説明

メダル遊技設備の不正検出装置

【課題】 短時間による不正行為と長時間による不正行為の両方を監視して高精度に不正を検出できるメダル遊技設備の不正検出装置を提供する。
【解決手段】 ホッパーを備えた複数のメダル遊技機にメダルを供給する供給ラインを設け、供給ラインのメダルをメダル遊技機のホッパーへバッチ補給する補給手段を設けたメダル遊技設備において、前記補給手段による補給回数から不正と判断して警報する警報手段を設け、同警報手段は、補給手段によるメダルの補給時刻を記憶する記憶部と、最新の補給時刻から予め定めた長い時間を遡った間の記憶部の記憶回数が所定回数に達していると不正と判断する長時間監視部と、最新の補給時刻から長時間監視部で監視する時間より短い時間を遡った間の記憶部の記憶回数が長時間監視部で監視する回数より高い頻度を示す回数であると不正と判断する短時間監視部とで構成した。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、メダルの不正な抜き取りを監視して警報するメダル遊技設備の不正検出装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来のメダル遊技設備の不正検出装置が特許文献1に開示されている。この技術は、ホッパーを備えたメダル貸し機にメダルを供給する供給ラインを設け、ホッパーのメダル量が所定量以下になるとメダルを供給ラインからバッチ補給する補給手段を設け、ホッパーへの補給量をゲームで正常に消化するときの最短時間を設定時間とし、補給が終了してから設定時間内に再度メダルの補給が始まると不正と判断する不正検出手段を設けたことを特徴としている。
【0003】
ところで、不正行為は短時間で行われることが一般的で、10分以内など短い時間内で設定以上の払い出しを発生させて抜き取っている。しかし、近年の不正行為は巧妙で、不正行為と判断されないように30分以上の長時間をかけて行われる場合があり、このような長時間による不正行為は前記技術などの従来の不正検出装置では検出され難いものであった。
【特許文献1】特開2002−102427号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明が解決しようとする課題は、従来のこれらの問題点を解消し、短時間による不正行為と長時間による不正行為の両方を監視することで高精度に不正を検出できるようにしたメダル遊技設備の不正検出装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
かかる課題を解決した本発明の構成は、
1) ホッパーを備えた複数のメダル遊技機にメダルを供給する供給ラインを設け、供給ラインのメダルをメダル遊技機のホッパーへバッチ補給する補給手段を設けたメダル遊技設備において前記補給手段による補給回数から不正と判断して警報する警報手段を設けたメダル遊技設備の不正検出装置であって、同警報手段は、補給手段によるメダルの補給時刻を記憶する記憶部と、最新の補給時刻から予め定めた長い時間を遡った間の記憶部が記憶した補給回数がその長い時間に対して不正と判断される所定回数に達している場合は不正があったと判断する長時間監視部と、最新の補給時刻から長時間監視部で監視する時間より短い時間を遡った間の記憶部が記憶した補給回数が長時間監視部で監視する単位時間当たりの回数より高い頻度を示す設定回数に達している場合は不正があったと判断する短時間監視部とで構成したことを特徴とする、メダル遊技設備の不正検出装置
2) ホッパーを備えた複数のメダル貸し機にメダルを供給する供給ラインを設け、供給ラインのメダルをメダル貸し機のホッパーへバッチ補給する補給手段を設けたメダル遊技設備において前記補給手段による補給回数から不正と判断して警報する警報手段を設けたメダル遊技設備の不正検出装置であって、同警報手段は、補給手段によるメダルの補給時刻を記憶する記憶部と、最新の補給時刻から予め定めた長い時間を遡った間の記憶部が記憶した補給回数がその長い時間に対して不正と判断される所定回数に達している場合は不正があったと判断する長時間監視部と、最新の補給時刻から長時間監視部で監視する時間より短い時間を遡った間の記憶部が記憶した補給回数が長時間監視部で監視する単位時間当たりの回数より高い頻度を示す設定回数に達している場合は不正があったと判断する短時間監視部とで構成したことを特徴とする、メダル遊技設備の不正検出装置
3) 警報手段が、不正と判断した後に補給手段を停止する制御を備えたものである、前記1)又は2)記載のメダル遊技設備の不正検出装置
にある。
【発明の効果】
【0006】
本発明によれば、警報手段が短時間と長時間の両方の不正行為を監視できるように構成したから、短時間の激しい又は集中的な不正行為と、長時間において続けられる軽い不正行為又は中程度の不正の散発的に続けられる不正行為等の異なったタイプの不正行為を確実に検出できるようにした。
【発明を実施するための最良の形態】
【0007】
本発明では、警報手段の時間設定としては、メダル貸し機の短時間監視では3〜7分、メダル貸し機の長時間監視では20〜40分、メダル遊技機の短時間監視では4〜8分、メダル遊技機の長時間監視では30〜50分の範囲が実用的である。補給時刻の記憶は、メダルの補給開始時・メダルの補給中・メダルの補給終了後のいずれかの時点で実行され、監視は補給時又は補給後に実行される。補給時刻には、実時間又はメダル遊技設備の起動時からカウントされる時間情報を使用する。「最新の補給時刻」とは、補給手段への補給信号を発生した時刻、メダルの補給開始した時刻、メダル補給の終了時及びこれらの時刻から多少の時間を増減した時刻のいずれでもよい。補給手段や警報手段は論理回路やプログラムで構成され、不正を行う者が触れることができない位置に設置される。警報は光や音,信号で知らせる公知の装置が用いられ、警報のレベルに応じて、ランプ点灯・警告表示・ホールコンピュータへの信号送信・監視カメラ作動・無線等の手段による店員への通知・メダル遊技機毎の機器の停止又はメダル遊技設備全体の機器の停止などが実行される。以下、本発明の実施例を図面に基づいて具体的に説明する。
【実施例1】
【0008】
図1〜7に示す実施例は、複数のスロットマシンとそのゲーム用のメダルを貸し出すメダル貸し機で構成されるメダル遊技設備の不正検出装置の例である。図1は実施例のメダル遊技設備の説明図、図2は実施例のメダル遊技機の一部切り欠き斜視図、図3は実施例のメダル貸し機の一部切り欠き斜視図、図4は実施例のメダル補給制御部の説明図、図5は実施例の監視プログラムと補給時刻記憶部の説明図、図6は実施例の不正検出を示す情報処理フローチャート、図7は実施例のメダル貸し機の短時間監視を示すログである。
【0009】
図中、10はメダル遊技機、11はメダル投入口、12はコントローラ、13はホッパー、14はタッチセンサー、15はシュート、16は受皿、17は排送路、18は補給路、20はメダル貸し機、21は貨幣投入口、22はコントローラ、23はホッパー、24はタッチセンサー、25はシュート、26は払出口、27は補給路、30はメダル自動補給装置、31は供給ライン、32は回収ライン、33は洗浄研磨部、34は送出部、35はメダル取込装置、40はメダル補給制御部、40aは接続部、41はCPU、42はRAM、43はROM、44はクロック、45はインターフェイス、46は信号線、47は監視プログラム(警報手段)、47aは補給時刻取得部、47b(a),(b)は補給時刻記憶部、47cは短時間監視部、47dは長時間監視部、47eは警報信号出力部、48は警報装置、50はホールコンピュータ、51は接続部、52は信号線、mはメダルである。
【0010】
本実施例のメダル遊技設備は、図1に示すようにスロットマシンである複数のメダル遊技機10とメダル貸し機20を隣設し、メダル自動補給装置30からメダル遊技機10とメダル貸し機20の上方へメダルmを供給する供給ライン31を設け、メダル遊技機10とメダル貸し機20から排出されたメダルmを回収する回収ライン32を設け、回収したメダルmを洗浄研磨する洗浄研磨部33を設け、洗浄研磨されたメダルmを供給ライン31へ送り出す送出部34を設け、メダル遊技機10とメダル貸し機20の上方位置に供給ライン31のメダルmを取り込むメダル取込装置35を設け、メダル取込装置35を制御するメダル補給制御部40を設けている。
【0011】
メダル遊技機10は、図2に示すように正面にメダルmを投入するメダル投入口11を設け、投入されたメダルmによるゲームの進行及びゲーム結果に応じた枚数のメダルmを払い出すコントローラ12を設け、内部に多数枚のメダルmを払い出し時まで貯溜するホッパー13を設け、ホッパー13内のメダルmの所定量以下を検出するタッチセンサー14を設け、ホッパー13から払い出したメダルmを排出するシュート15を設け、排出されたメダルmを収容する受皿16を設け、ホッパー13の側方に余剰のメダルmを回収ライン32へ排出する排送路17を設け、メダル取込装置35で取り込まれたメダルmをホッパー13へ送り込む補給路18を設けている。
【0012】
メダル貸し機20は、図3に示すように正面に貨幣を投入する貨幣投入口21を設け、投入された金額に応じた枚数のメダルmを払い出すコントローラ22を設け、内部に多数枚のメダルmを払い出し時まで貯溜するホッパー23を設け、ホッパー23内のメダルmの所定量以下を検出するタッチセンサー24を設け、ホッパー23から払い出したメダルmを排出するシュート25を設け、排出されたメダルmを収容する払出口26を設け、メダル取込装置35で取り込まれたメダルmをホッパー23へ送り込む補給路27を設けている。
【0013】
メダル補給制御部40は、図4に示すようにCPU41・RAM42・ROM43・クロック44・インターフェイス45・信号線46・警報装置48で構成している。ROM43の監視プログラム47は、図5に示すようにメダル取込装置35が作動した際の時刻t(実時間)をクロック44から取得する補給時刻取得部47aと、取得した補給時刻t1(1,2,3・・・n)を記憶する補給時刻記憶部47b(a),(b)と、最新の補給時刻t1(n)から予め定めた短い設定時間tを遡った間の補給時刻取得部47aの記憶回数nを計数して設定回数nを含むそれ以上であると不正と判断する短時間監視部47cと、最新の補給時刻t1(n)から予め定めた長い設定時間tを遡った間の補給時刻取得部47aの記憶回数nを計数して設定回数nを含むそれ以上であると不正と判断する長時間監視部47dと、短時間監視部47cと長時間監視部47dが不正と判断した場合に警報装置48へ信号を出力するとともにメダル取込装置35を停止させる警報信号出力部47eとで構成されている。
【0014】
補給時刻記憶部47b(a)はメダル貸し機20用、補給時刻記憶部47b(b)はメダル遊技機10用で、時刻情報は短時間監視と長時間監視で兼用する。また、監視プログラム47はメダル貸し機20の短時間監視では設定回数nが3回且つ設定時間tが5分、メダル貸し機20の長時間監視では設定回数nが12回且つ設定時間tが30分、メダル遊技機10の短時間監視では設定回数nが5回且つ設定時間tが6分、メダル遊技機10の長時間監視では設定回数nが15回且つ設定時間tが40分に設定している。
【0015】
本実施例では、メダル自動補給装置30を作動させるとメダルmが供給ライン31で供給される。メダル補給制御部40は、メダル遊技機10とメダル貸し機20のホッパー13,23内のメダルmがタッチセンサー14,24に触れていない場合に収容量不足であることを検出し、メダル取込装置35を作動させて供給ライン31のメダルmをホッパー13,23へバッチ的に取り込んで収容する。1回当たりの補給枚数は200枚で、タイマ等で200枚となるように所要時間補給する。監視プログラム47は補給時刻取得部47aでメダル取込装置35の作動時刻tを取得し、補給時刻記憶部47b(a),(b)に記憶する。
【0016】
遊技者がメダル貸し機20の貨幣投入口21に貨幣を投入すると、コントローラ22はその投入金額に応じた枚数(例えば50枚/1000円)のメダルmをホッパー23から払い出し、メダル補給制御部40はメダル取込装置35を作動させて供給ライン31のメダルmをホッパー23へ取り込んで補給する。監視プログラム47は補給時刻取得部47aでメダル取込装置35の作動時刻tを取得し、補給時刻記憶部47b(a)に記憶する。
【0017】
遊技者が貸し出されたメダルmをメダル遊技機10のメダル投入口11に投入してゲームをすると、コントローラ12はゲーム結果に応じた枚数のメダルmをホッパー13から払い出し、メダル補給制御部40はメダル取込装置35を作動させて供給ライン31のメダルmをホッパー13へ取り込んで補給する。監視プログラム47は補給時刻取得部47aでメダル取込装置35の作動時刻tを取得し、補給時刻記憶部47b(b)に記憶する。
【0018】
<メダル貸し機20の短時間監視>
メダル貸し機20の両側に設置された2台のメダル遊技機10で大当たりが無かった場合、通常は5分間で両側の台に2回づつ計4回貸し出され、遊技者は50枚の消化におよそ2.5〜3分要している。そうすると、最短で消化しても50枚×4回=200枚となるから、例えば5分間で3回補給が発生したとなると、200枚×3回=600枚となり通常では有り得ないことになる。したがって、監視プログラム47の短時間監視部47cは図6,7に示すようにメダル取込装置35が作動する度に、補給時刻記憶部47b(a)の最新の補給時刻t1(n)から設定時間t(5分)を遡った間の記憶回数nを計数し、計数した記憶回数nが設定回数n(3回)を含むそれ以上であった場合は警報信号出力部47eが警報装置48に信号を出力し、警報装置48はその信号を受信して警報するとともにメダル取込装置35が停止する。3回未満であった場合はそのまま監視を継続する。なお、2回補給があった場合でも200枚×2回=400枚となるが、誤警報を防止するために3回目で警報するようにしている。
【0019】
<メダル貸し機20の長時間監視>
不正行為を1時間以内で切り上げるとすると、最大貸し出し枚数は30分÷5分=6セットとなり(1セットは4回)、借りる回数は4回×6セット=24回となり、50枚/回×24回=1200枚となる。そうすると、例えば30分間で12回補給が発生したとなると、200枚×12回=2400枚となり通常では有り得ないことになる。したがって、監視プログラム47の長時間監視部47dは図6,7に示すようにメダル取込装置35が作動する度に、補給時刻記憶部47b(a)の最新の補給時刻t1(n)から設定時間t(30分)を遡った間の記憶回数nを計数し、計数した記憶回数nが設定回数n(12回)を含むそれ以上であった場合は警報信号出力部47eが警報装置48に信号を出力し、警報装置48はその信号を受信して警報するとともにメダル取込装置35が停止する。12回未満であった場合はそのまま監視を継続する。
【0020】
<メダル遊技機10の短時間監視>
大当たりでは700枚/回を払い出すとともに通常より100枚多い300枚/回を並行して補給し、補給回数は大当たり1回につき700÷300≒2.33回である。また、大当たりの消化ゲーム時間はおよそ6分である。そうすると、例えば6分間で5回補給が発生したとすると、大当たりが連続した場合でも2.33回×2回=4.66回であるから、通常では有り得ないことになる。したがって、監視プログラム47の短時間監視部47cは図6,7に示すようにメダル取込装置35が作動する度に、補給時刻記憶部47b(b)の最新の補給時刻t1(n)から設定時間t(6分)を遡った間の記憶回数nを計数し、計数した記憶回数nが設定回数n(5回)を含むそれ以上であった場合は警報信号出力部47eが警報装置48に信号を出力し、警報装置48はその信号を受信して警報するとともにメダル取込装置35が停止する。5回未満であった場合はそのまま監視を継続する。
【0021】
<メダル遊技機10の長時間監視>
長時間管理の場合には、ゲームの回数が多くなるので、ゲームによるホッパー13へのメダルmの投入蓄積も合わせて考慮する。また、大当たりの700枚払い出し枚数は、大当たり中のゲームによる打ち込み枚数を差し引いた枚数である。
1.40分間に500ゲームをすると、1ゲームにつきメダルmが3枚投入されるので、3枚×500ゲーム=1500枚がホッパー13に打ち込み補充されることになり、大当たりによるメダルmの大量払い出しが全く無ければ、メダルmは増加するだけでメダルmの補給は全く必要ない。
2.40分間内に2回の大当たりが発生しても700枚×2回=1400枚であり、メダルmの補給回数は1400枚÷200枚=7回でよい。
3.40分間に大当たりが連続した場合、通常、大当たりの連続は5回が上限設定であり、700枚×5回=3500枚が払い出される。必要なメダルmの補給枚数は、大当たり中は払い出しをしながらメダルmの補給を行うので、1回のメダルmの補給枚数が100枚程度上乗せして300枚が補給されるので、3500÷300枚=11.6回≒12回で、15回もメダルmを補給する必要はない。
4.ほとんど有り得ないが、もし40分間中に全て大当たりが連続した場合は、40分÷6分(大当たり1回の消化時間)=6.67回≒7回となり、最大7回の大当たりが発生する。40分間に必要なメダルmの補給枚数は700枚×7回=4900枚、また大当たりが6回の場合は700枚×6回=4200枚である。メダルmの補給をその間に15回行ったとすると300枚×15回=4500枚となり、15回以上のメダルmの補給はほとんど有り得ない。
したがって、監視プログラム47の長時間監視部47dは図6,7に示すようにメダル取込装置35が作動する度に、補給時刻記憶部47b(b)の最新の補給時刻t1(n)から設定時間t(40分)を遡った間の記憶回数nを計数し、計数した記憶回数nが設定回数n(15回)を含むそれ以上であった場合は警報信号出力部47eが警報装置48に信号を出力し、警報装置48はその信号を受信して警報するとともにメダル取込装置35が停止する。15回未満であった場合はそのまま監視を継続する。
実施例における短時間監視部と長時間監視部の単位時間当りの補給回数の頻度は、大きく異にしている。短時間と長時間の補給頻度は、メダル遊技では5回/6分=0.833,15回/40分=0.375であり、メダル貸機では3回/5分=0.600,12回/30分=0.400である。従って短時間監視部は短時間での激しい不正を検出し、早期にそれを検出して早期に警報・予防できるようにし、長時間監視部は軽い不正の連続的な不正、激しくない中程度の不正のときどきの不正を精度よく検出し易くしている。
【産業上の利用可能性】
【0022】
本発明のメダル遊技設備の不正検出装置は、スロットマシンの他、メダルを用いる全ての遊技機に応用できる。
【図面の簡単な説明】
【0023】
【図1】実施例のメダル遊技設備の説明図である。
【図2】実施例のメダル遊技機の一部切り欠き斜視図である。
【図3】実施例のメダル貸し機の一部切り欠き斜視図である。
【図4】実施例のメダル補給制御部の説明図である。
【図5】実施例の監視プログラムと補給時刻記憶部の説明図である。
【図6】実施例の不正検出を示す情報処理フローチャートである。
【図7】実施例のメダル貸し機の短時間監視を示すログである。
【符号の説明】
【0024】
10 メダル遊技機
11 メダル投入口
12 コントローラ
13 ホッパー
14 タッチセンサー
15 シュート
16 受皿
17 排送路
18 補給路
20 メダル貸し機
21 貨幣投入口
22 コントローラ
23 ホッパー
24 タッチセンサー
25 シュート
26 払出口
27 補給路
30 メダル自動補給装置
31 供給ライン
32 回収ライン
33 洗浄研磨部
34 送出部
35 メダル取込装置
40 メダル補給制御部
40a 接続部
41 CPU
42 RAM
43 ROM
44 クロック
45 インターフェイス
46 信号線
47 監視プログラム
47a 補給時刻取得部
47b(a),(b) 補給時刻記憶部
47c 短時間監視部
47d 長時間監視部
47e 警報信号出力部
48 警報装置
50 ホールコンピュータ
51 接続部
52 信号線
m メダル

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ホッパーを備えた複数のメダル遊技機にメダルを供給する供給ラインを設け、供給ラインのメダルをメダル遊技機のホッパーへバッチ補給する補給手段を設けたメダル遊技設備において前記補給手段による補給回数から不正と判断して警報する警報手段を設けたメダル遊技設備の不正検出装置であって、同警報手段は、補給手段によるメダルの補給時刻を記憶する記憶部と、最新の補給時刻から予め定めた長い時間を遡った間の記憶部が記憶した補給回数がその長い時間に対して不正と判断される所定回数に達している場合は不正があったと判断する長時間監視部と、最新の補給時刻から長時間監視部で監視する時間より短い時間を遡った間の記憶部が記憶した補給回数が長時間監視部で監視する単位時間当たりの回数より高い頻度を示す設定回数に達している場合は不正があったと判断する短時間監視部とで構成したことを特徴とする、メダル遊技設備の不正検出装置。
【請求項2】
ホッパーを備えた複数のメダル貸し機にメダルを供給する供給ラインを設け、供給ラインのメダルをメダル貸し機のホッパーへバッチ補給する補給手段を設けたメダル遊技設備において前記補給手段による補給回数から不正と判断して警報する警報手段を設けたメダル遊技設備の不正検出装置であって、同警報手段は、補給手段によるメダルの補給時刻を記憶する記憶部と、最新の補給時刻から予め定めた長い時間を遡った間の記憶部が記憶した補給回数がその長い時間に対して不正と判断される所定回数に達している場合は不正があったと判断する長時間監視部と、最新の補給時刻から長時間監視部で監視する時間より短い時間を遡った間の記憶部が記憶した補給回数が長時間監視部で監視する単位時間当たりの回数より高い頻度を示す設定回数に達している場合は不正があったと判断する短時間監視部とで構成したことを特徴とする、メダル遊技設備の不正検出装置。
【請求項3】
警報手段が、不正と判断した後に補給手段を停止する制御を備えたものである、請求項1又は2記載のメダル遊技設備の不正検出装置。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate


【公開番号】特開2008−43465(P2008−43465A)
【公開日】平成20年2月28日(2008.2.28)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−220524(P2006−220524)
【出願日】平成18年8月11日(2006.8.11)
【出願人】(000108247)株式会社ジェッター (42)