説明

マッサージ機

【発明の詳細な説明】
【産業上の利用分野】
本発明はマッサージ機構を収納状態に置くことができるマッサージ機に関するものである。
【従来の技術】
マッサージ機において、たとえば椅子の背もたれに沿ってマッサージ機構が上下移動するようにしたものでは、このマッサージ機構を使用しない場合、これを収納位置に移動させるとともに施療子を引き込ませて、椅子としての使用の邪魔にならないようにすることが行われている。
【発明が解決しようとする課題】
しかし、従来のマッサージ機ではマッサージ機構の収納位置を背もたれの最上端もしくは最下端に設定していたことから、次に始動させる際にマッサージとして需要の多い肩位置までマッサージ機構を移動させるのに要する時間が長くなってしまうという問題を有する他、施療子が完全に人体に当たらない位置まで引き込ませるには、そのストロークを大きくとらなければならず、機構上の制限でどうしても施療子が人体に当たってしまうことがある。
本発明はこのような点に鑑み為されたものであり、その目的とするところは収納時に完全に邪魔にならず、しかも再使用時における施療動作開始までの待ち時間が短くてすむマッサージ機を提供するにある。
【課題を解決するための手段】
しかして本発明は、主軸に偏心して取り付けられた内輪と、この内輪に遊転自在に取り付けられた外輪と、外輪に固着されたアームと、アーム先端に設けられた施療子と、外輪及びアームを内輪のまわりに回転駆動させる回動手段とを備えたマッサージ機構を具備するとともに、人体の背面形状に沿って屈曲されたレールを転動するころが上記マッサージ機構に設けられて、マッサージ機構がレールに沿って移動自在となっているマッサージ機において、収納指示入力に対してマッサージ機構をレールの屈曲部に移動させるとともに、回動手段を作動させて施療子をレール位置まで後退させる制御手段を備えていることに特徴を有している。
[作用]
本発明によれば、人体の背面形状に沿って屈曲させているレールの屈曲部、たとえば人体の肩位置に対応する部分にマッサージ機構を収納させることができる上に、この時には施療子を邪魔になることがない位置まで引き込めるのに要するストロークがレールの屈曲の関係で短くてすむものである。
[実施例]
以下本発明を図示の実施例に基づいて詳述する。このマッサージ機は、椅子の背もたれやベッド内にマッサージ機構が組み込まれるものであるが、図示例では第2図に示すように、椅子1のリクライニング自在とされている背もたれ12内に組み込むものを示している。この椅子1はパイプで枠組みした下部枠10に座部11とひじ掛け13とを設けるとともに、背もたれ12のフレームの下部を下部枠10に枢着し、背もたれ12の下端と下部枠10と間にガススプリング15を取り付けて、ひじ掛け13側面に設けたレバー16の操作によるガススプリング15の伸縮で背もたれ12をリクライニングさせ得るようにしたもので、背もたれ12の両側フレームには夫々断面コ字型で開口面が対向する一対のレール17,17が固着されている。また背もたれ12の上端にはヘッドレストが設けられ、背もたれ12の前面にはたるみを持って配されたカバーシート14が取り付けられている。そして、前記一対のレール17,17の開口縁には夫々ラック18,18が長手方向に沿って固着されており、両レール17,17間にこのレール17内を転動するころ94,96と、ラック18に噛み合うピニオン93とを備えているマッサージ機構が架設されている。第3図中の19は裏カバーである。
ここにおける上記レール17は、人体の背面形状に沿うように形成されたものであって、使用者がこの椅子1に座って背もたれ12にもたれた時に肩が位置するところにおいて大きく屈曲されている。つまり、レール17の上端部が前方側へ曲げられているものである。
マッサージ機構は、モータブロック3とギアブロック4、強弱調整用ブロック5、動力切換ブロック6、回路ブロック7、たたき駆動ブロック8、そして両端に位置するモータブロック3とギアブロック4との間に架設された主軸20及び連結軸95等から構成され、両端に上記ころ94,96や回転駆動されるピニオン93が配設されたものとして形成されている。
モータブロック3は出力軸31の両端に夫々プーリー32,32が固着されているモータ30と、基板33と、モータ30を基板33に固定するための押え金具34とからなるもので、モータブロック3上端側のプーリー32には、ベルト38を介して強弱調整ブロック5が連結され、モータブロック3下端側のプーリー32にはベルト39を介して動力切換ブロック6が連結される。
強弱調整ブロック5はモータブロック3の背面側に配設されたものであって、送りねじ51と、この送りねじ51に螺合する送りナット52、送りねじ51の回転に伴う送りねじ51の軸方向の送りナット52の移動をガイドするガイドプレート54、プーリー57、電磁クラッチSL51等からなるもので、前記ベルト38を介してプーリー57に伝達される回転は、電磁クラッチSL51が作動した時、送りねじ51に伝達され、そして送りねじ51が回転する時、送りナット52は送りねじ51の軸方向に移動する。
ギアブロック4の背面側に配設された上記動力切換ブロック6は、モータ30の回転をギアブロック4とたたき駆動ブロック8とに夫々伝達するための二つのクラッチを備えたものであって、軸61と、軸61の下端側に設けられたプーリー611,612と、軸61の上端側に設けられたプーリー613と、軸61が挿通されている電磁クラッチSL67,SL68とからなるもので、ベルト39を介してモータ30に接続されるプーリー611は軸61に固着されているのに対して、他の二つのプーリー612,613は共に軸61に対して遊転自在とされており、電磁クラッチSL67が作動した時には軸61の回転がプーリー612を通じてたたき駆動ブロック8に送られ、電磁クラッチSL68が作動した時には軸61の回転がギアブロック4側に送られる。
ギアブロック4は主軸20と直交する一対のウォーム軸41,42と、この両ウォーム軸41,42に回転を選択的に伝達するための遊星機構(図示せず)と、ウォーム軸41の端部に位置する電磁ブレーキ(図示せず)と、ウォーム軸42の端部に位置する電磁ブレーキSL42等をギアケース40内に収納したものであって、上記動力切換ブロック6からベルト69を通じて伝達される回転は、ウォーム軸41一端に配された遊星機構に伝えられ、そして上記両電磁ブレーキのいずれが作動しているかによって、ウォーム軸41とウォーム軸42とを選択的に回転させる。
さて、ウォーム軸42とかみ合うウォームホイール44は、ギアケース40に中間軸43によって指示されているとともに、楕円ギア45を一体に備えており、楕円ギア45は主軸20に固着された楕円ギア46とかみ合う。またウォーム軸41は、主軸20に対して遊転自在に装着されているとともに前記ピニオン93が結合されているウォームホイール91にかみ合う。尚、ここにおけるウォームホイール91及びピニオン93は、主軸20内に挿通されているとともに少なくとも両端がスプライン軸となっている軸90に固着されたものとなっており、他方のピニオン93もこの軸90に固着されていることから、ウォームホイール91が回転する時、両ピニオン93,93も回転する。
今、動力切換ブロック6を通じてモータ30の回転がギアブロック4に伝達される時、ウォーム軸42が回転して主軸20に回転が伝達する状態と、ウォーム軸41が回転してピニオン93,93に回転が伝達され、マッサージ機構が背もたれ12背面をレール17に沿って上下に移動する状態との二つの状態を選択的に得られるようになっているものである。
たたき駆動ブロック8は、動力切換ブロック6における前記プーリー612にベルト89で連結されるプーリー88を一端に備えたウォーム軸(図示せず)と、両端がモータブロック3及びギアブロック4に夫々取付アーム87,87を介して支持されているとともに上記ウォーム軸とかみ合うウォームホイール81が固着されている駆動軸80と、駆動軸80から突設された一対のレバー84,85と、両レバー84,85の先端部に軸回りの回転が自在な状態で支持されているクランク軸82と、このクランク軸82に固着されているとともに上記ウォームホイール81の一端部に一体に形成されているプーリー部にベルトで連結されたプーリー83とからなるもので、動力切換ブロッ4ク6から回転が伝達される時、この回転は駆動軸80を介してクランク軸82に伝えられ、クランク軸82がその軸まわりの回転を行う。
尚、上記クランク軸82は、その左右において偏心方向が180゜異なったものとなっている。また、ここにおけるレバー85は、第5図から明らかなように、その中程が駆動軸80に固着されており、他端は前記強弱調整ブロック5における送りナット52にリンク86を介して連結されている。送りねじ51がモータ30出力で回転する時、送りねじ51の軸方向に移動する送りナット52は、リンク86を介してレバー85を動かすものであり、この結果、レバー85で支持されているクランク軸82は、駆動軸80のまわりの回転を行なう。
主軸20の中央部には回り止め用のスライド金具21を介してスペーサー201とこれを挟む一対の内輪22,22とが取り付けられている。両内輪22,22は主軸20に対して同方向に同量だけ偏心するとともに互いに逆方向に傾斜しているもので、スライド金具21との係合により、主軸20と共に回転するように、そして主軸20の軸方向にスライド自在となるようにされており、外周面には夫々鋼球23を介して外輪24,24が遊転自在に装着されている。
また上記スライド金具21の両端には、夫々ホルダー202,202が固着されており、これらホルダー202,202と両内輪22,22の各外側面との間には、夫々予め圧縮された状態の圧縮コイルばねからなるばね材203が配設されている。つまり、両内輪22,22は一対のばね材203,203の両側から押されており、これらばね材203,203のばね力がバランスするところに位置しているわけである。
上記各外輪24,24には、第5図から明らかなように、夫々アーム25,25の中程が固着されており、そして各アーム25先端の屈曲部には、アーム25に対して遊転自在とされたローラ状の遊療子2が夫々取り付けられている。また、各アーム25の他端は連結リンク27を介して前記クランク軸82に連結されている。この連結リンク27は、アーム25とクランク軸28との連結を夫々三次元的回動を自在とするボールジョイント26,28で行っているもので、特にクランク軸82との連結のボールジョイント28は、クランク軸82に対してその軸方向にスライド自在ともなっている。また一方のアーム25に連結された連結リンク27はクランク軸82における一方の偏心部に、他方のアーム25に連結された連結リンク27はクランク軸82の他方の偏心部に連結されている。
尚、ホルダー202に取り付けられている永久磁石205は、ギアブロック4側面ん配されて永久磁石205に感応するリードスイッチ206と共に、主軸20の回転位置によって異なる施療子2の突出量を検出する突出療センサーS1を構成している。ここにおけるリードスイッチ206は、第10図及び第11図に示すように二つの検出部SWa,SWbを備えているとともに、検出部SWaは永久磁石205の回転軌跡に対して斜めに設置され、検出部SWbは回転軌跡の接線と平行となるように設置されており、永久磁石205に対する感応範囲が検出部SWaでは小さく、検出部SWbでは大きくなるようにされている。
第8図はこのマッサージ機構を椅子1の背もたれ12に沿って上下させる際にその上下位置を検出するための機構を示している。これは軸90及びピニオン93に連結されるウォームホイール91と一体に設けられたギア92の回転が伝達されるホイール104と、このホイール104に形成された円弧状スリット104aを検出する光学センサー105とからなる上下位置センサーS2として構成されたもので、マッサーギ機構の上下移動範囲がホイール104の一回転以内となるように、ギア92とホイール104との間に減速用のギア101,102,103が設けられている。ホイール104やギア101等は、前述ギアブロック4の側面に固着されるプレート99によって支持されている。
ホイール104に形成されたその径方向と直交する方向のリブ104bは、ホイール104の回転位置とマッサージ機構の上下位置との初期位置を合わせるためのものであって、マッサージ機構を背もたれ12の最上端、もしくは最下端に位置させた状態で、ギア102とギア103との間に設けられている過負荷になると滑るクラッチを利用してホイール104を回転させ、リブ104bが光学センサー105に対して所要の向きとなるようにすれば、初期位置を合わせる操作が完了するようにしているものである。尚、ホイール104の外周部の両側面に形成した環状の凸リブ104cは、ホイール104外周の歯車部がエッジに噛まないように設けたものである。
この上下位置センサーS2は、ホイール104の内周側と外周側とに設けられたスリット104aに対応して、光学センサー105も二つの検出部S21,S22を備え、第9図に示すように、検出部S21のオンオフの切り替わりによって、マッサージ機構の上下動範囲の上限と下限とを検出し,更に上限もしくは下限を基準としてここから移動する時に生ずる検出部S22のオンオフの回数をカウントすることによって、上下の位置を検出している。
次にこのマッサージ機構の動作について説明する。モータ30によって主軸20を回転させた場合、主軸20と共に回転する内輪22が主軸20に対して偏心且つ傾斜したものとなっているために、この内輪2に遊転自在に装着されている外輪24にアーム25を介して取り付けられた施療子2は、連結リンク27によってアーム25の動きに制限が加えられていることもあって、主軸20の回転に伴ない、三次元的な軌跡を描く運動、すなわち上下方向と主軸20の軸方向と主軸20からの突出方向とに位置を変化させる運動を行なう。第5図中のAは側面から見た動きを、第7図R>図は上方から見た動きを示している。第7図中のイ点は施療子2,2間の間隔が小さく且つ突出量が大きい位置を、ロ点は間隔及び突出量が中間状態である時を、ハ点は間隔が最大で且つ突出量が最小となる時点を示しており、これら各点は、第11図に示した検出部SWaで検出されるイ点と、主軸20の回転方向に応じて検出部SWbがオンに転ずるロ点とハ点の各点に対応している。このような動きを対称に行なう一対の療施子2,2は、使用者の背面にいわゆる「ねりもみ」のもみマッサージを与える。尚、主軸20の回転方向によって、「もみ上げ」と「もみ下げ」の異なったもみマッサージを得ることが出来る。
モータ30によって強弱調整ブロック5の送りねじ51を回転させることで、リンク86とレバー85とを介して、駆動軸80のまわりにクランク軸82を回転させると、これに伴なってアーム25が内輪22のまわりを回転し、第5図中にBで示す動きを施療子2が行う。この時、施療子2は使用者の背面が位置することになる正面方向への突出量を変化させることから、主軸20を回転させてマッサージを得るにあたり、強いもみマッサージと、弱いもみマッサージとを選択的に行なわせることができる。尚、第6図R>図に示す強弱位置検出センサーS3は、送りナット52の位置を検出するものとして形成されている。
そして、主軸20ではなく、たたき駆動ブロック8のクランク軸82をその軸まわりに回転させた場合、クランク軸82の偏心部の回転につれて動かされる連結リンク27,27がアーム25を動かすものであり、この時のアーム25の動きは止まっている内輪22のまわりを外輪24と共に回動する動きとなることから、アーム25先端の施療子2は、内輪22の位置にもよるが、正面から見て、ほぼ上下方向の直線往復運動となり、たたきマッサージを行なうことになる。尚、両連結リンク27,27のクランク軸82への連結位置が互いに逆方向に偏心したところとなっているために、対の施療子2,2によるたたき動作は交互に行なわれる。
モータ30によってピニオン93を回転させた場合には、ラック18とピニオン93との噛み合いにより、このマッサージ機構は椅子の背もたれ12をレール17に沿って上下に移動する。従って、施療子2の位置を上下に変えることができる。またこの時には施療子2が人体背面をさすりながら移動するローリングマッサージを得ることができ、更にたたき駆動ブロック8を同時に作動させたならば、たたき動作を伴っているたたきローリングマッサージを得ることができる。
第6図にこのマッサージ機構の動作制御を行う制御回路Cを示す。各種動作を指示するためのスイッチ群とこれらスイッチ群の操作をデジタル信号として送り出す制御回路及び表示ランプを備えている操作器Aが接続された制御回路Cは、モータ駆動回路MDを介してモータ30が接続され、ソレノイド駆動回路SDを介して前記電磁クラッチや電磁ブレーキを構成しているソレノイドが接続され、更に前記の各種センサーS1,S2,S3と、収納位置設定回路Pとが接続されている。
操作器Aから与えられる指示内容に応じて、制御回路Cはモータ30のオンオフや回転方向の切換を行うとともに、各オレノイドを適宜作動させて施療子2に前記の動作を行わせるのであるが、ここでは操作Aから停止信号を与えられた時に実行される収納動作について説明する。
今、制御回路Cが操作器Aから停止信号として与えられる収納指示を受けたならば、収納位置設定回路Pで設定されている収納位置指示データを読み込んでマッサージ機構をまず上下動範囲の上限まで移動させた後、下降を開始させる。そして、上下位置センサーS2における検出部S22のオンオフ回数をカウントすることによって、上記収納位置指示データと一致するところまでマッサージ機構を下降させ、その後、強弱調整ブロック5とクランク軸82の駆動軸80まわりの位置とによって決定される施療子2の突出量が最小となるようにした後、更に、主軸20の回転位置によって決定される施療子2の突出量が最小となるようにする。
主軸20の回転位置による突出量を最小とする際の動作のフローチャートを第15図に示す。一旦もみ上げ動作となるように、つまりはモータ30の回転方向を突出量検出センサーS1の検出部SWbでハ点を検出できる方向とした後、検出部SWbのオンによって、施療子2,2の突出量が最小となったことを確認し、この時点でモータ30や各ソレノイドをすべてオフとする。
このようにして収納位置に置かれたマッサージ機構は、第1図に示すように、背もたれ12のレール17における人体の肩位置に対応する部分に設けられたく字状の屈曲部のほぼ屈曲点の位置にころ96を位置させる。この時、連結軸95の存在のために、施療子2はころ96と同じところまで引き込むことはできないのであるが、レール17の屈曲部より上方は前方側に傾いていることから、施療子2はレール17と同位置まで引き込まれており、従って、施療子2が椅子1に座る使用者の邪魔になることがないものである。また、再使用にあたっては、施療子2,2を突出させるだけで、もっとも需要の多い肩位置に対するマッサージに応ずることができる。
尚、上記収納位置設定回路Pは、上記レール17の屈曲位置に合わせた収納の際の位置の微調整のほか、上下動範囲の上限もしくは下限を収納位置とすることもできるようにするために設けられたものである。
第13図は前記たたきマッサージを行う際のフローチャートを示しており、この時には一旦もみ下げ動作となるように、つまりはモータ30の回転方向を突出量検出センサーS1の検出部SWbでロ点を検出できる方向とした後、検出部SWbのオンによって、施療子2,2の突出量及び間隔が中間状態となったことを確認し、この後、たたき駆動ブロック8の動作を開始させる。ローリングマッサージ及びたたきローリングマッサージの際には、第14図に示すように、突出量センサーSWaによって施療子2の突出量が最大となるまでもみ下げ動作を実行させ、この後に指定のマッサージ動作を行わせる。
【発明の効果】
以上のように本発明においては、人体の背面形状に沿って屈曲させているレールの屈曲部、たとえば人体の肩位置に対応する部分にマッサージ機構を収納させることができる上に、この時には施療子を邪魔になることがない位置まで引き込めるのに要するストロークがレールの屈曲の関係で短くてすむものであり、このために収納時に完全に邪魔にならず、しかも再使用時における施療動作開始までの待ち時間を短くできるものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明一実施例の動作を示す側面図、第2図は同上の斜視図、第3図は同上の水平断面図、第4図は同上の破断背面図、第5図は同上の横断面図、第6図は同上のブロック回路図、第7図は施療子の動作軌跡を示す平面図、第8図は上下位置検出部の分解斜視図、第9図は上下位置検出の説明図、第10図及び第11図は突出量検出部の説明図、第12図〜第15図は各動作のフローチャートであって、2は施療子、17はレール、20は主軸、22は内輪、24は外輪、94,96はころを示す。

【特許請求の範囲】
【請求項1】主軸に偏心して取り付けられた内輪と、この内輪に遊転自在に取り付けられた外輪と、外輪に固着されたアームと、アーム先端に設けられた施療子と、外輪及びアームを内輪のまわりに回転駆動させる回動手段とを備えたマッサージ機構を具備するとともに、人体の背面形状に沿って屈曲されたレールを転動するころが上記マッサージ機構に設けられて、マッサージ機構がレールに沿って移動自在となっているマッサージ機において、収納指示入力に対してマッサージ機構をレールの屈曲部に移動させるとともに、回動手段を作動させて施療子のレール位置まで後退させる制御手段を備えていることを特徴とするマッサージ機。

【第7図】
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【第8図】
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【第11図】
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【第1図】
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【第10図】
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【第2図】
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【第9図】
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【第14図】
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【第3図】
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【第4図】
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【第5図】
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【第6図】
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【第12図】
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【第13図】
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【第15図】
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【特許番号】第2702762号
【登録日】平成9年(1997)10月3日
【発行日】平成10年(1998)1月26日
【国際特許分類】
【出願番号】特願昭63−326997
【出願日】昭和63年(1988)12月23日
【公開番号】特開平2−172464
【公開日】平成2年(1990)7月4日
【出願人】(999999999)松下電工株式会社
【参考文献】
【文献】特開 昭63−315053(JP,A)
【文献】特開 昭61−146260(JP,A)
【文献】特開 昭63−145656(JP,A)
【文献】実開 昭56−124431(JP,U)