説明

メールアドレス生成システム、メールアドレス生成方法、およびメールアドレス生成プログラム

【課題】投稿者のメールアドレス指定ミスによるメッセージの誤投稿を抑制し、また、投稿者の入力が容易なメールアドレスを生成可能とする。
【解決手段】ハッシュ関数を記憶する記憶部21と、イベント毎に一意に定められたイベント情報の入力を受け付ける入力部22と、前記入力部22によって受け付けた前記イベント情報を含む情報を、前記記憶部21内の前記ハッシュ関数へ入力して演算し、その演算結果から前記イベントに対応するメールアドレスを決定する処理部23とからシステム構成する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、メールアドレス生成システム、メールアドレス生成方法、およびメールアドレス生成プログラムに関し、特に、映像表示装置と携帯端末を連携させたシステムにおいて、映像表示装置へ表示する情報を電子メールで投稿する際、その誤投稿を防止する方法と、それを実現するシステムの構成に関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、結婚式、お葬式などの各種イベントに参加できない人は、例えば、祝電、弔電など電報という形でメッセージを送っていた。しかしながら、こうした電報を送るという作業は手間がかかり、費用がかかるという問題があった。そこで、結婚式場などのイベント会場に電光掲示板やスクリーン等の各種ディスプレイを設置し、来場出来なかった者や来場者のメッセージを表示させるシステムが提案されている(特許文献1参照)。
【0003】
また近年、こうしたシステムの一形態として高精細ディスプレイを公共の場に設置し、電子ポスターとして利用する場合が増えている。また、イベント会場にプリンタを設置し、イベントに関連付けられたメッセージを印刷するシステムが提案されている(特許文献2参照)。このシステムでは、サーバーにメッセージが蓄積され、このメッセージにはイベントの指定情報から生成された送信日時情報が付加されて保存される。サーバーは、該送信日時情報に従って、前記イベント会場に設置されたプリンタに接続されているコンピューターにメッセージを送信する。このように動作することにより、自動的にイベントに対応したメッセージを会場で出力できるようになっている。
【0004】
一方、メッセージの検閲という観点では、イベント情報などを公開するWEBページにおいて、サーバーに保存されたイベント情報を検閲部署の検閲を必ず経てからWEBページに公開するというシステムが提案されている(特許文献3参照)。
【0005】
また、これらの従来システムにおいて、例えば電子メールなどを利用して情報を投稿する場合、メールの投稿先を間違えて情報を送信してしまう場合が存在する。この問題に対する対応策として、例えば、システムが管理している宛先のうち、誤送信アドレスに近いあて先を、誤送信したユーザに通知するか、明らかにミスとわかる場合は正しいアドレス情報に変換して処理する方式が提案されている(特許文献4参照)。
【0006】
また、システム側で投稿先ごとに一意にアドレスを生成する必要がある場合、インターネットファクシミリの利用者のユーザのメールアドレスからハッシュ関数を利用してハッシュ値を生成し、それを代理のアドレスとして利用する方法なども提案されている(特許文献5参照)。
【特許文献1】特開2003−162592号公報
【特許文献2】特開2003−263513号公報
【特許文献3】特開2003−345934号公報
【特許文献4】特開平6−125359号公報
【特許文献5】特開2002−118710号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
上記従来技術では、システムが複数のイベントを管理し、それぞれのイベント用にメッセージを投稿する電子メールアドレスを自動生成するとき、通常はイベントに関する日付及びユーザ名等を利用して生成する。しかし、例えば日付を利用して生成した場合、或る特定の期間にイベントが集中すると、生成される投稿アドレスの値に殆ど変化が無く、ユーザが投稿アドレスを打ち間違えてシステムへメール送信をする状況が発生しやすい。こうした場合、システム側ではアドレスミスとして処理せずに、異なるイベントのメッセージとして受け取ってしまうことも起こりうる。
【0008】
また、ユーザ名を利用してメールアドレスを生成した場合は、同名の別ユーザがいたとき、通常その名称の後ろに数字をつける措置などが考え得るが、これも日付の場合と同様のアドレス誤入力のミスをユーザ側に誘う場合がある。さらに、ユーザ名に由来するメールアドレスとしてアルファベットを利用する場合が多いと考えられるが、ユーザが携帯端末をメール送信装置として用いる際には、携帯端末に特有のキーイン操作に起因してアドレス入力操作自体が煩雑となってしまう懸念がある。
【0009】
さらに、上記従来技術では、メールアドレス生成にハッシュ値を利用する場合において、ユーザ名が異なっても、生成されたハッシュ値が同一であれば、登録を拒絶する仕様になっていることが多いため、自分の名前をユーザ名として登録したいユーザに複数回処理を強いるなど、ユーザ登録時に不都合が発生する場合がある。
【0010】
さらに、上記従来技術では、新規に生成したハッシュ値と既存のハッシュ値との差分について値が異なること以外比較していないため、ハッシュ値間で値が近い場合も許容してしまう。そのため、こうした非常に似通った値を電子メールアドレス(の一部)として利用した場合、ユーザのメールアドレス打ち間違いによる誤投稿等が発生しやすい。
【0011】
そこで本発明は上記課題を鑑みてなされたものであり、投稿者のメールアドレス指定ミスによるメッセージの誤投稿を抑制し、また、投稿者の入力が容易なメールアドレスを生成可能とすることを主たる目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0012】
上記課題を解決する本発明のメールアドレス生成システムは、イベントごとのメールアドレスを生成するメールアドレス生成システムであって、ハッシュ関数を記憶する記憶部と、イベント毎に一意に定められたイベント情報の入力を受け付ける入力部と、前記入力部によって受け付けた前記イベント情報を含む情報に、前記記憶部内の前記ハッシュ関数を演算し、その演算結果から前記イベントに対応するメールアドレスを決定する処理部と、を備える。
【0013】
また、本発明のメールアドレス生成システムは、前記処理部が、前記イベント情報にハッシュ関数を演算する処理で生成したハッシュ値を、既登録メールアドレスの情報を格納したイベント管理情報データベースに照合し、前記ハッシュ値の全部または一部から、既登録メールアドレスと所定文字数以上異なる部位をアドレス候補として特定し、前記アドレス候補を含むメールアドレスを生成するものであるとすれば好適である。
【0014】
また、本発明のメールアドレス生成システムは、所定イベントに関して誤ったメールアドレスでのメール送信がなされた回数をカウントする誤送信カウント部と、前記誤送信のカウント値が一定値以上に達したことを検知し、前記所定文字数を増加させる文字増加部と、を備えるとすれば好適である。
【0015】
また、本発明のメールアドレス生成システムは、イベント毎に生成された前記メールアドレスに宛てて送信されてきたメールの情報を、当該メールの送信元メールアドレスを鍵として投稿メッセージ情報データベースに格納し、前記送信元メールアドレスからの次以降のメール受信に際して、当該メール受信で取得したメールの情報で、前記投稿メッセージ情報データベースでの該当送信元メールアドレスに対応するメールの情報を更新する、更新部を備えるとすれば好適である。
【0016】
また、本発明のメールアドレス生成システムは、イベント毎に生成された前記メールアドレスに宛てて送信されてきたメールの情報を、事前確認用端末に送信し、当該事前確認用端末からの事前確認済みの通知をもって、該メールの送信元メールアドレスを鍵として投稿メッセージ情報データベースに格納するか、または、出力インターフェイスに出力する、事前確認部を備えるとすれば好適である。
【0017】
また、本発明のメールアドレス生成システムは、前記イベント毎に生成された前記メールアドレスに宛てて送信されたメールの情報を出力する、表示装置を備えるとすれば好適である。
【0018】
また、本発明のメールアドレス生成システムは、前記メールの情報の出力形態などに関する前記表示装置の設定情報を生成し、これを可搬型メモリに格納処理する、設定情報生成部を備え、前記表示装置が、前記可搬型メモリの接続を受け付けて当該可搬型メモリの格納情報を抽出し、前記格納情報に基づいたメールの情報の出力処理を行うものである、とすれば好適である。
【0019】
また、本発明のメールアドレス生成システムは、イベント毎に生成された前記メールアドレスに宛てて送信されてきたメールの情報を、当該メールの情報の閲覧用プログラムおよびメール返信用プログラムと共に記録媒体に書き込み処理する、送付情報書込部と、前記記録媒体の読取りを行った前記表示装置より、前記記録媒体に格納されていたメール返信用プログラムを通じて入力された返信メッセージを受信し、当該返信メッセージを前記メールの送信元メールアドレスに送信する、返信部と、を備えるとすれば好適である。
【0020】
また、本発明のメールアドレス生成方法は、イベントごとのメールアドレスを、記憶装置と入力装置と処理装置とを備えたコンピュータにより生成する方法であって、前記記憶装置が、ハッシュ関数を記憶し、前記入力装置が、イベント毎に一意に定められたイベント情報の入力を受け付け処理し、前記処理装置が、前記入力装置にて受け付けた前記イベント情報を含む情報に、前記記憶装置内の前記ハッシュ関数を演算し、その演算結果から前記イベントに対応するメールアドレスを決定する。
【0021】
また、本発明のメールアドレス生成プログラムは、イベントごとのメールアドレスの生成を、記憶装置と入力装置と処理装置とを備えたコンピュータに実行させるためにプログラムであって、前記記憶装置に、ハッシュ関数を記憶させるステップと、前記入力装置に、イベント毎に一意に定められたイベント情報の入力を受け付けさせるステップと、前記処理装置に、前記入力装置にて受け付けた前記イベント情報を含む情報に、前記記憶装置内の前記ハッシュ関数を演算し、その演算結果から前記イベントに対応するメールアドレスを決定させるステップと、を備える。
【発明の効果】
【0022】
本発明によれば、投稿者のメールアドレス指定ミスによるメッセージの誤投稿を抑制し、また、投稿者の入力が容易なメールアドレスを生成可能とできる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0023】
−−−ネットワークの構成例−−−
以下に本発明の実施形態について図面を用いて詳細に説明する。図1は、本発明のメールアドレス生成システム10を含むネットワーク構成例を示す図である。ここでまずは、当該ネットワーク構成に含まれる装置群および当該装置群の運営者について説明しておく。なお、本実施例におけるイベントとしては、一例として結婚式、披露宴などを想定するが、その他のイベントであっても本発明を適用してよい。また、本実施形態におけるメッセージ投稿とは、本発明に基づいてイベント毎に生成されたメールアドレスに宛てた電子メール送信を意味する。
【0024】
まず図1において、イベントサービス提供会社100は、メールアドレス生成システム10(以下、システム10)を利用して、各種イベントでの来場者または非来場者からのメッセージ投稿受付とその付帯処理に関するサービスを提供する企業である。当該サービス提供のために、このイベントサービス提供会社100は、システム10を構成するサーバ機104を、例えば社内の情報管理部門等に設置し運営している。
【0025】
このサーバ機104は、前記システム10の最小構成となりうる装置であり、一例として、メールサーバ105、Webサーバ106、およびバックエンドサーバ107といった複数のサーバ機能から構成されている。各サーバ105〜107は、単体のサーバ装置として前記サーバ機104と協働する構成としてもよいし、サーバ機104が一体に備えるサーバ機能(ハードウェアまたはソフトウェアとして実現したもの)として想定してもよい。以後の説明においては、説明の簡便の為、サーバ機104が前記各サーバ105〜107が果たすサーバ機能を一体に備えていると想定することとする。
【0026】
これらサーバ機能のうち前記メールサーバ105は、前記イベントに関して扱われる各種電子メールを処理するためのサーバである。また、前記Webサーバ106は、投稿情報の管理用Web画面など各種Webデータを提供するサーバである。また、バックエンドサーバ107は、イベント実施会社110のイベント会場114に設置された表示装置115の管理を行うためのサーバである。これらのサーバ105〜107は、記憶装置108に記録されているイベント管理情報データベース109、投稿メッセージ情報データベース160を参照して処理を行う。これらデータベース109、160の格納情報については後述する。なお、これらサーバ105〜107は、前記イベントサービス提供会社100の社内LAN103等を介して管理端末101による管理が可能である。
【0027】
また、前記イベントサービス提供会社100は、CD−ROMドライブ102を前記管理端末101に付帯させている。このCD−ROMドライブ102は、イベントに関する各種情報(例:来場者または非来場者からのメッセージ)を、イベント実施会社110やイベント依頼ユーザ150等に提供するべく、前記各種情報を例えばイベント終了時等にCD−ROM(記録媒体)に焼く処理を実行する。
【0028】
また、イベントサービス提供会社100の各機器は、社内LAN103を介してインターネット165に接続され、社外に各種サービスを提供する。前記社内LAN103とインターネット165との接続の間に、ファイアーウォールなどを設置する場合もある。
【0029】
前記イベントサービス提供会社100より、サービス提供を受けるのがイベント実施会社110である。このイベント実施会社110は、ホテル、結婚式場などで実際に結婚式や結婚披露宴などの各種イベントを開催または運営する企業となる。前記イベント実施会社110は、実際にイベントを行うイベント会場114において、本発明により生成したイベント毎のメールアドレスに宛てられた投稿メッセージなどを表示する、表示装置115を設置する。この表示装置115は、イベントの実施期間中に稼動する。
【0030】
また、前記表示装置115は、前記投稿メッセージ等を含む各種コンテンツを表示するディスプレイ116と、このディスプレイ116にコンテンツを表示する処理や前記バックエンドサーバ107と通信して各種投稿メッセージを取得する処理など表示装置115全体を制御する制御用PC117とを備える。また、前記表示装置115は、当該表示装置115における、前記投稿メッセージ(メールの情報)や各種コンテンツの出力形態などに関する設定情報が格納されたUSBメモリ119(可搬型メモリ)を読み込むUSBメモリリーダ118を備えるものとできる。
【0031】
また、イベント実施会社110のオフィス112は、例えば、結婚式などの打合せ場所を示している。但し、サービスの内容によっては、サーバ機104にアクセスして投稿メッセージを閲覧管理するためのPC113が設置される。これらの機器は、社内LAN111を介してインターネット165に接続される。
【0032】
次に、イベントサービス提供会社100が提供するサービスの利用者について説明する。イベント依頼ユーザ150は、結婚式における新郎新婦等、実際にイベントの実施をイベント実施会社110に申し込む者たちである。彼らは、イベント実施に必要なイベント情報151(実施日、内容など)を持っており、イベント実施会社110にこれを伝えてイベントの実施を依頼する。
【0033】
また、メッセージ投稿ユーザ130は、例えばイベント依頼ユーザ150の知人などで、イベントに際してメッセージを投稿するユーザである。メッセージ投稿の際に利用する機器の例として、PC131や携帯電話機132が利用可能である。また、前記PC131を利用する場合は、インターネット165経由で前記サーバ機104にアクセスし、携帯電話機132を利用する場合は、携帯キャリア140が持つキャリアサーバ141経由でサーバ機104にアクセスするのが一般的である。
【0034】
また、メッセージ管理ユーザ120は、メッセージ投稿ユーザ130が投稿したメッセージを管理し、表示装置115への掲載可否を決定する権限を持つ。このユーザとして考えられるのは、例えば新郎新婦の親友などであるが、場合によってはイベント依頼ユーザ150がこのユーザを兼ねてもかまわない。このユーザも、メッセージ投稿ユーザ130と同様、PC121や携帯電話機122を利用してサーバ機104にアクセスする。
【0035】
−−−システムの内部構成−−−
次に、上記したシステム10のシステム構成について説明する。ここでは、一例として本発明のシステム10が前記サーバ機104である場合を想定している。本発明のメールアドレス生成システム10(以下、システム10)は、本発明のメールアドレス生成方法を実行する機能を実現すべく書き換え可能メモリなどのプログラムデータベース11に格納されたプログラム12をメモリ13に読み出し、演算装置たるCPU14により実行する。
【0036】
また、前記システム10は、コンピュータ装置が一般に備えている各種キーボードやボタン類、ディスプレイなどの入出力インターフェイス15、ならびに、各種の外部装置などとの間のデータ授受を担う通信装置16などを有している。
【0037】
前記システム10は、前記通信装置16により、外部装置らと例えばインターネット165や社内LAN103、シリアル・インターフェース通信線などのネットワークを介して接続し、データ授受を実行する。システム10の各種機能部と通信装置16との間ではI/O部17がデータのバッファリングや各種仲介処理を実行している。
【0038】
続いて、前記システム10が、例えばプログラム12に基づき構成・保持する機能部につき説明を行う。なお、前記システム10は、記憶装置108における各データベース109、160を利用可能であるものとする。
【0039】
前記システム10は、ハッシュ関数を記憶する記憶部21と、イベント毎に一意に定められたイベント情報の入力を受け付ける入力部22と、前記入力部22によって受け付けた前記イベント情報を含む情報に、前記記憶部21内の前記ハッシュ関数を演算し、その演算結果から前記イベントに対応するメールアドレスを決定する処理部23とを備える。
【0040】
また、前記システム10において前記処理部23が、前記イベント情報にハッシュ関数を演算する処理で生成したハッシュ値を、既登録メールアドレスの情報を格納したイベント管理情報データベース109に照合し、前記ハッシュ値の全部または一部から、既登録メールアドレスと所定文字数以上異なる部位をアドレス候補として特定し、前記アドレス候補を含むメールアドレスを生成するものである、とすれば好適である。
【0041】
また、前記システム10は、所定イベントに関して誤ったメールアドレスでのメール送信がなされた回数をカウントする誤送信カウント部24と、前記誤送信のカウント値が一定値以上に達したことを検知し、前記所定文字数を増加させる文字増加部25とを備えるとすれば好適である。
【0042】
また、前記システム10は、イベント毎に生成された前記メールアドレスに宛てて送信されてきた投稿メッセージ(メールの情報)を、当該メールの送信元メールアドレスを鍵として投稿メッセージ情報データベース160に格納し、前記送信元メールアドレスからの次以降のメール受信に際して、当該メール受信で取得した投稿メッセージ(メールの情報)で、前記投稿メッセージ情報データベース160での該当送信元メールアドレスに対応する投稿メッセージ(メールの情報)を更新する、更新部26を備えるとすれば好適である。
【0043】
また、前記システム10は、イベント毎に生成された前記メールアドレスに宛てて送信されてきた投稿メッセージ(メールの情報)を、前記メッセージ管理ユーザ120の備えるPC121または、携帯電話機122(いずれも事前確認用端末)に送信し、当該事前確認用端末からの事前確認済みの通知をもって、該メールの送信元メールアドレスを鍵として投稿メッセージ情報データベース160に格納するか、または、出力インターフェイスに出力する、事前確認部27を備えるとすれば好適である。
【0044】
また、前記システム10は、前記投稿メッセージ(メールの情報)の出力形態などに関する前記表示装置115の設定情報を生成し、これを前記USBメモリ119(可搬型メモリ)に格納処理する、設定情報生成部28を備えるとすれば好適である。この場合、前記表示装置115が、前記USBメモリ119の接続を受け付けて当該USBメモリ119の格納情報を抽出し、前記格納情報に基づいたメールの情報の出力処理を行う。
【0045】
また、前記システム10は、イベント毎に生成された前記メールアドレスに宛てて送信されてきた投稿メッセージ(メールの情報)を、当該投稿メッセージ(メールの情報)の閲覧用プログラムおよびメール返信用プログラムと共に前記CD−ROMドライブ102においてCD−ROMなどの記録媒体に書き込み処理する、送付情報書込部29を備えるとすれば好適である。
【0046】
また、前記システム10は、前記記録媒体の読取りを行った前記イベント依頼ユーザ150の備える端末や前記メッセージ管理ユーザ120の備える前記PC121や携帯電話機122などのユーザ端末より、前記記録媒体に格納されていたメール返信用プログラムを通じて入力された返信メッセージを受信し、当該返信メッセージを前記メールの送信元メールアドレスに送信する、返信部30を備えるとすれば好適である。
【0047】
なお、これまで示した システム10における各機能部21〜30は、ハードウェアとして実現してもよいし、メモリやHDD(Hard Disk Drive)などの適宜な記憶装置に格納したプログラムとして実現するとしてもよい。この場合、前記CPU14がプログラム実行に合わせて記憶装置より該当プログラム12をメモリ13に読み出して、これを実行することとなる。また、システム10の最小構成の例として、前記サーバ機104を想定したが、このサーバ機104に、インターフェイスを介してまたはインターネット165などの各種ネットワークを介して結ばれる表示装置115を加えた構成をシステム10の構成とすることもできる。また、サーバ機104のサーバ構成に関しては、本実施形態に示した形態のみに限定されない。
【0048】
また、前記インターネット165は、システム10と外部装置とを結ぶネットワークの一例である。したがって、インターネット165以外にも種々のものを本発明に適用できる。例えば、インターネットの他に、LAN、ATM回線、専用回線、WAN(Wide Area Network)、電灯線ネットワーク、無線ネットワーク、公衆回線網、携帯電話機網、シリアル・インターフェース通信線など様々なネットワークを採用することも出来る。また、インターネット165に関して、VPN(Virtual Private Network)など仮想専用ネットワーク技術を細雨用すれば、セキュリティ性を高めた通信が確立され好適である。なお、前記シリアル・インターフェイスは、単一の信号線を用いて1ビットずつ順次データを送るシリアル伝送で、外部機器と接続するためのインターフェースを指し、通信方式としてはRS−232C、RS−422、IrDA、USB、IEEE1394、ファイバ・チャネルなどが想定できる。
【0049】
−−−データベース構造−−−
次に、本実施形態におけるシステム10が利用するデータベースの構造について説明する。図2は、本実施形態におけるイベント管理情報データベース109の構成の一例である。前記システム10たる前記サーバ機104は、自身が備える記憶装置108において、イベント管理情報データベース109と、投稿メッセージ情報データベース160を利用可能である。
【0050】
前記イベント管理情報データベース109は、本発明のシステム10によりイベント毎に生成した投稿受付用のメールアドレスを格納したデータベースであり、例えばイベント管理番号をキーとして、イベントの会場情報、イベントの開催日時等や表示装置115の設定情報、管理用の情報、投稿先アカウント(メールアドレスの一部:アットマーク以前の部位)、イベント開催の状況といった情報を関連づけたレコードの集合体となっている。このイベント管理情報データベース109における情報は、イベントの基本的な情報を管理するために利用される。
【0051】
なお、前記イベント管理情報データベース109に含まれる、前記イベント管理番号200は、システム10が扱っている各イベントを区別するためのシリアル番号である。また、会場情報201は、イベントを行うイベント実施会社110に関連する情報が記録されており、例えば、会場名などである。
【0052】
また、前記イベント管理情報データベース109に含まれる前記イベント情報202はイベント内容の詳細が記載されている。このうち、開催日時208は、イベントの開催日時を示す。また、新郎名209および新婦名210は、そのイベントの新郎新婦名を記録する。また、表示装置(USBメモリ)設定情報は、イベント実施会社110のイベント会場114に設置された表示装置115に接続するUSBメモリ119に格納する情報が記録されている。この情報の詳細は、後述する。
【0053】
また、前記イベント情報202が含む管理画面アクセス情報204は、前記Webサーバ106が提供する、投稿メッセージ管理画面(図14参照)へのログインIDとPWが記録される。また、投稿管理者E−Mail205は、投稿メッセージがあったときに通知するメッセージ管理ユーザ120宛のメールアドレスが記録される。また、投稿先アカウント206は、メッセージ投稿ユーザ130がこのイベントに関してメッセージ投稿するときに用いる送信先のメールアドレスの“aaa@bbb.ccc”のうち、“aaa”に当たる部分に指定する値を記録する。この値は、本発明のメールアドレス生成方法によって生成される。また、状況207は、このイベントの現在の状況を示す。この状況207のデータは、基本的にシステム10によって自動更新される。しかし、イベントは人間が絡むため開始が遅延したり終了時間が延びたりする可能性が多分にある。したがって状況によっては手動でこの状況207のデータが入力される場合も想定できる。
【0054】
次に、投稿メッセージ情報データベース160について説明する。図3は、投稿メッセージ情報データベース160の構成の一例である。この投稿メッセージ情報データベース160は、イベント毎に生成された前記メールアドレスに宛てて送信されてきた投稿メッセージ(メールの情報)を、当該メールの送信元メールアドレスを鍵として格納するデータベースである。この投稿メッセージ情報データベース160は、例えば管理番号をキーとして、イベント管理番号、登録年月日、投稿内容、掲載可否といった情報を関連づけたレコードの集合体となっている。
【0055】
なお、前記投稿メッセージ情報データベース160を構成する、前記管理番号300は、メッセージ管理ユーザ130のPC131や携帯電話機132などから送られてきた投稿メッセージを一元的に管理するためのシリアル番号である。また、イベント管理番号301は、前記イベント管理情報データベース109のイベント管理番号200を示し、該当投稿メッセージがどのイベントのものか識別するために利用される。また、登録年月日302は該当投稿メッセージが登録された日付を示す。また、投稿内容305は、投稿メッセージの詳細を示すものである。このうち画像303は、投稿された画像データに関する情報、または画像データそのものである。また、メッセージ305は、投稿されたメッセージ内容を示す。また、投稿者E−Mail306は、メッセージ投稿ユーザ130のメールアドレスを示し、返信メールなどの送信の際に利用される。
【0056】
また、前記投稿メッセージ情報データベース160を構成する、掲載可否307は、メッセージ管理ユーザ120によって設定された、各投稿メッセージに関する掲載可否の情報を示す。
【0057】
−−−USBメモリにおけるデータ構造−−−
次に、前記USBメモリ119(可搬型メモリ)に格納されているデータの構造例について説明する。図4は、表示装置115にイベント開催時に設定されるUSBメモリ119の情報の詳細を示す。前記USBメモリ119には、システム10の前記設定情報生成部28が投稿メッセージ(メールの情報)の出力形態などに関する前記表示装置115の設定情報を生成して格納処理される。このUSBメモリ119が格納している情報には、イベント毎に前記バックエンドサーバ107で表示装置115の識別を可能とするために必要な情報が含まれる。USBメモリ119が格納する情報として、装置番号400は、イベント開催中の表示装置115の一時的な装置番号を示す。また、イベント管理番号401は、表示装置115が情報表示しているイベントのイベント管理番号200に対応するものである。また、画面設定情報402は、表示装置115が複数の画面構成をサポートする時に必要な設定情報や、投稿メッセージ(メールの情報)の出力形態を示す。
【0058】
−−−処理フロー例1−−−
以下、本実施形態におけるメールアドレス生成方法の実際手順について、図に基づき説明する。なお、以下で説明するメールアドレス生成方法に対応する各種動作は、前記システム10が、メモリ13に読み出して実行するプログラム12によって実現される。そして、このプログラム12は、以下に説明される各種の動作を行うためのコードから構成されている。
【0059】
図5は、イベント依頼ユーザ150がイベント実施会社110にイベントの申し込みを行ったときの一連の処理流れを示すフロー図である。ここで、イベント依頼ユーザ150とメッセージ管理ユーザ120とが異なる場合、前記イベント依頼ユーザ150は、メッセージ管理ユーザ120に対し、投稿確認メールの送信先として必要なメールアドレスを予め確認するものとする(Step600)。この投稿確認メールは、投稿メッセージの事前確認(例:表示装置115に表示しても問題ない内容かの確認)に伴って、システム10から前記メッセージ管理ユーザ120のPC121や携帯電話機122に送信されるメールである。
【0060】
また、前記イベント依頼ユーザ150は、イベント実施会社110を訪れ、イベントに関する打合せを行い、イベント開催の依頼をする(Step601)。他方、イベント実施会社110では、前記打合せの結果に基づいてイベント情報(図2:イベント情報202参照)をまとめる。そして、当該イベント情報を含む登録依頼指示が、イベント実施会社110の例えばPC113からインターネット165を介してシステム10へ送信される。この処理により、システム10のイベント管理情報データベース109へのイベント情報の登録を、イベント実施会社110がイベントサービス提供会社100に依頼することとなる(Step602)。
【0061】
前記イベントサービス提供会社100におけるシステム10は、前記イベント実施会社110のPC113より受け取ったイベント情報を、記憶装置108に格納する(Step603)。システム10は、格納した前記イベント情報に基づいて、各種情報を生成することとなる。このとき生成される情報としては例えば、USBメモリ119への設定情報(例:前記投稿メッセージの出力形態などに関する表示装置115の設定情報)などがあげられる(Step604)。
【0062】
続いて、本発明のメールアドレス生成方法によりイベント毎に生成される、イベント別投稿用メールアドレスの生成処理をシステム10は実行し、イベント管理情報データベース109の投稿先アカウント206を生成する(Step605)。この処理の詳細は後述する。こうして適宜な情報生成が終了すると、システム10は、例えば前記生成した設定情報や表示装置115の起動に必要な情報などを前記USBメモリ119へ書き込む(Step606)。
【0063】
このUSBメモリ109は、例えばその他の通知すべき情報(例:投稿先アカウント206を含むメールアドレス等)と共に、前記イベント実施会社110へ渡される(Step607)。これを受け取ったイベント実施会社110は、メッセージ投稿ユーザ130が必要とするイベント情報(例:メッセージ投稿先のアドレス等)をイベント依頼ユーザ150に通知する(Step608)。この通知は、イベント実施会社110のPC113からイベント依頼ユーザ150の備える適宜な端末装置へのデータ通信で実行されるとできる。
【0064】
一方、前記イベント情報の通知を受けたイベント依頼ユーザ150は、例えば結婚式の案内状などにメッセージ投稿先アドレス等を記載し、メッセージ投稿ユーザ130(知人など)に通知する(Step609)。
【0065】
−−−処理フロー例2−−−
図6は、前述のイベント別投稿用メールアドレスの生成処理の詳細例を示すフロー図である。ここでは、図5のフロー図で示したStep605、つまりイベント別投稿用メールアドレス生成の処理について説明する。前記イベント情報が記憶装置108におけるイベント管理情報データベース109に登録された後、システム10のサーバ機104のうち、例えばWebサーバ106は、投稿先アカウント206(図2参照)の生成に必要な、該当イベントに関する情報を、イベント管理情報データベース109から検索し、取得する(Step700)。このとき取得するイベント情報には、イベントの開催日時と、ユーザを識別する情報(例:新郎新婦名、または管理画面アクセス情報のどちらか)とが含まれると好ましい。但し、ユーザを識別する情報は必須ではない。ここで取得したイベント情報の文字列が、ハッシュ値を生成するには所定基準より短い場合、Webサーバ106は、イベントの開催日時およびユーザを識別する情報とは別の、他の情報をイベント管理情報データベース109の該当イベント情報より抽出して取得する。
【0066】
前記Webサーバ106は、ここで取得したイベント情報を文字列として連結し、生成文字列を作る(Step701)。図6の例では、前記イベント情報が、“日付:yyy/mm/dd”、“場所:公園前”、“その他情報:sample”であり、生成文字列が、“yyymmdd公園前sample”となっている。
【0067】
Webサーバ106は、こうして生成した文字列をHash関数に入力してHash値を生成する(Step702)。このとき使用するHash関数に特に制限は無いが、衝突耐性の高いものの利用が望ましい。衝突耐性とは、元データが一ビットでも異なるとハッシュ値が大きく変わり、同じハッシュ値が異なるデータから発生しにくい性質を言う。なお、このハッシュ値生成処理実行時に通常用いられている、MD5、SHA−1などの証明用ハッシュ関数の利用も当然可能である。
【0068】
続いて、Webサーバ106は、前記生成されたハッシュ値より、先頭m番目の文字からn文字分の文字列切り出しを行う。切り出した文字列は、投稿先アカウント206の候補とし、この投稿先アカウント206の候補を含むメールアドレス(例:“13343567@xxxx.co.jp”を(イベント別投稿用アドレスの候補として)生成する(Step703)。メールアドレスは、前記投稿先アカウント206の候補をアカウント(アットマーク以前の文字列)とし、アットマーク以降の部位は、所定のプロバイダ名やイベント実施会社110のドメイン名、国・地域コードから構成できる。
【0069】
なお、通常は、“m”=0として前記文字列切り出しの処理を行う。また、切り出し文字数の“n”に関しては、例えばイベントの規模の大小に応じて設定できる。イベントの規模が大きくなると、これに応じてメッセージ投稿ユーザ130の参加数も大きくなると予想されるからである。図6の例では、前記ハッシュ値が“133435675334”であり、切り出して生成した前記投稿先アカウント206の候補が、“m=0、n=8”の条件下で“13343567”となっている。
【0070】
こうして生成された投稿先アカウント206の候補について、Webサーバ106は、イベント管理情報データベース109に既に登録されている投稿先アカウント(既登録メールアドレスの一部)との照合を実行する(Step704)。そしてWebサーバ106は、前記投稿先アカウント206の候補と既登録の他の投稿先アカウントとの文字列の違いが、所定文字数のp文字以上あるかチェックする(Step705)。
【0071】
ここで、前記所定文字数“p”が大きいほどメッセージ投稿ユーザ130の入力ミスによるメッセージ誤投稿の確率が減ることがわかる。そこで、システム構成やイベント規模の大小に応じてこの所定文字数“p”の大小を決めることが想定できる。或いは、例えばWebサーバ106が誤投稿のログを所定の記憶装置内に蓄積しておき、一定期間ごとにその誤投稿数を集計し、この誤投稿数が所定数以上多いときは前記“p”を大きくし、逆に小さいときは前記“p”を小さくするといった、設定を行うこともできる。
【0072】
Webサーバ106は、こうした照合の結果、投稿先アカウント206の候補と、文字列における相違がp文字以下である既登録の投稿先アカウント206が存在したとなれば(Step705:No)、前記“m”、“n”の値を変更し(Step706)、再度Step703を実行する。このとき、“n”を変更せずに、“m”の値を+1、つまりハッシュ値より切り取る文字数を多くするなどの処理がWebサーバ106で実行される。
【0073】
こうしてイベント管理情報データベース109に登録済みの全ての投稿先アカウント206とp文字以上異なる投稿先アカウント206の候補が、該当イベントに対応する投稿先アカウント206として生成できる(Step707)。つまり、こうして生成した投稿先アカウント206を含むメールアドレスを、イベント別投稿用メールアドレスとしてWebサーバ106は生成することとなる。なお、このメールアドレス生成処理を行うサーバとしては、必ずしもWebサーバ106である必要はなく、他のサーバであっても良い。
【0074】
−−−処理フロー例3−−−
図7は、メッセージ投稿ユーザ130がメッセージを投稿するときの流れを示すフロー図である。このフローにおいて、メッセージ投稿ユーザ130は、前記PC131や携帯電話機132等を用いて投稿メッセージを準備する(Step800)。この作業により準備される投稿メッセージの例は、例えばカメラ付携帯電話機で撮影された写真が添付されたメール(投稿メッセージが記載されたもの)が考えられる。
【0075】
前記投稿メッセージは、上述までの処理で生成され、既にメッセージ投稿ユーザ130宛てに通知されているイベント別投稿用メールアドレスを送信先として、前記PC131や携帯電話機132等からイベントサービス提供会社100の前記メールサーバ105に送信される(Step801)。前記PC131や携帯電話機132等から送信されてきた投稿メッセージを、前記メールサーバ105は受信し、これを投稿メッセージ情報データベース160に登録する。このときメールサーバ105は、メッセージ投稿ユーザ130の送信元メールアドレスをキーにした前記登録の処理を行う。これにより、投稿メッセージを受信したメールサーバ105は、前記メッセージ投稿ユーザ130が同じイベント別投稿用メールアドレスに対して既に投稿を行っていた場合に、その投稿メッセージのデータを最新の投稿メッセージで上書き更新することができる(Step802)。
【0076】
そして、メールサーバ105は、前記投稿メッセージを受け取ったことをメッセージ管理ユーザ130宛てに示すため、返信メッセージ900を前記送信元メールアドレス宛てに送信する(Step803)。
【0077】
この返信メッセージ900の一例を以下に示す。図8は、前記返信メッセージ900の構成の一例である。この返信メッセージ900では、例えば、タイトル905にイベント依頼ユーザ150の名前906が表示され、またお礼メッセージ901として事前に登録されたメッセージが表示される。メッセージ投稿ユーザ130は、この返信メッセージ900を見ることで、正しい投稿先に投稿したか判断できる。また、イベント依頼ユーザ150がメッセージ投稿ユーザ130にお礼の意味を込めて写真画像904などを添付することもあると考えられる。これもシステム10に事前登録されたものが送信される。
【0078】
前記返信メッセージ900を受信したメッセージ投稿ユーザ130のPC131や携帯電話機132等は、当該返信メッセージ900のタイトルと本文をディスプレイ等に表示する。これを閲覧した前記メッセージ投稿ユーザ130は、自分の投稿先が正しいか、つまり所望のイベントに関してメッセージ投稿が出来たか否かを判断できる(Step804)。投稿先がもし間違っていたならば(Step804:Yes)、前記メッセージ投稿ユーザ130は、前記返信メッセージ900に記載の投稿先変更URL903をクリックする。前記クリックを受け付けたPC131や携帯電話機132等は、前記投稿先変更URL903に応じてWebサーバ106にアクセスする(Step805)。
【0079】
すると、Webサーバ106は、投稿先変更Webページ1000を前記PC131や携帯電話機132等に返信する。PC131や携帯電話機132等ではこの投稿先変更Webページ1000を表示する(Step806)。前記メッセージ投稿ユーザ130は、この投稿先変更Webページ1000において正しい投稿先アカウント(或いは投稿先アカウントを含むイベント別投稿用メールアドレスの全部或いは一部)を入力し、PC131や携帯電話機132等はこの入力を受け付ける(Step807)。
【0080】
以下に、この投稿先変更Webページ1000について示す。図9は、投稿先変更Webページ1000の一例である。このWebページ1000において、@(アットマーク)より後ろのドメイン名はシステム10が決まれば一意に決まるため、投稿先アカウントのみ入力ボックス1001にて入力を受付ける形式が考えられる。また、他のアドレスがメッセージ投稿ユーザ130に簡単にわかっても問題がない場合は、間違った投稿先アカウントに近い文字列を持つ他のイベントの投稿先アカウント206の一覧をイベント管理情報データベース109より抽出して、このWebページ1000で表示し、その中からの候補選択を受け付ける形式も考えられる。
【0081】
前記Step807に続き、前記Webサーバ106は、前記Webページ1000にて入力された投稿先アカウントに基づく前記イベント管理情報データベース109でのイベント検索を実行することで、前記投稿メッセージの登録対象となるイベントを特定し、前記投稿メッセージの登録対象となるイベントを変更する(Step808)。また、Webサーバ106は、登録変更先のイベントに応じた返信メッセージ900を前記PC131や携帯電話機132等に送信する(Step809)。
【0082】
一方、PC131や携帯電話機132等は、投稿先は間違えていなくても投稿メッセージを一旦削除したいとの要望に応じ、返信メッセージ900に記載の削除URL903のクリック指示を受け付けることとできる(Step810:Yes、Step811)。PC131や携帯電話機132等は、投稿メッセージの削除指示をWebサーバ106に通知する。この通知を受けたWebサーバ106は、該当する投稿メッセージを、例えば投稿メッセージ情報データベース160にて削除して(Step812)、削除完了画面をPC131や携帯電話機132等に送信し(Step813)、処理を終了する。
【0083】
−−−処理フロー例4−−−
図10は、メッセージ投稿ユーザ130が投稿したメッセージをメッセージ管理ユーザ120がチェックするときの流れを示すフロー図である。この場合、メッセージ投稿ユーザ130のPC131や携帯電話機132等より投稿メッセージがシステム10のメールサーバ105に投稿されているとする(Step1100)。
【0084】
これを受けたメールサーバ105は、前記投稿メッセージの受信に際し、メッセージ管理ユーザ120のPC121や携帯電話機122等に、投稿通知メッセージ1200を送信する(Step1101)。図11は、前述の投稿通知メッセージ1200の一例である。前記投稿通知メッセージ1200は、例えば、投稿内容のメッセージ部分1201を含むメール本文と、チェック用のサイトのURL1202、掲載許可指示用のサイトのURL、添付ファイル1204を含む。
【0085】
こうした投稿通知メッセージ1200をメッセージ管理ユーザ120が見ることで投稿内容を確認できる(Step1102)。投稿メッセージの掲載を許可する場合は(Step1103:Yes)、前記メッセージ管理ユーザ120は、前記投稿通知メッセージ1200において掲載許可URL1203をクリックする。PC121や携帯電話機122等はこのクリックを受け付けて、Webサーバ106に送信する(Step1104)。一方、この通知を受けたWebサーバ106は、指定された投稿内容の掲載を許可する(Step1105)。
【0086】
なお、ここで言う掲載とは、例えば、Webサーバ106がインターネット165上で他装置からの投稿メッセージ閲覧を受付けることが想定できる。また、掲載を許可する場合、前記Webサーバ106が、前記投稿通知メッセージ情報データベース160における前記掲載可否307の項目に、“許可”のデータを設定することを想定できる。
【0087】
掲載許可の処理を行ったWebサーバ106は、掲載完了画面をメッセージ管理ユーザ120のPC121や携帯電話機122等に表示する(Step1106)。一方、管理Web画面1300を表示するときは(Step1107:Yes)、前記メッセージ管理ユーザ120は、前記投稿通知メッセージ1200において管理Web画面表示URL1202をクリックする。このクリックを受け付けた前記PC121や携帯電話機122等は、当該クリック事象をWebサーバ106に送信する(Step1108)。
【0088】
他方、前記クリック事象を受けたWebサーバ106は、該当メッセージ管理ユーザ120ユーザがアクセス可能な画面を、例えば管理Web画面表示URL1202に埋め込まれた情報から判断して生成し、管理Web画面1300として、前記PC121や携帯電話機122等に送信する(Step1109)。メッセージ管理ユーザ120は、この画面1300上で、投稿内容に対して各種操作を行うこととできる。
【0089】
図12は、前述の管理Web画面1300の一例である。管理Web画面1300の一番上には、誰の結婚式であるかわかるように、イベント依頼ユーザ150の名前1301が表示される。投稿されたメッセージは図示の用に、一覧になって表示される。それぞれの投稿メッセージに関する情報として、投稿画像1302、投稿者の送信元メールアドレス1303、現在の掲載状態1304、メッセージ内容1305、掲載許可/禁止設定ラジオボタンエリア1306、選択した設定の実行指示をする実行ボタン1307、設定のリセットを指示するリセットボタン1308から構成される。なお、この管理Web画面1300は、PC(パーソナルコンピュータ)での表示画面を想定しているが、この画面の表示から装飾部分を省いて簡略化し、携帯電話機用の表示画面を構成することも可能である。
【0090】
−−−処理フロー例5−−−
図13は、イベント実施会社110で表示装置115を起動するときの流れを示すフロー図である。事前にイベントサービス提供会社100から送付されていたUSBメモリ119が、表示装置115のUSBメモリリーダ118にセットされているとする(Step1400)。そして起動した表示装置115は(Step1401)、USBメモリ119の読取りを実行し、表示装置115の設定情報を読み込む(Step1401)。そして、表示装置115は、前記バックエンドサーバ107とインターネット165経由で接続し、前記読み込んだ設定情報を通知することで、自身が起動したことをバックエンドサーバ107に知らせる(Step1402)。
【0091】
この知らせを受けたバックエンドサーバ107は、通知された設定情報を認証する(Step1403)。バックエンドサーバ107は、この認証処理により、前記表示装置115が予め定められた正当な表示装置であることを確認する。また、バックエンドサーバ107は、前記表示装置115で表示すべき情報一覧(イベント管理情報データベース109や投稿メッセージ情報データベース160の格納情報)を該当表示装置115に送信する(Step1404)。これを受け取る前記表示装置115は、前記情報一覧の受信が完了すると、該当情報の表示を開始することとなる(Step1405)。なお、この表示に際しては、前記USBメモリ119に格納されていた設定情報が含む、投稿メッセージの出力形態の指定に応じて行うものとできる。
【0092】
図14は、表示装置115で表示される画面例1を示す図である。画面表示例500では、投稿画像505と投稿メッセージ506とを一組としたメッセージボックス504が複数個表示される。このメッセージボックス504は、例えば、移動経路508、509に沿って移動表示される。また、タイトルエリア501は、新郎新婦名が表示される。日付エリア502にはそのイベントの開催日付が表示される。会場名エリア503にはそのイベント会場の名称が表示される。なお、前記メッセージボックス504は一つの投稿につき一個対応し、投稿画像505と投稿メッセージ506がそのメッセージ管理番号507と共に表示される。
【0093】
一方、図15は、表示装置115で表示される画面例2を示す図である。この画面表示例510は、投稿メッセージを一覧表示する形態である。ここでの画面表示例510では、左右対称に新郎、新婦それぞれの投稿メッセージ520が表示される。タイトルエリア511、512は新郎新婦の名前が表示される。メッセージ一覧エリア513、514には新郎新婦それぞれの知人の投稿メッセージ520が一覧で表示される。メッセージ件数表示エリア515、516には、投稿メッセージ総数が表示される。なお、画面表示例500と画面表示例510のどちらか一方を採用しても良いし、表示装置115が複数台設置される場合には、これら画面表示500、510を別々の表示装置1115に同時に表示するとしてもよい。
【0094】
−−−処理フロー例6−−−
図16は、表示装置115が稼動中に、新着の投稿メッセージが到着した場合の処理例を示すフロー図である。ここで、予めメッセージ投稿ユーザ130の投稿メッセージがPC131や携帯電話機132等から、メールサーバ105に送信されるものとする(Step1500)。するとメールサーバ105はこの投稿メッセージを受信し、以降は図10に沿って既に説明した手順で、メッセージ管理ユーザ120による投稿内容チェックがPC121や携帯電話機122等で実行される(Step1501)。
【0095】
投稿内容のチェック結果を受けたWebサーバ106は、この投稿メッセージに対応するイベントが開催中か、例えば前記イベント管理情報データベース109の状況207のデータに基づき判断する(Step1502)。ここでもし、イベントが開催中であったならば(Step1502:Yes)、前記投稿メッセージを、対応する表示装置115へ送信する(Step1503)。この投稿メッセージを受信した表示装置115は、新着メッセージとして表示する(Step1504)。
【0096】
−−−処理フロー例7−−−
図17は、システム起動中に表示装置115で表示されている特定のメッセージを削除する処理流れを示すフロー図である。この場合、メッセージ管理ユーザ120のPC121や携帯電話機122等が前記管理Web画面1300へアクセスしたとする(Step1600)。そしてWebサーバ106は、前記メッセージ管理ユーザ所望の投稿メッセージの掲載禁止設定を受付け、処理を実行する(Step1601)。この設定に基づき、Webサーバ106は対象投稿メッセージの状態(例:投稿メッセージ情報データベース160の掲載可否307など)を変更する(Step1602)。これを検知したバックエンドサーバ107は、その投稿メッセージに関連するイベントが開催中か、つまり、関連する表示装置115が稼動しているか、例えば表示装置1115と通信を行ってチェックする(Step1603)。該当表示装置115が稼動していれば(Step1603:Yes)、バックエンドサーバ107は、メッセージ削除通知を表示装置115に発行する(Step1604)。そしてこの通知を受けた表示装置115は、現在表示中で前記削除通知に該当する投稿メッセージを削除する(Step1605)。
【0097】
−−−処理フロー例8−−−
図18は、イベント終了後の処理流れを示すフロー図である。イベントが終了するとイベント実施会社110は表示装置115の動作を停止し(Step1700)、USBメモリ119をこれから抜き取る(Step1701)。そしてこのUSBメモリ119はイベントサービス提供会社100へ返却される(Step1702)。返却されたUSBメモリ119を受け取ったイベントサービス提供会社100は、イベント終了設定を行う(Step1703)。なお、このイベント終了設定の処理は、イベント毎の開催スケジュールの情報などを適宜な記憶装置に定義しておき、この開催スケジュールの情報を参照したサーバ機104が自動的に実行するとしてよい。
【0098】
終了したイベントに関する情報(例:知人等からもらった投稿メッセージなど)は、良き思い出の一つとして前記イベント依頼ユーザ150に提供すると好適であろう。そこで、サーバ機104は、投稿メッセージの一覧を、CD−ROMドライブ102を介してCD−ROM40(記録媒体)に書き込む(Step1704)。この処理を実現する方法として、サーバ機104は、例えば投稿メッセージ一覧とそれを読み込んで表示するHTMLファイル(閲覧用プログラム)を作成し、これをCD−ROM40に書き込む。
【0099】
イベント依頼ユーザ150が前記CD−ROM40の記録内容を閲覧する際には、前記HTMLファイルをブラウザで表示するなどの方法が考えられる。こうしてサーバ機104が作成したCD−ROM40は、イベントサービス提供会社100より、イベント実施会社110へ送られる(Step1705)。イベント実施会社110は、このCD−ROM40を、イベント依頼ユーザ150に送付する(Step1706)。
【0100】
−−−処理フロー例9−−−
図19は、イベント依頼ユーザ150が前記CD−ROM40の記録情報を閲覧後、メッセージ投稿ユーザ130へお礼の電子メールを作成して送信する流れを示すフロー図である。また、図20は、本実施形態のメッセージ書き込みCD−ROMにおける、メニュー画面構成の一例を示す図である。
【0101】
イベント依頼ユーザ150が前記CD−ROM40を適宜な端末にて閲覧すると、そのディスプレイ上にメニュー画面1900が表示される(Step1800)。この画面1900はHTMLファイルなど一般的なWebブラウザで閲覧可能な形式であることが望ましい。この中から、メニューの“投稿者へお礼メールを送信する”1903が選択されると、前記Webブラウザは、お礼メール入力フォーム2000(メール返信用プログラム)を表示する(図21参照)。なお、このフォーム自体はCD−ROM40に書き込んでおき、送信ボタン2004の押下時にイベント依頼ユーザ150の端末がWebサーバ106に接続される形が望ましいと考えられる。
【0102】
イベント依頼ユーザ150が、このフォーム2000にて所望の記載情報を全て入力した後、送信ボタン2004をクリックすると、このイベント依頼ユーザ150の端末からイベントサービス提供会社100のWebサーバ106へ、前記フォーム2000の入力内容、つまりお礼メールのメッセージ(返信メッセージ)が送信される(Step1802)。その後メールサーバ105は、送信対象になる投稿者一覧を前記投稿メッセージ情報データベース160にて抽出し(Step1803)、それぞれの投稿者の送信元メールアドレスたる、投稿者E−Mail306へ宛ててお礼メッセージを送信する(Step1804)。
【0103】
本発明によれば、メッセージ表示システム利用時、特定の期間にイベントが集中し、似たようなユーザ名が多数登録されたとしても、それぞれのイベントへのメッセージ投稿用メールアドレスの値同士は、少々打ち間違えても他のイベントにメッセージが誤投稿されないだけの十分異なるものとできる。また、携帯端末での入力が容易なメールアドレスを提供できるため、結果として、イベントへのメッセージの投稿者の投稿ミスを防げる上、メールアドレス入力の手間も削減できる。
【0104】
以上、本発明の実施の形態について、その実施の形態に基づき具体的に説明したが、これに限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能である。
【図面の簡単な説明】
【0105】
【図1】本実施形態におけるメールアドレス生成システムを含むネットワーク構成例である。
【図2】本実施形態におけるイベント管理情報データベースの構成の一例である。
【図3】本実施形態における投稿メッセージ情報データベースの構成の一例である。
【図4】本実施形態の表示装置においてイベント後に設定する情報の一例である。
【図5】本実施形態におけるイベント登録処理の手順を示すフロー図である。
【図6】本実施形態におけるイベント別投稿用メールアドレスの生成手順を示すフロー図である。
【図7】本実施形態におけるメッセージ投稿処理の手順を示すフロー図である。
【図8】本実施形態における返信メッセージの一例を示している。
【図9】本実施形態における投稿先変更Webページの一例を示している。
【図10】本実施形態における投稿メッセージチェックの処理の流れを示すフロー図である。
【図11】本実施形態における投稿通知メッセージの一例を示している。
【図12】本実施形態の表示装置において表示する画面例1である。
【図13】本実施形態の表示装置において表示する画面例2である。
【図14】本実施形態における管理Web画面の一例を示している。
【図15】本実施形態におけるシステム起動の手順を示すフロー図である。
【図16】本実施形態におけるシステム起動中のメッセージ投稿処理の手順を示すフロー図である。
【図17】本実施形態におけるシステム起動中のメッセージ削除処理の手順を示すフロー図である。
【図18】本実施形態におけるイベント終了後の処理手順を示すフロー図である。
【図19】本実施形態における、イベント終了後にメッセージ投稿者へお礼電子メールを返信する処理の流れを示すフロー図である。
【図20】本実施形態のメッセージ書き込みCD−ROMにおける、メニュー画面構成の一例を示す図である。
【図21】本実施形態における、お礼メール入力フォーム画面構成の一例を示す図である。
【符号の説明】
【0106】
10 メールアドレス生成システム、11 プログラムデータベース、
12 プログラム、13 メモリ、14 CPU、15 入出力インターフェイス、
16 通信装置、17 I/O部、21 記憶部、22 入力部、23 処理部、
24 誤送信カウント部、25 文字増加部、26 更新部、27 事前確認部、
28 設定情報生成部、29 送付情報書込部、30 返信部、
40 記録媒体(CD−ROM)、
100 イベントサービス提供会社、101 管理端末、
102 CD−ROMドライブ、103 社内LAN、
104 サーバ機、105 メールサーバ、106 Webサーバ、
107 バックエンドサーバ、108 記憶装置、
109 イベント管理情報データベース、160 投稿メッセージ情報データベース、
110 イベント実施会社(ホテル等)、111 社内LAN、112 オフィス、
113 PC、114 イベント会場、115 表示装置、
116 各種ディスプレイ、117 制御用PC、118 USBメモリリーダ、
119 USBメモリ(可搬型メモリ)、120 メッセージ管理ユーザ、121 PC、122 携帯電話機、130 メッセージ投稿ユーザ、131 PC、
132 携帯電話機、140 携帯電話キャリア、141 携帯電話キャリアサーバ、
150 イベント依頼ユーザ(新郎新婦等)、151 イベント情報、
165 インターネット

【特許請求の範囲】
【請求項1】
イベントごとのメールアドレスを生成するメールアドレス生成システムであって、
ハッシュ関数を記憶する記憶部と、
イベント毎に一意に定められたイベント情報の入力を受け付ける入力部と、
前記入力部によって受け付けた前記イベント情報を含む情報に、前記記憶部内の前記ハッシュ関数を演算し、その演算結果から前記イベントに対応するメールアドレスを決定する処理部と、
を備えるメールアドレス生成システム。
【請求項2】
請求項1において、
前記処理部が、前記イベント情報にハッシュ関数を演算する処理で生成したハッシュ値を、既登録メールアドレスの情報を格納したイベント管理情報データベースに照合し、前記ハッシュ値の全部または一部から、既登録メールアドレスと所定文字数以上異なる部位をアドレス候補として特定し、前記アドレス候補を含むメールアドレスを生成するものである、メールアドレス生成システム。
【請求項3】
請求項2において、
所定イベントに関して誤ったメールアドレスでのメール送信がなされた回数をカウントする誤送信カウント部と、
前記誤送信のカウント値が一定値以上に達したことを検知し、前記所定文字数を増加させる文字増加部と、
を備えるメールアドレス生成システム。
【請求項4】
請求項1〜3のいずれかにおいて、
イベント毎に生成された前記メールアドレスに宛てて送信されてきたメールの情報を、当該メールの送信元メールアドレスを鍵として投稿メッセージ情報データベースに格納し、前記送信元メールアドレスからの次以降のメール受信に際して、当該メール受信で取得したメールの情報で、前記投稿メッセージ情報データベースでの該当送信元メールアドレスに対応するメールの情報を更新する、更新部を備えるメールアドレス生成システム。
【請求項5】
請求項1〜3のいずれかにおいて、
イベント毎に生成された前記メールアドレスに宛てて送信されてきたメールの情報を、事前確認用端末に送信し、当該事前確認用端末からの事前確認済みの通知をもって、該メールの送信元メールアドレスを鍵として投稿メッセージ情報データベースに格納するか、または、出力インターフェイスに出力する、事前確認部を備えるメールアドレス生成システム。
【請求項6】
請求項1〜5のいずれかにおいて、
前記イベント毎に生成された前記メールアドレスに宛てて送信されたメールの情報を出力する、表示装置を備えるメールアドレス生成システム。
【請求項7】
請求項6において、
前記メールの情報の出力形態などに関する前記表示装置の設定情報を生成し、これを可搬型メモリに格納処理する、設定情報生成部を備え、
前記表示装置が、前記可搬型メモリの接続を受け付けて当該可搬型メモリの格納情報を抽出し、前記格納情報に基づいたメールの情報の出力処理を行うものである、メールアドレス生成システム。
【請求項8】
請求項1〜7のいずれかにおいて、
イベント毎に生成された前記メールアドレスに宛てて送信されてきたメールの情報を、当該メールの情報の閲覧用プログラムおよびメール返信用プログラムと共に記録媒体に書き込み処理する、送付情報書込部と、
前記記録媒体の読取りを行った前記表示装置より、前記記録媒体に格納されていたメール返信用プログラムを通じて入力された返信メッセージを受信し、当該返信メッセージを前記メールの送信元メールアドレスに送信する、返信部と、
を備えるメールアドレス生成システム。
【請求項9】
イベントごとのメールアドレスを、記憶装置と入力装置と処理装置とを備えたコンピュータにより生成する方法であって、
前記記憶装置が、ハッシュ関数を記憶し、
前記入力装置が、イベント毎に一意に定められたイベント情報の入力を受け付け処理し、
前記処理装置が、前記入力装置にて受け付けた前記イベント情報を含む情報に、前記記憶装置内の前記ハッシュ関数を演算し、その演算結果から前記イベントに対応するメールアドレスを決定する、メールアドレス生成方法。
【請求項10】
イベントごとのメールアドレスの生成を、記憶装置と入力装置と処理装置とを備えたコンピュータに実行させるためにプログラムであって、
前記記憶装置に、ハッシュ関数を記憶させるステップと、
前記入力装置に、イベント毎に一意に定められたイベント情報の入力を受け付けさせるステップと、
前記処理装置に、前記入力装置にて受け付けた前記イベント情報を含む情報に、前記記憶装置内の前記ハッシュ関数を演算し、その演算結果から前記イベントに対応するメールアドレスを決定させるステップと、
を備えるメールアドレス生成プログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【公開番号】特開2006−302209(P2006−302209A)
【公開日】平成18年11月2日(2006.11.2)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−126935(P2005−126935)
【出願日】平成17年4月25日(2005.4.25)
【出願人】(504373093)日立オムロンターミナルソリューションズ株式会社 (1,225)