説明

メモ紙及び書類繰出しバインダー

【課題】本発明は、事務所や家庭で出る不用紙をメモ紙として再利用する場合、あるいは書類を束ねる場合、簡単に挟めて簡単に一枚づつ取り出せる方法を提供する。
【解決手段】コロまたはローラーまたは滑りやすい構造により束ねた用紙を軽い操作で引き抜く。さらにレバーを押すことによりあるいはローラーを回転させることにより片手の指の操作で用紙を繰出す。操作中は本体が滑らない構造とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、事務所や家庭で出る不用紙をメモ紙として利用する場合、あるいは書類を閉じる場合、簡単に挟めて簡単に一枚づつ取り出せる方法に関する。(以下メモ紙と書類の両方を表す場合は用紙と呼ぶ)
【背景技術】
【0002】
事務所でも家庭でも使用済みの紙面を裏返してメモ紙として再使用している場面や書類を束ねている場面が日常的に見られるが、殆どの場合は大きさの異なった用紙をバインダーや紙挟みあるいはクリップ等で束ねている。ところが、用紙を一枚だけ引き抜こうとすると、片方の手でバインダーを握りながらもう一方の手で用紙を引き抜かなくてはならず、面倒である。種々の大きさの用紙が簡単に束ねられ、しかも机の上においた状態で指で一押しすると一枚だけ用紙が繰り出されると使い勝手が良くなるが、そうした器具は見当たらない。したがい、簡単構造で使い勝手が良く、加えて安価な装置ができれば、日常生活における便利性が増すばかりではなく、エコロジーにも貢献できる。
【0003】
メモをする場合あるいは書類を見る場合は一般的に電話機を持ちながら用紙を手にしながらもう一方の手で筆記用具を持ちつつ用紙を一枚だけ引き抜く動作が必要であるが、引き抜く際には一時的に両手を使うことになる。束ねたままでメモを取り後からメモ済みのメモ紙を引き抜く場合も、目を通した後から書類を引き抜く場合も同様に両手による動作が必要である。加えて用紙を束ねる専用の器具がないため、束ね操作に手間取る場合もばね圧が弱すぎてあるいは強すぎて操作しづらい場合も、また束ねた用紙ごと滑る場合もある。したがって、適切な力で束ねることができ、片手で簡単な動作で用紙を一枚だけ引き抜け、操作中は滑らない構造が要求される。しかしながら、これを同時に実現するには、大掛かりで複雑な構造が必要であり、操作工程が多く、解決すべき技術的課題が残されている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
以上より、使い勝手を良くするためには、種々の用紙を適切な力で束ねることができること、片手で1回の操作または軽い操作で用紙を一枚だけを引き抜くことができること、操作中は本体が滑らないことが解決すべき課題となる。
現在では、この操作を実現するためには複雑な構造とならざるを得ず、高コストが足かせとなって実現が困難となっている。
【0005】
したがって本願発明は、必要とされる各動作をそれぞれ軽い操作でこなし、使い勝手が良
く、簡単構造で、安価な装置を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、用紙を簡単に挟め、かつ用紙を一枚づつ簡単に引き抜ける方策を講ずること
によって上記の課題を解決するもので、具体的には以下の内容を含む。
【0007】
すなわち、本発明にかかる1つの態様は、コロ、ローラーまたは滑りやすい材質用いた構造を有し、用紙を容易に引き抜く動作が出来ることを特徴とする方法に関する。
【0008】
本発明はさらに、種々の大きさの用紙を適切な操作力でバインダーあるいは洗濯挟みのごとく容易に束ねる操作が出来ることを特徴とする方法に関する。
【0009】
本発明はさらに、束ねた状態で、一番上の用紙のみを指でつまんで軽く引き抜くことができる構造を特徴とする方法に関する。
【0010】
本発明はさらに、束ねた状態で、レバーあるいはローラーを一押しする等の簡単な操作で一番上の用紙のみを軽く繰出すことができる構造をも包含している。
【0011】
本発明はさらに、上記一連の操作中に本体が滑らない構造をも包含している。
【発明の効果】
【0012】
本考案は、用紙を束ねて取り扱う場合に、種々の大きさの用紙を適切な操作力でバインダーのごとく容易に束ねることができ、しかも束ねた状態で、一番上の用紙のみを指でつまんで軽く引き抜くことができ、また一押しする等の簡単な操作で一番上の用紙のみを軽く繰出すことができ、加えて操作中に本体が滑らない構造にすることにより、一連の動作を片手で操作することで事務作業が軽減し、更に不用紙の再利用によるエコの改善をもたらす効果を奏するものとなる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【図1】本発明の実施の形態に係る、用紙を挟む・レバーで繰出す・引き抜く・ローラーで押し出す等一連の構造、同方法の概要を示す。
【発明を実施するための形態】
【0014】
本発明の第1の実施の形態に係る用紙を繰出す構造、同方法について、図面を参照して説明する。符号1aと符号1bはその概要を示している。符号1aにおいて、上レバー部15と下レバー部16を握れば先端が開き、離すとばね17により閉じる構造を有している。ばね17については、本体と一体成型の構造が望ましいが、別にばねを取り付ける構造も含むものとする。
【0015】
符号11は、上下両方のレバーを握り、用紙を挟み束ねる方法を示している。
【0016】
符号12は、用紙繰出し用レバーを押して一番上の用紙を一枚だけ繰出す方法を示している。なお、繰出す場合はレバーが紙面を押してばね17の束ねるばね圧を軽くするように作用し、レバーが戻る場合は紙面から離れて戻る構造とし、用紙を軽く繰出し、繰出した用紙が後戻りしない機能を有する。一例として、繰出し用レバーの軸受け部分を長円とし、押すとレバーが下がり、更に押すと紙面を押し付けて束ねばね圧を軽くして用紙を繰出し、戻る際はレバーが上に移動し紙面から離れる構造を示す。
なお、コロまたはローラー等の回転体とレバーの位置は前後入れ替わってもよい。
【0017】
符号13は、コロまたはローラーを直接指で押して回転させ、用紙を繰りだす構造を有するものである。
【0018】
符号14は、コロまたはローラーあるいは滑りやすい材質で用紙を引っ張って抜き取る構造を示している。
【0019】
以上、本発明の各実施の形態につき、簡単な各々1回の操作で束ねた用紙を一枚づつ繰出すことができる。
【産業上の利用可能性】
【0020】
不用紙を束ねてメモ紙として再利用する操作と書類を束ねる操作は万人が日々日常的に行っている行動である。本発明は用紙を取り扱う上で、用紙を容易に束ねかつ一枚づつ繰出して作業の便利性を向上させ、事務作業の効率を上げることができる。
【符号の説明】
【0021】
1a .レバー方式概要、1b .ローラー方式概要、11.はさむ方法、12.レバーで繰出す方法、13.ローラーで繰出す方法、14.指で引き抜く方法、15.上レバー部、16・下レバー部、17.ばね部、18.滑り防止部。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
コロまたはローラーまたは滑りやすい構造により束ねた用紙を一枚づつ引き抜く方法。
【請求項2】
レバーを押すことにより用紙を繰出す方法。
【請求項3】
レバーを押し下げた時は束ねばね圧を軽減させ、レバーが戻る時は紙面から離れる方法。
【請求項4】
手動でコロまたはローラーを回転させて用紙を繰出す方法。
【請求項5】
片手で一連の操作ができるよう本体が滑らない方法。

【図1】
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【公開番号】特開2013−14122(P2013−14122A)
【公開日】平成25年1月24日(2013.1.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−150438(P2011−150438)
【出願日】平成23年7月6日(2011.7.6)
【出願人】(504215047)
【Fターム(参考)】