説明

メニュー処理装置

【目的】 メニュー構造及び各階層のメニューデータとその関連を容易に把握でき、かつ保守を効率的に行う。
【構成】 メニュー処理装置10は、CPU11と、メニューデータを記憶するメニューデータファイル13と、アイコンデータを記憶するアイコンファイル15と、メニュー処理中のデータを一時的に格納する階層別ワークメモリ16と、メニューの階層を示す階層番号を記憶する階層番号メモリ17と、階層別のシリアル番号を記憶する階層別シリアル番号メモリ18と、連結罫線のパターンを格納する連結パターンメモリ19と、メニュータイトルとその階層番号・シリアル番号を記憶するメニュー番号テーブル20とを設け、メニューデータファイル13に記憶されているメニューデータを基に階層構造を表すメニュー階層構造情報51と各階層に関する詳細な情報を示すメニュー詳細情報61を関連付けて生成・出力する。

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、メニュー処理装置に係り、詳細には、コンピュータにおける階層構造型のメニューシステムにおいてメニューデータ等を容易に確認可能にしたメニュー処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、フレンドリーなユーザインタフェースプログラムとして、プログラム側が提示したメニューの中からユーザに選択させるというメニューシステムがある。このメニュープログラムは複数の場合を含み、場面毎にコマンドのメニューをもっており、木(ツリー)構造をなすことが多い。応用別のメニューの作成の省力化のために、木構造をもつメニュープログラムを階層的にマクロメニュー(macro menu)として定式化し、要求仕様定義だけの入力で、目的のマクロメニューを生成するものもある。従来この種のメニューシステムに関するドキュメントは、手作業により作成される場合が多く、メニュー処理装置にあってもメニューに関するデータを単に印刷したり、メニュー階層構造を印刷するだけであった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このような従来のメニュー処理装置にあっては、単にメニュー階層構造を示すだけであったため、階層構造は知ることができてもメニュー表示を見ただけではその内容まで想起することは容易なことではない。特に、ユーザ側で自由にメニュー構造を構築できるメニュー処理装置が増加しつつある現在ではメニュー表示だけでどのようなメニュープログラムであるかを知るのは困難となってきている。このような場合には、メニューエディタ等で該当するメニューを逐一開いてメニュー内容を確認しなければならず面倒であった。従って、従来のメニュー処理装置では作成に手間がかかったり、メニューシステム全体の構成と各階層のメニューデータとの関連や実際のメニューに関するイメージをつかみにくく、また、メニューシステムに変更を加えた場合その保守が面倒であるといった欠点があった。してみれば、複数のメニューデータの階層関係を示すドキュメントと、各階層に関する詳細なデータを示すドキュメントを関連づけて出力するようにすれば、階層構造型のメニューシステムに関して、その構造及び各階層のメニューデータとその関連を容易に把握でき、かつ保守を効率的に行うことができることは明らかである。本発明の課題は、複数のメニューデータの階層関係を示したドキュメントと、この各メニューの詳細データを示したドキュメントを各メニューデータと関連づけて出力できるようにすることである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明の手段は次の通りである。識別手段1(図1の機能ブロック図を参照、以下同じ)は、複数のメニューデータの階層関係を識別するもので、例えば複数の階層のメニュー項目の組合せからなるメニューデータの階層関係を解析するCPU等である。階層構造情報出力手段2は、識別手段1により識別されたメニューデータに基づいてメニューデータの詳細情報を出力するもので、例えばCPUにより実行される。詳細情報出力手段3は、識別手段1により識別されたメニューデータの詳細情報を出力するもので、例えばCPUにより実行される。制御手段4は、メニュー階層構造情報とメニュー詳細情報とを関連づけて出力するように制御するもので、例えばCPUにより実行され、プリンタ等の印字部、CRT等の表示部により出力される。
【0005】
【作用】本発明の手段の作用は次の通りである。先ず、識別手段1により複数のメニューデータの階層関係が識別され、識別されたメニューデータに基づいて階層構造情報出力手段2によりメニュー階層構造情報が生成されるとともに、詳細情報出力手段3によりメニューデータの詳細情報が生成される。そして、制御手段4は、生成されたメニュー階層構造情報とメニュー詳細情報とを関連づけて出力するように制御する。従って、階層構造型のメニューシステムに関して、その構造及び各階層のメニューデータとその関連を容易に把握でき、かつ、保守を効率的に行うことができる。
【0006】
【実施例】以下、図2〜図8を参照して実施例を説明する。図2〜図8はメニュー処理装置の一実施例を示す図である。先ず、構成を説明する。図2はメニュー処理装置10のブロック図である。この図において、11は装置全体の制御、並びに後述するメニュー処理を含む各種のデータ処理を行うCPUであり、CPU11はROM12に格納されているマイクロプログラムに従ってメニュー処理装置の各種の動作を制御する。CPU11には、処理手順をプログラム及び固定データの形で格納するROM12、管理情報41及びメニュー情報42からなるメニューデータを記憶するメニューデータファイル13(図3)、メニューデータファイル13から読出したメニューデータに基づくメニュー処理プログラム等のプログラムを記憶するプログラムファイル14、アイコンデータ(図6のアイコンイメージ参照)を記憶するアイコンファイル15、メニュー処理中のメニュー階層別のデータを一時的に格納する階層別ワークメモリ16、メニューの階層を示す階層番号(図4のメニュー階層構造情報の「1−1」のうち前半の「1」、「2−1」のうち前半の「2」等の番号)を記憶する階層番号メモリ17、階層別のシリアル番号(図4のメニュー階層構造情報の「1−1」のうち後半の「1」、「2−1」のうち後半の「1」等の番号)を記憶する階層別シリアル番号メモリ18、メニュー階層を所定の罫線で連結する連結罫線のパターンを格納する連結パターンメモリ19、メニュータイトル(図4のメニュー階層構造情報の「販売メニュー」等のタイトル)とその階層番号・シリアル番号(同、「1−1」)をテーブルとして記憶するメニュー番号テーブル20、印刷(出力)すべきページデータ(例えば、メニュータイトル、階層番号、階層シリアル番号等のデータ)を一時的に格納するページバッファ21、メニューデータ含む各種データ入力のためのキー及び機能キー等を備えたキーボードからなる入力部22、入力データ、印刷データ等を表示する表示部23、印刷しようとするメニューデータを含む印刷データを印刷出力する印字部24がそれぞれ接続されている。
【0007】また、上記階層別ワークメモリ16、階層番号メモリ17、階層別シリアル番号18、メニュー番号テーブル20及びページバッファ21は、例えば、RAMの記憶領域を分割して使用される。入力部22は、英数字、平仮名等を入力するキーや、カーソル移動キー、実行キー、中止キー等のファンクションキーが配置された操作盤であり、操作盤上のいずれかのキーが操作された場合、図示しない制御部によってそのキーに対応する所定のキーコードに変換され、CPU11に出力される。また、印字部24は予め作成者が設定しておいた書式情報に従ってRAMに記憶されたメニューデータや文書を印刷出力するものである。
【0008】ここで、後述するように図4のメニュー階層構造情報51を作成する段階でメニュータイトルとメニュー階層番号(階層番号及び階層別シリアル番号)の対応づけがなされ印刷されることになるが、それらの情報はメニュー番号テーブル20に蓄えられておき、個々のメニューデータファイル13を読出して出力する際にメニュー番号テーブル20情報を付加するようにする。この処理の詳細については図7及び図8にて後述する。
【0009】図3はメニューデータファイル13に記憶されたメニューデータの構造を示す図である。この図に示すように、メニューデータは管理情報41とメニュー情報42から構成されており、管理情報41は「バージョン」、「作成者」、「コメント」の3つの項目からなり、メニュー情報42は「情報」、「メニュータイトル」、「アイコン情報」、「起動シーケンス」の4つの項目からなる。このメニューデータ構造はメニュー表示を行うときの基本となるメニューデータを、複数のメニューファイルに記憶しておくもので、あるメニューデータが選択されると該当するファイルの命令が実行される。なお、アイコンデータはアイコンファイル15からアイコン情報に基づいて所定のアイコンデータが取出される。
【0010】上記メニューデータファイル13は、通常のメニュー表示を行うとき読出されるメニューデータを格納しておくものであり、このメニューデータファイル13を用いて従来例と同様のメニュー表示を行うことができる。本実施例では、このメニューデータファイル13に格納されたメニューデータ構造を後述する図7及び図8のフローにより解析して図4に示すメニュー階層構造情報51及び図5及び図6に示すメニュー詳細情報61を生成することを特徴としている。
【0011】図4は複数のメニューデータの階層関係を表すメニュー階層構造情報51を示す図であり、この図において、メニュー階層構造情報51は、メニューの階層構造情報を示すドキュメントと後述する各階層のメニュー詳細情報61(図5及び図6参照)とを関連づけるドキュメントとから構成される。具体的には、階層構造情報51は、図4に示すツリー状の階層構造自体のドキュメントと、この階層構造のドキュメントと後述するメニュー詳細情報61とを関連づけるための階層番号(初期メニューの「1−1」の前半の「1」、その下の階層の「2−1」の「2」、その下の階層の「3−1」の「3」、同一階層の「3−2」の「3」…)及び階層別シリアル番号(初期メニューの「1−1」の後半の「1」、その下の階層の「2−1」の「1」、その下の階層の「3−1」の「1」、同一階層の「3−2」の「2」…)からなり、後述する図7に示すプログラムにより複数のメニューデータの階層関係を識別することにより作成され図4に示すように印刷出力される。なお、本実施例ではこのメニュー階層構造情報51を印刷により出力しているが、表示部23の表示画面により表示出力するようにしてもよい。
【0012】図5及び図6はメニューの詳細データを表すメニュー詳細情報61を示す図であり、図5はその管理情報62の一例を示す図、図6はそのメニュー情報62の一例を示す図である。メニュー詳細情報61は、メニュー階層に対応する各メニューデータの詳細情報であり、メニューの階層関係を示す階層番号・階層別シリアル番号(図4の「1−1」、「2−1」等)に対応して作成される。
【0013】例えば、上記メニュー詳細情報61のうち図4のメニュー階層構造情報51のメニュー階層番号「1−1」(販売メニュー)に対応する管理情報62は図5で示され、管理情報62は図示のような「バージョン」、「作成者」、「コメント」情報を有している。また、上記メニュー階層番号「1−1」に対応するメニュー情報63は図6で示され、この図に示すように管理情報62は「項目No」、アイコンイメージを表示する「アイコン」、「選択」、「メニュー項目名」、「アイコン情報」、「起動シーケンス」(ここで、Cはコマンドを実行するコマンドタイプ、Mは下位メニューに続くことを示すメニュータイプ)の各項目からなり図示のようなデータが生成される。
【0014】上記メニュー詳細情報61は、上記階層番号に詳細情報が対応づけられている他は、前記図3のメニューデータとほぼ同様の内容となっている。すなわち、図3のメニューデータは単に図2に示す複数のメニューデータファイル13により構成されるだけであって上述したようなメニュー階層番号はない。上記メニュー階層番号は図4のメニュー階層構造情報51のドキュメントを生成する際に作成される。
【0015】このように、本メニュー処理装置10はメニュー階層構造情報51とメニュー詳細情報61とを対応づけをとりながら出力できるように構成されている。
【0016】次に、実施例の動作を説明する。図7及び図8はメニュー処理を示すフローチャートであり、本フローのうち図7で示される部分は前記図4のメニュー階層構造情報51を生成・出力する処理を、また、図8で示される部分は前記図5及び図6のメニュー詳細情報61を生成・出力する処理を示している。図7及び図8中、符号Sn(n=1,2,…)はフローの各ステップを示している。
【0017】プログラムがスタートすると、先ず、ステップS1で出力タイプの指定を行う。この出力タイプは個別の指定か全体の指定かを指示するためのもので、図3R>3に示すようなメニュー全体のメニュー階層構造情報51を出力するときは全体の出力タイプを、また、図5及び図6に示すような個々のメニューの詳細情報61を出力するときは個別の出力タイプをキー入力により指定する。出力タイプの指定の結果、ステップS2で個別指定か否かを判別し、個別指定ではないとき(すなわち、全体指定のとき)はステップS3に進む。例えば、個別指定は1つのメニュー指定だけで出したいとき指定するもので、既に図5及び図6に示すメニュー詳細情報61が作成されているときその後にメニューエディタ等でメニューファイル13の構造を変えた場合、変えたところのメニューだけを見たいとき等に指定される。
【0018】ステップS3では、初期メニューとして階層番号とシリアル番号に1をセットし、ステップS4で初期メニューの指定を行う。初期メニューは図4の「販売メニュー」に示すようにメニューデータファイル13の中に通常1つあり、この初期メニューに下位のメニューが続く構造をとる。次いで、ステップS5で指定メニューのデータを現在の階層番号に対応する階層別ワークメモリ16に書込む。例えば、図4に示す初期メニューの「販売メニュー」のときはその指定メニューデータとのものを階層番号“1”に対応するワークメモリ16に書込む。次いで、ステップS6でメニュータイトル、階層番号、階層シリアル番号をページバッファ21に出力し、ステップS7でメニュー番号テーブル20(図2)の設定を行う。次いで、ステップS8で出力位置を更新し、ステップS9で階層別シリアル番号の更新を行う。すなわち、現在のメモリ出力位置が下位のメニューの出力位置になるように出力位置を管理するメモリ(図示省略)を更新し、階層別シリアル番号メモリ18のシリアル番号も更新するようにする。
【0019】ステップS10では、現在の階層番号に対する階層別ワークメモリ16のメニューデータに未指定の下位メニューがあるか否かを判別し、メニューデータに未指定の下位メニューがあるときはステップS11で現在の出力位置までの連結パターンを連結パターンメモリ19から読出して出力する。この連結パターンは、例えばL字形状の連結罫線であり、これらの連結パターンを前記S8で更新された現在の出力位置まで連結する(図4の罫線参照)。次いで、ステップS12では前記S10で判別された未指定の下位メニューを指定し、ステップS13で階層番号に1を加えて新しい階層番号として(階層番号+1→階層番号)ステップS5に戻る。これにより、該当する下位メニューの指定が終わる。
【0020】一方、ステップS11でメニューデータに未指定の下位メニューがないときは全てのメニューにつきメニュー指定が済んだときであるからステップS14で階層番号から1を減じて(階層番号−1→階層番号)一つ前の階層番号に戻り、ステップS15で階層番号が0か(階層番号=0か)否かを判別する。階層番号が0でないときはステップS10に戻って一つ前の階層番号のメニューに戻ったとき未指定の下位メニューがあるか否かを判別する。例えば、図4において、メニュー階層番号「2−1」の「受注/引当/出荷/直送検収」メニューについて上記ステップS5〜S9の処理をし、その未指定の階層番号「3−1」の下位メニュー「テーブル保守」について処理を終えると、元の上位メニュー(階層番号「2−1」のメニュー)に戻り、「テーブル保守」メニューの処理は済んでいるからステップS11以下で次の「マスタ登録」メニューの処理を行うことになる。前記ステップS15で階層番号が0のときは全ての階層メニューについてのメニュー階層構造生成処理が終了したと判断してステップS16でページ印字により図4R>4のようなメニュー階層構造を出力してステップS16(図8)に進む。
【0021】図8のステップS17以下の処理によって前記図5及び図6のメニュー詳細情報61が生成・出力される。すなわち、前記ステップS16のページ印字処理が済むとステップS17に移行し、ステップS17でメニュー番号テーブル20によりメニューを指定する。次いで、ステップS18でその指定メニューのデータをワークメモリ(このワークメモリは階層別ワークメモリ16に限らずどのようなワークメモリでもよい)に読込み、ステップS19でメニュー対応の階層番号・階層別シリアル番号を出力してステップS23に進む。
【0022】一方、前記図7のステップS2で個別指定がなされたときは図5及び図6に示される該当メニューのメニュー詳細情報61のみを出力したいときであるからステップS20で詳細情報を出力したいメニュータイトルの入力を行い、ステップS21で入力したメニュータイトル対応のメニューの指定を行う。次いで、ステップS22で指定メニューのデータをワークメモリに読込んでステップS23に進む。
【0023】ステップS23では図5に示す管理情報62を出力し、ステップS24でメニュー情報の指定を行う。次いで、ステップS24で図6に示すメニュー情報63を1つ指定し、ステップS25でアイコン情報を除くメニュー情報63を出力する。次いで、ステップS26でアイコン情報に対応するアイコンイメージをアイコンファイル15(図2)から読込み、ステップS27で読込んだアイコンイメージを対応するメニュー情報63の位置に出力する。次いで、ステップS28で他のメニュー情報があるか否かを判別し、他のメニュー情報があればステップS24に戻って上記処理を繰返す。また、他のメニュー情報がなければステップS29で図6に示すようなメニュー詳細情報63を印字する。次いで、ステップS30でメニュー番号テーブル20に他のメニュータイトルがあるか否かを判別し、メニュー番号テーブル20にメニュータイトルがないときは指定されたメニューの詳細情報は全て出力したと判断して本フローの処理を終え、メニュー番号テーブル20に他のメニュータイトルがあるときはそのメニュータイトルについて同様のメニュー詳細情報出力処理を行うためのステップS17に戻る。
【0024】以上説明したように、本メニュー処理装置10は、CPU11と、メニューデータを記憶するメニューデータファイル13と、アイコンデータを記憶するアイコンファイル15と、メニュー処理中のデータを一時的に格納する階層別ワークメモリ16と、メニューの階層を示す階層番号を記憶する階層番号メモリ17と、階層別のシリアル番号を記憶する階層別シリアル番号メモリ18と、連結罫線のパターンを格納する連結パターンメモリ19と、メニュータイトルとその階層番号・シリアル番号を記憶するメニュー番号テーブル20とを設け、メニューデータファイル13に記憶されているメニューデータを基に階層構造を表すメニュー階層構造情報51と各階層に関する詳細な情報を示すメニュー詳細情報61を関連付けて生成・出力するようにしているので、メニューエディタ等で該当するメニューを逐一開いてメニュー内容を確認することなく、各階層のメニューデータとその関連を容易に把握でき、かつ保守を効率的に行うことができる。その結果、2種類の互いに関連付けられたドキュメントにより、メニューの全体像及び詳細情報のそれぞれ及びその関連の理解が容易となり、また、アイコン(イメージデータ)を出力することにより視覚的効果が高まりドキュメント性が増すという効果がある。また、メニューに変更を加えて階層構造に変更が生じた場合であっても該当するドキュメントと、変更された部分についてのみの詳細情報ドキュメントを新たに出力すればよく、ドキュメントの保守を効率よく行うことができる。
【0025】なお、本実施例では、生成したドキュメントデータを印字部24により直接出力するようにしているが、生成したドキュメントデータをワープロ等の文書ファイルとして出力するようにすれば、ワープロ等を用いてさらに情報を編集の上、出力することが可能になる。
【0026】また、階層構造情報51及び詳細情報61は互いに独立しているので必要に応じてそれぞれ単独で出力することもできる。
【0027】
【発明の効果】本発明によれば、複数のメニューデータの階層関係を示す階層構造情報と、この各メニューの詳細データを示す詳細情報とを関連付けて出力するようにしているので、階層構造型のメニューシステムに関して、その構造及び各階層のメニューデータとその関連を容易に把握でき、かつ保守を効率的に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の機能ブロック図である。
【図2】メニュー処理装置のブロック構成図である。
【図3】メニュー処理装置のメニューデータの構造を示す図である。
【図4】メニュー処理装置のメニュー階層構造情報を示す図である。
【図5】メニュー処理装置のメニュー詳細情報の管理情報を示す図である。
【図6】メニュー処理装置のメニュー詳細情報のメニュー情報を示す図である。
【図7】メニュー処理装置のメニュー処理を示すフローチャートである。
【図8】メニュー処理装置のメニュー処理を示すフローチャートである。
【符号の説明】
11 CPU
12 ROM
13 メニューデータファイル
14 プログラムファイル
15 アイコンファイル
16 階層別ワークメモリ
17 階層番号メモリ
18 階層別シリアル番号メモリ
19 連結パターンメモリ
20 メニュー番号テーブル
21 ページバッファ
22 入力部
23 表示部
24 印字部
51 メニュー階層構造情報
61 メニュー詳細情報

【特許請求の範囲】
【請求項1】 複数階層からなるメニューを各階層毎に選択して処理すべき内容を決定するメニュー処理装置において、複数のメニューデータの階層関係を識別する識別手段と、前記識別手段により識別されたメニューデータに基づいてメニュー階層構造情報を出力する階層構造情報出力手段と、前記識別手段により識別されたメニューデータに基づいてメニューデータの詳細情報を出力する詳細情報出力手段と、前記メニュー階層構造情報と前記メニュー詳細情報とを関連づけて出力するように制御する制御手段と、を具備したことを特徴とするメニュー処理装置。
【請求項2】 複数階層からなるメニューを各階層毎に選択して処理すべき内容を決定するメニュー処理装置において、複数のメニューデータの階層関係を識別する識別手段と、前記識別手段により識別された階層関係に基づいてメニューデータの各メニュータイトルを、階層関係を識別する識別番号と共に出力するとともに、各メニューデータの詳細情報を前記識別番号と対応づけて出力する出力手段と、を具備したことを特徴とするメニュー処理装置。

【図1】
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【図3】
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【図2】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開平5−158644
【公開日】平成5年(1993)6月25日
【国際特許分類】
【出願番号】特願平3−349185
【出願日】平成3年(1991)12月5日
【出願人】(000001443)カシオ計算機株式会社 (8,748)