説明

ポンプと水洗便器とを接続するための接続管

【課題】水洗便器の強制排水方式において、ポンプと水洗便器の高さが異なることによって排水の溢れ出ることを防ぐ最低水位上昇防止手段を付すること。また、水洗便器側配管から流入した過大異物がポンプに詰る恐れがある。このような過大異物の通過を阻止する防止手段を付すること。
【解決手段】水洗便器の汚水・汚物排出にポンプを使用する強制排水方式の接続管1で、接続管1は中央部に凹部112を有する本体部材11と、水洗便器側ノズル13と、前記本体部材11のポンプ側端部に取付けられるポンプ吸込側ノズル12と、前記本体部材11の排水の流れ方向両側に取付けられる側部材14とからなり、前記ポンプ吸込側ノズル12の高さPが前記水洗便器側ノズル13の高さQより高くなることによって生ずる便器最低水位の上昇を防止するための最低水位上昇防止手段115を前記凹部112の上方に設けたことを特徴とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は汚水・汚物を強制圧送するためのポンプと水洗便器との接続管の構造に関するものである。
【背景技術】
【0002】
水洗便器の汚水・汚物の排水には自然流下方式と強制排水方式の2種類がある。
前記自然流下方式(図5(a)参照)は重力で自然流下させる方式で、汚物を考慮し便器配管200はその径dが80φ以上で、かつ汚水汚物が自然流下し易い勾配配管(図5(a)のθ参照)が不可欠の条件である。
また強制排水方式(図5(b)参照)は便器にポンプ2を直結し強制圧送する方式で、逆勾配配管300(図5(b))でも排水可能である。この方式でのポンプ吐出ノズル301(図5(b))はその径が排水量に適合した25φである。
【0003】
しかしポンプ吐出側ノズル管301は直径25φであるのに対し、水洗便器側の配管直径D(図5(b))は80φである。このためポンプ側配管が詰った場合、過大異物を取出すことは容易でなかった。
また、強制排水ポンプ2を使用すると、逆勾配でも排水が可能であり、ポンプ吸込側ノズル管の高さ(P)の方が水洗便器側ノズル管の高さ(Q)より高い位置にある。この状態のままで水洗を行うと、水洗便器3から水が溢れ出る恐れがある。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
強制排水方式において、ポンプと水洗便器の単純接続では、ポンプの吸込側ノズルの高さ(P)が、水洗便器側のノズルの高さ(Q)より高い位置にあるため、水洗完了時の便器最低水位の上昇がある。このため便器から水が溢れるのを防止する最低水位上昇防止手段をもった接続管が必要となる。
【0005】
またポンプ吐出ノズル径は25φであるため直径80φの水洗便器側配管から流入した仕様以外の過大異物がポンプに詰る恐れがある。このような過大異物たとえば故意に便器に投入した下着、ストッキング、ハンカチ等の通過を阻止するストレーナ手段を設ける必要がある。そしてこのようなストレーナ手段に阻止された過大異物はポンプの手前で容易に取出すことができなければならない。
【0006】
本発明は以上のような手段を備えたポンプと水洗便器とを接続するための接続管を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
水洗便器の汚水・汚物排出にポンプを使用する強制排水方式におけるポンプと水洗便器との接続管において、前記接続管は中央部に凹部を有する本体部材と、前記本体部材の水洗便器側端部に取付けられる水洗便器側ノズルと、前記本体部材のポンプ側端部に取付けられるポンプ吸込側ノズルと、前記本体部材の排水の流れ方向両側に取付けられる側部材とからなり、前記ポンプ吸込側ノズルの高さ(P)が前記水洗便器側ノズルの高さ(Q)より高くなることによって生ずる便器最低水位の上昇を防止するための最低水位上昇防止手段を前記凹部の上方に設けたことを特徴とするものである。
【0008】
そしてポンプと水洗便器とを接続するための接続管において、前記最低水位上昇防止手段と水洗便器側ノズルとの間に過大異物を阻止するストレーナ手段と前記ストレーナ手段で阻止された過大異物を除去する過大異物取出手段とを設けて接続管内で過大異物を阻止し、かつ容易に取出せるようにした。
【0009】
さらに前記最低水位上昇防止手段は、前記接続管の頂部から前記凹部に向って下向きに設けられ、前記凹部をポンプ側と水洗便器側とに仕切る流路仕切壁によって構成され、該流路仕切壁の下端位置が、自然流下式便器の水洗完了時における最低水位と同一高さにし、便器から汚水の溢れ出るのを防止できるようにした。
【0010】
また前記接続管の本体部材は、前記凹部における縦断面が角形をなし、前記水洗便器側ノズルから前記凹部に向って下向きに下降する下向き傾斜部と、前記凹部からポンプ吸込側ノズルに向って上昇する上向き傾斜部とを備え、
前記本体部材の前記下向き傾斜部側の頂壁に、底辺が水平で斜辺が前記下向傾斜部の頂壁と連続する下向突出リブが排水方向中央部に形成され、
前記下向き傾斜部の底壁に前記下向き突出リブと上下同心に設けられ、上辺が水平でその先端が前期凹部の底壁に向って下向きに傾斜する斜辺を有する上向突出リブを有しており、
前記側部材は前記本体部材に設けた下向き突出リブ及び上向突出リブに向って側方から突出する円錐状凸部を有し、前記本体部材の側部に設けた過大異物取出用の開口に対し取付取外し可能であることが望ましい。
【0011】
また前記ストレーナ手段は、前記本体部材に設けた下向突出リブと上向突出リブ及び前記側部材の円錐状凸部とで形成される複数の狭窄隘路によって形成されるのが望ましい。
【0012】
さらに前記ストレーナ手段を構成する前記下向突出リブと前記本体部材の頂壁と前記側部材の円錐状凸部とで形成される第1の狭窄隘路に内接する内接円と、前記上向突出リブと前記本体部材の底壁と前記円錐状凸部とで形成される第2の狭窄隘路に内接する内接円と、さらに前記下向突出リブと前記上向突出リブと前記円錐状凸部の頂面とで形成される第3の狭窄隘路に内接する内接円の各直径が、前記過大異物の通過を阻止することできる大きさであり、かつ前記各狭窄隘路の流体通過面積は便器流路の最小面積よりも大であるのが望ましい。
【0013】
さらにまた、前記過大異物取出手段は、前記本体部材の前記縦断面が角形をなす凹部の両側部に設けた過大異物取出用の開口と、該開口を閉塞する側部材によって構成されるのが望ましい。
【発明の効果】
【0014】
水洗便器の汚水・汚物排出にポンプを使用する強制排水方式における前記ポンプと水洗便器との接続管において、前記接続管は中央部に凹部を有する本体部材と、前記本体部材の水洗便器側端部に取付けられる水洗便器側ノズルと、前記本体部材のポンプ側端部に取付けられるポンプの吸込側ノズルと、前記本体部材の排水の流れ方向両側に取付けられる側部材とからなり、前記ポンプの吸込側ノズルの高さ(P)が前記水洗便器側ノズルの高さ(Q)より高くなることによって生ずる便器最低水位の上昇を防止するための最低水位上昇防止手段を前記凹部の上方に設けた。
【0015】
この構成により、逆勾配排水の可能な強制排水方式でも、水洗便器からの排水が溢れ出ることを防止でき、安心して水洗便器を使用できる。
【0016】
また前記最低水位上昇防止手段と水洗便器側ノズルとの間に過大異物を阻止するストレーナ手段と前記ストレーナ手段で阻止された過大異物を除去する過大異物取出手段とを設けた。
【0017】
この構成により水洗便器で故意に捨てられた下着類等の過大異物を接続管の部分で阻止できると共に、阻止された過大異物を接続管の側方位置に設けた異物取出用の開口を塞ぐ側部材を外すことにより容易にとり除くことができ、ポンプ事故を未然に防止することができる。
【0018】
そして前記接続管の本体部材は、前記凹部における縦断面形状が角形をなし前記水洗便器側ノズルから前記凹部に向って下向きに下降する下向き傾斜部と前期凹部からポンプ吸込側ノズルに向って上昇する上向き傾斜部とを備え、前記本体部材の前記下向き傾斜部側の頂壁に底辺が水平で斜辺が前記下向傾斜部の頂壁と連続する下向突出リブが排水方向中央部に形成され、前記下向き傾斜部の底壁に前記下向き突出リブと上下同心に設けられ、上辺が水平でその先端が前期凹部の底壁に向って下向きに傾斜する斜辺を有する上向突出リブを有しており、前記側部材は前記本体部材に設けた下向き突出リブ及び上向突出リブに向って側方から突出する円錐状凸部を有し、前記本体部材の側部に設けた過大異物取出用の開口部に対し取付取外し可能である。
【0019】
このような構成の本体部材内における前記ストレーナ手段は、前記本体部材に設けた下向突出リブと上向突出リブ及び前記側部材の円錐状凸部とで形成される複数の狭窄隘路により形成される。そして前記ストレーナ手段を構成する前記下向突出リブと前記本体部材の頂壁と前記側部材の円錐状凸部とで形成される第1の狭窄隘路に内接する内接円と、前記上向突出リブと前記本体部材の底壁と前記円錐状凸部とで形成される第2の狭窄隘路に内接する内接円と、さらに前記下向突出リブと前記上向突出リブと前記円錐状凸部の頂面とで形成される第3の狭窄隘路に内接する内接円の各直径が、前記過大異物の通過を阻止可能な大きさであり、かつ前記各狭窄隘路の流体通過面積は便器流路の最小面積より大きいので、過大異物の阻止が完全に行れ、かつ排水もスムーズに行われる。
【0020】
また前記過大異物取出手段は、前記本体部材の両側部に設けた過大異物取出用の開口部と、該開口部を閉塞する側部材とによって構成されるので、過大異物がポンプに達する前に確実に除去することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0021】
本発明の実施の形態の一例を図面を参照して説明する。
図1で1はポンプと水洗便器とを接続するための接続管である。
前記接続管1は中央部に水のたまる凹部112を有する本体部材11と、前記本体部材11の水洗便器側端部に取付けられる水洗便器側ノズル13と、前記本体部材11のポンプ側端部に取付けられるポンプ吸込側ノズル12と、前記本体部材11の排水の流れ方向にみて左右両側に取付けられる側部材14,14とからなっている。
【0022】
前記ポンプ1の吸込側ノズル12の高さ(P)が前記水洗便器側ノズル13の高さ(Q)より高くなることによって生ずる便器最低水位の上昇を防止するための最低水位上昇防止手段を前記凹部112の上方に設けたことを特徴とするものである。
【0023】
前記接続管1は、前記最低水位上昇防止手段と水洗便器側ノズル13との間に過大異物を阻止するストレーナ手段10と前記ストレーナ手段10で阻止された過大異物を除去する過大異物取出手段20とを有している。
【0024】
前記最低水位上昇防止手段は、前記接続管1の頂部から前記凹部112に向って下向きに設けられ、前記凹部112をポンプ側と水洗便器側とに仕切る流路仕切壁115によって構成される。この流路仕切壁115の下端位置Aは、自然流下式便器の水洗完了時における最低水位(図5の水位A参照)と同一高さになるよう設計されている。
【0025】
そして前記接続管1の本体部材11は、前記凹部112における縦断面形状が角形をなし(図1(b)参照)、前記水洗便器側ノズル13から前記凹部112に向って下向きに下降する下向き傾斜部111と、前記凹部112からポンプ吸込側ノズル12に向って上昇する上向き傾斜部113とを備えている。
【0026】
前記本体部材11の前記下向き傾斜部111側の頂壁部114に底辺116aが水平で斜辺116bが前記下向傾斜部の頂壁と連続する下向き突出リブ116が排水方向中央部に形成されている。
【0027】
前記下向き傾斜部111の底壁部119には前記下向き突出リブ116と上下同心に設けられ、上辺118aが水平でその先端が前記凹部112の底壁部119に向って下向きに傾斜する斜辺118bを有する上向き突出リブ118を有している。
【0028】
前記側部材14は図1(b)または図2に示すごとく、前記本体部材11に設けた下向き突出リブ116及び上向き突出リブ118に向って側方から突出する円錐状凸部141を有し、前記本体部材11の側部に設けた過大異物取出用の開口部121に対しボルト等を介し取付取外し可能である。
【0029】
次に前記ストレーナ手段10は、前記本体部材11に設けた下向き突出リブ116と上向き突出リブ118及び前記側部材14の円錐状凸部141とで形成される複数の狭窄隘路122により形成されている。
【0030】
前記ストレーナ手段10を構成する前記下向き突出リブ116と前記本体部材11の頂壁部114と前記側部材14の円錐状凸部141とで形成される第1の狭窄隘路に内接する内接円C(図1(b)参照)と、前記上向き突出リブ118と前記本体部材11の底壁部119と前記円錐状凸部141とで形成される第2の狭窄隘路に内接する内接円Cと、さらに前記下向き突出リブ116と前記上向き突出リブ118と前記円錐状凸部141の頂面とで形成される第3の狭窄隘路に内接する内接円Cの各直径は、前記過大異物の通過を阻止可能な大きさと略等しい大きさとなっている。また前記各狭窄隘路の流体通過面積は便器流路の最小面積より大となっている。
【0031】
次に前記過大異物取出手段は、前記本体部材11の前記縦断面形状が角形をなす凹部112の左右両側部に設けた過大異物取出用の開口部121と、この開口部121を閉塞する側部材14とによって構成されている。
【0032】
過大異物がストレーナ部10に詰った場合には、前記側部材14を本体部材11の側部から外すことによって過大異物を手で取出すことができる。即ち取付用のボルトを外して側部材14を外すことによって、開放された開口部121に手を入れて取り出すことができる。このように、狭窄隘路122は過大異物は通さないが、汚水は何等支障なく流れる構成となっている。
【0033】
本発明のポンプを使用して強制排水するポンプと水洗便器との接続管は、以上のべたように前記ポンプ吸込側ノズル12の高さ(P)が前記水洗便器側ノズル13の高さ(Q)より高い場合には、前記接続管1内の流路をポンプ側と便器側とに仕切る流路仕切壁115を設けて最低水位上昇防止手段とした。この流路仕切壁115の下端位置Aを、自然流下式便器の水洗完了時における最低水位(図5(a)A水位参照)と同一高さとすることで前記吸込側ノズル12と水洗便器側ノズル13との高さの差(P−Q)の上昇分を吸い切ることを可能にして便器内の汚水の溢流を防止可能にした。
【0034】
そこで、図1、図3及び図4を参照して接続管の相関関係について数式を用いて説明すると、以下のごとくなる。
図1,図3,図4において、
P:ポンプ吸込側ノズル高さ
Q:水洗便器側のノズル高さ
C:通過可能・汚物粒径(仕様の上限寸法で、狭窄隘路の内接円C
,Cの径)
Dp:ポンプの吸込側ノズルの内径
Dq:水洗便器側ノズルの内径
E:(過大汚物取出用の)開口部近傍での流路巾(図1(b)参照)
F:開口部近傍での流路高さ(図1(b)参照)
そこで Dp≒Dq≒E≒F,F>2C とすると、
各部の相関関係は次式で表される。
過大汚物取出用の開口部(丸穴)121の中心位置(図1(a)の
符号O) ≒[Q−(Dq/2)]
流路支切り壁・下端Aの位置 ≒[Q−(Dq/2)]
流路支切壁・下端Aでの流路高さ ≒[F/2]
流路支切壁・下端Aでの流路面積 ≒[E×(F/2)]
【0035】
なお、図1で123は本体部材11の下部に設けた下向き突出部で、ここに支脚124が上下調節可能にねじ込まれ、これにより接続管1を床上に保持する。
【図面の簡単な説明】
【0036】
【図1】(a)は接続管の縦断面図、(b)は図1のy矢視部断面図であ る。
【図2】(a)は図1(b)のx−x矢視断面図、(b)は図2(a)の z矢視下面図である。
【図3】本発明にかかわる接続管とポンプ及び水洗便器を接続した状態を 示す図である。
【図4】ポンプの吸込側ノズルと水洗便器側ノズルの位置関係を示す図で ある。
【図5】(a)は自然流下式便器、(b)は強制排水式便器の配管説明図である。
【符号の説明】
【0037】
1 接続管
2 排水用ポンプ
3 水洗便器
10 ストレーナ手段
11 本体部材
12 ポンプ吸込側ノズル
13 水洗便器側ノズル
14 側部材
111 下向き傾斜部
112 凹部
113 上向き傾斜部
114 頂壁部
115 流路仕切壁
116 下向き突出リブ
117 頂壁部
118 上向き突出リブ
119 底部
121 (過大汚物取出用の)開口部
122 狭窄隘路
123 突出部
124 支脚
141 円錐状凸部
142 周辺フランジ部
20 過大異物取出手段

【特許請求の範囲】
【請求項1】
水洗便器の汚水・汚物排出にポンプを使用する強制排水方式におけるポンプと水洗便器との接続管において、
前記接続管は中央部に凹部を有する本体部材と、前記本体部材の水洗便器側端部に取付けられる水洗便器側ノズルと、前記本体部材のポンプ側端部に取付けられるポンプ吸込側ノズルと、前記本体部材の排水の流れ方向両側に取付けられる側部材とからなり、
前記ポンプ吸込側ノズルの高さ(P)が前記水洗便器側ノズルの高さ(Q)より高くなることによって生ずる便器最低水位の上昇を防止するための最低水位上昇防止手段を前記凹部の上方に設けたことを特徴とするポンプと水洗便器とを接続するための接続管。
【請求項2】
請求項1記載のポンプと水洗便器とを接続するための接続管において、前記最低水位上昇防止手段と水洗便器側ノズルとの間に過大異物を阻止するストレーナ手段と前記ストレーナ手段で阻止された過大異物を除去する過大異物取出手段とを有することを特徴とするポンプと水洗便器とを接続するための接続管。
【請求項3】
前記最低水位上昇防止手段は、前記接続管の頂部から前記凹部に向って下向きに設けられ、前記凹部をポンプ側と水洗便器側とに仕切る流路仕切壁によって構成され、該流路仕切壁の下端位置が、自然流下式便器の水洗完了時における最低水位と同一高さであることを特徴とする請求項1または2記載のポンプと水洗便器とを接続するための接続管。
【請求項4】
前記接続管の本体部材は、前記凹部における縦断面形状が角形をなし、前記水洗便器側ノズルから前記凹部に向って下向きに下降する下向き傾斜部と、前記凹部からポンプ吸込側ノズルに向って上昇する上向き傾斜部とを備え、
前記本体部材の前記下向き傾斜部側の頂壁に底辺が水平で斜辺が前記下向傾斜部の頂壁と連続する下向き突出リブが排水方向中央部に形成され、
前記下向き傾斜部の底部に前記下向き突出リブと上下同心に設けられ、上辺が水平でその先端が前期凹部の底壁に向って下向きに傾斜する斜辺を有する上向き突出リブを有しており、
前記側部材は前記本体部材に設けた下向き突出リブ及び上向き突出リブに向って側方から突出する円錐状凸部を有し、前記本体部材の側部に設けた過大異物取出用の開口部に対し取付取外し可能であることを特徴とする請求項1または請求項2記載のポンプと水洗便器とを接続するための接続管。
【請求項5】
前記ストレーナ手段は、前記本体部材に設けた下向き突出リブと上向き突出リブ及び前記側部材の円錐状凸部とで形成される複数の狭窄隘路により形成されることを特徴とする請求項2記載のポンプと水洗便器とを接続するための接続管。
【請求項6】
前記ストレーナ手段を構成する前記下向突出リブと前記本体部材の頂壁と前記側部材の円錐状凸部とで形成される第1の狭窄隘路に内接する内接円と、前記上向突出リブと前記本体部材の底壁と前記円錐状凸部とで形成される第2の狭窄隘路に内接する内接円と、さらに前記下向突出リブと前記上向突出リブと前記円錐状凸部の頂面とで形成される第3の狭窄隘路に内接する内接円の各直径が、前記過大異物の通過を阻止可能な大きさであり、かつ前記各狭窄隘路の流体通過面積は便器流路の最小面積より大であることを特徴とする請求項5記載のポンプと水洗便器とを接続するための接続管。
【請求項7】
前記過大異物取出手段は、前記本体部材の前記縦断面形状が角形をなす凹部の両側部に設けた過大異物取出用の開口部と、該開口部を閉塞する側部材とによって構成されることを特徴とする請求項2記載のポンプと水洗便器とを接続するための接続管。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2009−41300(P2009−41300A)
【公開日】平成21年2月26日(2009.2.26)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−208996(P2007−208996)
【出願日】平成19年8月10日(2007.8.10)
【出願人】(591082328)橋本産業株式会社 (9)
【Fターム(参考)】