期限外の場合は、当システム利用不可のため、エラーメッセージを表示する。
【0188】
[メニュー画面3A02]
メニュー画面3A02では、ログインしているユーザが使用できるメニューのみ表示する。
【0189】
メニューの使用可否は、社員テーブル1B03(図5.3参照)の権限区分のデータを元に制御する。メニューの項目として、「プロジェクト候補者検索」、「プロジェクト候補者変更・申請」、「プロジェクトフォロー対象者検索」、「プロジェクト退場者変更・申請」、「プロジェクトメンバ評価」、「個人要望登録」および「申請状況照会」がある。
【0190】
「プロジェクト候補者検索」からは、プロジェクト候補者検索画面3A04へ遷移する。「プロジェクト候補者変更・申請」からは、プロジェクト候補者変更・申請画面3A07へ遷移する。「プロジェクトフォロー対象者検索」からは、プロジェクトフォロー対象者検索画面3A10に遷移する。
【0191】
「プロジェクト退場者変更・申請」からは、プロジェクト退場者変更・申請画面3A11に遷移する。「プロジェクトメンバ評価」は、プロジェクトメンバ評価登録画面3A14に遷移する。「個人要望登録」は、個人要望登録画面3A15に遷移する。「申請状況照会」は、申請状況照会画面3A16に遷移する。
【0192】
また、「選択」ボタンを押下した場合は、メニュー画面3A02の上に別画面としてプロジェクト選択サブ画面3A03を表示する。プロジェクト選択サブ画面3A03にてプロジェクトを選択し、呼び出し元であるメニュー画面3A02へ選択したプロジェクトのデータを渡した後にメニュー画面3A02においてメニューの項目を押下した場合は、選択したプロジェクトを入力条件として設定した状態で次画面へ遷移する(但し、選択したプロジェクトを入力条件として使用するのは、プロジェクト候補者検索画面3A04、プロジェクト候補者変更・申請画面3A07、プロジェクトフォロー対象者検索画面3A10、プロジェクト退場者変更・申請画面3A11、プロジェクトメンバ評価登録画面3A14および申請状況照会画面3A16の6画面)。
【0193】
[プロジェクト選択サブ画面3A03]
プロジェクト選択サブ画面3A03では、組織マスタ1B04(図5.4参照)とプロジェクトテーブル1B09(図5.9参照)から現在進行中のプロジェクトを取得し、プルダウンボックスにて選択可能とする。
【0194】
プロジェクトを選択した状態で「OK」ボタンを押下すると、呼び出し元であるメニュー画面3A02へ選択したプロジェクトのデータを渡して、プロジェクト選択サブ画面3A03を閉じる(メニュー画面3A02に選択したプロジェクトを表示する)。プロジェクトを選択せずに「OK」ボタンを押下した場合はエラーメッセージを表示する。
【0195】
[プロジェクト候補者検索画面3A04](図4.1参照)
プロジェクト候補者検索画面3A04では、検索条件(スキル(図4.1の4A01)、作業開始日(同4A01)、グループ人数(同4A03)、グループコスト(同4A04)、組織(同4A05)、グループ名(同4A07))を入力する。
【0196】
検索条件のスキルの「選択」ボタン4A01を押下した場合、プロジェクト候補者検索画面3A04の上に別画面としてスキル選択サブ画面3A05を表示する。
【0197】
検索条件の組織の「選択」ボタン4A05を押下した場合、プロジェクト候補者検索画面3A04の上に別画面として組織選択サブ画面3A06を表示する。
【0198】
検索条件を入力後、「グループ検索」ボタン4A06または「個人検索」ボタン4A08を押下し、社員テーブル1B03(図5.3参照)、スキルテーブル1B07(図5.7参照)、実績テーブル1B08(図5.8参照)、グループテーブル1B10(図5.10参照)、メンバテーブル1B11(図5.11参照)、評価テーブル1B14(図5.14参照)、要望テーブル1B15(図5.15参照)から候補グループ・候補メンバ(氏名、作業開始日、コスト、組織)、予定コストを取得、表示する(図4.1の4A10)。候補メンバは複数選択することができ、その選択したメンバ(同4A16)で構成されるグループに対し、グループ名を入力する(同4A17)。
【0199】
「登録」ボタン4A18を押下すると、プロジェクト候補者変更・申請画面3A07へ遷移する。候補メンバが選択されていない状態、選択した候補メンバ内にリーダクラスのメンバが1人もいない状態またはグループ名が入力されていない状態で「登録」ボタン4A18を押下した場合、エラーメッセージを表示する。
【0200】
[スキル選択サブ画面3A05]
スキル選択サブ画面3A05では、コードマスタ1B01(図5.1参照)からスキルの情報を取得、表示し、チェックボックスにチェックを付けることでスキルを選択する(複数選択可能)。
【0201】
スキルを選択した状態で「OK」ボタンを押下すると、呼び出し元であるプロジェクト候補者検索画面3A04へ選択したスキルのデータを渡して、スキル選択サブ画面3A05を閉じる(プロジェクト候補者検索画面3A04に選択したスキルを表示する)。スキルを選択せずに「OK」ボタンを押下した場合、エラーメッセージを表示する。
【0202】
[組織選択サブ画面3A06]
組織選択サブ画面3A06では、組織マスタ1B04から現在進行中の組織を取得し、プルダウンボックスにて選択可能とする。
【0203】
組織を選択した状態で「OK」ボタンを押下すると、呼び出し元であるプロジェクト候補者検索画面3A04へ選択した組織のデータを渡して、組織選択サブ画面3A06を閉じる(プロジェクト候補者検索画面3A04に選択した組織を表示する)。組織を選択せずに「OK」ボタンを押下した場合はエラーメッセージを表示する。
【0204】
[プロジェクト候補者変更・申請画面3A07]
プロジェクト候補者変更・申請画面3A07では、プロジェクト候補者検索画面3A04で登録したグループ名、メンバ名を社員テーブル1B03(図5.3参照)、グループテーブル1B10(図5.10参照)、メンバテーブル1B11(図5.11参照)、申請テーブル1B17(図5.17参照)から取得、表示する。
【0205】
メンバの変更をする場合は、削除するメンバを選択し(複数選択可)、「削除」ボタンを押下する。グループのメンバを上長へ申請(承認依頼)する場合は、申請先を選択の上、「申請」ボタンを押下する(申請先選択の「選択」ボタンを押下するとプロジェクト候補者変更・申請画面3A07の上に別画面として申請先選択サブ画面3A08を表示する)。
【0206】
「申請」ボタン押下後はメニュー画面3A02へ遷移する。「続けて登録」ボタンを押下した場合は、プロジェクト候補者検索画面3A04へ遷移する。なお、メンバを全員削除した場合や、メンバを削除後グループ内にリーダクラスのメンバが1人もいなくなってしまった場合は、「申請」ボタンを非活性にして申請できないようにする。
【0207】
[申請先選択サブ画面3A08]
申請先選択サブ画面3A08では、検索条件(社員番号、姓、名)を入力する。検索条件を入力後、「検索」ボタンを押下し、社員テーブル1B03(図5.3参照)、組織マスタ1B04から社員の情報を取得、表示し、選択可能とする。申請先を選択した状態で「OK」ボタンを押下すると、呼び出し元であるプロジェクト候補者変更・申請画面3A07へ選択した申請先のデータを渡して、申請先選択サブ画面3A08を閉じる(プロジェクト候補者変更・申請画面3A07に選択した申請先を表示する)。申請先を選択せずに「OK」ボタンを押下した場合、エラーメッセージを表示する。
【0208】
[プロジェクト候補者登録画面3A09]
プロジェクト候補者登録画面3A09は、メールに貼られたリンクからログイン画面3A01を経由して遷移する(メールはプロジェクト候補者変更・申請画面3A07で申請先として選択されていた上長宛てに届く)。
【0209】
プロジェクト候補者登録画面3A09では、プロジェクト候補者変更・申請画面3A07で申請されたグループ名、メンバ名をコードマスタ1B01(図5.1参照)、プロジェクトテーブル1B09(図5.9参照)、グループテーブル1B10(図5.10参照)、メンバテーブル1B11(図5.11参照)、申請テーブル1B17(図5.17参照)から取得、表示する。
【0210】
差戻しにする場合は差戻し理由を入力し、「差戻し」ボタンを押下する。プロジェクトメンバとして承認する場合は、「登録」ボタンを押下する。「差戻し」ボタンを押下した場合も、「登録」ボタンを押下した場合も、共にメニュー画面3A02へ遷移する。
【0211】
[プロジェクトフォロー対象者検索画面3A10](図4.2参照)
プロジェクトフォロー対象者検索画面3A10では、検索条件(欠勤日数4B01、年休日数4B02、進捗(遅延)日数4B03、超勤時間4B04、グループ名4B05)を入力する。
【0212】
検索条件を入力後、「検索」ボタン4B06を押下し、社員テーブル1B03(図5.3参照)、フォローテーブル1B13(図5.13参照;フォローテーブル1B13はコードマスタ1B01、勤務表テーブル1B05、年休テーブル1B06、進捗表テーブル1B12を元に作成)からフォロー対象者(氏名、欠勤日数、年休日数、進捗日数、超勤時間、グループ名)を取得、表示する(図4.2の4B07)。
【0213】
検索結果が0件の場合は、対象データなしのメッセージを表示する。必要に応じて退場者を選択する(複数選択可)。「登録」ボタン4B13を押下すると、プロジェクト退場者変更・申請画面3A11へ遷移する。退場者が選択されていない状態で「登録」ボタン4B13を押下した場合、エラーメッセージを表示する。
【0214】
[プロジェクト退場者変更・申請画面3A11]
プロジェクト退場者変更・申請画面3A11では、プロジェクトフォロー対象者検索画面3A10で登録した退場者(氏名、グループ名)を社員テーブル1B03(図5.3参照)、フォローテーブル1B13(図5.13参照)、申請テーブル1B17(図5.17参照)から取得、表示する。
【0215】
メンバの変更をする場合は、削除するメンバを選択し(複数選択可)、「削除」ボタンを押下する。グループのメンバを上長へ申請(承認依頼)する場合は、申請先を選択の上、「申請」ボタンを押下する(申請先選択の「選択」ボタンを押下するとプロジェクト退場者変更・申請画面3A11の上に別画面として申請先選択サブ画面3A12を表示する)。
【0216】
「申請」ボタン押下後はメニュー画面3A02へ遷移する。「続けて登録」ボタンを押下した場合は、プロジェクトフォロー対象者検索画面3A10へ遷移する。なお、メンバを全員削除した場合は、「申請」ボタンを非活性にして申請できないようにする。
【0217】
[申請先選択サブ画面3A12]
申請先選択サブ画面3A12では、検索条件(社員番号、姓、名)を入力する。検索条件を入力後、「検索」ボタンを押下し、社員テーブル1B03(図5.3参照)、組織マスタ1B04(図5.4参照)から社員の情報を取得、表示し、選択可能とする。
【0218】
申請先を選択した状態で「OK」ボタンを押下すると、呼び出し元であるプロジェクト退場者変更・申請画面3A11へ選択した申請先のデータを渡して、申請先選択サブ画面3A12を閉じる(プロジェクト退場者変更・申請画面3A11に選択した申請先を表示する)。申請先を選択せずに「OK」ボタンを押下した場合、エラーメッセージを表示する。
【0219】
[プロジェクト退場者登録画面3A13]
プロジェクト退場者登録画面3A13は、メールに貼られたリンクからログイン画面3A01を経由して遷移する(メールはプロジェクト退場者変更・申請画面3A11で申請先として選択されていた上長宛てに届く)。
【0220】
プロジェクト退場者登録画面3A13では、プロジェクト退場者変更・申請画面3A11で申請された退場者(氏名、グループ名、退場理由)を社員テーブル1B03(図5.3参照)、実績テーブル1B08(図5.8参照)、グループテーブル1B10(図5.10参照)、メンバテーブル1B11(図5.11参照)、フォローテーブル1B13(図5.13参照)、申請テーブル1B17(図5.17参照)から取得、表示する。差戻しにする場合は差戻し理由を入力し、「差戻し」ボタンを押下する。
【0221】
退場者として承認する場合は、「登録」ボタンを押下する。「差戻し」ボタンを押下した場合も、「登録」ボタンを押下した場合も、共にメニュー画面3A02へ遷移する。
【0222】
[プロジェクトメンバ評価登録画面3A14](図4.3参照)
プロジェクトメンバ評価登録画面3A14では、検索条件(グループ名)を選択する(図4.3の4C01)。検索条件を選択後、コードマスタ1B01(図5.1参照)、社員テーブル1B03(図5.3参照)、グループテーブル1B10(図5.10参照)、メンバテーブル1B11(図5.11参照)、評価テーブル1B14(図5.14参照)から評価対象者(氏名、評価)を取得、表示する(図4.3の4C02)。必要に応じて評価対象者を選択し、評価(図4.3の4C03)、コメント(図4.3の4C04)を入力する。「登録」ボタン(図4.3の4C05)を押下後、登録完了のメッセージを表示する。
【0223】
[個人要望登録画面3A15](図4.4参照)
個人要望登録画面3A15では、コードマスタ1B01(図5.1参照)、社員テーブル1B03(図5.3参照)、要望テーブル1B15(図5.15参照)から異動の要望の有無を、要望詳細テーブル1B16(図5.16参照)から、個人要望情報(仕事量(図4.4の4D01)、勤務時間(同4D02)、仕事内容(同4D03)、人間関係(同4D04)、異動希望(同4D05)、異動希望日(同4D06)、コメント(同4D07))を取得、表示する。
【0224】
なお、ユーザが初めて本画面を表示した場合は全て空白を表示する。必要に応じて個人要望情報を入力(変更)する。「登録」ボタン(図4.4の4D08)を押下後、登録完了のメッセージを表示する。
【0225】
[申請状況照会画面3A16]
申請状況照会画面3A16では、社員テーブル1B03(図5.3参照)、プロジェクトテーブル1B09(図5.9参照)、申請テーブル1B17(図5.17参照)から、ログインしているユーザに関連している各申請の情報(申請ID、申請内容、ステータス(申請中フラグ,差戻フラグ,決裁フラグ,取消フラグなど)、次処理者)を取得し、表示する。
【0226】
以下、本発明に係る操作端末3に表示される画面レイアウトについて説明する。
図4.1、図4.2、図4.3、図4.4は、本発明に係るプロジェクト人材選定支援管理システムにおける画面レイアウトの一例を示す図である。以下、図4.1、図4.2、図4.3、図4.4に示す各画面レイアウト図について詳細に説明する。
【0227】
図4.1は、プロジェクト候補者検索画面の画面レイアウトの一例を示す図である。
当画面では、新規立ち上げ時のプロジェクトにおけるメンバ候補検索はもちろんのこと、進行中の既存プロジェクトにおいてもチームの追加に伴うメンバ候補検索や既存チームに対するメンバ補充に伴うメンバ候補検索ができる。
【0228】
新規プロジェクトによるメンバ候補検索か、既存プロジェクトによるメンバ候補検索かは、メニュー画面3A02にてプロジェクトを選択したか否かにより判定する(プロジェクトを選択していない場合は新規、プロジェクトを選択した場合は既存)。
【0229】
メニュー画面3A02にてプロジェクトを未選択で遷移してきた場合は、ポップアップを表示し、プロジェクト名を入れた後、新規プロジェクトモードになり画面タイトル4A19にポップアップで入力したプロジェクト名が設定される。
【0230】
メニュー画面3A02にてプロジェクトを選択した状態で遷移してきた場合は、既存プロジェクトモードになり画面タイトル4A19にメニュー画面3A02で選択したプロジェクト名が設定される。
【0231】
画面から指定する検索条件として、スキル情報4A01、作業開始日4A02、グループ人数4A03、グループコスト4A04、組織情報4A05、グループ名4A07がある。
【0232】
スキル情報4A01としては技術(言語、資格、ソフト知識、ハード知識)に関すること、業務(金融、官公庁、流通、電力等)に関する情報を複数指定できる。作業開始日4A02はその指定した日から参画できるかどうかを条件として指定できる。
【0233】
グループ人数4A03やグループコスト4A04は、当画面では1チーム単位でメンバ候補を選択する機能になっているためグループとしての制約も条件として指定することが可能になっている。
【0234】
グループ名4A07については、既存のプロジェクトにおいて、あるグループにメンバを追加する場合にそのグループを指定できる条件になっている。
【0235】
更に、メンバ候補を検索するにあたり画面で指定する条件以外に常に最適なメンバ候補となるべく条件をあらかじめ設定している。その条件は、第三者における評価情報からグループ内におけるお互いの評価が良好であることと、グループの中にリーダクラスにあたるメンバが1名選択されていること、他にグループが形成されていた場合、各グループのリーダたるメンバ同士の評価が高いものも条件としている。
【0236】
以上の検索条件により、当画面のグループ検索ボタン4A06を押下すると、候補メンバ一覧4A10に検索条件に該当したメンバ候補者が一覧表示される。また、予定コスト4A11には、メンバ候補となったメンバの単価の合計値が設定される。
【0237】
候補グループプルダウン4A09は、新規時は初期値としてグループ1と表示される。検索条件にグループ名4A07に指定があり個人選択ボタン4A08を押下した場合は、指定されたグループ名が表示される。
【0238】
検索処理実行後の手順として、操作キーボタンを使用して、左記の候補メンバ一覧4A10から右記の候補メンバ一覧4A16へ最終メンバ候補者を移動させる操作を行う。
【0239】
操作キーボタン4A12は一覧上のリストを全て左から右へ移動させる。操作キーボタン4A13は一覧上の選択された行のみ左から右へ移動させる。操作キーボタン4A14は一覧上のリストを全て右から左へ移動させる。操作キーボタン4A15は一覧上の選択された行のみ右から左へ移動させる。
【0240】
移動させた後、グループ名入力欄4A17に任意のグループ名を入力し登録ボタン4A18を押下することで、当画面にて決定したメンバ候補者情報が仮登録される。
【0241】
図4.2は、プロジェクトフォロー対象者検索画面の画面レイアウトの一例を示す図である。
当画面では、勤務表や進捗表などから休む頻度の多いメンバ、進捗が遅れているメンバ、規定の残業時間を超えているメンバを検索できる。また、プロジェクトからの退場処理(仮登録)もできる。
【0242】
画面から指定する検索条件として、欠勤4B01、年休4B02、進捗(遅延)4B03、超勤4B04、グループ名4B05がある。
【0243】
欠勤4B01では欠勤日数を、年休4B02では年休日数を、進捗(遅延)4B03では遅延日数を、超勤4B04では超勤時間を、グループ名4B05には退場者がいるグループ名を指定し、検索条件とすることができる。
【0244】
検索条件を入力後、検索ボタン4B06を押下することで、フォロー対象者一覧4B07に該当者が出力される。検索処理実行後の手順として、操作キーボタンを使用して、フォロー対象者一覧4B07から右記の退場者一覧4B12へ最終退場者を移動させる操作を行う。
【0245】
操作キーボタン4B08は一覧上のリストを全て左から右へ移動させる。操作キーボタン4B09は一覧上の選択された行のみ左から右へ移動させる。操作キーボタン4B10は一覧上のリストを全て右から左へ移動させる。操作キーボタン4B11は一覧上の選択された行のみ右から左へ移動させる。
【0246】
移動させた後、登録ボタン4B13を押下することで、当画面にて決定した退場者情報が仮登録される。
【0247】
図4.3は、プロジェクトメンバ評価登録画面の画面レイアウトの一例を示す図である。
当画面では、同グループのメンバに対する評価を入力することができる。グループ名4C01を選択することによって、評価対象者一覧4C02に選択したグループ名のメンバが表示される。
【0248】
評価対象者一覧4C02で選択したメンバに対する評価を評価一覧4C03から選択し、コメント4C04には評価一覧で表現されてない、長所や短所を入力する。登録ボタン4C05を押下することで、当画面にて入力した評価情報が登録される。
【0249】
図4.4は、個人要望登録画面の画面レイアウトの一例を示す図である。
当画面では、仕事量・勤務時間・仕事内容・人間関係・異動希望等の個人の要望を入力でき、この画面での異動希望をもとに新規プロジェクト立ち上げ時や途中のメンバ変更などを行う。
【0250】
仕事量4D01には仕事量の『多い』,『普通』,『少ない』を、勤務時間4D02には勤務時間の『多い』,『普通』,『少ない』を、仕事内容4D03には仕事内容が『合っている』,『合っていない』を、人間関係4D04には人間関係が『良い』,『悪い』を、異動希望4D05には異動希望の『あり』,『なし』を、異動希望4D05が『あり』の場合は異動希望日4D06に日付の入力を、コメント4D07には要望を記述し、最後に登録ボタン4D08を押下することで、当画面にて入力した個人要望情報が登録される。
【0251】
なお、上記で説明した処理部1Aにおける各手段(プロジェクト候補者検索処理手段1A01、プロジェクト候補者登録処理手段1A02、プロジェクトフォロー対象者検索処理手段1A03、プロジェクト退場者登録処理手段1A04、プロジェクトメンバ評価登録処理手段1A05および個人要望登録処理手段1A06)は、サーバ(プロジェクト人材選定支援管理システム)1を構成するコンピュータのCPUやメモリなどのハードウェアにより各手段に対応するプログラムを実行(図2.1〜図2.6参照)することにより実現される。また、各手段に対応するプログラムはインターネットなどのネットワークなどのネットワークやCD−ROM、DVD、FDなどの記録媒体を介して市場に流通させることができる。
【符号の説明】
【0252】
1:サーバ(プロジェクト人材選定支援および人材管理システム(プロジェクト人材選定支援管理システム))
2:ネットワーク(インターネット)
3:操作端末
1A:処理部
1B:データ部
1A01:プロジェクト候補者検索処理手段
1A02:プロジェクト候補者登録処理手段
1A03:プロジェクトフォロー対象者検索処理手段
1A04:プロジェクト退場者登録処理手段
1A05:プロジェクトメンバ評価登録処理手段
1A06:個人要望登録処理手段
1B01,2E17,2F13:コードマスタ
1B02:認証テーブル
1B03,2A11,2A15,2A17,2A19,2B12,2B20,2C18,2D12,2D19,2E15:社員テーブル
1B04:組織マスタ
1B05,2C12:勤務表テーブル
1B06,2C13:年休テーブル
1B07:スキルテーブル
1B08.2D23:実績テーブル
1B09,2B15,2B25,2B26,2C19,2E14:プロジェクトテーブル
1B10,2B13,2B21,2D25,2E12:グループテーブル
1B11,2B14,2B16,2B18,2B22,2D24,2E11,2E13:メンバテーブル
1B12,2C11:進捗表テーブル
1B13,2C16,2C17,2C20,2D13,2D14,2D15,2D17,2D20,2E18:フォローテーブル
1B14,2C14,2E16:評価テーブル
1B15,2C15,2F11,2F14:要望テーブル
1B16,2F12,2F15:要望詳細テーブル
1B17,2B11,2B17,2B19,2B23,2B24,2c11,2D16,2D18,2D21,2D22:申請テーブル

【特許請求の範囲】
【請求項1】
安定したプロジェクトチームを維持するためのプロジェクト人材選定支援管理システムであって、
プロジェクト進行期間中に各プロジェクトメンバの勤務状況,作業進捗状況,第三者からの評価情報およびプロジェクトメンバ個人の異動要望に関する情報を随時あるいは定期的に収集する収集手段と、該収集手段により収集された情報に基づいて安定したプロジェクトチームの維持の阻害要因となる情報を判定し、該該阻害要因となる情報を持つメンバ情報を退場候補者として抽出し退場者を選定する権限を有する管理者に提供するメンバ情報提供手段と、該退場候補者に基づいて退場者を選択して登録する手段、を有することを特徴とするプロジェクト人材選定支援管理システム。
【請求項2】
請求項1記載のプロジェクト人材選定支援管理システムにおいて、
プロジェクト進行期間中、随時あるいは定期的に、プロジェクトメンバ自身が仕事量,勤務時間,仕事内容,人間関係,あるいは異動希望に関する要望事項を登録する手段を有することを特徴とするプロジェクト人材選定支援管理システム。
【請求項3】
請求項1または2記載のプロジェクト人材選定支援管理システムにおいて、
プロジェクト進行期間中にプロジェクトからプロジェクトメンバの退場が必要になった場合に前記退場候補者を退場者として登録する手段と、該退場者を他のプロジェクトメンバ候補対象者として登録する手段を有することを特徴とするプロジェクト人材選定管理システム。
【請求項4】
請求項1から3のいずれかに記載のプロジェクト人材選定支援管理システムにおいて、
プロジェクト進行期間中にメンバの増員が必要となった場合に、既存のチームに新たなメンバを追加する手段とチーム単位で新しくメンバを追加する手段に加え、チームとメンバの人間関係について最適なメンバ候補を提供する手段を有することを特徴とするプロジェクト人材選定支援管理システム。
【請求項5】
請求項1から4のいずれかに記載のプロジェクト人材選定支援管理システムにおいて、
プロジェクトメンバを選定する場合、メンバの過去実績、スキル、およびコストを含むメンバ自身の能力に加え、チーム内におけるメンバ間の人間関係およびチーム間における人間関係を考慮して最適なメンバおよびチーム構成を選定する手段を有することを特徴とするプロジェクト人材選定支援管理システム。
【請求項6】
コンピュータを、請求項1から5のいずれかに記載のプロジェクト人材選定支援管理システムにおける各手段として機能させることを特徴とするプログラム。
【請求項7】
安定したプロジェクトチームを維持するためのコンピュータを用いたプロジェクト人材選定支援管理方法であって、
プロジェクト進行期間中に各プロジェクトメンバの勤務状況,作業進捗状況,第三者からの評価情報およびプロジェクトメンバ個人の異動要望に関する情報を随時あるいは定期的に収集する収集ステップと、該収集ステップにより収集された情報に基づいて安定したプロジェクトチームの維持の阻害要因となる情報を判定し、該該阻害要因となる情報を持つメンバ情報を退場候補者として抽出し退場者を選定する権限を有する管理者に提供するメンバ情報提供ステップと、該退場候補者に基づいて退場者を選択して登録するステップと、を有することを特徴とするプロジェクト人材選定支援管理方法。
【請求項8】
請求項7記載のプロジェクト人材選定支援管理方法において、
プロジェクト進行期間中、随時あるいは定期的に、プロジェクトメンバ自身が仕事量,勤務時間,仕事内容,人間関係,あるいは異動希望に関する要望事項を登録するステップを有することを特徴とするプロジェクト人材選定支援管理方法。
【請求項9】
請求項7または8記載のプロジェクト人材選定支援管理方法において、
プロジェクト進行期間中にプロジェクトからプロジェクトメンバの退場が必要になった場合に前記退場候補者を退場者として登録するステップと、該退場者を他のプロジェクトメンバ候補対象者として登録するステップを有することを特徴とするプロジェクト人材選定管理方法。
【請求項10】
請求項7から9のいずれかに記載のプロジェクト人材選定支援管理方法において、
プロジェクト進行期間中にメンバの増員が必要となった場合に、既存のチームに新たなメンバを追加するステップとチーム単位で新しくメンバを追加するステップに加え、チームとメンバの人間関係について最適なメンバ候補を提供するステップを有することを特徴とするプロジェクト人材選定支援管理方法。
【請求項11】
請求項7から10のいずれかに記載のプロジェクト人材選定支援管理方法において、
プロジェクトメンバを選定する場合、メンバの過去実績、スキル、およびコストを含むメンバ自身の能力に加え、チーム内におけるメンバ間の人間関係およびチーム間における人間関係を考慮して最適なメンバおよびチーム構成を選定するステップを有することを特徴とするプロジェクト人材選定支援管理方法。

【図1】
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【図2.1】
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【図2.2】
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【図2.3】
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【図2.4】
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【図2.5】
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【図2.6】
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【図3】
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【図4.1】
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【図4.2】
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【図4.3】
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【図4.4】
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【図5.1】
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【図5.2】
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【図5.3】
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【図5.4】
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【図5.5】
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【図5.6】
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【図5.7】
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【図5.8】
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【図5.9】
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【図5.10】
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【図5.11】
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【図5.12】
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【図5.13】
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【図5.14】
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【図5.15】
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【図5.16】
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【図5.17】
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【公開番号】特開2011−8387(P2011−8387A)
【公開日】平成23年1月13日(2011.1.13)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−149615(P2009−149615)
【出願日】平成21年6月24日(2009.6.24)
【出願人】(000152985)株式会社日立情報システムズ (409)