説明

ミキサーセル、変調器および方法

【課題】データ信号と発振器信号および符号信号とを論理的に合成することによって、信号点配置図におけるゼロ交差での変調誤差が回避され得るか、または、少なくとも低減され得る変調器のミキサーセルを提供する。
【解決手段】発振器信号103の位相跳躍を必要とせずに、ミキサーセル100における論理的合成またはデジタルリンクを用いることにより、ミキサー出力信号107の極性が符号信号105によって反転されることが可能になる。正弦波の変化は、データ信号101と符号信号105との合成によって常に実現されるので、データ信号101と符号信号105との論理的合成によって、例えば発振器信号103を供給するDPPLが、信号点配置図におけるゼロ交差においてですら、発振器信号103に180度の位相跳躍を実行する必要がなくなる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
実施形態では、例えば、変調器(例えば、ポーラ変調器またはベクトル変調器)において用いられ得るミキサーセルが提供される。他の実施形態では、このようなミキサーセルを伴った変調器を提供する。
【背景技術】
【0002】
現代の送信アーキテクチャーおよび携帯ラジオチップには、ポーラ変調器が用いられている。変調されたRF信号の位相は、DPLL(デジタル位相ロックループ)を介して変調され、振幅は、高周波数DAC(デジタルアナログ変換器)ミキサーを用いて変調される。ポーラ変調器における基本的な問題として、信号点配置図におけるゼロ交差にて変調誤差が生じることや、変調スペクトルが鈍くなることが挙げられる。信号点配置図におけるゼロ交差の際に、DPLLでは処理することのできない180度の位相跳躍が必要不可欠である。また、HF−DACは、正の信号のみを供給し得る。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】国際公開第2008/133489号パンフレット
【特許文献2】米国特許第6259301号明細書
【特許文献3】米国特許第4408352号明細書
【特許文献4】米国特許出願公開第2009/0111414号明細書
【特許文献5】米国特許出願公開第2010/0317300号明細書
【特許文献6】欧州特許0966095号明細書
【特許文献7】国際公開第2010/068504号パンフレット
【特許文献8】国際公開第2009/036399号パンフレット
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0004】
実施形態では、論理的合成に基づいたミキサーセル出力信号を得るために、データ信号と発振器信号および符号信号とを論理的に合成するように構成されているミキサーセルが提供される。
【0005】
他の実施形態では、変調器出力信号を複数の上記ミキサーセルに供給する変調器が提供される。更に、当該変調器は、発振器信号を当該複数のミキサーセルの各ミキサーセルに供給するように構成されている発振器を備えている。更に、当該変調器は、伝送される情報に基づいて、符号信号およびデータ信号を当該複数のミキサーセルの各ミキサーセルに供給するように構成されているデコーダを備えている。当該複数のミキサーセルは、当該変調器出力信号が当該複数のミキサーセルのミキサーセル出力信号の重ね合わせとなるように、相互に接続されている。
【図面の簡単な説明】
【0006】
以下に、本発明の実施形態が添付の図面に基づいて記載されている。添付の図面は以下の通りである。
【図1】一実施形態に係るミキサーセルのブロック図を示している。
【図2a】一実施形態に係る図1のミキサーセルの一構成のブロック図を示している。
【図2b】図2aに示されている実施形態において用いられ得る電流源の一構成を示している。
【図3】図2aに示されているミキサーセルの信号波形のシミュレーションを示している。
【図4】一実施形態に係る変調器のブロック図を示している。
【図5】一実施形態に係る方法のフローチャートを示している。
【図6】一実施形態に係るRF−DACの時間出力信号および出力スペクトルを示している。
【発明を実施するための形態】
【0007】
実施形態が添付の図面に基づいて記載される前に、同一のエレメントまたは同一の機能を有するエレメントには同一の符号が付されており、それ故、同一の符号が付されたエレメントの繰り返しの記載を省略していることに留意すべきである。これにより、同一の符号が付されているエレメントの記載は、相互に交換可能である。
【0008】
図1は、一実施形態に係るミキサーセル100のブロック図を示している。ミキサーセル100は、論理的合成に基づいたミキサーセル出力信号107を得るために、データ信号101と、発振器信号103および符号信号105とを論理的に合成するように構成されている。
【0009】
本実施形態の目的は、変調器(例えば、ポーラ変調器)のミキサーセルにおいて、ミキサーセルの信号であるミキサーセル出力信号が、データ信号と符号信号との(デジタルリンクのような)論理的合成に基づいている場合、このような変調器において、信号点配置図におけるゼロ交差での変調誤差が回避され得るか、または、少なくとも低減され得ることである。これにより、例えば、発振器信号103の位相跳躍を必要とせずに、ミキサーセル100における論理的合成またはデジタルリンクを用いることにより、ミキサー出力信号107の極性が符号信号105によって反転されることが可能になる。正弦波の変化は、データ信号101と符号信号105との合成によって常に実現されるので、それ故に、データ信号101と符号信号105との論理的合成によって、例えば発振器信号103を供給するDPPLが、信号点配置図におけるゼロ交差においてですら、発振器信号103に180度の位相跳躍を実行する必要がなくなる。例えばミキサーセル100の外側における発振器信号103の極性を切り替える代わりに、ミキサーセル100において、データ信号101と、発振器信号103および符号信号105とを論理的に合成することにより、データ信号101と符号信号105との間の非同期性が回避され得る。
【0010】
例えば、変調器に複数のミキサーセル100を適用する場合、この変調器において、各ミキサーセルは、同一の発振器信号103と同様に同一の符号信号105を得ることができ、ミキサーセル出力信号を得るために、この発振器信号103および符号信号105と、専用データ信号101とを論理的に合成することができる。
【0011】
幾つかの実施形態によれば、データ信号101、発振器信号103、および、符号信号105は、デジタル信号であってもよい。これらのデジタル信号は、例えば、各々が1ビットによって表され得る。デジタル信号を用いること、および、これらのデジタル信号を論理的に合成することによって、データ信号101、発振器信号103、および、符号信号105の高同期性が得られ、これにより変調器出力信号107が高精度を有する。また、符号信号105を例えば「0」レベルから「1」レベルに単に切り替えることによって、デジタル信号は簡単に実現され、変調ダイアグラムにおけるゼロ交差も実現され得る。これにより、発振器信号103は、(データ信号103が1ビットを表す)デジタルなデータワードの符号から独立し得る。
【0012】
変調器において、発振器信号103は、位相が変調されたデジタル信号であり得る。ここで、生成される変調器出力信号の信号点配置図におけるゼロ交差は、発振器信号103の180度の位相跳躍によってではなく、変調器の個々のミキサーセルに対して符号信号105を切り替えることによって実現される。
【0013】
幾つかの実施形態によれば、データ信号101、発振器信号103、および、符号信号105は、電圧であってもよく、ミキサーセル100は、これらの信号を電圧として受信するように構成されていてもよい。
【0014】
他の実施形態によれば、ミキサーセル100によって供給される出力信号107は、電流であってもよい。換言すれば、ミキサーセル100は、ミキサーセル出力信号107を電流として供給するように構成されてもよい。例えば、ファイル信号101、発振器信号103、および、符号信号105に依存して、2つの異なる値(例えば「電流オン」と「電流オフ」に例えられる「0」と「1」)を仮定し得るデジタル電流を供給するように構成されてもよい。
【0015】
図2aは、他の実施形態に係る図1のミキサーセル100の一構成としてのミキサーセル200をブロック図において示している。ミキサーセル200は、第1のミキサーセル出力信号107(rf_outとも呼ばれる)を得るために、データ信号101と、第1の発振器信号103および符号信号105とを論理的に合成するように構成され得る。ミサキセル200は、第2のミキサー出力信号107’(rf_outxとも呼ばれる)を得るために、更に、データ信号101と、第2の発振器信号103’および符号信号105とを合成するように構成されているという点において、ミキサーセル200はミキサーセル100とは異なっている。データ信号101と、第2の発振器信号103’および符号信号105との第2の論理的合成は、例えば差動を実現するために、第2のミキサーセル出力信号107’を得るという選択的な可能性を単に表している。したがって、実施形態では、データ信号101と、発振器信号103および符号信号105との論理的合成に基づいたミキサーセル出力信号107のみを供給してもよい。それ故に、第1のミキサーセル出力信号107を得るための、データ信号101と、第1の発振器信号103および符号信号105との論理的合成が、先ず以下において、詳細に記載されている。
【0016】
データ信号101、発振器信号103、および、符号信号105は、ミキサーセル200の入力信号を形成しており、ミキサーセル出力信号107は、ミキサーセル200の出力信号を形成している。ミキサーセル200は、第1の論理的合成によって、その入力信号の内の2つ(データ信号101および発振器信号103)を合成するために、および、第2の論理的合成の結果203に基づいたミキサーセル出力信号107を得るための第2の論理的合成によって、第1の論理的合成の結果201と第3の入力信号(符号信号105)とを論理的に合成するように構成されている。図2aに示されている実施形態では、第1の論理的合成はNAND演算であり、第2の論理的合成はXOR演算である。したがって、ミキサーセル200は、発振器信号103とデータ信号101とをNAND演算するように、および、このNAND演算の結果201と符号信号105とをXOR演算するように構成されている。これにより、このXOR演算の結果203に基づいたミキサーセル出力信号107が得られる。
【0017】
図2aに示されているように、ミキサーセル200は、第1の電流スイッチ205を備え得る。ここで、ミキサーセル出力信号107は、この第1の電流スイッチ205に沿った電流である。結果203は、第1の電流スイッチ205に対する第1の制御信号203を形成する。例えば、第1の電流スイッチ205は、制御信号203の値に応じてオープンまたはクローズになり得る。これにより、電流スイッチ205がオープンの状態(例えば、第1の制御信号203の「0」レベル)では、電流スイッチ205に沿って電流は流れず、電流スイッチ205がクローズの状態(例えば、第1の制御信号203の「1」レベル)では、電流スイッチ205に沿って電流が流れる。したがって、ミキサーセル出力信号107は、電流スイッチ205がオープンの状態では「0」レベルを有しており、電流スイッチ205がクローズの状態では「1」レベルを有している。
【0018】
概要として、ミキサーセル200は、データ信号101と第1の発振器信号103および符号信号105との論理的合成に基づいて、第1の電流スイッチ205に対する第1の制御信号203を供給するように構成されている第1の論理回路207を示している。
【0019】
第1の論理回路200は、第1のNANDゲート209を備えている。第1のNANDゲート209の第1の入力は、第1の発振器信号103が印加され得る、ミキサーセル200の第1の入力に結合されている。第1のNANDゲート209の第2の入力は、データ信号101が印加され得る、ミキサーセル200の第2の入力に結合されている。また、第1の論理回路200は、XORゲート211を備えている。XORゲート211の第1の入力は、第1の発振器信号103とデータ信号101とのNAND演算の結果201を受信するために、第1のNANDゲート209の出力に結合されている。XORゲート211の第2の入力は、符号信号105が印加され得る、ミキサーセル200の第3の入力に結合されている。XORゲート211の出力は、第1の制御信号203を電流スイッチ205に供給するために、第1の電流スイッチ205の制御端子に結合されている(例えば、直接的に接続されている)。
【0020】
本願では、「結合」とは、回路の第2のノードでの信号が、当該回路の第2のノードに結合された回路の第1のノードでの信号に依存するように、1つ以上の中間の部材との直接的な低抵抗結合および間接的な結合を意味している。換言すれば、他の素子、具体的には抵抗、または、スイッチやトランジスタのような能動素子のスイッチングパスのような受動素子は、相互に結合した2つの端子の間に接続され得る。結合した端子においては、これらの端子の間に部材を接続してもよいが、そのような必要はなく、相互に結合した2つの端子が(いわゆる、低抵抗導電接続によって)相互に直接的に接続していてもよい。
【0021】
また、本願によれば、第2の端子に印加された信号が第1の端子に印加された信号と同一である場合、第1の端子は第2の端子に直接接続されている。ここで、導体抵抗に起因した寄生効果または僅かな損失は無視され得る。それ故に、直接接続された2つの端子は、追加的な中間の部材を用いずに、典型的にトレースまたはワイヤを介して接続されている。
【0022】
幾つかの実施形態によれば、例えば、制御信号の第1の状態では、第1の電流スイッチ205が導通しないように、および、第1の制御信号203の第1の状態とは異なる(例えば、第1の制御信号203の第1の状態と相補的である)、第1の制御信号203の第2の状態では、第1の電流スイッチが導通するように、第1の論理回路207は、第1の制御信号203をデジタル信号として供給し得る。
【0023】
他の実施形態によれば、ミキサーセル200は、電流源213(例えば定電流源213)を備え得る。当該電流源は、例えば、(当該電流源から流出する)正の電流または(当該電流源に流入する)負の電流を生成し得る。
【0024】
ここで、第1の電流スイッチ205のスイッチングパスは、電流源213と、ミキサーセル200の第1のミキサーセル出力信号107が供給されるミキサーセル200の第1の出力206との間に接続され獲る。したがって、第1の電流スイッチ205は、導通状態において、電流源213によって供給された電流を、ミキサーセル200の第1の出力206での第1のミキサーセル出力信号107として供給するように構成され得る。
【0025】
図2aに示されているように、電流スイッチ205は、トランジスタとして実現され得る。ここで、当該トランジスタの制御端子は、第1の論理スイッチ207の出力に(例えば、第1のXORゲート211の出力に)結合されている。この第1の電流スイッチ205のスイッチングパスは、電流源213と、ミキサーセル200の第1の出力206との間に結合され得る。例えば、第1の電流スイッチ205ソース端子は、電流源213に結合され得る。そして、第1の電流スイッチ205のドレイン端子は、ミキサーセル200の第1の出力206に結合され得る。
【0026】
第1の電流スイッチ205は、例えば、電界効果トランジスタ、金属酸化物半導体電界効果トランジスタ(MOSFET)、または、バイポーラトランジスタであってもよい。
【0027】
トランジスタのソース端子は、例えば、トランジスタのソース端子またはエミッタ端子であってもよく、ドレイン端子は、例えば、トランジスタのドレイン端子またはコネクタ端子であってもよく、制御端子は、例えば、トランジスタのゲート端子またはベース端子であってもよい。したがって、このようなトランジスタのスイッチングパスは、例えば、トランジスタのドレイン−ソースパス、または、トランジスタのエミッタ−コレクタパスであってもよい。トランジスタの主な電流は、典型的にソース端子からドレイン端子に流れるか、または、その逆も考えられる。
【0028】
他の実施形態によれば、電流スイッチ205は、例えば、いわゆる伝送ゲートスイッチ、リレースイッチ、または、MEMSスイッチ(MEMS=微小電気機械システム)の形状での他のスイッチの種類を用いても実現され得る。
【0029】
本願の幾つかの場合では、異なる出力信号を得ることは有益である。この場合、図2aに示されているように、ミキサーセル200は、第2の論理回路207’および第2の電流スイッチ205’を備え得る。第2の論理回路207’の第2の電流スイッチ205’との接続は、第2のミキサーセル出力信号107’を供給するために、データ信号101と、第2の発振器信号103’および符号信号105とを論理的に合成するように構成されている。第2の論理回路207’は、第1の論理回路207と同様に構成されており、第1の発振器信号103の代わりに第2の発振器信号103’を受信するという差異を有する。2つの発振器信号103および103’は、例えば位相が180度シフトしているように互いに相補的に供給され得る。
【0030】
それ故に、第2の論理回路207’は、第2のNANDゲート209’を備えており、第2のNANDゲート209’の第1の入力は、データ信号101が供給されているミキサーセル200の第2の入力に結合されている。第2のNANDゲート209’の第2の入力は、第2の発振器信号103’が供給されているミキサーセル200の第4の入力に結合されている。また、第2の論理回路207’は、第2のXORゲート211’を備えている。第2のXORゲート211’の第1の入力は、データ信号101と第2の発振器信号103’とのNAND演算の結果201’を受信するために、第1のNANDゲート209’の出力に結合されている。第2のXORゲート211’の第2の入力は、符号信号105が供給されているミキサーセル200の第3の入力に結合されている。第2のXORゲート211’の出力、すなわち、第2の論理回路207’の出力は、第2の制御信号203’を、データ信号101と第2の発振器信号103’とのNAND演算の結果201'と符号信号105とのXOR演算の結果として第2の電流スイッチ205’に供給するために、第2の電流スイッチ205’の制御端子に結合されている。
【0031】
第2の電流スイッチ205’のスイッチングパスは、電流源213と、第2のミキサーセル出力信号107’が供給されるミキサーセル200の第2の出力206’との間に接続されている。第2のミキサーセル出力信号207’は、ミキサーセル200によって電流として供給され得る。電流スイッチ205および205’は、(2つの電流スイッチ205および205’に対する等しく選択された下流側のステージを伴って)ミキサーセル出力信号の107および107’の最小振幅および最大振幅がそれそれ同一で有り得るように、両方共に電流源213に結合されている。
【0032】
第1の電流スイッチ205と同様に、第2の電流スイッチ205’もトランジスタとして実現され得る。
【0033】
他の実施形態によれば、2つの電流スイッチ205および205’は、同一に実現され得る。
【0034】
したがって、ミキサーセル200は、データ信号101、符号信号105、および、第2の発振器信号103’と、データ信号101と第1の発振器信号102および符号信号105との論理的合成とを同時に論理的に合成するように構成され得る。
【0035】
図2bは、2つの連続して接続されているトランジスタ221および223を有する電流源213の一構成を示しており、2つのトランジスタ221および223の制御端子225および227は、例えば制御電圧vcurrが供給されている電流源213の共通の制御端子に接続されている。制御電圧vcurrを介して、電流源213によって供給される電流Iが設定され得る。この電流Iは、電流スイッチ205および205’によって、ミキサー出力信号107および107’としてミキサーセル200に供給され得る。
【0036】
図3は、供給されたデータ信号101、2つの発振器信号103および103’、および、符号信号105に基づく図2aに示されているミキサーセル200において生じ得る波形のシミュレーションを示している。ここで、上部2つの波形は、下部4つの波形に示されている信号101、103、103’および105論理的合成の結果として、2つの電流スイッチ205および205’に対する2つの制御信号203および203’を示している。X軸には、時間がナノ秒でプロットされており、Y軸には、電圧がボルトでプロットされている。
【0037】
データ信号101に対して正弦波を反転させることによって、制御信号203および203’も反転されることは明白である。これにより、例えば、データ信号101、第1の発振器信号103、および、符号信号105が「1」レベルを有する場合、第1の制御信号203は「1」レベルを有する。一方、データ信号101および発振器信号103が「1」レベルを有し、符号信号105が「0」レベルを有する場合、制御信号203は「0」レベルを有する。
【0038】
2つの制御信号203および203’は、ミキサーセル出力信号107および107’に直接的に相互に関連しており、これにより、例えば、第1の制御信号203が「1」レベルを有する場合、第1のミキサーセル出力信号107は「1」レベルを有し得る(すなわち、第1の電流スイッチ205のスイッチングパスに沿って電流が流れる)。一方、第1の制御信号203が「0」レベルを有する場合、第1のミキサーセル出力信号107は「0」レベルを有し得る(すなわち、第1の電流スイッチ205に沿って電流が流れない)。同様に、これは第2のミキサーセル出力信号207’および第2の制御信号203’にも適用される。
【0039】
図4は、本発明の一実施形態に係る変調器400の概略図を示している。変調器400は、複数のミキサーセル200a〜200n(ここで、nは任意の自然数)を備えている。また、変調器400は、発振器401を備えており、発振器401は、第1の発振器信号103および第2の発振器信号103’を、複数のミキサーセル200a〜200nの各ミキサーセルに供給するように構成されている。第1の発振器信号103および第2の発振器信号103’は、例えば相互に反転可能で有り得る。更に、変調器400は、デコーダを備えており、当該デコーダは、伝送される情報419に基づいて、符号信号105およびデータ信号(例えば、データ信号101)を、複数のミキサーセルの各ミキサーセルに供給するように構成されている。複数のミキサーセル200a〜200nは、第1の変調器出力信号407が複数のミキサーセル200a〜200nの第1のミキサーセル出力信号(例えば、ミキサーセル出力信号107)の重ね合わせとなるように、相互に接続されている。第2の変調器出力信号407’は、複数のミキサーセル200a〜200nの第2のミキサーセル出力信号の重ね合わせである。変調器400において用いられているミキサーセルは、例えば、各々が図2aに示されているミキサーセル200と同一に構成され得る。すなわち、ミキサーセルの各々が、第1の発振器信号103、第2の発振器信号103’、および、符号信号105と同様に、同一のものに与えられたデータ信号をデコーダから受信し、これらの受信した信号の論理的合成に基づいてミキサーセル出力信号107および107’を供給する。
【0040】
他の実施形態によれば、例えば非差動式の形態では、単に1つの発振器信号しか受信せず、1つのミキサーセル出力信号しか供給しないミキサーセルが用いられ得る。これにより、変調器400もまた、1つの変調器出力信号407しか供給しない。この場合、発振器401もまた、1つの発振器信号103しか複数のミキサーセルに供給し得ない。
【0041】
図4に示されている変調器400では、デコーダは、各ミキサーセル200a〜200nに、同一のものに割り当てられた(与えられた)第1の発振器信号103、第2の発振器信号103’、符号信号105、および、データ信号を供給するための列デコーダ403および行デコーダ405を備えている。また、変調器400のデコーダは、論理回路409を備え得る。論理回路409は、伝送されるデータワード411に基づいた、行デコーダ405および列デコーダ403に対する制御信号を供給する。
【0042】
ミキサーセル200a〜200nの第1の出力は、第1の変調器出力信号407が供給される変調器400の共通の出力ノードに接続され得る。ミキサーセル200a〜200nの第2のミキサーセル出力は、第2の変調器出力信号407’が供給される第2の変調器変調器400の第2の変調器出力ノードに接続され得る。第1の変調器出力ノードは、第1のコイルL1を介して変調器400の電流源413に結合され、第2の変調器出力ノードは、第2のコイルL2を介して電流源413に結合され得る。
【0043】
図4に示されている変調器400は、例えば、ポーラ変調器で有り得る。すなわち、発振器401が、発振器信号103(および第2の発振器信号103’)の位相を、伝送される情報に依存して変化させるように構成されている。例えば、発振器401は、位相設定信号415を受信するように構成され得る。
【0044】
他の実施形態によれば、変調器400は、QAMデコーダ417を備え得る。QAMデコーダ417は、伝送される情報419に基づいた位相設定信号415、符号信号105、および、データワード411を供給するように構成されている。
【0045】
図4に示されている差動式の形態では、変調器400は、(第1の変調器出力信号407と第2の変調器出力信号407’との差分の形状での)差動出力信号を供給するように構成されている。この差動出力信号は、例えば無線を介して差動出力信号を伝送するアンテナ回路に供給されてもよい。この差動出力信号は、例えばQAM変調(直交振幅変調)信号であってもよい。各ミキサーセル200a〜200nに対するデータ信号とは反対に、データワード411は複数の状態を有し、所望の差動出力信号の振幅を記述し得る。この振幅は、ミキサーセル出力信号107と107’とを足し合わせることによって、ミキサーセル200a〜200nに変調器出力ノードにて与えら得る。
【0046】
図5は、他の実施形態に係る方法500のフローチャートを示している。
【0047】
方法500は、ミキサーセル出力信号を得るために、データ信号と発振器信号および符号信号とを論理的に合成するステップ501を含んでいる。方法500は、例えばミキサーセル100またはミキサーセル200もしくは一実施形態に係る他のミキサーセルによって実行され得る。
【0048】
方法500は、ステップ503を選択的に更に含んでいてもよい。この選択的ステップ503は、他のミキサーセル出力信号を得るために、データ信号と他の発振器信号および符号信号とを論理的に合成することを含んでいてもよい。
【0049】
他の実施形態によれば、ステップ501および503は、同時に実行されてもよい。
【0050】
以下において、実施形態の幾つかの側面が要約されている。
【0051】
実施形態では、符号信号および符号ビットを伴った分散型デジタルRF DACミキサーセルが提供されている。他の実施形態では、分散型RF DACミキサー(例えば変調器400)が提供されている。
【0052】
図6は、このようなRF DACの時間出力信号および出力スペクトルを、256ビットの解像度および1GHzのLO周波数(発振器信号の発振周波数)を伴ったシミュレーションの結果として示している。
【0053】
他の実施形態では、分散型デジタル二重平衡変調器を伴うRF DACおよび変調器(例えば、変調器400のようなデジタルベクトル変調器)が提供されている。ここで、RF DACまたは変調器の分散型デジタル二重平衡ミキサーは、実施形態に係る複数のミキサーセル(例えば、ミキサーセル200a〜200n)を備えている。この分散型デジタル二重平衡ミキサーは、信号パスにおいてバイアス電流を必要としないか、またはバイアス電流が存在しないという利点を有している。これにより、(例えば、可変のバイアス電流に起因した)信号への悪影響が生じ得ない。要約すると、幾つかの実施形態では、分散型デジタル二重平衡ミキサーを伴うデジタルベクトル変調器が提供されており、分散型デジタル二重平衡ミキサーはデジタルベクトル変調器の信号パスにおいてバイアス電流を必要としないことを可能にしている。
【0054】
分散型RF DACミキサーセルに符号ビットおよびXOR演算を挿入することによって、データワードの正および負の半波を処理することが可能である。これにより、信号点配置図におけるゼロ交差の問題が解決される。XOR演算は、LO信号(発振器信号)に直接為されるか、または、2つの信号を混合させるNAND演算後に為される。電流源がオフ状態であるので、ミキサー出力での出力パワーが減少して、ノイズもまた減少する。
【0055】
実施形態では、複数の出力信号が、分散型RF DACのセルにおけるデジタルリンクを用いて、デジタルデータワードの符号ビットと共に反転される。
【0056】
実施形態が標準的なセルを伴って実現され得る。例えば、XORゲートおよびNANDゲートが標準的なセルを用いて実現され得る。
【0057】
幾つかの側面が装置の文脈において記載されている一方、これらの側面は、装置のブロックまたは素子がそれぞれの方法ステップまたは方法ステップの特徴としても見られ得るように、それぞれの方法の記載も表している。同様に、方法ステップの文脈において記載されているか、または、方法ステップとして記載されている側面は、それぞれのブロックの記載、または、それぞれの装置の詳細または特徴の記載も表している。方法ステップの一部または全部は、マイクロプロセッサ、プログラマブルコンピュータ、または電子回路のようなハードウェア装置によって(または、ハードウェア装置を用いることによって)実行され得る。幾つかの実施形態では、最重要な方法ステップの幾つかが、このような装置によって実行され得る。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
データ信号(101)と、発振器信号(103、103’)および符号信号(105)とを論理的に合成することによって、当該論理的合成に基づいたミキサーセル出力信号(107、107’)を得るように構成されている、
ことを特徴とするミキサーセル(100、200)。
【請求項2】
上記データ信号(101)、上記発振器信号(103、103’)、および、上記符号信号(105)は、上記ミキサーセル(100、200)の入力信号であり、
上記ミキサーセル(100、200)は、第1の論理的合成によって上記入力信号の2つを論理的に合成し、第2の論理的合成によって上記第1の論理的合成の結果(201)と第3の入力信号とを論理的に合成することによって、上記第2の論理的合成の結果(203)に基づいた上記ミキサーセル出力信号(107)を得るように構成されている、
ことを特徴とする請求項1に記載のミキサーセル(100、200)。
【請求項3】
上記第1の論理的合成はNAND演算(209)であり、上記第2の論理的合成はXOR演算(211)であるか、または
上記第1の論理的合成はXOR演算であり、上記第2の論理的合成はNAND演算である、
ことを特徴とする請求項2に記載のミキサーセル(100、200)。
【請求項4】
第1の論理的合成によって上記発振器信号(103)と上記データ信号(101)とを論理的に合成し、第2の論理的合成によって上記第1の論理的合成の結果(201)と上記符号信号(105)とを論理的に合成することによって、第2の論理的合成の結果(203)に基づいた上記ミキサーセル出力信号(107)を得るように構成されている、
ことを特徴とする請求項1から3の何れか1項に記載のミキサーセル(200)。
【請求項5】
上記第1の論理的合成はNAND演算(209)であり、上記第2の論理的合成はXOR演算(211)である、
ことを特徴とする請求項2から4の何れか1項に記載のミキサーセル(200)。
【請求項6】
他のミキサーセル出力信号(107’)を得るために、上記データ信号(101)および上記符号信号(105)と他の発振器信号(103’)とを更に論理的に合成するように構成されている、
ことを特徴とする請求項1から5の何れか1項に記載のミキサーセル(100)。
【請求項7】
上記データ信号(101)、上記符号信号(105)、および、上記他の発振器信号(103’)の論理的合成から独立して、上記データ信号(101)、上記符号信号(105)、および、上記発振器信号(103)の論理的合成を実行するように構成されている、
ことを特徴とする請求項6に記載のミキサーセル(100)。
【請求項8】
上記データ信号(101)、上記符号信号(105)、および、上記発振器信号(103)の論理的合成と同様に、上記データ信号(101)、上記符号信号(105)、および、上記他の発振器信号(103’)の論理的合成を実行するように構成されている、
ことを特徴とする請求項6または7に記載のミキサーセル(200)。
【請求項9】
上記データ信号(101)、上記符号信号(105)、および、上記他の発振器信号(103’)の論理的合成と同時に、上記データ信号(101)、上記符号信号(105)、および、上記発振器信号(103)の論理的合成を実行するように構成されている、
ことを特徴とする請求項6から8の何れか1項に記載のミキサーセル(200)。
【請求項10】
論理回路(207)と、
電流スイッチ(205)と、
を備えており、
上記論理回路(207)は、上記データ信号(101)、上記符号信号(105)、および、上記発振器信号(103)の論理的合成に基づいた、電流スイッチ(205)に対する制御信号(203)を供給するように構成されており、
上記ミキサーセル出力信号(107)は、電流スイッチ(205)に沿った電流である、
ことを特徴とする請求項1から9の何れか1項に記載のミキサーセル(200)。
【請求項11】
論理スイッチ(207)は、上記制御信号(203)をデジタル信号として供給するように構成されている、
ことを特徴とする請求項10に記載のミキサーセル(200)。
【請求項12】
上記論理回路(207)は、上記電流スイッチ(205)が上記制御信号(203)の第1の状態において導通しておらず、上記制御信号(203)の上記第1の状態とは異なる上記制御信号(203)の第2の状態において導通するように、上記制御信号(203)を供給するように構成されている、
ことを特徴とする請求項10または11に記載のミキサーセル。
【請求項13】
上記電流スイッチ(205)のスイッチングパスは、電流源(213)と、上記ミキサーセル出力信号(107)が供給される上記ミキサーセル(200)の出力(206)との間に接続されており、
上記電流スイッチ(205)の制御端子は、上記制御信号(203)が供給される上記論理回路(207)の出力に結合されている、
ことを特徴とする請求項10から12の何れか1項に記載のミキサーセル(200)。
【請求項14】
他の電流スイッチ(205’)と、
他の論理回路(207’)と、
を更に備えており、
上記他の電流スイッチ(205’)に対する他の制御信号(203’)を得るために、上記他の論理回路(207’)は、上記データ信号(101)、上記符号信号(105)、および、他の発振器信号(103’)の論理的合成を実行するように構成されており、
上記ミキサーセル(200)は、上記他の電流スイッチ(205)を流れる電流である他のミキサーセル出力信号(107’)を供給するように構成されている、
ことを特徴とする請求項10から13の何れか1項に記載のミキサーセル。
【請求項15】
上記ミキサーセル(200)の電流スイッチ(205、205’)は、トランジスタである、
ことを特徴とする請求項10から14の何れか1項に記載のミキサーセル(200)。
【請求項16】
上記データ信号(101)、上記符号信号(105)、および、上記発振器信号(103)をデジタル信号として受信するように構成されている、
ことを特徴とする請求項1から15の何れか1項に記載のミキサーセル(200)。
【請求項17】
上記データ信号(101)、上記符号信号(105)、および、上記発振器信号(103)を電圧信号として受信するように構成されている、
ことを特徴とする請求項1から16の何れか1項に記載のミキサーセル(200)。
【請求項18】
上記ミキサーセル出力信号(107)を電流信号として供給するように構成されている、
ことを特徴とする請求項1から17の何れか1項に記載のミキサーセル(200)。
【請求項19】
請求項1から18の何れか1項に記載のミキサーセルと、
他の発振器信号(103’)が発振器信号(103)に反転されるように、上記発振器信号(103)および上記他の発振器信号(103’)を供給するように構成されている発振器と、
を備えている、
ことを特徴とする回路。
【請求項20】
データ信号(101)を受信するデータ信号入力と、
第1の発振器信号(103)を受信する第1の発振器信号入力と、
第2の発振器信号(103’)を受信する第2の発振器信号入力と、
符号信号(105)を受信する符号信号入力と、
第1のミキサーセル出力信号(107)を供給する第1のミキサーセル出力(206)と、
第2のミキサーセル出力信号(107’)を供給する第2のミキサーセル出力(206’)と、
第1のNANDゲート(209)および第2のNANDゲート(209’)と、
第1のXORゲート(211)および第2のXORゲート(211’)と、
第1の電流スイッチ(205)および第2の電流スイッチ(205’)と、
を備えており、
上記第1のNANDゲート(209)の第1の入力は、上記第1の発振器信号入力に結合され、上記第1のNANDゲート(209)の第2の入力は、上記データ信号入力に結合されており、
上記第2のNANDゲート(209’)の第1の入力は、上記データ信号入力に結合され、上記第2のNANDゲート(209’)の第2の入力は、上記他の発振器信号入力に結合されており、
上記第1のXORゲート(211)の第1の入力は、上記第1のNANDゲート(209)の出力に結合され、上記第1のXORゲート(211)の第2の入力は、上記符号信号入力に結合されており、
上記第2のXORゲート(211’)の第1の入力は、上記第2のNANDゲート(209’)の出力に結合され、上記第2のXORゲート(211’)の第2の入力は、上記符号信号入力に結合されており、
上記第1のXORゲート(211)の出力は、上記第1の電流スイッチ(205)の制御端子に結合されており、
上記第2のXORゲート(211’)の出力は、上記第2の電流スイッチ(205’)の制御端子に結合されており、
上記第1のミキサーセル出力(206)は、第1の電流スイッチ(205)のスイッチングパスに結合されており、
上記第2のミキサーセル出力(206’)は、第2の電流スイッチ(205’)のスイッチングパスに結合されている、
ことを特徴とするミキサーセル(200)。
【請求項21】
変調器出力信号(407)を供給する変調器(400)であって、
請求項1から20の何れか1項に記載の複数のミキサーセル(200a〜200n)と、
上記複数のミキサーセル(200a〜200n)の各ミキサーセルに発振器信号(103)を供給するように構成されている発振器(401)と、
伝送される情報(419)に基づいて、符号信号(105)およびデータ信号(101)を、複数のミキサーセル(200a〜200n)の各ミキサーセルに供給するように構成されているデコーダ(403、405、409、417)と、
を備えており、
上記複数のミキサーセル(200a〜200n)は、上記変調器出力信号(407)が上記複数のミキサーセル(200a〜200n)の上記ミキサーセル出力信号(107)の重ね合わせとなるように相互に接続されている、
ことを特徴とする変調器(400)。
【請求項22】
上記発振器(401)は、伝送される上記情報(419)に依存して、上記発振器信号(103)の位相を変化させるように構成されている、
ことを特徴とする請求項21に記載の変調器(400)。
【請求項23】
上記発振器(401)は、同一の発振器信号(103)を上記複数のミキサーセル(200a〜200n)の各ミキサーセルに供給するように構成されている、
ことを特徴とする請求項21または22に記載の変調器(400)。
【請求項24】
上記デコーダ(403、405)は、同一の符号信号(105)を上記複数のミキサーセル(200a〜200n)の各ミキサーセルに供給しつつ、各ミキサーセルに割り当てられたデータ信号を各ミキサーセルに供給するように構成されている、
ことを特徴とする請求項21から23の何れか1項に記載の変調器(400)。
【請求項25】
他の変調器出力信号(407’)を更に供給するように構成されており、
上記発振器(401)は、他の発振器信号(103’)を上記複数のミキサーセル(200a〜200n)の各ミキサーセルに供給するように構成されており、
上記複数のミキサーセルの各ミキサーセルは、各ミキサーセルのデータ信号と上記他の発振器信号(103’)および上記符号信号(105)とを論理的に合成することによって、当該論理的合成に基づいた他のミキサーセル出力信号を得るように構成されており、
上記複数のミキサーセル(200a〜200n)は、上記他の変調器出力信号(407’)が上記複数のミキサーセル(200a〜200n)の上記他のミキサーセル出力信号の重ね合わせとなるように相互に接続されている、
ことを特徴とする請求項21から24の何れか1項に記載の変調器(400)。
【請求項26】
ミキサーセル出力信号を供給する方法(500)であって、
上記ミキサーセル出力信号を得るために、データ信号と発振器信号および符号信号とを論理的に合成すること(501)を含んでいる、
ことを特徴とする方法(500)。

【図1】
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【図2a】
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【図2b】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2012−244627(P2012−244627A)
【公開日】平成24年12月10日(2012.12.10)
【国際特許分類】
【外国語出願】
【出願番号】特願2012−109664(P2012−109664)
【出願日】平成24年5月11日(2012.5.11)
【出願人】(512116088)インテル モバイル コミュニケーションズ ゲーエムベーハー (3)