ヘッドアップディスプレイ装置
【課題】虚像を重ね合わせることができるヘッドアップディスプレイ装置を提供し、更には、複数の方向からも虚像を観測することのできるヘッドアップディスプレイ装置を提供する。
【解決手段】長方形の表示面を有する表示装置と、表示装置の前記表示面の長辺方向に沿って、表示装置上に配置される第一の仮想表示部及び第二の仮想表示部と、を有するヘッドアップディスプレイ装置とする。なおこの場合において、第一の仮想表示部及び第二の仮想表示部は、それぞれ、表示装置の表示面に対して長辺方向に約45度傾いた第一のハーフミラーを有して構成され、第一の仮想表示部の第一のハーフミラーと、第二の仮想表示部の第一のハーフミラーは、略平行に配置されていることが好ましい。
【解決手段】長方形の表示面を有する表示装置と、表示装置の前記表示面の長辺方向に沿って、表示装置上に配置される第一の仮想表示部及び第二の仮想表示部と、を有するヘッドアップディスプレイ装置とする。なおこの場合において、第一の仮想表示部及び第二の仮想表示部は、それぞれ、表示装置の表示面に対して長辺方向に約45度傾いた第一のハーフミラーを有して構成され、第一の仮想表示部の第一のハーフミラーと、第二の仮想表示部の第一のハーフミラーは、略平行に配置されていることが好ましい。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ヘッドアップディスプレイ装置に関する。
【背景技術】
【0002】
ヘッドアップディスプレイ装置とは、人間の視野に直接情報を映し出すことのできる装置であって、ハーフミラーを表示面に対して傾かせて配置し、表示面に略平行な方向からハーフミラーを観察することで、表示面に表示させた映像があたかも空中に浮かんでいるかのように虚像を見せることのできる装置である。このヘッドアップディスプレイ装置は、例えば航空の分野において、パイロットの前面に配置されるフロントガラス等を利用して虚像を表示し、パイロットの視野を遮ることなくこの虚像をパイロットの視野中の構造物等と重ね合わせ、パイロットの操作を支援する用途等に用いられている。
【0003】
ところで近年、上記用途だけでなく、展示会等の他分野への応用も検討されている。例えば、下記特許文献1には、V字型をなす2つのハーフミラーと、このV字の開口部に映像表示面を向けたヘッドアップディスプレイ装置が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特許第2616716号明細書
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上記特許文献1に記載の技術で示されるヘッドアップディスプレイ装置は、虚像を単層で配置することができるに過ぎない。更に、上記ヘッドアップディスプレイ装置では、一方向(及びその逆方向)からのみ虚像の観測が可能であるに過ぎない。すなわち、虚像を重ね合わせることができ、また、他の方向からも観測することができればより高度な表示が可能となる。
【0006】
そこで、本発明は、上記課題を鑑み、虚像を重ね合わせることができるヘッドアップディスプレイ装置を提供することを目的とする。更には、複数の方向からも虚像を観測することのできるヘッドアップディスプレイ装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決する第一の観点に係るヘッドアップディスプレイ装置は、長方形の表示面を有する表示装置と、表示装置の表示面の長辺方向に沿って、表示装置上に配置される第一の仮想表示部及び第二の仮想表示部と、を有する。
【0008】
この観点において、限定されるわけではないが、第一の仮想表示部及び第二の仮想表示部は、それぞれ、表示装置の表示面に対して長辺方向に約45度傾いた第一のハーフミラーを有して構成され、第一の仮想表示部の第一のハーフミラーと、第二の仮想表示部の第一のハーフミラーは、略平行に配置されていることが好ましい。
【0009】
またこの観点において、限定されるわけではないが、第一の仮想表示部は、表示面に対して表示面の短辺方向に約45度傾かせ、かつ、それぞれがV字型となるよう配置される第二のハーフミラー及び第三のハーフミラーを有することが好ましい。
【0010】
またこの観点において、限定されるわけではないが、第一の仮想表示部は、表示部に対して表示面の長辺方向に約45度傾かせ、かつ、第一の仮想表示部における第一のハーフミラーと対抗して配置される第四のハーフミラーを有することが好ましい。
【0011】
またこの観点において、限定されるわけではないが、第一の仮想表示部の第一のハーフミラーと、第二の仮想表示部の第一のハーフミラーの高さが等しいことが好ましい。
【0012】
またこの観点において、限定されるわけではないが、第一の仮想表示部の第一のハーフミラーと、第二の仮想表示部の第一のハーフミラーの下幅は、表示面の短辺の長さに等しいことが好ましい。
【0013】
またこの観点において、限定されるわけではないが、第一の仮想表示部は、第一乃至第四のハーフミラーにより四角錐形状となっていることが好ましい。
【0014】
またこの観点において、限定されるわけではないが、表示装置の表示面の長辺方向に沿って、更に、第三の仮想表示部と、を有することが好ましい。
【0015】
またこの観点において、限定されるわけではないが、表示装置の前記表示面の長辺方向に沿って、更に、第三の仮想表示部と、を有し、第三の仮想表示部は、表示装置の表示面に対して長辺方向に約45度傾いた第一のハーフミラーを有して構成され、第一の仮想表示部の前記第一のハーフミラーと、第二の仮想表示部の第一のハーフミラーと、第三の仮想表示部の第一のハーフミラーは、略平行に配置されていることが好ましい。
【発明の効果】
【0016】
そこで、本発明は、上記課題を鑑み、虚像を重ね合わせることができるヘッドアップディスプレイ装置を提供することができ、更には、複数の方向からも虚像を観測することのできるヘッドアップディスプレイ装置を提供することもできるようになる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【図1】実施形態1に係るヘッドアップディスプレイ装置の概略上面図である。
【図2】実施形態1に係るヘッドアップディスプレイ装置の概略断面図である。
【図3】実施形態1に係るヘッドアップディスプレイ装置の概略断面図である。
【図4】実施形態2に係るヘッドアップディスプレイ装置の概略上面図である。
【図5】実施形態2に係るヘッドアップディスプレイ装置の概略断面図である。
【図6】実施形態2に係るヘッドアップディスプレイ装置の概略断面図である。
【図7】実施形態3に係るヘッドアップディスプレイ装置の概略上面図である。
【図8】実施形態3に係るヘッドアップディスプレイ装置の概略断面図である。
【図9】実施形態3に係るヘッドアップディスプレイ装置の概略断面図である。
【図10】実施形態4に係るヘッドアップディスプレイ装置の概略上面図である。
【図11】実施形態4に係るヘッドアップディスプレイ装置の概略断面図である。
【図12】実施形態4に係るヘッドアップディスプレイ装置の概略断面図である。
【図13】実施形態5に係るヘッドアップディスプレイ装置の概略上面図である。
【図14】実施形態5に係るヘッドアップディスプレイ装置の概略断面図である。
【図15】実施形態5に係るヘッドアップディスプレイ装置の概略断面図である。
【図16】実施形態6に係るヘッドアップディスプレイ装置の概略上面図である。
【図17】実施形態6に係るヘッドアップディスプレイ装置の概略断面図である。
【図18】実施形態6に係るヘッドアップディスプレイ装置の概略断面図である。
【図19】実施形態7に係るヘッドアップディスプレイ装置の概略上面図である。
【図20】実施形態7に係るヘッドアップディスプレイ装置の概略断面図である。
【図21】実施形態7に係るヘッドアップディスプレイ装置の概略断面図である。
【図22】実施形態8に係るヘッドアップディスプレイ装置の概略上面図である。
【図23】実施形態8に係るヘッドアップディスプレイ装置の概略断面図である。
【図24】実施形態8に係るヘッドアップディスプレイ装置の概略断面図である。
【図25】実施形態の補足に係る枠部材の説明図である。
【図26】実施形態9に係るヘッドアップディスプレイ装置の概略上面図である。
【図27】実施形態9に係るヘッドアップディスプレイ装置の概略断面図である。
【図28】実施形態9に係るヘッドアップディスプレイ装置の概略断面図である。
【発明を実施するための最良の形態】
【0018】
以下、本発明の実施形態について図面を参照しつつ説明する。ただし、本発明は多くの異なる態様で実施することが可能であり、以下に示す実施形態に限定されるものではない。なお、本明細書においては同一又は同様の機能を有する部分には同一の符号を付し、その繰り返しの説明は省略する。
【0019】
(実施形態1)
図1は、本実施形態に係るヘッドアップディスプレイ装置(以下「本装置」という。)1を上から見た場合の概略図であり、図2は、本装置を横から(短辺方向に沿って)見た場合の概略断面図であり、図3は、本装置を横から(長辺方向に沿って)見た場合の概略断面図である。
【0020】
本装置1は、これらの図で示すように、長方形の表示面21を有する表示装置2と、表示装置の表示面の長辺方向22に沿って、表示装置2上に配置される第一の仮想表示部3及び第二の仮想表示部4と、を有する。
【0021】
本実施形態において、表示装置2は、表示面21に映像を表示することのできる装置であって、一般に市販されている表示装置を利用することができる。表示装置の例としては、例えば液晶ディスプレイ装置、プラズマディスプレイ装置等を挙げることができるがこれに限定されない。また本実施形態において表示装置2は、上記の通り長方形の表示面21を有する。一般に市販されている表示装置2の表示面21は長方形であり、この長方形を利用することで、虚像91、92を重ね合わせ、更には、複数の方向から虚像を観測することができるようにする。長方形の長辺方向22の長さと短辺方向23の長さの比率は限定されるわけではないが、一般に市販されている表示装置のサイズを考慮すると短辺方向23の長さを1とした場合、1.2以上2.5以下の範囲であることが好ましい。
【0022】
また本実施形態において仮想表示部とは、入射される光のうちの一部を透過し、一部を反射させることで、観測者に虚像を認識させることができるものであり、いわゆるハーフミラー有して構成されている。ここでハーフミラーとは、入射された光のうち一部を透過し、一部を反射することのできるものであって、この機能を有する限りにおいて限定されるわけではないが、ハーフミラーの反射率としては、20%以上80%以下の範囲にあることが好ましく、より好ましくは40%以上60%以下の範囲内である。
【0023】
また本実施形態において、第一の仮想表示部3及び第二の仮想表示部4は、それぞれ、表示装置2の表示面21に対して長辺方向22に約45度傾いた第一のハーフミラー31、41を有して構成され、第一の仮想表示部3の第一のハーフミラー31と、第二の仮想表示部4の第一のハーフミラー41は、略平行に配置されている。ここで仮想表示部及びハーフミラーにおいて「第一の」及び「第二の」と表記しているが、これは、複数ある仮想表示部及びハーフミラーを区別するために用いる表記であり、機能に対する特別な意味を持たせることを、原則として意図したものではない。ここで「略平行」とは、完全に平行であることが好ましいが、数度程度の誤差は許容することを意味する。具体的には、二つのハーフミラーのなす角度が5度以下であることをいう(以下「略平行」という場合において同様である。)。
【0024】
本実施形態において、第一の仮想表示部3の第一のハーフミラー31は、上記の通り、表示装置2の表示面21に対して長辺方向22に約45度傾いて配置されている。このように配置することで、例えば図2で示すように、観測者が長辺方向22の一方から見た場合、位置91に像が存在しているかのように錯覚する。なおここで「約45度」とは、完全に45度であることが好ましいが、数度程度の誤差は許容することを意味するものであって、具体的には40度以上50度以下の範囲にあることをいう(以下「約45度」という場合において同様である。)
【0025】
また本実施形態において、上記の通り、第一の仮想表示部3の第一のハーフミラー31と、第二の仮想表示部4の第一のハーフミラー41は、略平行に配置されている。すなわち、第二の仮想表示部4の第一のハーフミラー41も、表示装置2の表示面21に対して長辺方向22に約45度傾いて配置されている。このようにすると、図2で示すように、長辺方向22の一方からみた場合、位置91だけでなく、位置92においても虚像を確認することができ、虚像を多層で観測することができるようになる。
【0026】
また本実施形態において、第一の仮想表示部3は、表示面21に対して表示面21の短辺方向23に約45度傾かせ、かつ、それぞれがV字型となるよう配置される第二のハーフミラー32及び第三のハーフミラー33を有する。このようにすることで、観測者は長辺方向だけではなく、短辺方向から見た場合、位置93、94に虚像を確認することが可能となり、多面的に虚像を確認することができるといった効果がある。
【0027】
また本実施形態において、第一の仮想表示部3は、表示装置2の表示面21に対して表示面21の長辺方向22に約45度傾かせ、かつ、第一の仮想表示部3における第一のハーフミラー31と対向してV字型となるように配置される第四のハーフミラー34を有する。このようにすることで、長辺側の一方(第二の仮想表示部側)から第一の仮想表示部3を見た場合、観測者に対し位置95に虚像を表示させることができ、更に多方面からの虚像の観測が可能となる。
【0028】
なお本実施形態において、第一の仮想表示部4は、上記の記載及び図面から明らかなように三角形状の第一乃至第四のハーフミラーによって正四角錐を構成しているが、第二の仮想表示部4は、ハーフミラーとしては四角形状の第一のハーフミラー41のみから構成されている。このようにすることで第二の仮想表示部4において虚像をより広く確保することができ、虚像の背景を表示するなどの用途が可能となる。
【0029】
また、本実施形態において、第一の仮想表示部3の第一のハーフミラー31と、第二の仮想表示部4の前記第一のハーフミラー41の高さは等しくなっている。このようにすることで、第一の仮想表示部3によって観測できる虚像と第二の仮想表示部4によって観測できる虚像の高さを併せることが可能となり、虚像を容易に多重化できる。
【0030】
また本実施形態において、第一の仮想表示部3の第一のハーフミラー31と、第二の仮想表示部4の第一のハーフミラー41の下幅は、表示面21の短辺方向23の長さに等しいことが好ましい。このようにすることで表示面21を最大限に利用することができるようになる。
【0031】
以上、本実施形態により、虚像を重ね合わせることができるヘッドアップディスプレイ装置を提供することができ、更には、複数の方向からも虚像を観測することのできるヘッドアップディスプレイ装置を提供することができる。なお本実施形態の虚像の表示において、表示装置は、第一の仮想表示部3の下部、及び第二の仮想表示部4の下部にそれぞれ異なる映像を表示させる。この結果、第一の仮想表示部3、及び第二の仮想表示部4にそれぞれ異なる虚像を表示させることが可能となり、多彩な表示が可能となる。
【0032】
(実施形態2)
本実施形態に係るヘッドアップディスプレイ装置(以下「本装置」という。)1の概略上面図を図4に、本装置を横から(短辺方向に沿って)見た場合の概略断面図を図5、本装置を横から(長辺方向に沿って)見た場合の概略断面図を図6にそれぞれ示す。
【0033】
本実施形態に係るヘッドアップディスプレイ装置は、上記実施形態1とほぼ同様であるが、第一の仮想表示部3における第四のハーフミラー34を設けず、第二のハーフミラー32、第三のハーフミラー33に台形状のハーフミラーを採用している点が異なる。
【0034】
本実施形態によると、長辺方向からは一方からのみ虚像を観測できることとなるが、第二のハーフミラー32及び第三のハーフミラー33を広く確保することができるため、短辺方向からの虚像をより大きく表示させることができるようになるといった効果がある。さらに、第四のハーフミラー34を設けないことで第一の仮想表示部3が開口部を有する構成となっているため、展示者はこの開口部35から第一の仮想表示部3内に展示小物を簡単に置くことができる。このようにすれば展示小物と虚像とを重ね合わせ、より多彩な展示を行なうことができるといった効果がある。なおこの開口部35には、ガラス等の透明な部材を蓋として配置することができる。
【0035】
(実施形態3)
本実施形態に係るヘッドアップディスプレイ装置(以下「本装置」という。)1の概略上面図を図7に、本装置を横から(短辺方向に沿って)見た場合の概略断面図を図8、本装置を横から(長辺方向に沿って)見た場合の概略断面図を図9にそれぞれ示す。
【0036】
本実施形態はほぼ実施形態1と同様であるが、表示装置2の表示面21の上に、更に、長辺方向に沿って、第三の仮想表示部5を有する点が実施形態1と異なる。なお本実施形態における第三の仮想表示部5は、第二の仮想表示部4とで第一の仮想表示部3を挟むように構成されている。
【0037】
本実施形態に係る第三の仮想表示部5は、表示装置2の表示面21に対して長辺方向22に約45度傾いた第一のハーフミラー51を有して構成されている。第三の仮想表示部5は、第二の仮想表示部4とは構成がほぼ同じであり、その配置が異なるだけである。本実施形態では第一の仮想表示部3の第一のハーフミラー31と、第二の仮想表示部4の第一のハーフミラー41と、第三の仮想表示部5の第一のハーフミラー51は、略平行に配置されている。なお「略平行」及び「約45度」の意味は、上記実施形態1と同様である。
【0038】
また本実施形態では第一の仮想表示部3、第二の仮想表示部4、第三の仮想表示部5の高さは統一してある。このようにすることで、虚像91、92、93の高さを容易に合わせることができるといった利点がある。
【0039】
以上、本実施形態によると、上記実施形態1の効果に加え、より多くの虚像を重ね合わせた表示が可能となるといった効果がある。
【0040】
(実施形態4)
本実施形態に係るヘッドアップディスプレイ装置(以下「本装置」という。)1の概略上面図を図10に、本装置を横から(短辺方向に沿って)見た場合の概略断面図を図11、本装置を横から(長辺方向に沿って)見た場合の概略断面図を図12にそれぞれ示す。
【0041】
本実施形態はほぼ実施形態3と同様であるが、第二の仮想表示部4の第一のハーフミラー41と第三の仮想表示部5の第一のハーフミラー51の高さが同じであるが、第一の仮想表示部3における第一のハーフミラー31の高さよりも低く設定されていることが実施形態3と異なる。このようにすることで、一般的なディスプレイサイズにおいても三つの仮想表示部を設けることが可能となり、多重の虚像の表示が可能となるといった効果がある。
【0042】
なお本実施形態では第二の仮想表示部4の第一のハーフミラー41と第三の仮想表示部5の第一のハーフミラー51の高さを同じくしたが、第一乃至第三の仮想表示部の高さは適宜調整可能であり、いずれも異なる高さとすることもできるし、同じくすることもできる。この調節により、より様々なサイズの表示装置に対応した仮想表示を行なわせることができる。
【0043】
(実施形態5)
本実施形態に係るヘッドアップディスプレイ装置(以下「本装置」という。)1の概略上面図を図13に、本装置を横から(短辺方向に沿って)見た場合の概略断面図を図14、本装置を横から(長辺方向に沿って)見た場合の概略断面図を図15にそれぞれ示す。
【0044】
本実施形態はほぼ実施形態4と同様であるが、第三の仮想表示部5の第一のハーフミラー51の向きが、表示面21の長辺方向22を基準として反対に配置されている点が異なる。このようにすることで、長辺方向のいずれの方向からであっても多重の虚像を確認することができるといった効果がある。
【0045】
なお本実施形態では第二の仮想表示部4の第一のハーフミラー41と第三の仮想表示部5の第一のハーフミラー51の高さを同じくしているが、本実施形態と上記実施形態3、4で示している通り、第一乃至第三の仮想表示部の高さは適宜調整可能であり、いずれも異なる高さとすることもできるし、同じくすることもできる。
【0046】
(実施形態6)
本実施形態に係るヘッドアップディスプレイ装置(以下「本装置」という。)1の概略上面図を図16に、本装置を横から(短辺方向に沿って)見た場合の概略断面図を図17、本装置を横から(長辺方向に沿って)見た場合の概略断面図を図18にそれぞれ示す。
【0047】
本実施形態はほぼ実施形態4と同様であるが、第一の仮想表示部3の第一のハーフミラー31、第二のハーフミラー32、第三のハーフミラー33、第四のハーフミラー34が台形状であって、第一の仮想表示部3の上部が四角形状の窓36を有していることが異なる。このようにすることで、第一の仮想表示部3の下幅等サイズを確保した上で、高さを調整することが可能となり、表示面21を有効に活用することができる一方、第一の仮想表示部3の高さを第二の仮想表示部4、第三の仮想表示部5と併せることが可能となり、設計の自由度が向上するとともに、四角形状の窓36を有することでこの窓から展示小物を配置させることができるようになる。もちろん、この四角形状の窓36の部分に別途ガラス等の板状部材を蓋として設けておくことは可能である。
【0048】
なお本実施形態では、第二の仮想表示部4の第一のハーフミラー41と第三の仮想表示部5の第一のハーフミラー51の高さを同じくしたが、上記実施形態の記載から把握できる通り、第一乃至第三の仮想表示部の高さは適宜調整可能であり、いずれも異なる高さとすることもできるし、同じくすることもできる。
【0049】
(実施形態7)
本実施形態に係るヘッドアップディスプレイ装置(以下「本装置」という。)1の概略上面図を図19に、本装置を横から(短辺方向に沿って)見た場合の概略断面図を図20、本装置を横から(長辺方向に沿って)見た場合の概略断面図を図21にそれぞれ示す。
【0050】
本実施形態はほぼ実施形態5と同様であるが、第一の仮想表示部3の第一のハーフミラー31、第二のハーフミラー32、第三のハーフミラー33、第四のハーフミラー34が台形状であって、第一の仮想表示部3の上部が四角形状の窓36を有していることが異なる。このようにすることで、第一の仮想表示部3の下幅等サイズを確保した上で、高さを調整することが可能となり、表示面21を有効に活用することができる一方、第一の仮想表示部3の高さを第二の仮想表示部4、第三の仮想表示部5と併せることが可能となり、設計の自由度が向上するとともに、四角形状の窓36を有することでこの窓から展示小物を配置させることができるようになる。もちろん、この四角形状の窓36の部分に別途ガラス等の板状部材を蓋として設けておくことは可能である。
【0051】
なお本実施形態では、第二の仮想表示部4の第一のハーフミラー41と第三の仮想表示部5の第一のハーフミラー51の高さを同じくしたが、上記実施形態の記載から把握できる通り、第一乃至第三の仮想表示部の高さは適宜調整可能であり、いずれも異なる高さとすることもできるし、同じくすることもできる。
【0052】
(実施形態8)
本実施形態に係るヘッドアップディスプレイ装置(以下「本装置」という。)1の概略上面図を図22に、本装置を横から(短辺方向に沿って)見た場合の概略断面図を図23、本装置を横から(長辺方向に沿って)見た場合の概略断面図を図24にそれぞれ示す。
【0053】
本実施形態はほぼ実施形態2と同様であるが、第一の仮想表示部3の第一のハーフミラー31が台形状であって、第一の仮想表示部3の上部が四角形状の窓36を有していることが異なる。このようにすることで、第一の仮想表示部3の下幅等サイズを確保した上で、高さを調整することが可能となり表示面21を有効に活用することができる一方、第一の仮想表示部3の高さを第二の仮想表示部4、第三の仮想表示部5と併せることが可能となり、設計の自由度が向上するとともに、開口部35及び四角形状の窓36を有することでこの開口部及び窓から展示小物を配置させることができるようになる。もちろん、この四角形状の窓36の部分に別途ガラス等の板状部材を蓋として設けておくことは可能である。
【0054】
(実施形態1乃至8についての補足)
上記実施形態1乃至8におけるヘッドアップディスプレイ装置は、いずれも表示装置上に複数の仮想表示部を配置していることが特徴となっており、ハーフミラーの下辺が表示装置側にある。したがって、複数の仮想表示装置の位置関係を安定的に固定するためには、表示装置に対して固定すること等が好ましい。しかしながら、持ち運びの観点、他の表示装置との組合せ等の観点から、複数の仮想表示部のみを固定しておくことが好ましい場合もある。このような場合、例えば、複数の仮想表示部の下辺部分を共通に接続する棒状の枠部材を組み合わせて構成することも可能である。この場合の例を例えば図25に示しておく。なお本図は上記実施形態1における枠部材の例である。このようにすると、表示装置に対し取り外しが可能となるだけでなく、仮想表示部のいずれの側(下辺側及び頂点側)にも表示装置を配置することができるようにもなるといった効果がある。
【0055】
(実施形態9)
本実施形態に係るヘッドアップディスプレイ装置(以下「本装置」という。)1の概略上面図(表示装置を非表示とした場合)を図26に、本装置を横から(短辺方向に沿って)見た場合の概略断面図を図27、本装置を横から(長辺方向に沿って)見た場合の概略断面図を図28にそれぞれ示す。
【0056】
本実施形態はほぼ実施形態1と同様であるが、表示装置2と第一の仮想表示部3及び第二の仮想表示部4の配置関係が異なる。具体的には、上記実施形態1では、第一の仮想表示部3のハーフミラーが三角形状であって、その底辺部分が表示装置側となるよう配置されているが、本実施形態では逆に、頂点部分が表示装置側となるよう配置されている点が特徴となっている。なおこの場合、第一の仮想表示部3及び第二の仮想表示部4を支持するための支持板6を設けて、これら仮想表示部を固定配置しておくようにしておくことが好ましい。
【0057】
本装置1は、このようにすることで第一の仮想表示部3及び第二の仮想表示部4の配置関係を固定することができるため、表示装置に直接固定しなくてよくなるといった効果がある。さらに、支持板6に穴を開け、開閉可能な蓋を用いることで、例えば図28で示すように、第一の仮想表示部3内に展示小物を配置することが容易になるといった効果がある。
【0058】
なお、本実施形態では、実施形態1の変形例として表示装置の配置を逆転させた例を説明しているが、上記実施形態1に限られず、上記実施形態2乃至8に対しても同様に応用が可能であることは言うまでもない。特に、上記実施形態において、第一乃至第三の仮想表示部の高さを揃えるような場合、更に開口部を設けているような場合には、表示装置状に安定的に第一乃至第三の仮想表示部を配置し、より見やすい多重の虚像の表示を行なうことが可能となるといった効果がある。
【産業上の利用可能性】
【0059】
本発明は、ヘッドアップディスプレイ装置として産業上の利用可能性がある。
【技術分野】
【0001】
本発明は、ヘッドアップディスプレイ装置に関する。
【背景技術】
【0002】
ヘッドアップディスプレイ装置とは、人間の視野に直接情報を映し出すことのできる装置であって、ハーフミラーを表示面に対して傾かせて配置し、表示面に略平行な方向からハーフミラーを観察することで、表示面に表示させた映像があたかも空中に浮かんでいるかのように虚像を見せることのできる装置である。このヘッドアップディスプレイ装置は、例えば航空の分野において、パイロットの前面に配置されるフロントガラス等を利用して虚像を表示し、パイロットの視野を遮ることなくこの虚像をパイロットの視野中の構造物等と重ね合わせ、パイロットの操作を支援する用途等に用いられている。
【0003】
ところで近年、上記用途だけでなく、展示会等の他分野への応用も検討されている。例えば、下記特許文献1には、V字型をなす2つのハーフミラーと、このV字の開口部に映像表示面を向けたヘッドアップディスプレイ装置が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特許第2616716号明細書
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上記特許文献1に記載の技術で示されるヘッドアップディスプレイ装置は、虚像を単層で配置することができるに過ぎない。更に、上記ヘッドアップディスプレイ装置では、一方向(及びその逆方向)からのみ虚像の観測が可能であるに過ぎない。すなわち、虚像を重ね合わせることができ、また、他の方向からも観測することができればより高度な表示が可能となる。
【0006】
そこで、本発明は、上記課題を鑑み、虚像を重ね合わせることができるヘッドアップディスプレイ装置を提供することを目的とする。更には、複数の方向からも虚像を観測することのできるヘッドアップディスプレイ装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決する第一の観点に係るヘッドアップディスプレイ装置は、長方形の表示面を有する表示装置と、表示装置の表示面の長辺方向に沿って、表示装置上に配置される第一の仮想表示部及び第二の仮想表示部と、を有する。
【0008】
この観点において、限定されるわけではないが、第一の仮想表示部及び第二の仮想表示部は、それぞれ、表示装置の表示面に対して長辺方向に約45度傾いた第一のハーフミラーを有して構成され、第一の仮想表示部の第一のハーフミラーと、第二の仮想表示部の第一のハーフミラーは、略平行に配置されていることが好ましい。
【0009】
またこの観点において、限定されるわけではないが、第一の仮想表示部は、表示面に対して表示面の短辺方向に約45度傾かせ、かつ、それぞれがV字型となるよう配置される第二のハーフミラー及び第三のハーフミラーを有することが好ましい。
【0010】
またこの観点において、限定されるわけではないが、第一の仮想表示部は、表示部に対して表示面の長辺方向に約45度傾かせ、かつ、第一の仮想表示部における第一のハーフミラーと対抗して配置される第四のハーフミラーを有することが好ましい。
【0011】
またこの観点において、限定されるわけではないが、第一の仮想表示部の第一のハーフミラーと、第二の仮想表示部の第一のハーフミラーの高さが等しいことが好ましい。
【0012】
またこの観点において、限定されるわけではないが、第一の仮想表示部の第一のハーフミラーと、第二の仮想表示部の第一のハーフミラーの下幅は、表示面の短辺の長さに等しいことが好ましい。
【0013】
またこの観点において、限定されるわけではないが、第一の仮想表示部は、第一乃至第四のハーフミラーにより四角錐形状となっていることが好ましい。
【0014】
またこの観点において、限定されるわけではないが、表示装置の表示面の長辺方向に沿って、更に、第三の仮想表示部と、を有することが好ましい。
【0015】
またこの観点において、限定されるわけではないが、表示装置の前記表示面の長辺方向に沿って、更に、第三の仮想表示部と、を有し、第三の仮想表示部は、表示装置の表示面に対して長辺方向に約45度傾いた第一のハーフミラーを有して構成され、第一の仮想表示部の前記第一のハーフミラーと、第二の仮想表示部の第一のハーフミラーと、第三の仮想表示部の第一のハーフミラーは、略平行に配置されていることが好ましい。
【発明の効果】
【0016】
そこで、本発明は、上記課題を鑑み、虚像を重ね合わせることができるヘッドアップディスプレイ装置を提供することができ、更には、複数の方向からも虚像を観測することのできるヘッドアップディスプレイ装置を提供することもできるようになる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【図1】実施形態1に係るヘッドアップディスプレイ装置の概略上面図である。
【図2】実施形態1に係るヘッドアップディスプレイ装置の概略断面図である。
【図3】実施形態1に係るヘッドアップディスプレイ装置の概略断面図である。
【図4】実施形態2に係るヘッドアップディスプレイ装置の概略上面図である。
【図5】実施形態2に係るヘッドアップディスプレイ装置の概略断面図である。
【図6】実施形態2に係るヘッドアップディスプレイ装置の概略断面図である。
【図7】実施形態3に係るヘッドアップディスプレイ装置の概略上面図である。
【図8】実施形態3に係るヘッドアップディスプレイ装置の概略断面図である。
【図9】実施形態3に係るヘッドアップディスプレイ装置の概略断面図である。
【図10】実施形態4に係るヘッドアップディスプレイ装置の概略上面図である。
【図11】実施形態4に係るヘッドアップディスプレイ装置の概略断面図である。
【図12】実施形態4に係るヘッドアップディスプレイ装置の概略断面図である。
【図13】実施形態5に係るヘッドアップディスプレイ装置の概略上面図である。
【図14】実施形態5に係るヘッドアップディスプレイ装置の概略断面図である。
【図15】実施形態5に係るヘッドアップディスプレイ装置の概略断面図である。
【図16】実施形態6に係るヘッドアップディスプレイ装置の概略上面図である。
【図17】実施形態6に係るヘッドアップディスプレイ装置の概略断面図である。
【図18】実施形態6に係るヘッドアップディスプレイ装置の概略断面図である。
【図19】実施形態7に係るヘッドアップディスプレイ装置の概略上面図である。
【図20】実施形態7に係るヘッドアップディスプレイ装置の概略断面図である。
【図21】実施形態7に係るヘッドアップディスプレイ装置の概略断面図である。
【図22】実施形態8に係るヘッドアップディスプレイ装置の概略上面図である。
【図23】実施形態8に係るヘッドアップディスプレイ装置の概略断面図である。
【図24】実施形態8に係るヘッドアップディスプレイ装置の概略断面図である。
【図25】実施形態の補足に係る枠部材の説明図である。
【図26】実施形態9に係るヘッドアップディスプレイ装置の概略上面図である。
【図27】実施形態9に係るヘッドアップディスプレイ装置の概略断面図である。
【図28】実施形態9に係るヘッドアップディスプレイ装置の概略断面図である。
【発明を実施するための最良の形態】
【0018】
以下、本発明の実施形態について図面を参照しつつ説明する。ただし、本発明は多くの異なる態様で実施することが可能であり、以下に示す実施形態に限定されるものではない。なお、本明細書においては同一又は同様の機能を有する部分には同一の符号を付し、その繰り返しの説明は省略する。
【0019】
(実施形態1)
図1は、本実施形態に係るヘッドアップディスプレイ装置(以下「本装置」という。)1を上から見た場合の概略図であり、図2は、本装置を横から(短辺方向に沿って)見た場合の概略断面図であり、図3は、本装置を横から(長辺方向に沿って)見た場合の概略断面図である。
【0020】
本装置1は、これらの図で示すように、長方形の表示面21を有する表示装置2と、表示装置の表示面の長辺方向22に沿って、表示装置2上に配置される第一の仮想表示部3及び第二の仮想表示部4と、を有する。
【0021】
本実施形態において、表示装置2は、表示面21に映像を表示することのできる装置であって、一般に市販されている表示装置を利用することができる。表示装置の例としては、例えば液晶ディスプレイ装置、プラズマディスプレイ装置等を挙げることができるがこれに限定されない。また本実施形態において表示装置2は、上記の通り長方形の表示面21を有する。一般に市販されている表示装置2の表示面21は長方形であり、この長方形を利用することで、虚像91、92を重ね合わせ、更には、複数の方向から虚像を観測することができるようにする。長方形の長辺方向22の長さと短辺方向23の長さの比率は限定されるわけではないが、一般に市販されている表示装置のサイズを考慮すると短辺方向23の長さを1とした場合、1.2以上2.5以下の範囲であることが好ましい。
【0022】
また本実施形態において仮想表示部とは、入射される光のうちの一部を透過し、一部を反射させることで、観測者に虚像を認識させることができるものであり、いわゆるハーフミラー有して構成されている。ここでハーフミラーとは、入射された光のうち一部を透過し、一部を反射することのできるものであって、この機能を有する限りにおいて限定されるわけではないが、ハーフミラーの反射率としては、20%以上80%以下の範囲にあることが好ましく、より好ましくは40%以上60%以下の範囲内である。
【0023】
また本実施形態において、第一の仮想表示部3及び第二の仮想表示部4は、それぞれ、表示装置2の表示面21に対して長辺方向22に約45度傾いた第一のハーフミラー31、41を有して構成され、第一の仮想表示部3の第一のハーフミラー31と、第二の仮想表示部4の第一のハーフミラー41は、略平行に配置されている。ここで仮想表示部及びハーフミラーにおいて「第一の」及び「第二の」と表記しているが、これは、複数ある仮想表示部及びハーフミラーを区別するために用いる表記であり、機能に対する特別な意味を持たせることを、原則として意図したものではない。ここで「略平行」とは、完全に平行であることが好ましいが、数度程度の誤差は許容することを意味する。具体的には、二つのハーフミラーのなす角度が5度以下であることをいう(以下「略平行」という場合において同様である。)。
【0024】
本実施形態において、第一の仮想表示部3の第一のハーフミラー31は、上記の通り、表示装置2の表示面21に対して長辺方向22に約45度傾いて配置されている。このように配置することで、例えば図2で示すように、観測者が長辺方向22の一方から見た場合、位置91に像が存在しているかのように錯覚する。なおここで「約45度」とは、完全に45度であることが好ましいが、数度程度の誤差は許容することを意味するものであって、具体的には40度以上50度以下の範囲にあることをいう(以下「約45度」という場合において同様である。)
【0025】
また本実施形態において、上記の通り、第一の仮想表示部3の第一のハーフミラー31と、第二の仮想表示部4の第一のハーフミラー41は、略平行に配置されている。すなわち、第二の仮想表示部4の第一のハーフミラー41も、表示装置2の表示面21に対して長辺方向22に約45度傾いて配置されている。このようにすると、図2で示すように、長辺方向22の一方からみた場合、位置91だけでなく、位置92においても虚像を確認することができ、虚像を多層で観測することができるようになる。
【0026】
また本実施形態において、第一の仮想表示部3は、表示面21に対して表示面21の短辺方向23に約45度傾かせ、かつ、それぞれがV字型となるよう配置される第二のハーフミラー32及び第三のハーフミラー33を有する。このようにすることで、観測者は長辺方向だけではなく、短辺方向から見た場合、位置93、94に虚像を確認することが可能となり、多面的に虚像を確認することができるといった効果がある。
【0027】
また本実施形態において、第一の仮想表示部3は、表示装置2の表示面21に対して表示面21の長辺方向22に約45度傾かせ、かつ、第一の仮想表示部3における第一のハーフミラー31と対向してV字型となるように配置される第四のハーフミラー34を有する。このようにすることで、長辺側の一方(第二の仮想表示部側)から第一の仮想表示部3を見た場合、観測者に対し位置95に虚像を表示させることができ、更に多方面からの虚像の観測が可能となる。
【0028】
なお本実施形態において、第一の仮想表示部4は、上記の記載及び図面から明らかなように三角形状の第一乃至第四のハーフミラーによって正四角錐を構成しているが、第二の仮想表示部4は、ハーフミラーとしては四角形状の第一のハーフミラー41のみから構成されている。このようにすることで第二の仮想表示部4において虚像をより広く確保することができ、虚像の背景を表示するなどの用途が可能となる。
【0029】
また、本実施形態において、第一の仮想表示部3の第一のハーフミラー31と、第二の仮想表示部4の前記第一のハーフミラー41の高さは等しくなっている。このようにすることで、第一の仮想表示部3によって観測できる虚像と第二の仮想表示部4によって観測できる虚像の高さを併せることが可能となり、虚像を容易に多重化できる。
【0030】
また本実施形態において、第一の仮想表示部3の第一のハーフミラー31と、第二の仮想表示部4の第一のハーフミラー41の下幅は、表示面21の短辺方向23の長さに等しいことが好ましい。このようにすることで表示面21を最大限に利用することができるようになる。
【0031】
以上、本実施形態により、虚像を重ね合わせることができるヘッドアップディスプレイ装置を提供することができ、更には、複数の方向からも虚像を観測することのできるヘッドアップディスプレイ装置を提供することができる。なお本実施形態の虚像の表示において、表示装置は、第一の仮想表示部3の下部、及び第二の仮想表示部4の下部にそれぞれ異なる映像を表示させる。この結果、第一の仮想表示部3、及び第二の仮想表示部4にそれぞれ異なる虚像を表示させることが可能となり、多彩な表示が可能となる。
【0032】
(実施形態2)
本実施形態に係るヘッドアップディスプレイ装置(以下「本装置」という。)1の概略上面図を図4に、本装置を横から(短辺方向に沿って)見た場合の概略断面図を図5、本装置を横から(長辺方向に沿って)見た場合の概略断面図を図6にそれぞれ示す。
【0033】
本実施形態に係るヘッドアップディスプレイ装置は、上記実施形態1とほぼ同様であるが、第一の仮想表示部3における第四のハーフミラー34を設けず、第二のハーフミラー32、第三のハーフミラー33に台形状のハーフミラーを採用している点が異なる。
【0034】
本実施形態によると、長辺方向からは一方からのみ虚像を観測できることとなるが、第二のハーフミラー32及び第三のハーフミラー33を広く確保することができるため、短辺方向からの虚像をより大きく表示させることができるようになるといった効果がある。さらに、第四のハーフミラー34を設けないことで第一の仮想表示部3が開口部を有する構成となっているため、展示者はこの開口部35から第一の仮想表示部3内に展示小物を簡単に置くことができる。このようにすれば展示小物と虚像とを重ね合わせ、より多彩な展示を行なうことができるといった効果がある。なおこの開口部35には、ガラス等の透明な部材を蓋として配置することができる。
【0035】
(実施形態3)
本実施形態に係るヘッドアップディスプレイ装置(以下「本装置」という。)1の概略上面図を図7に、本装置を横から(短辺方向に沿って)見た場合の概略断面図を図8、本装置を横から(長辺方向に沿って)見た場合の概略断面図を図9にそれぞれ示す。
【0036】
本実施形態はほぼ実施形態1と同様であるが、表示装置2の表示面21の上に、更に、長辺方向に沿って、第三の仮想表示部5を有する点が実施形態1と異なる。なお本実施形態における第三の仮想表示部5は、第二の仮想表示部4とで第一の仮想表示部3を挟むように構成されている。
【0037】
本実施形態に係る第三の仮想表示部5は、表示装置2の表示面21に対して長辺方向22に約45度傾いた第一のハーフミラー51を有して構成されている。第三の仮想表示部5は、第二の仮想表示部4とは構成がほぼ同じであり、その配置が異なるだけである。本実施形態では第一の仮想表示部3の第一のハーフミラー31と、第二の仮想表示部4の第一のハーフミラー41と、第三の仮想表示部5の第一のハーフミラー51は、略平行に配置されている。なお「略平行」及び「約45度」の意味は、上記実施形態1と同様である。
【0038】
また本実施形態では第一の仮想表示部3、第二の仮想表示部4、第三の仮想表示部5の高さは統一してある。このようにすることで、虚像91、92、93の高さを容易に合わせることができるといった利点がある。
【0039】
以上、本実施形態によると、上記実施形態1の効果に加え、より多くの虚像を重ね合わせた表示が可能となるといった効果がある。
【0040】
(実施形態4)
本実施形態に係るヘッドアップディスプレイ装置(以下「本装置」という。)1の概略上面図を図10に、本装置を横から(短辺方向に沿って)見た場合の概略断面図を図11、本装置を横から(長辺方向に沿って)見た場合の概略断面図を図12にそれぞれ示す。
【0041】
本実施形態はほぼ実施形態3と同様であるが、第二の仮想表示部4の第一のハーフミラー41と第三の仮想表示部5の第一のハーフミラー51の高さが同じであるが、第一の仮想表示部3における第一のハーフミラー31の高さよりも低く設定されていることが実施形態3と異なる。このようにすることで、一般的なディスプレイサイズにおいても三つの仮想表示部を設けることが可能となり、多重の虚像の表示が可能となるといった効果がある。
【0042】
なお本実施形態では第二の仮想表示部4の第一のハーフミラー41と第三の仮想表示部5の第一のハーフミラー51の高さを同じくしたが、第一乃至第三の仮想表示部の高さは適宜調整可能であり、いずれも異なる高さとすることもできるし、同じくすることもできる。この調節により、より様々なサイズの表示装置に対応した仮想表示を行なわせることができる。
【0043】
(実施形態5)
本実施形態に係るヘッドアップディスプレイ装置(以下「本装置」という。)1の概略上面図を図13に、本装置を横から(短辺方向に沿って)見た場合の概略断面図を図14、本装置を横から(長辺方向に沿って)見た場合の概略断面図を図15にそれぞれ示す。
【0044】
本実施形態はほぼ実施形態4と同様であるが、第三の仮想表示部5の第一のハーフミラー51の向きが、表示面21の長辺方向22を基準として反対に配置されている点が異なる。このようにすることで、長辺方向のいずれの方向からであっても多重の虚像を確認することができるといった効果がある。
【0045】
なお本実施形態では第二の仮想表示部4の第一のハーフミラー41と第三の仮想表示部5の第一のハーフミラー51の高さを同じくしているが、本実施形態と上記実施形態3、4で示している通り、第一乃至第三の仮想表示部の高さは適宜調整可能であり、いずれも異なる高さとすることもできるし、同じくすることもできる。
【0046】
(実施形態6)
本実施形態に係るヘッドアップディスプレイ装置(以下「本装置」という。)1の概略上面図を図16に、本装置を横から(短辺方向に沿って)見た場合の概略断面図を図17、本装置を横から(長辺方向に沿って)見た場合の概略断面図を図18にそれぞれ示す。
【0047】
本実施形態はほぼ実施形態4と同様であるが、第一の仮想表示部3の第一のハーフミラー31、第二のハーフミラー32、第三のハーフミラー33、第四のハーフミラー34が台形状であって、第一の仮想表示部3の上部が四角形状の窓36を有していることが異なる。このようにすることで、第一の仮想表示部3の下幅等サイズを確保した上で、高さを調整することが可能となり、表示面21を有効に活用することができる一方、第一の仮想表示部3の高さを第二の仮想表示部4、第三の仮想表示部5と併せることが可能となり、設計の自由度が向上するとともに、四角形状の窓36を有することでこの窓から展示小物を配置させることができるようになる。もちろん、この四角形状の窓36の部分に別途ガラス等の板状部材を蓋として設けておくことは可能である。
【0048】
なお本実施形態では、第二の仮想表示部4の第一のハーフミラー41と第三の仮想表示部5の第一のハーフミラー51の高さを同じくしたが、上記実施形態の記載から把握できる通り、第一乃至第三の仮想表示部の高さは適宜調整可能であり、いずれも異なる高さとすることもできるし、同じくすることもできる。
【0049】
(実施形態7)
本実施形態に係るヘッドアップディスプレイ装置(以下「本装置」という。)1の概略上面図を図19に、本装置を横から(短辺方向に沿って)見た場合の概略断面図を図20、本装置を横から(長辺方向に沿って)見た場合の概略断面図を図21にそれぞれ示す。
【0050】
本実施形態はほぼ実施形態5と同様であるが、第一の仮想表示部3の第一のハーフミラー31、第二のハーフミラー32、第三のハーフミラー33、第四のハーフミラー34が台形状であって、第一の仮想表示部3の上部が四角形状の窓36を有していることが異なる。このようにすることで、第一の仮想表示部3の下幅等サイズを確保した上で、高さを調整することが可能となり、表示面21を有効に活用することができる一方、第一の仮想表示部3の高さを第二の仮想表示部4、第三の仮想表示部5と併せることが可能となり、設計の自由度が向上するとともに、四角形状の窓36を有することでこの窓から展示小物を配置させることができるようになる。もちろん、この四角形状の窓36の部分に別途ガラス等の板状部材を蓋として設けておくことは可能である。
【0051】
なお本実施形態では、第二の仮想表示部4の第一のハーフミラー41と第三の仮想表示部5の第一のハーフミラー51の高さを同じくしたが、上記実施形態の記載から把握できる通り、第一乃至第三の仮想表示部の高さは適宜調整可能であり、いずれも異なる高さとすることもできるし、同じくすることもできる。
【0052】
(実施形態8)
本実施形態に係るヘッドアップディスプレイ装置(以下「本装置」という。)1の概略上面図を図22に、本装置を横から(短辺方向に沿って)見た場合の概略断面図を図23、本装置を横から(長辺方向に沿って)見た場合の概略断面図を図24にそれぞれ示す。
【0053】
本実施形態はほぼ実施形態2と同様であるが、第一の仮想表示部3の第一のハーフミラー31が台形状であって、第一の仮想表示部3の上部が四角形状の窓36を有していることが異なる。このようにすることで、第一の仮想表示部3の下幅等サイズを確保した上で、高さを調整することが可能となり表示面21を有効に活用することができる一方、第一の仮想表示部3の高さを第二の仮想表示部4、第三の仮想表示部5と併せることが可能となり、設計の自由度が向上するとともに、開口部35及び四角形状の窓36を有することでこの開口部及び窓から展示小物を配置させることができるようになる。もちろん、この四角形状の窓36の部分に別途ガラス等の板状部材を蓋として設けておくことは可能である。
【0054】
(実施形態1乃至8についての補足)
上記実施形態1乃至8におけるヘッドアップディスプレイ装置は、いずれも表示装置上に複数の仮想表示部を配置していることが特徴となっており、ハーフミラーの下辺が表示装置側にある。したがって、複数の仮想表示装置の位置関係を安定的に固定するためには、表示装置に対して固定すること等が好ましい。しかしながら、持ち運びの観点、他の表示装置との組合せ等の観点から、複数の仮想表示部のみを固定しておくことが好ましい場合もある。このような場合、例えば、複数の仮想表示部の下辺部分を共通に接続する棒状の枠部材を組み合わせて構成することも可能である。この場合の例を例えば図25に示しておく。なお本図は上記実施形態1における枠部材の例である。このようにすると、表示装置に対し取り外しが可能となるだけでなく、仮想表示部のいずれの側(下辺側及び頂点側)にも表示装置を配置することができるようにもなるといった効果がある。
【0055】
(実施形態9)
本実施形態に係るヘッドアップディスプレイ装置(以下「本装置」という。)1の概略上面図(表示装置を非表示とした場合)を図26に、本装置を横から(短辺方向に沿って)見た場合の概略断面図を図27、本装置を横から(長辺方向に沿って)見た場合の概略断面図を図28にそれぞれ示す。
【0056】
本実施形態はほぼ実施形態1と同様であるが、表示装置2と第一の仮想表示部3及び第二の仮想表示部4の配置関係が異なる。具体的には、上記実施形態1では、第一の仮想表示部3のハーフミラーが三角形状であって、その底辺部分が表示装置側となるよう配置されているが、本実施形態では逆に、頂点部分が表示装置側となるよう配置されている点が特徴となっている。なおこの場合、第一の仮想表示部3及び第二の仮想表示部4を支持するための支持板6を設けて、これら仮想表示部を固定配置しておくようにしておくことが好ましい。
【0057】
本装置1は、このようにすることで第一の仮想表示部3及び第二の仮想表示部4の配置関係を固定することができるため、表示装置に直接固定しなくてよくなるといった効果がある。さらに、支持板6に穴を開け、開閉可能な蓋を用いることで、例えば図28で示すように、第一の仮想表示部3内に展示小物を配置することが容易になるといった効果がある。
【0058】
なお、本実施形態では、実施形態1の変形例として表示装置の配置を逆転させた例を説明しているが、上記実施形態1に限られず、上記実施形態2乃至8に対しても同様に応用が可能であることは言うまでもない。特に、上記実施形態において、第一乃至第三の仮想表示部の高さを揃えるような場合、更に開口部を設けているような場合には、表示装置状に安定的に第一乃至第三の仮想表示部を配置し、より見やすい多重の虚像の表示を行なうことが可能となるといった効果がある。
【産業上の利用可能性】
【0059】
本発明は、ヘッドアップディスプレイ装置として産業上の利用可能性がある。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
長方形の表示面を有する表示装置と、
前記表示装置の前記表示面の長辺方向に沿って、前記表示装置上に配置される第一の仮想表示部及び第二の仮想表示部と、を有するヘッドアップディスプレイ装置。
【請求項2】
前記第一の仮想表示部及び前記第二の仮想表示部は、それぞれ、前記表示装置の前記表示面に対して前記長辺方向に約45度傾いた第一のハーフミラーを有して構成され、
前記第一の仮想表示部の前記第一のハーフミラーと、前記第二の仮想表示部の前記第一のハーフミラーは、略平行に配置されている請求項1記載のヘッドアップディスプレイ装置。
【請求項3】
前記第一の仮想表示部は、前記表示面に対して前記表示面の短辺方向に約45度傾かせ、かつ、それぞれがV字型となるよう配置される第二のハーフミラー及び第三のハーフミラーを有する請求項2記載のヘッドアップディスプレイ装置。
【請求項4】
前記第一の仮想表示部は、前記表示部に対して前記表示面の長辺方向に約45度傾かせ、かつ、前記第一の仮想表示部における前記第一のハーフミラーと対抗して配置される第四のハーフミラーを有する請求項3記載のヘッドアップディスプレイ装置。
【請求項5】
前記第一の仮想表示部の前記第一のハーフミラーと、前記第二の仮想表示部の前記第一のハーフミラーの高さが等しい請求項2記載のヘッドアップディスプレイ装置。
【請求項6】
前記第一の仮想表示部の前記第一のハーフミラーと、前記第二の仮想表示部の前記第一のハーフミラーの下幅は、前記表示面の短辺の長さに等しい請求項2記載のヘッドアップディスプレイ装置。
【請求項7】
前記第一の仮想表示部は、第一乃至第四のハーフミラーにより四角錐形状となっている請求項4記載のヘッドアップディスプレイ装置。
【請求項8】
前記表示装置の前記表示面の長辺方向に沿って、更に、第三の仮想表示部と、を有する請求項1記載のヘッドアップディスプレイ装置。
【請求項9】
前記表示装置の前記表示面の長辺方向に沿って、更に、第三の仮想表示部と、を有し、
前記第三の仮想表示部は、前記表示装置の前記表示面に対して前記長辺方向に約45度傾いた第一のハーフミラーを有して構成され、
前記第一の仮想表示部の前記第一のハーフミラーと、前記第二の仮想表示部の前記第一のハーフミラーと、前記第三の仮想表示部の前記第一のハーフミラーは、略平行に配置されている請求項1記載のヘッドアップディスプレイ装置。
【請求項1】
長方形の表示面を有する表示装置と、
前記表示装置の前記表示面の長辺方向に沿って、前記表示装置上に配置される第一の仮想表示部及び第二の仮想表示部と、を有するヘッドアップディスプレイ装置。
【請求項2】
前記第一の仮想表示部及び前記第二の仮想表示部は、それぞれ、前記表示装置の前記表示面に対して前記長辺方向に約45度傾いた第一のハーフミラーを有して構成され、
前記第一の仮想表示部の前記第一のハーフミラーと、前記第二の仮想表示部の前記第一のハーフミラーは、略平行に配置されている請求項1記載のヘッドアップディスプレイ装置。
【請求項3】
前記第一の仮想表示部は、前記表示面に対して前記表示面の短辺方向に約45度傾かせ、かつ、それぞれがV字型となるよう配置される第二のハーフミラー及び第三のハーフミラーを有する請求項2記載のヘッドアップディスプレイ装置。
【請求項4】
前記第一の仮想表示部は、前記表示部に対して前記表示面の長辺方向に約45度傾かせ、かつ、前記第一の仮想表示部における前記第一のハーフミラーと対抗して配置される第四のハーフミラーを有する請求項3記載のヘッドアップディスプレイ装置。
【請求項5】
前記第一の仮想表示部の前記第一のハーフミラーと、前記第二の仮想表示部の前記第一のハーフミラーの高さが等しい請求項2記載のヘッドアップディスプレイ装置。
【請求項6】
前記第一の仮想表示部の前記第一のハーフミラーと、前記第二の仮想表示部の前記第一のハーフミラーの下幅は、前記表示面の短辺の長さに等しい請求項2記載のヘッドアップディスプレイ装置。
【請求項7】
前記第一の仮想表示部は、第一乃至第四のハーフミラーにより四角錐形状となっている請求項4記載のヘッドアップディスプレイ装置。
【請求項8】
前記表示装置の前記表示面の長辺方向に沿って、更に、第三の仮想表示部と、を有する請求項1記載のヘッドアップディスプレイ装置。
【請求項9】
前記表示装置の前記表示面の長辺方向に沿って、更に、第三の仮想表示部と、を有し、
前記第三の仮想表示部は、前記表示装置の前記表示面に対して前記長辺方向に約45度傾いた第一のハーフミラーを有して構成され、
前記第一の仮想表示部の前記第一のハーフミラーと、前記第二の仮想表示部の前記第一のハーフミラーと、前記第三の仮想表示部の前記第一のハーフミラーは、略平行に配置されている請求項1記載のヘッドアップディスプレイ装置。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図21】
【図22】
【図23】
【図24】
【図25】
【図26】
【図27】
【図28】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図21】
【図22】
【図23】
【図24】
【図25】
【図26】
【図27】
【図28】
【公開番号】特開2013−64900(P2013−64900A)
【公開日】平成25年4月11日(2013.4.11)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−203990(P2011−203990)
【出願日】平成23年9月19日(2011.9.19)
【出願人】(511227945)株式会社ALBEDO (1)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成25年4月11日(2013.4.11)
【国際特許分類】
【出願日】平成23年9月19日(2011.9.19)
【出願人】(511227945)株式会社ALBEDO (1)
【Fターム(参考)】
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