説明

マルチ受信機無線送受信ユニット(WTRU)において周波数間測定および/または無線アクセス技術(RAT)間測定を実行する方法および装置

周波数間測定および/または無線アクセス技術(RAT)間測定を実行するための技法が開示される。マルチ受信機無線送受信ユニット(WTRU)は、同時に複数のダウンリンクキャリアを介して、ダウンリンク送信を受信することができる。WTRUは、少なくとも1つの受信機が非アクティブである場合には、測定ギャップを用いずに、非アクティブな受信機を使用して、周波数間測定および/またはRAT間測定を実行することができる。WTRUが、使用不可キャリア上で測定命令を受け取った場合、WTRUは、使用不可キャリアの状態を使用不可に維持しながら、非アクティブな受信機を使用して、測定ギャップを用いずに、使用不可キャリア上で測定を実行することができる。WTRUは、トリガ条件が満たされ、少なくとも1つの受信機が非アクティブである場合には、自律的に周波数間測定および/またはRAT間測定を実行することができる。

【発明の詳細な説明】
【背景技術】
【0001】
デュアルセル高速ダウンリンクパケットアクセス(HSDPA)が、高速パケットアクセス(HSPA)システムの継続的な進化の一環として、第3世代パートナーシッププロジェクト(3GPP)リリース8において導入された。この特徴は、高速チャネルにおける2つの隣接キャリア上での同時ダウンリンク(DL)送受信を可能にする。3GPPリリース9の一環として、この特徴は、非隣接DLキャリア(例えば異なる周波数帯域にあるキャリア)上でのDL送受信をサポートするように拡張された。非隣接キャリア上での同時受信をサポートできる能力は、別個のRF受信機を含む無線送受信ユニット(WTRU)の無線周波数(RF)設計に大きな影響を与える。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0002】
周波数間ハンドオーバおよび無線アクセス技術(RAT)間ハンドオーバをサポートするため、WTRUは、他の周波数および/または他のRATにおいて測定を実行し、測定値を無線アクセスネットワークに報告する。WTRUが単一のRF受信機を備える場合、WTRUは、測定ギャップの間に、周波数間測定および/またはRAT間測定を実行する。測定ギャップの間は、WTRUへのダウンリンク送信が中断され、WTRUは、他の周波数および/または他のRATに自らのRF受信機を同調させて、周波数間測定および/またはRAT間測定を実行することが可能になる。3GPPのユニバーサル移動体通信システム(UMTS)無線通信システムでは、これらの測定ギャップは、圧縮モード(CM)ギャップと呼ばれる。現行の3GPP UMTS仕様によれば、CMギャップの間は、DL受信とUL送信の両方が中断され、これがサービスの低下を引き起こす。
【課題を解決するための手段】
【0003】
周波数間測定および/または無線アクセス技術(RAT)間測定を実行するための方法および装置が開示される。マルチ受信機無線送受信ユニット(WTRU)は、同時に複数のダウンリンクキャリアを介して、ダウンリンク送信を受信することができる。WTRUは、少なくとも1つの受信機が非アクティブである場合には、測定ギャップを用いずに、非アクティブな受信機を使用して、周波数間測定および/またはRAT間測定を実行することができる。WTRUが、使用不可キャリア(disabled carrier)上で測定命令を受け取った場合、WTRUは、物理層において使用不可キャリアの状態を使用不可に維持しながら、非アクティブな受信機を使用して、測定ギャップを用いずに、使用不可キャリア上で測定を実行することができる。WTRUは、トリガ条件が満たされ、少なくとも1つの受信機が非アクティブである条件下で、自律的に周波数間測定および/またはRAT間測定の実行を行うことができる。
【0004】
すべての受信機がアクティブである場合、WTRUは、測定ギャップを使用して、測定を実行することができ、測定ギャップは、ダウンリンクキャリア上には構成できるが、アップリンクキャリア上には構成されず、または代替として、ペアをなさないダウンリンクキャリア上には構成できるが、ペアをなすダウンリンクキャリア上には構成されず、または代替として、関連付けられたダウンリンクアップリンクキャリアペアのサブセット上に構成することもできる。
【0005】
その識別情報がリスト内に存在する検出されたホームノードB(HNB)/進化型HNB(eHNB)セルの付近にWTRUが所在する条件下で、WTRUは、近接通知(proximity indication)を送信することができ、少なくとも1つの非アクティブな受信機および/または自律的ギャップを用いて構成を行いながら、検出されたHNB/eHNBセルの周波数キャリアまたはRATにおいて周波数間測定および/またはRAT間測定を実行することができる。
【図面の簡単な説明】
【0006】
【図1A】1つまたは複数の開示される実施形態を実施できる例示的な通信システムのシステム図である。
【図1B】図1Aに示された通信システム内で使用できる例示的な無線送受信ユニット(WTRU)のシステム図である。
【図1C】図1Aに示された通信システム内で使用できる例示的な無線アクセスネットワークおよび例示的なコアネットワークのシステム図である。
【図2】一実施形態による、DLキャリア上に測定ギャップを有する、例示的ダウンリンク(DL)およびアップリンク(UL)キャリア構成を示す図である。
【図3】別の実施形態による、DLキャリア上に測定ギャップを有する、例示的DLおよびULキャリア構成を示す図である。
【図4】一代替的実施形態による、DLキャリア上に測定ギャップを有する、例示的DLおよびULキャリア構成を示す図である。
【図5A】一実施形態による、自律的な周波数間測定および/またはRAT間測定についての例示的プロセスのフロー図である。
【図5B】一実施形態による、自律的な周波数間測定および/またはRAT間測定を実行する例示的プロセスのフロー図である。
【図6A】別の実施形態による、周波数間測定および/またはRAT間測定を実行する例示的プロセスのフロー図である。
【図6B】別の実施形態による、周波数間測定および/またはRAT間測定を実行する例示的プロセスのフロー図である。
【発明を実施するための形態】
【0007】
図1Aは、1つまたは複数の開示される実施形態を実施できる例示的な通信システム100の図である。通信システム100は、音声、データ、ビデオ、メッセージング、放送などのコンテンツを複数の無線ユーザに提供する多元接続システムとすることができる。通信システム100は、複数の無線ユーザが、無線帯域幅を含むシステムリソースの共用を通して、そのようなコンテンツにアクセスできるようにすることができる。例えば、通信システム100は、符号分割多元接続(CDMA)、時分割多元接続(TDMA)、周波数分割多元接続(FDMA)、直交FDMA(OFDMA)、およびシングルキャリアFDMA(SC−FDMA)など、1つまたは複数のチャネルアクセス方法を利用することができる。
【0008】
図1Aに示されるように、通信システム100は、無線送受信ユニット(WTRU)102a、102b、102c、102d、無線アクセスネットワーク(RAN)104、コアネットワーク106、公衆交換電話網(PSTN)108、インターネット110、および他のネットワーク112を含むことができる。開示される実施形態は、任意の数のWTRU、基地局、ネットワーク、および/またはネットワーク要素を企図していることが理解されよう。WTRU102a、102b、102c、102dの各々は、無線環境において動作および/または通信するように構成された任意のタイプのデバイスとすることができる。例を挙げると、WTRU102a、102b、102c、102dは、無線信号を送信および/または受信するように構成することができ、ユーザ機器(UE)、移動局、固定もしくは移動加入者ユニット、ページャ、セルラ電話、携帯情報端末(PDA)、スマートフォン、ラップトップ、ネットブック、パーソナルコンピュータ、無線センサ、および家電製品などを含むことができる。
【0009】
通信システム100は、基地局114aおよび基地局114bも含むことができる。基地局114a、114bの各々は、WTRU102a、102b、102c、102dの少なくとも1つと無線でインタフェースを取って、コアネットワーク106、インターネット110、および/またはネットワーク112などの1つまたは複数の通信ネットワークへのアクセスを円滑化するように構成された、任意のタイプのデバイスとすることができる。例を挙げると、基地局114a、114bは、送受信機基地局(BTS)、ノードB、eノードB、ホームノードB、ホームeノードB、サイトコントローラ、アクセスポイント(AP)、および無線ルータなどとすることができる。基地局114a、114bは各々、単一の要素として示されているが、基地局114a、114bは、任意の数の相互接続された基地局および/またはネットワーク要素を含むことができることが理解されよう。
【0010】
基地局114aは、RAN 104の部分とすることができ、RAN104は、他の基地局、および/または基地局コントローラ(BSC)、無線ネットワークコントローラ(RNC)、中継ノードなどのネットワーク要素(図示せず)も含むことができる。基地局114aおよび/または基地局114bは、セル(図示せず)と呼ばれることがある特定の地理的領域内で、無線信号を送信および/または受信するように構成することができる。セルは、さらにセルセクタに分割することができる。例えば、基地局114aに関連付けられたセルは、3つのセクタに分割することができる。したがって、一実施形態では、基地局114aは、送受信機を3つ、すなわち、セルのセクタ毎に1つずつ含むことができる。別の実施形態では、基地局114aは、多入力多出力(MIMO)技術を利用することができ、したがって、セルのセクタ毎に複数の送受信機を利用することができる。
【0011】
基地局114a、114bは、エアインタフェース116を介して、WTRU102a、102b、102c、102dの1つまたは複数と通信することができ、エアインタフェース116は、任意の適切な無線通信リンク(例えば、無線周波(RF)、マイクロ波、赤外線(IR)、紫外線(UV)、可視光など)とすることができる。エアインタフェース116は、任意の適切な無線アクセス技術(RAT)を使用して確立することができる。
【0012】
より具体的には、上で言及したように、通信システム100は、多元接続システムとすることができ、CDMA、TDMA、FDMA、OFDMA、およびSC−FDMAなどの、1つまたは複数のチャネルアクセス方式を利用することができる。例えば、RAN104内の基地局114a、およびWTRU102a、102b、102cは、広帯域CDMA(WCDMA)を使用してエアインタフェース116を確立できる、ユニバーサル移動体通信システム(UMTS)地上無線アクセス(UTRA)などの無線技術を実施することができる。WCDMAは、高速パケットアクセス(HSPA)および/または進化型HSPA(HSPA+)などの通信プロトコルを含むことができる。HSPAは、高速ダウンリンクパケットアクセス(HSDPA)および/または高速アップリンクパケットアクセス(HSUPA)を含むことができる。
【0013】
別の実施形態では、基地局114a、およびWTRU102a、102b、102cは、ロングタームエボリューション(LTE)および/またはLTEアドバンスト(LTE−A)を使用してエアインタフェース116を確立できる、進化型UMTS地上無線アクセス(E−UTRA)などの無線技術を実装することができる。
【0014】
他の実施形態では、基地局114a、およびWTRU102a、102b、102cは、IEEE 802.16(すなわちマイクロ波アクセス用の世界的相互運用性(WiMAX))、CDMA2000、CDMA2000 1X、CDMA2000 EV−DO、暫定標準2000(IS−2000)、暫定標準95(IS−95)、暫定標準856(IS−856)、移動体通信用グローバルシステム(GSM(登録商標))、GSM進化型高速データレート(EDGE)、およびGSM EDGE(GERAN)などの無線技術を実装することができる。
【0015】
図1Aの基地局114bは、例えば、無線ルータ、ホームノードB、ホームeノードB、またはアクセスポイントとすることができ、職場、家庭、乗物、およびキャンパスなどの局所的エリアにおける無線接続性を円滑化するための任意の適切なRATを利用することができる。一実施形態では、基地局114b、およびWTRU102c、102dは、IEEE 802.11などの無線技術を実装して、無線ローカルエリアネットワーク(WLAN)を確立することができる。別の実施形態では、基地局114b、およびWTRU102c、102dは、IEEE 802.15などの無線技術を実装して、無線パーソナルエリアネットワーク(WPAN)を確立することができる。また別の実施形態では、基地局114b、およびWTRU102c、102dは、セルラベースのRAT(例えば、WCDMA、CDMA2000、GSM、LTE、LTE−Aなど)を利用して、ピコセルまたはフェムトセルを確立することができる。図1Aに示されるように、基地局114bは、インターネット110への直接的な接続を有することがある。したがって、基地局114bは、コアネットワーク106を介して、インターネット110にアクセスする必要がないことがある。
【0016】
RAN104は、コアネットワーク106と通信することができ、コアネットワーク106は、音声、データ、アプリケーション、および/またはボイスオーバインターネットプロトコル(VoIP)サービスをWTRU102a、102b、102c、102dの1つまたは複数に提供するように構成された、任意のタイプのネットワークとすることができる。例えば、コアネットワーク106は、呼制御、請求サービス、モバイルロケーションベースのサービス、プリペイド通話、インターネット接続性、ビデオ配信などを提供することができ、および/またはユーザ認証など、高レベルのセキュリティ機能を実行することができる。図1Aには示されていないが、RAN104および/またはコアネットワーク106は、RAN104と同じRATまたは異なるRATを利用する他のRANと直接的または間接的に通信できることが理解されよう。例えば、E−UTRA無線技術を利用できるRAN104に接続するのに加えて、コアネットワーク106は、GSM無線技術を利用する別のRAN(図示せず)と通信することもできる。
【0017】
コアネットワーク106は、PSTN108、インターネット110、および/または他のネットワーク112にアクセスするためのWTRU102a、102b、102c、102dのためのゲートウェイとして機能することもできる。PSTN108は、基本電話サービス(POTS)を提供する回路交換電話網を含むことができる。インターネット110は、TCP/IPインターネットプロトコルスイート内の伝送制御プロトコル(TCP)、ユーザデータグラムプロトコル(UDP)、およびインターネットプロトコル(IP)など、共通の通信プロトコルを使用する、相互接続されたコンピュータネットワークとデバイスとからなるグローバルシステムを含むことができる。ネットワーク112は、他のサービスプロバイダによって所有および/または運営される有線または無線通信ネットワークを含むことができる。例えば、ネットワーク112は、RAN104と同じRATまたは異なるRATを利用できる1つまたは複数のRANに接続された、別のコアネットワークを含むことができる。
【0018】
通信システム100内のWTRU102a、102b、102c、102dのいくつかまたはすべては、マルチモード機能を含むことができ、すなわち、WTRU102a、102b、102c、102dは、異なる無線リンクを介して異なる無線ネットワークと通信するための複数の送受信機を含むことができる。例えば、図1Aに示されたWTRU102cは、セルラベースの無線技術を利用できる基地局114aと通信するように、またIEEE 802無線技術を利用できる基地局114bと通信するように構成することができる。
【0019】
図1Bは、例示的なWTRU102のシステム図である。図1Bに示されるように、WTRU102は、プロセッサ118と、送受信機ユニット120と、送信/受信要素122と、スピーカ/マイクロフォン124と、キーパッド126と、ディスプレイ/タッチパッド128と、着脱不能メモリ106と、着脱可能メモリ132と、電源134と、全地球測位システム(GPS)チップセット136と、他の周辺機器138とを含むことができる。WTRU102は、一実施形態との整合性を保ちながら、上記の要素の任意の部分的な組み合わせを含むことができる。
【0020】
プロセッサ118は、汎用プロセッサ、専用プロセッサ、従来型プロセッサ、デジタル信号プロセッサ(DSP)、複数のマイクロプロセッサ、DSPコアと連携する1つまたは複数のマイクロプロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)回路、他の任意のタイプの集積回路(IC)、および状態マシーンなどとすることができる。プロセッサ118は、信号符号化、データ処理、電力制御、入出力処理、および/またはWTRU 102が無線環境で動作できるようにする他の任意の機能を実行することができる。プロセッサ118は、送受信機120に結合することができ、送受信機120は、送信/受信要素122に結合することができる。図1Bは、プロセッサ118と送受信機120を別々のコンポーネントとして示しているが、プロセッサ118と送受信機120は、電子パッケージまたはチップ内に一緒に統合できることが理解されよう。
【0021】
送信/受信要素122は、エアインタフェース116を介して、基地局(例えば基地局114a)に信号を送信し、または基地局から信号を受信するように構成することができる。例えば、一実施形態では、送信/受信要素122は、RF信号を送信および/または受信するように構成されたアンテナとすることができる。別の実施形態では、送信/受信要素122は、例えば、IR、UVまたは可視光信号を送信および/または受信するように構成された放射器/検出器とすることができる。また別の実施形態では、送信/受信要素122は、RF信号と光信号の両方を送信および受信するように構成することができる。送信/受信要素122は、無線信号の任意の組み合わせを送信および/または受信するように構成できることが理解されよう。
【0022】
加えて、図1Bでは、送信/受信要素122は単一の要素として示されているが、WTRU102は、任意の数の送信/受信要素122を含むことができる。より具体的には、WTRU102は、MIMO技術を利用することができる。したがって、一実施形態では、WTRU102は、エアインタフェース116を介して無線信号を送信および受信するための2つ以上の送信/受信要素122(例えば複数のアンテナ)を含むことができる。
【0023】
送受信機120は、送信/受信要素122によって送信される信号を変調し、送信/受信要素122によって受信された信号を復調するように構成することができる。上で言及したように、WTRU102は、マルチモード機能を有することができる。したがって、送受信機120は、WTRU102が、例えばUTRAおよびIEEE 802.11などの複数のRATを介して通信できるようにするための、複数の送受信機を含むことができる。例えば、送受信機120は、WTRU102が同時に2つ以上の隣接または非隣接周波数キャリアを受信できるように、少なくとも1つのRF送信機と、複数のRF受信機とを含むことができる。このマルチ受信機機能は、複数の独立したRF受信機を実装することによって、または複数のキャリアを処理することが可能な単一の高度なRF受信機を使用することによって、または他の任意の手段によって実現することができる。
【0024】
WTRU102のプロセッサ118は、スピーカ/マイクロフォン124、キーパッド126、および/またはディスプレイ/タッチパッド128(例えば、液晶表示(LCD)ディスプレイユニットもしくは有機発光ダイオード(OLED)ディスプレイユニット)に結合することができ、それらからユーザ入力データを受け取ることができる。プロセッサ118は、スピーカ/マイクロフォン124、キーパッド126、および/またはディスプレイ/タッチパッド128にユーザデータを出力することもできる。加えて、プロセッサ118は、着脱不能メモリ106および/または着脱可能メモリ132など、任意のタイプの適切なメモリから情報を入手することができ、それらにデータを記憶することができる。着脱不能メモリ106は、ランダムアクセスメモリ(RAM)、リードオンリメモリ(ROM)、ハードディスク、または他の任意のタイプのメモリ記憶デバイスを含むことができる。着脱可能メモリ132は、加入者識別モジュール(SIM)カード、メモリスティック、およびセキュアデジタル(SD)メモリカードなどを含むことができる。他の実施形態では、プロセッサ118は、WTRU102上に物理的に配置されたメモリではなく、サーバまたはホームコンピュータ(図示せず)などの上に配置されたメモリから情報を入手することができ、それらにデータを記憶することができる。
【0025】
プロセッサ118は、電源134から電力を受け取ることができ、WTRU102内の他のコンポーネントへの電力の分配および/または制御を行うように構成することができる。電源134は、WTRU102に給電するための任意の適切なデバイスとすることができる。例えば、電源134は、1つまたは複数の乾電池(例えば、ニッケル−カドミウム(NiCd)、ニッケル−亜鉛(NiZn)、ニッケル水素(NiMH)、リチウムイオン(Li−ion)など)、太陽電池、および燃料電池などを含むことができる。
【0026】
プロセッサ118は、GPSチップセット136に結合することもでき、GPSチップセット136は、WTRU102の現在位置に関する位置情報(例えば経度および緯度)を提供するように構成することができる。GPSチップセット136からの情報に加えて、またはその代わりに、WTRU102は、基地局(例えば基地局114a、114b)からエアインタフェース116を介して位置情報を受け取ることができ、および/または2つ以上の近くの基地局から受信した信号のタイミングに基づいて、自らの位置を決定することができる。WTRU102は、一実施形態との整合性を保ちながら、任意の適切な位置決定方法を用いて、位置情報を獲得できることが理解されよう。
【0027】
プロセッサ118は、他の周辺機器138にさらに結合することができ、他の周辺機器138は、追加的な特徴、機能、および/または有線もしくは無線接続性を提供する、1つまたは複数のソフトウェアモジュールおよび/またはハードウェアモジュールを含むことができる。例えば、周辺機器138は、加速度計、eコンパス、衛星送受信機、(写真またはビデオ用の)デジタルカメラ、ユニバーサルシリアルバス(USB)ポート、バイブレーションデバイス、テレビ送受信機、ハンズフリーヘッドセット、Bluetooth(登録商標)モジュール、FMラジオユニット、デジタル音楽プレーヤ、メディアプレーヤ、ビデオゲームプレーヤモジュール、およびインターネットブラウザなどを含むことができる。
【0028】
図1Cは、一実施形態による、RAN104およびコアネットワーク106のシステム図である。上で言及したように、RAN104は、UTRA無線技術を利用して、エアインタフェース116を介してWTRU102a、102b、102cと通信することができる。RAN104は、コアネットワーク106とも通信することができる。図1Cに示されるように、RAN104は、ノードB140a、140b、140cを含むことができ、ノードB140a、140b、140cは、各々が、エアインタフェース116を介してWTRU102a、102b、102cと通信するための1つまたは複数の送受信機を含むことができる。ノードB140a、140b、140cは、各々を、RAN 104内の特定のセル(図示せず)に関連付けることができる。RAN104は、RNC 142a、142bも含むことができる。RAN104は、一実施形態との整合性を保ちながら、任意の数のノードBおよびRNCを含むことができることが理解されよう。
【0029】
図1Cに示されるように、ノードB140a、140bは、RNC 142aと通信することができる。加えて、ノードB140cは、RNC142bと通信することができる。ノードB140a、140b、140cは、Iubインタフェースを介して、それぞれのRNC142a、142bと通信することができる。RNC142a、142bは、Iurインタフェースを介して、互いに通信することができる。RNC142a、142bの各々は、それが接続されたそれぞれのノードB 140a、140b、140cを制御するように構成することができる。加えて、RNC142a、142bの各々は、アウタループ電力制御、負荷制御、アドミッションコントロール、パケットスケジューリング、ハンドオーバ制御、マクロダイバーシティ、セキュリティ機能、およびデータ暗号化など、他の機能を実施またはサポートするように構成することができる。
【0030】
図1Cに示されるコアネットワーク106は、メディアゲートウェイ(MGW)144、モバイル交換センタ(MSC)146、サービングGPRSサポートノード(SGSN)148、および/またはゲートウェイGPRSサポートノード(GGSN)150を含むことができる。上記の要素の各々は、コアネットワーク106の部分として示されているが、これらの要素は、どの1つをとっても、コアネットワーク運営体とは異なる主体によって所有および/または運営できることが理解されよう。
【0031】
RAN 104内のRNC 142aは、IuCSインタフェースを介して、コアネットワーク106内のMSC 146に接続することができる。MSC146は、MGW 144に接続することができる。MSC 146とMGW144は、PSTN108などの回路交換ネットワークへのアクセスをWTRU102a、102b、102cに提供して、WTRU102a、102b、102cと従来の陸線通信デバイスの間の通信を円滑化することができる。
【0032】
RAN104内のRNC142aは、IuPSインタフェースを介して、コアネットワーク106内のSGSN148にも接続することができる。SGSN148は、GGSN 150に接続することができる。SGSN148とGGSN150は、インターネット110などのパケット交換ネットワークへのアクセスをWTRU102a、102b、102cに提供して、WTRU102a、102b、102cとIP対応デバイスの間の通信を円滑化することができる。
【0033】
上で言及したように、コアネットワーク106は、ネットワーク112にも接続することができ、ネットワーク112は、他のサービスプロバイダによって所有および/または運営される他の有線または無線ネットワークを含むことができる。
【0034】
これ以降、3GPP UMTS無線通信システムと関連させて、実施形態が説明される。しかし、ロングタームエボリューション(LTE)、LTEアドバンスト(LTE−A)、WiMax、および他の任意の無線通信システムを含むが、それらに限定されない、モビリティをサポートするために周波数間測定および/またはRAT間測定が実行される任意の無線技術に、実施形態が適用可能であることに留意されたい。
【0035】
これ以降、「マルチ受信機WTRU」という用語は、同時に2つ以上の隣接または非隣接周波数キャリア上で受信することが可能なWTRUを記述するために使用される。送信側では、マルチ受信機WTRUは、単一の周波数キャリア上で、または同時に2つ以上の隣接または非隣接周波数キャリア上で送信する能力を有することができる。このマルチ受信機機能は、複数の独立したRF受信機を実施することによって、または複数のキャリアを処理することが可能な単一の高度なRF受信機を使用することによって、または他の任意の手段によって実現することができる。これ以降、「受信機」という用語は、独立したRF受信機または単一の高度な受信機によって単一のキャリアを受信および処理するための、マルチ受信機WTRUの能力を述べるために使用される。
【0036】
マルチ受信機WTRUのすべての受信機がアクティブである場合に、周波数間測定および/またはRAT間測定を実行するための実施形態が、これ以降で説明される。このケースの一例は、2つの受信機を有するデュアルバンドデュアルセルHSDPA対応のWTRUが、隣接または非隣接の2つのダウンリンクキャリア上で受信するように構成される場合である。
【0037】
一実施形態によれば、少なくとも1つのDLキャリアが、関連付けられたULキャリアを伴わずに構成される場合、測定ギャップ(例えば圧縮モード(CM)ギャップ)は、UL上でのいかなるギャップまたは中断も伴わずに、DL上に構成することができる。図2は、この実施形態による、DLキャリア上に測定ギャップを有する、例示的なDLおよびULキャリア構成を示している。この例では、WTRUは、2つのDLキャリアと1つのULキャリアを有するように構成される。WTRUは、2つの受信機を含み、両方の受信機は、2つのDLキャリアを処理するためにアクティブである。第1のDLキャリアは、単一のULキャリアに関連付けられ、第2のDLキャリアは、ペアをなさないキャリアである。図2に示されるように、測定ギャップは、ULキャリア上でのいかなる測定ギャップも伴わずに、ペアをなさないDLキャリア上に構成することができる。あるいは、測定ギャップは、ペアをなすDLキャリアとそれに関連付けられたULキャリアの両方の上に構成することができるが、ペアをなさないDLキャリア上には構成されない。加えて、測定ギャップは、DLキャリアとULキャリアのすべての上に、またはキャリアの任意の許容可能なサブセット上に構成することができる。DL測定ギャップの間、WTRUは、周波数間測定および/またはRAT間測定を実行することができ、ノードBは、測定ギャップが構成されたDLキャリア上での、WTRUへのいかなる送信もスケジュールすることができない。
【0038】
別の実施形態では、測定ギャップが、関連付けられたULキャリアを有するDLキャリアに対して構成される場合、測定ギャップは、ULキャリアとDLキャリアの両方に適用されることがあるが(例えば、CMギャップはULキャリアにも同じく適用される)、測定ギャップは、すべてのキャリアには適用されなくてよい(すなわち、関連付けられたダウンリンクアップリンクキャリアペアのサブセット上で適用される)。
【0039】
図3は、この実施形態による、DLキャリア上に測定ギャップを有する、例示的なDLおよびULキャリア構成を示している。この例では、WTRUは、2つのDLキャリアと2つのULキャリアを有するように構成される。WTRUは、2つの受信機を含み、両方の受信機は、2つのDLキャリアを処理するためにアクティブである。第1のDLキャリアは、第1のULキャリアに関連付けられ、第2のDLキャリアは、第2のULキャリアに関連付けられる。測定ギャップは、第2のDLキャリア上に構成され、WTRUは、測定ギャップの間、関連付けられたULキャリア(すなわち、この例では第2のULキャリア)上で送信することができない。
【0040】
測定ギャップの間、WTRUは、周波数間測定および/またはRAT間測定を実行することができる。ノードBは、測定ギャップが構成されたキャリア上での、WTRUへのいかなる送信もスケジュールすることができない。WTRUは、関連付けられたULキャリアに従来のCMモード手順を適用することができ、測定ギャップの間、送信することができない。
【0041】
複数のDLキャリアが測定ギャップのために構成され、少なくとも1つのDLキャリアが関連付けられたULキャリアを有し、少なくとも1つのDLキャリアが関連付けられたULキャリアを有さない場合、上記の2つの実施形態の組み合わせを実施することができる。図4は、一代替的実施形態による、DLキャリア上に測定ギャップを有する、例示的なDLおよびULキャリア構成を示している。この例では、WTRUは、3つのDLキャリアと2つのULキャリアを有するように構成される。WTRUは、3つの受信機を含み、すべての受信機は、3つのDLキャリアを処理するためにアクティブである。第1のDLキャリアは、第1のULキャリアに関連付けられ、第2のDLキャリアは、第2のULキャリアに関連付けられ、第3のDLキャリアは、ペアをなしていない。測定ギャップは、第2および第3のDLキャリア上に構成され、WTRUは、測定ギャップの間、第2のDLキャリアに関連付けられた第2のULキャリア上で送信することができない。
【0042】
上記の実施形態のすべてについて、WTRUは、ネットワークからの明示的または暗黙的な通知に基づいて、測定ギャップのために構成されるキャリアを決定することができる。通知は、測定ギャップを構成するためのより高位レイヤの構成メッセージ(例えば、CMギャップ構成情報を伝える無線リソース制御(RRC)メッセージ)を介して受け取ることができる。
【0043】
あるいは、測定ギャップのために選択されるキャリアは、事前に決定しておくことができる。例えば、測定ギャップを構成する際、WTRUは、事前決定されたキャリア(例えば補助(またはセカンダリ)キャリア)に測定ギャップを適用し、他のULおよびDLキャリア(例えばアンカ(またはプライマリ)キャリア)を完全な送受信モードに保つことができる。アンカ(またはプライマリ)キャリアは、ダウンリンク/アップリンク送信のための特定の1組の制御情報を伝えるキャリアとして定義することができる。アンカ(またはプライマリ)キャリアとして割り当てられないキャリアはいずれも、補助(またはセカンダリ)キャリアとすることができる。
【0044】
測定ギャップのために複数のキャリアが選択できる場合、キャリアは、事前定義されたペアリング規則に基づいて決定することができる。例えば、それぞれ、2つの異なる周波数帯域において、2つの隣接キャリアが構成される(すなわち、合計4つのキャリアが構成される)場合、測定ギャップは、指定された周波数帯域内のすべてのキャリア(例えば、この例では、一方の周波数帯域内の2つの隣接キャリア)に適用することができる。
【0045】
特定のキャリアを使用不可にすることによって、そのキャリア上で周波数間測定および/またはRAT間測定の実行を開始するように、WTRUに指示することができる。キャリアの使用不可は、例えば、高速共用制御チャネル(HS−SCCH)命令もしくはより高位層のシグナリング(例えばRRCメッセージ)、または任意のプロトコル層における任意のタイプのシグナリングもしくはメッセージを介して、WTRUに通知することができる。特定のDLキャリアが使用不可にされた場合、WTRUは、使用不可キャリア上での受信を停止し、使用不可キャリアのために使用されていた利用可能な受信機を使用して、周波数間測定および/またはRAT間測定を実行することができる。
【0046】
マルチ受信機WTRUの少なくとも1つの受信機が非アクティブである場合に、周波数間測定および/またはRAT間測定を実行するための実施形態が、これ以降で説明される。このケースの一例は、2つの受信機を有するデュアルバンドデュアルセルHSDPA対応のWTRUが、シングルキャリアHSDPAを用いて動作するように構成される場合である。
【0047】
一実施形態によれば、アクティブな受信機に対して測定ギャップを構成しなくてよく、WTRUは、非アクティブな受信機を使用して、周波数間測定および/またはRAT間測定を実行することができる。WTRUは、非アクティブな受信機を使用して、周波数間測定および/またはRAT間測定を継続的に実行することができる。この場合、周波数間測定および/またはRAT間測定を実行するために、測定ギャップを構成しなくてよい。
【0048】
キャリア(アクティベーション:activation)活動化および非活動化は、(例えば、HS−SCCH命令などの物理層シグナリングを介して)ノードBによって制御され、測定ギャップは、RRCメッセージを用いて、無線ネットワークコントローラ(RNC)によってスケジュールされるので、WTRUは、使用不可キャリア上で、RNCから、周波数間測定および/またはRAT間測定命令を受け取ることができる。DLキャリアが使用不可にされ、WTRUが、使用不可キャリア上で周波数間測定および/またはRAT間測定を実行するための測定ギャップ構成を有する指示を受け取った場合、WTRUは、物理層(L1)におけるキャリアの状態を「使用不可」に維持し、そのキャリアに先に関連付けられた受信機、または他の任意の利用可能な受信機(アクティブなチャネルに割り当てられていない受信機)を使用して、いかなる測定ギャップも用いずに、周波数間測定および/またはRAT間測定を実行することができる。
【0049】
(例えば、HS−SCCH命令などのL1シグナリング、または他の任意のシグナリングもしくはメッセージを介して)使用不可キャリアが再活動化され、その結果、その使用不可キャリア上で周波数間測定および/またはRAT間測定を実行するようにWTRUがスケジュールされている間に、すべての受信機がアクティブになった場合、WTRUは、その使用不可キャリア上でのDL受信および/またはUL送信を活動化することができ、すべての受信機がアクティブである場合について上で開示された実施形態のいずれか1つに従って、周波数間測定および/またはRAT間測定を実行することができる。
【0050】
シグナリング負荷を低減するため、少なくとも1つの受信機が非アクティブである場合に、WTRUが自律的に周波数間測定および/またはRAT間測定を開始および報告できるように、ネットワークは、閾値およびタイマを事前設定し、周波数間測定および/またはRAT間測定を開始および報告するためのイベントを構成することができる。この実施形態では、WTRUは、トリガ条件が満たされると、自律的に周波数間測定および/またはRAT間測定を開始することができ、測定ギャップを用いるまたは用いない周波数間測定/RAT間測定命令を取得するために、サービングセルの信号品質の低下などについてネットワークに通知しなくてよく、したがって、測定命令/報告サイクルがスピードアップされる。
【0051】
図5Aおよび図5Bは、一実施形態による、自律的な周波数間測定および/またはRAT間測定のための例示的なプロセス500のフロー図である。WTRUは、少なくとも1つの非アクティブな受信機が存在するかどうかを判定する(502)。存在する場合、WTRUは、トリガ条件が満たされているかどうかを判定する(504)。非アクティブな受信機が存在しない場合、またはトリガ条件が満たされていない場合、WTRUは、自律的な測定を実行することができない(520)。少なくとも1つの非アクティブな受信機が存在し、かつトリガ条件が満たされている場合、WTRUは、自律的に周波数間測定および/またはRAT間測定を開始し、測定値をネットワークに報告することができる(506)。WTRUがキャリアに対するアクティベーション命令を受け取り(508)、非アクティブな受信機が存在しない場合(510)、WTRUは、活動化されるキャリア上での自律的な周波数間測定/RAT間測定を停止し、そのキャリア上での受信および/またはUL送信を活動化することができ、WTRUのすべての受信機がアクティブである場合について上で説明された実施形態のいずれか1つに従って、周波数間測定および/またはRAT間測定を実行することができる(512)。
【0052】
さらなる非アクティブな受信機が存在する場合(510)、さらなる非アクティブな受信機がそのキャリア上で動作することが可能であるかどうかが判定される(514)。514における判定が肯定的である場合、WTRUは、そのキャリア上での自律的な周波数間測定および/またはRAT間測定を停止し、そのキャリア上でのDL受信および/またはUL送信を活動化し、トリガ条件がまだ満たされていれば、利用可能な非アクティブな受信機を用いて、測定ギャップを用いずに、測定を構成し、継続することができる(516)。
【0053】
514における判定が否定的である場合、WTRUは、自律的な周波数間測定および/またはRAT間測定を停止し、アクティブなキャリア上での測定ギャップを用いる測定要求のためのより高位層の構成メッセージを待ち、すべての受信機がアクティブである場合について上で開示された実施形態のいずれか1つに従って、周波数間測定および/またはRAT間測定を実行することができる(518)。
【0054】
ホームノードB(HNB)または進化型HNB(eHNB)を顧客構内に配置して、マクロノードBのトラフィック負荷を軽減し、より優れたリンク品質および性能を提供することができる。HNB/eHNBへのアクセスは、HNB/eHNBセル識別情報、被呼側の限定加入者グループ(CSG)識別情報(ID)に基づいている。マクロノードBからHNBまたはeHNBへのモビリティをサポートするため、そのCSG IDがネットワークによって提供されたリスト内に存在するHNB/eHNBセルの付近にWTRUが所在することをWTRUが検出した場合、WTRUは、ネットワークに近接通知を送信することができる。近接通知は、検出したHNB/eHNBセルのRATおよび周波数を含むことができる。近接通知を受信した後、ネットワーク(例えば無線ネットワークコントローラ(RNC))は、HNB/eHNBセルを測定するために、報告されたキャリアまたはRAT上での測定を構成することができる。WTRUが報告された周波数およびRAT上での測定を実行できるように、測定ギャップ(例えばCMギャップ)を活動化することができる。WTRUは、ネットワークに測定レポートを送信し、ネットワークは、システム情報(SI)獲得を実行し、SIを報告するように、WTRUを構成することができる。WTRUは、自律的なギャップを使用して、SI獲得を実行することができる。自律的なギャップは、WTRUによってスケジュールされる。WTRUは、サービングセルとの送受信を一時中断して、ターゲットHNB/eHNBから関連するSIを獲得することができる。
【0055】
一実施形態によれば、WTRUが、ノードBの自律的なサーチ(例えばHNBまたはeHNB検出)を実行することが可能である場合、周波数間測定および/またはRAT間測定は、ユーザによって手動で開始することができる。図6Aおよび図6Bは、一実施形態による、測定を実行するための例示的なプロセス600のフロー図である。そのCSG IDがネットワークによって提供されたWTRUのリスト内に存在するHNB/eHNBセルの付近にWTRUが所在することをWTRUが検出した場合、WTRUは、ネットワークに近接通知を送信する(602)。ノードBに近接通知を送信した後、WTRUは、ネットワークからのギャップ構成を待つことができる。自律的なギャップがサポートされ、WTRUのすべての受信機がアクティブである場合、WTRUは、自律的なギャップを適切に構成している間に、WTRUのすべての受信機がアクティブである場合について上で開示されたいずれかの実施形態に従って、周波数間測定および/またはRAT間測定を実行することができる(604)。1つまたは複数の受信機が利用可能である場合、周波数間測定および/またはRAT間測定を開始するために、測定ギャップを必要としなくてよい。
【0056】
WTRUは、周波数間測定および/またはRAT間測定を自律的に実行している間に、キャリアまたは受信機に対するアクティベーション命令を受け取る(606)。アクティベーション命令が特定のキャリア/帯域上で動作することが可能な受信機に対するものかどうか、また他の非アクティブ受信機がそのキャリア/帯域上で動作することが可能であるかどうかが判定される(608)。
【0057】
608における判定が否定的である場合、自律的なギャップがサポートされるかどうかがさらに判定される(610)。ステップ610においてサポートされないと判定された場合、WTRUは、進行中の周波数間測定および/またはRAT間測定を停止し、指令されたキャリアについてのDL受信および/またはUL送信を活動化し、ネットワークから測定ギャップ構成を取得するために近接レポートを自律的に送信することができ、ギャップ構成を受け取ると、WTRUは、WTRUのすべての受信機がアクティブである場合について上で開示された実施形態のいずれか1つに基づいて、周波数間測定および/またはRAT間測定を実行することができる(612)。
【0058】
自律的なギャップがサポートされる場合(610)、WTRUは、進行中の周波数間測定および/またはRAT間測定を停止し、命令されたキャリアについてのDL受信および/またはUL送信を活動化し、自律的なギャップを構成し、残りの受信機の1つを使用して以前の測定を続行することができる(614)。
【0059】
608における判定が肯定的である場合、WTRUは、進行中の測定を停止し、命令されたキャリアについてのDL受信および/またはUL送信を活動化し、非アクティブな受信機の1つを使用して、ギャップを用いずに、測定を続行することができる(616)。
【0060】
WTRUは、そのマルチ受信機機能(例えば、1つまたは複数のキャリア上での送受信を継続しながら、周波数間測定および/またはRAT間測定を実行する能力)を、ネットワークに通知することができる。WTRUは、より高位レイヤのシグナリング(例えばRRCメッセージ)内に新しい機能情報要素を含ませて、特定のマルチ受信機機能を通知することができる。
【0061】
あるいは、ネットワークは、WTRUの他の機能通知から、WTRUがそのようなマルチ受信機機能を有することを推測することができる。例えば、ネットワークは、デュアルバンドデュアルセルHSDPAのサポートを通知するすべてのWTRUは、他のキャリア上での送受信を継続しながら、周波数間測定および/またはRAT間測定を実行することも可能であることを推測することができる。あるいは、マルチ受信機機能を有するWTRUのために、新しいWTRUクラスを定義することができる。
【0062】
マルチ受信機機能は、ネットワークによって常時サポートされなくても良く、ネットワークは、WTRUのマルチ受信機機能を選択的に活動化および非活動化することができる。一実施形態によれば、WTRUは、ネットワークによって別途命令されない限り、デフォルトモードによって要求されるように(例えば、3GPPリリース8において要求されるように)動作することができる。WTRUが、ネットワークによって、マルチ受信機機能を用いて動作するように命令された場合、WTRUは、本明細書で開示されたいずれかの実施形態に従って動作することができる。
【0063】
あるいは、本明細書で開示された実施形態のいずれか1つに従って動作するようにWTRUを構成するために、新しいタイプの構成コマンド(例えばRRCメッセージ)を定義することができる。それによってWTRUは、この新しいタイプの構成コマンドを受信すると、本明細書で開示された実施形態に従って、周波数間測定および/またはRAT間測定、ならびに関連する動作を実行することができる。あるいは、ネットワークは、WTRUが本明細書で開示された実施形態に従って動作できるように、活動化コマンドを(例えばRRCメッセージを介して)送信することができる。
【0064】
ターゲットセルへのハンドオーバ後、本明細書で開示されたいずれかの実施形態に従った、周波数間測定および/またはRAT間測定、ならびに関連する動作は、ターゲットセルにおいてサポートされないことがある。一実施形態によれば、WTRUは、別途命令されるまで、デフォルトモード(例えば、3GPPリリース8に従った動作)に戻ることができる。あるいは、ハンドオーバコマンドは、必要な構成情報を含むことができ、WTRUは、ハンドオーバコマンドによって命令されたように、自らを構成することができる。あるいは、WTRUは、ネットワークアウェア(network−aware)とすることができ、サービングノードBの能力に基づいて、自らを構成することができる。
【0065】
上では特徴および要素を特定の組み合わせで説明したが、各特徴または要素は単独で、または他の特徴および要素との任意の組み合わせで使用できることを当業者であれば理解されよう。加えて、本明細書で説明した方法は、コンピュータまたはプロセッサによって実行する、コンピュータ読取り可能媒体内に包含された、コンピュータプログラム、ソフトウェア、またはファームウェアで実施することができる。コンピュータ読取り可能媒体の例は、(有線接続または無線接続を介して送信される)電子信号と、コンピュータ可読記憶媒体とを含む。コンピュータ可読記憶媒体の例は、リードオンリメモリ(ROM)、ランダムアクセスメモリ(RAM)、レジスタ、キャッシュメモリ、半導体メモリデバイス、内蔵ハードディスクおよび着脱可能ディスクなどの磁気媒体、光磁気媒体、ならびにCD−ROMディスクおよびデジタル多用途ディスク(DVD)などの光媒体を含むが、これらに限定されない。ソフトウェアと連携するプロセッサは、WTRU、UE、端末、基地局、RNC、または任意のホストコンピュータにおいて使用する無線周波数送受信機を実施するために使用することができる。
【0066】
実施形態
実施形態1。周波数間測定および/または無線アクセス技術(RAT)間測定を実行するための、マルチ受信機無線送受信ユニット(WTRU)において実施される方法であって、
複数の受信機の少なくとも1つを使用して、ダウンリンク送信を受信するステップと、
測定ギャップを用いずに、非アクティブな受信機を使用して、周波数間測定および/またはRAT間測定を実行するステップと
を含む方法。
【0067】
実施形態2。使用不可キャリア上で測定命令を受け取るステップと、
物理層において使用不可キャリアの状態を使用不可に維持しながら、測定ギャップを用いずに、非アクティブな受信機を使用して、使用不可キャリア上で周波数間測定および/またはRAT間測定を実行するステップと
をさらに含む、実施形態1に記載の方法。
【0068】
実施形態3。キャリアを活動化するためのアクティベーション命令を受け取るステップと、
活動化を命令されたキャリア上でのダウンリンク受信および/またはアップリンク送信を活動化するステップと、
非アクティブな受信機が存在しない条件で、測定ギャップを用いて、周波数間測定および/またはRAT間測定を実行するステップと
をさらに含む、実施形態1に記載の方法。
【0069】
実施形態4。測定ギャップは、ダウンリンクキャリア上に構成され、アップリンクキャリア上には構成されない、実施形態3に記載の方法。
【0070】
実施形態5。測定ギャップは、ペアをなさないダウンリンクキャリア上に構成され、ペアをなすダウンリンクキャリア上には構成されない、実施形態3に記載の方法。
【0071】
実施形態6。測定ギャップは、関連付けられたダウンリンクアップリンクキャリアペアのサブセット上に構成される、実施形態3に記載の方法。
【0072】
実施形態7。周波数間測定および/またはRAT間測定についてのトリガ条件が満たされているかどうかを判定するステップと、
トリガ条件が満たされ、少なくとも1つの受信機が非アクティブである条件で、自律的に周波数間測定および/またはRAT間測定を実行するステップと
をさらに含む、実施形態1に記載の方法。
【0073】
実施形態8。キャリアに対するアクティベーション命令を受け取るステップと、
さらなる非アクティブな受信機が存在しない条件で、または、さらなる非アクティブな受信機が活動化を命令されたキャリア上で動作することが可能でない条件で、活動化を命令されたキャリア上での自律的な周波数間測定/RAT間測定を停止し、活動化を命令されたキャリア上でのダウンリンク受信および/またはアップリンク送信を活動化し、測定ギャップを用いて、周波数間測定および/またはRAT間測定を実行するステップと
をさらに含む、実施形態7に記載の方法。
【0074】
実施形態9。さらなる非アクティブな受信機が活動化を命令されたキャリア上で動作することが可能であり、トリガ条件がまだ満たされている条件で、活動化を命令されたキャリア上での自律的な周波数間測定および/またはRAT間測定を停止し、活動化を命令されたキャリア上でのダウンリンク受信および/またはアップリンク送信を活動化し、さらなる非アクティブな受信機を用い、測定ギャップを用いずに、自律的な周波数間測定および/またはRAT間測定を続行するステップ
をさらに含む、実施形態8に記載の方法。
【0075】
実施形態10。周波数間測定および/または無線アクセス技術(RAT)間測定を実行するための、マルチ受信機無線送受信ユニット(WTRU)において実施される方法であって、
ホームノードB(HNB)/進化型HNB(eHNB)セルを検出するステップと、
その識別情報がリスト内に存在する検出されたHNB/eHNBセルの付近にWTRUが所在する条件下で、近接通知を送信するステップと、
自律的なギャップを構成している間に、検出されたHNB/eHNBセルの周波数キャリアまたはRAT上で周波数間測定および/またはRAT間測定を実行するステップと
を含む方法。
【0076】
実施形態11。周波数間測定および/または無線アクセス技術(RAT)間測定を実行するための、マルチ受信機無線送受信ユニット(WTRU)であって、
同時に少なくとも2つのダウンリンクキャリアを介して受信するように構成された送受信機と、
測定ギャップを用いずに、非アクティブな受信機を使用して、周波数間測定および/またはRAT間測定を実行するために、送受信機を制御するように構成されたプロセッサと
を備えるWTRU。
【0077】
実施形態12。プロセッサは、使用不可キャリア上で測定命令を受け取り、物理層において使用不可キャリアの状態を使用不可に維持しながら、非アクティブな受信機を使用して、測定ギャップを用いずに、使用不可キャリア上で周波数間測定および/またはRAT間測定を実行するように構成される、実施形態11のWTRU。
【0078】
実施形態13。プロセッサは、キャリアを活動化するためのアクティベーション命令を受け取った後、活動化を命令されたキャリア上でのダウンリンク受信および/またはアップリンク送信を活動化し、非アクティブな受信機が存在しない条件で、測定ギャップを用いて、周波数間測定および/またはRAT間測定を実行するように構成される、実施形態11のWTRU。
【0079】
実施形態14。測定ギャップは、ダウンリンクキャリア上に構成され、アップリンクキャリア上には構成されない、実施形態13のWTRU。
【0080】
実施形態15。測定ギャップは、ペアをなさないダウンリンクキャリア上に構成され、ペアをなすダウンリンクキャリア上には構成されない、実施形態13のWTRU。
【0081】
実施形態16。測定ギャップは、関連付けられたダウンリンクアップリンクキャリアペアのサブセット上に構成される、実施形態13のWTRU。
【0082】
実施形態17。プロセッサは、周波数間測定および/またはRAT間測定についてのトリガ条件が満たされているかどうかを判定し、トリガ条件が満たされ、少なくとも1つの受信機が非アクティブである場合、自律的に周波数間測定および/またはRAT間測定を実行するように構成される、実施形態11のWTRU。
【0083】
実施形態18。プロセッサは、キャリアに対するアクティベーション命令を受け取った後、さらなる非アクティブな受信機が存在しない条件で、または、さらなる非アクティブな受信機が活動化を命令されたキャリア上で動作することが可能でない条件で、活動化を命令されたキャリア上での自律的な周波数間測定/RAT間測定を停止し、活動化を命令されたキャリア上でのダウンリンク受信および/またはアップリンク送信を活動化し、測定ギャップを用いて、周波数間測定および/またはRAT間測定を実行するように構成される、実施形態17のWTRU。
【0084】
実施形態19。プロセッサは、さらなる非アクティブな受信機が活動化を命令されたキャリア上で動作することが可能であり、トリガ条件がまだ満たされている条件で、活動化を命令されたキャリア上での自律的な周波数間測定および/またはRAT間測定を停止し、活動化を命令されたキャリア上でのダウンリンク受信および/またはアップリンク送信を活動化し、さらなる非アクティブな受信機を用いて、測定ギャップを用いずに、自律的な周波数間測定および/またはRAT間測定を続行するように構成される、実施形態18のWTRU。
【0085】
実施形態20。周波数間測定および/または無線アクセス技術(RAT)間測定を実行するための、マルチ受信機無線送受信ユニット(WTRU)であって、
同時に少なくとも2つのダウンリンクキャリアを介して受信するように構成された送受信機と、
ホームノードB(HNB)/進化型HNB(eHNB)セルを検出し、その識別情報がリスト内に存在する検出されたHNB/eHNBセルの付近にWTRUが所在する条件で、近接通知を送信し、自律的なギャップを構成している間に、検出されたHNB/eHNBセルの周波数キャリアまたはRAT上で周波数間測定および/またはRAT間測定を実行するように構成されるプロセッサと
を備えるWTRU。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
周波数間測定および/または無線アクセス技術(RAT)間測定を実行するための、マルチ受信機無線送受信ユニット(WTRU)において実施される方法において、
複数の受信機の少なくとも1つを使用して、ダウンリンク送信を受信するステップと、
測定ギャップを用いずに、非アクティブな受信機を使用して、周波数間測定および/またはRAT間測定を実行するステップと
を含むことを特徴とする方法。
【請求項2】
使用不可キャリア上で測定命令を受け取るステップと、
物理層において前記使用不可キャリアの状態を使用不可に維持しながら、測定ギャップを用いずに、非アクティブな受信機を使用して、使用不可キャリア上で周波数間測定および/またはRAT間測定を実行するステップと
をさらに含むことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項3】
キャリアを活動化するためのアクティベーション命令を受け取るステップと、
前記活動化を命令されたキャリア上でのダウンリンク受信および/またはアップリンク送信を活動化するステップと、
非アクティブな受信機が存在しない条件で、測定ギャップを用いて、周波数間測定および/またはRAT間測定を実行するステップと
をさらに含むことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記測定ギャップは、ダウンリンクキャリア上に構成され、アップリンクキャリア上には構成されないことを特徴とする請求項3に記載の方法。
【請求項5】
前記測定ギャップは、ペアをなさないダウンリンクキャリア上に構成され、ペアをなすダウンリンクキャリア上には構成されないことを特徴とする請求項3に記載の方法。
【請求項6】
前記測定ギャップは、関連付けられたダウンリンクアップリンクキャリアペアのサブセット上に構成されることを特徴とする請求項3に記載の方法。
【請求項7】
前記周波数間測定および/またはRAT間測定についてのトリガ条件が満たされているかどうかを判定するステップと、
前記トリガ条件が満たされ、少なくとも1つの受信機が非アクティブである条件で、自律的に前記周波数間測定および/またはRAT間測定を実行するステップと
をさらに含むことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項8】
キャリアに対するアクティベーション命令を受け取るステップと、
さらなる非アクティブな受信機が存在しない条件で、または、さらなる非アクティブな受信機が前記活動化を命令されたキャリア上で動作することが可能でない条件で、前記活動化を命令されたキャリア上での前記自律的な周波数間測定/RAT間測定を停止し、前記活動化を命令されたキャリア上でのダウンリンク受信および/またはアップリンク送信を活動化し、測定ギャップを用いて、周波数間測定および/またはRAT間測定を実行するステップと
をさらに含むことを特徴とする請求項7に記載の方法。
【請求項9】
前記さらなる非アクティブな受信機が前記活動化を命令されたキャリア上で動作することが可能であり、前記トリガ条件がまだ満たされている条件で、前記活動化を命令されたキャリア上での前記自律的な周波数間測定および/またはRAT間測定を停止し、前記活動化を命令されたキャリア上でのダウンリンク受信および/またはアップリンク送信を活動化し、さらなる非アクティブな受信機を用いて、測定ギャップを用いずに、前記自律的な周波数間測定および/またはRAT間測定を続行するステップ
をさらに含むことを特徴とする請求項8に記載の方法。
【請求項10】
周波数間測定および/または無線アクセス技術(RAT)間測定を実行するための、マルチ受信機無線送受信ユニット(WTRU)において実施される方法において、
ホームノードB(HNB)/進化型HNB(eHNB)セルを検出するステップと、
その識別情報がリスト内に存在する前記検出されたHNB/eHNBセルの付近に前記WTRUが所在する条件で、近接通知を送信するステップと、
自律的なギャップを構成している間に、前記検出されたHNB/eHNBセルの周波数キャリアまたはRAT上で周波数間測定および/またはRAT間測定を実行するステップと
を含むことを特徴とする方法。
【請求項11】
周波数間測定および/または無線アクセス技術(RAT)間測定を実行するための、マルチ受信機無線送受信ユニット(WTRU)であって、
同時に少なくとも2つのダウンリンクキャリアを介して受信するように構成された送受信機と、
測定ギャップを用いずに、非アクティブな受信機を使用して、周波数間測定および/またはRAT間測定を実行するために、前記送受信機を制御するように構成されたプロセッサと
を備えたことを特徴とするWTRU。
【請求項12】
前記プロセッサは、使用不可キャリア上で測定命令を受け取り、物理層において前記使用不可キャリアの状態を使用不可に維持しながら、非アクティブな受信機を使用して、測定ギャップを用いずに、前記使用不可キャリア上で周波数間測定および/またはRAT間測定を実行するように構成されることを特徴とする請求項11に記載のWTRU。
【請求項13】
前記プロセッサは、キャリアを活動化するためのアクティベーション命令を受け取った後、前記活動化を命令されたキャリア上でのダウンリンク受信および/またはアップリンク送信を活動化し、非アクティブな受信機が存在しない条件で、測定ギャップを用いて、周波数間測定および/またはRAT間測定を実行するように構成されることを特徴とする請求項11に記載のWTRU。
【請求項14】
前記測定ギャップは、ダウンリンクキャリア上に構成され、アップリンクキャリア上には構成されないことを特徴とする請求項13に記載のWTRU。
【請求項15】
前記測定ギャップは、ペアをなさないダウンリンクキャリア上に構成され、ペアをなすダウンリンクキャリア上には構成されないことを特徴とする請求項13に記載のWTRU。
【請求項16】
前記測定ギャップは、関連付けられたダウンリンクアップリンクキャリアペアのサブセット上に構成されることを特徴とする請求項13に記載のWTRU。
【請求項17】
前記プロセッサは、前記周波数間測定および/またはRAT間測定についてのトリガ条件が満たされているかどうかを判定し、前記トリガ条件が満たされ、少なくとも1つの受信機が非アクティブである条件で、自律的に前記周波数間測定および/またはRAT間測定を実行するように構成されることを特徴とする請求項11に記載のWTRU。
【請求項18】
前記プロセッサは、キャリアに対するアクティベーション命令を受け取った後、さらなる非アクティブな受信機が存在しない条件で、または、さらなる非アクティブな受信機が前記活動化を命令されたキャリア上で動作することが可能でない条件で、前記活動化を命令されたキャリア上での前記自律的な周波数間測定/RAT間測定を停止し、前記活動化を命令されたキャリア上でのダウンリンク受信および/またはアップリンク送信を活動化し、測定ギャップを用いて、周波数間測定および/またはRAT間測定を実行するように構成されることを特徴とする請求項17に記載のWTRU。
【請求項19】
前記プロセッサは、前記さらなる非アクティブな受信機が前記活動化を命令されたキャリア上で動作することが可能であり、前記トリガ条件がまだ満たされている条件で、前記活動化を命令されたキャリア上での前記自律的な周波数間測定および/またはRAT間測定を停止し、前記活動化を命令されたキャリア上でのダウンリンク受信および/またはアップリンク送信を活動化し、さらなる非アクティブな受信機を用いて、測定ギャップを用いずに、前記自律的な周波数間測定および/またはRAT間測定を続行するように構成されることを特徴とする請求項18に記載のWTRU。
【請求項20】
周波数間測定および/または無線アクセス技術(RAT)間測定を実行するための、マルチ受信機無線送受信ユニット(WTRU)において、
同時に少なくとも2つのダウンリンクキャリアを介して受信するように構成された送受信機と、
ホームノードB(HNB)/進化型HNB(eHNB)セルを検出し、その識別情報がリスト内に存在する前記検出されたHNB/eHNBセルの付近に前記WTRUが所在する条件で、近接通知を送信し、自律的なギャップを構成している間に、前記検出されたHNB/eHNBセルの周波数キャリアまたはRAT上で周波数間測定および/またはRAT間測定を実行するように構成されるプロセッサと
を備えたことを特徴とするWTRU。

【図1A】
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【図1B】
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【図1C】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5A】
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【図5B】
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【図6A】
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【図6B】
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【公表番号】特表2013−507068(P2013−507068A)
【公表日】平成25年2月28日(2013.2.28)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−532350(P2012−532350)
【出願日】平成22年10月1日(2010.10.1)
【国際出願番号】PCT/US2010/051098
【国際公開番号】WO2011/041662
【国際公開日】平成23年4月7日(2011.4.7)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.WCDMA
【出願人】(510030995)インターデイジタル パテント ホールディングス インコーポレイテッド (229)
【Fターム(参考)】