説明

プロセス制御システムにおけるRSS通信フォーマットの使用

【課題】データをプラントから容易に取り出し可能及びプラントの内部と外部の両方で多様な目的に使用可能とする。
【解決手段】RSSデータ通信は、プラントを管理して使用するために、あるいはPDA、ポケベル、電話、ラップトップコンピュータ等のプラントの外部のデバイスで実行されるサードパーティアプリケーションを含むプラントの該管理と直接的に関連付けられていない他のアプリケーションで使用するためにRSSデータを提供してよい。あるデバイスから別のデバイスに送信されるRSSデータは、ビデオファイル、音声ファイル、またはテキストファイル等のエンクロージャを含んでよい、あるいは受信側デバイスに、またはRSSデータを理解するまたは処理するためにアクセスされ、使用されてよい追加のデバイスに記憶されている情報の他のソースへのハイパーリンク等の参照を含んでよい。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は概してプロセス制御システムに関し、より詳細には、プロセス制御システムまたはプロセスプラントの中での多様な通信のためにXMLベースのウェブコンテンツとメタデータシンジケーションフォーマットを含むRSS(really simple syndication)通信
フォーマットの使用に関する。
【背景技術】
【0002】
化学プロセス、石油プロセスまたは他のプロセスで使用されるもの等のプロセス制御システムは、通常、少なくとも1台のホストまたはオペレータワークステーションに、及び1台以上のフィールドデバイスに、アナログバス、デジタルバス、または結合されたアナログ/デジタルバスを介して通信可能に結合される1台以上の中央プロセスコントローラを
含む。例えば、バルブ、バルブポジショナ、スイッチ及び送信機(例えば温度センサ、圧力センサ及び流量センサ)であってよいフィールドデバイスは、バルブの開閉とプロセスパラメータの測定等の機能をプロセス内で実行する。プロセスコントローラはフィールドデバイスによって行われるプロセス測定、及び/またはフィールドデバイスに関する他の情報を示す信号を受信し、制御ルーチンを実現するためにこの情報を使用し、次にプロセスの動作を制御するためにバスまたは他の通信回線上でフィールドデバイスに送信される制御信号を発生する。フィールドデバイス及びコントローラからの情報は、オペレータが、プロセスの現在の状態を表示すること、プロセスの動作を修正すること等のプロセスに関して所望の機能を実行できるようにするために、オペレータワークステーションによって実行される1つ以上のアプリケーションが使用できるようにされてよい。
【0003】
通常、プロセス制御システムは、複数のプロセス制御プラントを含んでよい企業、コンポーネント及び/またはサービスの供給業者、及びカスタマの中で動作し、そのすべては広範な地理的地域全体で、あるいは一部のケースでは世界的な規模で分散されてよい。プロセス制御プラント、供給業者及びカスタマは、例えばインターネット、衛星リンク、地上無線伝送、電話回線等の多岐にわたる通信メディア及び技術またはプラットホームを使用して相互に通信してよい。言うまでもなく、通信インフラストラクチャがすでに確立されているので、企業の通信インフラストラクチャコストを極限られたものにするインターネットは、多くの企業にとって好ましい通信プラットホームとなってきた。
【0004】
企業内のプロセスプラントは、サポートまたは維持するために必要とされる、あるいはプロセスプラントの動作を達成するために使用される多くの他のビジネス関連のシステムまたは情報技術システムだけではなく1つ以上のプロセス制御システムを含んでよい。一般的には、プロセスプラント内の情報技術システムは、例えば保守管理システム等の製造実行システムを含んでよく、例えばスケジューリングシステム、会計システム及び調達システム等の企業リソース計画システムも含んでよい。これらの情報技術システムは物理的にプラントの中またはプラントの近くに配置されてよいが、これらのシステムの一部またはすべてがプラントに関して遠隔に配置されてよく、インターネットまたは他の適切な通信リンクを使用してプラントと通信してよいケースもある。
【0005】
各プロセスプラントは、1台以上のサーバ、ワークステーション、またはプラント内のプロセス制御システムの活動を調整するまたは実行する他のコンピュータに通信可能に結合されるサーバまたはワークステーション上で実行されてよいユーザインタラクティブアプリケーションを含んでもよい。このようなユーザインタラクティブアプリケーションは、キャンペーン管理機能、履歴データ管理機能、資産管理機能、バッチ管理機能、診断機能、安全性管理機能等を実行してよい。加えて、プラント内のプロセス制御システムの各々が、例えば、アラーム及び/または他のプロセスイベントの通信を管理し、プロセスプラントによって実行されている1つ以上のプロセスの条件に関係する情報またはデータを提供し、プロセス制御プラント等と関連付けられている装置の条件または性能に関係する情報またはデータを提供してよいプロセス管理アプリケーションを含んでよい。特に、プロセス管理アプリケーションは、振動監視アプリケーション、リアルタイム最適化アプリケーション、専門家システムアプリケーション、予知保全アプリケーション、制御ループ監視アプリケーション、またはプロセス制御システムまたはプラントの制御、監視及び/または保守に関係する他のアプリケーションを含んでよい。
【0006】
またさらに、プロセスプラントまたは企業は、種々の異なる通信メディア及びプラットホームを介してプロセス制御システムまたはプラントからユーザに情報と通信を行うために使用されてよい、1つ以上の通信アプリケーションを含んでよい。例えば、これらの通信アプリケーションは、そのすべてが無線メディアまたは有線メディアを介してデスクトップコンピュータ、ラップトップコンピュータ、パーソナルデータアシスタント、携帯電話またはポケベルあるいは任意の他のタイプのデバイスまたはハードウェアプラットホームに情報を送信するように適応されてよい、e−メールアプリケーション、ページングアプリケーション、音声メッセージングアプリケーション、RSS集積器(aggregator)アプリケーション、ファイルベースのアプリケーション等を含んでよい。さらにプロセスプラントは、通常、1つ以上の物理パラメータをプロセスプラント内で変更するまたは測定する等の多様なプロセス制御活動を実行するためにプラント全体で分散されている、センサ、バルブ等の無数のフィールドデバイスを含む。多くのこのようなフィールドデバイスは、プロセッサを含み、診断機能、アラーム機能等の多様な処理機能を実行できる、いわゆる「スマート」フィールドデバイスである。例えば、HART及びFOUNDATION(登録商標)フィールドバスデバイスは、通常、フィールドデバイスに関して実行される制御機能または保守機能の一部として使用されてよい多様な制御及び診断アルゴリズムを実現できる。
【0007】
現在、通常、プロセスプラントと関連付けられている複雑な情報技術システム、及びこの技術の様々なユーザと製品とともにそれと関連付けられる莫大なデータのために、プロセスプラント内またはプロセスプラントと関連付けられている多様なパーツまたは構成部品は、一般的に、様々な規格、機能性、及び特長を有する多岐にわたる異なる通信フォーマットとデータ構造を使用して相互に通信する。例えば、送信機、バルブポジショナ、アナライザ、センサ、スイッチ等のインテリジェントフィールドデバイスは、デバイス記述(DD)、電子デバイス記述言語(EDDL)、デバイスタイプマネージャ(DTM)等を含む多様なプロセス制御に特化した業界データ規格を通してそこに含まれている情報を露呈する。さらに、これらのデバイスはHART、Fieldbus、Profitbus等のフォーマット等の種々の通信フォーマットを使用して通信する。同様に、プロセスコントローラは、通常、その中に含まれている情報を、Modbus IP、InternetIP、OPC、ProfitNet及び他のもののような様々な多様な業界規格と独自仕様の規格を通して露呈する。一般的には、OPCはプラント内の、またはプロセス制御システムと関連付けられている多様なデバイスまたはコンピュータを提供するまたは相互接続するために通信規格として使用される一方、IOC自体もOPC UA(ユニバーサルアクセス)、OPC DA(データアクセス)、OPC HDA(履歴データアクセス)及びPC AE(アラームとイベント)等の多くの規格を有する。さらに複雑なデータは、通常OPC UAプロトコル、AEプロトコル、及びDAプロトコルを使用して送信される。同様に、プロセスプラント内のオペレータインタフェースは、通常、コントローラ及び他のプロセス制御装置から情報を取得するために、OPC、SQL、ProfiNet、Modbus IP、Devicenet、modbus 485等の独自仕様のプロトコルを使用する。別の例として、プロセスプラント内で使用されているアラーム分析ソフトウェアは、通常、OPC、SQL、ProfiNet、Modbus IP、Devicenet、modbus 485等の独自仕様のフォーマットとオープン規格ベースのフォーマットの両方を使用してその情報を受信する。
【0008】
これらの多様なデータ技術及び通信技術を様々な特殊なフォーマットとともに使用すると、要求者がプラント構造及び要求されているデータを生成し、記憶し、送信するために使用される特定の通信フォーマットに十分に精通していない限り、生成され、プロセスプラント内で送信されるデータは読み取り、取得が極めて困難になる。残念なことに、現在のプラント通信及び制御の方法論はプロセスプラント内の様々なタイプのデバイスによって生成される多様な異なるタイプのデータへのアクセスを取得する、または読み取るための統一されたサポートをほとんど提供しない、あるいはまったく提供しておらず、プラントの日々の制御に直接的に関係しない多様な目的のためになんらかの統一された方法でそのデータの調整さえ行っていない。
【非特許文献1】[online]、インターネット<URL:http://blogs.law.harvard.edu/tech/rss>
【非特許文献2】[online]、インターネット<URL:blog.ziffdavis.com/gallagher/archive/2004/06/05/1208.aspx>
【非特許文献3】[online]、インターネット<URL:http://en.wikipedia.org/wiki/RSS (file format)>
【非特許文献4】[online]、インターネット<URL:http://www.atomenabled.org>
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
プロセス制御システム及びアーキテクチャ、及び特にフィールドデバイス、コントローラ、ユーザインタフェース、アラームアプリケーション、診断アプリケーション、OPCサーバ等のプロセス制御アーキテクチャ内の様々なデバイスとアプリケーションは、その中で生成されるデータを作成し、記憶し、XMLベースのウェブコンテンツとAtom等のメタデータシンジケーションフォーマットを含むRSS(really simple syndication
)フォーマットで使用可能にし、それによりこのデータをプラントから容易に取得可能で、プロセスプラントの中と外の両方での多様な目的のために使用できるようにする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
例えば、RSSデータ通信は、PDA(personal data assistant)、ポケベル、電話
、ラップトップコンピュータ等のプラントの外部のデバイス上で実行されるサードパーティアプリケーションを含む、プラントの制御のための、またはプラントの制御と直接的に関連付けられていないアプリケーションでの使用のためのデータを提供するために使用されてよい。所望の場合、プラントのフィールドデバイス、コントローラ等の中で作成されるRSSデータはカラー写真または白黒写真等の画像、ビデオファイルと音声ファイル、ボイスオーバIP(VOIP)等のリッチテキストファイルと組にされてよい、あるいは受信側デバイスにいるユーザが、追加の情報またはプラント内で生成されるRSSデータに関係するサポートを取得できるようにするためにこのようなファイルまたはアプリケーションへのハイパーリンクで送信されてよい。リッチテキストファイルまたはサポートアプリケーションはRSSデータの一部として組み入れられ、または送信されてよく、受信側装置で記憶され、RSSデータによって中のポインタによって参照されてよい、あるいは第3のデバイス上に記憶され、RSSデータ内部でハイパーリンクによって参照されてよい。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【図1】RSSデータの作成と通信をサポートするように従来の通信ネットワークを介して通信可能に相互接続されるプロセス制御システムと、多様なプロセス装置監視システムと、ビジネスシステムと、を有するプロセスプラントのブロック図である。
【図2】RSSデータの作成と通信を含むプロセスプラントと関連付けられている分散制御システムの詳細なブロック図である。
【図3】プロセス制御システムと関連付けられている1台以上のデバイス内でRSSデータの変換、記憶及び通信を実行するために使用されてよいRSSブロックを描くブロック図である。
【図4】RSSデータを受信する、及びユーザによる使用のためにRSSデータを追加情報に与えるホストデバイス内のRSSブロックのブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
ここで図1を参照すると、プロセス制御プラント10は、1つ以上の通信ネットワークにより多くの制御システムと保守システムに相互接続される多くのビジネスシステムと他のコンピュータシステムを含むとして描かれている。特に、図1に描かれているプロセス制御プラント10は、例えば分散プロセス制御システムまたは任意の他の所望のタイプのプロセス制御システムであってよい1つ以上のプロセス制御システム14を含む。プロセス制御システム14はイーサネット(登録商標)バス等のバスを介して1つ以上の分散コントローラ14Bに結合されている1つ以上のオペレータインタフェース14Aを含む。コントローラ14Bは、Emerson Process Managementにより販売されているDeltaV(商標)コントローラまたは任意の他の所望されるタイプのコントローラであってよい。該コントローラ14Bは、例えば、HARTまたはFOUNDATION(登録商標) Fieldbusフィールドデバイス等の1つ以上のフィールドデバイス16に、あるいは例えばPROFIBUS(登録商標)プロトコル、WORLDFIP(登録商標)プロトコル、DeviceNet(商標)プロトコル、AS−Interfaceプロトコル及びCANプロトコルのいずれかを使用するものを含む任意の他のスマートまたは非スマートフィールドデバイスにI/Oデバイスを介して接続される。公知であるように、フィールドデバイス16は、他のデバイス情報にだけではなく、プロセス変数にも関連するアナログ情報またはデジタル情報をコントローラ14Bに提供してよい。オペレータインタフェース14Aは、例えば制御最適化プログラム、診断エキスパート、ニューラルネットワーク、チューナ等を含むプロセスの動作を制御するためにプロセス制御オペレータが使用できるアラームアプリケーション52、診断アプリケーション55、プラント操作視覚化アプリケーション56等のツールを記憶し、実行してよい。
【0013】
またさらに、Emerson Process Managementにより販売されているAMS Suite(商標)(資産管理ソリューションズ(Asset Management Solutions))ソフトウェアまたは任意の他のデバイスまたは装置の監視アプリケーションと通信アプリケーションを実行するコンピュータ等の保守システムは、保守活動及び監視活動を実行するためにプロセス制御システム14に、またはその中の個々のデバイスに接続されてよい。例えば、AMS Suiteアプリケーション等の保守アプリケーション57は、デバイス16の動作ステータスに関連しているデータ収集を含む保守機能と監視機能を実行するために、分散プロセス制御システム14と関連付けられているユーザインタフェース14Aの1つ以上にインストールされ、それらによって実行されてよい。言うまでもなく、これらの保守アプリケーション57は、プロセスプラント10の中の他のコンピュータまたはインタフェース内で実現されてよい。
【0014】
プロセス制御プラント10は、(バス、無線通信システム、または読取値を採取するために装置20に接続され、その後取り外される携帯用デバイス等の)永続的なまたは一時的な通信リンクを介して保守コンピュータ22に接続されているタービン、モータ等の多様な回転装置20も含む。保守コンピュータ22は、公知の監視アプリケーションと診断アプリケーション23あるいは回転装置20の動作状態を診断し、監視し、最適化するために使用される他の公知のアプリケーションを記憶し、実行してよい。保守人員は、通常、プラント10内の回転装置20の性能を保守し、監督するために、回転装置20での問題を突き止めるために、及び回転装置20がいつ修理されるのか、あるいは交換しなければならないのか、及び修理、あるいは交換されなければならないのか、否かを判断するためにアプリケーション23を使用する。外部コンサルタントまたはサービス組織が装置20に関するデータを一時的に獲得する、または測定し、このデータを使用して問題、性能低下、または装置20に影響を与える他の問題を検出するために装置20のための分析を実行してよいケースもある。これらのケースでは、分析を実行するコンピュータはシステム10の残りから切断されてよい、あるいは代わりに一時的にのみ接続されてよい。
【0015】
同様に、プラント10と関連付けられている発電配電装置25を有する発電配電システム24は、例えばバスを介して、プラント10内で発電配電装置25を動かし、その動作を監督する別のコンピュータ26に接続される。コンピュータ26は、発電配電装置25を制御し、保守を行うために、例えばLiebert及びASCOまたは他のサービス企業によって提供されるもの等の公知の電力制御アプリケーション及び診断アプリケーション27を実行してよい。再び、多くのケースでは、外部コンサルタントまたはサービス組織が装置25に関するデータを一時的に獲得するまたは測定し、このデータを使用して問題、性能低下、または装置25に影響を与える他の問題を検出するために装置25のための分析を実行してよい。これらのケースでは、分析を実行するコンピュータ(コンピュータ26等)が、通信回線を介してシステム10の残りに接続されてよい、あるいは所望の場合、一時的にだけ接続されてよい。
【0016】
図1に描かれているように、プラント10は、例えば統合業務計画(ERP)アプリケーション54、資材所要量計画(MRP)アプリケーション58、性能モデリング、会計、生産、及び顧客発注システム用のプロセスモデリング、保守計画システム、あるいはパーツ、供給品、及び原材料発注アプリケーション、生産スケジューリングアプリケーション等の任意の他の所望されるビジネスアプリケーションを実行してよい、ビジネスシステムコンピュータと保守計画コンピュータ35と36も含んでよい。プラント全体のLAN37、企業WAN38、及び遠隔地からのプラント10の遠隔監視または遠隔地からのプラント10との通信を可能にするコンピュータシステム40は、通信バス42を介してビジネスシステム35と36に接続されてよい。
【0017】
さらに、サーバまたはホストであってよいコンピュータシステム45は、すべてバスまたは他の通信リンク42を介して、分散プロセス制御システム14、回転装置保守コンピュータ22、発電配電コンピュータ26、及びビジネスシステムのプロセス制御インタフェース予備/または保守インタフェース14Aに通信可能に接続されてよい。コンピュータシステム45は、通信を提供するために任意の所望の、または適切なローカルエリアネットワーク(LAN)またはワイドエリアネットワーク(WAN)プロトコルを使用してよい。所望の場合、コンピュータシステム45はデータヒストリアンであり、あらゆるデータヒストリアンアクセスアプリケーション59を実行してよい、構成データベースであってよく、構成データを記憶してよい、あるいは他のタイプのデータを記憶し、他のタイプのアプリケーション59を実行してよい。言うまでもなく、コンピュータシステム45は、固定リンクまたは間欠リンク、有線リンクまたは無線リンク、及び/または例えばFieldbus通信プロトコル、IEEE802.3通信プロトコル、ブルートゥース通信プロトコル、X.25またはX.400通信プロトコルの内の1つを使用する、有線、無線、同軸ケーブル、電話モデム、光ファイバ、光学、流星バースト、衛星メディアの内の1つなど任意の物理的なメディアを使用してよいリンクを含む他の通信リンクを介してプラント10のこれらの様々なパーツに接続することが可能であろう。
【0018】
言うまでもなく、任意の他の装置及びプロセス制御装置は、プラント10に接続できる、あるいはプラント10の一部となることができ、本明細書に説明されているシステムは図1に特に描かれている装置に限定されていないが、代わりにまたは加えて任意の他のタイプのプロセス制御装置またはデバイス、ビジネスシステム、データ収集システム等を含むことがある。
【0019】
過去において、多様なプロセス制御システム14とビジネスシステム35、36等は、それらがこれらのシステムの各々で生成される、あるいはこれらのシステムの各々によって収集されるデータを有効に容易に共用する、あるいはホストコンピュータ40、プラント全体のLAN37、企業WAN38等で実行される、あるいはそれらを通して使用できるような外部アプリケーションにこのデータを提供することができるように、相互に、またはビジネスシステムとは相互に接続されていなかった。同様に、プラント内に配置されるプロセス制御システムはビジネスシステムまたはそのプラントと関連付けられている他のコンピュータ内でさえ解釈とアクセスが容易であったシンプル且つ標準的なフォーマットでデータを記憶または通信していなかった。その結果、プラント10の中で生成されたデータは、通常は特殊用途に使用され、そのデータにアクセスできるコンピュータシステムに関して制限されていた。例えば、フィールドデバイスで作成されたデータは、通常、特定化され、場合により独自仕様のフォーマットで作成され、特定化され、場合により独自仕様のフォーマットの中で通信され、特定の制御及び保守の目的でそのデータを使用するように作られたアプリケーションを有したコントローラ及びユーザインタフェースへの分散において概して制限されていた。このデータはビジネスシステム、企業WAN38等のユーザインタフェースが一般的にまたは容易に使用できなかった。さらに、これらの他のコンピュータにいる、またはこれらの他のシステムと関連付けられたユーザがフィールドデバイスまたはコントローラからのデータにアクセスすることを希望した場合、彼らは、そのデータを生成し、それらのデバイスの中に記憶したプロトコルを知り、理解し、該データを取得するために多種多様な異なるタイプの通信の内の1つまたは複数を使用しなければならなかったであろう。データを作成する様々なデバイスに根差したプラントの異なるポイントでのデータの作成と記憶におけるこの不均一性により、データにアクセスするのが困難になり、プラントが設立された、または構成されたときに考えられていた目的以外の用途に使用することはさらに難しくなった。
【0020】
この問題を克服するために、多様なデバイス、あるいはプロセスプラントの多様なデバイスの中の多様なアプリケーションまたはモジュールで作成される、あるいはそれらによって記憶されるデータは、データが初期に作成された用途以外の多岐にわたる目的のためにプラントの中で及びプラントの外部でこのデータを容易に使用可能且つ有効にするRSSデータフォーマットを使用して記憶される、及び/または送信される。一般的には、本明細書で使用されるように、RSSデータまたは通信フォーマットは、任意のウェブコンテンツシンジケーションフォーマットを含み、特にXMLの方言を定める。その結果として、すべてのRSSファイルはWorld Wide Web Consortium(W3C)ウェブサイトで公表されるようなXML1.0仕様に準拠しなければならない。RSSフォーマットは、一般的には公共通信網の技術で知られており、少なくとも一部は非特許文献1でより詳細に説明されている。しかしながら、本明細書でのRSSの使用は(非特許文献2でより詳細に説明されている)RSS 1.0、RSS 2.0、Atom、非特許文献3に説明されているシンジケーションフォーマットのいずれか、及び従来RSSフォーマットとして参照されていたか否かに関係なく任意の他のウェブコンテンツシンジケーションフォーマットを含む広範囲のシンジケーションフォーマットをカバーし、含み、または、参照する。
【0021】
RSSフォーマットは一般的にインターネット及び他のタイプの広域ネットワークシステムで使用され、一般的に当該分野で公知であり、理解されているため、RSSフォーマットで記憶されるRSSデータは、任意の承認されたユーザによって容易にアサート可能及び読取可能である。さらに、RSSフォーマットは極めて堅牢であり、該データにとって複数の異なるタイプの機能を可能にする。RSSデータが容易に入手可能であり、購読可能であり(変更、新しいデータ等が通知されるデータソースに対する購読を要求し、受信できることを意味する)、RSSフォーマットをサポートする任意のアプリケーションによりプロセスプラント内で読み取り可能であるのは言うまでもない。この特長により、RSSフォーマットで使用可能なプロセスプラントデータは、初期にデータを作成したまたは記憶したアプリケーションまたはデバイスがプロセスプラント内でセットアップされ、構成された時点では意図されていなかった多くの付加価値の付いたアプリケーション、またはサードパーティのアプリケーションで容易に使用される。例えば、ハンドヘルドデバイス、携帯電話、PDA(パーソナルデータアシスタント)で、または、これらの一部として実行されるべき様々なアプリケーション、GPSシステムで実行されるべき様々なアプリケーション、ポータブルラップトップコンピュータで実行されるべき様々なアプリケーション、等は、RSSフォーマットで作成され、記憶されるプロセスまたはプラントデータを表示する、さもなくば、これらを使用するために開発されてよい。これらのアプリケーションは、以前にはプロセスまたはプラントデータの可用性の欠如のため、あるいはプロセスプラントからデータを取得する際の問題のために開発されていなかった、プロセス制御エンジニア、プラント保守人員、経営者等が利用可能な多様な所望の特長または機能を提供するためにRSSデータを使用してよい。
【0022】
再び図1を参照すると、RSSデータ変換ブロック90は、プロセスプラント10の中の任意の所望の位置に、または任意の所望のデバイス内に置かれ、これらのアプリケーションによって作成または記憶されたデータをRSSデータに変換するためにこれらのデバイスの範囲内にすでに存在するアプリケーションまたはハードウェアと接続してよい。このようなブロック90は、ビジネスアプリケーション及び管理アプリケーション54、58とだけではなく、アラームアプリケーション、表示アプリケーション、及び診断アプリケーション52、55及び56、保守アプリケーション57、サポートアプリケーション23、27とも接続するとして図1に描かれている。
【0023】
一般的には、各RSS変換ブロックは、それらが接続される多様なアプリケーションまたはモジュールによって作成されるまたは記憶されるデータまたはデータのコピーを採取し、該データをRSSフォーマットに変換する。ブロック90は、次に、任意の許可されたユーザを介したアクセス及び/または購読のためにこのデータをローカルに記憶してよい、あるいはこのデータをホストデバイス、ユーザデバイス等の1つ以上の他のデバイスにストリーミングしてよい。図1の例では、RSSブロック90は、例えば、サーバメモリ92での記憶のために、RSSデータをホストデバイス40にストリーミングしてもよいし、例えば、インターネット(図示せず)、電話または無線データ接続等の無線接続を介して、ホスト40に通信可能に接続されているプラント10の他のデバイスへ、またはデバイス94へ、RSSデータを配送してもよい。
【0024】
言うまでもなく、RSSブロック90は、RSSフォーマットの任意の所望されるタイプのデータを変換する、または提供するために、コントローラ、入出力装置、フィールドデバイス等の中を含む、プロセス制御プラント10の中の任意のデバイスで提供することが可能である。例として、図2は、RSSデータが多様な制御関連デバイスとアプリケーションによって作成され、記憶され、及び送信されてよいプロセスプラント110のプロセス制御システムをより詳細に描く。一般的であるように、プロセスプラント110は、例えばFieldbusインタフェース、Profibusインタフェース、HARTインタフェース、標準4−20maインタフェース等であってよい入力/出力(I/O)デバイスまたはカード118を介して1台以上のフィールドデバイス114と116に各々接続される、1台以上のコントローラを有する分散プロセス制御システムを含む。コントローラ112は、例えばイーサネット(登録商標)リンクであってよいデータハイウェイ124を介して1つ以上のホストまたはオペレータワークステーション120〜123にも結合される。データベース128はデータハイウェイ124に接続されてよく、パラメータ、ステータス、及びプラント110内のコントローラ112及びフィールドデバイス114と116とに関連付けられている他のデータを収集し、記憶するために、及び/またはコントローラ112及びフィールドデバイス114と116にダウンロードされ、それらの中に記憶されているようにプラント110内にプロセス制御システムの現在の設定を記憶するために、データヒストリアン及び/または構成データベースとして動作する。
【0025】
コントローラ112、I/Oカード118、及びフィールドデバイス114と116は通常、ときおり厳しい工場環境の中に配置され、それら全体に分散されているが、オペレータワークステーション120〜123及びデータベース128は、厳しい環境に対し高耐久化されておらず、厳しい環境に対する定格を有さない場合、コントローラまたは保守人員によって容易に評価可能な他のより厳しくない環境に配置される。またさらに、図2に描かれているように、携帯用デバイスまたは他のモバイル機器または無線デバイス140は、例えば通信ネットワーク124に接続される送信機142を介して、または衛星リンク、無線電話リンク、無線インターネットリンク等の任意の他の無線リンクを介してプラント110に通信可能に接続されてよい。
【0026】
公知であるように、一例として、Emerson Process Managementによって販売されているDeltaV(商標)であってよいコントローラ112の各々は、任意の数の様々な無関係に実行されている制御モジュールまたはブロック129を使用して制御戦略を実現するコントローラアプリケーションを記憶し、実行する。制御モジュール129の各々は、機能ブロックと一般的に呼ばれているものから構成することができ、各機能ブロックは全体的な制御ルーチンの一部つまりサブルーチンであり、プロセスプラント110内でプロセス制御ループを実現するために他の機能ブロックと連動して動作する。周知であるように、オブジェクト指向プログラミングプロトコルのオブジェクトであってよい機能ブロックは、通常、送信機、センサ、または他のプロセスパラメータ測定装置と関連付けられているもの等の入力機能、PID、ファジーロジック等、制御を実行する制御ルーチンと関連付けられているもの等の制御機能、あるいはプロセスプラント110の中で一部の物理的な機能を実行する、バルブ等のなんらかのデバイスの動作を制御する出力機能の内の1つを実行する。モデル予測コントローラ(MPC)、最適化プログラム等の、ハイブリッド及び他のタイプの複雑な機能ブロックが存在することは言うまでもない。Fieldbusプロトコル及びDeltaVシステムプロトコルは、オブジェクト指向プログラミングプロトコルで設計され、実現される制御モジュール及び機能ブロックを使用するが、制御モジュールは例えばシーケンシャル機能ブロック、ラダー論理等を含む任意の所望の制御プログラミング方式を使用して設計され、機能ブロックまたは他の特定のプログラミング技法を使用して設計され、実現されることに限定されない。
【0027】
図2に描かれているプラント110では、コントローラ112に接続されているフィールドデバイス114及び116は標準4−20maデバイスであってもよいし、プロセッサとメモリを含むHART、Profibus、またはFOUNDATION(商標) Fieldbusフィールドデバイス等のスマートフィールドデバイスであってもよいし、あるいは任意の他の所望されるタイプのデバイスであってよい。(図2で参照番号116を付けられている)Fieldbusフィールドデバイス等のこれらのデバイスの一部は、コントローラ112内で実現される制御戦略に関連付けられる機能ブロック等のモジュールまたはサブモジュールを記憶し、実行してよい。Fieldbusフィールドデバイス116の2つの異なるデバイス内に配置されているものとして図2に描かれている機能ブロック130は、周知であるようにプロセス制御を実現するためにコントローラ112内の制御モジュール129の実行と連動して実行されてよい。言うまでもなく、フィールドデバイス114と116は、センサ、バルブ、送信機、ポジショナ等の任意のタイプのデバイスであってよく、I/Oデバイス118はHART、Fieldbus、Profibus等の任意の所望される通信またはコントローラプロトコルに準拠する任意のタイプのI/Oデバイスであってよい。
【0028】
図2のプロセスプラント110では、ワークステーション120〜123が、プラント110内で同じ人員または異なる人員によって実行される多様な異なる機能のために使用される多様なアプリケーションを含んでよい。ワークステーション120〜123の各々は、多様なアプリケーション、プログラム、データ構造等を記憶するメモリ131、及びメモリ131内に記憶されるアプリケーションのいずれかを実行するために使用されてよいプロセッサ132を含む。図2に描かれている例では、ワークステーション120は制御ワークステーションとして指定され、例えば制御モジュール作成アプリケーション、オペレータインタフェースアプリケーション、及び制御モジュール129と130等の制御ルーチンまたはモジュールを、プラント110の多様なコントローラ112とデバイス116に作成し、ダウンロードするために認可された構成エンジニアによってアクセスできる他のデータ構造を含んでよい1つ以上の構成アプリケーション133を含む。
【0029】
ワークステーション121は、概して、制御オペレータビューワークステーションとして図2に描かれており、プロセスプラント110の動作中に制御オペレータに多様な表示を提供してよい、該オペレータがプロセスプラント110内で、またはプラント110の多様なセクション内で発生していることを見て、制御できるようにする多くの表示アプリケーション134を含む。アプリケーション134は、制御診断アプリケーション、チューニングアプリケーション、レポート作成アプリケーション、アラーム及びイベントアプリケーション、または制御オペレータが制御機能を実行するのを支援するために使用されてよい任意の他の制御サポートアプリケーション等のサポートアプリケーションを含んでよい。
【0030】
同様に、ワークステーション122は、保守ビューワークステーションとして描かれており、プラント110の保守ニーズを見るために、多様なデバイス112、114、116、118等の動作状態または作業状態を見るために等、多様な保守人員によって使用されてよい多くの保守アプリケーション135を含む。言うまでもなく、アプリケーション135は、保守診断アプリケーション、構成アプリケーション、振動分析アプリケーション、レポート作成アプリケーション、または保守人員がプラント110内で保守機能を実行するのを支援するために使用されてよい任意の他の保守サポートアプリケーション等のアプリケーション135aを含んでよい。
【0031】
さらに、ワークステーション123は、トレーニング目的のため、プラント保守及び制御を支援するためのプラントモデリング目的のため等を含む任意の数の目的のために、プラント110の動作またはプラント110の多様なセクションをシミュレーションするために使用されてよい多くのシミュレーションアプリケーション136を含むシミュレーションワークステーションとして示されている。一般的であるように、ワークステーション120〜123の各々は、キーボード、マウス等の他の標準的な周辺装置とともに表示画面137を含む。
【0032】
多様な構成、制御、保守、及びシミュレーションのアプリケーション133〜136が、それらの機能の内の1つに関して専用の様々なワークステーション内に配置されるとして図2に描かれているが、プラント110のニーズ及びセットアップに応じて、これらの機能または他のプラント機能と関連付けられる多様なアプリケーション133〜136がプラント110内の同じまたは異なるワークステーションまたはコンピュータに配置され、実行されてよいことが理解されるであろう。したがって、様々な個別のシミュレーションアプリケーション136または様々な個別の制御アプリケーション133がワークステーション120〜123の別のもので実行されてよいが、例えば、1つ以上のシミュレーションアプリケーション136及び制御アプリケーション133は、同じワークステーション120〜123内で実行されてよい。
【0033】
再び、プロセスプラント用のビジネスシステムアプリケーションと同様に、プラント110の異なる機能領域で使用される様々なアプリケーションの開発は、通常極めて独自に実行されてきた。したがって、構成アプリケーション133の開発は一般的にはシミュレーションアプリケーション136、保守アプリケーション135またはオペレータ制御アプリケーション134と統合されていない。事実上、多くの例では、プラントは様々な企業またはソフトウェア供給業者により開発され、実際にはプラント110中の他のソフトウェアとは無関係に実行するように開発された様々な機能領域のためのアプリケーションを含んでよい。プラント110の多様な機能領域に関連付けられる様々なアプリケーションのこの非依存の開発と動作の結果、データは通常、特定の機能領域によって最も使用されたまたは特定の機能領域のために選択された特定のプロトコルに記憶され、送信される。したがって、制御データと保守データは、通常、制御機能と保守機能をサポートするために開発されている異なるタイプのアプリケーションによって使用されるために様々なフォーマットでセットアップされ、記憶されている。このようにして図2に関して、構成機能、制御機能、保守機能及びシミュレーション機能を実行する多様なアプリケーション133〜136の各々は、プラント人員がこれらの構成機能、オペレータ制御機能、保守機能、およびシミュレーション機能を実行するのを支援するために概して異なるグラフィックディスプレイエディタとデータベース構造を含む、または使用する。多くの例では、これらの異なるデータ構造は、データが作成された目的以外の目的のためにそのデータにアクセスし、読み取るのを困難にする極めて特殊な、または独自仕様のデータ構造さえ必要とする。
【0034】
一般的に、プラント110内の多様な機能の各々のためのアプリケーション133〜136、ならびにコントローラ112及びフィールドデバイス114と116内のモジュールでさえ相互に無関係に、場合により異なる人及び異なる企業によっても開発され、実現されたため、プロセスプラント110の異なる機能領域で使用されるデータは任意の統合された、一貫性のある、あるいは容易に理解される方法で記憶されていなかった。
【0035】
これらの非効率を緩和し、プラント110内でさらに幅広く使用でき、理解できるデータ統合を実現するために、プラント110内の多様なアプリケーション、デバイス及びモジュールはプラント内でデータを幅広く使用可能に、購読可能に、及び有効にするためにRSSデータフォーマットでデータを作成、集約、または記憶してよい。図2の例では、ホストステーション160は、そのデータを、RSSデータを購読できる他のアプリケーションが使用できるようにするために、プロセスプラント110内で生成されるRSSデータのホストとしての機能を果たしてよい。
【0036】
より詳細には、図2に描かれているように、RSSブロック90は、構成データベース128及びユーザインタフェース120〜123のいずれかの中だけではなく、コントローラ112、I/Oデバイス118、フィールドデバイス116と114(可能な場合)の中も含む、多様なデバイスの中に配置される多様なアプリケーション、モジュール、機能ブロック等の各々に結合されてよい、あるいは各々とともに含まれてよい。図1のRSSブロックと同様に、図2に描かれているRSSブロック90は関連デバイス、アプリケーション、モジュール等からデータを受信し、このデータをRSSデータフォーマットに変換し、そのデータを記憶する、または、変換されたデータを他のデバイスに送信し、場合によっては、このデータを(RAM、ROM、フラッシュ、ディスクベース等の記憶装置等の任意のタイプのメモリを含んでよい)ローカルホストメモリ152に記憶してよいRSSホストデバイス160に送信し、RSSデータを分析する、見る、または使用する際に使用するためにメモリ150に記憶されている追加のデータ、テキスト、メディア、アプリケーション等を添付または提供してよい。
【0037】
フィールドデバイス、I/Oデバイス及びコントローラでのような一部の例では、RSSブロック90は、特定のタイプまたはカテゴリのデータの購読を可能にし、ユーザまたはデバイスが該データを購読すると、RSSブロック90は定期的に、例外的(例えば変化に基づく)に、または継続的にその購読者にRSSデータを自動的に送信してよい。他方、または加えて、RSSブロック90はそのように、RSSアクセス可能データベース152内での記憶のために、及び所望の場合、他のデバイスまたはユーザへの配布するために、データをRSSホストデバイス160に送信する、あるいは、RSSホストデバイス160により読み取られるために使用可能としてよい。例えば、フィールドデバイス116またはI/Oデバイス118内のRSSブロックは、変換されたRSSデータを、そのデータのホストとしての機能を果たしてよく、その結果購読予定に従って、あるいは他のユーザまたは他のデバイスによる要求に基づいてそのデータを他のデバイスに送信してよい関連付けられたコントローラ112に送信してよい。同様に、所望の場合には、構成データベース128またはユーザインタフェース120〜123のいずれかは、例えばコントローラ112のためのRSSデータホストデバイスとしての機能を果たしてよい。別の例では、図2に描かれている集中ホストデバイス160は、例えばユーザインタフェースデバイス120〜123、構成データベース128、コントローラ112のいずれか、またはこれらのデバイスのいずれかで実行中のアプリケーション、モジュールまたはプログラムのいずれかの中で生成されるRSSデータのいずれかのホストデバイスとして動作してよい。図2の例では、RSSホストデバイス160は、プロセス制御システムまたはプロセスプラントの外部の多様なデバイスへのRSSデータのための配布ポイントであるものとして描かれている。特にOPCサーバ162は、周知のOPC通信フォーマットを使用してデバイス160をサードパーティシステム164に接続する。同様に、インターネットサーバまたは他の通信サーバ166は、ホストデバイス160を、インターネットまたは他の公衆有線通信網に、及び、例えば地上ベースの無線システム(170)または衛星ベースの無線システム(172)を介してサーバ166に通信可能に結合されている無線デバイス170と172に接続されているコンピュータ168等の多様なデバイスに接続する。
【0038】
図2に描かれているように、RSSデータはあるデバイスから別のデバイスに送信されてよいし、あるいは任意の確立されたネットワーク、または通信ネットワークに関連付けられる任意の所望のまたは必要とされる通信プロトコルを使用する現在の通信ネットワークを介して、別のデバイスからあるデバイスにより読み取られるために使用可能とされてよい。このようにして、RSSデータはプラント内に存在するFieldbus通信回線、HART通信回線、または他の通信回線を介してフィールドデバイス114と116からI/Oデバイス118とコントローラ112に送信されてよいが、RSSデータは、バス124等の確立された通信ネットワークを介してコントローラ112からユーザインタフェース120〜123に送信されてよい。このケースでは、RSSデータは通信回線上にデジタルで重畳されてよいし、あるいはHART、Fieldbus等の信号の中に符号化され、受信側デバイスでRSSデータとして復号されてよい。別の例では、RSSデータは、イーサネット(登録商標)プロトコルを使用する、またはウェブベースのプロトコルを使用するバス124を介して、ユーザインタフェースデバイス120〜123からRSSホストデバイス160に送信されてよい。
【0039】
しかしながら、所望の場合、RSSデータを送信するために、個別の通信ネットワークまたはリンクが多様なデバイスの間で確立されてよい。例えば、図2の点線によって描かれているように、RSSホストデバイス160は、これらのデバイス内のRSSデータにアクセスするために、インターネットリンク、個別のLAN接続またはWAN接続、無線リンク、OPCリンク等の個別のリンクを介してユーザインタフェース120〜123と通信してよい。図2には図示されていないが、RSSデータの送信のためにも個別のリンクが他のデバイスの間で確立されてよい。したがって、RSSホストデバイス160、もしくは、ユーザインタフェース120〜123のいずれかが、RSSデータをその間で送信するために任意の所望の無線通信リンクまたは有線通信リンクを介してコントローラ112、I/Oデバイス118、またはフィールドデバイス114と116のいずれかに接続されてよい。
【0040】
またさらに、RSSブロック90はあるデバイス内に位置し、別のデバイスからのデータを処理してよいし、またはRSSフォーマットに変換してよい。このようにして、RSSフォーマットに変換されるデータはすべてのケースにおいて、そのデータが最初に作成または記憶されるデバイス内で変換される必要はない。例えば、I/Oデバイス118またはコントローラ112は、例えばHART、4−20maまたはFieldbusフォーマットで受信されるフィールドデバイス114または116から等、別のデバイスからデータを受信し、復号し、次にさらなる配布のためにこのデータをRSSデータに変換するRSSブロック90を含んでよい。この機能は、RSSブロック90が埋め込まれているプロセスプラントの中に設置される必要があり、さらに、HARTまたは4−20 maデバイス等のRSSブロックをサポートしない旧来のまたは従来のデバイスからのデータをRSSデータに変換できるようにする場所の数を制限する際に特に有効である。
【0041】
図3は、RSSブロック90のための1つの考えられる構成を描いている。図3のRSSブロック90は、ブロック90が位置する同じデバイスの中からのデータのRSS変換を実行してよく、及び/または別のデバイスからのデータの変換を実行してよい。さらに、RSSブロック90は、ローカルメモリの中にRSSデータを記憶する機能のいずれかまたはすべてを実行し、要求時にRSSデータを使用できるようにし、RSSデータストリームを作成し、1人以上の購読者からホストデバイスに送信し、リッチメディアへのハイパーリンク、またはRSSデータ通信の一部としてのRSSデータのための他のアプリケーションなどのリッチメディアまたは参照を送信することができる。
【0042】
理解されるように、図3のRSSブロック90は、1つ以上のデータプロバイダ303と通信するデータ変換モジュール302を含む。データプロバイダ303は、RSSブロック90が位置するデバイス内のハードウェアまたはファームウェア、RSSブロック90が位置するデバイス内で実行するモジュール、機能ブロックまたはアプリケーション、あるいは任意の所望の通信インタフェースを介して別のデバイスから変換されるデータを受信する通信装置の1つ以上であるものとして図3に描かれている。このような通信装置は、例えばHART、Fieldbus、Profibus、Modbus、OPS等を含む任意のデータ通信フォーマットと関連付けられるものであってよい。
【0043】
いずれにせよ、データ変換モジュール302は、入信データを解釈し、該データがRSSフォーマットに変換されるタイプまたは種類のデータであるか否かを判断する。一部のケースでは、受信されたデータのすべてをRSSフォーマットに変換することは必要ではない可能性がある。ここでは、モジュール302は、RSSフォーマットに変換される必要があるデータのタイプ及び種類の表示を提供する、メモリ304に記憶されている変換リストを使用してよい。メモリ304内のリストは、RSSブロック90がデバイス内で構成されるときにセットアップされてよく、RSSブロック90の実行中に確立されてよい特定のデータに追加され、特定のデータの購読に基づいて変更されてよい。
【0044】
入信データが変換されなければならないデータである場合には、データ変換モジュール302は、XMLベースのフォーマットであるRSSフォーマットでデータを生成する任意の所望の、あるいは標準的な変換技法を使用してそのデータをRSSフォーマットに変換する。変換時、データ変換モジュール302は、ローカルメモリストア306の中にRSSデータを記憶してよく、また代わりに、RSSデータをプロセス制御システムの内部または外部の他のデバイス、アプリケーション、モジュール等に送信するRSS通信装置308にRSSデータを提供してよい。RSS通信装置308は、それが受信するRSSデータのすべてを、そのデータの受信時に即座に1台以上のRSSホストデバイスに送信するように構成されてよく、通信スケジュールに基づいてRSSデータを定期的に送信するように構成されてよく、追加のデバイスによるそのデータに対する要求に応えてRSSデータを送信するように構成されてよいし、あるいはトリガイベントが発生するとRSSデータを送信するように構成されてよい。
【0045】
この点で、RSSブロック90は、そのすべてがRSSデータの通信を実行するためにRSS通信装置に接続され、RSS通信装置308によって使用されてよい購読者リスト310、イベントリスト312及びリッチテキストメモリ314を含んでよい。特に、購読者ベースのスケジュールを使用してRSSデータを送信するとき、RSS通信装置308はいずれの特定の購読者にいずれのデータを送信するのかを決定するために購読者リスト310を使用してよい。購読者はプロセスプラント内の他のユーザ、アプリケーション、または機械、あるいはプロセスプラントの外部であるが、適切な通信ネットワークを介してそれに接続されているデバイスであってよい。いずれにせよ、プラントの動作中に購読者情報を追加する、変更する、及び削除するために更新されてよい購読者リスト310は、RSSデータの1人以上の購読者、購読者によって要求されている特定のデータ、及び所望の場合、データが送信されなければならない頻度を定める。所望の場合、この購読者データはメモリ304内に記憶されているデータ変換リストに提供され、それを更新するために使用されてよい。
【0046】
別の例では、RSSデータがイベントの発生に基づいて、またはプロセスプラント内の一部のパラメータに基づいて送信されている場合、RSS通信装置308は、送信されるRSSデータと、このデータの送信をトリガするイベントを定めるイベントリスト312を使用してよい。このようなイベントは、例えばある特定の種類または重大度のアラームまたはイベントの受信または発生、プロセスプラントデータまたは何らかの種類の変数などの大きな変化を含んでよい。いずれにせよ、RSS通信装置308は、データ変換装置302からのそのデータの受信時等にストリーミングフォーマットでRSSデータを送信してよい、あるいは所定の頻度またはリフレッシュレートで類似するRSSデータのブロックを定期的に送信してよい。後者のケースでは、RSSデータは、それがそのデータの購読者または受取人のすべてに送信されるまでメモリストア302に記憶されてよい。
【0047】
言うまでもなく、一部のケースでは、RSS通信装置308は、購読者リストに従って、あるいは何らかの他の方法に従ってすべてのRSSデータを、そのデータを記憶し、さらに配布するためのホストデバイスに送信してよい。所望の場合、RSSデータは、新しいデータが(センサ測定のためのデータ等の)そのデータを置き換え、ユーザがメモリ内部のデータのすべてまたは一部を購読し、次に定期的にデータのダウンロードを受信するまでローカル記憶装置内に記憶されてよい。所望の場合、通常さらに多くのメモリ空間を有するホストデバイスは履歴RSSデータを記憶してよい。
【0048】
代わりにまたは加えて、所望の場合、RSS通信装置308は、データに対するユーザからの単独の要求を処理し、その要求に基づいて要求者にメモリストア306に記憶される要求されたRSSデータを提供してよい。言うまでもなくこの機能は、そのページの要求者にウェブページを提供し、要求者が所望するときに要求者が新しい情報でページを更新できるようにするサーバに類似している。ここに説明されているRSSデータのいずれかのデータ要求者がユーザ、デバイスまたは何らかの種類のアプリケーションである場合があることは言うまでもない。
【0049】
リッチテキスト装置314は、メディアファイル等のリッチテキスト、特定のRSSデータの中に埋め込まれ、特定のRSSデータとともに、つまりRSSデータのエンクロージャとして送信されるハイパーリンク等の参照を含んでよい。このケースでは、装置314は、画像ファイル(例えば、カラー写真及び白黒写真)、音声ファイル、ビデオファイル、ビデオストリーム、VOIPストリーム、グラフィックが入った、または入らないテキストファイル等であってよい、ハイパーリンクまたはリッチテキストを記憶してよいし、ファイルは任意の所望のフォーマットであってよい。RSS通信プロトコルの1つの重要な機能は、診断データ、制御データ等のRSSデータを送信するとき、RSS通信装置308がエンクロージャまたはファイルの形で、及び/またはデータまたはアプリケーションの他のソースに対する(ハイパーリンク等の)参照の形で適切なリッチテキストを、RSSデータをさらによく理解する、または操作するために使用される、あるいはアクセスされてよいデータまたはアプリケーションの他のソースにさらに送信してよいという点である。
【0050】
メモリ314に記憶されているリッチテキストは、何らかのケースでは、特定の望ましい機能を実行するために他のアプリケーションによって実行できるシンプルなデータを含むことがある。例えば、リッチテキストメモリ314は、デバイスと関連付けられているグローバルポジショニングシステム(GPS)座標、またはデバイスの位置を突き止めるまたはデバイスに到達するためにマップを作成するためにMapquestまたはGoogle等のマッピングシステムによって使用されてよいデータを作成した、該デバイスと関連付けられたマップ座標を含んでよい。これらの座標は、次に、デバイスに方向を与えるために、RSSデータを生成したデバイスの場所を突き止めるために、携帯用デバイスまたはモバイル機器の中のアプリケーションによって等、他のアプリケーションによって使用されてよい。リッチテキスト装置314内には他のタイプのデータが記憶され、他の目的のために提供されてよいことは言うまでもない。
【0051】
一般的には、RSSデータフォーマットは、インテリジェントフィールドデバイス、I/Oデバイス、コントローラ、アラームアプリケーションとイベントアプリケーション等のアプリケーションの中の構成、診断、及び実行時情報のフォーマットと表示に対する改善された手法を提供し、このデータをホストシステム、ソフトウェアアプリケーション、移動体通信装置等を含む情報の購読者が使用できるようにする。RSSフォーマットは、既存の自動化規格が提供しうるより高いレベルの相互運用性、言語ローカリゼーション、及び技術革新のための情報技術分野全体に広がる。
【0052】
上記されるように、RSSデータは、RSSデータが生成されるデバイス上のメモリ等のローカルメモリに記憶されてよいし、あるいはホストデバイス、ユーザインタフェース、集中データベース等の別のデバイスへの任意の便利な通信接続を介してストリーミングされてよいし、または送信されてよい。HARTデバイス及び4−20maフィールドデバイスを用いる等の一部のケースでは、RSSデータを生成するRSS装置90は、フィールドデバイスと通信するコントローラまたはI/Oデバイス内で等、ゲートウェイデバイス内に記憶されてよいし、あるいは実現されてよい。
【0053】
それはRSSフォーマットによってサポートされているため、RSSデータは、インテリジェントフィールドデバイス、コントローラ、I/Oデバイス、ユーザインタフェースまたはホストデバイス等のXMLファイルがホストシステムの上に含まれている他のマルチメディアファイルを含むことができる、あるいはホストシステム上に含まれている他のマルチメディアファイルを指すことができる「エンクロージャ」つまりリッチメディアを含んでよい。この追加のメディアはリッチテキスト(例えばグラフィックを含むテキスト)、ピクチャまたは写真、音声ファイル、VOIP、ビデオファイルまたは他のタイプのマルチメディアファイルまたは情報であってよい。これらのマルチメディアファイルは、例えば、診断専門的知識と修理情報を提供し、VOIPを介してリモートエキスパートに連絡することができる、あるいは音声ファイルとビデオファイルという形の他のタイプの情報がトレーニングとトラブルシューティングのヒント、及びインテリジェントフィールドデバイス、コントローラ及び周囲の製造プロセスの継続中の性能及び保守性を向上させるために他の非テキスト情報を提供してよい。所望の場合、RSSデータは、所望の場合、ハイパーリンクまたはホストシステムに、またはRSSデータに関して実行されるさらに多くの情報またはデータまたはアプリケーションを提供するインターネットに接続されているもの等別のデバイスまたはサーバに対する他の参照も含むことが可能であろう。この機能により、RSSデータが生成されるプロセス制御装置からその情報を記憶し、送信する必要なく、さらに多くの情報をユーザが使用できるようになる。加えて、この機能は言語ローカリゼーションにさらに優れた環境を与える。
【0054】
図4は、前述された原則に従って、RSSデータを取得、記憶及び使用してよい一例のホストデバイス402のブロック図を描いている。特に、ホストデバイス402は、RSSデータを、コントローラ、ユーザインタフェースデバイス、フィールドデバイス、I/Oデバイス等の他のデバイスであってよく、プロセスプラント内で(制御保守、診断、アラームとイベント、ビジネス等のアプリケーションの)機能ブロックまたはアプリケーション1つ以上のRSSデータソースから受信する。ホストデバイス404はRSSデータ記憶装置404の中にRSSデータを記憶してよい。所望されない場合、ホストデバイス404は任意の量のヒストリアンRSSデータを記憶してよい、または任意の特定のタイプまたは種類のデータのために最新のRSSデータだけを記憶するようにメモリ404を更新してもよい。ホストデバイス402は、コンピュータ画面、PDA画面、音声装置等の、任意の所望される構造のユーザインタフェースを駆動するユーザインタフェースアプリケーション406も含んでよい。通常、ユーザインタフェース406は、メモリ404に記憶されているRSSデータを含むRSSデータ上でユーザがRSSデータを見て、アプリケーションを実行できるようにする。
【0055】
RSSデータ処理装置408は、入信RSSデータを処理または監視し、リンクまたはホストデバイス402の中に記憶されているビデオクリップ、ピクチャ、音声クリップ等のアプリケーションまたはリッチメディアファイルであってよいローカルファイル410に対する参照を探すために使用されてよい。このような参照を検出すると、処理装置408はユーザインタフェース406に、このようなプログラムまたはファイルが存在することを警告し、ユーザインタフェース406がRSSデータを表示すること、または使用することとの関連でアプリケーションを実行する、またはリッチテキストファイルを実現することを可能にしてよい。同様に、処理装置408は、入信RSSデータ内で指定されるように(インターネットを通して等)ホストデバイスの外部で使用可能な他の情報またはアプリケーションへのリンクを探し、それらのリンクをユーザインタフェースに提供してよい。所望の場合、ホストデバイス404は他のデバイスとの通信を実現する通信装置412を介してRSSデータリンク内で指定されるように追加情報を自動的に要求してよい。言うまでもなく、通信装置412は、前述されたようにRSSデータストア404内に記憶されているRSSデータへのアクセスを他のデバイスに与えてもよい。
【0056】
ホストデバイス402は、例えばサーバ、ユーザインタフェース、(PDA、電話等の)モバイル機器、コントローラ等を含む任意の所望されるタイプのデバイスとすることが可能であろう。その結果として、一部のケースでは、ホストデバイス402はユーザインタフェース406を含む必要はないが、単に、ホストデバイスに送信され、他のホストデバイスで使用されるRSSデータのための記憶装置及び/またはサーバとしての役割を果たしさえすればよい。
【0057】
言うまでもなく、RSSデータの中のリッチテキストとハイパーリンクをプロセス環境の中で有利に使用することが可能であろう方法の多くの例がある。例えば、音声ファイルまたはビデオファイルの形のリッチメディアは、RSSデータを受信するモバイル機器(スマートフォン、PDA、パーソナルビデオプレーヤ等)に常駐することが可能であろう。これらのデバイスが適切なRSSフィードまたはデータを購読するまたは受信すると、RSSデータは、例えば診断データ、アラームデータ、プロセス実行時データ等とすることが可能であろうデータを解釈するために再生するための正しい音声ファイルまたはビデオファイル(例えば図1のファイル410の内の1つ)を指す、またはポインタを含むことが可能であろう。RSSデータは、参照されるアプリケーションがユーザに検出された問題をどのようにして修正するのか否かを示す診断機能等の、プロセスプラントに関して何らかの機能を実行するためにユーザがデータとインタラクションできるようにする、ホストまたは他のデバイスでのインタラクティブアプリケーションを指すまたは参照することが可能であろう。別の例として、インテリジェントフィールドデバイスはグローバルポジショニングシステム(GPS)座標またはグーグルマップロケーションをそのRSS XMLデータ構造の中で提供し、例えば保守人員等を支援するフィールドデバイスの場所を迅速に識別するのに役立てるために、(ホスト402等)受信側デバイス上のアプリケーションによって使用されるRSSデータとともにこの情報を送信することが可能であろう。所望の場合、RSSデータは、受信側デバイスまたはホストデバイスに接続される通信ネットワークを介して使用可能な受信側デバイスまたはホストデバイスのどちらかに記憶されているGPSアプリケーションまたはマッピングアプリケーションへのハイパーリンクを含むことが可能であろう。
【0058】
RSSデータがコントローラから生じる例では、(受信側デバイスに送信することが可能であろう、または受信側デバイスでローカルに記憶することが可能であろう)マルチメディアファイルが、診断専門家知識及び修理を提供する音声ファイル、コントローラトレーニングまたはトラブルシューティングのヒントを提供するビデオファイル、及びコントローラと周囲の製造プロセスの継続中の性能と保守性を向上させるためのテキスト以外の情報を含むことが可能であろう。ここで再び、コントローラRSSデータによって参照されるリッチメディアは、(音声ファイルまたはビデオファイルのように)モバイル機器(スマートフォン、PDA、パーソナルビデオプレーヤ等)の上に常駐する可能性がある。これらのデバイスがコントローラのRSSフィードを購読すると、コントローラからのRSSデータは、再生してコントローラデータを解釈するために正しい音声ファイルまたはビデオファイルを指すリンクまたは参照を含んでよいか、あるいはコントローラRSSデータを解釈する際に使用できる適切なアプリケーションまたは参照サイトに対するハイパーリンクを含んでよい。フィールドデバイスのように、コントローラは、保守人員のために、その場所を迅速に識別するのに役立つためにそのXML構造の中のGPS座標またはGoogle(または他のマッピングプログラムまたはウェブサイト)マップ位置を提供することが可能であろう。所望の場合、コントローラRSSデータはイベントベースであってよく、したがってコントローラは制御性能データ、デバイス診断とヘルス、製造データ、ビデオデータ、安全性データ、及びバッチランの最後、特定の警告または限界到達等のイベントの発生に基づいた多くの他のものを含むRSSメッセージを送信してよい。1つの特に有効な例では、コントローラは、通常、配送されるオイル及びガスの応用例で検出されるような、広域ネットワークで通信を実行する際にRSSデータを使用してよい。
【0059】
RSSデータがプロセスプラント内で適切に使用されてよい別の例は、OPCサーバに関する。今日のオートメーション市場では、OPCは異なるプロバイダによって、あるいは異なる目的のために製造されるもの等の異なるシステムがそれらの間でデータを通信できるようにするための通信規格として使用される。このようなOPCサーバ162は図2にホストデバイス160に、及びサードパーティシステム164に接続されているものとして描かれている。しかしながら、加えて、あるいは代わりに、OPCサーバ162は、極めて特殊なメッセージを、ホストシステムを含む購読者、ソフトウェアアプリケーション、移動体通信装置を含む情報の購読者に、多くの処理及び変換を行わずにデータを使用できる方法で改善された手法を提供するために、制御システムからサードパーティアプリケーションまでRSSデータに沿って通過できる。ここで再び、OPCサーバのXMLファイルは、データソースが位置する場所以外のサードパーティシステム上に含まれているマルチメディアファイルを指すことができる。サードパーティシステムでは、マルチメディアファイルが、診断専門的知識と修理を提供する音声ファイル、トレーニングとトラブルシューティングのヒントを提供するビデオファイル、及びデータを送信するシステムと周囲の製造プロセスの継続中のパーフォマンス管理を向上させるための他のテキスト以外の情報を含むことがある。RSSデータに加えて既存のOPC方法論が使用できることは言うまでもない。このようにして、図2のサーバ162等のOPCサーバは依然として既存のプロトコルを使用することができ、XMLフォーマットへのシンプルな変換がオンデマンドで実行される。さらに、コントローラデータのように、OPCサーバRSSデータはイベントベースであってよく、その結果OPCサーバは制御性能データ、デバイス診断及びヘルスデータ、製造データ、ビデオデータ、安全性データ、及びプロセスプラント内での1つ以上のイベントの発生に基づいた多くの他のタイプのデータに関し、それらを含むメッセージを送信する。したがって、理解されるように、RSSフィードは異なった制御システムを、低速間欠通信回線を通して接続するために使用されてよい。
【0060】
別のケースでは、ユーザインタフェースは有利なことにRSSデータを送受してよい。オペレータインタフェース等のユーザインタフェースは、コントローラと他のプロセス制御装置から情報を取得するために、通常、独自仕様の通信、OPC通信、SQL通信、ProfiNet通信、Modbus IP通信、Devicenet通信、modbus485通信等を使用する。このケースでは、RSSデータストリームを使用すると、RSSサーバ(OPC基礎またはそれ以外)等のRSSフィードソース、RSSによってイネーブルされた制御システム、RSSによってイネーブルされたフィールドデバイスまたは他のRSSによってイネーブルされた資産管理システムまたは保守システムから極めて特殊なメッセージを受信するための改善された手法が実現する。ホストデバイスであることがあるオペレータインタフェースは、RSSによってイネーブルされたフィールドデバイス、コントローラ、またはOPCサーバによって指されるマルチメディアファイルを調達でき、前述されたようにこれらのマルチメディアファイルは、診断専門的知識と修理を提供する音声ファイル、トレーニングとトラブルシューティングのヒントを提供するビデオファイル、及びデータを送信するシステムと周囲の製造プロセスの継続中の性能と保守性を向上させるための他のテキスト以外の情報を含むことがある。同様に、ユーザインタフェースは、例えばインターネットを介してデータとアプリケーションの他のソースに接続されてよく、RSSフィードはこのようなソースへのハイパーリンクまたは参照を含んでよく、その結果ユーザインタフェースは受信されているRSSデータをサポートするために使用されるリッチメディアのすべてを記憶する必要はない。代わりに、ユーザインタフェースはRSSデータ内でハイパーリンクを使用して(例えばデバイス製造メーカのウェブサイト上で提供されてよい)データまたはアプリケーションにアクセスしてよい。
【0061】
このようにして、理解されるように、(スマートフォン、PDA、パーソナルビデオプレーヤ等のモバイル機器を含むことが可能であろう)任意のオペレータインタフェースは、受信されるRSSデータの中で参照される(音声ファイルまたはビデオファイル等)リッチメディアを使用するまたは取得することができる。一部のケースでは、オペレータインタフェースはRSSフィードの中で指されているエンクロージャに基づいて選択されたマルチメディアファイルを再生してよく、正しい音声ファイルまたはビデオファイルを再生するか、あるいはRSSフィードの中で診断データ、制御データ及び/または履歴性能データを解釈するために正しい診断または表示アプリケーションを実行してよい。所望の場合、オペレータインタフェースはプラントのなかで使用可能なRSSフィードを発見し、オンラインフォーマットで情報を提示し、ユーザが、該ユーザが購読を希望する1つ以上のRSSデータフィードを選択できるようにするためにOPMLアウトラインプロセッサ技術を使用してよい。
【0062】
またさらに、例えばユーザインタフェース、及び図2のワークステーション120〜123等のワークステーションで実行されるアプリケーション、及び例えばアラームアプリケーションは、独自仕様の通信と、オープン規格ベースのOPC、SQL、profiNet、Modbus IF、Devicenet、modbus485等の通信の双方からRSSデータまたは情報を受信し、それによりコントローラ及び他のプロセス制御装置からの情報を受信し、処理してよい。ユーザ表示アプリケーションを含んでよいこれらのアプリケーションは、例えば診断専門的知識と修理を提供するため、トレーニングとトラブルシューティングのヒントを提供するため、アラーム及びイベントを発生させる状態の継続中の管理を改善するため等に、RSSデータ内の送信側デバイスの範囲内にある、あるいはRSSデータ内で送信側デバイスにより参照されるリッチテキストと(音声ファイルとビデオファイル等の)他のメディアを取得してよい。同様に、例えばアラーム分析ソフトウェアにより生じるアラーム分析データ等、アプリケーションによって生じる分析は、RSSデータストリームを使用して他のアプリケーションが使用できるようになる。一例では、アラームアプリケーション等のアプリケーションは、ビューイング、表示、及び操作のために、RSSフォーマットの中の出力データを、RSSによってイネーブルされているオペレータインタフェース及びモバイル機器に送出してよい。このケースでは、アラーム分析ソフトウェアは、組み込まれたマルチメディア及びRSSによってイネーブルされたフィールドデバイス、コントローラ、OPCサーバ等によって指される他のデータを調達できる、あるいはマルチメディアが受信側デバイスの中に記憶される場合にはこのようなマルチメディアに対する参照に沿って通過できる、あるいは受信側デバイスによって取得できる。
【0063】
言うまでもなく、音声ファイルまたはビデオファイル等のリッチメディアはアラーム分析ソフトウェアまたは他のソフトウェアを実行しているモバイル機器(スマートフォン、PDA、パーソナルビデオプレーヤ)上に常駐できる。このケースでは、アラーム分析ソフトウェアは、そのデータのための適切なマルチメディアファイルを指すRSSデータ内のエンクロージャに基づいて選択されたマルチメディアファイルを再生する。このようにして、受信側デバイスは自動的に正しい音声ファイルまたはビデオファイルを実行するか、あるいは診断データ、制御データ、及び/または履歴データを解釈するようになるために正しいアプリケーションを選択してよい。
【0064】
ホストまたは他のアクセス可能なデバイスで参照される情報は、所望の場合にさらに特殊なインタラクティブヘルプ、製品情報、ヘルプソース等を提供、あるいは提供することに関連することが可能であろう。この情報は、RSSフォーマットのデバイスから提供されているデータをさらによく理解するまたは解釈するために使用される可能性がある、提供されているデータと関連付けられているビデオクリップ、サウンドファイル、画像等のリッチテキストまたはメディアファイルの形とすることが可能であろう。既存の方法論が情報のソースとして使用できることは言うまでもない。すなわち、フィールドデバイスは依然としてEDDLファイルを内部で使用することができ、XMLフォーマットへのシンプルな変換はオンデマンドで実行される。同様に、RSSデータを提供するコントローラは依然として、Modbus IP、OPC、ProfiNet、DeltaV及び他の独自仕様のプロトコルまたは標準プロトコルを使用することができ、RSS XMLフォーマットへのシンプルな変換がオンデマンドで実行されている。さらに、ユーザインタフェース及び他のアプリケーションは従来のプロセス制御ベースの通信フォーマットを使用する従来のフォーマットでデータとメッセージを送受することが可能であろうが、OPCサーバは依然としてOPC規格を使用することが可能であろう。
【0065】
図1と図2に関して本明細書に説明されているプロセス制御システムは、別のフォーマットのデバイス、アプリケーション、モジュール等によって生成されるデータをRSSフォーマットに変換し、次にホストデバイス402等の追加のデバイスにRSSデータを提供するRSSブロック90を含むとして説明されているが、プロセスプラント内のデバイス、アプリケーション、モジュール等が、従来のプロセス制御通信規格を使用する代わりに、まず最初に、RSSフォーマットのデータを作成し、送信するように構築できるまたは製造できることが理解されることであろう。このケースでは、フィールドデバイスとコントローラまたはI/Oデバイス間の通信、コントローラとユーザインタフェースまたはホストシステム等の間の通信はすべてまたは大半部分、RSSデータ通信規格またはフォーマットを使用して行うことが可能であろう。所望の場合、RSSデータフォーマットが適用され、すべての非実行時制御データ、つまり実行時中に実際にプロセスを制御することに関与していないすべてのデータの伝送のために使用できる、あるいは実行時制御データを含む全データに適用することが可能であろう。後者のケースでは、プロセスプラントは、プラントの中のすべてのレベルでの一次通信フォーマットとしてRSS通信フォーマットを使用し、それによりすべての他のユーザ、アプリケーション、デバイス等によってデータのすべてを容易に入手可能、且つ有効とするように構築できる。
【0066】
本明細書に説明されているRSSベースの通信システム及びプロセス制御アプリケーションは従来のRSS−XMLベースのサーバを使用して実現されるとして説明されてきたが、この結合されたシステムは、非特許文献4により詳細に説明されているATOMフォーマット等の任意の他の適切なウェブコンテンツシンジケーションフォーマットを使用して実現できる。さらに、本明細書に説明されているRSSブロックの機能は主にソフトウェアとして実現されるものと説明されているが、これらの機能の一部またはすべてはハードウェア、ファームウェア等で実現されてよい。したがって、本明細書に説明されているRSSベースの通信システム及び技法は標準的な多目的プロセッサで、あるいは所望のように、特別に設計されたハードウェアまたはファームウェアを使用して実現されてよい。ソフトウェアで実現されるとき、本明細書に説明されているソフトウェアルーチンは、コンピュータまたはプロセッサ等のRAMまたはROMまたはフラッシュメモリ内、磁気ディスク、レーザディスク、または他の記憶メディア上等の任意のコンピュータ読取可能メモリに記憶されてよい。同様に、ソフトウェアは、例えばコンピュータ読取可能ディスクまたは他のトランスポート可能なコンピュータ記憶機構上、あるいは(このようなソフトウェアをトランスポート可能な記憶メディアを介して提供することと同じである、あるいは置き換え可能であるものとして見なされている)電話回線、インターネット等の通信チャネル上を含む、任意の公知のまたは所望の配信方法を介してユーザまたはプロセス制御システムに配信されてよい。
【0067】
このように、本発明は、単に例示的なものであり、本発明を制限することを意図していない特定の例を説明してきたが、追加または削除は、本発明の精神及び範囲から逸脱することなく開示されている実施形態に加えられてよい。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
多種多様なプロセス制御装置と、
該多種多様なプロセス制御装置を相互接続する1つ以上の通信ネットワークと、
前記1つ以上の通信ネットワークを介して、前記多種多様なプロセス制御装置に通信可能に接続されると共に前記多種多様なプロセス制御装置の少なくとも1つによって生成されたプロセス制御データを表示するユーザインタフェースへの接続を含む計算装置であって、前記多種多様なプロセス制御装置の少なくとも1つは、コントロールループ内に含まれる、当該計算装置と、
を備え、
該多種多様なプロセス制御装置の少なくとも1つが、該1つ以上の通信ネットワーク上で、ウェブコンテンツシンジケーションフォーマットを用いて、プロセス制御データの、プロセスプラント内のプロセスを制御する際の使用のために前記多種多様なプロセス制御装置の他の1つへの通信を行う、
プロセスプラントであって、
該ウェブコンテンツシンジケーションフォーマットがRSS(really simle syndication)通信フォーマットであり、
該多種多様なプロセス制御装置の内の少なくとも1つが、プロセスデータを該RSS通信フォーマットに変換するRSSデータ変換装置を含み、
該RSSデータ変換装置は、該RSSデータと関連付けられるイベントリストと、該イベントリストの中のイベントの発生に基づいてRSSデータを別のデバイスに通信する通信装置と、を含む、プロセスプラント。
【請求項2】
該多種多様なプロセス制御装置の内の少なくとも1つがプロセスコントローラである、請求項1に記載のプロセスプラント。
【請求項3】
該多種多様なプロセス制御装置の内の少なくとも1つがフィールドデバイスである、請求項1に記載のプロセスプラント。
【請求項4】
該多種多様なプロセス制御装置が、プロセスコントローラに通信可能に結合されるフィールドデバイスを含む、請求項1に記載のプロセスプラント。
【請求項5】
該多種多様なプロセス制御装置が、1台以上のプロセスコントローラに通信可能に結合されるユーザインタフェースデバイスを含む、請求項1に記載のプロセスプラント。
【請求項6】
該多種多様なプロセス制御装置がOPC通信装置を含む、請求項1に記載のプロセスプラント。
【請求項7】
該RSSデータ変換装置がRSSデータを記憶するためのメモリを含む、請求項1に記載のプロセスプラント。
【請求項8】
該RSSデータ変換装置が、該RSSデータと使用するためのリッチメディアファイルを記憶するメディア記憶装置を含む、請求項1に記載のプロセスプラント。
【請求項9】
該メディア記憶装置が、ビデオファイル、音声ファイル、及びカラー画像ファイルと白黒画像ファイルの内の少なくとも1つ以上を記憶する、請求項8に記載のプロセスプラント。
【請求項10】
リッチメディア記憶装置が、該RSSデータを処理するために実行されてよい1つ以上のアプリケーションを記憶する、請求項8に記載のプロセスプラント。
【請求項11】
リッチメディア記憶装置が、プロセス制御装置または該RSSデータを作成したアプリケーションと関連付けられる特定データを記憶する、請求項8に記載のプロセスプラント。
【請求項12】
該特定データが、グローバルポジショニングシステムデータおよびマッピングデータの内の1つを含む、請求項11に記載のプロセスプラント。
【請求項13】
リッチメディア記憶装置が、該RSSデータと使用するためのメディアファイルまたはアプリケーションのソースに対する参照を記憶する、請求項1に記載のプロセスプラント。
【請求項14】
前記計算装置が、該多種多様なプロセス制御装置の内の別の1台からRSSデータを受信するホストデバイスであり、
該ホストデバイスが、該受信されたRSSデータを記憶するためのRSSデータ記憶装置を備え、前記ユーザインタフェースは、該受信されたRSSデータに関してユーザとインタフェースする、
請求項1に記載のプロセスプラント。
【請求項15】
該ホストデバイスが、該受信されたRSSデータと関連付けられている1つ以上のデータファイルまたはアプリケーションを記憶し、該受信されたRSSデータに関してユーザとインタフェースするために該ユーザインタフェースと連動して使用されてよい記憶装置をさらに含む、請求項14に記載のプロセスプラント。
【請求項16】
該1つ以上のデータファイルまたはアプリケーションが、音声ファイル、ビデオファイル、ボイスオーバIPデータストリーム、及び画像ファイルの内の1つを含む、請求項15に記載のプロセスプラント。
【請求項17】
該多種多様なプロセス制御装置の内の該別の1台が、該RSSデータの一部として該ホストデバイス内に記憶される該データファイルまたはアプリケーションの内の該1つまたは複数の内の1つに対し参照を送信するように適応される、請求項15に記載のプロセスプラント。
【請求項18】
プロセス制御装置によって生成されたプロセス制御信号、または、前記プロセス制御装置によって実行されるプロセス制御アプリケーションの出力からウェブコンテンツシンジケーションデータを生成するウェブコンテンツシンジケーションフォーマットデータジェネレータ(generator)と、
プロセスプラント内でプロセスを制御するため追加のプロセス制御装置によって使用されるための該ウェブコンテンツシンジケーションフォーマットデータを、該ウェブコンテンツシンジケーションフォーマットを使用する該プロセスプラントの中の前記追加のプロセス制御デバイスに通信するウェブコンテンツシンジケーションフォーマットデータ通信装置と、
計算装置への通信の接続であって、当該計算装置は、プロセスプラント内で多種多様なプロセス制御装置に通信可能に接続され、前記多種多様なプロセス制御装置は、前記プロセス制御装置及び前記追加のプロセス制御装置を含み、前記計算装置は、前記多種多様なプロセス制御装置の少なくとも1つによって、生成されたプロセス制御データを表示するユーザインタフェースに通信可能に接続された、当該接続と、
を備えるプロセスプラントで使用するためのプロセス制御装置であって、
該ウェブコンテンツシンジケーションフォーマットがRSS(really simle syndication)通信フォーマットであり、
多種多様なプロセス制御装置の内の少なくとも1つが、プロセスデータを該RSS通信フォーマットに変換するRSSデータ変換装置を含み、
該RSSデータに関連付けられているイベントリストをさらに含み、
該RSSデータ通信装置が、該イベントリスト内のイベントの発生に基づいて該RSSデータを別のデバイスに通信する、
プロセス制御装置。
【請求項19】
該ウェブコンテンツシンジケーションフォーマットデータジェネレータがRSSデータジェネレータであり、
該ウェブコンテンツシンジケーションフォーマットデータがRSSデータであり、
ウェブコンテンツシンジケーションフォーマットデータ通信装置がRSSデータ通信装置である、
請求項18に記載のプロセス制御装置。
【請求項20】
該RSSデータジェネレータが、プロセスデータをRSS通信フォーマットに変換するRSSデータ変換装置を備える、請求項19に記載のプロセス制御装置。
【請求項21】
該RSSデータ変換装置がRSSデータを記憶するためのメモリを含む、請求項20に記載のプロセス制御装置。
【請求項22】
該RSSデータとともに使用するためのメディアファイルを記憶するメディア記憶装置をさらに含む、請求項19に記載のプロセス制御装置。
【請求項23】
該メディア記憶装置が、ビデオファイル、音声ファイル、カラー画像ファイル、または白黒画像ファイルの内の1つ以上を記憶する、請求項22に記載のプロセス制御装置。
【請求項24】
該メディア記憶装置が、該RSSデータを処理するために実行されてよい1つ以上のアプリケーションを記憶する、請求項22に記載のプロセス制御装置。
【請求項25】
該メディア記憶装置が該プロセス制御装置と関連付けられる特定データ、もしくは該RSSデータの一部として送信される該プロセス制御装置内のアプリケーションを記憶する、請求項22に記載のプロセス制御装置。
【請求項26】
該特定データがグローバルポジショニングシステムデータおよびマッピングデータの内の1つを含む、請求項25に記載のプロセス制御装置。
【請求項27】
該メディア記憶装置が、メディアファイルのソース、または該RSSデータとともに使用するために該プロセス制御装置の外部のアプリケーションに対する参照を記憶する、請求項25に記載のプロセス制御装置。
【請求項28】
該プロセス制御装置が、プロセスコントローラ、フィールドデバイス、ユーザインタフェースデバイス及びOPC通信装置の内の1つを備える、請求項19に記載のプロセス制御装置。
【請求項29】
別のプロセス制御装置からRSSデータを受信するRSSデータ受信機と、該受信されたRSSデータに関してユーザとインタフェースするためのユーザインタフェースと、をさらに含む、請求項19に記載のプロセス制御装置。
【請求項30】
該受信されたRSSデータと関連付けられている1つ以上のデータファイルまたはアプリケーションを記憶し、該受信されたRSSデータに関してユーザとインタフェースするように該ユーザインタフェースと連動して使用されてよい記憶装置をさらに含む、請求項29に記載のプロセス制御装置。
【請求項31】
該プロセス制御装置内に記憶される1つ以上のデータファイルまたはアプリケーションの内の1つに対する参照を決定するために、該受信されたRSSデータを処理する処理装置をさらに含む、請求項30に記載のプロセス制御装置。
【請求項32】
該プロセス制御装置の外部に記憶され、通信リンクを介して該プロセス制御装置にアクセス可能な1つ以上のデータファイルまたはアプリケーションのソースに対する参照を決定するために、該受信されたRSSデータを処理する処理装置をさらに含む、請求項29に記載のプロセス制御装置。
【請求項33】
プロセスプラント内のプロセス制御装置内に含まれるデータ変換装置であって、
RSSデータを生成するために、センサ信号に基づいて前記プロセス制御装置によって生成されたプロセス制御信号、又は、前記プロセス制御装置によって実行されるプロセス制御アプリケーションの出力に対応するプロセスデータをRSS(really simple syndication)通信フォーマットに変換するRSSデータ変換装置と、
該RSSデータを記憶するメモリと、
前記プロセス制御装置から該プロセスプラントの中の別のプロセス制御装置に対する、前記プロセスプラント内のプロセスを制御するための前記他のプロセス制御装置による使用のための該RSSデータの通信を行うと共に前記RSSデータを前記プロセス制御装置から前記プロセスデータを表示するユーザインタフェースを有する計算装置に通信するように適応される通信装置と、
を備えるデータ変換装置であって、
該RSSデータと関連付けられているイベントリストをさらに含み、
該通信装置が該イベントリストの中の該イベントの発生に基づいて別のデバイスに対する該RSSデータの通信を行う、
データ変換装置。
【請求項34】
該RSSデータと使用するためにメディアファイルを記憶するメディア記憶装置をさらに含む、請求項33に記載のデータ変換装置。
【請求項35】
該メディア記憶装置が、ビデオファイル、音声ファイル、及びカラー画像ファイルと白黒画像ファイルの内の1つ以上を記憶する、請求項34に記載のデータ変換装置。
【請求項36】
該メディア記憶装置が、該RSSデータを処理するために実行されてよい1つ以上のアプリケーションを記憶する、請求項34に記載のデータ変換装置。
【請求項37】
該メディア記憶装置が、プロセス制御装置と関連付けられている、あるいは該RSSデータを作成したアプリケーションと関連付けられている特定データを記憶する、請求項34に記載のデータ変換装置。
【請求項38】
該特定データがグローバルポジショニングシステムデータおよびマッピングデータの内の1つを含む、請求項37に記載のデータ変換装置。
【請求項39】
該メディア記憶装置が、該データ変換装置が該RSSデータとともに使用するために配置されるデバイスの外部のメディアファイルのソースまたはアプリケーションに対する参照を記憶する、請求項37に記載のデータ変換装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2013−8396(P2013−8396A)
【公開日】平成25年1月10日(2013.1.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−222731(P2012−222731)
【出願日】平成24年10月5日(2012.10.5)
【分割の表示】特願2006−256924(P2006−256924)の分割
【原出願日】平成18年9月22日(2006.9.22)
【出願人】(512132022)フィッシャー−ローズマウント システムズ,インコーポレイテッド (28)
【Fターム(参考)】