説明

ヘッドホン

【課題】本体部に対しアーム部を装着する耳介の大きさに合わせて移動可能とするスライド機構を有しつつ耳介への良好な装着感が得られるヘッドホンを提供する。
【解決手段】耳介(ER)の大きさに合わせてスライド可能な耳掛け用のアーム部(22)を有して耳介に装着される。スピーカ(41)を備えた第1の筐体部(10)と、アーム部(22)を有し第1の筐体部(10)に形成された摺動面(11c)に沿ってスライド可能とされた第2の筐体部(20)とを備える。摺動面(11c)は、このヘッドホン(50)を使用者の耳介(ER)に装着した際に、前記摺動面を含む面(PL)が前記使用者の頭部と交わるように設定されている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ヘッドホンに係り、特に、耳掛け用のハンガーを備えたヘッドホンに関する。
【背景技術】
【0002】
携帯音楽再生装置の普及に伴い、その装置に接続して音楽を鑑賞するヘッドホン市場も拡大してきている。
ヘッドホンの形態において、スピーカを備えた本体部を耳介の内側に装着する所謂インナーイヤータイプとされ、さらに耳介に掛けるための耳掛け用のハンガーを備えたものが知られている。
この耳掛け用のハンガーを備えたインナーイヤータイプのヘッドホンは、ハンガーを備えないものと比べて、耳介によりしっかりと装着される。例えば、使用者が運動をしても、また、コードが意図せず引っ張られたとしても脱落し難いなどの特徴がある。
【0003】
また、耳介の大きさは個人差が大きいので、耳介の大きさによらず良好に装着できるように、本体部に対してハンガーをスライド自在としたものも知られており、一例が特許文献1に記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開平10−243492号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、特許文献1に記載されたような従来のハンガー付きのヘッドホン101は、本体部102に対してハンガー部103がスライド可能な構造とされているものの、ハンガー部103において耳介に当接させるように形成されたアーム部103aが、耳介ERを包み込む形状にはなっていないものであった。
【0006】
具体的には、図7に模式的に示すように、アーム部103a(特許文献1では棒状部4aと記載されている)は、耳介ERの後方側及び天頂側に当接する部分(図7のAR103の範囲で示す)を有するものの、耳介ERの前方側である耳輪脚ER1に及んでそれを含んで包むようには形成されてない。
従って、耳介ERの大きさに合わせて本体部101に対するアーム部103aの位置を図7の矢印DR101の方向に移動できるものの、耳輪脚ER1まで含めて包まれるようになっていないので、良好な装着感が得にくい場合があった。
【0007】
そこで、本発明が解決しようとする課題は、本体部に対しアーム部を装着する耳介の大きさに合わせて移動可能とするスライド機構を有しつつ耳介への良好な装着感が得られるヘッドホンを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記の課題を解決するために、本願発明は手段として次の1)〜4)の構成を有する。
1) 耳介(ER)の大きさに合わせてスライド可能な耳掛け用のアーム部(22)を有し耳介(ER)に装着され得るヘッドホン(50)において、
スピーカ(41)を備えた第1の筐体部(10)と、
前記アーム部(22)を有し前記第1の筐体部(10)に形成された摺動面(11c)に沿ってスライド可能とされた第2の筐体部(20)とを備え、
前記摺動面(11c)は、前記ヘッドホン(50)を使用者の耳介(ER)に装着した際に、前記摺動面(11c)を含む面(PL)が前記使用者の頭部と交わるように設定されていることを特徴とするヘッドホン(50)である。
2) 前記摺動面(11c)は、前記使用者が直立した状態において、天側に向かうに従って前方に傾斜するよう形成されていることを特徴とする1)に記載のヘッドホン(50)である。
3) 前記アーム部(22)は、前記ヘッドホン(50)が装着された前記耳介(ER)の少なくとも耳輪脚(ER1)に対応する位置を含み前記耳介(ER)に沿う形状で形成されていることを特徴とする1)又は2)に記載のヘッドホン(50)である。
4) 前記第1の筐体部(10)は、前記ヘッドホン(50)を使用者の耳介(ER)に装着した際に外耳道に進入する突起部(12b1)を備えていることを特徴とする1)〜3)のいずれかに記載のヘッドホン(50)である。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、本体部に対しアーム部を装着する耳介の大きさに合わせて移動可能とするスライド機構を有しつつ耳介への良好な装着感が得られる、という効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1】本発明のヘッドホンの実施例を示す外観斜視図である。
【図2】本発明のヘッドホンの実施例の一の状態を示す平面図である。
【図3】本発明のヘッドホンの実施例の二の状態を示す平面図である。
【図4】本発明のヘッドホンの実施例の構造を説明するための一部断面図である。
【図5】本発明のヘッドホンの実施例の構造を説明するための要部斜視図である。
【図6】本発明のヘッドホンの実施例における装着状態を説明するための平面図である。
【図7】従来のヘッドホンを説明するための平面図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
本発明の実施の形態を、好ましい実施例により図1〜図6を用いて説明する。
【0012】
図1は、本発明のヘッドホンの実施例を示す外観斜視図である。
この図1は、そのヘッドホン50を音の放出方向側から見た斜視図であり、詳しくは、ヘッドホン50を左耳に装着した際の、頭内部の後方側から見た斜視図である。
図2は、ヘッドホン50を音の放出方向側から見た平面図である。この図2において、ヘッドホン50は、紙面上下方向が、このヘッドホン50を使用者が耳に装着して直立した際の天地方向に対応する姿勢で描かれている。
【0013】
実施例のヘッドホン50は左耳用である。右耳用のヘッドホンは対称形状となるので、以下の説明では、この左耳用のヘッドホン50を説明する。
【0014】
図1及び図2において、ヘッドホン50は、本体部10と、本体部10に対してスライド面PL(図2参照)と平行な方向にスライド可能とされた耳掛け部20と、を有して構成されている。すなわち、概略第1の筐体部(本体部10)に対して第2の筐体部(耳掛け部20)がスライド可能とされている。
図2に示されるように、スライド面PLは、ヘッドホン50を耳に装着した際に、頭部に対して略直交する面であって、天側に向かうに従って前方に傾斜する面として設定されている。
【0015】
また、耳介へ装着した状態において、水平ライン(グランドライン)GLに対して、図2に示される角度θgが所定の角度となるように基本的に設定される。所定の角度θgは、50°であり、50°±10°の範囲で形成されることが望ましい。耳介へ装着した状態において、耳介が比較的小さい場合は角度θgが50°より大きくなる傾向にあり、比較的大きい場合は角度θgが50°より小さくなる傾向にある。
【0016】
本体部10は、細長状のスライドハウジング(以下、Sハウジングとする)11aを有するスライド筐体部11と、放音ハウジング(以下、Hハウジングとする)12aを有しスライド筐体部11aの一方の端部(図1の下方側の端部)側において、Sハウジング11aの長手方向と概ね直交し且つスライド面PLと概ね平行なる方向に突出した放音筐体部12と、を備えている。
【0017】
Sハウジング11aの内部には、スライド係止部SK(図4参照)が設けられている。
【0018】
Hハウジング12aの内部には、スピーカユニット41(図1参照)が収められている。また、Hハウジング12aの大径側端面には、スピーカユニット41からの音を外部に放出するための小さな放音孔12a1が複数設けられている。
【0019】
また、Hハウジング12aの大径側には、軟らかい材料で形成されたイヤーピース12bが装着されている。
イヤーピース12bは、このヘッドホン50を左耳の耳介に装着した際に、一部が外耳道の内部に進入する筒状の突起部12b1を有している。この突起部12b1の貫通孔からも、スピーカユニット41の出力音声が外部に放出される。
また、突起部12b1の外側面12b2が、外耳道の壁面に当接するようになっている。
【0020】
スライド筐体部11の一方の端部側には、一端側がスピーカユニット41に接続されたコード42を引き出すためのコード引き出し部KHが設けられている。
コード引き出し部KHには、Sハウジング11aの外形と連続性を有する外形で形成されたブッシング13が設けられている。
【0021】
尚、ブッシング13を設けずに、ブッシング13の形状を、Sハウジング11aを延長させて形成してもよい。
【0022】
コード引き出し部KHにおけるコード42の引き出し方向CL1(図2参照)は、スライド面PLに対して所定の角度θaとされる。
所定の角度θaは、120°であり、120°±10°の範囲で形成するのが望ましい。
従って、ヘッドホン50を左耳に装着した際のコード42の引きだし方向CL1は、水平ラインGLに対して下前方に傾斜した方向となる。
装着状態では、耳垂ER5(図6参照)の表面に沿ってコード42が引き出される傾斜方向となる。
【0023】
耳掛け部20は、スライド面PLにおいて、本体部10のスライド筐体部11aに対応した外形を有し細長で扁平に形成されたスライド基部21と、スライド基部21の一端側(図2の上方側)から耳介ERの外形に沿った形状に形成されたアーム部22と、を有して構成されている。
【0024】
スライド基部21は、Sハウジング11aと係合して、Sハウジング11aに対しスライド面PL上をスライド可能とされている。
また、スライド面PLを越えてSハウジング11a内に進入する弾性係合部DKが設けられている(図4参照)。
【0025】
アーム部22は、弾性を有して形成されており、図2の矢印DR2方向に弾性変形可能となっている。
アーム部22の形状及び材質は、ヘッドホン50の放音筐体部12を耳介ERに装着した状態で、耳介ERを後方側から心地よく付勢する弾性反発力が発揮されるように設定されている。例えば可撓性を有する樹脂材を基材として形成し、それを覆うようにさらにゴム材の層を表面に形成してもよい。
【0026】
スライド基部21は、スライド筐体部11に対して所定の範囲内をスライド面PL上にスライド可能とされている。
図2は、スライド基部21をスライド筐体部11に対して最も地側に位置させた状態を示す。
図3は、スライド基部21を矢印DR3方向に移動させてスライド筐体部11に対して最も天側に位置させた状態を示す。
【0027】
図3に示す距離L1が、スライド基部21のスライド筐体部11に対するスライド可能な距離である。
また、アーム部22の内側面における最も天側の部位をアーム天頂部位TBとすると、図3に示すように、アーム天頂部位TBの位置は、このスライド移動により、スライド面PLと平行な線分TBLを軌跡として描く。
実施例では、アーム部22全体がこの線分TBLと平行な線分を軌跡とする。
すなわち、アーム部22において、図2に二点鎖線で示す範囲AR22が、そのまま平行移動するようにスライドする。
【0028】
次に、スライド係止部SK及び弾性係合部DKについて図4及び図5を用いて詳述する。
【0029】
図4は、スライド筐体部11の断面と、耳掛け部20の平面外観とを組み合わせた平面図であり、耳掛け部20を最も地側に移動させた状態を示している。
すなわち、図2の状態に対応する。
【0030】
図4において、スライド筐体部11におけるSハウジング11a内には、スライド面PLに沿う方向に複数の凸部11bが設けられている。
実施例において、凸部11bは、略三角の山状とされている。
隣接する凸部11b間は、相対的に凹状を呈し、後述する係止部11b1となる。
【0031】
Sハウジング11aにおいてスライド面PLに位置すると共にスライド基部21に対し摺動する摺動面11cには、スライド面PL方向の長さL2でSハウジング11aの長手方向に沿って開口する開口部11dが形成されている。
【0032】
図5は、スライド基部21の一端(図4の下方側)部を、図4の紙面奧の下方側から見上げる視線で描いた斜視図である。
【0033】
図5にも示すように、スライド基部21においてスライド面PLに位置すると共にSハウジング11aに対し摺動する摺動面21aには、弾性係合部DKが立設されている。
【0034】
弾性係合部DKは、摺動面21aに連結して突出する支柱部21bと、支柱部21bより大きな外形を有して支柱部21bに支持される係合部21cとを有して構成されている。
【0035】
図5に詳しく示されるように、係合部21cは、支柱部21bに連結された基部21c1と、基部21c1の長手方向の両端から立ち上げられた連結壁21c2,21c3と、基部21c1から離隔した位置で連結壁21c2,21c3を連結する梁部21c4とを有している。
梁部21c4は、摺動面21aと平行な面内でジグザグ状に形成されている。
これにより、梁部21c4の限られた長手方向距離L3に対し、摺動面21aに対して直交する方向(図5の矢印DR4方向)のより大きな弾性変形量を得ることができる。
梁部21c4には、中央付近に蒲鉾状に突出する係合凸部21c5が形成されている。
【0036】
係合凸部21c5は、図4に示されるようにスライド係止部SKに係合し、係合凸部21c5が凸部11b間の係止部11b1に嵌り込んだ状態で係止され、外部からの力で凹部11b1から脱出し凸部11bを乗り越える際に、変形した梁部21c4の弾性反発力によって抗力(クリック感)が発生する。
外部からの力は、使用者の指などにより、スライド筐体部11に対してスライド基部21を移動させるよう付与される。
【0037】
実施例のヘッドホン50によれば、耳介ERに対するアーム部22の位置調整に際し、ネジなどを緩めることなく、また、アーム部22を所望の位置で保持させるためのロック部材を操作することなく、単に耳掛け部20に本体部10に対して移動するよう力を加えるだけで位置調整ができ、保持もされるので、調整作業が極めて容易で、かつ簡単になっている。
【0038】
スライド筐体部11の開口部11dは、スライド基部21の支柱部21bがほとんどガタなく開口形状に沿って移動可能とされ、係合部21cが通過できないように形成されている。
従って、Sハウジング11aを、例えば、図4に示すように、紙面奧側と手前側とで二分した構成とし、二分した一方のハウジングにスライド基部21を嵌め込んだ後他方のハウジングを被せて係合部21cを内部に収容した状態で両ハウジングを固定することで、スライド基部21はスライド筐体部11と一体化される。
【0039】
スライド基部21の移動範囲におけるクリック数やクリック感は、凸部11b及び係止部11b1の形状寸法と梁部21c4の変形特性等とにより、所望の数や程度に設定できる。
実施例では、上述のように、梁部21c4をジグザグ状に形成しているので、梁部21c4の長手が短くても、良好なクリック感や、充分な係止時保持力が得られるようになっている。
【0040】
上述した各部材の材料は、合成樹脂材、ゴム材、あるいは金属などを使用することができるが、限定されるものではない。スライド係止部SKや弾性係合部DKにおける弾性変形させる部材については、POM(ポリアセタール)樹脂を用いるとよりよい。
スライド基部21における支柱部21b及び係合部21cを除く部位は、表面をゴム質として耳への当たり具合を軟らかくするとよい。
【0041】
図6(a),(b)は、実施例のヘッドホン50を左の耳介ERに装着した状態を示す平面図である。
図6(a)は、大きな耳介に装着した場合であり、耳掛け部20を、本体部10に対して最も天側に移動させて装着した状態を示している。
図6(b)は、小さな耳介に装着した場合であり、耳掛け部20を、本体部10に対して最も地側に移動させて装着した状態を示している。
【0042】
図6(a),(b)では、ブッシング13を設けずに、その形状を、Sハウジング11aを延長して形成した例を示している。
【0043】
実施例のヘッドホン50は、スライド筐体部11に対するスライド基部21のスライド面PLが、図6(a),(b)の紙面に対して奧−手前方向に設定され、その紙面に交わるものとされている。
従って、このヘッドホン50を装着した状態で、スライド面PLが、頭部表面に沿った方向ではなく、頭部表面と交わる方向の面として設定されている。
【0044】
また、スライド面PLに対して後方側である耳介側の部材(スライド基部21)がスライドするようになっている。
これにより、耳掛け部20の内側である耳介ERに対向する側における範囲AR22(図2参照)がそのままスライドして耳掛けに供されるので、ヘッドホン50は、耳の大小に拘わらず、耳掛け部20が、耳介ERに対し耳輪脚ER1を含めて耳介ERを包むように掛けられる。
よって、ヘッドホン50は装着状態で極めて良好な装着感が得られる。
【0045】
スライド面PLは、天側が前方側に向かうように傾斜して設定されている。
これにより、耳装着状態において、アーム天頂部位TBが、単に天地方向(鉛直方向)に移動するのではなく、前上方と後下方との間の傾斜方向に移動する。
所謂耳介ERの大きさは、より正確を期すならば、単なる上下方向の長さの大小ではなく、外耳道を中心とした外形全体の拡縮で示される。
実施例のヘッドホン50のスライド面PLに沿う耳掛け部の移動は、耳介ERの外形の外耳道に対する拡縮方向に概ね対応しているので、この点からも、ヘッドホン50は、装着状態で耳介ERの大きさに寄らず良好な装着感が得られる。
【0046】
実施例のヘッドホン50は、突起部12b1を備えており、耳への装着状態で、アーム部22の弾性を利用して耳介ERを外側から付勢することで位置決めされると共に、イヤーピース12bの突起部12b1が外耳道内に進入してその内壁面に当接して位置決めされる。
つまり、2つの異なる部位で位置決めが成されるので、単にアーム部22を耳介に掛けて位置決めされる場合よりもより良好に位置決めされて装着される。
これにより、ヘッドホン50は、装着状態でさらに良好な装着感が得られる。
【0047】
本発明の実施例は、上述した構成に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において変形例としてもよいのは言うまでもない。
【符号の説明】
【0048】
10 本体部
11 スライド筐体部
11a スライドハウジング(Sハウジング)
11b 凸部
11b1 係止部
11c 摺動面
11d 開口部
12 放音筐体部
12a 放音ハウジング(Hハウジング)
12b イヤーピース
12b1 突起部
13 ブッシング
20 耳掛け部
21 スライド基部
21a 摺動面
21b 支柱部
21c 係合部
21c1 基部
21c2,21c3 連結壁
21c4 梁部
21c5 係合凸部
22 アーム部
41 スピーカユニット
42 コード
50 ヘッドホン
AR22 範囲
DK 弾性係合部
ER 耳介
ER1 耳輪脚
KH コード引きだし部
PL スライド面
SK スライド係止部
TB アーム天頂部位
TBL 線分(軌跡)

【特許請求の範囲】
【請求項1】
耳介の大きさに合わせてスライド可能な耳掛け用のアームを有し耳介に装着され得るヘッドホンにおいて、
スピーカを備えた第1の筐体部と、
前記アームを有し前記第1の筐体部に形成された摺動面に沿ってスライド可能とされた第2の筐体部とを備え、
前記摺動面は、前記ヘッドホンを使用者の耳介に装着した際に、前記摺動面を含む面が前記使用者の頭部と交わるように設定されていることを特徴とするヘッドホン。
【請求項2】
前記摺動面は、前記使用者が直立した状態において、天側に向かうに従って前方に傾斜するよう形成されていることを特徴とする請求項1記載のヘッドホン。
【請求項3】
前記アーム部は、前記ヘッドホンが装着された前記耳介の少なくとも耳輪脚に対応する位置を含み前記耳介に沿う形状で形成されていることを特徴とする請求項1又は請求項2記載のヘッドホン。
【請求項4】
前記第1の筐体部は、前記ヘッドホンを使用者の耳介に装着した際に外耳道に進入する突起部を備えていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載のヘッドホン。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2011−114454(P2011−114454A)
【公開日】平成23年6月9日(2011.6.9)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−267327(P2009−267327)
【出願日】平成21年11月25日(2009.11.25)
【出願人】(000004329)日本ビクター株式会社 (3,896)
【Fターム(参考)】