説明

モジュール式のラベル取付けステーション

【課題】ラベル取り付けステーションユニットのアライメントを実現する。
【解決手段】ラベル取付け装置100の中で、ラベル取付けマシン200に対して着脱可能に取り付けられるように構成された、モジュール式のラベル取付けステーション300。このラベル取付けステーション300は、ラベル取付けマシンから見て末端側のサイドで、フロアの上に配置されるように構成され、且つ、ラベル取付けマシン自体の近傍のサイドで、ラベル取付けマシン上に実質的に配置されるように構成されたベース302と;このベース302の上に調整可能なやり方で取り付けられたラベル取付けユニットと;を有している。前記ベース302は、ラベル取付けユニットから構造的に独立した部分で、ラベル取付けマシン上に配置されている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この出願は、ボトルまたは他の容器を保持するための、例えば飲料ボトル詰めプラントのための、モジュール式のラベル取付けステーションに係る。
【背景技術】
【0002】
既知のモジュール式のラベル取付けステーションが、回転式ラベル取付けマシンの形態で、独国実用新案 No. 202 21 208 UI から知られている。それによれば、複数のラベル取付けユニットが、自立型の形式で、即ち、縦方向のマシン軸の周りで回転するように駆動されるロータの周縁部のベースの上に、それら自身の脚部で立って、配置されている。ボトルまたは容器の上への、設備要素またはラベルの適切な貼り付けのために、マシン・フレームに対する、自立式のラベル取付けユニットの必要なアライメントを実現するために、付加的な要素が、マシン・フレームに対するそれぞれのラベル取付けユニットの位置を確立するために、マシン・フレームの周縁部に設けられている。
【0003】
モジュール式のラベル取付けステーションは、一つの容器・タイプまたはサイズから他の容器・タイプまたはサイズへ、および/または、一つの設備の特徴から他の設備の特徴へ、特にまた、較正または調整の作業を実行するために、および/または、マシンとは別に、従って生産を妨げることなく、ラベル取付けステーションの修理を実行するために、マシンを切り換えるために、問題を伴わずに且つ長い時間を費やすことなく、交換されることが可能な場合もある。しかしながら、既知のマシンの一つの弱点は、マシン・フレームの周縁部での、ラベル取付けステーションの自立式の装置のために、とりわけ、高さの調整またはアライメントが、各ユニットに対して要求されることである。
【0004】
他のモジュール式のラベル取付けステーションが、欧州特許出願公開 EP-A-1 820 736 から知られている。それによれば、この装置は、負荷を移載するやり方でラベル取付けステーションを支持するために、マシンの静止フレーム部分の中心合わせ及び結合ユニットに取外し可能に接続されるように構成された中心合わせ及び結合ユニットを有している。
【0005】
更に他のモジュール式のラベル取付けステーションが、欧州特許 EP-B1-1 493 671 から知られている。それによれば、マシンの静止フレームに取り付けられるときに、ラベル取付けステーションがフロアから完全に持ち上げられる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】独国実用新案第 202 21 208 UI 号明細書
【特許文献2】欧州特許出願公開第 EP-A-1 820 736 号明細書
【特許文献2】欧州特許第 EP-B1-1 493 671 号明細書
【発明の概要】
【0007】
本出願の少なくとも一つの可能な実施形態の目的は、モジュール式のラベル取付けステーションにおいて、必要な場合に、交換が可能であって、且つ、マシンに対するステーションのシンプル化された結合及びレベルリングが可能であると言う、取外し可能なラベル取付けステーションの優位性を維持するモジュール式のラベル取付けステーションを提供することにある。
【0008】
可能な実施形態によれば、このモジュール式のラベル取付けステーションは、液体飲料充填材料でボトルを充填するための、飲料ボトル詰めプラントの一つのステーションであっても良い。この場合、このプラントは、飲料充填マシンを有していても良く、この飲料充填マシンは、しばしば、複数の飲料充填位置を備えた回転式充填マシンであって、各飲料充填位置は、液体飲料充填材料でボトルを充填するための飲料充填デバイスを有している。この充填デバイスは、予め定められた体積の液体飲料充填材料を、ボトルの内側の中へ、液体飲料充填材料の実質的に予め定められたレベルまで導入するようにデザインされた装置を有していても良い。ボトルを、例えば検査マシンから充填マシンへ、移動するようにデザインされたコンベア装置が設けられても良い。
【0009】
飲料ボトル詰めプラントの場合、充填プロセスが完了した後に、充填された飲料ボトルは、閉鎖マシンに移送されまたはコンベアで運ばれ、この閉鎖マシンは、しばしば、回転式閉鎖マシンである。充填されたボトルを、充填マシンから閉鎖ステーションへ移送するように構成されたコンベア装置が、更に設けられても良い。
【0010】
閉鎖マシンは、例えばスクリュートップキャップまたはボトル・コルクなどの、閉鎖部材を、対応するボトルの口に取り付けることにより、ボトルを閉じる。閉じられたボトルは、次いで、通常、例えば、対応するコンベア装置により、ラベル取付けステーションへ移送される。ボトルは、次いで、プラントからの出荷のために、まとめられ且つ箱詰めされる。
【0011】
飲料ボトル詰めプラントは、すすぎ装置またはすすぎステーションを有していても良い。すすぎが終わったボトルは、次いで、移送の方向に関して、すすぎ装置またはすすぎステーションの下流において、飲料充填マシンに移送される。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【図1】図1は、モジュール式のラベル取付けステーションの一つの実施形態の部分的な側面図を概略的に示す。
【図2】図2は、可能な実施形態に基づく、図1の背面図を概略的に示していて、これは、モジュール式のラベル取付けステーションがラベル・マシン上に取り付けられたときの状態である。
【図3】図3は、図2のモジュール式のラベル取付けステーションの部分斜視図を概略的に示す。
【図4】図4は、図3の拡大詳細を概略的に示す。
【図5】図5は、図3の拡大詳細を概略的に示す。
【図6】図6は、モジュール式のラベル取付けステーションの可能な実施形態の詳細の拡大側面図を概略的に示す。
【図7】図7は、モジュール式のラベル取付けステーションの可能な実施形態の詳細の拡大斜視図を概略的に示す。
【図8】図8は、ラベル装置の一つの可能な実施形態の例のメイン・コンポーネントを概略的に示す。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下において、本出願の少なくとも一つの可能な実施形態が、添付図面を参照しながら、詳細に説明される。
【0014】
図8に示された実施形態は、ラベル取付け装置100の可能な実施形態を示し、これは、例えば、ボトルAまたは他の容器のための充填プラントに使用されるように構成されている。ラベル取付け装置100は、ラベル取付けマシン200を有し、これは、回転式ラベル取付けマシンの形態で開示されている。
【0015】
ラベル取付け装置100は、ラベルをボトルまたは容器に貼り付けるための、少なくとも一つのモジュール式のラベル取付けステーション300、デバイス、またはモジュール、を有している。
【0016】
このラベル取付けマシン200は、容器を保持するための設備をもたらし、それらの容器は、例えば、ボトルであって、好ましくは、縦向きの姿勢で、即ち、それらのボトルの軸が縦方向に向けられまた実質的に向けられた姿勢で、コンベア102を介して容器入口104へ、供給される。ラベル取付けの後、ボトルは、容器出口106に移送され、縦向きの姿勢で、他の使用に供給される。
【0017】
図1によれば、回転式ラベル取付けマシン200は、脚部204によりフロアFの上に取り付けられたテーブル202を有している。テーブル202は、縦方向の軸208の周りで回転するカルーセル206を支持する。カルーセル206の周縁部には、複数の起立面210(当業者に既に知られている)が形成され、この起立面に、ボトルが、容器入口104で、個別に移送され、且つその上で、ラベル取付けプロセスの間、ボトルが、各起立面の上方に設けられているスタンプ212を用いて、このスタンプと起立面の間にボトルをクランプすることにより、保持される。
【0018】
本出願の少なくとも一つの可能な実施形態において、カルーセル206の周縁部の上には、複数のモジュール式のラベル取付けステーション300が設けられている。図を簡潔にするため、その内の一つのみが、これらの図の中に示されている。モジュール式のラベル取付けステーション300は、ラベルをボトルまたは容器に貼り付けるために必要な、全ての機能的な要素を有している。各モジュール式のラベル取付けステーションは、取外し可能であり、従って、交換可能であり、そのために、ラベル取付けマシンは、単にモジュール式のラベル取付けステーション300を交換することにより、ボトルまたは容器の一つのタイプまたはサイズから、ボトルまたは容器の他のタイプまたはサイズへ、および/または、ラベルまたは設備の一つのタイプから、ラベルまたは設備の他のタイプその他へ、問題を生ずることなく且つ長い時間を費やすことなく、交換されることが可能である。
【0019】
各モジュール式のラベル取付けステーション300は、ラベル取付けマシンから見て末端側のサイドで、フロアの上に配置されるように構成され、且つ、ラベル取付けマシン自体の近傍のサイドで、ラベル取付けマシン上に実質的に配置されるように構成された、ベース302を有している。好ましくは、ベース302には、ラベル取付けマシン200から見て末端側の、ベースのサイドに、少なくとも一つの脚部304が設けられる。図1及び2に示された例において、ベースは、二本の脚部304を有していて、それらは、好ましくは、ベースの部分に固定され、即ち、それらは、高さの調整が可能でない。好ましくは、ベースの他のサイド、即ち、ラベル取付けマシンの近傍側のサイドに、脚部を有していない。
【0020】
一つの可能な実施形態によれば、ベース302は、機械的な、電気的な及び電子的なコンポーネントのためのボックス303を形成し、または、それを有している。
【0021】
各ラベル取付けステーション300は、調整可能なやり方でベース302の上に取り付けられたラベル取付けユニット306(完全には示されていない)を、更に、有している。特に、ラベル取付けユニット306は、ベース302の上に取り付けられ、それによって、実質的に水平の、且つラベル取付けマシン200に対して接線方向の調整軸308の回りで回転されることが可能であるようになっている。調整軸308は、好ましくは、ラベル取付けマシンの近傍側の、ラベル取付けステーション300のサイドに配置されている。
【0022】
好ましくは、ベース302は、ラベル取付けユニット306から構造的に独立した、特に調整軸308から構造的に独立した部分で、ラベル取付けマシン上に配置されている。
【0023】
例えば図1及び2に示された、一つの可能な実施形態によれば、ラベル取付けユニット306は、ベース302の上にバランスが取れた状態で取り付けられたサポート・プレート310を有している。好ましくは、サポート・プレート310は、ヒンジ接続によりベース302の上に取り付けられ、このヒンジ接続は、好ましくは、ラベル取付けマシンの近傍側の、ラベル取付けステーション300のサイドに配置されている。図4及び5に示された一つの例によれば、サポート・プレート310は、先に述べた調整軸308を規定するベース302のピン314を受けるための円筒形のシート312を有している。
【0024】
一つの可能な実施形態によれば、調整軸308の周りでの、ベースに対するラベル取付けユニットの位置を調整するために、ラベル取付けステーション200は、ベース302とラベル取付けユニット306の間に、好ましくは、ベース302とサポート・プレート310の間に、機能的に挿入された持ち上げ手段316を有している。一つの可能な実施形態によれば、持ち上げ手段316は、例えばハンド・ホイール320により回転されるネジ付きのピン318を有している。それに代わって、持ち上げ手段は、コントロール・ユニットを備えたモータを有していて、このコントロール・ユニットは、アライメント(ベースに対するラベル取付けユニットの位置の調整)を、予め定められまたは予め選択されたテーブル・パラメータの関数としてを実行するように構成され、これらのテーブル・パラメータは、ラベル取付けステーションまたはマシンのメモリー・サポートの中に貯えられることが可能である。前記コントロール・ユニットは、更に、ラベル取付けステーションを認識するように、且つ、アライメントを自動的に実行するように構成されても良い。
【0025】
ラベル取付けマシン200及びそこでの容器起立面に対する、ベース302の揃えられた配置のために、ベース302は、好ましくは、中心合わせ手段322により、ラベル取付けマシン200のテーブル202の上に取り付けられる。
【0026】
好ましくは、中心合わせ手段322は、ラベル取付けユニット306から構造的に独立し、特に調整軸308から構造的に独立している。
【0027】
一つの実施形態によれば、中心合わせ手段322が、調整軸308に対して、ラベル取付けマシンから見て末端側に配置される。即ち、調整軸308は、径方向に、ラベル取付けマシン200の縦方向の軸208のより近くにある。
【0028】
一つの実施形態によれば、中心合わせ手段322は、少なくともマシン・サイド部分322a、及び、ベース302に配置された、少なくともステーション・サイド部分322bを有している。好ましくは、中心合わせ手段322は、二本のマシン・サイド部分322a、及び、ラベル取付けマシン・テーブル200の周方向に互いに対してオフセットされた二本のステーション・サイド部分322bを有している。
【0029】
一つの実施形態によれば、中心合わせ手段322は、ベース302とラベル取付けマシン200の間に、ボール継手を形成する。この場合には、中心合わせ手段322部分の内の一つが、少なくともボール324を有し、且つ、中心合わせ手段322の他の部分が、少なくとも、ボール324のためのシート326を有している。図1に示された実施形態において、中心合わせ手段322のマシン・サイド部分322aは、少なくとも、ボール324を有し、且つ、ステーション・サイド部分322bは、少なくとも、ボール324のためのシート326を有している。ここで、このステーション・サイド部分は、ベース302と一体的に形成されても良く、別個に製作され次いでそれに接続されても良い。好ましくは、中心合わせ手段322は、中央の径方向328に対して反対のサイドに配置された二本のボール324を有している、即ち、これらの二本のボールは、ラベル取付けマシン200の周方向に、互いに対してオフセットされている。
【0030】
一つの可能な実施形態によれば、中心合わせ手段322は、ベースが水平の軸330の周りでその位置を調整することを可能にするように構成されていても良く、この水平軸は、好ましくは、ラベル取付けマシン200の縦方向の軸208に対して、径方向に配置されても良い。好ましくは、ベース302は、接続手段336により、脚部ブロック334の上に取り付けられた中央ブロック332を有していても良く、この接続手段は、少なくとも、ラベル取付けマシン上へのラベル取付けステーションの取付けのステップの間、水平の軸330の周りでの、中央及び脚部ブロックの相対的な回転を可能にする。一つの可能な実施形態によれば、接続手段336は、少なくとも、ラベル取付けマシン上へのラベル取付けステーションの取付けのステップの間に、水平の軸330の周りでの、中央及び脚部ブロックの相対的な回転を可能にするヒンジ接続を有している。好ましくは、接続手段336は、ラベル取付け装置の正常作業の間に、固定されるように構成されたものであっても良い。一つの実施形態によれば、減衰手段が脚部ブロックとベース302の間に配置されても良い。それは、脚部ブロックとベース302の間の相対的な運動を減衰させるために適切な、例えば、並進的な減衰手段、または回転式のダンパーである。
【0031】
一つの可能な実施形態によれば、中心合わせ手段322は、ベースが水平の軸323の周りでその位置を調整することを可能にするように構成されたものであっても良く、この水平の軸は、好ましくは、例えば接線方向に沿って、ラベル取付けマシン200の周縁部に、配置されても良い。この場合には、ベース302は、ラベル取付けマシンに対して、ベースの末端部分に配置された高さの調整可能な脚部を有していても良い。
【0032】
例えば図6及び7に示された、可能な実施形態によれば、中心合わせ手段322は、中心合わせ手段322のサイド部分322aまたは322bの内の一つの上に取り付けられた少なくともピン338を有していても良い。好ましくは、中心合わせ手段322は、中間の径方向328に対して反対のサイドに配置された、二本のピン338を有している。一つの可能な実施形態によれば、ピン338は、例えばベアリング340により、好ましくはボール・ベアリングにより、中心合わせ手段のそれぞれのサイド部分の上に調整可能に取り付けられる。
【0033】
各ピン338は、中心合わせ手段322の他のサイド部分対応するシート342の中に収容されるように構成されている。縦方向の軸208に対して径方向に沿って移動されるピンを受けるために、シート342は、好ましくは、外側サイドで開放されていても良い。一つの可能な実施形態によれば、各シート342は、例えば鋼鉄で作られたポケット344により形成されても良い。結合をシンプルにするため及び磨耗のリスクを取り除くために、好ましくは、このポケットは、例えば、PTFEなどの低摩擦材料で作られた、アッパー・レイヤ346を有していても良い。
【0034】
例えば図6及び7に示された、一つの実施形態によれば、各シート342は、中心合わせ手段のマシン・サイド部分を形成し、ラベル取付けマシン200に、特にテーブル202に、固定される。各ピン338は、中心合わせ手段のステーション・サイド部分を形成し、ベース302の上に取り付けられる。
【0035】
一つの可能な実施形態によれば、各ラベル取付けユニット306は、その機能的なユニットのための別個のドライブを有していても良い。このドライブは、例えば、カルーセル206のドライブと電気的に同期される。
【0036】
異なる実施形態(図に示されていない)によれば、中心合わせ手段が、凸状の表面により、またはボルトまたはロッドにより形成されても良い。
【0037】
図1に示されている実施形態に基づき、ラベル取付けマシンに対するモジュール式のラベル取付けステーションの位置合わせのステップが、以下において開示される。
【0038】
ラベル取付けユニット306を備えたベース302が、保管場所(図に示されていない)の中に貯蔵される。予め定められたラベル取付けユニット306が必要になったときに、そのユニットが持ち上げられ、フォーク・リフト348により、保管場所から運ばれる。次いで、ラベル取付けステーションが、中心合わせ手段の、対応するマシン・サイド部分の上方に配置され、フォーク・リフトにより降ろされる。マシンと中心合わせ手段のステーション・サイド部分が結合されたとき、ベース302の中央ブロック332は、フロアの形状に依存して、脚部ブロック334に対して相対的な位置にある。接続手段336は、ラベル取付けマシン上へのラベル取付けステーションの取付けのステップの間に、水平の軸330の周りでの中央及び脚部ブロックの相対的な回転を可能にする。次いで、接続手段336は、ラベル取付け装置の正常作業の間に、中央と脚部ブロックの間の相対的な回転を防ぐために、ロックされても良い。それに代わって、そのような相対的な運動が、先に記載された減衰手段により、減衰されることも可能である。
【0039】
最後に、ラベル取付けユニットの位置306が、持ち上げ手段316により調整される。この持ち上げ手段は、調整軸308の周りで、ベースに対するラベル取付けユニットの位置を調整するために、サポート・プレート310の末端サイドを上昇させまたは下降させるように構成されている。一つの実施形態によれば、サポート・プレート及びその傾動または回転可能なサポートは、例えば、非円筒形の容器にラベルを取り付けるために、ラベル取付けユニットの位置を回転可能に調整するように構成されている。
【0040】
本出願の少なくとも一つの可能な実施形態が、以上において、説明された。ここで理解すべきことは、更なる変化及び変更が、本出願の少なくとも一つの可能な実施形態の基礎をなす本発明の思想から離れることなく、可能であると言うことである。
【0041】
以上において、好ましい実施形態のコンテクストの中で記載された本発明の実施形態は、本発明の形態を、提供されたその詳細の全てに限定するものと考えられてはならない。その理由は、その変更及び変形が、本発明の実施形態の精神及び範囲から離れることなくなされても良いからである。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
容器にラベルを貼り付けるためのモジュール式のラベル取付けステーション(300)であって、
このモジュール式のラベル取付けステーションは、ラベル取付け装置(100)の中で、ラベル取付けマシン(200)の周縁部に着脱可能に取り付けられ、
このラベル取付けステーション(300)は:
ラベル取付けマシンから見て末端側のサイドで、フロアの上に配置されるように構成され、且つ、ラベル取付けマシン自体の近傍のサイドで、ラベル取付けマシン上に実質的に配置されるように構成されたベース(302)と;このベース(302)の上に調整可能なやり方で取り付けられたラベル取付けユニット(306)と;を有し、
このベース(302)は、ラベル取付けユニット(306)から構造的に独立した部分で、ラベル取付けマシン上に配置されている、モジュール式のラベル取付けステーション(300)。
【請求項2】
下記特徴を有する請求項1に記載のモジュール式のラベル取付けステーション(300):
前記ラベル取付けユニット(306)は、実質的に水平で且つ前記ラベル取付けマシン(200)に対して接線方向の調整軸(308)の回りで回転されることが可能であるように、前記ベース(302)の上に取り付けられている。
【請求項3】
下記特徴を有する請求項2に記載のモジュール式のラベル取付けステーション(300):
前記調整軸(308)は、前記ラベル取付けマシン(200)の近傍側の、前記ラベル取付けステーション(300)のサイドに配置されている。
【請求項4】
下記特徴を有する請求項1から3の何れか1項に記載のモジュール式のラベル取付けステーション(300):
前記ラベル取付けユニット(306)は、前記ベース(302)の上にバランスが取れた状態で取り付けられたサポート・プレート(310)を有している。
【請求項5】
下記特徴を有する請求項4に記載のモジュール式のラベル取付けステーション(300):
前記サポート・プレート(310)は、前記ラベル取付けマシン(200)の近傍側の、ラベル取付けステーション(300)のサイドに配置された、調整軸(308)を規定するヒンジ接続により、前記ベース(302)の上に取り付けられている。
【請求項6】
下記特徴を有する請求項1から5の何れか1項に記載のモジュール式のラベル取付けステーション(300):
調整軸(308)の周りでの、前記ベースに対する前記ラベル取付けユニットの位置を調整するために、前記ベース(302)と前記ラベル取付けユニット(306)の間に機能的に挿入された持ち上げ手段(316)を、更に有している。
【請求項7】
下記特徴を有する請求項1から6の何れか1項に記載のモジュール式のラベル取付けステーション(300):
前記ベース(302)は、前記ラベル取付けマシン(200)から見て末端側のベースのサイドに、少なくとも一つの脚部(304)を有していて、この少なくとも一つの脚部は、高さの調整が可能でない。
【請求項8】
下記特徴を有する請求項1から7の何れか1項に記載のモジュール式のラベル取付けステーション(300):
前記ベース(302)は、中心合わせ手段(322)により、前記ラベル取付けマシン(200)上に取り付けられ、
この中心合わせ手段は、少なくともマシン・サイド部分(322a)と;前記ベース302に配置された少なくともステーション・サイド部分(322b)と;を有している。
【請求項9】
下記特徴を有する請求項8に記載のモジュール式のラベル取付けステーション(300):
前記中心合わせ手段(322)は、前記ベース(302)上で、前記ラベル取付けユニット(306)、及び前記ラベル取付けユニット(306)の調整軸(308)から構造的に独立している。
【請求項10】
下記特徴を有する請求項9に記載のモジュール式のラベル取付けステーション(300):
前記中心合わせ手段(322)は、前記調整軸(308)に対して、前記ラベル取付けマシン(200)から見て末端側に配置されている。
【請求項11】
下記特徴を有する請求項8から10のいずれか1項に記載のモジュール式のラベル取付けステーション(300):
前記中心合わせ手段(322)は、前記ラベル取付けマシン(200)の縦方向の軸(208)に対して径方向に配置された水平の軸(330)の周りで、前記ベース(302)がその位置を調整することを可能にするように構成されている。
【請求項12】
下記特徴を有する請求項8から11のいずれか1項に記載のモジュール式のラベル取付けステーション(300):
前記中心合わせ手段(322)は、接線方向に沿って、前記ラベル取付けマシン(200)の周縁部に、好ましくは配置されても良い水平の軸(323)の周りで、前記ベース(302)がその位置を調整することを可能にするように構成されている。
【請求項13】
下記特徴を有する請求項8から12のいずれか1項に記載のモジュール式のラベル取付けステーション(300):
前記中心合わせ手段(322)は、前記中心合わせ手段(322)のサイド部分(322aまたは322b)の内の一つの上に取り付けられた、少なくともピン(338)を有している。
【請求項14】
下記特徴を有する請求項13に記載のモジュール式のラベル取付けステーション(300):
前記ピン(338)は、例えばベアリング(340)により、前記中心合わせ手段のそれぞれのサイド部分の上に調整可能に取り付けられている。
【請求項15】
下記特徴を有する請求項13または14に記載のモジュール式のラベル取付けステーション(300):
前記ピン(338)は、前記中心合わせ手段(322)のもう一方のサイド部分の対応するシート(342)の中に収容されるように構成され、このシート(342)は、前記ラベル取付けマシン(200)の縦方向の軸(208)に対して径方向に沿って移動されるピンを受けるために、外側サイドで開放されている。
【請求項16】
下記特徴を有する請求項15に記載のモジュール式のラベル取付けステーション(300):
前記シート(342)は、例えば、PTFEなどの低摩擦材料で作られたアッパー・レイヤ(346)を有するポケット(344)により形成されている。
【請求項17】
下記特徴を有する請求項1から15の何れか1項に記載のモジュール式のラベル取付けステーション(300):
前記ベース(302)は、接続手段(336)により脚部ブロック(334)の上に取り付けられた中央ブロック(332)を有していて、この接続手段は、少なくとも、前記ラベル取付けマシン(300)上への前記ラベル取付けステーション(300)の取付けのステップの間、前記ラベル取付けマシン(200)の縦方向の軸(208)に対して径方向に配置された水平の軸(330)の周りでの、前記中央及び脚部ブロックの相対的な回転を可能にする。
【請求項18】
下記特徴を有する請求項17に記載のモジュール式のラベル取付けステーション(300):
前記接続手段(336)は、前記ラベル取付け装置(100)の正常作業の間に、固定されるように構成されている。
【請求項19】
下記特徴を有する請求項1に記載のモジュール式のラベル取付けステーション(300):
ラベル取付け装置(100)の中で、ラベル取付けマシン(200)に対して着脱可能に取り付けられるように構成されていて、
このラベル取付けステーション(300)は、前記ラベル取付けマシンから見て末端側のサイドでフロアの上に配置され、且つ、前記ラベル取付けマシン自体の近傍のサイドで前記ラベル取付けマシン上に実質的に配置されるために適切なベース(302)と;
このベース(302)の上に調整可能なやり方で取り付けられたラベル取付けユニット(306)と;を有していて、
それにより、実質的に水平で且つ前記ラベル取付けマシン(200)に対して接線方向の調整軸(308)の回りで回転されることが可能になり、
前記ベース(302)は、少なくともマシン・サイド部分(322a)、及び前記ベース(302)に配置された少なくともステーション・サイド部分(322b)を有する中心合わせ手段(322)により、前記ラベル取付けマシン(200)上に取り付けられ、
この中心合わせ手段(322)は、接線方向に沿って前記ラベル取付けマシン(200)の周縁部に、好ましくは配置されても良い水平の軸(323)の周りで、前記ベース(302)がその位置を調整することを可能にするように構成され、
前記ラベル取付けユニット(306)の調整軸(308)は、前記ベース(302)の水平の軸(323)とは異なり、
それにより、前記ベース(302)が、前記ラベル取付けユニット(306)から構造的に独立した部分で、前記ラベル取付けマシン上に配置される。
【請求項20】
下記特徴を有する請求項1に記載のモジュール式のラベル取付けステーション(300):
このモジュール式のラベル取付けステーション(300)は、縦方向の軸(208)を有するラベル取付けマシン(200)の周縁部に接続可能であり、
前記モジュール式のラベル取付けステーション(300)は、
ベース(302)と;
前記ラベル取付けマシン(200)から見て末端側で、前記ベース(302)の部分に固定された、少なくとも一つのフロアに着く脚部(304)と;
前記ベース(302)の上に取り付けられ、且つ前記ラベル取付けマシン(200)の近傍且つそれに対して実質的に接線方向の、実質的に水平の調整軸(308)の周りで回転可能なサポート・プレート(310)を有する、ラベル取付けユニット(306)と;
前記調整軸(308)の周りで、前記ベース(302)に対するラベル取付けユニットの位置を調整するために、前記ベース(302)と前記サポート・プレート(310)の間に挿入された持ち上げ手段(316)と;
前記ラベル取付けマシン(200)の前記縦方向の軸(208)に対して径方向に配置された水平の軸(330)の周りで、前記ラベル取付けマシン(200)に対して前記ベース(302)を揃えるための、構造的に独立した中心合わせ手段(322)と;
を有している。
【請求項21】
下記特徴を有する請求項20に記載のモジュール式のラベル取付けステーション(300):
前記少なくとも一つの、フロアに着く脚部(304)は、少なくとも二つの高さの調整が可能でない脚部を有している。
【請求項22】
下記特徴を有する請求項20に記載のモジュール式のラベル取付けステーション(300):
前記持ち上げ手段(316)は、前記調整軸(308)の周りで前記ベース(302)に対して、前記ラベル取付けユニット(306)の位置を調整するために、前記サポート・プレート(310)の末端サイドを上昇させまたは下降させる。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2009−298481(P2009−298481A)
【公開日】平成21年12月24日(2009.12.24)
【国際特許分類】
【外国語出願】
【出願番号】特願2009−138297(P2009−138297)
【出願日】平成21年6月9日(2009.6.9)
【出願人】(506272345)シデル ホールディングス アンド テクノロジー エス. エー. (12)
【氏名又は名称原語表記】SIDEL HOLDINGS & TECHNOLOGY S.A.
【住所又は居所原語表記】Avenue General Guisan, 70, Pully CH−1009, Switzerland
【Fターム(参考)】