モバイルデバイスのための運動パフォーマンス用ユーザーインターフェース
運動情報の収集および表示のためのシステムおよび技術を提供する。単一の個人または集団の人々に関する運動データを中央位置で収集し、その後、個人または人々が自分のパフォーマンスを閲覧および批評できるように、所望の遠隔位置においてまたはモバイルデバイス上で表示する。さらに、多数の個人に関する運動データを中央位置で収集し、その後、ユーザーが自分の運動活動を他人と比較できるように、所望の遠隔位置においてまたはモバイルデバイス上でユーザーに対して表示することができる。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【０００１】
関連出願
本出願は、参照により本明細書に明示的に組み入れられる、2008年4月16日出願の米国特許出願第61/045,599号の恩典を主張するものである。
【０００２】
発明の分野
本発明は、運動情報の収集および表示に関する。本発明のいくつかの局面は、ネットワーク上での運動情報の収集、および収集した情報の表示に特に適する。
【背景技術】
【０００３】
発明の背景
大多数の人々は身体の健康の重要性を認識しているが、規則的なエクササイズプログラムの維持に必要な動機付けを見出すことが困難である人々が多い。ランニング、ウォーキング、および自転車などの連続的な反復動作を包含するエクササイズ計画を維持することが特に困難である人々もいる。
【０００４】
経験ある運動者およびトレーナーは、フィードバックによって、規則的なエクササイズプログラムを維持する動機付けが多くの人々に与えられることを見出した。エクササイズプログラムが与える結果を個人が直接体験により知ることができると、典型的には、その個人にとってエクササイズを続ける励みになると考えられる。残念ながら、エクササイズにより身体の改善が得られるのは遅すぎることが多いため、多くの人々が規則的なエクササイズプログラムを維持するための十分な動機付けを与えることができない。したがって、多くの運動者にとっては、規則的なエクササイズの動機付けを与えるさらに直接的で可視的な種類のフィードバックを受けることが有用であると考えられる。
【０００５】
多くの経験ある運動者およびトレーナーは、規則的なエクササイズプログラムを維持するいっそう強い動機付けが、競争により得られうることも見出した。例えば、一人でエクササイズを行うよりもパートナーと競争する場合の方がエクササイズを行う動機付けを得られる運動者もいる。例えばこれらの運動者は、パートナーとエクササイズを行うか、レースなどの運動コンテストに参加するか、さらには自分の現在のパフォーマンス能力を友人のそれと単に比較することがある。
【発明の概要】
【０００６】
発明の簡単な概要
本発明の各種の局面は、運動情報の収集および表示に関する。本発明のいくつかの実施では、単一の個人に関する運動データを収集および表示し、それにより個人が自分のパフォーマンスを十分に批評することができる。例えば、第1の期間にわたって個人が行う運動活動に対応する1セットの運動データをグラフとして表示することができる。運動データのセットを、例えばランニングまたはウォーキングしている個人から生成する場合、個人の速度を、活動の期間における自分の距離に対してプロットすることができる。いくつかの実施では、運動データのセットを分析することができ、分析結果をグラフで同時に表示することができる。例えば、ランニングする個人から得られる1セットの運動データに関してデータを分析することにより、固定距離（第1のマイル、第2のマイルなど）間の速度の変化（すなわち加速または減速）を確定することができる。次にこの情報をグラフで表示することができ、それにより個人は、いつどの程度自分が走行中に速度を変化させたかを閲覧することができる。
【０００７】
本発明のさらに他の実施では、個人は、1セットの運動データを、所望の特徴を有する運動データの別のセットと比較することができる。例えば、選択される1セットの運動データを、例えば特定の期間にわたってランニングする個人から生成する場合、個人は、その「走行」に関する自分のパフォーマンスを、同様の以前の走行での自分の最高速度と比較したいと望むことがある。したがって、走行が例えば4マイルの距離にわたった場合、運動データの以前のセットを分析して、どのデータセットが約4マイルの走行に対応するかを確定する。次に、例えば最高平均速度を有するデータを同定し、以前のそのデータセットからのデータを選択されたデータセットからのデータと同時に表示することができる。例えば、各運動データセットからのデータをグラフとしてプロットし、ディスプレイ上にレンダリングすることができる。次に個人は、運動データの選択されたセットを、自分の「最高」速度を表す運動データのセットと詳細に比較することができる。
【０００８】
なおさらに、いくつかの実施では、異なる期間にわたって得られる運動データのセットを収集し、これらのセットからデータを同時的に表示することができる。したがって、個人が数日間にわたって複数の走行を行う場合、各走行からのデータを同時に表示することができる。例えば、バーまたはラインなどのアイコンを各データセットについて表示できる。さらに、アイコンの寸法、例えばその高さは、そのデータセットの一部のデータ、例えば走行の中央速度または走行中に移動する全距離に対応し得る。いくつかの実施では、複数のセットからのデータを集約および表示することができる。例えば、特定の分類の範囲内の走行（例えば同一週または同一月に生じる）を一緒に群分けすることができ、群における各データセットの全距離データ（または全時間データ）を一緒に追加することができる。次に、バーまたはラインなどのアイコンを表示することにより、各群からのデータの合計を表すことができる。アイコンの寸法、例えばその高さは、データセットのその対応する群から一緒に追加されるデータに対応し得る。
【０００９】
さらに、本発明のいくつかの例は、個人が運動活動に関係する目標を特定することを可能にすることができる。個人は、例えば、特定の期間内に特定の全距離を走行するという目標を定めることができる。本発明のこれらの実施では、個人の運動データの複数のセットからのデータを集約し、個人の特定の目標との対比で表示することができる。目標は、例えば楕円形のような中が空いている形状で表示できる。次に、集約されたデータを中が空いている形状内の塗りつぶしとして表示できる。したがって、集約されたデータが、個人が自分の目標の80％以内であることを示す場合、目標を表す形状は80％塗りつぶしとして表示される。
【００１０】
いくつかの実施では、運動データのセットを、複数の異なる個人から得て表示することができる。例えば、複数の異なる個人のそれぞれからのデータの1つまたは複数のセットを収集できる。次に、各個人のデータセットからのデータを集約し、各個人に対して表示することができる。例えば、1セットの運動データを個人が行う各走行について生成できる。各個人について、自分のデータセットからのデータ、例えば距離データを追加することができる。次に、バーまたはラインなどのアイコンを各個人について表示することにより、自分のデータセットからのデータの合計を表すことができる。アイコンの寸法、例えばその高さは、個人のデータセットのそれぞれから追加されるデータの合計に対応し得る。
【００１１】
なおさらに、本発明のいくつかの例では、個人が、1名または複数名の他の個人を「招待」することにより、彼らの運動活動に対応する運動データを共有することを可能にすることができる。本発明のいくつかの実施では、例えば、ユーザーは、電子メールまたは他の同様の電子媒体を通じて1名または複数名の他の個人を招待することができる。次に、それらの招待された個人のみからの運動データを上記の通り同時に表示することができる。このように準備することにより、招待された各個人（本質的には自分自身を招待しかつしたがって被招待者であるとも考えられる、招待主を含む）が、自分の現在の運動データを他の被招待者と比較することが可能になる。
【００１２】
本発明のさらに他の実施では、個人は、被招待者のために共通の目標を代替的または追加的に特定することができる。例えば、招待主は、被招待者（ホストを含む）が特定の時間内に走行すべき合算距離を特定することができる。各被招待者の運動データの複数のセットからのデータを集約し、個人の特定の目標との対比で表示することができる。また、目標を例えば楕円形のような中が空いている形状のディスプレイで表すことができる。次に、各被招待者から集約したデータを、中が空いている形状内の塗りつぶしとして表示することができる。したがって、集約されたデータが、被招待者の集合的運動活動が特定の目標の60％以内であることを示す場合、目標を表す形状は60％塗りつぶしとして表示される。
【００１３】
本発明のさらに別の実施では、1名または複数のユーザーから収集されたパフォーマンスデータ、一つまたは複数の運動パフォーマンス目標またはトレーニングプログラムと関連付けられた詳細、およびこれらと関連付けられたユーザーインターフェースを、モバイルデバイスに含め、かつ/またはモバイルデバイスに表示させることができる。
【００１４】
本発明のこれらの特徴および他の特徴は、下記の詳細な説明から明らかになるであろう。
【図面の簡単な説明】
【００１５】
【図１】本発明の各種の例を実施するために使用可能である演算デバイスを示す。
【図２】本発明の各種の例に従って使用可能である運動情報モニタリングデバイスの例を示す。
【図３】本発明の各種の例に従って使用可能である運動情報モニタリングデバイスの例を示す。
【図４】本発明の各種の例に係る運動パラメータ測定デバイスが使用可能である1つの環境を示す。
【図５】本発明の各種実施に従って運動データを収集および／または表示するために使用可能である運動情報収集／表示デバイス（athletic information collection and display device）の例を示す。
【図６】本発明の各種の例に従って使用可能である運動データ表示構成デバイスの例を示す。
【図７】本発明の各種の例に従って使用可能である種類の、運動データ表示構成デバイスおよび複数のクライアントデバイスを含むネットワークを示す。
【図８Ａ】本発明の各種実施に従ってユーザーに対して運動データを表示するために提供可能なユーザーインターフェースの例を示す。
【図８Ｂ】本発明の各種実施に従ってユーザーに対して運動データを表示するために提供可能なユーザーインターフェースの例を示す。
【図８Ｃ】本発明の各種実施に従ってユーザーに対して運動データを表示するために提供可能なユーザーインターフェースの例を示す。
【図８Ｄ】本発明の各種実施に従ってユーザーに対して運動データを表示するために提供可能なユーザーインターフェースの例を示す。
【図８Ｅ】本発明の各種実施に従ってユーザーに対して運動データを表示するために提供可能なユーザーインターフェースの例を示す。
【図８Ｆ】本発明の各種実施に従ってユーザーに対して運動データを表示するために提供可能なユーザーインターフェースの例を示す。
【図９Ａ】本発明の各種実施に従ってユーザーに対して運動データを表示するために提供可能なユーザーインターフェースの例を示す。
【図９Ｂ】本発明の各種実施に従ってユーザーに対して運動データを表示するために提供可能なユーザーインターフェースの例を示す。
【図１０】本発明の各種実施に従ってユーザーに対して目標を選択するために提供可能なユーザーインターフェースの例を示す。
【図１１Ａ】本発明の各種実施に従ってユーザーに対して目標を選択するために提供可能なユーザーインターフェースの例を示す。
【図１１Ｂ】本発明の各種実施に従ってユーザーに対して目標を選択するために提供可能なユーザーインターフェースの例を示す。
【図１１Ｃ】本発明の各種実施に従ってユーザーに対して目標を選択するために提供可能なユーザーインターフェースの例を示す。
【図１１Ｄ】本発明の各種実施に従ってユーザーに対して目標を選択するために提供可能なユーザーインターフェースの例を示す。
【図１１Ｅ】本発明の各種実施に従ってユーザーに対して目標を選択するために提供可能なユーザーインターフェースの例を示す。
【図１２】本発明の各種実施に従って運動活動の目標の達成に向けたユーザーの進捗を知らせるために提供可能なユーザーインターフェースの例を示す。
【図１３Ａ】本発明の各種実施に従って他のユーザーに対するチャレンジを生み出すために提供可能なユーザーインターフェースの例を示す。
【図１３Ｂ】本発明の各種実施に従って他のユーザーに対するチャレンジを生み出すために提供可能なユーザーインターフェースの例を示す。
【図１３Ｃ】本発明の各種実施に従って他のユーザーに対するチャレンジを生み出すために提供可能なユーザーインターフェースの例を示す。
【図１３Ｄ】本発明の各種実施に従って他のユーザーに対するチャレンジを生み出すために提供可能なユーザーインターフェースの例を示す。
【図１３Ｅ】本発明の各種実施に従って他のユーザーに対するチャレンジを生み出すために提供可能なユーザーインターフェースの例を示す。
【図１３Ｆ】本発明の各種実施に従って他のユーザーに対するチャレンジを生み出すために提供可能なユーザーインターフェースの例を示す。
【図１４Ａ】本発明の各種実施に従ってユーザーの運動データを他の参加ユーザーの運動データと比較するために提供可能なユーザーインターフェースの例を示す。
【図１４Ｂ】本発明の各種実施に従ってユーザーの運動データを他の参加ユーザーの運動データと比較するために提供可能なユーザーインターフェースの例を示す。
【図１４Ｃ】本発明の各種実施に従ってユーザーの運動データを他の参加ユーザーの運動データと比較するために提供可能なユーザーインターフェースの例を示す。
【図１４Ｄ】本発明の各種実施に従ってユーザーの運動データを他の参加ユーザーの運動データと比較するために提供可能なユーザーインターフェースの例を示す。
【図１４Ｅ】本発明の各種実施に従ってユーザーの運動データを他の参加ユーザーの運動データと比較するために提供可能なユーザーインターフェースの例を示す。
【図１４Ｆ】本発明の各種実施に従ってユーザーの運動データを他の参加ユーザーの運動データと比較するために提供可能なユーザーインターフェースの例を示す。
【図１５】本発明の各種実施に従ってユーザーの運動達成を記念するために提供可能なユーザーインターフェースの例を示す。
【図１６】本発明の各種実施に従って運動達成を行う決意を生み出すために提供可能なユーザーインターフェースの例を示す。
【図１７】本明細書において示す一つまたは複数の局面による、ワークアウトを開始するためのユーザーインターフェースの例を示す図である。
【図１８】本明細書において示す一つまたは複数の局面による、ヘッドホンを使用しない場合のハードウェア入力制御への機能マッピングの例を示す図である。
【図１９】本明細書において示す一つまたは複数の局面による、ヘッドホンを使用する場合のハードウェア入力制御への機能マッピングの例を示す図である。
【図２０】本明細書において示す一つまたは複数の局面による、一時停止機能を呼び出すための入力制御の例を示す図である。
【図２１】本明細書において示す一つまたは複数の局面による、ワークアウト終了機能を呼び出すための入力制御の例を示す図である。
【図２２】本明細書において示す一つまたは複数の局面による、ワークアウトデータ表示インターフェースの例を示す図である。
【図２３】本明細書において示す一つまたは複数の局面による、目標、チャレンジおよびワークアウトマップを表示させるためのインターフェースの例を示す図である。
【図２４】本明細書において示す一つまたは複数の局面による、ワークアウトを開始するためのユーザーインターフェースの例を示す図である。
【図２５】本明細書において示す一つまたは複数の局面による、ワークアウト時に使用することのできる機能ボタンおよびコマンドの例を示す図である。
【図２６】本明細書において示す一つまたは複数の局面による、一時停止機能を呼び出すための入力制御の例を示す図である。
【図２７】本明細書において示す一つまたは複数の局面による、ワークアウト終了機能を呼び出すための入力制御の例を示す図である。
【図２８】本明細書において示す一つまたは複数の局面による、ワークアウト経路を表示し、マッピングを行うためのユーザーインターフェースの例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【００１６】
発明の詳細な説明
操作環境
概要
本発明の局面は、運動情報の測定、収集、および表示に関する。当業者によって理解されるように、運動情報はまずは各個人から得なければならない。本発明の各種実施では、1つまたは複数の異なる運動情報モニタリングデバイスを使用して、個人が行う運動活動に対応する運動データを測定および記録することができる。典型的には、運動情報モニタリングデバイスは、モニタリングされる個人に関するパラメータを測定するためのセンサ、およびセンサにより測定されるパラメータを処理するための演算デバイスを組み入れる。
【００１７】
運動情報モニタリングデバイスが個人の運動活動に関する運動情報を記録したら、個人は、記録された運動データを閲覧するために、記録された運動情報を1つまたは複数の別個のデバイスに転送することができる。例えば、ユーザーは、記録された運動情報を運動情報モニタリングデバイスから別個の収集デバイスにダウンロードすることができる。収集デバイスは次に、運動情報モニタリングデバイスから収集された運動情報を別個の表示構成デバイスに転送することができ、ここで、例えばさらに別のデバイスによるその後の閲覧のために運動情報を組織化および構成することができる。下記でさらに詳細に論じるように、本発明の各種実施により、個人がインターネットなどのネットワーク上で通信を行う演算デバイスの群を用いて運動情報を記録、収集、および表示することが可能になる。
【００１８】
例えば、本発明のいくつかの実施は、個人が、特殊目的の演算デバイスを用いて運動情報を測定および記録することを可能にすることができる。次に使用者は、記録された運動情報を個人用デスクトップまたはラップトップのコンピュータなどのローカル演算デバイスに転送することができる。より詳しくは、ユーザーは、記録された運動情報を、運動情報モニタリングデバイスから、コンピュータネットワークの「クライアント」として働くローカルコンピュータ上の収集ソフトウェアツールにダウンロードすることができる。次に、収集ソフトウェアツールは、ダウンロードされた運動情報を、ネットワークを通じてリモート「サーバ」コンピュータに転送する。次に、リモートサーバコンピュータ上の表示構成ソフトウェアツールは、転送された運動情報を保存する。その後、個人は、クライアントコンピュータまたは別のローカルコンピュータを用いて、記憶された運動情報をサーバコンピュータから検索することができる。ローカルコンピュータからの表示要求に対応して、表示構成ソフトウェアツールは、要求された運動情報をローカルコンピュータ上での表示用に構成し、その後、構成された運動情報を表示用にローカルコンピュータに伝送する。
【００１９】
演算デバイス
1つまたは複数の機能を行うように構成された電子回路を用いて、本発明の各種の例を実施することができる。例えば、本発明のいくつかの態様では、運動情報モニタリングデバイス、収集デバイス、表示デバイス、またはその任意の組み合わせを、1つまたは複数の特定用途向け集積回路（ASIC）を用いて実施することができる。しかしながら、本発明の各種の例の構成要素は、ファームウェアもしくはソフトウェアの命令を実行するプログラム可能な演算デバイスを使用して、または特定目的の電子回路とプログラム可能な演算デバイス上で実行されるファームウェアもしくはソフトウェアの命令との何らかの組み合わせにより、実施される。
【００２０】
したがって、図1は、本発明の各種態様を実施するために使用可能であるコンピュータ101の1つの説明に役立つ実例を示す。この図でわかるように、コンピュータ101は、演算ユニット103を有する。演算ユニット103は、典型的には処理ユニット105およびシステムメモリ107を含む。処理ユニット105は、ソフトウェアの命令を実行するための任意の種類の処理デバイスであり得るが、通常はマイクロプロセッサデバイスである。システムメモリ107は、読み出し専用メモリ（ROM）109とランダムアクセスメモリ（RAM）111の両方を含み得る。当業者によって理解されるように、読み出し専用メモリ（ROM）109とランダムアクセスメモリ（RAM）111の両方が、処理ユニット105による実行用のソフトウェアの命令を記憶できる。
【００２１】
処理ユニット105およびシステムメモリ107は、1つまたは複数の周辺デバイスに、直接的にまたはバス113もしくは代わりの通信構造を通じて間接的に、接続される。例えば、処理ユニット105またはシステムメモリ107は、ハードディスクドライブ115、リムーバブル磁気ディスクドライブ117、光ディスクドライブ119、およびフラッシュメモリカード121などのさらなるメモリストレージに直接的または間接的に接続可能である。処理ユニット105またはシステムメモリ107は、1つまたは複数の入力デバイス123および1つまたは複数の出力デバイス125にも直接的または間接的に接続可能である。入力デバイス123は、例えばキーボード、タッチスクリーン、リモートコントロールパッド、ポインティングデバイス（例えばマウス、タッチパッド、スタイラス、トラックボール、もしくはジョイスティック）、スキャナ、カメラ、またはマイクロホンを含み得る。出力デバイス125は、例えばモニタディスプレイ、テレビ、プリンタ、ステレオ、またはスピーカを含み得る。
【００２２】
なおさらに、演算ユニット103は、ネットワークとの通信用の1つまたは複数のネットワークインターフェース127と直接的または間接的に接続される。ネットワークアダプタまたはネットワークインターフェースカード（NIC）とも呼ばれることのある、この種類のネットワークインターフェース127は、伝送制御プロトコル（TCP）、インターネットプロトコル（IP）、およびユーザーデータグラムプロトコル（UDP）などの1つまたは複数の通信プロトコルに従って、演算ユニット103からのデータ信号および制御信号をネットワークメッセージに変換する。これらのプロトコルは当技術分野で周知であり、したがって本明細書ではさらに詳細には論じない。インターフェース127は、ワイヤレストランシーバ、電力線アダプタ、モデム、またはイーサネット接続を例えば含む、ネットワークに対する接続用の任意の好適な接続エージェントを使用できる。
【００２３】
演算デバイスは、上記で具体的に列挙した入力デバイス、出力デバイス、および記憶周辺デバイスに加えて、入力機能、出力機能、および記憶機能、またはその何らかの組み合わせを行い得るものを含む様々な他の周辺デバイスに接続可能であるということが理解されよう。例えば、コンピュータ101は、カリフォルニア州クパチーノのApple, Inc.から入手可能なIPOD（登録商標）ブランドのデジタル音楽プレイヤーなどのデジタル音楽プレイヤーに接続可能である。当技術分野で公知のように、この種類のデジタル音楽プレイヤーは、コンピュータ用出力デバイス（例えばサウンドファイルから音楽を、またはイメージファイルから画像を出力する）と記憶デバイスの両方となり得る。さらに、この種類のデジタル音楽プレイは、下記でさらに詳細に論じるように、記録された運動情報の出力用の出力デバイスともなり得る。
【００２４】
コンピュータ101は、デジタル音楽プレイヤーに加えて、1つまたは複数の他の周辺デバイス、例えば電話に接続可能であるか、さもなくばそれを含むことができる。電話とは、例えばワイヤレス「スマートフォン」であり得る。当技術分野で公知のように、この種類の電話は高周波伝送を用いてワイヤレスネットワークを通じて通信を行う。「スマートフォン」は、単純な通信機能性に加えて、電子メッセージ（例えば電子メールメッセージ、SMSテキストメッセージなど）の送信、受信、および閲覧、サウンドファイルの記録または再生、イメージファイル（例えば静止画像または動画イメージファイル）の記録または再生、テキスト付きファイル（例えばMicrosoft WordもしくはExcelファイルまたはAdobe Acrobatファイルなど）の閲覧および編集などの1つまたは複数のデータ管理機能もユーザーに提供することができる。この種類の電話のデータ管理能力により、ユーザーは、コンピュータ101に維持されたデータが同期されるように、電話をコンピュータ101と接続することができる。
【００２５】
当然ながら、当技術分野で周知のように、さらに他の周辺デバイスを、図1で示す種類のコンピュータ101に付属させることができ、またはさもなくばこのコンピュータ101に接続することができる。いくつかの場合では、周辺デバイスを演算ユニット103に恒久的または半恒久的に接続できる。例えば、多くのコンピュータでは、演算ユニット103、ハードディスクドライブ117、リムーバブル光ディスクドライブ119、およびディスプレイが、単一のハウジング内に半恒久的に収納されている。しかしながら、さらに他の周辺デバイスをコンピュータ101に取り外し可能に接続できる。コンピュータ101は、そこを通じて周辺デバイスが演算ユニット103に（直接的にまたはバス113を通じて間接的に）接続可能な、1つまたは複数の通信ポートを含み得る。したがって、これらの通信ポートは、ユニバーサルシリアルバス（USB）規格またはIEEE 1394高速シリアルバス規格を用いるシリアルバスポート（例えばファイヤーワイヤーポート）などのパラレルバスポートまたはシリアルバスポートを含み得る。コンピュータ101は、ブルートゥースインターフェース、Wi-Fiインターフェース、赤外線データポートなどのワイヤレスデータ「ポート」を代替的または追加的に含み得る。
【００２６】
本発明の各種の例に従って使用される演算デバイスが、図1に示すコンピュータ101よりも多い構成要素、コンピュータ101よりも少ない構成要素、またはコンピュータ101とは異なる組み合わせの構成要素を含み得ることが理解されよう。例えば、本発明のいくつかの実施では、デジタル音楽プレイヤーまたはサーバコンピュータなどの、極めて特定の機能性を有するように意図されている1つまたは複数の演算デバイスを使用することができる。したがって、これらの演算デバイスは、ネットワークインターフェース115、リムーバブル光ディスクドライブ119、プリンタ、スキャナ、外付けハードディスクドライブなどの不要な周辺デバイスを省略することができる。本発明のいくつかの実施では、デスクトップまたはラップトップのパーソナルコンピュータなどの、広範な機能が可能なように意図されている演算デバイスを、代替的または追加的に使用することができる。これらの演算デバイスは、所望に応じて周辺デバイスまたは追加構成要素の任意の組み合わせを有し得る。
【００２７】
運動情報モニタリングデバイス
図2は、本発明の各種の例に従って、ユーザーの運動活動に対応する運動情報の測定に使用可能である運動情報モニタリングデバイス201の1つの例を示す。この図に示すように、運動情報モニタリングデバイス201は、デジタル音楽プレイヤー203、電子インターフェースデバイス205、および運動パラメータ測定デバイス207を含む。さらに詳細に説明するように、デジタル音楽プレイヤー203は、電子インターフェースデバイス205に（解放可能に）接続されており、ユーザーはこの組み合わせを、ランニングまたはウォーキングなどの運動活動を行っている間、着用するか、またはそれ以外の方法で携行する。運動パラメータ測定デバイス207もまた、運動活動を行っている間、ユーザーにより着用または携行されており、ユーザーが行っている運動のパフォーマンスに関する1つまたは複数の運動パラメータを測定する。運動パラメータ測定デバイス207は、電子インターフェースデバイス205に、測定された運動パラメータに対応する信号を伝送する。電子インターフェースデバイス205は、運動パラメータ測定デバイス207から信号を受け取り、デジタル音楽プレイヤー203に受け取った情報を与える。
【００２８】
図3でさらに詳細に示すように、運動パラメータ測定デバイス207は、運動パラメータ測定デバイス207を着用しているか、またはさもなくば使用している個人に関連する運動パラメータを測定するための、1つまたは複数のセンサ301を含む。例えば、図示される実施では、センサ301Aおよび301Bは、2つの直交する方向の運動パラメータ測定デバイス207の加速を測定する加速度計（例えば圧電型加速度計）であり得る。ユーザーがエクササイズを行っている間、運動パラメータ測定デバイス207はユーザーにより携行されるかまたはさもなくば着用され、所望の運動パラメータを測定する。例えば、図4に示すように、ユーザーがウォーキングまたはランニングしている間、ユーザーの靴401の足底に運動パラメータ測定デバイス207を配置することができる。この配置では、センサ301は、使用者の足の動きに対応する電気信号を発生する。当技術分野で公知のように、次にこれらの信号を用いて、ユーザーが行った運動活動に対応する運動データを生成する。
【００２９】
運動パラメータ測定デバイス207は、センサ301が出力する電気信号を処理するためのプロセッサ303も含む。本発明のいくつかの実施では、プロセッサ303は、プログラム可能なマイクロプロセッサであり得る。しかしながら、本発明のさらに他の実施では、プロセッサ303は、ASICなどの特定目的の回路デバイスであり得る。プロセッサ303は、曲線平滑化、ノイズフィルタリング、異常値除去、増幅、総和、積分などの、センサ301から出力される信号に対する任意の所望の操作を行うことができる。プロセッサ303は、処理された信号を伝送器307に与える。運動パラメータ測定デバイス207は、センサ301、プロセッサ303、および伝送器305に必要に応じて電力を与えるための電源307も含む。電源307は、例えば電池であり得る。
【００３０】
図4でわかるように、運動パラメータ測定デバイス207は、電子インターフェースデバイス205に処理された信号を伝送する。ここで図3に戻ると、電子インターフェースデバイス205は、運動パラメータ測定デバイス207内の伝送器305が伝送する処理された信号を受け取るレシーバ309を含む。レシーバ309は、処理された信号を第2のプロセッサ311に中継し、これはさらに信号を処理する。プロセッサ303と同じく、プロセッサ311は、曲線平滑化、ノイズフィルタリング、異常値除去、増幅、総和、積分などの、加工された信号に対する任意の所望の操作を行うことができる。
【００３１】
プロセッサ303は、処理された信号をデジタル音楽プレイヤー203に与える。ここで図2を再度参照すると、電子インターフェースデバイス205は、デジタル音楽プレイヤー203上に設けられる通常の入力ポート211を物理的に塞ぎ、該入力ポート211と接続するコネクタシステム209を含む。電子インターフェースデバイス205のコネクタシステム209がその中に接続される、入力ポート211は、パラレルデータポート、シリアルデータポート、イアホン、またはマイクロホンジャックなどの、データ転送用の任意の所望種類の入力ポートであり得る。デジタル音楽プレイヤー203の入力ポート211に設けられる対応する要素との電気接続または他の好適な接続を形成するために（例えばインターフェースデバイス205と電子インターフェースデバイス205との間の電子通信および／またはデータ通信を可能にするために）、コネクタシステム209は、ワイヤ、ピン、電気コネクタなどの任意の好適な接続デバイスを含み得る。デジタル音楽プレイヤー203にインターフェースデバイス205をしっかり接続するために、必要または所望に応じて、ストラップ、フック、バックル、クリップ、クランプ、クラスプ、保持要素、機械的コネクタなどのさらなる固定用要素を設けることができる。
【００３２】
ここで図3に戻ると、プロセッサ311は、処理された信号を演算ユニット313に与える。演算ユニット313は、処理された信号をまずメモリ315に記憶させることができる。さらに、本発明のいくつかの実施では、演算ユニット313は、運動情報モニタリングデバイス201により与えられた、処理された信号を操作し、ユーザーが行った運動活動に対応する1セットの運動データを生成することができる。例えば、運動情報モニタリングデバイス201がユーザーの足の動きを測定するための加速度計を含む場合、演算ユニット313は、運動情報モニタリングデバイス201からの処理された信号を分析することにより、ユーザーの運動活動中の特定の場合でのユーザーの速度、およびそれら特定の場合のそれぞれにおいてユーザーが移動した全距離を表す、1セットの運動データを生成することができる。加速度計信号からユーザーの速度を確定するための各種技術は、例えば、「Monitoring Activity Of A User In Locomotion On Foot」と題された、2005年5月24日発行の、Blackadarらに対する米国特許第6,898,550号、「Monitoring Activity Of A User In Locomotion On Foot」と題された、2005年4月19日発行の、Ohlenbuschらに対する米国特許第6,882,955号、「Monitoring Activity Of A User In Locomotion On Foot」と題された、2005年4月5日発行の、Darleyらに対する米国特許第6,876,947号、「Monitoring Activity Of A User In Locomotion On Foot」と題された、2002年12月10日発行の、Ohlenbuschらに対する米国特許第6,493,652号、「Detecting The Starting And Stopping Of Movement Of A Person On Foot」と題された、2001年10月2日発行の、Blackadarらに対する米国特許第6,298,314号、「Measuring Foot Contact Time And Foot Loft Time Of A Person In Locomotion」と題された、2000年4月18日発行の、Gaudetらに対する米国特許第6,052,654号、「Measuring Foot Contact Time And Foot Loft Time Of A Person In Locomotion」と題された、2000年1月25日発行の、Gaudetらに対する米国特許第6,018,705号に記載されており、いずれも参照により本明細書に完全に組み入れられる。
【００３３】
運動データセットは、各速度値および／または各距離値と関連する時間値も含み得る。様々なユーザーから運動情報を収集するために運動情報モニタリングデバイス201を使用できる場合、運動データ演算ユニット313はさらに、ユーザーが何らかの方法で自分自身を識別するように促すことができる。次に、この識別情報を、運動情報モニタリングデバイス201が与える情報から生成される運動データセットに包含させることができる。演算ユニット313が、運動情報モニタリングデバイス201により与えられた情報から1セットの運動データを生成したら、演算ユニット313は、該運動データセットをメモリ315に記憶させることができる。下記でさらに詳細に論じるように、次にデジタル音楽プレイヤー203を、運動情報収集ツールを実装している演算デバイスに接続すると、演算ユニット313は、遠隔演算デバイスをホストとする表示構成ツールに対して該運動データをダウンロードする。
【００３４】
運動パラメータ測定デバイス207とインターフェースデバイス205との間の無線通信を図2〜4に示す態様に関して説明しているが、運動パラメータ測定デバイス207とインターフェースデバイス205との間の、有線接続を含む任意の所望の通信様式を、本発明から逸脱することなく使用できる。また、運動パラメータ測定デバイス207からの身体的データまたは生理的データに由来するデータを、電子デバイス210上で表示するためまたはそこから出力するための適切な形式またはフォーマットで配置する任意の望ましい方法を、本発明から逸脱することなく与えることができる。例えば、所望であれば、運動パラメータ測定デバイス207を、1つまたは複数の特定の電子デバイスでの使用のために特別に設計および／またはプログラムすることができる。例えば、特定の1つまたは複数のデバイスで動作しかつそれらのデバイスに好適な形式およびフォーマットで出力データを与えるように、予備プログラムおよび／または配線することができる。この状況で、ある種の電子デバイス、例えばデジタル音楽プレイヤーの特定モデル、およびさらに他の電子デバイス、例えば電話、腕時計、携帯情報端末などを具体的な対象としたインターフェースデバイス205を、市販および販売することができる。別の代替案として、所望であれば、例えばインターネット、ディスク、他のソースなどから特定の電子デバイス用にディスプレイドライバもしくはデバイスドライバおよび／またはフォーマットデータをダウンロードすることにより、後で様々な異なる電子デバイスにおいて動作するように、インターフェースデバイス205をプログラムすることができる。
【００３５】
所望であれば、本発明の少なくともいくつかの例に従って、電子インターフェースデバイス205は、ディスプレイ220および／またはユーザー入力システム222、例えば1つまたは複数の回転入力デバイス、スイッチ、ボタン（図2における図解例で示す）、マウス要素もしくはトラックボール要素、タッチスクリーンなど、またはその何らかの組み合わせをさらに含み得る。ディスプレイ220は、例えばデジタル音楽プレイヤー203で再生される音楽に関する情報、デジタル音楽プレイヤー203が受け取る運動情報信号に関する情報、受け取った運動情報信号からデジタル音楽プレイヤー203が生成する運動データなどを示すために使用できる。ユーザー入力システム222は、例えば、インターフェースデバイス205を通じて受け取った入力データの処理の1つまたは複数の局面の制御、入力データ受領（例えばタイミング、受け取った情報の種類、オンデマンドのデータ要求など）の制御、電子デバイス203へのまたはそれによるデータ出力の制御、運動パラメータ測定デバイス207の制御などに使用できる。所望であれば、デジタル音楽プレイヤー203上の入力システム（例えばボタン222、タッチスクリーン、ディジタイザ／スタイラスに基づく入力、回転入力デバイス、トラックボールまたはローラボール、マウスなど）を代替的または追加的に使用することにより、インターフェースデバイス205および／または運動パラメータ測定デバイス207に対してユーザー入力データを与えることができる。所望であれば、さらに別の例として、音声入力システムをインターフェースデバイス205および／またはデジタル音楽プレイヤー203に設けることにより、例えば音声コマンドを通じたユーザー入力を可能にすることができる。任意のシステム要素の制御および／または任意の目的のために、任意の他の所望の種類のユーザー入力システムを、本発明から逸脱することなく設けることができる。
【００３６】
デジタル音楽プレイヤー203は、例えばヘッドホン（または他の音声出力）、電源、無線通信、赤外線入力、マイクロホン入力、または他のデバイスのための、例えば図2に示すポート224および226などのさらなる入力および／または出力要素を含み得る。所望であれば、かつインターフェースデバイス205が電子デバイス203に取り付けられている場合にこれらのポート224および／または226が覆われるならば、インターフェースデバイス205は、ポート224および／または226と同様の外部ポートを備えかつインターフェースデバイス205に内部回路を設けてもよく、それによりユーザーは、デジタル音楽プレイヤー203に差し込まれ得るものと同一の追加デバイスをインターフェースデバイス205に差し込むことができかつさらに同一機能を活用することができる（例えば、それによって、必要なデータ、信号、電力、および／または情報を、インターフェースデバイス205を通じてユーザー、別の出力、および／またはデジタル音楽プレイヤー203に送る）。
【００３７】
上記の本発明のいくつかの特定の態様は、デジタル音楽プレイヤー203に関するものであるが、任意の携帯電子デバイスを用いて本発明の代替例を実施できることが理解されよう。例えば、本発明のいくつかの実施では、運動パラメータ測定デバイス207を、携帯電話、腕時計、携帯情報端末、別の種類の音楽プレイヤー（例えばコンパクトディスクもしくは衛星ラジオ音楽プレイヤー）、携帯用コンピュータ、または任意の他の所望の電子デバイスと組み合わせて使用することができる。さらには、本発明のいくつかの実施では、代替的または追加的に、インターフェースデバイス205の使用を省略することができる。例えば、運動パラメータ測定デバイス207を、ブルートゥース対応の携帯電話、携帯情報端末、腕時計、またはパーソナルコンピュータで使用可能となるようにブルートゥースワイヤレス通信プロトコルを用いて通信するように構成してもよい。当然ながら、インターフェースデバイス205を省略する一方で、さらに他の無線または有線の通信技術を使用することが可能である。
【００３８】
理解を容易にするために運動パラメータ測定デバイス207の特定の例を上記で説明したが、任意の種類の所望の運動パラメータ測定デバイス207を本発明の各種態様で使用できることも理解すべきである。例えば、本発明のいくつかの実施では、運動パラメータ測定デバイス207は、心拍数モニタ、血中酸素モニタ、衛星ポジショニングデバイス（例えばグローバルポジショニング衛星（GPS）ナビゲーションデバイス）、ユーザーの電気的活動を測定するためのデバイス（例えばEGKモニタ）、またはユーザーの1つもしくは複数の身体パラメータを測定する任意の他のデバイスであり得る。さらに、運動パラメータ測定デバイス207は、ユーザーが操縦する何らかのデバイスの1つまたは複数の操作パラメータ、例えば自転車の速度および／または距離、トレッドミル、ローイングマシン、エリプティカルマシン、または固定自転車が行う速度および／またはワーク、ユーザーが着用する（水中もしくは雪中）スキー、（ローラーもしくはアイス）スケート、またはスノーシューズなどにより移動する速度および／または距離などを測定することができる。
【００３９】
また、運動パラメータ測定デバイス207を、運動パラメータ測定デバイス207から信号を受け取るデジタル音楽プレイヤー203または他の携帯電子デバイスとは別個のものとして記載してきたが、本発明のいくつかの実施では、運動パラメータ測定デバイス207を、デジタル音楽プレイヤー203または他の携帯電子デバイスに組み入れることができる。例えば、本発明のいくつかの実施では、加速度計を組み入れた音楽プレイヤー、携帯電話、腕時計、もしくは携帯情報端末、衛星ポジショニングデバイス、または運動活動を測定するための任意の他の所望のデバイスを使用できる。さらに、本発明の各種実施では、デジタル音楽プレイヤー203もしくは他の携帯電子デバイスに組み入れられているか、デジタル音楽プレイヤー203もしくは他の携帯電子デバイスとは別であるか、またはその何らかの組み合わせである、複数の運動パラメータ測定デバイス207を使用できることが理解されよう。
【００４０】
運動の収集および表示のツール
図5は、本発明の各種実施に従って運動データを収集および／または表示するために使用可能である運動情報収集／表示デバイス501の例を示す。下記でさらに詳細に論じるように、運動情報収集／表示デバイス501は、運動情報の収集と表示の両方を行うことができる。運動情報収集／表示デバイス501は、既に記載の演算デバイス101の任意の好適な変形を用いて実施できる。しかしながら、いくつかの状況では、例えばワシントン州レドモンドのMicrosoft Corporationから入手可能なMicrosoft Windowsオペレーティングシステムの1バージョン、カリフォルニア州クパチーノのApple Corporationから入手可能なApple Macintoshオペレーティングシステムの1バージョン、または複数のベンダーから入手可能なUnixもしくはLinuxオペレーティングシステムの1バージョンを用いるデスクトップまたはラップトップのパーソナルコンピュータを用いて、運動情報収集／表示デバイス501を商業的に実施することができる。
【００４１】
図5に示すように、運動情報収集／表示デバイス501は、運動情報モニタリングデバイス201からデータを受け取るためのインターフェース503を含む。インターフェース503は、例えば電気構成要素、ソフトウェア構成要素（例えばアプリケーションプログラムインターフェース（API））、またはその何らかの組み合わせを用いて実施できる。運動情報収集／表示デバイス501は、運動データ収集モジュール505も有する。本発明の各種の例では、運動データ収集モジュール505は、1つまたは複数の運動データセットを記憶するデジタル音楽プレイヤー203または他の携帯電子デバイスがインターフェース503を通じて運動情報収集／表示デバイス501に接続された時を検出し、デジタル音楽プレイヤー203または他の携帯電子デバイスとの通信セッションを確立することで1つまたは複数の運動データセットを検索することができる。本発明のいくつかの実施では、運動データ収集モジュール505は、運動データセットを検索した後、デジタル音楽プレイヤー203または他の携帯電子デバイスから運動データセットを削除することができる。
【００４２】
本発明のいくつかの例では、運動データ収集モジュール505は、デジタル音楽プレイヤー203または他の携帯電子デバイスから検索した運動データセットに対していくつかのさらなる操作を行うことができる。例えば、様々なユーザーから運動情報を収集するために運動情報モニタリングデバイス201を使用できる場合、運動データ収集モジュール505はさらに、ユーザーが自分自身を識別するように促すことができる（この情報を運動情報収集／表示デバイス501により事前に得なかった場合）。次にこの識別情報を運動データセットに包含させることができる。
【００４３】
既に記したように、運動情報収集／表示デバイス501は、典型的には、1つまたは複数の運動パラメータ測定デバイス207が測定する情報から運動データのセットを生成する。しかしながら、本発明のいくつかの態様では、運動情報収集／表示デバイス501は、代替的に、運動パラメータ測定デバイス207が与える生情報を記憶することができる。これらの態様では、運動データ収集モジュール505は、デジタル音楽プレイヤー203または他の携帯電子デバイスから生情報を検索した後、生情報自体から運動データセットを生成することができる。当然ながら、本発明のさらに他の例では、運動パラメータ測定デバイス207が測定した生情報からの運動データの生成に関する機能を、運動データ収集モジュール505とデジタル音楽プレイヤー203または他の携帯電子デバイスとの間で所望に応じて分けることができる。
【００４４】
運動データ収集モジュール505は、例えば演算デバイス101の演算ユニット113が実行するソフトウェアの命令により実施可能である。本発明のいくつかの例では、運動データ収集モジュール505は、ブラウザなどの通常のソフトウェアツールで実施可能である。あるいは、運動データ収集モジュール505は、特定目的のソフトウェアツール、または運動データ収集機能を行うように拡張された通常のソフトウェアツールで実施可能である。例えば、運動データ収集モジュール505は、様々な機能を行う通常のブラウザを組み入れたソフトウェアツールで実施可能である。これらの機能は、デジタル音楽プレイヤー203または他の携帯電子デバイスからの運動データの収集に加えて、例えば音楽および映像コンテンツの選択、購入、およびダウンロードを含み得る。
【００４５】
運動データ収集モジュール505が、運動情報モニタリングデバイス201により提供された、処理された信号を収集したら、運動データ収集モジュール505は、インターフェースモジュール507を通じて運動データ表示構成デバイス601に運動データセットを伝送する。運動情報収集／表示デバイス501は、インターネットなどの通常のネットワークを通じて運動データ表示構成デバイス601と通信を行うことができる。これらの構成では、ネットワークインターフェースカードなどの任意の通常の種類のネットワークインターフェースを用いてインターフェースモジュール507を実施可能である。当然ながら、任意の種類の所望のハードウェアまたはソフトウェアの組み合わせを代わりに使用することにより、運動データ収集モジュール505が運動データ表示構成デバイス601に収集した運動データを送ることを可能にすることができる。本発明のいくつかの実施では、運動データ収集モジュール505は、収集した運動データを運動データ表示構成デバイス601に自動転送することができる。例えば、運動データ収集モジュール505は、運動データ表示構成デバイス601に対する収集した運動データの転送を、収集後直ちに試みるか、所定の間隔で試みるか、運動データ表示構成デバイス601に対するネットワーク接続の検出時に試みるか、またはその何らかの組み合わせの場合で試みることができる。運動データ収集モジュール505は、代替的または追加的に、収集した運動データをいつ運動データ表示構成デバイス601に送るかを特定するようにユーザーに促すことができる。
【００４６】
図6は、本発明の各種の例に従って使用可能である運動データ表示構成デバイス601の例を示す。この図でわかるように、運動データ表示構成デバイス601は、運動情報収集／表示デバイス501と通信を行うためのインターフェースモジュール603を含む。既に記したように、運動情報収集／表示デバイス501は、インターネットなどの通常のネットワークを通じて運動データ表示構成デバイス601と通信を行うことができる。これらの構成では、ネットワークインターフェースカードなどの任意の通常の種類のネットワークインターフェースを用いてインターフェースモジュール603を実施可能である。当然ながら、任意の種類の所望のハードウェアまたはソフトウェアの組み合わせを代わりに使用することにより、運動データ表示構成デバイス601が運動情報収集／表示デバイス501と通信を行うことを可能にすることができる。
【００４７】
運動データ表示構成デバイス601は、運動データ表示構成モジュール605および運動データストレージ607も含む。運動データ表示構成デバイス601のインターフェース603が運動情報収集／表示デバイス501から運動データを受け取ったら、受け取った運動データを運動データ表示構成モジュール605に与える。次に、運動データ表示構成モジュール603は、運動データを今後の使用のために運動データストレージ607に記憶させることができる。下記でさらに詳細に論じるように、運動データ表示構成モジュール605はまた、運動データストレージ607からデータを検索し、かつ検索した運動データを、ユーザーにとって意味のある様式で1つまたは複数のユーザーインターフェースを通じて表示するために、構成する。
【００４８】
図5に戻ると、ユーザーが自分の運動活動（または下記でさらに詳細に論じるように互いの運動活動）に関する情報を閲覧したいと望む場合に、ユーザーは、この要求を運動情報収集／表示デバイス501に送信する。より詳しくは、ユーザーは、キーボード、マウス、ディスプレイなどの通常の入力および出力デバイスを使用できる。次に表示要求が、通常のインターフェース入力／出力インターフェース511を通じて運動データ表示モジュール509に与えられる。当技術分野で周知のように、入力デバイスからの入力を検出および処理し、かつ出力デバイスにデータを送り、さもなくばそれを制御するために使用される、通常のアプリケーションプログラミングインターフェース（API）などのハードウェアおよびソフトウェア構成要素の任意の所望の組み合わせを用いて、インターフェース入力／出力インターフェース511を実施することができる。
【００４９】
本発明のいくつかの例では、運動データ表示モジュール509は、データの表示を要求および制御するための入力を受け取った後、続いてデータを要求された様式で表示するための任意の通常のツールを用いて実施可能である。例えば、運動データ表示モジュール509は、演算ユニット113上で実行するMicrosoft Internet Explorer、Mozilla Firefox、またはOperaなどの通常のブラウザプログラムを用いて実施可能である。本発明のさらに他の態様では、運動データ表示モジュール509は、ActiveXプラグイン、Java script、またはカリフォルニア州サンノゼのAdobe Systems Incorporatedから入手可能なMacromedia Flash PlayerもしくはAdobe Flash Playerの1バージョンなどの1つもしくは複数の表示ツールで拡張された通常のブラウザプログラムを用いて実施可能である。本発明のさらに他の態様では、運動データ表示モジュール509は、例えば運動データ表示用の特定目的のソフトウェアツールで実施可能である。
【００５０】
下記でさらに詳細に論じるように、ユーザーが運動データ表示モジュール509をアクティブにすると、閲覧を希望する収集した運動データ、および収集した運動データを閲覧するフォーマットの希望などを選択するようにユーザーに促すユーザーインターフェースが与えられる。このユーザーインターフェースは、運動データ表示モジュール509、運動データ表示構成モジュール605、またはその何らかの組み合わせにより生成可能である。ユーザーが提供されたユーザーインターフェースを使用して運動データを閲覧したいという要求を送信すると、運動データ表示モジュール509は、要求を運動データ表示構成モジュール605に中継する。これに応答して、運動データ表示構成モジュール605は、要求された運動データを運動データ表示モジュール509による表示用に構成する。例えば、下記でさらに詳細に論じるように、ユーザーは、1週間の各日についてユーザーが走行した全距離の閲覧を要求することができる。これに応答して、運動データ表示構成モジュール605は、運動データストレージ607から関連性のある距離データを検索する。次にこれは、検索した距離データが所望の画像（例えば棒グラフ）で表示されるように構成し、構成した距離データを、ユーザーへの表示用の運動データ表示モジュール509に与える。
【００５１】
本発明のいくつかの態様では、データ表示構成機能を、運動データ表示モジュール509と運動データ表示構成モジュール605との間で分けることができることに留意すべきである。例えば、運動データ表示モジュール509を単純なブラウザで実施する場合、運動データ表示モジュール509は運動データ表示構成モジュール605用の「シンクライアント」として役立ち得る。すなわち、すべてのデータ表示構成機能を運動データ表示構成モジュール605により行うことができる。よって運動データ表示モジュール509は、提供された情報の表示しか行わない。あるいは、運動データ表示モジュール509を特定目的のソフトウェアツールで実施する場合、データ表示構成機能の大部分または全部を、運動データ表示モジュール509で行うことができる。これらの例では、運動データ表示構成モジュール605は、運動データストレージ607からの運動データの記憶および検索のためにのみ使用される。
【００５２】
典型的には、運動データ表示構成デバイス601は、運動情報収集／表示デバイス501から遠隔の位置で実施される。よって運動情報収集／表示デバイス501を、既に記した電子通信ネットワークを通じて運動データ表示構成デバイス601に接続することができる。電子通信ネットワークは、インターネットなどのパブリックネットワーク、プライベートネットワークであり得るか、または両者の何らかの組み合わせを含み得る。例えば図7は、運動データ表示構成デバイス601、および運動データを収集および／または表示するための複数のクライアントデバイス705を含むネットワーク701を示す。これらのクライアントデバイス705は、ワシントン州レドモンドのMicrosoft Corporationから入手可能なMicrosoft Windowsオペレーティングシステムのあるバージョンを用いるパーソナルコンピュータ705A、Appleオペレーティングシステムのあるバージョンを用いるパーソナルコンピュータ705B、携帯情報端末705C、および電話705Dを含み得る。当然ながら、本発明の各種の例は、上記で論じた、運動データを収集および／または表示するように構成可能な任意の他の所望の電子デバイスを代替的または追加的に含み得る。
【００５３】
クライアントデバイス705が運動データ収集機能、運動データ表示機能、またはその両方を行い得ることが理解されよう。すなわち、上記の運動情報収集／表示デバイス501の例は、運動データの収集と表示の両方が可能であるが、いくつかのクライアントデバイス705は、運動データの収集しか行わないことがある。さらに、いくつかのクライアントデバイスは、運動データの表示しか行わないことがある。例えばユーザーは、運動データを収集し、収集した運動データを運動データ表示構成デバイス601に伝送するために、GPSを備えたスマートフォンを使用できる。次にユーザーは、収集した運動データを続いてダウンロードおよび表示するために、通常のブラウザのみを備えたパーソナルコンピュータを使用できる。
【００５４】
ユーザーの運動情報の表示
運動活動値の表示
運動データ表示モジュール509を通じたユーザーからの運動情報閲覧要求を受け取ったことに応答して、運動データ表示構成モジュール605はユーザーの身元を確定する。次に運動データ表示構成モジュール605は、運動データストレージ607からユーザーに関連する運動データを検索する。次に運動データ表示構成モジュール605は、要求された運動データの表示用にユーザーインターフェースを用意し、運動データを有する該ユーザーインターフェースを、ユーザーに対する表示用の運動データ表示モジュール509に伝送する。
【００５５】
図8Aは、本発明の各種実施に従ってユーザーに提供可能な最初のユーザーインターフェースの例を示す。この図でわかるように、ユーザーインターフェース801は複数のアイコン803を含む。各アイコン803は、特定の期間にわたってユーザーが行う運動活動に対応する運動データ値を表す。より詳しくは、各アイコン803は、ユーザーが行う運動活動に対応する距離値を表す。図8に示すように、各アイコン803に関連する暦日付フィールド805が、各アイコン803の底部に、対応する運動活動を行った日付を知らせるために示される。ユーザーインターフェース801は、いくつかの制御ボタン807〜819も示し、これらの制御ボタンは、ユーザーインターフェースに表示される運動データ値ならびに運動データ値が表示される対象の期間を、ユーザーが選択することを可能にする。さらに、インターフェース801は、下記でさらに詳細に論じるタブ821〜825を含む。
【００５６】
図8Aに示すように、ユーザーは、「Distance」ボタン809および「Run」ボタン813をアクティブにした。これに応答して、ディスプレイ801は、ユーザーに対応するサーバが収集した運動データの一番最近の例えば12セットのそれぞれについてアイコン803を最初に示す。既に記したように、各データセットは、特定の期間にわたって個人が行う単一の非連続的な運動活動中に測定した運動情報から生成される運動データ値を含む。さらに、各アイコン803の高さは、アイコン803が表す運動データのセットに含まれる全距離値に対応する。例えば、10月22日にユーザーは走行中に4.05マイルの全距離を移動し、一方、12月23日には、1回目の走行中にわずか1.59マイルの全距離しか移動しなかった。したがって、この図に示すように、10月22日の運動活動に対応するアイコン803Aは、12月23日のユーザーの1回目の走行について収集した運動データを表すアイコン803Bよりも比例的に大きい。表示されたアイコン803に対応する運動活動の前後に行った運動活動についてのアイコン803を閲覧したいとユーザーが望む場合、ユーザーは、所望の矢印ボタン807をアクティブにすることによってこれらのさらなるアイコン803を閲覧することができる。
【００５７】
続いてユーザーが「Time」ボタン811を選択したら、運動データ表示構成モジュール605は、ユーザーインターフェース801を新しいアイコン827を表示するように再構成し、それにより、各アイコン827は、データセットのそれぞれについて全時間値を表す。例えば、図8Bに示すように、各アイコン827の高さは、表される各データセットの全時間値に対応する。例えば、10月22日のユーザーの走行時間が54分2秒であったのに対して、12月23日のユーザーの1回目の走行時間が18分11秒しかなかった場合、10月22日の運動データセットに対応するアイコン827Aは、12月23日のユーザーの走行について収集した運動データセットを表すアイコン827Bよりも比例的に高い。
【００５８】
距離および時間の情報のみを表示することに加えて、ユーザーインターフェース801は、さらなる情報を任意で表示してもよい。例えば、本発明のいくつかの実施では、ユーザーは、特定のアイコン803または827を選択するためにポインティングデバイスを使用できる。例えばアイコン上にカーソルを配置することによる選択に応答して、ユーザーインターフェース801は、選択されたアイコンが表す運動データセットからさらなる情報を表示できる。例えば、ユーザーインターフェース801は、例えばポップアップディスプレイ（図示せず）を使用することにより、選択されたアイコン803または827が表す運動活動に関する全距離、全時間、全速度、および全燃焼カロリーについてデータ値を表示することができる。さらに、ユーザーインターフェースは、例えば色情報を使用することにより、運動データの一番最近収集したセットと、それ以前の時間に収集した運動データセットとを区別することができる。したがって、運動情報モニタリングデバイス201からの一番最近のダウンロード中に収集したデータセットを表すアイコン803または827を、例えば淡緑色で示すことができ、一方、以前収集した運動データセットを表すアイコン803または827を、濃緑色で表示することができる。
【００５９】
本発明のいくつかの実施では、運動データセットを表すアイコン803または827を「アクティブにする」ことにより、運動データセットに関するさらに詳細な情報を得ることができる。例えば、ユーザーは、ポインティングデバイスを用いて所望のアイコン803または827の上にカーソルを配置した後、選択ボタンを押し下げてアイコン803または827をアクティブにすることができる。これに応答して、運動データ表示構成モジュール605は、対応する運動データセットのデータ値をさらに詳細に図形として示すユーザーインターフェースを構成および提供する。例えば、図9Aに示すように、本発明の各種実施では、データセットの第1の種類のデータをデータセットの第2の種類のデータに対してプロットすることで視覚グラフ903を与える、ユーザーインターフェース901を表示することができる。より詳しくは、この図に示すように、運動データ表示構成モジュール605は、運動データセットの速度値を運動データセットの距離値データに対してプロットすることにより、グラフ903を与える。このようにして、ユーザーは、走行中の様々な時点での自分の瞬間速度を閲覧することができる。さらに、グラフ903は、例えば運動活動の種類（例えばランニング）を示すアイコンおよび全移動距離に関する指標のような、他の関連性のある情報を含み得る。
【００６０】
本発明のいくつかの実施では、グラフ903は特定の距離通過点905を含み得るものであり、これは、通過点905の位置が表す運動活動中の距離において測定される特定の速度値を示す。例えば、通過点905A上にカーソルを動かすためにユーザーがポインティングデバイスを使用すると、ユーザーインターフェース901は、ユーザーが第1のマイルで12分12秒の平均速度を有していたことを知らせるポップアップウィンドウ（図示せず）を表示する。同様に、通過点905B上にカーソルを動かすためにユーザーがポインティングデバイスを使用すると、ユーザーインターフェース901は、ユーザーが第2のマイルで12分17秒の平均速度を有していたことを知らせるポップアップウィンドウ（図示せず）を表示する。次に通過点905C上にカーソルを動かすためにユーザーがポインティングデバイスを使用すると、ユーザーインターフェース901は、ユーザーが第3のマイルで12分3秒の平均速度を有していたことを知らせるポップアップウィンドウ（図示せず）を表示する。
【００６１】
ユーザーインターフェース901は、表される運動活動に対応する全距離値、全時間値、全平均ペース値、全燃焼カロリー数値、および運動活動種類値を知らせる値フィールド907も含み得る。それは「Options」ボタン909も含み得る。ユーザーが「Options」ボタン909をアクティブにすると、インターフェース901は、ユーザーが選択された運動データセットを指名することまたは運動データセットを削除することを可能にする、さらなるコマンドボタン（図示せず）を表示させることができる。さらに、インターフェースは、「Comparison」ボタン911を含み得る。
【００６２】
ユーザーが「Comparison」ボタン911を選択すると、運動データ表示構成モジュール605は、選択された運動活動について時間または距離の分類を確定する。例えば、選択された運動活動について収集した全距離値が約6キロメートルである場合、運動データ表示構成モジュール605は、選択された運動活動に対応する運動データセットを「6キロメートル」運動データセットとして分類する。同様に、選択された運動活動について収集した全距離値が別の特定の距離カテゴリー（例えば1マイル、10キロメートル、15キロメートル、10マイル、26マイルなど）に近い場合、運動データ表示構成モジュール605は、関連性のあるカテゴリーに基づいて運動データセットを分類する。
【００６３】
運動データ表示構成モジュール605は、運動データセットを分類した後、その分類に属する他の運動データセットを調査することにより、どの運動データセットが最高全距離値（あるいは、分類が時間または速度に基づく場合、最低全時間値または最高平均速度値）を有するかを確定する。運動データ表示構成モジュール605が確定した分類に関する運動データの「best」セットを特定したら、次にユーザーインターフェース901を再構成して、図9Bに示す通りこの「best」運動データセットのグラフが含まれるようにする。この図でわかるように、グラフ915は、選択された運動活動セッションを表すグラフ905と同一の特徴および特色を有することができる。
【００６４】
図8Aおよび8Bに示すように、ユーザーが「See My Runs」ボタン913を選択すると、運動データ表示構成モジュール605は表示用にインターフェース801を構成および提供する。ここでこれらの図に戻ると、ユーザーが「Week」ボタン815または「Month」ボタン817を選択すると、運動データ表示構成モジュール605は、運動データの複数のセットの集約を表す1つまたは複数のアイコンを表示するようにユーザーインターフェース801を修正する。より詳しくは、運動データ表示構成モジュール605は、指定の期間に基づいて各運動データセットからデータ値を総計する。
【００６５】
例えば、ユーザーが「Week」ボタン815に加えて「Distance」ボタン809を選択すると、運動データ表示構成モジュール605は、特定の暦週内に生じる運動活動セッションに対応する運動データの各セットの全距離データ値を追加する。次に運動データ表示構成モジュール605は、ユーザーインターフェース801をアイコン829が含まれるように修正し、各アイコン829は、特定の週間に生成される運動データセットの全距離値の合計を図形として表す。また、運動データ表示構成モジュール605は、ユーザーインターフェース801を、各アイコン829が関連する暦週を特定する暦週フィールド831が含まれるように修正する。図8Cに示すように、各アイコンの高さは、特定の週間の各運動データセットの全距離値の合計を表す。例えば、ユーザーが10月22日から10月28日までの1週間に合計4.05マイルを走ったとする。他方、ユーザーが12月3日から12月9日までの1週間に合計距離20.25マイルを走ったとする。その結果、12月3日から12月9日までの1週間に総計した運動データを表すアイコン829Bは、10月22日から10月28日までの1週間に得た運動データセットから総計した運動データを表すアイコン829Aよりも、比例的に大きくなる。
【００６６】
同様に、ユーザーが「Time」ボタン811を選択すると、運動データ表示構成モジュール605は、ユーザーインターフェース801を、集約された運動データセットの全時間値の合計を表すアイコン833を表示するように修正する。より詳しくは、図8Dに示すように、各アイコン833の高さは、対応する週間中に得た各運動データセットの全時間値の合計を表す。例えば、ユーザーが10月22日から10月28日までの1週間に合計時間54分2秒走ったが、12月3日から12月9日までの1週間に合計時間4時間7分24秒走った場合、12月3日から12月9日までの1週間の運動データの総計を表すアイコン833Bは、10月22日から10月28日までの1週間の運動データの総計を表すアイコン833Aよりも比例的に大きい。
【００６７】
同様に、ユーザーが「Month」ボタン817を選択すると、運動データ表示構成モジュール605は、ユーザーインターフェース801を、各月間について得る運動データセットからのデータ値の総計を表すアイコンを表示するように修正する。例えば、図8Eに示すように、「Distance」ボタン809を同様に選択すると、ユーザーインターフェース801は、各暦月に行う運動活動セッションについて得るデータセットからの全距離値の総計を表すアイコン835を表示することができる。ユーザーインターフェース801は、各アイコン835が関連する暦月を特定する暦月フィールド837も含み得る。したがって、この図に示すように、ユーザーインターフェース801は、8月中に行った運動活動セッションについて得たデータセットからの全距離値の総計を表すアイコン835A、および1月中に行った運動活動セッションについて得たデータセットからの全距離値の総計を表す別のアイコン835Bを含む。アイコン835Aの高さは、8月に行った運動活動セッションについて得た各運動データセットの全距離値の合計（すなわち18.84マイル）を表し、一方、アイコン835Bの高さは、1月に行った運動活動セッションについて得た各運動データセットの全距離データ値のそれぞれの合計（すなわち58.84マイル）に対応する。
【００６８】
他方、図8Fに示すように、「Time」ボタン811を選択すると、ユーザーインターフェース801は、各暦月に行う運動活動セッションについて得るデータセットからの全時間値の総計を表すアイコン839を表示することができる。したがって、この図に示すように、ユーザーインターフェース801は、8月中に行った運動活動セッションについて得たデータセットからの全距離値の総計を表すアイコン839A、および1月中に行った運動活動セッションについて得たデータセットからの全時間値の総計を表す別のアイコン839Bを含む。アイコン839Aの高さは、8月に行った運動活動セッションについて得た各運動データセットの全時間値の合計（すなわち4時間6分1秒）を表し、一方、アイコン839Bの高さは、1月に行った運動活動セッションについて得た各運動データセットの全距離データ値のそれぞれの合計（すなわち10時間47分27秒）に対応する。
【００６９】
距離および時間の情報のみを表示することに加えて、ユーザーインターフェース801は、運動データの複数のセットから集約したさらなる情報を任意で表示してもよい。例えば、本発明のいくつかの実施では、ユーザーは、特定のアイコン829、833、835、または839を選択するためにポインティングデバイスを使用できる。例えばアイコン上にカーソルを配置することによる選択に応答して、ユーザーインターフェース801は、選択されたアイコンが表す運動データセットの集約からさらなる情報を表示することができる。例えば、ユーザーインターフェース801は、選択されるアイコンが表す運動活動情報の集約に対応する全距離データ値の合計、選択されるアイコンが表す運動活動情報の集約に対応する全時間データ値の一部、選択されるアイコン速度が表す運動活動情報の集約に対応する平均速度データ値の平均、および選択されるアイコンが表す運動活動情報の集約に対応する燃焼カロリーデータ値の合計を表示する、例えばポップアップディスプレイ（図示せず）を与えることができる。
【００７０】
運動データ表示構成モジュール605（または、本発明のいくつかの実施では運動データ表示モジュール509）が、集約された運動データを表示したいという要求をユーザーから受け取る前に複数の運動データセットからのデータの集約を行うことができることに、留意すべきである。あるいは、運動データ表示構成モジュール605（または、本発明のいくつかの実施では運動データ表示モジュール509）は、集約されたデータを閲覧したいというユーザーからの特定の要求にのみ応答して、複数の運動データセットからのデータの集約を行うことができる。
【００７１】
目標の表示
特定の運動データ値または運動データ値の総計の表示に加えて、本発明の各種態様では、代替的または追加的に、ユーザーは自分の運動活動に関する目標を設定することができ、その後、それらの目標の完遂に向けてのユーザーの進捗を図形として示す1つまたは複数の画像を閲覧することができる。例えば、図8A〜9Bに示す態様では、ユーザーは、これらの図に示す「Goals」タブ823を選択できる。これに応答して、運動データ表示構成モジュール605は、図10に示すユーザーインターフェース1001を構成および提供することができる。この図でわかるように、ユーザーインターフェース1001は、ユーザーが自分の運動活動に関する所望の目標を選択することを促す「Set A Goal」ボタン1003を含む。
【００７２】
ユーザーが「Set A Goal」ボタン1003をアクティブにすると、運動データ表示構成モジュール605は、図11に示すユーザーインターフェース1101を構成および提供する。この図でわかるように、ユーザーインターフェース1101は、「More Often」ボタン1103、「Distance」ボタン1105、「Burn More Calories」ボタン1107、「Faster」ボタン1109、および「Back」ボタン1111を含む。当技術分野で公知のように、「Back」ボタン1111をアクティブにすることにより、運動データ表示構成モジュール605（または本発明のいくつかの例では運動データ表示モジュール509）は、ユーザーインターフェース1101の以前表示の構成を、またはユーザーインターフェース1101の現在表示の構成がその初期構成である場合は以前に示されたユーザーインターフェースを、構成および表示する。
【００７３】
ユーザーがより頻繁に運動活動を行いたいと望む場合、ユーザーは「More Often」ボタン1103をアクティブにする。これに応答して、運動データ表示構成モジュール605は、ユーザーインターフェース1101をサブインターフェース1113が含まれるように再構成する。図11Bでわかるように、サブインターフェース1113は、「Number of Runs」制御部1115、「Number of Weeks」制御部1117、および「Set Goal」ボタン1119を含む。「Number of Runs」制御部1115を使用することにより、ユーザーは、所望の期間内に自分が行いたいと望む走行の回数（または適切であれば何らかの他の運動活動を行う回数）を特定することができる。同様に、「Number of Weeks」制御部1117を使用することにより、ユーザーは、所望の目標への到達を可能にする所望の期間を形成する週の数を特定することができる。図解例では、「Number of Runs」制御部1115がフィールド制御である（すなわち、値をタイプ可能なフィールドを有する）一方、「Number of Weeks」制御部1117は無線制御であるが、本発明の各種の例では所望に応じて代わりの種類の制御部を使用できる。ユーザーが、所望の目標を果たすために行わねばならない走行の数を特定しかつそれらを行わねばならない期間を特定したら、ユーザーは、「Set Goal」ボタン1119をアクティブにすることで目標パラメータを最終決定することができる。
【００７４】
同様に、ユーザーがより長い距離を所与の期間に走りたいと望む場合、ユーザーは「Distance」ボタン1105をアクティブにする。これに応答して、運動データ表示構成モジュール605は、ユーザーインターフェース1101を、サブインターフェース1121が含まれるように再構成する。図11Cでわかるように、サブインターフェース1121は、「Total Distance」制御部1123、「Number of Weeks」制御部1125、および「Set Goal」ボタン1127を含む。「Total Distance」制御部1123を使用することにより、ユーザーは、自分が所望の期間内に走りたいと望む全距離を特定することができる。同様に、「Number of Weeks」制御部1125を使用することにより、ユーザーは、所望の目標への到達を可能にする所望の期間を形成する週の数を特定することができる。図解例では、「Total Distance」制御部1123は、フィールド制御（すなわち、値をタイプ可能なフィールド）とドロップダウンメニュー制御（すなわち、距離測定の単位をユーザーが選択することを可能にする）の両方を有する組み合わせ制御である。さらに、図11Cに示す「Number of Weeks」制御部1125は無線制御である。しかしながら、本発明の各種の例では、所望に応じて代わりの種類の制御部を使用できる。ユーザーが、所望の目標を果たすために行わねばならない走行の数を特定しかつそれらを行わねばならない期間を特定したら、ユーザーは、「Set Goal」ボタン1127をアクティブにすることで目標パラメータを最終決定することができる。
【００７５】
ユーザーがより多くのカロリーを特定の期間に燃焼させたいと望む場合、ユーザーは「Burn More Calories」ボタン1107をアクティブにする。これに応答して、運動データ表示構成モジュール605は、ユーザーインターフェース1101をサブインターフェース1129が含まれるように再構成する。図11Dでわかるように、サブインターフェース1129は、「Number of Calories」制御部1131、「Number of Weeks」制御部1133、および「Set Goal」ボタン1135を含む。「Number of Calories」制御部1131を使用することにより、ユーザーは、自分が所望の期間内に燃焼させたいと望むカロリー数を特定することができる。同様に、「Number of Weeks」制御部1133を使用することにより、所望の数のカロリーの燃焼を可能にする所望の期間を形成する週の数を特定することができる。図解例では、「Number of Calories」制御部1131がフィールド制御である（すなわち、値をタイプ可能なフィールドを有する）一方、「Number of Weeks」制御部1133は無線制御であるが、本発明の各種の例では所望に応じて代わりの種類の制御部を使用できる。ユーザーが、所望の目標を果たすために行わねばならない走行の数を特定しかつそれらを行わねばならない期間を特定したら、ユーザーは、「Set Goal」ボタン1135をアクティブにすることで目標パラメータを最終決定することができる。
【００７６】
最後に、所望の数の走行においてユーザーがより速く走りたいと望む場合、ユーザーは「Faster」ボタン1109をアクティブにする。これに応答して、運動データ表示構成モジュール605は、ユーザーインターフェース1101を、サブインターフェース1137が含まれるように再構成する。図11Eでわかるように、サブインターフェース1137は、「Average Pace」制御部1139、「Number of Runs」制御部1141、および「Set Goal」ボタン1143を含む。「Average Pace」制御部1139を使用することにより、ユーザーは、自分が所望の数の走行において走りたいと望む最小ペースを特定することができる。同様に、「Number of Runs」制御部1141を使用することにより、ユーザーは、所望の目標に到達するためにユーザーがより速く走りたいと望む走行の数を特定することができる。図解例では、「Average Pace」制御部1139がフィールド制御である（すなわち、値をタイプ可能なフィールドを有する）一方、「Number of Runs」制御部1141は無線制御であるが、本発明の各種の例では所望に応じて代わりの種類の制御部を使用できる。ユーザーが、所望の目標を果たすための平均ペース、およびその特定の平均ペースまたはそれ以上の速さで自分が走るべき走行数を特定したら、ユーザーは、「Set Goal」ボタン1143をアクティブにすることで目標パラメータを最終決定することができる。
【００７７】
ユーザーが所望の目標を特定した後、運動データ表示構成モジュール605は、運動データ収集モジュール505が収集した運動データをモニタリングする。続いてユーザーが（例えば「Goals」タブの選択により）特定の目標の完遂に向けての自分の進捗を閲覧したいと望む場合、運動データ表示構成モジュール605は、収集した運動データセットから関連性のあるデータを集約し、特定の目標に向けてのユーザーの進捗を図形として表示するユーザーインターフェースを構成する。例えば、本発明のいくつかの実施では、運動データ表示構成モジュール605は、図12に示す棒グラフ1201などの棒グラフを表示するユーザーインターフェースを構成することができる。ユーザーの進捗に対応する棒グラフの部分はフィル1203で印をつける。したがって、図解例において、棒グラフ1203のフィル1203は、ユーザーが自分の目標の完了に必要な運動活動のうち50％超を完遂したことを知らせるものである。いくつかの実施では、ユーザーが設定する各目標の棒グラフまたは他の進捗インジケータを同時に表示することができる。本発明のさらに他の実施では、ユーザーがユーザーインターフェースでの表示用の単一の棒グラフまたは他の進捗インジケータを選択することを可能にする制御部を与えることができる。
【００７８】
他のユーザーの運動データの表示
チャレンジ
本発明の各種の例では、ユーザーが運動活動に関する競争に関して1名または複数名の他のユーザー（すなわち本発明の態様を使用する運動者）に「チャレンジする」ことを可能にすることができる。本発明のいくつかの実施では、例えばユーザーは、図13Aに示すユーザーインターフェース1301を要求することにより、1名または複数名の他の運動者に対するチャレンジに挑むことができる。この図でわかるように、インターフェース1301は、「Distance Race」ボタン1303、「Most Miles」ボタン1305、「Fastest Run」ボタン1307、「Distance Goal」ボタン1309、および「Back」ボタン1311を含む。当技術分野で公知のように、「Back」ボタン1311をアクティブにすることにより、運動データ表示構成モジュール605（または本発明のいくつかの例では運動データ表示モジュール509）は、ユーザーインターフェース1301の以前表示の構成を、またはユーザーインターフェース1301の現在表示の構成がその初期構成である場合は以前に示されたユーザーインターフェースを構成および表示する。
【００７９】
特定の距離を誰が1位で走ることができるかに関するチャレンジをユーザーが立ち上げたいと望む場合、ユーザーは「Distance Race」ボタン1303をアクティブにする。これに応答して、運動データ表示構成モジュール605は、ユーザーインターフェース1301をサブインターフェース1313が含まれるように再構成する。図13Bでわかるように、サブインターフェース1313は、「Total Distance」制御部1315、「Challenge Name」制御部1317、「Start Date」制御部1319、および「Next Step」ボタン1321を含む。「Total Distance」制御部1315を使用することにより、ユーザーは、チャレンジに勝つためにチャレンジ参加者が1位で走らねばならない全距離を特定することができる。次にユーザーは、「Challenge Name」制御部1317を用いてチャレンジに特定の名前を与えることができる。各チャレンジを名付けることにより、運動者が、自分が同時的に参加可能な複数の異なるチャレンジを特定および追跡することが可能になる。次にユーザーは、「Start Date」制御部1319を用いてチャレンジの開始日を特定することができる。図解例では、「Total Distance」制御部1315および「Challenge Name」制御部1317はそれぞれフィールド制御（すなわち、値をタイプ可能なフィールドを有する制御）であり、一方、「Start Date」制御部1319はいくつかのドロップダウンメニューで形成される。しかしながら、本発明の各種の例では、所望に応じて代わりの種類の制御部を使用できることが理解されよう。ユーザーがチャレンジのパラメータを特定したら、ユーザーは、「Next Step」ボタン1321をアクティブにすることにより、特定の運動者をチャレンジに参加するように誘うプロセスを始めることができる。
【００８０】
図13Cに示すように、ユーザーが「Next Step」ボタン1321をアクティブにすると、運動データ表示構成モジュール605は、ユーザーインターフェース1301を、サブインターフェース1323が「Distance Race」ボタン1303の代わりとして含まれるように再構成する。この図でわかるように、サブインターフェース1323は、「Personal Message」制御部1325、「Email Address」制御部1327、および「Set Challenge」ボタン1329を含む。ユーザーは、「Personal Message」制御部1325を使用することにより、チャレンジに参加するように誘いたいとユーザーが望む各運動者に対する個人メッセージを作成することができる。次にユーザーは、「Email Address」制御部1327を用いて、チャレンジに参加するように誘いたいと自分が望む各個人の電子メールアドレスを特定することができる。図解例では、「Personal Message」制御部1325および「Challenge Name」制御部1317はそれぞれフィールド制御（すなわち、値をタイプ可能なフィールドを有する制御）であるが、本発明の各種の例では所望に応じて代わりの種類の制御部を使用することができる。
【００８１】
ユーザーが所望の各参加者の電子メールアドレスを規定したら、ユーザーは、「Set Challenge」ボタン1329をアクティブにすることでチャレンジを開始することができる。ユーザーが「Set Challenge」ボタン1329をアクティブにしたことに応答して、運動データ表示構成デバイス601（または本発明のいくつかの実施ではユーザーの運動情報収集／表示デバイス501）は、特定の被招待者のそれぞれに電子メールを送る。電子メールは、個人メッセージ、および例えばチャレンジに参加するための対話型のプロンプトを含む。被招待者がプロンプトに応答することでチャレンジに対する参加を承諾すると、運動データ表示構成デバイス601には、被招待者がチャレンジに対する参加を承諾したことが通知される。これらの種類の電子メールの対話型のプロンプト（例えばワシントン州レドモンドのMicrosoft Corporationから入手可能なOutlookソフトウェアツールの複数バージョンに設けられる「voting」ボタン）は当技術分野で周知であり、本明細書では詳細には論じない。
【００８２】
運動データ表示構成デバイス601は、チャレンジの参加者を識別した後で、参加者のそれぞれについて収集した運動データをモニタリングし、収集した運動データの関連性のあるデータ値を総計する。例えば、チャレンジが100マイルを誰が1位で走ることができるかを確定するレースである場合、各参加者について、運動データ表示構成デバイス601は、開始日後にその参加者について収集した各運動データセットの全距離値の合計を出す。参加者の全距離値の合計が、特定のチャレンジ距離と合致するかまたはそれを超える（かつそれを満たす最初の被招待者である）場合に、運動データ表示構成デバイス601はその参加者をチャレンジの勝者と同定する。これに応答して、運動データ表示構成デバイス601は各参加者に勝者を通知する。運動データ表示構成デバイス601は、任意の所望の技術を用いて、例えば電子メールメッセージを送付することによって、各参加者が運動データ表示構成デバイス601に接続すると特殊目的のインターフェースを表示することなどによって、参加者に通知することができる。様々なそのような通知技術は、当技術分野で周知であり、したがって詳細には論じない。
【００８３】
本発明の様々な例では、運動データ表示構成デバイス601は、他の参加者に対する参加者の相対位置に関する更新をさらに与えることができる。例えば電子メールメッセージを送付することによるなどの任意の所望の技術を用いて、各参加者が運動データ表示構成デバイス601に接続すると特殊目的のインターフェースを表示することなどによって、これらの更新を与えることもできる。例えば、運動データ表示構成デバイス601は、個々の目標のモニタリングに関して既に記載した種類の各参加者の棒グラフを例えば使用してチャレンジの目標に向けての各参加者の進捗を示すユーザーインターフェースを構成および提供することができる。
【００８４】
ここで図13Aに戻ると、所与の期間に誰が最長マイルを走ることができるかに関するチャレンジをユーザーが立ち上げたいと望む場合、ユーザーは「Most Miles」ボタン1305をアクティブにする。これに応答して、図13Dでわかるように、運動データ表示構成モジュール605は、ユーザーインターフェース1301をサブインターフェース1331が含まれるように再構成する。サブインターフェース1331は、「Challenge Duration」制御部1333、「Challenge Name」制御部1335、「Start Date」制御部1337、および「Next Step」ボタン1339を含む。「Challenge Duration」制御部1333を使用することにより、ユーザーは、チャレンジに勝つためにチャレンジ参加者がその間に最長の全距離を走らねばならない全時間量を特定することができる。次にユーザーは、「Challenge Name」制御部1335を用いてチャレンジに特定の名前を与えることができる。次にユーザーは、「Start Date」制御部1337を用いてチャレンジの開始日を特定することができる。図解例では、「Challenge Duration」制御部1333および「Challenge Name」制御部1335はそれぞれフィールド制御（すなわち、値をタイプ可能なフィールドを有する制御）であり、一方、「Start Date」制御部1337はいくつかのドロップダウンメニューで形成される。しかしながら、本発明の各種の例では、所望に応じて代わりの種類の制御部を使用できることが理解されよう。
【００８５】
ユーザーがチャレンジのパラメータを特定したら、ユーザーは、「Next Step」ボタン1339をアクティブにすることにより、特定の運動者をチャレンジに参加するように誘うプロセスを始めることができる。これに応答して、運動データ表示構成モジュール605は、ユーザーインターフェース1301をサブインターフェース1323が「Most Miles」ボタン1305の代わりとして含まれるように再構成する。（サブインターフェース1323の例を図13Cに示す。）上記で詳細に論じたように、ユーザーはサブインターフェース1323を使用することにより、他者をチャレンジに参加するように誘うこと、および運動データ表示構成デバイス601にチャレンジ参加者を確実に通知することができる。また既に論じたように、運動データ表示構成デバイス601は、各参加者について収集した運動データをモニタリングし、かつ収集した運動データから関連性のあるデータ値を総計することでチャレンジの勝者を確定する。さらに、運動データ表示構成デバイス601は、チャレンジの勝者、および、本発明の各種の例では上記のチャレンジ中の各参加者の相対位置を参加者に通知することができる。
【００８６】
所与の期間に誰が最も速く走ることができるかに関するチャレンジをユーザーが立ち上げたいと望む場合、ユーザーは「Fastest Run」ボタン1307をアクティブにする。これに応答して、図13Eでわかるように、運動データ表示構成モジュール605は、ユーザーインターフェース1301をサブインターフェース1341が含まれるように再構成する。サブインターフェース1341は、「Total Distance」制御部1343、「Challenge Name」制御部1345、「Start Date」制御部1347、および「Next Step」ボタン1349を含む。「Total Distance」制御部1343を使用することにより、ユーザーは、ユーザーがチャレンジに勝つ資格を有する自分の走行タイムを有するために走らねばならない全距離を特定することができる。次にユーザーは、「Challenge Name」制御部1345を用いてチャレンジに特定の名前を与えることができる。次にユーザーは、「Start Date」制御部1347を用いてチャレンジの開始日を特定することができる。図解例では、「Total Distance」制御部1343および「Challenge Name」制御部1345はそれぞれフィールド制御（すなわち、値をタイプ可能なフィールドを有する制御）であり、一方、「Start Date」制御部1347はいくつかのドロップダウンメニューで形成されるが、本発明の各種の例では所望に応じて代わりの種類の制御部を使用できる。
【００８７】
ユーザーがチャレンジのパラメータを特定したら、ユーザーは、「Next Step」ボタン1349をアクティブにすることにより、特定の運動者をチャレンジに参加するように誘うプロセスを始めることができる。これに応答して、運動データ表示構成モジュール605は、ユーザーインターフェース1301を、サブインターフェース1323が「Fastest Run」ボタン1307の代わりとして含まれるように再構成する。（サブインターフェース1323の例を図13Cに示す。）上記で詳細に論じたように、ユーザーは、サブインターフェース1323を使用することにより、他者をチャレンジに参加するように誘うこと、および運動データ表示構成デバイス601にチャレンジ参加者を確実に通知することができる。また既に論じたように、運動データ表示構成デバイス601は、各参加者について収集した運動データをモニタリングし、かつ収集した運動データから関連性のあるデータ値を総計することでチャレンジの勝者を確定する。さらに、運動データ表示構成デバイス601は、チャレンジの勝者、および、本発明の各種の例では上記のチャレンジ中の各参加者の相対位置を参加者に通知することができる。
【００８８】
最後に、所与の期間に誰が特定の距離を走ることができるかに関するチャレンジをユーザーが立ち上げたいと望む場合、ユーザーは「Distance Goal」ボタン1309をアクティブにする。これに応答して、運動データ表示構成モジュール605は、ユーザーインターフェース1301を、サブインターフェース1351が含まれるように再構成する。図13Fでわかるように、サブインターフェース1351は、「Total Distance」制御部1353、「Challenge Name」制御部1355、「Start Date」制御部1357、および「Next Step」ボタン1359を含む。「Total Distance」制御部1353を使用することにより、ユーザーは、チャレンジを果たすためにユーザーが特定の期間にわたって走らねばならない全距離を特定することができる。次にユーザーは、「Challenge Name」制御部1355を用いてチャレンジに特定の名前を与えることができる。次にユーザーは、「Start Date」制御部1357を用いてチャレンジの開始日を特定することができる。図解例では、「Total Distance」制御部1353および「Challenge Name」制御部1355はそれぞれフィールド制御（すなわち、値をタイプ可能なフィールドを有する制御）であり、一方、「Start Date」制御部1357はいくつかのドロップダウンメニューで形成されるが、本発明の各種の例では所望に応じて代わりの種類の制御部を使用できる。
【００８９】
ユーザーがチャレンジのパラメータを特定したら、ユーザーは、「Next Step」ボタン1359をアクティブにすることにより、特定の運動者をチャレンジに参加するように誘うプロセスを始めることができる。これに応答して、運動データ表示構成モジュール605は、ユーザーインターフェース1301をサブインターフェース1323が「Distance Goal」ボタン1309の代わりとして含まれるように再構成する。（サブインターフェース1323の例を図13Cに示す。）上記で詳細に論じたように、ユーザーは、サブインターフェース1323を使用することにより、他者をチャレンジに参加するように誘うこと、および運動データ表示構成デバイス601にチャレンジ参加者を確実に通知することができる。また既に論じたように、運動データ表示構成デバイス601は、各参加者について収集した運動データをモニタリングし、かつ収集した運動データから関連性のあるデータ値を総計することでチャレンジの勝者を確定する。さらに、運動データ表示構成デバイス601は、チャレンジの勝者、および、本発明の各種の例では上記のチャレンジ中の各参加者の相対位置を参加者に通知することができる。
【００９０】
リスト
本発明のいくつかの実施では、上記で詳細に説明した目標およびチャレンジなどのユーザーの運動データと他のユーザーのそれとの対話型の比較と同様に、ユーザーが自分の運動データと他のユーザーのそれとを受動的に比較することを代替的または追加的に可能にすることができる。例えば、本発明のいくつかの実施では、他のユーザーに対してユーザーが位置しているランキングを与えることができる。ランキングは、単純比較に基づいてもよく、または特定の人口統計学的な群、特定の地理的領域、もしくはその何らかの組み合わせに限定してもよい。
【００９１】
例えば、本発明のいくつかの実施では、ユーザーは、運動データ表示構成モジュール605が図14Aに示すユーザーインターフェース1401を生成および表示するように要求することができる。この図でわかるように、ユーザーインターフェース1401は比較判定基準領域1403、フィルター領域1405、および表示領域1407を含む。比較判定基準領域1403は複数の「ラジオ（radio）」型制御部1409を含み、一方、フィルター領域1405は複数の「ドロップダウン」制御部1411〜1413を含む。次に、表示領域1407は、比較を用いて選択する運動データに基づくユーザー情報、および制御部1409〜1413を用いて選択するフィルター情報を表示する。
【００９２】
より詳しくは、ユーザーは「ラジオ」型制御部1409を使用することにより、運動データ表示構成モジュール605が複数のユーザーについて運動データを比較するための基本的判定基準を特定する。これらの制御部1409を本明細書では「ラジオ」型の制御部と呼ぶ。なぜなら、制御部のうちの1つ（例えば制御部1409C）を選択することで以前選択された制御部が自動的に選択から外れ、1つの制御部のみが任意の所与の時間において選択可能であるためである。当然ながら、他の種類の制御部を含む他の種類の選択ツールを、本発明の他の実施で代替的または追加的に使用することができると理解すべきである。各制御部1409は、測定した運動データをソートするためのソート判定基準と、比較対象の運動データを測定する必要があった期間を特定する時間判定基準の両方に関連している。例えば、制御部1409A〜1409Cのそれぞれがソート判定基準としての全距離と関連しており、一方、制御部1409Aは週単位の期間に関連し、制御部1409Bは月単位の期間に関連し、制御部1409Cは無制限の期間に関連している。このように、制御部1409Dは継続期間をソートする判定基準および週単位の期間に関連している。
【００９３】
下記でより詳細に論じるように、図14Aに示すインターフェース1401の例では、フィルター制御部1411〜1415のそれぞれは「ALL」に選択されている。さらに、制御部1409Aが選択される。制御部1409Aが「distance」ソート判定基準および「week」時間判定基準に関連しているため、運動データ表示構成モジュール605は、前週に測定された参加ユーザーについて総計した距離データをソートする。次にそれは、フィルター領域1405内にある高い順から10個の距離データ総計値を有する参加ユーザーの名前をリスト化する。さらに、運動データ表示構成モジュール605は、識別した参加ユーザーそれぞれについて前週に測定した、距離データ総計値を表示する。さらに、運動データ表示構成モジュール605は、前週に測定した、該ユーザーの対応する総計距離を表示する。本発明のいくつかの実施では、運動データ表示構成モジュール605は、前週に測定した、ユーザーの対応する総計距離情報の、前週に測定した総計距離がより大きい参加ユーザーに対するランキングも表示することができる。したがって、図解例では、ユーザー「Rauchholz」は他の参加ユーザーに対してランキング2932位にある。
【００９４】
本発明のいくつかの実施では、参加ユーザーは、運動データストレージ607（または関連の運動データストレージ）に運動データを与える任意のユーザーであり得る。しかしながら、本発明のさらに他の実施では、参加ユーザーは、運動データストレージ607または関連の運動データストレージに運動データを与えるユーザーのすべてについてのサブセットであり得る。例えば、参加ユーザーは、そのデータを他のユーザーと共有することを事前に承諾するユーザー限定か、またはその運動データを非公開にしたいと望んでいると特に知らせているわけではないユーザーであり得る。当然ながら、どのユーザーを参加ユーザーとして取り扱うかを確定するさらに他の判定基準が使用可能である。
【００９５】
図14Bは、インターフェース1401の別の例を示す。再び、フィルター制御部1411〜1415のそれぞれを「ALL」に選択する。さらに、「duration」ソート判定基準および「month」時間判定基準に関連している制御部1409Eを選択する。したがって、運動データ表示構成モジュール605は、前月に測定した参加ユーザーの集積されたランニング（またはウォーキング）継続期間データをソートする。次にそれは、フィルター領域1405内にある高い順から10個の継続期間データ総計値を有する参加ユーザーの名前をリスト化する。さらに、運動データ表示構成モジュール605は、識別した参加ユーザーそれぞれについて前月に測定した、継続期間データ総計値を表示する。さらに、運動データ表示構成モジュール605は、前月に測定した、ユーザーの対応する継続期間データ総計を表示する。再び、運動データ表示構成モジュール605は、前月に測定した、ユーザーの対応する継続期間総計データの、前月に測定した継続期間総計値がより大きい参加ユーザーに対するランキングも表示する。したがって、図解例では、ユーザー「Rauchholz」は他の参加ユーザーに対してランキング28636位にある。
【００９６】
図14Cは、インターフェース1401のさらに別の例を示す。再び、フィルター制御部1411〜1415のそれぞれを「ALL」に選択する。さらに、「fastest 5k」ソート判定基準および「ever」時間判定基準に関連している制御部1409Iを選択する。したがって、運動データ表示構成モジュール605は、制御部1409Iをユーザーが選択する前の任意の時間に測定した5k走行について速い順から10個の走行タイムを有する参加ユーザーを識別および表示する。さらに、運動データ表示構成モジュール605は、識別した参加ユーザーそれぞれの最速5kタイム値を表示する。またさらに、運動データ表示構成モジュール605は、5k走行について測定したユーザーの最速タイムを、5k走行について測定したタイムがより速い参加ユーザーに対するタイムのランキングとともに表示する。したがって、図解例では、ユーザー「Rauchholz」は他の参加ユーザーに対してランキング40822位にある。
【００９７】
いくつかの状況では、ユーザーは、ユーザーが比較対象とする参加ユーザーのプールを限定したいと望むことがある。既に記したように、フィルター領域1405は、フィルター制御部1411〜1415を含む。これらのフィルター制御部を使用することにより、所望の比較のために考慮される参加ユーザーを限定することができる。例えば、図14Dに示すように、ユーザーは、フィルター制御部1411を使用して比較用の全参加ユーザー、比較用の男性参加ユーザーのみ、または比較用の女性参加ユーザーのみを含むもののから選択することができる。同様に、図14Eに示すように、ユーザーは、フィルター制御部1413を使用することにより、所望の年齢群内の参加ユーザーのみに比較を限定することができる。さらに、図14Fに示すように、ユーザーは、フィルター制御部1415を使用することにより、ある地理的領域内の参加ユーザーに比較を限定することができる。
【００９８】
本発明のいくつかの実施で、ユーザーがフィルター1411〜1415のそれぞれを同時に使用できるということが理解されよう。例えば、ユーザーは、フィルター制御部1411〜1415を使用することにより、ユーザーの運動データとの比較用に考慮される参加ユーザーを、米国に居住する40〜44歳の男性のみに限定することができる。参加ユーザーのフィルタリングに必要な情報は任意の入手可能なソースから得ることができる。しかしながら、最初の登録プロセス中にユーザープロファイル用としてこの情報を送信することをユーザーに要求することにより、その情報を好都合に得ることができる。3つの特定のフィルタリング判定基準が開示されているが、当然ながら、任意の所望の種類および／または組み合わせの特徴をフィルターとして使用できるということが理解されよう。
【００９９】
他の特色
達成の記録
上記で詳細に論じたように、本発明の各種実施では運動者に対する肯定的な強化を与えることができる。例えば、上記で論じたように、ユーザーは、本発明の各種態様を使用することにより、自分の目標を設定し、次いでそれらの目標への到達に向けての自分の進捗を追跡することができる。同様に、ユーザーは本発明の各種態様を使用してチャレンジに参加することもできる。しかしながら、一旦目標が完了するかまたはチャレンジに勝利すると、これらの達成は忘れられ、したがってユーザーに任意のさらなる肯定的な強化を与えないことがある。
【０１００】
したがって、本発明のいくつかの実施は、ユーザーの各種の運動達成を記念するための特色を与えることができる。例えば、本発明のいくつかの態様では、運動データ表示構成モジュール605は、ユーザーについて記録した運動達成を表示するための、図15に示すユーザーインターフェース1501などのユーザーインターフェースを与えることができる。この図でわかるように、ユーザーインターフェース1501は、「goal」領域1503、「challenges」領域1505、「events」領域1507、および「milestones」領域1509を含む。これらの領域のそれぞれは、ユーザーの以前の達成を表すアイコンを表示するために使用できる。
【０１０１】
例えば、ユーザーが目標を設定し、続いてそれを果たすと、この目標の達成は、運動データ表示構成モジュール605により記録される。これに応答して、運動データ表示構成モジュール605は、その達成を図画的に記念するメダルの描写などのアイコンを表示する。同様に、ユーザーがチャレンジに勝利すると、その達成も運動データ表示構成モジュール605により記録される。これに応答して、運動データ表示構成モジュール605は、その達成を図形的に記念するトロフィーの描写などのアイコンを表示する。
【０１０２】
なおさらに、ユーザーは、本発明の1つまたは複数の実施に関連するイベントに参加できる。例えば、マラソンレーススポンサーなどのレーススポンサーを本発明の態様に入れることができる。ユーザーがレースを走るか、レースを完了するか、またはレースで3位以内に入ると、運動データ表示構成モジュール605はその達成を記録することができる。これに応答して、運動データ表示構成モジュール605は、その達成を図形的に記念するレース用胸当ての描写などのアイコンを表示する。運動データ表示構成モジュール605は、ユーザーのレース参加を記録する任意の所望の技術を使用できる。例えば、レーススポンサーは、ユーザーの参加を物理的にモニタリングし、続いて運動データストレージ607を直接更新することができる。あるいは、ユーザーは自己申告システムに基づいて運動データストレージ607を更新できる。
【０１０３】
当然ながら、運動データ表示構成モジュール605にユーザーの達成の記録を行わせるために、さらに洗練された技術を使用できる。例えば、レーススポンサーまたは第三者は、レース中のユーザーの進捗を記録する電子記録デバイスをユーザーに与えることができる。次に、ユーザーは、電子記録デバイスから運動データストレージ607または運動データ表示構成モジュール605にデータをダウンロードすることができる。本発明のいくつかの実施では、レース中のユーザーの進捗を記録し、続いて電子記録デバイスから運動データストレージ607または運動データ表示構成モジュール605にデータをダウンロードするために、電子インターフェースデバイス205または運動パラメータ測定デバイス207までも使用可能である。
【０１０４】
なおさらにユーザーは、自分の運動パフォーマンスに関連するさらに他のマイルストーンを得てもよい。例えば、ユーザーは、比較的長い全距離、例えば100キロメートル、100マイル、250キロメートル、250マイルなどの走行を実現することがあるか、特に速い速度、例えば1マイル当たり5分未満で走行することがあるか、または比較的長い全継続期間、例えば1000時間走行することがある。これに応答して、運動データ表示構成モジュール605は、そのマイルストーンの達成を記録した後、その達成を図形的に記念する表彰リボンの描写などのアイコンを表示する。
【０１０５】
このようにして、本発明の各種実施では、ユーザーの過去の達成を記念することにより、将来の運動パフォーマンスを鼓舞するような肯定的なフィードバックをユーザーに与えることができる。当然ながら、本発明のいくつかの実施では、代替的なまたは追加的な達成を記念することができる。
【０１０６】
決意
本発明のいくつかの実施では、ユーザーが特定の運動達成を成し遂げるように決意することを支援し、次いでその決意を守ることができる。例えば、本発明の各種態様では、図16に示すユーザーインターフェース1601のようなユーザーインターフェースを与えることができる。この図でわかるように、インターフェース1601は、達成フィールド1605および結果フィールド1607を有する決意表明1603を与える。ユーザーインターフェースは送信ボタン1609も含む。ユーザーが決意を行いたいと望む場合、該ユーザーは所望の達成目的（距離など）を達成フィールド1605に挿入することができ、ユーザーが表明された達成を果たさない場合に生じる何らかのタスクまたは他のアクションを結果フィールド1607に挿入することができる。ユーザーが達成フィールド1605および結果フィールド1607における情報を全部揃えたら、該ユーザーは、送信ボタン1609をアクティブにすることにより、運動データ表示構成モジュール605に決意情報を送信する。
【０１０７】
決意情報を受け取った後、運動データ表示構成モジュール605は、ユーザーが自分の決意に従ったかどうかを確定するためにユーザーの運動活動をモニタリングする。ユーザーが表明された決意を果たしたと運動データ表示構成モジュール605が確定したら、運動データ表示構成モジュール605は、何らかの種類の肯定的フィードバックをユーザーに与えることができる。例えば、運動データ表示構成モジュール605は、ユーザーが自分の決意を守ったことを祝福する電子メールメッセージをユーザーに送ることができる。運動データ表示構成モジュール605は、上記の達成を代替的または追加的に記念することができる。しかしながら、表明された決意をユーザーが果たさない場合は、運動データ表示構成モジュール605は、特定のタスクまたはアクションを行うようにユーザーを励ます。例えば、運動データ表示構成モジュール605は、ユーザーに自分の決意を思い出させる電子メールメッセージをユーザーに送ることができる。当然ながら、本発明の各種実施では、特定のタスクまたはアクションを行うようにユーザーを励ます、代替的なまたは追加的なアクションを行うことができる。
【０１０８】
モバイルユーザーインターフェース
図8A〜16のユーザーインターフェースを参照して説明した特徴のうちの一部または全部を、モバイルデバイス上で実施することができる。特徴は、モバイルデバイス上で動作するウェブブラウザ、モバイルデバイス上で動作する一つまたは複数の専用アプリケーション、またはこれらの組み合わせによって提供されることができる。一態様では、モバイルデバイスは、例えば、携帯電話、デジタル音楽プレーヤー、PDA、またはディスプレイを含む他の任意のモバイルデバイスなど、任意のモバイルデバイスとすることができる。一態様では、モバイルデバイスは、ハードウェアボタン、タッチセンサ式画面（「タッチスクリーン」）などの一つまたは複数のユーザー入力デバイスを含むことができる。一態様のモバイルデバイスは、米国カリフォルニア州クパチーノ所在のApple Computer Inc.によって製造されているiPhoneまたはiPod Touchであり得、かつまた、ハードウェアボタンおよびタッチスクリーン両方のユーザー入力デバイスを含み得る。
【０１０９】
例えば、図17は、例えば図8A〜16を参照して説明したようなユーザーインターフェースを含むモバイルデバイス1700を示す。ユーザーまたは運動者は、例えばメイン画面から、一態様のユーザーインターフェースにアクセスするためのアイコンを選択することができる。ユーザーまたは運動者は、例えば、ワークアウトを開始するためのワークアウトアイコンによって選択される、ワークアウト選択インターフェース1710から開始することもできる。ワークアウト選択インターフェース1710に到達するために、ユーザーまたは運動者に他のメニューオプションを提供することもできる。ワークアウト選択インターフェース1710から、ユーザーまたは運動者は、いくつかのワークアウトの種類を選択することができる。例えば、ユーザーまたは運動者は、基本ワークアウト、時間指定ワークアウト、距離ワークアウト、ペースワークアウト、カロリーワークアウト、心拍数ワークアウト、またはトレーニングプログラムと関連付けられたワークアウトを選択することができる。トレーニングプログラムについては、どちらもその全体が本明細書に組み入れられる、2008年2月27日出願の米国特許出願第61/032,018号、および2009年2月27日出願の「INTERACTIVE ATHLETIC TRAINING LOG」という名称の米国特許出願第12/395,047号明細書に記載されている。ペースワークアウトとは、ある一定の距離にわたってある一定のペースを維持するなどの特化したワークアウトであり得る。ワークアウトの種類を選択すると、ユーザーまたは運動者は、所定のまたは保存されたワークアウトのリストの中から選択することができ、またはワークアウトのための一つまたは複数のカスタムパラメータを入力することができる。
【０１１０】
さらに、ユーザーまたは運動者は、各自のワークアウトと関連付けられた設定を変更することができる。例えば、また特に、タッチスクリーンおよびハードウェアユーザー入力インターフェースの両方を含むモバイルデバイスでは、ユーザーまたは運動者は、タッチスクリーンアイコンまたは他のタッチスクリーン要素および/またはハードウェアボタンなどを特定の機能と関連付けることができる。例えば、ユーザーまたは運動者は、よりモバイルデバイスを見ることなく情報をやり取りすることができるように、かつ/または、例えば、ワークアウト中などにおける意図しない入力を軽減するために、ハードウェアボタンなどをよくアクセスされる機能に指定することもできる。
【０１１１】
一態様のモバイルデバイスは、例えばMP3プレーヤーなどのデジタル音楽プレーヤーを含み得る。そのような態様では、ユーザーまたは運動者は、ワークアウト選択インターフェース1710によってワークアウトを選択した後で、プレイリストインターフェース1720によって音楽プレイリストを選択することができる。音楽プレイリストは、ユーザーまたは運動者が生成することもでき、提供されてもよい。例えば、一態様では、ユーザーまたは運動者が参加しているトレーニングプログラムに基づいて、所定のプレイリストを提供することができる。ユーザーまたは運動者は、プレイリストと名前またはその他の識別子（例えば、アイコンなど）を関連付けて、各自の好みのプレイリストの選択を容易にすることができる。
【０１１２】
ユーザーまたは運動者がワークアウトを選択し、一態様ではワークアウトに伴う音楽プレイリストも同時に選択したら、ユーザーにワークアウト開始インターフェース1730を示すことができる。ワークアウト開始インターフェースは、ユーザーまたは運動者によって選択されたワークアウト、存在するならばユーザーまたは運動者によって選択されたプレイリスト、およびユーザーまたは運動者がワークアウトを始めようとするときに選択するための開始アイコンを指定することができる。その後モバイルデバイスはユーザーまたは運動者にワークアウトインターフェース1740を提供する。一態様のワークアウトインターフェース1740は、プレイリスト（例えば、現在のプレイリスト選択、アーティスト情報、および曲情報）ならびにワークアウト（例えば、現在のワークアウトの種類、合計距離、合計経過時間、ペース、燃焼カロリー、および/またはワークアウトの種類に応じたパラメータのうちの一つまたは複数の目標）に関連する情報を含むことができる。またワークアウトインターフェースは、ユーザーまたは運動者に、現在のプレイリスト内の曲をナビゲートし、音楽を一時停止するための機能も提供することができる。一態様では、音楽を一時停止することによりワークアウトも一時停止することができる。あるいは、ユーザーまたは運動者は、音楽とワークアウトのどちらかを別々に一時停止することもできる。
【０１１３】
またワークアウトインターフェース1740は、ユーザーまたは運動者に、パワーソングを選択できる機能、および/またはモバイルデバイスに、各自のワークアウトに関連する音声情報もしくはボイスオーバーを提供させることのできる機能を提供することもできる。パワーソングとは、ユーザーまたは運動者が、パワーソングアイコンを押すとジャンプすることのできる所定の音声トラックまたは曲であり得る。一態様では、各プレイリストがパワーソングを含む。別の態様では、パワーソングはグローバルであり、ユーザーまたは運動者は、現在のプレイリストにかかわらずパワーソングを選択することができる。ボイスオーバー情報は、合計距離、合計経過時間、ペース、燃焼カロリー、および/またはワークアウトの種類に応じたパラメータのうちの一つまたは複数の目標に向けた進捗を含むことができる。一態様では、ボイスオーバー情報は、所与のワークアウトについての合計移動距離および合計経過時間を含むことができる。
【０１１４】
図18は、ワークアウトが開始すると、ユーザーまたは運動者が一つもしくは複数の機能および/または一つもしくは複数のユーザー入力インターフェースをロックするかまたは別の方法で非アクティブに（deactivate）し得ることを示す。例えば、ワークアウトを開始すると、ユーザーまたは運動者は、意図しない入力を軽減するために、タッチスクリーンの少なくとも一部分をロックするかまたは別の方法で非アクティブにすることができる。代替的または追加的に、ワークアウトの開始またはこれに対応するユーザー入力に応答して、タッチスクリーンの一つまたは複数の部分をデバイスが自動的にロックすることもできる。ロックされるべきタッチスクリーンの部分およびハードウェア入力制御に対する機能のマッピングまたは割当ては、ユーザーが事前に定義することもでき、デフォルト設定に基づくものとすることもできる。さらに、モバイルデバイスは、タッチスクリーンの少なくとも一部分がロックされるかまたは別の方法で非アクティブとなると、自動的に一つもしくは複数の機能を例えばハードウェアボタンなどに割り当てるかまたはマッピングしてもよく、あるいは、例えばタッチスクリーンがロック解除されているかまたは別の方法でアクティブである間は、一つまたは複数のハードウェアボタンに割り当てられた該機能を再割り当てするかまたは再マッピングしてもよい。このように、ユーザーまたは運動者は、例えばワークアウトを行っている間などに、モバイルデバイスの特定の機能を実質的に見ることなく制御することができる。例えば、ユーザーまたは運動者は、一つまたは複数のハードウェア入力デバイス、ボタンなどの操作（例えば、1回押し、複数回押し、および/または長押し）によって、ボリューム制御、音楽トラック制御またはスキップ、ボイスオーバー、およびパワーソングにアクセスすることができ、かつモバイルデバイスをロック解除することができる。一態様では、ハードウェア入力デバイス、ボタンなどは、モバイルデバイスに組み入れられている。別の実施形態では、追加もしくは代替のネットワーク入力デバイスまたはボタンを、モバイルデバイスの外部のデバイスに含むことができる。例えば、図19は、ユーザーまたは運動者が一つまたは複数のボタンに便利にアクセスすることができるように、一つまたは複数のボタンを、ヘッドホンシステムの一部として含めることができることを示す。一態様では、ロックされているかまたは別の方法で非アクティブとなっている間、モバイルデバイスのタッチスクリーンは、いかなるワークアウトデータの表示も提供することができない。
【０１１５】
図20は、モバイルデバイスが、一部ロックされるかまたは非アクティブとなる構成も有し得ることを示す。例えば、ワークアウトの間、タッチスクリーンは、ペース、燃焼カロリー、合計経過時間、および合計移動距離を含むユーザーまたは運動者の現在のワークアウトに関連するデータを提供することができる。加えて、ユーザーまたは運動者は、パワーソング、ボイスオーバー、および/または音楽トラック制御にアクセスすることもできる。特に、ユーザーまたは運動者は、ワークアウトおよび/または音声を一時停止することができる。また図21で示すように、一時停止の際、モバイルデバイスのタッチスクリーンにより、ユーザーまたは運動者は各自の現在のワークアウトを終了する。あるいは、ユーザーまたは運動者は、ハードウェアボタンを操作してワークアウトを終了させることもできる。一態様では、一部ロックされたタッチスクリーンは、ユーザーが一時停止または再開を操作したり、ボリューム制御を操作したり、表示データを見たり、またはスライドを操作してロック解除機能に合わせたりすることを可能にする。また一態様では、ユーザーまたは運動者が意図せずに自分のワークアウトを終了させるのを実質的に防ぐための操作は、長押し操作である。一時停止されていても一時停止が解除されていても、ユーザーまたは運動者は、完全にモバイルデバイスをロック解除してユーザーインターフェースの別の部分にアクセスすることができる。加えて、タッチスクリーンを完全にロック解除してワークアウトを終了させることをユーザーに要求するように、インターフェースを構成することもできる。
【０１１６】
ユーザーまたは運動者が各自のワークアウトを終了すると、各自のワークアウトと関連付けられた情報を、図22で示すようにグラフで表示することができる。さらに、図1〜16を参照して説明したように、ワークアウトと関連付けられた情報を、有線接続または無線接続を介してネットワークおよび/または中央位置（central location）にアップロードすることもできる。モバイルデバイスが携帯電話を含む一態様では、ワークアウトと関連付けられた情報を、携帯電話のワイヤレスデータ接続を介してアップロードすることができる。
【０１１７】
より具体的には、モバイルデバイスがワークアウト情報のチャートビューおよびリストビューを表示し得ることを、図22に示す。例えば、モバイルデバイスのユーザーインターフェースは、「My Runs」アイコンが選択されると、ユーザーまたは運動者の特定のランニングのパフォーマンスを示すチャート2210を表示することができる。さらに、ユーザーインターフェースは、ユーザーまたは運動者の複数回のランニングのパフォーマンスを示すチャート2220またはリスト2230を表示することもできる。モバイルデバイスがiPhoneまたはiPod Touchである一態様では、ユーザーまたは運動者は、iPhoneまたはiPod Touchを回転させることにより各自のワークアウト情報のチャートとリスト表示を入れ替えることができる。図23は、（例えば、「Goal」アイコンの選択時などに）ユーザーインターフェース目標ウィジェット2300が、（例えば、ユーザーまたは運動者によって予め決定された、かつ/または各自が参加しているトレーニング計画もしくはトレーニングプログラムに基づく）目標と比較したワークアウト情報を提供し得ることを示す。さらに、ユーザーインターフェースチャレンジウィジェット2310は、（例えば、「Challenge」アイコンが選択されると）前述の一つまたは複数のチャレンジに関連するワークアウト情報を提供することができる。最後に、マップウィジェット2320は、（例えば、「Map」アイコンの選択時に）、その全体が本明細書に組み入れられる、2008年2月14日出願の米国特許出願第12/031,380号明細書に記載されているようなマッピング機能および経路情報を提供することができる。ユーザーは、図示のようにタッチスクリーンによって表示データを操作することができることが理解される。
【０１１８】
図24〜27は、ワークアウト選択インターフェース2410、プレイリストインターフェース2420、ワークアウト開始インターフェース2430、およびワークアウトインターフェース2440を含む別のモバイルデバイス2400を示す。それぞれについては、モバイルデバイス1700を参照してすでに説明されている。図25〜27は、それぞれ、ハードウェアボタンボリューム制御を除いた、実質的に図18、20、21と同じものを示す。
【０１１９】
図示されていないが、モバイルデバイス1700またはモバイルデバイス2400と関連付けられた事業者は、ユーザーまたは運動者が、特にワークアウトを行っている間に、実質的にはタッチスクリーンを見ないでナビゲートしかつ/または制御することができるようなタッチスクリーンのための触覚インターフェースを提供することができる。例えば、モバイルデバイス1700またはモバイルデバイス2400は、モバイルデバイス1700またはモバイルデバイス2400の運動パフォーマンスへの適用を容易にする機能およびユーザーインターフェース機構をさもなくば含まなくてもよい。各モバイルデバイスでは、より具体的にはモバイルデバイス2400では、複数のハードウェア入力デバイスまたはボタンがない場合に、実質的にすべての機能をタッチスクリーンから利用することができる。そのような例では、モバイルデバイス1700またはモバイルデバイス2400と関連付けられた事業者は、通常は画面を見ないで操作するのが難しい場合もあるタッチスクリーン入力に代わる一つまたは複数の代替的かつ/または追加的なハードウェア入力デバイスを提供することができる。
【０１２０】
前述したように、運動ワークアウトデータをモバイル通信デバイス上に表示することができる。図22に戻って、ランニングデータは、チャートまたはグラフの形式として表示することができる。データは、広域ネットワーク上のリモートデバイス、ローカルデータ記憶デバイス、運動能力モニタリングシステム（例えば、歩数計または心拍数モニタ）などの様々な情報源からデバイスにアップロードすることができる。加えて、データがどのように表示されるか（例えば、チャートまたはグラフ）を、モバイル通信デバイスの向きに依存するものとすることもできる。一例では、デバイスが縦方向である（すなわち、長さが垂直方向に配置されている）場合、ディスプレイはワークアウト情報をリスト形式で提供することができる。他方、デバイスが水平方向に位置している（すなわち、長さが水平軸に沿って配置されている）場合、ディスプレイはワークアウト情報をグラフ形式で提供することができる。モバイル通信デバイス上に表示され得る他のワークアウト関連のデータには、前述のようなワークアウト目標またはチャレンジが含まれ得る。例えばデバイスは、指定の究極目標に到達するための当日の目標またはタスクを表示することができる。追加的または代替的に、通信ネットワークを介して他のユーザーからチャレンジを受けることもできる。次いでチャレンジ情報を通信デバイスに記憶し、ユーザーに表示することができる。ユーザーは、通信デバイスおよび対応する通信ネットワークを介してチャレンジに対するフィードバック（例えば、チャレンジの進捗、チャレンジの受諾/拒絶）を提供することができる。
【０１２１】
図23は、目標情報を表示するためのインターフェースの一例を示す。ディスプレイ2300は例えば、ユーザーによって達成された目標に対する進捗の量を表示する進捗バーを表示している。またディスプレイ2300は、目標に到達するまでの残りの時間量も示すことができる。また、ユーザーの進行が目標通りか、予定より遅れているか、それとも予定より進んでいるかをユーザーへ示すためのメッセージも表示することができる。図示されていないが、ディスプレイ2300は、ユーザーが特定の日を選択してその日の予定目標を表示させることのできるワークアウトまたは目標カレンダーを表示するように構成することもできる。ユーザーはさらに、複数の目標のリストを表示させ、それらを切り換えて異なる目標の進捗情報を表示させることもできる。例えば、ディスプレイの第1の部分は目標のリストを提供し、第2の部分はリストで選択された目標の進捗バーなどの進捗情報を提供する。目標は、距離、燃焼カロリー、ペース、段数、持上げ重量などに基づいて設定することができる。
【０１２２】
一つまたは複数の局面によれば、モバイル通信デバイスは、地理位置情報機能を有することができる。そのような機能により、ワークアウトアプリケーションは、ワークアウト中のユーザーの位置を追跡することができる。したがって、ユーザーに自分の経路を手作業で定義させることなくユーザーの経路を記録することができる。追加的または代替的に、ユーザーがどこに位置しているかを既定のワークアウトコースに関連させてユーザーに示すように、通信デバイスを構成することもできる。またワークアウトコースを記憶し、ユーザー間で共有することもできる。例えば、図28は、ユーザーに可能な経路のリストが提供されるデバイスインターフェース2800を示す。経路のうちの一つが選択されると、デバイスは、インターフェース2810に経路を表示することができる。デバイスはさらに、例えば、チャレンジなどの間に、経路に沿った2名以上のユーザーの相対的位置を決定し、表示することもできる。
【０１２３】
一つまたは複数の構成では、通信デバイス上で、ワークアウトコース上の様々なランドマークまたは目立つ場所にユーザーがマークを付けることができる。例えば、飲料水供給デバイスやトイレの場所をユーザーが特定し、通信デバイスに記録させることもできる。加えて、ユーザーは、場所の画像を取り込み、それをマークした場所と関連付けて記憶させることもできる。したがって、通信デバイスは、そのような画像または経路に伴うランドマークに関連する音声情報および緯度/経度座標などの他の詳細を記憶するように構成することもできる。
【０１２４】
例えば、ランニングなどのワークアウトが完了すると、ユーザーは、記録されたワークアウトデータを見直すことができる。ワークアウト後データは、生の数値データとして提示することもでき、または本明細書において説明されたように、前述のようにグラフまたはチャートとして表示することもできる。例えば、インターフェース2210（図22）には、距離対時間を表示する折れ線グラフが示されており、インターフェース2220（図22）には、1回のワークアウト、1日または他の何らかのワークアウト単位当たりの距離、時間、ペースまたはカロリーを表示する棒グラフが提供されている。追加的または代替的に、デバイスディスプレイは、ユーザーに折れ線グラフまたはチャートの一部分などのデータの特定の部分を拡大表示させることもできる。拡大表示は、ユーザーに、グラフまたはデータディスプレイの縮小版では表示されない追加詳細を見せることができる。
【０１２５】
また、ランニング後情報を、通信デバイス上で提供されるメッセージングインターフェースによって友人または他のユーザーに送ることもできる。一例では、ランニング後データを、ショートメッセージングサービス（SMS）、マルチメディアメッセージングサービス（MMS）などを使用したテキストメッセージとして送ることができる。代替的または追加的に、データを、電子メールメッセージの添付ファイルとしてまたは本文で送信することもできる。
【０１２６】
さらに、運動ワークアウト情報を表示しかつ記録する機能を有する通信デバイスを使用して、友人または他のコミュニティメンバーとワークアウトイベントを組織することもできる。一例では、ユーザーが友人または他のユーザーにチャレンジを申し込むことができる。友人または他のユーザーがチャレンジを受諾すると、チャレンジ参加者のデバイスは、該チャレンジをユーザーのカレンダーに自動的に追加することができる。追加的または代替的に、各デバイスが、チャレンジと関連付けられた場所を特定し、チャレンジの場所までの経路を自動的に突き止めることもできる。またユーザーは、地理的に近くかつ望ましい期間に行われる（例えば、一時間後または翌日に開始するなど）グループワークアウトまたはワークアウトイベントを識別することもできる。
【０１２７】
ワークアウトの間、通信デバイスによりさらに、ユーザー同士が相互に通信することもできる。例えばユーザーは別のユーザーにワークアウトデータを添付したメッセージを送って、自分の実績を誇示したり、他のユーザーに動機付けを与えたり、フィードバックを求めたりすることができる。別の例としてユーザーは、メッセージの受け手を怖気づかせ、かつ/または動機付けを与えるための、競争を煽るメッセージを送ることもできる。メッセージは、テキスト、ビデオ、音声および/またはこれらの組み合わせを含むことができる。メッセージによってはさらに、相手のユーザーからの応答を要求するプロンプトを含むこともできる。
【０１２８】
ワークアウト対応通信デバイスにより、ユーザーに、リアルタイムでコーチング情報を提供することができる。すなわち、ユーザーがワークアウトを行っているときに、運動パフォーマンスサーバまたはサイトからユーザーの通信デバイスにコーチング情報をダウンロードすることができる。コーチング情報は、動機付けとなるメッセージ、向上のための提言などを含むことができる。メッセージは、通信デバイスおよび/または運動パフォーマンスサイトによるワークアウトデータの分析に基づいてユーザーに提供することができる。一つまたは複数の例において、コーチはユーザーにワークアウト経路設定を推奨することもできる。したがって、通信デバイスは、ワークアウト情報が利用可能になると、この情報をリモートの運動パフォーマンスサーバから自動的にダウンロードすることができる。利用可能かどうかは、運動パフォーマンスサイトから送られる通知メッセージによって表示することができる。代替的または追加的に、運動パフォーマンスサーバは、そのような情報を通信デバイスに自動的にプッシュまたは送信することもできる。コーチングおよびトレーニングについては、2009年2月27日出願の「INTERACTIVE ATHLETIC TRAINING LOG」という名称の米国特許出願第12/395,047号明細書にさらに記載されている。
【０１２９】
ワークアウトデータは、運動パフォーマンスモニタリングデバイス上で動作するコアワークアウト追跡アプリケーションによって記録することができる。一構成によれば、ワークアウトデータは、モバイル通信デバイスまたはリモートネットワークの運動パフォーマンス追跡サイトなどの他の場所およびデバイスと同期させることができる。一例では、無線または有線の通信システムを介して、データをモバイル通信デバイスまたはリモートネットワークサイトと同期させることができる。同期は、ワークアウトが行われているときに絶えず行うことができる。代替的または追加的に、同期は、ワークアウトの終了時に、すなわち、ユーザーがそのワークアウトを完了した後で、または事前に定義された予定に基づいて行うこともできる。一つまたは複数の場合において、ワークアウト情報を処理するためのコアワークアウト追跡アプリケーション以外のアプリケーションを開発することもできる。これらの他のアプリケーションも同様に、モバイル通信デバイスによって記録されるデータと同期することができる。構成によっては、コアワークアウト追跡アプリケーションと関連付けられた標準開発キットを使用して開発されたアプリケーションだけを、ワークアウトデータ追跡アプリケーションと同期するように構成することもできる。標準開発キット（SDK）とは、本明細書において使用する場合、一般に、特定のプロトコルに従ってアプリケーションを構築するための機能およびツール一式をいう。代替として、一旦ワークアウトデータをワークアウトデータ追跡アプリケーションからネットワーク運動パフォーマンス追跡サイトに同期させた後で、該データをネットワーク運動パフォーマンス追跡サイトにより、標準開発キットを使用して開発されたものではないアプリケーションに同期させることもできる。よって、ネットワーク運動パフォーマンス追跡サイトは、ワークアウトデータ追跡アプリケーションと他の非SDKアプリケーションの間の仲介役として働く。
【０１３０】
同期は、無線で行うことも、または有線デバイスを使用して行うこともできる。一例として、赤外線、無線周波数（RF）、ブルートゥース接続などの無線接続を介して運動パフォーマンスモニタリングデバイスから通信デバイスへとデータを同期させることができる。別の例として、無線通信が利用できない場合には、物理データ転送接続（例えば、ユニバーサルシリアルバス（USB）接続）を使用してワークアウトデータを同期させることもできる。さらに別の例として、仲介モバイル通信デバイスを介して運動パフォーマンスモニタリングデバイスから運動パフォーマンス追跡サイトにワークアウトデータを同期させることもできる。
【技術分野】
【０００１】
関連出願
本出願は、参照により本明細書に明示的に組み入れられる、2008年4月16日出願の米国特許出願第61/045,599号の恩典を主張するものである。
【０００２】
発明の分野
本発明は、運動情報の収集および表示に関する。本発明のいくつかの局面は、ネットワーク上での運動情報の収集、および収集した情報の表示に特に適する。
【背景技術】
【０００３】
発明の背景
大多数の人々は身体の健康の重要性を認識しているが、規則的なエクササイズプログラムの維持に必要な動機付けを見出すことが困難である人々が多い。ランニング、ウォーキング、および自転車などの連続的な反復動作を包含するエクササイズ計画を維持することが特に困難である人々もいる。
【０００４】
経験ある運動者およびトレーナーは、フィードバックによって、規則的なエクササイズプログラムを維持する動機付けが多くの人々に与えられることを見出した。エクササイズプログラムが与える結果を個人が直接体験により知ることができると、典型的には、その個人にとってエクササイズを続ける励みになると考えられる。残念ながら、エクササイズにより身体の改善が得られるのは遅すぎることが多いため、多くの人々が規則的なエクササイズプログラムを維持するための十分な動機付けを与えることができない。したがって、多くの運動者にとっては、規則的なエクササイズの動機付けを与えるさらに直接的で可視的な種類のフィードバックを受けることが有用であると考えられる。
【０００５】
多くの経験ある運動者およびトレーナーは、規則的なエクササイズプログラムを維持するいっそう強い動機付けが、競争により得られうることも見出した。例えば、一人でエクササイズを行うよりもパートナーと競争する場合の方がエクササイズを行う動機付けを得られる運動者もいる。例えばこれらの運動者は、パートナーとエクササイズを行うか、レースなどの運動コンテストに参加するか、さらには自分の現在のパフォーマンス能力を友人のそれと単に比較することがある。
【発明の概要】
【０００６】
発明の簡単な概要
本発明の各種の局面は、運動情報の収集および表示に関する。本発明のいくつかの実施では、単一の個人に関する運動データを収集および表示し、それにより個人が自分のパフォーマンスを十分に批評することができる。例えば、第1の期間にわたって個人が行う運動活動に対応する1セットの運動データをグラフとして表示することができる。運動データのセットを、例えばランニングまたはウォーキングしている個人から生成する場合、個人の速度を、活動の期間における自分の距離に対してプロットすることができる。いくつかの実施では、運動データのセットを分析することができ、分析結果をグラフで同時に表示することができる。例えば、ランニングする個人から得られる1セットの運動データに関してデータを分析することにより、固定距離（第1のマイル、第2のマイルなど）間の速度の変化（すなわち加速または減速）を確定することができる。次にこの情報をグラフで表示することができ、それにより個人は、いつどの程度自分が走行中に速度を変化させたかを閲覧することができる。
【０００７】
本発明のさらに他の実施では、個人は、1セットの運動データを、所望の特徴を有する運動データの別のセットと比較することができる。例えば、選択される1セットの運動データを、例えば特定の期間にわたってランニングする個人から生成する場合、個人は、その「走行」に関する自分のパフォーマンスを、同様の以前の走行での自分の最高速度と比較したいと望むことがある。したがって、走行が例えば4マイルの距離にわたった場合、運動データの以前のセットを分析して、どのデータセットが約4マイルの走行に対応するかを確定する。次に、例えば最高平均速度を有するデータを同定し、以前のそのデータセットからのデータを選択されたデータセットからのデータと同時に表示することができる。例えば、各運動データセットからのデータをグラフとしてプロットし、ディスプレイ上にレンダリングすることができる。次に個人は、運動データの選択されたセットを、自分の「最高」速度を表す運動データのセットと詳細に比較することができる。
【０００８】
なおさらに、いくつかの実施では、異なる期間にわたって得られる運動データのセットを収集し、これらのセットからデータを同時的に表示することができる。したがって、個人が数日間にわたって複数の走行を行う場合、各走行からのデータを同時に表示することができる。例えば、バーまたはラインなどのアイコンを各データセットについて表示できる。さらに、アイコンの寸法、例えばその高さは、そのデータセットの一部のデータ、例えば走行の中央速度または走行中に移動する全距離に対応し得る。いくつかの実施では、複数のセットからのデータを集約および表示することができる。例えば、特定の分類の範囲内の走行（例えば同一週または同一月に生じる）を一緒に群分けすることができ、群における各データセットの全距離データ（または全時間データ）を一緒に追加することができる。次に、バーまたはラインなどのアイコンを表示することにより、各群からのデータの合計を表すことができる。アイコンの寸法、例えばその高さは、データセットのその対応する群から一緒に追加されるデータに対応し得る。
【０００９】
さらに、本発明のいくつかの例は、個人が運動活動に関係する目標を特定することを可能にすることができる。個人は、例えば、特定の期間内に特定の全距離を走行するという目標を定めることができる。本発明のこれらの実施では、個人の運動データの複数のセットからのデータを集約し、個人の特定の目標との対比で表示することができる。目標は、例えば楕円形のような中が空いている形状で表示できる。次に、集約されたデータを中が空いている形状内の塗りつぶしとして表示できる。したがって、集約されたデータが、個人が自分の目標の80％以内であることを示す場合、目標を表す形状は80％塗りつぶしとして表示される。
【００１０】
いくつかの実施では、運動データのセットを、複数の異なる個人から得て表示することができる。例えば、複数の異なる個人のそれぞれからのデータの1つまたは複数のセットを収集できる。次に、各個人のデータセットからのデータを集約し、各個人に対して表示することができる。例えば、1セットの運動データを個人が行う各走行について生成できる。各個人について、自分のデータセットからのデータ、例えば距離データを追加することができる。次に、バーまたはラインなどのアイコンを各個人について表示することにより、自分のデータセットからのデータの合計を表すことができる。アイコンの寸法、例えばその高さは、個人のデータセットのそれぞれから追加されるデータの合計に対応し得る。
【００１１】
なおさらに、本発明のいくつかの例では、個人が、1名または複数名の他の個人を「招待」することにより、彼らの運動活動に対応する運動データを共有することを可能にすることができる。本発明のいくつかの実施では、例えば、ユーザーは、電子メールまたは他の同様の電子媒体を通じて1名または複数名の他の個人を招待することができる。次に、それらの招待された個人のみからの運動データを上記の通り同時に表示することができる。このように準備することにより、招待された各個人（本質的には自分自身を招待しかつしたがって被招待者であるとも考えられる、招待主を含む）が、自分の現在の運動データを他の被招待者と比較することが可能になる。
【００１２】
本発明のさらに他の実施では、個人は、被招待者のために共通の目標を代替的または追加的に特定することができる。例えば、招待主は、被招待者（ホストを含む）が特定の時間内に走行すべき合算距離を特定することができる。各被招待者の運動データの複数のセットからのデータを集約し、個人の特定の目標との対比で表示することができる。また、目標を例えば楕円形のような中が空いている形状のディスプレイで表すことができる。次に、各被招待者から集約したデータを、中が空いている形状内の塗りつぶしとして表示することができる。したがって、集約されたデータが、被招待者の集合的運動活動が特定の目標の60％以内であることを示す場合、目標を表す形状は60％塗りつぶしとして表示される。
【００１３】
本発明のさらに別の実施では、1名または複数のユーザーから収集されたパフォーマンスデータ、一つまたは複数の運動パフォーマンス目標またはトレーニングプログラムと関連付けられた詳細、およびこれらと関連付けられたユーザーインターフェースを、モバイルデバイスに含め、かつ/またはモバイルデバイスに表示させることができる。
【００１４】
本発明のこれらの特徴および他の特徴は、下記の詳細な説明から明らかになるであろう。
【図面の簡単な説明】
【００１５】
【図１】本発明の各種の例を実施するために使用可能である演算デバイスを示す。
【図２】本発明の各種の例に従って使用可能である運動情報モニタリングデバイスの例を示す。
【図３】本発明の各種の例に従って使用可能である運動情報モニタリングデバイスの例を示す。
【図４】本発明の各種の例に係る運動パラメータ測定デバイスが使用可能である1つの環境を示す。
【図５】本発明の各種実施に従って運動データを収集および／または表示するために使用可能である運動情報収集／表示デバイス（athletic information collection and display device）の例を示す。
【図６】本発明の各種の例に従って使用可能である運動データ表示構成デバイスの例を示す。
【図７】本発明の各種の例に従って使用可能である種類の、運動データ表示構成デバイスおよび複数のクライアントデバイスを含むネットワークを示す。
【図８Ａ】本発明の各種実施に従ってユーザーに対して運動データを表示するために提供可能なユーザーインターフェースの例を示す。
【図８Ｂ】本発明の各種実施に従ってユーザーに対して運動データを表示するために提供可能なユーザーインターフェースの例を示す。
【図８Ｃ】本発明の各種実施に従ってユーザーに対して運動データを表示するために提供可能なユーザーインターフェースの例を示す。
【図８Ｄ】本発明の各種実施に従ってユーザーに対して運動データを表示するために提供可能なユーザーインターフェースの例を示す。
【図８Ｅ】本発明の各種実施に従ってユーザーに対して運動データを表示するために提供可能なユーザーインターフェースの例を示す。
【図８Ｆ】本発明の各種実施に従ってユーザーに対して運動データを表示するために提供可能なユーザーインターフェースの例を示す。
【図９Ａ】本発明の各種実施に従ってユーザーに対して運動データを表示するために提供可能なユーザーインターフェースの例を示す。
【図９Ｂ】本発明の各種実施に従ってユーザーに対して運動データを表示するために提供可能なユーザーインターフェースの例を示す。
【図１０】本発明の各種実施に従ってユーザーに対して目標を選択するために提供可能なユーザーインターフェースの例を示す。
【図１１Ａ】本発明の各種実施に従ってユーザーに対して目標を選択するために提供可能なユーザーインターフェースの例を示す。
【図１１Ｂ】本発明の各種実施に従ってユーザーに対して目標を選択するために提供可能なユーザーインターフェースの例を示す。
【図１１Ｃ】本発明の各種実施に従ってユーザーに対して目標を選択するために提供可能なユーザーインターフェースの例を示す。
【図１１Ｄ】本発明の各種実施に従ってユーザーに対して目標を選択するために提供可能なユーザーインターフェースの例を示す。
【図１１Ｅ】本発明の各種実施に従ってユーザーに対して目標を選択するために提供可能なユーザーインターフェースの例を示す。
【図１２】本発明の各種実施に従って運動活動の目標の達成に向けたユーザーの進捗を知らせるために提供可能なユーザーインターフェースの例を示す。
【図１３Ａ】本発明の各種実施に従って他のユーザーに対するチャレンジを生み出すために提供可能なユーザーインターフェースの例を示す。
【図１３Ｂ】本発明の各種実施に従って他のユーザーに対するチャレンジを生み出すために提供可能なユーザーインターフェースの例を示す。
【図１３Ｃ】本発明の各種実施に従って他のユーザーに対するチャレンジを生み出すために提供可能なユーザーインターフェースの例を示す。
【図１３Ｄ】本発明の各種実施に従って他のユーザーに対するチャレンジを生み出すために提供可能なユーザーインターフェースの例を示す。
【図１３Ｅ】本発明の各種実施に従って他のユーザーに対するチャレンジを生み出すために提供可能なユーザーインターフェースの例を示す。
【図１３Ｆ】本発明の各種実施に従って他のユーザーに対するチャレンジを生み出すために提供可能なユーザーインターフェースの例を示す。
【図１４Ａ】本発明の各種実施に従ってユーザーの運動データを他の参加ユーザーの運動データと比較するために提供可能なユーザーインターフェースの例を示す。
【図１４Ｂ】本発明の各種実施に従ってユーザーの運動データを他の参加ユーザーの運動データと比較するために提供可能なユーザーインターフェースの例を示す。
【図１４Ｃ】本発明の各種実施に従ってユーザーの運動データを他の参加ユーザーの運動データと比較するために提供可能なユーザーインターフェースの例を示す。
【図１４Ｄ】本発明の各種実施に従ってユーザーの運動データを他の参加ユーザーの運動データと比較するために提供可能なユーザーインターフェースの例を示す。
【図１４Ｅ】本発明の各種実施に従ってユーザーの運動データを他の参加ユーザーの運動データと比較するために提供可能なユーザーインターフェースの例を示す。
【図１４Ｆ】本発明の各種実施に従ってユーザーの運動データを他の参加ユーザーの運動データと比較するために提供可能なユーザーインターフェースの例を示す。
【図１５】本発明の各種実施に従ってユーザーの運動達成を記念するために提供可能なユーザーインターフェースの例を示す。
【図１６】本発明の各種実施に従って運動達成を行う決意を生み出すために提供可能なユーザーインターフェースの例を示す。
【図１７】本明細書において示す一つまたは複数の局面による、ワークアウトを開始するためのユーザーインターフェースの例を示す図である。
【図１８】本明細書において示す一つまたは複数の局面による、ヘッドホンを使用しない場合のハードウェア入力制御への機能マッピングの例を示す図である。
【図１９】本明細書において示す一つまたは複数の局面による、ヘッドホンを使用する場合のハードウェア入力制御への機能マッピングの例を示す図である。
【図２０】本明細書において示す一つまたは複数の局面による、一時停止機能を呼び出すための入力制御の例を示す図である。
【図２１】本明細書において示す一つまたは複数の局面による、ワークアウト終了機能を呼び出すための入力制御の例を示す図である。
【図２２】本明細書において示す一つまたは複数の局面による、ワークアウトデータ表示インターフェースの例を示す図である。
【図２３】本明細書において示す一つまたは複数の局面による、目標、チャレンジおよびワークアウトマップを表示させるためのインターフェースの例を示す図である。
【図２４】本明細書において示す一つまたは複数の局面による、ワークアウトを開始するためのユーザーインターフェースの例を示す図である。
【図２５】本明細書において示す一つまたは複数の局面による、ワークアウト時に使用することのできる機能ボタンおよびコマンドの例を示す図である。
【図２６】本明細書において示す一つまたは複数の局面による、一時停止機能を呼び出すための入力制御の例を示す図である。
【図２７】本明細書において示す一つまたは複数の局面による、ワークアウト終了機能を呼び出すための入力制御の例を示す図である。
【図２８】本明細書において示す一つまたは複数の局面による、ワークアウト経路を表示し、マッピングを行うためのユーザーインターフェースの例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【００１６】
発明の詳細な説明
操作環境
概要
本発明の局面は、運動情報の測定、収集、および表示に関する。当業者によって理解されるように、運動情報はまずは各個人から得なければならない。本発明の各種実施では、1つまたは複数の異なる運動情報モニタリングデバイスを使用して、個人が行う運動活動に対応する運動データを測定および記録することができる。典型的には、運動情報モニタリングデバイスは、モニタリングされる個人に関するパラメータを測定するためのセンサ、およびセンサにより測定されるパラメータを処理するための演算デバイスを組み入れる。
【００１７】
運動情報モニタリングデバイスが個人の運動活動に関する運動情報を記録したら、個人は、記録された運動データを閲覧するために、記録された運動情報を1つまたは複数の別個のデバイスに転送することができる。例えば、ユーザーは、記録された運動情報を運動情報モニタリングデバイスから別個の収集デバイスにダウンロードすることができる。収集デバイスは次に、運動情報モニタリングデバイスから収集された運動情報を別個の表示構成デバイスに転送することができ、ここで、例えばさらに別のデバイスによるその後の閲覧のために運動情報を組織化および構成することができる。下記でさらに詳細に論じるように、本発明の各種実施により、個人がインターネットなどのネットワーク上で通信を行う演算デバイスの群を用いて運動情報を記録、収集、および表示することが可能になる。
【００１８】
例えば、本発明のいくつかの実施は、個人が、特殊目的の演算デバイスを用いて運動情報を測定および記録することを可能にすることができる。次に使用者は、記録された運動情報を個人用デスクトップまたはラップトップのコンピュータなどのローカル演算デバイスに転送することができる。より詳しくは、ユーザーは、記録された運動情報を、運動情報モニタリングデバイスから、コンピュータネットワークの「クライアント」として働くローカルコンピュータ上の収集ソフトウェアツールにダウンロードすることができる。次に、収集ソフトウェアツールは、ダウンロードされた運動情報を、ネットワークを通じてリモート「サーバ」コンピュータに転送する。次に、リモートサーバコンピュータ上の表示構成ソフトウェアツールは、転送された運動情報を保存する。その後、個人は、クライアントコンピュータまたは別のローカルコンピュータを用いて、記憶された運動情報をサーバコンピュータから検索することができる。ローカルコンピュータからの表示要求に対応して、表示構成ソフトウェアツールは、要求された運動情報をローカルコンピュータ上での表示用に構成し、その後、構成された運動情報を表示用にローカルコンピュータに伝送する。
【００１９】
演算デバイス
1つまたは複数の機能を行うように構成された電子回路を用いて、本発明の各種の例を実施することができる。例えば、本発明のいくつかの態様では、運動情報モニタリングデバイス、収集デバイス、表示デバイス、またはその任意の組み合わせを、1つまたは複数の特定用途向け集積回路（ASIC）を用いて実施することができる。しかしながら、本発明の各種の例の構成要素は、ファームウェアもしくはソフトウェアの命令を実行するプログラム可能な演算デバイスを使用して、または特定目的の電子回路とプログラム可能な演算デバイス上で実行されるファームウェアもしくはソフトウェアの命令との何らかの組み合わせにより、実施される。
【００２０】
したがって、図1は、本発明の各種態様を実施するために使用可能であるコンピュータ101の1つの説明に役立つ実例を示す。この図でわかるように、コンピュータ101は、演算ユニット103を有する。演算ユニット103は、典型的には処理ユニット105およびシステムメモリ107を含む。処理ユニット105は、ソフトウェアの命令を実行するための任意の種類の処理デバイスであり得るが、通常はマイクロプロセッサデバイスである。システムメモリ107は、読み出し専用メモリ（ROM）109とランダムアクセスメモリ（RAM）111の両方を含み得る。当業者によって理解されるように、読み出し専用メモリ（ROM）109とランダムアクセスメモリ（RAM）111の両方が、処理ユニット105による実行用のソフトウェアの命令を記憶できる。
【００２１】
処理ユニット105およびシステムメモリ107は、1つまたは複数の周辺デバイスに、直接的にまたはバス113もしくは代わりの通信構造を通じて間接的に、接続される。例えば、処理ユニット105またはシステムメモリ107は、ハードディスクドライブ115、リムーバブル磁気ディスクドライブ117、光ディスクドライブ119、およびフラッシュメモリカード121などのさらなるメモリストレージに直接的または間接的に接続可能である。処理ユニット105またはシステムメモリ107は、1つまたは複数の入力デバイス123および1つまたは複数の出力デバイス125にも直接的または間接的に接続可能である。入力デバイス123は、例えばキーボード、タッチスクリーン、リモートコントロールパッド、ポインティングデバイス（例えばマウス、タッチパッド、スタイラス、トラックボール、もしくはジョイスティック）、スキャナ、カメラ、またはマイクロホンを含み得る。出力デバイス125は、例えばモニタディスプレイ、テレビ、プリンタ、ステレオ、またはスピーカを含み得る。
【００２２】
なおさらに、演算ユニット103は、ネットワークとの通信用の1つまたは複数のネットワークインターフェース127と直接的または間接的に接続される。ネットワークアダプタまたはネットワークインターフェースカード（NIC）とも呼ばれることのある、この種類のネットワークインターフェース127は、伝送制御プロトコル（TCP）、インターネットプロトコル（IP）、およびユーザーデータグラムプロトコル（UDP）などの1つまたは複数の通信プロトコルに従って、演算ユニット103からのデータ信号および制御信号をネットワークメッセージに変換する。これらのプロトコルは当技術分野で周知であり、したがって本明細書ではさらに詳細には論じない。インターフェース127は、ワイヤレストランシーバ、電力線アダプタ、モデム、またはイーサネット接続を例えば含む、ネットワークに対する接続用の任意の好適な接続エージェントを使用できる。
【００２３】
演算デバイスは、上記で具体的に列挙した入力デバイス、出力デバイス、および記憶周辺デバイスに加えて、入力機能、出力機能、および記憶機能、またはその何らかの組み合わせを行い得るものを含む様々な他の周辺デバイスに接続可能であるということが理解されよう。例えば、コンピュータ101は、カリフォルニア州クパチーノのApple, Inc.から入手可能なIPOD（登録商標）ブランドのデジタル音楽プレイヤーなどのデジタル音楽プレイヤーに接続可能である。当技術分野で公知のように、この種類のデジタル音楽プレイヤーは、コンピュータ用出力デバイス（例えばサウンドファイルから音楽を、またはイメージファイルから画像を出力する）と記憶デバイスの両方となり得る。さらに、この種類のデジタル音楽プレイは、下記でさらに詳細に論じるように、記録された運動情報の出力用の出力デバイスともなり得る。
【００２４】
コンピュータ101は、デジタル音楽プレイヤーに加えて、1つまたは複数の他の周辺デバイス、例えば電話に接続可能であるか、さもなくばそれを含むことができる。電話とは、例えばワイヤレス「スマートフォン」であり得る。当技術分野で公知のように、この種類の電話は高周波伝送を用いてワイヤレスネットワークを通じて通信を行う。「スマートフォン」は、単純な通信機能性に加えて、電子メッセージ（例えば電子メールメッセージ、SMSテキストメッセージなど）の送信、受信、および閲覧、サウンドファイルの記録または再生、イメージファイル（例えば静止画像または動画イメージファイル）の記録または再生、テキスト付きファイル（例えばMicrosoft WordもしくはExcelファイルまたはAdobe Acrobatファイルなど）の閲覧および編集などの1つまたは複数のデータ管理機能もユーザーに提供することができる。この種類の電話のデータ管理能力により、ユーザーは、コンピュータ101に維持されたデータが同期されるように、電話をコンピュータ101と接続することができる。
【００２５】
当然ながら、当技術分野で周知のように、さらに他の周辺デバイスを、図1で示す種類のコンピュータ101に付属させることができ、またはさもなくばこのコンピュータ101に接続することができる。いくつかの場合では、周辺デバイスを演算ユニット103に恒久的または半恒久的に接続できる。例えば、多くのコンピュータでは、演算ユニット103、ハードディスクドライブ117、リムーバブル光ディスクドライブ119、およびディスプレイが、単一のハウジング内に半恒久的に収納されている。しかしながら、さらに他の周辺デバイスをコンピュータ101に取り外し可能に接続できる。コンピュータ101は、そこを通じて周辺デバイスが演算ユニット103に（直接的にまたはバス113を通じて間接的に）接続可能な、1つまたは複数の通信ポートを含み得る。したがって、これらの通信ポートは、ユニバーサルシリアルバス（USB）規格またはIEEE 1394高速シリアルバス規格を用いるシリアルバスポート（例えばファイヤーワイヤーポート）などのパラレルバスポートまたはシリアルバスポートを含み得る。コンピュータ101は、ブルートゥースインターフェース、Wi-Fiインターフェース、赤外線データポートなどのワイヤレスデータ「ポート」を代替的または追加的に含み得る。
【００２６】
本発明の各種の例に従って使用される演算デバイスが、図1に示すコンピュータ101よりも多い構成要素、コンピュータ101よりも少ない構成要素、またはコンピュータ101とは異なる組み合わせの構成要素を含み得ることが理解されよう。例えば、本発明のいくつかの実施では、デジタル音楽プレイヤーまたはサーバコンピュータなどの、極めて特定の機能性を有するように意図されている1つまたは複数の演算デバイスを使用することができる。したがって、これらの演算デバイスは、ネットワークインターフェース115、リムーバブル光ディスクドライブ119、プリンタ、スキャナ、外付けハードディスクドライブなどの不要な周辺デバイスを省略することができる。本発明のいくつかの実施では、デスクトップまたはラップトップのパーソナルコンピュータなどの、広範な機能が可能なように意図されている演算デバイスを、代替的または追加的に使用することができる。これらの演算デバイスは、所望に応じて周辺デバイスまたは追加構成要素の任意の組み合わせを有し得る。
【００２７】
運動情報モニタリングデバイス
図2は、本発明の各種の例に従って、ユーザーの運動活動に対応する運動情報の測定に使用可能である運動情報モニタリングデバイス201の1つの例を示す。この図に示すように、運動情報モニタリングデバイス201は、デジタル音楽プレイヤー203、電子インターフェースデバイス205、および運動パラメータ測定デバイス207を含む。さらに詳細に説明するように、デジタル音楽プレイヤー203は、電子インターフェースデバイス205に（解放可能に）接続されており、ユーザーはこの組み合わせを、ランニングまたはウォーキングなどの運動活動を行っている間、着用するか、またはそれ以外の方法で携行する。運動パラメータ測定デバイス207もまた、運動活動を行っている間、ユーザーにより着用または携行されており、ユーザーが行っている運動のパフォーマンスに関する1つまたは複数の運動パラメータを測定する。運動パラメータ測定デバイス207は、電子インターフェースデバイス205に、測定された運動パラメータに対応する信号を伝送する。電子インターフェースデバイス205は、運動パラメータ測定デバイス207から信号を受け取り、デジタル音楽プレイヤー203に受け取った情報を与える。
【００２８】
図3でさらに詳細に示すように、運動パラメータ測定デバイス207は、運動パラメータ測定デバイス207を着用しているか、またはさもなくば使用している個人に関連する運動パラメータを測定するための、1つまたは複数のセンサ301を含む。例えば、図示される実施では、センサ301Aおよび301Bは、2つの直交する方向の運動パラメータ測定デバイス207の加速を測定する加速度計（例えば圧電型加速度計）であり得る。ユーザーがエクササイズを行っている間、運動パラメータ測定デバイス207はユーザーにより携行されるかまたはさもなくば着用され、所望の運動パラメータを測定する。例えば、図4に示すように、ユーザーがウォーキングまたはランニングしている間、ユーザーの靴401の足底に運動パラメータ測定デバイス207を配置することができる。この配置では、センサ301は、使用者の足の動きに対応する電気信号を発生する。当技術分野で公知のように、次にこれらの信号を用いて、ユーザーが行った運動活動に対応する運動データを生成する。
【００２９】
運動パラメータ測定デバイス207は、センサ301が出力する電気信号を処理するためのプロセッサ303も含む。本発明のいくつかの実施では、プロセッサ303は、プログラム可能なマイクロプロセッサであり得る。しかしながら、本発明のさらに他の実施では、プロセッサ303は、ASICなどの特定目的の回路デバイスであり得る。プロセッサ303は、曲線平滑化、ノイズフィルタリング、異常値除去、増幅、総和、積分などの、センサ301から出力される信号に対する任意の所望の操作を行うことができる。プロセッサ303は、処理された信号を伝送器307に与える。運動パラメータ測定デバイス207は、センサ301、プロセッサ303、および伝送器305に必要に応じて電力を与えるための電源307も含む。電源307は、例えば電池であり得る。
【００３０】
図4でわかるように、運動パラメータ測定デバイス207は、電子インターフェースデバイス205に処理された信号を伝送する。ここで図3に戻ると、電子インターフェースデバイス205は、運動パラメータ測定デバイス207内の伝送器305が伝送する処理された信号を受け取るレシーバ309を含む。レシーバ309は、処理された信号を第2のプロセッサ311に中継し、これはさらに信号を処理する。プロセッサ303と同じく、プロセッサ311は、曲線平滑化、ノイズフィルタリング、異常値除去、増幅、総和、積分などの、加工された信号に対する任意の所望の操作を行うことができる。
【００３１】
プロセッサ303は、処理された信号をデジタル音楽プレイヤー203に与える。ここで図2を再度参照すると、電子インターフェースデバイス205は、デジタル音楽プレイヤー203上に設けられる通常の入力ポート211を物理的に塞ぎ、該入力ポート211と接続するコネクタシステム209を含む。電子インターフェースデバイス205のコネクタシステム209がその中に接続される、入力ポート211は、パラレルデータポート、シリアルデータポート、イアホン、またはマイクロホンジャックなどの、データ転送用の任意の所望種類の入力ポートであり得る。デジタル音楽プレイヤー203の入力ポート211に設けられる対応する要素との電気接続または他の好適な接続を形成するために（例えばインターフェースデバイス205と電子インターフェースデバイス205との間の電子通信および／またはデータ通信を可能にするために）、コネクタシステム209は、ワイヤ、ピン、電気コネクタなどの任意の好適な接続デバイスを含み得る。デジタル音楽プレイヤー203にインターフェースデバイス205をしっかり接続するために、必要または所望に応じて、ストラップ、フック、バックル、クリップ、クランプ、クラスプ、保持要素、機械的コネクタなどのさらなる固定用要素を設けることができる。
【００３２】
ここで図3に戻ると、プロセッサ311は、処理された信号を演算ユニット313に与える。演算ユニット313は、処理された信号をまずメモリ315に記憶させることができる。さらに、本発明のいくつかの実施では、演算ユニット313は、運動情報モニタリングデバイス201により与えられた、処理された信号を操作し、ユーザーが行った運動活動に対応する1セットの運動データを生成することができる。例えば、運動情報モニタリングデバイス201がユーザーの足の動きを測定するための加速度計を含む場合、演算ユニット313は、運動情報モニタリングデバイス201からの処理された信号を分析することにより、ユーザーの運動活動中の特定の場合でのユーザーの速度、およびそれら特定の場合のそれぞれにおいてユーザーが移動した全距離を表す、1セットの運動データを生成することができる。加速度計信号からユーザーの速度を確定するための各種技術は、例えば、「Monitoring Activity Of A User In Locomotion On Foot」と題された、2005年5月24日発行の、Blackadarらに対する米国特許第6,898,550号、「Monitoring Activity Of A User In Locomotion On Foot」と題された、2005年4月19日発行の、Ohlenbuschらに対する米国特許第6,882,955号、「Monitoring Activity Of A User In Locomotion On Foot」と題された、2005年4月5日発行の、Darleyらに対する米国特許第6,876,947号、「Monitoring Activity Of A User In Locomotion On Foot」と題された、2002年12月10日発行の、Ohlenbuschらに対する米国特許第6,493,652号、「Detecting The Starting And Stopping Of Movement Of A Person On Foot」と題された、2001年10月2日発行の、Blackadarらに対する米国特許第6,298,314号、「Measuring Foot Contact Time And Foot Loft Time Of A Person In Locomotion」と題された、2000年4月18日発行の、Gaudetらに対する米国特許第6,052,654号、「Measuring Foot Contact Time And Foot Loft Time Of A Person In Locomotion」と題された、2000年1月25日発行の、Gaudetらに対する米国特許第6,018,705号に記載されており、いずれも参照により本明細書に完全に組み入れられる。
【００３３】
運動データセットは、各速度値および／または各距離値と関連する時間値も含み得る。様々なユーザーから運動情報を収集するために運動情報モニタリングデバイス201を使用できる場合、運動データ演算ユニット313はさらに、ユーザーが何らかの方法で自分自身を識別するように促すことができる。次に、この識別情報を、運動情報モニタリングデバイス201が与える情報から生成される運動データセットに包含させることができる。演算ユニット313が、運動情報モニタリングデバイス201により与えられた情報から1セットの運動データを生成したら、演算ユニット313は、該運動データセットをメモリ315に記憶させることができる。下記でさらに詳細に論じるように、次にデジタル音楽プレイヤー203を、運動情報収集ツールを実装している演算デバイスに接続すると、演算ユニット313は、遠隔演算デバイスをホストとする表示構成ツールに対して該運動データをダウンロードする。
【００３４】
運動パラメータ測定デバイス207とインターフェースデバイス205との間の無線通信を図2〜4に示す態様に関して説明しているが、運動パラメータ測定デバイス207とインターフェースデバイス205との間の、有線接続を含む任意の所望の通信様式を、本発明から逸脱することなく使用できる。また、運動パラメータ測定デバイス207からの身体的データまたは生理的データに由来するデータを、電子デバイス210上で表示するためまたはそこから出力するための適切な形式またはフォーマットで配置する任意の望ましい方法を、本発明から逸脱することなく与えることができる。例えば、所望であれば、運動パラメータ測定デバイス207を、1つまたは複数の特定の電子デバイスでの使用のために特別に設計および／またはプログラムすることができる。例えば、特定の1つまたは複数のデバイスで動作しかつそれらのデバイスに好適な形式およびフォーマットで出力データを与えるように、予備プログラムおよび／または配線することができる。この状況で、ある種の電子デバイス、例えばデジタル音楽プレイヤーの特定モデル、およびさらに他の電子デバイス、例えば電話、腕時計、携帯情報端末などを具体的な対象としたインターフェースデバイス205を、市販および販売することができる。別の代替案として、所望であれば、例えばインターネット、ディスク、他のソースなどから特定の電子デバイス用にディスプレイドライバもしくはデバイスドライバおよび／またはフォーマットデータをダウンロードすることにより、後で様々な異なる電子デバイスにおいて動作するように、インターフェースデバイス205をプログラムすることができる。
【００３５】
所望であれば、本発明の少なくともいくつかの例に従って、電子インターフェースデバイス205は、ディスプレイ220および／またはユーザー入力システム222、例えば1つまたは複数の回転入力デバイス、スイッチ、ボタン（図2における図解例で示す）、マウス要素もしくはトラックボール要素、タッチスクリーンなど、またはその何らかの組み合わせをさらに含み得る。ディスプレイ220は、例えばデジタル音楽プレイヤー203で再生される音楽に関する情報、デジタル音楽プレイヤー203が受け取る運動情報信号に関する情報、受け取った運動情報信号からデジタル音楽プレイヤー203が生成する運動データなどを示すために使用できる。ユーザー入力システム222は、例えば、インターフェースデバイス205を通じて受け取った入力データの処理の1つまたは複数の局面の制御、入力データ受領（例えばタイミング、受け取った情報の種類、オンデマンドのデータ要求など）の制御、電子デバイス203へのまたはそれによるデータ出力の制御、運動パラメータ測定デバイス207の制御などに使用できる。所望であれば、デジタル音楽プレイヤー203上の入力システム（例えばボタン222、タッチスクリーン、ディジタイザ／スタイラスに基づく入力、回転入力デバイス、トラックボールまたはローラボール、マウスなど）を代替的または追加的に使用することにより、インターフェースデバイス205および／または運動パラメータ測定デバイス207に対してユーザー入力データを与えることができる。所望であれば、さらに別の例として、音声入力システムをインターフェースデバイス205および／またはデジタル音楽プレイヤー203に設けることにより、例えば音声コマンドを通じたユーザー入力を可能にすることができる。任意のシステム要素の制御および／または任意の目的のために、任意の他の所望の種類のユーザー入力システムを、本発明から逸脱することなく設けることができる。
【００３６】
デジタル音楽プレイヤー203は、例えばヘッドホン（または他の音声出力）、電源、無線通信、赤外線入力、マイクロホン入力、または他のデバイスのための、例えば図2に示すポート224および226などのさらなる入力および／または出力要素を含み得る。所望であれば、かつインターフェースデバイス205が電子デバイス203に取り付けられている場合にこれらのポート224および／または226が覆われるならば、インターフェースデバイス205は、ポート224および／または226と同様の外部ポートを備えかつインターフェースデバイス205に内部回路を設けてもよく、それによりユーザーは、デジタル音楽プレイヤー203に差し込まれ得るものと同一の追加デバイスをインターフェースデバイス205に差し込むことができかつさらに同一機能を活用することができる（例えば、それによって、必要なデータ、信号、電力、および／または情報を、インターフェースデバイス205を通じてユーザー、別の出力、および／またはデジタル音楽プレイヤー203に送る）。
【００３７】
上記の本発明のいくつかの特定の態様は、デジタル音楽プレイヤー203に関するものであるが、任意の携帯電子デバイスを用いて本発明の代替例を実施できることが理解されよう。例えば、本発明のいくつかの実施では、運動パラメータ測定デバイス207を、携帯電話、腕時計、携帯情報端末、別の種類の音楽プレイヤー（例えばコンパクトディスクもしくは衛星ラジオ音楽プレイヤー）、携帯用コンピュータ、または任意の他の所望の電子デバイスと組み合わせて使用することができる。さらには、本発明のいくつかの実施では、代替的または追加的に、インターフェースデバイス205の使用を省略することができる。例えば、運動パラメータ測定デバイス207を、ブルートゥース対応の携帯電話、携帯情報端末、腕時計、またはパーソナルコンピュータで使用可能となるようにブルートゥースワイヤレス通信プロトコルを用いて通信するように構成してもよい。当然ながら、インターフェースデバイス205を省略する一方で、さらに他の無線または有線の通信技術を使用することが可能である。
【００３８】
理解を容易にするために運動パラメータ測定デバイス207の特定の例を上記で説明したが、任意の種類の所望の運動パラメータ測定デバイス207を本発明の各種態様で使用できることも理解すべきである。例えば、本発明のいくつかの実施では、運動パラメータ測定デバイス207は、心拍数モニタ、血中酸素モニタ、衛星ポジショニングデバイス（例えばグローバルポジショニング衛星（GPS）ナビゲーションデバイス）、ユーザーの電気的活動を測定するためのデバイス（例えばEGKモニタ）、またはユーザーの1つもしくは複数の身体パラメータを測定する任意の他のデバイスであり得る。さらに、運動パラメータ測定デバイス207は、ユーザーが操縦する何らかのデバイスの1つまたは複数の操作パラメータ、例えば自転車の速度および／または距離、トレッドミル、ローイングマシン、エリプティカルマシン、または固定自転車が行う速度および／またはワーク、ユーザーが着用する（水中もしくは雪中）スキー、（ローラーもしくはアイス）スケート、またはスノーシューズなどにより移動する速度および／または距離などを測定することができる。
【００３９】
また、運動パラメータ測定デバイス207を、運動パラメータ測定デバイス207から信号を受け取るデジタル音楽プレイヤー203または他の携帯電子デバイスとは別個のものとして記載してきたが、本発明のいくつかの実施では、運動パラメータ測定デバイス207を、デジタル音楽プレイヤー203または他の携帯電子デバイスに組み入れることができる。例えば、本発明のいくつかの実施では、加速度計を組み入れた音楽プレイヤー、携帯電話、腕時計、もしくは携帯情報端末、衛星ポジショニングデバイス、または運動活動を測定するための任意の他の所望のデバイスを使用できる。さらに、本発明の各種実施では、デジタル音楽プレイヤー203もしくは他の携帯電子デバイスに組み入れられているか、デジタル音楽プレイヤー203もしくは他の携帯電子デバイスとは別であるか、またはその何らかの組み合わせである、複数の運動パラメータ測定デバイス207を使用できることが理解されよう。
【００４０】
運動の収集および表示のツール
図5は、本発明の各種実施に従って運動データを収集および／または表示するために使用可能である運動情報収集／表示デバイス501の例を示す。下記でさらに詳細に論じるように、運動情報収集／表示デバイス501は、運動情報の収集と表示の両方を行うことができる。運動情報収集／表示デバイス501は、既に記載の演算デバイス101の任意の好適な変形を用いて実施できる。しかしながら、いくつかの状況では、例えばワシントン州レドモンドのMicrosoft Corporationから入手可能なMicrosoft Windowsオペレーティングシステムの1バージョン、カリフォルニア州クパチーノのApple Corporationから入手可能なApple Macintoshオペレーティングシステムの1バージョン、または複数のベンダーから入手可能なUnixもしくはLinuxオペレーティングシステムの1バージョンを用いるデスクトップまたはラップトップのパーソナルコンピュータを用いて、運動情報収集／表示デバイス501を商業的に実施することができる。
【００４１】
図5に示すように、運動情報収集／表示デバイス501は、運動情報モニタリングデバイス201からデータを受け取るためのインターフェース503を含む。インターフェース503は、例えば電気構成要素、ソフトウェア構成要素（例えばアプリケーションプログラムインターフェース（API））、またはその何らかの組み合わせを用いて実施できる。運動情報収集／表示デバイス501は、運動データ収集モジュール505も有する。本発明の各種の例では、運動データ収集モジュール505は、1つまたは複数の運動データセットを記憶するデジタル音楽プレイヤー203または他の携帯電子デバイスがインターフェース503を通じて運動情報収集／表示デバイス501に接続された時を検出し、デジタル音楽プレイヤー203または他の携帯電子デバイスとの通信セッションを確立することで1つまたは複数の運動データセットを検索することができる。本発明のいくつかの実施では、運動データ収集モジュール505は、運動データセットを検索した後、デジタル音楽プレイヤー203または他の携帯電子デバイスから運動データセットを削除することができる。
【００４２】
本発明のいくつかの例では、運動データ収集モジュール505は、デジタル音楽プレイヤー203または他の携帯電子デバイスから検索した運動データセットに対していくつかのさらなる操作を行うことができる。例えば、様々なユーザーから運動情報を収集するために運動情報モニタリングデバイス201を使用できる場合、運動データ収集モジュール505はさらに、ユーザーが自分自身を識別するように促すことができる（この情報を運動情報収集／表示デバイス501により事前に得なかった場合）。次にこの識別情報を運動データセットに包含させることができる。
【００４３】
既に記したように、運動情報収集／表示デバイス501は、典型的には、1つまたは複数の運動パラメータ測定デバイス207が測定する情報から運動データのセットを生成する。しかしながら、本発明のいくつかの態様では、運動情報収集／表示デバイス501は、代替的に、運動パラメータ測定デバイス207が与える生情報を記憶することができる。これらの態様では、運動データ収集モジュール505は、デジタル音楽プレイヤー203または他の携帯電子デバイスから生情報を検索した後、生情報自体から運動データセットを生成することができる。当然ながら、本発明のさらに他の例では、運動パラメータ測定デバイス207が測定した生情報からの運動データの生成に関する機能を、運動データ収集モジュール505とデジタル音楽プレイヤー203または他の携帯電子デバイスとの間で所望に応じて分けることができる。
【００４４】
運動データ収集モジュール505は、例えば演算デバイス101の演算ユニット113が実行するソフトウェアの命令により実施可能である。本発明のいくつかの例では、運動データ収集モジュール505は、ブラウザなどの通常のソフトウェアツールで実施可能である。あるいは、運動データ収集モジュール505は、特定目的のソフトウェアツール、または運動データ収集機能を行うように拡張された通常のソフトウェアツールで実施可能である。例えば、運動データ収集モジュール505は、様々な機能を行う通常のブラウザを組み入れたソフトウェアツールで実施可能である。これらの機能は、デジタル音楽プレイヤー203または他の携帯電子デバイスからの運動データの収集に加えて、例えば音楽および映像コンテンツの選択、購入、およびダウンロードを含み得る。
【００４５】
運動データ収集モジュール505が、運動情報モニタリングデバイス201により提供された、処理された信号を収集したら、運動データ収集モジュール505は、インターフェースモジュール507を通じて運動データ表示構成デバイス601に運動データセットを伝送する。運動情報収集／表示デバイス501は、インターネットなどの通常のネットワークを通じて運動データ表示構成デバイス601と通信を行うことができる。これらの構成では、ネットワークインターフェースカードなどの任意の通常の種類のネットワークインターフェースを用いてインターフェースモジュール507を実施可能である。当然ながら、任意の種類の所望のハードウェアまたはソフトウェアの組み合わせを代わりに使用することにより、運動データ収集モジュール505が運動データ表示構成デバイス601に収集した運動データを送ることを可能にすることができる。本発明のいくつかの実施では、運動データ収集モジュール505は、収集した運動データを運動データ表示構成デバイス601に自動転送することができる。例えば、運動データ収集モジュール505は、運動データ表示構成デバイス601に対する収集した運動データの転送を、収集後直ちに試みるか、所定の間隔で試みるか、運動データ表示構成デバイス601に対するネットワーク接続の検出時に試みるか、またはその何らかの組み合わせの場合で試みることができる。運動データ収集モジュール505は、代替的または追加的に、収集した運動データをいつ運動データ表示構成デバイス601に送るかを特定するようにユーザーに促すことができる。
【００４６】
図6は、本発明の各種の例に従って使用可能である運動データ表示構成デバイス601の例を示す。この図でわかるように、運動データ表示構成デバイス601は、運動情報収集／表示デバイス501と通信を行うためのインターフェースモジュール603を含む。既に記したように、運動情報収集／表示デバイス501は、インターネットなどの通常のネットワークを通じて運動データ表示構成デバイス601と通信を行うことができる。これらの構成では、ネットワークインターフェースカードなどの任意の通常の種類のネットワークインターフェースを用いてインターフェースモジュール603を実施可能である。当然ながら、任意の種類の所望のハードウェアまたはソフトウェアの組み合わせを代わりに使用することにより、運動データ表示構成デバイス601が運動情報収集／表示デバイス501と通信を行うことを可能にすることができる。
【００４７】
運動データ表示構成デバイス601は、運動データ表示構成モジュール605および運動データストレージ607も含む。運動データ表示構成デバイス601のインターフェース603が運動情報収集／表示デバイス501から運動データを受け取ったら、受け取った運動データを運動データ表示構成モジュール605に与える。次に、運動データ表示構成モジュール603は、運動データを今後の使用のために運動データストレージ607に記憶させることができる。下記でさらに詳細に論じるように、運動データ表示構成モジュール605はまた、運動データストレージ607からデータを検索し、かつ検索した運動データを、ユーザーにとって意味のある様式で1つまたは複数のユーザーインターフェースを通じて表示するために、構成する。
【００４８】
図5に戻ると、ユーザーが自分の運動活動（または下記でさらに詳細に論じるように互いの運動活動）に関する情報を閲覧したいと望む場合に、ユーザーは、この要求を運動情報収集／表示デバイス501に送信する。より詳しくは、ユーザーは、キーボード、マウス、ディスプレイなどの通常の入力および出力デバイスを使用できる。次に表示要求が、通常のインターフェース入力／出力インターフェース511を通じて運動データ表示モジュール509に与えられる。当技術分野で周知のように、入力デバイスからの入力を検出および処理し、かつ出力デバイスにデータを送り、さもなくばそれを制御するために使用される、通常のアプリケーションプログラミングインターフェース（API）などのハードウェアおよびソフトウェア構成要素の任意の所望の組み合わせを用いて、インターフェース入力／出力インターフェース511を実施することができる。
【００４９】
本発明のいくつかの例では、運動データ表示モジュール509は、データの表示を要求および制御するための入力を受け取った後、続いてデータを要求された様式で表示するための任意の通常のツールを用いて実施可能である。例えば、運動データ表示モジュール509は、演算ユニット113上で実行するMicrosoft Internet Explorer、Mozilla Firefox、またはOperaなどの通常のブラウザプログラムを用いて実施可能である。本発明のさらに他の態様では、運動データ表示モジュール509は、ActiveXプラグイン、Java script、またはカリフォルニア州サンノゼのAdobe Systems Incorporatedから入手可能なMacromedia Flash PlayerもしくはAdobe Flash Playerの1バージョンなどの1つもしくは複数の表示ツールで拡張された通常のブラウザプログラムを用いて実施可能である。本発明のさらに他の態様では、運動データ表示モジュール509は、例えば運動データ表示用の特定目的のソフトウェアツールで実施可能である。
【００５０】
下記でさらに詳細に論じるように、ユーザーが運動データ表示モジュール509をアクティブにすると、閲覧を希望する収集した運動データ、および収集した運動データを閲覧するフォーマットの希望などを選択するようにユーザーに促すユーザーインターフェースが与えられる。このユーザーインターフェースは、運動データ表示モジュール509、運動データ表示構成モジュール605、またはその何らかの組み合わせにより生成可能である。ユーザーが提供されたユーザーインターフェースを使用して運動データを閲覧したいという要求を送信すると、運動データ表示モジュール509は、要求を運動データ表示構成モジュール605に中継する。これに応答して、運動データ表示構成モジュール605は、要求された運動データを運動データ表示モジュール509による表示用に構成する。例えば、下記でさらに詳細に論じるように、ユーザーは、1週間の各日についてユーザーが走行した全距離の閲覧を要求することができる。これに応答して、運動データ表示構成モジュール605は、運動データストレージ607から関連性のある距離データを検索する。次にこれは、検索した距離データが所望の画像（例えば棒グラフ）で表示されるように構成し、構成した距離データを、ユーザーへの表示用の運動データ表示モジュール509に与える。
【００５１】
本発明のいくつかの態様では、データ表示構成機能を、運動データ表示モジュール509と運動データ表示構成モジュール605との間で分けることができることに留意すべきである。例えば、運動データ表示モジュール509を単純なブラウザで実施する場合、運動データ表示モジュール509は運動データ表示構成モジュール605用の「シンクライアント」として役立ち得る。すなわち、すべてのデータ表示構成機能を運動データ表示構成モジュール605により行うことができる。よって運動データ表示モジュール509は、提供された情報の表示しか行わない。あるいは、運動データ表示モジュール509を特定目的のソフトウェアツールで実施する場合、データ表示構成機能の大部分または全部を、運動データ表示モジュール509で行うことができる。これらの例では、運動データ表示構成モジュール605は、運動データストレージ607からの運動データの記憶および検索のためにのみ使用される。
【００５２】
典型的には、運動データ表示構成デバイス601は、運動情報収集／表示デバイス501から遠隔の位置で実施される。よって運動情報収集／表示デバイス501を、既に記した電子通信ネットワークを通じて運動データ表示構成デバイス601に接続することができる。電子通信ネットワークは、インターネットなどのパブリックネットワーク、プライベートネットワークであり得るか、または両者の何らかの組み合わせを含み得る。例えば図7は、運動データ表示構成デバイス601、および運動データを収集および／または表示するための複数のクライアントデバイス705を含むネットワーク701を示す。これらのクライアントデバイス705は、ワシントン州レドモンドのMicrosoft Corporationから入手可能なMicrosoft Windowsオペレーティングシステムのあるバージョンを用いるパーソナルコンピュータ705A、Appleオペレーティングシステムのあるバージョンを用いるパーソナルコンピュータ705B、携帯情報端末705C、および電話705Dを含み得る。当然ながら、本発明の各種の例は、上記で論じた、運動データを収集および／または表示するように構成可能な任意の他の所望の電子デバイスを代替的または追加的に含み得る。
【００５３】
クライアントデバイス705が運動データ収集機能、運動データ表示機能、またはその両方を行い得ることが理解されよう。すなわち、上記の運動情報収集／表示デバイス501の例は、運動データの収集と表示の両方が可能であるが、いくつかのクライアントデバイス705は、運動データの収集しか行わないことがある。さらに、いくつかのクライアントデバイスは、運動データの表示しか行わないことがある。例えばユーザーは、運動データを収集し、収集した運動データを運動データ表示構成デバイス601に伝送するために、GPSを備えたスマートフォンを使用できる。次にユーザーは、収集した運動データを続いてダウンロードおよび表示するために、通常のブラウザのみを備えたパーソナルコンピュータを使用できる。
【００５４】
ユーザーの運動情報の表示
運動活動値の表示
運動データ表示モジュール509を通じたユーザーからの運動情報閲覧要求を受け取ったことに応答して、運動データ表示構成モジュール605はユーザーの身元を確定する。次に運動データ表示構成モジュール605は、運動データストレージ607からユーザーに関連する運動データを検索する。次に運動データ表示構成モジュール605は、要求された運動データの表示用にユーザーインターフェースを用意し、運動データを有する該ユーザーインターフェースを、ユーザーに対する表示用の運動データ表示モジュール509に伝送する。
【００５５】
図8Aは、本発明の各種実施に従ってユーザーに提供可能な最初のユーザーインターフェースの例を示す。この図でわかるように、ユーザーインターフェース801は複数のアイコン803を含む。各アイコン803は、特定の期間にわたってユーザーが行う運動活動に対応する運動データ値を表す。より詳しくは、各アイコン803は、ユーザーが行う運動活動に対応する距離値を表す。図8に示すように、各アイコン803に関連する暦日付フィールド805が、各アイコン803の底部に、対応する運動活動を行った日付を知らせるために示される。ユーザーインターフェース801は、いくつかの制御ボタン807〜819も示し、これらの制御ボタンは、ユーザーインターフェースに表示される運動データ値ならびに運動データ値が表示される対象の期間を、ユーザーが選択することを可能にする。さらに、インターフェース801は、下記でさらに詳細に論じるタブ821〜825を含む。
【００５６】
図8Aに示すように、ユーザーは、「Distance」ボタン809および「Run」ボタン813をアクティブにした。これに応答して、ディスプレイ801は、ユーザーに対応するサーバが収集した運動データの一番最近の例えば12セットのそれぞれについてアイコン803を最初に示す。既に記したように、各データセットは、特定の期間にわたって個人が行う単一の非連続的な運動活動中に測定した運動情報から生成される運動データ値を含む。さらに、各アイコン803の高さは、アイコン803が表す運動データのセットに含まれる全距離値に対応する。例えば、10月22日にユーザーは走行中に4.05マイルの全距離を移動し、一方、12月23日には、1回目の走行中にわずか1.59マイルの全距離しか移動しなかった。したがって、この図に示すように、10月22日の運動活動に対応するアイコン803Aは、12月23日のユーザーの1回目の走行について収集した運動データを表すアイコン803Bよりも比例的に大きい。表示されたアイコン803に対応する運動活動の前後に行った運動活動についてのアイコン803を閲覧したいとユーザーが望む場合、ユーザーは、所望の矢印ボタン807をアクティブにすることによってこれらのさらなるアイコン803を閲覧することができる。
【００５７】
続いてユーザーが「Time」ボタン811を選択したら、運動データ表示構成モジュール605は、ユーザーインターフェース801を新しいアイコン827を表示するように再構成し、それにより、各アイコン827は、データセットのそれぞれについて全時間値を表す。例えば、図8Bに示すように、各アイコン827の高さは、表される各データセットの全時間値に対応する。例えば、10月22日のユーザーの走行時間が54分2秒であったのに対して、12月23日のユーザーの1回目の走行時間が18分11秒しかなかった場合、10月22日の運動データセットに対応するアイコン827Aは、12月23日のユーザーの走行について収集した運動データセットを表すアイコン827Bよりも比例的に高い。
【００５８】
距離および時間の情報のみを表示することに加えて、ユーザーインターフェース801は、さらなる情報を任意で表示してもよい。例えば、本発明のいくつかの実施では、ユーザーは、特定のアイコン803または827を選択するためにポインティングデバイスを使用できる。例えばアイコン上にカーソルを配置することによる選択に応答して、ユーザーインターフェース801は、選択されたアイコンが表す運動データセットからさらなる情報を表示できる。例えば、ユーザーインターフェース801は、例えばポップアップディスプレイ（図示せず）を使用することにより、選択されたアイコン803または827が表す運動活動に関する全距離、全時間、全速度、および全燃焼カロリーについてデータ値を表示することができる。さらに、ユーザーインターフェースは、例えば色情報を使用することにより、運動データの一番最近収集したセットと、それ以前の時間に収集した運動データセットとを区別することができる。したがって、運動情報モニタリングデバイス201からの一番最近のダウンロード中に収集したデータセットを表すアイコン803または827を、例えば淡緑色で示すことができ、一方、以前収集した運動データセットを表すアイコン803または827を、濃緑色で表示することができる。
【００５９】
本発明のいくつかの実施では、運動データセットを表すアイコン803または827を「アクティブにする」ことにより、運動データセットに関するさらに詳細な情報を得ることができる。例えば、ユーザーは、ポインティングデバイスを用いて所望のアイコン803または827の上にカーソルを配置した後、選択ボタンを押し下げてアイコン803または827をアクティブにすることができる。これに応答して、運動データ表示構成モジュール605は、対応する運動データセットのデータ値をさらに詳細に図形として示すユーザーインターフェースを構成および提供する。例えば、図9Aに示すように、本発明の各種実施では、データセットの第1の種類のデータをデータセットの第2の種類のデータに対してプロットすることで視覚グラフ903を与える、ユーザーインターフェース901を表示することができる。より詳しくは、この図に示すように、運動データ表示構成モジュール605は、運動データセットの速度値を運動データセットの距離値データに対してプロットすることにより、グラフ903を与える。このようにして、ユーザーは、走行中の様々な時点での自分の瞬間速度を閲覧することができる。さらに、グラフ903は、例えば運動活動の種類（例えばランニング）を示すアイコンおよび全移動距離に関する指標のような、他の関連性のある情報を含み得る。
【００６０】
本発明のいくつかの実施では、グラフ903は特定の距離通過点905を含み得るものであり、これは、通過点905の位置が表す運動活動中の距離において測定される特定の速度値を示す。例えば、通過点905A上にカーソルを動かすためにユーザーがポインティングデバイスを使用すると、ユーザーインターフェース901は、ユーザーが第1のマイルで12分12秒の平均速度を有していたことを知らせるポップアップウィンドウ（図示せず）を表示する。同様に、通過点905B上にカーソルを動かすためにユーザーがポインティングデバイスを使用すると、ユーザーインターフェース901は、ユーザーが第2のマイルで12分17秒の平均速度を有していたことを知らせるポップアップウィンドウ（図示せず）を表示する。次に通過点905C上にカーソルを動かすためにユーザーがポインティングデバイスを使用すると、ユーザーインターフェース901は、ユーザーが第3のマイルで12分3秒の平均速度を有していたことを知らせるポップアップウィンドウ（図示せず）を表示する。
【００６１】
ユーザーインターフェース901は、表される運動活動に対応する全距離値、全時間値、全平均ペース値、全燃焼カロリー数値、および運動活動種類値を知らせる値フィールド907も含み得る。それは「Options」ボタン909も含み得る。ユーザーが「Options」ボタン909をアクティブにすると、インターフェース901は、ユーザーが選択された運動データセットを指名することまたは運動データセットを削除することを可能にする、さらなるコマンドボタン（図示せず）を表示させることができる。さらに、インターフェースは、「Comparison」ボタン911を含み得る。
【００６２】
ユーザーが「Comparison」ボタン911を選択すると、運動データ表示構成モジュール605は、選択された運動活動について時間または距離の分類を確定する。例えば、選択された運動活動について収集した全距離値が約6キロメートルである場合、運動データ表示構成モジュール605は、選択された運動活動に対応する運動データセットを「6キロメートル」運動データセットとして分類する。同様に、選択された運動活動について収集した全距離値が別の特定の距離カテゴリー（例えば1マイル、10キロメートル、15キロメートル、10マイル、26マイルなど）に近い場合、運動データ表示構成モジュール605は、関連性のあるカテゴリーに基づいて運動データセットを分類する。
【００６３】
運動データ表示構成モジュール605は、運動データセットを分類した後、その分類に属する他の運動データセットを調査することにより、どの運動データセットが最高全距離値（あるいは、分類が時間または速度に基づく場合、最低全時間値または最高平均速度値）を有するかを確定する。運動データ表示構成モジュール605が確定した分類に関する運動データの「best」セットを特定したら、次にユーザーインターフェース901を再構成して、図9Bに示す通りこの「best」運動データセットのグラフが含まれるようにする。この図でわかるように、グラフ915は、選択された運動活動セッションを表すグラフ905と同一の特徴および特色を有することができる。
【００６４】
図8Aおよび8Bに示すように、ユーザーが「See My Runs」ボタン913を選択すると、運動データ表示構成モジュール605は表示用にインターフェース801を構成および提供する。ここでこれらの図に戻ると、ユーザーが「Week」ボタン815または「Month」ボタン817を選択すると、運動データ表示構成モジュール605は、運動データの複数のセットの集約を表す1つまたは複数のアイコンを表示するようにユーザーインターフェース801を修正する。より詳しくは、運動データ表示構成モジュール605は、指定の期間に基づいて各運動データセットからデータ値を総計する。
【００６５】
例えば、ユーザーが「Week」ボタン815に加えて「Distance」ボタン809を選択すると、運動データ表示構成モジュール605は、特定の暦週内に生じる運動活動セッションに対応する運動データの各セットの全距離データ値を追加する。次に運動データ表示構成モジュール605は、ユーザーインターフェース801をアイコン829が含まれるように修正し、各アイコン829は、特定の週間に生成される運動データセットの全距離値の合計を図形として表す。また、運動データ表示構成モジュール605は、ユーザーインターフェース801を、各アイコン829が関連する暦週を特定する暦週フィールド831が含まれるように修正する。図8Cに示すように、各アイコンの高さは、特定の週間の各運動データセットの全距離値の合計を表す。例えば、ユーザーが10月22日から10月28日までの1週間に合計4.05マイルを走ったとする。他方、ユーザーが12月3日から12月9日までの1週間に合計距離20.25マイルを走ったとする。その結果、12月3日から12月9日までの1週間に総計した運動データを表すアイコン829Bは、10月22日から10月28日までの1週間に得た運動データセットから総計した運動データを表すアイコン829Aよりも、比例的に大きくなる。
【００６６】
同様に、ユーザーが「Time」ボタン811を選択すると、運動データ表示構成モジュール605は、ユーザーインターフェース801を、集約された運動データセットの全時間値の合計を表すアイコン833を表示するように修正する。より詳しくは、図8Dに示すように、各アイコン833の高さは、対応する週間中に得た各運動データセットの全時間値の合計を表す。例えば、ユーザーが10月22日から10月28日までの1週間に合計時間54分2秒走ったが、12月3日から12月9日までの1週間に合計時間4時間7分24秒走った場合、12月3日から12月9日までの1週間の運動データの総計を表すアイコン833Bは、10月22日から10月28日までの1週間の運動データの総計を表すアイコン833Aよりも比例的に大きい。
【００６７】
同様に、ユーザーが「Month」ボタン817を選択すると、運動データ表示構成モジュール605は、ユーザーインターフェース801を、各月間について得る運動データセットからのデータ値の総計を表すアイコンを表示するように修正する。例えば、図8Eに示すように、「Distance」ボタン809を同様に選択すると、ユーザーインターフェース801は、各暦月に行う運動活動セッションについて得るデータセットからの全距離値の総計を表すアイコン835を表示することができる。ユーザーインターフェース801は、各アイコン835が関連する暦月を特定する暦月フィールド837も含み得る。したがって、この図に示すように、ユーザーインターフェース801は、8月中に行った運動活動セッションについて得たデータセットからの全距離値の総計を表すアイコン835A、および1月中に行った運動活動セッションについて得たデータセットからの全距離値の総計を表す別のアイコン835Bを含む。アイコン835Aの高さは、8月に行った運動活動セッションについて得た各運動データセットの全距離値の合計（すなわち18.84マイル）を表し、一方、アイコン835Bの高さは、1月に行った運動活動セッションについて得た各運動データセットの全距離データ値のそれぞれの合計（すなわち58.84マイル）に対応する。
【００６８】
他方、図8Fに示すように、「Time」ボタン811を選択すると、ユーザーインターフェース801は、各暦月に行う運動活動セッションについて得るデータセットからの全時間値の総計を表すアイコン839を表示することができる。したがって、この図に示すように、ユーザーインターフェース801は、8月中に行った運動活動セッションについて得たデータセットからの全距離値の総計を表すアイコン839A、および1月中に行った運動活動セッションについて得たデータセットからの全時間値の総計を表す別のアイコン839Bを含む。アイコン839Aの高さは、8月に行った運動活動セッションについて得た各運動データセットの全時間値の合計（すなわち4時間6分1秒）を表し、一方、アイコン839Bの高さは、1月に行った運動活動セッションについて得た各運動データセットの全距離データ値のそれぞれの合計（すなわち10時間47分27秒）に対応する。
【００６９】
距離および時間の情報のみを表示することに加えて、ユーザーインターフェース801は、運動データの複数のセットから集約したさらなる情報を任意で表示してもよい。例えば、本発明のいくつかの実施では、ユーザーは、特定のアイコン829、833、835、または839を選択するためにポインティングデバイスを使用できる。例えばアイコン上にカーソルを配置することによる選択に応答して、ユーザーインターフェース801は、選択されたアイコンが表す運動データセットの集約からさらなる情報を表示することができる。例えば、ユーザーインターフェース801は、選択されるアイコンが表す運動活動情報の集約に対応する全距離データ値の合計、選択されるアイコンが表す運動活動情報の集約に対応する全時間データ値の一部、選択されるアイコン速度が表す運動活動情報の集約に対応する平均速度データ値の平均、および選択されるアイコンが表す運動活動情報の集約に対応する燃焼カロリーデータ値の合計を表示する、例えばポップアップディスプレイ（図示せず）を与えることができる。
【００７０】
運動データ表示構成モジュール605（または、本発明のいくつかの実施では運動データ表示モジュール509）が、集約された運動データを表示したいという要求をユーザーから受け取る前に複数の運動データセットからのデータの集約を行うことができることに、留意すべきである。あるいは、運動データ表示構成モジュール605（または、本発明のいくつかの実施では運動データ表示モジュール509）は、集約されたデータを閲覧したいというユーザーからの特定の要求にのみ応答して、複数の運動データセットからのデータの集約を行うことができる。
【００７１】
目標の表示
特定の運動データ値または運動データ値の総計の表示に加えて、本発明の各種態様では、代替的または追加的に、ユーザーは自分の運動活動に関する目標を設定することができ、その後、それらの目標の完遂に向けてのユーザーの進捗を図形として示す1つまたは複数の画像を閲覧することができる。例えば、図8A〜9Bに示す態様では、ユーザーは、これらの図に示す「Goals」タブ823を選択できる。これに応答して、運動データ表示構成モジュール605は、図10に示すユーザーインターフェース1001を構成および提供することができる。この図でわかるように、ユーザーインターフェース1001は、ユーザーが自分の運動活動に関する所望の目標を選択することを促す「Set A Goal」ボタン1003を含む。
【００７２】
ユーザーが「Set A Goal」ボタン1003をアクティブにすると、運動データ表示構成モジュール605は、図11に示すユーザーインターフェース1101を構成および提供する。この図でわかるように、ユーザーインターフェース1101は、「More Often」ボタン1103、「Distance」ボタン1105、「Burn More Calories」ボタン1107、「Faster」ボタン1109、および「Back」ボタン1111を含む。当技術分野で公知のように、「Back」ボタン1111をアクティブにすることにより、運動データ表示構成モジュール605（または本発明のいくつかの例では運動データ表示モジュール509）は、ユーザーインターフェース1101の以前表示の構成を、またはユーザーインターフェース1101の現在表示の構成がその初期構成である場合は以前に示されたユーザーインターフェースを、構成および表示する。
【００７３】
ユーザーがより頻繁に運動活動を行いたいと望む場合、ユーザーは「More Often」ボタン1103をアクティブにする。これに応答して、運動データ表示構成モジュール605は、ユーザーインターフェース1101をサブインターフェース1113が含まれるように再構成する。図11Bでわかるように、サブインターフェース1113は、「Number of Runs」制御部1115、「Number of Weeks」制御部1117、および「Set Goal」ボタン1119を含む。「Number of Runs」制御部1115を使用することにより、ユーザーは、所望の期間内に自分が行いたいと望む走行の回数（または適切であれば何らかの他の運動活動を行う回数）を特定することができる。同様に、「Number of Weeks」制御部1117を使用することにより、ユーザーは、所望の目標への到達を可能にする所望の期間を形成する週の数を特定することができる。図解例では、「Number of Runs」制御部1115がフィールド制御である（すなわち、値をタイプ可能なフィールドを有する）一方、「Number of Weeks」制御部1117は無線制御であるが、本発明の各種の例では所望に応じて代わりの種類の制御部を使用できる。ユーザーが、所望の目標を果たすために行わねばならない走行の数を特定しかつそれらを行わねばならない期間を特定したら、ユーザーは、「Set Goal」ボタン1119をアクティブにすることで目標パラメータを最終決定することができる。
【００７４】
同様に、ユーザーがより長い距離を所与の期間に走りたいと望む場合、ユーザーは「Distance」ボタン1105をアクティブにする。これに応答して、運動データ表示構成モジュール605は、ユーザーインターフェース1101を、サブインターフェース1121が含まれるように再構成する。図11Cでわかるように、サブインターフェース1121は、「Total Distance」制御部1123、「Number of Weeks」制御部1125、および「Set Goal」ボタン1127を含む。「Total Distance」制御部1123を使用することにより、ユーザーは、自分が所望の期間内に走りたいと望む全距離を特定することができる。同様に、「Number of Weeks」制御部1125を使用することにより、ユーザーは、所望の目標への到達を可能にする所望の期間を形成する週の数を特定することができる。図解例では、「Total Distance」制御部1123は、フィールド制御（すなわち、値をタイプ可能なフィールド）とドロップダウンメニュー制御（すなわち、距離測定の単位をユーザーが選択することを可能にする）の両方を有する組み合わせ制御である。さらに、図11Cに示す「Number of Weeks」制御部1125は無線制御である。しかしながら、本発明の各種の例では、所望に応じて代わりの種類の制御部を使用できる。ユーザーが、所望の目標を果たすために行わねばならない走行の数を特定しかつそれらを行わねばならない期間を特定したら、ユーザーは、「Set Goal」ボタン1127をアクティブにすることで目標パラメータを最終決定することができる。
【００７５】
ユーザーがより多くのカロリーを特定の期間に燃焼させたいと望む場合、ユーザーは「Burn More Calories」ボタン1107をアクティブにする。これに応答して、運動データ表示構成モジュール605は、ユーザーインターフェース1101をサブインターフェース1129が含まれるように再構成する。図11Dでわかるように、サブインターフェース1129は、「Number of Calories」制御部1131、「Number of Weeks」制御部1133、および「Set Goal」ボタン1135を含む。「Number of Calories」制御部1131を使用することにより、ユーザーは、自分が所望の期間内に燃焼させたいと望むカロリー数を特定することができる。同様に、「Number of Weeks」制御部1133を使用することにより、所望の数のカロリーの燃焼を可能にする所望の期間を形成する週の数を特定することができる。図解例では、「Number of Calories」制御部1131がフィールド制御である（すなわち、値をタイプ可能なフィールドを有する）一方、「Number of Weeks」制御部1133は無線制御であるが、本発明の各種の例では所望に応じて代わりの種類の制御部を使用できる。ユーザーが、所望の目標を果たすために行わねばならない走行の数を特定しかつそれらを行わねばならない期間を特定したら、ユーザーは、「Set Goal」ボタン1135をアクティブにすることで目標パラメータを最終決定することができる。
【００７６】
最後に、所望の数の走行においてユーザーがより速く走りたいと望む場合、ユーザーは「Faster」ボタン1109をアクティブにする。これに応答して、運動データ表示構成モジュール605は、ユーザーインターフェース1101を、サブインターフェース1137が含まれるように再構成する。図11Eでわかるように、サブインターフェース1137は、「Average Pace」制御部1139、「Number of Runs」制御部1141、および「Set Goal」ボタン1143を含む。「Average Pace」制御部1139を使用することにより、ユーザーは、自分が所望の数の走行において走りたいと望む最小ペースを特定することができる。同様に、「Number of Runs」制御部1141を使用することにより、ユーザーは、所望の目標に到達するためにユーザーがより速く走りたいと望む走行の数を特定することができる。図解例では、「Average Pace」制御部1139がフィールド制御である（すなわち、値をタイプ可能なフィールドを有する）一方、「Number of Runs」制御部1141は無線制御であるが、本発明の各種の例では所望に応じて代わりの種類の制御部を使用できる。ユーザーが、所望の目標を果たすための平均ペース、およびその特定の平均ペースまたはそれ以上の速さで自分が走るべき走行数を特定したら、ユーザーは、「Set Goal」ボタン1143をアクティブにすることで目標パラメータを最終決定することができる。
【００７７】
ユーザーが所望の目標を特定した後、運動データ表示構成モジュール605は、運動データ収集モジュール505が収集した運動データをモニタリングする。続いてユーザーが（例えば「Goals」タブの選択により）特定の目標の完遂に向けての自分の進捗を閲覧したいと望む場合、運動データ表示構成モジュール605は、収集した運動データセットから関連性のあるデータを集約し、特定の目標に向けてのユーザーの進捗を図形として表示するユーザーインターフェースを構成する。例えば、本発明のいくつかの実施では、運動データ表示構成モジュール605は、図12に示す棒グラフ1201などの棒グラフを表示するユーザーインターフェースを構成することができる。ユーザーの進捗に対応する棒グラフの部分はフィル1203で印をつける。したがって、図解例において、棒グラフ1203のフィル1203は、ユーザーが自分の目標の完了に必要な運動活動のうち50％超を完遂したことを知らせるものである。いくつかの実施では、ユーザーが設定する各目標の棒グラフまたは他の進捗インジケータを同時に表示することができる。本発明のさらに他の実施では、ユーザーがユーザーインターフェースでの表示用の単一の棒グラフまたは他の進捗インジケータを選択することを可能にする制御部を与えることができる。
【００７８】
他のユーザーの運動データの表示
チャレンジ
本発明の各種の例では、ユーザーが運動活動に関する競争に関して1名または複数名の他のユーザー（すなわち本発明の態様を使用する運動者）に「チャレンジする」ことを可能にすることができる。本発明のいくつかの実施では、例えばユーザーは、図13Aに示すユーザーインターフェース1301を要求することにより、1名または複数名の他の運動者に対するチャレンジに挑むことができる。この図でわかるように、インターフェース1301は、「Distance Race」ボタン1303、「Most Miles」ボタン1305、「Fastest Run」ボタン1307、「Distance Goal」ボタン1309、および「Back」ボタン1311を含む。当技術分野で公知のように、「Back」ボタン1311をアクティブにすることにより、運動データ表示構成モジュール605（または本発明のいくつかの例では運動データ表示モジュール509）は、ユーザーインターフェース1301の以前表示の構成を、またはユーザーインターフェース1301の現在表示の構成がその初期構成である場合は以前に示されたユーザーインターフェースを構成および表示する。
【００７９】
特定の距離を誰が1位で走ることができるかに関するチャレンジをユーザーが立ち上げたいと望む場合、ユーザーは「Distance Race」ボタン1303をアクティブにする。これに応答して、運動データ表示構成モジュール605は、ユーザーインターフェース1301をサブインターフェース1313が含まれるように再構成する。図13Bでわかるように、サブインターフェース1313は、「Total Distance」制御部1315、「Challenge Name」制御部1317、「Start Date」制御部1319、および「Next Step」ボタン1321を含む。「Total Distance」制御部1315を使用することにより、ユーザーは、チャレンジに勝つためにチャレンジ参加者が1位で走らねばならない全距離を特定することができる。次にユーザーは、「Challenge Name」制御部1317を用いてチャレンジに特定の名前を与えることができる。各チャレンジを名付けることにより、運動者が、自分が同時的に参加可能な複数の異なるチャレンジを特定および追跡することが可能になる。次にユーザーは、「Start Date」制御部1319を用いてチャレンジの開始日を特定することができる。図解例では、「Total Distance」制御部1315および「Challenge Name」制御部1317はそれぞれフィールド制御（すなわち、値をタイプ可能なフィールドを有する制御）であり、一方、「Start Date」制御部1319はいくつかのドロップダウンメニューで形成される。しかしながら、本発明の各種の例では、所望に応じて代わりの種類の制御部を使用できることが理解されよう。ユーザーがチャレンジのパラメータを特定したら、ユーザーは、「Next Step」ボタン1321をアクティブにすることにより、特定の運動者をチャレンジに参加するように誘うプロセスを始めることができる。
【００８０】
図13Cに示すように、ユーザーが「Next Step」ボタン1321をアクティブにすると、運動データ表示構成モジュール605は、ユーザーインターフェース1301を、サブインターフェース1323が「Distance Race」ボタン1303の代わりとして含まれるように再構成する。この図でわかるように、サブインターフェース1323は、「Personal Message」制御部1325、「Email Address」制御部1327、および「Set Challenge」ボタン1329を含む。ユーザーは、「Personal Message」制御部1325を使用することにより、チャレンジに参加するように誘いたいとユーザーが望む各運動者に対する個人メッセージを作成することができる。次にユーザーは、「Email Address」制御部1327を用いて、チャレンジに参加するように誘いたいと自分が望む各個人の電子メールアドレスを特定することができる。図解例では、「Personal Message」制御部1325および「Challenge Name」制御部1317はそれぞれフィールド制御（すなわち、値をタイプ可能なフィールドを有する制御）であるが、本発明の各種の例では所望に応じて代わりの種類の制御部を使用することができる。
【００８１】
ユーザーが所望の各参加者の電子メールアドレスを規定したら、ユーザーは、「Set Challenge」ボタン1329をアクティブにすることでチャレンジを開始することができる。ユーザーが「Set Challenge」ボタン1329をアクティブにしたことに応答して、運動データ表示構成デバイス601（または本発明のいくつかの実施ではユーザーの運動情報収集／表示デバイス501）は、特定の被招待者のそれぞれに電子メールを送る。電子メールは、個人メッセージ、および例えばチャレンジに参加するための対話型のプロンプトを含む。被招待者がプロンプトに応答することでチャレンジに対する参加を承諾すると、運動データ表示構成デバイス601には、被招待者がチャレンジに対する参加を承諾したことが通知される。これらの種類の電子メールの対話型のプロンプト（例えばワシントン州レドモンドのMicrosoft Corporationから入手可能なOutlookソフトウェアツールの複数バージョンに設けられる「voting」ボタン）は当技術分野で周知であり、本明細書では詳細には論じない。
【００８２】
運動データ表示構成デバイス601は、チャレンジの参加者を識別した後で、参加者のそれぞれについて収集した運動データをモニタリングし、収集した運動データの関連性のあるデータ値を総計する。例えば、チャレンジが100マイルを誰が1位で走ることができるかを確定するレースである場合、各参加者について、運動データ表示構成デバイス601は、開始日後にその参加者について収集した各運動データセットの全距離値の合計を出す。参加者の全距離値の合計が、特定のチャレンジ距離と合致するかまたはそれを超える（かつそれを満たす最初の被招待者である）場合に、運動データ表示構成デバイス601はその参加者をチャレンジの勝者と同定する。これに応答して、運動データ表示構成デバイス601は各参加者に勝者を通知する。運動データ表示構成デバイス601は、任意の所望の技術を用いて、例えば電子メールメッセージを送付することによって、各参加者が運動データ表示構成デバイス601に接続すると特殊目的のインターフェースを表示することなどによって、参加者に通知することができる。様々なそのような通知技術は、当技術分野で周知であり、したがって詳細には論じない。
【００８３】
本発明の様々な例では、運動データ表示構成デバイス601は、他の参加者に対する参加者の相対位置に関する更新をさらに与えることができる。例えば電子メールメッセージを送付することによるなどの任意の所望の技術を用いて、各参加者が運動データ表示構成デバイス601に接続すると特殊目的のインターフェースを表示することなどによって、これらの更新を与えることもできる。例えば、運動データ表示構成デバイス601は、個々の目標のモニタリングに関して既に記載した種類の各参加者の棒グラフを例えば使用してチャレンジの目標に向けての各参加者の進捗を示すユーザーインターフェースを構成および提供することができる。
【００８４】
ここで図13Aに戻ると、所与の期間に誰が最長マイルを走ることができるかに関するチャレンジをユーザーが立ち上げたいと望む場合、ユーザーは「Most Miles」ボタン1305をアクティブにする。これに応答して、図13Dでわかるように、運動データ表示構成モジュール605は、ユーザーインターフェース1301をサブインターフェース1331が含まれるように再構成する。サブインターフェース1331は、「Challenge Duration」制御部1333、「Challenge Name」制御部1335、「Start Date」制御部1337、および「Next Step」ボタン1339を含む。「Challenge Duration」制御部1333を使用することにより、ユーザーは、チャレンジに勝つためにチャレンジ参加者がその間に最長の全距離を走らねばならない全時間量を特定することができる。次にユーザーは、「Challenge Name」制御部1335を用いてチャレンジに特定の名前を与えることができる。次にユーザーは、「Start Date」制御部1337を用いてチャレンジの開始日を特定することができる。図解例では、「Challenge Duration」制御部1333および「Challenge Name」制御部1335はそれぞれフィールド制御（すなわち、値をタイプ可能なフィールドを有する制御）であり、一方、「Start Date」制御部1337はいくつかのドロップダウンメニューで形成される。しかしながら、本発明の各種の例では、所望に応じて代わりの種類の制御部を使用できることが理解されよう。
【００８５】
ユーザーがチャレンジのパラメータを特定したら、ユーザーは、「Next Step」ボタン1339をアクティブにすることにより、特定の運動者をチャレンジに参加するように誘うプロセスを始めることができる。これに応答して、運動データ表示構成モジュール605は、ユーザーインターフェース1301をサブインターフェース1323が「Most Miles」ボタン1305の代わりとして含まれるように再構成する。（サブインターフェース1323の例を図13Cに示す。）上記で詳細に論じたように、ユーザーはサブインターフェース1323を使用することにより、他者をチャレンジに参加するように誘うこと、および運動データ表示構成デバイス601にチャレンジ参加者を確実に通知することができる。また既に論じたように、運動データ表示構成デバイス601は、各参加者について収集した運動データをモニタリングし、かつ収集した運動データから関連性のあるデータ値を総計することでチャレンジの勝者を確定する。さらに、運動データ表示構成デバイス601は、チャレンジの勝者、および、本発明の各種の例では上記のチャレンジ中の各参加者の相対位置を参加者に通知することができる。
【００８６】
所与の期間に誰が最も速く走ることができるかに関するチャレンジをユーザーが立ち上げたいと望む場合、ユーザーは「Fastest Run」ボタン1307をアクティブにする。これに応答して、図13Eでわかるように、運動データ表示構成モジュール605は、ユーザーインターフェース1301をサブインターフェース1341が含まれるように再構成する。サブインターフェース1341は、「Total Distance」制御部1343、「Challenge Name」制御部1345、「Start Date」制御部1347、および「Next Step」ボタン1349を含む。「Total Distance」制御部1343を使用することにより、ユーザーは、ユーザーがチャレンジに勝つ資格を有する自分の走行タイムを有するために走らねばならない全距離を特定することができる。次にユーザーは、「Challenge Name」制御部1345を用いてチャレンジに特定の名前を与えることができる。次にユーザーは、「Start Date」制御部1347を用いてチャレンジの開始日を特定することができる。図解例では、「Total Distance」制御部1343および「Challenge Name」制御部1345はそれぞれフィールド制御（すなわち、値をタイプ可能なフィールドを有する制御）であり、一方、「Start Date」制御部1347はいくつかのドロップダウンメニューで形成されるが、本発明の各種の例では所望に応じて代わりの種類の制御部を使用できる。
【００８７】
ユーザーがチャレンジのパラメータを特定したら、ユーザーは、「Next Step」ボタン1349をアクティブにすることにより、特定の運動者をチャレンジに参加するように誘うプロセスを始めることができる。これに応答して、運動データ表示構成モジュール605は、ユーザーインターフェース1301を、サブインターフェース1323が「Fastest Run」ボタン1307の代わりとして含まれるように再構成する。（サブインターフェース1323の例を図13Cに示す。）上記で詳細に論じたように、ユーザーは、サブインターフェース1323を使用することにより、他者をチャレンジに参加するように誘うこと、および運動データ表示構成デバイス601にチャレンジ参加者を確実に通知することができる。また既に論じたように、運動データ表示構成デバイス601は、各参加者について収集した運動データをモニタリングし、かつ収集した運動データから関連性のあるデータ値を総計することでチャレンジの勝者を確定する。さらに、運動データ表示構成デバイス601は、チャレンジの勝者、および、本発明の各種の例では上記のチャレンジ中の各参加者の相対位置を参加者に通知することができる。
【００８８】
最後に、所与の期間に誰が特定の距離を走ることができるかに関するチャレンジをユーザーが立ち上げたいと望む場合、ユーザーは「Distance Goal」ボタン1309をアクティブにする。これに応答して、運動データ表示構成モジュール605は、ユーザーインターフェース1301を、サブインターフェース1351が含まれるように再構成する。図13Fでわかるように、サブインターフェース1351は、「Total Distance」制御部1353、「Challenge Name」制御部1355、「Start Date」制御部1357、および「Next Step」ボタン1359を含む。「Total Distance」制御部1353を使用することにより、ユーザーは、チャレンジを果たすためにユーザーが特定の期間にわたって走らねばならない全距離を特定することができる。次にユーザーは、「Challenge Name」制御部1355を用いてチャレンジに特定の名前を与えることができる。次にユーザーは、「Start Date」制御部1357を用いてチャレンジの開始日を特定することができる。図解例では、「Total Distance」制御部1353および「Challenge Name」制御部1355はそれぞれフィールド制御（すなわち、値をタイプ可能なフィールドを有する制御）であり、一方、「Start Date」制御部1357はいくつかのドロップダウンメニューで形成されるが、本発明の各種の例では所望に応じて代わりの種類の制御部を使用できる。
【００８９】
ユーザーがチャレンジのパラメータを特定したら、ユーザーは、「Next Step」ボタン1359をアクティブにすることにより、特定の運動者をチャレンジに参加するように誘うプロセスを始めることができる。これに応答して、運動データ表示構成モジュール605は、ユーザーインターフェース1301をサブインターフェース1323が「Distance Goal」ボタン1309の代わりとして含まれるように再構成する。（サブインターフェース1323の例を図13Cに示す。）上記で詳細に論じたように、ユーザーは、サブインターフェース1323を使用することにより、他者をチャレンジに参加するように誘うこと、および運動データ表示構成デバイス601にチャレンジ参加者を確実に通知することができる。また既に論じたように、運動データ表示構成デバイス601は、各参加者について収集した運動データをモニタリングし、かつ収集した運動データから関連性のあるデータ値を総計することでチャレンジの勝者を確定する。さらに、運動データ表示構成デバイス601は、チャレンジの勝者、および、本発明の各種の例では上記のチャレンジ中の各参加者の相対位置を参加者に通知することができる。
【００９０】
リスト
本発明のいくつかの実施では、上記で詳細に説明した目標およびチャレンジなどのユーザーの運動データと他のユーザーのそれとの対話型の比較と同様に、ユーザーが自分の運動データと他のユーザーのそれとを受動的に比較することを代替的または追加的に可能にすることができる。例えば、本発明のいくつかの実施では、他のユーザーに対してユーザーが位置しているランキングを与えることができる。ランキングは、単純比較に基づいてもよく、または特定の人口統計学的な群、特定の地理的領域、もしくはその何らかの組み合わせに限定してもよい。
【００９１】
例えば、本発明のいくつかの実施では、ユーザーは、運動データ表示構成モジュール605が図14Aに示すユーザーインターフェース1401を生成および表示するように要求することができる。この図でわかるように、ユーザーインターフェース1401は比較判定基準領域1403、フィルター領域1405、および表示領域1407を含む。比較判定基準領域1403は複数の「ラジオ（radio）」型制御部1409を含み、一方、フィルター領域1405は複数の「ドロップダウン」制御部1411〜1413を含む。次に、表示領域1407は、比較を用いて選択する運動データに基づくユーザー情報、および制御部1409〜1413を用いて選択するフィルター情報を表示する。
【００９２】
より詳しくは、ユーザーは「ラジオ」型制御部1409を使用することにより、運動データ表示構成モジュール605が複数のユーザーについて運動データを比較するための基本的判定基準を特定する。これらの制御部1409を本明細書では「ラジオ」型の制御部と呼ぶ。なぜなら、制御部のうちの1つ（例えば制御部1409C）を選択することで以前選択された制御部が自動的に選択から外れ、1つの制御部のみが任意の所与の時間において選択可能であるためである。当然ながら、他の種類の制御部を含む他の種類の選択ツールを、本発明の他の実施で代替的または追加的に使用することができると理解すべきである。各制御部1409は、測定した運動データをソートするためのソート判定基準と、比較対象の運動データを測定する必要があった期間を特定する時間判定基準の両方に関連している。例えば、制御部1409A〜1409Cのそれぞれがソート判定基準としての全距離と関連しており、一方、制御部1409Aは週単位の期間に関連し、制御部1409Bは月単位の期間に関連し、制御部1409Cは無制限の期間に関連している。このように、制御部1409Dは継続期間をソートする判定基準および週単位の期間に関連している。
【００９３】
下記でより詳細に論じるように、図14Aに示すインターフェース1401の例では、フィルター制御部1411〜1415のそれぞれは「ALL」に選択されている。さらに、制御部1409Aが選択される。制御部1409Aが「distance」ソート判定基準および「week」時間判定基準に関連しているため、運動データ表示構成モジュール605は、前週に測定された参加ユーザーについて総計した距離データをソートする。次にそれは、フィルター領域1405内にある高い順から10個の距離データ総計値を有する参加ユーザーの名前をリスト化する。さらに、運動データ表示構成モジュール605は、識別した参加ユーザーそれぞれについて前週に測定した、距離データ総計値を表示する。さらに、運動データ表示構成モジュール605は、前週に測定した、該ユーザーの対応する総計距離を表示する。本発明のいくつかの実施では、運動データ表示構成モジュール605は、前週に測定した、ユーザーの対応する総計距離情報の、前週に測定した総計距離がより大きい参加ユーザーに対するランキングも表示することができる。したがって、図解例では、ユーザー「Rauchholz」は他の参加ユーザーに対してランキング2932位にある。
【００９４】
本発明のいくつかの実施では、参加ユーザーは、運動データストレージ607（または関連の運動データストレージ）に運動データを与える任意のユーザーであり得る。しかしながら、本発明のさらに他の実施では、参加ユーザーは、運動データストレージ607または関連の運動データストレージに運動データを与えるユーザーのすべてについてのサブセットであり得る。例えば、参加ユーザーは、そのデータを他のユーザーと共有することを事前に承諾するユーザー限定か、またはその運動データを非公開にしたいと望んでいると特に知らせているわけではないユーザーであり得る。当然ながら、どのユーザーを参加ユーザーとして取り扱うかを確定するさらに他の判定基準が使用可能である。
【００９５】
図14Bは、インターフェース1401の別の例を示す。再び、フィルター制御部1411〜1415のそれぞれを「ALL」に選択する。さらに、「duration」ソート判定基準および「month」時間判定基準に関連している制御部1409Eを選択する。したがって、運動データ表示構成モジュール605は、前月に測定した参加ユーザーの集積されたランニング（またはウォーキング）継続期間データをソートする。次にそれは、フィルター領域1405内にある高い順から10個の継続期間データ総計値を有する参加ユーザーの名前をリスト化する。さらに、運動データ表示構成モジュール605は、識別した参加ユーザーそれぞれについて前月に測定した、継続期間データ総計値を表示する。さらに、運動データ表示構成モジュール605は、前月に測定した、ユーザーの対応する継続期間データ総計を表示する。再び、運動データ表示構成モジュール605は、前月に測定した、ユーザーの対応する継続期間総計データの、前月に測定した継続期間総計値がより大きい参加ユーザーに対するランキングも表示する。したがって、図解例では、ユーザー「Rauchholz」は他の参加ユーザーに対してランキング28636位にある。
【００９６】
図14Cは、インターフェース1401のさらに別の例を示す。再び、フィルター制御部1411〜1415のそれぞれを「ALL」に選択する。さらに、「fastest 5k」ソート判定基準および「ever」時間判定基準に関連している制御部1409Iを選択する。したがって、運動データ表示構成モジュール605は、制御部1409Iをユーザーが選択する前の任意の時間に測定した5k走行について速い順から10個の走行タイムを有する参加ユーザーを識別および表示する。さらに、運動データ表示構成モジュール605は、識別した参加ユーザーそれぞれの最速5kタイム値を表示する。またさらに、運動データ表示構成モジュール605は、5k走行について測定したユーザーの最速タイムを、5k走行について測定したタイムがより速い参加ユーザーに対するタイムのランキングとともに表示する。したがって、図解例では、ユーザー「Rauchholz」は他の参加ユーザーに対してランキング40822位にある。
【００９７】
いくつかの状況では、ユーザーは、ユーザーが比較対象とする参加ユーザーのプールを限定したいと望むことがある。既に記したように、フィルター領域1405は、フィルター制御部1411〜1415を含む。これらのフィルター制御部を使用することにより、所望の比較のために考慮される参加ユーザーを限定することができる。例えば、図14Dに示すように、ユーザーは、フィルター制御部1411を使用して比較用の全参加ユーザー、比較用の男性参加ユーザーのみ、または比較用の女性参加ユーザーのみを含むもののから選択することができる。同様に、図14Eに示すように、ユーザーは、フィルター制御部1413を使用することにより、所望の年齢群内の参加ユーザーのみに比較を限定することができる。さらに、図14Fに示すように、ユーザーは、フィルター制御部1415を使用することにより、ある地理的領域内の参加ユーザーに比較を限定することができる。
【００９８】
本発明のいくつかの実施で、ユーザーがフィルター1411〜1415のそれぞれを同時に使用できるということが理解されよう。例えば、ユーザーは、フィルター制御部1411〜1415を使用することにより、ユーザーの運動データとの比較用に考慮される参加ユーザーを、米国に居住する40〜44歳の男性のみに限定することができる。参加ユーザーのフィルタリングに必要な情報は任意の入手可能なソースから得ることができる。しかしながら、最初の登録プロセス中にユーザープロファイル用としてこの情報を送信することをユーザーに要求することにより、その情報を好都合に得ることができる。3つの特定のフィルタリング判定基準が開示されているが、当然ながら、任意の所望の種類および／または組み合わせの特徴をフィルターとして使用できるということが理解されよう。
【００９９】
他の特色
達成の記録
上記で詳細に論じたように、本発明の各種実施では運動者に対する肯定的な強化を与えることができる。例えば、上記で論じたように、ユーザーは、本発明の各種態様を使用することにより、自分の目標を設定し、次いでそれらの目標への到達に向けての自分の進捗を追跡することができる。同様に、ユーザーは本発明の各種態様を使用してチャレンジに参加することもできる。しかしながら、一旦目標が完了するかまたはチャレンジに勝利すると、これらの達成は忘れられ、したがってユーザーに任意のさらなる肯定的な強化を与えないことがある。
【０１００】
したがって、本発明のいくつかの実施は、ユーザーの各種の運動達成を記念するための特色を与えることができる。例えば、本発明のいくつかの態様では、運動データ表示構成モジュール605は、ユーザーについて記録した運動達成を表示するための、図15に示すユーザーインターフェース1501などのユーザーインターフェースを与えることができる。この図でわかるように、ユーザーインターフェース1501は、「goal」領域1503、「challenges」領域1505、「events」領域1507、および「milestones」領域1509を含む。これらの領域のそれぞれは、ユーザーの以前の達成を表すアイコンを表示するために使用できる。
【０１０１】
例えば、ユーザーが目標を設定し、続いてそれを果たすと、この目標の達成は、運動データ表示構成モジュール605により記録される。これに応答して、運動データ表示構成モジュール605は、その達成を図画的に記念するメダルの描写などのアイコンを表示する。同様に、ユーザーがチャレンジに勝利すると、その達成も運動データ表示構成モジュール605により記録される。これに応答して、運動データ表示構成モジュール605は、その達成を図形的に記念するトロフィーの描写などのアイコンを表示する。
【０１０２】
なおさらに、ユーザーは、本発明の1つまたは複数の実施に関連するイベントに参加できる。例えば、マラソンレーススポンサーなどのレーススポンサーを本発明の態様に入れることができる。ユーザーがレースを走るか、レースを完了するか、またはレースで3位以内に入ると、運動データ表示構成モジュール605はその達成を記録することができる。これに応答して、運動データ表示構成モジュール605は、その達成を図形的に記念するレース用胸当ての描写などのアイコンを表示する。運動データ表示構成モジュール605は、ユーザーのレース参加を記録する任意の所望の技術を使用できる。例えば、レーススポンサーは、ユーザーの参加を物理的にモニタリングし、続いて運動データストレージ607を直接更新することができる。あるいは、ユーザーは自己申告システムに基づいて運動データストレージ607を更新できる。
【０１０３】
当然ながら、運動データ表示構成モジュール605にユーザーの達成の記録を行わせるために、さらに洗練された技術を使用できる。例えば、レーススポンサーまたは第三者は、レース中のユーザーの進捗を記録する電子記録デバイスをユーザーに与えることができる。次に、ユーザーは、電子記録デバイスから運動データストレージ607または運動データ表示構成モジュール605にデータをダウンロードすることができる。本発明のいくつかの実施では、レース中のユーザーの進捗を記録し、続いて電子記録デバイスから運動データストレージ607または運動データ表示構成モジュール605にデータをダウンロードするために、電子インターフェースデバイス205または運動パラメータ測定デバイス207までも使用可能である。
【０１０４】
なおさらにユーザーは、自分の運動パフォーマンスに関連するさらに他のマイルストーンを得てもよい。例えば、ユーザーは、比較的長い全距離、例えば100キロメートル、100マイル、250キロメートル、250マイルなどの走行を実現することがあるか、特に速い速度、例えば1マイル当たり5分未満で走行することがあるか、または比較的長い全継続期間、例えば1000時間走行することがある。これに応答して、運動データ表示構成モジュール605は、そのマイルストーンの達成を記録した後、その達成を図形的に記念する表彰リボンの描写などのアイコンを表示する。
【０１０５】
このようにして、本発明の各種実施では、ユーザーの過去の達成を記念することにより、将来の運動パフォーマンスを鼓舞するような肯定的なフィードバックをユーザーに与えることができる。当然ながら、本発明のいくつかの実施では、代替的なまたは追加的な達成を記念することができる。
【０１０６】
決意
本発明のいくつかの実施では、ユーザーが特定の運動達成を成し遂げるように決意することを支援し、次いでその決意を守ることができる。例えば、本発明の各種態様では、図16に示すユーザーインターフェース1601のようなユーザーインターフェースを与えることができる。この図でわかるように、インターフェース1601は、達成フィールド1605および結果フィールド1607を有する決意表明1603を与える。ユーザーインターフェースは送信ボタン1609も含む。ユーザーが決意を行いたいと望む場合、該ユーザーは所望の達成目的（距離など）を達成フィールド1605に挿入することができ、ユーザーが表明された達成を果たさない場合に生じる何らかのタスクまたは他のアクションを結果フィールド1607に挿入することができる。ユーザーが達成フィールド1605および結果フィールド1607における情報を全部揃えたら、該ユーザーは、送信ボタン1609をアクティブにすることにより、運動データ表示構成モジュール605に決意情報を送信する。
【０１０７】
決意情報を受け取った後、運動データ表示構成モジュール605は、ユーザーが自分の決意に従ったかどうかを確定するためにユーザーの運動活動をモニタリングする。ユーザーが表明された決意を果たしたと運動データ表示構成モジュール605が確定したら、運動データ表示構成モジュール605は、何らかの種類の肯定的フィードバックをユーザーに与えることができる。例えば、運動データ表示構成モジュール605は、ユーザーが自分の決意を守ったことを祝福する電子メールメッセージをユーザーに送ることができる。運動データ表示構成モジュール605は、上記の達成を代替的または追加的に記念することができる。しかしながら、表明された決意をユーザーが果たさない場合は、運動データ表示構成モジュール605は、特定のタスクまたはアクションを行うようにユーザーを励ます。例えば、運動データ表示構成モジュール605は、ユーザーに自分の決意を思い出させる電子メールメッセージをユーザーに送ることができる。当然ながら、本発明の各種実施では、特定のタスクまたはアクションを行うようにユーザーを励ます、代替的なまたは追加的なアクションを行うことができる。
【０１０８】
モバイルユーザーインターフェース
図8A〜16のユーザーインターフェースを参照して説明した特徴のうちの一部または全部を、モバイルデバイス上で実施することができる。特徴は、モバイルデバイス上で動作するウェブブラウザ、モバイルデバイス上で動作する一つまたは複数の専用アプリケーション、またはこれらの組み合わせによって提供されることができる。一態様では、モバイルデバイスは、例えば、携帯電話、デジタル音楽プレーヤー、PDA、またはディスプレイを含む他の任意のモバイルデバイスなど、任意のモバイルデバイスとすることができる。一態様では、モバイルデバイスは、ハードウェアボタン、タッチセンサ式画面（「タッチスクリーン」）などの一つまたは複数のユーザー入力デバイスを含むことができる。一態様のモバイルデバイスは、米国カリフォルニア州クパチーノ所在のApple Computer Inc.によって製造されているiPhoneまたはiPod Touchであり得、かつまた、ハードウェアボタンおよびタッチスクリーン両方のユーザー入力デバイスを含み得る。
【０１０９】
例えば、図17は、例えば図8A〜16を参照して説明したようなユーザーインターフェースを含むモバイルデバイス1700を示す。ユーザーまたは運動者は、例えばメイン画面から、一態様のユーザーインターフェースにアクセスするためのアイコンを選択することができる。ユーザーまたは運動者は、例えば、ワークアウトを開始するためのワークアウトアイコンによって選択される、ワークアウト選択インターフェース1710から開始することもできる。ワークアウト選択インターフェース1710に到達するために、ユーザーまたは運動者に他のメニューオプションを提供することもできる。ワークアウト選択インターフェース1710から、ユーザーまたは運動者は、いくつかのワークアウトの種類を選択することができる。例えば、ユーザーまたは運動者は、基本ワークアウト、時間指定ワークアウト、距離ワークアウト、ペースワークアウト、カロリーワークアウト、心拍数ワークアウト、またはトレーニングプログラムと関連付けられたワークアウトを選択することができる。トレーニングプログラムについては、どちらもその全体が本明細書に組み入れられる、2008年2月27日出願の米国特許出願第61/032,018号、および2009年2月27日出願の「INTERACTIVE ATHLETIC TRAINING LOG」という名称の米国特許出願第12/395,047号明細書に記載されている。ペースワークアウトとは、ある一定の距離にわたってある一定のペースを維持するなどの特化したワークアウトであり得る。ワークアウトの種類を選択すると、ユーザーまたは運動者は、所定のまたは保存されたワークアウトのリストの中から選択することができ、またはワークアウトのための一つまたは複数のカスタムパラメータを入力することができる。
【０１１０】
さらに、ユーザーまたは運動者は、各自のワークアウトと関連付けられた設定を変更することができる。例えば、また特に、タッチスクリーンおよびハードウェアユーザー入力インターフェースの両方を含むモバイルデバイスでは、ユーザーまたは運動者は、タッチスクリーンアイコンまたは他のタッチスクリーン要素および/またはハードウェアボタンなどを特定の機能と関連付けることができる。例えば、ユーザーまたは運動者は、よりモバイルデバイスを見ることなく情報をやり取りすることができるように、かつ/または、例えば、ワークアウト中などにおける意図しない入力を軽減するために、ハードウェアボタンなどをよくアクセスされる機能に指定することもできる。
【０１１１】
一態様のモバイルデバイスは、例えばMP3プレーヤーなどのデジタル音楽プレーヤーを含み得る。そのような態様では、ユーザーまたは運動者は、ワークアウト選択インターフェース1710によってワークアウトを選択した後で、プレイリストインターフェース1720によって音楽プレイリストを選択することができる。音楽プレイリストは、ユーザーまたは運動者が生成することもでき、提供されてもよい。例えば、一態様では、ユーザーまたは運動者が参加しているトレーニングプログラムに基づいて、所定のプレイリストを提供することができる。ユーザーまたは運動者は、プレイリストと名前またはその他の識別子（例えば、アイコンなど）を関連付けて、各自の好みのプレイリストの選択を容易にすることができる。
【０１１２】
ユーザーまたは運動者がワークアウトを選択し、一態様ではワークアウトに伴う音楽プレイリストも同時に選択したら、ユーザーにワークアウト開始インターフェース1730を示すことができる。ワークアウト開始インターフェースは、ユーザーまたは運動者によって選択されたワークアウト、存在するならばユーザーまたは運動者によって選択されたプレイリスト、およびユーザーまたは運動者がワークアウトを始めようとするときに選択するための開始アイコンを指定することができる。その後モバイルデバイスはユーザーまたは運動者にワークアウトインターフェース1740を提供する。一態様のワークアウトインターフェース1740は、プレイリスト（例えば、現在のプレイリスト選択、アーティスト情報、および曲情報）ならびにワークアウト（例えば、現在のワークアウトの種類、合計距離、合計経過時間、ペース、燃焼カロリー、および/またはワークアウトの種類に応じたパラメータのうちの一つまたは複数の目標）に関連する情報を含むことができる。またワークアウトインターフェースは、ユーザーまたは運動者に、現在のプレイリスト内の曲をナビゲートし、音楽を一時停止するための機能も提供することができる。一態様では、音楽を一時停止することによりワークアウトも一時停止することができる。あるいは、ユーザーまたは運動者は、音楽とワークアウトのどちらかを別々に一時停止することもできる。
【０１１３】
またワークアウトインターフェース1740は、ユーザーまたは運動者に、パワーソングを選択できる機能、および/またはモバイルデバイスに、各自のワークアウトに関連する音声情報もしくはボイスオーバーを提供させることのできる機能を提供することもできる。パワーソングとは、ユーザーまたは運動者が、パワーソングアイコンを押すとジャンプすることのできる所定の音声トラックまたは曲であり得る。一態様では、各プレイリストがパワーソングを含む。別の態様では、パワーソングはグローバルであり、ユーザーまたは運動者は、現在のプレイリストにかかわらずパワーソングを選択することができる。ボイスオーバー情報は、合計距離、合計経過時間、ペース、燃焼カロリー、および/またはワークアウトの種類に応じたパラメータのうちの一つまたは複数の目標に向けた進捗を含むことができる。一態様では、ボイスオーバー情報は、所与のワークアウトについての合計移動距離および合計経過時間を含むことができる。
【０１１４】
図18は、ワークアウトが開始すると、ユーザーまたは運動者が一つもしくは複数の機能および/または一つもしくは複数のユーザー入力インターフェースをロックするかまたは別の方法で非アクティブに（deactivate）し得ることを示す。例えば、ワークアウトを開始すると、ユーザーまたは運動者は、意図しない入力を軽減するために、タッチスクリーンの少なくとも一部分をロックするかまたは別の方法で非アクティブにすることができる。代替的または追加的に、ワークアウトの開始またはこれに対応するユーザー入力に応答して、タッチスクリーンの一つまたは複数の部分をデバイスが自動的にロックすることもできる。ロックされるべきタッチスクリーンの部分およびハードウェア入力制御に対する機能のマッピングまたは割当ては、ユーザーが事前に定義することもでき、デフォルト設定に基づくものとすることもできる。さらに、モバイルデバイスは、タッチスクリーンの少なくとも一部分がロックされるかまたは別の方法で非アクティブとなると、自動的に一つもしくは複数の機能を例えばハードウェアボタンなどに割り当てるかまたはマッピングしてもよく、あるいは、例えばタッチスクリーンがロック解除されているかまたは別の方法でアクティブである間は、一つまたは複数のハードウェアボタンに割り当てられた該機能を再割り当てするかまたは再マッピングしてもよい。このように、ユーザーまたは運動者は、例えばワークアウトを行っている間などに、モバイルデバイスの特定の機能を実質的に見ることなく制御することができる。例えば、ユーザーまたは運動者は、一つまたは複数のハードウェア入力デバイス、ボタンなどの操作（例えば、1回押し、複数回押し、および/または長押し）によって、ボリューム制御、音楽トラック制御またはスキップ、ボイスオーバー、およびパワーソングにアクセスすることができ、かつモバイルデバイスをロック解除することができる。一態様では、ハードウェア入力デバイス、ボタンなどは、モバイルデバイスに組み入れられている。別の実施形態では、追加もしくは代替のネットワーク入力デバイスまたはボタンを、モバイルデバイスの外部のデバイスに含むことができる。例えば、図19は、ユーザーまたは運動者が一つまたは複数のボタンに便利にアクセスすることができるように、一つまたは複数のボタンを、ヘッドホンシステムの一部として含めることができることを示す。一態様では、ロックされているかまたは別の方法で非アクティブとなっている間、モバイルデバイスのタッチスクリーンは、いかなるワークアウトデータの表示も提供することができない。
【０１１５】
図20は、モバイルデバイスが、一部ロックされるかまたは非アクティブとなる構成も有し得ることを示す。例えば、ワークアウトの間、タッチスクリーンは、ペース、燃焼カロリー、合計経過時間、および合計移動距離を含むユーザーまたは運動者の現在のワークアウトに関連するデータを提供することができる。加えて、ユーザーまたは運動者は、パワーソング、ボイスオーバー、および/または音楽トラック制御にアクセスすることもできる。特に、ユーザーまたは運動者は、ワークアウトおよび/または音声を一時停止することができる。また図21で示すように、一時停止の際、モバイルデバイスのタッチスクリーンにより、ユーザーまたは運動者は各自の現在のワークアウトを終了する。あるいは、ユーザーまたは運動者は、ハードウェアボタンを操作してワークアウトを終了させることもできる。一態様では、一部ロックされたタッチスクリーンは、ユーザーが一時停止または再開を操作したり、ボリューム制御を操作したり、表示データを見たり、またはスライドを操作してロック解除機能に合わせたりすることを可能にする。また一態様では、ユーザーまたは運動者が意図せずに自分のワークアウトを終了させるのを実質的に防ぐための操作は、長押し操作である。一時停止されていても一時停止が解除されていても、ユーザーまたは運動者は、完全にモバイルデバイスをロック解除してユーザーインターフェースの別の部分にアクセスすることができる。加えて、タッチスクリーンを完全にロック解除してワークアウトを終了させることをユーザーに要求するように、インターフェースを構成することもできる。
【０１１６】
ユーザーまたは運動者が各自のワークアウトを終了すると、各自のワークアウトと関連付けられた情報を、図22で示すようにグラフで表示することができる。さらに、図1〜16を参照して説明したように、ワークアウトと関連付けられた情報を、有線接続または無線接続を介してネットワークおよび/または中央位置（central location）にアップロードすることもできる。モバイルデバイスが携帯電話を含む一態様では、ワークアウトと関連付けられた情報を、携帯電話のワイヤレスデータ接続を介してアップロードすることができる。
【０１１７】
より具体的には、モバイルデバイスがワークアウト情報のチャートビューおよびリストビューを表示し得ることを、図22に示す。例えば、モバイルデバイスのユーザーインターフェースは、「My Runs」アイコンが選択されると、ユーザーまたは運動者の特定のランニングのパフォーマンスを示すチャート2210を表示することができる。さらに、ユーザーインターフェースは、ユーザーまたは運動者の複数回のランニングのパフォーマンスを示すチャート2220またはリスト2230を表示することもできる。モバイルデバイスがiPhoneまたはiPod Touchである一態様では、ユーザーまたは運動者は、iPhoneまたはiPod Touchを回転させることにより各自のワークアウト情報のチャートとリスト表示を入れ替えることができる。図23は、（例えば、「Goal」アイコンの選択時などに）ユーザーインターフェース目標ウィジェット2300が、（例えば、ユーザーまたは運動者によって予め決定された、かつ/または各自が参加しているトレーニング計画もしくはトレーニングプログラムに基づく）目標と比較したワークアウト情報を提供し得ることを示す。さらに、ユーザーインターフェースチャレンジウィジェット2310は、（例えば、「Challenge」アイコンが選択されると）前述の一つまたは複数のチャレンジに関連するワークアウト情報を提供することができる。最後に、マップウィジェット2320は、（例えば、「Map」アイコンの選択時に）、その全体が本明細書に組み入れられる、2008年2月14日出願の米国特許出願第12/031,380号明細書に記載されているようなマッピング機能および経路情報を提供することができる。ユーザーは、図示のようにタッチスクリーンによって表示データを操作することができることが理解される。
【０１１８】
図24〜27は、ワークアウト選択インターフェース2410、プレイリストインターフェース2420、ワークアウト開始インターフェース2430、およびワークアウトインターフェース2440を含む別のモバイルデバイス2400を示す。それぞれについては、モバイルデバイス1700を参照してすでに説明されている。図25〜27は、それぞれ、ハードウェアボタンボリューム制御を除いた、実質的に図18、20、21と同じものを示す。
【０１１９】
図示されていないが、モバイルデバイス1700またはモバイルデバイス2400と関連付けられた事業者は、ユーザーまたは運動者が、特にワークアウトを行っている間に、実質的にはタッチスクリーンを見ないでナビゲートしかつ/または制御することができるようなタッチスクリーンのための触覚インターフェースを提供することができる。例えば、モバイルデバイス1700またはモバイルデバイス2400は、モバイルデバイス1700またはモバイルデバイス2400の運動パフォーマンスへの適用を容易にする機能およびユーザーインターフェース機構をさもなくば含まなくてもよい。各モバイルデバイスでは、より具体的にはモバイルデバイス2400では、複数のハードウェア入力デバイスまたはボタンがない場合に、実質的にすべての機能をタッチスクリーンから利用することができる。そのような例では、モバイルデバイス1700またはモバイルデバイス2400と関連付けられた事業者は、通常は画面を見ないで操作するのが難しい場合もあるタッチスクリーン入力に代わる一つまたは複数の代替的かつ/または追加的なハードウェア入力デバイスを提供することができる。
【０１２０】
前述したように、運動ワークアウトデータをモバイル通信デバイス上に表示することができる。図22に戻って、ランニングデータは、チャートまたはグラフの形式として表示することができる。データは、広域ネットワーク上のリモートデバイス、ローカルデータ記憶デバイス、運動能力モニタリングシステム（例えば、歩数計または心拍数モニタ）などの様々な情報源からデバイスにアップロードすることができる。加えて、データがどのように表示されるか（例えば、チャートまたはグラフ）を、モバイル通信デバイスの向きに依存するものとすることもできる。一例では、デバイスが縦方向である（すなわち、長さが垂直方向に配置されている）場合、ディスプレイはワークアウト情報をリスト形式で提供することができる。他方、デバイスが水平方向に位置している（すなわち、長さが水平軸に沿って配置されている）場合、ディスプレイはワークアウト情報をグラフ形式で提供することができる。モバイル通信デバイス上に表示され得る他のワークアウト関連のデータには、前述のようなワークアウト目標またはチャレンジが含まれ得る。例えばデバイスは、指定の究極目標に到達するための当日の目標またはタスクを表示することができる。追加的または代替的に、通信ネットワークを介して他のユーザーからチャレンジを受けることもできる。次いでチャレンジ情報を通信デバイスに記憶し、ユーザーに表示することができる。ユーザーは、通信デバイスおよび対応する通信ネットワークを介してチャレンジに対するフィードバック（例えば、チャレンジの進捗、チャレンジの受諾/拒絶）を提供することができる。
【０１２１】
図23は、目標情報を表示するためのインターフェースの一例を示す。ディスプレイ2300は例えば、ユーザーによって達成された目標に対する進捗の量を表示する進捗バーを表示している。またディスプレイ2300は、目標に到達するまでの残りの時間量も示すことができる。また、ユーザーの進行が目標通りか、予定より遅れているか、それとも予定より進んでいるかをユーザーへ示すためのメッセージも表示することができる。図示されていないが、ディスプレイ2300は、ユーザーが特定の日を選択してその日の予定目標を表示させることのできるワークアウトまたは目標カレンダーを表示するように構成することもできる。ユーザーはさらに、複数の目標のリストを表示させ、それらを切り換えて異なる目標の進捗情報を表示させることもできる。例えば、ディスプレイの第1の部分は目標のリストを提供し、第2の部分はリストで選択された目標の進捗バーなどの進捗情報を提供する。目標は、距離、燃焼カロリー、ペース、段数、持上げ重量などに基づいて設定することができる。
【０１２２】
一つまたは複数の局面によれば、モバイル通信デバイスは、地理位置情報機能を有することができる。そのような機能により、ワークアウトアプリケーションは、ワークアウト中のユーザーの位置を追跡することができる。したがって、ユーザーに自分の経路を手作業で定義させることなくユーザーの経路を記録することができる。追加的または代替的に、ユーザーがどこに位置しているかを既定のワークアウトコースに関連させてユーザーに示すように、通信デバイスを構成することもできる。またワークアウトコースを記憶し、ユーザー間で共有することもできる。例えば、図28は、ユーザーに可能な経路のリストが提供されるデバイスインターフェース2800を示す。経路のうちの一つが選択されると、デバイスは、インターフェース2810に経路を表示することができる。デバイスはさらに、例えば、チャレンジなどの間に、経路に沿った2名以上のユーザーの相対的位置を決定し、表示することもできる。
【０１２３】
一つまたは複数の構成では、通信デバイス上で、ワークアウトコース上の様々なランドマークまたは目立つ場所にユーザーがマークを付けることができる。例えば、飲料水供給デバイスやトイレの場所をユーザーが特定し、通信デバイスに記録させることもできる。加えて、ユーザーは、場所の画像を取り込み、それをマークした場所と関連付けて記憶させることもできる。したがって、通信デバイスは、そのような画像または経路に伴うランドマークに関連する音声情報および緯度/経度座標などの他の詳細を記憶するように構成することもできる。
【０１２４】
例えば、ランニングなどのワークアウトが完了すると、ユーザーは、記録されたワークアウトデータを見直すことができる。ワークアウト後データは、生の数値データとして提示することもでき、または本明細書において説明されたように、前述のようにグラフまたはチャートとして表示することもできる。例えば、インターフェース2210（図22）には、距離対時間を表示する折れ線グラフが示されており、インターフェース2220（図22）には、1回のワークアウト、1日または他の何らかのワークアウト単位当たりの距離、時間、ペースまたはカロリーを表示する棒グラフが提供されている。追加的または代替的に、デバイスディスプレイは、ユーザーに折れ線グラフまたはチャートの一部分などのデータの特定の部分を拡大表示させることもできる。拡大表示は、ユーザーに、グラフまたはデータディスプレイの縮小版では表示されない追加詳細を見せることができる。
【０１２５】
また、ランニング後情報を、通信デバイス上で提供されるメッセージングインターフェースによって友人または他のユーザーに送ることもできる。一例では、ランニング後データを、ショートメッセージングサービス（SMS）、マルチメディアメッセージングサービス（MMS）などを使用したテキストメッセージとして送ることができる。代替的または追加的に、データを、電子メールメッセージの添付ファイルとしてまたは本文で送信することもできる。
【０１２６】
さらに、運動ワークアウト情報を表示しかつ記録する機能を有する通信デバイスを使用して、友人または他のコミュニティメンバーとワークアウトイベントを組織することもできる。一例では、ユーザーが友人または他のユーザーにチャレンジを申し込むことができる。友人または他のユーザーがチャレンジを受諾すると、チャレンジ参加者のデバイスは、該チャレンジをユーザーのカレンダーに自動的に追加することができる。追加的または代替的に、各デバイスが、チャレンジと関連付けられた場所を特定し、チャレンジの場所までの経路を自動的に突き止めることもできる。またユーザーは、地理的に近くかつ望ましい期間に行われる（例えば、一時間後または翌日に開始するなど）グループワークアウトまたはワークアウトイベントを識別することもできる。
【０１２７】
ワークアウトの間、通信デバイスによりさらに、ユーザー同士が相互に通信することもできる。例えばユーザーは別のユーザーにワークアウトデータを添付したメッセージを送って、自分の実績を誇示したり、他のユーザーに動機付けを与えたり、フィードバックを求めたりすることができる。別の例としてユーザーは、メッセージの受け手を怖気づかせ、かつ/または動機付けを与えるための、競争を煽るメッセージを送ることもできる。メッセージは、テキスト、ビデオ、音声および/またはこれらの組み合わせを含むことができる。メッセージによってはさらに、相手のユーザーからの応答を要求するプロンプトを含むこともできる。
【０１２８】
ワークアウト対応通信デバイスにより、ユーザーに、リアルタイムでコーチング情報を提供することができる。すなわち、ユーザーがワークアウトを行っているときに、運動パフォーマンスサーバまたはサイトからユーザーの通信デバイスにコーチング情報をダウンロードすることができる。コーチング情報は、動機付けとなるメッセージ、向上のための提言などを含むことができる。メッセージは、通信デバイスおよび/または運動パフォーマンスサイトによるワークアウトデータの分析に基づいてユーザーに提供することができる。一つまたは複数の例において、コーチはユーザーにワークアウト経路設定を推奨することもできる。したがって、通信デバイスは、ワークアウト情報が利用可能になると、この情報をリモートの運動パフォーマンスサーバから自動的にダウンロードすることができる。利用可能かどうかは、運動パフォーマンスサイトから送られる通知メッセージによって表示することができる。代替的または追加的に、運動パフォーマンスサーバは、そのような情報を通信デバイスに自動的にプッシュまたは送信することもできる。コーチングおよびトレーニングについては、2009年2月27日出願の「INTERACTIVE ATHLETIC TRAINING LOG」という名称の米国特許出願第12/395,047号明細書にさらに記載されている。
【０１２９】
ワークアウトデータは、運動パフォーマンスモニタリングデバイス上で動作するコアワークアウト追跡アプリケーションによって記録することができる。一構成によれば、ワークアウトデータは、モバイル通信デバイスまたはリモートネットワークの運動パフォーマンス追跡サイトなどの他の場所およびデバイスと同期させることができる。一例では、無線または有線の通信システムを介して、データをモバイル通信デバイスまたはリモートネットワークサイトと同期させることができる。同期は、ワークアウトが行われているときに絶えず行うことができる。代替的または追加的に、同期は、ワークアウトの終了時に、すなわち、ユーザーがそのワークアウトを完了した後で、または事前に定義された予定に基づいて行うこともできる。一つまたは複数の場合において、ワークアウト情報を処理するためのコアワークアウト追跡アプリケーション以外のアプリケーションを開発することもできる。これらの他のアプリケーションも同様に、モバイル通信デバイスによって記録されるデータと同期することができる。構成によっては、コアワークアウト追跡アプリケーションと関連付けられた標準開発キットを使用して開発されたアプリケーションだけを、ワークアウトデータ追跡アプリケーションと同期するように構成することもできる。標準開発キット（SDK）とは、本明細書において使用する場合、一般に、特定のプロトコルに従ってアプリケーションを構築するための機能およびツール一式をいう。代替として、一旦ワークアウトデータをワークアウトデータ追跡アプリケーションからネットワーク運動パフォーマンス追跡サイトに同期させた後で、該データをネットワーク運動パフォーマンス追跡サイトにより、標準開発キットを使用して開発されたものではないアプリケーションに同期させることもできる。よって、ネットワーク運動パフォーマンス追跡サイトは、ワークアウトデータ追跡アプリケーションと他の非SDKアプリケーションの間の仲介役として働く。
【０１３０】
同期は、無線で行うことも、または有線デバイスを使用して行うこともできる。一例として、赤外線、無線周波数（RF）、ブルートゥース接続などの無線接続を介して運動パフォーマンスモニタリングデバイスから通信デバイスへとデータを同期させることができる。別の例として、無線通信が利用できない場合には、物理データ転送接続（例えば、ユニバーサルシリアルバス（USB）接続）を使用してワークアウトデータを同期させることもできる。さらに別の例として、仲介モバイル通信デバイスを介して運動パフォーマンスモニタリングデバイスから運動パフォーマンス追跡サイトにワークアウトデータを同期させることもできる。
【特許請求の範囲】
【請求項１】
タッチセンサ式ディスプレイと；
一つまたは複数のハードウェア入力制御と；
運動ワークアウトの開始に対応するユーザー入力を受け取り、
該ユーザー入力を受け取ったことに応答して
該タッチセンサ式ディスプレイの一つまたは複数の部分におけるタッチ入力を防止することを含め該一つまたは複数の部分をロックし、かつ
第1のハードウェア入力制御に第1の機能を割り当て、該運動ワークアウトの該開始の前に、該第1のハードウェア入力制御が該第1の機能とは異なる第2の機能にマッピングされる
ように構成されたプロセッサと
を備える、装置。
【請求項２】
前記ロックされる一つまたは複数の部分が、前記タッチセンサ式ディスプレイ全体を含む、請求項1記載の装置。
【請求項３】
前記ロックされる一つまたは複数の部分が、前記タッチセンサ式ディスプレイ全体より小さい部分を含む、請求項1記載の装置。
【請求項４】
前記第1の機能がボリューム制御である、請求項1記載の装置。
【請求項５】
前記第1の機能が、前記運動ワークアウトおよび、該運動ワークアウトに伴い再生される音楽のうちの少なくとも一方を一時停止するための一時停止機能である、請求項1記載の装置。
【請求項６】
前記タッチセンサ式ディスプレイが、前記運動ワークアウトに対応するデータを表示するように構成されている、請求項1記載の装置。
【請求項７】
前記第1の機能が、前記運動ワークアウトにおいて達成された進捗の量に関連するオーディオ情報の再生を含む、請求項1記載の装置。
【請求項８】
前記第1の機能が、事前設定した、動機付けとなる曲の再生を含む、請求項1記載の装置。
【請求項９】
前記第1の機能が、前記運動ワークアウトの前記開始の前にユーザーによって定義される、請求項1記載の装置。
【請求項１０】
前記プロセッサが、第2のハードウェア入力制御に第3の機能を割り当てるようにさらに構成されており、該第3の機能が、前記タッチセンサ式ディスプレイの前記一つまたは複数の部分をロック解除するためのロック解除コマンドを含む、請求項1記載の装置。
【請求項１１】
複数のオーディオ出力ポートをさらに備え、
前記プロセッサが、
前記運動ワークアウトの前記開始の前に第1のオーディオ出力ポートを介してオーディオを出力し、かつ
該運動ワークアウトの該開始に応答して第2のオーディオ出力ポートを介してオーディオを出力する
ようにさらに構成されている、請求項1記載の装置。
【請求項１２】
前記第2のオーディオ出力ポートがヘッドホンジャックを備え、前記第1のオーディオ出力ポートがスピーカー出力デバイスを備える、請求項11記載の装置。
【請求項１３】
前記タッチセンサ式ディスプレイが触覚素子を備える、請求項1記載の装置。
【請求項１４】
前記プロセッサが、前記タッチセンサ式ディスプレイの向きに基づいて前記運動ワークアウトに関連する情報を表示するようにさらに構成されている、請求項1記載の装置。
【請求項１５】
前記タッチセンサ式ディスプレイが長方形形状であり、該ディスプレイの長さが該ディスプレイの幅より長く、かつ前記プロセッサが、該長さが垂直方向に配置されるように該タッチセンサ式ディスプレイが向いていると判定したことに応答して、前記情報をリスト形式で表示するように構成されている、請求項14記載の装置。
【請求項１６】
前記プロセッサが、前記長さが水平方向に配置されるように前記タッチセンサ式ディスプレイが向いていると判定したことに応答して、前記情報をチャート形式で表示するように構成されている、請求項15記載の装置。
【請求項１７】
前記プロセッサが、リモートネットワークの運動パフォーマンス追跡サイトと運動ワークアウトデータを同期させるようにさらに構成されている、請求項1記載の装置。
【請求項１８】
前記プロセッサが、前記運動ワークアウト中に前記ユーザーが選んだ経路を記録するようにさらに構成されている、請求項1記載の装置。
【請求項１９】
前記プロセッサが、ユーザー指定のランドマークを記録するようにさらに構成されている、請求項1記載の装置。
【請求項２０】
前記ユーザー指定のランドマークを記録することが、該ランドマークの画像を記録することを含む、請求項19記載の装置。
【請求項２１】
ワークアウトデータが、運動パフォーマンスモニタリングデバイスから前記装置にワイヤレスで同期される、請求項1記載の装置。
【請求項２２】
ワークアウトデータが、リモートの運動パフォーマンス追跡サイトを介して運動パフォーマンスモニタリングデバイスから前記装置に同期される、請求項1記載の装置。
【請求項２３】
タッチセンサ式ディスプレイを有するモバイルデバイス上で、運動ワークアウトの開始に対応するユーザー入力を受け取る工程；ならびに
該ユーザー入力を受け取ったことに応答して
該タッチセンサ式ディスプレイの一つまたは複数の部分におけるタッチ入力を防止することを含む、該一つまたは複数の部分をロックする工程；および
該モバイルデバイスの第1のハードウェア入力制御に第1の機能を割り当てる工程であって、該運動ワークアウトの該開始の前に、該第1のハードウェア入力制御が該第1の機能とは異なる第2の機能にマッピングされる、工程
を含む、方法。
【請求項２４】
前記ロックされる一つまたは複数の部分が、前記タッチセンサ式ディスプレイ全体を含む、請求項23記載の方法。
【請求項２５】
前記ロックされる一つまたは複数の部分が、前記タッチセンサ式ディスプレイ全体より小さい部分を含む、請求項23記載の方法。
【請求項２６】
前記第1の機能がボリューム制御である、請求項23記載の方法。
【請求項２７】
前記第1の機能が、前記運動ワークアウトおよび、該運動ワークアウトに伴い再生される音楽のうちの少なくとも一方を一時停止するための一時停止機能である、請求項23記載の方法。
【請求項２８】
前記タッチセンサ式ディスプレイが、前記運動ワークアウトに対応するデータを表示するように構成されている、請求項23記載の方法。
【請求項２９】
前記第1の機能が、前記運動ワークアウトにおいて達成された進捗の量に関連するオーディオ情報の再生を含む、請求項23記載の方法。
【請求項３０】
前記第1の機能が、事前設定した、動機付けとなる曲の再生を含む、請求項23記載の方法。
【請求項３１】
前記第1の機能が、前記運動ワークアウトの前記開始の前にユーザーによって定義される、請求項23記載の方法。
【請求項３２】
前記プロセッサが、第2のハードウェア入力制御に第3の機能を割り当てるようにさらに構成されており、該第3の機能が、前記タッチセンサ式ディスプレイの前記一つまたは複数の部分をロック解除するためのロック解除コマンドを含む、請求項23記載の方法。
【請求項３３】
複数のオーディオ出力ポートをさらに備え、
前記プロセッサが、
前記運動ワークアウトの前記開始の前に第1のオーディオ出力ポートを介してオーディオを出力し、かつ
該運動ワークアウトの該開始に応答して第2のオーディオ出力ポートを介してオーディオを出力する
ようにさらに構成されている、請求項23記載の方法。
【請求項３４】
前記第2のオーディオ出力ポートがヘッドホンジャックを備え、前記第1のオーディオ出力ポートがスピーカー出力デバイスを備える、請求項27記載の方法。
【請求項３５】
前記タッチセンサ式ディスプレイが触覚素子を備える、請求項23記載の方法。
【請求項３６】
前記プロセッサが、前記タッチセンサ式ディスプレイの向きに基づいて前記運動ワークアウトに関連する情報を表示するようにさらに構成されている、請求項23記載の方法。
【請求項３７】
前記タッチセンサ式ディスプレイが長方形形状であり、該ディスプレイの長さが該ディスプレイの幅より長く、かつ前記プロセッサが、該長さが垂直方向に配置されるように該タッチセンサ式ディスプレイが向いていると判定したことに応答して、前記情報をリスト形式で表示するように構成されている、請求項36記載の方法。
【請求項３８】
前記プロセッサが、前記長さが水平方向に配置されるように前記タッチセンサ式ディスプレイが向いていると判定したことに応答して、前記情報をチャート形式で表示するように構成されている、請求項37記載の方法。
【請求項３９】
前記運動ワークアウトの前記開始に対応する前記ユーザー入力が、該ユーザーの検出された動きを含む、請求項23記載の方法。
【請求項４０】
前記運動ワークアウトと関連付けられたワークアウトデータを、無線接続を介して運動パフォーマンスモニタリングデバイスから受け取る、請求項23記載の方法。
【請求項４１】
前記ワークアウトデータをリモートネットワークの運動パフォーマンス追跡サイトに送信する工程をさらに含む、請求項40記載の方法。
【請求項４２】
ワークアウト経路のリストを表示する工程をさらに含む、請求項23記載の方法。
【請求項４３】
ユーザー入力を受け取るように構成されたタッチセンサ式ディスプレイと；
運動ワークアウトの開始に対応するユーザー入力を受け取り、かつ
該ユーザー入力を受け取ったことに応答して、該タッチセンサ式ディスプレイを介した意図しないユーザー入力が軽減されるように該タッチセンサ式ディスプレイの一つまたは複数の部分におけるタッチ入力を防止することを含め、該一つまたは複数の部分をロックする
ように構成されたプロセッサと
を備える、運動ワークアウト情報を閲覧するための装置。
【請求項４４】
前記ロックされる一つまたは複数の部分が、前記タッチセンサ式ディスプレイ全体を含む、請求項43記載の装置。
【請求項４５】
前記ロックされる一つまたは複数の部分が、前記タッチセンサ式ディスプレイ全体より小さい部分を含む、請求項43記載の装置。
【請求項４６】
複数のオーディオ出力ポートをさらに備え、
前記プロセッサが、
前記運動ワークアウトの前記開始の前に第1のオーディオ出力ポートを介してオーディオを出力し、かつ
該運動ワークアウトの該開始に応答して第2のオーディオ出力ポートを介してオーディオを出力する
ようにさらに構成されている、請求項43記載の装置。
【請求項４７】
運動ワークアウト情報表示デバイス上で、運動ワークアウトの開始に対応するユーザー入力を受け取る工程；および
該ユーザー入力を受け取ったことに応答して、該表示デバイスのタッチセンサ式ディスプレイを介した意図しないユーザー入力が軽減されるように該タッチセンサ式ディスプレイの一つまたは複数の部分におけるタッチ入力を防止することを含む、該一つまたは複数の部分をロックする工程
を含む、方法。
【請求項４８】
前記タッチセンサ式ディスプレイの向きに基づいて前記運動ワークアウトに関連する情報を表示する工程をさらに含む、請求項47記載の方法。
【請求項４９】
前記タッチセンサ式ディスプレイが長方形形状であり、該ディスプレイの長さが該ディスプレイの幅より長く、かつ前記プロセッサが、該長さが垂直方向に配置されるように該タッチセンサ式ディスプレイが向いていると判定したことに応答して、前記情報をリスト形式で表示するように構成されている、請求項48記載の方法。
【請求項５０】
前記運動ワークアウト情報を表示する工程が、前記長さが水平方向に配置されるように前記タッチセンサ式ディスプレイが向いていると判定したことに応答して、該運動ワークアウト情報をチャート形式で表示する工程を含む、請求項49記載の方法。
【請求項５１】
運動ワークアウトデータをリモートネットワークの運動パフォーマンス追跡サイトと同期させる工程をさらに含む、請求項47記載の方法。
【請求項５２】
前記運動ワークアウト中に前記ユーザーが選んだ経路を記録する工程をさらに含む、請求項47記載の方法。
【請求項１】
タッチセンサ式ディスプレイと；
一つまたは複数のハードウェア入力制御と；
運動ワークアウトの開始に対応するユーザー入力を受け取り、
該ユーザー入力を受け取ったことに応答して
該タッチセンサ式ディスプレイの一つまたは複数の部分におけるタッチ入力を防止することを含め該一つまたは複数の部分をロックし、かつ
第1のハードウェア入力制御に第1の機能を割り当て、該運動ワークアウトの該開始の前に、該第1のハードウェア入力制御が該第1の機能とは異なる第2の機能にマッピングされる
ように構成されたプロセッサと
を備える、装置。
【請求項２】
前記ロックされる一つまたは複数の部分が、前記タッチセンサ式ディスプレイ全体を含む、請求項1記載の装置。
【請求項３】
前記ロックされる一つまたは複数の部分が、前記タッチセンサ式ディスプレイ全体より小さい部分を含む、請求項1記載の装置。
【請求項４】
前記第1の機能がボリューム制御である、請求項1記載の装置。
【請求項５】
前記第1の機能が、前記運動ワークアウトおよび、該運動ワークアウトに伴い再生される音楽のうちの少なくとも一方を一時停止するための一時停止機能である、請求項1記載の装置。
【請求項６】
前記タッチセンサ式ディスプレイが、前記運動ワークアウトに対応するデータを表示するように構成されている、請求項1記載の装置。
【請求項７】
前記第1の機能が、前記運動ワークアウトにおいて達成された進捗の量に関連するオーディオ情報の再生を含む、請求項1記載の装置。
【請求項８】
前記第1の機能が、事前設定した、動機付けとなる曲の再生を含む、請求項1記載の装置。
【請求項９】
前記第1の機能が、前記運動ワークアウトの前記開始の前にユーザーによって定義される、請求項1記載の装置。
【請求項１０】
前記プロセッサが、第2のハードウェア入力制御に第3の機能を割り当てるようにさらに構成されており、該第3の機能が、前記タッチセンサ式ディスプレイの前記一つまたは複数の部分をロック解除するためのロック解除コマンドを含む、請求項1記載の装置。
【請求項１１】
複数のオーディオ出力ポートをさらに備え、
前記プロセッサが、
前記運動ワークアウトの前記開始の前に第1のオーディオ出力ポートを介してオーディオを出力し、かつ
該運動ワークアウトの該開始に応答して第2のオーディオ出力ポートを介してオーディオを出力する
ようにさらに構成されている、請求項1記載の装置。
【請求項１２】
前記第2のオーディオ出力ポートがヘッドホンジャックを備え、前記第1のオーディオ出力ポートがスピーカー出力デバイスを備える、請求項11記載の装置。
【請求項１３】
前記タッチセンサ式ディスプレイが触覚素子を備える、請求項1記載の装置。
【請求項１４】
前記プロセッサが、前記タッチセンサ式ディスプレイの向きに基づいて前記運動ワークアウトに関連する情報を表示するようにさらに構成されている、請求項1記載の装置。
【請求項１５】
前記タッチセンサ式ディスプレイが長方形形状であり、該ディスプレイの長さが該ディスプレイの幅より長く、かつ前記プロセッサが、該長さが垂直方向に配置されるように該タッチセンサ式ディスプレイが向いていると判定したことに応答して、前記情報をリスト形式で表示するように構成されている、請求項14記載の装置。
【請求項１６】
前記プロセッサが、前記長さが水平方向に配置されるように前記タッチセンサ式ディスプレイが向いていると判定したことに応答して、前記情報をチャート形式で表示するように構成されている、請求項15記載の装置。
【請求項１７】
前記プロセッサが、リモートネットワークの運動パフォーマンス追跡サイトと運動ワークアウトデータを同期させるようにさらに構成されている、請求項1記載の装置。
【請求項１８】
前記プロセッサが、前記運動ワークアウト中に前記ユーザーが選んだ経路を記録するようにさらに構成されている、請求項1記載の装置。
【請求項１９】
前記プロセッサが、ユーザー指定のランドマークを記録するようにさらに構成されている、請求項1記載の装置。
【請求項２０】
前記ユーザー指定のランドマークを記録することが、該ランドマークの画像を記録することを含む、請求項19記載の装置。
【請求項２１】
ワークアウトデータが、運動パフォーマンスモニタリングデバイスから前記装置にワイヤレスで同期される、請求項1記載の装置。
【請求項２２】
ワークアウトデータが、リモートの運動パフォーマンス追跡サイトを介して運動パフォーマンスモニタリングデバイスから前記装置に同期される、請求項1記載の装置。
【請求項２３】
タッチセンサ式ディスプレイを有するモバイルデバイス上で、運動ワークアウトの開始に対応するユーザー入力を受け取る工程；ならびに
該ユーザー入力を受け取ったことに応答して
該タッチセンサ式ディスプレイの一つまたは複数の部分におけるタッチ入力を防止することを含む、該一つまたは複数の部分をロックする工程；および
該モバイルデバイスの第1のハードウェア入力制御に第1の機能を割り当てる工程であって、該運動ワークアウトの該開始の前に、該第1のハードウェア入力制御が該第1の機能とは異なる第2の機能にマッピングされる、工程
を含む、方法。
【請求項２４】
前記ロックされる一つまたは複数の部分が、前記タッチセンサ式ディスプレイ全体を含む、請求項23記載の方法。
【請求項２５】
前記ロックされる一つまたは複数の部分が、前記タッチセンサ式ディスプレイ全体より小さい部分を含む、請求項23記載の方法。
【請求項２６】
前記第1の機能がボリューム制御である、請求項23記載の方法。
【請求項２７】
前記第1の機能が、前記運動ワークアウトおよび、該運動ワークアウトに伴い再生される音楽のうちの少なくとも一方を一時停止するための一時停止機能である、請求項23記載の方法。
【請求項２８】
前記タッチセンサ式ディスプレイが、前記運動ワークアウトに対応するデータを表示するように構成されている、請求項23記載の方法。
【請求項２９】
前記第1の機能が、前記運動ワークアウトにおいて達成された進捗の量に関連するオーディオ情報の再生を含む、請求項23記載の方法。
【請求項３０】
前記第1の機能が、事前設定した、動機付けとなる曲の再生を含む、請求項23記載の方法。
【請求項３１】
前記第1の機能が、前記運動ワークアウトの前記開始の前にユーザーによって定義される、請求項23記載の方法。
【請求項３２】
前記プロセッサが、第2のハードウェア入力制御に第3の機能を割り当てるようにさらに構成されており、該第3の機能が、前記タッチセンサ式ディスプレイの前記一つまたは複数の部分をロック解除するためのロック解除コマンドを含む、請求項23記載の方法。
【請求項３３】
複数のオーディオ出力ポートをさらに備え、
前記プロセッサが、
前記運動ワークアウトの前記開始の前に第1のオーディオ出力ポートを介してオーディオを出力し、かつ
該運動ワークアウトの該開始に応答して第2のオーディオ出力ポートを介してオーディオを出力する
ようにさらに構成されている、請求項23記載の方法。
【請求項３４】
前記第2のオーディオ出力ポートがヘッドホンジャックを備え、前記第1のオーディオ出力ポートがスピーカー出力デバイスを備える、請求項27記載の方法。
【請求項３５】
前記タッチセンサ式ディスプレイが触覚素子を備える、請求項23記載の方法。
【請求項３６】
前記プロセッサが、前記タッチセンサ式ディスプレイの向きに基づいて前記運動ワークアウトに関連する情報を表示するようにさらに構成されている、請求項23記載の方法。
【請求項３７】
前記タッチセンサ式ディスプレイが長方形形状であり、該ディスプレイの長さが該ディスプレイの幅より長く、かつ前記プロセッサが、該長さが垂直方向に配置されるように該タッチセンサ式ディスプレイが向いていると判定したことに応答して、前記情報をリスト形式で表示するように構成されている、請求項36記載の方法。
【請求項３８】
前記プロセッサが、前記長さが水平方向に配置されるように前記タッチセンサ式ディスプレイが向いていると判定したことに応答して、前記情報をチャート形式で表示するように構成されている、請求項37記載の方法。
【請求項３９】
前記運動ワークアウトの前記開始に対応する前記ユーザー入力が、該ユーザーの検出された動きを含む、請求項23記載の方法。
【請求項４０】
前記運動ワークアウトと関連付けられたワークアウトデータを、無線接続を介して運動パフォーマンスモニタリングデバイスから受け取る、請求項23記載の方法。
【請求項４１】
前記ワークアウトデータをリモートネットワークの運動パフォーマンス追跡サイトに送信する工程をさらに含む、請求項40記載の方法。
【請求項４２】
ワークアウト経路のリストを表示する工程をさらに含む、請求項23記載の方法。
【請求項４３】
ユーザー入力を受け取るように構成されたタッチセンサ式ディスプレイと；
運動ワークアウトの開始に対応するユーザー入力を受け取り、かつ
該ユーザー入力を受け取ったことに応答して、該タッチセンサ式ディスプレイを介した意図しないユーザー入力が軽減されるように該タッチセンサ式ディスプレイの一つまたは複数の部分におけるタッチ入力を防止することを含め、該一つまたは複数の部分をロックする
ように構成されたプロセッサと
を備える、運動ワークアウト情報を閲覧するための装置。
【請求項４４】
前記ロックされる一つまたは複数の部分が、前記タッチセンサ式ディスプレイ全体を含む、請求項43記載の装置。
【請求項４５】
前記ロックされる一つまたは複数の部分が、前記タッチセンサ式ディスプレイ全体より小さい部分を含む、請求項43記載の装置。
【請求項４６】
複数のオーディオ出力ポートをさらに備え、
前記プロセッサが、
前記運動ワークアウトの前記開始の前に第1のオーディオ出力ポートを介してオーディオを出力し、かつ
該運動ワークアウトの該開始に応答して第2のオーディオ出力ポートを介してオーディオを出力する
ようにさらに構成されている、請求項43記載の装置。
【請求項４７】
運動ワークアウト情報表示デバイス上で、運動ワークアウトの開始に対応するユーザー入力を受け取る工程；および
該ユーザー入力を受け取ったことに応答して、該表示デバイスのタッチセンサ式ディスプレイを介した意図しないユーザー入力が軽減されるように該タッチセンサ式ディスプレイの一つまたは複数の部分におけるタッチ入力を防止することを含む、該一つまたは複数の部分をロックする工程
を含む、方法。
【請求項４８】
前記タッチセンサ式ディスプレイの向きに基づいて前記運動ワークアウトに関連する情報を表示する工程をさらに含む、請求項47記載の方法。
【請求項４９】
前記タッチセンサ式ディスプレイが長方形形状であり、該ディスプレイの長さが該ディスプレイの幅より長く、かつ前記プロセッサが、該長さが垂直方向に配置されるように該タッチセンサ式ディスプレイが向いていると判定したことに応答して、前記情報をリスト形式で表示するように構成されている、請求項48記載の方法。
【請求項５０】
前記運動ワークアウト情報を表示する工程が、前記長さが水平方向に配置されるように前記タッチセンサ式ディスプレイが向いていると判定したことに応答して、該運動ワークアウト情報をチャート形式で表示する工程を含む、請求項49記載の方法。
【請求項５１】
運動ワークアウトデータをリモートネットワークの運動パフォーマンス追跡サイトと同期させる工程をさらに含む、請求項47記載の方法。
【請求項５２】
前記運動ワークアウト中に前記ユーザーが選んだ経路を記録する工程をさらに含む、請求項47記載の方法。
【図１】
【図２】
【図３】
【図４】
【図５】
【図６】
【図７】
【図８Ａ】
【図８Ｂ】
【図８Ｃ】
【図８Ｄ】
【図８Ｅ】
【図８Ｆ】
【図９Ａ】
【図９Ｂ】
【図１０】
【図１１Ａ】
【図１１Ｂ】
【図１１Ｃ】
【図１１Ｄ】
【図１１Ｅ】
【図１２】
【図１３Ａ】
【図１３Ｂ】
【図１３Ｃ】
【図１３Ｄ】
【図１３Ｅ】
【図１３Ｆ】
【図１４Ａ】
【図１４Ｂ】
【図１４Ｃ】
【図１４Ｄ】
【図１４Ｅ】
【図１４Ｆ】
【図１５】
【図１６】
【図１７】
【図１８】
【図１９】
【図２０】
【図２１】
【図２２】
【図２３】
【図２４】
【図２５】
【図２６】
【図２７】
【図２８】
【図２】
【図３】
【図４】
【図５】
【図６】
【図７】
【図８Ａ】
【図８Ｂ】
【図８Ｃ】
【図８Ｄ】
【図８Ｅ】
【図８Ｆ】
【図９Ａ】
【図９Ｂ】
【図１０】
【図１１Ａ】
【図１１Ｂ】
【図１１Ｃ】
【図１１Ｄ】
【図１１Ｅ】
【図１２】
【図１３Ａ】
【図１３Ｂ】
【図１３Ｃ】
【図１３Ｄ】
【図１３Ｅ】
【図１３Ｆ】
【図１４Ａ】
【図１４Ｂ】
【図１４Ｃ】
【図１４Ｄ】
【図１４Ｅ】
【図１４Ｆ】
【図１５】
【図１６】
【図１７】
【図１８】
【図１９】
【図２０】
【図２１】
【図２２】
【図２３】
【図２４】
【図２５】
【図２６】
【図２７】
【図２８】
【公表番号】特表２０１１−５１９５９３（Ｐ２０１１−５１９５９３Ａ）
【公表日】平成２３年７月１４日（２０１１．７．１４）
【国際特許分類】
【出願番号】特願２０１１−５０５２０６（Ｐ２０１１−５０５２０６）
【出願日】平成２１年４月１６日（２００９．４．１６）
【国際出願番号】ＰＣＴ／ＵＳ２００９／０４０８３４
【国際公開番号】ＷＯ２００９／１２９４０２
【国際公開日】平成２１年１０月２２日（２００９．１０．２２）
【公序良俗違反の表示】
（特許庁注：以下のものは登録商標）
１．イーサネット
２．ＷＩＮＤＯＷＳ
３．ＵＮＩＸ
４．Ｌｉｎｕｘ
５．ＪＡＶＡ
【出願人】（５０５４２４８５９）ナイキ インターナショナル リミテッド (249)
【出願人】（５１０２６６７７８）
【公表日】平成２３年７月１４日（２０１１．７．１４）
【国際特許分類】
【出願日】平成２１年４月１６日（２００９．４．１６）
【国際出願番号】ＰＣＴ／ＵＳ２００９／０４０８３４
【国際公開番号】ＷＯ２００９／１２９４０２
【国際公開日】平成２１年１０月２２日（２００９．１０．２２）
【公序良俗違反の表示】
（特許庁注：以下のものは登録商標）
１．イーサネット
２．ＷＩＮＤＯＷＳ
３．ＵＮＩＸ
４．Ｌｉｎｕｘ
５．ＪＡＶＡ
【出願人】（５０５４２４８５９）ナイキ インターナショナル リミテッド (249)
【出願人】（５１０２６６７７８）
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