プール用コースロープ保持具
【課題】コースロープを様々な場所に清潔且つ安全に保管でき、シンプルで汎用性が高く、設置コストも不要なプール用コースロープ保持具を提供する。
【解決手段】プール用コースロープ保持具10は、被装着部材に係止されるクランプ1と、一端が上記クランプ1のアーム部1aに接続され、プール用コースロープ11を抱えて吊り下げる吊下部2と、上記吊下部2の他端を上記クランプ1のアーム部1aに着脱自在に取り付ける留め具3とを具備している。このプール用コースロープ保持具10は、クランプ1を用いて被装着部材に係止するので、クランプ1のアーム部1a内に収容できる部材だけでなく、回転ウス部1dとアゴ部1eに挟持できる部材にも係止でき、プール用コースロープ11を様々な場所に清潔且つ安全に保管できる。
【解決手段】プール用コースロープ保持具10は、被装着部材に係止されるクランプ1と、一端が上記クランプ1のアーム部1aに接続され、プール用コースロープ11を抱えて吊り下げる吊下部2と、上記吊下部2の他端を上記クランプ1のアーム部1aに着脱自在に取り付ける留め具3とを具備している。このプール用コースロープ保持具10は、クランプ1を用いて被装着部材に係止するので、クランプ1のアーム部1a内に収容できる部材だけでなく、回転ウス部1dとアゴ部1eに挟持できる部材にも係止でき、プール用コースロープ11を様々な場所に清潔且つ安全に保管できる。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、プール用のコースロープを清潔且つ安全に保管するための、プール用コースロープ保持具に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来において、プール用のコースロープを使用しない時は、プールの回りのフェンス近くにそのまま置かれたり、或いは、丸めたり折り曲げたりして置かれていることが一般的であった。そのためコースロープの下に埃がたまり易く不潔であり、生徒により踏み付けられたりして破損する虞もあった。
【0003】
そこで、例えば、特許文献1に示すように、水泳用プールのプールサイドに収納ボックスを設けてコースロープを収納する、「コーナー型水泳用コースロープ収納ボックス」が提案されている。この特許文献1では、水泳用プールのプールサイドに、蓋体の上面が座席面を形成する収納ボックスを設けるため、プールサイドに十分な空きスペースが必要であり、設置場所がプールサイドのコーナー部に限られる。また、水泳期間中は、水泳指導上コースロープを一本だけ取り出す事も多いが、収納ボックスの中から25メートルや50メートルもあるコースロープを一本だけ取り出すのは大変であった。
【0004】
一方、特許文献2には、プールサイド等の適当と思われる場所にコースロープを水平方向に伸長させて吊下保持することで、コースロープを安全に、しかも衛生的に、更にコンパクトに収納・保管する「コースロープ保持機構」が提案されている。この特許文献2に記載されている保持機構は、プールサイドに設けられている金網製のフェンスやコンクリート壁等に設置することで、特許文献1に比べてスペースを有効活用できる。
【0005】
しかし、上下に横板(補強部材)、両端に端部保持部材、中間部分に中間部保持部材が必要であるため、設置場所がプールサイドに設けられている金網製のフェンスやコンクリート壁等に限られ、設置コストも高くなる。
【0006】
そこで、本出願人は、プールの金網製のフェンスやタオル掛けのバー等に器具の本体部分を引っ掛け、下部に取り付けた紐でコースロープを抱え、その紐の先端に取り付けた金属製のフックを本体部分の上部の輪に引っ掛ける構造のプール用コースロープ抱え器具を考案した(特許文献3参照)。
【0007】
このプール用コースロープ抱え器具は、コースロープを清潔且つ安全に保管でき、シンプルで汎用性が高く、設置コストも不要である等の利点を有している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
【特許文献1】特開2003−290410号公報
【特許文献2】実開平5−76476号公報
【特許文献3】実用新案登録第3087027号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
しかしながら、上記プール用コースロープ抱え器具は、構造上、コースロープの保管場所が上部フックを引っ掛けられる構造部に制限される。このため、空きスペースを有効利用してコースロープを保管する、という点ではまだ改良の余地がある。
【0010】
本発明は上記のような事情に鑑みてなされたもので、その目的とするところは、コースロープを様々な場所に清潔且つ安全に保管でき、シンプルで汎用性が高く、設置コストも不要なプール用コースロープ保持具を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0011】
本発明に係るプール用コースロープ保持具は、被装着部材に係止されるクランプと、一端が前記クランプに接続され、プール用コースロープを抱えて吊り下げる吊下部と、前記吊下部の他端を前記クランプに着脱自在に取り付ける留め具とを具備することで、上述した課題を解決した。
【0012】
また、一端が前記クランプに装着された帯状部材を更に具備し、前記帯状部材は柔軟材料からなり、棒状の被装着部に係止する際には、前記帯状部材を前記棒状の被装着部に周回させて、他端を前記クランプに装着し、また、板状の被装着部に装着する際には、前記クランプのアゴ部と回転ウス間に前記帯状部材を介在させて前記板状の被装着部を挟むことで、同じく上述した課題を解決した。
【0013】
更に、前記クランプはネジ式であり、U字型クランプ、C型クランプ、コの字型クランプ、及びF型クランプのいずれかを含むことで、同じく上述した課題を解決した。
【0014】
加えて、前記吊下部は、一端が前記クランプに装着されたチェーン、ワイヤーロープまたは紐を含むことで、同じく上述した課題を解決した。
【0015】
この他、前記留め具は、前記チェーン、ワイヤーロープまたは紐の他端に装着されたナスカンまたはフックを含み、プール用コースロープを抱えて吊り下げ保持する際に、前記クランプに取り付けられることで、同じく上述した課題を解決した。
【発明の効果】
【0016】
上記のような構成によれば、クランプを用いて被装着部材に係止するようにしたので、クランプのアーム部内に収容できる部材だけでなく、回転ウス部とアゴ部に挟持できる部材にも係止できるので、コースロープを様々な場所に保管できる。しかも、コースロープを空中に保持するので、清潔且つ安全に保管できる。また、クランプ、吊下部、留め具でコースロープ保持具を形成するので、シンプルで汎用性が高く、設置コストも不要である。
【0017】
更に、柔軟材料で帯状部材を形成するので、棒状の被装着部材を傷付けることなくコースロープを保持できる。しかも、細い部材だけでなく、引き延ばすことで太い部材にも装着でき、様々な断面形状にも対応できる。また、板状の被装着部材に取り付ける際に、この帯状部材を介在させて挟持することで、板状の被装着部材の表面を保護すると共に、滑り止めの効果も発揮する。
【0018】
加えて、ネジ式のクランプは低コストで故障が少なく、被装着部に簡単且つ確実に固定できる。また、クランプにはU字型クランプ、C型クランプ、コの字型クランプ、及びF型クランプ等種々の構造を用いることができ、吊下部には、一端がクランプのアーム部に装着されたチェーン、ワイヤーロープまたは紐等種々のものを用いることができ、留め具には、ナスカンまたはフック等様々なものを用いることができる。
【図面の簡単な説明】
【0019】
【図1】本発明の第1の実施形態に係るプール用コースロープ保持具の構成を示す斜視図である。
【図2】図1に示したプール用コースロープ保持具により、金網製のフェンスにコースロープを保持した状態を示す斜視図である。
【図3】複数のプール用コースロープ保持具を、金網製のフェンスに装着した状態を示す斜視図である。
【図4】複数のプール用コースロープ保持具を金網製のフェンスに装着し、コースロープをフェンスに沿って保管する使用例を示す斜視図である。
【図5】複数のプール用コースロープ保持具を金網製のフェンスに装着し、コースロープをフェンスに沿って保管する場合の変形例を示す斜視図である。
【図6】本発明の第2の実施形態に係るプール用コースロープ保持具の構成を示す斜視図である。
【図7】図6に示したプール用コースロープ保持具により、金網製のフェンスにコースロープを保持した状態を示す斜視図である。
【図8】図6に示したプール用コースロープ保持具を棒状の部材に装着して、コースロープを保持した状態を示す斜視図である。
【図9】複数のプール用コースロープ保持具を手摺りに装着し、コースロープを手摺りに沿って保管する使用例を示す斜視図である。
【図10】図6に示したプール用コースロープ保持具を、ロッカーの仕切板に装着してコースロープを保持した状態の斜視図である。
【図11】複数のプール用コースロープ保持具をロッカーの仕切板に装着し、コースロープをロッカーの前面に沿って保管する使用例を示す斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0020】
以下に、図面を参照して、本発明の実施形態を説明する。
【0021】
[第1の実施形態]
図1は、本発明の第1の実施形態に係るプール用コースロープ保持具の構成を示す斜視図である。このプール用コースロープ保持具10は、被装着部材に係止されるU字型クランプ1と、一端がこのクランプ1のアーム部1aに接続され、プール用コースロープを抱えて吊り下げ保持する吊下部2と、この吊下部2の他端を上記クランプ1に着脱自在に取り付ける留め具3とで構成されている。
【0022】
上記U字型クランプ1は、ネジ込み式であり、スライド式のレバー1bを回転させてネジ部1cをアーム部1aの一端側にねじ込むことで、回転ウス部1dがアゴ部1e側に移動し、この回転ウス部1dとアゴ部1e間に被装着部材を挟持したり、或いは、回転ウス部1dとアゴ部1eを閉じて、被装着部材をアーム部1a内に収容するようになっている。
【0023】
上記吊下部2は、チェーンやワイヤーロープ、紐等で構成される。本例ではチェーン4を用いる場合を示しており、チェーン4の一端がアーム部1aの貫通孔1fに装着されたリング5を介して、アーム部1aに接続されている。
【0024】
また、上記留め具3にはナスカンやフック等様々なものを用いることができ、本例では板ナスカン(甲丸スナップ)6をリング7でチェーン4に接続している。
【0025】
上記のような構成において、プールサイドの金網製のフェンスにコースロープを掛けて保持する場合には、図2に示すように、クランプ1におけるアーム部1aのアゴ部1e側を金網製のフェンス(被装着部材)12に引っ掛け、回転ウス部1dがアゴ部1eに接触するまでレバー1bでネジ部1cを回転させて取り付ける。そして、チェーン4でコースロープ11の浮きと浮きの間を抱えて吊り下げるように板ナスカン6をリング5に取り付ける。
【0026】
上述したプール用コースロープ保持具10(10−1〜10−4)を、図3に示すようにプールサイドの金網製のフェンス12に適当な間隔で複数個装着し、図4に示すように各保持具10−1〜10−4にコースロープ11を上下に折曲させて上端を保持する。
【0027】
このように、コースロープ11を地面や床面に置かないで空中に保持して保管することで、コースロープ11を乾燥した状態に保つことができ、汚れることが少なく、誤って踏まれることもなく、水泳時に最も求められる清潔と安全を保つことができる。また、複数のコースロープ11を、間隔を持たせて保管できるので、一本だけ取り出すときにも、これを容易に選んで取り外すことができる。
【0028】
更に、図5に示すように、保持具10−1〜10−4を狭い間隔で配置することにより、幅が狭い空きスペースにも保管でき、コースロープ11を場所と空きスペースに応じて自由に保管できる。
【0029】
上記のような構成のプール用コースロープ保持具によれば、クランプ1を用いて被装着部材に係止するので、クランプ1のアーム部1a内に収容できる部材だけでなく、回転ウス部1dとアゴ部1eに挟持できる部材にも係止できる。よって、コースロープ11をクランプ1が装着可能な様々な場所に清潔且つ安全に保管でき、シンプルで汎用性が高く、設置コストも不要である。
【0030】
[第2の実施形態]
図6は、本発明の第2の実施形態に係るプール用コースロープ保持具の構成を示す斜視図である。図6の保持具10が図1と異なるのは、クランプ1に帯状部材8を装着した点である。他の構成は図1と同様であるので、同一構成部には同じ符号を付してその詳細な説明は省略する。
【0031】
この帯状部材8は、例えば、ゴムや樹脂等の柔軟材料で形成しており、一端側の装着穴8aによりネジ部1cのレバー1bとアーム部1aの一端との間に装着されている。この帯状部材8の他端側には、回転ウス部1dとアーム部1aの一端との間のネジ部1cに装着するための装着穴8bが設けられている。そして、フェンス12等に装着する場合には、図7に示すように、第1の実施態様と同様にフェンス12にクランプ1を装着し、チェーン4でコースロープ11の浮きと浮きの間を抱えて吊り下げるように板ナスカン6をリング5に取り付ける。
【0032】
一方、手摺りやタオル掛け、洗濯ポール等の棒状の部材(被装着部材)13に装着するときには、図8に示すように、帯状部材8を棒状の部材13の上部を周回させ、他端側の装着穴8bを押し広げつつ回転ウス部1dに挿入し、スライド式のレバー1bを回転させてネジ部1cをアーム部1aの一端側にねじ込むことで帯状部材8が外れないようにする。
【0033】
この状態で、チェーン4でコースロープ11の浮きと浮きの間を抱えて、吊り下げるように板ナスカン6をリング5に取り付ける。
【0034】
このような構成によれば、帯状部材8は柔軟材料であるので棒状の部材13を傷付けることなくコースロープ11を保持できる。しかも、帯状部材8は細い部材だけでなく、引き延ばすことで太い部材にも装着でき、断面が円形のポールだけでなく四角形や楕円形等の様々な形状に対応できる。
【0035】
図9は、上記保持具10−1〜10−4を手摺り(被装着部材)14に装着して、コースロープ11を手摺りに沿って保管する使用例を示す斜視図である。各保持具10−1〜10−4は、帯状部材8を用いて手摺り14の握り棒14aに装着し、各々の保持具10−1〜10−4のチェーン4と板ナスカン6でコースロープ11の浮きと浮きの間を抱えて吊り下げる。これによって、コースロープ11を手摺り14に沿って上下に折曲して省スペースに保管できる。
【0036】
また、更衣室のロッカー(被装着部材)15や棚等に装着する場合には、図10に示すように、仕切板(或いは、天板や側板、高い位置にあれば底板でも良い)15aにクランプ1を取り付ける。すなわち、スライド式のレバー1bを回転させてネジ部1cをアーム部1aの一端側にねじ込むことで、回転ウス部1dがアゴ部1e側に移動し、被装着部材をくわえ込むように取り付ける。
【0037】
この際、仕切板15aに帯状部材8の他端側を宛い、帯状部材8を挟み込むようにクランプ1を装着することで、仕切板15aの上面とアゴ部1eとの間、仕切板15aの下面と回転ウス部1dとの間にそれぞれ帯状部材8の端部を介在させる。
【0038】
そして、チェーン4でコースロープ11の浮きと浮きの間を抱えて吊り下げるように板ナスカン6をリング5に取り付ける。
【0039】
このような構成によれば、クランプ1の回転ウス部1dとアゴ部1eとの間に、柔軟材料の帯状部材8を宛ってクランプ1を取り付けるので、仕切板15aの表面に傷が付くのを防止でき、滑り止めにもなる。
【0040】
図11は、上記コースロープ保持具10−1〜10−4をロッカー15の仕切板15aに装着し、コースロープ11をロッカー15の前面に沿って保管する使用例を示す斜視図である。保持具10−1〜10−4を所望の間隔で仕切板15aに装着し、各々の保持具10−1〜10−4のチェーン4と板ナスカン6でコースロープ11の浮きと浮きの間を抱えて吊り下げることで、コースロープ11をロッカー15の前面に沿って上下に折曲して省スペースに保管できる。
【0041】
上述したように、本発明によれば、プール用コースロープ11を、金網製のフェンス12、棒状の部材13、手摺り14及びロッカー15や棚等、様々な場所や空きスペースに高い自由度で清潔且つ安全に保管できる。しかも、構造がシンプルで汎用性が高く、設置コストも不要である。
【0042】
尚、上記第1、第2の実施形態では、U字型クランプを例に取って説明したが、C型クランプ、コの字型クランプ、及びF型クランプ等種々の形状や構造が適用できる。また、低コストで故障が少なく、被装着部に簡単且つ確実に固定できるネジ式のクランプ1を用いる場合について説明したが、他の構造であっても同様に適用できるのは勿論である。
【0043】
更に、吊下部2がマンテル系のチェーン4の場合を図示したが、ビクター系、リンク系、二重系、ジャック系、ボール系、サッシュ系等種々のチェーンを用いることができる。また、チェーンに限らず、種々の材質のワイヤーロープや紐(丸紐、平紐等)を使用することもできる。
【0044】
更にまた、留め具3が板ナスカン6の場合について説明したが、吊下部2をリング5、クランプ1、またはクランプ1のアーム部1a等に着脱自在に保持できれば良いので、スナップフック、カニカン、鉄砲ナスカン等の種々の構造の留め具を用いることができる。この留め具3は、金属に限らず、コースロープ11を吊り下げて保持するのに十分な強度があれば樹脂等の材料でも良い。
【0045】
また、コースロープを1本ずつ保管する使用例を示したが、空きスペースや保管場所に応じて複数本束ねて保管しても良く、1本のコースロープを折り畳んで束ねて保管することもできる。
【0046】
以上、説明したように、本発明によれば、コースロープを様々な場所に清潔且つ安全に保管でき、シンプルで汎用性が高く、設置コストも不要である。また、クランプ、吊下部、留め具、帯状部材等、汎用品を流用してプール用コースロープ保持具を形成できるので、低コストで形成できる。
【産業上の利用可能性】
【0047】
本発明のプール用コースロープ保持具は、コースロープを様々な場所に清潔且つ安全に保管でき、シンプルで汎用性が高く、設置コストも不要であり産業上有用である。
【符号の説明】
【0048】
1…クランプ
1a…アーム部
1b…レバー
1c…ネジ部
1d…回転ウス部
1e…アゴ部
1f…貫通孔
2…吊下部
3…留め具
4…チェーン
5,7…リング
6…板ナスカン(甲丸スナップ)
8…帯状部材
8a,8b…装着穴
10,10−1〜10−4…プール用コースロープ保持具
11…コースロープ
12…フェンス(被装着部材)
13…棒状の部材(被装着部材)
14…手摺り(被装着部材)
14a…握り棒
15…ロッカー(被装着部材)
15a…仕切板
【技術分野】
【0001】
本発明は、プール用のコースロープを清潔且つ安全に保管するための、プール用コースロープ保持具に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来において、プール用のコースロープを使用しない時は、プールの回りのフェンス近くにそのまま置かれたり、或いは、丸めたり折り曲げたりして置かれていることが一般的であった。そのためコースロープの下に埃がたまり易く不潔であり、生徒により踏み付けられたりして破損する虞もあった。
【0003】
そこで、例えば、特許文献1に示すように、水泳用プールのプールサイドに収納ボックスを設けてコースロープを収納する、「コーナー型水泳用コースロープ収納ボックス」が提案されている。この特許文献1では、水泳用プールのプールサイドに、蓋体の上面が座席面を形成する収納ボックスを設けるため、プールサイドに十分な空きスペースが必要であり、設置場所がプールサイドのコーナー部に限られる。また、水泳期間中は、水泳指導上コースロープを一本だけ取り出す事も多いが、収納ボックスの中から25メートルや50メートルもあるコースロープを一本だけ取り出すのは大変であった。
【0004】
一方、特許文献2には、プールサイド等の適当と思われる場所にコースロープを水平方向に伸長させて吊下保持することで、コースロープを安全に、しかも衛生的に、更にコンパクトに収納・保管する「コースロープ保持機構」が提案されている。この特許文献2に記載されている保持機構は、プールサイドに設けられている金網製のフェンスやコンクリート壁等に設置することで、特許文献1に比べてスペースを有効活用できる。
【0005】
しかし、上下に横板(補強部材)、両端に端部保持部材、中間部分に中間部保持部材が必要であるため、設置場所がプールサイドに設けられている金網製のフェンスやコンクリート壁等に限られ、設置コストも高くなる。
【0006】
そこで、本出願人は、プールの金網製のフェンスやタオル掛けのバー等に器具の本体部分を引っ掛け、下部に取り付けた紐でコースロープを抱え、その紐の先端に取り付けた金属製のフックを本体部分の上部の輪に引っ掛ける構造のプール用コースロープ抱え器具を考案した(特許文献3参照)。
【0007】
このプール用コースロープ抱え器具は、コースロープを清潔且つ安全に保管でき、シンプルで汎用性が高く、設置コストも不要である等の利点を有している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
【特許文献1】特開2003−290410号公報
【特許文献2】実開平5−76476号公報
【特許文献3】実用新案登録第3087027号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
しかしながら、上記プール用コースロープ抱え器具は、構造上、コースロープの保管場所が上部フックを引っ掛けられる構造部に制限される。このため、空きスペースを有効利用してコースロープを保管する、という点ではまだ改良の余地がある。
【0010】
本発明は上記のような事情に鑑みてなされたもので、その目的とするところは、コースロープを様々な場所に清潔且つ安全に保管でき、シンプルで汎用性が高く、設置コストも不要なプール用コースロープ保持具を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0011】
本発明に係るプール用コースロープ保持具は、被装着部材に係止されるクランプと、一端が前記クランプに接続され、プール用コースロープを抱えて吊り下げる吊下部と、前記吊下部の他端を前記クランプに着脱自在に取り付ける留め具とを具備することで、上述した課題を解決した。
【0012】
また、一端が前記クランプに装着された帯状部材を更に具備し、前記帯状部材は柔軟材料からなり、棒状の被装着部に係止する際には、前記帯状部材を前記棒状の被装着部に周回させて、他端を前記クランプに装着し、また、板状の被装着部に装着する際には、前記クランプのアゴ部と回転ウス間に前記帯状部材を介在させて前記板状の被装着部を挟むことで、同じく上述した課題を解決した。
【0013】
更に、前記クランプはネジ式であり、U字型クランプ、C型クランプ、コの字型クランプ、及びF型クランプのいずれかを含むことで、同じく上述した課題を解決した。
【0014】
加えて、前記吊下部は、一端が前記クランプに装着されたチェーン、ワイヤーロープまたは紐を含むことで、同じく上述した課題を解決した。
【0015】
この他、前記留め具は、前記チェーン、ワイヤーロープまたは紐の他端に装着されたナスカンまたはフックを含み、プール用コースロープを抱えて吊り下げ保持する際に、前記クランプに取り付けられることで、同じく上述した課題を解決した。
【発明の効果】
【0016】
上記のような構成によれば、クランプを用いて被装着部材に係止するようにしたので、クランプのアーム部内に収容できる部材だけでなく、回転ウス部とアゴ部に挟持できる部材にも係止できるので、コースロープを様々な場所に保管できる。しかも、コースロープを空中に保持するので、清潔且つ安全に保管できる。また、クランプ、吊下部、留め具でコースロープ保持具を形成するので、シンプルで汎用性が高く、設置コストも不要である。
【0017】
更に、柔軟材料で帯状部材を形成するので、棒状の被装着部材を傷付けることなくコースロープを保持できる。しかも、細い部材だけでなく、引き延ばすことで太い部材にも装着でき、様々な断面形状にも対応できる。また、板状の被装着部材に取り付ける際に、この帯状部材を介在させて挟持することで、板状の被装着部材の表面を保護すると共に、滑り止めの効果も発揮する。
【0018】
加えて、ネジ式のクランプは低コストで故障が少なく、被装着部に簡単且つ確実に固定できる。また、クランプにはU字型クランプ、C型クランプ、コの字型クランプ、及びF型クランプ等種々の構造を用いることができ、吊下部には、一端がクランプのアーム部に装着されたチェーン、ワイヤーロープまたは紐等種々のものを用いることができ、留め具には、ナスカンまたはフック等様々なものを用いることができる。
【図面の簡単な説明】
【0019】
【図1】本発明の第1の実施形態に係るプール用コースロープ保持具の構成を示す斜視図である。
【図2】図1に示したプール用コースロープ保持具により、金網製のフェンスにコースロープを保持した状態を示す斜視図である。
【図3】複数のプール用コースロープ保持具を、金網製のフェンスに装着した状態を示す斜視図である。
【図4】複数のプール用コースロープ保持具を金網製のフェンスに装着し、コースロープをフェンスに沿って保管する使用例を示す斜視図である。
【図5】複数のプール用コースロープ保持具を金網製のフェンスに装着し、コースロープをフェンスに沿って保管する場合の変形例を示す斜視図である。
【図6】本発明の第2の実施形態に係るプール用コースロープ保持具の構成を示す斜視図である。
【図7】図6に示したプール用コースロープ保持具により、金網製のフェンスにコースロープを保持した状態を示す斜視図である。
【図8】図6に示したプール用コースロープ保持具を棒状の部材に装着して、コースロープを保持した状態を示す斜視図である。
【図9】複数のプール用コースロープ保持具を手摺りに装着し、コースロープを手摺りに沿って保管する使用例を示す斜視図である。
【図10】図6に示したプール用コースロープ保持具を、ロッカーの仕切板に装着してコースロープを保持した状態の斜視図である。
【図11】複数のプール用コースロープ保持具をロッカーの仕切板に装着し、コースロープをロッカーの前面に沿って保管する使用例を示す斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0020】
以下に、図面を参照して、本発明の実施形態を説明する。
【0021】
[第1の実施形態]
図1は、本発明の第1の実施形態に係るプール用コースロープ保持具の構成を示す斜視図である。このプール用コースロープ保持具10は、被装着部材に係止されるU字型クランプ1と、一端がこのクランプ1のアーム部1aに接続され、プール用コースロープを抱えて吊り下げ保持する吊下部2と、この吊下部2の他端を上記クランプ1に着脱自在に取り付ける留め具3とで構成されている。
【0022】
上記U字型クランプ1は、ネジ込み式であり、スライド式のレバー1bを回転させてネジ部1cをアーム部1aの一端側にねじ込むことで、回転ウス部1dがアゴ部1e側に移動し、この回転ウス部1dとアゴ部1e間に被装着部材を挟持したり、或いは、回転ウス部1dとアゴ部1eを閉じて、被装着部材をアーム部1a内に収容するようになっている。
【0023】
上記吊下部2は、チェーンやワイヤーロープ、紐等で構成される。本例ではチェーン4を用いる場合を示しており、チェーン4の一端がアーム部1aの貫通孔1fに装着されたリング5を介して、アーム部1aに接続されている。
【0024】
また、上記留め具3にはナスカンやフック等様々なものを用いることができ、本例では板ナスカン(甲丸スナップ)6をリング7でチェーン4に接続している。
【0025】
上記のような構成において、プールサイドの金網製のフェンスにコースロープを掛けて保持する場合には、図2に示すように、クランプ1におけるアーム部1aのアゴ部1e側を金網製のフェンス(被装着部材)12に引っ掛け、回転ウス部1dがアゴ部1eに接触するまでレバー1bでネジ部1cを回転させて取り付ける。そして、チェーン4でコースロープ11の浮きと浮きの間を抱えて吊り下げるように板ナスカン6をリング5に取り付ける。
【0026】
上述したプール用コースロープ保持具10(10−1〜10−4)を、図3に示すようにプールサイドの金網製のフェンス12に適当な間隔で複数個装着し、図4に示すように各保持具10−1〜10−4にコースロープ11を上下に折曲させて上端を保持する。
【0027】
このように、コースロープ11を地面や床面に置かないで空中に保持して保管することで、コースロープ11を乾燥した状態に保つことができ、汚れることが少なく、誤って踏まれることもなく、水泳時に最も求められる清潔と安全を保つことができる。また、複数のコースロープ11を、間隔を持たせて保管できるので、一本だけ取り出すときにも、これを容易に選んで取り外すことができる。
【0028】
更に、図5に示すように、保持具10−1〜10−4を狭い間隔で配置することにより、幅が狭い空きスペースにも保管でき、コースロープ11を場所と空きスペースに応じて自由に保管できる。
【0029】
上記のような構成のプール用コースロープ保持具によれば、クランプ1を用いて被装着部材に係止するので、クランプ1のアーム部1a内に収容できる部材だけでなく、回転ウス部1dとアゴ部1eに挟持できる部材にも係止できる。よって、コースロープ11をクランプ1が装着可能な様々な場所に清潔且つ安全に保管でき、シンプルで汎用性が高く、設置コストも不要である。
【0030】
[第2の実施形態]
図6は、本発明の第2の実施形態に係るプール用コースロープ保持具の構成を示す斜視図である。図6の保持具10が図1と異なるのは、クランプ1に帯状部材8を装着した点である。他の構成は図1と同様であるので、同一構成部には同じ符号を付してその詳細な説明は省略する。
【0031】
この帯状部材8は、例えば、ゴムや樹脂等の柔軟材料で形成しており、一端側の装着穴8aによりネジ部1cのレバー1bとアーム部1aの一端との間に装着されている。この帯状部材8の他端側には、回転ウス部1dとアーム部1aの一端との間のネジ部1cに装着するための装着穴8bが設けられている。そして、フェンス12等に装着する場合には、図7に示すように、第1の実施態様と同様にフェンス12にクランプ1を装着し、チェーン4でコースロープ11の浮きと浮きの間を抱えて吊り下げるように板ナスカン6をリング5に取り付ける。
【0032】
一方、手摺りやタオル掛け、洗濯ポール等の棒状の部材(被装着部材)13に装着するときには、図8に示すように、帯状部材8を棒状の部材13の上部を周回させ、他端側の装着穴8bを押し広げつつ回転ウス部1dに挿入し、スライド式のレバー1bを回転させてネジ部1cをアーム部1aの一端側にねじ込むことで帯状部材8が外れないようにする。
【0033】
この状態で、チェーン4でコースロープ11の浮きと浮きの間を抱えて、吊り下げるように板ナスカン6をリング5に取り付ける。
【0034】
このような構成によれば、帯状部材8は柔軟材料であるので棒状の部材13を傷付けることなくコースロープ11を保持できる。しかも、帯状部材8は細い部材だけでなく、引き延ばすことで太い部材にも装着でき、断面が円形のポールだけでなく四角形や楕円形等の様々な形状に対応できる。
【0035】
図9は、上記保持具10−1〜10−4を手摺り(被装着部材)14に装着して、コースロープ11を手摺りに沿って保管する使用例を示す斜視図である。各保持具10−1〜10−4は、帯状部材8を用いて手摺り14の握り棒14aに装着し、各々の保持具10−1〜10−4のチェーン4と板ナスカン6でコースロープ11の浮きと浮きの間を抱えて吊り下げる。これによって、コースロープ11を手摺り14に沿って上下に折曲して省スペースに保管できる。
【0036】
また、更衣室のロッカー(被装着部材)15や棚等に装着する場合には、図10に示すように、仕切板(或いは、天板や側板、高い位置にあれば底板でも良い)15aにクランプ1を取り付ける。すなわち、スライド式のレバー1bを回転させてネジ部1cをアーム部1aの一端側にねじ込むことで、回転ウス部1dがアゴ部1e側に移動し、被装着部材をくわえ込むように取り付ける。
【0037】
この際、仕切板15aに帯状部材8の他端側を宛い、帯状部材8を挟み込むようにクランプ1を装着することで、仕切板15aの上面とアゴ部1eとの間、仕切板15aの下面と回転ウス部1dとの間にそれぞれ帯状部材8の端部を介在させる。
【0038】
そして、チェーン4でコースロープ11の浮きと浮きの間を抱えて吊り下げるように板ナスカン6をリング5に取り付ける。
【0039】
このような構成によれば、クランプ1の回転ウス部1dとアゴ部1eとの間に、柔軟材料の帯状部材8を宛ってクランプ1を取り付けるので、仕切板15aの表面に傷が付くのを防止でき、滑り止めにもなる。
【0040】
図11は、上記コースロープ保持具10−1〜10−4をロッカー15の仕切板15aに装着し、コースロープ11をロッカー15の前面に沿って保管する使用例を示す斜視図である。保持具10−1〜10−4を所望の間隔で仕切板15aに装着し、各々の保持具10−1〜10−4のチェーン4と板ナスカン6でコースロープ11の浮きと浮きの間を抱えて吊り下げることで、コースロープ11をロッカー15の前面に沿って上下に折曲して省スペースに保管できる。
【0041】
上述したように、本発明によれば、プール用コースロープ11を、金網製のフェンス12、棒状の部材13、手摺り14及びロッカー15や棚等、様々な場所や空きスペースに高い自由度で清潔且つ安全に保管できる。しかも、構造がシンプルで汎用性が高く、設置コストも不要である。
【0042】
尚、上記第1、第2の実施形態では、U字型クランプを例に取って説明したが、C型クランプ、コの字型クランプ、及びF型クランプ等種々の形状や構造が適用できる。また、低コストで故障が少なく、被装着部に簡単且つ確実に固定できるネジ式のクランプ1を用いる場合について説明したが、他の構造であっても同様に適用できるのは勿論である。
【0043】
更に、吊下部2がマンテル系のチェーン4の場合を図示したが、ビクター系、リンク系、二重系、ジャック系、ボール系、サッシュ系等種々のチェーンを用いることができる。また、チェーンに限らず、種々の材質のワイヤーロープや紐(丸紐、平紐等)を使用することもできる。
【0044】
更にまた、留め具3が板ナスカン6の場合について説明したが、吊下部2をリング5、クランプ1、またはクランプ1のアーム部1a等に着脱自在に保持できれば良いので、スナップフック、カニカン、鉄砲ナスカン等の種々の構造の留め具を用いることができる。この留め具3は、金属に限らず、コースロープ11を吊り下げて保持するのに十分な強度があれば樹脂等の材料でも良い。
【0045】
また、コースロープを1本ずつ保管する使用例を示したが、空きスペースや保管場所に応じて複数本束ねて保管しても良く、1本のコースロープを折り畳んで束ねて保管することもできる。
【0046】
以上、説明したように、本発明によれば、コースロープを様々な場所に清潔且つ安全に保管でき、シンプルで汎用性が高く、設置コストも不要である。また、クランプ、吊下部、留め具、帯状部材等、汎用品を流用してプール用コースロープ保持具を形成できるので、低コストで形成できる。
【産業上の利用可能性】
【0047】
本発明のプール用コースロープ保持具は、コースロープを様々な場所に清潔且つ安全に保管でき、シンプルで汎用性が高く、設置コストも不要であり産業上有用である。
【符号の説明】
【0048】
1…クランプ
1a…アーム部
1b…レバー
1c…ネジ部
1d…回転ウス部
1e…アゴ部
1f…貫通孔
2…吊下部
3…留め具
4…チェーン
5,7…リング
6…板ナスカン(甲丸スナップ)
8…帯状部材
8a,8b…装着穴
10,10−1〜10−4…プール用コースロープ保持具
11…コースロープ
12…フェンス(被装着部材)
13…棒状の部材(被装着部材)
14…手摺り(被装着部材)
14a…握り棒
15…ロッカー(被装着部材)
15a…仕切板
【特許請求の範囲】
【請求項1】
被装着部材に係止されるクランプと、
一端が前記クランプに接続され、プール用コースロープを抱えて吊り下げる吊下部と、
前記吊下部の他端を前記クランプに着脱自在に取り付ける留め具とを具備することを特徴とするプール用コースロープ保持具。
【請求項2】
一端が前記クランプに装着された帯状部材を更に具備し、
前記帯状部材は柔軟材料からなり、
棒状の被装着部に係止する際には、前記帯状部材を前記棒状の被装着部に周回させて、他端を前記クランプに装着し、
また、板状の被装着部に装着する際には、前記クランプのアゴ部と回転ウス間に前記帯状部材を介在させて前記板状の被装着部を挟むものであることを特徴とする請求項1に記載のプール用コースロープ保持具。
【請求項3】
前記クランプはネジ式であり、U字型クランプ、C型クランプ、コの字型クランプ、及びF型クランプのいずれかを含むことを特徴とする請求項1または2に記載のプール用コースロープ保持具。
【請求項4】
前記吊下部は、一端が前記クランプに装着されたチェーン、ワイヤーロープまたは紐を含むことを特徴とする請求項1乃至3いずれか1つの項に記載のプール用コースロープ保持具。
【請求項5】
前記留め具は、前記チェーン、ワイヤーロープまたは紐の他端に装着されたナスカンまたはフックを含み、プール用コースロープを抱えて吊り下げ保持する際に、前記クランプに取り付けられることを特徴とする請求項1乃至4いずれか1つの項に記載のプール用コースロープ保持具。
【請求項1】
被装着部材に係止されるクランプと、
一端が前記クランプに接続され、プール用コースロープを抱えて吊り下げる吊下部と、
前記吊下部の他端を前記クランプに着脱自在に取り付ける留め具とを具備することを特徴とするプール用コースロープ保持具。
【請求項2】
一端が前記クランプに装着された帯状部材を更に具備し、
前記帯状部材は柔軟材料からなり、
棒状の被装着部に係止する際には、前記帯状部材を前記棒状の被装着部に周回させて、他端を前記クランプに装着し、
また、板状の被装着部に装着する際には、前記クランプのアゴ部と回転ウス間に前記帯状部材を介在させて前記板状の被装着部を挟むものであることを特徴とする請求項1に記載のプール用コースロープ保持具。
【請求項3】
前記クランプはネジ式であり、U字型クランプ、C型クランプ、コの字型クランプ、及びF型クランプのいずれかを含むことを特徴とする請求項1または2に記載のプール用コースロープ保持具。
【請求項4】
前記吊下部は、一端が前記クランプに装着されたチェーン、ワイヤーロープまたは紐を含むことを特徴とする請求項1乃至3いずれか1つの項に記載のプール用コースロープ保持具。
【請求項5】
前記留め具は、前記チェーン、ワイヤーロープまたは紐の他端に装着されたナスカンまたはフックを含み、プール用コースロープを抱えて吊り下げ保持する際に、前記クランプに取り付けられることを特徴とする請求項1乃至4いずれか1つの項に記載のプール用コースロープ保持具。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【公開番号】特開2013−94430(P2013−94430A)
【公開日】平成25年5月20日(2013.5.20)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−239934(P2011−239934)
【出願日】平成23年11月1日(2011.11.1)
【出願人】(500455331)
【公開日】平成25年5月20日(2013.5.20)
【国際特許分類】
【出願日】平成23年11月1日(2011.11.1)
【出願人】(500455331)
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