説明

ペーハー値可変、液状体改質装置

【課題】 従来、水や液状体の電子的水素イオン濃度PH値について、常体イオン濃度の改質が成されていたが、アルカリ方向に最大14、2程度が限界であった。更なるイオン濃度、つまりアルカリ水による殺菌特性を活かす濃度域に達する事が課題であった。更に酸性化への課題も残っていた。
【解決手段】 改質装置内部に、金属グリッドを適宜に設けた事、適切な周波数を割り出した事、循環型電子回路やシャワー噴霧装置を付加する事、帯電による感電防止策を施し循環回路還流よる増幅エネルギー化した簡単な回路と生成する製品の安定化の為に冷却器を付加した事、等を解決策とした。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ペーハー値可変、液状体改質装置に関するものであり、水をはじめ液体であればすべてを対象に、その水素イオン濃度をPH17まで簡単に改質する事が出来る高周波による分子衝突をせしむる装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、高周波によるペーハー変位装置や理論は存在し、アルカリ側のみに変化するものがあった。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかし、従来の高周波利用の方法では、アルカリ側のみにPH12.1〜12.3が限界であり、製造においての帯電による感電や、漏電による事故が多々あった。しかも、製造された改質液の精製量は微小で、長期のPH値の安定が保てなかった。
【課題を解決しようとする手段】
【0004】
この課題を解決する為の請求項1の発明は、ペーハー値の改質範囲を広げる為の手段として分子衝突を増大させる為のグリッドを装置内に設置する事で、水素原子どおしの衝突を高度にする事を手段とした。
【0005】
また、請求項2の発明は、請求項1の発明で製造された装置内に発射する高周波の高効率周波数範囲を設定する為、2450メガヘルツから4900メガヘルツのマグネトロン式高周波発生器を設置した。
【0006】
また、請求項3の発明は、請求項1の発明で製造された装置の効率を高める為に、金属製の外板を含む装置全体に装置内突起を設置する事で、装置自体を陰極化した。
【0007】
更に、請求項4の発明は、請求項3の発明で回路した装置の外部放電や感電事故を無くす為に、アース回路をマグネトロン発生器の陰気極に還元回路を成した。
【0008】
また、各請求項により改質された物質のペーハー値をより安定化する為に、装置下部の液溜まり部分に、冷却システムを配した。
【0009】
各請求項により改質された物質のペーハー値をより高度なペーハー値に改変する為に再循環システムとして循環ポンプを設置した。
【0010】
また、分子衝突を効率良くする為、投入や循環液の投入口をシャワー噴霧方式とした
【発明の効果】
【0011】
本発明により、低コスト大量製造が可能で、しかも、安全に水素イオン濃度を改質でき、PH14以上PH17までが試験製造された事で水による殺菌を可能にした。つまり、消毒液の副害を考えた時、今後の医療や食品業界への使用による多大な成果が得られる。PH14に達した水を飲んでも全く異質感が無く、むしろ甘味を感じる結果があった。また、肌に塗り込む試験でも違和感も損傷も無かった為、酸性は酸っぱいなどの感覚的常識は全く無く、水素イオン濃度の科学的基本数値PHの酸アルカリ度の常識を覆す事も有り得る。既にPH17液も製造に成功した。
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
図1は、請求項1から請求項7を示すもので、金属製箱式密閉構造の最上部より噴霧される液体を一方より発振されるマグネトロン式高周波を衝突させる。
【0013】
この時、設置したグリッドの効果により、帯電電子と遊離電子の衝突が、滞留液の水分子と繰り返し衝突する事で、水素原子の分離(PH7からアルカリ性側)や酸素分子の遊離化(PH7から酸性側)へと水素イオン濃度を可変させる。
【0014】
グリットの数や形状は網目やパンチィングプレートなどで平面板や傾斜板、球形やランダムな異形が選別でき、液体の粘度や比重などの特性を踏まえた形状とグリット量で対応する。
【0015】
この時の高周波定格はアルカリ側改質に2450〜4900メガヘルツ。酸性側改質に245〜490メガヘルツを設定する。
【0016】
この装置の効率を上げる手段として、電子接触部分を装置内側の金属面をも電極と成す為、避雷針様の金属突起部を設けた。
【0017】
装置自体を電極とした事による帯電と感電事故防止の為、装置よりマグネトロンアース側に回路を設けた。
【0018】
PH数を調整する為に、1回の処理でPH数値5前後に可変し改質した液は自然に凝縮落下するが、これを循環ポンプによる循環により再処理を繰り返す。装置自体の発振エネルギーの拡大により任意の数値や効率が可能であるが、本実験の規模が小処理機器の為に考えたもので、結果的に循環方式も手段と成る。
【0019】
ペーハー調整を完了した後、熱や酸化による変質や品質の安定を図る為、下部に設置した冷却システムにより急速に低温化する。
【産業上の利用可能性】
【0020】
殺菌溶液としての利用は医療機関の病室、手術室、医療器具など広範囲に及び、現在までの殺菌技術や使用殺菌剤は副産的悪評があり、完全なる域に達していなかった。特に使用器具やチューブなどを酢酸で殺菌しているのが現状で、医療従事者からの要望が多々あった。本発明により、水や蒸留水、生理食塩水などをPH13以上に改質し、作用させれば、広範囲の微生物やウイルスにアルカリ殺菌効果が望め、飲んでも無害な事も相俟って、安全で大きな効果、低価格の殺菌液として、大きく利用されるものと確信する。
【0021】
食品業界も、現存の殺菌剤は残存物質や臭気が問題であり、本発明品を使用する範囲として、食堂、食品工場などへの利用は、無味無臭、ただの水である事からも、利用度の高さが確信出来る。
【0022】
また、昨今、癌に効く水とか、皮膚に良いとか、殺菌力がある植物蒸留液などのアピールや不当表示を駆使し乱売を成す健康対峙商法が乱立。昔からの殺菌効果を謳っても現実の証明は無く、一般庶民への詐欺商法は限りを知らない。本発明により、それら業界の悪徳市販品に対し、附加する上にペーハー改質を成す事による、本質の商品への道も開け、本物思考の一翼を担い、詐欺商法を改善しうる事が出来る。
【図面の簡単な説明】
【0023】
【図1】 請求項1から請求項7の装置断面図である。
【符号の説明】
1 マグネトロン方式高周波発生発振機(アルカリ改質用)
2 マグネトロン方式高周波発生発振機(酸性改質用)
3 グリッド
4 絶縁ガイシ
5 遊離電子吸収金属突起
6 カソード突起(電子循環回路用)
7 帯電感電防止回路(電子循環回路用)
8 冷却用熱交換パイプ
9 冷却器
10 循環ポンプ
11 循環パイプ
12 製品取り口
13 新規原料輸送管
14 冷却室
15 改質室
16 噴霧用シャワー
A 改質領域
B 冷却領域

【特許請求の範囲】
【請求項1】
マグネトロンから発生させた高周波と電子拡散グリッドの設置に於ける分子衝突をさせる事による、水をはじめ液状体全般の水素イオン濃度ペーハー値可変(改質)と、その設定値を自在に到達し保持できる分子衝突グリッドを設置したペーハー改質機
【請求項2】
請求項1のペーハー値に於ける、14以上の範囲に随意改質する高効率を示す高周波の発生周波数の範囲特定
【請求項3】
請求項1のペーハー値改質に於ける装置に附加する電力の省エネルギー化を実現した電流短絡を特徴とした電気的回路
【請求項4】
請求項1のペーハー値改質機における電気的導通金属材質による装置での外部放電をゼロ値(無感電)にした電気的回路
【請求項5】
請求項1のペーハー値改質機における再酸化防止と改質値保持の為に設置した、連続冷却方式
【請求項6】
請求項1のペーハー値改質機におけるPH14以上までを実施可能とした循環型方式
【請求項7】
請求項1のペーハー値改質機における分子衝突を効率良く実施する為の供給液をシャワー化した方式

【図1】
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【公開番号】特開2009−269011(P2009−269011A)
【公開日】平成21年11月19日(2009.11.19)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−146261(P2008−146261)
【出願日】平成20年5月7日(2008.5.7)
【出願人】(508166176)
【Fターム(参考)】