説明

マイクロアセンブリ用のソケット

【課題】 互いに結合して組立することが容易なマイクロコンポーネントを提供する。
【解決手段】複数のコンポーネントを結合し組立たマイクロアセンブリ100は、レセプタクル120,125とマイクロコネクタ110とからなる。レセプタクルは4本の脚部140と、アンカーパッド155と、アパーチャ150とからなり、脚部140は基板105と端部142で結合しもう一方の端部144は基板面に平行に移動できる片持ち梁であってマイクロコネクタの連結部材160の脚部170を受け入れこれを挟み込む。アンカーパッドはマイクロコネクタのアンカーアーム180のストッパとなる。アパーチャはマイクロコネクタの一部分を受け入れる。マイクロコネクタ110は脚部170を有する連結部材160を含み、連結部材は片持ち梁であってレセプタクルに挿入されるとレセプタクルの脚部140と係合し互いに弾性力で保持し合う。

【発明の詳細な説明】
【背景技術】
【0001】
統合されたマイクロ機械装置やマイクロ電子装置を含むマイクロ機械装置およびマイクロ電子装置(MEMs:micro−electro−mechanical devicesを含む)では驚くべき進歩がなされてきている。「マイクロコンポーネント」、「マイクロコネクタ」、「マイクロ装置」、および「マイクロアセンブリ」という用語は本明細書では総称的に使用され、マイクロ電子コンポーネント、マイクロ機械コンポーネント、MEMsコンポーネント、およびそれらのアセンブリを包含するものである。
【0002】
MEMsと他のマイクロコンポーネントとを結合してマイクロアセンブリを形成する多くの方法と構造が存在する。このような方法の1つは、「ピック・アンド・プレイス」としてしばしば言及される連続マイクロアセンブリで、マイクロコンポーネントが1つずつ連続的な方法で組み立てられる。例えば、2つのマイクロコンポーネントを結合することによって装置が形成される場合、グリッパー若しくは他の位置付け機構を使用して、前記2つのマイクロコンポーネントの1つをピックアップして、前記別のマイクロコンポーネントの望ましい位置に配置する。これらのピック・アンド・プレイス工程は、非常に容易に見えるが、アセンブリ時間、処理能力、および信頼性に影響するような障害が存在する。
【0003】
例えば、ピック・アンド・プレイス工程はしばしば、電動「グリッパー」を使用し、この電動グリッパーは統合若しくは外部電源から受け取るエネルギーに応えて、拡大および/または縮小するように構成されたエンドエフェクタを有する。しかしながら、構造的な脆弱さ、増加した実装の複雑さ、およびアクチュエータの移動による変動性から生じる不確実性のために、マイクロアセンブリ中のそのような電動グリッパーの使用の実践的な実用性が限定されている。
【発明を実施するための最良の形態】
【0004】
以下の開示は様々な実施形態の異なった機能を実施するために、多くの異なった実施形態若しく実施例を提供していることは理解されるべきである。本開示を単純化して、コンポーネントおよび配列の特定の実施例を以下に図示する。これらは、もちろん、単なる実施例であって限定することを目的としたものではない。また、本開示では参照番号および/または文字が前記様々な実施例で繰り返されることがある。この繰返しは、単純化と明快さのためであり、それ自体で、説明する前記様々な実施形態および/または構成間の関係を示すものではない。さらに、以下の説明において、第2の機能の一面若しくは上の第1の機能の形成は、第1および第2の機能が直接的な接触で形成される実施形態を含んでもよく、第1および第2の機能が直接的に接触しないように第1および第2の機能との間に介入する追加機能が形成される実施形態を含んでもよい。
【0005】
図1は、本開示の観点に従って構築されたマイクロアセンブリ100の1実施形態の部分を斜視図で示している。前記マイクロアセンブリ100は、レセプタクル120に組み立てられたマイクロコネクタ110を含む。未占有レセプタクル125の部分も示している。前記図示された実施形態では、電動グリッパー若しくその他のアクチュエータを使用せずに、前記マイクロコネクタ110が前記レセプタクル120に組み立てられている。
【0006】
前記マイクロコネクタ110および前記レセプタクル120は、約1000マイクロン未満の機能寸法を有するマイクロ電子機械システム(MEMS)コンポーネントでもよい。前記マイクロコネクタ110および前記レセプタクル120はまた、約10マイクロン未満の機能寸法を有するナノマイクロ電子機械システム(MEMS)コンポーネントでもよい。この仕様は、ここで説明する前記マイクロアセンブリの任意のマイクロコンポーネントに一般的に適用されてもよい。例えば、以下に説明する前記マイクロアセンブリ100およびその他は、約1000マイクロン未満の機能寸法を有するMEMSコンポーネントおよび/または約10マイクロン未満の機能寸法を有するMEMSコンポーネントを含んでもよい。
【0007】
前記レセプタクル120、125は、基板105に定義若しくは結合されており、それぞれがリテーナ130を含み、これは、少なくとも図示する前記実施形態では、2つの脚部140を含む。前記脚部140は1つの端部142で基板105に結合若しくは別の方法で付着されており、もう1つの端部144は前記基板105で自由に平行移動できる。前記端部144はテイパード表面146を有し、その間に前記マイクロコネクタ110の一部分を挿入すると、前記脚部140は互いから離れるように偏向する。前記レセプタクル120、125はまた、1若しくはそれ以上のアンカーパッド155と、前記マイクロコネクタ110の一部分を受け入れるように構成されているアパーチャ150とを有する。
【0008】
前記マイクロコネクタ110は偏向自在な連結部材160を含み、これには、少なくとも図示する前記実施形態では、2つの脚部170が含まれる。前記脚部170は、前記アパーチャ150内に適合するように構成されている事前係合位置を有する。前記アパーチャ150にいったん配向されると、前記脚部170は、互いから離れるように偏向し、対応する一対のレセプタクル脚部140(図1に示した配向のように)にそれぞれ係合および/または係合されるように構成されてもよい。1実施形態では、前記脚部170はテイパード表面175を含み、前記脚部170のこのような偏向を可能にする。前記マイクロコネクタ110はまた、1若しくはそれ以上のアンカーパッド155で止まる若しくは停止するように構成されている1若しくはそれ以上のアンカーアーム180を含む。
【0009】
図1を参照しながら、図2aおよび2bを参照すると、アセンブリの中間段階にある図1に示した前記マイクロアセンブリ100の斜視図が図示されている。図2aでは、前記マイクロコネクタ110は操作プローブ210によって保持されてきた。前記マイクロコネクタ110は、前記操作プローブ210が挿入された際に偏向するように構成されたコンプライアント・ハンドル220を含み、前記操作プローブ210は、1若しくはそれ以上の方向に平行移動することによって前記コンプライアント・ハンドル220に挿入されるのを許容する形状を有してもよい。前記コンプライアント・ハンドル220は、前記操作プローブ210の形に依って、互いから離れるように若しくは互いの方向に偏向するように構成された2若しくはそれ以上の部分を含んでもよい。
【0010】
前記マイクロコネクタ110を前記操作プローブ210に係合させた後は、必要に応じて、前記マイクロコネクタ110を前記レセプタクル120に整列するようにアセンブリ前に予め配向してもよい。このような配向には、前記基板105に対する平行移動および/または回転を含んでもよい。例えば、前記図示した実施形態では、まず前記操作プローブ210を使用して、前記レセプタクル120の構成に実質的に平行な構成から前記マイクロコネクタ110を取り除き、その後に、前記マイクロコネクタ110を基板105に対して約90度回転させて、前記レセプタクル120の上から前記マイクロコネクタ110を整列させてもよい。別の実施形態では、前記マイクロコネクタ110と前記レセプタクル120との実質的平行性は、前記操作プローブ210が前記マイクロコネクタ110を前記レセプタクル120に対して配向させる間も保持されてよい。
【0011】
図2bに示すように、前記マイクロコネクタ110と前記レセプタクル120が互いに接触するように、前記操作プローブ210を操作してもよい。上述のように、前記マイクロコネクタ110は、前記マイクロコネクタ・アンカーアーム180がレセプタクル・アンカーパッド155と接触する際に、前記レセプタクル120のアパーチャ150内に受け入れられるように構成されている脚部170を含んでもよい。その後に、前記操作プローブ210を前記レセプタクル120の方にさらに平行移動してもよく、このさらなる平行移動は、前記マイクロコネクタ脚部170と前記レセプタクル脚部140が互に係合することが許容されるまで、それぞれを外側に偏向させる。それから前記操作プローブ210を前記ハンドル220から外れるように平行移動し、それから前記基板105と実質的に平行にして、前記プローブ210を前記マイクロコネクタ110から取り除いてもよく、この場合、前記マイクロコネクタ110は前記レセプタクル120に組み立てられたままでもよい。
【0012】
図3では、本開示の観点に従って構築されたマイクロコネクタ300の1実施形態の斜視図を示している。1実施形態では、前記マイクロコネクタ300は図1、2aおよび2bで示した前記マイクロコネクタ110と実質的に同様である。
【0013】
前記マイクロコネクタ300は単結晶シリコン(SCS)レイヤーに定義されてもよく、場合により約25μmから約200μmまでの範囲の厚さを有する。前記SCSレイヤーは基板305の上に形成された犠牲レイヤーの上に配置されてもよく、また、前記犠牲レイヤーは酸化物および/またはその他の物質を有してもよく、約1μmから約30μmまでの範囲の厚さを有してもよい。1若しくはそれ以上の深層反応イオンエッチング(DRIE)工程および/またはその他の工程を使用して、前記SCSレイヤーから前記マイクロコネクタ300を定義してもよい。このような製造工程フローには、前記基板305またはそのハンドル部を通した裏面DRIEを含んでもよい。平面内の電気絶縁性は、前記SCSレイヤーに形成さている窒化物および/または他の電気的絶縁体で充填された溝によって達成されてもよい。
【0014】
製造後およびアセンブリ前に、前記マイクロコネクタ300は前記基板305から解除される。このような解除工程には、場合により49%HF液剤若しくはエッチング液化学反応を利用した前記犠牲レイヤーの湿エッチングを使用してもよい。前記マイクロコネクタ300に前記SCSレイヤーに定義されている係留310を含め、前記マイクロコネクタ300が前記解除工程中に前記基板305から完全に分離しないようにする。
【0015】
前記マイクロコネクタ300は、図2に示す前記プローブ210のような操作プローブに摩擦抵抗で係合するように構成されているハンドル320を含んでもよい。1実施形態では、前記ハンドル320は、前記操作プローブの挿入に反応して、お互いから偏向するように構成されている2若しくはそれ以上のコンプライアント脚部330を有するものとして前記SCSレイヤーに定義されている。従って、前記ハンドル320がコンプライアント・ハンドルであってもよい。前記脚部330は、前記脚部330が把握するように構成された前記操作プローブ先端または他の部分の幅に等しいか若しくは少なくとも僅かに短い距離だけ、互に分離されて形成されてもよい。1実施形態では、前記脚部330の間の距離は約25μmから約300μmまでの範囲でもよい。本開示の範囲によって制限されてはいないが、前記脚部330が約50μmから約500μmまでの範囲の長さを有してもよい。
【0016】
図示した実施形態でのように、前記脚部330(若しくは前記ハンドル320の恐らく1若しくはそれ以上の他の部分)はそれぞれ、第1の端部でマイクロコネクタ本体345に接続し、第2の端部で前記操作プローブを把握するように構成されたより幅広い部分350に接続しているより狭い部材340を含んでもよい。前記より狭い部材340は、それぞれ約5μmから約30μmまでの範囲の幅を有し、前記より幅広い部材350は、約10μmから約100μmまでの範囲の幅を有す。
【0017】
前記マイクロコネクタ300は、図示した実施形態でのように、少なくともその1つの第1の端部365が場合により前記本体345を通して前記ハンドルに連結している偏向自在な連結部材360を含んでもよい。前記接続部360は、前記ハンドル320から操作プローブが離脱するのに応じて、偏向してレセプタクルに係合するように構成された少なくとも1つの第2の端部367も含んでいる。前記1若しくはそれ以上の第2の端部367は、前記レセプタクルの縁部、表面若しくはバーブと係合、結合若しくは別の方法で接合するためのバーブ、フック、リップ、延長、タブおよび/またはその他の手段368(以降は集合的にバーブとして言及)を含んでもよい。前記1若しくはそれ以上の第2の端部367は、前記レセプタクルの縁部、表面若しくはバーブと係合、結合若しくは別の方法で接合するために、前記バーブ368に加えてまたはその代替として、肩部若しくはその他の接合方法369(以降、集合的に肩部として言及する)を含んでもよい。
【0018】
前記接続部360は、前記ハンドル320内部に保持されている位置から前記操作プローブが離れて平行移動するのに応じて、外側に偏向するためのテイパード表面370またはその他の手段を含んでもよい。前記接続部360は、前記マイクロコネクタ300が前記レセプタクルに固定された後に、前記操作プローブの除去を許容するアパーチャ362も含んでもよい。前記アパーチャ362の幅は、操作プローブ若しくはその先端とほぼ同じか若しくは若干広くてもよい。前記マイクロコネクタ300は、操作プローブが前記ハンドル320から前記アパーチャ362の方に平行移動するに連れて、レセプタクルに対して休止するように構成されているベアリング平面、肩部、若しくはその他のタイプの形状385まで伸びており、且つ前記本体345に連結若しくは統合されている、1若しくはそれ以上のアンカーアーム380を含んでもよい。
【0019】
上述のように、前記マイクロコネクタ300は、前記基板305から前記マイクロコネクタ300が不慮に解除されてしまうのを防ぐように構成されている係留310を含んでもよい。別のMEMS若しくはMEMSコンポーネントに前記マイクロコネクタ300をマイクロアセンブリするのに先立って、前記基板305から前記マイクロコネクタ300を解除するために前記係留310を切断してもよい。前記基板305からの前記マイクロコネクタ300のこのような係留切断は機械的でもよく、例えば、前記係留310が壊れるまで、前記基板305から離れるように前記マイクロコネクタ300を平行移動および/または回転させるか、或いはプローブ若しくはその他の物体で前記係留310を圧迫および/または切ってもよい。前記マイクロコネクタ300を電気的に係留切断してもよく、例えばオーム加熱で前記係留310が切れるまで前記係留310を通る電流を増加してもよい。前記係留310は約5μmから約30μmまでの範囲の幅を有してもよい。
【0020】
前記図示した実施形態には示していないが、前記マイクロコネクタ300がレセプタクルと完全に係合したときに、それを検知する手段を前記マイクロコネクタ300が含んでもよい。例えば、前記接合手段369に、前記レセプタクルのアンカーパッドを通っている回路を閉じる伝導性接触および/またはその他の手段を含んでもよい。1実施形態では、前記接続部360が同じように若しくは代替として前記レセプタクルを通っている回路を閉じるように構成され、それによって前記マイクロコネクタ300と前記レセプタクルの係合を指示してもよい。
【0021】
図4は、本開示の観点に従って構築されたレセプタクル400の1実施形態の斜視図を示している。1実施形態では、前記レセプタクル400は図1、2a、および2bで示した前記レセプタクル120に実質的に類似している。前記レセプタクル400は、図3で示した前記マイクロコネクタ300の組成および製造に実質的に類似している。1実施形態では、前記レセプタクル400と前記マイクロコネクタ300は共通基板405上の共通SCSレイヤーに、場合により同時に定義されている。
【0022】
前記レセプタクル400は、1、2若しくはそれ以上の偏向リテーナ410を含む。前記レテーナ410は、1、2若しくはそれ以上の脚部420を含む。前記脚部420はそれぞれ、前記基板405に連結した第1の端部425と、前記基板405で平行移動するように構成された第2の端部427とを含む。前記脚部420の前記第2の端部427の前記基板405での前記平行移動は、(図3に示した前記マイクロコネクタ300の前記第2の端部367のような)前記第2の端部427のテイパード表面428に対するマイクロコネクタの一部分の運行への反応であってもよい。各前記第2の端部427は、マイクロコネクタの端部、表面若しくはバーブと係合、結合若しくはその他の方法で接合するためのバーブ、フック、リップ、延長、タブおよび/またはその他の手段429(以降は、集合的にベーブとして言及)を含んでもよい。
【0023】
前記レセプタクル400は、そこに連結または統合された1若しくはそれ以上のアンカーパッド440も含んでもよい。前記アンカーパッド440は、操作プローブがマイクロコネクタ内部で前記レセプタクル400の方に平行移動する際に、マイクロコネクタの平行移動に抵抗するように(例えば運行「停止」を提供する)構成されてもよい。例えば、前記アンカーパッド440は、図3に示した前記アンカーアーム・形状385と接合するように構成されてもよい。
【0024】
前記レセプタクル400はまた、マイクロアセンブリ中にマイクロコネクタの一部分を受け入れるように構成されているアパーチャ450を含んでもよい。例えば、前記アパーチャ450は、図3に示されている前記マイクロコネクタ300の前記端部367を受け入れるようなサイズにしてもよい。従って、前記レセプタクル400へのマイクロコネクタの平行移動を前記アンカーパッド440が停止させるまで、前記マイクロコネクタを前記レセプタクル400の前記アパーチャ450に挿入すると、前記マイクロコネクタ内部の操作プローブが前記レセプタクル400の方にさらに平行移動して、前記リテーナ410を偏向させ、その後に前記マイクロコネクタと係合させる。
【0025】
図5は、本開示の観点に従ったマイクロアセンブリ中に使用される操作プローブ500の1実施形態を斜視図で示したものである。1実施形態では、前記操作プローブ500は、図2aおよび2bで示した前記操作プローブ210に実質的に類似している。前記操作プローブ500は図3で示した前記マイクロコネクタ300の組成および製造に実質的に類似している。1実施形態では、前記操作プローブ500および前記マイクロコネクタ300(場合により図4に示した前記レテーナ400と)は、共通基板上の共通SCSレイヤーに、場合により同時に定義されている。
【0026】
図示した実施形態では、前記操作プローブ500は本体部515から伸びている先端510を含む。前記先端510は、前記先端510若しくは前記マイクロコネクタの電動作動を必要とせずに、マイクロコネクタによって保持されるように構成されている。例えば、前記先端510が図3に図示されている前記ハンドル320に挿入されると、それによって前記ハンドルの部分を偏向させ、前記ハンドル320と前記先端510とが摩擦抵抗で係合するように構成されてもよい。
【0027】
前記操作プローブ500はまた、偏向センサー部520を含んでもよい。図示した実施形態では、前記本体515周辺からの短距離(例えば、約100マイクロン未満)を相殺する薄い部材で、前記先端510から前記本体515の末端に連結している。このようにして、前記先端519がマイクロコネクタに挿入されるとき、前記センサー部520は前記主体515の方に偏向する。例えば、マイクロコネクタの一部分は前記センサー部520を前記主体515の方に偏らせてもよい。従って、前記センサー部520と前記主体5151との接触は、電気回路を閉じるか若しくはその他の手段で、前記操作プローブ500と前記マイクロコネクタが係合するのに充分な距離だけ前記先端515が前記マイクロコネクタに挿入されたことを、マイクロアセンブリコントローラおよび/またはオペレータに指示する。前記操作プローブ500は、前記センサー部520が前記主体515と接触したのを感知するための、プローブパッド、ボンドパッドまたはその他の接触(以降は集合的に接触として言及する)530を含んでもよい。
【0028】
図6は、本開示の観点に従ったマイクロアセンブリ600の別の実施形態を斜視図で示している。前記マイクロアセンブリは、マイクロコネクタ610と1若しくはそれ以上のレセプタクル620と含む。前記マイクロコネクタ610は、図3で示した前記マイクロコネクタ300の組成と製造に実質的に類似している。しかし、前記マイクロコネクタ610は、図3の前記偏向自在な連結部材160にそれぞれ実質的に類似している複数の偏向自在な連結部材630を含む。各前記偏向自在な連結部材630は、レセプタクル620に係合するか係合されるように構成されてもよい。前記マイクロコネクタ610はまた、操作プローブに係合または係合されるように構成されている、1若しくはそれ以上のハンドル640を含んでもよい。しかしながら、前記図示の実施形態のように、前記マイクロコネクタ610はただ1つのハンドル640(若しくは、余分が必要とされる場合などには2つだけのハンドル640)を含んでもよい。即ち、対応する操作プローブ先端を前記レセプタクル620の方に平行移動させることによって、各前記偏向自在な連結部材630が作動されてもよいが、前記操作プローブ先端の全てがハンドル640によって係合されなくともよい。
【0029】
前記レセプタクル620はそれぞれ、図4に示す前記レセプタクル400に実質的に類似している。しかし、1実施形態では、前記レセプタクル620は単一合成レセプタクルとして形成されてもよい。
【0030】
前記マイクロコネクタ610と前記レセプタクル620のマイクロアセンブリ中に使用される前記操作プローブは、前記偏向自在な連結部材630の数に対応する複数の先端を有してもよい。それ以外では、このような操作プローブは図5で示した前記操作プローブ500に実質的に類似している。しかし、前記偏向自在な連結部材630の数より少ない先端を有する操作プローブがマイクロアセンブリ中に使用されてもよい。例えば、1つだけの先端を含んだ操作プローブが、複数の接続部630を有するマイクロコネクタ610のマイクロアセンブリ中に使用されてもよい。図6に図示されているような1実施形態では、前記ハンドル640を使用して、前記ハンドル640によって係合される単一の操作プローブ先端を有する前記マイクロコネクタ610を操作および配置するが、前記マイクロコネクタ610は4つの接続部630を含んでいる。一旦配置されると、前記単一プローブ先端を使用して、前記マイクロコネクタ610の前記接続部630の1つを前記レセプタクル620とを係合させるが、これは例えば、前記プローブ先端を前記ハンドル640から離して前記レセプタクル620の方に平行移動させることによって行う。この後、前記プローブ先端を前記残余の接続部630の1つに再配置させ、それから前記レセプタクル620の方に平行移動させて第2の接続部630を前記レセプタクル620と係合させる。この工程は、前記接続部630がそれぞれ前記レセプタクル620と係合するまで繰り返されてもよい。
【0031】
図7a-cは集合的に、本開示の観点に従ったマイクロアセンブリ700の別の実施形態を斜視図で示したものである。前記マイクロアセンブリ700は、基板705に実質的に平行に配向された2つのレセプタクル710と、前記基板705に実質的に直角に配向されている、前記レセプタクル710に組み立てられた2つのマイクロコネクタ720と、前記基板705に実質的に平行に配向された、前記マイクロコネクタ720に組み立てられたマイクロコネクタ730とを含む。
【0032】
それぞれの前記レセプタクル710は、図4に示した前記レセプタクル400に実質的に類似しており、それぞれの前記マイクロコネクタ720は図3に示した前記マイクロコネクタ300に実質的に類似している。しかし、前記マイクロコネクタ720はまた、図3に示した前記偏向自在な部材360および/または図4に示した前記リテーナ410に、それぞれ実質的に類似している偏向自在な部材725を含んでいる。例えば、前記部材725は、前記マイクロコネクタ730の一部分の受け入れと係合を許容するように外側に偏向するように構成されてもよい。前記部材725は前記マイクロコネクタ730から伸びている突起部739を係合するように構成されてもよい。別の実施形態では、前記マイクロコネクタ730は前記マイクロコネクタ720から伸びている突起部を係合するように構成されている偏向自在な部材を含んでもよい。前記マイクロコネクタ720は、図1、2aおよび2bに関して上述した前記方法に実質的に類似したマイクロアセンブリ方法によって、前記レセプタクル710に組み立てられてもよい。このようなマイクロアセンブリ中に使用される操作プローブ740は、より広い部材747とより狭い部材748を有するプローブ先端745を含んでもよい。
【0033】
前記マイクロコネクタ730は、図3に示した前記マイクロコネクタ300の組成と製造に実質的に類似している。前記図示した実施形態では、前記マイクロコネクタ730は、前記操作プローブ740の前記先端745を受容、係合および/または係合されるように構成されたハンドル735を含んでもよい。前記ハンドル735は、図3で示した前記ハンドル320に実質的に類似していてもよい。例えば、前記ハンドル735は、前記操作プローブ先端745の前記より広い部材747を受け入れ選択的に保持するように構成された偏向自在な部材737およびアパーチャ738を含んでもよい。従って、1実施形態では、前記先端745の前記より広い部材747は前記アパーチャ738の幅と等しいか若しくは少なくとも若干広く、また前記先端745の前記より狭い部材748の幅は前記アパーチャ738の幅と等しいか若しくは若干狭くてもよい。
【0034】
マイクロアセンブリ中は、前記ハンドル735と操作プローブ先端745は係合しており、図7aに示すように、前記操作プローブ740を平行移動、回転およびその他の方法で操作して、前以て予め組み立てられたマイクロコネクタ720に対して、前記マイクロコネクタ730を配向および整列してもよい。そして、前記操作プローブ740が前記基板705の方向にさらに平行移動されて、図7bに示すように、前記マイクロコネクタ730とマイクロコネクタ720が完全に係合し、前記操作プローブ先端745が前記マイクロコネクタ730の前記アパーチャ738の中にさらに移動してもよい。
【0035】
図7bに示すように、前記操作プローブ先端745の前記より広い部材747が前記マイクロコネクタ730で移動した後は、図7cに示すように、前記操作プローブ740を前記基板705に平行して実質的に平行移動して、前記マイクロコネクタのアパーチャ738のより広い部材を通して除去してもよい。
【0036】
このようにして、本開示はコンプライアント・ハンドルと偏向自在な連結部材とを含んだMEMSマイクロコネクタを紹介する。前記コンプライアント・ハンドルは、擦るようにして操作プローブに係合するように構成されている。前記偏向自在な連結部材は前記ハンドルに連結した第1の端部と、前記ハンドルからの前記操作プローブの離脱に応じて、偏向してレセプタクルに係合するように構成されている第2の端部とを含む。
【0037】
本開示はまた、基板と、前以て係合する配向でマイクロコネクタを受け入れるように構成された前記基板のアパーチャと、前記基板に定義された偏向リテーナとを含むMEMSマイクロコネクタ・レセプタクルを提供している。前記偏向リテーナは、前記マイクロコネクタの最初の偏向に応じて休止配向から偏向するように構成されており、また前記マイクロコネクタのさらなる偏向に応じて前記休止配向の方に戻ることによって前記マイクロコネクタと係合するようにも構成されている。
【0038】
MEMSマイクロアセンブリも本開示で提供されている。1実施形態では、前記マイクロアセンブリはレセプタクルとマイクロコネクタとを含む。前記レセプタクルはアパーチャと偏向リテーナを含む。前記マイクロコネクタは、操作プローブと擦れるように係合するように構成されたコンプライアント・ハンドルと、前記操作プローブが前記コンプライアント・ハンドルから離れるように平行移動するのに応じて偏向し、それによって前記レセプタクル偏向リテーナを偏向させて、前記偏向リテーナと前記偏向自在な連結部材が係合するように構成されている偏向自在な連結部材とを有する。
【0039】
本開示の観点に従ったMEMSマイクロアセンブリの別の実施形態は、実質的に同一平面上にある第1および第2のレセプタクルと、それぞれ前記第1および第2のレセプタクルに連結した実質的に平行な第1および第2のマイクロコネクタと、を含む。このような実施形態はまた、前記第1および第2のマイクロコネクタに組み立てられている、前記第1および第2のレセプタクルに実質的に平行な第3マイクロコネクタを含む。それぞれ前記第1および第2のレセプタクルへの前記第1および第2のマイクロコネクタのアセンブリ、および前記第3マイクロコネクタの前記第1および第2のマイクロコネクタへのアセンブリは、偏向自在な連結部材と偏向リテーナの係合によって達成されてもよい。
【0040】
本開示はまた、MEMSコンポーネントのアセンブリ方法を紹介する。1実施形態では、前記方法はマイクロコネクタを操作プローブに擦るように係合させる工程を含むが、そこでは、前記マイクロコネクタは偏向自在な連結部材を含む。前記マイクロコネクタは、前記接続部がレセプタクルに近接するように前記操作プローブを操作することによって配向され、そこでは前記レセプタクルはアパーチャを定義する偏向リテーナを含む。前記マイクロコネクタが前記レセプタクルに接触するまで前記操作プローブを平行移動させることによって、前記偏向自在な連結部材の一部分は前記アパーチャを通して平行移動される。前記偏向リテーナの偏向が減少することが許容され前記マイクロコネクタと前記レセプタクルが係合するようになるまで、前記操作プローブを前記マイクロコネクタ内部で前記レセプタクルの方に平行移動して、前記偏向自在な連結部材および前記偏向リテーナを偏向させる。
【0041】
MEMSマイクロアセンブリを製造する方法も、本開示で紹介する。1実施形態では、前記方法は、基板上に形成されているレイヤーからマイクロコネクタとレセプタクルを定義する工程と、前記マイクロコネクタと操作プローブを擦れるように係合させる工程と、前記操作プローブを操作して前記基板から前記レセプタクルの反対側に前記マイクロコネクタを配向する工程と、を含む。前記操作プローブを操作して、前記マイクロコネクタが前記レセプタクルに接触するまで、前記マイクロコネクタを前記レセプタクルの方に平行移動させる。前記操作プローブは前記マイクロコネクタ内部で前記レセプタクルの方に平行移動され、それによって前記マイクロコネクタと前記レセプタクルが係合する。
【0042】
図8aと8bは、本開示の観点に従ったマイクロアセンブリ800の別の実施形態の少なくとも一部分を斜視図で示したものである。前記マイクロアセンブリ800、または少なくともその図示された部分は、レセプタクル805とマイクロコネクタ810とを含む。前記マイクロコネクタ810の構築、材料、配列および/または作動は、この明細書で説明してきた、図1で示した前記マイクロコネクタ110のような他のマイクロコネクタに実質的に類似していてもよい。例えば、前記マイクロコネクタ810と前記マイクロコネクタ110との類似した特性の中には、前記マイクロコネクタ810が約1000マイクロン以上でない厚みを有してもよいことがある。1実施形態では、前記マイクロコネクタ810は約1000マイクロンの厚さを有している。
【0043】
前記レセプタクル805は、図1に示した前記レセプタクル120、図4に示した前記レセプタクル400、図6に示した前記レセプタクル620、および/または図7a−7cに示した前記レセプタクル710および/またはハンドル735のような、この明細書で説明したその他のレセプタクルに対して、構築、材料、配置および/または作動において実質的に類似していてもよい。例えば、図8aと8bに示した実施形態では、前記レセプタクル805は2つの脚部840を有するリテーナ830を含んでおり、前記リテーナ830および脚部840は、図1に示した前記リテーナ130および前記脚部140に実質的に類似している。また、前に説明したレセプタクルのように、前記レセプタクル805(若しくはその部分)は、厚さが約1000マイクロンである1実施形態のように、約1000マイクロン以上でないの厚さを有している。
【0044】
しかし、前記リテーナ830(および/または前記レセプタクル805の別の部分)はまた、2つの指845を含む。前記脚部840のように、前記指は実質的に細長いか若しくは細長い部分を含み、場合により幅よりも厚さがかなり大きく、また場合により長さが幅若しくは厚さよりも大きく、このため、前記マイクロコネクタ810の一部分と接触した場合に、前記指845は偏向を許容するのに充分な柔軟性を有する。図8aと8bに示すように、前記指845は集合的に前記脚部840に介在する。それだけではなく、それぞれの前記指845は、近接する1つの前記脚部840の内部形状に実質的に適合若しくは対応しているか、若しくは実質的に類似している、外部形状(若しくは基礎基板に対するフットプリント)を有してもよい。例えば、前記指845の1若しくはそれ以上の前記外部形状は、近接する1つの前記脚部840の内部形状からの実質的な一定距離だけ、放射状に内側に派生してもよい。さらには、前記脚部840のように、前記指845はお互いにミラーイメージであってもよい。
【0045】
前記指845は、脚部840が前記基板に連結している場所に近接した端部で、前記基板に連結若しくはその他の方法で付着しており、前記脚部840のように、前記指845のもう1つの端部847は前記基板で自由に平行移動できる。前記端部847は、テイパード表面846を有してもよく、その間に前記マイクロコネクタ810の一部分を挿入すると、前記指845がお互いから離れるように偏向するが、前記マイクロコネクタ810の挿入部分とは接触したままになる。
【0046】
図8aと8bに示した実施形態に類似した他の実施形態では、異なった数の脚部840および/または指845を使用してもよい。例えば、1実施形態では前記2つの脚部840に加えて1つだけの指845を使用してもよく、また別の実施形態では3つ若しくはそれ以上の指845を使用してもよい。いずれの場合も、前記指845は、上述の工程によって、場合により前記脚部840の形成と同時に、前記レセプタクル805に統合的に形成される。別の実施形態では、前記指845は、前記レセプタクル805に付着若しくは別の方法で連結する別個コンポーネントである。
【0047】
前記指845は、ある実施形態では、前記マイクロアセンブリ800の前記堅牢性および/または配置構造を改善する。例えば、前記指845が使用されない実施形態では、前記マイクロコネクタ810と前記レセプタクル805との間の接触は、2箇所だけでの点および/または線接触に制限される。しかし、1つまたはそれ以上の前記指845を使用する別の実施形態では、前記マイクロコネクタ810と前記レセプタクル805との間の接触は、3箇所以上での点および/または線接触を含み、これは前記マイクロコネクタ810と前記レセプタクル805との間の前記連結の前記堅牢性および/または配置構造を改善する。
【0048】
図8aと8bに示した実施形態はまた、前記マイクロコネクタ810が、少なくともある実施形態ではマイクロアセンブリ800の堅牢性および/または配置構造を改善する機能を含んでもよいことを実証している。例えば、図示された実施形態では、前記マイクロコネクタ810は、前記マイクロコネクタ810の脚部870の一部分から伸びている、実質的に長方形の隆起、肩部若しくは別の突起部872を含む。その他の点では、前記脚部870は、上述した他の実施形態の中では図1に示した前記脚部180に実質的に類似している。
【0049】
前記突起部872は、1若しくはそれ以上の前記指845が接触するようにより大きな区域を提供するように構成されてもよい。1実施形態では、前記突起部872は、前記マイクロコネクタ810と前記脚部840および/または指845との接触点間の距離を増大するように構成されてもよい。前記突起部872はまた、前記レセプタクル805の平な表面に対して水平的にも垂直的にも分離されている、前記マイクロコネクタ810と前記レセプタクル805との間の接触点を確立するように構成されてもよい。
【0050】
例えば、前記レセプタクル805は、前記マイクロコネクタ810と前記レセプタクル805との間の3つ若しくはそれ以上の接触点を確立するために、前記脚部840に加えて1若しくはそれ以上の前記指845を含んでもよく、前記接触点の1つはその他の2若しくはそれ以上の接触点より前記レセプタクル805の平らな表面805aから離れて配置されており、また少なくとも1つの接触点が前記脚部870の少なくとも2つの異なった表面若しくは縁部のそれぞれに配置されている(例えば、第1の接触場所899aは前記脚部870の1つの表面870aとであり、第2の接触場所899bは前記表面870aとではない)。
【0051】
図1、2a、2b、3および4に関して上記に説明したように、前記レセプタクル805への前記マイクロコネクタ810のアセンブリは、前記マイクロコネクタ810の端部の前記偏向を含むことができる(若しくは図1、2aおよび2bで示した前記脚部170のような、前記マイクロコネクタ810の脚部若しくは脚部の端部)。このような偏向は運動の第1の平面で生じおよび/または第1の平面を確立するが、これは、前記脚部840および/または前記指845が偏向する第2の平面に実質的に垂直であってもよい。例えば、前記レセプタクル805が基板上に若しくは基板から形成されている場合、前記マイクロコネクタ810の前記脚部は前記基板に実質的に垂直な第1の平面で偏向するが、前記レセプタクル805の前記脚部840および/または前記指845は前記基板に実質的に平行な第2の平面で偏向してもよい。アセンブリ後、前記脚部840および/または前記指845は前記マイクロコネクタ810の少なくとも3箇所で接触してもよく、また、前記第1の平面、第2の平面若しくは第1および第2の平面の両方に対して、これらの3つ若しくはそれ以上の接触箇所の1つが前記その他の接触箇所からの派生であるように、前記指845が構成されてもよい。
【0052】
上記の全てを考慮に入れて、本開示は、少なくともコンプライアント・ハンドルと偏向自在な連結部材の1つを含んだ機器を紹介する。前記コンプライアント・ハンドルは操作プローブに擦れるように係合するように構成されてもよい。前記偏向自在な連結部材は前記ハンドルに連結した第1の端部および、偏向してレセプタクルの少なくとも3箇所と接触することによって前記レセプタクルに係合する第2の端部を有する。前記コンプライアント・ハンドル、前記偏向自在な連結部材および前記レセプタクルの少なくとも1つは、約1000マイクロン未満の厚さを有してもよい。
【0053】
本開示はまた、コンポーネントとのアセンブリ中に偏向し、コンポーネントとのアセンブリ後にも前記コンポーネントと接触したままになるようにそれぞれ構成された少なくとも3つの偏向自在な部材を含んだ機器を紹介する。前記偏向自在な連結部材および前記コンポーネントの少なくとも1つは、約1000マイクロン以上ではない厚さを有してもよい。
【0054】
本開示で紹介した方法の実施形態には、第2の部材に対する第1の部材の滑り入れ工程を含み、第1の部材と第2の部材の少なくとも1つが複数の偏向自在な部材の1つである。このような方法はまた、前記複数の偏向自在な部材の少なくとも3つと、前記複数の偏向自在な部材の一部ではない前記第1および第2の部材の中の1つとの接触によって、第1および第2の部材の相対配向を保持する工程を含む。
【0055】
前述では、当業者が以下の詳細な説明をよりよく理解するためにいくつかの実施形態の機能を概略してきた。当業者は、ここで紹介した前記実施形態と同じ目的を実行および/または同じ利点を達成するために、その他の工程および構造を設計若しくは変更する基として本開示を容易に使用できることを充分に理解されたい。また、当業者はこのような等価な構築が本開示の精神と範囲から逸脱するものではなく、また本開示の精神と範囲を逸脱しない範囲で様々な変更、代用、および代替を行ってもよいことを理解されたい。
【図面の簡単な説明】
【0056】
本開示は、以下の詳細な説明を付随の図面と共に読むことにより理解が最も深まる。本業界の標準的技法にしたがって、様々な機能は縮尺どおりに図示されていないことは強調しておく。実際、様々な機能の寸法は、説明を明確にするために任意に増やしたり減らしたりされている。
【図1】図1は、本開示の観点に従った、マイクロアセンブリの1実施形態の一部分を斜視図で示したものである。
【図2a】図2aと2bは、本開示の観点に従った、マイクロアセンブリの1実施形態の中間段階を斜視図で示したものである。
【図2b】図2aと2bは、本開示の観点に従った、マイクロアセンブリの1実施形態の中間段階を斜視図で示したものである。
【図3】図3は、本開示の観点に従った、マイクロコネクタの1実施形態を斜視図で示したものである。
【図4】図4は、本開示の観点に従った、マイクロコネクタ・レセプタクルの1実施形態を斜視図で示したものである。
【図5】図5は、本開示の観点に従った、操作プローブの1実施形態を斜視図で示したものである。
【図6】図6は、本開示の観点に従った、マイクロアセンブリの別の実施形態を斜視図で示したものである。
【図7a】図7a〜cは、本開示の観点に従った、アセンブリの中間段階にあるマイクロアセンブリの別の実施形態を斜視図で示したものである。
【図7b】図7a〜cは、本開示の観点に従った、アセンブリの中間段階にあるマイクロアセンブリの別の実施形態を斜視図で示したものである。
【図7c】図7a〜cは、本開示の観点に従った、アセンブリの中間段階にあるマイクロアセンブリの別の実施形態を斜視図で示したものである。
【図8a】図8aと8bは、本開示の観点に従った、マイクロアセンブリの一部分の別の実施形態を斜視図で示したものである。
【図8b】図8aと8bは、本開示の観点に従った、マイクロアセンブリの一部分の別の実施形態を斜視図で示したものである。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
機器であって、
操作プローブと摩擦抵抗で係合するように構成されたコンプライアント・ハンドルと、
前記ハンドルに結合した第1の端部と、偏向するように構成された第2の端部とを有する偏向自在な連結部材であって、これによりレセプタクルの少なくとも3箇所に接触することにより前記レセプタクルと係合するものである、偏向自在な連結部材とを有し、
前記コンプライアント・ハンドル、前記偏向自在な連結部材、および前記レセプタクルのうち少なくとも1つは約1000マイクロン未満の厚さを有するものである、機器。
【請求項2】
請求項1の機器において、前記少なくとも3箇所は少なくとも4箇所である。
【請求項3】
請求項1の機器において、前記偏向自在な連結部材および前記レセプタクルの少なくとも1つは、前記少なくとも3箇所の1つにそれぞれ対応する3つの細長い偏向自在な部材を含むものである。
【請求項4】
請求項3の機器において、前記少なくとも3つの細長い偏向自在な部材の少なくとも2つはそれぞれバーブを含むものである。
【請求項5】
請求項3の機器において、
前記偏向自在な連結部材の前記第2の端部は第1の平面で偏向し、
前記レセプタクルは前記少なくとも3つの細長い偏向自在な連結部材を含み、
前記少なくとも3つの細長い偏向自在な連結部材はそれぞれ第2の平面で偏向し、
前記少なくとも3箇所は、第1、第2、および第3の箇所を含み、
前記第1の箇所は、前記第1および第2の平面のそれぞれに対して、前記第2および第3箇所から離れるものである。
【請求項6】
請求項5の機器において、前記第2の平面は実質的に前記第1の平面に垂直である。
【請求項7】
機器であって、
少なくとも3つの偏向自在な部材であって、それぞれは、
コンポーネントとのアセンブリ中に偏向し、
前記コンポーネントとのアセンブリ後、前記コンポーネントと接触を保持するものである、少なくとも3つの偏向自在な部材を有し、
前記偏向自在な部材と前記コンポーネントの少なくとも1つは、約1000マイクロン以上の厚さを有さないものである、機器。
【請求項8】
請求項7の機器において、前記少なくとも3つの偏向自在な部材のそれぞれは、幅より長さと厚さが実質的に大きい細長い部材である。
【請求項9】
請求項7の機器において、前記少なくとも3つの偏向自在な部材は、少なくとも4つの偏向自在な部材を含むものである。
【請求項10】
請求項7の機器において、前記少なくとも3つの偏向自在な部材は、2つの第1の偏向自在な部材と2つの第2の偏向自在な部材とを含み、前記第2の偏向自在な部材は前記2つの第1の偏向自在な部材に集合的に介在するものである。
【請求項11】
請求項10の機器において、前記2つの第1の偏向自在な部材は第1のミラーイメージを形成し、前記2つの第2の偏向自在な部材が第2のミラーイメージを形成するものでる。
【請求項12】
請求項10の機器において、前記2つの第2の偏向自在な部材のそれぞれは、前記2つの第1の偏向自在な部材に対応する1つの内部形状に実質的に適合する外部形状を有するものである。
【請求項13】
請求項10の機器において、前記コンポーネントとのアセンブリ後、前記2つの第1の偏向自在な部材は、
前記コンポーネントの第1の表面と、
前記第1の表面の縁部と
のうち少なくとも1つと接触するものである。
【請求項14】
請求項13の機器において、前記コンポーネントとのアセンブリ後、前記2つの第2の偏向自在な部材は、
前記コンポーネントの第2の表面と、
前記第2の表面の縁部と
のうち少なくとも1つと接触するものである。
【請求項15】
請求項14の機器において、前記第1および第2の表面は共有の縁部を有しないものである。
【請求項16】
請求項14の機器において、前記第1および第2の表面は前記コンポーネントの実質的に反対側に位置しているものである。
【請求項17】
請求項7の機器であって、この機器は、さらに、
前記コンポーネントを有するものである。
【請求項18】
請求項7の機器において、前記少なくとも3つの偏向自在な部材はレセプタクルを形成し、前記レセプタクルは複数のレセプタクルの1つであり、前記機器はそれぞれが前記複数のレセプタクルの対応する1つを含む複数の機器の1つである。
【請求項19】
方法であって、
第1の部材を第2の部材に対して嵌挿する工程であって、前記第1および第2の部材の少なくとも1つは複数の偏向自在な部材の1つである、嵌挿する工程と、
前記複数の偏向自在な部材の少なくとも3つと、前記複数の偏向自在な部材の部分ではない前記第1および第2の部材の1つとを接触させて、前記第1および第2の部材の相対配向を保持する工程とを有し、
約1000マイクロン以上でない機能寸法は、
前記第1の部材と、
前記第2の部材と、
前記複数の偏向自在な部材の1つと
から成る群から選択された少なくとも1つの部材の特性である、
方法。
【請求項20】
請求項19の方法において、前記特性機能寸法は約10マイクロン未満である。

【図1】
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【図2a】
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【図2b】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7a】
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【図7b】
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【図7c】
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【図8a】
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【図8b】
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【公開番号】特開2006−272544(P2006−272544A)
【公開日】平成18年10月12日(2006.10.12)
【国際特許分類】
【外国語出願】
【出願番号】特願2006−62097(P2006−62097)
【出願日】平成18年3月8日(2006.3.8)
【出願人】(504464210)ザイベックス コーポレーション (4)