メダルヒットゲーム機およびゲーム装置
【課題】 メダル転動支持板上を転動するゲームメダル(以下、本明細書では、金券メダルまたはコインと区別されてメダルヒットゲームに直接用いられるゲームメダルをメダルと称する)をメダル弾き返し機構でもって弾き返して遊ぶメダルヒットゲーム機を提供することにある。
【解決手段】 メダル転動支持板8上をメダルが転動しうるようにメダルを転動させるメダル転動機構7と、該メダル転動支持板8上を転動するメダルを弾き返すメダルを弾き返すメダル弾き返し機構12とを備えたものである。
【解決手段】 メダル転動支持板8上をメダルが転動しうるようにメダルを転動させるメダル転動機構7と、該メダル転動支持板8上を転動するメダルを弾き返すメダルを弾き返すメダル弾き返し機構12とを備えたものである。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本出願発明は、メダル転動支持板上を転動するゲームメダル(以下、本明細書では、金券メダルまたはコインと区別されてメダルヒットゲームに直接用いられるゲームメダルをメダルと称する)をメダル弾き返し機構でもって弾き返して遊ぶメダルヒットゲーム機に関するものである。
【背景技術】
【0002】
模擬球を使って野球ゲームを行なう従来の野球ゲーム機は、特許文献1記載のものがある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開昭54−31333号公報
【0004】
この野球ゲーム機では、ベル状横断面形状に加撃部材が形成され、該加撃部材の基部が、ゲーム板に対し直交する方向を中心として旋回自在に枢着されており、前記加撃部材を手動で旋回させることにより、該加撃部材に向い前記ゲーム板を転動する模擬球を打ち返していた。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1記載の野球ゲーム機においては、模擬球が球形であって重く、またプレイヤーの拇指と他の指とで、加撃部材旋回軸が掴まれて旋回されるようになっているため、打ち返し球速が低いとともに、模擬球を高く打ち返してホームランを出すことが困難であり、しかも、加撃部材の加撃タイミングがずれても、模擬玉の球形によってヒットとなり易く、打率が高くなってしまい、興趣が盛り上がりにくかった。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本出願発明は、このような難点を克服したゲーム機の改良に係り、請求項1記載の発明は、メダル転動支持板上をメダルが転動しうるようにメダルを転動させるメダル転動機構と、該メダル転動支持板上を転動するメダルを弾き返すメダルを弾き返すメダル弾き返し機構とを備えたことを特徴とするものである。
【0007】
前記請求項1記載の発明は、前記したように構成されているので、前記メダル転動機構により前記メダル転動支持板を転動するメダルの転動面に対し前記メダル弾き返し機構の弾き返し方向が正確に一致しないと、前記メダルが円滑に弾き返されず、プレイヤーの技巧性が要求されて、ゲームの興趣が高い。
そして、円板状のメダルは球に比べて大きさの割に軽く、比較的小さな弾き返し力でメダルを勢い良く弾き返すことが可能となる。
【0008】
また、請求項2記載のように発明を構成することにより、メダルの転動を重力の作用でもって加速できて、興趣をさらに盛り上げることができるとともに、前記メダル転動機構を簡略化してコストダウンを図ることができる。
【0009】
さらに、請求項3記載のように発明を構成することにより、メダルを前記メダル供給装置により前記メダル転動支持板上に供給するだけで、何等他の構造を必要とせず、前記メダル弾き返し機構に向って下方へ傾斜する前記メダル転動支持板上でメダルを転動させることができ、前記メダル転動機構を一層と簡略化して、大巾なコストダウンを図ることができ、しかも故障も少なく信頼性も高い。
【0010】
さらにまた、請求項4記載のように発明を構成することにより、前記メダル転動支持板を水平にでき、より実際の球戯スポーツに近いゲームを行なうことができる。
【0011】
しかも、請求項5記載のように発明を構成することにより、前記メダル転動支持面上で、該支持面に対し直角に起立させてメダルを転動させることができる。
【0012】
また、請求項6記載のように発明を構成することにより、前記メダル転動支持面上を転動するメダルの速度に変化を与えて、より一層高い興趣を得ることができる。
【0013】
さらに、請求項7記載のように発明を構成することにより、前記メダル加減速機構を簡単な構造に構成してコストダウンを図ることができる。
【0014】
さらにまた、請求項8記載のように発明を構成することにより、メダル弾き返しの成功か否かの選別を容易に行なうことができる。
【0015】
しかも、請求項9記載のように発明を構成することにより、メダル弾き返しの成否を自動的に確実に判別することができる。
【0016】
また、請求項10記載のように発明を構成することにより、前記メダル転動支持板上を転動したメダルを全て回収することができる。
【0017】
さらに、請求項11記載のように発明を構成することにより、ゲームに一段と変化を与えて、プレイヤーを満足させることができる。
【0018】
さらにまた、請求項12記載のように発明を構成することにより、前記メダル転動支持板上を転動するメダルを空中に弾き返して、メダルを立体的に運動させ、ゲームをさらに変化させることができるとともに、プレイヤーに爽快感を与えることができる。
【0019】
しかも、請求項13記載のように発明を構成することにより、メダル弾き返し動作を容易に行なうことができるとともに、その弾き返し操作部材の操作量を調節することで、メダル弾き返し力を自由に調整することができる。
【0020】
また、請求項14記載のように発明を構成することにより、プレイヤーは自己の弾き返し操作タイミングに合せて、前記メダル転動支持面上にメダルを転動させることができ、プレイヤーの自主性を尊重して充分にプレイヤーを満足させることができる。
【0021】
さらに、請求項15記載のように発明を構成することにより、前記表示装置に各種メダルヒットゲームを表示させて、各種のゲームを行なわせることができるとともに、ゲームの進行やゲームの結果を知らせることができる。
【0022】
さらに、請求項16記載のように発明を構成することにより、ゲームにさらに一層変化を与えることができ、プレイヤーに反覆してゲームを行なわせるようにすることができる。
【0023】
さらに、請求項17記載のように発明を構成することにより、メダルヒットゲーム機の各設置個所に応じてメダルやメダルの寸法を自由に選択して設置個所の特徴を出し、また金券メダルに比べて丈夫な材質のメダルを選定することができる。
【0024】
さらにまた、請求項18記載のように発明を構成することにより、メダルと金券メダルを区分けし、プレイヤーにメダルに触れさせないようにして、メダルの管理を確実にかつ容易に行なうことができるとともに、金券メダルの損傷を未然に阻止することができる。
【図面の簡単な説明】
【0025】
【図1】メダルヒットゲーム機の全体斜視図である。
【図2】メダルヒット野球ゲーム機の要部斜視図である。
【図3】メダルヒット野球ゲーム機の平面図である。
【図4】図3のIV−IV線に沿って截断した縦断側面図である。
【図5】メダル弾き返し装置の要部拡大側面図である。
【図6】メダル弾き返し装置の平面図である。
【図7】操作レバーを操作した場合のメダル弾き返し装置の平面図である。
【図8】メダル転動支持板の正面図である。
【図9】ホームランメダル受け口部材の平面図である。
【図10】ホームランメダル受け口部材の正面図である。
【図11】内野席板の平面図である。
【図12】図3のXII矢視図である。
【図13】ファウルメダル収集溝部の平面図である。
【図14】ファウルメダル収集溝部の側面図である。
【図15】キャッチャフライメダル収集溝部の平面図である。
【図16】キャッチャフライメダル収集溝部の正面図である。
【図17】メダル案内溝部材の平面図である。
【図18】図17のXVIII−XVIII線に沿って截断した縦断側面図である。
【図19】弾き片の平面図である。
【図20】弾き片の一部縦断正面図である。
【図21】弾き片の端面図である。
【図22】アップダウンメダル受け体の正面図である。
【図23】アップダウンメダル受け体の側面図である。
【図24】アップダウンメダル受け体の頂面図である。
【図25】アップダウンメダル受け体の底面図である。
【図26】他の実施形態の側面図である。
【図27】メダルヒットゲーム機の電気的内部構成を示すブロック図である。
【図28】メダルヒットゲーム機のゲーム進行のフローチャートである。
【図29】図28のミニゲーム処理におけるフローチャートである。
【図30】ミニゲームの選択画面を示したものである。
【図31】図28の場外ホームラン処理のフローチャートである。
【図32】ホームラン競争ゲーム画面を示したものである。
【図33】ボーナス/チャンスゲーム画面を示したものである。
【発明を実施するための形態】
【0026】
以下、図1ないし図25に図示された本出願発明の実施の形態1について説明する。
【0027】
メダルヒットゲーム機0は、メダルヒット野球ゲーム機1を前後左右2対備え、メダルヒットゲーム機0のゲーム機本体2の平面形状は、正方形の4隅角部を丸くした略正方形状をなし、メダルヒットゲーム機0のゲーム機本体2の4辺の中央に4本の支柱3が立設され、該支柱3の上端に天板4が水平に取り付けられ、ゲーム機本体2と支柱3と天板4とに透明板5が張設されるとともに、これらゲーム機本体2,天板4,透明板5で囲まれた空間は、直交する4枚の透明仕切板6で4等分に分割され、各分割空間に4組のメダルヒット野球ゲーム機1がそれぞれ1組ずつ配設されている。
【0028】
また、図4に図示されるように、前記各分割空間底部には、メダル転動機構7の1構成部材であるメダル転動支持板8が張設され、該メダル転動支持板8の両側に内野席板10が張設され、図3に図示されるように、該メダル転動支持板8の奥側左右中央下部にメダルホッパーであるメダル転動駆動装置9が配設され、透明板5より外側に位置したゲーム機本体2の上面板の丸くなった隅角部2aには、メダル転動機構7のメダル転動駆動装置9によってメダル転動支持板8上に供給されてメダル転動支持板8上を転動するメダル11を弾き返すメダル弾き返し装置12の操作レバー13が設けられるとともに、操作レバー13の右側に隣接して、メダル11とは異なる図示されない金券メダルを検収する金券メダル検収装置14(図3参照)が、上方から嵌脱自在に嵌着されており、該金券メダル検収装置14は、正常な金券メダルのみを収受して、その他の異常な金券メダルを金券メダル検収装置14の下方のメダル払い戻し口部15(図1参照)に排除するようになっている。
【0029】
さらに、前記メダル転動支持板8は、メダルヒットゲーム機0の中心すなわち、メダルヒット野球ゲーム機1の奥側から、図4に図示されるように、メダル弾き返し装置12に向い下方へ傾斜しており、該メダル転動支持板8は図8に図示されるように形成され、その表面には、通常の野球場のように、左右のファウルライン8aや、バッターボックス8bが画かれ、該メダル転動支持板8の左右両側に張設された内野席板10は、メダル転動支持板8に向って下方へ傾斜し、メダル転動支持板8のホームベース部分8cを中心として略1/4円弧状に弯曲形成された外野フェンス16が、メダル転動支持板8の外周縁8fに立設されている。
【0030】
さらにまた、図3に図示されるように、外野フェンス16の外周側に周方向へ5個のホームラン受け口部材17aが並んだホームランメダル受け口部材17が配設され、該ホームラン受け口部材17aの奥側に場外ホームラン受け口部材17bが設けられ、メダル転動支持板8には、ファウルライン8aより外側にファウルメダル収集溝部18が配設されるとともに、ホームベース部分8cの近くにキャッチャフライメダル収集溝部19が配設され、これらホームランメダル受け口部材17,ファウルメダル収集溝部18,キャッチャフライメダル収集溝部19は、図9、図10、図13、図14、図15、図16に図示されるように形成されている。
【0031】
そして、図3に図示されるように、5個のホームラン受け口部材17aと1個の場外ホームラン受け口部材17bとにそれぞれ図示されないメダルセンサーが設けられるとともに、該受け口部材17a,17bに可撓性接続管20の上端がそれぞれ接続され、該可撓性接続管20の下端はメダル収集部21に接続され、さらに該メダル収集部21の下端および前記ファウルメダル収集溝部18,キャッチャフライメダル収集溝部19の下端は図示されない可撓性管を介してメダル転動駆動装置9の入口部(図示されず)に接続されており、これらホームランメダル受け口部材17,ファウルメダル収集溝部18,キャッチャフライメダル収集溝部19に収集されたメダル11はメダル転動駆動装置9に全て回収されるようになっている。
【0032】
しかも、各メダルヒット野球ゲーム機1には、図3に図示されるように、ホームランメダル受け口部材17の上方にて、5個のホームラン受け口部材17aと場外ホームラン受け口部材17bとを前後に仕切るように、液晶表示装置22が鉛直に立設されるとともに、図2に図示されるように、メダル転動支持板8上に5個のホームラン受け口部材17aの手前側にホームラン表示器23が配設され、後記アップダウンメダル受け体42の下部に場外ホームラン表示器25(図22参照)が配設されており、液晶表示装置22には、野球場の観客やプレイヤーを模式化した像やゲームの種類、プレーの指示等が表示され、また、ゲームの進行およびプレイヤーの操作に従ってゲームの内容が表示され、各ホームラン表示器23,場外ホームラン表示器25は、それぞれの受け口部材17aのホームラン本数、受け口部材17bの場外ホームラン本数が表示され、この場外ホームラン競争用受け口43の下方の場外ホームラン表示器25にホームラン競争の総合得点が表示されるようになっている。
【0033】
また、図3、図8に図示されるように、メダル転動支持板8には、ホームベース部分8cから外野中央に向って溝8dが形成され、該溝8dには、図17および図18に図示されるようなメダル案内溝部材26の左右溝形成条部26aが、図4に図示されるように下方から上方に向って嵌装され、該メダル案内溝部材26の左右突片26cの孔26dに、メダル転動支持板8の下面突出ネジ(図示されず)が嵌挿され、該下面突出ネジに螺着される図示されないナットにより、メダル転動支持板8の下面にメダル案内溝部材26が一体に取付けられるようになっている。
【0034】
さらに、図3、図4、図8に図示されるように、メダル転動支持板8の溝8dの奥側に隆起部8eが形成され、図4に図示されるように、該隆起部8eの直下に、メダル転動駆動装置9の供給端9aが配設されており、メダル転動駆動装置9の供給端9aからメダル11が供給されると、メダル11はメダル案内溝部材26の案内溝26b内で鉛直に保持されながら、重力により該案内溝26b内をメダル転動支持板8のホームベース部分8cに向って転動しうるようになっている。
【0035】
さらにまた、図4に図示されるように、メダル案内溝部材26の下面にメダル加減速装置27が密接して装置基盤28に取付けられ、該装置基盤28は図示されない結合手段によりゲーム機本体2に結合され、該メダル加減速装置27は、1対のプーリ27aと該1対のプーリ27aに架渡された無端ゴムベルト27bとよりなり、該1
対のプーリ27aのいずれか一方に連結された図示されないモータにより、該無端
ゴムベルト27bは、図4にて、時計方向または反時計方向へ回送され、前記メダル案内溝部材26の案内溝26bに遊嵌されて該無端ゴムベルト27bに支持されたメダル転動駆動装置9が加速または減速されるようになっている。
【0036】
そして、図3に図示されるように、メダル転動支持板8の下方でその溝8dの左側でホームベース部分8c寄りに位置して、メダル弾き返し機構たるメダル弾き返し装置12が前記装置基盤28に一体に装着されている。
【0037】
また、図5ないし図7に図示されるように、メダル弾き返し装置12は、上下1対のフレーム29と、該1対のフレーム29を相互に一体に結合する複数本の連結片30と、該1対のフレーム29の奥側に回転自在に枢着された弾き軸31と、該弾き軸31のピニオンギヤ32に噛合するように前記1対のフレーム29に枢着された増速ギヤ33と、前記弾き軸31の上端に一体に嵌着された弾き片34と、前記1対のフレーム29の手前側に回転自在に枢着された操作軸35と、該操作軸35の上端に一体に嵌着された操作レバー13と、連結部材37の一端の軸37aが前記増速ギヤ33に枢着されるとともに連結部材37の他端の軸37bが、前記操作軸35と一体の旋回体36の円弧溝36aに遊嵌された連結部材37と、該連結部材37を常に奥方向へ付勢するように、前記フレーム29と一体の取り付け軸38と該連結部材37の取り付け軸39とに張設されたリターンスプリング40と、操作レバー13が手前側に引かれた時に、旋回体36の突片36bにより検出光が遮られて操作レバー13の操作を検出する操作センサー41とよりなり、操作レバー13が手前側に引かれると、操作センサー41でもって操作レバー13の操作が検出され、弾き片34が時計方向へ約5倍の旋回角度で旋回され、操作レバー13から手を離すと、リターンスプリング40のバネ力で弾き片34が反時計方向へ旋回されるようになっている。
【0038】
さらに、弾き片34は図19ないし図21に図示されるように、羽根状に形成され、該弾き片34が、図19に図示されるように、右方に向いた状態では、弾き片34の羽根上面34aは、図21に図示されるように奥に向い下方へ傾斜しており、羽根上面34aが奥に向い旋回した場合に、メダル11が奥上方に向って弾き飛ばされるようになっている。
【0039】
さらにまた、図1に図示されるように、ゲーム機本体2,天板4,透明板5および透明仕切板6で囲まれた分割空間の奥側上部にアップダウンメダル受け体42が、図示されない昇降機構により、上下に昇降自在に設けられ、図22および図24に図示されるように、該アップダウンメダル受け体42の手前面42aに場外ホームラン競争用受け口43が形成され、該アップダウンメダル受け体42内にはメダル11が投入されたことを検出するセンサー(図示されず)が設けられるとともに、該アップダウンメダル受け体42の底部に開口42bが設けられており、該アップダウンメダル受け体42内に投入されたメダル11はアップダウンメダル受け体42の底部開口42bからホームランメダル受け口部材17のホームラン受け口部材17aに落下しうるようになっている。
【0040】
しかも、ゲーム機本体2内には、野球ゲーム制御装置44が内蔵されており、該野球ゲーム制御装置44は、メダルヒット野球ゲーム機1のゲームの進行を制御し、そのゲーム進行に伴ないゲーム内容の説明、指示、野球場の風景、観客の情況等を液晶表示装置22に表示させ、金券メダル検収装置14に投入された図示されない金券メダルの枚数からメダル弾き返し装置12により弾き出されたメダル11の枚数(金券メダルの枚数とメダル11の枚数とは1:1の比率に設定されているが、1:3または1:5の比率に設定されてもよい)を差し引き、さらにホームランメダル受け口部材17やアップダウンメダル受け体42にメダル11が入った場合の賞品メダル枚数を加えた和のクレジット枚数を金券メダル検収装置14のクレジット表示部14aに表示させ、プレイヤーがゲームを終了し、または途中で、金券メダル検収装置14のリセットボタン14bを押した際に、前記クレジット枚数の金券メダルをメダル払い戻し口部15に払い戻すようになっている。
【0041】
さらにまた、メダルヒットゲーム機1に用いられるゲームメダルとメダル検収装置13に装入される金券メダルとが別個のものに構成されている。
【0042】
図1ないし図25に図示の実施の形態1は、前記したように構成されているので、金券メダル検収装置14のメダル挿入口14cに正規の金券メダルを所定枚数挿入すると、金券メダル検収装置14のクレジット表示部14aにプレイ回数に相当するクレジット枚数が表示される。
【0043】
そして、メダル弾き返し装置12の操作レバー13を図6の状態から図7の状態に手前側に引くと、操作センサー41でもって操作レバー13の操作が検出され、クレジット表示部14aに表示されたクレジット枚数が1だけ減算されるとともに、メダル転動駆動装置9が動作してメダル11が1枚だけメダル案内溝部材26の案内溝26b内に供給され、該案内溝26b内でメダル11が下方へ転動しながら、メダル転動支持板8のホームベース部8cに接近する。
【0044】
プレイヤーはメダル11の転動にタイミングを合せて操作レバー13より指を離すと、リターンスプリング40のバネ力により、弾き片34が反時計方向へ旋回し、該弾き片34の羽根上面34aがメダル11に衝突し、メダル11は弾き飛ばされる。
【0045】
しかし、メダル案内溝部材26の案内溝26bに案内されながら転動するメダル11に対し、弾き片34の羽根上面34aが直角または略直角に衝突しないと、メダル11は、ホームランメダル受け口部材17に向って飛ぶことができず、左右の両内野席板10の上方に向って飛んでしまい、または、スピンがかかり、あるいは横倒しとなるため、ホームランメダル受け口部材17に入らず、ホームランになることがない。
【0046】
また、操作レバー13のテークバックが浅いと、弾き片34の戻り旋回速度が低くなり、メダル11はホームランメダル受け口部材17に向って飛ぶことができず、メダル転動支持板8上を転がり、または小さく飛んでメダル転動支持板8上に落下し、ホームランになることがない。
【0047】
そして、転動するメダル11に対して弾き片34の羽根上面34aが直角または直角に近い角度で勢い良く当ると、ホームランメダル受け口部材17における5個のホームラン受け口部材17aのいずれか、あるいは液晶表示装置22の上方を越えて場外ホームラン受け口部材17bにメダル11が入り、金券メダル検収装置14のクレジット表示部14aのクレジット枚数が1枚加算された状態が表示される。
【0048】
また、4個のメダルヒット野球ゲーム機1の内、3個または4個のメダルヒット野球ゲーム機1がゲームを開始している状態において、この5個のホームラン受け口部材17aおよび場外ホームラン受け口部材17bに入ったメダル11の枚数が5枚になった時、アップダウンメダル受け体42が下降し、アップダウンメダル受け体42が下限に停止して場外ホームラン競争用受け口43にメダル11が入る状況になると、ホームラン競争が開始される。
【0049】
ホームラン競争に入ると、各プレイヤーがホームラン受け口部材17a,場外ホームラン受け口部材17bおよび場外ホームラン競争用受け口43にメダル11が入ると、各メダルヒット野球ゲーム機1毎にクレジット枚数が加算(場外ホームラン競争用受け口43は1枚につき5倍に換算する)され、所定時間経過後、ホームラン競争が終了する。
【0050】
終了した時に基準クレジット20点を越え、かつその合計クレジット得点が最も高い1位のメダルヒット野球ゲーム機1には48枚のクレジットが賞品として加算され、2位のメダルヒット野球ゲーム機1には12枚のクレジットが加算され、3位、4位のメダルヒット野球ゲーム機1にはクレジットは支払われない。
【0051】
しかし、4メダルヒット野球ゲーム機1とも全て20点以上得点し、かつその得点が等しい場合には、15枚のクレジットが均等に支払われ、3メダルヒット野球ゲーム機1が全て20点以上得点し、かつその1位、2位、3位の得点が等しい場合には、20枚のクレジットが均等に支払われる。
【0052】
また、ホームラン競争中、所定枚数を越えてメダル11の弾き操作を行なって、得点が或る得点以下の場合には、残りの所定時間の得点を倍にして、逆転のチャンスを与えるようになっている。
【0053】
さらに、4個のメダルヒット野球ゲーム機1の内、1個または2個のメダルヒット野球ゲーム機1でゲームが行なわれ、ホームラン回数が5回を越えた時に、ホームラン特訓が始まり、所定のレベルを越えた時に、前記したと同様に、所定枚数の賞品クレジットが支払われる。
【0054】
さらにまた、通常のゲームでは、メダル加減速装置27は8割の割り合いで停止し、2割の割り合いでメダル加減速装置27が正転および逆転して、メダル11の転動速度に変化が生ずるようになっているが、七色魔球というゲームになると、5割の割り合いでメダル加減速装置27は停止し、5割の割り合いでメダル加減速装置27が稼動状態となり、メダル加減速装置27が正転してメダル11が加算される割り合いが1〜2割、メダル加減速装置27が逆転してメダル11が減速される割り合いが3〜4割となる。
【0055】
しかも、爆炎魔球というゲームになると、メダル加減速装置27が稼動状態となる5割の割り合いの内、加速が3〜4割の割り合い、減速が2〜1割の割り合いとなり、メダル11の転動速度に変化を与えて、興趣を盛り上げることができる。
【0056】
また、各メダルヒット野球ゲーム機1毎の打率を競うようにすることもできる。
【0057】
このように、図1ないし図25の実施形態では、通常の野球の打撃のように、弾き片34を旋回してメダル11を弾き飛ばすようになっているため、弾き飛ばしのタイミングがずれると、ファウルまたはゴロとなり、また操作レバー13の引きが弱過ぎると、ホームランとならず、プレイヤーの技巧を必要とし、プレイヤーにとっては、興味深い野球ゲーム機である。
【0058】
また、メダル11は軽く、また、弾き片34の羽根上面34aが傾斜しているため、メダル11が高く飛び、実際のホームランを打った状況を現出でき、快感をプレイヤーに与えることができる。
【0059】
さらに、下手なプレイヤーにも、ゲームの途中でクレジット比率を高め、逆転の機会を与えているので、ゲームをあきらめないで、ゲームを続行させることができる。
【0060】
また、図1ないし図25に図示の実施の形態1では、金券メダルとメダルヒットゲーム機1に用いられるゲームメダルとを別個にしたため、ゲームメダルの大きさや材質を最も適したように変えることができるとともに、金券メダルの損傷を避けることができる。
【0061】
[発明の実施の形態2]
図1ないし図25に図示の実施の形態1では、メダル転動支持板8の傾斜でメダル11を転動させたが、図26に図示するように、左右1対のモータ45の回転軸46にそれぞれ弾性ローラ47を一体に嵌着し、メダル転動駆動装置9で送られたメダル11を1対の弾性ローラ47で挟み、該弾性ローラ47を相互に逆方向に回転させてメダル11を送り出すようにしてもよい。
【0062】
なお、ガイド片48はガイド片、メダルセンサー49はメダルセンサーである。
【0063】
[発明の実施の形態3]
前述したように、図1ないし図25に図示の実施の形態1および図26に図示の実施の形態2では、メダルヒット野球ゲーム機1の構成および作用効果の概要について述べた。
【0064】
次に、前述のメダルヒットゲーム機0の各メダルヒット野球ゲーム機1で行われるゲーム制御の構成および作用効果について説明する。
【0065】
前述したように、メダルヒットゲーム機0には4組のサテライトであるメダルヒット野球ゲーム機1よりなり、プレイヤーはそれぞれ各メダルヒット野球ゲーム機1でゲームを行うことができるようになっている。
【0066】
図27は、メダルヒットゲーム機0の電気的内部構成を示すブロック図で、該電気的内部構成は、メダルヒットゲーム機0におけるゲーム全体の進行および各種制御を行なうメインユニット100と、各種メダルヒット野球ゲーム機1における液晶表示装置22およびスピーカ209の制御を行うサテライトユニット200と、I/Oa300と、I/Ob400と、メンテナンスユニットとよりなっている。
【0067】
このメインユニット100は、CPU101,メモリ102,ゲーム中の時間計測などに使われるタイマ103,音源ユニット107,I/O104,105,106,108,109で構成されている。CPU101は、メモリ102に格納されたゲーム進行用プログラムを読み出し実行することで、音声を発生させる場合には、音源ユニット107から増幅器110を介してスピーカ117での音声の発生を制御し、各I/O104,105,106,108,109を介して各ユニットおよび装置を制御するようになっている。
【0068】
そして、図示されていないが、メインユニット100には、ホームランメダル受け口部材17等に入ったメダル11を検出した場合、ゲームの進行に合せてクレジットを加算する装置が接続されており、その加算装置の制御も行なうようになっている。
【0069】
また、サテライトユニット200では、CPU201,メモリ202,I/O203,204,音源ユニット205,VDP206が制御ボード207に組込まれ、該音源ユニット205は増幅器208を介してスピーカ209に接続され、VDP206は液晶表示装置22に接続され、該サテライトユニット200は、I/O104を介してメインユニット100に接続されており、メインユニット100の制御信号を受信して動作するサテライトユニット200のCPU201の制御によってVDP206を介して映像を液晶表示装置22に表示し、音源ユニット205を介して音声を増幅器208を介してスピーカ209から発生させるようになっている。
【0070】
さらに、メインユニット100のI/O105には、周辺機器を接続するためのインターフェースであるI/Oa300と、I/Obとが直列に接続され、該I/Oa300には、メダルヒット野球ゲーム機1の上部に設置されたアップダウンメダル受け体42を上下に昇降させるアップダウン駆動ユニット301とアップダウンメダル受け体42の上下位置を検出するアップダウンメダル受け体センサ302とが接続されており、メインユニット100は、I/O105およびI/Oa300を介してアップダウンメダル受け体42を適宜昇降駆動させることができるようになっている。
【0071】
さらにまた、I/Obは、操作センサー41,メダル加減速装置27およびフィールドホールメダルセンサ401に接続され、メインユニット100のI/O106はメダル転動駆動装置9に接続されており、メインユニット100は、メダル弾き返し装置12における操作レバー13の操作を検出する操作センサー41の検出信号をI/Ob,I/Oa300およびI/O105を介して受信し、この検出信号に基き、I/O106を介してメダル転動駆動装置9を動作させて、メダル転動機構7にメダル11を供給させるとともに、I/O105,I/Oa300,I/Ob400を介してメダル加減速装置27を動作させて、メダル転動機構7におけるメダル11の転動速度を加速または減速することができるようになっている。
【0072】
しかも、I/O109には、メダルヒット野球ゲーム機1を照射する照明ユニット600が接続されるとともに、I/O108には、各種装置の状態を把握するメンテナンスユニット800が接続されている。
【0073】
そして、メインユニット100は、5個のホームラン受け口部材17aと場外ホームラン受け口部材17bにそれぞれ設けられたフィールドホールメダルセンサ401からの検出信号を、I/Ob400,I/Oa300,I/O105を介して受信して、これらのホームラン受け口部材17aおよび場外ホームラン受け口部材17bにそれぞれ入ったメダル数を検出し、I/O106を介して接続されたメダル転動駆動装置9からメダル転動機構7に排出されたメダル数を検出することで、ペイアウト率を算出し、またはプレイヤーのホームラン打率を算出するようになっている。
【0074】
さて、次に、本メダルヒットゲーム機0で行われるゲーム進行について説明する。
【0075】
図28は、本メダルヒットゲーム機0のゲーム進行のフローチャートを示す。
プレイヤーは、メダルヒットゲーム機0の中の一つのメダルヒット野球ゲーム機1の金権メダル検収装置14に金権メダルを投入し、これによって、クレジット教示部14aには、表示されているクレジット枚数に投入された金権メダルの枚数分が加算された数字が表示される。前述したように、金権メダルと、メダルヒット野球ゲーム1内で使用されるメダルとは、別個のものに構成されており、ゲーム機側で金権メダル1枚に対するクレジットの数を任意に設定することで金権メダル1枚に対するメダル弾き返し装置12で弾き返すことができる回数を設定できるようになっている。
【0076】
ゲームがスタートすると、メインユニット100は、クレジットの枚数を検出し、クレジットが有るか否かを判断する(ステップs1)。クレジットが有りと判断すると、次にプレイヤーがメダル弾き返し装置12を操作したか否かを検出する(ステップs2)。プレイヤーがメダル弾き返し装置12の操作レバー13を所定の位置までテークバックさせると、メダル弾き返し装置12に設けられた操作センサ41が、操作レバー13が操作されたことを検出し、メインユニット100に操作信号を出力する。メインユニット100は、操作信号を受信すると、メダル弾き返し装置12が操作されたことを検出する。
【0077】
メダル弾き返し装置12が操作されると、メインユニット100はクレジット表示部14aに表示されているクレジット数を減算させる(ステップs3)。そして、メインユニット100は、メダル転動機構7のメダル転動駆動装置9を制御してメダル11を排出させる(ステップs4)。プレイヤーは、上述したようにメダル転動機構7のメダル転動駆動装置9から排出されたメダル11をメダル弾き返し装置12を用いてメダル11を弾き返す。
【0078】
メインユニット100は、弾き返されたメダル11がゲームフィールド内のホームランメダル受け口部材17aまたは場外ホームランメダル受け口部材17bに入ったか否かを検出する(ステップs5)。メダル11の入賞を検出した場合には、メダルが場外ホームランメダル受け口部材17bに入ったか否かを検出し(ステップs6)、場外ホームランメダル受け口部材17bに入ったことを検出した場合には、図31にて後述する場外ホームラン処理を行なう(ステップs7)。メダル11が場外ホームランメダル受け口部材17bに入ったことを検出しない場合には、図29にて後述するミニゲーム処理を行う(ステップs8)。
【0079】
一方、メインユニット100は、弾き返されたメダル11がゲームフィールド内のホームランメダル受け口部材17aまたは場外ホームランメダル受け口部材17bに入っていないことを検出した場合、ファウルメダル収拾溝部18,キャッチャフライメダル収拾溝部19内のいずれかに入ったか否かを検出するか、またはメダル転動機構7からメダル11が排出されてから3秒以上経過したか否かを検出する(ステップs9)。検出した場合は、アウト処理を行う(ステップs10)。
【0080】
次に、メインユニット100は、上述の各処理が終了した後に、取り込まれた金権メダルのうち所定の割合分をボーナス/チャンスゲーム用またはホームラン競争用原資としてとり込む(ステップs11)。これによって、後述するペイアウト率には算出されない払い出し用のメダルが確保できる。
【0081】
メインユニット100は、ボーナスチャンスゲーム用原資が所定値以上あるか否かの判断を行う(ステップs12)。所定値以上ある場合に、図33に示すようなボーナス/チャンスゲーム処理を行う(ステップs13)。
【0082】
ボーナスゲームは、通常のゲームでは上述したようにメダル弾き返し装置12の操作レバー13が操作されると、クレジットを減算させるのに対して、クレジットの減算をさせずに、ゲームが行われ、場外ホームランメダル受け口部材17bまたはホームランメダル受け口部材17に入った際に、金権コインを払い出すゲーム内容のものである。
【0083】
また、チャンスゲームは、ボーナスゲームに条件が設定されたものであり、例えば、右側2つのホームランメダル受け口部材17aに入った場合にのみ、金券コインを払い出すゲーム内容のものである。
【0084】
そして、ボーナスゲームとチャンスゲームとの選択は抽選にて行われる。
【0085】
このボーナス/チャンスゲームは、ボーナス/チャンスゲーム用原資が所定値以上有るという条件だけではなく、後述するホームラン競争ゲームによって3位または4位になったときか、または抽選により当選した場合に行われてもよい。
また後述するペイアウト率が60パーセント以上の時は各種ボーナス/チャンスゲーム等が行われないように処理することで払い出しを抑えたりしてもよい。
【0086】
そして、メインユニット100は、金券メダルを取り込んだ枚数と払い出した枚数とによってぺいアウト率を計算し、ゲームの開始できる状態に戻す(ステップs14)。ここで、メインユニット100は、無条件に各種ゲームが行われると、金券メダルを取り込んだ枚数よりも金券メダルを払い出した枚数の量が多くなり、逆に場外ホームランメダル受け口部材17b、またはホームランメダル受け口部材17aに入った際に、金券メダルの払い戻しを行うだけでは、取り込み枚数の方が多くなり、ゲームの趣向性に欠けてしまう。従って、取り込んだ枚数と払い出した枚数との比率を示すペイアウト率が所定の数値になるように種々の処理にて調整される。
【0087】
次に、ミニゲーム処理について説明する。図29は、図28のミニゲーム処理におけるフローチャートを示したものである。ホームランメダル受け口部材17aにメダル11が入賞すると、メダル11が入賞したホームランメダル受け口部材17aの通算枚数が一つ加算され、ホームラン表示機23に表示される数値が増加する。
メインユニット100は、通算枚数が例えば10以上になったか否かを判断し(ステップs20)、10以上になった場合に、10以上となったホームランメダル受け口部材17aに対応するミニゲームの処理を行う(ステップs21)。
【0088】
ミニゲームは、前述したようにマル1爆炎魔球、マル2七色魔球およびマル3セーブ王のようにメダル過減装置27を正転または逆転させてメダル11の転動速度を変化させるゲームと、マル4一球勝負のように、一つの機会すなわち一つのメダル11だけが転動され、そのメダル11をホームランメダル受け口部材17aまたは場外ホームランメダル受け口部材17bに入れることができると所定枚数メダルが払い戻すゲームと、マル5クイズのように、クイズに答えると所定枚数メダルが払い戻されるゲームと、マル6バリーホール(指定されるホームランメダル受け口部材17aが抽選によって変化)、マル7パネルゲーム(全部のホームランメダル受け口部材17)のように指定されたホームランメダル受け口部材17aにメダルを入れると所定枚数メダルが払い戻されるゲームと、の7つのゲームがある。
【0089】
メインユニット100は、ミニゲーム処理を所定回数(例えば100回)行ったか否かを判断し(ステップs22)、所定回数行っている場合に、各ミニゲームのペイアウト率を求める(ステップs23)。ペイアウト率の低いものから順位付けを行う(ステップs24)。メインユニット100は、ペイアウト率の低いもの4つを選択するとともに、ペイアウト率の高い3つの中から一つを選択し、合計5つのミニゲームを選択する(ステップs25)。図30aまたは図30bにも示すように、上述のようにして選択された5つのミニゲームが各ホームランメダル受け口部材17aにそれぞれ対応するように配置される。この配置設定は、適時入れ替えられる。なお、図30bに示されるように、”?”表示を行うことで選択されたミニゲームが、実際に開始されるまでプレイヤーに報知しないようにしてもよい。
【0090】
このように、ミニゲームをペイアウト率の低いもの4つを選択し、その他の中から1つを選択することで、ペイアウト率を極力抑えるとともにプレイヤーに様々なミニゲームを提供することができる。
【0091】
次に、場外ホームラン処理について説明する。図31は、場外ホームラン処理のフローチャートを示す。場外ホームランメダル受け口部材17bにメダル11が入賞すると、場外ホームランメダル受け口部材17bの通算枚数が一つ加算される。
メインユニット100は、その通算枚数が例えば10以上になったか否かを判断し(ステップs30)、10以上になった場合に、上述したホームラン競争用原資が所定値以上か否かを判断する(ステップs31)。ホームラン競争用原資が処理数以上であった場合には、メインユニット100は、メダルヒットゲーム機0の各メダルヒット野球ゲーム機1で3人以上遊戯がされているか否かを検出する(ステップs32)。3人以上遊戯されている場合には、ホームラン競争ゲームを含む5つのゲームの内容から一つを抽選にて選出する(ステップs33)。一方、3人以上遊戯されていない場合、またはホームラン競争原資が所定数未満の場合には、ホームラン競争ゲームを含まない4つのゲーム内容から一つを抽選にて選出する(ステップs34)。なお、ペイアウト率が100パーセント以上の場合、即ち取り込んだ枚数よりも払い出された枚数の方が少ない場合には、払い出しを制御するために、ホームラン競争が行われないように処理したりしてもよい。
【0092】
ホームラン競争ゲームは、上述したように、メダルヒットゲーム機0の4つのメダルヒット野球ゲーム機1でそれぞれゲームを行っている複数のプレイヤー同士が対戦して、ホームランメダル受け口17a,場外ホームラン競争用受け口43に入れた量を競争するゲームである。上述したホームラン競争ゲームは、所定時間内に基準クレジット20点を越え、且つ合計クレジット得点が高いほうから1位、2位にホームラン競争用原資から所定枚数金券メダル(クレジット)をを払い戻ししたが、図32に示すように、所定枚数(例えば、打ち返し機会20枚)を打ち返してホームランメダル受け口17a,場外ホームラン受け口17bおよび場外ホームラン競争用受け口43に入れた枚数が、所定枚数を越え、得点の高い方から1位、2位にホームラン競争用原資から所定枚数金券メダル(クレジット)の払い戻しをするようにしてもよい。なお、この場合に、下位の人には、最後の5枚がホームランメダル受け口17a,場外ホームラン受け口17bおよび場外ホームラン競争用受け口43に入った場合に得点を倍にするような処理を行っても良い。
【0093】
その他のゲームとしては、各メダルヒット野球ゲーム機1でそれぞれ独立に行われる3つのゲーム、マル1前述のミニゲームから選択されたゲーム、マル2上述のホームラン特訓ゲーム、マル3例えば10秒間の持ち時間中にホームランメダル受け口17a,場外ホームラン受け口17bに入ったら、金券メダル(クレジット)の払い戻しが倍になり、所定時間(例えば1秒)持ち時間が長くなるフィーバーチャンスゲームと、マル4はずれが有る。
【0094】
メインユニット100は、ホームラン競争ゲームを含む5つのゲーム項目から一つのゲームを抽選した(ステップs35)結果、ホームラン競争ゲームが選択された場合には、ホームラン競争ゲーム処理を行う(ステップs36)。
【0095】
また、メインユニット100は、ホームラン競争ゲームを含む5つのゲーム項目から一つのゲームを抽選した結果はずれが選択されたか否か、またはホームラン競争を含まない4つのゲーム項目から一つのゲームを選択した結果はずれが選択されたか否かを判断し(ステップs37)、はずれの場合はゲーム処理を行わずに元に戻り、はずれ以外の場合は、対象のメダルヒット野球ゲーム機1で選択されたゲーム処理を行う(ステップs38)。
【0096】
上述のように、一つのメインユニット100で4つのメダルヒット野球ゲーム機1の制御を行うので、複数人対戦のゲームと個人で行なうゲームとの切替が容易にでき、プレイヤーには興趣性の高いゲーム機を提供することができる。また、ホームラン競争ゲームおよびボーナス/チャンスゲームは、徴収した原資の量に従って行うためペイアウト率に影響を与えないので、ペイアウト率を一定にすることができ、ゲーム管理者が損することを防止するとともにプレイヤーの興趣感が削がれることも防止できる。
【0097】
また、上述したように、ミニゲーム処理では、メインユニット100はミニゲーム毎のペイアウト率を計算し、これらのペイアウト率に従ってミニゲームを選択するので、ペイアウト率を制御することができる。
【0098】
また、上述の実施形態では、プレイヤーからの入力は金券メダルをもって行われることを説明したが、金券メダルの代わりに、紙幣、硬貨等を用いるようにしてもよい。
【0099】
また、本出願発明は、メダルヒット野球ゲーム機1のみならず、バスケットゲーム機、ハンドボールゲーム機、サッカーゲーム機、シューティングゲーム機等にも適用できる。
【符号の説明】
【0100】
0…メダルヒットゲーム機、1…メダルヒット野球ゲーム機、2…ゲーム機本体、3…支柱、4…天板、5…透明板、6…透明仕切板、7…メダル転動機構、8…メダル転動支持板、9…メダル転動駆動装置、10…内野席板、11…メダル、12…メダル弾き返し装置、13…操作レバー、14…金券メダル検収装置、15…メダル払い戻し口部、16…外野フェンス、17…ホームランメダル受け口部材、18…ファウルメダル収集溝部、19…キャッチャフライメダル収集溝部、20…可撓性接続管、21…メダル収集部、22…液晶表示装置、23…ホームラン表示器、24…場外ホームラン表示器、25…満塁ホームラン表示器、26…メダル案内溝部材、27…メダル加減速装置、28…装置基盤、29…フレーム、30…連結片、31…弾き軸、32…ピニオンギヤ、33…増速ギヤ、34…弾き片、35…操作軸、36…旋回体、37…連結部材、38,39…取り付け軸、40…リターンスプリング、41…操作センサー、42…アップダウンメダル受け体、43…場外ホームラン競争用受け口、44…野球ゲーム制御装置、45…モータ、46…回転軸、47…弾性ローラ、48…ガイド片、49…メダルセンサー、100…メインユニット、101…CPU、102…メモリ、103…タイマ、104,105,106…I/O、107…音源ユニット、108,109…I/O、110…増幅器、111…スピーカ、200…サテライトユニット、201…CPU、202…メモリ、203,204…I/O、205…音源ユニット、206…UDP、207…制御ボード、208…増幅器、209…スピーカ、300…I/Oa、301…アップダウン駆動ユニット、302…アップダウンメダル受け体センサ、400…I/Ob、401…フィールドホールメダルセンサ、600…照明ユニット、800…メンテナンスユニット。
【技術分野】
【0001】
本出願発明は、メダル転動支持板上を転動するゲームメダル(以下、本明細書では、金券メダルまたはコインと区別されてメダルヒットゲームに直接用いられるゲームメダルをメダルと称する)をメダル弾き返し機構でもって弾き返して遊ぶメダルヒットゲーム機に関するものである。
【背景技術】
【0002】
模擬球を使って野球ゲームを行なう従来の野球ゲーム機は、特許文献1記載のものがある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開昭54−31333号公報
【0004】
この野球ゲーム機では、ベル状横断面形状に加撃部材が形成され、該加撃部材の基部が、ゲーム板に対し直交する方向を中心として旋回自在に枢着されており、前記加撃部材を手動で旋回させることにより、該加撃部材に向い前記ゲーム板を転動する模擬球を打ち返していた。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1記載の野球ゲーム機においては、模擬球が球形であって重く、またプレイヤーの拇指と他の指とで、加撃部材旋回軸が掴まれて旋回されるようになっているため、打ち返し球速が低いとともに、模擬球を高く打ち返してホームランを出すことが困難であり、しかも、加撃部材の加撃タイミングがずれても、模擬玉の球形によってヒットとなり易く、打率が高くなってしまい、興趣が盛り上がりにくかった。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本出願発明は、このような難点を克服したゲーム機の改良に係り、請求項1記載の発明は、メダル転動支持板上をメダルが転動しうるようにメダルを転動させるメダル転動機構と、該メダル転動支持板上を転動するメダルを弾き返すメダルを弾き返すメダル弾き返し機構とを備えたことを特徴とするものである。
【0007】
前記請求項1記載の発明は、前記したように構成されているので、前記メダル転動機構により前記メダル転動支持板を転動するメダルの転動面に対し前記メダル弾き返し機構の弾き返し方向が正確に一致しないと、前記メダルが円滑に弾き返されず、プレイヤーの技巧性が要求されて、ゲームの興趣が高い。
そして、円板状のメダルは球に比べて大きさの割に軽く、比較的小さな弾き返し力でメダルを勢い良く弾き返すことが可能となる。
【0008】
また、請求項2記載のように発明を構成することにより、メダルの転動を重力の作用でもって加速できて、興趣をさらに盛り上げることができるとともに、前記メダル転動機構を簡略化してコストダウンを図ることができる。
【0009】
さらに、請求項3記載のように発明を構成することにより、メダルを前記メダル供給装置により前記メダル転動支持板上に供給するだけで、何等他の構造を必要とせず、前記メダル弾き返し機構に向って下方へ傾斜する前記メダル転動支持板上でメダルを転動させることができ、前記メダル転動機構を一層と簡略化して、大巾なコストダウンを図ることができ、しかも故障も少なく信頼性も高い。
【0010】
さらにまた、請求項4記載のように発明を構成することにより、前記メダル転動支持板を水平にでき、より実際の球戯スポーツに近いゲームを行なうことができる。
【0011】
しかも、請求項5記載のように発明を構成することにより、前記メダル転動支持面上で、該支持面に対し直角に起立させてメダルを転動させることができる。
【0012】
また、請求項6記載のように発明を構成することにより、前記メダル転動支持面上を転動するメダルの速度に変化を与えて、より一層高い興趣を得ることができる。
【0013】
さらに、請求項7記載のように発明を構成することにより、前記メダル加減速機構を簡単な構造に構成してコストダウンを図ることができる。
【0014】
さらにまた、請求項8記載のように発明を構成することにより、メダル弾き返しの成功か否かの選別を容易に行なうことができる。
【0015】
しかも、請求項9記載のように発明を構成することにより、メダル弾き返しの成否を自動的に確実に判別することができる。
【0016】
また、請求項10記載のように発明を構成することにより、前記メダル転動支持板上を転動したメダルを全て回収することができる。
【0017】
さらに、請求項11記載のように発明を構成することにより、ゲームに一段と変化を与えて、プレイヤーを満足させることができる。
【0018】
さらにまた、請求項12記載のように発明を構成することにより、前記メダル転動支持板上を転動するメダルを空中に弾き返して、メダルを立体的に運動させ、ゲームをさらに変化させることができるとともに、プレイヤーに爽快感を与えることができる。
【0019】
しかも、請求項13記載のように発明を構成することにより、メダル弾き返し動作を容易に行なうことができるとともに、その弾き返し操作部材の操作量を調節することで、メダル弾き返し力を自由に調整することができる。
【0020】
また、請求項14記載のように発明を構成することにより、プレイヤーは自己の弾き返し操作タイミングに合せて、前記メダル転動支持面上にメダルを転動させることができ、プレイヤーの自主性を尊重して充分にプレイヤーを満足させることができる。
【0021】
さらに、請求項15記載のように発明を構成することにより、前記表示装置に各種メダルヒットゲームを表示させて、各種のゲームを行なわせることができるとともに、ゲームの進行やゲームの結果を知らせることができる。
【0022】
さらに、請求項16記載のように発明を構成することにより、ゲームにさらに一層変化を与えることができ、プレイヤーに反覆してゲームを行なわせるようにすることができる。
【0023】
さらに、請求項17記載のように発明を構成することにより、メダルヒットゲーム機の各設置個所に応じてメダルやメダルの寸法を自由に選択して設置個所の特徴を出し、また金券メダルに比べて丈夫な材質のメダルを選定することができる。
【0024】
さらにまた、請求項18記載のように発明を構成することにより、メダルと金券メダルを区分けし、プレイヤーにメダルに触れさせないようにして、メダルの管理を確実にかつ容易に行なうことができるとともに、金券メダルの損傷を未然に阻止することができる。
【図面の簡単な説明】
【0025】
【図1】メダルヒットゲーム機の全体斜視図である。
【図2】メダルヒット野球ゲーム機の要部斜視図である。
【図3】メダルヒット野球ゲーム機の平面図である。
【図4】図3のIV−IV線に沿って截断した縦断側面図である。
【図5】メダル弾き返し装置の要部拡大側面図である。
【図6】メダル弾き返し装置の平面図である。
【図7】操作レバーを操作した場合のメダル弾き返し装置の平面図である。
【図8】メダル転動支持板の正面図である。
【図9】ホームランメダル受け口部材の平面図である。
【図10】ホームランメダル受け口部材の正面図である。
【図11】内野席板の平面図である。
【図12】図3のXII矢視図である。
【図13】ファウルメダル収集溝部の平面図である。
【図14】ファウルメダル収集溝部の側面図である。
【図15】キャッチャフライメダル収集溝部の平面図である。
【図16】キャッチャフライメダル収集溝部の正面図である。
【図17】メダル案内溝部材の平面図である。
【図18】図17のXVIII−XVIII線に沿って截断した縦断側面図である。
【図19】弾き片の平面図である。
【図20】弾き片の一部縦断正面図である。
【図21】弾き片の端面図である。
【図22】アップダウンメダル受け体の正面図である。
【図23】アップダウンメダル受け体の側面図である。
【図24】アップダウンメダル受け体の頂面図である。
【図25】アップダウンメダル受け体の底面図である。
【図26】他の実施形態の側面図である。
【図27】メダルヒットゲーム機の電気的内部構成を示すブロック図である。
【図28】メダルヒットゲーム機のゲーム進行のフローチャートである。
【図29】図28のミニゲーム処理におけるフローチャートである。
【図30】ミニゲームの選択画面を示したものである。
【図31】図28の場外ホームラン処理のフローチャートである。
【図32】ホームラン競争ゲーム画面を示したものである。
【図33】ボーナス/チャンスゲーム画面を示したものである。
【発明を実施するための形態】
【0026】
以下、図1ないし図25に図示された本出願発明の実施の形態1について説明する。
【0027】
メダルヒットゲーム機0は、メダルヒット野球ゲーム機1を前後左右2対備え、メダルヒットゲーム機0のゲーム機本体2の平面形状は、正方形の4隅角部を丸くした略正方形状をなし、メダルヒットゲーム機0のゲーム機本体2の4辺の中央に4本の支柱3が立設され、該支柱3の上端に天板4が水平に取り付けられ、ゲーム機本体2と支柱3と天板4とに透明板5が張設されるとともに、これらゲーム機本体2,天板4,透明板5で囲まれた空間は、直交する4枚の透明仕切板6で4等分に分割され、各分割空間に4組のメダルヒット野球ゲーム機1がそれぞれ1組ずつ配設されている。
【0028】
また、図4に図示されるように、前記各分割空間底部には、メダル転動機構7の1構成部材であるメダル転動支持板8が張設され、該メダル転動支持板8の両側に内野席板10が張設され、図3に図示されるように、該メダル転動支持板8の奥側左右中央下部にメダルホッパーであるメダル転動駆動装置9が配設され、透明板5より外側に位置したゲーム機本体2の上面板の丸くなった隅角部2aには、メダル転動機構7のメダル転動駆動装置9によってメダル転動支持板8上に供給されてメダル転動支持板8上を転動するメダル11を弾き返すメダル弾き返し装置12の操作レバー13が設けられるとともに、操作レバー13の右側に隣接して、メダル11とは異なる図示されない金券メダルを検収する金券メダル検収装置14(図3参照)が、上方から嵌脱自在に嵌着されており、該金券メダル検収装置14は、正常な金券メダルのみを収受して、その他の異常な金券メダルを金券メダル検収装置14の下方のメダル払い戻し口部15(図1参照)に排除するようになっている。
【0029】
さらに、前記メダル転動支持板8は、メダルヒットゲーム機0の中心すなわち、メダルヒット野球ゲーム機1の奥側から、図4に図示されるように、メダル弾き返し装置12に向い下方へ傾斜しており、該メダル転動支持板8は図8に図示されるように形成され、その表面には、通常の野球場のように、左右のファウルライン8aや、バッターボックス8bが画かれ、該メダル転動支持板8の左右両側に張設された内野席板10は、メダル転動支持板8に向って下方へ傾斜し、メダル転動支持板8のホームベース部分8cを中心として略1/4円弧状に弯曲形成された外野フェンス16が、メダル転動支持板8の外周縁8fに立設されている。
【0030】
さらにまた、図3に図示されるように、外野フェンス16の外周側に周方向へ5個のホームラン受け口部材17aが並んだホームランメダル受け口部材17が配設され、該ホームラン受け口部材17aの奥側に場外ホームラン受け口部材17bが設けられ、メダル転動支持板8には、ファウルライン8aより外側にファウルメダル収集溝部18が配設されるとともに、ホームベース部分8cの近くにキャッチャフライメダル収集溝部19が配設され、これらホームランメダル受け口部材17,ファウルメダル収集溝部18,キャッチャフライメダル収集溝部19は、図9、図10、図13、図14、図15、図16に図示されるように形成されている。
【0031】
そして、図3に図示されるように、5個のホームラン受け口部材17aと1個の場外ホームラン受け口部材17bとにそれぞれ図示されないメダルセンサーが設けられるとともに、該受け口部材17a,17bに可撓性接続管20の上端がそれぞれ接続され、該可撓性接続管20の下端はメダル収集部21に接続され、さらに該メダル収集部21の下端および前記ファウルメダル収集溝部18,キャッチャフライメダル収集溝部19の下端は図示されない可撓性管を介してメダル転動駆動装置9の入口部(図示されず)に接続されており、これらホームランメダル受け口部材17,ファウルメダル収集溝部18,キャッチャフライメダル収集溝部19に収集されたメダル11はメダル転動駆動装置9に全て回収されるようになっている。
【0032】
しかも、各メダルヒット野球ゲーム機1には、図3に図示されるように、ホームランメダル受け口部材17の上方にて、5個のホームラン受け口部材17aと場外ホームラン受け口部材17bとを前後に仕切るように、液晶表示装置22が鉛直に立設されるとともに、図2に図示されるように、メダル転動支持板8上に5個のホームラン受け口部材17aの手前側にホームラン表示器23が配設され、後記アップダウンメダル受け体42の下部に場外ホームラン表示器25(図22参照)が配設されており、液晶表示装置22には、野球場の観客やプレイヤーを模式化した像やゲームの種類、プレーの指示等が表示され、また、ゲームの進行およびプレイヤーの操作に従ってゲームの内容が表示され、各ホームラン表示器23,場外ホームラン表示器25は、それぞれの受け口部材17aのホームラン本数、受け口部材17bの場外ホームラン本数が表示され、この場外ホームラン競争用受け口43の下方の場外ホームラン表示器25にホームラン競争の総合得点が表示されるようになっている。
【0033】
また、図3、図8に図示されるように、メダル転動支持板8には、ホームベース部分8cから外野中央に向って溝8dが形成され、該溝8dには、図17および図18に図示されるようなメダル案内溝部材26の左右溝形成条部26aが、図4に図示されるように下方から上方に向って嵌装され、該メダル案内溝部材26の左右突片26cの孔26dに、メダル転動支持板8の下面突出ネジ(図示されず)が嵌挿され、該下面突出ネジに螺着される図示されないナットにより、メダル転動支持板8の下面にメダル案内溝部材26が一体に取付けられるようになっている。
【0034】
さらに、図3、図4、図8に図示されるように、メダル転動支持板8の溝8dの奥側に隆起部8eが形成され、図4に図示されるように、該隆起部8eの直下に、メダル転動駆動装置9の供給端9aが配設されており、メダル転動駆動装置9の供給端9aからメダル11が供給されると、メダル11はメダル案内溝部材26の案内溝26b内で鉛直に保持されながら、重力により該案内溝26b内をメダル転動支持板8のホームベース部分8cに向って転動しうるようになっている。
【0035】
さらにまた、図4に図示されるように、メダル案内溝部材26の下面にメダル加減速装置27が密接して装置基盤28に取付けられ、該装置基盤28は図示されない結合手段によりゲーム機本体2に結合され、該メダル加減速装置27は、1対のプーリ27aと該1対のプーリ27aに架渡された無端ゴムベルト27bとよりなり、該1
対のプーリ27aのいずれか一方に連結された図示されないモータにより、該無端
ゴムベルト27bは、図4にて、時計方向または反時計方向へ回送され、前記メダル案内溝部材26の案内溝26bに遊嵌されて該無端ゴムベルト27bに支持されたメダル転動駆動装置9が加速または減速されるようになっている。
【0036】
そして、図3に図示されるように、メダル転動支持板8の下方でその溝8dの左側でホームベース部分8c寄りに位置して、メダル弾き返し機構たるメダル弾き返し装置12が前記装置基盤28に一体に装着されている。
【0037】
また、図5ないし図7に図示されるように、メダル弾き返し装置12は、上下1対のフレーム29と、該1対のフレーム29を相互に一体に結合する複数本の連結片30と、該1対のフレーム29の奥側に回転自在に枢着された弾き軸31と、該弾き軸31のピニオンギヤ32に噛合するように前記1対のフレーム29に枢着された増速ギヤ33と、前記弾き軸31の上端に一体に嵌着された弾き片34と、前記1対のフレーム29の手前側に回転自在に枢着された操作軸35と、該操作軸35の上端に一体に嵌着された操作レバー13と、連結部材37の一端の軸37aが前記増速ギヤ33に枢着されるとともに連結部材37の他端の軸37bが、前記操作軸35と一体の旋回体36の円弧溝36aに遊嵌された連結部材37と、該連結部材37を常に奥方向へ付勢するように、前記フレーム29と一体の取り付け軸38と該連結部材37の取り付け軸39とに張設されたリターンスプリング40と、操作レバー13が手前側に引かれた時に、旋回体36の突片36bにより検出光が遮られて操作レバー13の操作を検出する操作センサー41とよりなり、操作レバー13が手前側に引かれると、操作センサー41でもって操作レバー13の操作が検出され、弾き片34が時計方向へ約5倍の旋回角度で旋回され、操作レバー13から手を離すと、リターンスプリング40のバネ力で弾き片34が反時計方向へ旋回されるようになっている。
【0038】
さらに、弾き片34は図19ないし図21に図示されるように、羽根状に形成され、該弾き片34が、図19に図示されるように、右方に向いた状態では、弾き片34の羽根上面34aは、図21に図示されるように奥に向い下方へ傾斜しており、羽根上面34aが奥に向い旋回した場合に、メダル11が奥上方に向って弾き飛ばされるようになっている。
【0039】
さらにまた、図1に図示されるように、ゲーム機本体2,天板4,透明板5および透明仕切板6で囲まれた分割空間の奥側上部にアップダウンメダル受け体42が、図示されない昇降機構により、上下に昇降自在に設けられ、図22および図24に図示されるように、該アップダウンメダル受け体42の手前面42aに場外ホームラン競争用受け口43が形成され、該アップダウンメダル受け体42内にはメダル11が投入されたことを検出するセンサー(図示されず)が設けられるとともに、該アップダウンメダル受け体42の底部に開口42bが設けられており、該アップダウンメダル受け体42内に投入されたメダル11はアップダウンメダル受け体42の底部開口42bからホームランメダル受け口部材17のホームラン受け口部材17aに落下しうるようになっている。
【0040】
しかも、ゲーム機本体2内には、野球ゲーム制御装置44が内蔵されており、該野球ゲーム制御装置44は、メダルヒット野球ゲーム機1のゲームの進行を制御し、そのゲーム進行に伴ないゲーム内容の説明、指示、野球場の風景、観客の情況等を液晶表示装置22に表示させ、金券メダル検収装置14に投入された図示されない金券メダルの枚数からメダル弾き返し装置12により弾き出されたメダル11の枚数(金券メダルの枚数とメダル11の枚数とは1:1の比率に設定されているが、1:3または1:5の比率に設定されてもよい)を差し引き、さらにホームランメダル受け口部材17やアップダウンメダル受け体42にメダル11が入った場合の賞品メダル枚数を加えた和のクレジット枚数を金券メダル検収装置14のクレジット表示部14aに表示させ、プレイヤーがゲームを終了し、または途中で、金券メダル検収装置14のリセットボタン14bを押した際に、前記クレジット枚数の金券メダルをメダル払い戻し口部15に払い戻すようになっている。
【0041】
さらにまた、メダルヒットゲーム機1に用いられるゲームメダルとメダル検収装置13に装入される金券メダルとが別個のものに構成されている。
【0042】
図1ないし図25に図示の実施の形態1は、前記したように構成されているので、金券メダル検収装置14のメダル挿入口14cに正規の金券メダルを所定枚数挿入すると、金券メダル検収装置14のクレジット表示部14aにプレイ回数に相当するクレジット枚数が表示される。
【0043】
そして、メダル弾き返し装置12の操作レバー13を図6の状態から図7の状態に手前側に引くと、操作センサー41でもって操作レバー13の操作が検出され、クレジット表示部14aに表示されたクレジット枚数が1だけ減算されるとともに、メダル転動駆動装置9が動作してメダル11が1枚だけメダル案内溝部材26の案内溝26b内に供給され、該案内溝26b内でメダル11が下方へ転動しながら、メダル転動支持板8のホームベース部8cに接近する。
【0044】
プレイヤーはメダル11の転動にタイミングを合せて操作レバー13より指を離すと、リターンスプリング40のバネ力により、弾き片34が反時計方向へ旋回し、該弾き片34の羽根上面34aがメダル11に衝突し、メダル11は弾き飛ばされる。
【0045】
しかし、メダル案内溝部材26の案内溝26bに案内されながら転動するメダル11に対し、弾き片34の羽根上面34aが直角または略直角に衝突しないと、メダル11は、ホームランメダル受け口部材17に向って飛ぶことができず、左右の両内野席板10の上方に向って飛んでしまい、または、スピンがかかり、あるいは横倒しとなるため、ホームランメダル受け口部材17に入らず、ホームランになることがない。
【0046】
また、操作レバー13のテークバックが浅いと、弾き片34の戻り旋回速度が低くなり、メダル11はホームランメダル受け口部材17に向って飛ぶことができず、メダル転動支持板8上を転がり、または小さく飛んでメダル転動支持板8上に落下し、ホームランになることがない。
【0047】
そして、転動するメダル11に対して弾き片34の羽根上面34aが直角または直角に近い角度で勢い良く当ると、ホームランメダル受け口部材17における5個のホームラン受け口部材17aのいずれか、あるいは液晶表示装置22の上方を越えて場外ホームラン受け口部材17bにメダル11が入り、金券メダル検収装置14のクレジット表示部14aのクレジット枚数が1枚加算された状態が表示される。
【0048】
また、4個のメダルヒット野球ゲーム機1の内、3個または4個のメダルヒット野球ゲーム機1がゲームを開始している状態において、この5個のホームラン受け口部材17aおよび場外ホームラン受け口部材17bに入ったメダル11の枚数が5枚になった時、アップダウンメダル受け体42が下降し、アップダウンメダル受け体42が下限に停止して場外ホームラン競争用受け口43にメダル11が入る状況になると、ホームラン競争が開始される。
【0049】
ホームラン競争に入ると、各プレイヤーがホームラン受け口部材17a,場外ホームラン受け口部材17bおよび場外ホームラン競争用受け口43にメダル11が入ると、各メダルヒット野球ゲーム機1毎にクレジット枚数が加算(場外ホームラン競争用受け口43は1枚につき5倍に換算する)され、所定時間経過後、ホームラン競争が終了する。
【0050】
終了した時に基準クレジット20点を越え、かつその合計クレジット得点が最も高い1位のメダルヒット野球ゲーム機1には48枚のクレジットが賞品として加算され、2位のメダルヒット野球ゲーム機1には12枚のクレジットが加算され、3位、4位のメダルヒット野球ゲーム機1にはクレジットは支払われない。
【0051】
しかし、4メダルヒット野球ゲーム機1とも全て20点以上得点し、かつその得点が等しい場合には、15枚のクレジットが均等に支払われ、3メダルヒット野球ゲーム機1が全て20点以上得点し、かつその1位、2位、3位の得点が等しい場合には、20枚のクレジットが均等に支払われる。
【0052】
また、ホームラン競争中、所定枚数を越えてメダル11の弾き操作を行なって、得点が或る得点以下の場合には、残りの所定時間の得点を倍にして、逆転のチャンスを与えるようになっている。
【0053】
さらに、4個のメダルヒット野球ゲーム機1の内、1個または2個のメダルヒット野球ゲーム機1でゲームが行なわれ、ホームラン回数が5回を越えた時に、ホームラン特訓が始まり、所定のレベルを越えた時に、前記したと同様に、所定枚数の賞品クレジットが支払われる。
【0054】
さらにまた、通常のゲームでは、メダル加減速装置27は8割の割り合いで停止し、2割の割り合いでメダル加減速装置27が正転および逆転して、メダル11の転動速度に変化が生ずるようになっているが、七色魔球というゲームになると、5割の割り合いでメダル加減速装置27は停止し、5割の割り合いでメダル加減速装置27が稼動状態となり、メダル加減速装置27が正転してメダル11が加算される割り合いが1〜2割、メダル加減速装置27が逆転してメダル11が減速される割り合いが3〜4割となる。
【0055】
しかも、爆炎魔球というゲームになると、メダル加減速装置27が稼動状態となる5割の割り合いの内、加速が3〜4割の割り合い、減速が2〜1割の割り合いとなり、メダル11の転動速度に変化を与えて、興趣を盛り上げることができる。
【0056】
また、各メダルヒット野球ゲーム機1毎の打率を競うようにすることもできる。
【0057】
このように、図1ないし図25の実施形態では、通常の野球の打撃のように、弾き片34を旋回してメダル11を弾き飛ばすようになっているため、弾き飛ばしのタイミングがずれると、ファウルまたはゴロとなり、また操作レバー13の引きが弱過ぎると、ホームランとならず、プレイヤーの技巧を必要とし、プレイヤーにとっては、興味深い野球ゲーム機である。
【0058】
また、メダル11は軽く、また、弾き片34の羽根上面34aが傾斜しているため、メダル11が高く飛び、実際のホームランを打った状況を現出でき、快感をプレイヤーに与えることができる。
【0059】
さらに、下手なプレイヤーにも、ゲームの途中でクレジット比率を高め、逆転の機会を与えているので、ゲームをあきらめないで、ゲームを続行させることができる。
【0060】
また、図1ないし図25に図示の実施の形態1では、金券メダルとメダルヒットゲーム機1に用いられるゲームメダルとを別個にしたため、ゲームメダルの大きさや材質を最も適したように変えることができるとともに、金券メダルの損傷を避けることができる。
【0061】
[発明の実施の形態2]
図1ないし図25に図示の実施の形態1では、メダル転動支持板8の傾斜でメダル11を転動させたが、図26に図示するように、左右1対のモータ45の回転軸46にそれぞれ弾性ローラ47を一体に嵌着し、メダル転動駆動装置9で送られたメダル11を1対の弾性ローラ47で挟み、該弾性ローラ47を相互に逆方向に回転させてメダル11を送り出すようにしてもよい。
【0062】
なお、ガイド片48はガイド片、メダルセンサー49はメダルセンサーである。
【0063】
[発明の実施の形態3]
前述したように、図1ないし図25に図示の実施の形態1および図26に図示の実施の形態2では、メダルヒット野球ゲーム機1の構成および作用効果の概要について述べた。
【0064】
次に、前述のメダルヒットゲーム機0の各メダルヒット野球ゲーム機1で行われるゲーム制御の構成および作用効果について説明する。
【0065】
前述したように、メダルヒットゲーム機0には4組のサテライトであるメダルヒット野球ゲーム機1よりなり、プレイヤーはそれぞれ各メダルヒット野球ゲーム機1でゲームを行うことができるようになっている。
【0066】
図27は、メダルヒットゲーム機0の電気的内部構成を示すブロック図で、該電気的内部構成は、メダルヒットゲーム機0におけるゲーム全体の進行および各種制御を行なうメインユニット100と、各種メダルヒット野球ゲーム機1における液晶表示装置22およびスピーカ209の制御を行うサテライトユニット200と、I/Oa300と、I/Ob400と、メンテナンスユニットとよりなっている。
【0067】
このメインユニット100は、CPU101,メモリ102,ゲーム中の時間計測などに使われるタイマ103,音源ユニット107,I/O104,105,106,108,109で構成されている。CPU101は、メモリ102に格納されたゲーム進行用プログラムを読み出し実行することで、音声を発生させる場合には、音源ユニット107から増幅器110を介してスピーカ117での音声の発生を制御し、各I/O104,105,106,108,109を介して各ユニットおよび装置を制御するようになっている。
【0068】
そして、図示されていないが、メインユニット100には、ホームランメダル受け口部材17等に入ったメダル11を検出した場合、ゲームの進行に合せてクレジットを加算する装置が接続されており、その加算装置の制御も行なうようになっている。
【0069】
また、サテライトユニット200では、CPU201,メモリ202,I/O203,204,音源ユニット205,VDP206が制御ボード207に組込まれ、該音源ユニット205は増幅器208を介してスピーカ209に接続され、VDP206は液晶表示装置22に接続され、該サテライトユニット200は、I/O104を介してメインユニット100に接続されており、メインユニット100の制御信号を受信して動作するサテライトユニット200のCPU201の制御によってVDP206を介して映像を液晶表示装置22に表示し、音源ユニット205を介して音声を増幅器208を介してスピーカ209から発生させるようになっている。
【0070】
さらに、メインユニット100のI/O105には、周辺機器を接続するためのインターフェースであるI/Oa300と、I/Obとが直列に接続され、該I/Oa300には、メダルヒット野球ゲーム機1の上部に設置されたアップダウンメダル受け体42を上下に昇降させるアップダウン駆動ユニット301とアップダウンメダル受け体42の上下位置を検出するアップダウンメダル受け体センサ302とが接続されており、メインユニット100は、I/O105およびI/Oa300を介してアップダウンメダル受け体42を適宜昇降駆動させることができるようになっている。
【0071】
さらにまた、I/Obは、操作センサー41,メダル加減速装置27およびフィールドホールメダルセンサ401に接続され、メインユニット100のI/O106はメダル転動駆動装置9に接続されており、メインユニット100は、メダル弾き返し装置12における操作レバー13の操作を検出する操作センサー41の検出信号をI/Ob,I/Oa300およびI/O105を介して受信し、この検出信号に基き、I/O106を介してメダル転動駆動装置9を動作させて、メダル転動機構7にメダル11を供給させるとともに、I/O105,I/Oa300,I/Ob400を介してメダル加減速装置27を動作させて、メダル転動機構7におけるメダル11の転動速度を加速または減速することができるようになっている。
【0072】
しかも、I/O109には、メダルヒット野球ゲーム機1を照射する照明ユニット600が接続されるとともに、I/O108には、各種装置の状態を把握するメンテナンスユニット800が接続されている。
【0073】
そして、メインユニット100は、5個のホームラン受け口部材17aと場外ホームラン受け口部材17bにそれぞれ設けられたフィールドホールメダルセンサ401からの検出信号を、I/Ob400,I/Oa300,I/O105を介して受信して、これらのホームラン受け口部材17aおよび場外ホームラン受け口部材17bにそれぞれ入ったメダル数を検出し、I/O106を介して接続されたメダル転動駆動装置9からメダル転動機構7に排出されたメダル数を検出することで、ペイアウト率を算出し、またはプレイヤーのホームラン打率を算出するようになっている。
【0074】
さて、次に、本メダルヒットゲーム機0で行われるゲーム進行について説明する。
【0075】
図28は、本メダルヒットゲーム機0のゲーム進行のフローチャートを示す。
プレイヤーは、メダルヒットゲーム機0の中の一つのメダルヒット野球ゲーム機1の金権メダル検収装置14に金権メダルを投入し、これによって、クレジット教示部14aには、表示されているクレジット枚数に投入された金権メダルの枚数分が加算された数字が表示される。前述したように、金権メダルと、メダルヒット野球ゲーム1内で使用されるメダルとは、別個のものに構成されており、ゲーム機側で金権メダル1枚に対するクレジットの数を任意に設定することで金権メダル1枚に対するメダル弾き返し装置12で弾き返すことができる回数を設定できるようになっている。
【0076】
ゲームがスタートすると、メインユニット100は、クレジットの枚数を検出し、クレジットが有るか否かを判断する(ステップs1)。クレジットが有りと判断すると、次にプレイヤーがメダル弾き返し装置12を操作したか否かを検出する(ステップs2)。プレイヤーがメダル弾き返し装置12の操作レバー13を所定の位置までテークバックさせると、メダル弾き返し装置12に設けられた操作センサ41が、操作レバー13が操作されたことを検出し、メインユニット100に操作信号を出力する。メインユニット100は、操作信号を受信すると、メダル弾き返し装置12が操作されたことを検出する。
【0077】
メダル弾き返し装置12が操作されると、メインユニット100はクレジット表示部14aに表示されているクレジット数を減算させる(ステップs3)。そして、メインユニット100は、メダル転動機構7のメダル転動駆動装置9を制御してメダル11を排出させる(ステップs4)。プレイヤーは、上述したようにメダル転動機構7のメダル転動駆動装置9から排出されたメダル11をメダル弾き返し装置12を用いてメダル11を弾き返す。
【0078】
メインユニット100は、弾き返されたメダル11がゲームフィールド内のホームランメダル受け口部材17aまたは場外ホームランメダル受け口部材17bに入ったか否かを検出する(ステップs5)。メダル11の入賞を検出した場合には、メダルが場外ホームランメダル受け口部材17bに入ったか否かを検出し(ステップs6)、場外ホームランメダル受け口部材17bに入ったことを検出した場合には、図31にて後述する場外ホームラン処理を行なう(ステップs7)。メダル11が場外ホームランメダル受け口部材17bに入ったことを検出しない場合には、図29にて後述するミニゲーム処理を行う(ステップs8)。
【0079】
一方、メインユニット100は、弾き返されたメダル11がゲームフィールド内のホームランメダル受け口部材17aまたは場外ホームランメダル受け口部材17bに入っていないことを検出した場合、ファウルメダル収拾溝部18,キャッチャフライメダル収拾溝部19内のいずれかに入ったか否かを検出するか、またはメダル転動機構7からメダル11が排出されてから3秒以上経過したか否かを検出する(ステップs9)。検出した場合は、アウト処理を行う(ステップs10)。
【0080】
次に、メインユニット100は、上述の各処理が終了した後に、取り込まれた金権メダルのうち所定の割合分をボーナス/チャンスゲーム用またはホームラン競争用原資としてとり込む(ステップs11)。これによって、後述するペイアウト率には算出されない払い出し用のメダルが確保できる。
【0081】
メインユニット100は、ボーナスチャンスゲーム用原資が所定値以上あるか否かの判断を行う(ステップs12)。所定値以上ある場合に、図33に示すようなボーナス/チャンスゲーム処理を行う(ステップs13)。
【0082】
ボーナスゲームは、通常のゲームでは上述したようにメダル弾き返し装置12の操作レバー13が操作されると、クレジットを減算させるのに対して、クレジットの減算をさせずに、ゲームが行われ、場外ホームランメダル受け口部材17bまたはホームランメダル受け口部材17に入った際に、金権コインを払い出すゲーム内容のものである。
【0083】
また、チャンスゲームは、ボーナスゲームに条件が設定されたものであり、例えば、右側2つのホームランメダル受け口部材17aに入った場合にのみ、金券コインを払い出すゲーム内容のものである。
【0084】
そして、ボーナスゲームとチャンスゲームとの選択は抽選にて行われる。
【0085】
このボーナス/チャンスゲームは、ボーナス/チャンスゲーム用原資が所定値以上有るという条件だけではなく、後述するホームラン競争ゲームによって3位または4位になったときか、または抽選により当選した場合に行われてもよい。
また後述するペイアウト率が60パーセント以上の時は各種ボーナス/チャンスゲーム等が行われないように処理することで払い出しを抑えたりしてもよい。
【0086】
そして、メインユニット100は、金券メダルを取り込んだ枚数と払い出した枚数とによってぺいアウト率を計算し、ゲームの開始できる状態に戻す(ステップs14)。ここで、メインユニット100は、無条件に各種ゲームが行われると、金券メダルを取り込んだ枚数よりも金券メダルを払い出した枚数の量が多くなり、逆に場外ホームランメダル受け口部材17b、またはホームランメダル受け口部材17aに入った際に、金券メダルの払い戻しを行うだけでは、取り込み枚数の方が多くなり、ゲームの趣向性に欠けてしまう。従って、取り込んだ枚数と払い出した枚数との比率を示すペイアウト率が所定の数値になるように種々の処理にて調整される。
【0087】
次に、ミニゲーム処理について説明する。図29は、図28のミニゲーム処理におけるフローチャートを示したものである。ホームランメダル受け口部材17aにメダル11が入賞すると、メダル11が入賞したホームランメダル受け口部材17aの通算枚数が一つ加算され、ホームラン表示機23に表示される数値が増加する。
メインユニット100は、通算枚数が例えば10以上になったか否かを判断し(ステップs20)、10以上になった場合に、10以上となったホームランメダル受け口部材17aに対応するミニゲームの処理を行う(ステップs21)。
【0088】
ミニゲームは、前述したようにマル1爆炎魔球、マル2七色魔球およびマル3セーブ王のようにメダル過減装置27を正転または逆転させてメダル11の転動速度を変化させるゲームと、マル4一球勝負のように、一つの機会すなわち一つのメダル11だけが転動され、そのメダル11をホームランメダル受け口部材17aまたは場外ホームランメダル受け口部材17bに入れることができると所定枚数メダルが払い戻すゲームと、マル5クイズのように、クイズに答えると所定枚数メダルが払い戻されるゲームと、マル6バリーホール(指定されるホームランメダル受け口部材17aが抽選によって変化)、マル7パネルゲーム(全部のホームランメダル受け口部材17)のように指定されたホームランメダル受け口部材17aにメダルを入れると所定枚数メダルが払い戻されるゲームと、の7つのゲームがある。
【0089】
メインユニット100は、ミニゲーム処理を所定回数(例えば100回)行ったか否かを判断し(ステップs22)、所定回数行っている場合に、各ミニゲームのペイアウト率を求める(ステップs23)。ペイアウト率の低いものから順位付けを行う(ステップs24)。メインユニット100は、ペイアウト率の低いもの4つを選択するとともに、ペイアウト率の高い3つの中から一つを選択し、合計5つのミニゲームを選択する(ステップs25)。図30aまたは図30bにも示すように、上述のようにして選択された5つのミニゲームが各ホームランメダル受け口部材17aにそれぞれ対応するように配置される。この配置設定は、適時入れ替えられる。なお、図30bに示されるように、”?”表示を行うことで選択されたミニゲームが、実際に開始されるまでプレイヤーに報知しないようにしてもよい。
【0090】
このように、ミニゲームをペイアウト率の低いもの4つを選択し、その他の中から1つを選択することで、ペイアウト率を極力抑えるとともにプレイヤーに様々なミニゲームを提供することができる。
【0091】
次に、場外ホームラン処理について説明する。図31は、場外ホームラン処理のフローチャートを示す。場外ホームランメダル受け口部材17bにメダル11が入賞すると、場外ホームランメダル受け口部材17bの通算枚数が一つ加算される。
メインユニット100は、その通算枚数が例えば10以上になったか否かを判断し(ステップs30)、10以上になった場合に、上述したホームラン競争用原資が所定値以上か否かを判断する(ステップs31)。ホームラン競争用原資が処理数以上であった場合には、メインユニット100は、メダルヒットゲーム機0の各メダルヒット野球ゲーム機1で3人以上遊戯がされているか否かを検出する(ステップs32)。3人以上遊戯されている場合には、ホームラン競争ゲームを含む5つのゲームの内容から一つを抽選にて選出する(ステップs33)。一方、3人以上遊戯されていない場合、またはホームラン競争原資が所定数未満の場合には、ホームラン競争ゲームを含まない4つのゲーム内容から一つを抽選にて選出する(ステップs34)。なお、ペイアウト率が100パーセント以上の場合、即ち取り込んだ枚数よりも払い出された枚数の方が少ない場合には、払い出しを制御するために、ホームラン競争が行われないように処理したりしてもよい。
【0092】
ホームラン競争ゲームは、上述したように、メダルヒットゲーム機0の4つのメダルヒット野球ゲーム機1でそれぞれゲームを行っている複数のプレイヤー同士が対戦して、ホームランメダル受け口17a,場外ホームラン競争用受け口43に入れた量を競争するゲームである。上述したホームラン競争ゲームは、所定時間内に基準クレジット20点を越え、且つ合計クレジット得点が高いほうから1位、2位にホームラン競争用原資から所定枚数金券メダル(クレジット)をを払い戻ししたが、図32に示すように、所定枚数(例えば、打ち返し機会20枚)を打ち返してホームランメダル受け口17a,場外ホームラン受け口17bおよび場外ホームラン競争用受け口43に入れた枚数が、所定枚数を越え、得点の高い方から1位、2位にホームラン競争用原資から所定枚数金券メダル(クレジット)の払い戻しをするようにしてもよい。なお、この場合に、下位の人には、最後の5枚がホームランメダル受け口17a,場外ホームラン受け口17bおよび場外ホームラン競争用受け口43に入った場合に得点を倍にするような処理を行っても良い。
【0093】
その他のゲームとしては、各メダルヒット野球ゲーム機1でそれぞれ独立に行われる3つのゲーム、マル1前述のミニゲームから選択されたゲーム、マル2上述のホームラン特訓ゲーム、マル3例えば10秒間の持ち時間中にホームランメダル受け口17a,場外ホームラン受け口17bに入ったら、金券メダル(クレジット)の払い戻しが倍になり、所定時間(例えば1秒)持ち時間が長くなるフィーバーチャンスゲームと、マル4はずれが有る。
【0094】
メインユニット100は、ホームラン競争ゲームを含む5つのゲーム項目から一つのゲームを抽選した(ステップs35)結果、ホームラン競争ゲームが選択された場合には、ホームラン競争ゲーム処理を行う(ステップs36)。
【0095】
また、メインユニット100は、ホームラン競争ゲームを含む5つのゲーム項目から一つのゲームを抽選した結果はずれが選択されたか否か、またはホームラン競争を含まない4つのゲーム項目から一つのゲームを選択した結果はずれが選択されたか否かを判断し(ステップs37)、はずれの場合はゲーム処理を行わずに元に戻り、はずれ以外の場合は、対象のメダルヒット野球ゲーム機1で選択されたゲーム処理を行う(ステップs38)。
【0096】
上述のように、一つのメインユニット100で4つのメダルヒット野球ゲーム機1の制御を行うので、複数人対戦のゲームと個人で行なうゲームとの切替が容易にでき、プレイヤーには興趣性の高いゲーム機を提供することができる。また、ホームラン競争ゲームおよびボーナス/チャンスゲームは、徴収した原資の量に従って行うためペイアウト率に影響を与えないので、ペイアウト率を一定にすることができ、ゲーム管理者が損することを防止するとともにプレイヤーの興趣感が削がれることも防止できる。
【0097】
また、上述したように、ミニゲーム処理では、メインユニット100はミニゲーム毎のペイアウト率を計算し、これらのペイアウト率に従ってミニゲームを選択するので、ペイアウト率を制御することができる。
【0098】
また、上述の実施形態では、プレイヤーからの入力は金券メダルをもって行われることを説明したが、金券メダルの代わりに、紙幣、硬貨等を用いるようにしてもよい。
【0099】
また、本出願発明は、メダルヒット野球ゲーム機1のみならず、バスケットゲーム機、ハンドボールゲーム機、サッカーゲーム機、シューティングゲーム機等にも適用できる。
【符号の説明】
【0100】
0…メダルヒットゲーム機、1…メダルヒット野球ゲーム機、2…ゲーム機本体、3…支柱、4…天板、5…透明板、6…透明仕切板、7…メダル転動機構、8…メダル転動支持板、9…メダル転動駆動装置、10…内野席板、11…メダル、12…メダル弾き返し装置、13…操作レバー、14…金券メダル検収装置、15…メダル払い戻し口部、16…外野フェンス、17…ホームランメダル受け口部材、18…ファウルメダル収集溝部、19…キャッチャフライメダル収集溝部、20…可撓性接続管、21…メダル収集部、22…液晶表示装置、23…ホームラン表示器、24…場外ホームラン表示器、25…満塁ホームラン表示器、26…メダル案内溝部材、27…メダル加減速装置、28…装置基盤、29…フレーム、30…連結片、31…弾き軸、32…ピニオンギヤ、33…増速ギヤ、34…弾き片、35…操作軸、36…旋回体、37…連結部材、38,39…取り付け軸、40…リターンスプリング、41…操作センサー、42…アップダウンメダル受け体、43…場外ホームラン競争用受け口、44…野球ゲーム制御装置、45…モータ、46…回転軸、47…弾性ローラ、48…ガイド片、49…メダルセンサー、100…メインユニット、101…CPU、102…メモリ、103…タイマ、104,105,106…I/O、107…音源ユニット、108,109…I/O、110…増幅器、111…スピーカ、200…サテライトユニット、201…CPU、202…メモリ、203,204…I/O、205…音源ユニット、206…UDP、207…制御ボード、208…増幅器、209…スピーカ、300…I/Oa、301…アップダウン駆動ユニット、302…アップダウンメダル受け体センサ、400…I/Ob、401…フィールドホールメダルセンサ、600…照明ユニット、800…メンテナンスユニット。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
メダル転動支持板上をメダルが転動しうるようにメダルを転動させるメダル転動機構と、該メダル転動支持板上を転動するメダルを弾き返すメダル弾き返し機構とを備えたことを特徴とするメダルヒットゲーム機。
【請求項2】
前記メダル転動支持板は、前記メダル転動機構から前記メダル弾き返し機構に向って下方へ傾斜したことを特徴とする請求項1記載のメダルヒットゲーム機。
【請求項3】
前記メダル転動機構は、前記メダル転動支持板を貫通して該メダル転動支持板上にメダルを供給するメダル供給装置を備えたことを特徴とする請求項2記載のメダルヒットゲーム機。
【請求項4】
前記メダル転動機構は、前記メダル転動支持板に対し直角にメダルを起立させた状態にて前記メダル弾き返し機構に向いメダルを転動させるよう付勢する転動付勢手段を備えたことを特徴とする請求項1記載のメダルヒットゲーム機。
【請求項5】
前記メダル転動支持板には、前記メダル供給装置の供給端から前記メダル弾き返し機構に向って、メダルを立てて転動させることができるメダル案内溝が形成されたことを特徴とする請求項1ないし請求項4いずれか記載のメダルヒットゲーム機。
【請求項6】
前記メダル案内溝の底部にメダルの移動速度を加速または減速するメダル加減速機構が設けられたことを特徴とする請求項5記載のメダルヒットゲーム機。
【請求項7】
前記メダル加減速機構は、前記メダル案内溝に沿って架設されたベルト手段であり、該ベルト手段は、前記メダル弾き返し機構に向って移動しまたは前記メダル供給装置の供給端に向って移動することを特徴とする請求項6記載のメダルヒットゲーム機。
【請求項8】
前記メダル転動支持板の奥側に、前記メダル弾き返し機構にて弾き返された成功メダルを受け入れる成功メダル受け入れ口が1個または複数個配設されたことを特徴とする請求項1ないし請求項7記載のメダルヒットゲーム機。
【請求項9】
前記成功メダル受け入れ口には受け入れられたメダルを検出する検出手段が設けられたことを特徴とする請求項8記載のメダルヒットゲーム機。
【請求項10】
前記メダルヒットゲーム機で用いられたゲームメダルは全て重力によって集められ、前記メダル転動機構に供給されることを特徴とする請求項1ないし請求項9いずれか記載のメダルヒットゲーム機。
【請求項11】
前記成功メダル受入れ口にゲームメダルが所定数入賞した場合に、メダルヒットゲーム機内空間に特別賞メダル受け入れ手段が出現することを特徴とする請求項8または請求項9記載のメダルヒットゲーム機。
【請求項12】
前記メダル弾き返し機構は、前記メダル転動支持板に沿い旋回する弾き返し部材を備え、該弾き返し部材には、前記メダル転動機構に向い上方から下方へ傾斜した弾き返し面が形成されたことを特徴とする請求項1ないし請求項7いずれか記載のメダルヒットゲーム機。
【請求項13】
前記メダル弾き返し機構は、前記弾き返し部材の弾き返し方向へ付勢するバネ部材のバネ力に打勝って該弾き返し部材を弾き返し方向と逆方向へ駆動する弾き返し操作部材を備えたことを特徴とする請求項12記載のメダルヒットゲーム機。
【請求項14】
前記弾き返し操作部材の弾き返し操作に連動して前記メダル転動機構が動作することを特徴とする請求項13記載のメダルヒットゲーム機。
【請求項15】
表示装置が設けられ、ゲーム選択手段によって、複数種類のメダルヒットゲームのいずれかが選択されて該表示装置に表示され、該表示装置には、ゲームの進行およびゲームの結果が表示されることを特徴とする請求項1ないし請求項14いずれか記載のメダルヒットゲーム機。
【請求項16】
個人または複数人で打率を競うことを特徴とする請求項15記載のメダルヒットゲーム機。
【請求項17】
メダルゲーム機のゲームに用いられるゲームメダルは、ゲーム機の始動およびゲーム続行を行なわせる金券メダルまたはコインとは別個のものであることを特徴とするメダルゲーム機。
【請求項18】
前記ゲームメダルは、前記メダルゲーム機内でのみ循環して用いられることを特徴とする請求項17記載のメダルゲーム機。
【請求項19】
ゲーム実行するためにプレイヤーから入力されたメダルまたはコインの量を検出する入力検出手段と、
ゲーム実行の結果に基づいてプレイヤーに払い出されたメダルまたはコインの量を検出する出力検出手段と、
複数のゲームの中から少なくとも一つのゲームを選択する選択手段と、
前記入力検出手段にて検出されたメダルまたはコインの量と前記出力検出手段にて検出されたメダルまたはコインの量とを比較し、前記複数のゲームのペイアウト率をそれぞれ算出するペイアウト率算出手段と、を備えるゲーム装置において、
前記選択手段は、前記ペイアウト率算出手段にて算出されたペイアウト率に従って、複数のゲームの中から少なくとも一つのゲームを選択することを特徴とするゲーム装置。
【請求項20】
ペイアウト率算出手段は、前記複数のゲームのペイアウト率を所定回数ゲームが実行される度に、算出することを特徴とする請求項19に記載のゲーム装置。
【請求項21】
第1ゲーム実行のためにプレイヤーから入力されたメダルまたはコインの量を検出する入力検出手段と、
前記入力されたメダルまたはコインの量から所定の割合分を払い出し用メダルまたはコインを蓄積する払出蓄積手段と、
前記払出蓄積手段にて蓄積された払い出しメダルまたはコインが所定値以上である場合に、前記第1ゲームとは異なる第2ゲームを実行し、第2ゲーム実行の結果に従って前記払出蓄積手段にて蓄積された払い出しメダルまたはコインを払い出す制御手段と、を備えたことを特徴とするゲーム装置。
【請求項22】
第1ゲーム実行結果に従ってプレイヤーに払い出されるメダルまたはコインの量を検出する出力検出手段をさらに備え、
前記制御手段は、前記入力検出手段にて検出されたメダルまたはコインの量の方が、前記出力検出手段にて検出されたメダルまたはコインの量よりも多いときに、前記第1ゲームとは異なる第2ゲームを実行することを特徴とする請求項21に記載のゲーム装置。
【請求項23】
複数のプレイヤーが並列にゲームを実行可能に設けられた複数のゲームフィールドと、前記複数のゲームフィールドで実行されるゲームをそれぞれ制御する制御手段と、を備えるゲーム装置において、
前記制御手段は、所定人数以上がゲームフィールドでゲームを実行していることを検出した場合に、検出されたゲームフィールドで互いに関連するゲームを実行することを特徴とするゲーム装置。
【請求項24】
前記複数のゲームフィールドのいずれか一つのゲームフィールドで行われるゲーム実行のためにプレイヤーから入力されたメダルまたはコインの量を検出する入力検出手段と、
前記入力されたメダルまたはコインの量から所定の割合分を払い出し用メダルまたはコインを蓄積する払出蓄積手段と、
前記制御手段は、前記互いに関連するゲームを実行結果に基づいて、少なくとも1人に前記払出蓄積手段にて蓄積された払い出しメダルまたはコインを払い出すことを特徴とする請求項23に記載のゲーム装置。
【請求項1】
メダル転動支持板上をメダルが転動しうるようにメダルを転動させるメダル転動機構と、該メダル転動支持板上を転動するメダルを弾き返すメダル弾き返し機構とを備えたことを特徴とするメダルヒットゲーム機。
【請求項2】
前記メダル転動支持板は、前記メダル転動機構から前記メダル弾き返し機構に向って下方へ傾斜したことを特徴とする請求項1記載のメダルヒットゲーム機。
【請求項3】
前記メダル転動機構は、前記メダル転動支持板を貫通して該メダル転動支持板上にメダルを供給するメダル供給装置を備えたことを特徴とする請求項2記載のメダルヒットゲーム機。
【請求項4】
前記メダル転動機構は、前記メダル転動支持板に対し直角にメダルを起立させた状態にて前記メダル弾き返し機構に向いメダルを転動させるよう付勢する転動付勢手段を備えたことを特徴とする請求項1記載のメダルヒットゲーム機。
【請求項5】
前記メダル転動支持板には、前記メダル供給装置の供給端から前記メダル弾き返し機構に向って、メダルを立てて転動させることができるメダル案内溝が形成されたことを特徴とする請求項1ないし請求項4いずれか記載のメダルヒットゲーム機。
【請求項6】
前記メダル案内溝の底部にメダルの移動速度を加速または減速するメダル加減速機構が設けられたことを特徴とする請求項5記載のメダルヒットゲーム機。
【請求項7】
前記メダル加減速機構は、前記メダル案内溝に沿って架設されたベルト手段であり、該ベルト手段は、前記メダル弾き返し機構に向って移動しまたは前記メダル供給装置の供給端に向って移動することを特徴とする請求項6記載のメダルヒットゲーム機。
【請求項8】
前記メダル転動支持板の奥側に、前記メダル弾き返し機構にて弾き返された成功メダルを受け入れる成功メダル受け入れ口が1個または複数個配設されたことを特徴とする請求項1ないし請求項7記載のメダルヒットゲーム機。
【請求項9】
前記成功メダル受け入れ口には受け入れられたメダルを検出する検出手段が設けられたことを特徴とする請求項8記載のメダルヒットゲーム機。
【請求項10】
前記メダルヒットゲーム機で用いられたゲームメダルは全て重力によって集められ、前記メダル転動機構に供給されることを特徴とする請求項1ないし請求項9いずれか記載のメダルヒットゲーム機。
【請求項11】
前記成功メダル受入れ口にゲームメダルが所定数入賞した場合に、メダルヒットゲーム機内空間に特別賞メダル受け入れ手段が出現することを特徴とする請求項8または請求項9記載のメダルヒットゲーム機。
【請求項12】
前記メダル弾き返し機構は、前記メダル転動支持板に沿い旋回する弾き返し部材を備え、該弾き返し部材には、前記メダル転動機構に向い上方から下方へ傾斜した弾き返し面が形成されたことを特徴とする請求項1ないし請求項7いずれか記載のメダルヒットゲーム機。
【請求項13】
前記メダル弾き返し機構は、前記弾き返し部材の弾き返し方向へ付勢するバネ部材のバネ力に打勝って該弾き返し部材を弾き返し方向と逆方向へ駆動する弾き返し操作部材を備えたことを特徴とする請求項12記載のメダルヒットゲーム機。
【請求項14】
前記弾き返し操作部材の弾き返し操作に連動して前記メダル転動機構が動作することを特徴とする請求項13記載のメダルヒットゲーム機。
【請求項15】
表示装置が設けられ、ゲーム選択手段によって、複数種類のメダルヒットゲームのいずれかが選択されて該表示装置に表示され、該表示装置には、ゲームの進行およびゲームの結果が表示されることを特徴とする請求項1ないし請求項14いずれか記載のメダルヒットゲーム機。
【請求項16】
個人または複数人で打率を競うことを特徴とする請求項15記載のメダルヒットゲーム機。
【請求項17】
メダルゲーム機のゲームに用いられるゲームメダルは、ゲーム機の始動およびゲーム続行を行なわせる金券メダルまたはコインとは別個のものであることを特徴とするメダルゲーム機。
【請求項18】
前記ゲームメダルは、前記メダルゲーム機内でのみ循環して用いられることを特徴とする請求項17記載のメダルゲーム機。
【請求項19】
ゲーム実行するためにプレイヤーから入力されたメダルまたはコインの量を検出する入力検出手段と、
ゲーム実行の結果に基づいてプレイヤーに払い出されたメダルまたはコインの量を検出する出力検出手段と、
複数のゲームの中から少なくとも一つのゲームを選択する選択手段と、
前記入力検出手段にて検出されたメダルまたはコインの量と前記出力検出手段にて検出されたメダルまたはコインの量とを比較し、前記複数のゲームのペイアウト率をそれぞれ算出するペイアウト率算出手段と、を備えるゲーム装置において、
前記選択手段は、前記ペイアウト率算出手段にて算出されたペイアウト率に従って、複数のゲームの中から少なくとも一つのゲームを選択することを特徴とするゲーム装置。
【請求項20】
ペイアウト率算出手段は、前記複数のゲームのペイアウト率を所定回数ゲームが実行される度に、算出することを特徴とする請求項19に記載のゲーム装置。
【請求項21】
第1ゲーム実行のためにプレイヤーから入力されたメダルまたはコインの量を検出する入力検出手段と、
前記入力されたメダルまたはコインの量から所定の割合分を払い出し用メダルまたはコインを蓄積する払出蓄積手段と、
前記払出蓄積手段にて蓄積された払い出しメダルまたはコインが所定値以上である場合に、前記第1ゲームとは異なる第2ゲームを実行し、第2ゲーム実行の結果に従って前記払出蓄積手段にて蓄積された払い出しメダルまたはコインを払い出す制御手段と、を備えたことを特徴とするゲーム装置。
【請求項22】
第1ゲーム実行結果に従ってプレイヤーに払い出されるメダルまたはコインの量を検出する出力検出手段をさらに備え、
前記制御手段は、前記入力検出手段にて検出されたメダルまたはコインの量の方が、前記出力検出手段にて検出されたメダルまたはコインの量よりも多いときに、前記第1ゲームとは異なる第2ゲームを実行することを特徴とする請求項21に記載のゲーム装置。
【請求項23】
複数のプレイヤーが並列にゲームを実行可能に設けられた複数のゲームフィールドと、前記複数のゲームフィールドで実行されるゲームをそれぞれ制御する制御手段と、を備えるゲーム装置において、
前記制御手段は、所定人数以上がゲームフィールドでゲームを実行していることを検出した場合に、検出されたゲームフィールドで互いに関連するゲームを実行することを特徴とするゲーム装置。
【請求項24】
前記複数のゲームフィールドのいずれか一つのゲームフィールドで行われるゲーム実行のためにプレイヤーから入力されたメダルまたはコインの量を検出する入力検出手段と、
前記入力されたメダルまたはコインの量から所定の割合分を払い出し用メダルまたはコインを蓄積する払出蓄積手段と、
前記制御手段は、前記互いに関連するゲームを実行結果に基づいて、少なくとも1人に前記払出蓄積手段にて蓄積された払い出しメダルまたはコインを払い出すことを特徴とする請求項23に記載のゲーム装置。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図21】
【図22】
【図23】
【図24】
【図25】
【図26】
【図27】
【図28】
【図29】
【図30】
【図31】
【図32】
【図33】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図21】
【図22】
【図23】
【図24】
【図25】
【図26】
【図27】
【図28】
【図29】
【図30】
【図31】
【図32】
【図33】
【公開番号】特開2009−189871(P2009−189871A)
【公開日】平成21年8月27日(2009.8.27)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−132012(P2009−132012)
【出願日】平成21年6月1日(2009.6.1)
【分割の表示】特願平11−97093の分割
【原出願日】平成11年4月2日(1999.4.2)
【出願人】(000132471)株式会社セガ (811)
【公開日】平成21年8月27日(2009.8.27)
【国際特許分類】
【出願日】平成21年6月1日(2009.6.1)
【分割の表示】特願平11−97093の分割
【原出願日】平成11年4月2日(1999.4.2)
【出願人】(000132471)株式会社セガ (811)
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