説明

モータの絶縁劣化検出装置

【課題】 簡単な構成で、安価に製作でき、かつ、検出に手間がかからず、絶縁劣化の進行程度が低くても検出が可能なモータの絶縁劣化検出装置を提供する。
【解決手段】 コンデンサ6を有する直流電源5の負側母線12をアースG1に接続する地絡用のスイッチ16と、このスイッチ16を、電源スイッチ1がオン状態からオフ状態に切り換わるときにオンとする地絡用スイッチ制御手段17を設ける。直流電源5の出力電圧を検出する電圧検出器18と、直流電源5の正側母線11の出力端からモータ7の入力端までの回路部分に、電流検出器19を設ける。電圧検出器18と電流検出器19の検出値から、モータ7のアースG2に対する絶縁部7bの絶縁抵抗Rxを検出する絶縁抵抗検出手段20を設ける。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、リニアモータや回転形モータとなる同期モータ,誘導モータ等の交流モータの制御回路に適用され、モータの地絡経路の絶縁抵抗の劣化を検出するモータの絶縁劣化検出装置に関する。
【背景技術】
【0002】
モータの漏電は、モータの過熱による周辺機器への影響や、製造ラインの停止等に繋がる。そのため、絶縁劣化が進行するまでに、事前に検出することが望まれる。モータの絶縁劣化を検出する方法として、漏電電流を検出する方法と、モータの電路の使用を停止し、モータの絶縁抵抗を測定する装置を使用する方法とがある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開平9−33595号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
前記漏電検出器で検出する方法は、漏電電流がかなり大きな段階でしか検出できないとう問題点がある。また、絶縁抵抗を測定する装置を用いる方法は、測定装置が高価であり、また測定に手間がかかるという問題点がある。
【0005】
この発明の目的は、簡単な構成で安価に製作でき、かつ検出に手間がかからず、絶縁劣化の進行程度が低くても検出が可能なモータの絶縁劣化検出装置を提供することである。

この発明の他の目的は、共通の直流電源に、複数のモータが接続された場合や、あるいはそれぞれ各相のコイルを有する複数の固定子コイルが接続された場合にも検出可能とすることである。
この発明のさらに他の目的は、モータの個々の相のコイルの絶縁劣化の検出を可能とすることである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
この発明のモータの絶縁劣化検出装置は、電源スイッチを介して交流電源から供給された電力を整流回路で整流し、コンデンサで平滑化する直流電源と、この直流電源の出力する直流電力を、モータの各相のコイルに供給する交流電力に変換するインバータとを備えたモータ駆動回路において、前記直流電源の負側母線をアースに接続する地絡用のスイッチと、この地絡用のスイッチを、前記電源スイッチがオン状態からオフ状態に切り換わるときにオンとする地絡用スイッチ制御手段と、前記直流電源の出力電圧を検出する電圧検出器と、前記直流電源の正側母線の出力端から前記モータの入力端までの回路部分に設けられた電流検出器と、これら電圧検出器と電流検出器の検出値から前記モータのアースに対する絶縁部の絶縁抵抗を検出する絶縁抵抗検出手段とを備える。
【0007】
この構成によると、直流電源の入力部の電源スイッチがオフとなったときに、前記地絡用スイッチ制御手段により地絡用のスイッチがオンとされ、蓄電状態にある平滑用のコンデンサと、モータのアースに対する絶縁部とが、前記地絡用のスイッチとアースを介して閉回路を形成する。そのため、モータが絶縁劣化を生じていると、平滑用のコンデンサに蓄電された電荷が、前記正側母線の出力端を介してモータのアースに対する絶縁部を流れ、コンデンサの電圧が低下する。このため、前記電圧検出器と電流検出器の検出値から前記モータのアースに対する絶縁部の絶縁抵抗を検出することができる。
このように、直流電源の平滑用のコンデンサを検出に利用するため、劣化検出のための専用の電源が不要であり、簡単な構成で、安価に製作することができる。しかも、電源スイッチをオフとすることで絶縁劣化の検出がなされるため、劣化検出に手間がかからない。また、漏電検出器を用いるものと異なり、絶縁劣化の進行程度が低くても、モータの絶縁劣化を検出することができる。
【0008】
この発明において、前記電流検出器を、前記電源回路の出力端と前記インバータの入力端との間に設けても良い。
この構成の場合、電流検出器が前記電源回路の出力端とインバータの入力端との間にあるため、同じ電源回路に、複数のモータや、あるいはそれぞれが各相のコイルを有する複数の固定子コイルが接続されていても、一つの電流検出器でモータの絶縁劣化を検出することができる。
【0009】
この場合に、前記モータが、それぞれ各相のコイルを有する固定子コイルが可動体の経路方向に複数並ぶリニアモータであって、個々の固定子コイル毎に前記インバータが設けられ、これら複数のインバータが前記直流電源に並列に接続されていても良い。
リニアモータでは、複数の固定子コイルが経路方向に沿って配置される場合が多いが、そのような場合でも、一つの電流検出器で、前記複数の固定子コイルを含むモータの絶縁劣化を検出することができる。
【0010】
この発明において、前記電流検出器を、前記インバータの各相の出力部と前記モータの入力端との間に設けても良い。この構成の場合、モータの個々の相のコイルの絶縁劣化を検出することができる。
【発明の効果】
【0011】
この発明のモータの絶縁劣化検出装置は、電源スイッチを介して交流電源から供給された電力を整流回路で整流し、コンデンサで平滑化する直流電源と、この直流電源の出力する直流電力を、モータの各相のコイルに供給する交流電力に変換するインバータとを備えたモータ駆動回路において、前記直流電源の負側母線をアースに接続する地絡用のスイッチと、この地絡用のスイッチを、前記電源スイッチがオン状態からオフ状態に切り換わるときにオンとする地絡用スイッチ制御手段と、前記直流電源の出力電圧を検出する電圧検出器と、前記直流電源の正側母線の出力端から前記モータの入力端までの回路部分に設けられた電流検出器と、これら電圧検出器と電流検出器の検出値から前記モータのアースに対する絶縁部の絶縁抵抗を検出する絶縁抵抗検出手段とを備えるため、簡単な構成で、安価に製作でき、しかも劣化検出に手間がかからず、かつ絶縁劣化の進行程度が低くても絶縁劣化を検出することができる。
【0012】
前記電流検出器を、前記電源回路の出力端と前記インバータの入力端との間に設けた場合は、複数のモータに接続され、あるいはそれぞれ各相のコイルを有する複数の固定子コイルが接続されている場合にも、一つの電流検出器で絶縁劣化を検出することができる。 前記モータが、それぞれ各相のコイルを有する固定子コイルが可動体の経路方向に複数並ぶリニアモータであって、個々の固定子コイル毎に前記インバータが設けられ、これら複数のインバータが前記直流電源に並列に接続されている場合は、複数配置されたいずれかの固定子コイルに前縁劣化が生じている場合に、一つの電流検出器で絶縁劣化を検出することができる。
前記電流検出器を、前記インバータの各相の出力部と前記モータの入力端との間に設けた場合は、モータの個々の相のコイルの絶縁劣化を検出することができる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【図1】この発明の第1の実施形態に係るモータの絶縁劣化検出装置を示すブロック図である。
【図2】この発明の他の実施形態に係るモータの絶縁劣化検出装置を示すブロック図である。
【図3】この発明のさらに他の実施形態に係るモータの絶縁劣化検出装置を示すブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
この発明の第1の実施形態を図1と共に説明する。このモータ駆動回路は、電源スイッチ1を介して交流電源2から供給された電力を整流回路3で整流し、コンデンサ6で平滑化する直流電源5と、この直流電源5の直流電力を、モータ7の各相U,V,Wのコイル7aに供給する交流電力に変換するインバータ8とを備える。
【0015】
モータ7は、同期モータまたは誘導モータからなる交流モータであり、リニアモータおよび回転形のモータのいずれでも良く、また3相モータと2相モータのいずれでも良い。図示の例では、モータ7は、3相の同期モータからなるリニアモータであって、一次側、つまり固定子側がコイル7aとされる。
【0016】
交流電源2は、3相または2相の商用交流電源である。電源スイッチ1は、各相毎に開閉される接点を有する電磁接触器等からなり、制御装置10の命令に応答して開閉する。制御装置10は、例えば前記モータ7を搭載した機器(図示せず)を制御する装置であり、コンピュータ式のプログラマブルコントローラや数値制御装置等からなる。直流電源5は、複数のダイオード(図では1個で複数個を代表して示す)9により全波整流する整流回路3と、その整流された電流を平滑化する平滑回路4とを有し、前記コンデンサ6が、正側母線11と負側母線12との間に設けられている。平滑回路4は、前記コンデンサ6の他に、コイルまたは抵抗(図示せず)を有している。
【0017】
インバータ8は、複数(図示の例では6個)のスイッチング素子13で主に構成され、モータ7の各相のコイル7aに電力を供給する複数(図示の例では3つ)の出力配線8aが設けられている。スイッチング素子13は、スイッチングトランジスタ等からなる。インバータ8の電力の入力部は、前記直流電源5の正側母線11と負側母線12とに接続されている。インバータ8の各スイッチング素子13の制御端子は、モータ制御回路14に接続されている。モータ制御回路14は、位置指令等の入力に応答して、PWM(パルス幅変調)制御等によりモータ7を制御するように、インバータ8の各スイッチング素子13にオンオフ出力を行う。モータ制御回路14は、前記制御装置10の一部として設けられたものであっても、また前記制御装置10とは独立して設けられたものであっても良い。モータ制御回路14の入力となる位置指令等は、例えば前記制御装置10から与えられる。
【0018】
このモータの絶縁劣化検出装置は、上記構成のモータ駆動回路において、上記直流電源5の負側母線12をアースG1に接続させる地絡用のスイッチ16と、この地絡用のスイッチ16を、電源スイッチ1がオン状態からオフ状態に切り換わるときにオンとする、地絡用スイッチ制御手段17とを設けて構成される。地絡用のスイッチ16は、スイッチングトランジスタ等のスイッチング素子、または電磁式のスイッチ等からなる。地絡用スイッチ制御手段17は、例えば、前記制御装置10における電源スイッチ1の切換信号の出力経路を分岐して地絡用のスイッチ16の開閉操作端子に入力する配線とされ、電源スイッチ1に与えるオフ信号によって地絡用のスイッチ16がオンとされる。なお、地絡用のスイッチ16をオフとする制御も地絡用スイッチ制御手段17によって行うが、この制御は、例えば、制御装置10から出力される電源スイッチ1をオンとする信号に応答して、または地絡用のスイッチ16をオフとした後の一定時間の後に、地絡用のスイッチ16をオフとする制御とされる。
【0019】
このモータの絶縁劣化検出装置は、上記の他に、直流電源5の出力電圧を検出する電圧検出器18と、前記直流電源5の正側母線11の出力端11aから前記モータ7の入力端までの回路部分に設けられた電流検出器19と、これら電圧検出器18と電流検出器19の検出値から前記モータ7のアースG2に対する絶縁部7bの絶縁抵抗Rxを、計算式等により定められた関係に従って検出する絶縁抵抗検出手段20とを備える。この例では、電流検出器19は、電源回路5の出力端11aとインバータ8の入力端との間に設けている。電流検出器19は、計器用変流器等からなる。絶縁抵抗検出手段20は、絶縁抵抗Rxの検出値を、例えば絶縁抵抗Rxが低くなるに従って高くなる電圧値で出力する。なお、前記アースG1,G2は、いずれもアース電位となる部位であれば良く、前記アースG1とアースG2とは、互いにアース線(図示せず)で接続されていても、特に接続する配線がなく、モータ7を設置した機器のフレーム等で構成されていても良い。
【0020】
絶縁抵抗検出手段20から電圧値で出力される絶縁抵抗値は、基準電圧発生手段21の発生する基準電圧と比較手段22によって比較され、比較手段22は絶縁抵抗値が基準電圧を超える場合に、すなわち絶縁抵抗値が、前記基準電圧で定められた許容最低絶縁抵抗値に満たない場合に、絶縁劣化信号aを出力する。出力された絶縁劣化信号aは、音声や光等を発生する手段によりアラーム信号として報知され、あるいは制御装置10の液晶表示装置(図示せず)等の画面に表示される。
【0021】
前記絶縁抵抗検出手段20、基準電圧発生手段21、および比較手段22は、電子回路や、電子回路とマイクロコンピュータとにより構成され、あるいは前記制御装置10の一部として、この制御装置10のプログラムによって構成される。絶縁抵抗検出手段20で検出した絶縁抵抗値は、制御装置10等により、グラフ等として出力させるようにしても良い。
【0022】
上記構成の動作を説明する。電源スイッチ1がオン状態にあり、モータ7を駆動している間に、平滑用のコンデンサ6に電荷が蓄電される。制御装置10のオフ指令により、電源スイッチ1がオフとされると、そのオフ指令に応答して、地絡用スイッチ制御手段17により、地絡用のスイッチ16がオンとされる。これにより、蓄電状態にある平滑用のコンデンサ16と、モータ7のアースG2に対する絶縁部7bとが、地絡用のスイッチ16とアースG1,G2を介して閉回路を形成する。
そのため、モータ7が絶縁劣化を生じていると、平滑用のコンデンサ6に蓄電された電化が、前記正側母線11の出力端11aを介してモータ7のアースG2に対する絶縁部7bを流れ、コンデンサ6の電圧が低下する。このため、絶縁抵抗検出手段20により、電圧検出器18と電流検出器19の検出値から、モータ7のアースG2に対する絶縁部7bの絶縁抵抗Rxを検出することができる。
【0023】
絶縁抵抗検出手段20は、絶縁抵抗Rxの検出値を電圧値として出力し、この電圧値は比較手段22によって、基準電圧発生手段21が発生する基準電圧と比較される。比較手段22は、絶縁抵抗Rxの検出値が基準電圧を超えるときは、絶縁劣化信号aを出力する。
【0024】
上記構成のモータの絶縁劣化検出装置によると、このように、直流電源5の平滑用のコンデンサ6を検出に利用するため、劣化検出のための専用の電源が不要であり、簡単な構成で、安価に製作することができる。しかも、電源スイッチ1をオフとすることで絶縁劣化の検出がなされるため、劣化検出に手間がかからない。また、漏電検出器を用いるものと異なり、絶縁劣化の進行程度が低くても、モータの絶縁劣化を検出することができる。

【0025】
なお、図1は、電源回路5に1台のモータ7を接続した場合を示したが、1台の電源回路5に対して、それぞれ別のインバータ8を介して複数台のモータ7を接続しても良い。その場合、この絶縁劣化検出装置により、電源回路5と接続されたいずれかのモータ7に絶縁劣化が生じたことを検出することができる。
【0026】
図2は、この発明の他の実施形態を示す。同図の例では、モータ7Aが、同期モータまたは誘導モータからなるリニアモータであって、それぞれ各相のコイルを有する固定子コイル7Aaが、可動体(図示せず)の経路方向に複数並べて設けられている。各固定子コイル7Aaは、それぞれ個別のインバータ8に接続されている。これら複数のインバータ8は、前記直流電源5に並列に接続されている。図2の実施形態におけるその他の構成は、図1の実施形態と同様である。
【0027】
リニアモータでは、この実施形態のリニアモータ7Aのように、複数の固定子コイル7Aaが可動体の移動経路方向に沿って配置される場合が多いが、この場合に、同図の構成のモータの絶縁劣化検出装置とすることで、一つの電流検出器19で、前記複数の固定子コイル7Aaを含むリニアモータ7Aの絶縁劣化を検出することができる。
【0028】
図3は、さらに他の実施形態を示す。この実施形態では、電流検出器19を、インバータ8の各相の出力部とモータ7の入力端との間に設けている。絶縁抵抗検出手段20は、電圧検出器18の検出電圧と、各電流検出器19の検出値とから、モータ7のアースG2に対する絶縁部7bの絶縁抵抗Rxを検出する。絶縁抵抗検出手段20は、個々の各電流検出器19を区別して、電流検出器19毎に絶縁抵抗Rxを検出するものであっても、個々の各電流検出器19の入力を区別することなく、絶縁抵抗Rxを検出するものであっても良いが、区別して検出するものとすれば、モータ7の個々の相のコイル7aの絶縁劣化を検出することができる。この実施形態におけるその他の構成,効果は、第1の実施形態と同様である。
【符号の説明】
【0029】
1…電源スイッチ
2…交流電源
3…整流回路
5…直流電源
6…コンデンサ
7…モータ
7b…絶縁部
7A…リニアモータ
7Aa…固定子コイル
8…インバータ
10…制御装置
13…スイッチング素子
11…正側母線
11a…出力端
12…負側母線
13…インバータ
16…地絡用のスイッチ
17…地絡用スイッチ制御手段
18…電圧検出器
19…電流検出器
G1,G2…アース
Rx…絶縁抵抗


【特許請求の範囲】
【請求項1】
電源スイッチを介して交流電源から供給された電力を整流回路で整流し、コンデンサで平滑化する直流電源と、この直流電源の出力する直流電力を、モータの各相のコイルに供給する交流電力に変換するインバータとを備えたモータ駆動回路において、
前記直流電源の負側母線をアースに接続する地絡用のスイッチと、この地絡用のスイッチを、前記電源スイッチがオン状態からオフ状態に切り換わるときにオンとする地絡用スイッチ制御手段と、前記直流電源の出力電圧を検出する電圧検出器と、前記直流電源の正側母線の出力端から前記モータの入力端までの回路部分に設けられた電流検出器と、これら電圧検出器と電流検出器の検出値から前記モータのアースに対する絶縁部の絶縁抵抗を検出する絶縁抵抗検出手段とを備えたモータの絶縁劣化検出装置。
【請求項2】
前記電流検出器を、前記電源回路の出力端と前記インバータの入力端との間に設けた請求項1記載のモータの絶縁劣化検出装置。
【請求項3】
前記モータが、それぞれ各相のコイルを有する固定子コイルが可動体の経路方向に複数並ぶリニアモータであって、個々の固定子コイル毎に前記インバータが設けられ、これら複数のインバータが前記直流電源に並列に接続されている請求項2記載のモータの絶縁劣化検出装置。
【請求項4】
前記電流検出器を、前記インバータの各相の出力部と前記モータの入力端との間に設けた請求項1記載のモータの絶縁劣化検出装置。


【図1】
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【図2】
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【図3】
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【公開番号】特開2012−93169(P2012−93169A)
【公開日】平成24年5月17日(2012.5.17)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−239598(P2010−239598)
【出願日】平成22年10月26日(2010.10.26)
【出願人】(000006297)村田機械株式会社 (4,916)
【Fターム(参考)】