説明

ヘアードライヤ

【課題】 簡単な構成で、装飾性、デザイン性に優れ、美観を呈するヘアードライヤを提供すること。
【解決手段】 本発明に係るヘアードライヤ1は、熱源18、ファン20a、及び前記ファン20aを駆動するモータ19を内蔵したヘアードライヤ本体11の、該熱源18を被う熱風発生室17の外壁17aを波形の凹凸を有するように形成し、ヘアードライヤ本体11の外ケース13の少なくとも熱風発生室17の外壁17aを覆う部分13aを透明又は半透明のプラスチック材で形成する。また前記外壁17aの波形の凹凸は複数個形成されるのが好ましい。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、ヘアードライヤに係り、詳しくはその本体表面に装飾性を付与した、デザイン性に優れたヘアードライヤに関する。
【背景技術】
【0002】
ヘアードライヤ、ヘアーブロッサあるいはハンドドライヤなどのヘアードライヤ類(以下「へヤードライヤ」という)の表面に各種の装飾を施し、商品の種類を増やして需要者の誘引とすることが行われている。一般には、プラスチック材からなる本体ケース自体を多色のプラスチック材料で成形したり、本体ケースの外側表面にスクリーン印刷で模様を施すことにより、装飾が施されている。ところが、このような場合には、同一の機種で表面の装飾のみを変えた何種類もの模様の異なる本体ケースを準備しなければならない。
【0003】
そこで、下記特許文献1(特開平6−125810号公報)に記載されたヘアードライヤのように、同一機種で表面装飾の異なるヘアードライヤの販売に際し、本体ケースは共用化して、色違い、絵柄その他の図柄模様などの異なる多種多様の装飾体を用意しておき、そのうちの任意の装飾体を選んでこれを本体ケースの内面に配するだけで、多種多様の表面装飾を持つヘアードライヤを簡易にかつ低コストで得ようとするものがあった。
【0004】
図4は、特許文献1に記載のヘアードライヤの構成を示す側面図であり、また、図5はその本体部分の横断面図である。このヘアードライヤの本体51は、遮熱筒60、遮熱筒60の内部に配置されるモータ59の保持筒の前に設けたヒータ57保持用の絶縁内筒62、絶縁内筒62の外周から張り出す放射板63、放射板63の外周に巻きつけられたヒータ57、ヒータ57の外周を囲む絶縁外筒64、絶縁外筒64が内面に挿入され嵌め合わされた遮熱筒60と本体ケース51からなる。本体ケース51を透明に構成し、この本体ケース51の内面において、本体ケース51とその内部のヒータ部分の遮熱筒60との間に装飾体70を配することにより、装飾体70に施された色彩あるいは絵柄などを本体ケース51から透視するようにしたものである。
【0005】
また、図示はしないが、下記特許文献2(特開2001−61536号公報)のように、本体ケースの内部に配置される呈色体を変更するだけで、見かけの印象が異なるシリーズ商品を安価に製造できるヘアードライヤであって、見た目の印象、とくに着色成形したケースと同様に深みのある色合いを表現でき、しかも擦り傷等が目立たない呈色構造を提供するものに、ヘアードライヤの本体ケースのほとんどの部分を占める前ケースを、乳白色に着色成形して半透明化するものがあった。この物も呈色体は、耐熱性を有するプラスチックシートの片面に蛍光インクで印刷して形成するものである。
【0006】
さらにまた、下記特許文献3(特開2003−153732号公報)に記載されたヘアードライヤは、商品の呈色状態、とくに見た目の印象として深みのある色合いを表現しながら、色の変化を緩やかなものとし、視覚的・感覚的に美しいケース体を提供しようとするものであり、半透明のプラスチック成形品からなるケースの内面側に着色シートを配して構成され、3つの領域の両側の領域に異なる着色を施すとともに、中央の領域にはその両側の一方の領域と同色のドットを有する領域を設け、着色シートにおける中間領域において、ドットの大きさを一方の領域側から他方の領域側に近づくほど小さくした物である。
【0007】
しかしながら、これらの特許文献1〜3に記載のヘアードライヤにおいては、いずれにしても、装飾を施した装飾体や、耐熱性を有するプラスチックシートの片面に蛍光インクで印刷して形成する呈色体または特別な色付けをした着色シートを別途用意し、本体ケースの内側に挿入し遮熱筒の外周に取り付けなければならない。そうすると、その部材のコストと取り付けの工数を要するので、このような特別な装飾体などを用意しなくとも装飾的デザインに変化が得られるような物が望まれている。
【特許文献1】特開平6−125810号公報(段落[0008]、図1、図4)
【特許文献2】特開2001−61536号公報(段落[0006]、[0007]、図1、)
【特許文献3】特開2003−153732号公報(段落[0006]、[0007]、図1)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本願の発明者は、前記の問題点を解決すべく種々検討を行った結果、ヘアードライヤのハウジングに着目し、従来円筒型であった熱風発生室をその壁が波形の凹凸を有するように成形したところ、透明な外ケースを通してみると陰影が思いがけない変化を生み、美観とデザイン性に優れたヘアードライヤが提供できることを見出し、本発明を完成するに至ったものである。
【0009】
すなわち、本発明は、簡単な構成で、装飾性、デザイン性に優れ、美観を呈するヘアードライヤを提供することを目的とするものである。
【0010】
さらに、本発明は、構成部材が少なく、組み立て工数の少ない、経済的なヘアードライヤを提供することを目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0011】
上記目的を達成するために、請求項1の発明に係るヘアードライヤは、熱源、ファン、及び前記ファンを駆動するモータを内蔵したヘアードライヤ本体の、該熱源を被う熱風発生室の外壁を波形の凹凸を有するように形成し、該ヘアードライヤ本体の外ケースの少なくとも該熱風発生室の外壁を覆う部分を透明又は半透明のプラスチック材により形成したことを特徴とする。
【0012】
請求項2の発明に係るヘアードライヤは、請求項1に記載のヘアードライヤにおいて、前記波形の凹凸は複数個形成されることを特徴とする。
【0013】
請求項3の発明に係るヘアードライヤは、請求項1又は2に記載のヘアードライヤにおいて、前記波形の凹凸は熱風発生室の長手方向に対して直角な方向に形成されることを特徴とする。
【0014】
請求項4の発明に係るヘアードライヤは、請求項3に記載のヘアードライヤにおいて、前記波形の凹凸は、吸気側の内径が大となる凸形状に形成されたことを特徴とする。
【0015】
請求項5の発明に係るヘアードライヤは、請求項1又は2に記載のヘアードライヤにおいて、前記波形の凹凸は熱風発生室の長手方向に対して平行な方向に形成されることを特徴とする。
【0016】
請求項6の発明に係るヘアードライヤは、請求項1乃至5のいずれかに記載のヘアードライヤにおいて、前記熱風発生室の外壁は金属板で形成されていることを特徴とする。
【0017】
請求項7の発明に係るヘアードライヤは、請求項1乃至5のいずれかに記載のヘアードライヤにおいて、前記熱風発生室の外壁は耐熱性プラスチック材で形成されていることを特徴とする。
【0018】
請求項8の発明に係るヘアードライヤは、請求項1に記載のヘアードライヤにおいて、前記熱風発生室の外壁の内側には、筒状の絶縁体が設けられていることを特徴とする。
【発明の効果】
【0019】
請求項1の発明によれば、絵柄、色彩など特別な装飾を施した装飾体を用いなくとも、デザイン性に優れたヘアードライヤが提供できる。すなわち、熱風発生室の外壁に波形の凹凸を儲け、その外側を覆う外ケースの少なくとも熱風発生室を覆う部分を透明又は半透明にすることによって、本体外側から外ケースを透かして熱風発生室を見ると外ケースを透過した光が熱風発生室の外壁に当たって反射し、凹凸によって作られた陰影が見る方向によってさまざまな模様を作り出すので、不思議な美的感覚を生じさせることができる。また、装飾体などを用いないので、複数の呈色体または特別な色付けをした着色シートを用意する必要がなく、安価に提供できる。
【0020】
請求項2の発明によれば、熱風発生室の外壁に前記波形の凹凸が複数個形成されることにより上述の効果を生む適正な配置ができる。
【0021】
請求項3の発明によれば、前記波形の凹凸は熱風発生室の長手方向に対して直角な方向に形成されることにより、請求項1について述べた効果が得られる。
【0022】
請求項4の発明によれば、前記波形の凹凸は、吸気側を内径が大となる凸形状に形成したことにより、熱風発生室への空気の円滑な流入を妨げないので、効率の良いヘアードライヤが得られる。
【0023】
請求項5の発明によれば、前記波形の凹凸は熱風発生室の長手方向に対して平行な方向に形成されることにより、請求項1について述べた効果が得られる。
【0024】
請求項6の発明によれば、ヘアードライヤの前記熱風発生室の外壁が金属板で形成されるので、本体への熱保護を行いかつ反射性もよく、前述の効果のほか加工が容易で安価に製造できる効果がある。
【0025】
請求項7の発明によれば、外ケース内の前記熱風発生室の壁が耐熱性プラスチック材で形成されることにより、プラスチック材の成形によって容易かつ安価に製造できる効果がある。
【0026】
請求項8の発明によれば、凹凸を有する外壁の内側に絶縁外筒を設けることにより、ニクロム線等からなる熱源から発生する電気が外部に漏れ出ることを防止する効果が得られる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0027】
以下、図面を参照して、本発明の最良の実施形態を説明する。但し、以下に示す実施形態は、本発明の技術思想を具体化するためのヘアードライヤを例示するものであって、本発明をこのヘアードライヤに特定することを意図するものではなく、特許請求の範囲に含まれるその他の実施形態のものにも等しく適用し得るものである。
【実施例】
【0028】
図1は、本発明に係るヘアードライヤの一実施例の側断面図である。図2は、図1のヘアードライヤの本体主要部の分解斜視図である。図3は本発明に係るヘアードライヤの他の実施例における熱風発生室の外壁の横断面図である。
【0029】
本発明は、図1及び図2に示すように、ヘアードライヤ1の熱風発生室の外壁17aの壁面が緩やかな波をもって凹凸を有するように形成し、ヘアードライヤ本体11の透明な外ケース13を通してみた場合に、特別な絵柄や色彩がなくとも、優れた装飾性が得られるヘアードライヤを提供しようとするものである。
【0030】
図1のヘアードライヤ1は、筒型をした本体11と本体の下面の後端部近くに取り付けられたハンドル12を備えてなる。ハンドル12は、外ケース13の下面から突出した保持部を支点にして軸支され、折りたたみ可能に本体11に取り付けられている。ハンドル12には電源スイッチ14が設けてある。
【0031】
ヘアードライヤ1の外ケース13は、前の部分13aと後の部分13b、後部カバー15と吐出ノズル16から構成されている。外ケースの前の部分13aと後の部分13b及び吐出ノズル16はポリカーボネートや耐熱性ABS樹脂等の耐熱性透明プラスチック材の成型品により構成される。図2に示すように外ケース13は2つの部分からなり、前の部分13aは縦断面の輪郭が前方に向け先細になった略円筒形である。後の部分13bは、短い円筒状で前の部分13aに突き合わせて接合されている。本体11の後端、すなわち外ケースの後の部分13bの後端は後部カバー15で、外気を導入するための複数の孔を設けた吸気口であり、多数の蜂の巣状の孔を備えた金属板が円形ドーム形状をなして取り付けられている。外ケースの前の部分13aの前端開口部は風の吹き出し口となっており、そこに吐出ノズル16が回転自在に取り付けられている。
【0032】
この本体11の外ケース13の内部には、図1に示すように、熱風発生室17を配置している。すなわち円筒形に形成された熱風発生室はその外壁17aの内側に絶縁外筒17bが配置され、熱風発生室17の先端の外部へ熱風を吹き出す位置に吹き出し口グリル21が取り付けられ、絶縁外筒17bの内部にニクロム線などの熱源18を、さらに熱源の後方には風を送るファンモータ19を収納し、その後に送風室20を設け、モータ19に連結されたファン20aを設けている。送風室20はファン20aにより、後部カバー15の吸気口から取り込んだ空気を熱風発生室17に送りこむ。
【0033】
図2に示すように、熱風発生室17には複数枚の放熱板22がモータ19を収納する絶縁筒23から前部にかけて放射状に等間隔でヘアードライヤ本体11の軸方向に配置して設けられ、各放熱板22の外縁をつなぐようにニクロム線など(図示せず)が巻かれている。モータ19に連結された送風室20内のファン20aの風は、放熱板22の間を前方の吐出ノズル16に向かって送られる。
【0034】
アルミニウム、亜鉛鍍鋼板、ステンレススチールなどで作られた熱風発生室17の外壁17aの基本形体は、図1に縦断面を示し、図2に斜視図で外観を示したように、熱風発生室17の縦方向に対して直角な複数の波形の凹凸を持つように成形され、その外面は反射が良好になるよう研磨、めっき等の処理がなされている。図においては、波型は3つの山を持つよう成形されているが、その数は限定されるものではない。しかしながら、陰影を作る関係からは凹が2個、凸が3個程度が好ましいようである。そして波型の凹凸は吸気側においては空気の流路が大きくなるように、その内径が大きい凸型から形成される。こうすることによって、外壁17aによって空気の円滑な流入を妨げることがないので、効率の良いヘアードライヤが得られる。
【0035】
熱風発生室17の外壁17aの成形加工は、例えば金属筒及び金属板をプレスして絞り加工を施すように成形されたり、あるいは、複数枚の細長な金属板を丸め、それらの端部を繋ぎ合わせることにより成形されてもよい。また、不透明な耐熱性プラスチック材の成形により形成することもできる。耐熱性プラスチック材を用いる場合は、所望の顔料を用いて着色されたり、あるいは、白色系の塗料やアルミニウム蒸着膜など反射性のよい被膜で表面が処理されるとよい。
【0036】
熱風発生室17に、放熱板22と熱源18、モータ19、送風室20にファン20aなどを組み込み、さらに本体11の外ケース13にこれらの構成要素を組み込むにあたって、外ケースの前の部分13aに外ケースの後の部分13bを突合せ接合する工程においては、前の部分13aの内部に熱源18とモータ19とを前後に配して収納するが、この収納に際しては、あらかじめこれら熱源18及びモータ19を、アルミニウムやステンレススチールなどのような熱線を反射しやすい光沢や明色性に優れる金属製であって遮熱手段となる熱風発生室17の外壁17aにより覆い、外ケース13の後の部分13bに送風室20を収め、その上で前の部分13aの後方から熱風発生室17ごと外ケースの前の部分13aに挿入する。
【0037】
この場合モータ19に連結されたファン20aは、熱風発生室17の後側に配置される送風室20のファン保持筒に嵌め合わされる。モータ19は、前端部が熱風発生室17の内部に配置される熱源保持用の形状に形成した絶縁筒23の内部に嵌め合わされている。その絶縁筒23の外周から放射状に張り出した複数の放熱板22の外周に熱源のヒータが巻きつけられている。またヒータの外周は放熱板22同士をつなぐように絶縁筒23と同心円状に一体化されたマイカシートのような絶縁外筒17bに囲まれ、この絶縁外筒17bが熱風発生室の外壁17aの内面に挿入され嵌め合わされている。
【0038】
ヘアードライヤ本体11の外ケース13は、熱風発生室17の外壁の陰影が見えるように、透明又は半透明であり、単色の任意の色に着色されていることもある。また無着色で半透明に処理されることもある。熱風発生室17の外壁17aの波形の凹凸による陰影が外ケース13を透かして見ると、外ケース13を透過した光が壁に当たって反射し、見る位置によって変化してさまざまな模様を作り出すので、不思議な美的感覚を生じさせることができる。これにより、絵柄、色彩など特別な装飾を施さなくとも、デザイン性に優れたヘアードライヤが提供できるのである。
【0039】
また、熱風発生室17の外壁17aの波形の凹凸により外ケース13との間に空間を生じ、そこに空気層を確保できることに加えて外壁17aの表面積も広く形成されているので高い遮熱効果を得ることができる。
【0040】
また、上記熱風発生室17の外壁は、図3に内部機構を省略したヘアードライヤの横断面を示したように、熱風発生室17の縦方向に対して平行な複数の波形の凹凸を持つように成形してもよい。ちなみに図3に記載の外壁17a’は熱風発生室の周方向に8個の波を設けた例である。この外壁17a’も、設けられる波形はその形状が限定されるものではないが、あまりに凹凸が少ないと変化に乏しいので、陰影を作る関係からは適当な数の凹凸を選択して設けることが好ましい。さらに、この外壁17a’の凹凸は熱風発生室17の縦方向に対してある角度をもたせた複数の波形の凹凸を持つように成形してもよく、波の形も山と谷が滑らかに移動するだけでなく、例えば山の部分は滑らかに、谷底の部分は角度を付けるなどすることによって、陰影に微細な変化を与えることができる。また、一種類の大きさの波だけでなく二種類以上の大きさの波形の凹凸を混ぜてもよく、それによって陰影にさらに微細な変化が与えられる。
【0041】
本発明のヘアードライヤにおいては、色違いの外ケースを用意しておけば、何機種分かの装飾の変化した商品を提供でき、使用者は購入した1機種で視覚的、感覚的に美しく興趣に富む複雑なデザイン変化を楽しむことができる。
【0042】
以上には、電熱式のヘアードライヤについて説明したが、本発明は電熱式に限らず、ガス燃焼方式のヘアードライヤにも適用できるものである。
【0043】
上記ヘアードライヤにおいては熱風発生室を円筒形として説明したが、ヘアードライヤ、ヘアーブロッサあるいはハンドドライヤなど各種のヘアードライヤ類に応じて、外ケースの外形と他の構成要素のケース内における配置にしたがって熱風発生室を他の形態に設計することは容易であり、変形は自由である。
【図面の簡単な説明】
【0044】
【図1】図1は、本発明に係るヘアードライヤの一実施例の側断面図である。
【図2】図2は、図1のヘアードライヤの本体主要部の分解斜視図である。
【図3】図3は、本発明に係るヘアードライヤの他の実施例における熱風発生室の外壁の横断面図である。
【図4】図4は、従来のヘアードライヤの構成を示す側面図である。
【図5】図5は、図4のヘアードライヤの本体部分の横断面図である
【符号の説明】
【0045】
1 ヘアードライヤ
11 本体
12 ハンドル
13 外ケース
14 電源スイッチ
15 後部カバー
16 吐出ノズル
17 熱風発生室
17a 熱風発生室の外壁
17b 絶縁外筒
18 熱源
19 ファンモータ
20 送風室
20a ファン
21 吹き出しグリル
22 放熱板
23 絶縁筒

【特許請求の範囲】
【請求項1】
熱源、ファン、及び前記ファンを駆動するモータを内蔵したヘアードライヤ本体の、該熱源を被う熱風発生室の外壁を波形の凹凸を有するように形成し、該ヘアードライヤ本体の外ケースの少なくとも該熱風発生室の外壁を覆う部分を透明又は半透明のプラスチック材により形成したことを特徴とするヘアードライヤ。
【請求項2】
前記波形の凹凸は複数個形成されることを特徴とする請求項1に記載のヘアードライヤ。
【請求項3】
前記波形の凹凸は熱風発生室の長手方向に対して直角な方向に形成されることを特徴とする請求項1又は2に記載のヘアードライヤ。
【請求項4】
前記波形の凹凸は、吸気側の内径が大となる凸形状に形成されたことを特徴とする請求項3に記載のヘアードライヤ。
【請求項5】
前記波形の凹凸は熱風発生室の長手方向に対して平行な方向に形成されることを特徴とする請求項1又は2に記載のヘアードライヤ。
【請求項6】
前記熱風発生室の外壁は金属板で形成されていることを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載のヘアードライヤ。
【請求項7】
前記熱風発生室の外壁は耐熱性プラスチック材で形成されていることを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載のヘアードライヤ。
【請求項8】
前記熱風発生室の外壁の内側には、筒状の絶縁体が設けられていることを特徴とする請求項1に記載のヘアードライヤ。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2006−75193(P2006−75193A)
【公開日】平成18年3月23日(2006.3.23)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−259496(P2004−259496)
【出願日】平成16年9月7日(2004.9.7)
【出願人】(000001889)三洋電機株式会社 (18,308)
【出願人】(000214892)鳥取三洋電機株式会社 (1,582)
【Fターム(参考)】