説明

ポイント付与システム、ポイント付与方法、及びプログラム

【課題】顧客の来店頻度を向上させる。
【解決手段】所定の歩数計3を携帯した顧客が、店舗2に設置されてあるデータ管理装置4を使って所定の処理を行うと、歩数に応じたポイントが付与される。該歩数計3の歩数データDが古くなるとポイント付与の率が低くなるため、顧客は頻繁に店舗2に足を運ぶこととなり、その結果、顧客の来店頻度を向上させることができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、顧客が携帯する歩数計を利用したポイント付与システム、ポイント付与方法及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、多くの店舗や会社(本明細書では、単に“店舗”とする)では、商品を購入した顧客に対してポイントを付与するというポイントサービスを実施し、顧客による継続的な利用を確保しようとしている(例えば、特許文献1参照。)。
【0003】
確かに、上述のポイントサービスの場合には、新たに商品を購入する必要が生じた顧客は、既に獲得したポイントを利用しようとして、或いは、ポイントをさらに貯めようとして同じ店舗を利用する可能性は高くなるものの、商品購入の必要が特に無い顧客(商品購入の必要が全く無いか、商品購入の必要がそれほど高く無い顧客)を店舗に立ち寄らせるというきっかけにはなりにくい。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2009−199268号公報
【特許文献2】特開2010−86135号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、商品を陳列し販売している店舗においては、商品を購入する目的も無く店舗に立ち寄った顧客が、陳列された商品によって購買意欲が刺激されて商品を購入するということは日常良く見受けられることである。したがって、店舗側にしてみれば、商品を購入する目的を持つ顧客の来店頻度でだけでなく、商品を購入する目的を明確に持たない顧客の来店頻度を高めることも重要である。
【0006】
しかしながら、そのような顧客の来店頻度(つまり、商品を購入する目的を明確に持たない顧客の来店頻度)の向上を目的としたポイントサービスで適切なものは提案されていなかった。
【0007】
なお、店舗の利用頻度(来店頻度)を考慮してポイントを付与するというサービスが提案されている(例えば、特許文献2参照。)。かかるサービスでは、図5に示すように、ポイント付与率が利用頻度に応じて高くなるように設定されているが、この利用頻度とは、店舗で商品を購入した回数であって、商品を購入する必要がある場合には該店舗を利用するという動機付けにはなるものの、商品を購入する必要が特に無い場合に該店舗に足を運ぼうという動機付けになるものでは無いと考えられる。
【0008】
本発明は、上述の問題を解消又は低減することができるポイント付与システムを提供することを目的とするものである。
【0009】
また、本発明は、上述の問題を解消又は低減することができるポイント付与方法を提供することを目的とするものである。
【0010】
さらに、本発明は、上述の問題を解消又は低減することができるプログラムを提供することを目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0011】
請求項1に係る発明は、図1に例示するものであって、所定の店舗(2)の顧客により携帯されると共に、該顧客の歩数をカウントする歩数計(3)と、
該店舗(2)に設置されると共に、該歩数計(3)のデータを管理するデータ管理装置(4)と、
を備え、
前記歩数計(3)は、
歩数をカウントする歩数カウント部(30)と、
時間を計時する計時部(31)と、
前記歩数カウント部(30)によりカウントした単位期間毎の歩数データ(D)を、前記計時部(31)にて計時した時間データ(D)に関連付けて時系列的に記憶する歩数記憶部(32)と、
顧客IDデータ(DID)を記憶するID記憶部(33)と、
前記店舗(2)からのサービスを受けるためのポイントをポイントデータ(D)として記憶するポイントデータ記憶部(34)と、
近距離通信によるデータの送受信を行う歩数計側通信部(35)と、
を有し、
前記データ管理装置(4)は、
前記歩数計側通信部(35)との間で近距離通信によるデータの送受信を行う管理装置側通信部(40)と、
該管理装置側通信部(40)を介して前記ID記憶部(33)から入力される顧客IDデータ(DID)を認証するID認証部(41)と、
該ID認証部(41)による認証が行われた場合に、前記管理装置側通信部(40)を介して前記歩数記憶部(32)から入力される歩数データ(D)及び時間データ(D)に基づいてポイント数を演算するポイント数演算部(42)と、
該演算したポイント数のデータを前記管理装置側通信部(40)を介して前記ポイントデータ記憶部(34)に送信して該ポイントデータ記憶部(34)のポイントデータ(D)を更新するポイントデータ更新部(43)と、
を有し、
前記ポイント数演算部(42)は、単位期間毎に区分けされた時系列的な複数の歩数データについては歩数が同じ場合には古い歩数データに比べて新しい歩数データのポイント数の方が多くなる傾向となるように演算し、かつ、少なくとも1つの歩数データに関しては歩数に応じてポイント数が多くなる傾向となるように演算することを特徴とするポイント付与システムに関する。
【0012】
請求項2に係る発明は、請求項1に係る発明において、前記ポイント数演算部(42)が、所定期間内の歩数データに関しては歩数に応じてポイント数が多くなる傾向となるように演算し、該所定期間よりも古い歩数データに関してはポイント数が0となるように演算することを特徴とする。
【0013】
請求項3に係る発明は、請求項1又は2に係る発明において、前記近距離通信はFelica(登録商標)通信であることを特徴とする。
【0014】
請求項4に係る発明は、請求項1乃至3のいずれか1項に記載の発明において、前記データ管理装置(4)が、
前記歩数計(3)から送信されてきた前記歩数データ(D)、前記時間データ(D)及び前記顧客IDデータ(DID)を記憶するデータ記憶部(44)と、
ネットワーク(6)を介して所定のサーバー(7)に接続するネットワーク接続部(45)と、
を有し、
該データ記憶部(44)に記憶されているデータ(D,D,DID)が前記サーバー(7)に送信されるように構成されたことを特徴とする。
【0015】
請求項5に係る発明は、請求項1乃至4のいずれか1項に記載の発明において、前記歩数計側通信部(35)との間で近距離通信によるデータの送受信を行うバイタル側通信部(80)と、
該バイタル側通信部(80)を介して前記ID記憶部(33)から入力される顧客IDデータ(DID)を認証するID認証部(81)と、
該ID認証部(81)による認証が行われた場合に、心拍数、血圧、体温、体重、体脂肪、BMI、筋肉量、骨量及び血液の少なくとも1つを測定又は検査してバイタルデータ(D)を取得するバイタル測定部(82)と、
を有するバイタル測定機器(8)、を備え、
前記歩数計(3)は、前記バイタル側通信部(80)及び前記歩数計側通信部(35)を介して入力される前記バイタルデータ(D)を記憶するバイタルデータ記憶部(36)、を有することを特徴とする。
【0016】
請求項6に係る発明は、請求項5に係る発明において、前記バイタル測定部(82)により取得されたバイタルデータ(D)、及び前記ID記憶部(33)から入力される顧客IDデータ(DID)が、前記バイタル測定機器(8)からネットワーク(6)を介して所定のサーバー(7)に送信されるように構成されたことを特徴とする。
【0017】
請求項7に係る発明は、請求項1乃至6のいずれか1項に記載の発明において、前記データ管理装置(4)が、顧客の来店頻度、歩数、健康情報、及び食事のレシピの少なくとも1つを表示する管理装置側表示部(46)、を有することを特徴とする。
【0018】
請求項8に係る発明は、請求項1乃至7のいずれか1項に記載の発明において、前記店舗(2)に配置されると共に、前記歩数計側通信部(35)との間で近距離通信によるデータの送受信を行う店舗側通信装置(50)と、
前記店舗(2)に配置されると共に、該店舗側通信装置(50)を介して前記歩数計(3)から得たデータを表示するデータ表示装置(51)と、を備えたことを特徴とする。
【0019】
請求項9に係る発明は、店舗(2)からのサービスを受けるためのポイントを、歩数計(3)を携帯して前記店舗(2)に来た顧客に対して、該店舗(2)に設置されたデータ管理装置(4)により付与するポイント付与方法であって、
前記歩数計(3)は、顧客IDデータ(DID)を記憶すると共に前記顧客の歩数をカウントし、該カウントして得た単位期間毎の歩数データ(D)を計時している時間データ(D)に関連付けて時系列的に記憶し、前記顧客IDデータ(DID)、前記歩数データ(D)及び前記時間データ(D)を近距離通信により前記データ管理装置(4)に送信し、
前記データ管理装置(4)は、前記歩数計(3)が送信した前記顧客IDデータ(DID)を認証し、該認証が行われた場合に前記歩数データ(D)及び前記時間データ(D)に基づいて、単位期間毎に区分けされた時系列的な複数の歩数データについては歩数が同じ場合には古い歩数データに比べて新しい歩数データのポイント数の方が多くなる傾向となるように演算すると共に、少なくとも1つの歩数データに関しては歩数に応じてポイント数が多くなる傾向となるように演算し、該演算したポイント数のデータを近距離通信により前記歩数計(3)に送信して該歩数計(3)が記憶しているポイントデータ(D)を更新する、
ことを特徴とするポイント付与方法に関する。
【0020】
請求項10に係る発明は、請求項9に係る発明において、前記データ管理装置(4)が、前記歩数計(3)から送信されてきた顧客IDデータ(DID)、歩数データ(D)、及び時間データ(D)を所定のサーバー(7)にネットワーク(6)を介して送信することを特徴とする。
【0021】
請求項11に係る発明は、請求項9又は10に係る発明において、前記店舗(2)に設置されているバイタル測定機器(8)が、前記歩数計(3)が送信した前記顧客IDデータ(DID)を認証し、該認証が行われた場合に顧客の心拍数、血圧、体温、体重、体脂肪、BMI、筋肉量、骨量及び血液の少なくとも1つを測定又は検査してバイタルデータ(D)を取得して近距離通信により前記歩数計(3)に送信し、
前記歩数計(3)は、該近距離通信により送信されてきたバイタルデータ(D)を記憶することを特徴とする。
【0022】
請求項12に係る発明は、店舗(2)からのサービスを受けるためのポイントを、歩数計(3)を携帯して前記店舗(2)に来た顧客に対して付与するためのコンピュータのプログラムであって、該コンピュータに、
前記歩数計(3)との間で近距離通信によるデータの送受信を行う通信機能と、
該通信機能により前記歩数計(3)から取得される顧客IDデータ(DID)を認証するID認証機能と、
単位期間毎に区分けされると共に時間データ(D)に関連付けられた時系列的な複数の歩数データ(D)を前記認証が行われた場合に前記通信機能により前記歩数計(3)から取得し、該複数の歩数データ(D)については歩数が同じ場合には古い歩数データに比べて新しい歩数データのポイント数の方が多くなる傾向となるように演算し、かつ少なくとも1つの歩数データに関しては歩数に応じてポイント数が多くなる傾向となるように演算するポイント数演算機能と、
該演算したポイント数のデータを前記通信機能を介して前記歩数計(3)に送信して該歩数計(3)のポイントデータ(D)を更新するポイントデータ更新機能と、
を実現させるプログラムに関する。
【0023】
請求項13に係る発明は、請求項12に係る発明において、前記通信機能により前記歩数計(3)から取得される顧客IDデータ(DID)、及び時間データ(D)に関連付けられた歩数データ(D)をネットワーク(6)を介して所定のサーバー(7)に送信する機能を実現させることを特徴とする。
【0024】
なお、括弧内の番号などは、図面における対応する要素を示す便宜的なものであり、従って、本記述は図面上の記載に限定拘束されるものではない。
【発明の効果】
【0025】
請求項1,2,3,8,9,12に係る発明によれば、顧客は、歩数計を持って店舗に行けば新たなポイントを得ることができ、歩数が多ければ多いほど獲得できるポイントも増える。したがって、顧客の側にしてみれば、歩くことによってポイントが貯まっていくという期待感が無意識の内に生じることとなり、また、自ら体を動かして得た歩数を無価値にせずに実際のポイントに交換したいという心理が働き、その結果、商品を購入する目的が特に無い場合でも該店舗に足を運ぶこととなる。そして、店舗の側にしてみれば、商品を購入する目的が特に無い顧客の来店頻度を高めることができるという効果が得られる。なお、歩数が同じ場合には古い歩数データに比べて新しい歩数データのポイント数の方が多くなる傾向となるようにポイントが付与されるので、顧客はできるだけ頻繁に店舗に足を運ぶこととなり、該顧客の来店頻度が高まることになる。
【0026】
請求項4,10,13に係る発明によれば、サーバーにて顧客の情報を適切に管理でき、そのような管理を望む顧客の来店頻度を向上させることができる。
【0027】
請求項5,11に係る発明によれば、商品購入の目的が無くてもバイタルデータの取得を目的として顧客が気軽に店舗に足を運ぶこととなり、店舗側からすれば顧客の来店頻度の向上を図ることができる。
【0028】
請求項6に係る発明によれば、各顧客のバイタルデータが適切に管理されるので、自身の健康に関心のある顧客は店舗に頻繁に足を運ぶこととなり、顧客の来店頻度の向上を図ることができる。
【0029】
請求項7に係る発明によれば、顧客は管理装置側表示部により健康に関する種々の情報を知ることができるので、顧客は店舗に足を運ぶこととなり、店舗側からすれば顧客の来店頻度の向上を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0030】
【図1】図1は、本発明に係るポイント付与システムの構成の一例を示すブロック図である。
【図2】図2は、歩数データ及び時間データを説明するための図である。
【図3】図3は、ポイント付与方法の一例を説明するための図である。
【図4】図4は、ポイント付与方法の一例を説明するための図である。
【図5】図5は、従来のポイント付与方法の一例を説明するための図である。
【発明を実施するための形態】
【0031】
以下、図1乃至図4に沿って、本発明の実施の形態について説明する。
【0032】
本発明に係るポイント付与システムは、図1に符号1で例示するものであって、
・ 所定の店舗(具体的には、ドラッグストア)2の顧客により携帯されると共に、該顧客の歩数をカウントする歩数計3と、
・ 該店舗2に設置されると共に、該歩数計3のデータを管理するデータ管理装置4と、
を備えている。
【0033】
このうちの歩数計3は、
・ 歩数をカウントする歩数カウント部30と、
・ 時間を計時する計時部31と、
・ 該歩数カウント部30によりカウントした単位期間毎の歩数データDを、前記計時部31にて計時した時間データDに関連付けて時系列的に記憶する歩数記憶部32と、
・ 顧客IDデータDIDを記憶するID記憶部33と、
・ 前記店舗からのサービスを受けるためのポイントをポイントデータとして記憶するポイントデータ記憶部34と、
・ 近距離通信によるデータの送受信を行う歩数計側通信部35と、
を有している。ここで、上述の「単位期間」とは、例えば、時間や日や週などをいい、「カウントした単位期間毎の歩数データ」とは、各単位期間に歩いた歩数(各単位時間毎のそれぞれの歩数合計)をいい、「カウントした単位期間毎の歩数データDを、前記計時部31にて計時した時間データDに関連付けて時系列的に記憶する」とは、各単位期間に歩いた歩数(各単位時間毎のそれぞれの歩数合計)をその時間データDと共に記憶することをいう。図2は、その一例を示したものであり、横軸に時間データとして日付(6月1日〜6月10日)を取り、縦軸に歩数を取ったものである。この図においては、6月10日を来店日当日とし、
・ 来店日当日の歩数データをDNiとし、
・ 前日の歩数データをDNi−1とし、
・ 前々日の歩数データをDNi−2
……というようにしている。そして、これらの毎日の歩数データDNi,DNi−1,…が前記歩数カウント部30によってカウントされ、前記歩数記憶部32によって日付と共に記憶されることとなる。さらに、「近距離通信」とは、有線又は無線による通信をいい、後者の例としては、例えば、TypeAやTypeBと呼ばれる無線通信、Felica(登録商標)通信、Bluetooth(登録商標)通信、赤外線通信等を挙げることができる。したがって、前記歩数計側通信部35とは、前記いずれかの通信を行うためのユニットをいう。なお、富士通(株)製の携帯電話(例えば、docomo STYLE series F−08A)は、
・ 歩数計の機能と、
・ 近距離通信の機能(赤外線通信の機能や、FeliCa(登録商標)通信の機能)と、
を備えているので、上述の歩数計3として使用することができる。一方、上述の「前記店舗からのサービスを受けるためのポイント」とは、例えば、
・ 該店舗にて商品を購入する際に料金に変換できるようなポイント
・ 該店舗が用意した景品に交換できるようなポイント
等をいう。
【0034】
他方の前記データ管理装置4は、
・ 前記歩数計側通信部35との間で近距離通信によるデータの送受信を行う管理装置側通信部40と、
・ 該管理装置側通信部40を介して前記ID記憶部33から入力される顧客IDデータDIDを認証するID認証部41と、
・ 該ID認証部41による認証が行われた場合に、前記管理装置側通信部40を介して前記歩数記憶部32から入力される歩数データD及び時間データDに基づいてポイント数を演算するポイント数演算部42と、
・ 該演算したポイント数のデータDP’を前記管理装置側通信部40を介して前記ポイントデータ記憶部34に送信して該ポイントデータ記憶部34のポイントデータを更新するポイントデータ更新部43と、
を有している。なお、前記管理装置側通信部40とは、有線又は無線による近距離通信を行うためのユニットをいう。本発明によれば、前記ポイント数演算部42はポイント数(新たに付与すべきポイント数)を演算し、前記ポイントデータ更新部43は、該演算したポイント数のデータDP’を送信して該ポイントデータ記憶部34のポイントデータを更新するので、顧客は、該ポイント数演算部42が演算した数のポイントを得ることができる。
【0035】
そして、前記ポイント数演算部42は、単位期間毎に区分けされた時系列的な複数の歩数データの内、少なくとも1つの歩数データに関しては歩数に応じてポイント数が多くなる傾向となるように演算するように構成されている。ここで、「歩数に応じてポイント数が多くなる傾向となるように」とは、1つの歩数データについてポイント数を演算する場合に、付与するポイントが歩数に応じて変動するようにし、歩数が少なければ少ないポイントを付与し、歩数が多ければ多いポイントを付与するという意味である。ただ、歩数に応じてポイント数が多くなる「傾向」であれば良く、図3(a) に示すように、付与されるポイント数が歩数に応じて連続的に増加する関係にある場合に限らず、図3(b) に示すようにポイント数が変化しない区間が存在したり、図3(c)
に示すようにポイント数が一時的に減るような区間が存在したりするものも、本発明の範囲に含まれるものとする。なお、図3(a) 〜(c) にてポイント数が歩数に応じて増加する範囲においては、ポイント数は歩数に比例した関係で増加しているが、もちろんこれに限られるものではなく、ポイント数が歩数に応じて増加するのであれば比例関係になくても良い(例えば、二次関数的や三次関数的に増加するような関係であっても良い)。なお、このように「歩数に応じてポイント数が多くなる傾向となるような演算」は、全ての歩数データではなく少なくとも1つの歩数データに対して行えば足りる。例えば、図2に示す例において、来店当日を含む3日間の歩数データDNi,DNi−1,DNi−2については例えば図3(a)
に示すような関係で歩数に応じたポイント数を付与することとし、それ以前の歩数データDNi-3,DNi−4,…についてはそのようなポイント付与は行わなくても良い。或いは、来店直前1週間の歩数データのうち、一番歩数の多い日の歩数データ(図2の場合は6月4日の歩数データDNi−6)についてのみ、歩数に応じたポイント数を付与するようにしても良い。
【0036】
一方、前記ポイント数演算部42は、単位期間毎に区分けされた時系列的な複数の歩数データについては歩数が同じ場合には古い歩数データに比べて新しい歩数データのポイント数の方が多くなる傾向となるように演算するようになっている。例えば、図2中の2つの歩数データDNi,DNi−1を例に挙げると、歩数データDNiが「新しい歩数データ」であり、歩数データDNi−1が「古い歩数データ」であるから、これらの2つの歩数データDNi,DNi−1に関しては、歩数が同じ場合には歩数データDNiについて付与されるポイント数は、歩数データDNi−1について付与されるポイント数よりも多くなるように演算されることとなる。例えば、図4に示すように、新しい方の歩数データDNiに関してANiの関係でポイントを付与し、古い方の数データDNi−1に関してANi−1の関係でポイントを付与するようにして、歩数が同じ場合には古い歩数データに比べて新しい歩数データのポイント数の方が多くなるように設定すると良い。
【0037】
この場合、前記ポイント数演算部42は、所定期間内の歩数データに関しては歩数に応じてポイント数が多くなる傾向となるように演算し、該所定期間よりも古い歩数データに関してはポイント数が0となるように演算するようにすると良い。ここで、上述の「所定の期間」とは、例えば、来店直前の所定の期間(例えば、来店直前の3日間とか1週間)を意味する。つまり、
・ 該所定の期間の歩数データに対しては付与すべきポイント数を演算して該ポイントを付与し、
・ 該所定の期間よりも古い歩数データに対してはポイント数は演算せず、ポイントも付与しない
ようにすると良い。なお、該所定の期間は店舗側が自由に設定できるようにすると良い。
【0038】
ところで、本発明によれば、前記歩数計3の歩数に応じてポイントが付与されるが、商品を購入した場合にもポイントが付与されるようにしても良い。
【0039】
本発明によれば、顧客は、歩数計3を持って店舗2に行けば新たなポイントを得ることができ、歩数が多ければ多いほど獲得できるポイントも増える。したがって、顧客の側にしてみれば、歩くことによってポイントが貯まっていくという期待感が無意識の内に生じることとなり、また、自ら体を動かして得た歩数を無価値にせずに実際のポイントに交換したいという心理が働き、その結果、商品を購入する目的が特に無い場合でも該店舗に足を運ぶこととなる。そして、店舗の側にしてみれば、商品を購入する目的が特に無い顧客の来店頻度を高めることができるという効果が得られる。なお、歩数が同じ場合には古い歩数データに比べて新しい歩数データのポイント数の方が多くなる傾向となるようにポイントが付与されるので、顧客はできるだけ頻繁に店舗に足を運ぶこととなり、該顧客の来店頻度が高まることになる。
【0040】
なお、本発明におけるポイントは、顧客が歩数計3を持って店舗2に行かなければ付与されないが、付与が予想されるポイント数(前記データ管理装置4からの新たな付与が予想される予想ポイント数)DP’’をいつでも(つまり、店舗2に行かなくても)リアルタイムで知ることができるようにしても良い。すなわち、該歩数計3の側にポイント数演算部37を設けておいて、該ポイント数演算部37が所定の変換式又は変換テーブルと前記歩数記憶部32からのデータD,Dに基づいて前記予想ポイント数DP’’を演算し、その予想ポイント数DP’’が歩数計側表示部38に表示されるようにすると良い。その場合、該歩数計3には表示切り替え用スイッチ(不図示)を設けておいて、前記歩数計側表示部38に歩数を表示させたり、既に獲得したポイント数DP’を表示させたり、前記予想ポイント数DP’’を表示させたりするようにすると良い。また、前記ポイント数演算部37の変換式又は変換テーブルは、前記データ管理装置4と近距離通信を行う際に、該装置側のポイント数演算部42の変換式又は変換テーブルと一致させるようにすると良い。
【0041】
一方、各店舗2(例えば、各店舗2のレジ5)には、
・ 前記歩数計側通信部35との間で近距離通信によるデータの送受信を行う店舗側通信装置50と、
・ 該店舗側通信装置50を介して前記歩数計3から得たデータを表示するデータ表示装置51と、
を設けておき、各顧客が保有しているポイント数を知ることができるようにすると良い。また、顧客がポイントを使用した場合には、そのデータが前記店舗側通信装置50から歩数計3の側に送信され、ポイントが減算されるようにすると良い。さらに、後述のバイタルデータ記憶部36から顧客のバイタルデータDを受信して前記データ表示装置51に表示するようにしても良い。そのようにした場合には、店舗側は該顧客のバイタルデータDを参考にしながら適切な情報及び商品を提供することができる。なお、前記店舗側通信装置50とは、有線又は無線による近距離通信を行うためのユニットをいう。
【0042】
一方、前記データ管理装置4に、
・ 前記歩数計3から送信されてきた前記歩数データD、前記時間データD及び前記顧客IDデータDID等を記憶するデータ記憶部44と、
・ ネットワーク6を介して所定のサーバー7に接続するネットワーク接続部45と、
を設けておいて、該データ記憶部44に記憶されているデータD,D,DIDが前記サーバー7に送信されるように構成しても良い。そのようにした場合には、該サーバー7にて顧客の情報を適切に管理でき、そのような管理を望む顧客の来店頻度を向上させることができる。
【0043】
また、心拍数、血圧、体温、体重、体脂肪、BMI、筋肉量、骨量及び血液の少なくとも1つを測定又は検査するバイタル測定機器8を前記店舗2に設置しておくと良い。そして、該バイタル測定機器8には、
・ 前記歩数計側通信部35との間で近距離通信によるデータの送受信を行うバイタル側通信部80と、
・ 該バイタル側通信部80を介して前記ID記憶部33から入力される顧客IDデータDIDを認証するID認証部81と、
・ 該ID認証部81による認証が行われた場合に、心拍数、血圧、体温、体重、体脂肪、BMI、筋肉量、骨量及び血液の少なくとも1つを測定又は検査してバイタルデータDを取得するバイタル測定部82と、
を設け、前記歩数計3には、
・ 前記バイタル側通信部80及び前記歩数計側通信部35を介して入力される前記バイタルデータDを記憶するバイタルデータ記憶部36
を設けておいて、前記バイタル測定部82にて取得したバイタルデータDが前記歩数計3のバイタルデータ記憶部36に記憶されるようにすると良い。ここで、前記バイタル側通信部80とは、有線又は無線による近距離通信を行うためのユニットをいう。また、前記バイタル測定機器8としては、前記バイタル側通信部80を備えた血圧計や体組成計や体温計や血液検査機(例えば、シスメックス(株)製などのハンディタイプの血液検査機)等を挙げることができる。かかる場合、顧客が該バイタル測定機器8のバイタル側通信部80を使ってID認証を行えば、例えば無料で自己のバイタルデータDを測定でき、血圧や中性脂肪やコレステロールなどを知ることができ、体重と関連付けることでメタボ検診を行うことも可能となる。したがって、商品購入の目的が無くてもバイタルデータDの取得を目的として顧客が気軽に店舗に足を運ぶこととなり、店舗側からすれば顧客の来店頻度の向上を図ることができる。
【0044】
ところで、前記バイタル測定部82により取得されたバイタルデータD、及び前記ID記憶部33から入力される顧客IDデータDIDが、前記バイタル測定機器8からネットワーク6を介して所定のサーバー7に送信されるように構成しておくと良い。そして、該サーバー7は、各顧客のバイタルデータDを管理し、
・ 歩数データ(日にち毎の歩数や、最近1週間の歩数や、最近1ヶ月の歩数や、最近半年の歩数など)や、
・ バイタルデータD
を各顧客の個人ページにそれらを表示するようにしても良い。そのようにした場合には、各顧客のバイタルデータDが適切に管理されるので、自身の健康に関心のある顧客は店舗に頻繁に足を運ぶこととなり、顧客の来店頻度の向上を図ることができる。また、サーバー側にしてみれば、多数の顧客の健康情報を集中管理して地域別や性別や年齢別の健康情報を抽出することができ、店舗(ドラッグストア)2側にしてみれば、その店舗2が所在する地域の健康情報を把握することができ、販売促進のための貴重な情報を得ることができる。この場合、
・ ネットワーク6を介して該サーバー7に接続するネットワーク接続部83を前記バイタル測定機器8に設けておいて、該バイタル測定機器8から該サーバー7にバイタルデータD及び顧客IDデータDIDを送るようにしても、或いは、
・ そのようなネットワーク接続部83を前記バイタル測定機器8には設けておかないで、該バイタル測定機器8から前記データ管理装置4を介して該サーバー7にバイタルデータD及び顧客IDデータDIDを送るようにしても、
どちらでも良い。
【0045】
一方、前記データ管理装置4には管理装置側表示部46(タッチパネル式の液晶パネルやプリンター等)を設けておいて、該表示部46には、
・ その顧客の来店頻度や、
・ 歩数(例えば、最近1週間の歩数の合計や、最近1ヶ月の歩数の合計や、最近半年間の歩数の合計)や、
・ 歩数の履歴や、
・ 健康情報(上述のバイタルデータD)や、
・ 食事のレシピ(例えば、高血圧気味の顧客専用の1週間分のレシピや、コレステロール低減のための1週間分のレシピ等)
の少なくとも1つを表示するようにしても良い。そのようにした場合には、顧客は管理装置側表示部46により健康に関する種々の情報を知ることができるので、顧客は店舗に足を運ぶこととなり、店舗側からすれば顧客の来店頻度の向上を図ることができる。
【0046】
ところで、前記歩数計3の歩数計側通信部35は前記データ管理装置4とだけでなく携帯電話9とも近距離通信ができるようにすると良い。例えば、前記データ管理装置4とはFeliCa(登録商標)通信を行い、前記携帯電話9とは赤外線通信を行うようにすると良い。そして、該歩数計側通信部35から該携帯電話9には、
・ 前記サーバーの健康サイトのアドレス情報や、
・ 顧客IDデータDID
等が送信されるようにすると良い。そのようにした場合には、パソコンを使わなくても、顧客は該アドレス情報及び顧客IDデータDIDを使って携帯電話9から所定の健康サイトに簡単にアクセスすることができる。そして、該健康サイトでは、上述の顧客IDデータDIDや、予め決めておいたパスワードを入力して個人ページに入り、
・ 自己のバイタルデータDの履歴や、
・ 現在保有しているポイント数や、
・ 一般的な健康情報や、
・ 食事レシピ
等を見ることができるようにすると良い。
【0047】
また、本発明に係るポイント付与方法は、店舗2からのサービスを受けるためのポイントを、歩数計3を携帯して前記店舗2に来た顧客に対して、該店舗2に設置されたデータ管理装置4により付与する方法であり、前記歩数計3は、
・ 顧客IDデータDIDを記憶すると共に前記顧客の歩数をカウントし、
・ 該カウントして得た単位期間毎の歩数データDを計時している時間データDに関連付けて時系列的に記憶し、
・ 前記顧客IDデータDID、前記歩数データD及び前記時間データDを近距離通信により前記データ管理装置4に送信する、
ようになっている。また、前記データ管理装置4は、
・ 前記歩数計3が送信した前記顧客IDデータDIDを認証し、該認証が行われた場合に前記歩数データD及び前記時間データDに基づいて、単位期間毎に区分けされた時系列的な複数の歩数データについては歩数が同じ場合には古い歩数データに比べて新しい歩数データのポイント数の方が多くなる傾向となるように演算すると共に、少なくとも1つの歩数データに関しては歩数に応じてポイント数が多くなる傾向となるように演算し、
・ 該演算したポイント数のデータを近距離通信により前記歩数計3に送信して該歩数計3が記憶しているポイントデータを更新する、
ようになっている。この場合、前記データ管理装置4は、前記歩数計3から送信されてきた顧客IDデータDID、歩数データD、及び時間データDを所定のサーバー7にネットワーク6を介して送信するようにすると良い。
【0048】
さらに、前記店舗2に設置されているバイタル測定機器8は、前記歩数計3が送信した前記顧客IDデータDIDを認証し、該認証が行われた場合に顧客の心拍数、血圧、体温、体重、体脂肪、BMI、筋肉量、骨量及び血液の少なくとも1つを測定又は検査してバイタルデータDを取得して近距離通信により前記歩数計3に送信し、前記歩数計3は、該近距離通信により送信されてきたバイタルデータDを記憶するようにすると良い。
【0049】
一方、本発明に係るコンピュータのプログラムは、店舗2からのサービスを受けるためのポイントを、歩数計3を携帯して前記店舗2に来た顧客に対して付与するためのプログラムであって、該コンピュータに、
・ 前記歩数計3との間で近距離通信によるデータの送受信を行う通信機能と、
・ 該通信機能により前記歩数計3から取得される顧客IDデータDIDを認証するID認証機能と、
・ 単位期間毎に区分けされると共に時間データDに関連付けられた時系列的な複数の歩数データDを前記認証が行われた場合に前記通信機能により前記歩数計から取得し、該複数の歩数データについては歩数が同じ場合には古い歩数データに比べて新しい歩数データのポイント数の方が多くなる傾向となるように演算し、かつ少なくとも1つの歩数データに関しては歩数に応じてポイント数が多くなる傾向となるように演算するポイント数演算機能と、
・ 該演算したポイント数のデータを前記通信機能を介して前記歩数計3に送信して該歩数計3のポイントデータを更新するポイントデータ更新機能と、
を実現させるプログラムである。
【0050】
この場合、前記コンピュータに、
・ 前記通信機能により前記歩数計3から取得される顧客IDデータDID、及び時間データDに関連付けられた歩数データDをネットワーク6を介して所定のサーバー7に送信する機能、
を実現させるようにすると良い。
【符号の説明】
【0051】
1 ポイント付与システム
2 店舗
3 歩数計
4 データ管理装置
6 ネットワーク
7 サーバー
8 バイタル測定機器
30 歩数カウント部
32 歩数記憶部
33 ID記憶部
34 ポイントデータ記憶部
35 歩数計側通信部
36 バイタルデータ記憶部
40 管理装置側通信部
42 ポイント数演算部
43 ポイントデータ更新部
44 データ記憶部
45 ネットワーク接続部
46 管理装置側表示部
50 店舗側通信装置
51 データ表示装置
80 バイタル側通信部
82 バイタル測定部
83 ネットワーク接続部
ID 顧客IDデータ
歩数データ
ポイントデータ
時間データ
バイタルデータ


【特許請求の範囲】
【請求項1】
所定の店舗の顧客により携帯されると共に、該顧客の歩数をカウントする歩数計と、
該店舗に設置されると共に、該歩数計のデータを管理するデータ管理装置と、
を備え、
前記歩数計は、
歩数をカウントする歩数カウント部と、
時間を計時する計時部と、
前記歩数カウント部によりカウントした単位期間毎の歩数データを、前記計時部にて計時した時間データに関連付けて時系列的に記憶する歩数記憶部と、
顧客IDデータを記憶するID記憶部と、
前記店舗からのサービスを受けるためのポイントをポイントデータとして記憶するポイントデータ記憶部と、
近距離通信によるデータの送受信を行う歩数計側通信部と、
を有し、
前記データ管理装置は、
前記歩数計側通信部との間で近距離通信によるデータの送受信を行う管理装置側通信部と、
該管理装置側通信部を介して前記ID記憶部から入力される顧客IDデータを認証するID認証部と、
該ID認証部による認証が行われた場合に、前記管理装置側通信部を介して前記歩数記憶部から入力される歩数データ及び時間データに基づいてポイント数を演算するポイント数演算部と、
該演算したポイント数のデータを前記管理装置側通信部を介して前記ポイントデータ記憶部に送信して該ポイントデータ記憶部のポイントデータを更新するポイントデータ更新部と、
を有し、
前記ポイント数演算部は、単位期間毎に区分けされた時系列的な複数の歩数データについては歩数が同じ場合には古い歩数データに比べて新しい歩数データのポイント数の方が多くなる傾向となるように演算し、かつ、少なくとも1つの歩数データに関しては歩数に応じてポイント数が多くなる傾向となるように演算する、
ことを特徴とするポイント付与システム。
【請求項2】
前記ポイント数演算部は、所定期間内の歩数データに関しては歩数に応じてポイント数が多くなる傾向となるように演算し、該所定期間よりも古い歩数データに関してはポイント数が0となるように演算する、
ことを特徴とする請求項1に記載のポイント付与システム。
【請求項3】
前記近距離通信はFelica(登録商標)通信である、
ことを特徴とする請求項1又は2に記載のポイント付与システム。
【請求項4】
前記データ管理装置は、
前記歩数計から送信されてきた前記歩数データ、前記時間データ及び前記顧客IDデータを記憶するデータ記憶部と、
ネットワークを介して所定のサーバーに接続するネットワーク接続部と、
を有し、
該データ記憶部に記憶されているデータが前記サーバーに送信されるように構成された、
ことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載のポイント付与システム。
【請求項5】
前記歩数計側通信部との間で近距離通信によるデータの送受信を行うバイタル側通信部と、
該バイタル側通信部を介して前記ID記憶部から入力される顧客IDデータを認証するID認証部と、
該ID認証部による認証が行われた場合に、心拍数、血圧、体温、体重、体脂肪、BMI、筋肉量、骨量及び血液の少なくとも1つを測定又は検査してバイタルデータを取得するバイタル測定部と、
を有するバイタル測定機器が前記店舗に配置され、
前記歩数計は、前記バイタル側通信部及び前記歩数計側通信部を介して入力される前記バイタルデータを記憶するバイタルデータ記憶部、を有する、
ことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載のポイント付与システム。
【請求項6】
前記バイタル測定部により取得されたバイタルデータ、及び前記ID記憶部から入力される顧客IDデータが、前記バイタル測定機器からネットワークを介して所定のサーバーに送信されるように構成された、
ことを特徴とする請求項5に記載のポイント付与システム。
【請求項7】
前記データ管理装置は、顧客の来店頻度、歩数、健康情報、及び食事のレシピの少なくとも1つを表示する管理装置側表示部、を有する、
ことを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載のポイント付与システム。
【請求項8】
前記店舗に配置されると共に、前記歩数計側通信部との間で近距離通信によるデータの送受信を行う店舗側通信装置と、
前記店舗に配置されると共に、該店舗側通信装置を介して前記歩数計から得たデータを表示するデータ表示装置と、
を備えたことを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1項に記載のポイント付与システム。
【請求項9】
店舗からのサービスを受けるためのポイントを、歩数計を携帯して前記店舗に来た顧客に対して、該店舗に設置されたデータ管理装置により付与するポイント付与方法であって、
前記歩数計は、顧客IDデータを記憶すると共に前記顧客の歩数をカウントし、該カウントして得た単位期間毎の歩数データを計時している時間データに関連付けて時系列的に記憶し、前記顧客IDデータ、前記歩数データ及び前記時間データを近距離通信により前記データ管理装置に送信し、
前記データ管理装置は、前記歩数計が送信した前記顧客IDデータを認証し、該認証が行われた場合に前記歩数データ及び前記時間データに基づいて、単位期間毎に区分けされた時系列的な複数の歩数データについては歩数が同じ場合には古い歩数データに比べて新しい歩数データのポイント数の方が多くなる傾向となるように演算すると共に、少なくとも1つの歩数データに関しては歩数に応じてポイント数が多くなる傾向となるように演算し、該演算したポイント数のデータを近距離通信により前記歩数計に送信して該歩数計が記憶しているポイントデータを更新する、
ことを特徴とするポイント付与方法。
【請求項10】
前記データ管理装置は、前記歩数計から送信されてきた顧客IDデータ、歩数データ、及び時間データを所定のサーバーにネットワークを介して送信する、
ことを特徴とする請求項9に記載のポイント付与方法。
【請求項11】
前記店舗に設置されているバイタル測定機器は、前記歩数計が送信した前記顧客IDデータを認証し、該認証が行われた場合に顧客の心拍数、血圧、体温、体重、体脂肪、BMI、筋肉量、骨量及び血液の少なくとも1つを測定又は検査してバイタルデータを取得して近距離通信により前記歩数計に送信し、
前記歩数計は、該近距離通信により送信されてきたバイタルデータを記憶する、
ことを特徴とする請求項9又は10に記載のポイント付与方法。
【請求項12】
店舗からのサービスを受けるためのポイントを、歩数計を携帯して前記店舗に来た顧客に対して付与するためのコンピュータのプログラムであって、該コンピュータに、
前記歩数計との間で近距離通信によるデータの送受信を行う通信機能と、
該通信機能により前記歩数計から取得される顧客IDデータを認証するID認証機能と、
単位期間毎に区分けされると共に時間データに関連付けられた時系列的な複数の歩数データを前記認証が行われた場合に前記通信機能により前記歩数計から取得し、該複数の歩数データについては歩数が同じ場合には古い歩数データに比べて新しい歩数データのポイント数の方が多くなる傾向となるように演算し、かつ少なくとも1つの歩数データに関しては歩数に応じてポイント数が多くなる傾向となるように演算するポイント数演算機能と、
該演算したポイント数のデータを前記通信機能を介して前記歩数計に送信して該歩数計のポイントデータを更新するポイントデータ更新機能と、
を実現させるプログラム。
【請求項13】
前記通信機能により前記歩数計から取得される顧客IDデータ、及び時間データに関連付けられた歩数データをネットワークを介して所定のサーバーに送信する機能、
を実現させる請求項12に記載のプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2012−58895(P2012−58895A)
【公開日】平成24年3月22日(2012.3.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−199730(P2010−199730)
【出願日】平成22年9月7日(2010.9.7)
【出願人】(000163006)興和株式会社 (618)
【Fターム(参考)】