説明

ペット情報管理システム及びペット情報管理方法

【課題】ペット飼育情報を収集し、ニーズに合致したペット情報を利用者に提供すること。
【解決手段】飼育主の集合住宅名及び住所を含む顧客情報並びに該顧客が飼育するペットの個体撮影画像を含むペット飼育情報を顧客から収集してペット情報データベース42に格納するトリムショップ40の情報収集コンピュータ41と、この収集した顧客情報並びにペット飼育情報とを入力して分析するデータ分析企業200の分析サーバ210とを備え、この分析サーバ210が、情報利用企業のコンピュータから住所を分析情報としたデータ分析依頼を受けたとき、顧客情報の住所をキーとして同一集合住宅別に編集したペット飼育情報の一覧情報と同一集合住宅別及びペット種別の頭数を算出した統計値とを分析し、前記データ分析を依頼したコンピュータに送信するペット情報管理システム。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、犬等のペットに関する情報を収集して分析し、ニーズに合致したペット情報をペット情報利用者に提供することができるペット情報管理システム及びペット情報管理方法に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、ペットとの共生型の住宅やペット飼育可能なマンションに関心が集まっており、ペット飼育についての内閣府による世論調査「動物愛護に関する世論調査」(平成15年7月実施)及びペットフード工業会による「犬猫飼育率全国調査」(平成15年10月実施)によるペット飼育状態は、平成15年には犬猫飼育数の推計値が1810万匹となり日本人口の14歳以下の数1763万人を上回り、2人以上の一般世帯をベースにしたペット飼育状況を見ると現在ペットを飼育していない世帯が51.2%と最も多いながら、犬猫合わせて飼育率34.2%、その他の動物飼育率14.6%と約半数の世帯が何らかのペットを飼育している。また、集合住宅においては、ペットを「飼ってもよいと思う」と「一定のルールを守れば飼ってもよいと思う」を合わせた回答は平成2年調査の43.3%、平成12年調査の59.8%、平成15年調査の60.1%と一定のルールの下での飼育に肯定的な回答は増加傾向にあり、ペットを「コンパニオンアニマル(伴侶となる動物)」と捉える人も増加傾向にあり(平成12年調査の2.4%から平成15年調査の4.2%に増加)、ペット飼育の潜在的ニーズは少子高齢化の中、今後も増加することが想定されている。
【0003】
このような社会的背景において、ペット産業は、多様な業種・業態を含み、例えば、平成19年度のペット産業の市場規模は、「ペットビジネスハンドブック」(産経新聞メディックス年刊「Z71−K688」)の2009年版によれば、ペットフードが4,451億円、ペット用品が1,763億円、生体・関連サービス(病院・ペットホテル・トリマー等を含む)が6,267億円、合計で1兆1,730億円に上り、平成19年度のペット・ペット用品小売業の商店数が5,257店、平成17年度の動物診療施設の軒数が6,680軒、トリミング・グルーミング施設の数が8,046ヶ所、ペットホテルの数が4,857(『ペットデータ年鑑』(野生社不定期刊「Z41−5992」外部サイトへのリンク)2006年版参照)と巨大市場を形成している。
【0004】
このような環境下においては、ペット情報を管理するペット管理システムが各種提案されており、例えば、下記の特許文献1及び2には、ペット情報を飼い主端末から収集し、ペット健康管理装置を用いてペットの健康管理を行うことや、飼い主端末から収集したペット情報や飼い主のニーズを基に基づいて製品開発を行うことや、ペット管理を行うことが記載されている。
【0005】
他方、我が国においては、人口高齢化が進み、65歳以上の人口が2025年には総人口の28.7%(3.5人に1人)、2050年には35.7%(3人に1人)になり、独居者数も増加することが予想され、例えば、マンション等における独居者間のコミュニケーションを確立することが必要になることが想定される。また、前述の各種統計情報は下記の非特許文献にて公開されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2003−141240号公報
【特許文献2】特開2010−220506号公報
【0007】
【非特許文献1】http://www.nomu.com/column/vol127.html
【非特許文献2】http://rnavi.ndl.go.jp/research_guide/entry/theme-honbun-102193.php
【非特許文献3】http://www.honop.com/fukushi/archives/2005/12/2015.html
【非特許文献4】http://www.fukushihoken.metro.tokyo.jp/kankyo/aigo/dog/d_touroku/20touroku/index.html
【非特許文献5】http://www.petfood.or.jp/data/chart2009/
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
前述したペット飼育数の増大及び高齢者数の増加が予想される環境下においては、ペットを介在としてマンション等における独居者間のコミュニケーションを確立することが必要になると想定され、このためには、例えば、住居マンションの他の世帯にペットが飼育されているか等の同一集合住宅内におけるペット飼育情報や、同一集合住宅でなくとも近隣の集合住宅にペットが飼育されているか等のペット飼育情報を管理するペット飼育情報管理システムを構築する必要がある。
【0009】
しかしながら、ペット飼育情報は、公的機関における狂犬病登録又は飼い主登録制度や、動物病院やトリムショップ等の特定の顧客登録制度はあるものの、前記したような近隣に飼育されているペット飼育情報を入手することができるペット情報管理システムは構築されておらず、更に、ペットは成長によって体型・体重・毛並み等の状況が変化し、外観から個体を識別するための最新ペット個体情報を入手することが困難であると共に、ペット飼育情報を入手したとしても情報の信頼性を確保し維持することが困難であるという課題があった。
【0010】
他方、前述したペット産業においては、巨大市場となったペット産業においては顧客が必要とするペット商品の紹介や勧誘を行いたいものの、例えば、犬の犬種としても愛玩用から狩猟用までサイズや性格が多種にわたり、効率的にペット商品情報を顧客に提供することが困難であるという不具合があった。
【0011】
本発明の目的は、前述の従来技術による課題を解決しようとするものであり、犬等のペットに関する情報を収集して分析し、ニーズに合致したペット情報をペット情報利用者に提供することができるペット情報管理システム及びペット情報管理方法を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0012】
前記目的を達成するために本発明は、飼育主の集合住宅名及び住所を含む顧客情報並びに該顧客が飼育するペットのペット種及びペット年齢を含むペット飼育情報とを顧客から収集してペット情報データベースに格納するトリムショップの情報収集コンピュータと、該情報収集コンピュータが収集した前記顧客情報並びにペット飼育情報とを入力して分析するデータ分析企業の分析サーバと、該データ分析企業の分析サーバに対して分析情報を指定したデータ分析を依頼するデータ分析依頼コンピュータと、前記情報収集コンピュータと分析サーバと前記データ分析依頼コンピュータとを接続するインターネットとを備え、前記トリムショップの情報収集コンピュータが、ペットの個体画像を撮影し、前記顧客情報に対応して前記個体画像を含むペット飼育情報をペット情報データベースに格納するペット情報管理システムであって、
前記データ分析企業の分析サーバが、前記データ分析依頼コンピュータから住所を分析情報としたデータ分析依頼を受けたとき、前記顧客情報の住所をキーとして同一集合住宅別に編集したペット飼育情報の一覧情報と同一集合住宅別及びペット種別の頭数を算出した統計値とを分析し、前記データ分析依頼コンピュータに送信する機能とを備えたことを第1の特徴とする。
【0013】
また本発明は、飼育主の集合住宅名及び住所を含む顧客情報並びに該顧客が飼育するペットのペット種及びペット年齢を含むペット飼育情報とを顧客から収集してペット情報データベースに格納するトリムショップの情報収集コンピュータと、該情報収集コンピュータが収集した前記顧客情報並びにペット飼育情報とを入力して分析するデータ分析企業の分析サーバと、該データ分析企業の分析サーバに対して分析情報を指定したデータ分析を依頼するデータ分析依頼コンピュータと、前記情報収集コンピュータと分析サーバと前記データ分析依頼コンピュータとを接続するインターネットとを備え、前記トリムショップの情報収集コンピュータが、ペットの個体画像を撮影し、前記顧客情報に対応して前記個体画像を含むペット飼育情報をペット情報データベースに格納するペット情報管理システムであって、
前記トリムショップの情報収集コンピュータから前記顧客情報並びにペット飼育情報をインターネットを介して取得する認証サーバと、前記情報収集コンピュータが撮影したペットの個体画像を含むペット飼育情報を個体識別情報として格納する認証用データベースとを設け、
前記データ分析企業の分析サーバが、前記データ分析依頼コンピュータから住所を分析情報としたデータ分析依頼を受けたとき、前記顧客情報の住所をキーとして同一集合住宅別に編集したペット飼育情報の一覧情報と同一集合住宅別及びペット種別の頭数を算出した統計値とを分析し、前記データ分析依頼コンピュータに送信する機能とを備えたことを第2の特徴とする。
【0014】
また本発明は、前記第1又は第2の特徴のペット情報管理システムにおいて、前記認証サーバが、既に格納済みの個体識別情報に含まれる個体画像と、新たに取得したペット飼育情報に含まれる個体画像とを比較し、既に格納済み個体画像と新たな個体画像との差異が所定閾値以下と判定したときに、前記認証用データベースの顧客情報並びにペット飼育情報を更新する機能と、該更新した顧客情報並びにペット飼育情報を前記データ分析企業の分析サーバに送信する機能とを備えたことを第3の特徴とする。
【0015】
また本発明は、前記第1から第3何れかの特徴のペット情報管理システムにおいて、前記トリムショップの情報収集コンピュータが、ペットの個体画像を来店毎に撮影し、該撮影した個体画像を含むペット飼育情報をペット情報データベースに格納する機能を備えたことを第4の特徴とする。
【0016】
また本発明は、前記第1から第4何れかの特徴のペット情報管理システムにおいて、前記データ分析企業の分析サーバが、同一集合住宅別及びペット種別の頭数を算出した統計値が所定の値以上のペット飼育情報の一覧情報を前記データ分析依頼コンピュータに送信する機能を備えたことを第5の特徴とする。
【0017】
更に本発明は、飼育主の集合住宅名及び住所を含む顧客情報並びに該顧客が飼育するペットのペット種及びペット年齢を含むペット飼育情報とを顧客から収集してペット情報データベースに格納するトリムショップの情報収集コンピュータと、該情報収集コンピュータが収集した前記顧客情報並びにペット飼育情報とを入力して分析するデータ分析企業の分析サーバと、該データ分析企業の分析サーバに対して分析情報を指定したデータ分析を依頼するデータ分析依頼コンピュータと、前記情報収集コンピュータと分析サーバと前記データ分析依頼コンピュータとを接続するインターネットとを備え、前記トリムショップの情報収集コンピュータが、ペットの個体画像を撮影し、前記顧客情報に対応して前記個体画像を含むペット飼育情報をペット情報データベースに格納するコンピュータシステムのペット情報管理方法であって、
前記データ分析企業の分析サーバに、前記データ分析依頼コンピュータから住所を分析情報としたデータ分析依頼を受けたとき、前記顧客情報の住所をキーとして同一集合住宅別に編集したペット飼育情報の一覧情報と同一集合住宅別及びペット種別の頭数を算出した統計値とを分析させ、前記データ分析依頼コンピュータに送信させることを第6の特徴とする。
【0018】
また本発明は、飼育主の集合住宅名及び住所を含む顧客情報並びに該顧客が飼育するペットのペット種及びペット年齢を含むペット飼育情報とを顧客から収集してペット情報データベースに格納するトリムショップの情報収集コンピュータと、該情報収集コンピュータが収集した前記顧客情報並びにペット飼育情報とを入力して分析するデータ分析企業の分析サーバと、該データ分析企業の分析サーバに対して分析情報を指定したデータ分析を依頼するデータ分析依頼コンピュータと、前記情報収集コンピュータと分析サーバと前記データ分析依頼コンピュータとを接続するインターネットとを備え、前記トリムショップの情報収集コンピュータが、ペットの個体画像を撮影し、前記顧客情報に対応して前記個体画像を含むペット飼育情報をペット情報データベースに格納するコンピュータシステムのペット情報管理方法であって、
前記トリムショップの情報収集コンピュータから前記顧客情報並びにペット飼育情報をインターネットを介して取得する認証サーバと、前記情報収集コンピュータが撮影したペットの個体画像を含むペット飼育情報を個体識別情報として格納する認証用データベースとを設け、
前記データ分析企業の分析サーバに、前記データ分析依頼コンピュータから住所を分析情報としたデータ分析依頼を受けたとき、前記顧客情報の住所をキーとして同一集合住宅別に編集したペット飼育情報の一覧情報と同一集合住宅別及びペット種別の頭数を算出した統計値とを分析させ、前記データ分析依頼コンピュータに送信させることを第7の特徴とする。
【0019】
また本発明は、前記第6又は第7の特徴のペット情報管理方法において、前記認証サーバに、既に格納済みの個体識別情報に含まれる個体画像と、新たに取得したペット飼育情報に含まれる個体画像とを比較し、既に格納済み個体画像と新たな個体画像との差異が所定閾値以下と判定したときに、前記認証用データベースの顧客情報並びにペット飼育情報を更新させ、該更新させた顧客情報並びにペット飼育情報を前記データ分析企業の分析サーバに送信させることを第8の特徴とする。
【0020】
また本発明は、前記第6から又は第8の特徴のペット情報管理方法において、前記トリムショップの情報収集コンピュータに、ペットの個体画像を来店毎に撮影させ、該撮影した個体画像を含むペット飼育情報をペット情報データベースに格納させることを第9の特徴とする。
【0021】
また本発明は、前記第6から又は第9の特徴のペット情報管理方法において、前記データ分析企業の分析サーバに、同一集合住宅別及びペット種別の頭数を算出した統計値が所定の値以上のペット飼育情報の一覧情報を前記データ分析依頼コンピュータに送信させることを第10の特徴とする。
【発明の効果】
【0022】
本発明によるペット情報管理システム及びペット情報管理方法は、飼育主の集合住宅名及び住所を含む顧客情報並びに該顧客が飼育するペットの個体撮影画像を含むペット飼育情報を顧客から収集してペット情報データベースに格納するトリムショップの情報収集コンピュータと、該情報収集コンピュータが収集した前記顧客情報並びにペット飼育情報とを入力して分析するデータ分析企業の分析サーバとを設け、データ分析企業の分析サーバが、データ分析依頼コンピュータから住所を分析情報としたデータ分析依頼を受けたとき、ペット情報データベースに格納した顧客情報の住所をキーとして同一集合住宅別に編集したペット飼育情報の一覧情報と同一集合住宅別及びペット種別の頭数を算出した統計値とを分析し、前記データ分析依頼コンピュータに送信する機能とを備えたことによって、ペットに関する情報を収集して分析し、ニーズに合致したペット情報をペット情報利用者に提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0023】
【図1】本発明の実施形態によるペット情報管理システムの全体構成を示す図
【図2】本発明の実施形態による顧客情報テーブルを示す図
【図3】本発明の実施形態によるペット情報テーブル及び個体識別情報テーブルを示す図
【図4】本発明の実施形態によるペット在庫情報テーブルを示す図
【図5】本発明の実施形態によるペット区分対応商品区分テーブル及び商品区分対応商品コードテーブルを示す図
【図6】本発明の実施形態によるマンション別ペット情報テーブルを示す図
【図7】本発明の実施形態によるマンション別基礎ペット情報テーブルを示す図
【図8】本発明の実施形態による個体認証用識別情報テーブルを示す図
【図9】本発明の実施形態によるペット情報収集分析処理フローを示す図
【図10】本発明の実施形態によるマンションポータル企業向け処理フローを示す図
【発明を実施するための形態】
【0024】
以下、本発明によるペット情報管理システム及びペット情報管理方法の一実施形態を図面を参照して詳細に説明するものであるが、まず、本発明の原理について説明する。
まず、近年においては前述したようにペット飼育数の増大及び高齢者数の増加が予想される環境下において、マンション等における独居者間のコミュニケーションを確立する社会的ニーズと、ペット愛好家やペット産業企業に対して必要なペット関連情報を提供するニーズが存在し、これらニーズを満足するペット管理システムを構築することが要望されている。しかしながら、ペット管理システムを構築するためには、例えば、指定された地域や集合住宅におけるペット飼育状況を含むペット情報を収集することが困難であるという課題と、仮にペット情報を収集できたとしても、このペット情報を更新して信頼性を保つことが困難であるという課題とがあることを本願発明者らは発見した。
【0025】
本願発明者らは、これらペット情報の収集及び信頼性を保つ手法として、ペットのトリミングやグルーミングを行う商業施設であるトリムショップにおいては飼い主である顧客の住所を含む顧客情報及び犬種等のペットの個体基本情報を従来から収集して管理していることに加え、トリミング等のための定期的訪問によってペットの個体識別情報の更新が比較的容易なことに着目し、トリムショップにおいて顧客情報及びペットの個体基本情報を収集すると共に個体識別情報として複数の写真情報を用い、この個体識別情報を用いて個体識別が正確か否かの認証を行ってデータベースに登録しておき、ペット情報の利用者のニーズに応じて加工したペット情報を利用者に提供する本願発明を成した。なお、本願出願で利用者に提供する情報とは、飼い主である個人を特定する事が可能な個人氏名等の個人情報を含むものではなく、例えば、住所地区名やマンション名をキーとして、この地区等に対応したペット飼育情報(ペット種別、犬種、サイズ、年齢、集合住宅名、集合住宅部屋番号他、前記ペット種別と犬種とサイズと年齢と集合住宅名毎の頭数等の統計情報)である。
【0026】
[構成]
本実施形態によるペット情報管理システムは、図1に示す如く、ペットのトリミングやグルーミングを行うトリムショップ40のコンピュータシステムと、このトリムショップ40のコンピュータシステムが収集したペット情報の認証を行うペットID認証局10の認証サーバ11及び認証用データベース12と、前記ペットID認証局10の認証サーバ11が認証したペット情報を分析するデータ分析企業200の分析サーバ210及び分析用データベース220と、ペットを販売するペットショップ50のコンピュータシステムと、ペット用商品を販売する商品販売会社60のコンピュータシステムと、ペットを飼育可能なマンション80及び飼育不可なマンション85のコンピュータ81と接続され、前記マンションの居住者に対してペット情報を提供するマンションポータル企業70の管理サーバ71及びマンション別ペット情報データベース72と、前記コンピュータシステムを接続するインターネット30とを備える。なお、前記トリムショップ40とペットショップ50と商品販売会社60とマンション80及び85は図示した数に限られるものではなく、複数のトリムショップ40がインターネット30を介して接続されているものであり、図示は省略するが動物病院等の医療施設や区役所等の公的機関のコンピュータとも接続されていても良い。
【0027】
前記トリムショップ40のコンピュータシステムは、ペットカード46からペットの会員番号等を読み取るカードリーダ45と、回転トリミング台44に乗ったペット60の写真撮影を行うカメラ43と、前記カードリーダ45から読み込んだ会員番号に対応して前記回転トリミング台44をモータ44aによって回転させながらカメラ43によって複数画像を撮影するコンピュータ41と、このコンピュータ41が撮影した画像他のペット個体特有の識別情報を含む個体識別情報423と当該ペットの犬種等の個体基本情報422と当該ペットを飼育する顧客の顧客情報421とを格納するペット情報データベース42とを備える。なお、本例ではペットの会員番号等を記憶した媒体をペットカードとし、これを読み取る読み取り手段をカードリーダとする例を説明したが、本発明はこれに限られるものではなく、携帯電話等の携帯端末の識別機能やQRコード他の識別機能を利用してペットを特定するように構成してもよい。
【0028】
前記ペット情報データベース42に格納する顧客情報421は、図2に示す如く、ペットの飼い主のID(識別子)と、顧客氏名と、顧客生年月日と、顧客住所と、電話番号と、携帯電話番号と、第1のメールアドレスと、第2のメールアドレスと、ダイレクトメール(DM)の郵便物郵送可否フラグと、トリムショップ利用によって付与されるポイント数と、飼育しているペットIDとの各項目情報とから構成される。
【0029】
前記ペット毎の個体基本情報422は、図3(a)に示す如く、ペット毎に付与されたペットIDと、ペット名と、犬種と、ペット誕生日と、性別と、体毛色と、係りつけの動物病院名と、マイクロチップを装着している場合はマイクロチップIDと、体型的な特徴と最新の情報登録日との各項目情報とから成り、ペット個体の基本的な変化する可能性のない個体の基本情報とを備える。なお、マイクロチップとは、動物の個体識別等を目的とした電子標識器具である。また、前記個体基本情報422には、例えばトリムショップ40のコンピュータ41がペット毎に電子メールアドレスを設定し、ペットの飼い主に当該ペット用メールアドレスを提供するように構成してもよく、この場合のペット用メールアドレスは飼い主個人を特定する情報には該当しないものである。
【0030】
前記個体識別情報423は、個体を最新情報に基づいて識別するための外観写真や特徴から成り、図3(b)に示す如く、ペットIDに対応した全体側面写真と全体正面写真と顔面正面写真と顔面側面写真と右耳写真と左耳写真と鼻紋の拡大写真と先祖返り(奇形)等の特徴的不部の写真とからなる最新の複数の写真情報と、最新の体重と、血液型と、予め撮影して保存した網膜画像の識別子である網膜IDと同様に予め採取した生体組織から分析したDNAの識別子であるDNA−IDとの各項目情報から成り、前記複数の写真情報は、トリマー9の操作によってコンピュータ41が、回転トリミング台44に乗って回転するペット60をカメラ43を用いて基準指標部43を基準としながら撮影し、画像認識ソフトウェア又はトリマー9の判断によって、登録されるものである。
【0031】
前記ペットショップ50のコンピュータシステムにおけるペット管理データベース52に格納されるペット在庫情報521は、該当の店舗において販売のために在庫しているペットの管理情報であって、図4に示す如く、ペットIDと、該当ペットの搬入日と、販売日と、犬種と、誕生日と、性別と、体毛色と、予定販売価格等の各項目情報とから構成される。
【0032】
前記商品販売会社60の商品データベース62は、分析サーバ210によって予め定められた区分に体系的に分析されたペット区分に好適なペット向け商品区分情報621及び商品コード情報622から成るペット用商品情報を格納するものであって、前記商品区分は、図5(a)に示す如く、ペット区分に対応した犬種とサイズと年代別の商品区分の各項目とから成り、例えば、ペット区分「J01」の大型日本犬の幼年向けの商品区分が「S101」、同老年向けの商品区分が「S901」の如く登録され、前記商品コードは、図5(b)に示す如く、前記商品区分に対応した製品種別の好適な商品コードであって、例えば大型日本犬の幼年向けの商品区分「S101」に対して、フードと玩具と健康食品と首路とリードと服他の商品コードを登録している。
【0033】
前記データ分析企業200の分析用データベース220に格納されるマンション別基本ペット情報221は、前記トリムショップ40のペット情報データベース42から得た顧客情報421及び個体基本情報422に基づいて前記ペットショップ50と商品販売会社760とマンションポータル企業70のコンピュータに提供するためのデータを解析するために格納されるものであって、図7に示す如く、複数のトリムショップ40のペット情報データベース42に格納された顧客情報421及び個体基本情報422に基づき、マンション識別用の建築IDに対応した、マンション名と住所と世帯数とペット総数と犬内数と猫内数とペット飼育許可規程の有無と実際の飼育運用と飼育条件の各項とを抽出した複数レコードから成り、ペット飼育が許可されていないマンションの情報も含むものである。
【0034】
前記マンションポータル企業70のマンション別ペット情報データベース72に格納されるマンション別ペット情報721は、前記データ分析企業200の分析用データベース220に格納されるマンション別基本ペット情報221から実際にペット飼育が許容されているマンション別に飼育されているペット頭数その他の情報を抽出したものであって、図6に示す如く、マンション識別用の建築IDに対応した、マンション名と住所と世帯数とペット総数と犬内数と猫内数とペット飼育許可規程の有無と実際の飼育運用と飼育条件の各項目情報とから構成される。
【0035】
前記ペットID認証局10の認証用データベース12に格納されるペット毎の個体を識別するための個体識別情報122は、前記トリムショップ40のペット情報データベース42から得た顧客情報421と個体基本情報422と個体識別情報423とを基に生成されるものであって、図8に示す如く、ペットのマイクロチップIDと、ペットIDと、最新の写真情報と、最新体重と、血液型と、網膜IDと、DNA−IDの各項目情報が格納されている。
【0036】
[全体動作]
次に、前述のように構成した本実施形態によるペット情報管理システムの動作を説明する。本実施形態によるペット情報管理システムは、ペット情報を収集してデータベースに登録し、ペットショップ50他のペット情報を利用する企業等のデータ分析依頼コンピュータからの要求に応じて各企業が必要とするペット情報を分析して各企業に提供するものであって、本システムの全体動作は、図9に示す如く、ペットID認証局10の認証サーバ11が、インターネット30を介して公的機関やトリムショップ40からペット情報を収集するステップS100と、この収集したペットの個体情報の信頼性を検証するステップS200と、この検証したペット個体情報を基づいてペットを識別するための個体識別情報122を生成するステップS300と、この個体識別情報122を認証用データベース12に登録するステップS400と、データ分析企業200の分析サーバ210が、ペットショップ50他の企業のコンピュータからの要求によってペット情報の分析ファクター(条件)を入力するステップS500と、この入力した分析ファクターに応じた分析、例えば住所をキーとしたペット飼育情報を同一住所及び同一集合住宅に集計した一覧情報並びにペット種毎の頭数等の統計値の分析を実行するステップS600を実行することによって、各企業宛の販促情報をステップS610、ステップS620、ステップS630によって出力する。前記ステップS600による分析例については後述する。
【0037】
次いで本ペット情報管理システムは、例えば、ペットショップ向けの販促情報の場合、この販促情報をペットショップ50のペット管理データベース52に格納するステップS710と、この格納した販促情報を基にコンピュータ51が来店促進アプリケーションやネット販売アプリケーションを用いて販売促進情報及び来店促進情報を出力するステップS810を実行し、例えば、ペット関連商品の商品販売会社60向けの販促情報の場合、この販促情報を商品データベース62に格納するステップS720と、この格納した販促情報を基にコンピュータ61が商品紹介アプリケーション63を用いて商品紹介情報を出力するステップS820を実行し、例えば、マンションポータル企業70向けのマンション別ペット情報の場合、このマンション別ペット情報をマンションポータル企業70のマンション別ペット情報データベース72に格納するステップS730と、この格納したマンション別ペット情報を基に管理サーバ71がペット情報を顧客からの要求に応じて提供するステップS830とを実行する。
【0038】
前記ステップS610〜S630によって出力される販促情報とは、例えば、ペットショップ50のコンピュータ51から愛玩用子犬の販売を行うための分析ファクターとしてペットショップ50の近隣住所であってペットを飼育している比率が所定比率(例えば平均比率:2009年に一般社団法人ペットフード協会が調査した約20%)を越える飼育率が比較的高い集合住宅の住所を含むマンション名、マンション住所、必要なら部屋番号のリスト情報や、特定地域名(例えば、住所表記の区・市・地域名)のリスト情報であって、個人を特定可能な個人情報を除外することが望ましいが前述のトリムショップが提供したペット用電子メールアドレスや必要に応じて飼い主の電子メールアドレスを含むもので有ってもよい。
【0039】
[ペットの個体基本情報・個体識別情報・顧客情報の収集]
本実施形態によるペット情報管理システムは、トリムショップ40のコンピュータシステムが、ペットの個体基本情報422と個体識別情報423と飼い主の顧客情報421を収集するように動作するものであり、このペット情報収集動作は、トリマー9等のショップ店員が、任意に採番したペットIDをペットカード46に登録してカードリーダ45によってコンピュータ41に読み込ませた後、顧客が顧客カード等に記載した顧客の氏名住所電話番号他の顧客基本情報及びペットの名前犬種等のペット基本情報をコンピュータ41のキーボードや光学的文字読取機能を用いてペット情報データベース42に登録する工程と、回転トリミング台44に該当のペット60を乗せ、モータ44aを用いて回転しながらカメラ43がペットを撮影し、この撮影した全体写真や顔面等の複数の最新写真情報をコンピュータ41を用いてペット情報データベース42に登録する工程とを行うことによって実行される。前記顧客情報は、顧客の個人を証明するための運転免許書等によって飼い主の個人情報の信頼性を確保し、市役所等への狂犬病登録証明書等によってペットを識別するための基本情報の信頼性を確保することが望ましい。
【0040】
なお、ペット情報データベース42には、AIPO(Animal ID Promotion Organization:動物ID普及推進会議)と呼ばれる組織に登録されたマイクロチップIDの登録証又はマイクロチップからリーダによって読み込んだマイクロチップIDや、動物病院他の機関で検査された血液型や網膜写真のIDやDNAのID等の信頼性の高い個体識別情報が登録されることが望ましく、これら個体識別情報は市役所等の公的機関又は動物病院等の機関のコンピュータシステムからペットID認証局10の認証サーバ11を介して認証用データベース12に予め登録されていても良い。
【0041】
前記個体識別情報423は、例えばペットが愛玩犬の場合、飼い主が定期的にトリミング他を行うためにトリムショップ40を訪問し、トリミング他の作業が行われるときにペットをトリミング台に乗せることが通常行われているため、この通常行われているトリミング等の作業中にペットの最新写真画像を撮影することができ、個体識別情報を容易に更新することができる。
【0042】
[認証サーバ11の動作]
本実施形態によるペット情報管理システムの認証サーバ11の認証用データベース12に登録するペットの個体識別情報122の基本的項目(ペットID、犬種、誕生日、性別、マイクロチップID、身体的特徴他)及び顧客情報の顧客氏名・住所等の飼い主の基本情報は、前記した市役所等の公的機関又は動物病院等のコンピュータシステムから予め登録することが望ましく、可能な場合は、これら機関から個体識別情報122の前記基本的項目が登録され、この基本的項目が前記の機関から登録されない場合は、認証サーバ11がトリムショップ40のコンピュータ41にアクセスし、トリムショップ40のペット情報データベース42から収集するか、トリムショップ40のコンピュータ41からの能動的申請によって登録される。
【0043】
この認証サーバ11は、最初の個体識別情報122を認証用データベース12に登録された後、トリムショップ40からペットの個体識別情報(写真情報他)が更新された場合、ペット情報の信頼性を確保するためのペット認証を行うための個体識別情報122を認証用データベース12に格納し、この個体識別情報122を用いて認証サーバ11の認証機能(プログラム)が個体認証を行うように構成されている。この個体認証は、顧客IDとペットIDとの組み合わせに加え、例えば、既に格納済みの個体識別情報に含まれる個体画像と、新たに取得したペット飼育情報に含まれる個体画像とを比較し、既に格納済み個体画像と新たな個体画像との差異が所定閾値以下か否かを判定させることによって、更新対象データが正しいことを認証するように動作する。前記個体画像との差異の所定閾値とは、例えば、毎月のトリミングにおいては、ペット外観及び体重が1才未満においては急激に変化するため例えば20%の差異許容値、1才から2才までは10%の差異許容値、これ以降の成犬後においては急激には変化しないために5%の差異許容値を閾値として設定することが考えられるが、これに限られるものではない。特に本発明においては、ペット個体の体内にマイクロチップを埋め込んでいる場合は、該マイクロチップの信頼性が高いことからマイクロチップIDのみによって個体認証を行い、マイクロチップを埋め込んでいない場合は、顧客IDとペットIDとの組み合わせに加え、多数撮影したペット画像や必要なら鼻紋他(血液型、網膜ID、DNA)との組み合わせによって個体認証を行うものであり、この個体認証は完全であることが望ましいが、本発明の対象とするペット飼育情報の精度に完全性は要求されないため80%程度の信頼性であってもよい。
【0044】
[分析サーバ210の動作]
本実施形態によるデータ分析企業200において稼働する分析サーバ210は、ペットショップ50・商品販売会社60・マンションポータル企業70等のペット情報を利用する企業等のデータ分析依頼コンピュータからの要求に応じて各企業が必要とするペット情報を分析して各企業に提供するポータル企業用分析部211とペットショップ用分析部212と商品販売会社用分析部213とを備え、各企業別に次のように動作する。
【0045】
[1]マンションポータル企業70用の動作
本実施形態による分析サーバ210のポータル企業用分析部211は、マンションポータル企業70の管理サーバ71によって指定された住所におけるペット飼育情報(犬猫等のペット種、犬種、サイズ、ペット年齢、ペット名、住所、集合住宅名、集合住宅部屋番号、ペット用又は飼い主の電子メールアドレス、前記項目の統計情報他)を抽出し、管理サーバ71にマンション別ペット情報データベース72にマンション別ペット情報721として格納するように動作する。
【0046】
前記マンションポータル企業70の管理サーバ71は、例えば、飼育許可マンション80の住民によるコンピュータ81を用いたアクセスによって同一集合住宅でペット種を指定した飼育している部屋番号の検索機能と、ペット飼育が許可されていない飼育不許可マンション85他の住民によるコンピュータ81を用いたアクセスによって近隣住所の集合住宅でペット種を指定したペット飼育可能な集合住宅名、住所、不動産管理会社等の検索機能とをプログラムによって実行し、これら検索によって検索された同一マンション内の部屋番号リストや近隣のペット飼育可能なマンション名リスト等の情報をアクセスした住民のコンピュータ81に返信するように動作する。
【0047】
これら一連の動作によって、飼育許可マンション80の住民は、ペット種を指定した同一マンション内における他のペット飼育情報を得ることができ、ペットを介在としてマンション等における独居者間のコミュニケーション確立を支援することができ、飼育不許可マンション85他の住民は、住所・地域やペット種を指定したペット飼育可能なマンションを検索することができる。
【0048】
[2]ペットショップ50用の動作
本実施形態による分析サーバ210のペットショップ用分析部212は、ペットショップ50のコンピュータ51によって指定された検索条件(例えば、地域・住所、ペット種他)を指定された住所におけるペット飼育情報(ペット名、ペット種、犬種、サイズ、ペット年齢、ペット用又は飼い主の電子メールアドレス、住所、集合住宅名、集合住宅部屋番号他)を抽出してコンピュータ51のペット管理データベース52に格納し、このコンピュータ51は、該ペット管理データベース52に格納している自己店舗のペット在庫情報521を基に販売可能なペット情報を来店促進アプリケーションやネット販売アプリケーション53を用いて編集し、この編集したペット情報を前記検索されたマンションや地域等の新聞チラシ広告として配布することやペット用又は飼い主の電子メールアドレス宛に電子メールを発信することによって、効率的なペット情報を顧客に提供することができる。
【0049】
[3]商品販売会社60用の動作
本実施形態による分析サーバ210の商品販売会社用分析部213は、商品販売会社60のコンピュータ61によって指定された検索条件(例えば、地域・住所、ペット種他)を指定された住所におけるペット飼育情報(ペット名、ペット種別、犬種、サイズ、ペット年齢、ペット用又は飼い主の電子メールアドレス、住所、集合住宅名、集合住宅部屋番号他)を抽出してコンピュータ61の商品データベース62に格納し、このコンピュータ61が、該商品データベース62に格納している自己店舗のペット用商品情報を基に販売可能な商品情報を編集し、この編集した商品情報を前記検索されたマンションや地域等の新聞チラシ広告として配布することやペット用又は飼い主の電子メールアドレス宛に電子メールを発信することによって、効率的なペット用の商品情報を顧客に提供することができる。この商品情報は、例えば、図5(a)に示したペット区分対応商品区分情報の検索結果(ペット種、犬種、年齢、サイズ他)に合致する比率の多いペット区分を抽出し、この抽出したペット区分に該当する具体的な商品の商品コードを図5(b)に示した商品区分対応商品コード情報から抽出した商品カタログを商品紹介アプリケーション63によって編集し、この編集したペット情報を前記検索されたマンションや地域等の新聞チラシ広告として配布することによって、効率的なペット用の商品情報を顧客に提供することができる。例えば、老犬を飼育している住宅の比率が多いマンションに対しては高年齢用ペットフードや介護商品等の商品を多く掲載した新聞チラシ広告を配布したり、ペット用又は飼い主の電子メールアドレス宛に電子メールを発信して効率的なペット用の商品情報を顧客に提供することができる。
【0050】
このように本実施形態によるペット情報管理システム及びペット情報管理方法は、ペットの登録情報及び更新情報をトリムショップ40のコンピュータ41によって収集し、情報の信頼性を認証サーバ11によって確保した上で前記データ分析企業200の分析サーバ210の分析用データベース220のペット情報をマンション別基本ペット情報221として格納し、ペットショップ50・商品販売会社60・マンションポータル企業70からの要求に応じて指定された住所におけるペット飼育情報(ペット名、犬猫等のペット種、犬種、サイズ、ペット年齢、ペット用又は飼い主の電子メールアドレス、住所、集合住宅名、集合住宅部屋番号、前記項目の統計情報他)を各企業に提供することができ、これによって各企業は前記ペット飼育情報に基づいて企業政略を講じることができると共に、一般のマンション等における独居者間のコミュニケーションの確立を支援することができる。
【符号の説明】
【0051】
9:トリマー、10:ペットID認証局、11:認証サーバ、
12:認証用データベース、200:データ分析企業、210:分析サーバ、
22:分析用データベース、30:インターネット、40:トリムショップ、
41:コンピュータ(PC)、42:ペット情報データベース、43:カメラ、
43:基準指標部、44:回転トリミング台、44a:モータ、
45:カードリーダ、46:ペットカード、50:ペットショップ、
51:コンピュータ(PC)、52:ペット管理データベース、
53:ネット販売アプリケーション、60:ペット、60:商品販売会社、
61:コンピュータ(PC)、62:商品データベース、
63:商品紹介アプリケーション、70:マンションポータル企業、
71:管理サーバ、72:マンション別ペット情報データベース、
80:飼育許可マンション、81:コンピュータ(PC)、
85:飼育不可マンション、122:個体識別情報、200:データ分析企業、
210:分析サーバ、211:ポータル企業用分析部、
212:ペットショップ用分析部、213:商品販売会社用分析部、
220:分析用データベース、221:マンション別基本ペット情報、
421:顧客情報、422:個体基本情報、423:個体識別情報、
521:ペット在庫情報、621:商品区分情報、622:商品コード情報、
721:マンション別ペット情報、760:商品販売会社

【特許請求の範囲】
【請求項1】
飼育主の集合住宅名及び住所を含む顧客情報並びに該顧客が飼育するペットのペット種及びペット年齢を含むペット飼育情報とを顧客から収集してペット情報データベースに格納するトリムショップの情報収集コンピュータと、該情報収集コンピュータが収集した前記顧客情報並びにペット飼育情報とを入力して分析するデータ分析企業の分析サーバと、該データ分析企業の分析サーバに対して分析情報を指定したデータ分析を依頼するデータ分析依頼コンピュータと、前記情報収集コンピュータと分析サーバと前記データ分析依頼コンピュータとを接続するインターネットとを備え、前記トリムショップの情報収集コンピュータが、ペットの個体画像を撮影し、前記顧客情報に対応して前記個体画像を含むペット飼育情報をペット情報データベースに格納するペット情報管理システムであって、
前記データ分析企業の分析サーバが、前記データ分析依頼コンピュータから住所を分析情報としたデータ分析依頼を受けたとき、前記顧客情報の住所をキーとして同一集合住宅別に編集したペット飼育情報の一覧情報と同一集合住宅別及びペット種別の頭数を算出した統計値とを分析し、前記データ分析依頼コンピュータに送信する機能とを備えたことを特徴とするペット情報管理システム。
【請求項2】
飼育主の集合住宅名及び住所を含む顧客情報並びに該顧客が飼育するペットのペット種及びペット年齢を含むペット飼育情報とを顧客から収集してペット情報データベースに格納するトリムショップの情報収集コンピュータと、該情報収集コンピュータが収集した前記顧客情報並びにペット飼育情報とを入力して分析するデータ分析企業の分析サーバと、該データ分析企業の分析サーバに対して分析情報を指定したデータ分析を依頼するデータ分析依頼コンピュータと、前記情報収集コンピュータと分析サーバと前記データ分析依頼コンピュータとを接続するインターネットとを備え、前記トリムショップの情報収集コンピュータが、ペットの個体画像を撮影し、前記顧客情報に対応して前記個体画像を含むペット飼育情報をペット情報データベースに格納するペット情報管理システムであって、
前記トリムショップの情報収集コンピュータから前記顧客情報並びにペット飼育情報をインターネットを介して取得する認証サーバと、前記情報収集コンピュータが撮影したペットの個体画像を含むペット飼育情報を個体識別情報として格納する認証用データベースとを設け、
前記データ分析企業の分析サーバが、前記データ分析依頼コンピュータから住所を分析情報としたデータ分析依頼を受けたとき、前記顧客情報の住所をキーとして同一集合住宅別に編集したペット飼育情報の一覧情報と同一集合住宅別及びペット種別の頭数を算出した統計値とを分析し、前記データ分析依頼コンピュータに送信する機能とを備えたことを特徴とするペット情報管理システム。
【請求項3】
前記認証サーバが、既に格納済みの個体識別情報に含まれる個体画像と、新たに取得したペット飼育情報に含まれる個体画像とを比較し、既に格納済み個体画像と新たな個体画像との差異が所定閾値以下と判定したときに、前記認証用データベースの顧客情報並びにペット飼育情報を更新する機能と、該更新した顧客情報並びにペット飼育情報を前記データ分析企業の分析サーバに送信する機能とを備えたことを特徴とする請求項1又は2記載のペット情報管理システム。
【請求項4】
前記トリムショップの情報収集コンピュータが、ペットの個体画像を来店毎に撮影し、該撮影した個体画像を含むペット飼育情報をペット情報データベースに格納する機能を備えたことを特徴とする請求項1から3何れかに記載のペット情報管理システム。
【請求項5】
前記データ分析企業の分析サーバが、同一集合住宅別及びペット種別の頭数を算出した統計値が所定の値以上のペット飼育情報の一覧情報を前記データ分析依頼コンピュータに送信する機能を備えたことを特徴とする請求項1から4何れかに記載のペット情報管理システム。
【請求項6】
飼育主の集合住宅名及び住所を含む顧客情報並びに該顧客が飼育するペットのペット種及びペット年齢を含むペット飼育情報とを顧客から収集してペット情報データベースに格納するトリムショップの情報収集コンピュータと、該情報収集コンピュータが収集した前記顧客情報並びにペット飼育情報とを入力して分析するデータ分析企業の分析サーバと、該データ分析企業の分析サーバに対して分析情報を指定したデータ分析を依頼するデータ分析依頼コンピュータと、前記情報収集コンピュータと分析サーバと前記データ分析依頼コンピュータとを接続するインターネットとを備え、前記トリムショップの情報収集コンピュータが、ペットの個体画像を撮影し、前記顧客情報に対応して前記個体画像を含むペット飼育情報をペット情報データベースに格納するコンピュータシステムのペット情報管理方法であって、
前記データ分析企業の分析サーバに、前記データ分析依頼コンピュータから住所を分析情報としたデータ分析依頼を受けたとき、前記顧客情報の住所をキーとして同一集合住宅別に編集したペット飼育情報の一覧情報と同一集合住宅別及びペット種別の頭数を算出した統計値とを分析させ、前記データ分析依頼コンピュータに送信させることを特徴とするペット情報管理方法。
【請求項7】
飼育主の集合住宅名及び住所を含む顧客情報並びに該顧客が飼育するペットのペット種及びペット年齢を含むペット飼育情報とを顧客から収集してペット情報データベースに格納するトリムショップの情報収集コンピュータと、該情報収集コンピュータが収集した前記顧客情報並びにペット飼育情報とを入力して分析するデータ分析企業の分析サーバと、該データ分析企業の分析サーバに対して分析情報を指定したデータ分析を依頼するデータ分析依頼コンピュータと、前記情報収集コンピュータと分析サーバと前記データ分析依頼コンピュータとを接続するインターネットとを備え、前記トリムショップの情報収集コンピュータが、ペットの個体画像を撮影し、前記顧客情報に対応して前記個体画像を含むペット飼育情報をペット情報データベースに格納するコンピュータシステムのペット情報管理方法であって、
前記トリムショップの情報収集コンピュータから前記顧客情報並びにペット飼育情報をインターネットを介して取得する認証サーバと、前記情報収集コンピュータが撮影したペットの個体画像を含むペット飼育情報を個体識別情報として格納する認証用データベースとを設け、
前記データ分析企業の分析サーバに、前記データ分析依頼コンピュータから住所を分析情報としたデータ分析依頼を受けたとき、前記顧客情報の住所をキーとして同一集合住宅別に編集したペット飼育情報の一覧情報と同一集合住宅別及びペット種別の頭数を算出した統計値とを分析させ、前記データ分析依頼コンピュータに送信させることを特徴とするペット情報管理方法。
【請求項8】
前記認証サーバに、既に格納済みの個体識別情報に含まれる個体画像と、新たに取得したペット飼育情報に含まれる個体画像とを比較し、既に格納済み個体画像と新たな個体画像との差異が所定閾値以下と判定したときに、前記認証用データベースの顧客情報並びにペット飼育情報を更新させ、該更新させた顧客情報並びにペット飼育情報を前記データ分析企業の分析サーバに送信させることを特徴とする請求項6又は7記載のペット情報管理方法。
【請求項9】
前記トリムショップの情報収集コンピュータに、ペットの個体画像を来店毎に撮影させ、該撮影した個体画像を含むペット飼育情報をペット情報データベースに格納させることを特徴とする請求項6から8何れかに記載のペット情報管理方法。
【請求項10】
前記データ分析企業の分析サーバに、同一集合住宅別及びペット種別の頭数を算出した統計値が所定の値以上のペット飼育情報の一覧情報を前記データ分析依頼コンピュータに送信させることを特徴とする請求項6から9何れかに記載のペット情報管理方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2012−168603(P2012−168603A)
【公開日】平成24年9月6日(2012.9.6)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−26983(P2011−26983)
【出願日】平成23年2月10日(2011.2.10)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.QRコード
【出願人】(000233491)株式会社日立システムズ (394)
【出願人】(511036934)株式会社ビューテックラボ (1)