説明

ポイント付与サービスシステム、該システムに用いられるポイント付与方法及びポイント付与制御プログラム

【課題】ポイント付与サービスの適用エリアと時間に制約のないポイント付与システムを構築する。
【解決手段】ユーザ端末1により、準天頂測位衛星Sの電波Wを受けてユーザ位置情報が取得される。運営事業者端末2により、ポイント付与サービスを提供するサービス事業者(登録事業者)の登録事業者端末3により設定された位置情報に対応するポイント付与条件があらかじめ登録され、ユーザ端末1からアクセスされたとき、同ポイント付与条件が同ユーザ端末1へ送信される。運営事業者端末2により、ユーザ端末1からユーザ位置情報が受信されてポイント付与条件に基づいてポイントに換算され、このポイント換算結果がユーザ端末1及び登録事業者端末3へ送信される。ユーザ端末1及び登録事業者端末3により、運営事業者端末2から送信されるポイント換算結果が受信される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、ポイント付与サービスシステム、該システムに用いられるポイント付与方法及びポイント付与制御プログラムに係り、特に、測位衛星の電波を受けて位置情報を取得する機能を有する携帯電話機などをユーザが携行している場合に用いて好適なポイント付与サービスシステム、該システムに用いられるポイント付与方法及びポイント付与制御プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年では、固定客を獲得するために、ポイントカードや同ポイントカードと同等の機能を有する電子機器に対してポイントを付与するサービスが普及している。同サービスを行う技術では、通常、同ポイントを付与する事業者が、独自にポイント付与サービスシステムを構築したり、所定の場所にポイント付与機器を設置することより、同サービスを提供している。
【0003】
なお、現状では、上記技術に関する適切な先行技術文献情報はない。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上記サービスを行う技術では、次のような課題があった。
すなわち、ユーザが同サービスを受けるためには、上記ポイントカードや上記電子機器を携行してポイント付与機器が設置されている場所に出向いたり、ポイントを受け取る申し出を断続的に繰り返す必要があり、サービスの適用エリア及び時間に制約があるという問題点がある。このため、ポイントを付与する事業者や、サービスを受けるユーザが、上記のような制約を受けない技術を確立しなければならないという課題がある。
【0005】
この発明は、上述の事情に鑑みてなされたもので、ポイント付与サービスの適用エリアと時間に制約のないポイント付与サービスシステム、該システムに用いられるポイント付与方法及びポイント付与制御プログラムを提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するために、この発明の第1の構成は、ポイント付与サービスシステムに係り、ユーザに携行され、測位衛星から発射される電波を受けてユーザ位置情報を取得するユーザ端末と、ポイント付与サービスを提供するサービス事業者により設定された位置情報に対応するポイント付与条件があらかじめ登録され、前記ユーザ端末から所定の通信回線を経てアクセスされたとき、前記ポイント付与条件を前記ユーザ端末へ送信する一方、前記ユーザ端末から前記通信回線を経て前記ユーザ位置情報を受信して前記ポイント付与条件に基づいてポイントに換算し、このポイント換算結果を前記通信回線を経て前記ユーザ端末へ送信するシステム運営事業者端末とを備え、前記ユーザ端末は、前記システム運営事業者端末から前記ポイント付与条件及びポイント換算結果を受信する構成とされていることを特徴としている。
【0007】
この発明の第2の構成は、ポイント付与方法に係り、ユーザ端末と、システム運営事業者端末とを備えるポイント付与サービスシステムに用いられ、前記ユーザ端末が、ユーザに携行され、測位衛星から発射される電波を受けてユーザ位置情報を取得するユーザ位置情報取得処理と、前記システム運営事業者端末が、ポイント付与サービスを提供するサービス事業者により設定された位置情報に対応するポイント付与条件をあらかじめ登録し、前記ユーザ端末から所定の通信回線を経てアクセスされたとき、前記ポイント付与条件を前記ユーザ端末へ送信するポイント付与条件送信処理と、前記ユーザ端末が、前記システム運営事業者端末から前記ポイント付与条件を受信するポイント付与条件受信処理と、前記システム運営事業者端末が、前記ユーザ端末から前記通信回線を経て前記ユーザ位置情報を受信して前記ポイント付与条件に基づいてポイントに換算し、このポイント換算結果を前記通信回線を経て前記ユーザ端末へ送信するポイント換算結果送信処理と、前記ユーザ端末が、前記システム運営事業者端末から前記ポイント換算結果を受信するポイント換算結果受信処理とを行うことを特徴としている。
【発明の効果】
【0008】
この発明の構成によれば、ポイント付与サービスの適用エリアと時間に制約のないポイント付与サービスシステムを実現できる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【図1】この発明の一実施形態であるポイント付与サービスシステムの要部の構成及び同システムが用いられる環境を示す図である。
【図2】図1のポイント付与サービスシステムの動作を説明するシーケンス図である。
【図3】ユーザ端末1の表示画面の例を示す図である。
【図4】登録事業者端末3の表示画面の例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
上記サービス事業者により設定された上記ポイント付与条件を上記通信回線を経て上記システム運営事業者端末に登録する登録事業者端末を有し、上記システム運営事業者端末は、上記登録事業者端末から上記通信回線を経てアクセスされたとき、上記サービス事業者が上記ポイント付与条件を設定するための設定画面情報を上記登録事業者端末へ送信する構成とされているポイント付与サービスシステムを提供する。
【0011】
また、この発明の好適な形態では、上記ユーザ端末は、上記システム運営事業者端末から上記ポイント付与条件を受信して画面表示する構成とされている。また、上記システム運営事業者端末は、上記ポイント換算結果を上記通信回線を経て上記ユーザ端末及び登録事業者端末へ送信する構成とされ、上記ユーザ端末及び登録事業者端末は、上記システム運営事業者端末から上記ポイント換算結果を受信する構成とされている。また、上記システム運営事業者端末は、受信した上記ユーザ位置情報に基づいて上記ユーザの移動情報を求め、上記ポイント付与条件に基づいて上記ポイントに換算する構成とされている。
【実施形態】
【0012】
図1は、この発明の一実施形態であるポイント付与サービスシステムの要部の構成及び同システムが用いられる環境を示す図である。
この形態のポイント付与サービスシステムは、同図に示すように、ユーザ端末1と、運営事業者端末2と、登録事業者端末3とから構成され、インターネットなどのネットワークNWを介して相互に接続されている。ユーザ端末1は、たとえば携帯電話機や携行可能な小型パーソナルコンピュータなどの情報処理装置であり、図示しない無線基地局と無線接続され、同無線基地局が図示しない在圏移動通信交換局及び関門移動通信交換局を介してネットワークNWに接続されている。特に、この実施形態では、ユーザ端末1は、ポイント付与サービスを受けるユーザに携行され、準天頂測位衛星Sから発射される電波Wを受けてユーザ位置情報を取得する。
【0013】
運営事業者端末2は、位置情報によるポイントサービスシステムを運営している事業場などに設置され、提携クレジット会社などとの通信機能も有しているワークステーション・サーバなどのコンピュータであり、コンピュータ読み取り可能なポイント付与制御プログラムに基づいて動作する。特に、この実施形態では、運営事業者端末2は、ポイント付与サービスを提供するサービス事業者(登録事業者)により設定された位置情報に対応するポイント付与条件があらかじめ登録され、ユーザ端末1からネットワークNWを経てアクセスされたとき、同ポイント付与条件を同ユーザ端末1へ送信する一方、同ユーザ端末1からネットワークNWを経て上記ユーザ位置情報を受信して上記ポイント付与条件に基づいてポイントに換算し、このポイント換算結果をネットワークNWを経てユーザ端末1及び登録事業者端末3へ送信する。また、上記ユーザ端末1は、運営事業者端末2から上記ポイント付与条件及びポイント換算結果を受信して画面表示する。この表示画面には、たとえば、新規ユーザ登録、ポイント付与サービスの検索、検索結果の一覧、地図表示、利用サービス登録に関する情報が表示される。
【0014】
登録事業者端末3は、サービス事業者(登録事業者)の事業場などに設置されているパーソナルコンピュータなどの情報処理装置であり、同サービス事業者により設定された上記ポイント付与条件をネットワークNWを経て運営事業者端末2に登録する。上記運営事業者端末2は、登録事業者端末3からネットワークNWを経てアクセスされたとき、サービス事業者が上記ポイント付与条件を設定するための設定画面情報を同登録事業者端末3へ送信する。また、運営事業者端末2は、上記ポイント換算結果をネットワークNWを経てユーザ端末1と共に登録事業者端末3へ送信する。また、運営事業者端末2は、受信した上記ユーザ位置情報に基づいてユーザの移動情報(たとえば、現在位置、移動時間、移動速度など)を求め、上記ポイント付与条件に基づいてポイントに換算する。登録事業者端末3に運営事業者端末2から送信される情報の表示画面には、たとえば、新規事業者登録、運営事業者の提携する電子マネーや提携クレジットサービスの一覧、ポイント付与条件設定及び付与状況などの情報が表示される。
【0015】
図2は、図1のポイント付与サービスシステムの動作を説明するシーケンス図、図3は、ユーザ端末1の表示画面の例を示す図、及び図4が、登録事業者端末3の表示画面の例を示す図である。
これらの図を参照して、この形態のポイント付与サービスシステムに用いられるポイント付与方法の処理内容について説明する。
このポイント付与サービスシステムでは、ユーザに携行されているユーザ端末1により、準天頂測位衛星Sから発射される電波Wを受けてユーザ位置情報が取得される(ユーザ位置情報取得処理)。運営事業者端末2により、ポイント付与サービスを提供するサービス事業者(登録事業者)により設定された位置情報に対応するポイント付与条件があらかじめ登録され、ユーザ端末1からネットワークNWを経てアクセスされたとき、同ポイント付与条件が同ユーザ端末1へ送信される(ポイント付与条件送信処理)。この場合、登録事業者端末3からネットワークNWを経て運営事業者端末2にアクセスされたとき、同運営事業者端末2により、サービス事業者(登録事業者)がポイント付与条件を設定するための設定画面情報が同登録事業者端末3へ送信される(設定画面情報送信処理)。登録事業者端末3により、サービス事業者(登録事業者)により設定されたポイント付与条件がネットワークNWを経て運営事業者端末2に登録される。
【0016】
運営事業者端末2から送信されるポイント付与条件がユーザ端末1で受信されて画面表示される(ポイント付与条件受信処理)。ユーザ端末1から送信されるユーザ位置情報がネットワークNWを経て運営事業者端末2で受信されて上記ポイント付与条件に基づいてポイントに換算され、このポイント換算結果がネットワークNWを経てユーザ端末1及び登録事業者端末3へ送信される(ポイント換算結果送信処理)。この場合、運営事業者端末2により、受信したユーザ位置情報に基づいてユーザの移動情報(現在位置、移動時間、移動速度など)が求められ、ポイント付与条件に基づいてポイントに換算される。ユーザ端末1及び登録事業者端末3により、運営事業者端末2から送信される上記ポイント換算結果が受信される(ポイント換算結果受信処理)。
【0017】
すなわち、ユーザにポイントを提供したい事業者により、登録事業者端末3から、ポイント付与サービスシステムを提供する運営事業者の運営事業者端末2へアクセスされる(ステップD1)。これに応答して、運営事業者により、運営事業者端末2から、位置情報ポイント付与サービス事業内容が登録事業者端末3に送信される(ステップE1)。登録事業者端末3では、新規事業者登録画面やポイント付与条件設定画面などが表示され(ステップD2)、事業者は、運営事業者の開設するホームページ上の情報を閲覧する。ポイント付与サービスシステムを利用したい事業者は、新規の登録事業者の登録を行って登録事業者となり、また、ポイント付与条件を設定して登録する(ステップD3)。事業者が登録事業者端末3の表示画面を用いてポイント付与条件を設定するとき、たとえば図4に示すように、同事業者は、地図表示欄の画面上でポインタを用いて条件設定エリアやルートを指定し、滞在時間や移動時間などに対応するポイント換算条件を設定する。
【0018】
図4に示す登録事業者端末3の表示画面では、“新規事業者登録”の欄、“ポイント付与条件設定”の欄、及び“ポイント付与状況確認”の欄が表示される。すなわち、“新規事業者登録”の欄では、“グループ登録”のあり/なし、“グループ名称”、“事業者名”(“○○○会社”)、“ポイントサービス選択/複数可”(“提携先サービス”、“独自サービス”)、“ポイントサービス内容”(“〜既存業者選択(例)Edy(電子マネー)”、“〜サービス内容登録〜”)などが表示される。また、“ポイント付与条件設定”の欄では、“設定エリア周辺地図検索”が表示され、“地図表示欄”で、“○○商店街エリア”での滞在時間に対応する設定条件、及び“国道○○線”での移動時間毎に対応する設定条件が入力可能となっている。さらに、“ポイント付与条件設定”の欄では、“サービス名称登録”、“サービス概要”、“エリア・ルート名称登録”、“適用サービス”、“サービス内容”、“対象期間”、“条件[1]”及び“条件[2]”の欄が表示される。“ポイント付与状況確認”の欄では、“サービス名称検索”、“エリア・ルート名称表示”、“適用サービス”、“ポイント付与数”、“付与期間”、“対象者数”などの欄が表示される。
【0019】
一方、ポイントを獲得したいユーザにより、ユーザ端末1から運営事業者端末2へアクセスされる(ステップB1)。これに応答して、運営事業者により、運営事業者端末2から、登録事業者情報とポイント付与条件がユーザ端末1に送信される(ステップE2)。ユーザ端末1では、新規ユーザ登録・ポイント付与条件確認画面が表示され(ステップB2)、ユーザは、運営事業者の開設するホームページ上の情報を閲覧する。サービスを利用したいユーザは、新規にユーザ情報を運営事業者端末2に登録して会員となり、利用したいサービスを選択する(ステップB3)。ユーザがユーザ端末1の表示画面を用いて利用したいサービスを選択するとき、たとえば図3に示すように、住所や事業者名などの複数の検索条件が設定でき、その検索結果は、地図画面でポインタなどを用いて確認でき、また、ポイントの獲得状況も、この画面で確認できる。
【0020】
図3に示すユーザ端末1の表示画面では、“新規ユーザ登録”の欄、及び“ポイント付与サービス検索”の欄が表示される。すなわち、“新規ユーザ登録”の欄では、“ユーザ名”、“住所/連絡先”、“提携先加入サービス”、及び“ユーザ端末情報”が表示される。また、“ポイント付与サービス検索”の欄では、“検索条件”として、“エリア(○○市含む/含まない)”、“期間(日時指定)”、“登録事業者(○○会社)”、“その他(全項目検索)…”が表示される。さらに、“ポイント付与サービス検索”の欄では、“検索結果一覧/利用サービス登録”として、“(サービス名称)”、“(サービス内容/条件)”、及び、それぞれの内容が表示される。また、“ポイント付与サービス検索”の欄では、“(上記サービス詳細)”として、“〜チェック項目のサービスを地図表示で詳細に表示します〜”が表示され、“地図表示欄”で、“○○商店街エリア”での滞在時間に対応する設定条件、及び“国道○○線”での移動時間毎に対応する設定条件が表示される。
【0021】
ユーザは、ユーザ端末1に表示されているポイント付与条件に沿って行動し、また、同ユーザ端末1により、準天頂測位衛星Sから送信された電波Wを受けてユーザ位置情報が取得され(ステップA1)、同ユーザ位置情報が運営事業者端末2に自動的に送信される(ステップB4)。運営事業者端末2では、得られたユーザ位置情報がポイント付与条件と比較することによりポイント換算され(ステップE3)、その結果(ポイント獲得情報)がユーザ端末1及び登録事業者端末3に送信される(ステップE4)。登録事業者端末3では、ユーザのポイント獲得状況がマーケティング情報として運営事業者から配信され、地図表示と共に画面で確認可能となる(ステップD4)。
【0022】
以上のように、この実施形態では、運営事業者端末2から送信されるポイント付与条件がユーザ端末1で受信されて画面表示され、同ユーザ端末1から送信されるユーザ位置情報が同運営事業者端末2で受信されてポイント付与条件に基づいてポイントに換算され、このポイント換算結果がユーザ端末1及び登録事業者端末3へ送信されるので、ポイント付与サービスの適用エリアと時間に制約のないポイント付与サービスシステムが構築される。この場合、たとえば、商店主やイベント主催者などの登録事業者にとっては、条件設定したエリアや時間(滞在、移動時間など)に集客することで、特定の客層を得ることができると共に、複数の事業者間を訪れるようなインセンティブ(incentive 、誘困)が設定される。
【0023】
また、自動車での来場より、歩行者を優遇したりするなど、環境への配慮、混雑の緩和、安全な来場経路への誘導なども図ることができる。さらに、個別に事業者独自のポイント付与サービスシステムを構築するためのポイント付与機器の設置をする必要がなく、比較的簡単な構成でポイント付与サービスが提供される。また、サービスを受けるユーザにとっては、位置情報を用いることにより、複数のエリアやルート、事業者間に跨るポイント付与条件が設定され、ポイントがより多く獲得されるような行動が導き出されるので、経済的メリットや接客サービスの満足感が得られることが期待できる。
【0024】
以上、この発明の実施形態を図面により詳述してきたが、具体的な構成は同実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計の変更などがあっても、この発明に含まれる。
たとえば、図1中の準天頂測位衛星Sは、GPS(Global Positioning System 、汎世界測位システム)と併用することにより、同GPSのみの場合よりも測位精度を向上させるものであるが、GPSのみであっても、上記実施形態に準じた作用、効果が得られる。また、上記実施形態では、登録事業者端末3は、サービス事業者(登録事業者)により設定されたポイント付与条件を運営事業者端末2に登録するが、同登録事業者端末3を用いずに、たとえば、同ポイント付与条件が記録された記録媒体を同運営事業者端末2に読み込ませることにより、同ポイント付与条件を登録するようにしても良い。
【産業上の利用可能性】
【0025】
この発明は、位置情報を取得する機能を有するユーザ端末を携行するユーザに、電子マネーや提携クレジット会社のポイントなどを付与する場合全般に適用できる。
【符号の説明】
【0026】
1 ユーザ端末(ポイント付与サービスシステムの一部)
2 運営事業者端末(システム運営事業者端末、ポイント付与サービスシステムの一部)
3 登録事業者端末(ポイント付与サービスシステムの一部)
NW ネットワーク(通信回線)
S 準天頂測位衛星(測位衛星)

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザに携行され、測位衛星から発射される電波を受けてユーザ位置情報を取得するユーザ端末と、
ポイント付与サービスを提供するサービス事業者により設定された位置情報に対応するポイント付与条件があらかじめ登録され、前記ユーザ端末から所定の通信回線を経てアクセスされたとき、前記ポイント付与条件を前記ユーザ端末へ送信する一方、前記ユーザ端末から前記通信回線を経て前記ユーザ位置情報を受信して前記ポイント付与条件に基づいてポイントに換算し、このポイント換算結果を前記通信回線を経て前記ユーザ端末へ送信するシステム運営事業者端末とを備え、
前記ユーザ端末は、
前記システム運営事業者端末から前記ポイント付与条件及びポイント換算結果を受信する構成とされていることを特徴とするポイント付与サービスシステム。
【請求項2】
前記サービス事業者により設定された前記ポイント付与条件を前記通信回線を経て前記システム運営事業者端末に登録する登録事業者端末を有し、
前記システム運営事業者端末は、
前記登録事業者端末から前記通信回線を経てアクセスされたとき、前記サービス事業者が前記ポイント付与条件を設定するための設定画面情報を前記登録事業者端末へ送信する構成とされていることを特徴とする請求項1記載のポイント付与サービスシステム。
【請求項3】
前記ユーザ端末は、
前記システム運営事業者端末から前記ポイント付与条件を受信して画面表示する構成とされていることを特徴とする請求項1又は2記載のポイント付与サービスシステム。
【請求項4】
前記システム運営事業者端末は、
前記ポイント換算結果を前記通信回線を経て前記ユーザ端末及び登録事業者端末へ送信する構成とされ、
前記ユーザ端末及び登録事業者端末は、
前記システム運営事業者端末から前記ポイント換算結果を受信する構成とされていることを特徴とする請求項2又は3記載のポイント付与サービスシステム。
【請求項5】
前記システム運営事業者端末は、
受信した前記ユーザ位置情報に基づいて前記ユーザの移動情報を求め、前記ポイント付与条件に基づいて前記ポイントに換算する構成とされていることを特徴とする請求項1、2、3又は4記載のポイント付与サービスシステム。
【請求項6】
ユーザ端末と、システム運営事業者端末とを備えるポイント付与サービスシステムに用いられ、
前記ユーザ端末が、ユーザに携行され、測位衛星から発射される電波を受けてユーザ位置情報を取得するユーザ位置情報取得処理と、
前記システム運営事業者端末が、ポイント付与サービスを提供するサービス事業者により設定された位置情報に対応するポイント付与条件をあらかじめ登録し、前記ユーザ端末から所定の通信回線を経てアクセスされたとき、前記ポイント付与条件を前記ユーザ端末へ送信するポイント付与条件送信処理と、
前記ユーザ端末が、前記システム運営事業者端末から前記ポイント付与条件を受信するポイント付与条件受信処理と、
前記システム運営事業者端末が、前記ユーザ端末から前記通信回線を経て前記ユーザ位置情報を受信して前記ポイント付与条件に基づいてポイントに換算し、このポイント換算結果を前記通信回線を経て前記ユーザ端末へ送信するポイント換算結果送信処理と、
前記ユーザ端末が、前記システム運営事業者端末から前記ポイント換算結果を受信するポイント換算結果受信処理とを行うことを特徴とするポイント付与方法。
【請求項7】
前記サービス事業者により設定された前記ポイント付与条件を前記通信回線を経て前記システム運営事業者端末に登録する登録事業者端末を設けておき、
前記システム運営事業者端末が、前記登録事業者端末から前記通信回線を経てアクセスされたとき、前記サービス事業者が前記ポイント付与条件を設定するための設定画面情報を前記登録事業者端末へ送信する設定画面情報送信処理を行うことを特徴とする請求項6記載のポイント付与方法。
【請求項8】
前記ユーザ端末が、前記システム運営事業者端末から前記ポイント付与条件を受信して画面表示することを特徴とする請求項6又は7記載のポイント付与方法。
【請求項9】
前記システム運営事業者端末が、前記ポイント換算結果を前記通信回線を経て前記ユーザ端末及び登録事業者端末へ送信する一方、前記ユーザ端末及び登録事業者端末が、前記システム運営事業者端末から前記通信回線を経て前記ポイント換算結果を受信することを特徴とする請求項7又は8記載のポイント付与方法。
【請求項10】
前記システム運営事業者端末が、受信した前記ユーザ位置情報に基づいて前記ユーザの移動情報を求め、前記ポイント付与条件に基づいて前記ポイントに換算することを特徴とする請求項6、7、8又は9記載のポイント付与方法。
【請求項11】
コンピュータを請求項1乃至5のいずれか一に記載のシステム運営事業者端末として機能させるためのコンピュータ読み取り可能なポイント付与制御プログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2010−277165(P2010−277165A)
【公開日】平成22年12月9日(2010.12.9)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−126592(P2009−126592)
【出願日】平成21年5月26日(2009.5.26)
【出願人】(000232221)日本電気航空宇宙システム株式会社 (14)