説明

ペトリカプセルの寒天表面における生物学的サンプル用接種装置

【課題】本発明は、使い捨て式マイクロシリンジを含むそれらの装置であって、管状本体がその末端部により中間ハウジングの長手方向の空間の前始点に取り付けられており、この空間内に、軸上で移動可能でありシリンジプランジャの後端に接続された移動頭部が位置している、装置に関する。
【解決手段】移動頭部9は、また、長手方向ロッド12の手段により、移動頭部9と同方向沿いの軸上で移動可能な移動キャリッジ13に接続される。この移動キャリッジ13は、中間ハウジング7の後端部にその連続部として接続された細長チューブ8内で案内される。細長チューブ8は、モータ部材を含み、その作動により、移動頭部9と長手方向ロッド12と移動キャリッジ13との手段によって、プランジャ10を駆動する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本明細書の記載内容に従い、本発明は、ペトリカプセルの寒天表面における生物学的サンプル用接種装置であって、本発明の出願人と同一の出願人が所有する公開番号がES 2126483である特許発明に対応する接種装置に対して、改良され特徴的な構造を提供する接種装置に関する。
【背景技術】
【0002】
微生物やバクテリアコロニー(細菌集落)の数を計数するための分析に供される生物学的サンプルは、微生物がその中で発育(成長、develop)しなければならない、所謂、ペトリカプセルの底を満たすゲル若しくは寒天の表面を占める(占有する)ところの、螺旋形状であり得る分配(配分、配置、分布、区域、distribution)に従って、若しくは、他の分配に従って、ペトリカプセル内に配置されなければならない。
【0003】
上記寒天は、上記微生物が発育するゼラチン状の環境であり、それは、サンプルの接種(サンプルの植え付け)が行われるノズルの端部で、ひっかかれたり(かき傷が付けられたり)、或いは、手荒く扱われたり、するべきでない、特定の構造(組織、texture)を有している。その端部は、また、分析されるべきサンプルの、真に、均一な移動を実行するために、ゲルとの接触が維持されていなければならない。
【0004】
約3グラムという、或る(一定の)重量が超過されるべきでないことが知られている。従って、そのゼラチンの特性(性質)のため、寒天をそれで湿らせる(damp)ために、たとえ、サンプルの表面張力に打ち勝つことが必要であったとしても、その圧力が増加した場合、寒天は、容易に損傷を受け得る。
【0005】
この前提から出発し、本発明の接種装置は、より反復的な結果の獲得を目的とし、寒天がマイクロシリンジ(微量注射器)により侵襲(攻撃、aggressed)されることを回避し、そして、何よりも、マイクロシリンジのプランジャに運動(motion)を伝えるのに用いられるシステム(装置)の長期耐久性を実現する、幾つかの改良点を有する。
【0006】
寒天の表面における生物学的サンプルの接種装置(システム)は、当初、技術的に、微生物コロニーの計数に誤りが生じるという事実に加えて、有意なコスト上昇に絡む、基本的な問題を抱えていた。
【0007】
この問題は、ペトリカプセルのゲル上での接種(螺旋形状であるか否かにかかわらず)が、初期に、サンプルがチャンバ内に収容(hosted)されるように吸引方向(aspiration direction)に移動する長いチューブであって、後に、小さいシリンダを動かすことにより、そこから、所定の1回分の分注量(dosage)が吐出され(注ぎ出され、流出せしめられ、poured out)、従って、サンプルが反対方向に移動する、チューブを必要としている点にある。分析されるべく案内されたサンプルは、明らかに、微生物を含んでおり、従って、その接種の後、次のサンプルの汚染を回避するために、完全な洗浄ステップが行われなければならない。
【0008】
このため、微生物に汚染されたチューブは、漂白剤(bleach)をもって、洗浄され、次いで、その残留物を取り除くために、何度か、水で、すすがれる。なぜなら、もし、それが十分にすすがれない場合には、漂白剤自体が、次に分析される微生物を殺してしまうからである。これは、その計数を、多かれ少なかれ、誤らせる重大な問題を意味している。
【0009】
従って、この標準的な接種装置においては、その全体において汚染された連続的なチューブが用いられる。そして、それは、連続的な(直列的な)カットオフバルブ若しくはクランピングバルブを有しており、クランプされた後、そのプランジャは、所望量の液体を放出するために、移動せしめられる。
【0010】
一方、前記セクションで既に述べたところの、特許第9600918号明細書の発明は、生物学的サンプルの接種装置として用いる、シリンジ若しくはマイクロシリンジであって、シリンジにより寒天に作用せしめられる重量に有意な変化を与えることなく、寒天内にサンプルを吐出すると同様に、該サンプルを取るべく、チャンバを完全に満たすプランジャであって遠方から動作せしめられるプランジャ、を備えたシリンジ若しくはマイクロシリンジ、を有している点に特徴がある。そして、このシリンジは、また、容易に取り外すことができるやり方で装置の他の箇所と関連付けられることにより、接種後に、使い捨てできるようになっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0011】
【特許文献1】第ES 2126483号明細書
【特許文献2】特許第9600918号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0012】
上記目的を達すると共に、前記セクションで述べた欠点を回避する目的をもって、本発明は、ペトリカプセルの寒天表面における生物学的サンプル用接種装置であって、使い捨て可能なマイクロシリンジを含み、該マイクロシリンジの管状本体は、その後端部により、中間ハウジングの長手方向中空部の前始点(front starting point)に取り付けられており、該中空部内には、軸上で移動する移動頭部が位置しており、該移動頭部は、使い捨て式マイクロシリンジのプランジャの後端部に係合している、接種装置を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0013】
それは、上記移動頭部が、長手方向ロッドの手段により、移動頭部と同一方向沿いの軸上で移動自在な移動キャリッジに接続されており、上記移動キャリッジは、中間ハウジングの後端部に、その連続部として、接続された細長のチューブ内で案内されるようになっており、上記細長のチューブは、モータ部材を含み、該モータ部材の作動により、移動頭部と、長手方向ロッドと、移動キャリッジと、の手段によって、プランジャが駆動されるようにしたことを特徴とする。
【0014】
この装置は、また、上記移動キャリッジの軸方向移動が、モータの手段により、実行され、上記モータの回転アウトレット軸(rotation outlet axle)は、移動キャリッジ内に連結されたスピンドルに接続され、上記モータは、上記細長のチューブの後部(後部部分)内に位置していることを特徴とする。
【0015】
本発明の他の特徴は、上記使い捨てマイクロシリンジの管状本体が、上記中間ハウジングの長手方向中空部の前始点に設けられた相補的な凹部に対応する所定位置に適合する、円形以外の平面形状を有する後尻部(後方尻部)を備えており、上記所定位置は、使い捨て式マイクロシリンジの管状本体の自由端部の角を有する出口と適合(マッチング、調和)し、上記角を有する出口は、使い捨て式マイクロシリンジの長手方向に対して直角である平面内に配置されており、同時に、該平面は、角を有する出口が上記寒天の表面上に完全に載っている時に、寒天の表面に接する角を有する出口の当該角に対応していることである。
【0016】
本発明の装置は、また、特定の実施形態において、上記使い捨て式マイクロシリンジの上記管状本体の上記後尻部が、半円形部分と組み合わされた矩形部分(方形部分)を呈することを特徴とする。
【0017】
それは、また、上記移動キャリッジが、該移動キャリッジを、その駆動長さの限界(travel length limits)で、作動させるタブを含むことを特徴とする。
【0018】
本発明の他の特徴は、上記細長のチューブが、上記タブが突き出す(突出する)長手方向溝を有することである。
【0019】
この装置は、また、半径方向支持部であって、中間ハウジング及び細長のチューブ・アセンブリと、当該中間ハウジングと細長のチューブとに関連する他のエレメントと、を支持する半径方向支持部を有することを特徴とする。この半径方向支持部は、少なくとも、上記使い捨て式マイクロシリンジが、その角を形成する(有する)出口が上記寒天表面より上にある状態に、配置されるところの第1の安定した休止位置と、制御された僅かな圧力をもって、使い捨て式マイクロシリンジの上記角を形成する(有する)出口が上記寒天表面上に載る(載置される)ところの第2の動作位置と、を有する。
【0020】
上記半径方向支持部は、その端部セクションにおいて、細長のチューブの一部分が案内されて適合する横断開口を有するアームを備え、上記端部セクションは、半径方向支持部に対する細長のチューブの安定した取り付け手段を含み、また、そのような半径方向支持部が、両端に端部ベアリングシートを有する横断傾斜軸を備えることを特徴とする。
【0021】
本発明の他の特徴は、上記半径方向支持部が、バーに案内される端部釣り合い重りを含み、上記バーは、上記アームと上記横断傾斜軸の合流点における、原点(point of origin)を有することである。
【0022】
上記端部釣り合い重りの軸方向位置決めは、端部釣り合い重りに設けられた横穴内にねじ込まれる横断スクリュにより作用せしめられる圧力の手段によって、横断スクリュを上記バーに付勢することにより、確定(固定、fixed)される。
【0023】
上記半径方向支持部に対する細長のチューブの安定した取り付け手段は、上記半径方向支持部のアームの端部セクションに設けられたねじ穴内に接続される上部スクリュからなる。
【0024】
上記半径方向支持部に関連する上記細長のチューブの上記一部分は、細長のチューブと、上記中間ハウジングと、上記使い捨て式マイクロシリンジと、これらのエレメントに関連する残りの内部部分(内部ピース)と、からなるエレメントのアセンブリの重心をなす。
【0025】
従って、寒天上で、使い捨て式マイクロシリンジの先端圧力(角を有する出口)を調整するために、中間ハウジング及び細長のチューブ・アセンブリと、これらに関連する残りのエレメントと、の重心が、反対側の端部が横断傾斜軸で終わっているところの、上記アームの各端部セクションに関連付けられる。必要な場合、調整可能であり、且つ、半径方向支持部のアームに関連している、上記端部釣り合い重りにより、意図される均衡(釣り合い)を取って、上記の如く、本発明の装置は、上記横断傾斜軸の回りで、2つの端部シートベアリングに支持された状態で、回動する。
【0026】
次に、本明細書のより良い理解のため、また、本明細書の不可欠な部分とするため、1組の図面が添付される。その中で、限定を目的としない例示目的のみのため、本発明の目的が説明される。
【図面の簡単な説明】
【0027】
【図1】本発明の目的である、ペトリカプセルの寒天表面における生物学的サンプル用接種装置の斜視図を示している。
【図2】本発明の装置の前面図を示している。
【図3】本発明の装置の他の前面図を示している。
【発明を実施するための形態】
【0028】
それは、狭い管状本体2により形成されたマイクロシリンジ1を有する。この狭い管状本体2の前端部は、角を形成する(有する)出口4を有する円錐形ノズル3で終わっており、この角を形成する(有する)出口4は、マイクロシリンジ1の長手方向に対して直角ではない平面内に配置されている。一方、使い捨て可能なマイクロシリンジ1の狭い管状本体2の後端部は、中間ハウジング7の長手方向の中空部(空隙)6の最初の部分(セクション)の相補的な凹部5’内に固定される後尻部5で終わっている。上記中間ハウジング7は、順に、その端部により、マイクロシリンジ1と同一方向に沿って配置される細長のチューブ8に接続されている。上記中間ハウジング7内に、長手方向の中空部(空隙)6が位置しており、該長手方向の中空部(空隙)6内で、移動頭部9が案内されるようになっている。ここで、使い捨て可能なマイクロシリンジ1のプランジャ10は、該プランジャ10の休止位置において、それが、管状本体2の全内側スペースであって、そのようなプランジャ10が位置し案内される全内側スペース、を占有するように、移動頭部9に係合する。そして、そのプランジャ10は、また、使い捨て可能なマイクロシリンジ1の管状本体2の円錐形ノズル3に従って、円錐形端部11を有する。
【0029】
管状本体2の後尻部5は、それが位置するところの凹部5’に従って、また、中間ハウジング7の長手方向の中空部(空隙)6の横断面に従って、円形形状以外の外形(輪郭)を呈する。これにより、寒天の表面と接するところの角を形成する(有する)出口4に従って画定される固定動作位置を達成する。これにより、それが、寒天の表面上に完全に載る(休止する、静止する、留まる、rest)ことを許容すると共に、それが、当該寒天の表面上にサンプルを完全に広げる(引き延ばす、spread)ことを許容するであろう。
【0030】
特に、管状本体2の後尻部5は、半円形部分と組み合わされた矩形部分を呈する。
【0031】
上記プランジャ10は、その後端部により、上記移動頭部9と係合し、移動頭部9は、順に、長手方向ロッド12により、細長のチューブ8内に軸方向に案内される移動キャリッジ13に接続されている。その細長のチューブ8の端部部(端部セクション)において、モータ14が固定されており、そのアウトレット軸(出口軸、出力軸、outlet axle)は、スピンドル15に接続している。そして、このスピンドル15は、モータ14が回転すると、スピンドル15の回転が移動キャリッジ13を軸方向に駆動し、モータ14の回転方向に従って、長手方向ロッド12と移動頭部9との手段により、プランジャ10を両方向に駆動するようになっている。
【0032】
上記モータ14は、プランジャ10の移動長さ(移動距離)に従い、その回転及び回転数を制御するためのパルスデコーダを含んでいる。
【0033】
上記細長のチューブ8は、長手方向溝16を含んでおり、この長手方向溝16を通して、移動キャリッジ13に接合されたタブ17が突き出すようになっている。このタブ17は、移動キャリッジ13、従って、使い捨て可能なシリンジ1のプランジャ10を、その駆動長さの限界で、作動させる。
【0034】
本発明の装置のアセンブリは、半径方向支持部(放射状支持部、radial support)18をもって、完全なものとされる。この半径方向支持部18は、(使い捨て可能なマイクロシリンジの先端(チップ)若しくは角を形成する出口4が、寒天の表面より上にある)安定した休止位置から、(使い捨て可能なマイクロシリンジ1の上記先端が、寒天の表面上に載った状態にある)安定した動作位置に傾斜する、上記した全ての要素を支持する。
【0035】
上記半径方向支持部18は、アーム19を有している。このアーム19の端部セクションは、横断開口20を含んでおり、この横断開口20において、上記細長のチューブ8の一部分が適合する(調整される)ようになっている。上記一部分は、中間ハウジング7と、細長のチューブ8と、これらに関連する残りのエレメントと、により形成されるアセンブリの重心に対応する。一方、アーム19の反対側のセクションは、横断傾斜軸21と同様に、半径方向支持部18の一部をなす、2つの端部シートベアリング22を備えた横断傾斜軸21で終わっている。
【0036】
上記半径方向支持部18に関する細長のチューブ8の安定した取り付は、上部スクリュ(アッパースクリュ)23の手段により、実行される。この上部スクリュ23のねじは、半径方向支持部18と細長のチューブ8との間の不動を確保(保証)する。一方、上部スクリュ23のねじが緩められたとき、上記半径方向支持部は、細長のチューブ8に関して、その可動性(移動性)を回復する(取り戻す)。
【0037】
上記半径方向支持部18は、バー25を有しており、当該バー25は、横断傾斜軸21,19の合流点における、原点(起点、point of origin)を有する。そして、ガイドを通して、端部釣り合い重り(端部カウンターウェイト)26が、上記バー25に接続されている。上記端部釣り合い重り(端部カウンターウェイト)26は、該端部釣り合い重り26の横穴28内にねじ込まれる横断スクリュ27の手段によって、その安定した位置に固定される。
【0038】
上記構成をもって、本発明のアセンブリ装置は、サンプル接種位置における寒天の表面に影響を与えることなく、端部シートベアリング22によって支持されている横断傾斜軸21の回りにおける、僅かな傾斜が達成される。これは、端部釣り合い重り26を調整することにより、そして、アーム19を細長のチューブ8の部分であって、細長のチューブ8と、中間ハウジング7と、これらのエレメントに関連する残りの部分(ピース)と、により形成されるアセンブリの重心に対応する部分、に結合することにより、可能である。
【0039】
従って、サンプル接種位置において、寒天の表面に影響を及ぼすことがない僅かな傾斜が、このようにして、達成される。上記横断傾斜軸21には、それは、任意であるが、使い捨てマイクロシリンジの角を形成する(有する)出口4が寒天の表面上に載ったとき、該寒天の表面が破壊(破損)することなく耐え得る最大圧力を確定(決定、fix)するように、上記端部釣り合い重り(端部カウンターウェイト)26を設けることができる。
【0040】
半径方向(放射状)支持部18に関する細長のチューブ8の安定した取り付けは、該半径方向支持部18のアーム19の端部セクションに設けられたねじ穴24内に結合された上部スクリュ(アッパースクリュ)23の手段によって実行される。
【符号の説明】
【0041】
図面で採用された数字を考慮して、ペトリカプセルの寒天表面における生物学的サンプル用接種装置は、発明の詳細な説明で用いられる下記名称を与える。
1 使い捨てマイクロシリンジ
2 管状本体
3 円錐形ノズル
4 角を形成する(有する)出口
5 後尻部
5’ 凹部
6 長手方向の中空部(空隙)
7 中間ハウジング
8 細長のチューブ
9 移動頭部
10 プランジャ
11 円錐形端部
12 長手方向ロッド
13 移動キャリッジ
14 モータ
15 スピンドル
16 長手方向溝
17 タブ
18 半径方向(放射状)支持部
19 アーム
20 横断開口
21 横断傾斜軸
22 端部シートベアリング
23 上部スクリュ(アッパースクリュ)
24 ねじ穴
25 バー
26 端部釣り合い重り(端部カウンターウェイト)
27 横断スクリュ
28 横穴

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ペトリカプセルの寒天表面における生物学的サンプル用接種装置であって、
使い捨てマイクロシリンジを含み、該マイクロシリンジの管状本体は、その後端部により、中間ハウジングの長手方向中空部の前始点に取り付けられており、該長手方向中空部内には、軸上で移動可能な移動頭部が位置しており、該移動頭部は、マイクロシリンジのプランジャの後端部に接続されている、接種装置において、
上記移動頭部(9)は、長手方向ロッド(12)の手段により、移動頭部(9)と同一方向沿いの軸上で移動可能な移動キャリッジ(13)に接続されており、
上記移動キャリッジ(13)は、中間ハウジング(7)の後端部に、その連続部として、接続された細長のチューブ(8)内で案内されるようになっており、
上記移動頭部(9)は、中間ハウジング(7)内で案内されるようになっており、
上記細長のチューブ(8)は、モータ部材を含み、該モータ部材の作動により、移動頭部(9)と、長手方向ロッド(12)と、移動キャリッジ(13)と、の手段によって、プランジャ(10)が駆動されるようにしたことを特徴とする、接種装置。
【請求項2】
上記移動キャリッジ(13)の軸方向移動は、モータ(14)の手段により、実行され、
上記モータ(14)の回転アウトレット軸は、移動キャリッジ(13)内に連結されたスピンドル(15)に接続されており、
上記モータ(14)は、上記細長のチューブ(8)の後部内に位置していることを特徴とする、請求項1記載の接種装置。
【請求項3】
上記使い捨てマイクロシリンジ(1)の管状本体(2)は、上記中間ハウジング(7)の長手方向中空部(6)の前始点に設けられた相補的な凹部(5’)に対応する所定位置に適合する、円形以外の平面形状を有する後尻部(5)を備えており、
上記所定位置は、マイクロシリンジ(1)の管状本体(2)の自由端部の角を有する出口(4)と調和し、
上記角を有する出口(4)は、マイクロシリンジ(1)の長手方向に対して直角ではない平面内に配置されており、同時に、該平面は、角を有する出口(4)が上記寒天表面上に完全に載っている時に、寒天表面に接する角を有する出口(4)の当該角に対応していることを特徴とする、請求項1又は2記載の接種装置。
【請求項4】
上記使い捨てマイクロシリンジ(1)の上記管状本体(2)の上記後尻部(5)は、半円形部分と組み合わされた矩形部分を呈することを特徴とする、請求項3記載の接種装置。
【請求項5】
上記移動キャリッジ(13)は、該移動キャリッジ(13)を、その駆動長さの限界で、作動させるタブ(17)を含むことを特徴とする、請求項1〜4のいずれかに記載の接種装置。
【請求項6】
上記細長のチューブ(8)は、上記タブ(17)が突き出す長手方向溝(16)を有することを特徴とする、請求項5記載の接種装置。
【請求項7】
上記細長のチューブ(8)の一部分が案内されて適合する横断開口(20)を端部セクションにおいて有するアーム(19)により形成された半径方向支持部(18)を有し、
上記端部セクションは、半径方向支持部(18)に対する細長のチューブ(8)の安定した取り付け手段を含み、
上記半径方向支持部(18)に、また、両端に端部シートベアリング(22)を有する横断傾斜軸(21)が備えられたことを特徴とする、請求項1記載の接種装置。
【請求項8】
上記半径方向支持部(18)は、バー(25)に案内される端部釣り合い重り(26)を含み、
上記バー(25)は、上記アーム(19)と上記横断傾斜軸(21)の合流点における、原点を有することを特徴とする、請求項7記載の接種装置。
【請求項9】
上記端部釣り合い重り(26)の軸方向位置決めは、端部釣り合い重り(26)に設けられた横穴(28)内にねじ込まれる横断スクリュ(27)により作用せしめられる圧力の手段によって、横断スクリュ(27)を上記バー(25)に付勢することにより、確定されることを特徴とする、請求項8記載の接種装置。
【請求項10】
上記半径方向支持部(18)に対する細長のチューブ(8)の安定した取り付け手段は、上記半径方向支持部(18)の上記アーム(19)の端部セクションに設けられたねじ穴(24)内に接続される上部スクリュ(23)からなることを特徴とする、請求項7記載の接種装置。
【請求項11】
上記半径方向支持部(18)に関連する上記細長のチューブ(8)の上記一部分は、細長のチューブ(8)と、上記中間ハウジング(7)と、上記使い捨てマイクロシリンジ(1)と、これらのエレメントに関連する残りの内部部分と、からなるエレメントのアセンブリの重心をなすことを特徴とする、請求項7記載の接種装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【公開番号】特開2012−244992(P2012−244992A)
【公開日】平成24年12月13日(2012.12.13)
【国際特許分類】
【外国語出願】
【出願番号】特願2012−109837(P2012−109837)
【出願日】平成24年5月11日(2012.5.11)
【出願人】(597057232)イーウーエレ・ソシエダッド・アノニマ (1)
【氏名又は名称原語表記】IUL, S.A.
【Fターム(参考)】