説明

ポリアミド4,10を含むポリアミド組成物

第1ポリアミドを含むポリアミド組成物であって、さらにポリアミド4,10を、組成物中のポリアミドの総量を基準として少なくとも0.01重量%の量で含むことを特徴とする組成物。本発明の好ましい実施形態においては、第1ポリアミドは、ポリアミド6、ポリアミド6,6、およびポリアミド4,6の群から選択される脂肪族ポリアミドである。

【発明の詳細な説明】
【発明の詳細な説明】
【0001】
本発明は、第1ポリアミド、例えば、ポリアミド6やポリアミド6,6等を含むポリアミド組成物に関する。
【0002】
この種のポリアミド組成物は当該技術分野において周知である。この組成物は耐燃料透過性が低いという難点を抱えている場合がある。この種の組成物中に存在するポリアミドは、特にエタノール等のアルコールを含有する燃料に対する耐燃料透過性が低い場合があることが周知である。例えば、ポリアミド6およびポリアミド6,6はこのような耐性が低いという難点がある。アルコール含有燃料の使用頻度は高くなる一方であり、このような耐性の向上は非常に望ましいことである。
【0003】
したがって、本発明の目的は、このようなポリアミド組成物の耐燃料透過性、特に、アルコール含有燃料の透過に対する耐性を向上させることにある。
【0004】
驚くべきことに、このことは、ポリアミド組成物に第2のポリアミドとしてポリアミド4,10(PA410とも称されるポリ(テトラメチレンセバカミド)を組成物中のポリアミドの総量を基準として少なくとも0.01重量%の量でさらに含有させることにより達成された。
【0005】
驚くべきことに、特にエタノール等のアルコールを含有する燃料に対する組成物の耐燃料透過性を、第1ポリアミドおよびポリアミド4,10の個々の耐燃料透過性から予想されるよりもはるかに大幅に向上させることが可能であることが見出された。
【0006】
本発明のさらなる他の利点は、驚くべきことに、ポリアミド4,10が第1ポリアミドと混和性を示すことである。このことは、個々のポリアミドの融点と比較すると組成物の融点のみならず結晶化点も降下していることによって示される。
【0007】
本発明による組成物はポリアミド4,10を含む。本発明の組成物中のポリアミド4,10の量は、ポリアミドの総量に対し少なくとも0.01重量%である。好ましくは、PA410の量は、少なくとも1重量%、より好ましくは少なくとも5重量%、よりさらに好ましくは少なくとも10重量%、よりさらに好ましくは少なくとも15重量%、よりさらに好ましくは少なくとも20重量%である。これらの値の間の0.5、2、3、4、6、7、8、9、11、12、13、14、16、17、18、19重量%といった任意の百分率も可能である。特段の指定がない限り百分率はすべての組成物中のポリアミドの総量を基準とする。ポリアミド4,10の量が多くなるほど本発明の組成物の耐燃料透過性に与えるポリアミド4,10の有利な効果は顕著となるが、驚くべきことに、これは実施例において例示するが、本発明による組成物中のポリアミド4,10が非常に低量であってさえも耐燃料透過性は既に大幅に向上している。ポリアミド4,10をポリアミドの総量に対し好ましくは最大で20重量%等の低量にすることの利点は、乾燥条件下のみならず高湿度条件下すなわち相対湿度が85%であっても十分な酸素透過性が維持されることにある。
【0008】
本発明の組成物中におけるポリアミド4,10の量は、好ましくは最大で99重量%、より好ましくは最大で95重量%、より好ましくは最大で90重量%、よりさらに好ましくは最大で85重量%、よりさらに好ましくは最大で80重量%、よりさらに好ましくは最大で70重量%、よりさらに好ましくは最大で60重量%、よりさらに好ましくは最大で50重量%である。
【0009】
ポリアミド4,10は、例えば、国際公開第00/09586号パンフレットに記載された方法により得ることができる。
【0010】
第1ポリアミドには、ポリアミド4,10以外の任意のポリアミドを用いることができる。本発明による組成物に好適な第1ポリアミドとしては、脂肪族ポリアミド、半芳香族または芳香族ポリアミドが挙げられる。脂肪族ポリアミドとしては、これらに限定されるものではないが、ポリアミド−6、ポリアミド−4,6、ポリアミド−6,6、ポリアミド−11、ポリアミド−12が挙げられる。半芳香族ポリアミドとしては、これらに限定されるものではないが、MXD6、ポリアミド−6,I/6,T、ポリアミド−6,6/6,Tが挙げられる。
【0011】
本発明の一実施形態においては、組成物は、第1ポリアミドとして脂肪族ポリアミドを含む。好ましくは、組成物は、第1ポリアミドとして、ポリアミド6、ポリアミド6,6、もしくはポリアミド4,6、またはその構成モノマーのコポリアミドを含む。より好ましくは、組成物は、特にアルコール含有燃料に対する耐燃料透過性が低いポリアミド6またはポリアミド6,6を含む。
【0012】
本発明の組成物中における第1ポリアミドの量は、ポリアミドの総量に対し好ましくは1重量%〜99.99重量%以下の範囲にある。好ましくは、第1ポリアミドの量は、好ましくは5重量%を超え、より好ましくは10重量%を超え、よりさらに好ましくは15重量%を超え、よりさらに好ましくは20重量%を超え、よりさらに好ましくは25重量%を超え、よりさらに好ましくは30重量%を超える。これらの値の間の2、3、4、6、7、8、9、11、12、13、14、16、17、18、19重量%といった任意の百分率も可能である。特に好ましい実施形態においては、組成物は、第1ポリアミドを少なくとも50重量%含む。
【0013】
本発明の組成物中における第1ポリアミドの量は、好ましくは最大で95重量%、より好ましくは最大で90重量%、よりさらに好ましくは最大で85重量%、よりさらに好ましくは最大で80重量%である。これらの値の間の94、93、92、91、89、88、87、86、84、83、82、81重量%といった任意の百分率も可能である。
【0014】
本発明の好ましい実施形態においては、第1ポリアミドは、組成物中に10重量%〜90重量%以下の範囲の量で存在するポリアミド6またはポリアミド6,6であり、ポリアミド4,10の量は、10重量%〜90重量%以下の範囲にある。
【0015】
本発明によるポリアミド組成物は第3のポリアミドをさらに含んでいてもよい。第3ポリアミドには第1ポリアミドおよびポリアミド4,10以外の任意のポリアミドを用いることができる。本発明による組成物中における好適な第3ポリアミドとしては、脂肪族ポリアミド、半芳香族または芳香族ポリアミドが挙げられる。脂肪族ポリアミドとしては、これらに限定されるものではないが、ポリアミド−6、ポリアミド−4,6、ポリアミド−6,6、ポリアミド−11、ポリアミド−12が挙げられる。半芳香族ポリアミドとしては、これらに限定されるものではないが、MXD6、ポリアミド−6,I/6,T、ポリアミド−6,6/6,Tが挙げられる。
【0016】
好ましくは、第3ポリアミドの量は、好ましくは5重量%を超え、より好ましくは10重量%を超え、よりさらに好ましくは15重量%を超え、よりさらに好ましくは20重量%を超え、よりさらに好ましくは25重量%を超え、よりさらに好ましくは30重量%を超える。これらの値の間の2、3、4、6、7、8、9、11、12、13、14、16、17、18、19重量%といった任意の百分率も可能である。本発明の組成物中における第3ポリアミドの量は、好ましくは最大で90重量%、より好ましくは最大で80重量%、よりさらに好ましくは最大で70重量%、よりさらに好ましくは最大で60重量%、よりさらに好ましくは最大で50重量%である。
【0017】
本発明の好ましい実施形態においては、第1ポリアミドはポリアミド6であり、第3ポリアミドはポリアミド6,6であり、いずれも組成物中に10重量%〜90重量%以下の範囲の量で存在し、ポリアミド4,10の量は10重量%〜80重量%以下の範囲にある。
【0018】
好ましくは、第1ポリアミドおよびポリアミド4,10の量の合計は、組成物中のポリアミドの総量に対し少なくとも80重量%、より好ましくは少なくとも90重量%、よりさらに好ましくは100重量%である。
【0019】
本発明による組成物は通常の添加剤をさらに含んでいてもよい。このような添加剤の例は、難燃剤、フィラー、特に鉱物系フィラー、離型剤、潤滑剤、および耐衝撃性改善剤である。自動車用途においては、通常、組成物は、ガラス繊維およびフィラーも含むことができる。通常、組成物中のポリアミドの量は、組成物全体に対し40〜95重量%である。フィラーは組成物全体に対40重量%まで、好ましくは10〜40重量%の量で存在してもよく、ガラス繊維は組成物全体に対し50重量%まで、好ましくは5〜50重量%の量で存在してもよい。他の機能性添加剤も当該技術分野において周知の通常の有効量で存在してもよい。
【0020】
本発明を以下の実施例により説明する。特段の指定がない限り、量は組成物中のポリアミドの総量を基準とした重量%で示す。
【0021】
[実施例]
溶液の相対粘度(ηrel)を、ISO307に準拠し、90%ギ酸中、温度25℃で測定した。ただし、ポリアミドの濃度を0.01g/mlとした。
【0022】
[燃料透過性;実施例I〜VIIならびに比較例AおよびB]
表1に指定したポリアミド組成物(実施例I)、ポリアミド6(比較例A)、およびポリアミド4,10(比較例B)を直径60mm、厚さ1.0mmの寸法の円板に射出成形した。ポリアミド4,10の量を変化させた他のブレンドも調製した(表1参照)。ASTM E96BWに準拠した質量減量法(weight loss method)により、水をASTM fuel CE10(エタノールを10体積%およびASTM fuel C(トルエンおよびイソオクタンの50/50重量%混合物)を90体積%から構成される)に置き換えて燃料透過率を測定した。燃料透過測定を40℃で実施した。カップにfuel CE10を20mlを満たした。板状試験片を2枚の平らなガスケットの間に挟んでカップの空洞上に載置した。ガスケットはViton(低透過性フッ素ゴム)製であり、燃料カップと同寸法の空洞も有している。鋼製の蓋(中央にカップの空洞と合致する開口部を有する)を用いてカップを閉じる。蓋を固定してネジで締める。ガスケットは2枚の鋼部品の間に位置し、燃料には接触しない。これらを用いる目的は、燃料が燃料カップから漏れないようにするためである。測定値を表1に報告する。
【0023】
【表1】



【0024】
上の表から、ηrel=3.6のポリアミド6にポリアミド4,10を50重量%を添加すると、個々の成分の量およびその燃料透過率に基づく予想をはるかに上回る燃料透過率の大幅な低下が明らかである。一層驚くべきことに、相対粘度が3.6であるポリアミド6とブレンドしても、ブレンドの燃料透過性は純粋なポリアミド4,10にほぼ匹敵するほど低い(実験I)。ブレンド中にそれぞれわずか1重量%または2重量%のPA410が存在する実験IIおよびIIIから明らかであるが、PA4,10が低量であってさえも燃料透過性は既に低下している。
【0025】
[光透過性;透過率およびヘーズ測定;実施例VIII〜XIXおよび比較例C〜F]
50マイクロメートルのキャストフィルムを用いて、23℃、湿度50%で透過実験を行った。ブランク(試料なし)を測定し、各波長毎に検出器への透過光を100%に設定した。試料を取り付けて測定を繰り返した。各波長毎に記録された光透過をブランク測定に対し標準化し、それによって透過率の値(%)を得た。PA6と、PA410をポリアミドの総量を基準としてそれぞれ1重量%、5重量%、10重量%、25重量%、および50重量%とのブレンド(それぞれ実施例VIII〜XII)について測定を行った。PA66およびPA410のブレンドについても測定を行った(実施例XIII)。比較として、PA6とPA610をそれぞれ1および10重量%との2種類のブレンドについても測定を行った(比較例CおよびD)。
【0026】
ASTM標準D 1003−00、Procedure Bに準拠してヘーズ測定も行った。試料から780nm〜380nmのスペクトル範囲の4種の透過スペクトルを得た。表2に示すようにそれぞれ積分球の異なる構成を必要とする4種の測定を行った。
【0027】
【表2】



次いで、以下のようにヘーズ(%)を求める:
ヘーズ=[(T4/T2)−(T3/T1)]×100%
【0028】
PA6と、PA410をポリアミドの総量を基準としてそれぞれ1重量%、5重量%、10重量%、25重量%、および50重量%とのブレンド(実施例XIV〜XVIII)を50マイクロメートルのフィルムにキャストすることにより得た50マイクロメートルのフィルムについてヘーズ測定を行った。PA66およびPA410のブレンドについても測定を行った(実施例XIX)。比較として、PA6とPA610をそれぞれ1および10重量%とのブレンドについても測定を行った(比較例EおよびF)。
【0029】
[結果:]
実施例VIII〜XIIから、純粋なPA6フィルムだけでなく純粋なPA410フィルムに対しても透過率の差が0.2%未満であることがわかった。可視光波長においては、どの実施例においても透過率は少なくとも91%であった。ポリアミド6,6およびポリアミド4,10のブレンドを含むフィルムすなわち実施例XIIIに関しても同様の効果が認められた。PA6およびPA410のブレンドである実施例XIV〜XVIIIに関し観測されたヘーズは、純粋なPA6フィルムだけでなく純粋なPA410フィルムに対してもその差が0.6%未満であった。さらに、すべての実施例において350〜1150nmの波長に対するヘーズが1%未満であることが認められた。これは組成物の光学的均質性が高いことを示している。実施例XIXすなわちPA6,6およびPA4,10を含む組成物に関しても同様の結果が観測された。これらの結果は、本発明によるポリアミド組成物から良好な光学的透明性を有するフィルムを得ることができ、PA410の量が増加しても光学的透明性が良好なままであることをはっきりと示している。
【0030】
同様に、非常に驚くべきことは、ポリアミド6およびポリアミド4,10の屈折率差が予想されるにも拘わらず、実施例Iの射出成形板の光学的透明性が純粋なポリアミド4,10(比較実験B)の板片と非常に類似していたことにある。この観測結果は、光の波長(2〜300ナノメートル)を超える相分離状態が存在しないことを証明するものであり、したがって、PA6およびPA410のブレンドが分離状態(demixed state)になく、それどころかPA6およびPA410が混和性であることを示唆している。通常、相分離が起こると光の波長を超える相分離領域が生成するので、板片は白濁または白化する。
【0031】
PA610およびPA6のブレンドを用いた比較測定からは、ブレンド中のPA6,10の量が増加すると透過率が低下する(比較例CおよびD)だけでなくヘーズも増大する(比較例EおよびF)ことが明らかである。これは、ポリアミド6,10を含むブレンドが本発明による組成物ほど有利ではないことを示している。
【0032】
[酸素透過性;実施例XX〜XXV]
ポリアミド6と、ポリアミド4,10をそれぞれ1重量%、5重量%、および10重量%とを含む組成物の50マイクロメートルのフィルム(実施例XX〜XXII)の酸素透過性測定も実施した。驚くべきことに、乾燥条件下におけるこれらのブレンドの酸素透過性は、PA6が100重量%のフィルムの酸素透過性と比較しても十分に維持されている。相対湿度85%の高湿度条件下においては、ポリアミド6と、ポリアミド4,10をそれぞれ1重量%、5重量%、および10重量%とを含むブレンド(実施例XXIII〜XXV)の酸素透過性は低下さえ見られた。
【0033】
PA6およびPA410(50/50重量%)が混和性であるという事実は、当該技術分野における教示からの予測に反するため予期されなかったことである。脂肪族ポリアミドのブレンドの混和性に関し一般に認識されている見解はT.S.Ellis(例えば、Polymer 1992,33,1469)の研究に基づいており、この著者は混和性に関する実験的研究を行い、共重合体の反発理論という観点で理論解析を行っている(G.ten Brinke,F.E.Karasz,W.J.MacKnight Macromolecules 1983,16,1827)。これらの教示によれば、混和性挙動はエネルギー相互作用パラメータ(energetic interaction parameter)(カイ)によって定まる。負のカイパラメータは、2成分系ブレンドの2種の異なるポリマーセグメント間に引力相互作用があり、この好ましい相互作用に基づき混和することを表している。正のカイパラメータは反発相互作用を表し、分離状態になることを示唆している。T.S.Ellisは、例えばPA6/PA46のブレンドについて記載しており、この特定のブレンドのカイが正の値であることに基づけばこのブレンドは分離状態になると結論づけており、このことは実験による情報からも確認されている。PA6/PA410のブレンドの場合も、T.S.Ellisの教示に従えばカイは正の値になることが予測されるので、これに基づき分離状態となることが予想される。ところが驚くべきことに、実験による情報はブレンドが分離状態にないことを示している。PA6およびPA410が混和性であるという根拠の一部は、上述したような射出成形板の光学的透明性に関する実験に基づいている。同じ論理がPA6,6およびPA4,10にも当てはまる。
【0034】
PA6およびPA410が混和性であるという根拠の他の一部は、ブレンドの融解および結晶化挙動の研究に関する実験に基づいている。PA6/PA410ブレンドを、基準となる純粋な材料であるPA6およびPA4,10と一緒に冷却および加熱してサーモグラムを測定した。ブレンド中のPA410の結晶化または融解温度が純粋なPA410材料と比較して低温側にシフトすることが認められた。ブレンドのPA410の結晶化温度は純粋なPA410と比較して10℃低温側にシフトし、一方、融解温度は4℃シフトすることが認められた。これはブレンドの混和性をはっきりと示すものである。混和性ブレンドの個々の成分の結晶化挙動が純粋な成分の結晶化挙動と比較して変化することはP.J.Flory(P.J.Flory,Principles of Polymer Chemistry,Cornell University Press)より周知である。混和性ブレンドの場合は融点降下が認められる、すなわち融点が低温側にシフトする。ブレンドが分離している場合、個々の成分の融点は大幅に変化しない。それは、ブレンド中の分離した相には主として純粋なポリマーが存在するためである。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1ポリアミドを含むポリアミド組成物であって、前記組成物が、前記組成物中のポリアミドの総量を基準として少なくとも0.01重量%の量のポリアミド4,10をさらに含むことを特徴とする、ポリアミド組成物。
【請求項2】
ポリアミド4,10の量が、前記組成物中のポリアミドの総量を基準として少なくとも0.5重量%であることを特徴とする、請求項1に記載のポリアミド組成物。
【請求項3】
ポリアミド4,10の量が、前記組成物中のポリアミドの総量を基準として少なくとも5重量%であることを特徴とする、請求項1に記載のポリアミド組成物。
【請求項4】
ポリアミド4,10の量が、前記組成物中のポリアミドの総量を基準として少なくとも10重量%であることを特徴とする、請求項1に記載のポリアミド組成物。
【請求項5】
ポリアミド4,10の量が、前記組成物中のポリアミドの総量を基準として少なくとも20重量%であることを特徴とする、請求項1に記載のポリアミド組成物。
【請求項6】
ポリアミド4,10の量が、最大で95重量%であることを特徴とする、請求項1〜5のいずれか一項に記載のポリアミド組成物。
【請求項7】
ポリアミド4,10の量が、最大で90重量%であることを特徴とする、請求項1〜5のいずれか一項に記載のポリアミド組成物。
【請求項8】
ポリアミド4,10の量が、最大で80重量%であることを特徴とする、請求項1〜5のいずれか一項に記載のポリアミド組成物。
【請求項9】
前記第1ポリアミドが脂肪族ポリアミドであることを特徴とする、請求項1〜8のいずれか一項に記載のポリアミド組成物。
【請求項10】
前記第1ポリアミドが、ポリアミド6、ポリアミド6,6、およびポリアミド4,6の群から選択されることを特徴とする、請求項1〜9のいずれか一項に記載のポリアミド組成物。
【請求項11】
前記第1ポリアミドが、ポリアミド6およびポリアミド6,6の群から選択されることを特徴とする、請求項1〜9のいずれか一項に記載のポリアミド組成物。
【請求項12】
前記組成物が、第1ポリアミドを少なくとも50重量%含むことを特徴とする、請求項1〜11のいずれか一項に記載のポリアミド組成物。
【請求項13】
前記組成物が、第1ポリアミドを最大で90重量%含むことを特徴とする、請求項1〜12のいずれか一項に記載のポリアミド組成物。
【請求項14】
前記組成物が、さらに第3ポリアミドを含むことを特徴とする、請求項1〜13のいずれか一項に記載のポリアミド組成物。
【請求項15】
前記第3ポリアミドが、ポリアミド6およびポリアミド6,6の群から選択されることを特徴とする、請求項14に記載のポリアミド組成物。

【公表番号】特表2013−505314(P2013−505314A)
【公表日】平成25年2月14日(2013.2.14)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−529275(P2012−529275)
【出願日】平成22年9月16日(2010.9.16)
【国際出願番号】PCT/EP2010/063638
【国際公開番号】WO2011/033035
【国際公開日】平成23年3月24日(2011.3.24)
【出願人】(503220392)ディーエスエム アイピー アセッツ ビー.ブイ. (873)
【Fターム(参考)】