ポータブル電子装置のための顧客サービスアプリケーション
【課題】小売店で入手できる製品及びサービスに関する情報にアクセスするのに使用できるユーザポータブル電子装置に常駐される顧客サービスアプリケーションを提供する。
【解決手段】顧客サービスアプリケーションは、サービスに関する情報を得ると共に、店により提供されるサービスを要求するのにも使用される。顧客サービスアプリケーションは、それが起動されると、近くの店をチェックすることができる。ユーザが店のサービスエリア内にいると思われるときに、店のホストサービスコンピュータは、店により提供される種々の製品、サービス、行事又は講習会に関する情報の送信をスタートさせることができる。ユーザは、顧客サービスアプリケーションを使用して、店の従業員からの製品又はサービスの助けを要求し、行事/講習会について登録し、製品をピックアップについて予約すること等を行うことができる。
【解決手段】顧客サービスアプリケーションは、サービスに関する情報を得ると共に、店により提供されるサービスを要求するのにも使用される。顧客サービスアプリケーションは、それが起動されると、近くの店をチェックすることができる。ユーザが店のサービスエリア内にいると思われるときに、店のホストサービスコンピュータは、店により提供される種々の製品、サービス、行事又は講習会に関する情報の送信をスタートさせることができる。ユーザは、顧客サービスアプリケーションを使用して、店の従業員からの製品又はサービスの助けを要求し、行事/講習会について登録し、製品をピックアップについて予約すること等を行うことができる。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ポータブル電子装置のための顧客サービスアプリケーションに係る。
【0002】
関連出願の相互参照:本願は、2011年5月20日に出願された米国仮特許出願第61/488,698号に対する35USC§119(e)のもとでの利益を主張するもので、その開示は、全ての目的でここにそのまま援用する。
【0003】
本願は、2011年11月2日に出願された米国仮特許出願第61/554,908号に関連している。
【背景技術】
【0004】
今日の競争環境において商人が成功するためには、優れた顧客サービスを提供することが必須である。小売企業を所有し又は運営する商人は、顧客サービスを提供するというときには更なる挑戦をする。そのような小売企業をしばしば訪れる普通の消費者、例えば、個人は、通常、法人顧客のように世慣れていない。普通の顧客は、通常、関心ある製品の種々の特徴を理解する上で特別な助けを必要とする。多くの場合、知識のある販売員との対話は、消費者が製品を購入するかどうかについて大きな相違を招いてしまう。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
慣習的に、小売企業は、販売現場にいて顧客を助けると共に彼らの質問に答える販売員を雇っている。しかしながら、多くの場合、顧客が求める必要な製品知識をもった販売員がいないか、いても非常に僅かである。ほとんどの場合、小売企業自体で販売員を見つけるには時間がかかる。そのような場合には、顧客がおそらく関心を失い、製品を購入せずに小売企業から立ち去り、企業にとって商売上の損失を招く。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の実施形態は、全般的に、顧客サービスを提供するための技術に係る。より詳細には、本発明のある実施形態は、特定の小売企業又は小売店で入手できる製品及びサービスに関する情報にアクセスするのに使用できるユーザのポータブル電子装置に常駐される顧客サービスアプリケーションを提供する。
【0007】
本発明のある実施形態は、ユーザが所定の距離内又は店のサービスエリア内にいるときを決定し、そしてユーザの移動装置上の顧客サービスアプリケーションを介し、店によってユーザに提供される製品、サービス又は行事に関する情報を自動的に与えるための方法を提供する。更に、ユーザは、顧客サービスアプリケーションを使用して、店及びその従業員との対話を管理することができる。
【0008】
本発明の他の実施形態は、ユーザが店を立ち去りそして店から所定の距離より遠くなった後も、店又は店員との以前の及び/又は進行中の対話と並行する上で助けとなる技術を提供する。
【0009】
本発明の特徴及び効果を良く理解するために、添付図面を参照して以下に詳細に説明する。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1】本発明の一実施形態による移動装置を示す。
【図2】本発明の一実施形態によるポータブル電子装置の機能的ブロック図である。
【図3A】本発明の一実施形態によりユーザのポータブル電子装置に店関連情報をいつ表示すべきか決定する技術を示す図である。
【図3B】本発明の一実施形態によりユーザのポータブル電子装置に店関連情報をいつ表示すべきか決定する技術を示す図である。
【図4A】本発明の一実施形態によるシステムのブロック図である。
【図4B】本発明の一実施形態による店内ネットワークのブロック図である。
【図5A】本発明の一実施形態により顧客サービスアプリケーションを使用して店のホストサーバーコンピュータと対話するためのプロセスを示すフローチャートである。
【図5B】本発明の一実施形態により顧客サービスアプリケーションを使用して店のホストサーバーコンピュータと対話するためのプロセスを示すフローチャートである。
【図6】本発明の一実施形態による顧客サービスアプリケーションのホームスクリーンを示す。
【図7A】本発明の一実施形態による顧客サービスアプリケーションを使用してサポートサービスを要求することに関連したユーザインターフェイススクリーンを示す。
【図7B】本発明の一実施形態による顧客サービスアプリケーションを使用してサポートサービスを要求することに関連したユーザインターフェイススクリーンを示す。
【図7C】本発明の一実施形態による顧客サービスアプリケーションを使用してサポートサービスを要求することに関連したユーザインターフェイススクリーンを示す。
【図7D】本発明の一実施形態による顧客サービスアプリケーションを使用してサポートサービスを要求することに関連したユーザインターフェイススクリーンを示す。
【図7E】本発明の一実施形態による顧客サービスアプリケーションを使用してサポートサービスを要求することに関連したユーザインターフェイススクリーンを示す。
【図7F】本発明の一実施形態による顧客サービスアプリケーションを使用してサポートサービスを要求することに関連したユーザインターフェイススクリーンを示す。
【図7G】本発明の一実施形態による顧客サービスアプリケーションを使用してサポートサービスを要求することに関連したユーザインターフェイススクリーンを示す。
【図8A】本発明の一実施形態による顧客サービスアプリケーションを使用して買物支援を要求することに関連したユーザインターフェイススクリーンを示す。
【図8B】本発明の一実施形態による顧客サービスアプリケーションを使用して買物支援を要求することに関連したユーザインターフェイススクリーンを示す。
【図8C】本発明の一実施形態による顧客サービスアプリケーションを使用して買物支援を要求することに関連したユーザインターフェイススクリーンを示す。
【図8D】本発明の一実施形態による顧客サービスアプリケーションを使用して買物支援を要求することに関連したユーザインターフェイススクリーンを示す。
【図9A】本発明の一実施形態による顧客サービスアプリケーションを使用して行事/講習会について登録することに関連したユーザインターフェイススクリーンを示す。
【図9B】本発明の一実施形態による顧客サービスアプリケーションを使用して行事/講習会について登録することに関連したユーザインターフェイススクリーンを示す。
【図9C】本発明の一実施形態による顧客サービスアプリケーションを使用して行事/講習会について登録することに関連したユーザインターフェイススクリーンを示す。
【図10】本発明の一実施形態による顧客サービスアプリケーションの機能的ブロック図である。
【図11】コンピュータシステムのブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
本発明の実施形態は、全般的に、ポータブル電子装置に係る。より詳細には、本発明のある実施形態は、ユーザが、小売店に展示された製品のための製品情報をブラウズし、店員からの支援を要求し、そしてある場合には、希望の製品を購入できるようにする双方向顧客サービスアプリケーションを提供する。
【0012】
本発明のある実施形態は、顧客サービスアプリケーションを含むポータブル電子装置を提供する。移動装置は、ユーザの位置を追跡し、そしてユーザが小売店の所定の距離内に入ったと決定したとき、ポータブル電子装置は、顧客サービスアプリケーションを自動的に起動して、小売店の近くにいることをユーザに通知し、そしてその小売店で入手できる製品及びサービスに関する情報を表示する。
【0013】
図1は、本発明の一実施形態による顧客サービスアプリケーションを含むポータブル電子装置100を示す。このポータブル電子装置100は、適当な形式の電子装置を含む。例えば、ポータブル電子装置100は、ユーザが自分の手で保持できる電子装置、例えば、デジタルメディアプレーヤ(例えば、カリフォルニア州クパチーノのアップル社により入手できるiPod(R))、パーソナルe−メール装置(例えば、オンタリオ州ウオータールーのリサーチインモーションにより入手できるBlackberry(R))、パーソナルデータアシスタント(PDA)、セルラー電話(例えば、カリフォルニア州クパチーノのアップル社により入手できるiPhon(R))、ハンドヘルドゲーム機、タブレットコンピュータ、又はデジタルカメラを含む。別の例として、ポータブル電子装置100は、ラップトップコンピュータのような大きなポータブル電子装置を含む。
【0014】
ポータブル電子装置(PED)100は、他の特徴の中でも、スクリーン101、ボタン102、及びコネクタ103を含む。スクリーン101は、触覚インターフェイスを含むタッチスクリーンである。ユーザは、ユーザインターフェイス(図示せず)及びスクリーン101を経てPED100と対話することができる。ボタン102は、PED100をその「ホーム」状態に戻すのに使用される。コネクタ103は、例えば、チャージャー、ドック等の外部装置/アクセサリに接続できるマルチピンコネクタである。ある実施形態では、コネクタ103は、アクセサリの対応コネクタと嵌合するように構成される。
【0015】
図2は、本発明の一実施形態によるPED200の機能的なブロック図である。PED200は、プロセッサ202と、記憶装置204と、ユーザインターフェイス206と、位置センサ208と、アクセサリ入力/出力(I/O)インターフェイス210と、ネットワークインターフェイス214とを備えている。
【0016】
1つ以上の集積回路として実施できるプロセッサ202(例えば、単一コア又はマルチコアマイクロプロセッサ又はマイクロコントローラ)は、PED200のオペレーションを制御することができる。例えば、ユーザ入力/選択に応答して、プロセッサは、店ベースのサーバーコンピュータのような外部装置と通信して、店により提供される製品又はサービスに関するより多くの情報を得ることができる。
【0017】
記憶装置204は、例えば、ディスク、フラッシュメモリ、又は他の不揮発性記憶媒体を使用して実施することができる。ある実施形態では、記憶装置204は、1つ以上のアプリケーションプログラム212を記憶することができる。各アプリケーションプログラムは、1つ以上のタスクを遂行するための機能を与える。例えば、アプリケーションプログラムは、ワードプロセス能力を与え、別のアプリケーションは、インターネットをブラウズする能力を与える等である。アプリケーションプログラム212の1つ以上は、ユーザの位置を検出し、そしてユーザの位置に基づいて、店によって提供される製品及び/又はサービスに関する情報を与える。又、記憶装置204は、ユーザの連絡先に関する情報(名前、住所、電話番号等)、スケジュールされた約束及び行事、注釈、及び/又は他の個人的情報のような他の情報を記憶することもでき、更に別の実施形態では、記憶装置204は、プロセッサ202により実行される1つ以上のプログラム(例えば、ビデオゲームプログラム、個人情報管理プログラム等)を記憶する。
【0018】
ある実施形態では、記憶装置204は、データベース216を備えている。データベース216は、PED200による高速アクセスのために1つ以上の店舗に関連した情報を記憶する。ある実施形態では、データベース216は、ユーザが最も頻繁に訪れる1つ以上の店、例えば、ユーザの住居のある地理的エリア内の店に関する情報、店におけるユーザの予約及び/又は約束に関する情報等を記憶する。
【0019】
ユーザインターフェイス206は、入力コントロール、例えば、タッチパッド、タッチスクリーン、スクロールホイール、クリックホイール、ダイヤル、ボタン、キーパッド、マイクロホン等、及び出力装置、例えば、ビデオスクリーン、インジケータライト、スピーカ、ヘッドホーンジャック等を、サポート電子装置(例えば、デジタル/アナログ又はアナログ/デジタルコンバータ、信号プロセッサ等)と共に含む。ユーザは、ユーザインターフェイス206の種々の入力コントロールを操作して、PED200の機能を呼び出すこともできるし、ユーザインターフェイス206を経てPED200からの出力を見たり及び/又は聞いたりすることもできる。
【0020】
位置センサ208は、所与の時間にPED200の位置を検出できるコンポーネント又はコンポーネントの組み合わせである。ある実施形態では、位置センサ208は、所与の時間にPED200の位置を決定するために1つ以上のポジショニング衛星と通信することのできるグローバルポジショニング衛星(GPS)受信器を含む。ある実施形態では、位置センサ208は、ローカルWi−Fiホットスポットを使用するか又はセルラーホン三角法技術を使用してPED200の位置を決定することができる。他の実施形態では、PED200は、PED200の位置を決定してその位置をPED200へ通信する外部位置サービスプロバイダーと通信することができる。
【0021】
アクセサリI/Oインターフェイス210は、PED200が種々のアクセサリと通信できるようにする。例えば、アクセサリI/Oインターフェイス210は、ジョイスティック、リモートコントロール等への接続をサポートする。一実施形態では、アクセサリI/Oインターフェイス210は、アップル社により製造販売されているiPod(登録商標)製品に使用されたコネクタに対応する30ピンコネクタを含む。それとは別に又はそれに加えて、アクセサリI/Oインターフェイス210は、異なるコネクタ及び/又はワイヤレスインターフェイス(例えば、Bluetooth(R)等)を含んでもよい。
【0022】
ネットワークインターフェイス214は、PED200がネットワーク上の他の装置と通信しそして他の装置と情報を交換できるようにする。例えば、ある実施形態では、ネットワークインターフェイス214は、特定の店により提供される製品及び/又はサービスに関する情報を決定するために外部データベースと接続するのに使用される。ある実施形態では、ネットワークインターフェイス214は、(例えば、セルラー電話技術、3G、4G又はEDGEのような進歩型データネットワーク技術、Wi−Fi(IEEE802.11ファミリー規格)、又は他の移動通信技術、或いはその組み合わせを使用して)ワイヤレスボイス及び/又はデータネットワークにアクセスするための高周波(RF)トランシーバコンポーネント、GPS受信器コンポーネント、及び/又は他のコンポーネントを含む。ある実施形態では、ネットワークインターフェイス214は、ワイヤレスインターフェイスに加えて又はそれに代わってワイヤードネットワーク接続(例えば、イーサネット(R))を与えることができる。ネットワークインターフェイス214は、ハードウェア(例えば、アンテナ、変調器/復調器、エンコーダ/デコーダ、並びに他のアナログ及び/又はデジタル信号処理回路)及びソフトウェアコンポーネントを組み合わせて使用して実施することができる。
【0023】
ここに述べるシステム構成及びコンポーネントは、例示に過ぎず、種々の変更や修正が考えられることが明らかであろう。PEDは、特にここに述べない他の能力を有する。PEDは、ここでは、特定のブロックを参照して説明するが、これらのブロックは、説明の便宜上定義されたもので、コンポーネントパーツの特定の物理的配置を意味するものではないことを理解されたい。更に、これらのブロックは、物理的に個別のコンポーネントに対応する必要はない。又、これらブロックは、例えば、プロセッサをプログラミングするか又は適当な制御回路を設けることにより種々の動作を遂行するように構成され、そして種々のブロックは、初期構成がどのように得られたかに基づいて再構成できてもよいし、できなくてもよい。本発明の実施形態は、回路及びソフトウェアの任意の組み合わせを使用して実施される電子装置を含む種々の装置において実現することができる。
【0024】
上述したように、ユーザは、店並びに店によって提供された製品及びサービスに関する情報を、ユーザのポータブル電子装置に常駐する顧客サービスアプリケーションを経て受け取ることができる。ある実施形態では、ユーザは、その現在位置に最も近い店をサーチするために顧客サービスアプリケーションをアクチベートし、そしてその店を訪れたときに、顧客サービスアプリケーションは、その店に関連した情報を受け取って表示することができる。しかしながら、ユーザが実際に店の近くにいるか又は店内にいることが分からない限り店に関連した情報を表示することは有用でない。ある場合には、ユーザは、顧客サービスアプリケーションをアクチベートするが、実際に店を訪れないことがある。そのような場合に、店により提供される製品又はサービスに関する情報を表示することは、ユーザにとって有用でなく、実際上、ユーザの気を散らすことがある。
【0025】
図3A及び3Bは、本発明の一実施形態により店に関連した情報をポータブル電子装置においてユーザに提示し始める適当な時期を決定する技術を示す。
【0026】
ある実施形態において、ユーザに情報を表示し始める時期は、ユーザの位置に基づく。各ユーザに対して決定される位置は、それに関連したある精度値を有する。例えば、GPS技術を使用して位置が決定される場合は、位置の精度は、例えば、使用するGPSセンサの品質に基づいて2メータないし30メータの範囲である。他方、ローカルWi−Fiホットスポットを使用して位置が決定される場合には、位置の精度は、一般的に、GPSより相当に低く、例えば、100メータないし300メータ以内である。位置決定の精度差のために、ユーザが店又はその付近にいるか或いは店から遠く離れているか決定することが困難である。
【0027】
店に関連した情報をユーザのポータブル電子装置にいつ配信し始めるべきか決定するために、ユーザのポータブル電子装置の周りのエリアを定義し、その定義されたエリアの中心にユーザのポータブル電子装置が配置されるようにする。ある実施形態では、定義されたエリアの形状は、円形、方形、三角形、又は他の適当な形状である。説明を容易にするために、ここでは、円形のエリアが使用される。従って、ある実施形態では、ユーザの現在位置の周りに円形エリア302が定義され、ユーザ312は、円形エリア302の中心に配置される。円形エリアの半径X1 306は、ユーザの現在位置に関連した位置精度値によって画成される。例えば、ユーザの現在位置がGPS信号を使用して決定される場合には、X1は、2メータと30メータとの間のある値に指定される。他方、Wi−Fiホットスポット情報を使用して位置が決定される場合には、円形エリア302は、より大きな半径306、例えば、100メータと300メータとの間のある値の半径を有する。位置検出方法は、例えば、ユーザのポータブル電子装置が妨げのないGPS接続を有するか(ユーザが戸外にいるか)、又はユーザのポータブル電子装置がGPS信号を受信できないか(ユーザがモール内にいるか)、といった多数のファクタに基づいて変化する。ユーザが移動するときには、円形エリア302も対応的に移動する。というのは、いかなる所与の時間にも、ユーザ312は、円形エリア302の中心にいるからである。更に、半径(又は精度値)306は、使用する位置検出方法に基づいて動的に調整することもできる。例えば、ユーザが最初にビルの中にいる場合には、円形エリア302は、GPS以外の方法を使用して位置が決定されるので、第1の半径を有する。次いで、ユーザがビルから、例えば、屋外駐車場へ出た場合には、円形エリア302は、小さなものとなり、第1の半径より小さい第2の半径を有する。従って、円のサイズを、ユーザの位置に基づいて動的に調整することができる。
【0028】
ある実施形態では、精度値306は、位置を検出するのに使用される方法に基づいて予め決定される。ある実施形態では、精度値306は、プログラム可能であり、そしてユーザの位置に基づいて周期的に調整される。
【0029】
ユーザ312のエリア302と同様に、店310の位置に基づき店310について別の円形エリア304を定義することができ、店310は、エリア304の中心に置かれる。通常、店310は、固定の位置座標、例えば、緯度及び経度を有する。店310の検出半径308は、店の大きさ、店のレイアウト等の種々のファクタに基づいてプログラムできる値X2を有する。円形エリア304は、ここでは、単に説明を容易にするために使用されることに注意されたい。エリア302と同様に、エリア304は、方形、三角形等の他の形状でもよい。
【0030】
動作中、例えば、店310に配置されたホストサーバーコンピュータ(図示せず)は、ユーザが「店内(in-store)」であるかどうか決定することができる。この場合、「店内」とは、ユーザが実際に店の中にいるか、又は店から所定の距離、例えば、エリア304内のどこかにいることを意味する。所定の距離は、上述したように店の特性に基づいてプログラムされる。ある実施形態では、ユーザが店内であるかどうかの決定は、ユーザの現在位置を検出することに基づく。しかしながら、店内であるとみなされるユーザがいるかどうか決定するためにホストサーバーコンピュータに常時チェックさせることは、無駄である。これを回避するために、ホストサーバーコンピュータが検出を開始する前にユーザの位置に対して最小精度スレッシュホールドを定義することができる。例えば、ホストサーバーコンピュータは、ユーザ位置に対する現在精度値306が500メータ以下であることを決定した場合に検出をスタートするようにプログラムすることができる。精度スレッシュホールドより何か大きい理由は、おそらく、ユーザの実際の位置に対する良好な指示ではなく、従って、そのユーザを検出しそして追跡することは無駄である。ホストサーバーは、店内に配置されてもよいし、店外に配置されてもよいことに注意されたい。
【0031】
ユーザの位置に関連した精度値が精度スレッシュホールドより小さいと決定されると、ホストサーバーコンピュータは、ユーザが店内であるかどうかの検出を開始する。上述したように、ユーザに関連したエリア302は、ユーザが移動するときに移動する。検出のために、ユーザは、エリア302内のいずれかの位置にいると考えられる。店のホストサーバーコンピュータは、ユーザの移動及びそれに関連したエリア302を追跡する。
【0032】
ユーザが移動するとき、ユーザに関連したエリア302もユーザと共に移動する。ユーザが店310に向かって歩く場合には、ある点で、エリア302の一部分がエリア304の一部分と重畳する。エリア302のいずれかの部分がエリア304のいずれかの部分に重畳すると、ユーザは、図3Bに示すように店内であるとみなすことができる。従って、エリア304は、店310の「サービスエリア」と考えることができる。ユーザが店内であると決定されると、店310のホストサーバーコンピュータは、ユーザのポータブル電子装置に常駐する顧客サービスアプリケーションと通信し、店関連情報を供給し始める。ある実施形態では、顧客サービスアプリケーションは、ユーザが店に入る前にユーザによりアクチベートされる。他の実施形態では、ユーザが店内であると決定されると、PEDは、顧客サービスアプリケーションを自動的に起動する。
【0033】
ユーザが店内であると決定されると、半径306及び半径308の値は、所定値だけ自動的に一時的に増加され、その結果、円形エリア302と円形エリア304との間の重畳領域の面積を増加させる。例えば、重畳の検出に続いて、ユーザが店内であると検出されたときに重畳の割合が20%である場合には、306及び308の値が自動的に増加されて、重畳が今や40%となる。これは、ユーザが実際に店から著しい距離にない限りユーザが店から出たと偶発的に決定されることがないよう保証するために行われる。例えば、店の面積が広い場合には、店の中でユーザがある程度移動しても、エリア302及び304を一時的に重畳しなくし、その結果、実際にユーザがまだ店内にいるのにユーザが店から出たと決定される。エリア302及び304の半径値を一時的に増加すると、重畳領域が増加し、そのような偽の決定を緩和させる。
【0034】
ある実施形態では、店のホストサーバーコンピュータは、外部位置のサービスプロバイダーサーバーと通信し、このサーバーは、ユーザの位置、精度値等に関する情報をホストサーバーコンピュータに与えることができる。次いで、ホストサーバーコンピュータは、この情報を使用して、検出をスタートすべきかどうか判断し、そしてユーザが店内であるかどうか決定する。ある実施形態では、店内検出/決定は、ポータブル電子装置により記憶された1つ以上の店の位置情報に基づき、ユーザのポータブル電子装置によって行うことができる。店の位置情報は、ユーザによって要求された全ての店について更新された情報を与えることのできる外部サーバーへ接続することにより周期的に更新することができる。ユーザのポータブル電子装置を使用して検出を行うことは、店のホストサーバーコンピュータ及び外部位置サービスプロバイダーサーバーを使用する場合に比して遅延時間が短いために、より高速となる。
【0035】
ある実施形態では、ユーザのポータブル電子装置は、その位置を検出し、そしてユーザのポータブル電子装置が店の付近にあるか又は店内にあるか決定することができる。ユーザのポータブル電子装置は、上述した技術を使用してこの決定を行うことができる。ユーザのポータブル電子装置は、店及びその関連位置のデータベースを維持する。ユーザのポータブル電子装置は、その現在位置を、そのデータベースにおける店の位置の1つ以上と比較して、ポータブル電子装置がデータベースにおけるいずれかの店の付近にあるかどうか決定する。周期的に、ユーザのポータブル電子装置は、中央サーバーと通信して店及び位置情報データベースを更新する。従って、ポータブル電子装置は、店特有の情報の受信をスタートすべきかどうか決定することができる。ポータブル電子装置が店の付近又は店内にあることをそれ自身で決定すると、この説明全体を通して述べるように、顧客サービスを自動的に又は手動で起動して、受信者への情報の表示をスタートすることができる。
【0036】
ある実施形態では、ユーザが店を出るときに、例えば、エリア302とエリア304との間に重畳がなく、ユーザのポータブル電子装置と店のホストサーバーコンピュータとの間の接続を終了させることができる。ある実施形態では、ホストサーバーコンピュータは、ユーザがその前に店内にいたと思われる場合にはエリア302と304との間に1回だけ重畳がないことに基づいてユーザが店から出たと結論することはない。例えば、その前に店内にいたと思われるユーザは、何らかの理由で店から出、次いで、店内に戻ることがある。ホストサーバーにユーザのPEDとの通信を再確立させることは無駄である。
【0037】
この不必要な遅延及びユーザにとっての不便さを回避するために、その前に重畳が存在したところで、ユーザに対してエリア302と304との間にもはや重畳がないとホストサーバーコンピュータが決定すると、ホストサーバーコンピュータは、ユーザが店らか出たと表示されるまで所定長さの時間待機する。その所定時間の終わりに、ホストサーバーコンピュータは、ユーザの位置を決定するために再びチェックする。この第2のチェックで、エリア302と304との間に依然重畳がないことが明らかになった場合には、ホストサーバーコンピュータは、ユーザが本当に店を出たと考え、それ以上の情報をユーザのポータブル電子装置へ送信するのを停止する。これは、エリア302及び304が重畳せずに単に互いに接触するか又はかろうじて重畳し、例えば、ユーザが店の境界に立っているときに、特に重要である。ユーザが店の境界に沿って移動するときに顧客サービスアプリケーションが店内モードと店外モードとの間を常時トグルする場合には、ユーザにとって非常に不便である。上述した複数回のチェックを行いそして所定時間の経過を待機することは、この問題を軽減しそしてより魅力的なユーザ経験を与える上で助けとなる。更に、複数回のチェックを行ってユーザが本当に店を出たかどうか決定することは、外部位置サービスプロバイダーサーバーから誤った位置情報が受け取られるか、又はユーザが店内にいると決定された後の所与の時間にユーザに対してホストサーバーコンピュータにより誤った位置情報が決定された場合にユーザが店外にいると誤って結論付けるおそれを少なくする。
【0038】
前記アクションは、ホストサーバーコンピュータによって遂行されるものとして説明されたことに注意されたい。ある実施形態では、ユーザのポータブル電子装置は、店に対するその位置を検出し、そして上述したアクションを遂行する。
【0039】
図4Aは、本発明の一実施形態によりユーザが店内にいるか店外にいるか決定するのに使用できるシステム400のブロック図である。このシステム400は、ユーザのポータブル電子装置402(例えば、図1のポータブル電子装置100を実施する)と、店のホストサーバーコンピュータ404と、位置サービスプロバイダーサーバー406とを備えている。上述したように、一実施形態では、ホストサーバーコンピュータ404は、位置サービスプロバイダーサーバー406により与えられるユーザの位置情報に基づいてユーザの位置を決定する。店のホストサーバーコンピュータ404及び位置サービスプロバイダーサーバー406は、上述した機能を与えるのに必要なハードウェアが装備された汎用コンピュータを使用して実施することができる。ある実施形態では、店のホストサーバーコンピュータ404及び位置サービスプロバイダーサーバー406は、単一のユニットとして実施することができる。
【0040】
上述したように、一実施形態では、ホストサーバー(例えば、「店内サーバー」)は、ユーザのポータブル電子装置と通信して、ユーザが店に充分接近しているか又は実際に店内にいるかどうか決定する。この決定に基づき、店内サーバーは、顧客サービスアプリケーションを経てユーザのポータブル電子装置へ店関連情報を送信する。他の実施形態では、ユーザのポータブル電子装置は、店に対するその位置を決定し、そしてホストサーバーからの店関連情報の受信をスタートする。ある実施形態では、ホストサーバーは、店の外部に配置され、2つ以上の店の情報を記憶する。
【0041】
図4Bは、本発明の一実施形態による店内ネットワーク450を示す。この店内ネットワーク450は、スタンドアローンネットワークである。このネットワーク450は、ワイドエリアネットワーク(WAN)に接続できる店内サーバー410によって管理され、このサーバー410は、必要に応じて大きな小売ネットワークと通信することができる。店内サーバー410は、ローカル情報記憶装置412を管理する。ある実施形態では、店内サーバー410は、店の外部に物理的に配置される。この点について、「店内」の意味は、サーバー410が特定の小売店のローカル情報を管理/含むことを指示する。この点について、「店内」とは、必ずしもサーバー410の実際の位置に関連しないが、ある実施形態では、サーバー410は、店内に物理的に配置される。ローカル情報記憶装置412は、店のセールで入手できる製品のような店特有の情報、店で利用できる講習会及び他の情報セッション、店の位置情報等を含む。ある実施形態では、ローカル情報記憶装置412は、製品情報を含み、店内ネットワーク450が大きな小売店ネットワークの一部分である場合には、製品情報をそのネットワークからダウンロードすることができる。他の実施形態では、製品製造者、卸売業者、販売代理店等から製品情報を得て、ローカル情報記憶装置412に記憶することができる。
【0042】
店内サーバー410は、ローカルエリアネットワーク(LAN)アクセスポイント414に接続され、これは、店内ネットワーク450内の他の装置との通信を容易にする。これらの他の装置は、ユーザのポータブル電子装置416a−c(例えば、図2のPED200を使用して実施される)及び/又は従業員装置418a−cを含む(各形式の装置が幾つ含まれてもよい)。ポータブル電子装置416a−cは、ここに述べる製品情報及び付加的な機能を与え、所与のポータブル電子装置416a−cとLANアクセスポイント414との接続は、必要に応じてワイヤードでもワイヤレスでもよい。
【0043】
従業員装置418a−cは、店の従業員が勤務中に持ち歩くか又は着用するハンドヘルド装置であり、これら装置418a−cは、例えば、在庫をチェックし、製品情報を得、顧客サービスの予約をスケジュールし、支払を処理し等のソフトウェアを含む従業員の勤務に関連したソフトウェアで構成することができる。ある実施形態では、従業員装置418a−cは、ポータブル電子装置416a−cから顧客支援要求を受け取り、そしてその要求について従業員に警告することができ、その例を以下に述べる。従業員装置418a−cは、アクセスポイント414とワイヤレス通信するように構成され、従業員がネットワーク450と通信状態のまま店を自由に移動できるようにする。ある実施形態では、ワイヤード型の従業員装置も使用できる。
【0044】
ある実施形態では、ユーザが店内にいると決定されたときに、ユーザのポータブル電子装置、例えば、416aは、ワイヤレスアクセスポイントであるアクセスポイント414を経て店内サーバー410と通信し、そしてその逆も行われる。店内サーバー410が、例えば、顧客サービスアプリケーションを経てユーザのポータブル電子装置から従業員支援要求を受け取ると、店内サーバーは、ユーザが支援を要求していることを示すメッセージを従業員装置418a−cの1つ又は全部に送信する。支援を行える従業員は、自分の従業員装置、例えば、418aを経て店内サーバー410に確認を送信し、ユーザを助けられることを店内サーバーに通知する。店内サーバー410は、次いで、例えば、図8に示すように、ユーザのポータブル電子装置、例えば、416aに、従業員が支援を行うという確認を送信する。
【0045】
ここに述べる種々のシステム及び装置は、例示に過ぎず、変更や修正が考えられることが明らかである。装置は、望ましい規模のネットワークに接続することができ、又、装置の動作は、ネットワークにわたって整合させることができる。
【0046】
図5A及び5Bは、本発明の一実施形態によりユーザが店内であるか店外であるか検出するためのプロセス500のフローチャートである。プロセス500は、例えば、図4Aのホストサーバーコンピュータ404により遂行することができる。
【0047】
図5Aのブロック502において、ホストサーバーコンピュータは、ユーザのPEDを経てユーザの位置を決定することができる。その後、ブロック504において、システムは、PEDの周りの第1の円形エリアを定義し、PEDは、円の中心に置かれる。第1の円形エリアの半径は、使用する位置決定方法に関連した精度値である。ブロック506において、システムは、店の周りの第2の円形エリアを定義し、店は、第2の円形エリアの中心に置かれる。ある実施形態では、第2の円形エリアの半径は、上述したように予め決定される。ブロック508において、システムは、第1の円形エリアの一部分が第2の円形エリアの一部分に重畳することを決定する。この情報に基づき、ホストサーバーコンピュータは、ユーザが店内にいると結論することができる。ユーザが店内にいると決定されると、ホストサーバーコンピュータは、ブロック510において、店に関連した情報を、PEDを経てユーザに与えることができる。
【0048】
ユーザが店にいると決定されると、ホストサーバーコンピュータは、図5Bに示すブロック512において、第1の円形エリア及び第2の円形エリアの半径を一時的に増加することができる。これは、店内でのユーザの移動に基づいてユーザが誤って店外と示されるおそれを少なくする。周期的に、ホストサーバーコンピュータは、ユーザが依然店内にいることを調べるためのチェックを行う。ブロック514において、ホストサーバーコンピュータは、第1及び第2の円形領域間に依然重畳があるかどうか調べるためのチェックを行う。重畳が検出されない場合には、ホストサーバーコンピュータは、ユーザが店外であることを直ちに結論するのではなく、ブロック516において、所定時間待機する。所定時間が経過した後に、ホストサーバーコンピュータは、ブロック518において、第1の円形領域のいずれかの部分が第2の円形領域の他の部分に重畳するかどうか調べるためのチェックをもう一度行う。重畳しないと決定された場合には、ホストサーバーコンピュータは、ブロック520においてユーザが今や店外であると結論することができる。その後、ホストサーバーコンピュータは、ブロック522において、ユーザのPEDへの店関連情報の供給を停止することができる。
【0049】
ここに述べるプロセス500は、例示に過ぎず、変更や修正が考えられることが明らかである。順次に説明された動作は、並列に実行することもでき、動作の順序を変更することもでき、そして動作を変更し又は組み合わせることもできる。例えば、プロセス500は、ユーザのポータブル電子装置により遂行することができる。
【0050】
ユーザが店内にいると決定されると、店のホストサーバーコンピュータは、顧客サービスアプリケーションを経てユーザのPEDへの情報の供給をスタートすることができる。上述したように、顧客サービスアプリケーションは、ユーザにより手動で起動することもできるし、又はユーザが店内にいると決定されると自動的に起動することもできる。図6−8は、本発明による顧客サービスアプリケーションに関連したユーザインターフェイススクリーンの幾つかを示す。
【0051】
図6は、本発明の一実施形態により顧客サービスアプリケーションを経てユーザに得られる機能の概略図600である。ある実施形態では、この概略図600は、顧客サービスアプリケーションが起動されそして顧客が店内にいると決定されたときに見ることのできる第1スクリーン(例えば、ホームスクリーン)である。図6に示すように、ホームスクリーンは、情報表示エリアに加えて、種々のユーザ選択可能なオプションを含む。情報表示エリア602は、ユーザが現在訪れている店の名前を表示する。ある実施形態では、アプリケーションは、バックグランドに画像604を表示する。画像604は、ユーザが現在訪れている店のものである。ホームスクリーンから、ユーザは、与えられたオプションの1つ以上を、ユーザに関心のある情報の形式に基づいて選択することができる。又、ホームスクリーンは、選択メニュー606も含み、ここから、ユーザは、関連する機能へ更にナビゲートするためのアイコンの1つを選択することができる。
【0052】
ある実施形態では、区分608は、店が販売しているいずれかの製品に関してユーザがサポートを要求するために設けられる。ある実施形態では、ユーザを手助けする次の店員(例えば、従業員)が手が空くまでのおおよその待ち時間もユーザに通知される。この待ち時間は、ホストサーバーコンピュータにより動的に更新される。区分610は、ユーザが製品又はサービスの1つで手助けを要求していることを販売員に警告するためにユーザにより使用される。ある実施形態では、区分610は、そのユーザの前に列で待機している顧客の人数も表示する。これは、ユーザが手助けの要求を選択するときに列の中のどこにいるかの指示をユーザに与える。区分612は、店で行われる種々の行事/講習会に関する情報を与えることができる。例えば、店は、製品をどのように使用するか又は種々の製品のデモンストレーションに関する講習会を提供する。ある実施形態では、区分612は、近日中に行われる店の行事及びそれら行事の時期に関してユーザに通知する。ユーザが行事への参加に関心がある場合には、顧客サービスアプリケーションを使用して行事について登録することができる。
【0053】
図7A−7Gは、本発明の一実施形態により製品に対して技術的な助けを要求することに関連したスクリーンショットである。図7A−7Gに示されたスクリーンショットは、ユーザのポータブル電子装置に表示される。図7Aに示すように、ユーザが製品の1つについて技術的な助けを希望する場合には、ユーザは、例えば、区分608を選択することにより、「サポートを得る(Get Support)」オプションを選択する。選択の際に、顧客サービスアプリケーションは、助けを必要とする製品形式をユーザが選択するために図7Bに示すスクリーン702を表示する。ユーザが製品を選択すると、次のスクリーン704がユーザに表示され、ユーザは、店に来る日時を選択して専門家と話をすることができる。その後、ユーザには、要求の細部を示す図7Dのスクリーン706が提示され、他のオプションに加えて時期を予約するオプションがユーザに与えられる。ユーザが予約を選択した場合には、顧客サービスアプリケーションは、店のホストサービスコンピュータに要求を送信し、その後、例えば、ホストサーバーコンピュータから受け取られる応答に基づき、ユーザが要求した時期についてチェックされたことを指示する図7Eのスクリーン708を表示する。ユーザのチェックが成功であると、顧客サービスアプリケーションは、ユーザが列に入れられそして誰かユーザを助ける準備ができるとその旨警告することをユーザに通知する図7Fのスクリーン710を表示する。次いで、ユーザは、誰かユーザを助ける準備ができたことを指示するメッセージを受け取るまで、店をブラウズし続ける。ユーザを支援するための技術的専門家の手が空くと、ホストサーバーコンピュータは、図7Gのスクリーン712に示すように、誰かユーザを助ける準備ができたことをユーザに警告するメッセージをユーザへ送信する。ある実施形態では、ホストサーバーコンピュータは、技術的専門家の名前及びその専門家に合うための場所を送信し、そして顧客サービスアプリケーションがそれを表示する。スクリーン712は、従業員に合うためのユーザの受諾を指示するか、又は例えば、当座ユーザが探していたものをユーザが見つけた場合には要求をキャンセルするためのオプションをユーザに与えることができる。
【0054】
ある実施形態では、顧客が専門家による助けを待っている間に、顧客サービスアプリケーションは、列内の位置についてユーザに通知するチッカーをスクリーンに表示する。チッカーは、列の状態の変化及びユーザの位置を反映するように周期的に更新される。チッカーは、ユーザが、誰かが助けてくれるのを待つ間に自分のPEDを使用して他の機能を遂行できるようにスクリーン上に配置される。
【0055】
図8A−8Dは、本発明の一実施形態に基づきユーザが店の従業員からの買物の支援を要求する部分としてユーザのポータブル電子装置に表示されるスクリーンショット例を示す。図8Aは、顧客サービスアプリケーションに関連したホームスクリーン800を示す。このホームスクリーンにおいて、「助けを得る(Get Help)」区分は、ユーザの前に支援を要求して現在列にいる人数に関してユーザに通知する。ユーザは、「助けを得る」オプションを選択した場合に、図8Bのスクリーン802が提示される。このスクリーン802は、ユーザが助けを必要とする製品を選択するオプションをユーザに与える。ユーザは、ある製品を選択すると、ユーザが選択したその製品について列が存在するかどうかに基づき、新たな列に入れられるか、又は既存の列に追加される。その後、ユーザには、図8Cのスクリーン804が提示される。このスクリーン804は、列におけるユーザの位置についてユーザに通知し、そして誰か助ける人がいるときにユーザに警告することをユーザに知らせる。ユーザは、店の従業員を待つ必要がなく、他の製品を自由にブラウズしたり、又は一般的に店の周りを歩いたりする。店の従業員の手が空いてユーザを助けられるようになると、ユーザのPEDは、特定の従業員の手が空いてユーザを助けられるという通知をホストサーバーコンピュータから受け取ることができる。ある実施形態では、顧客サービスアプリケーションは、名前、並びに任意であるが、写真、及び従業員と合う場所をユーザに与える図8Dのスクリーン806を表示する。
【0056】
図9A−Cは、本発明の一実施形態により店が主催する行事及び講習会に席を予約することに関連したスクリーンショット例である。顧客サービスアプリケーションが起動されそして顧客が店内にいるときには、図9Aのホームスクリーン902がユーザのPEDに表示される。このスクリーン902は、行事及び講習会の情報をスクリーン902の区分904に与える。行事及び講習会の情報は、図9Aに示すように、ユーザ到着の短時間内、例えば、15分以内に行われる行事/講習会、又は図9Bのスクリーン906に示すように、特定の日に行われる行事/講習会を含む。ユーザは、行事/講習会を選択して、それに関する更なる詳細を知ることができる。予約できる行事/講習会については、図9Cのスクリーン908に示すように、それら行事/講習会に席を予約するためのオプションがユーザに与えられる。
【0057】
ある実施形態では、顧客サービスアプリケーションは、ユーザの予約、支援要求、及びサポート要求を全部記憶することができる。ユーザが店内にいると決定されそして顧客サービスアプリケーションがアクティブであるとき、ユーザは、自分の予約について自動的にチェックされ、そして近付きつつある自分の予約、サポート要求等が通知される。更に、ホストコンピュータサーバーは、ユーザが店に入ったことを店員に警告し、その従業員がユーザを見つけて手助けできるようにする。
【0058】
図7A−7G、8A−8D及び9A−9Cは、顧客サービスアプリケーションの幾つかの機能しか示していないことに注意されたい。顧客サービスアプリケーションは、上述したものより多い又は少ない機能を含んでもよい。
【0059】
図10は、本発明の一実施形態による顧客サービスアプリケーションの機能的ブロック図1000である。この顧客サービスアプリケーションは、ポータブル電子装置に表示するための必要なユーザインターフェイススクリーンを与え、そして例えば、上述したユーザインターフェイススクリーンのようなユーザインターフェイススクリーンを経てユーザ入力を受け入れることのできるユーザインターフェイスモジュール1002を含む。又、顧客サービスアプリケーションは、ユーザインターフェイスモジュール1002からユーザ入力を受信できるアプリケーションプログラミングインターフェイス(API)モジュール1004も含む。このAPIモジュール1004は、ユーザインターフェイスモジュール1002から受け取ったユーザ入力を解釈し、そしてそれを、更なる処理のためにオペレーティングシステムへ通信される適当なフォーマットに変換する。又、APIモジュール1004は、オペレーティングシステムから処理の結果を受け取り、そしてそれを、ユーザインターフェイスモジュール1002に適したフォーマットに変換する。ユーザインターフェイスモジュール1002は、次いで、情報をユーザに表示する。
【0060】
ブロック図1000は、例示に過ぎず、モジュールの特定量、形式又は配置を教示するものと解釈されてはならないことに注意されたい。又、当業者であれば、顧客サービスアプリケーション又は他のアプリケーションのための付加的なモジュールがあることが明らかであろう。
【0061】
図11は、本発明の実施形態を具現化するのに使用されるコンピュータシステム1100の簡単なブロック図である。種々の実施形態において、コンピュータシステム1100は、図1に示して上述したいずれかのシステムを実施するのに使用される。例えば、コンピュータシステム1100は、店内サーバー410、サーバー404、及び/又は位置サービスプロバイダーサーバー406を実施するのに使用される。図11に示すように、コンピュータシステム1100は、バスサブシステム1104を経て多数の周辺サブシステムと通信するプロセッサ1102を備えている。これらの周辺サブシステムは、メモリサブシステム1108及びファイル記憶サブシステム1110を含む記憶サブシステム1106と、ユーザインターフェイス入力装置1112と、ユーザインターフェイス出力装置1114と、ネットワークインターフェイスサブシステム1116とを備えている。
【0062】
バスサブシステム1104は、コンピュータシステム1100の種々のコンポーネント及びサブシステムが意図されたように互いに通信できるようにするメカニズムをなす。バスサブシステム1104は、単一のバスとして概略的に示されているが、バスサブシステムの別の実施形態では、複数のバスが使用される。
【0063】
ネットワークインターフェイスサブシステム1116は、他のコンピュータシステム及びネットワークへのインターフェイスをなす。ネットワークインターフェイスサブシステム1116は、他のシステムからデータを受け取りそしてコンピュータシステム1100から他のシステムへデータを送信するためのインターフェイスとして働く。例えば、ネットワークインターフェイスサブシステム1116は、ユーザコンピュータをインターネットに接続し、インターネットを使用して通信を容易に行うことができる。ある実施形態では、ネットワークサブシステム1116は、上述したように、ユーザポータブル電子装置と通信して、その位置を決定すると共に、ユーザポータブル電子装置とデータを交換するのに使用される。
【0064】
位置センサ1122は、コンピュータシステム1100の位置を決定するのに使用できる装置、例えば、GPS受信器である。
【0065】
ユーザインターフェイス入力装置1112は、キーボードと、マウス、トラックボール、タッチパッド又はグラフィックタブレットのようなポインティング装置と、スキャナと、バーコードスキャナと、ディスプレイに組み込まれたタッチスクリーンと、音声認識システム、マイクロホン及び他の形式の入力装置のような音声入力装置と、を含む。一般的に、「入力装置」という語の使用は、コンピュータシステム1100に情報を入力するための装置及びメカニズムの全ての考えられる形式を含むものとする。
【0066】
ユーザインターフェイス出力装置1114は、ディスプレイサブシステム、プリンタ、ファックスマシン、又は非視覚ディスプレイ、例えば、オーディオ出力装置等を含む。ディスプレイサブシステムは、陰極線管(CRT)、液晶ディスプレイ(LCD)のようなフラットパネル装置、又はプロジェクション装置である。一般的に、「出力装置」という語の使用は、コンピュータシステム1100から情報を出力するための装置及びメカニズムの全ての考えられる形式を含むものとする。
【0067】
記憶サブシステム1106は、本発明の機能を与える基本的なプログラミング及びデータ構成体を記憶するためのコンピュータ読み取り可能な記憶媒体をなす。プロセッサにより実行されたときに本発明の機能を果たすソフトウェア(プログラム、コードモジュール、インストラクション)は、記憶サブシステム1106に記憶される。これらのソフトウェアモジュール又はインストラクションは、プロセッサ1102により実行される。又、記憶サブシステム1106は、本発明によって使用されるデータを記憶するためのレポジトリもなす。記憶サブシステム1106は、メモリサブシステム1108及びファイル/ディスク記憶サブシステム1110を備えている。
【0068】
メモリサブシステム1108は、プログラム実行中にインストラクション及びデータを記憶するためのメインランダムアクセスメモリ(RAM)1118と、固定インストラクションが記憶されたリードオンリメモリ(ROM)1120とを含む多数のメモリを備えている。ファイル記憶サブシステム1110は、プログラム及びデータファイルのための非一時的一貫性(不揮発性)記憶装置をなし、そしてハードディスクドライブ、取り外し可能な関連媒体を伴うフロッピー(R)ディスクドライブ、コンパクトディスクリードオンリメモリ(CD−ROM)ドライブ、光学ドライブ、取り外し可能なメディアカートリッジ、及び他の同様の記憶媒体を含む。
【0069】
コンピュータシステム1100は、パーソナルコンピュータ、ポータブルコンピュータ、ワークステーション、ネットワークコンピュータ、メインフレーム、キオスク、サーバー、又は他のデータ処理システムを含む種々の形式のものである。コンピュータ及びネットワークの絶えず変化する特性のために、図11に示すコンピュータシステム1100の説明は、コンピュータシステムの好ましい実施形態を説明するための特定例として意図されたものに過ぎない。図11に示すシステムよりも多数又は少数のコンポーネントを有する他の多数の構成も考えられる。
【0070】
更に、本発明の実施形態は、専用コンポーネント及び/又はプログラマブルプロセッサ及び/又は他のプログラマブル装置を組み合わせて使用して実現することができる。ここに述べる実施形態は、特定のハードウェア及びソフトウェアコンポーネントを参照したが、当業者であれば、ハードウェア及び/又はソフトウェアコンポーネントの異なる組み合わせを使用でき、そしてハードウェアで実施されると説明された特定のオペレーションがソフトウェアで実施されてもよく、又、その逆のことも言えることが明らかであろう。
【0071】
本発明の種々の特徴を組み込んだコンピュータプログラムは、記憶及び/又は送信のために種々の非一時的コンピュータ読み取り可能な記憶媒体においてエンコードすることができ、適当な媒体は、磁気ディスク又はテープ、光学記憶媒体、例えば、コンパクトディスク(CD)又はDVD(デジタル多様性ディスク)、フラッシュメモリ等を含む。プログラムコードでエンコードされたコンピュータ読み取り可能な媒体を適合可能な装置でパッケージすることもできるし、又は他の装置とは個別に(例えば、インターネットダウンロードを経て)与えられることもできる。
【0072】
従って、本発明は、特定の実施形態について説明されたが、特許請求の範囲内に包含される全ての変更や均等物を網羅することが明らかである。
【符号の説明】
【0073】
100:ポータブル電子装置(PED)
101:スクリーン
102:ボタン
103:コネクタ
200:PED
202:プロセッサ
204:記憶装置
206:ユーザインターフェイス
208:位置センサ
210:アクセサリI/O
212:アプリケーションプログラム
214:ネットワークインターフェイス
216:データベース
302:円形エリア
304:別の円形エリア
306:半径X1
308:半径X2
310:店
312:ユーザ
402:ユーザのポータブル電子装置
404:店のホストサーバーコンピュータ
406:位置サービスプロバイダーサーバー
410:店内サーバー
412:ローカル情報
414:LANアクセスポイント
416a−c:ユーザ装置
418a−c:従業員装置
1002:ユーザインターフェイスモジュール
1004:アプリケーションプログラミングインターフェイス(API)モジュール
【技術分野】
【0001】
本発明は、ポータブル電子装置のための顧客サービスアプリケーションに係る。
【0002】
関連出願の相互参照:本願は、2011年5月20日に出願された米国仮特許出願第61/488,698号に対する35USC§119(e)のもとでの利益を主張するもので、その開示は、全ての目的でここにそのまま援用する。
【0003】
本願は、2011年11月2日に出願された米国仮特許出願第61/554,908号に関連している。
【背景技術】
【0004】
今日の競争環境において商人が成功するためには、優れた顧客サービスを提供することが必須である。小売企業を所有し又は運営する商人は、顧客サービスを提供するというときには更なる挑戦をする。そのような小売企業をしばしば訪れる普通の消費者、例えば、個人は、通常、法人顧客のように世慣れていない。普通の顧客は、通常、関心ある製品の種々の特徴を理解する上で特別な助けを必要とする。多くの場合、知識のある販売員との対話は、消費者が製品を購入するかどうかについて大きな相違を招いてしまう。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
慣習的に、小売企業は、販売現場にいて顧客を助けると共に彼らの質問に答える販売員を雇っている。しかしながら、多くの場合、顧客が求める必要な製品知識をもった販売員がいないか、いても非常に僅かである。ほとんどの場合、小売企業自体で販売員を見つけるには時間がかかる。そのような場合には、顧客がおそらく関心を失い、製品を購入せずに小売企業から立ち去り、企業にとって商売上の損失を招く。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の実施形態は、全般的に、顧客サービスを提供するための技術に係る。より詳細には、本発明のある実施形態は、特定の小売企業又は小売店で入手できる製品及びサービスに関する情報にアクセスするのに使用できるユーザのポータブル電子装置に常駐される顧客サービスアプリケーションを提供する。
【0007】
本発明のある実施形態は、ユーザが所定の距離内又は店のサービスエリア内にいるときを決定し、そしてユーザの移動装置上の顧客サービスアプリケーションを介し、店によってユーザに提供される製品、サービス又は行事に関する情報を自動的に与えるための方法を提供する。更に、ユーザは、顧客サービスアプリケーションを使用して、店及びその従業員との対話を管理することができる。
【0008】
本発明の他の実施形態は、ユーザが店を立ち去りそして店から所定の距離より遠くなった後も、店又は店員との以前の及び/又は進行中の対話と並行する上で助けとなる技術を提供する。
【0009】
本発明の特徴及び効果を良く理解するために、添付図面を参照して以下に詳細に説明する。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1】本発明の一実施形態による移動装置を示す。
【図2】本発明の一実施形態によるポータブル電子装置の機能的ブロック図である。
【図3A】本発明の一実施形態によりユーザのポータブル電子装置に店関連情報をいつ表示すべきか決定する技術を示す図である。
【図3B】本発明の一実施形態によりユーザのポータブル電子装置に店関連情報をいつ表示すべきか決定する技術を示す図である。
【図4A】本発明の一実施形態によるシステムのブロック図である。
【図4B】本発明の一実施形態による店内ネットワークのブロック図である。
【図5A】本発明の一実施形態により顧客サービスアプリケーションを使用して店のホストサーバーコンピュータと対話するためのプロセスを示すフローチャートである。
【図5B】本発明の一実施形態により顧客サービスアプリケーションを使用して店のホストサーバーコンピュータと対話するためのプロセスを示すフローチャートである。
【図6】本発明の一実施形態による顧客サービスアプリケーションのホームスクリーンを示す。
【図7A】本発明の一実施形態による顧客サービスアプリケーションを使用してサポートサービスを要求することに関連したユーザインターフェイススクリーンを示す。
【図7B】本発明の一実施形態による顧客サービスアプリケーションを使用してサポートサービスを要求することに関連したユーザインターフェイススクリーンを示す。
【図7C】本発明の一実施形態による顧客サービスアプリケーションを使用してサポートサービスを要求することに関連したユーザインターフェイススクリーンを示す。
【図7D】本発明の一実施形態による顧客サービスアプリケーションを使用してサポートサービスを要求することに関連したユーザインターフェイススクリーンを示す。
【図7E】本発明の一実施形態による顧客サービスアプリケーションを使用してサポートサービスを要求することに関連したユーザインターフェイススクリーンを示す。
【図7F】本発明の一実施形態による顧客サービスアプリケーションを使用してサポートサービスを要求することに関連したユーザインターフェイススクリーンを示す。
【図7G】本発明の一実施形態による顧客サービスアプリケーションを使用してサポートサービスを要求することに関連したユーザインターフェイススクリーンを示す。
【図8A】本発明の一実施形態による顧客サービスアプリケーションを使用して買物支援を要求することに関連したユーザインターフェイススクリーンを示す。
【図8B】本発明の一実施形態による顧客サービスアプリケーションを使用して買物支援を要求することに関連したユーザインターフェイススクリーンを示す。
【図8C】本発明の一実施形態による顧客サービスアプリケーションを使用して買物支援を要求することに関連したユーザインターフェイススクリーンを示す。
【図8D】本発明の一実施形態による顧客サービスアプリケーションを使用して買物支援を要求することに関連したユーザインターフェイススクリーンを示す。
【図9A】本発明の一実施形態による顧客サービスアプリケーションを使用して行事/講習会について登録することに関連したユーザインターフェイススクリーンを示す。
【図9B】本発明の一実施形態による顧客サービスアプリケーションを使用して行事/講習会について登録することに関連したユーザインターフェイススクリーンを示す。
【図9C】本発明の一実施形態による顧客サービスアプリケーションを使用して行事/講習会について登録することに関連したユーザインターフェイススクリーンを示す。
【図10】本発明の一実施形態による顧客サービスアプリケーションの機能的ブロック図である。
【図11】コンピュータシステムのブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
本発明の実施形態は、全般的に、ポータブル電子装置に係る。より詳細には、本発明のある実施形態は、ユーザが、小売店に展示された製品のための製品情報をブラウズし、店員からの支援を要求し、そしてある場合には、希望の製品を購入できるようにする双方向顧客サービスアプリケーションを提供する。
【0012】
本発明のある実施形態は、顧客サービスアプリケーションを含むポータブル電子装置を提供する。移動装置は、ユーザの位置を追跡し、そしてユーザが小売店の所定の距離内に入ったと決定したとき、ポータブル電子装置は、顧客サービスアプリケーションを自動的に起動して、小売店の近くにいることをユーザに通知し、そしてその小売店で入手できる製品及びサービスに関する情報を表示する。
【0013】
図1は、本発明の一実施形態による顧客サービスアプリケーションを含むポータブル電子装置100を示す。このポータブル電子装置100は、適当な形式の電子装置を含む。例えば、ポータブル電子装置100は、ユーザが自分の手で保持できる電子装置、例えば、デジタルメディアプレーヤ(例えば、カリフォルニア州クパチーノのアップル社により入手できるiPod(R))、パーソナルe−メール装置(例えば、オンタリオ州ウオータールーのリサーチインモーションにより入手できるBlackberry(R))、パーソナルデータアシスタント(PDA)、セルラー電話(例えば、カリフォルニア州クパチーノのアップル社により入手できるiPhon(R))、ハンドヘルドゲーム機、タブレットコンピュータ、又はデジタルカメラを含む。別の例として、ポータブル電子装置100は、ラップトップコンピュータのような大きなポータブル電子装置を含む。
【0014】
ポータブル電子装置(PED)100は、他の特徴の中でも、スクリーン101、ボタン102、及びコネクタ103を含む。スクリーン101は、触覚インターフェイスを含むタッチスクリーンである。ユーザは、ユーザインターフェイス(図示せず)及びスクリーン101を経てPED100と対話することができる。ボタン102は、PED100をその「ホーム」状態に戻すのに使用される。コネクタ103は、例えば、チャージャー、ドック等の外部装置/アクセサリに接続できるマルチピンコネクタである。ある実施形態では、コネクタ103は、アクセサリの対応コネクタと嵌合するように構成される。
【0015】
図2は、本発明の一実施形態によるPED200の機能的なブロック図である。PED200は、プロセッサ202と、記憶装置204と、ユーザインターフェイス206と、位置センサ208と、アクセサリ入力/出力(I/O)インターフェイス210と、ネットワークインターフェイス214とを備えている。
【0016】
1つ以上の集積回路として実施できるプロセッサ202(例えば、単一コア又はマルチコアマイクロプロセッサ又はマイクロコントローラ)は、PED200のオペレーションを制御することができる。例えば、ユーザ入力/選択に応答して、プロセッサは、店ベースのサーバーコンピュータのような外部装置と通信して、店により提供される製品又はサービスに関するより多くの情報を得ることができる。
【0017】
記憶装置204は、例えば、ディスク、フラッシュメモリ、又は他の不揮発性記憶媒体を使用して実施することができる。ある実施形態では、記憶装置204は、1つ以上のアプリケーションプログラム212を記憶することができる。各アプリケーションプログラムは、1つ以上のタスクを遂行するための機能を与える。例えば、アプリケーションプログラムは、ワードプロセス能力を与え、別のアプリケーションは、インターネットをブラウズする能力を与える等である。アプリケーションプログラム212の1つ以上は、ユーザの位置を検出し、そしてユーザの位置に基づいて、店によって提供される製品及び/又はサービスに関する情報を与える。又、記憶装置204は、ユーザの連絡先に関する情報(名前、住所、電話番号等)、スケジュールされた約束及び行事、注釈、及び/又は他の個人的情報のような他の情報を記憶することもでき、更に別の実施形態では、記憶装置204は、プロセッサ202により実行される1つ以上のプログラム(例えば、ビデオゲームプログラム、個人情報管理プログラム等)を記憶する。
【0018】
ある実施形態では、記憶装置204は、データベース216を備えている。データベース216は、PED200による高速アクセスのために1つ以上の店舗に関連した情報を記憶する。ある実施形態では、データベース216は、ユーザが最も頻繁に訪れる1つ以上の店、例えば、ユーザの住居のある地理的エリア内の店に関する情報、店におけるユーザの予約及び/又は約束に関する情報等を記憶する。
【0019】
ユーザインターフェイス206は、入力コントロール、例えば、タッチパッド、タッチスクリーン、スクロールホイール、クリックホイール、ダイヤル、ボタン、キーパッド、マイクロホン等、及び出力装置、例えば、ビデオスクリーン、インジケータライト、スピーカ、ヘッドホーンジャック等を、サポート電子装置(例えば、デジタル/アナログ又はアナログ/デジタルコンバータ、信号プロセッサ等)と共に含む。ユーザは、ユーザインターフェイス206の種々の入力コントロールを操作して、PED200の機能を呼び出すこともできるし、ユーザインターフェイス206を経てPED200からの出力を見たり及び/又は聞いたりすることもできる。
【0020】
位置センサ208は、所与の時間にPED200の位置を検出できるコンポーネント又はコンポーネントの組み合わせである。ある実施形態では、位置センサ208は、所与の時間にPED200の位置を決定するために1つ以上のポジショニング衛星と通信することのできるグローバルポジショニング衛星(GPS)受信器を含む。ある実施形態では、位置センサ208は、ローカルWi−Fiホットスポットを使用するか又はセルラーホン三角法技術を使用してPED200の位置を決定することができる。他の実施形態では、PED200は、PED200の位置を決定してその位置をPED200へ通信する外部位置サービスプロバイダーと通信することができる。
【0021】
アクセサリI/Oインターフェイス210は、PED200が種々のアクセサリと通信できるようにする。例えば、アクセサリI/Oインターフェイス210は、ジョイスティック、リモートコントロール等への接続をサポートする。一実施形態では、アクセサリI/Oインターフェイス210は、アップル社により製造販売されているiPod(登録商標)製品に使用されたコネクタに対応する30ピンコネクタを含む。それとは別に又はそれに加えて、アクセサリI/Oインターフェイス210は、異なるコネクタ及び/又はワイヤレスインターフェイス(例えば、Bluetooth(R)等)を含んでもよい。
【0022】
ネットワークインターフェイス214は、PED200がネットワーク上の他の装置と通信しそして他の装置と情報を交換できるようにする。例えば、ある実施形態では、ネットワークインターフェイス214は、特定の店により提供される製品及び/又はサービスに関する情報を決定するために外部データベースと接続するのに使用される。ある実施形態では、ネットワークインターフェイス214は、(例えば、セルラー電話技術、3G、4G又はEDGEのような進歩型データネットワーク技術、Wi−Fi(IEEE802.11ファミリー規格)、又は他の移動通信技術、或いはその組み合わせを使用して)ワイヤレスボイス及び/又はデータネットワークにアクセスするための高周波(RF)トランシーバコンポーネント、GPS受信器コンポーネント、及び/又は他のコンポーネントを含む。ある実施形態では、ネットワークインターフェイス214は、ワイヤレスインターフェイスに加えて又はそれに代わってワイヤードネットワーク接続(例えば、イーサネット(R))を与えることができる。ネットワークインターフェイス214は、ハードウェア(例えば、アンテナ、変調器/復調器、エンコーダ/デコーダ、並びに他のアナログ及び/又はデジタル信号処理回路)及びソフトウェアコンポーネントを組み合わせて使用して実施することができる。
【0023】
ここに述べるシステム構成及びコンポーネントは、例示に過ぎず、種々の変更や修正が考えられることが明らかであろう。PEDは、特にここに述べない他の能力を有する。PEDは、ここでは、特定のブロックを参照して説明するが、これらのブロックは、説明の便宜上定義されたもので、コンポーネントパーツの特定の物理的配置を意味するものではないことを理解されたい。更に、これらのブロックは、物理的に個別のコンポーネントに対応する必要はない。又、これらブロックは、例えば、プロセッサをプログラミングするか又は適当な制御回路を設けることにより種々の動作を遂行するように構成され、そして種々のブロックは、初期構成がどのように得られたかに基づいて再構成できてもよいし、できなくてもよい。本発明の実施形態は、回路及びソフトウェアの任意の組み合わせを使用して実施される電子装置を含む種々の装置において実現することができる。
【0024】
上述したように、ユーザは、店並びに店によって提供された製品及びサービスに関する情報を、ユーザのポータブル電子装置に常駐する顧客サービスアプリケーションを経て受け取ることができる。ある実施形態では、ユーザは、その現在位置に最も近い店をサーチするために顧客サービスアプリケーションをアクチベートし、そしてその店を訪れたときに、顧客サービスアプリケーションは、その店に関連した情報を受け取って表示することができる。しかしながら、ユーザが実際に店の近くにいるか又は店内にいることが分からない限り店に関連した情報を表示することは有用でない。ある場合には、ユーザは、顧客サービスアプリケーションをアクチベートするが、実際に店を訪れないことがある。そのような場合に、店により提供される製品又はサービスに関する情報を表示することは、ユーザにとって有用でなく、実際上、ユーザの気を散らすことがある。
【0025】
図3A及び3Bは、本発明の一実施形態により店に関連した情報をポータブル電子装置においてユーザに提示し始める適当な時期を決定する技術を示す。
【0026】
ある実施形態において、ユーザに情報を表示し始める時期は、ユーザの位置に基づく。各ユーザに対して決定される位置は、それに関連したある精度値を有する。例えば、GPS技術を使用して位置が決定される場合は、位置の精度は、例えば、使用するGPSセンサの品質に基づいて2メータないし30メータの範囲である。他方、ローカルWi−Fiホットスポットを使用して位置が決定される場合には、位置の精度は、一般的に、GPSより相当に低く、例えば、100メータないし300メータ以内である。位置決定の精度差のために、ユーザが店又はその付近にいるか或いは店から遠く離れているか決定することが困難である。
【0027】
店に関連した情報をユーザのポータブル電子装置にいつ配信し始めるべきか決定するために、ユーザのポータブル電子装置の周りのエリアを定義し、その定義されたエリアの中心にユーザのポータブル電子装置が配置されるようにする。ある実施形態では、定義されたエリアの形状は、円形、方形、三角形、又は他の適当な形状である。説明を容易にするために、ここでは、円形のエリアが使用される。従って、ある実施形態では、ユーザの現在位置の周りに円形エリア302が定義され、ユーザ312は、円形エリア302の中心に配置される。円形エリアの半径X1 306は、ユーザの現在位置に関連した位置精度値によって画成される。例えば、ユーザの現在位置がGPS信号を使用して決定される場合には、X1は、2メータと30メータとの間のある値に指定される。他方、Wi−Fiホットスポット情報を使用して位置が決定される場合には、円形エリア302は、より大きな半径306、例えば、100メータと300メータとの間のある値の半径を有する。位置検出方法は、例えば、ユーザのポータブル電子装置が妨げのないGPS接続を有するか(ユーザが戸外にいるか)、又はユーザのポータブル電子装置がGPS信号を受信できないか(ユーザがモール内にいるか)、といった多数のファクタに基づいて変化する。ユーザが移動するときには、円形エリア302も対応的に移動する。というのは、いかなる所与の時間にも、ユーザ312は、円形エリア302の中心にいるからである。更に、半径(又は精度値)306は、使用する位置検出方法に基づいて動的に調整することもできる。例えば、ユーザが最初にビルの中にいる場合には、円形エリア302は、GPS以外の方法を使用して位置が決定されるので、第1の半径を有する。次いで、ユーザがビルから、例えば、屋外駐車場へ出た場合には、円形エリア302は、小さなものとなり、第1の半径より小さい第2の半径を有する。従って、円のサイズを、ユーザの位置に基づいて動的に調整することができる。
【0028】
ある実施形態では、精度値306は、位置を検出するのに使用される方法に基づいて予め決定される。ある実施形態では、精度値306は、プログラム可能であり、そしてユーザの位置に基づいて周期的に調整される。
【0029】
ユーザ312のエリア302と同様に、店310の位置に基づき店310について別の円形エリア304を定義することができ、店310は、エリア304の中心に置かれる。通常、店310は、固定の位置座標、例えば、緯度及び経度を有する。店310の検出半径308は、店の大きさ、店のレイアウト等の種々のファクタに基づいてプログラムできる値X2を有する。円形エリア304は、ここでは、単に説明を容易にするために使用されることに注意されたい。エリア302と同様に、エリア304は、方形、三角形等の他の形状でもよい。
【0030】
動作中、例えば、店310に配置されたホストサーバーコンピュータ(図示せず)は、ユーザが「店内(in-store)」であるかどうか決定することができる。この場合、「店内」とは、ユーザが実際に店の中にいるか、又は店から所定の距離、例えば、エリア304内のどこかにいることを意味する。所定の距離は、上述したように店の特性に基づいてプログラムされる。ある実施形態では、ユーザが店内であるかどうかの決定は、ユーザの現在位置を検出することに基づく。しかしながら、店内であるとみなされるユーザがいるかどうか決定するためにホストサーバーコンピュータに常時チェックさせることは、無駄である。これを回避するために、ホストサーバーコンピュータが検出を開始する前にユーザの位置に対して最小精度スレッシュホールドを定義することができる。例えば、ホストサーバーコンピュータは、ユーザ位置に対する現在精度値306が500メータ以下であることを決定した場合に検出をスタートするようにプログラムすることができる。精度スレッシュホールドより何か大きい理由は、おそらく、ユーザの実際の位置に対する良好な指示ではなく、従って、そのユーザを検出しそして追跡することは無駄である。ホストサーバーは、店内に配置されてもよいし、店外に配置されてもよいことに注意されたい。
【0031】
ユーザの位置に関連した精度値が精度スレッシュホールドより小さいと決定されると、ホストサーバーコンピュータは、ユーザが店内であるかどうかの検出を開始する。上述したように、ユーザに関連したエリア302は、ユーザが移動するときに移動する。検出のために、ユーザは、エリア302内のいずれかの位置にいると考えられる。店のホストサーバーコンピュータは、ユーザの移動及びそれに関連したエリア302を追跡する。
【0032】
ユーザが移動するとき、ユーザに関連したエリア302もユーザと共に移動する。ユーザが店310に向かって歩く場合には、ある点で、エリア302の一部分がエリア304の一部分と重畳する。エリア302のいずれかの部分がエリア304のいずれかの部分に重畳すると、ユーザは、図3Bに示すように店内であるとみなすことができる。従って、エリア304は、店310の「サービスエリア」と考えることができる。ユーザが店内であると決定されると、店310のホストサーバーコンピュータは、ユーザのポータブル電子装置に常駐する顧客サービスアプリケーションと通信し、店関連情報を供給し始める。ある実施形態では、顧客サービスアプリケーションは、ユーザが店に入る前にユーザによりアクチベートされる。他の実施形態では、ユーザが店内であると決定されると、PEDは、顧客サービスアプリケーションを自動的に起動する。
【0033】
ユーザが店内であると決定されると、半径306及び半径308の値は、所定値だけ自動的に一時的に増加され、その結果、円形エリア302と円形エリア304との間の重畳領域の面積を増加させる。例えば、重畳の検出に続いて、ユーザが店内であると検出されたときに重畳の割合が20%である場合には、306及び308の値が自動的に増加されて、重畳が今や40%となる。これは、ユーザが実際に店から著しい距離にない限りユーザが店から出たと偶発的に決定されることがないよう保証するために行われる。例えば、店の面積が広い場合には、店の中でユーザがある程度移動しても、エリア302及び304を一時的に重畳しなくし、その結果、実際にユーザがまだ店内にいるのにユーザが店から出たと決定される。エリア302及び304の半径値を一時的に増加すると、重畳領域が増加し、そのような偽の決定を緩和させる。
【0034】
ある実施形態では、店のホストサーバーコンピュータは、外部位置のサービスプロバイダーサーバーと通信し、このサーバーは、ユーザの位置、精度値等に関する情報をホストサーバーコンピュータに与えることができる。次いで、ホストサーバーコンピュータは、この情報を使用して、検出をスタートすべきかどうか判断し、そしてユーザが店内であるかどうか決定する。ある実施形態では、店内検出/決定は、ポータブル電子装置により記憶された1つ以上の店の位置情報に基づき、ユーザのポータブル電子装置によって行うことができる。店の位置情報は、ユーザによって要求された全ての店について更新された情報を与えることのできる外部サーバーへ接続することにより周期的に更新することができる。ユーザのポータブル電子装置を使用して検出を行うことは、店のホストサーバーコンピュータ及び外部位置サービスプロバイダーサーバーを使用する場合に比して遅延時間が短いために、より高速となる。
【0035】
ある実施形態では、ユーザのポータブル電子装置は、その位置を検出し、そしてユーザのポータブル電子装置が店の付近にあるか又は店内にあるか決定することができる。ユーザのポータブル電子装置は、上述した技術を使用してこの決定を行うことができる。ユーザのポータブル電子装置は、店及びその関連位置のデータベースを維持する。ユーザのポータブル電子装置は、その現在位置を、そのデータベースにおける店の位置の1つ以上と比較して、ポータブル電子装置がデータベースにおけるいずれかの店の付近にあるかどうか決定する。周期的に、ユーザのポータブル電子装置は、中央サーバーと通信して店及び位置情報データベースを更新する。従って、ポータブル電子装置は、店特有の情報の受信をスタートすべきかどうか決定することができる。ポータブル電子装置が店の付近又は店内にあることをそれ自身で決定すると、この説明全体を通して述べるように、顧客サービスを自動的に又は手動で起動して、受信者への情報の表示をスタートすることができる。
【0036】
ある実施形態では、ユーザが店を出るときに、例えば、エリア302とエリア304との間に重畳がなく、ユーザのポータブル電子装置と店のホストサーバーコンピュータとの間の接続を終了させることができる。ある実施形態では、ホストサーバーコンピュータは、ユーザがその前に店内にいたと思われる場合にはエリア302と304との間に1回だけ重畳がないことに基づいてユーザが店から出たと結論することはない。例えば、その前に店内にいたと思われるユーザは、何らかの理由で店から出、次いで、店内に戻ることがある。ホストサーバーにユーザのPEDとの通信を再確立させることは無駄である。
【0037】
この不必要な遅延及びユーザにとっての不便さを回避するために、その前に重畳が存在したところで、ユーザに対してエリア302と304との間にもはや重畳がないとホストサーバーコンピュータが決定すると、ホストサーバーコンピュータは、ユーザが店らか出たと表示されるまで所定長さの時間待機する。その所定時間の終わりに、ホストサーバーコンピュータは、ユーザの位置を決定するために再びチェックする。この第2のチェックで、エリア302と304との間に依然重畳がないことが明らかになった場合には、ホストサーバーコンピュータは、ユーザが本当に店を出たと考え、それ以上の情報をユーザのポータブル電子装置へ送信するのを停止する。これは、エリア302及び304が重畳せずに単に互いに接触するか又はかろうじて重畳し、例えば、ユーザが店の境界に立っているときに、特に重要である。ユーザが店の境界に沿って移動するときに顧客サービスアプリケーションが店内モードと店外モードとの間を常時トグルする場合には、ユーザにとって非常に不便である。上述した複数回のチェックを行いそして所定時間の経過を待機することは、この問題を軽減しそしてより魅力的なユーザ経験を与える上で助けとなる。更に、複数回のチェックを行ってユーザが本当に店を出たかどうか決定することは、外部位置サービスプロバイダーサーバーから誤った位置情報が受け取られるか、又はユーザが店内にいると決定された後の所与の時間にユーザに対してホストサーバーコンピュータにより誤った位置情報が決定された場合にユーザが店外にいると誤って結論付けるおそれを少なくする。
【0038】
前記アクションは、ホストサーバーコンピュータによって遂行されるものとして説明されたことに注意されたい。ある実施形態では、ユーザのポータブル電子装置は、店に対するその位置を検出し、そして上述したアクションを遂行する。
【0039】
図4Aは、本発明の一実施形態によりユーザが店内にいるか店外にいるか決定するのに使用できるシステム400のブロック図である。このシステム400は、ユーザのポータブル電子装置402(例えば、図1のポータブル電子装置100を実施する)と、店のホストサーバーコンピュータ404と、位置サービスプロバイダーサーバー406とを備えている。上述したように、一実施形態では、ホストサーバーコンピュータ404は、位置サービスプロバイダーサーバー406により与えられるユーザの位置情報に基づいてユーザの位置を決定する。店のホストサーバーコンピュータ404及び位置サービスプロバイダーサーバー406は、上述した機能を与えるのに必要なハードウェアが装備された汎用コンピュータを使用して実施することができる。ある実施形態では、店のホストサーバーコンピュータ404及び位置サービスプロバイダーサーバー406は、単一のユニットとして実施することができる。
【0040】
上述したように、一実施形態では、ホストサーバー(例えば、「店内サーバー」)は、ユーザのポータブル電子装置と通信して、ユーザが店に充分接近しているか又は実際に店内にいるかどうか決定する。この決定に基づき、店内サーバーは、顧客サービスアプリケーションを経てユーザのポータブル電子装置へ店関連情報を送信する。他の実施形態では、ユーザのポータブル電子装置は、店に対するその位置を決定し、そしてホストサーバーからの店関連情報の受信をスタートする。ある実施形態では、ホストサーバーは、店の外部に配置され、2つ以上の店の情報を記憶する。
【0041】
図4Bは、本発明の一実施形態による店内ネットワーク450を示す。この店内ネットワーク450は、スタンドアローンネットワークである。このネットワーク450は、ワイドエリアネットワーク(WAN)に接続できる店内サーバー410によって管理され、このサーバー410は、必要に応じて大きな小売ネットワークと通信することができる。店内サーバー410は、ローカル情報記憶装置412を管理する。ある実施形態では、店内サーバー410は、店の外部に物理的に配置される。この点について、「店内」の意味は、サーバー410が特定の小売店のローカル情報を管理/含むことを指示する。この点について、「店内」とは、必ずしもサーバー410の実際の位置に関連しないが、ある実施形態では、サーバー410は、店内に物理的に配置される。ローカル情報記憶装置412は、店のセールで入手できる製品のような店特有の情報、店で利用できる講習会及び他の情報セッション、店の位置情報等を含む。ある実施形態では、ローカル情報記憶装置412は、製品情報を含み、店内ネットワーク450が大きな小売店ネットワークの一部分である場合には、製品情報をそのネットワークからダウンロードすることができる。他の実施形態では、製品製造者、卸売業者、販売代理店等から製品情報を得て、ローカル情報記憶装置412に記憶することができる。
【0042】
店内サーバー410は、ローカルエリアネットワーク(LAN)アクセスポイント414に接続され、これは、店内ネットワーク450内の他の装置との通信を容易にする。これらの他の装置は、ユーザのポータブル電子装置416a−c(例えば、図2のPED200を使用して実施される)及び/又は従業員装置418a−cを含む(各形式の装置が幾つ含まれてもよい)。ポータブル電子装置416a−cは、ここに述べる製品情報及び付加的な機能を与え、所与のポータブル電子装置416a−cとLANアクセスポイント414との接続は、必要に応じてワイヤードでもワイヤレスでもよい。
【0043】
従業員装置418a−cは、店の従業員が勤務中に持ち歩くか又は着用するハンドヘルド装置であり、これら装置418a−cは、例えば、在庫をチェックし、製品情報を得、顧客サービスの予約をスケジュールし、支払を処理し等のソフトウェアを含む従業員の勤務に関連したソフトウェアで構成することができる。ある実施形態では、従業員装置418a−cは、ポータブル電子装置416a−cから顧客支援要求を受け取り、そしてその要求について従業員に警告することができ、その例を以下に述べる。従業員装置418a−cは、アクセスポイント414とワイヤレス通信するように構成され、従業員がネットワーク450と通信状態のまま店を自由に移動できるようにする。ある実施形態では、ワイヤード型の従業員装置も使用できる。
【0044】
ある実施形態では、ユーザが店内にいると決定されたときに、ユーザのポータブル電子装置、例えば、416aは、ワイヤレスアクセスポイントであるアクセスポイント414を経て店内サーバー410と通信し、そしてその逆も行われる。店内サーバー410が、例えば、顧客サービスアプリケーションを経てユーザのポータブル電子装置から従業員支援要求を受け取ると、店内サーバーは、ユーザが支援を要求していることを示すメッセージを従業員装置418a−cの1つ又は全部に送信する。支援を行える従業員は、自分の従業員装置、例えば、418aを経て店内サーバー410に確認を送信し、ユーザを助けられることを店内サーバーに通知する。店内サーバー410は、次いで、例えば、図8に示すように、ユーザのポータブル電子装置、例えば、416aに、従業員が支援を行うという確認を送信する。
【0045】
ここに述べる種々のシステム及び装置は、例示に過ぎず、変更や修正が考えられることが明らかである。装置は、望ましい規模のネットワークに接続することができ、又、装置の動作は、ネットワークにわたって整合させることができる。
【0046】
図5A及び5Bは、本発明の一実施形態によりユーザが店内であるか店外であるか検出するためのプロセス500のフローチャートである。プロセス500は、例えば、図4Aのホストサーバーコンピュータ404により遂行することができる。
【0047】
図5Aのブロック502において、ホストサーバーコンピュータは、ユーザのPEDを経てユーザの位置を決定することができる。その後、ブロック504において、システムは、PEDの周りの第1の円形エリアを定義し、PEDは、円の中心に置かれる。第1の円形エリアの半径は、使用する位置決定方法に関連した精度値である。ブロック506において、システムは、店の周りの第2の円形エリアを定義し、店は、第2の円形エリアの中心に置かれる。ある実施形態では、第2の円形エリアの半径は、上述したように予め決定される。ブロック508において、システムは、第1の円形エリアの一部分が第2の円形エリアの一部分に重畳することを決定する。この情報に基づき、ホストサーバーコンピュータは、ユーザが店内にいると結論することができる。ユーザが店内にいると決定されると、ホストサーバーコンピュータは、ブロック510において、店に関連した情報を、PEDを経てユーザに与えることができる。
【0048】
ユーザが店にいると決定されると、ホストサーバーコンピュータは、図5Bに示すブロック512において、第1の円形エリア及び第2の円形エリアの半径を一時的に増加することができる。これは、店内でのユーザの移動に基づいてユーザが誤って店外と示されるおそれを少なくする。周期的に、ホストサーバーコンピュータは、ユーザが依然店内にいることを調べるためのチェックを行う。ブロック514において、ホストサーバーコンピュータは、第1及び第2の円形領域間に依然重畳があるかどうか調べるためのチェックを行う。重畳が検出されない場合には、ホストサーバーコンピュータは、ユーザが店外であることを直ちに結論するのではなく、ブロック516において、所定時間待機する。所定時間が経過した後に、ホストサーバーコンピュータは、ブロック518において、第1の円形領域のいずれかの部分が第2の円形領域の他の部分に重畳するかどうか調べるためのチェックをもう一度行う。重畳しないと決定された場合には、ホストサーバーコンピュータは、ブロック520においてユーザが今や店外であると結論することができる。その後、ホストサーバーコンピュータは、ブロック522において、ユーザのPEDへの店関連情報の供給を停止することができる。
【0049】
ここに述べるプロセス500は、例示に過ぎず、変更や修正が考えられることが明らかである。順次に説明された動作は、並列に実行することもでき、動作の順序を変更することもでき、そして動作を変更し又は組み合わせることもできる。例えば、プロセス500は、ユーザのポータブル電子装置により遂行することができる。
【0050】
ユーザが店内にいると決定されると、店のホストサーバーコンピュータは、顧客サービスアプリケーションを経てユーザのPEDへの情報の供給をスタートすることができる。上述したように、顧客サービスアプリケーションは、ユーザにより手動で起動することもできるし、又はユーザが店内にいると決定されると自動的に起動することもできる。図6−8は、本発明による顧客サービスアプリケーションに関連したユーザインターフェイススクリーンの幾つかを示す。
【0051】
図6は、本発明の一実施形態により顧客サービスアプリケーションを経てユーザに得られる機能の概略図600である。ある実施形態では、この概略図600は、顧客サービスアプリケーションが起動されそして顧客が店内にいると決定されたときに見ることのできる第1スクリーン(例えば、ホームスクリーン)である。図6に示すように、ホームスクリーンは、情報表示エリアに加えて、種々のユーザ選択可能なオプションを含む。情報表示エリア602は、ユーザが現在訪れている店の名前を表示する。ある実施形態では、アプリケーションは、バックグランドに画像604を表示する。画像604は、ユーザが現在訪れている店のものである。ホームスクリーンから、ユーザは、与えられたオプションの1つ以上を、ユーザに関心のある情報の形式に基づいて選択することができる。又、ホームスクリーンは、選択メニュー606も含み、ここから、ユーザは、関連する機能へ更にナビゲートするためのアイコンの1つを選択することができる。
【0052】
ある実施形態では、区分608は、店が販売しているいずれかの製品に関してユーザがサポートを要求するために設けられる。ある実施形態では、ユーザを手助けする次の店員(例えば、従業員)が手が空くまでのおおよその待ち時間もユーザに通知される。この待ち時間は、ホストサーバーコンピュータにより動的に更新される。区分610は、ユーザが製品又はサービスの1つで手助けを要求していることを販売員に警告するためにユーザにより使用される。ある実施形態では、区分610は、そのユーザの前に列で待機している顧客の人数も表示する。これは、ユーザが手助けの要求を選択するときに列の中のどこにいるかの指示をユーザに与える。区分612は、店で行われる種々の行事/講習会に関する情報を与えることができる。例えば、店は、製品をどのように使用するか又は種々の製品のデモンストレーションに関する講習会を提供する。ある実施形態では、区分612は、近日中に行われる店の行事及びそれら行事の時期に関してユーザに通知する。ユーザが行事への参加に関心がある場合には、顧客サービスアプリケーションを使用して行事について登録することができる。
【0053】
図7A−7Gは、本発明の一実施形態により製品に対して技術的な助けを要求することに関連したスクリーンショットである。図7A−7Gに示されたスクリーンショットは、ユーザのポータブル電子装置に表示される。図7Aに示すように、ユーザが製品の1つについて技術的な助けを希望する場合には、ユーザは、例えば、区分608を選択することにより、「サポートを得る(Get Support)」オプションを選択する。選択の際に、顧客サービスアプリケーションは、助けを必要とする製品形式をユーザが選択するために図7Bに示すスクリーン702を表示する。ユーザが製品を選択すると、次のスクリーン704がユーザに表示され、ユーザは、店に来る日時を選択して専門家と話をすることができる。その後、ユーザには、要求の細部を示す図7Dのスクリーン706が提示され、他のオプションに加えて時期を予約するオプションがユーザに与えられる。ユーザが予約を選択した場合には、顧客サービスアプリケーションは、店のホストサービスコンピュータに要求を送信し、その後、例えば、ホストサーバーコンピュータから受け取られる応答に基づき、ユーザが要求した時期についてチェックされたことを指示する図7Eのスクリーン708を表示する。ユーザのチェックが成功であると、顧客サービスアプリケーションは、ユーザが列に入れられそして誰かユーザを助ける準備ができるとその旨警告することをユーザに通知する図7Fのスクリーン710を表示する。次いで、ユーザは、誰かユーザを助ける準備ができたことを指示するメッセージを受け取るまで、店をブラウズし続ける。ユーザを支援するための技術的専門家の手が空くと、ホストサーバーコンピュータは、図7Gのスクリーン712に示すように、誰かユーザを助ける準備ができたことをユーザに警告するメッセージをユーザへ送信する。ある実施形態では、ホストサーバーコンピュータは、技術的専門家の名前及びその専門家に合うための場所を送信し、そして顧客サービスアプリケーションがそれを表示する。スクリーン712は、従業員に合うためのユーザの受諾を指示するか、又は例えば、当座ユーザが探していたものをユーザが見つけた場合には要求をキャンセルするためのオプションをユーザに与えることができる。
【0054】
ある実施形態では、顧客が専門家による助けを待っている間に、顧客サービスアプリケーションは、列内の位置についてユーザに通知するチッカーをスクリーンに表示する。チッカーは、列の状態の変化及びユーザの位置を反映するように周期的に更新される。チッカーは、ユーザが、誰かが助けてくれるのを待つ間に自分のPEDを使用して他の機能を遂行できるようにスクリーン上に配置される。
【0055】
図8A−8Dは、本発明の一実施形態に基づきユーザが店の従業員からの買物の支援を要求する部分としてユーザのポータブル電子装置に表示されるスクリーンショット例を示す。図8Aは、顧客サービスアプリケーションに関連したホームスクリーン800を示す。このホームスクリーンにおいて、「助けを得る(Get Help)」区分は、ユーザの前に支援を要求して現在列にいる人数に関してユーザに通知する。ユーザは、「助けを得る」オプションを選択した場合に、図8Bのスクリーン802が提示される。このスクリーン802は、ユーザが助けを必要とする製品を選択するオプションをユーザに与える。ユーザは、ある製品を選択すると、ユーザが選択したその製品について列が存在するかどうかに基づき、新たな列に入れられるか、又は既存の列に追加される。その後、ユーザには、図8Cのスクリーン804が提示される。このスクリーン804は、列におけるユーザの位置についてユーザに通知し、そして誰か助ける人がいるときにユーザに警告することをユーザに知らせる。ユーザは、店の従業員を待つ必要がなく、他の製品を自由にブラウズしたり、又は一般的に店の周りを歩いたりする。店の従業員の手が空いてユーザを助けられるようになると、ユーザのPEDは、特定の従業員の手が空いてユーザを助けられるという通知をホストサーバーコンピュータから受け取ることができる。ある実施形態では、顧客サービスアプリケーションは、名前、並びに任意であるが、写真、及び従業員と合う場所をユーザに与える図8Dのスクリーン806を表示する。
【0056】
図9A−Cは、本発明の一実施形態により店が主催する行事及び講習会に席を予約することに関連したスクリーンショット例である。顧客サービスアプリケーションが起動されそして顧客が店内にいるときには、図9Aのホームスクリーン902がユーザのPEDに表示される。このスクリーン902は、行事及び講習会の情報をスクリーン902の区分904に与える。行事及び講習会の情報は、図9Aに示すように、ユーザ到着の短時間内、例えば、15分以内に行われる行事/講習会、又は図9Bのスクリーン906に示すように、特定の日に行われる行事/講習会を含む。ユーザは、行事/講習会を選択して、それに関する更なる詳細を知ることができる。予約できる行事/講習会については、図9Cのスクリーン908に示すように、それら行事/講習会に席を予約するためのオプションがユーザに与えられる。
【0057】
ある実施形態では、顧客サービスアプリケーションは、ユーザの予約、支援要求、及びサポート要求を全部記憶することができる。ユーザが店内にいると決定されそして顧客サービスアプリケーションがアクティブであるとき、ユーザは、自分の予約について自動的にチェックされ、そして近付きつつある自分の予約、サポート要求等が通知される。更に、ホストコンピュータサーバーは、ユーザが店に入ったことを店員に警告し、その従業員がユーザを見つけて手助けできるようにする。
【0058】
図7A−7G、8A−8D及び9A−9Cは、顧客サービスアプリケーションの幾つかの機能しか示していないことに注意されたい。顧客サービスアプリケーションは、上述したものより多い又は少ない機能を含んでもよい。
【0059】
図10は、本発明の一実施形態による顧客サービスアプリケーションの機能的ブロック図1000である。この顧客サービスアプリケーションは、ポータブル電子装置に表示するための必要なユーザインターフェイススクリーンを与え、そして例えば、上述したユーザインターフェイススクリーンのようなユーザインターフェイススクリーンを経てユーザ入力を受け入れることのできるユーザインターフェイスモジュール1002を含む。又、顧客サービスアプリケーションは、ユーザインターフェイスモジュール1002からユーザ入力を受信できるアプリケーションプログラミングインターフェイス(API)モジュール1004も含む。このAPIモジュール1004は、ユーザインターフェイスモジュール1002から受け取ったユーザ入力を解釈し、そしてそれを、更なる処理のためにオペレーティングシステムへ通信される適当なフォーマットに変換する。又、APIモジュール1004は、オペレーティングシステムから処理の結果を受け取り、そしてそれを、ユーザインターフェイスモジュール1002に適したフォーマットに変換する。ユーザインターフェイスモジュール1002は、次いで、情報をユーザに表示する。
【0060】
ブロック図1000は、例示に過ぎず、モジュールの特定量、形式又は配置を教示するものと解釈されてはならないことに注意されたい。又、当業者であれば、顧客サービスアプリケーション又は他のアプリケーションのための付加的なモジュールがあることが明らかであろう。
【0061】
図11は、本発明の実施形態を具現化するのに使用されるコンピュータシステム1100の簡単なブロック図である。種々の実施形態において、コンピュータシステム1100は、図1に示して上述したいずれかのシステムを実施するのに使用される。例えば、コンピュータシステム1100は、店内サーバー410、サーバー404、及び/又は位置サービスプロバイダーサーバー406を実施するのに使用される。図11に示すように、コンピュータシステム1100は、バスサブシステム1104を経て多数の周辺サブシステムと通信するプロセッサ1102を備えている。これらの周辺サブシステムは、メモリサブシステム1108及びファイル記憶サブシステム1110を含む記憶サブシステム1106と、ユーザインターフェイス入力装置1112と、ユーザインターフェイス出力装置1114と、ネットワークインターフェイスサブシステム1116とを備えている。
【0062】
バスサブシステム1104は、コンピュータシステム1100の種々のコンポーネント及びサブシステムが意図されたように互いに通信できるようにするメカニズムをなす。バスサブシステム1104は、単一のバスとして概略的に示されているが、バスサブシステムの別の実施形態では、複数のバスが使用される。
【0063】
ネットワークインターフェイスサブシステム1116は、他のコンピュータシステム及びネットワークへのインターフェイスをなす。ネットワークインターフェイスサブシステム1116は、他のシステムからデータを受け取りそしてコンピュータシステム1100から他のシステムへデータを送信するためのインターフェイスとして働く。例えば、ネットワークインターフェイスサブシステム1116は、ユーザコンピュータをインターネットに接続し、インターネットを使用して通信を容易に行うことができる。ある実施形態では、ネットワークサブシステム1116は、上述したように、ユーザポータブル電子装置と通信して、その位置を決定すると共に、ユーザポータブル電子装置とデータを交換するのに使用される。
【0064】
位置センサ1122は、コンピュータシステム1100の位置を決定するのに使用できる装置、例えば、GPS受信器である。
【0065】
ユーザインターフェイス入力装置1112は、キーボードと、マウス、トラックボール、タッチパッド又はグラフィックタブレットのようなポインティング装置と、スキャナと、バーコードスキャナと、ディスプレイに組み込まれたタッチスクリーンと、音声認識システム、マイクロホン及び他の形式の入力装置のような音声入力装置と、を含む。一般的に、「入力装置」という語の使用は、コンピュータシステム1100に情報を入力するための装置及びメカニズムの全ての考えられる形式を含むものとする。
【0066】
ユーザインターフェイス出力装置1114は、ディスプレイサブシステム、プリンタ、ファックスマシン、又は非視覚ディスプレイ、例えば、オーディオ出力装置等を含む。ディスプレイサブシステムは、陰極線管(CRT)、液晶ディスプレイ(LCD)のようなフラットパネル装置、又はプロジェクション装置である。一般的に、「出力装置」という語の使用は、コンピュータシステム1100から情報を出力するための装置及びメカニズムの全ての考えられる形式を含むものとする。
【0067】
記憶サブシステム1106は、本発明の機能を与える基本的なプログラミング及びデータ構成体を記憶するためのコンピュータ読み取り可能な記憶媒体をなす。プロセッサにより実行されたときに本発明の機能を果たすソフトウェア(プログラム、コードモジュール、インストラクション)は、記憶サブシステム1106に記憶される。これらのソフトウェアモジュール又はインストラクションは、プロセッサ1102により実行される。又、記憶サブシステム1106は、本発明によって使用されるデータを記憶するためのレポジトリもなす。記憶サブシステム1106は、メモリサブシステム1108及びファイル/ディスク記憶サブシステム1110を備えている。
【0068】
メモリサブシステム1108は、プログラム実行中にインストラクション及びデータを記憶するためのメインランダムアクセスメモリ(RAM)1118と、固定インストラクションが記憶されたリードオンリメモリ(ROM)1120とを含む多数のメモリを備えている。ファイル記憶サブシステム1110は、プログラム及びデータファイルのための非一時的一貫性(不揮発性)記憶装置をなし、そしてハードディスクドライブ、取り外し可能な関連媒体を伴うフロッピー(R)ディスクドライブ、コンパクトディスクリードオンリメモリ(CD−ROM)ドライブ、光学ドライブ、取り外し可能なメディアカートリッジ、及び他の同様の記憶媒体を含む。
【0069】
コンピュータシステム1100は、パーソナルコンピュータ、ポータブルコンピュータ、ワークステーション、ネットワークコンピュータ、メインフレーム、キオスク、サーバー、又は他のデータ処理システムを含む種々の形式のものである。コンピュータ及びネットワークの絶えず変化する特性のために、図11に示すコンピュータシステム1100の説明は、コンピュータシステムの好ましい実施形態を説明するための特定例として意図されたものに過ぎない。図11に示すシステムよりも多数又は少数のコンポーネントを有する他の多数の構成も考えられる。
【0070】
更に、本発明の実施形態は、専用コンポーネント及び/又はプログラマブルプロセッサ及び/又は他のプログラマブル装置を組み合わせて使用して実現することができる。ここに述べる実施形態は、特定のハードウェア及びソフトウェアコンポーネントを参照したが、当業者であれば、ハードウェア及び/又はソフトウェアコンポーネントの異なる組み合わせを使用でき、そしてハードウェアで実施されると説明された特定のオペレーションがソフトウェアで実施されてもよく、又、その逆のことも言えることが明らかであろう。
【0071】
本発明の種々の特徴を組み込んだコンピュータプログラムは、記憶及び/又は送信のために種々の非一時的コンピュータ読み取り可能な記憶媒体においてエンコードすることができ、適当な媒体は、磁気ディスク又はテープ、光学記憶媒体、例えば、コンパクトディスク(CD)又はDVD(デジタル多様性ディスク)、フラッシュメモリ等を含む。プログラムコードでエンコードされたコンピュータ読み取り可能な媒体を適合可能な装置でパッケージすることもできるし、又は他の装置とは個別に(例えば、インターネットダウンロードを経て)与えられることもできる。
【0072】
従って、本発明は、特定の実施形態について説明されたが、特許請求の範囲内に包含される全ての変更や均等物を網羅することが明らかである。
【符号の説明】
【0073】
100:ポータブル電子装置(PED)
101:スクリーン
102:ボタン
103:コネクタ
200:PED
202:プロセッサ
204:記憶装置
206:ユーザインターフェイス
208:位置センサ
210:アクセサリI/O
212:アプリケーションプログラム
214:ネットワークインターフェイス
216:データベース
302:円形エリア
304:別の円形エリア
306:半径X1
308:半径X2
310:店
312:ユーザ
402:ユーザのポータブル電子装置
404:店のホストサーバーコンピュータ
406:位置サービスプロバイダーサーバー
410:店内サーバー
412:ローカル情報
414:LANアクセスポイント
416a−c:ユーザ装置
418a−c:従業員装置
1002:ユーザインターフェイスモジュール
1004:アプリケーションプログラミングインターフェイス(API)モジュール
【特許請求の範囲】
【請求項1】
コンピュータサーバーが、
ポータブル電子装置の位置、及び該ポータブル電子装置に関連した第1の位置精度値を決定する処理と、
前記ポータブル電子装置の周りの第1エリアを定義する処理であって、前記ポータブル電子装置の位置は、前記第1エリアの中心であり、前記第1エリアの中心から前記第1エリアの周囲までの第1の距離が前記第1の位置精度値により特徴付けられる当該処理と、
中心を有しそして店の物理的な位置に関連した第2エリアを定義する処理であって、前記店は、前記第2エリアの中心に配置され、且つ、関連位置座標及び第2の位置精度値を有し、前記第2の位置精度値は、前記第2エリアの中心から前記第2エリアの周囲までの第2の距離を定義する当該処理と、
前記第1エリアの一部分が前記第2エリアの一部分に重畳することを決定する処理と、
ユーザに提示するため、店に関連した情報を前記ポータブル電子装置に提供する処理と、
を実行する方法。
【請求項2】
前記コンピュータサーバーが、
前記第1エリアが前記第2エリアに重畳しないことを決定する処理と、
所定時間待機する処理と、
前記所定時間が終了した後、前記第1エリアが前記第2エリアのいずれの部分にも重畳しないことを決定する処理と、
ユーザが店を去ったことを結論づける処理と、
店に関連した情報を前記ポータブル電子装置へ送信するのを停止する処理と、
を更に実行する請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記コンピュータサーバーが、前記第1エリアと第2エリアとの間の重畳の面積を増加するために前記第1距離及び第2距離を所定値だけ増加する処理を更に実行する、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記コンピュータサーバーが、
ユーザが製品に伴う支援を要求することを指示する前記ポータブル電子装置からの要求を受信する処理と、
前記要求を店内の1つ以上の従業員装置へ通信する処理と、
従業員がユーザを支援することを指示する情報を受信する処理と、
従業員及び従業員に合う場所に関する情報を前記ポータブル電子装置へ送信する処理と、
を更に実行する請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記コンピュータサーバーが、
製品に伴う支援をユーザが要求することを指示する前記ポータブル電子装置からの要求を受信する処理と、
ユーザを列(キュー)に入れる処理であって、その列は、少なくとも製品について支援を要求した1人以上のユーザを含む当該処理と、
前記列におけるユーザの位置を表わす情報を前記ポータブル電子装置へ送信する処理と、
を更に実行する請求項1に記載の装置。
【請求項6】
前記列におけるユーザの現在位置を指示する周期的な更新を前記ポータブル電子装置へ送信することを更に含む、請求項5に記載の方法。
【請求項7】
前記店に関連した情報は、
支援を現在待機している人数に関する情報、
特定製品に伴う支援の待機時間に関する情報、及び
店により提供される行事又は講習会に関する情報、
の少なくとも1つを含む請求項1に記載の方法。
【請求項8】
ユーザに情報を与えるためにプロセッサを実行させる複数のインストラクションを記録したコンピュータ読み取り可能な記憶媒体であって、前記複数のインストラクションは、
前記プロセッサがユーザの位置を決定するようにさせる命令と、
前記プロセッサが、ユーザが検出スレッシュホールドを横切ったことを検出するようにさせる命令と、
前記プロセッサが、店のサービスエリア内にユーザがいることを決定するようにさせる命令と、
前記プロセッサが、店に関連した情報を、ユーザに関連したポータブル電子装置に通信するようにさせる命令と、
を含む、コンピュータ読み取り可能な記憶媒体。
【請求項9】
前記店に関連した情報は、
店の名前、
店が売り出す製品に関する情報、
店が売り出すサービスに関する情報、又は
店が提供する行事又は講習会に関する情報、
の少なくとも1つを含む、請求項8に記載のコンピュータ読み取り可能な記憶媒体。
【請求項10】
前記複数のインストラクションは、更に、
前記プロセッサが、店の従業員からの助けをユーザが望んでいることを指示する要求を前記ポータブル電子装置から受信するようにさせる命令と、
前記プロセッサが、ユーザを助けるのに最も適した従業員を決定するようにさせる命令と、
前記プロセッサが、ユーザが支援を要求することを指示するメッセージを従業員の従業員装置へ送信するようにさせる命令と、
を含む請求項8に記載のコンピュータ読み取り可能な記憶媒体。
【請求項11】
前記複数のインストラクションは、更に、
前記プロセッサが、従業員から従業員装置を経て確認を受信するようにさせる命令と、
前記プロセッサが、従業員がユーザを支援することをユーザに通知する別のメッセージを前記ポータブル電子装置へ送信するようにさせる命令と、
を含む請求項10に記載のコンピュータ読み取り可能な記憶媒体。
【請求項12】
プロセッサと、
前記プロセッサに結合された記憶装置と、
前記プロセッサに結合された位置センサと、
前記プロセッサに結合されたネットワークインターフェイスと、
を備えたポータブル電子装置であって、
前記プロセッサは、
前記位置センサを使用してポータブル電子装置の位置を決定し、
前記決定された位置に関連した精度値を決定し、
前記ポータブル電子装置の周りに前記精度値に等しい半径をもつ円形エリアを定義し、該円形エリアの中心に前記ポータブル電子装置がくるようにし、
前記円形エリアのいずれかの部分が、小売店に関連したサービスエリアと重畳するかどうか決定し、
前記円形エリアの一部分が前記サービスエリアの少なくとも一部分と重畳すると決定された場合には、店に関連したホストサーバーコンピュータから情報を受信し、当該情報は、店で売られている製品に関する情報、店で提供されるサービスに関する情報、及び店で提供される行事又は講習会に関する情報の少なくとも1つを含む、
ように構成されたポータブル電子装置。
【請求項13】
前記プロセッサは、更に、前記ポータブル電子装置に関連したディスプレイに情報を表示するように構成された、請求項12に記載のポータブル電子装置。
【請求項14】
前記プロセッサは、更に、
前記ポータブル電子装置のユーザが製品に伴う支援を必要とすることを指示する要求を前記ホストサーバーコンピュータへ送信し、
ユーザが支援を必要とする日時に関する情報を送信し、
前記日時について支援の約束がスケジュールされたという前記ホストサーバーコンピュータからの確認を受信する、
ように構成された、請求項12に記載のポータブル電子装置。
【請求項15】
前記プロセッサは、更に、前記約束の時期の前に前記約束に関する警告メッセージを受信するように構成された、請求項14に記載のポータブル電子装置。
【請求項16】
前記記憶装置に記憶されそして前記プロセッサに関連して機能するように構成された顧客サービスアプリケーションを更に備えた、請求項12に記載のポータブル電子装置。
【請求項17】
ポータブル電子装置が、
前記ポータブル電子装置の現在位置を決定する処理と、
前記ポータブル電子装置に関連した円形エリアを定義する処理であって、前記ポータブル電子装置がその円形エリアの中心に配置される当該処理と、
位置精度値を定義する処理であって、前記円形エリアの半径がその位置精度値に対応する当該処理と、
前記ポータブル電子装置が小売店のサービスエリア内にあるかどうかを検出する処理であって、前記サービスエリアは円形の形状であり、前記小売店はサービスエリアの中心に配置され、前記サービスエリアの範囲は予め決定されている当該処理と、
前記円形エリアの少なくとも一部分がサービスエリアの一部分に重畳するときに、前記小売店に関連したホストコンピュータと通信する処理と、を実行する方法。
【請求項18】
前記ホストコンピュータと通信する処理は、更に、
前記ポータブル電子装置に常駐する顧客サービスアプリケーションを、ユーザの介在なく、自動的に起動すること、
小売店で販売される製品、小売店によって提供されるサービス、又は小売店で行われる行事の少なくとも1つに関する情報を前記ホストコンピュータから受信すること、を含む請求項17に記載の方法。
【請求項19】
前記ホストコンピュータから情報を受信する処理と、
前記ポータブル電子装置に常駐する顧客サービスアプリケーションを経て情報を表示する処理と、を更に含む請求項17に記載の方法。
【請求項20】
前記ポータブル電子装置が小売店のサービスエリア内であるかどうか検出する前に、前記ポータブル電子装置のユーザからの入力に基づき顧客サービスアプリケーションを起動する処理を更に含む、請求項17に記載の方法。
【請求項21】
ポータブル電子装置が、
サービスプロバイダーに関連したホストコンピュータから、前記サービスプロバイダーにより提供される1つ以上のサービスに関する情報を受信する処理であって、前記情報は、サービスの形式、及びサービスの形式に対する次の利用可能時期を含む当該処理と、
前記ホストコンピュータへサービスの要求を通信する処理であって、前記要求は、前記ポータブル電子装置のユーザによりなされる選択に基づく当該処理と、
前記要求を受け入れることを表わす情報を前記ホストコンピュータから受信する処理であって、前記情報は、サービスに関連した列(キュー)におけるユーザの場所に関する情報を含む当該処理と、
サービス員がユーザを助ける準備ができたことを指示する第1メッセージを前記ホストコンピュータから受信する処理と、
ユーザがサービス員に会いたいことを指示する第2メッセージを前記ホストコンピュータへ送信する処理と、
サービス要員の名前及びサービス要員に合う場所を指示する第3メッセージを前記ホストコンピュータから受信する処理と、
を実行するサービス要求方法。
【請求項22】
前記サービスプロバイダーは1つ以上の製品を販売する小売店である、請求項21に記載の方法。
【請求項23】
前記方法は、前記ポータブル電子装置に常駐する顧客サービスアプリケーションを使用しながら遂行される、請求項21に記載の方法。
【請求項24】
前記第3メッセージはサービス員の写真を含む、請求項21に記載の方法。
【請求項25】
前記要求されたサービスは、製品の購入に伴う手助け、製品の技術的詳細に伴う手助け、又は製品に関連した行事に関する情報に伴う手助けの少なくとも1つを含む、請求項21に記載の方法。
【請求項1】
コンピュータサーバーが、
ポータブル電子装置の位置、及び該ポータブル電子装置に関連した第1の位置精度値を決定する処理と、
前記ポータブル電子装置の周りの第1エリアを定義する処理であって、前記ポータブル電子装置の位置は、前記第1エリアの中心であり、前記第1エリアの中心から前記第1エリアの周囲までの第1の距離が前記第1の位置精度値により特徴付けられる当該処理と、
中心を有しそして店の物理的な位置に関連した第2エリアを定義する処理であって、前記店は、前記第2エリアの中心に配置され、且つ、関連位置座標及び第2の位置精度値を有し、前記第2の位置精度値は、前記第2エリアの中心から前記第2エリアの周囲までの第2の距離を定義する当該処理と、
前記第1エリアの一部分が前記第2エリアの一部分に重畳することを決定する処理と、
ユーザに提示するため、店に関連した情報を前記ポータブル電子装置に提供する処理と、
を実行する方法。
【請求項2】
前記コンピュータサーバーが、
前記第1エリアが前記第2エリアに重畳しないことを決定する処理と、
所定時間待機する処理と、
前記所定時間が終了した後、前記第1エリアが前記第2エリアのいずれの部分にも重畳しないことを決定する処理と、
ユーザが店を去ったことを結論づける処理と、
店に関連した情報を前記ポータブル電子装置へ送信するのを停止する処理と、
を更に実行する請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記コンピュータサーバーが、前記第1エリアと第2エリアとの間の重畳の面積を増加するために前記第1距離及び第2距離を所定値だけ増加する処理を更に実行する、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記コンピュータサーバーが、
ユーザが製品に伴う支援を要求することを指示する前記ポータブル電子装置からの要求を受信する処理と、
前記要求を店内の1つ以上の従業員装置へ通信する処理と、
従業員がユーザを支援することを指示する情報を受信する処理と、
従業員及び従業員に合う場所に関する情報を前記ポータブル電子装置へ送信する処理と、
を更に実行する請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記コンピュータサーバーが、
製品に伴う支援をユーザが要求することを指示する前記ポータブル電子装置からの要求を受信する処理と、
ユーザを列(キュー)に入れる処理であって、その列は、少なくとも製品について支援を要求した1人以上のユーザを含む当該処理と、
前記列におけるユーザの位置を表わす情報を前記ポータブル電子装置へ送信する処理と、
を更に実行する請求項1に記載の装置。
【請求項6】
前記列におけるユーザの現在位置を指示する周期的な更新を前記ポータブル電子装置へ送信することを更に含む、請求項5に記載の方法。
【請求項7】
前記店に関連した情報は、
支援を現在待機している人数に関する情報、
特定製品に伴う支援の待機時間に関する情報、及び
店により提供される行事又は講習会に関する情報、
の少なくとも1つを含む請求項1に記載の方法。
【請求項8】
ユーザに情報を与えるためにプロセッサを実行させる複数のインストラクションを記録したコンピュータ読み取り可能な記憶媒体であって、前記複数のインストラクションは、
前記プロセッサがユーザの位置を決定するようにさせる命令と、
前記プロセッサが、ユーザが検出スレッシュホールドを横切ったことを検出するようにさせる命令と、
前記プロセッサが、店のサービスエリア内にユーザがいることを決定するようにさせる命令と、
前記プロセッサが、店に関連した情報を、ユーザに関連したポータブル電子装置に通信するようにさせる命令と、
を含む、コンピュータ読み取り可能な記憶媒体。
【請求項9】
前記店に関連した情報は、
店の名前、
店が売り出す製品に関する情報、
店が売り出すサービスに関する情報、又は
店が提供する行事又は講習会に関する情報、
の少なくとも1つを含む、請求項8に記載のコンピュータ読み取り可能な記憶媒体。
【請求項10】
前記複数のインストラクションは、更に、
前記プロセッサが、店の従業員からの助けをユーザが望んでいることを指示する要求を前記ポータブル電子装置から受信するようにさせる命令と、
前記プロセッサが、ユーザを助けるのに最も適した従業員を決定するようにさせる命令と、
前記プロセッサが、ユーザが支援を要求することを指示するメッセージを従業員の従業員装置へ送信するようにさせる命令と、
を含む請求項8に記載のコンピュータ読み取り可能な記憶媒体。
【請求項11】
前記複数のインストラクションは、更に、
前記プロセッサが、従業員から従業員装置を経て確認を受信するようにさせる命令と、
前記プロセッサが、従業員がユーザを支援することをユーザに通知する別のメッセージを前記ポータブル電子装置へ送信するようにさせる命令と、
を含む請求項10に記載のコンピュータ読み取り可能な記憶媒体。
【請求項12】
プロセッサと、
前記プロセッサに結合された記憶装置と、
前記プロセッサに結合された位置センサと、
前記プロセッサに結合されたネットワークインターフェイスと、
を備えたポータブル電子装置であって、
前記プロセッサは、
前記位置センサを使用してポータブル電子装置の位置を決定し、
前記決定された位置に関連した精度値を決定し、
前記ポータブル電子装置の周りに前記精度値に等しい半径をもつ円形エリアを定義し、該円形エリアの中心に前記ポータブル電子装置がくるようにし、
前記円形エリアのいずれかの部分が、小売店に関連したサービスエリアと重畳するかどうか決定し、
前記円形エリアの一部分が前記サービスエリアの少なくとも一部分と重畳すると決定された場合には、店に関連したホストサーバーコンピュータから情報を受信し、当該情報は、店で売られている製品に関する情報、店で提供されるサービスに関する情報、及び店で提供される行事又は講習会に関する情報の少なくとも1つを含む、
ように構成されたポータブル電子装置。
【請求項13】
前記プロセッサは、更に、前記ポータブル電子装置に関連したディスプレイに情報を表示するように構成された、請求項12に記載のポータブル電子装置。
【請求項14】
前記プロセッサは、更に、
前記ポータブル電子装置のユーザが製品に伴う支援を必要とすることを指示する要求を前記ホストサーバーコンピュータへ送信し、
ユーザが支援を必要とする日時に関する情報を送信し、
前記日時について支援の約束がスケジュールされたという前記ホストサーバーコンピュータからの確認を受信する、
ように構成された、請求項12に記載のポータブル電子装置。
【請求項15】
前記プロセッサは、更に、前記約束の時期の前に前記約束に関する警告メッセージを受信するように構成された、請求項14に記載のポータブル電子装置。
【請求項16】
前記記憶装置に記憶されそして前記プロセッサに関連して機能するように構成された顧客サービスアプリケーションを更に備えた、請求項12に記載のポータブル電子装置。
【請求項17】
ポータブル電子装置が、
前記ポータブル電子装置の現在位置を決定する処理と、
前記ポータブル電子装置に関連した円形エリアを定義する処理であって、前記ポータブル電子装置がその円形エリアの中心に配置される当該処理と、
位置精度値を定義する処理であって、前記円形エリアの半径がその位置精度値に対応する当該処理と、
前記ポータブル電子装置が小売店のサービスエリア内にあるかどうかを検出する処理であって、前記サービスエリアは円形の形状であり、前記小売店はサービスエリアの中心に配置され、前記サービスエリアの範囲は予め決定されている当該処理と、
前記円形エリアの少なくとも一部分がサービスエリアの一部分に重畳するときに、前記小売店に関連したホストコンピュータと通信する処理と、を実行する方法。
【請求項18】
前記ホストコンピュータと通信する処理は、更に、
前記ポータブル電子装置に常駐する顧客サービスアプリケーションを、ユーザの介在なく、自動的に起動すること、
小売店で販売される製品、小売店によって提供されるサービス、又は小売店で行われる行事の少なくとも1つに関する情報を前記ホストコンピュータから受信すること、を含む請求項17に記載の方法。
【請求項19】
前記ホストコンピュータから情報を受信する処理と、
前記ポータブル電子装置に常駐する顧客サービスアプリケーションを経て情報を表示する処理と、を更に含む請求項17に記載の方法。
【請求項20】
前記ポータブル電子装置が小売店のサービスエリア内であるかどうか検出する前に、前記ポータブル電子装置のユーザからの入力に基づき顧客サービスアプリケーションを起動する処理を更に含む、請求項17に記載の方法。
【請求項21】
ポータブル電子装置が、
サービスプロバイダーに関連したホストコンピュータから、前記サービスプロバイダーにより提供される1つ以上のサービスに関する情報を受信する処理であって、前記情報は、サービスの形式、及びサービスの形式に対する次の利用可能時期を含む当該処理と、
前記ホストコンピュータへサービスの要求を通信する処理であって、前記要求は、前記ポータブル電子装置のユーザによりなされる選択に基づく当該処理と、
前記要求を受け入れることを表わす情報を前記ホストコンピュータから受信する処理であって、前記情報は、サービスに関連した列(キュー)におけるユーザの場所に関する情報を含む当該処理と、
サービス員がユーザを助ける準備ができたことを指示する第1メッセージを前記ホストコンピュータから受信する処理と、
ユーザがサービス員に会いたいことを指示する第2メッセージを前記ホストコンピュータへ送信する処理と、
サービス要員の名前及びサービス要員に合う場所を指示する第3メッセージを前記ホストコンピュータから受信する処理と、
を実行するサービス要求方法。
【請求項22】
前記サービスプロバイダーは1つ以上の製品を販売する小売店である、請求項21に記載の方法。
【請求項23】
前記方法は、前記ポータブル電子装置に常駐する顧客サービスアプリケーションを使用しながら遂行される、請求項21に記載の方法。
【請求項24】
前記第3メッセージはサービス員の写真を含む、請求項21に記載の方法。
【請求項25】
前記要求されたサービスは、製品の購入に伴う手助け、製品の技術的詳細に伴う手助け、又は製品に関連した行事に関する情報に伴う手助けの少なくとも1つを含む、請求項21に記載の方法。
【図1】
【図2】
【図3A】
【図3B】
【図4A】
【図4B】
【図5A】
【図5B】
【図6】
【図7A】
【図7B】
【図7C】
【図7D】
【図7E】
【図7F】
【図7G】
【図8A】
【図8B】
【図8C】
【図8D】
【図9A】
【図9B】
【図9C】
【図10】
【図11】
【図2】
【図3A】
【図3B】
【図4A】
【図4B】
【図5A】
【図5B】
【図6】
【図7A】
【図7B】
【図7C】
【図7D】
【図7E】
【図7F】
【図7G】
【図8A】
【図8B】
【図8C】
【図8D】
【図9A】
【図9B】
【図9C】
【図10】
【図11】
【公開番号】特開2012−243326(P2012−243326A)
【公開日】平成24年12月10日(2012.12.10)
【国際特許分類】
【外国語出願】
【出願番号】特願2012−128370(P2012−128370)
【出願日】平成24年5月18日(2012.5.18)
【出願人】(503260918)アップル インコーポレイテッド (568)
【公開日】平成24年12月10日(2012.12.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−128370(P2012−128370)
【出願日】平成24年5月18日(2012.5.18)
【出願人】(503260918)アップル インコーポレイテッド (568)
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