説明

ペノキススラムとオキシフルオルフェンとを含有する相乗作用性除草剤組成物

ペノキススラムおよびオキシフルオルフェンは、作物、特に、多年生木本および蔓性作物、イネ、禾穀類および穀類、牧草地、放牧地、IVM、および芝生における雑草を相乗的に防除する。そのような組成物は、出芽前残留性雑草防除および残留性雑草防除による出芽後バーンダウンを向上させる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、作物、特に多年生木本および蔓性作物、イネ、禾穀類、ならびに他の広葉作物および穀類、牧草地、放牧地、IVM、および芝生における雑草を防除するための、(a)ペノキススラムと(b)オキシフルオルフェンとを含有する相乗作用性除草剤組成物に関する。これらの組成物は、出芽前残留性雑草防除および出芽後バーンダウン雑草防除を向上させる。
【背景技術】
【0002】
作物の生長を阻害する雑草および他の植生から作物を保護することは、農業において、絶えず繰り返し発生する問題である。この問題を解決するのを助けるために、合成化学分野の研究者は、そうした望まれていない生長を抑制するのに有効な、多様な化学物質および化学製剤を製造してきた。多くの種類の化学除草剤が、文献に開示されており、多数のものが、商業的に使用されている。
【0003】
いくつかの場合において、除草活性成分は、個々に施用されるよりも、組み合わされた方が有効であることが示され、これは、「相乗作用」と呼ばれる。Herbicide Handbook of the Weed Science Society of America, Eighth Edition, 2002, p. 462に記載されている通り、「『相乗作用』とは、2つ以上の要素が組み合わされた時の効果が、別々に適用された各要素への反応に基づいて予測される効果よりも大きいような、2つ以上の要素の相互作用[である]」。本発明は、すでに個々に除草効力について知られている、ペノキススラムおよびオキシフルオルフェンが、組み合わせて施用されると、相乗効果を示すという発見に基づいている。
【0004】
本発明の相乗作用性組成物を形成する除草剤化合物は独立に、植物の生長に対して効果を及ぼすことが当技術分野で知られている。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明は、除草有効量の(a)ペノキススラムと(b)オキシフルオルフェンとを含む、相乗作用性除草剤混合物に関する。組成物は、農業上許容される補助剤および/または担体、ならびに他の殺有害生物剤も含有することもできる。
【0006】
本発明はまた、特に、多年生木本および蔓性作物、ならびにイネ、コムギ、オオムギ、オートムギ、ライムギ、モロコシ、トウモロコシ、メイズを含めた単子葉作物、牧草地、草地、放牧地、休閑地、IVM、および芝地における、望ましくない植生の生長を抑制するための除草剤組成物およびその方法、ならびにこれらの相乗作用性組成物の使用に関する。
【発明を実施するための形態】
【0007】
ペノキススラムおよびオキシフルオルフェンの種の範囲、すなわち、各化合物が防除する雑草種は、幅広く、非常に相補的である。例えば、驚いたことに、ペノキススラムとオキシフルオルフェンとの組み合わせは、ノミヨケ草(アレチノギク(Conyza bonariensis)、ERIBO)、ヒメムカシヨモギ(marestail)(Conyza canadensis、ERICA)、アオイ科ゼニアオイ属(ゼニバアオイ(Malva neglecta)、MALNE)、イヌホオズキ(Solanum nigrum、SOLNI)、スベリヒユ(Portulaca oleracea、POROL)、シロザ(common lambsquarter)(Chenopodium album、CHEAL)、ヘリオトロープ(common heliotrope)(ヘリオトロピウム・ユーロパエウム(Heliotropium europaeum)、HEOEU)、およびハナヤエムグラ(Sherardia arvensis、SHRAR)の防除において、個々の化合物の施用量(application rates)と同等またはそれより低い量で、相乗的作用を示すことが判明した。この組み合わせはまた、アセト乳酸合成酵素(ALS)耐性、グリホサート耐性、およびグルホシネート耐性のイズハハコ属(Conyza)の種も防除するであろう。
【0008】
オキシフルオルフェンは、好ましくは、雑草防除の向上のために、ALSの作用機序の以下の製品とタンク混合することもできる:アミドスルフロン、アジムスルフロン、ベンスルフロンメチル、ビスピリバックナトリウム塩、シノスルフロン、クロランスラムメチル、クロリムロンエチル、クロルスルフロン、シノスルフロン、シクロスルファムロン、ジクロスラム、エタメツルフロンメチル、エトキシスルフロン、フラザスルフロン、フロラスラム、フルカルバゾンナトリウム塩、フルセトスルフロン、フルメツラム、フルピルスルフロンメチル,−ナトリウム塩、ハロスルフロンメチル、イマザメタベンズメチル、イマザモックス、イマザピック、イマザピル、イマザキン、イマゼタピル、イマゾスルフロン、メソスルフロンメチル、メタゾスルホン、メトスルフロンメチル、ニコスルフロン、オルトスルファムロン(orthosulfamuron)、オキサスルフロン、プリミスルフロン、プロカルバゾンナトリウム(procarbazone-sodium)、プロポキシカルバゾン、プロピリスルフロン、プロスルフロン、ピリフタリド、ピラゾスルフロンエチル、ピリベンゾキシム、ピリミノバックメチル、ピロックススラム(pyroxsulam)、ピリミスルファン、リムスルフロン、スルホメツロンメチル、トリアスルフロン、トリベヌロンメチル、トリフルスルフロンメチル、およびトリトスルフロン。
【0009】
ペノキススラムは、好ましくは、雑草防除の向上のために、PPO(プロトポルフィリノーゲンオキシダーゼ阻害剤)の作用機序の以下の製品とタンク混合することもできる:アザフェニジン、ビフェノックス、ブタフェナシル、カルフェントラゾンエチル、シニドンエチル、フルミクロラックペンチル、フルミオキサジン、ホメサフェン、オキサジアルギル、オキサジアジノン、ペントキサゾン、ピラクロニル、ピラフルフェンエチル、サフルフェナシル、およびスルフェントラゾン。
【0010】
ペノキススラムは、2−(2,2−ジフルオロエトキシ)−N−(5,8−ジメトキシ−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジン−2−イル)−6−(トリフルオロメチル)ベンゼンスルホンアミドの一般名である。それの除草活性は、The Pesticide Manual, Fourteenth Edition, 2006に記載されている。ペノキススラムは、イネ、モロコシ、多年生木本および蔓性作物における多くの広葉雑草およびカヤツリグサ科雑草と同様に、ヒエ属(Echinochloa)の種、ならびに、禾穀類における多くの広葉雑草と同様に、アペラ属(Apera)の種の草を防除する。
【0011】
オキシフルオルフェンは、2−クロロ−1−(3−エトキシ−4−ニトロフェノキシ)−4−トリフルオロメチル)ベンゼンの一般名である。それの除草活性は、The Pesticide Manual, Fourteenth Edition, 2006に記載されている。オキシフルオルフェンは、多年生木本および蔓性作物、ヒマワリ、および野菜における、経済的に重大な、広い範囲の広葉雑草およびイネ科雑草を防除する。
【0012】
除草剤という用語は、本明細書では、植物の生長を停止、抑制、または不利に変化させる活性成分を意味するために使用する。除草有効量または植生防除量とは、不利に変化させる効果を引き起こす活性成分の量であり、それには自然な生育からの逸脱、枯殺、調節、乾燥、遅延などが含まれる。植物および植生という用語には、発芽する種子、出芽する苗、栄養繁殖体(vegetative propagule)から出芽する植物、および定着した植生が含まれる。
【0013】
除草活性は、相乗作用性混合物の化合物が、任意の生長段階で、または定植もしくは出芽前に、植物に直接、もしくは植物の場所に施用された時に、その化合物によって示される。認められる効果は、防除すべき植物種、植物の生長段階、希釈および噴霧液滴の施用パラメータ、固体成分の粒径、使用時の環境条件、用いる特定の化合物、用いる特定の補助剤および担体、土壌の種類など、ならびに施用する化学物質の量に依存する。これらおよび他の因子は、非選択性または選択性除草作用を促進するために、当技術分野で知られている通りに調整することができる。一般には、最大限の雑草防除を達成するために、本発明の組成物を、発芽および出芽に先立つ出芽前に、または比較的未成熟な望ましくない植生に対して出芽後に施用することが好ましい。
【0014】
本発明の組成物においては、除草効果が相乗的となる、ペノキススラムとオキシフルオルフェンの重量比は、1:560と1.33:1.0の間の範囲内にある。
【0015】
相乗作用性組成物が施用される割合は、防除すべき雑草の特定の種類、必要とされる防除の度合い、必要とされる防除の長さ、ならびに施用のタイミングおよび方法に依存するであろう。一般には、本発明の組成物は、該組成物の活性成分の総量に基づき、1ヘクタールあたり79グラムの活性成分(g/ha)と2340g/haの間の施用量で施用することができる。ペノキススラムは、4g/haと100g/haの間の割合で施用し、オキシフルオルフェンは、75g/haと2240g/haの間の割合で施用する。ペノキススラムは、好ましくは、5g/haと50g/haの間の割合で施用し、オキシフルオルフェンは、好ましくは、100g/haと2240g/haの間の割合で施用する。
【0016】
本発明の相乗作用性混合物の構成成分は、別々に、または予混合物やタンク混合物として供給できる複数からなる(multipart)除草剤系の一部として施用することができる。
【0017】
本発明の相乗作用性混合物は、より多様な望ましくない植生を防除するために、1種または複数の他の除草剤と共に施用することができる。他の除草剤と共に使用する場合に、組成物は、1種または複数の他の除草剤と配合させたり、1種または複数の他の除草剤とタンク混合させたり、1種または複数の他の除草剤と順次的に施用することができる。本発明の相乗作用性組成物と共に用いることができる除草剤としては、以下のものがある:4−CPA、4−CPB、4−CPP、2,4−D、3,4−DA、2,4−DB、3,4−DB、2,4−DEB、2,4−DEP、3,4−DP、2,3,6−TBA、2,4,5−T、2,4,5−TB、アセトクロール、アシフルオルフェン、アクロニフェン、アクロレイン、アラクロール、アリドクロール、アロキシジム、アリルアルコール、アロラック(alorac)、アメトリジオン(ametridione)、アメトリン、アミブジン(amibuzin)、アミカルバゾン、アミドスルフロン、アミノシクロピラクロール(aminocyclopyrachlor)、アミノピラリド、アミプロホスメチル、アミトロール、スルファミン酸アンモニウム、アニロホス、アニスロン(anisuron)、アシュラム、アトラトン、アトラジン、アザフェニジン、アジムスルフロン、アジプロトリン、バーバン、BCPC、ベフルブタミド、ベナゾリン、ベンカルバゾン(bencarbazone)、ベンフルラリン、ベンフレセート、ベンスルフロン、ベンスリド、ベンタゾン、ベンザドックス(benzadox)、ベンズフェンジゾン(benzfendizone)、ベンジプラム(benzipram)、ベンゾビシクロン、ベンゾフェナップ、ベンゾフルオール(benzofluor)、ベンゾイルプロップ、ベンズチアズロン、ビシクロピロン(bicyclopyrone)、ビフェノックス、ビラナホス、ビスピリバックナトリウム塩、ボラックス(borax)、ブロマシル、ブロモボニル(bromobonil)、ブロモブチド、ブロモフェノキシム、ブロモキシニル、ブロムピラゾン(brompyrazon)、ブタクロール、ブタフェナシル、ブタミホス、ブテナクロール(butenachlor)、ブチダゾール、ブチウロン(buthiuron)、ブトラリン、ブトロキジジム、ブツロン(buturon)、ブチレート、カコジル酸、カフェンストロール、塩素酸カルシウム、カルシウムシアナミド、カムベンジクロール(cambendichlor)、カルバスラム(carbasulam)、カルベタミド、カルボキサゾール(carboxazole)、クロルプロカルブ(chlorprocarb)、カルフェントラゾン、CDEA、CEPC、クロメトキシフェン、クロランベン、クロラノクリル(chloranocryl)、クロラジホップ(chlorazifop)、クロラジン(chlorazine)、クロルブロムロン、クロルブファム、クロレツロン(chloreturon)、クロルフェナック、クロルフェンプロップ(chlorfenprop)、クロルフルラゾール(chlorflurazole)、クロルフルレノール、クロリダゾン、クロリムロン、クロルニトロフェン、クロロポン(chloropon)、クロロトルロン、クロロクスロン、クロロキシニル、クロロプロファム、クロルスルフロン、クロルタール、クロルチアミド、シニドンエチル、シンメチリン、シノスルフロン、シスアニリド(cisanilide)、クレトジム、クリオジネート(cliodinate)、クロジナホップ、クロホップ(clofop)、クロマゾン、クロメプロップ、クロプロップ、クロプロキシジム、クロピラリド、クロランスラム、CMA、硫酸銅、CPMF、CPPC、クレダジン、クレゾール、クミルロン、シアナトリン(cyanatryn)、シアナジン、シクロエート、シクロスルファムロン、シクロキシジム、シクルロン、シハロホップ、シペルコート(cyperquat)、シプラジン、シプラゾール(cyprazole)、シプロミド(cypromid)、ダイムロン、ダラポン、ダゾメット、デラクロール(delachlor)、デスメジファム、デスメトリン、ジアレート(di-allate)、ジカンバ、ジクロベニル、ジクロラル尿素(dichloralurea)、ジクロルメート(dichlormate)、ジクロルプロップ、ジクロルプロップ−P、ジクロホップ、ジクロスラム、ジエタムコート(diethamquat)、ジエタチル、ジフェノペンテン(difenopenten)、ジフェノクスロン(difenoxuron)、ジフェンゾコート(difenzoquat)、ジフルフェニカン、ジフルフェンゾピル、ジメフロン(dimefuron)、ジメピペレート(dimepiperate)、ジメタクロル(dimethachlor)、ジメタメトリン、ジメテナミド、ジメテナミド−P、ジメキサノ(dimexano)、ジミダゾン(dimidazon)、ジニトラミン(dinitramine)、ジノフェネート(dinofenate)、ジノプロップ(dinoprop)、ジノサム(dinosam)、ジノセブ、ジノテルブ、ジフェナミド、ジプロペトリン(dipropetryn)、ジクワット(diquat)、ジスル(disul)、ジチオピル、ジウロン、DMPA、DNOC、DSMA、EBEP、エグリナジン(eglinazine)、エンドタール、エプロナズ(epronaz)、EPTC、エルボン(erbon)、エスプロカルブ、エタルフルラリン、エタメツルフロン(ethametsulfuron)、エチジムロン、エチオレート(ethiolate)、エトフメセート(ethofumesate)、エトキシフェン(ethoxyfen)、エトキシスルフロン、エチノフェン(etinofen)、エトニプロミド(etnipromid)、エトベンザニド、EXD、フェナスラム(fenasulam)、フェノプロップ、フェノキサプロップ、フェノキサプロップ−P、フェノキサスルホン、フェンテラコール(fenteracol)、フェンチアプロップ(fenthiaprop)、フェントラザミド、フェヌロン(fenuron)、硫酸第一鉄、フラムプロップ、フラムプロップ−M、フラザスルフロン、フロラスラム、フルアジホップ、フルアジホップ−P、フルアゾレート(fluazolate)、フルカルバゾン、フルセトスルフロン、フルクロラリン(fluchloralin)、フルフェナセット(flufenacet)、フルフェニカン、フルフェンピル、フルメツラム(flumetsulam)、フルメジン(flumezin)、フルミクロラック、フルミオキサジン、フルミプロピン(flumipropyn)、フルオメツロン、フルオロジフェン、フルオログリコフェン、フルオロミジン(fluoromidine)、フルオロニトロフェン(fluoronitrofen)、フルオチウロン(fluothiuron)、フルポキサム、フルプロパシル(flupropacil)、フルプロパネート(flupropanate)、フルピルスルフロン、フルリドン、フルオロクロリドン(flurochloridone)、フルロキシピル、フルルタモン(flurtamone)、フルチアセット(fluthiacet)、ホメサフェン、ホラムスルフロン、ホサミン(fosamine)、フリロキシフェン(furyloxyfen)、グルホシネート、グルホシネート−P、グリホサート、ハロサフェン(halosafen)、ハロスルフロン、ハロキシジン(haloxydine)、ハロキシホップ、ハロキシホップ−P、ヘキサクロロアセトン、ヘキサフルレート(hexaflurate)、ヘキサジノン、イマザメタベンズ(imazamethabenz)、イマザモックス、イマザピック、イマザピル、イマザキン、イマゼタピル、イマゾスルフロン、インダノファン、インダジフラム、ヨードボニル(iodobonil)、ヨードメタン、ヨードスルフロン、イオキシニル(ioxynil)、イパジン(ipazine)、イプフェンカルバゾン、イプリミダム(iprymidam)、イソカルバミド(isocarbamid)、イソシル(isocil)、イソメチオジン(isomethiozin)、イソノルロン(isonoruron)、イソポリネート(isopolinate)、イソプロパリン、イソプロツロン、イソウロン、イソキサベン、イソキサクロルトール(isoxachlortole)、イソキサフルトール、イソキサピリホップ(isoxapyrifop)、カルブチレート(karbutilate)、ケトスピラドックス(ketospiradox)、ラクトフェン、レナシル、リヌロン(linuron)、MAA、MAMA、MCPA、MCPAチオエチル、MCPB、メコプロップ、メコプロップ−P、メジノテルブ(medinoterb)、メフェナセット(mefenacet)、メフルイジド、メソプラジン(mesoprazine)、メソスルフロン(mesosulfuron)、メソトリオン、メタム、メタミホップ(metamifop)、メタミトロン、メタザクロール(metazachlor)、メタゾスルフロン、メトフルラゾン(metflurazon)、メタベンズチアズロン、メタルプロパリン(methalpropalin)、メタゾール、メチオベンカルブ(methiobencarb)、メチオゾリン、メチウロン(methiuron)、メトメトン(methometon)、メトプロトリン(methoprotryne)、臭化メチル、イソチオシアン酸メチル、メチルダイムロン(methyldymron)、メトベンズロン(metobenzuron)、メトブロムロン(metobromuron)、メトラクロール、メトスラム、メトクスロン(metoxuron)、メトリブジン、メツルフロン(metsulfuron)、モリネート(molinate)、モナリド(monalide)、モニソウロン(monisouron)、モノクロロ酢酸、モノリニュロン、モニュロン、モルファムコート(morfamquat)、MSMA、ナプロアニリド、ナプロパミド、ナプタラム、ネブロン(neburon)、ニコスルフロン、ニピラクロフェン(nipyraclofen)、ニトラリン、ニトロフェン、ニトロフルオルフェン、ノルフルラゾン、ノルロン(noruron)、OCH、オルベンカルブ、オルトジクロロベンゼン、オルトスルファムロン(orthosulfamuron)、オリザリン、オキサジアルギル、オキサジアゾン、オキサピラゾン(oxapyrazon)、オキサスルフロン、オキサジクロメホン、パラフルロン(parafluron)、パラコート、ペブレート(pebulate)、ペラルゴン酸、ペンジメタリン(pendimethalin)、ペンタクロロフェノール、ペンタノクロール(pentanochlor)、ペントキサゾン、ペルフルイドン(perfluidone)、ペトキサミド、フェニソファム(phenisopham)、フェンメジファム、フェンメジファムエチル、フェノベンズロン(phenobenzuron)、酢酸フェニル水銀、ピクロラム、ピコリナフェン、ピノキサデン、ピペロホス、亜ヒ酸カリウム、アジ化カリウム、シアン酸カリウム、プレチラクロール、プリミスルフロン、プロシアジン(procyazine)、プロジアミン、プロフルアゾール(profluazol)、プロフルラリン(profluralin)、プロホキシジム、プログリナジン(proglinazine)、プロメトン、プロメトリン、プロパクロール、プロパニル、プロパキザホップ、プロパジン、プロファム、プロピソクロール(propisochlor)、プロポキシカルバゾン、プロピリスルフロン、プロピザミド、プロスルファリン(prosulfalin)、プロスルホカルブ、プロスルフロン、プロキサン(proxan)、プリナクロール(prynachlor)、ピダノン(pydanon)、ピラクロニル、ピラフルフェン、ピラスルホトール、ピラゾリネート(pyrazolynate)、ピラゾスルフロン、ピラゾキシフェン、ピリベンゾキシム(pyribenzoxim)、ピリブチカルブ、ピリクロール(pyriclor)、ピリダホル(pyridafol)、ピリデート(pyridate)、ピリフタリド、ピリミノバック、ピリミスルファン、ピリチオバック、ピロキサスルホン、ピロクススラム(pyroxsulam)、キンクロラック、キンメラック、キノクラミン、キノナミド(quinonamid)、キザロホップ、キザロホップ−P、ローデタニル(rhodethanil)、リムスルフロン、サフルフェナシル、S−メトラクロール、セブチラジン(sebuthylazine)、セクブメトン(secbumeton)、セトキシジム、シデュロン(siduron)、シマジン、シメトン(simeton)、シメトリン、SMA、亜ヒ酸ナトリウム、アジ化ナトリウム、塩素酸ナトリウム、スルコトリオン、スルファレート(sulfallate)、スルフェントラゾン、スルホメツロン、スルホスルフロン、硫酸、スルグリカピン(sulglycapin)、スエップ(swep)、TCA、テブタム(tebutam)、テブチウロン、テフリルトリオン、テンボトリオン、テプラロキシジム、テルバシル(terbacil)、テルブカルブ、テルブクロール(terbuchlor)、テルブメトン、テルブチラジン、テルブトリン、テトラフルロン(tetrafluron)、テニルクロール(thenylchlor)、チアザフルロン、チアゾピル、チジアジミン(thidiazimin)、チジアズロン、チエンカルバゾンメチル(thiencarbazone-methyl)、チフェンスルフロン、チオベンカルブ、チオカルバジル(tiocarbazil)、チオクロリム(tioclorim)、トプラメゾン、トラルコキシジム、トリアレート(tri-allate)、トリアスルフロン、トリアジフラム(triaziflam)、トリベ


ヌロン(tribenuron)、トリカンバ、トリクロピル、トリジファン、トリエタジン(trietazine)、トリフロキシスルフロン、トリフルラリン、トリフルスルフロン、トリホップ(trifop)、トリホプシム(trifopsime)、トリヒドロキシトリアジン(trihydroxytriazine)、トリメツロン(trimeturon)、トリプロピンダン(tripropindan)、トリタック(tritac)、トリトスルフロン(tritosulfuron)、ベルネレート(vernolate)、およびキシラクロール(xylachlor)。
【0018】
さらに、本発明の相乗作用性組成物は、グリホサート耐性、グリホシネート耐性、ジカンバ耐性、イミダゾリノン耐性、スルホニル尿素耐性、および2,4−D耐性の作物に対して、グリホサート、グリホシネート、ジカンバ、イミダゾリノン系、スルホニル尿素系、および2,4−Dと共に使用することができる。一般に、本発明の相乗作用性組成物を、処理しようとする作物に対して選択的であり、かつ、用いる施用量のこれらの化合物によって防除される雑草の範囲を補完する、除草剤と組み合わせて使用することが好ましい。さらに、一般に、本発明の相乗作用性組成物と他の補完的除草剤とを、組み合わせ製剤またはタンク混合物として、同時に施用することが好ましい。
【0019】
本発明の相乗作用性組成物を、一般に、ベノキサコール(benoxacor)、ベンチオカルブ、ブラシノリド、クロキントセット(メキシル)、シオメトリニル(cyometrinil)、シプロスルファメート(cyprosulfamate)、ダイムロン、ジクロルミド、ジシクロノン(dicyclonon)、ジエトレート(dietholate)、ジメピペレート(dimepiperate)、ジスルホトン、フェンクロラゾールエチル(fenchlorazole-ethyl)、フェンクロリム、フルラゾール(flurazole)、フルキソフェニム(fluxofenim)、フリラゾール、ハーピンタンパク質(harpin protein)、イソオキサジフェンエチル(isoxadifen-ethyl)、メフェンピルジエチル、メフェネート(mephenate)、MG191、MON4660、ナフタル酸無水物(NA)、オキサベトリニル、R29148、およびN−フェニル−スルホニル安息香酸アミドなどの既知の除草剤毒性緩和剤と組み合わせて用いて、それらの選択性を高めることができる。
【0020】
実際には、農業上許容される少なくとも1種の補助剤または担体と共に、除草有効量の除草剤構成成分を含有する混合物の状態の、本発明の相乗作用性組成物を使用することがより好ましい。適切な補助剤または担体は、特に、作物の存在下で、選択的な雑草防除のために組成物を施用する際に用いられる濃度において、有益な作物に毒性をもつべきではなく、かつ、除草剤構成成分または他の組成成分と化学反応すべきではない。そのような混合物は、雑草に直接、またはそれらの場所に施用するように設計することもできるし、普通は施用前に追加の担体および補助剤で希釈される、濃厚剤または製剤にすることもできる。それらは、例えば、粉剤、粒剤、顆粒水和剤、もしくは水和剤などの固体、または、例えば、乳剤、液剤、エマルション製剤もしくは懸濁剤などの液体であり得る。
【0021】
本発明の除草剤混合物を調製するのに有用である、適切な農業用補助剤および担体は、当業者に周知である。これらの補助剤としては、それらだけに限らないが、クロップオイルコンセントレート(crop oil concentrate)(鉱油(85%)+乳化剤(15%));ノニルフェノールエトキシレート(ethoxylate);ベンジルココアルキルジメチル第四級アンモニウム塩;石油炭化水素、アルキルエステル、有機酸、およびアニオン性界面活性剤のブレンド;C〜C11アルキルポリグリコシド;リン酸化アルコールエトキシレート(ethoxylate);天然第一級アルコール(C12〜C16)エトキシレート(ethoxylate);ジ−sec−ブチルフェノールEO−POブロックコポリマー;ポリシロキサン−メチルキャップ;ノニルフェノールエトキシレート(ethoxylate)+尿素・硝酸アンモニウム;乳化されたメチル化種子油;トリデシルアルコール(合成)エトキシレート(ethoxylate)(8EO);獣脂アミンエトキシレート(ethoxylate)(15EO);およびPEG(400)ジオレエート(dioleate)−99がある。
【0022】
用いることができる液体担体としては、水および有機溶媒がある。通常用いられる有機溶媒としては、それらだけに限られないが、鉱油、芳香族有機溶媒、パラフィン系油などの、石油留分または炭化水素;大豆油、菜種油、オリーブ油、ヒマシ油、ヒマワリ種子油、ココナッツ油、トウモロコシ油、綿実油、亜麻仁油、パーム油、落花生油、ベニバナ油、ゴマ油、桐油などの植物油;前述の植物油のエステル;ステアリン酸2−エチルヘキシル、オレイン酸n−ブチル、ミリスチン酸イソプロピル、ジオレイン酸プロピレングリコール、コハク酸ジオクチル、アジピン酸ジブチル、フタル酸ジオクチルなどの、モノアルコール、または二価、三価、もしくは他の低級(4〜6個のヒドロキシ基を有する)の多価アルコールのエステル;モノカルボン酸、ジカルボン酸、およびポリカルボン酸のエステルなどがある。具体的な有機溶媒としては、トルエン、キシレン、石油ナフサ、クロップオイル、アセトン、メチルエチルケトン、シクロヘキサノン、トリクロロエチレン、パークロロエチレン、酢酸エチル、酢酸アミル、酢酸ブチル、プロピレングリコールモノメチルエーテルおよびジエチレングリコールモノメチルエーテル、メチルアルコール、エチルアルコール、イソプロピルアルコール、アミルアルコール、エチレングリコール、プロピレングリコール、グリセリン、N−メチル−2−ピロリジノン、N,N−ジメチルアルキルアミド、ジメチルスルホキシド、液体肥料などがある。水は、一般に、濃厚剤の希釈用に選択される担体である。
【0023】
適切な固体担体としては、タルク、蝋石クレー、シリカ、アタパルガスクレー、カオリンクレー、キーゼルグール(kieselguhr)、チョーク、珪藻土、石灰、炭酸カルシウム、ベントナイトクレー、フラー土、綿実殻、小麦粉、大豆粉、軽石、木粉、クルミ殻粉、リグニンなどがある。
【0024】
本発明の組成物に1種または複数の界面活性剤を組み込むことが、一般に望ましい。そのような界面活性剤は、固体組成物と液体組成物の両方、特に、施用前に担体で希釈されるように設計されたものに有利に用いられる。その界面活性剤は、性質が、アニオン性、カチオン性、または非イオン性であり得、乳化剤、湿潤剤、懸濁剤として、または他の目的のために使用することができる。製剤の技術分野で従来使用され、かつ、本製剤にも使用できる界面活性剤は、とりわけ、「McCutcheon's Detergents and Emulsifiers Annual」MC Publishing Corp., Ridgewood, New Jersey, 1998、および「Encyclopedia of Surfactants」Vol. I-III, Chemical Publishing Co., New York, 1980-81に記載されている。代表的な界面活性剤としては、ラウリル硫酸ジエタノールアンモニウムなどのアルキル硫酸塩;ドデシルベンゼンスルホン酸カルシウムなどのアルキルアリールスルホン酸塩;ノニルフェノール−C18エトキシレート(ethoxylate)などのアルキルフェノール−アルキレンオキシド付加生成物;トリデシルアルコール−C16エトキシレート(ethoxylate)などのアルコール−アルキレンオキシド付加生成物;ステアリン酸ナトリウムなどのセッケン;ジブチルナフタレンスルホン酸ナトリウムなどのアルキルナフタレン−スルホン酸塩;ジ(2−エチルヘキシル)スルホコハク酸ナトリウムなどの、スルホコハク酸塩のジアルキルエステル;ソルビトールオレエート(oleate)などのソルビトールエステル;塩化ラウリルトリメチルアンモニウムなどの第四級アミン;ステアリン酸ポリエチレングリコールなどの、脂肪酸のポリエチレングリコールエステル;エチレンオキシドとポロピレンオキシドとのブロックコポリマー;モノおよびジアルキルリン酸エステルの塩;大豆油、菜種/カノーラ油、オリーブ油、ヒマシ油、ヒマワリ種子油、ココナッツ油、トウモロコシ油、綿実油、亜麻仁油、パーム油、落花生油、ベニバナ油、ゴマ油、桐油などの植物油または種子油;および前述の植物油のエステル(特にメチルエステル)がある。
【0025】
植物油または種子油、およびそれらのエステルなど、これらの材料のいくつかは、農業用補助剤、液体担体、または界面活性剤として、互換的に使用できることが多い。
【0026】
農業用組成物に一般に使用される他の添加剤としては、相容化剤、消泡剤、金属イオン封鎖剤、中和剤および緩衝剤、腐食防止剤、染料、付臭剤、展着剤、浸透補助剤、固着剤、分散剤、増粘剤、凝固点降下剤、抗微生物剤などがある。その組成物は、他の相溶性の構成成分、例えば、他の除草剤、植物生長抑制剤、殺真菌剤、殺虫剤なども含有することができ、また、硝酸アンモニウム、尿素などの、液体肥料または固体の粒子状肥料担体と配合することができる。
【0027】
本発明の相乗作用性組成物中の活性成分の濃度は、一般に、0.001から98重量パーセントである。0.01から90重量パーセントの濃度を用いることが多い。濃厚剤として用いられるように設計された組成物中では、活性成分は、一般に、1から98重量パーセント、好ましくは10から90重量パーセントの濃度で存在する。そのような組成物は、普通、施用前に、水などの不活性担体で希釈される。雑草または雑草の場所に出芽前または出芽後に通常施用される、希釈された組成物は、一般に、0.0001から10重量パーセントの活性成分を含有し、好ましくは、0.001から5.0重量パーセントを含有する。
【0028】
本組成物は、従来の地上または空中散粉機、噴霧機、および散粒機によって、ならびに当業者に既知である他の従来の手段によって、雑草またはそれらの場所に施用することができる。
【0029】
以下の実施例は、本発明を例示する。
【実施例】
【0030】
圃場における混合物の出芽前および出芽後除草活性の評価
圃場試験を、標準の除草剤小区画研究法を使用して、多年生木本および蔓性作物で行った。区画は、3×3メートル(m)から3×10m(幅×長さ)まで様々であり、処理につき3回から4回反復した。作物および雑草の十分な生長を確実にするために、試験の各区に対して、通常の栽培管理法を使用して、通常の植付、施肥、灌水、湛水、および有害生物メンテナンスによって、多年生木本および蔓性作物を育てた。
【0031】
1ヘクタールあたり187リットル(L/ha)の噴霧容量を散布するよう調整された、二酸化炭素(CO)背負い噴霧器を使用して、圃場試験でのすべての処理を施した。市販品のペノキススラムおよびオキシフルオルフェンを、適切な製剤割合で水に混合し、施用の単位面積(ヘクタール)を基にして示された所望の割合を得た。各処理を、処理から評価まで異なる間隔で、施用後7日から175日で、未処理の対照植物と比較して評価した。相乗効果を決定するために、雑草防除が長期間残留することが必要なので、雑草のバーンダウンだけではなく、雑草の残留性防除を測定できる、雑草の完全なバーンダウンを確実にするために、すべての単体の製品およびそれらのタンク混合物を、グリホサートと混合した。0は無傷に相当し、100は完全な枯殺に相当する、0から100パーセントの尺度で、視認可能な雑草防除を評価した。
【0032】
表1から3は、出芽前の雑草の残留性防除についての、ペノキススラム+オキシフルオルフェンのタンク混合物の相乗的除草効力を示す。表4は、出芽後の、ペノキススラム+オキシフルオルフェンの相乗的除草活性を示す。すべての処理の結果は、3回から4回の反復の平均であり、タンク混合物の相互作用は、Colbyの式によると、プラスの相乗的相互作用を示す。
【0033】
Colbyの式を使用して、該混合物から期待される除草効果を決定した(Colby, S.R. Calculation of the synergistic and antagonistic response of herbicide combinations. Weeds 1967, 15, 20-22.)。
【0034】
以下の式を使用して、2つの活性成分AおよびBを含有する混合物の期待される活性を算出した:
期待値=A+B−(A×B/100)
A=混合物に使用される濃度と同じ濃度の活性成分Aに見られる効力。
B=混合物に使用される濃度と同じ濃度の活性成分Bに見られる効力。
【0035】
試験した化合物、用いた施用量、試験した植物種、および結果のいくつかを、表1から4に示す。
【0036】
【表1】

【0037】
【表2】

【0038】
【表3】

【0039】
【表4】


【特許請求の範囲】
【請求項1】
除草有効量の(a)ペノキススラムと(b)オキシフルオルフェンとを含む、相乗作用性除草剤混合物。
【請求項2】
ペノキススラムとオキシフルオルフェンの重量比が、1:560と1.33:1.0の間である、請求項1に記載の相乗作用性混合物。
【請求項3】
除草有効量の請求項1に記載の相乗作用性除草剤混合物と、農業上許容される補助剤および/または担体とを含む、除草剤組成物。
【請求項4】
望ましくない植生を防除する方法であって、請求項1に記載の相乗作用性除草剤混合物を除草有効量、該植生もしくはその場所に接触させ、または土壌に施用する工程を含む、植生の出芽または生長を防止するための、方法。
【請求項5】
作物、特に、多年生木本および蔓性作物、禾穀類および穀類、牧草地、放牧地、およびIVMにおける望ましくない植生を防除する方法であって、請求項1に記載の相乗作用性除草剤混合物を除草有効量、該植生またはその場所に接触させ、または土壌に施用する工程を含む、植生の出芽または生長を防止するための、方法。

【公表番号】特表2013−518117(P2013−518117A)
【公表日】平成25年5月20日(2013.5.20)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−551281(P2012−551281)
【出願日】平成23年1月27日(2011.1.27)
【国際出願番号】PCT/US2011/022686
【国際公開番号】WO2011/094386
【国際公開日】平成23年8月4日(2011.8.4)
【出願人】(501035309)ダウ アグロサイエンシィズ エルエルシー (197)
【Fターム(参考)】