説明

マストおよびグラップルの制御を移動を許可する許可判定方法および装置

【課題】マストおよびグラップルの許容制御のための方法および装置を提供すること。
【解決手段】沸騰水型原子炉(BWR)に使用される、燃料集合体、単一案内羽根および二重案内羽根を備えた原子炉燃料コンポーネントを移動させるために使用されるマスト(70)および燃料グラップル(72)の許容制御のための方法および装置である。許容制御システムは、原子炉コンポーネントをピックアップし、かつ、ドロップオフするためのマストの位置(プラント座標)、原子炉コンポーネントの移動シーケンス、マストおよび燃料グラップルの配向(角回転)、グラップルの上昇および下降ならびに燃料グラップルの開閉の制御を補助することによって原子炉コンポーネントの移動に関連するヒューマンエラーの機会を少なくする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
例示としての実施形態は、一般に、マストの三次元移動を制御するための方法および装置に関する。より具体的には、例示実施形態は、原子炉コンポーネントの二次元位置(すなわちプラント座標)、それらの高さおよびそれらの配向(すなわち回転角)が原子炉技術者の命令に対応していることを保証する点において、原子炉コンポーネントの移動の制御に関する。例示実施形態は、さらに、原子炉の燃料交換または初期スタートアップの間、ピックアップされるべき或いはドロップオフされるべき原子炉コンポーネントが、プラント座標および配向の観点で、原子炉技術者の移動シートと一致することを可能にする制御に関する。
【背景技術】
【0002】
沸騰水型原子炉(BWR)の場合、燃料集合体および案内羽根(単一羽根または二重羽根)などの原子炉コンポーネントの配向は、様々な理由で重要である。原子炉を運転している間、炉心の物理学に適した方向に燃料集合体を配向しなければならない。保全および試験の間は、単一案内羽根および二重案内羽根を、制御棒が垂直位置に維持されて、検査のためのアクセスが可能となるように配向することができる。
【0003】
燃料集合体および単一案内羽根は、それらが炉心または使用済み燃料プール内へ下されると、4つの配向を有することができる(それぞれ90°の回転角増分で)。燃料集合体の配向以外の他の重要な考察事項は、チャネルファスナの位置であろう。燃料集合体は、燃料電池のクオードラントの中に配置することができ、チャネルファスナは、燃料電池の中心に面していなければならない。また、単一案内羽根も、単一案内羽根を電池内に配置した後、単一案内羽根に制御棒を垂直位置に有効に保持させるためには、その側面のボタンを制御棒に対向させなければならないため、同じく配向考察事項を有している。二重案内羽根の場合、炉心で実施される保全または試験によっては、2方向にしか装荷することができない。
【0004】
原子炉コンポーネントの誤配向は、原子炉の運転における潜在的な時間消費および費用のかかる問題の原因になることがある。米国のほとんどの核プラントは、誤った配向が炉心に存在している場合、燃料集合体のその誤った配向を燃料取扱いの誤りとして類別している。燃料取扱いの誤りは、クリティカルパスタイムで実益150万ドルの費用がかかることがある。従来、原子炉コンポーネントをプラント移動シートに従って確実に再配置し、かつ、配向するための燃料集合体配向の責任は、燃料ムーバと呼ばれている人間オペレータおよび燃料交換プラットホーム上に配置されたスポッタが負っている。第2、第3の検証者がいたとしても原子炉コンポーネントが誤った配向で設置される可能性があり、そのためにプラント停止時間が発生し、さらには重大な原子炉故障、潜在的な事故および原子力規制委員会(NRC)による罰金および調査を受けることになる原因になっている。
【特許文献1】米国特許第4,713,212号公報
【特許文献2】米国特許第5,369,676号公報
【特許文献3】米国特許第4,427,623号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
沸騰水型原子炉には、プラント燃料交換およびプラント初期スタートアップの間、原子炉コンポーネント(燃料集合体および単一/二重案内羽根)を移動させる必要がある。これらのコンポーネントの移動は、原子炉の炉心と使用済み燃料プールの間で生じる。従来、プラント燃料交換の間、燃料集合体の1/3が新しい燃料集合体に置き換えられ、残りの2/3は原子炉の炉心に再配置されている。初期プラントスタートアップの間、原子炉の炉心全体に燃料集合体が充填される。燃料交換のシナリオであれ、あるいは初期スタートアップのシナリオであれ、原子炉コンポーネントの重大な移動は、場合によっては燃料集合体として生じ、原子炉の炉心と使用済み燃料プールを接続することができる一杯になった「キャトルシュート」を通って移動している間に案内羽根がピックアップおよびドロップオフされる。マストおよびグラップルの位置または配向が適切ではない場合、許容制御システムによって原子炉コンポーネントの物理的な抽出または挿入の防止が促進される。また、許容制御システムは、誤って配置された、あるいは誤って配向されたコンポーネントの識別を人間の検証に頼っている場合とは異なり、ユーザまたはオペレータにエラーメッセージを提供することができる。
【課題を解決するための手段】
【0006】
原子炉コンポーネントを移動させ、かつ、それらを適切な配向に回転させるために、末端にグラップルを備えた入れ子式マストが提供される。例示実施形態は、グラップルの位置(90°増分すなわち4つの特定の「配向」における位置)をモニタするための近接スイッチを使用したマスト配向装置を備えている。米国における核原子炉産業では、これらの4つの配向は、配向1、2、3および4と呼ばれることがある(外国のプラントでは、それらは、場合によっては0、1、2および3と呼ばれている)。あるいは、左より、最も左側、右よりおよび最も右側としてこれらの配向を呼ぶことも可能である。許容制御システムは、マストおよびグラップルが位置している「配向」(1、2、3または4)を示すマスト配向信号を提供する。このマスト配向信号は、PLC(プログラム可能論理コントローラ)キャビネットにリレーバックすることができる。PLCに対する他の入力には、マストのプラント座標(x軸の位置およびy軸の位置)を含むことができる。また、PLCは、グラップルの配向およびマストの位置を工業用計算機、パーソナルコンピュータ(PC)、オペレータタッチスクリーン、あるいは本明細書の以下の部分を通して総称的に「コンピュータ」として記述されている他のこのようなユーザインタフェースに提供することができる。別法としては、PLCをバイパスして直接コンピュータに配向情報および位置情報を提供することも可能である。コンピュータは、場合によってはたとえば燃料交換プラットホーム上に位置しているユーザに、配向および位置などのユーザインタフェース情報を提供することができる。PLCおよび/またはコンピュータは、原子炉コンポーネントの移動に関するユーザ入力を提供することができる。このような入力は、擬似手動モードすなわち半自動モードで断片的に入力することができ、あるいは別法として、より多くを自動モードでコンピュータ/PLCを動作させることができるよう、コンポーネントの移動に関する入力データ(ピックアップ位置、ドロップオフ位置およびコンポーネントの配向ならびにコンポーネント移動のシーケンス)を予めプログラムすることも可能である。
【0007】
コンピュータは、原子炉コンポーネントの移動に関するユーザインタフェースを提供することができ、このユーザインタフェースは、プラント全体にわたるx軸位置およびy軸位置におけるマストの移動を制御しているPLCに中継することができる。また、PLCは、マストの入れ子式の性質を制御することによってグラップルのz軸移動を制御することができる。PLCは、グラップルおよびマストの配向(回転)を調査し、次に、原子炉の炉心または使用済み燃料プール内へのマストのz軸移動を禁止することができる。
【0008】
例示実施形態の以上のおよび他の特徴ならびに利点は、添付の図面を参照して行う例示実施形態についての詳細な説明からより明らかになるであろう。添付の図面は、例示実施形態を示すことを意図したものであり、意図されている特許請求の範囲を制限するものとして解釈してはならない。添付の図面は、明確に言及されていない限り、スケール通りに描かれているものと見なしてはならない。
【発明を実施するための最良の形態】
【0009】
本明細書においては、詳細な例示実施形態が開示されている。しかしながら、本明細書において開示されている特定の構造的および機能的詳細は、単に例示実施形態を説明するための代表的なものにすぎない。しかしながら、例示実施形態は多くの代替形態で具体化することができ、したがって本明細書において示されている実施形態のみに限定されるものとして解釈してはならない。
【0010】
したがって、例示実施形態には様々な修正および代替形態が可能であるが、それらの実施形態を一例として図面に示し、かつ、本明細書において詳細に説明する。しかしながら、例示実施形態を開示されている特定の形態に限定してはならないが、それとは逆に、例示実施形態には、例示実施形態の範囲の範疇であるあらゆる修正、等価物および代替形態が包含されていることを理解されたい。同様の番号は、すべての図面の説明を通して同様の構成要素を表している。
【0011】
本明細書においては、第1の、第2のなどの用語を使用して様々な構成要素が記述されているが、これらの構成要素は、これらの用語によって何ら制限されないことは理解されよう。これらの用語は、構成要素を互いに区別するために使用されているにすぎない。たとえば、例示実施形態の範囲を逸脱することなく、第1の構成要素に第2の構成要素という用語を使用することができ、また、同様に第2の構成要素に第1の構成要素という用語を使用することができる。本明細書において使用されているように、「および/または」という用語には、挙げられている複数の関連用語のうちの1つまたは複数の用語の任意の組合せおよびあらゆる組合せが含まれている。
【0012】
ある構成要素が、他の構成要素に「接続され」ている、または他の構成要素に「結合され」ている、という表現で参照されている場合、それは、ある構成要素を他の構成要素に直接接続または結合することができ、あるいは介在する構成要素が存在していてもよいことを意味していることは理解されよう。それに対して、ある構成要素が、他の構成要素に「直接接続され」ている、または他の構成要素に「直接結合され」ている、という表現で参照されている場合、それは、介在する構成要素が存在していないことを意味している。構成要素間の関係を説明するために使用されている他の語(たとえば「〜の間」に対する「〜の直接の間」、「隣接する」に対する「直接隣接する」等々)についても同じ様に解釈されたい。
【0013】
本明細書において使用されている専門用語は、特定の実施形態を説明するためのものにすぎず、例示実施形態を制限することは意図されていない。本明細書において使用されているように、単数形の表現には、単数形であることをコンテキストが明確に示していない限り、同じく複数形の意味合いを含むべく意図されている。また、「備えた」、「備えている」、「含む」および/または「含んでいる」という用語が本明細書において使用されている場合、それは、言及されている特徴、完全体、ステップ、操作、構成要素および/またはコンポーネントの存在を特定したものであるが、1つまたは複数の他の特徴、完全体、ステップ、操作、構成要素、コンポーネントおよび/またはそれらのグループの存在または追加を排他するものではないことは理解されよう。
【0014】
また、いくつかの代替実施態様では、言及されている機能/行為は、図に示されている順序以外の順序で実施される場合があることに留意されたい。たとえば、連続して示されている2つの図は、実際、含まれている機能/行為によっては、実質的に同時に実行することができ、あるいは場合によっては逆の順序で実行することも可能である。
【0015】
図1を参照すると、原子炉炉心105は、燃料電池102のクオードラントの1つに配置された個別燃料集合体すなわち束104から構成することができる。燃料電池102の形状は、一般的には正方形であり、炉心105の全体的なマトリックス様の外観に寄与している。燃料電池は、図1ないし6に示されているように、プラント燃料交換電力供給停止中に、燃料電池の4つの燃料集合体の各々を最初に除去することによって交換される。
【0016】
図2を参照すると、典型的なプラント燃料交換電力供給停止中に、燃料集合体104のうちの1つが除去され、一時的空燃料電池クオードラント110が残される。
【0017】
図3を参照すると、共通の実践手段として、最初に燃料電池クオードラント110から燃料集合体104を除去し、次に、その対角線上の反対側に位置している燃料集合体104を除去して、対角線上の反対側に位置する空燃料電池クオードラント112を残すことによって燃料電池全体が除去され、次に、それらが交換される。
【0018】
図4を参照すると、次に、空クオードラント110および112の近傍に位置している燃料電池クオードラント115および117に残されている燃料集合体104を確実に支持し、それらが垂直位置を維持するよう、燃料電池の互いに対角線上に位置している空領域110および112に二重案内羽根114を配置することができる。
【0019】
図5を参照すると、もう1つの燃料集合体104を除去し、燃料電池102のもう1つの空クオードラント117を残すことができる。
【0020】
図6を参照すると、燃料電池102の最後の燃料集合体104を除去し、空クオードラント115を残すことができる。以上により、すべてのクオードラント110、112、115および117が空になった燃料電池102を検査し、かつ/または後で燃料交換することができるようになる(燃料電池102に新しい燃料集合体104を配置するか、あるいは一部使用済み燃料集合体を炉心の他の領域から燃料電池102へ移動させることによって)。
【0021】
図7を参照すると、本発明の一実施形態によれば、従来の入れ子式マスト70および燃料グラップル72にマスト配向装置71を装備することができる。図には示されていないが、従来のマストおよびグラップルは、通常、マストの回転を手動で操作するための電動機駆動ブリッジ(マストのx軸移動のためのもの)およびトロリー(y軸移動のためのもの)と、マストの高さを変える(z軸移動)ための、燃料グラップルの開閉が空気圧で制御される電動機駆動ホイスティングケーブルと、マストを特定のプラント座標に位置決めする(ブリッジおよびトロリーを介して)べくプログラムすることができるコントローラと、マストの位置(座標)および高さ、また、グラップルの開/閉位置をユーザに知らせる表示スクリーンまたはグラフィカルユーザインタフェースとを備えている。マスト配向装置71は、マストおよびグラップルを従来の方法で手動で回転させる際に、それらの配向(回転角)をモニタし、かつ、表示することができる。一実施形態では、90°の増分でこのような配向を割り当てることができる。たとえば、0°、90°、180°または270°になるように割り当てられた位置にマストおよびグラップルを配置することができる。従来の方法で電動機駆動ブリッジおよびトロリーならびにブリッジ/トロリーに結合された従来のコントローラを動作させ、マストをコンポーネントのピックアップ位置またはドロップオフ位置に位置決めすることも可能であるが、例示実施形態によれば、自動モードまたは半自動モード(図10および11に示されている)のいずれかでマストの移動が制御され、グラフィカルユーザインタフェースおよびPLC(図9の156および151)によってマストの位置および他の制御コンポーネントの移動が表示される。マストおよびグラップルの位置(プラント座標)は、従来通りブリッジおよびトロリーの位置に基づいて較正され、また、この位置をPLC、コンピュータ、コントローラ、または許容制御システムの一部としてマストおよびグラップルの位置を制御する他のこのような手段に送信することができるため、マストおよびグラップルの位置の検知は、従来の手段によって達成することができる。許容制御システムは、PLC(図9の151)を介して電動機駆動ホイスティングを制御することができるが、例示実施形態によれば、ユーザは、グラフィカルユーザインタフェース(図9の156)上で燃料グラップルの高さを観察することができる。許容制御システムは、PLC(図9の151)を介して、空気圧による燃料グラップルの開閉を制御することができるが、例示実施形態によれば、ユーザは、グラフィカルユーザインタフェース(図9の156)上でグラップルの開状態または閉状態を観察することができる。許容制御システムは、マストおよびグラップルが要求されたプラント位置、高さおよび配向ではない限り、グラップルの位置の変更(開から閉への変更または閉から開への変更のいずれか)を禁止することができる。従来の表示スクリーンまたはグラフィカルユーザインタフェース(図9の156)を許容制御システムと共に使用することができ、例示実施形態は、マストの物理的な位置(座標)、燃料グラップルの高さ、燃料グラップルの開状態または閉状態およびマストの配向に関する情報をユーザに提供する。
【0022】
マスト配向装置71は、ジンバル軸受74を支持しているトロリー取付けプレート78を備えることができる。ジンバル軸受74は、ジンバル軸受74の頂部で自由に回転することができるジンバルプレート76を支持している。配向を調整するためにマスト70およびグラップル72を回転軸73の周りに回転させると、トロリー取付けプレート78およびジンバル軸受74は、ほぼ静止した状態を維持し、グラップル72の配向を鏡映するためにジンバルプレート76の少なくとも一部がマスト70およびグラップル72と共に回転する。ジンバルプレート76の回転と共に回転するよう、ジンバルプレート76の頂部にカム(すなわちターゲット)80を配置することができる。トロリー取付けプレート78の上、あるいはジンバルプレート76の周囲に沿って、近接スイッチ82を配置することができる。カム80がジンバルプレート76の頂部で回転すると、近接スイッチ82によってカム80の位置がモニタされる。近接スイッチ82には、任意のタイプの近接スイッチ/センサ、リミットスイッチ、リードスイッチ、またはカム80の相対位置を検知することができる類似したタイプのデバイスを使用することができる。近接スイッチ82は、複数の近接スイッチ82が使用される場合に、これらのスイッチが、任意の所与の時間においてカム80に最も近いスイッチ82を認識することができるよう、バイアスをかけることができる。
【0023】
図8を参照すると、マスト配向装置71の上面図は、トロリー取付けプレート78がジンバルプレート外部レース76bを支持していることを示している。このジンバルプレート外部レース76bは、ジンバルプレート内部レース76aを支持している。カム80は、ジンバルプレート内部レース76aに貼り付けられている。カム80およびジンバルプレート内部レース76aは、マスト70およびグラップル72(図7)の回転を鏡映し、一方、ジンバルプレート外部レース76bは、マスト70およびグラップル72(図7)の回転に対してほぼ静止した状態を維持することができる。近接スイッチ82は、ジンバルプレート内部レース76aおよびカム80がトロリー取付けプレート78およびジンバルプレート外部レース76bに対して回転する際に、これらの近接スイッチ82がカム80の位置を検出することができるよう、ジンバルプレート外部レース76bの周囲に沿って配置することができる。
【0024】
図9を参照すると、従来のマスト70およびグラップル72は、マスト配向装置71を装備することができる。炉心技術者などのユーザ154は、燃料交換プラットホーム158からマスト70およびグラップル72の動作を観察することができる。マスト配向装置71は、PLC(プログラム可能論理コントローラ)キャビネット151に送信することができるマスト配向信号200を生成することができ、PLC151は、マスト70の物理的な位置またはグラップル72の高さなどの他の情報と共にこの配向信号200を受け取る。PLC151は、次に、工業用計算機、タッチスクリーンまたはパーソナルコンピュータ(コンピュータ)156などのユーザインタフェースディスプレイに向けて位置/配向信号202を生成することができる。このコンピュータ156により、ユーザ154は、マスト70の位置(物理座標)、グラップル72の高さ(マスト70が入れ子式にはまり込み、収縮する際の高さ)、およびグラップル72が回転軸73の周りを回転する際のグラップル72の配向(回転角)を観察することができる。このコンピュータ156により、ユーザは、原子炉コンポーネントを移動させる前または原子炉コンポーネントが移動している間のいずれかに、原子炉コンポーネントのピックアップ座標150およびドロップオフ座標152を入力することができる。
【0025】
コンピュータ156は、PLC151に送信することができる、マスト70およびグラップル72の所望の移動を表す制御信号204を生成することができる。PLC151は、次に、マスト70およびグラップル72の電動機(明確には示されていない)に送信することができる、マスト70のx軸移動、y軸移動およびz軸移動を制御し、かつ、グラップル72の開位置および閉位置を制御するためのマスト制御信号208を生成することができる。
【0026】
コンピュータ156は、コンピュータプログラムを介して、自動モード、半自動モードまたは手動モードでマストの位置を制御し、また、燃料グラップルの開/閉および高さに対する許容として作用するようにプログラムすることができる。図10は、自動タイプのモードに関する一例示実施形態を示したものである。図10を参照すると、ステップS2でユーザがタッチスクリーン上またはコンピュータ上で手動でAUTOMATICモードを選択し、マストを事前プログラム済みピックアップ座標へ移動させるS4ことにより、許容制御システムコンピュータプログラムを使用してマスト/グラップルを制御することができる。AUTOMATICモードでは、ステップS2でユーザがAUTOMATICモードを選択する前に、すべての原子炉コンポーネントのピックアップ座標およびドロップオフ座標を予めコンピュータ156またはPLC151(図9に示されている)にプログラムすることができることを理解されたい。ピックアップ座標およびドロップオフ座標ならびにコンポーネントの配向は、プラント燃料交換中またはスタートアップ中における原子炉コンポーネントの移動を記述するために従来から使用されている移動シートと一致させることができる。事前プログラム済みピックアップ情報およびドロップオフ情報は、コンポーネントを移動させることができる事前プログラム済み順序が存在するよう、これらの移動の順序付けを含むことができることを理解されたい。
【0027】
グラップルが炉心の頂部ガイドの上方または使用済み燃料ラックの頂部の上方のユーザプログラム可能高さ(たとえば6インチ)への移動が許容される前にマストが原子炉コンポーネントの上方の位置へ移動すると、許容制御システムは、ステップS24で、実際のマストおよびグラップルの座標および配向と要求された座標および配向が一致していることを検証する。マスト/グラップルの座標/配向が適切ではない場合、許容制御システムは、ステップS28でグラップルの降下を禁止し、また、ステップS28でエラー信号を提供し、マスト/グラップルが所定の位置から外れている可能性があることをユーザに知らせる。ステップS26でマスト/グラップルの位置/配向が適切である場合、許容制御システムは、ステップS6で、ピックアップのためにグラップルを原子炉コンポーネントの高さまで手動で降下させることをユーザに許容することができる。堅固に束ねられた原子炉炉心または使用済み燃料プールの物理的な制約のため、許容制御システムは、グラップルが炉心の頂部ガイドの上方または使用済み燃料プールの頂部の上方のユーザプログラム可能高さ未満の位置へ移動すると、その状態で仮に、コンポーネントを挿入している間またはコンポーネントを抽出している間の回転が許容されると、グラップルに取り付けられた原子炉コンポーネントが周囲の設備にぶつかり、あるいは周囲の設備を損傷させる可能性があるため、マスト/グラップルの回転を許容しないことを理解されたい。さらに、コンポーネントをピックアップすることができるポイントとコンポーネントがドロップオフされる前のポイントとの間(つまりグラップルがコンポーネントを運んでいる間に)、許容制御システムは、炉心または使用済み燃料プールの上方のユーザプログラム可能高さが、次に、グラップルが、所与の長さの、このような事前プログラム可能高さ未満に配置されている設備にぶつかり、あるいは設備を損傷させることが許容されないコンポーネントを運ぶことができることを考慮することができるよう、コンポーネント自体の長さを考慮することができる。
【0028】
例示実施形態は、ステップS10で、1)グラップルケーブルがたるみ(つまり、グラップルがコンポーネントを運んでいる場合の緊張した状態とは異なり、グラップルケーブルが休止しているか、さもなければコンポーネントをピックアップする前、またはコンポーネントをドロップオフした後にコンポーネントの上方で懸垂している)、また、2)グラップルフックの位置が変化する(つまり開から閉へ、あるいは閉から開へ変化する)と、ただちに許容制御システムにシステムRESETを提供する。また、ピックアップシーケンスまたはドロップオフシーケンス(たとえば、ピックアップの間、グラップルが閉じなかったため、手動によるグラップルの上昇を禁止する許容制御)における任意の特定のステップに関連する許容制御システムは、許容制御システムをターンオフすることによって手動でバイパスすることができる(つまりシステムがRESETされる)ことに留意されたい。さらに、例示実施形態は、ERRORメッセージが生じるか(これは、マストが、マスト/グラップルの位置または配向が要求された位置/配向と一致しないピックアップ位置またはドロップオフ位置へ移動した場合に生じる)、あるいはMANUAL動作モードが入力されると、システムによる自動RESETを許容する。
【0029】
コンポーネントをピックアップするためにユーザがステップS8で手動でグラップルを閉じると、システムは、この場合、ステップS10でコンポーネントがピックアップされたと仮定する。システムは、ステップS11に示されているように、ステップS8における燃料グラップルのこの手動による閉操作を、グラップルが現在コンポーネントを運搬中であることを示す、という仮定の下で動作しているため、許容制御システムの例示実施形態は、場合によってはこれをシステムRESETと呼んでいる。システムは、次に、ステップS12で、ユーザによるグラップルの手動上昇を許容する。
【0030】
ユーザは、ステップS14で、ユーザインタフェース上で利用することができる手動選択を実行することにより、マストを自動で事前プログラム済み目標(ドロップオフ)座標へ移動させることができる。例示実施形態は、マストのこのような自動移動を達成するために、適宜、ユーザインタフェース上に「INCREMENT」(ステップS14に示されている)のラベルが振られた、手動で選択することができる選択を含むことができる。マストがドロップオフポイントに到達すると、システムは、ステップS25で、実際のマスト/グラップルの座標および配向と要求された座標および配向が一致していることを検証する。システムは、ステップS27で、マスト/グラップルが適切に配置/配向されているかどうかを判定し、それらが適切に配置/配向されていない場合、ステップS28でグラップルの降下を禁止することができ、また、ステップS28で、マストおよび/またはグラップルがコンポーネントをドロップオフするための正しい位置/配向ではないことを示すために、エラー信号をユーザに提供することができる。マスト/グラップルが正しく配置/配向されている場合、ユーザは、ステップS16で、コンポーネントをドロップオフするために、グラップルを手動で降下させることができる。ユーザが手動でコンポーネントを降下させると、システムは、ステップS18で、ユーザによるグラップルの手動による開操作を許容し、コンポーネントのドロップオフを完了する。グラップルが手動で開かれると、システムは、コンポーネントがステップS29でドロップオフされたものと見なすため、ステップS28で自動的にRESETすることができる。ユーザは、次に、ステップS20で、グラップルを手動で上昇させることができる。ユーザは、ステップS22でINCREMENTを選択することができ、次に、原子炉コンポーネント移動の事前プログラム済みシーケンスにおける次のコンポーネントをピックアップするために、ステップS4マストを次の事前プログラム済み位置に自動的に再配置することができる。
【0031】
AUTOMATICモードの利点の1つは、原子炉コンポーネントの位置およびコンポーネントの移動シーケンスを事前プログラム済みの性質にすることができることであることを理解されたい。しかしながら、プラント燃料交換またはスタートアップ中に移動させる必要のあるコンポーネントの広大さのため、コンポーネント移動の最初にコンピュータまたはPLCに最初にプログラムされた通りのシーケンスから部分的に逸脱させることによってコンポーネント移動のこのようなシーケンスをより速やかに達成することができるようになることは必然のことである。したがって、許容制御システムは、適切な位置/配向での個々のコンポーネントのピックアップおよびドロップオフを依然として保証しつつ、最初に計画された原子炉技術者移動シートとは異なる順序でコンポーネントをピックアップし、かつ、ドロップオフすることができる。
【0032】
図11は、半自動タイプすなわち擬似手動タイプのモードに関する一例示実施形態を示したものである。図11を参照すると、ステップS30でユーザがSEMI−AUTOMATICモードを手動で選択することにより、許容制御システムコンピュータプログラムを使用して、半自動モードすなわち擬似手動モードでマスト/グラップルを制御することができる。ユーザは、次に、ステップS32で、コンピュータ156(図9)または他のユーザインタフェースを介して、原子炉コンポーネントのピックアップ座標および配向を入力する。ユーザは、次に、入力したピックアップ座標へマストを自動的に移動させることになる手動選択をステップS36で実行する前に、ステップS34で、入力したピックアップ座標/配向が正しいことを手動で検証する。例示実施形態は、マストのこのような自動移動を達成するために、適宜、ユーザインタフェース上に「AUTO−RUN」(ステップS36に示されている)のラベルが振られた、手動で選択することができる選択を含むことができる。
【0033】
入力されたピックアップ座標の上方でマストが静止すると、許容制御システムは、ステップS49で、マストおよびグラップルの実際の座標/配向と要求された座標/配向が一致していることを検証する。システムは、ステップS51で、適切なグラップル座標/配向が存在しているかどうかを判定し、適切なグラップル座標/配向が存在していない場合、許容制御システムは、ステップS58でグラップルの降下を禁止し、また、ステップS58で、グラップルの座標または配向が適切ではない可能性があることを示すために、エラー信号をユーザに提供することができる。グラップルの座標または配向が適切であることを許容制御システムが判定すると、ユーザは、ステップS38で、コンポーネントの高さまでグラップルを手動で降下させることができる。
【0034】
グラップルがコンポーネントまで降下すると、ユーザは、原子炉コンポーネントをピックアップするために、ステップS40でグラップルを手動で閉じることができる。システムは、コンポーネントがステップS53でピックアップされたものと見なすため、この時点で、許容制御システムをステップS42でRESETすることができる。ユーザは、次に、ステップS44でグラップルを手動で上昇させることができる。
【0035】
ユーザは、次に、依然としてSEMI−AUTOMATIC MODEにある間に、ステップS46で目標(ドロップオフ)位置を手動で入力する。ユーザは、ステップS48で、ドロップオフ目標までマストを自動的に移動させることができる手動選択を実行することができる。例示実施形態は、マストのこのような自動移動を達成するために、適宜、ユーザインタフェース上に「INCREMENT」(ステップS48に示されている)のラベルが振られた、手動で選択することができる選択を含むことができる。マストが目標座標の上方で静止すると、許容制御システムは、ステップS55で、マストおよびグラップルが、要求され/入力された座標と一致する座標に、要求され/入力された配向と一致する配向で位置していることを検証することができる。システムは、ステップS56で、適切な座標/配向が存在しているかどうかを判定し、マスト/グラップルの座標または配向が適切ではない場合、ステップS58でグラップルの降下が禁止され、また、ステップS58で、マスト/グラップルがドロップオフのための適切な位置または配向ではないことをユーザに示すためのERROR信号を提供することができる。マスト/グラップルの位置/配向が適切である場合、ユーザは、ステップS50で、コンポーネントをドロップオフするために、グラップルを手動で降下させることができる。グラップルがコンポーネントを静止高さまで降下させると、ユーザは、ステップS52でグラップルを手動で開くことができる。許容制御システムは、コンポーネントがステップS59でドロップオフされたものと見なすため、システムは、次にステップS57でRESETすることができる。
【0036】
ユーザは、次に、ステップS54でグラップルを手動で上昇させることができ、また、ステップS32で、他のコンポーネントのための新しいピックアップ座標を入力することができる。
【0037】
AUTOMATICモード(図10)とSEMI−AUTOMATICモード(図11)の間には多くの類似点が存在しているが、SEMI−AUTOMATICモードの場合、コンポーネント移動アップフロントの座標/配向および順序付けがAUTOMATICモードプロセスの一環として入力されるAUTOMATICモードとは異なり、ユーザは、プロセスの進行中にピックアップおよびドロップオフの座標および配向を入力することができる点が異なっていることを認識されたい。SEMI−AUTOMATICモードは、擬似手動モードと見なすことができる。マストおよびグラップルを移動させ、かつ、回転させるための総合的な制御がユーザに与えられる真のMANUAL動作モードの場合、コンポーネントの潜在的な移動の間、システムが一切のエラー信号を提供しないよう、あるいはグラップルまたはマストの移動を禁止しないよう、許容制御システムを完全に切り離すことができる。真のMANUAL動作モードの場合、システムインタフェースは、ユーザが、許容制御システムによる手引きまたは検証に頼ることなく、自身の責任でコンポーネントを総合的に移動させることができるよう、許容制御システムがアクティブではないことをユーザに示すことができる。
【0038】
以上、例示実施形態について説明したが、多くの方法で例示実施形態に変更を加えることができることは明らかであろう。このような変形形態を例示実施形態が意図している精神および範囲を逸脱するものと見なしてはならず、当業者には明らかであろうこのような修正は、すべて特許請求の範囲に包含されるものとする。
【図面の簡単な説明】
【0039】
【図1】原子炉の炉心に配置された燃料電池の上面図である。
【図2】単一の燃料集合体が複数の燃料電池のうちの1つから除去された燃料電池の上面図である。
【図3】2つの燃料集合体(互いに対角線上に配置された燃料集合体)が複数の燃料電池のうちの1つから除去された燃料電池の上面図である。
【図4】2つの燃料集合体が燃料電池から除去された後の空になった位置に二重案内羽根が配置された燃料電池の上面図である。
【図5】燃料電池の2つの燃料集合体が除去された後の空になった位置に二重案内羽根が配置され、かつ、第3の燃料集合体が燃料電池から除去された燃料電池の上面図である。
【図6】互いに対角線上に配置された2つの燃料集合体が除去された後の空になった位置に二重案内羽根が配置された、4つのすべての燃料集合体が燃料電池から除去された上面図である。
【図7】マストの頂部にマスト配向装置が追加された従来の入れ子式マストおよびグラップルの正面図である。
【図8】マスト配向装置の頂部の上面図である。
【図9】原子炉コンポーネントの上方に配置された入れ子式マストおよびグラップル、ならびにPLCキャビネットおよびコンピュータユーザインタフェースを支持している燃料交換プラットホームを示す図である。
【図10】自動モードにおける許容制御システムコンピュータプログラムの一例示実施形態の流れ図である。
【図11】半自動モードにおける一例示実施形態の流れ図である。
【符号の説明】
【0040】
70 従来の入れ子式マスト
71 マスト配向装置
72 燃料グラップル
73 回転軸
74 ジンバル軸受
76 ジンバルプレート
76a ジンバルプレート内部レース
76b ジンバルプレート外部レース
78 トロリー取付けプレート
80 カム
82 近接スイッチ
102 燃料電池
104 個別燃料集合体すなわち束
105 原子炉炉心
110 一時的空燃料電池クオードラント
112 対角線上の反対側に位置している空燃料電池クオードラント
114 二重案内羽根
115、117 燃料電池クオードラント
150 ピックアップ座標
151 PLC
152 ドロップオフ座標
154 ユーザ
156 グラフィカルユーザインタフェース
158 燃料交換プラットホーム
200 配向信号
202 位置/配向信号
204 制御信号
208 マスト制御信号

【特許請求の範囲】
【請求項1】
原子炉内での原子炉コンポーネントの移動を許可する許可判定方法であって、
マスト(70)およびグラップル(72)の位置を検知するステップと、
グラップルの配向を検知するステップと、
マスト(70)とグラップル(72)の検知位置とグラップルの検知配向とが、ピックアップの要求位置(150)とピックアップの要求配向(150)と一致しているかどうかを計算するステップと、
マスト(70)とグラップル(72)の前記検知位置とグラップルの検知配向とが、ピックアップの前記要求位置並びにピックアップの要求配向と一致していない場合、前記グラップルの降下動作および把持動作を禁止するステップと、を含むことを特徴とする許可判定方法。
【請求項2】
複数のピックアップ要求位置とピックアップ要求配向ならびにピックアップ動作位置の逐次順序をユーザインタフェースを使用して入力するステップをさらに含むことを特徴とする請求項1記載の方法。
【請求項3】
原子炉内の原子炉コンポーネントの移動を許可する許可判定方法であって、
マスト(70)およびグラップル(72)の位置を検知するステップと、
グラップルの配向を検知するステップと、
マスト(70)とグラップル(72)の検知位置とグラップルの検知配向とが、それぞれドロップオフの要求位置(152)とドロップオフ要求配向(152)と一致しているかどうかを計算するステップと、
検知位置と検知配向とが、ドロップオフ要求位置およびドロップオフの要求配向と一致していない場合、前記グラップルの降下と把持動作とを禁止するステップと、を含む許可判定方法。
【請求項4】
複数のピックアップ要求位置と複数のピックアップ要求配向、ならびにピックアップ動作位置の逐次順序をユーザインタフェースを使用して入力するステップをさらに含むことを特徴とする請求項3記載の許可判定方法。
【請求項5】
マストの配向を検知する検知装置(71)であって、
マスト(70)の角回転と一致して回転するように構成されたジンバルプレート(76)と、
前記ジンバルプレート(76)に取り付けられたカム(80)と、
前記ジンバルプレートの近傍に配置され、前記カムの位置を検出するように構成された複数のスイッチ(82)と、を備えたマスト配向検知装置。
【請求項6】
マストの配向を検知するシステムであって、
マストおよびグラップルの位置を検知するように構成されたセンサと、
マストおよびグラップルの配向を検知するように構成されたマスト配向検知装置(71)と、
検知されたマストとグラップルの位置および検知されたグラップルの配向(200)を受け取るように構成されたコントローラ(151)であって、検知位置および配向が要求された位置および配向と一致していない場合、前記マスト(70)およびグラップル(72)の降下を禁止するように構成されたコントローラ(151)と、を備えたマスト配向検知システム。
【請求項7】
前記マストおよびグラップルの位置、配向およびグラップルの位置を表示するように構成されたユーザインタフェース(156)をさらに備え、前記グラップルの位置が開または閉のいずれかであることを特徴とする請求項6記載のシステム。
【請求項8】
前記コントローラが、さらに、前記マストおよびグラップルの検知位置および検知配向が、要求位置および要求配向ではないことを前記コントローラが検出すると、前記グラップルの位置の開から閉への変化または閉から開への変化のいずれかを禁止するように構成されたことを特徴とする請求項7記載のシステム。
【請求項9】
前記ユーザインタフェースが、要求された位置および配向のユーザ(154)による入力を許容するように構成され、前記要求位置および要求配向がピックアップ動作位置(150)およびドロップオフ動作位置(152)ならびに原子炉コンポーネントの配向に対応することを特徴とする請求項7記載のシステム。
【請求項10】
前記ユーザインタフェースが、原子炉コンポーネント移動の逐次順序のユーザによる入力を許容するように構成され、前記逐次順序が原子炉移動シートの原子炉コンポーネントの移動に対応することを特徴とする請求項9記載のシステム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【公開番号】特開2009−122102(P2009−122102A)
【公開日】平成21年6月4日(2009.6.4)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−287279(P2008−287279)
【出願日】平成20年11月10日(2008.11.10)
【出願人】(508177046)ジーイー−ヒタチ・ニュークリア・エナージー・アメリカズ・エルエルシー (101)
【氏名又は名称原語表記】GE−HITACHI NUCLEAR ENERGY AMERICAS, LLC