説明

モップクリーナー

【課題】モップのダスト払拭面に付着しているダストを吸引除去する機能と、モップによって掃き集められた塵埃等を吸引して捕集する機能とを、1台の小型な装置にて、簡単に切換ながら行うことができ、更には、モップの載置台としても使用できる、モップクリーナーを、提供すること。
【解決手段】上面21が第1吸引口3を有し、前面22が下縁部に第2吸引口4を有している、筐体2と、吸引装置、集塵部、吸引通路、及び制御部と、第1スイッチ71、第2スイッチ72、及び切換レバーの摘み661と、を備えており、吸引通路が、第1吸引口3から集塵部へ至る吸引通路、及び、第2吸引口4から集塵部へ至る吸引通路の、一方を閉塞させるとともに他方を開通させるよう開閉の切換を行う、開閉切換機構6を備えており、制御部は、スイッチが操作されると、所定時間だけ吸引装置を作動させるよう制御するようになっていることを特徴としている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、モップのダスト払拭面に付着しているダストをダスト払拭面から吸引して除去することを主目的としたモップクリーナーに関するものである。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、モップのダスト払拭面に付着しているダストを除去する装置が示されている。この装置は、ダスト払拭面を吸引板に対して摺動させながら、掃除機によって、吸引板の裏面側から、ダスト払拭面に付着しているダストを吸引除去するようになっている。
【0003】
また、特許文献2には、モップによって掃き集められた塵埃等を吸引して捕集する集塵装置が示されている。
【0004】
更に、特許文献3には、真空掃除機の吸引力を向上させる構造部を近傍に備えた吸引口が示されている。
【特許文献1】特開平9−173264号公報
【特許文献2】特開2003−210361号公報
【特許文献3】特開2001−8867号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1の装置では、ダスト払拭面からのダストの吸引除去を行うために、その都度、掃除機の吸引ホースをパッキングを介して装置本体に連結する必要があり、作業が面倒である。
【0006】
また、特許文献1の装置では、モップによって掃き集められた塵埃等を吸引して捕集することができず、特許文献2の装置では、モップのダスト払拭面に付着しているダストを除去することができない。しかも、特許文献1、2の装置は、いずれも大掛かりなものである。
【0007】
本発明は、モップのダスト払拭面に付着しているダストを吸引除去する機能と、モップによって掃き集められた塵埃等を吸引して捕集する機能とを、1台の小型な装置にて、簡単に切換ながら行うことができ、更には、モップの載置台としても使用できる、モップクリーナーを、提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0008】
請求項1記載の発明は、上面が第1吸引口を有し、前面が下縁部に第2吸引口を有している、筐体と、筐体内部に設けられた、吸引装置、集塵部、吸引通路、及び制御部と、筐体外部に露出している、スイッチ、及び切換レバーの摘みと、を備えており、吸引通路が、第1吸引口及び第2吸引口を集塵部を経て吸引装置へ通じさせるよう設けられており、且つ、第1吸引口から集塵部へ至る吸引通路、及び、第2吸引口から集塵部へ至る吸引通路の、一方を閉塞させるとともに他方を開通させるよう開閉の切換を行う、開閉切換機構を備えており、開閉切換機構は、切換レバーの操作によって開閉の切換を行うようになっており、制御部は、スイッチが操作されると、所定時間だけ吸引装置を作動させるよう制御するようになっていることを特徴としている。
【0009】
請求項2記載の発明は、請求項1記載の発明において、開閉切換機構が、第1吸引口及び第2吸引口を共に集塵部に通じさせるための連通室と、連通室内にて切換レバーの操作によって上下方向に回動する弁部と、を備えており、弁部は、一方向に回動すると、第1吸引口から集塵部へ至る吸引通路を閉塞するとともに第2吸引口から集塵部へ至る吸引通路を開通させ、他方向に回動すると、第1吸引口から集塵部へ至る吸引通路を開通させるとともに第2吸引口から集塵部へ至る吸引通路を閉塞するようになっているものである。
【0010】
請求項3記載の発明は、請求項1記載の発明において、スイッチが、上面に露出して設けられた押し込み式の第1スイッチ、及び、第2吸引口から露出して設けられた押し込み式の第2スイッチ、であり、モップによって押し込み可能となっているものである。
【0011】
請求項4記載の発明は、請求項1記載の発明において、第1吸引口が、上面の長手方向の略中央に、幅方向に延びて設けられており、第1吸引口の長手方向の両側に、吸引補助構造部が設けられており、吸引補助構造部が、第1吸引口の長手方向の両側にて幅方向に並設された、長手方向に延びた多数の平行な突片と、隣接する突片間に設けられた単位構造部とで、構成されており、単位構造部が、上面の表面部から少し窪んで設けられており、凸部と、凹部と、リブと、可撓性板と、第1吸引孔と、第2吸引孔と、第1吸引溝と、第2吸引溝とで、構成されており、凸部は、上記表面部側から第1吸引口側に向けて漸次盛り上がって凹部に至っており、第1吸引孔は、凸部の上記表面部側に、吸引通路に連通して形成されており、第2吸引孔は、凸部の凹部側に、吸引通路に連通して形成されており、第1吸引溝は、凸部の両側を通って凹部に至っており、第2吸引溝は、第2吸引孔から凹部に向けて斜めに分岐して延びており、可撓性板は、凹部の第1吸引口側に、隣接する突片間を塞ぐよう立設されており、可撓性板の両縁と突片との間には、隙間が設けられているものである。
【発明の効果】
【0012】
請求項1記載の発明よれば、切換レバーを操作して、第1吸引口から集塵部へ至る吸引通路を開通させ、スイッチを操作して吸引装置を作動させると、第1吸引口から集塵部を経て吸引装置へ至る空気の流れが生じるので、モップのダスト払拭面を上面に対して摺動させることにより、ダスト払拭面に付着しているダストを第1吸引口から吸引して除去できる。また、切換レバーを操作して、第2吸引口から集塵部へ至る吸引通路を開通させ、スイッチを操作して吸引装置を作動させると、第2吸引口から集塵部を経て吸引装置へ至る空気の流れが生じるので、モップによって第2吸引口へ向けて塵埃等を掃き集めることにより、塵埃を第2吸引口から吸引して集塵部にて捕集できる。更に、モップを、ダスト払拭面を上面に当接させた状態で、上面上に載置できる。したがって、本発明のモップクリーナーは、1台で、上述の3つの用途に使用できるので、非常に便利である。
【0013】
請求項2記載の発明によれば、切換レバーの操作によって、ダスト払拭面に付着しているダストを吸引除去する用途、及び、モップによって掃き集められた塵埃等を吸引して捕集する用途、の任意の一方を容易に選択できるので、容易に使用できる。
【0014】
請求項3記載の発明によれば、ダスト払拭面に付着しているダストを吸引除去する用途、及び、モップによって掃き集められた塵埃等を吸引して捕集する用途、の作業を行う際に、第1スイッチ及び第2スイッチをモップによって簡単にオンできるので、この点からも容易に使用できる。
【0015】
請求項4記載の発明によれば、エジェクター効果によって、ダスト払拭面に付着しているダストを強く吸引して除去でき、また、第1吸引口への空気の流れを確保することによって、第1吸引口がダスト払拭面のパイル等で塞がれてダスト払拭面が上面に対して摺動しにくくなるのを、防止できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0016】
図1は、本発明のモップクリーナーの斜視図である。このモップクリーナー1は、筐体2の内部に各種部品を収納し且つある部品の一部を筐体2の外部に露出させて、構成されている。
【0017】
筐体2は、略直方体であり、上面21、前面22、及び左側面23等を有している。上面21は、水平面であり、長手方向(図中Y方向)中央に第1吸引口3を有している。第1吸引口3は、幅方向(図中X方向)に細長く延びている。第1吸引口3の長手方向両側には、吸引補助構造部30が設けられている。なお、吸引補助構造部30は、図1では簡素化して示しており、詳しくは後述する。上面21は、幅方向両側の縁に、僅かに起立して長手方向に延びたリブ211を有している。上面21は、対象とするモップのダスト払拭面の面積と同等以上の面積を有している。前面22は、下半分が前方に僅かに膨らんだ平面である。前面22は、下縁部に、第2吸引口4を有している。第2吸引口4の開口は、長手方向に延びている。
【0018】
図2はモップクリーナー1の内部構造を示す斜視図、図3は図2のIII矢視図である。筐体2の内部には、吸引装置51、集塵部52、吸引通路531、532、533、534、及び制御部54が、収納されている。吸引装置51は、例えば吸引ポンプである。集塵部52は、例えば袋状の集塵フィルターを収容した部屋である。集塵フィルターは、左側面23の開閉扉231を開けて交換可能である。
【0019】
第1吸引口3は、吸引通路531及び吸引通路533を経て集塵部52に連通している。第2吸引口4は、吸引通路532及び吸引通路533を経て集塵部52に連通している。集塵部52は、吸引通路534を経て吸引装置51に連通している。吸引通路531、532と吸引通路533との間には、開閉切換機構6が設けられている。
【0020】
図4は開閉切換機構6のみを示す斜視図、図5は図4のV−V断面図である。両図に示すように、開閉切換機構6は、吸引通路531及び吸引通路532を共に吸引通路533に連通させるための連通室61と、連通室61内にて吸引通路531側に設けられた第1磁石621及び吸引通路532側に設けられた第2磁石622と、連通室61内にて回動軸64回りに上下方向に回動する弁部65と、回動軸64に連結された切換レバー66と、回動軸64を下方向に回動するよう付勢する第1スプリング671及び第2スプリング672と、を備えている。そして、開閉切換機構6は、切換レバー66を上下方向に回動させることにより、弁部64を上下方向に回動させて、図5に実線で示すように吸引通路531を閉塞したり図5に一点鎖線で示すように吸引通路532を閉塞したりするようになっている。すなわち、弁部64は、上方向に回動すると、第1磁石621に吸着されて吸引通路531を閉塞し、一方では、吸引通路532を開通させる。また、弁部64は、下方向に回動すると、第2磁石622に吸着されて吸引通路532を閉塞し、吸引通路531を開通させる。
【0021】
筐体2の上面21には、長手方向の一方側寄りに、制御部54に接続している第1スイッチ71が設けられている。第1スイッチ71は、上面21表面に僅かに突出して設けられており、押し込み式のスイッチであり、上面21表面より下方まで押し込まれるよう設けられている。また、第2吸引口4の内部の長手方向の一方側寄りには、制御部54に接続している第2スイッチ72が設けられている。第2スイッチ72は、第2吸引口4の外まで僅かに突出して設けられており、押し込み式のスイッチであり、第2吸引口4の内部まで押し込まれるよう設けられている。
【0022】
制御部54は、第1スイッチ71又は第2スイッチ72がオンされると、吸引装置51を所定時間だけ作動させるよう制御するようになっている。
【0023】
前面22には、切換レバー66の摘み661が突出している。摘み661は、円弧状の長孔221内を上下方向に移動可能となっている。
【0024】
図6は吸引補助構造部30の拡大斜視部分図、図7は図6のVII矢視図である。吸引補助構造部30は、第1吸引口3の長手方向の両側にて幅方向に並設された、長手方向に延びた多数の平行な突片31と、隣接する突片31間に設けられた単位構造部32とで、構成されている。吸引補助構造部30は、上面21の長手方向両側の表面部212から少し窪んで設けられている。突片31の高さは、表面部212より少し低く設定されている。単位構造部32は、凸部321と、凹部322と、リブ323と、可撓性板324と、第1吸引孔325と、第2吸引孔326と、第1吸引溝327と、第2吸引溝328とで、構成されている。凸部321は、表面部212側から第1吸引口3側に向けて漸次盛り上がっており、凹部322に至っている。第1吸引孔325は、凸部321の表面部212側に、吸引通路531に連通して形成されており、第2吸引孔326は、凸部321の凹部322側に、吸引通路531に連通して形成されている。第1吸引溝327は、凸部321の両側を通って凹部322に至っている。第2吸引溝328は、第2吸引孔326から凹部322に向けて斜めに分岐して延びている。可撓性板324は、凹部322の第1吸引口3側に、隣接する突片31間を塞ぐよう立設されており、可撓性板324の両縁と突片31との間には、僅かな隙間329が設けられている。可撓性板324の高さは、突片31より少し高く設定されており、表面部212と概ね同じ高さに設定されている。可撓性板324は、例えばゴム板であり、そのゴム材料は、例えばNBR、EPDM等である。リブ322は、凹部322内にて、可撓性板324と凸部321との間を長手方向に延びている。リブ322の高さは、凸部321より低く設定されている。
【0025】
上記構成のモップクリーナー1は、次の(1)〜(3)の3つの用途に使用できる。
(1)モップのダスト払拭面に付着しているダストを吸引除去する用途:
この場合は、次のように使用する。まず、摘み661を摘んで、切換レバー66を下方向に回動させて、弁部64を下方向に回動させ、図5に一点鎖線で示すように、弁部64によって吸引通路532を閉塞する。次に、図8に示すように、モップ9のダスト払拭面91を上面21に当接させ、ダスト払拭面91によって第1スイッチ71を押し下げると共に、ダスト払拭面91を、矢印Aに示すように、好ましくはダスト払拭面91の長手方向の全面が第1吸引口3上を通過するように、上面21に対して摺動させる。このとき、第1スイッチ71が押し下げられたことにより、制御部54が吸引装置51を所定時間作動させる。吸引装置51が作動すると、第1吸引口3から吸引通路531、533、集塵室52、及び吸引通路534を経て吸引装置54へ至る空気の流れが生じ、これにより、第1吸引口3から、ダスト払拭面91に付着しているダストが吸引除去される。第1吸引口3から吸引されたダストは、吸引通路531、533を経て、集塵室52にて、集塵フィルター(図示せず)に捕捉される。吸引装置51は、所定時間作動した後、停止する。
【0026】
(2)モップによって掃き集められた塵埃等を吸引して捕集する用途:
この場合は、次のように使用する。まず、摘み661を摘んで、切換レバー66を上方向に回動させて、弁部64を上方向に回動させ、図5に実線で示すように、弁部64によって吸引通路531を閉塞する。次に、モップ9によって第2スイッチ72を押し込むと共に、図9に示すように、モップ9によって塵埃等100を第2吸引口4に向かって掃き集める。このとき、第2スイッチ72が押し込まれたことにより、制御部54が吸引装置51を所定時間作動させる。吸引装置51が作動すると、第2吸引口4から吸引通路532、533、集塵室52、及び吸引通路534を経て吸引装置54へ至る空気の流れが生じ、これにより、第2吸引口4から、掃き集められた塵埃等100が吸引される。第2吸引口4から吸引された塵埃等100は、吸引通路532、533を経て、集塵室52にて、集塵フィルター(図示せず)に捕捉される。吸引装置51は、所定時間作動した後、停止する。
【0027】
(3)モップを載置する用途:
上記(1)のように使用して、吸引装置51が停止した後は、図10に示すように、モップ9を、ダスト払拭面91を上面21に当接させた状態で、上面21上に載置できる。
【0028】
以上のように、上記構成のモップクリーナー1は、1台で、上記(1)〜(3)の3つの用途に使用できるので、非常に便利である。しかも、上記構成のモップクリーナー1は、切換レバー66の操作によって、上記(1)及び(2)の用途の任意の一方を容易に選択できるので、容易に使用できる。更に、上記構成のモップクリーナー1は、上記(1)及び(2)の用途の作業を行う際に、第1スイッチ71及び第2スイッチ72をモップ9によって簡単にオンできるので、この点からも容易に使用できる。
【0029】
更に、上記構成のモップクリーナー1は、吸引補助構造部30を備えているので、上記(1)の用途において、ダスト払拭面91に付着しているダストが、円滑に且つ効率良く吸引除去される。すなわち、吸引補助構造部30は、次のような作用効果を発揮する。
【0030】
(a)突片31によって、隣接する突片31間に、第1吸引口3に至る空気流入路が確保される。このため、ダスト払拭面91がパイルで構成されている場合において、パイルが第1吸引口3に吸い込まれて第1吸引口3を塞いでしまうことが、防止される。ちなみに、パイルが第1吸引口3を塞いでしまうと、ダスト払拭面91が上面21に強く引き付けられ、ダスト払拭面91を上面21に対して摺動させることが不可能となり、したがって、ダスト払拭面91からのダストの吸引除去が不可能となる。
【0031】
(b)可撓性板324の両縁と突片31との間に、僅かな隙間329が設けられているので、隣接する突片31間を流れる空気が、隙間329を高速で通過する。したがって、この高速の空気流によって、エジェクター効果が生じ、これにより、ダスト払拭面91に付着しているダストが強く吸引されて除去される。しかも、可撓性板324に、ダスト払拭面91を構成する長いパイル等が接触しても、可撓性板324は、凹部322に設けられており且つ変形自在であるので、長いパイル等によって変形されながらも、確実にエジェクター効果を生じさせることができる。
【0032】
(c)第1吸引口3が、ダスト払拭面91を構成するパイル等で塞がれそうになっても、隣接する突片31間において、空気は、第1吸引孔325、第2吸引孔326、第1吸引溝327、及び第2吸引溝328を通って、確実に流れるので、第1吸引口3が塞がれるのが防止される。したがって、ダスト払拭面91が第1吸引口3に強く吸引されて上面21に対して摺動しにくくなることが、防止される。
【0033】
なお、第1吸引口3は、上面21の長手方向の中央に限らず、長手方向の一方側よりに設けてもよい。
【産業上の利用可能性】
【0034】
本発明のモップクリーナーは、1台で、モップのダスト払拭面に付着しているダストを吸引除去でき、しかも、モップによって掃き集められた塵埃等を吸引して捕集でき、更に、モップの載置台としても使用できるので、産業上の利用価値が大である。
【図面の簡単な説明】
【0035】
【図1】本発明のモップクリーナーの斜視図である。
【図2】図1のモップクリーナーの内部構造を示す斜視図である。
【図3】図2のIII矢視図である。
【図4】図1のモップクリーナーの開閉切換機構のみを示す斜視図である。
【図5】図4のV−V断面図である。
【図6】図1のモップクリーナーの吸引補助構造部の拡大斜視部分図である。
【図7】図6のVII矢視図である。
【図8】図1のモップクリーナーの第1の用途を示す正面図である。
【図9】図1のモップクリーナーの第2の用途を示す側面図である。
【図10】図1のモップクリーナーの第3の用途を示す正面図である。
【符号の説明】
【0036】
1 モップクリーナー 2 筐体 21 上面 22 前面 3 第1吸引口 30 吸引補助構造部 31 突片 32 単位構造部 321 凸部 322 凹部 323 リブ 324 可撓性板 325 第1吸引孔 326 第2吸引孔 327 第1吸引溝 328 第2吸引溝 329 隙間 4 第2吸引口 51 吸引装置 52 集塵部 531、532、533、534 吸引通路 54 制御部 6 開閉切換機構 61 連通室 66 切換レバー 661 摘み

【特許請求の範囲】
【請求項1】
上面が第1吸引口を有し、前面が下縁部に第2吸引口を有している、筐体と、
筐体内部に設けられた、吸引装置、集塵部、吸引通路、及び制御部と、
筐体外部に露出している、スイッチ、及び切換レバーの摘みと、を備えており、
吸引通路が、第1吸引口及び第2吸引口を集塵部を経て吸引装置へ通じさせるよう設けられており、且つ、第1吸引口から集塵部へ至る吸引通路、及び、第2吸引口から集塵部へ至る吸引通路の、一方を閉塞させるとともに他方を開通させるよう開閉の切換を行う、開閉切換機構を備えており、
開閉切換機構は、切換レバーの操作によって開閉の切換を行うようになっており、
制御部は、スイッチが操作されると、所定時間だけ吸引装置を作動させるよう制御するようになっていることを特徴とするモップクリーナー。
【請求項2】
開閉切換機構が、第1吸引口及び第2吸引口を共に集塵部に通じさせるための連通室と、連通室内にて切換レバーの操作によって上下方向に回動する弁部と、を備えており、
弁部は、一方向に回動すると、第1吸引口から集塵部へ至る吸引通路を閉塞するとともに第2吸引口から集塵部へ至る吸引通路を開通させ、他方向に回動すると、第1吸引口から集塵部へ至る吸引通路を開通させるとともに第2吸引口から集塵部へ至る吸引通路を閉塞するようになっている、請求項1記載のモップクリーナー。
【請求項3】
スイッチが、上面に露出して設けられた押し込み式の第1スイッチ、及び、第2吸引口から露出して設けられた押し込み式の第2スイッチ、であり、モップによって押し込み可能となっている、請求項1記載のモップクリーナー。
【請求項4】
第1吸引口が、上面の長手方向の略中央に、幅方向に延びて設けられており、
第1吸引口の長手方向の両側に、吸引補助構造部が設けられており、
吸引補助構造部が、第1吸引口の長手方向の両側にて幅方向に並設された、長手方向に延びた多数の平行な突片と、隣接する突片間に設けられた単位構造部とで、構成されており、
単位構造部が、上面の表面部から少し窪んで設けられており、凸部と、凹部と、リブと、可撓性板と、第1吸引孔と、第2吸引孔と、第1吸引溝と、第2吸引溝とで、構成されており、凸部は、上記表面部側から第1吸引口側に向けて漸次盛り上がって凹部に至っており、第1吸引孔は、凸部の上記表面部側に、吸引通路に連通して形成されており、第2吸引孔は、凸部の凹部側に、吸引通路に連通して形成されており、第1吸引溝は、凸部の両側を通って凹部に至っており、第2吸引溝は、第2吸引孔から凹部に向けて斜めに分岐して延びており、可撓性板は、凹部の第1吸引口側に、隣接する突片間を塞ぐよう立設されており、可撓性板の両縁と突片との間には、隙間が設けられている、請求項1記載のモップクリーナー。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2007−151655(P2007−151655A)
【公開日】平成19年6月21日(2007.6.21)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−347709(P2005−347709)
【出願日】平成17年12月1日(2005.12.1)
【出願人】(000133445)株式会社ダスキン (119)