説明

ボールの取出し装置

【課題】ボール収納筒の上端開口縁と覆い板の入り側端部縁との間でのボールの挟み込み発生をなくし、取出しが連続して行えるボールの取出し装置を提供する。
【解決手段】ホッパー11の底部に配置した回転板12に、ホッパー11内の一個のボールAが落ち込むボール収納筒14を複数設けた底板15を固定配置し、この底板15の一箇所に、直上に臨むごとにボール収納筒14内の遊戯用ボールAを排出するボール取り出し口16を設け、前記ホッパー11の内部における回転板12の上部で底板15のボール取り出し口16に対する上方位置に、ボール収納筒14にボールAが直接落ち込まないように、このボール収納筒14の上部を覆う覆い板19を配置し、前記覆い板19のボール入り側の部分を、回動するボール収納筒14との間でボールAを挟み込んだときに、ボールAで押されることで上方に開いてボールを逃がす可動蓋23にする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、ホッパー内へランダムに投入された遊戯用ボールを一個ずつ取出して洗浄機等に送り出すためのボールの取出し装置に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、商業施設や遊園地等において、軟質の遊戯用ボールを用いた遊戯設備が設置されているが、このような遊戯設備で使用する遊戯用ボールは、多くの人の手に触れるため、常に清潔に保つ必要があり、このため、回収した遊戯用ボールを連続的に移動させながらブラシで遊戯用ボールを自動的に洗浄する洗浄機が提案されている。
【0003】
このような洗浄機の自動的な稼動には、ホッパーへランダムに投入された多数の遊戯用ボールを一個ずつ一定間隔で取出し、これを洗浄機に供給することのできるボールの取出し装置が必要になる。
【0004】
従来使用されているボール取出し装置の基本的な構造は、図15に示すように、ランダムに投入された多数の遊戯用ボールAを収納するホッパー1の底部にモータ2で駆動される水平の回転板3を配置し、この回転板3に、ホッパー1内の一個の遊戯用ボールAが落ち込むボール収納筒4を、回転板3の回転軸心を中心とする同一円周上に複数設け、前記回転板3の下部位置に、ボール収納筒4内に落ち込んだ遊戯用ボールAを支持してボール収納筒4内に保持する底板5を固定配置し、この底板5の一箇所に、回動するボール収納筒4が直上に臨むごとにボール収納筒4内の遊戯用ボールAを排出するボール取り出し口6が設けられている。
【0005】
上記ホッパー1内に多数の遊戯用ボールAをランダムに投入した状態で、回転板3をモータ2で回転させると、前記回転板3のボール収納筒4内に落ち込んだ遊戯用ボールAが、底板5で支持されたまま回転板3と一体に回動し、このボール収納筒4がボール取り出し口6の真上に臨むと、ボール収納筒4内の遊戯用ボールAが取出されることになり、ボール収納筒4内の間隔と回転板3の回転速度に規定される間隔で遊戯用ボールAを間歇的に一個ずつ取出し、これを、例えば、後続の洗浄機に供給することになる。
【0006】
上記のようなボール取出し装置において、遊戯用ボールAを間歇的に一個ずつ取出すことができるよう、前記タンク1の内部における回転板3の上部で底板5のボール取り出し口6に対する上方位置に、ボール取り出し口6の直上に位置する位相のボール収納筒4の上部を覆う覆い板7を配置し、この覆い板7でボール取り出し口6の直上に位置する位相のボール収納筒4に遊戯用ボールAが直接落ち込まないようにすると共に、各ボール収納筒4に落ち込んだ遊戯用ボールAの上にボールが重なる状態で、ボール取り出し口の直上に移動してくると、上位の遊戯用ボールAを覆い板7で上方に排除するようにしている。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
ところで、上記のように、ボール取り出し口6の直上に位置する位相のボール収納筒4の上部を覆い板7で覆うと、図16と図17のように、回動する空のボール収納筒4の上端開口縁と覆い板7の入り側端部縁との間で遊戯用ボールAが挟み込まれるという状態が発生する場合がある。
【0008】
このように、ボール収納筒4の上端開口縁と覆い板7の入り側端部縁との間で遊戯用ボールAが挟み込まれると、回転板3の回転が停止し、遊戯用ボールAの取出しができなくなるという問題が発生する。
【0009】
また、タンク1の内部に多数の遊戯用ボールAを投入すると、ホッパー内において遊戯用ボールAが互いに突っ張り合って移動できなくなるブリッジ現象が発生し、遊戯用ボールAの取出しが中断する場合がある。
【0010】
そこで、この発明の課題は、ボール収納筒の上端開口縁と覆い板の入り側端部縁との間での遊戯用ボールの挟み込み発生をなくし、遊戯用ボールの取出しが連続して行え、しかも、遊戯用ボールのブリッジ現象の発生をなくすことができるボールの取出し装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0011】
上記のような課題を解決するため、この発明は、多数のボールを収納できるホッパーの底部に水平の回転板を配置し、この回転板に、ホッパー内の一個のボールが落ち込むボール収納筒を、回転板の回転軸心を中心とする同一円周上に複数設け、前記回転板の下部位置に、ボール収納筒内に落ち込んだボールを支持してボール収納筒内に保持する底板を固定配置し、この底板の一箇所に、回動するボール収納筒が直上に臨むごとにボール収納筒内のボールを排出するボール取り出し口を設け、前記ホッパーの内部における回転板の上部で底板のボール取り出し口に対する上方位置に、ボール取り出し口の直上に位置する位相のボール収納筒にボールが直接落ち込まないように、このボール収納筒の上部を覆う覆い板を配置し、前記覆い板のボール入り側の部分を、回動するボール収納筒との間でボールを挟み込んだときに、ボールで押されることで上方に開いてボールを逃がす可動蓋にした構成を採用したものである。
【0012】
上記覆い板が、ホッパーの内面に固定され、ボール取り出し口の直上に位置する位相のボール収納筒の真上に臨む先端部分が切り欠かれた覆い板本体と、前記切り欠きを開閉するよう覆い板本体に起伏動可能に取付けられた可動蓋と、この可動蓋に常時切り欠きを閉じるように弾性を付勢する弾性部材とで形成されている構造とすることができる。
【0013】
また、上記回転板の上面で回転軸心上に上端が傾斜面となるカム筒を一体に回転するよう立設し、横軸の一端に縦軸を設けて形成されたボールのブリッジ防止具を、その縦軸をカム筒に嵌挿して横軸を傾斜面で支持した状態で上記ホッパー内に設置した構造としてもよい。
【0014】
ここで、回転板は矩形状となるホッパーの底部で、一つのコーナに片寄った位置に水平状態で配置され、ホッパーの底部は、この回転板に向けて下がり傾斜となり、回転板に向けてボールが転動して集まるようになっている。
【0015】
上記覆い板は、回転板に対して、各ボール収納筒に落ち込んだボールの上にボールが重なる状態で、ボール取り出し口の直上に移動してくると、上位のボールがこれに乗り上げることで、上方に排除することができるような高さ位置に固定配置され、二個のボールが連続して取出されることのないようにしている。
【発明の効果】
【0016】
この発明によると、ボール取り出し口の直上に位置する位相のボール収納筒にボールが直接落ち込まないように、このボール収納筒の上部を覆う覆い板を配置し、前記覆い板のボール入り側の部分を、回動するボール収納筒との間でボールを挟み込んだときに、ボールで押されることで上方に開いてボールを逃がす可動蓋にしたので、ボール収納筒の上端開口縁と覆い板の入り側端部縁との間でボールが挟み込まれると、ボールで押された可動蓋は上方に開いて逃げることでボールをフリーにし、ボール収納筒の上端開口縁と覆い板間でのボールの挟み込み発生を防ぎ、回転板が停止することのないようにすることで、ボールを一定間隔で正確に取出すことができる。
【0017】
また、回転板のカム筒にボール詰まり防止具の縦軸を嵌挿し、横軸を傾斜面で支持した状態でホッパー内に設置することにより、回転板の回転を利用してボールブリッジ防止具をホッパー内で上下に揺動させ、ホッパー内に投入したボールを移動させることにより、ホッパー内においてボールが互いに突っ張り合って移動できなくなるブリッジ現象の発生をなくし、ホッパー内ボールの全量を取出すことができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0018】
以下、この発明の実施の形態を添付図面に基づいて説明する。
【0019】
図1と図2のように、遊戯用ボールの取出し装置は、投入された多数の遊戯用ボールAをランダムに収納できるホッパー11の底部に水平の回転板12を配置し、この回転板12を下部に配置したモータ13で軸心を中心に回転駆動するようにし、前記回転板12に、ホッパー11内の一個の遊戯用ボールAが落ち込むボール収納筒14が回転板12の回転軸心を中心とする同一円周上に複数設けられている。
【0020】
上記回転板12の下部位置に、ボール収納筒14内に落ち込んだ遊戯用ボールAを支持してボール収納筒14内に保持する底板15を固定配置し、この底板15の一箇所に、回動するボール収納筒14が直上に臨むごとにボール収納筒14内の遊戯用ボールAを排出するボール取り出し口16が設けられている。
【0021】
上記ボール収納筒14は、一個の遊戯用ボールAが丁度収まる内径の円筒状となり、上端が回転板12の上面で開口し、その上下長さは遊戯用ボールAの直径よりも短く、回転板12に対する底板15の位置は、ボール収納筒14内に落ち込んで底板15により支持された遊戯用ボールAの上部が回転板12の上面よりも少し低くなるように設定され、ボール収納筒14に一個の遊戯用ボールAが落ち込むようになっている。
【0022】
図示の場合、ホッパー11は平面矩形状に形成し、回転板12はこのホッパー11の底部で、一つのコーナに片寄った位置に設けた水平底部17の位置に配置され、水平底部17の二辺に連なる底部は、この回転板12に向けて下がる傾斜底部18となり、回転板12に向けて遊戯用ボールAが転動して集まるようになっている。
【0023】
上記ホッパー11の内部における回転板12の上部で、底板15のボール取り出し口16に対する上方位置に、ボール取り出し口16の直上に位置する位相のボール収納筒14に遊戯用ボールAが直接落ち込まないように、このボール収納筒14の上部を覆う覆い板19が配置されている。
【0024】
この覆い板19は、ホッパー11の周壁における内面に固定することにより配置され、図2のように、ボール取り出し口16の直上に位置する位相のボール収納筒14の上部を覆うような大きさに形成され、回転板12に対する覆い板19の高さ位置は、図1のように、各ボール収納筒14に落ち込んだ遊戯用ボールAの上にボールAが重なる状態で、ボール取り出し口の直上に向けて移動してくると、ボール取り出し口16の直上よりも手前の位置において、上位の遊戯用ボールAがこれに乗り上げることで、上方に排除することができるような高さ位置に固定配置され、二個の遊戯用ボールAが連続して取出されることのないようにしている。
【0025】
上記、覆い板19は、ホッパー11の周壁内面に固定され、ボール取り出し口16の直上に位置する位相のボール収納筒14の真上に臨む先端部分で、回転板12の回転方向に対して上流側寄りの位置に、遊戯用ボールAの進入側が傾斜して広くなる切り欠き20が設けられた覆い板本体21と、前記切り欠き20の遊戯用ボールAの進入側を残した状態で、この切り欠き20を閉じる矩形状に形成され、切り欠き20の主要部を開閉するよう覆い板本体21にヒンジ22で起伏動可能に取付けられた可動蓋23と、一端をホッパー11又は覆い板本体21に固定し、他端を可動蓋23に固定することで、この可動蓋23に常時切り欠き20を閉じるように弾性を付勢する弾性部材24とで構成され、前記可動蓋23がボールかみ込み防止板になる。
【0026】
この可動蓋23はボール進入側の先端コーナ部分が上向きの傾斜片25に折り曲げられ、遊戯用ボールAで押されたときに上方へ逃げ易くなっていると共に、遊戯用ボールAの出側で先端コーナ部分に設けた舌片26が覆い板本体21の上に載ることによって、切り欠き20を閉じた状態の姿勢を保持するようになっている。なお、切り欠き20は、可動蓋23よりも遊戯用ボールAの進入側が傾斜縁によって開放し、可動蓋23に向けて遊戯用ボールAが直接進入するようにしている。
【0027】
上記回転板12の上面で回転軸心上に上端が傾斜面となるカム筒27を一体に回転するよう立設し、横軸28の一端に縦軸29を設けて形成されたボールブリッジ防止具30を、その縦軸29をカム筒27に嵌挿して横軸28を傾斜面27aで支持した状態で上記ホッパー11内に設置している。
【0028】
このボールブリッジ防止具30は、平面角形となるホッパー11内で自由に回動することのないよう、横軸28の長さが設定され、横軸28の途中上部に攪拌腕31が設けられ、カム筒27が回転すると、不安定な状態に保持されているボールブリッジ防止具30は、傾斜面27aによる横軸28の上下動で揺動し、ホッパー11内に投入した遊戯用ボールAを上下に移動させることで、遊戯用ボールAのブリッジ現象の発生をなくすようにしている。
【0029】
なお、回転板12の外周に、コイルばねにチューブを被せた可曲性のあるボール攪拌部材32を取付け、回転板12の回転時に、回転板12の周囲に位置する遊戯用ボールAを攪拌するようにしている。
【0030】
この発明のボールの取出し装置は上記のような構成であり、ホッパー11内に多数の遊戯用ボールAをランダムに投入すると、下部の遊戯用ボールAは傾斜底部18によって回転板12の上に集まり、この状態で、回転板12を図2の矢印のように時計方向に回転させると、回転板12に接触する遊戯用ボールAが前記回転方向に移動しようとすることで、不規則な移動が発生し、これによって、図3〜図5のように、遊戯用ボールAは、回転板12の上面で開口するボール収納筒14内に落ち込んで底板15により支持される。
【0031】
このとき、ボール取り出し口16の直上に位置する位相のボール収納筒14は、覆い板19で上部が覆われているので、このボール収納筒14が空の場合でも、直接遊戯用ボールAが落ち込むことがない。
【0032】
上記のように、回転板12が回転すると、覆い板19で覆われていない位置において、ボール収納筒14に落ち込んだ遊戯用ボールAは、ボール取り出し口16に向けて運ばれることになり、回動するボール収納筒14がボール取り出し口16の直上に臨むと、ボール収納筒14内の遊戯用ボールAがボール取り出し口16に落下して取出される。
【0033】
ボール取り出し口16に落下して取出された遊戯用ボールAは、図示省略したが、例えば、後続の洗浄機等に供給することになる。
【0034】
上記のような遊戯用ボールAの取出しにおいて、図6乃至図9のように、遊戯用ボールAが落ち込んだボール収納筒14の上に遊戯用ボールAが重なる状態で、ボール取り出し口16の直上に移動してくると、上位の遊戯用ボールAは覆い板19の可動蓋23に乗り上げることで上方に排除され、二個の遊戯用ボールAが連続して取出されることのないようになっている。
【0035】
また、図10乃至図14のように、上記のような遊戯用ボールAの取出しにおいて、空のボール収納筒14の上端開口縁と覆い板19の入り側端部縁との間で遊戯用ボールAが挟み込まれたような場合、遊戯用ボールAで傾斜片25が上方に押された可動蓋23は、弾性部材24に抗して上方に開いて逃げることで遊戯用ボールAをフリーにし、遊戯用ボールAが移動したりボール収納筒14に落ち込むことで可動蓋23は切り欠き20の閉じ位置に復帰し、ボール収納筒14の上端開口縁と覆い板19間での遊戯用ボールAの挟み込み発生を防ぎ、これによって、回転板12が停止するようなことがなく、遊戯用ボールAを一定間隔で正確に取出すことができることになる。
【0036】
上記回転板12の回転時にカム筒27が回転すると、不安定な状態に保持されているボールブリッジ防止具30は、傾斜面27aによる横軸28の上下動で揺動し、ホッパー11内に投入した遊戯用ボールAを移動させることで、遊戯用ボールAがホッパー11内で互いに突っ張ることで移動できなくなるブリッジ現象の発生をなくし、これによって、ホッパー11内の遊戯用ボールAを全量取出すことができる。
【図面の簡単な説明】
【0037】
【図1】この発明に係るボールの取出し装置の要部を拡大した縦断正面図
【図2】この発明に係るボールの取出し装置の平面図
【図3】(a)は通常のボール取出しにおいて、ボール収納筒に遊戯用ボールが落ち込んだ状態を示す平面図、(b)は(a)の矢印IIIb−IIIbに沿った縦断正面図
【図4】(a)は通常のボール取出しにおいて、ボール収納筒に遊戯用ボールが落ち込んで回転板が回転した状態を示す平面図、(b)は(a)の矢印IVb−IVbに沿った縦断正面図
【図5】(a)は通常のボール取出しにおいて、ボール収納筒に落ち込んだ遊戯用ボールがボール取り出し口から取出される状態を示す平面図、(b)は(a)の矢印Vb−Vbに沿った縦断正面図
【図6】(a)はボールの取出しにおいて、遊戯用ボールが上下に重なった状態を示す平面図、(b)は(a)の矢印VIb−VIbに沿った縦断正面図
【図7】(a)はボールの取出しにおいて、上下に重なった遊戯用ボールの上位ボールが覆い板で処理される前の状態を示す平面図、(b)は(a)の矢印VIIb−VIIbに沿った縦断正面図
【図8】(a)はボールの取出しにおいて、上下に重なった遊戯用ボールの上位ボールが覆い板で処理された状態を示す平面図、(b)は(a)の矢印VIIIb−VIIIbに沿った縦断正面図
【図9】(a)はボールの取出しにおいて、上下に重なった遊戯用ボールの上位ボールが覆い板で処理され、遊戯用ボールがボール取り出し口から取出される状態を示す平面図、(b)は(a)の矢印IXb−IXbに沿った縦断正面図
【図10】(a)はボールの取出しにおいて、遊戯用ボールがボール収納筒に落ち込まない場合の状態を示す平面図、(b)は(a)の矢印Xb−Xbに沿った縦断正面図
【図11】(a)はボールの取出しにおいて、遊戯用ボールがボール収納筒に落ち込まないまま覆い板に接近した状態を示す平面図、(b)は(a)の矢印XIb−XIbに沿った縦断正面図
【図12】(a)はボールの取出しにおいて、遊戯用ボールがボール収納筒に落ち込まないまま覆い板に当接した状態を示す平面図、(b)は(a)の矢印XIIb−XIIbに沿った縦断正面図
【図13】(a)はボールの取出しにおいて、遊戯用ボールがボール取り出し口から取出される状態を示す平面図、(b)は(a)の矢印XIIIb−XIIIbに沿った縦断正面図
【図14】ボールの取出しにおいて、遊戯用ボールがボール収納筒に落ち込まないまま覆い板に当接した場合に可動蓋がボールの挟み込みを逃がす状態を示す拡大した縦断正面図
【図15】従来のボールの取出し装置の要部を拡大した縦断正面図
【図16】(a)は従来のボールの取出し装置において、ボール収納筒と覆い板の間でボールの挟み込みが生じた状態を示す平面図、(b)は(a)の矢印XVIb−XVIbに沿った縦断正面図
【図17】従来のボールの取出し装置において、遊戯用ボールがボール収納筒に落ち込まないままボール収納筒と覆い板の間で挟まれた状態を示す拡大した縦断正面図
【符号の説明】
【0038】
11 ホッパー
12 回転板
13 モータ
14 ボール収納筒
15 底板
16 ボール取り出し口
17 水平底部
18 傾斜底部
19 覆い板
20 切り欠き
21 覆い板本体
22 ヒンジ
23 可動蓋
24 弾性部材
25 傾斜片
26 舌片
27 カム筒
28 横軸
29 縦軸
30 ブリッジ防止具
31 攪拌腕
32 ボール攪拌部材

【特許請求の範囲】
【請求項1】
多数のボールを収納できるホッパーの底部に水平の回転板を配置し、この回転板に、ホッパー内の一個のボールが落ち込むボール収納筒を、回転板の回転軸心を中心とする同一円周上に複数設け、前記回転板の下部位置に、ボール収納筒内に落ち込んだボールを支持してボール収納筒内に保持する底板を固定配置し、この底板の一箇所に、回動するボール収納筒が直上に臨むごとにボール収納筒内のボールを排出するボール取り出し口を設け、前記ホッパーの内部における回転板の上部で底板のボール取り出し口に対する上方位置に、ボール取り出し口の直上に位置する位相のボール収納筒にボールが直接落ち込まないように、このボール収納筒の上部を覆う覆い板を配置し、前記覆い板のボール入り側の部分を、回動するボール収納筒との間でボールを挟み込んだときに、ボールで押されることで上方に開いてボールを逃がす可動蓋にしたボールの取出し装置。
【請求項2】
上記覆い板が、ホッパーの内面に固定され、ボール取り出し口の直上に位置する位相のボール収納筒の真上に臨む先端部分が切り欠かれた覆い板本体と、前記切り欠きを開閉するよう覆い板本体に起伏動可能に取付けられた可動蓋と、この可動蓋に常時切り欠きを閉じるように弾性を付勢する弾性部材とで形成されている請求項1に記載のボールの取出し装置。
【請求項3】
上記回転板の上面で回転軸心上に上端が傾斜面となるカム筒を一体に回転するよう立設し、横軸の一端に縦軸を設けて形成されたボールのブリッジ防止具を、その縦軸をカム筒に嵌挿して横軸を傾斜面で支持した状態で上記ホッパー内に設置した請求項1又は2に記載のボールの取出し装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【公開番号】特開2008−35904(P2008−35904A)
【公開日】平成20年2月21日(2008.2.21)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−209922(P2006−209922)
【出願日】平成18年8月1日(2006.8.1)
【出願人】(599034929)