説明

ホイッスル

【課題】3つのパーツを備えるホイッスルを提供する。
【解決手段】内部に一つの共鳴室51と送気路52とを備え、放音口50及び送気口53を開口させたホイッスル1であり、ホイッスル1は、放音口50、送気路52及び送気口53で隔てられる上部材11及び下部材12を有し、接合部13を介して前記上部材11と前記下部材12とが一体的に形成された中央パーツ10と、前記中央パーツ10の両側にそれぞれ接合された二つの側部パーツ20、30と、を備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ホイッスルに関する。
【背景技術】
【0002】
ホイッスルは音による簡便な伝達道具として、各種スポーツ競技における審判、人の多く集まる場所での警備、誘導、合図、或いはペットの指導等、様々な分野で広く使用されている。
【0003】
多くの商品が色彩、デザイン面でも多様化され進化している中で、ホイッスルは2色の配色が最大であり、その形状も合わせて旧態依然としており、消費者の関心を引くことは乏しい。共鳴室内部に振動子を内包する振動子型ホイッスルとして、以下のホイッスルが開示されている(特許文献1、特許文献2)。
【0004】
特許文献1に開示のホイッスルは、一般的な樹脂製の振動子型ホイッスルである。このホイッスルは、空気を吹き込むマウスピース、円筒状の共鳴室、共鳴室内に内包されたコルク玉等の球状の振動子、オリフィスで構成された放音口とから構成される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】米国特許第4,359,961号明細書
【特許文献2】実開昭60−169697号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
特許文献1に開示のホイッスルは樹脂金型によって大量に生産されている。このホイッスルは、片側の側板を含む本体、及び、反対側の側板の二つの樹脂製パーツを、樹脂成型金型を用いてそれぞれ成型し、超音波溶着して一体化、成型されている。したがって、例えば片側の側板を含む本体が赤色、反対側の側板が黄色というように最大二色の配色に制限される。しかも側板が薄いため、ホイッスルに占める側板の体積比が小さい。このため配色がアンバランスであり、配色に伴うデザイン面での価値は少ない。
【0007】
また、世界の国旗の大多数は三色で表現されており、それぞれの色には特別な意味が込められている。例えば、フランス国旗は青色、白色、赤色から構成され、それぞれ自由、平等、博愛の意味が込められている。しかしながら、特許文献1に開示のホイッスルでは、最大二色の配色であるため、多くの国旗を色で表現することができなかった。
【0008】
また、ホイッスルに塗装を施すことで三色の配色とすることも考えられるが、塗装された塗料の剥離が避けられない。特に、マウスピース部は吹鳴者の歯が当たり、歯によって塗装が剥がれやすい。更には、塗装に用いられる塗料は人体に有害な物質であることが多いので、塗料が吹鳴者の体内に取り込まれると吹鳴者の健康を損なうおそれもある。
【0009】
本発明は、上記事項に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、3つのパーツを備えるホイッスルを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明に係るホイッスルは、
内部に一つの共鳴室と送気路とを備え、放音口及び送気口を開口させたホイッスルにおいて、
前記放音口、前記送気路及び前記送気口で隔てられる上部材及び下部材を有し、接合部を介して前記上部材と前記下部材とが一体的に形成された中央パーツと、
前記中央パーツの両側にそれぞれ接合された二つの側部パーツと、を備える、
ことを特徴とする。
【0011】
また、二つの前記側部パーツは送気路に直交する方向の幅が実質的に等しくてもよい。
【0012】
また、前記中央パーツ及び二つの前記側部パーツは送気路に直交する方向の幅が実質的に等しくてもよい。
【0013】
また、前記接合部は前記上部材のマウスピース部と前記下部材のマウスピース部の一部が前記接合部により一体的に形成されていてもよい。
【0014】
また、前記接合部は吹鳴者がマウスピースをくわえた際に前記上部材のマウスピース部と前記下部材のマウスピース部とが近接することを抑制してもよい。
【0015】
また、前記接合部は前記放音口の一部を接合していてもよい。
【0016】
また、円柱状空間の前記共鳴室の中に振動子を備え、
前記側部パーツの前記共鳴室の底面を構成する壁に、前記共鳴室の円柱軸方向への前記振動子の移動を抑制する振動子移動抑制部を備えていてもよい。
【発明の効果】
【0017】
本発明に係るホイッスルは、中央パーツと二つの側部パーツの3つのパーツを備える。中央パーツ及び二つの側部パーツをそれぞれ色の異なる樹脂から形成することができ、三色の配色のホイッスルを提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【図1】ホイッスルの斜視図である。
【図2】ホイッスルの分解斜視図である。
【図3】図2のC−C’断面図である。
【図4】ホイッスルの平面図である。
【図5】図1のA−A’断面図である。
【図6】図1のB−B’断面図であり、図6(A)は振動子移動抑制部を有する場合の共鳴室内における振動子の中心が移動する範囲を示す模式図、図6(B)は振動子移動抑制部がない場合の共鳴室内における振動子の中心が移動する範囲を示す模式図である。
【図7】他の形態に係るホイッスルの斜視図である。
【図8】他の形態に係るホイッスルの分解斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
以下、図を参照しつつ、実施の形態に係るホイッスルについて説明する。
【0020】
ホイッスル1は振動子型ホイッスルであり、図1の外観斜視図及び図2の分解斜視図に示すように、中央パーツ10、二つの側部パーツ20、30、及び、振動子40から構成される。ホイッスル1は中央パーツ10の両側に二つの側部パーツ20、30が接合された形態である。中央パーツ10、二つの側部パーツ20、30が接合されることで、ホイッスル1の共鳴室部RCの内部に円柱形状の空間である共鳴室51、マウスピース部MPの内部に両端が開口した送気路52がそれぞれ形成される。更に、共鳴室51の一部が開口した放音口50及び送気路52へと呼気が供給される送気口53が形成される。そして、共鳴室51には振動子40が内包されている。
【0021】
なお、本明細書では、図1に示すように、送気口53側(マウスピース部MP側)を後、送気口の反対側(共鳴室部RC側)を前、送気口53側から見て左側を左、右側を右、放音口50側を上、その反対側を下と定義して説明する。
【0022】
中央パーツ10は、放音口50及び送気口53によって隔てられた上部材11及び下部材12と、上部材11と下部材12とを接合する接合部13を有する。図2の分解斜視図及び図3の断面図に示すように、中央パーツ10は上部材11と下部材12とが接合部13を介して一体的に形成されたパーツである。中央パーツ10の前方部には、首等に掛けてホイッスル1を吊り下げる紐等を通すことができる下げ紐孔15が形成されている。
【0023】
接合部13は上部材11のマウスピース部MPと下部材12のマウスピース部MPの一部を接合している。接合部13は板状であり、送気路52の呼気が流入する方向(前後方向)に沿って形成されている。このため、送気路52内に流入した呼気の進行を妨げない。
【0024】
上部材11の両側部にはマウスピース部MPに沿って凸状の嵌め込み部16を有する。また、下部材12の両側部にもマウスピース部MP及び共鳴室部RCに沿って凸状の嵌め込み部17を有する。
【0025】
二つの側部パーツ20、30は、対称形状である。側部パーツ30の左側端面には、嵌め込み部16、17に応じた凹状の受け部32、33を有する。側部パーツ20の右側端面にも同様に受け部(不図示)を有する。
【0026】
振動子40はコルク玉等から構成される。振動子40は放音口50の前後方向の幅よりも径が大きく、呼気が送気口53から送気路52を通じて共鳴室51に吹き込まれると、振動子40が回転し、放音口を塞ぐ。これにより、ホイッスル1を吹鳴すると所謂ビート音が発生する。
【0027】
上記ホイッスル1は以下のようにして製造することができる。まず、中央パーツ10、側部パーツ20、30をそれぞれ射出成型にて製造する。成型樹脂としては強度及び人体への健康配慮から、ABS樹脂(アクリロニトリル・ブタジエン・スチレン共重合合成樹脂)が好ましい。
【0028】
中央パーツ10を製造する射出成型金型、側部パーツ20、30をそれぞれ製造する射出成型金型を用いて製造される。射出成型では、高熱のシリンダーによって溶融された樹脂を成型金型に流し込み、一定時間冷却することで樹脂が固められ成型品が得られる。
【0029】
ホイッスル1を図1及び図2に示すように3分割した場合、中央パーツ10の上部材11は、原則的には他と連結しない単一部材として存在し得るが、実用的には図2に示すように上部材11は接合部13を介して下部材12と連結された構造とすることが望ましい。かくすることで一つの射出成型金型で単一の中央パーツ10として製造することが可能となる。このための射出成型金型は一般的な金型構造であるから説明を省略する。更に、左右の側部パーツ20、30と接着或いは溶着する際の位置合わせが容易となり、より美しい完成品が得られる。
【0030】
成型した中央パーツ10の両側に、それぞれ成型した側部パーツ20、30を接合する。この際、別途準備した振動子40を共鳴室内に挿入し接合する。接合は超音波溶着や接着材を用いて行うことができる。このようにして、ホイッスル1が得られる。
【0031】
このように、ホイッスル1は、それぞれ射出成型により製造された中央パーツ10、側部パーツ20、30の3つのパーツから構成されている。3つのパーツはそれぞれ異なる色の樹脂を用いて成型することができるので、三色の配色のホイッスル1を提供できる。
【0032】
大多数の国旗は三色で表されているが、各国の国旗の色に応じて各パーツの色を組み合わせることで、大多数の国旗の色を表すホイッスル1を提供可能である。例えば、側部パーツ20を青色樹脂、中央パーツ10を白色樹脂、側部パーツ30を赤色樹脂からそれぞれ形成すれば、フランス国等の国旗の配色を模したホイッスル1を提供できる。同様に側部パーツ20、中央パーツ30、側部パーツ30にそれぞれ緑色樹脂、白色樹脂、赤色樹脂を配色すればイタリア国旗、黒色樹脂、赤色樹脂、橙色樹脂を配色すればドイツ国旗を模したホイッスル1が提供できる。このように本実施の形態に係るホイッスルは、ホイッスルにおけるデザインの多様化を実現したものである。従って、年々盛んになっている各スポーツ競技の多くの国際大会において、各国の応援グッズ或いは開催国を象徴するホイッスルとして供することができる。
【0033】
図4に上方から見た平面図を示しているが、中央パーツ10、側部パーツ20、30のそれぞれの左右方向の幅(送気路52の呼気の流れ方向に対して直交する方向の幅)D1、D2、D3はほぼ等しい。したがって、配色バランスがよくデザイン面における価値が高い。
【0034】
また、ホイッスルの破損事故の大半は、吹鳴者がマウスピースを歯で噛むことによって生じている。図5に、マウスピース部MPの断面図を示しているが、吹鳴者が口にくわえた際に矢印にて示すように上下方向に吹鳴者の噛む力Fが加わる。しかし、中央パーツ10の上部材11と下部材12とが接合部13により連結されているので、接合部13によって、上部材11と下部材12が近接し変形し、破損することが抑制される。したがって送気路52が閉塞されることがなく、安定した吹鳴を可能にしている。
【0035】
更には、側部パーツ20、30に形成された凹状の受け部32、33に中央パーツ10に形成された凸状の嵌め込み部16、17が嵌合し接合されているので、吹鳴者の噛む力Fによって上部材11と下部材12が近接し変形することがより抑制されるとともに、中央パーツ10が側部パーツ20、30から外れることも抑制される。更に、上記凹凸の嵌め合いにより、中央パーツ10と側部パーツ20、30の溶着時の位置合わせが正確になされるため、溶着で生じる段差が無く一体化した平面が得られる。
【0036】
また、中央パーツ10の上部材11には凸状の唇ストッパー14が形成されている。吹鳴者が銜えた際に、上唇が唇ストッパー14によって、それ以上奥までくわえ込むことが抑制される。このため、上唇が放音口50を塞いで音が発生しなくなるといった不具合も抑えられる。なお、唇ストッパー14は側部パーツ20、30に渡って形成されていてもよい。
【0037】
また、それぞれのパーツは異なる色の樹脂材料から形成され、塗装が施されていない。したがって、塗装の剥離の心配もない。また、剥離した塗装が体内に取り込まれて吹鳴者に害をきたすこともない。
【0038】
なお、上記では、中央パーツ10に凸状の嵌め込み部16、17が形成され、これに対応して側部パーツ20、30に凹状の受け部32、33が形成された例について説明したが、中央パーツ10に凹状の受け部が形成され、側部パーツ20、30に対応する凸状の嵌め込み部が形成されていてもよい。
【0039】
更に、ホイッスル1は、側部パーツ20、30にそれぞれ振動子移動抑制部21、31を備える。側部パーツ30には、円柱状の共鳴室51の底面を構成する壁に、共鳴室51中央方向に向けて張り出した振動子移動抑制部31を備える。また、同様に、他方の側部パーツ20にも、円柱状の共鳴室51の底面を構成する壁に、共鳴室51中央方向に向けて張り出した振動子移動抑制部21を備える。振動子移動抑制部21、31は円柱形状であり、同一形状である。側部パーツ20、30を射出成型にて製造する際に一体的に形成されてもよいし、別の部材が側部パーツ20、30の壁面に取り付けられていてもよい。
【0040】
振動子40が球状であり、振動子抑制部21、31が円柱形状である場合、共鳴室51の半径をRRC、振動子40の半径をROs、振動子移動抑制部21、31の半径をRCoとすると、RCo>RRC−ROsであることが好ましい。例えば、共鳴室51が直径15mm×高さ(左右幅)15mmで、振動子40の直径が10mmである。そして、振動子移動抑制部21、31が直径5mm×高さ(左右幅)1.5mmである。この場合、図6(A)に示すように、振動子の中心の移動可能範囲S1は、D1(直径)5mm×L1(高さ)2mmである。
【0041】
一方、振動子移動抑制部21、31がない場合、図6(B)に示すように、振動子40の中心の移動可能範囲S2は、D2(直径)5mm×L2(高さ)5mmである。
【0042】
振動子移動抑制部21、31がない場合における振動子40の左右方向(円柱状の共鳴室51の円柱軸方向)への移動幅L2に比べ、振動子移動抑制部21、31を有する場合における振動子40の左右方向への移動幅L1は、3mmほど縮まる。即ち、共鳴室51左右方向への振動子40の移動が抑制され、この振動子40の移動幅抑制効果は従来比60%(3mm/5mm×100(%))となる。
【0043】
振動子移動抑制部21、31がない場合では、振動子40は共鳴室内をランダムに回転し、共鳴室51を構成する円筒内壁及び円筒端面内壁のいたるところに衝突しながら回転する。これは、振動子40が完全球体でないため、衝突部位によって振動子40の跳ね返り方向が異なることによる。この振動子40が共鳴室51内壁に衝突する際の衝撃は、マウスピース部MP、歯、頭蓋骨を介して脳に伝播し、吹鳴者に不快感を与える。
【0044】
更には、振動子の目的はその回転に伴って周期的に放音口50を塞ぐことにより、所謂ビート音を発生させることであるが、振動子40が上記の如く共鳴室51内を無秩序に回転することから、振動子40が放音口50を塞ぐ周期は一定ではない。このため、ビート音のバラツキ(音の濁り)が生じる。したがって、ホイッスル本来の目的である聞き取りやすい音からかけ離れたものになってしまう。
【0045】
一方、振動子移動抑制部21、31を備えるホイッスル4では、振動子40が共鳴室の左右方向へ移動しようとした場合、振動子移動抑制部21、31によって振動子40の共鳴室左右方向への移動が抑制される。したがって、振動子40は共鳴室51の中央部のみで、共鳴室51の中央部の円筒内壁周面に沿って回転する。振動子40は共鳴室51の中央部のみで回転するので、振動子40が放音口50を塞ぐ周期がおおよそ一定になる。更に、その塞ぐ位置も放音口50の中央部に制約される。したがって、ビート音のバラツキが小さくなり、吹鳴音がよりクリアーになり、被聴者が聞き取りやすい音が発生する。この音の改良効果は上述した振動子40の移動幅抑制効果60%に比例するので、音質改良が明確に実現される。
【0046】
更には、振動子40が共鳴室51の中央部を回転し、共鳴室51の円筒端面内壁への衝突等、無秩序な衝突が低減するため、くわえた歯に伝わる回転振動による衝撃が減少する。すなわち、衝撃が吹鳴者の脳へ伝播し難くなるため、吹鳴者への不快感が減少する。この振動衝撃による不快感の改良効果は振動子40の移動幅抑制効果60%に比例するので、不快感の改良が明確に実現される。
【0047】
また、一部に振動子移動抑制部21、31を備えるだけなので、ホイッスル4の重量増加が抑えられるとともに、外見の形状も通常のホイッスルと変わらず、円筒状のデザインも維持できる。
【0048】
また、上記では中央パーツ10、側部パーツ20、30の左右方向のそれぞれの幅が実質的に等しい場合を例示した。しかし、中央パーツ10、側部パーツ20、30の幅が各々実質的に等しくなくてもよく、例えば、中央パーツ10、側部パーツ20、30のいずれかの幅が異なっていても、全てのパーツの幅がそれぞれ異なっていてもよい。例えば、図7に示すように、側部パーツ20、30の左右方向の幅が実質的に等しく、中央パーツ20の左右方向の幅が側部パーツ20、30の左右方向の幅よりも広いホイッスル2であってもよい。
【0049】
また、図8の分解斜視図に示すホイッスル3のように、中央パーツ10の上部材11と下部材12とを接合する接合部13は放音口50の一部を接続(図8では、上部材11と下部材12の右側(側部パーツ30側)を接続)して形成されていてもよい。この場合、放音口50の一部が接合部13で遮られるが、接合部13の共鳴室軸方向の幅を1.0mm程度とすることができ、音量や音質への実質的な影響は無い。
【0050】
また、上記では振動子型ホイッスルについて説明したが、振動子移動抑制部21、31を除き、共鳴室に振動子が内包されない非振動子型ホイッスルについても応用可能である。
【符号の説明】
【0051】
1,2,3 ホイッスル
10 中央パーツ
11 上部材
12 下部材
13 接合部
14 唇ストッパー
15 下げ紐孔
16,17 嵌め込み部
20 側部パーツ
21 振動子移動抑制部
30 側部パーツ
31 振動子移動抑制部
32,33 受け部
40 振動子
50 放音口
51 共鳴室
52 送気路
53 送気口
MP マウスピース部
RC 共鳴室部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
内部に一つの共鳴室と送気路とを備え、放音口及び送気口を開口させたホイッスルにおいて、
前記放音口、前記送気路及び前記送気口で隔てられる上部材及び下部材を有し、接合部を介して前記上部材と前記下部材とが一体的に形成された中央パーツと、
前記中央パーツの両側にそれぞれ接合された二つの側部パーツと、を備える、
ことを特徴とするホイッスル。
【請求項2】
二つの前記側部パーツは送気路に直交する方向の幅が実質的に等しい、
ことを特徴とする請求項1に記載のホイッスル。
【請求項3】
前記中央パーツ及び二つの前記側部パーツは送気路に直交する方向の幅が実質的に等しい、
ことを特徴とする請求項1に記載のホイッスル。
【請求項4】
前記接合部は前記上部材のマウスピース部と前記下部材のマウスピース部の一部が前記接合部により一体的に形成されている、
ことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載のホイッスル。
【請求項5】
前記接合部は吹鳴者がマウスピースをくわえた際に前記上部材のマウスピース部と前記下部材のマウスピース部とが近接することを抑制する、
ことを特徴とする請求項4に記載のホイッスル。
【請求項6】
前記接合部は前記放音口の一部を接合している、
ことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載のホイッスル。
【請求項7】
円柱状空間の前記共鳴室の中に振動子を備え、
前記側部パーツの前記共鳴室の底面を構成する壁に、前記共鳴室の円柱軸方向への前記振動子の移動を抑制する振動子移動抑制部を備える、
ことを特徴とする請求項1乃至6のいずれか一項に記載のホイッスル。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2013−7848(P2013−7848A)
【公開日】平成25年1月10日(2013.1.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−139779(P2011−139779)
【出願日】平成23年6月23日(2011.6.23)
【出願人】(307009300)