説明

ホテル利用料金算出装置、ホテル利用料金算出方法及びそのプログラム

【課題】利用する部屋が途中で変更されたとしても、その変更に応じた利用料金を算出することができるホテル利用料金算出装置、ホテル利用料金算出方法及びそのプログラムを提供すること。
【解決手段】利用者の要望等により、部屋の変更があれば、算出部170は、料金変更入力部140により受け付けられた料金変更の情報を取り込む。算出部170は、この利用者の利用者識別情報に対応した、料金変更の情報と、部屋識別情報と、サービス利用履歴情報とに基づいて、その利用者の利用料金(精算金額)を算出する。したがって、ホテル利用料金算出装置10は、部屋の変更を加味した料金を算出することができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ホテルの利用料金を算出するホテル利用料金算出装置、ホテル利用料金算出方法及びそのプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、ホテルにおいては、そのホテルにおいて受けた食事、冷蔵庫内の飲食物の利用、有料放送の利用等、各種サービスの利用状況や部屋代等の合計金額を算出し、算出額に応じた精算が行われている。このようなサービス利用状況については、例えば、宿泊者のサービス利用状況について、ホテルの管理者側が作成した伝票や、冷蔵庫や有料放送を利用した際に各部屋に設けられたコントローラから送信されるサービスの利用状況を知らせるための情報を元に、利用金額が算出されている。このようなサービスの利用金額を算出するシステムとして、例えば、特許文献1に示すシステムが提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2002−342495号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上述の特許文献1に記載のシステムにおいては、部屋毎の利用料金を算出することができるものの、利用者がホテルの利用期間中に何らかの理由で利用する部屋が変わってしまった場合において、精算金額を算出する点については、着目されていない。すなわち、利用者は、自身が利用する部屋に入った後、設備の一部に不具合等があって利用する部屋を替える必要が生じたり、あるいは、利用者側の希望で、途中で部屋を替える場合が生じたりする場合がる。このように部屋が替わる場合であっても、利用料金の変動を管理し、これを精算に反映させることが望ましい。
【0005】
以上のような事情に鑑み、本発明の目的は、利用する部屋が途中で変更されたとしても、その変更に応じた利用料金を算出することができるホテル利用料金算出装置、ホテル利用料金算出方法及びそのプログラムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するため、本発明の一形態に係るホテル利用料金算出装置は、
利用者を識別する利用者識別情報、及び、前記利用者がホテルを利用する期間内において利用する部屋を識別する部屋識別情報の入力を受け付ける利用情報入力部と、
前記利用情報入力部から入力された前記利用者識別情報と前記部屋識別情報とを対応付けて記憶する部屋利用状況記憶部と、
前記部屋利用状況記憶部を参照し、前記利用者と同じ利用者が前記ホテルを利用する期間内に前記部屋の変更があったか否かを判定する判定部と、
前記判定部により前記部屋の変更があったと判定された場合、料金変更の情報を受け付ける料金変更入力部と、
前記料金変更入力部から入力される前記料金変更の情報と、前記部屋利用状況記憶部に記憶された、前記利用者識別情報に対応する変更前の部屋識別情報または変更後の部屋識別情報とに基づいて、前記ホテルの利用料金を算出する算出部と
を具備する。
【0007】
本発明によれば、利用者が利用する部屋の識別情報が記憶され、その部屋の変更があったか否かが判定され、部屋の変更があれば、その変更に応じた部屋代の金額の変更情報が入力され、これにより利用料金が算出される。したがって、部屋の変更があった場合にもその部屋の変更を加味した料金の算出を行うことが可能となる。また、部屋の変更があった場合に、料金の変更情報が入力され、その変更が利用料金に反映されるので、利用者側の要望あるいはホテルの設備の不具合等、部屋の変更の理由に応じた料金を増減させる変更も可能となる。その結果、部屋の変更状況に応じて利用料金を柔軟に算出することができる。
【0008】
前記ホテル利用料金算出装置は、前記利用者識別情報と、前記利用者が前記ホテルにおいて利用した課金対象のサービスの利用履歴の情報とを対応付けて記憶するサービス利用履歴記憶部をさらに具備し、
前記算出部は、さらに、前記サービス利用履歴記憶部から、前記利用者識別情報に対応するサービス利用履歴情報を読み出し、読み出したサービス利用履歴情報を含めて前記ホテルの利用料金を算出してもよい。
【0009】
本発明によれば、利用者がホテルにおいて利用した課金対象のサービスの利用履歴が記憶される。そして、記憶されたサービス利用履歴が参照されることで、サービス利用履歴に応じた料金を含めたホテルの利用料金を算出することが可能となる。これにより、ホテルを利用した期間についてのサービスの利用履歴を利用者毎に管理することができるので、部屋の変更があったとしても、そのサービスを利用した利用者に課金することができ、ホテルの利用料金を正しく算出することが可能となる。
【0010】
本発明に係るホテル利用料金算出方法は、コンピュータが
利用者を識別する利用者識別情報と前記利用者がホテルを利用する期間内において利用する部屋を識別する部屋識別情報との入力を受け付け、
前記入力された前記利用者識別情報と前記部屋識別情報とを対応付けて記憶し、
前記記憶された情報を参照し、前記利用者と同じ利用者が前記ホテルを利用する期間内に前記部屋の変更があったか否かを判定し、
前記判定により前記部屋の変更があったと判定された場合、料金変更の情報を受け付け、
前記入力された前記料金変更の情報と、前記記憶された、前記利用者識別情報に対応する変更前の部屋識別情報または変更後の部屋識別情報とに基づいて、前記ホテルの利用料金を算出する方法である。
【0011】
本発明に係るプログラムは、前記ホテル利用料金算出方法をコンピュータに実行させるためのプログラムである。
【発明の効果】
【0012】
以上、本発明によれば、利用する部屋が途中で変更されたとしても、その変更に応じた利用料金を算出することができる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【図1】図1は、本発明の一実施形態に係るホテル利用料金算出装置の構成を示す概略ブロック図である。
【図2】図2は、図1の構成におけるホテル利用料金算出システムの動作を説明するためのフローチャートである。
【図3】図3は、本発明の他の実施形態に係るホテル利用料金算出システムの構成を示す概略ブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下、図面を参照しながら、本発明の実施形態を説明する。
【0015】
以下、本発明の一実施形態に係るホテル利用料金算出装置について、図面を参照しながら説明する。
【0016】
図1は、本発明の一実施形態に係るホテル利用料金算出装置の構成を示す概略ブロック図である。ホテル利用料金算出システム1では、ホテル利用料金算出装置10と複数のコントローラ20とが、ネットワーク30を介して接続されている。
【0017】
ホテル利用料金算出装置10において、利用情報入力部110は、利用者(顧客)を識別する利用者識別情報と、当該利用者がホテルを利用する期間において利用する部屋を識別する部屋識別情報の入力を受け付ける。これら利用者識別情報及び部屋識別情報は、ホテル側のオペレータによって、キーボード、マウス、タッチパネル等の図示しない入力デバイスを介してこの装置10に入力される。
【0018】
部屋利用状況記憶部120は、利用情報入力部110で受け付けられた利用者識別情報及び部屋識別情報を対応づけて記憶する。
【0019】
判定部130は、部屋利用状況記憶部120を参照し、同じ利用者がホテルを利用する期間内に部屋の変更があったか否かを判定する。例えば、この判定処理は、ホテルを利用した1回の利用期間(例えばチェックインからチェックアウトまでの期間)において、利用者識別情報が同じであって、異なる複数の部屋識別情報が登録されているか否かに基づいて実行される。すなわち、利用者がホテルを利用した期間内で部屋を変更した場合、部屋識別情報が利用情報入力部110を介して入力され、部屋利用状況記憶部120に書き込まれた後に、部屋が変更されたとする。その場合、その変更後の部屋情報識別情報が利用情報入力部110を介して入力され、部屋利用状況記憶部120に記憶された利用者識別情報に対応付けられてさらに記憶される。これにより、ホテル利用料金算出装置は、利用者の部屋の変更前後の部屋を認識することができる。
【0020】
料金変更入力部140は、判定部130の判定の結果、部屋の利用の変更があった場合、料金の変更の入力を受け付ける。この料金の変更の入力操作は、ホテル側のオペレータによって、キーボード、マウス、タッチパネル等の入力デバイスを介して行われる。料金変更の情報は、割引金額、割引率、割増金額、割増率などの情報である。
【0021】
割引にするか割増にするかは、部屋の変更の理由に応じて、利用者へのサービスやホテル側の規則を考慮して、ホテル側によって判断され得る。例えば、顧客からのリクエストにより、ホテル側が別のグレードの部屋に変更する場合には、料金変更の情報は割増料金でもよい。あるいは、顧客に最初に利用してもらうはずであった部屋において何らかの不具合があり、別の部屋に変更してもらう場合には、料金変更の情報は割引料金でもよい。この場合、割増(割引)料金とは、元の料金に加えられる(元の料金から減じられる)料金そのものでもよいし、割増された後の(割引された後の)料金全体であってもよい。つまり、料金変更の情報とは、元の料金に対して加減される料金の情報でもよいし、元の料金に対して加減された後に得られる料金の情報でもよい。
【0022】
通信部150は、ネットワーク30を介して複数のコントローラ20に接続されている。コントローラ20は、ホテル内の各部屋にそれぞれ設置されている。通信部150は、後述するコントローラ20から通知される、課金対象のサービスの利用状況を示すサービス利用履歴情報を受信してサービス利用履歴記憶部160に記憶する。コントローラ20から送信されるサービス利用履歴情報には、送信元のコントローラ20を個々に識別する識別情報が含まれており、ホテル利用料金算出装置10は、この識別情報を基に、サービスの提供がなされた部屋を識別するようになっている。また、ホテル利用料金算出装置10は、現在、部屋を利用している利用者(の利用者識別情報)を、部屋利用状況記憶部120を参照することにより、どの利用者がサービスを受けたかを認識できるようになっている。
【0023】
サービス利用履歴記憶部160は、通信部150が受信したサービス利用履歴情報と、コントローラ20の識別情報(または部屋識別情報でもよい)に対応する利用者識別情報とを対応づけて記憶する。利用者識別情報は、上述のように、部屋利用状況記憶部120において部屋識別情報に対応付けられて記憶されているので、ホテル利用料金算出装置10は、利用者履歴情報と利用者識別情報とを対応付けることができる。
【0024】
算出部170は、料金変更入力部140から入力される料金変更の情報と、部屋利用状況記憶部120に記憶された変更前の部屋識別情報または変更後の部屋識別情報とに基づいて、ホテルの利用料金を算出する。算出部170は、さらに、サービス利用履歴記憶部160から、利用料金を算出する対象の利用者識別情報に対応するサービス利用履歴情報を読み出し、読み出したサービス利用履歴情報も含めてホテルの利用料金を算出する。算出部170内の記憶領域にサービスの単価等が予め記憶され、算出部170は、この記憶領域を参照し、サービス利用履歴情報に応じた利用金額を算出する。
【0025】
コントローラ20は、上記したように、ホテル内の各部屋に設置され、その部屋内で利用者によって利用されたサービス内容をサービス利用履歴情報として、ホテル利用料金算出装置10に送信する。
【0026】
サービス利用履歴情報の例としては、次のような例が挙げられる。例えば、部屋内の冷蔵庫の飲食物が利用者に取り出された場合、コントローラ20は、その取り出された棚を識別する情報を、冷蔵庫に設けられたセンサから取得し、利用された飲食物を特定する情報及びその個数を表す情報を、サービス利用履歴情報としてホテル利用料金算出装置10に送信する。あるいは、有料放送が利用者に利用された場合、コントローラ20は、有料放送を受信する機器に設けられたデコーダ等の装置から、有料放送を特定する情報を取得し、その利用状況の情報を、サービス利用履歴情報としてホテル利用料金算出装置10に送信する。
【0027】
なお、コントローラ20は、本実施形態においては各部屋に設置される場合について説明したが、利用者を識別できる情報(例えば利用者識別情報)を取得できる装置であれば、部屋の外に設置されてもよい。
【0028】
以上説明した構成を有するホテル利用料金算出装置10及びコントローラ20は、CPU、RAM及びROM等のハードウェアを備えたコンピュータにより構成され、典型的にはPC(Personal Computer)により構成される。
【0029】
次に、以上のように構成されたホテル利用料金算出システム1の動作を、図2に示したフローチャートを用いて説明する。なお、以下に説明する動作は、ホテル利用料金算出装置10(及びコントローラ20)が備える記憶装置に記憶されたソフトウェアと、ホテル利用料金算出装置10(及びコントローラ20)が備えるハードウェア資源との協働により実現される。
【0030】
まず、利用者がホテルに到着してチェックインすると、ホテル側のオペレータは、利用識別情報と、この利用者がチェックインした部屋の部屋識別情報とを、ホテル利用料金算出装置10に入力する。利用情報入力部110が、入力された情報を受け付けると(ステップS1)、入力された情報は、部屋利用状況記憶部120に記憶され(ステップS2)、入力されなければ、処理はステップS3へ移行する。
【0031】
ステップS3において、通信部150によりコントローラ20からサービス利用履歴情報が受信されたか否かが判定し、受信していなければ、処理はステップS5へ移行し、受信していれば、サービス利用履歴記憶部160に、そのサービス利用履歴情報が記憶される(ステップS4)。
【0032】
ステップS5において、オペレータによって入力デバイスを介して、ホテル利用料金算出装置10にチェックアウトの指示が入力されたか否かが判定される。チェックアウトの指示が入力されていなければ、処理はステップS1へ移行する。チェックアウトの指示が入力されていれば、判定部130により、部屋の変更があったか否かが判定される(ステップS6)。
【0033】
部屋の変更があれば、算出部170は、料金変更入力部140により受け付けられた料金変更の情報を取り込む(ステップS7)。算出部170は、この利用者の利用者識別情報に対応した、料金変更の情報と、部屋識別情報と、サービス利用履歴情報とに基づいて、その利用者の利用料金(精算金額)を算出する(ステップS8)。ここで、サービスの利用履歴がなければ、そのサービスに関する課金は行われない。
【0034】
一方、部屋の変更がなければ、算出部170は、サービス利用履歴記憶部160に記憶されたサービス利用履歴情報を参照し、この利用者の利用者識別情報に対応した、サービス利用履歴情報と部屋識別情報とに基づいて、利用料金を算出する(ステップS9)。ここで、サービスの利用履歴がなければ、そのサービスに関する課金は行われない。
【0035】
このようにして、ホテル利用料金算出装置10は、部屋の変更を加味した料金を算出することができる。すなわち、ホテルの利用期間中に、利用する部屋が途中で変更されたとしても、その変更に応じた利用料金を算出することができる。
【0036】
ここで、ステップS7において、料金変更入力部140は、部屋の変更の理由に応じて、選択された任意の料金変更の情報を受け付けることができるので、算出部170は、その部屋の変更に応じた金額になるような精算金額を算出することができる。
【0037】
以上の説明では、ホテル利用料金算出装置10が、各部の機能を備える形態について説明したが、これ以外の構成にすることも可能である。図3は、本発明の他の実施形態に係るホテル利用料金算出システムの構成を示す概略ブロック図である。
【0038】
このホテル利用料金算出システム1aでは、複数のコントローラ20と入力部40とがネットワーク30を介して接続される。本実施形態においては、図1における、部屋利用状況記憶部120、判定部130、通信部150、サービス利用履歴記憶部160、算出部170をコントローラ20内に、部屋利用状況記憶部220、判定部230、通信部250、サービス利用履歴記憶部260、算出部270としてそれぞれ設けるようにした点において、上記実施形態と異なる。この部屋利用状況記憶部220、判定部230、通信部250、サービス利用履歴記憶部260、算出部270は、図1における部屋利用状況記憶部120、判定部130、通信部150、サービス利用履歴記憶部160、算出部170の各部の機能と実質的に同様であるので、それらの異なる点を説明する。
【0039】
通信部250は、入力部40の利用情報入力部410から入力される情報を受信して、部屋利用状況記憶部220にこの情報を書き込む。また、通信部250は、料金変更入力部440から入力される情報を受信して、算出部270にこの情報を出力する。
【0040】
算出部270は、通信部250を介して料金変更入力部440から入力される料金変更の情報と、部屋利用状況記憶部220に記憶された変更前の部屋識別情報または変更後の部屋識別情報とに基づいて、ホテルの利用料金を算出する。算出部270はさらに、サービス利用履歴記憶部260から、利用料金を算出する対象の利用者識別情報に対応するサービス利用履歴の情報を読み出し、読み出したサービス利用履歴も含めてホテルの利用料金を算出する。
【0041】
入力部40は、利用情報入力部410と、料金変更入力部440と、通信部450とを有する。入力部40は、複数のコントローラ20のうち、制御対象のコントローラ20を特定し、そのコントローラ20宛に各種の情報を送信する。例えば、部屋番号、つまり部屋識別情報が設定されることにより、入力部40はその部屋に設置されたコントローラ20を特定することができる。ホテル側のオペレータにより、利用情報入力部410や料金変更入力部440に情報が入力される際に、上記部屋識別情報が入力されるようにしてもよい。
【0042】
利用情報入力部410、料金変更入力部440は、図1の利用情報入力部110、料金変更入力部140にそれぞれ相当し、機能も実質的にそれぞれ同じであるが、これらにより受け付けられた情報は、通信部に入力される。通信部450は、利用情報入力部410、料金変更入力部440から入力される情報を、複数のコントローラ20のうち、送信対象のコントローラ20に送信する。
【0043】
以上説明したホテル利用料金算出システム1aにおける各情報の伝達経路の一部は、図1のそれと異なるが、その動作は図2に示したフローチャートと実質同様であるので、その説明を省略する。
【0044】
図1におけるホテル利用料金算出装置10の機能、あるいは、図3におけるコントローラ20を実現するためのプログラムを、コンピュータが読み取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませて実行することにより、精算金額を算出してもよい。なお、ここでいう「コンピュータシステム」は、OS(Operating System)や周辺機器等のハードウェアを含む。
【0045】
上記「コンピュータシステム」は、WWW(World Wide Web)システムを利用している場合であれば、ホームページ提供環境(あるいは表示環境)も含む。
【0046】
上記「コンピュータが読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD−ROM等の可般媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことである。また、「コンピュータが読み取り可能な記録媒体」とは、インターネット等のネットワークや、電話回線等の通信回線を介してプログラムを送信する場合の通信線のように短時間の間、動的にプログラムを保持する媒体を含んでもよいし、その場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリのように、一定時間プログラムを保持している媒体も含んでもよい。
【0047】
また、上記プログラムは、上記のホテル利用料金算出装置10の機能及びコントローラ20機能の一部を実現するためのプログラムであってもよく、さらに前述した機能をコンピュータシステムに既に記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるものであってもよい。
【0048】
以上、本発明の実施形態について図面を参照して詳述したが、その具体的な構成は、上記各実施形態に限られず、発明の趣旨を逸脱しない範囲の設計等も含まれる。
例えば、上記料金変更の情報は、ホテル側のオペレータによって料金変更入力部140、440から装置に入力された。しかし、ホテル側のオペレータではなく、顧客である利用者がこの料金変更の情報をコントローラ20等に入力するようにしてもよい。この場合、利用者は、部屋のグレード及びその部屋のサービス内容に対応した料金が記載された料金表を見ながら、料金変更の情報をコントローラ20に入力すればよい。また、この場合、その利用者がコントローラ20を用いて変更後の部屋(部屋識別情報)を選択することにより、その選択された部屋識別情報に基づき、のコントローラ20またはホテル利用料金算出装置が所定のプログラムにより計算して得られた料金情報が、料金変更の情報となる。
【符号の説明】
【0049】
1、1a…ホテル利用料金算出システム
10…ホテル利用料金
20…コントローラ
30…ネットワーク
110、410…利用情報入力部
120、220…部屋利用状況記憶部
130、230…判定部
140、440…料金変更入力部
150、250、450…通信部
160、260…サービス利用履歴記憶部
170、270…算出部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
利用者を識別する利用者識別情報、及び、前記利用者がホテルを利用する期間内において利用する部屋を識別する部屋識別情報の入力を受け付ける利用情報入力部と、
前記利用情報入力部から入力された前記利用者識別情報と前記部屋識別情報とを対応付けて記憶する部屋利用状況記憶部と、
前記部屋利用状況記憶部を参照し、前記利用者と同じ利用者が前記ホテルを利用する期間内に前記部屋の変更があったか否かを判定する判定部と、
前記判定部により前記部屋の変更があったと判定された場合、料金変更の情報を受け付ける料金変更入力部と、
前記料金変更入力部から入力された前記料金変更の情報と、前記部屋利用状況記憶部に記憶された、前記利用者識別情報に対応する変更前の部屋識別情報または変更後の部屋識別情報とに基づいて、前記ホテルの利用料金を算出する算出部と
を具備するホテル利用料金算出装置。
【請求項2】
請求項1に記載のホテル利用料金算出装置であって、
前記利用者識別情報と、前記利用者が前記ホテルにおいて利用した課金対象のサービスの利用履歴の情報とを対応付けて記憶するサービス利用履歴記憶部をさらに具備し、
前記算出部は、さらに、前記サービス利用履歴記憶部から、前記利用者識別情報に対応するサービス利用履歴情報を読み出し、読み出したサービス利用履歴情報を含めて前記ホテルの利用料金を算出する
ホテル利用料金算出装置。
【請求項3】
コンピュータが、
利用者を識別する利用者識別情報と前記利用者がホテルを利用する期間内において利用する部屋を識別する部屋識別情報との入力を受け付け、
前記入力された前記利用者識別情報と前記部屋識別情報とを対応付けて記憶し、
前記記憶された情報を参照し、前記利用者と同じ利用者が前記ホテルを利用する期間内に前記部屋の変更があったか否かを判定し、
前記判定により前記部屋の変更があったと判定された場合、料金変更の情報を受け付け、
前記入力された前記料金変更の情報と、前記記憶された、前記利用者識別情報に対応する変更前の部屋識別情報または変更後の部屋識別情報とに基づいて、前記ホテルの利用料金を算出する
ホテル利用料金算出方法。
【請求項4】
利用者を識別する利用者識別情報と前記利用者がホテルを利用する期間内において利用する部屋を識別する部屋識別情報との入力を受け付け、
前記入力された前記利用者識別情報と前記部屋識別情報とを対応付けて記憶し、
前記記憶された情報を参照し、前記利用者と同じ利用者が前記ホテルを利用する期間内に前記部屋の変更があったか否かを判定し、
前記判定により前記部屋の変更があったと判定された場合、料金変更の情報を受け付け、
前記入力された前記料金変更の情報と、前記記憶された、前記利用者識別情報に対応する前記利用者識別情報に対応する変更前の部屋識別情報または変更後の部屋識別情報とに基づいて、前記ホテルの利用料金を算出する
ことをコンピュータに実行させるプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【公開番号】特開2013−45228(P2013−45228A)
【公開日】平成25年3月4日(2013.3.4)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−181520(P2011−181520)
【出願日】平成23年8月23日(2011.8.23)
【出願人】(000002059)シンフォニアテクノロジー株式会社 (1,111)