説明

ホログラム照明方法

【課題】ホログラム反射模様光を利用して、周囲に彩色鮮やかで幻想的な雰囲気をかもし出すホログラム照明方法を提供すること。
【解決手段】照明灯14を囲うフレームカバー20,22を使用し、その内部にホログラム模様の付いた反射面シート10を配置させ、その照明灯の照射により反射したホログラム模様光が対向側で観賞されるようにする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、主に卓上、例えばホテル、レストラン、家庭などの食卓上、ベッド近くの卓上或いは壁上に適用されるホログラム照明方法に関し、詳しくはホログラム模様面の反射光を観賞するようにしたホログラム照明方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来例として、ローソク、電灯、蛍光灯など照明灯とこれを支持して囲う外装カバー(フレームカバー)とからなる照明器具が知られ、明かりはこのような照明灯の固有照明光のみに依存していた。従って、他の色彩、例えばほんのりした緑のただよう雰囲気をかもしだすためには、例えば葬儀式場に見られるように、外装カバーに適当な素材を選んで彩色したカラーデザインを施している。
【0003】
ローソクを囲うフレームカバーにおいてその周側面の少なくとも1つの内面を鏡面にしてローソク光を反射させて観賞するようにした照明器具が知られている(例えば、特許文献1参照。)
ホログラムを利用したもので、照明器具ではなく、観賞用水槽が知られている(例えば、特許文献2参照)。これは、水槽容器と、この水槽容器内に配された光を拡散するホログラムとこのホログラムの両面側に積層されてホログラムを保護する透明板とからなるスクリーンと、水槽容器の近傍に備えられていてホログラムに向けて光を照射する光源とからなっている。
【0004】
【特許文献1】米国特許第5,262,929号(図1)
【特許文献2】特開平8−266186号公報(図1)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明の課題は、ホログラム反射模様光を利用して、周囲に彩色鮮やかでオーロラのような幻想的な雰囲気をかもし出すホログラム照明方法を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
前記した課題は、照明灯を囲うフレームカバーを使用し、その内部にホログラム模様の付いた反射面シートを配置させ、その照明灯の照射により反射したホログラム模様光が対向側で観賞されるようにしたことで、解決される。
【発明の効果】
【0007】
本発明では、ローソクに火をつけたとき又は豆電球など照明灯を点灯とき、その光が中空のフレームカバーの内部に配置された反射シートに映るホログラム模様面に照射して、その反射模様光が対向側に赤、緑などの雲のように発散ただよわしているように観賞され、少し暗がりの場所などで使用すれば、周囲により鮮明で彩色豊かにオーロラのように幻想的な雰囲気ないし癒しでもって気分を和らげる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0008】
上方が開口した透明で中空の円筒状などの照明灯を囲うフレームカバーを使用して、その内部にホログラム模様の付いた反射面シートを配置させ、その照明灯の点灯により反射したホログラム模様光が対向側で観賞されるようにする。
【実施例】
【0009】
図1に示すように、上方が開口した透明の円筒状でローソク14を囲うフレームカバー20を使い、その周囲壁部一部の内面に沿うようにしてホログラム模様の付いた反射面シート10を配置させる。これによりローソクの点灯により反射したホログラム模様光が対向側で観賞されるようにする。なお、図面ではホログラム模様は一部のみ略して示されている。
【0010】
この実施例方法において、フレームカバー20は透明のものが好ましい。また、周囲壁部に網目、パンチ穴などの付いたフレームカバーでもよく、ここで透明とは外部より内部が透視できるものも含む。図示例のものは、底つきであるが底なしのものでもよい。外形は円、四角、多角形であってもよい。照明灯を用いるため、フレームカバーはガラス、硬質プラスチック、金属など耐熱性、難燃性の材質が好ましい。
【0011】
ホログラム模様の付いた反射面シート10は、台紙にホログラムホイル、フィルム又はシートを貼り着したものでもよいが、直接ホログラム印刷したものでもよい。このような反射面シートは照明灯14に直接対向して使用されるので、図2に例示するように、台紙にホログラムホイル、フィルム又はシートを貼り着したもの或いは直接ホログラム印刷したもの10fを透明、柔軟でプラスチックなどの耐熱性袋状シートホルダー10bに挿入して保持したもの10が好ましい。
【0012】
図3は他の実施例を示した平面図である。
上方が開口し周側部が透明の略立方体のフレームカバー22の内部に、仕切り壁のように、両面にそれぞれホログラム模様の付いた反射面シート10が配置されており、ローソク14aに直近した2つの側面を介してホログラム模様光が観賞され、さらにローソク14bに直近した他の2つの側面を介してホログラム模様光が観賞される。例えば、レストランなどのテーブルでは一方側にのみローソク14aを使い、他方側ではローソク14bを置かず、勘定表などの物いれとして使える。
【0013】
図4は別の実施例で示した斜視図である。
ここでは周囲壁4つの側面が網目が付いたプラスチック成形のフレームカバーが使われており、その2つの隣接した内側面に沿ってまた隅角部を介してホログラム模様の付いた反射面シートがうまく折れ曲がって配置されており、それぞれの対向側で反射したホログラム模様光が観賞される。なお、上端梁にフックが設けられているので、壁に掛けることも可能である。この場合、ローソクは固定されるよう、図示しないがこれを収容する凹状固定具を設けるのが好ましい。
【0014】
本発明に使用される照明灯として、不規則にゆらめく点で興趣のある反射模様が得られるローソクが好ましいが、これに限らず、固形又は液体燃料、ペンライトなどでもよい。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【図1】1実施例を示した見取り図。
【図2】ホログラム模様の付いた反射面シートの例示図。
【図3】他の実施例を示した平面図。
【図4】さらに別の実施例を示した斜視図。
【符号の説明】
【0016】
10 ホログラム模様の付いた反射面シート
14 ローソク
20,22 フレームカバー

【特許請求の範囲】
【請求項1】
照明灯を囲うフレームカバーを使用し、その内部にホログラム模様の付いた反射面シートを配置させ、その照明灯の照射により反射したホログラム模様光が対向側で観賞されるようにしたことを特徴とする、ホログラム照明方法。
【請求項2】
請求項1に記載の方法を実施するために使用されることを特徴とする、照明灯のフレームカバーとホログラム模様の付いた反射面シートの組み合わせ。
【請求項3】
請求項1に記載の方法を実施するために使用されることを特徴とする、ホログラム模様の付いた反射面シート。
【請求項4】
台紙にホログラムホイル、フィルム又はシートを貼り着したもの或いは直接ホログラム印刷したものを透明、柔軟で耐熱性のある袋状ホルダーに挿入して保持したものであることを特徴とする、請求項3に記載されたホログラム模様の付いた反射面シート。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2006−114298(P2006−114298A)
【公開日】平成18年4月27日(2006.4.27)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−299516(P2004−299516)
【出願日】平成16年10月14日(2004.10.14)
【出願人】(597034141)
【Fターム(参考)】