説明

ユーザへのコンテンツソースの履歴情報およびトランザクションボリューム情報の提供

【課題】コンテンツソースの正当性の格付けを提供するための、コンピュータ実装のシステムおよび方法を提供する。
【解決手段】文書リクエストを受信する。リクエストに応じてコンテンツソース12a〜nと関係付けられる電子文書が、文書プロバイダにより渡される。これに基づき、コンテンツソースの正当性格付けが渡される。正当性格付け情報の例としては、例えば、コンテンツソースに関係する文書を文書プロバイダが発行している期間の長さに基づく、コンテンツソースの履歴格付けと、コンテンツソースに関係し、文書プロバイダが渡す電子文書の数に基づく、コンテンツソースのトランザクションボリューム格付けとが含まれる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、広告のような文書と関係付けられるコンテンツソースの、正当性の格付けを提供するためのシステムおよび方法に関する。
【背景技術】
【0002】
インターネットの出現により、一見したところ際限ない種類のコンテンツがユーザに利用可能となっている。無数のウェブサイトが、無数の主題に関する情報を提供し、数え切れないほどの製品を最終ユーザへ販売している。ユーザがアクセス可能な情報量や消費者向け商品の量は、ユーザのダウンロード速度、時間、財布、および想像力によって制限されているにすぎないと考えられる。インターネット上でコンテンツ発行する自由、ユーザに到達する自由は、かつてない量のコンテンツを生み出しているが、多岐に亘るこのようなコンテンツは、相応して幅広い品質や信頼性を有する。多くのウェブサイトは、信頼性の高い情報を提供するか、品質の高い製品を競争力のある価格で販売しているが、その他の多くは、不正確な情報を提供し、意図的にユーザをだまし、あるいは非合法の商品を販売している。
【0003】
ユーザに害を与えることに加えて、いかがわしいコンテンツプロバイダが、関連ウェブサイトを参照する他の真面目なサイトに悪影響を与えることもある。例えば、あるウェブサイトが、ユーザに有害ないかがわしいサイトをユーザに参照させた場合、その嫌な経験は、サイトを参照する他の真面目なサイトにおけるユーザの信用を、低下させることになる。特に、大規模な数のウェブサイトへリンクする(例えば、多くの広告主のウェブサイトの内の一つへリンクする、キーワードトリガー型広告の発行による)検索エンジンにとっては、そのようなリンク先サイトの品質を監視することは、残念ながら現実には不可能である。
【0004】
同様に、まともな実績をもつ正当なビジネス運営によるウェブサイトや広告と、ユーザのクレジットカード番号を不法取得するのが目的の、信頼できない運営によるものとを識別するのは、ユーザには困難であるし、不可能である。有能なグラフィックデザイナは、信頼のおける見え掛かりの文書を制作できるが、その違いをユーザに訴えるサードパーティリソースはほとんどない。インターネット上には多くのウェブサイトが存在し過ぎるので、再評価を行う何らかの独立事業者が、僅かな既存ウェブサイトを評価するのですら困難であり、そのような事業に関わる人件費も、同様にひどく高くつくことになろう。コンシューマーレポートのような幾つかの格付け事業者は、インターネットで広告する企業とは独立して格付けを提供するが、その格付けは、辛うじて僅かなインターネット販売業者をカバーするにすぎない。多くのコンテンツプロバイダの格付けが、サイバー空間のどこかに存在するが、集中処理化が欠如しているので、それらを見付けることが困難であり、それぞれの雑多な格付け事業者の信頼性は、別の独立格付け事業者に、更に別に要請して検証するしかない。
【0005】
www.resellerrating.comのような他の格付けウェブサイトは、様々なEテイラー(インターネット販売業者)についてのユーザ格付けを提供する。しかし、ユーザ格付けは、一人以上のユーザがたまたま格付けしたEテイラーのサイトに対して存在するにすぎず、格付けの品質は、格付けに投稿する匿名ユーザと同程度の信用度や信頼性しかない。ほとんどのユーザ格付けに伴うもう一つの危険性は、いかがわしいサイトは、ユーザを偽って高ランクの偽の格付けを提供することにより、格付けをかさ上げできることである。
【0006】
これらの欠点や他の欠点が、現行システムおよび方法には存在する。
【発明の概要】
【0007】
従って、本発明の多様な実施の形態は、コンテンツソースの正当性の格付けを提供するための、コンピュータ実装システムおよび方法を指向する。文書リクエストを受信する。リクエストに応じてコンテンツソースと関係付けられた電子文書が、文書プロバイダにより渡される。コンテンツソースの正当性格付けが渡される。正当性格付け情報の例としては、例えば、当該コンテンツソースと関係付けられた文書を文書プロバイダが発行している期間の長さに基づく当該コンテンツソースの履歴格付けが含まれ、また、文書プロバイダによって渡された、当該コンテンツソースと関係付けられた電子文書の数に基づく、当該コンテンツソースのトランザクションボリューム(処理量)格付けが含まれる。
【0008】
別の実施の形態によれば、コンテンツソースの正当性格付けを提供するための、コンピュータにより実行されるシステムが提供される。入力装置が文書リクエストを受信する。リクエストに応じて、出力装置が、コンテンツソースと関係する電子文書を文書プロバイダ経由で渡す。出力装置はコンテンツソースの正当性格付けも提供する。正当性格付け情報の例としては、例えば、コンテンツソースと関係付けられた文書を文書プロバイダが発行している期間の長さに基づく、コンテンツソースの履歴格付け、およびコンテンツソースと関係し、文書プロバイダが渡す電子文書の数に基づく、コンテンツソースのトランザクションボリューム格付けが含まれる。プロセッサが、コンテンツソースと関係付けられたトランザクション情報および履歴情報の少なくとも何れかに基づいて、コンテンツソースの正当性格付けを決定する。
【0009】
別の実施の形態によれば、コンテンツソースの正当性格付けを提供するための、コンピュータによって実行される方法が提供される。或る基準と関係付けられた文書のリクエストをユーザから受け付ける。該基準との関連に基づいて広告主と関係付けられた電子広告を選択する。文書プロバイダが、リクエストに応じて電子広告をユーザへ渡す。広告主の正当性格付けがユーザへ提供される。正当性格付けは、広告主と関係付けられた電子広告を文書プロバイダが発行している期間の長さに基づく、広告主の履歴格付け、および文書プロバイダがユーザへ渡す広告主と関係付けられた電子広告の数に基づく、広告主のトランザクションボリューム格付け、の少なくとも何れかを含む。
【0010】
別の実施の形態によれば、コンテンツソースの正当性格付けを提供するためのシステムが提供される。入力装置が、或る基準と関係付けられた文書のリクエストをユーザから受け付ける。プロセッサが、該基準との関連に基づいて広告主と関係付けられた電子広告を選択する。出力装置が、リクエストに応じて文書プロバイダからユーザへ電子広告を渡す。出力装置は広告主の正当性格付けもユーザへ提供する。正当性格付けは、広告主と関係する電子広告を文書プロバイダが発行している期間の長さに基づく、広告主の履歴格付けと、文書プロバイダがユーザへ渡す広告主と関係する電子広告の数に基づく、広告主のトランザクションボリューム格付け、の少なくとも何れかを含む。
【0011】
別の実施の形態によれば、コンテンツソースの正当性格付けを提供するための、コンピュータによつて実行される方法が提供される。或る概念と関係する文書のリクエストをユーザから受け付ける。コンテンツソースと関係する電子文書を概念との関連に基づいて選択する。コンテンツソースの正当性格付けを決定する。正当性格付けは、コンテンツソースと関係付けられた文書を文書プロバイダが発行した期間の長さに基づく、コンテンツソースの履歴格付けと、コンテンツソースと関係付けられた、文書プロバイダがユーザへ渡す電子文書の数に基づく、コンテンツソースのトランザクションボリューム格付け、の少なくとも何れかを含む。電子文書および正当性格付けは、リクエストに応じて単一の送信で共にユーザへ渡される。
【0012】
別の実施の形態によれば、コンテンツソースの正当性格付けを提供するためのシステムが提供される。入力装置が、概念と関係する文書のリクエストをユーザから受け付ける。文書プロバイダの選択プロセッサが、或る概念との関連に基づいてコンテンツソースと関係付けられた電子文書を選択する。正当性格付けプロセッサが、コンテンツソースの正当性格付けを決定する。正当性格付けは、コンテンツソースと関係付けられた文書を文書プロバイダが発行した期間の長さに基づく、コンテンツソースの履歴格付けと、コンテンツソースと関係付けられた、文書プロバイダがユーザへ渡す電子文書の数に基づく、コンテンツソースのトランザクションボリューム格付け、の少なくとも何れかを含む。出力装置がリクエストに応じて、電子文書および正当性格付けを単一の送信で共にユーザへ渡す。
【0013】
他の実施の形態も本発明の範囲内にある。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【図1】本発明の実施の形態による、コンテンツソースの正当性格付けを提供するためのシステムを示す。
【0015】
【図2】本発明の実施の形態による、正当性格付けを提供するシステムを運営するためのネットワーク環境を示す。
【0016】
【図3】本発明の実施の形態による、正当性格付けを提供するための例示の方法を説明するフロー図を示す。
【0017】
【図4】本発明の実施の形態による正当性格付け情報を含む文書が掲載されている例示のウェブページを示す。
【0018】
【図5A】本発明の実施の形態により、正当性格付け情報が提供される例示の文書を示す。
【図5B】本発明の実施の形態により、正当性格付け情報が提供される例示の文書を示す。
【0019】
【図6】本発明の実施の形態による、正当性格付けの詳細な例示画面を示す。
【発明を実施するための形態】
【0020】
本明細書で説明する実施の形態は、既存のシステムおよび方法により、多くの問題を解決する。一つの問題は、ネットワークサイト上で発行されるコンテンツを提供する、コンテンツプロバイダ(コンテンツソースとも称する)に関する信頼性の高い情報の欠如である。広告主のようなコンテンツプロバイダは、ユーザに欠陥製品を販売したり、クレジットカード情報を盗んだりして、ユーザに害を与える可能性がある。従って、ユーザは、このようなコンテンツプロバイダの正当性に関する、アクセスが容易で信頼性の高い情報を必要としている。
【0021】
本発明の多様な実施の形態によれば、サーバや他のコンテンツプロバイダのような発行者が、様々な他のコンテンツソースに関して、コンテンツソースそれぞれの履歴およびトランザクションボリュームに関する発行者による情報のような、正当性情報を提供できる。実施の形態によっては、発行者は、コンテンツソースと関係付けられた広告のような文書を発行するときはいつでも、この情報を提供できる。例えば、インターネット検索結果および関連広告の発行者は、各広告の下部に、各広告主に関する正当性情報を含めることができる
【0022】
このようにして、ユーザは、広告ビジネスのようなコンテンツソースに関する偏たりのない実情報を容易に取得できる。この情報により、彼らの製品を購入するか、発行情報に頼ることによる等の、コンテンツプロバイダに関わるかどうかの決定にユーザは前もって備えることができる。例えば、自動車部品を広告する様々な企業の広告を見るユーザは、発行者と最も長く関係している企業からの購入を選択することができる。
【0023】
本明細書で説明する多様な実施の形態の別の利点は、正当性情報が、購入決定のようなユーザの行動に影響する限り、広告主や他のコンテンツソースは、高ランクの正当性格付けを達成し、維持する特別な動機をもつことになるということである。例えば、広告主は、発行者と長期の関係を保つ(強固な履歴格付けを達成することになる)とともに、トランザクションボリュームを増加させる、例えば、インターネット検索キーワードにもっと入札して、ユーザが広告を表示して選択する可能性を高めることにより、トランザクションボリュームを増加させるよう努めることになる。実施の形態によっては、発行者は、ユーザがコンテンツプロバイダとの体験を格付けし、正当性情報の一部としてユーザの格付け情報を発行するできるようにする。
【0024】
本明細書で用いる時、用語「文書」および「電子文書」は、一つ以上の広告、コンテンツページ(例えばウェブページ)、検索結果、電子メール、アプリケーション、IMメッセージ、オーディオコンテンツやファイル、ビデオコンテンツやファイル、一台か数台(例えばネットワーク)のコンピュータシステムに常駐する他のファイル、他のデータもしくはアプリケーション、または他の定義可能な概念やコンテンツを含めることができる。本明細書では例示の文書として広告を使用することが多いが、言うまでもなく任意の文書を用いることができる。
【0025】
本出願は、米国特許出願第10/841,834号、発明の名称「画像を含む格付け文書のためのシステムおよび方法」に記載の技術に関連し、その全開示を引用して本明細書に組み込む。
【0026】
概観およびシステム説明
【0027】
図1および図2は、本発明の実施の形態による、コンテンツソース12の正当性格付けを提供するための例示のシステム100を示す。本システムは、サーバ2、一つ以上のプロバイダ8、一つ以上のコンテンツソース12、一人以上の最終ユーザ10、およびサーバ2へ接続して動作する一つ以上のデータベース50を備える。
【0028】
コンテンツソース12、プロバイダ8、および最終ユーザ10は、インターネット通信を含む電子通信を経由して一台以上のサーバ2と通信できる。コンテンツソース12、プロバイダ8、および最終ユーザ10は、電子文書と関係付けられた機能性を提供するための、一台以上のサーバ2へのアクセスを含むか、またはアクセス権を有する。サーバ2、プロバイダ8、コンテンツソース12、および最終ユーザ10間で通信される情報は、以下の内の一つ以上を含むことができる:文書情報、コンテンツ格付け情報、ボリューム情報、履歴情報、プロバイダ情報等の情報。
【0029】
システム100は、サーバ2が、コンテンツソース12および/または文書(例えばコンテンツソース12と関係する文書)と関係付けられた格付け情報をリクエストし、受信し、および/または処理できるようにする。
【0030】
図1に示すように、一つ以上のコンテンツソース12は、一つ以上の文書のようなコンテンツをサーバ2に提供する。サーバ2は、例えばコンテンツソース12から受信したコンテンツに基づいて、文書を創出することもできる。
【0031】
プロバイダ8は、一人以上のユーザ10a〜10nへ文書を提供できる。プロバイダ8は、コンテンツプロバイダ、検索エンジン、またはインターネットのような電子ネットワーク上で情報、サービスおよび/または製品を利用可能にする他のエンティティ(事業体、構成体、要素または人)、を含むことができる。プロバイダ8は、以下の内の一つ以上を含むことができ、例えば:広告リストプロバイダ、コンテンツプロバイダ、ウェブサイトホスト、サーバ2、ユーザか他のエンティティへ電子文書を提供する何らかの他のエンティティ、またはコンテンツを提供する何らかの他のプロバイダ、の内の一つ以上を含むことができる。プロバイダ8は、コンテンツソース12のこともある。
【0032】
サーバ2が受信(または創出)する文書は、プロバイダ8を経由して直接または間接的にユーザ10へ/から渡される。例えば、プロバイダ8および/または最終ユーザ10が、文書をリクエストする。リクエストする者は、ウェブページのような文書をリクエストするサーバ2へ信号を送信でき、その信号は文書のリクエストとして解釈される。例えば、ユーザ10はキーワードを含む検索クエリーを提出できる。サーバ2は、キーワードまたは他の基準に基づいて、ユーザ10(またはプロバイダ8)へ一つ以上の文書を渡すことができる。ユーザ10は文書を受信して、文書と関係付けられたコンテンツソース12(および/または文書自体)に関する、格付け情報をサーバ2に提供できる。
【0033】
コンテンツソース12は、サーバ、プロバイダ、文書リストプロバイダ、または文書を創出するか、または別の関係者に渡す任意の他のエンティティのような、コンテンツの何らかのソースを含むことができる。例えば、ある関係者が、第2の関係者からの命令のもとに(または第2の関係者との関係の直接的結果として)、広告のような文書をユーザ10に配布するためにサーバ2へ提供できるが、第1および第2の関係者はともに、多様な実施の形態に対するコンテンツソースと考えることができる。実施の形態によっては、コンテンツソース12が広告リストプロバイダを含むこともある。
【0034】
言うまでもなく、以下のエンティティ(企業体)は、異なるエンティティである:広告(または他の文書)を創出するエンティティ;創出した広告をサーバ2へ送信するエンティティ;ユーザに広告を提供するようサーバ2に命令するエンティティ;広告にリンクするかまたは広告で特徴付けられる、企業またはウェブサイトを管理するエンティティ(さもなければ広告の主題であるかまたは広告の主題を管理するエンティティ);広告の製品をユーザに販売するエンティティ;広告の製品に対してユーザから金銭を受領するエンティティ;および広告をユーザへ提供するためにサーバ2に費用を支払うエンティティ(またはサーバ2と関係するエンティティ)。しかしながら、言うまでもなく、実施の形態を多様なものとするために、これらのエンティティは、まとめて単一のコンテンツソースと見なすことができる。
【0035】
コンテンツソース12は、文書をサーバ2に提供でき、またはサーバ2は、コンテンツソース12から文書または他のコンテンツを「取ってくる(pull)」かまたは検索できる。例えば、コンテンツソース12は広告をサーバ2へ提供し、それによりサーバ2がその後、一人以上の最終ユーザ10へ広告を提供する一つ以上のコンテンツプロバイダ8へ、広告を提供できる。(言うまでもなく、実施の形態によっては、サーバ2またはコンテンツソース12は、最終ユーザ10へ広告を直接提供してもよい)。コンテンツソース12は、広告リストプロバイダまたはサーバ2のような、任意のコンテンツ創出者またはプロバイダ8を含むことができる。
【0036】
サーバ2は、任意のサーバ、ハブ、中央処理装置、プロバイダ、検索エンジン、またはネットワーク内の他のエンティティを備えることができる。単一のサーバ2を図示するが、言うまでもなく、多数のサーバ2を設けてもよく、そのような多数のサーバは、データおよび運営タスクを共有して、効率および本明細書で説明する機能動作を達成できる。
【0037】
サーバ2は、コンテンツ、正当性情報(例えば格付け)等のデータを処理する一つ以上のモジュール20〜36を、備えることができる。
【0038】
ボリュームモジュール20は、広告リストプロバイダのようなコンテンツソース12と関係する、文書(または他のコンテンツ)の数または量と関連する何らかの情報を含むボリューム情報を、受信し、処理できる。ボリュームモジュール20は、以下の内の一つ以上の情報を受信し、処理でき、例えば:例えばサーバ2による、コンテンツソース12と関係付けられた文書の発行;サーバ2が発行する文書のような、コンテンツソース12と関係付けられた文書のユーザ10による選択;コンテンツソース12(コンテンツソース12と関係するエンティティを含む)と関係付けられた文書を選択してから購入するような、コンテンツソース12からのユーザ10による購入;特定のコンテンツソース12と関係付けられたサーバ2で受信する(またはサーバ2が創出する)文書の数、の内の一つ以上の情報を受信し、処理できる。例えば、ボリュームモジュール20は計数機能または集計機能を用いて、特定の広告が選択される回数を監視し、それが選択される合計回数を決定できる。
【0039】
ボリュームモジュール20は、プロバイダ8、ユーザ10、およびコンテンツソース12と通信して、上記のような情報を取得できる。ボリューム情報はボリュームデータベース58に格納できる。
【0040】
履歴モジュール22は履歴情報を受信し、処理できる。履歴情報は、以下の内の一つ以上と関連する任意の情報を含むことができ、例えば:コンテンツソース12が、サーバ2へコンテンツを提供している期間の長さ(またはコンテンツソース12がコンテンツを提供している期間の長さ);サーバ2がコンテンツソース12と関連するコンテンツを配布している期間の長さ;コンテンツソース12が事業をしている期間の長さ;コンテンツソース12が特定の国または地理的場所と関係している期間の長さ;コンテンツソース12と関係する特定の文書(または特定の種類の文書)が、特定の回数だけ、発行されるか、またはユーザに選択されるまでに要した時間の長さ(例えば、広告主の広告または広告キャンペーンが、初めて1000クリックされるのに要した時間);またはコンテンツソース12およびその関係文書と関連する他の履歴情報、の内の一つ以上と関連する任意の情報を含むことができる。履歴モジュール22は、プロバイダ8、コンテンツソース12、ユーザ10、および第3者エンティティと通信して、このような情報を取得できる。
【0041】
フィードバックモジュール24は、ユーザのフィードバック情報、例えば、広告のような文書内のフィードバックリンクを経由して受信した情報、を受信し、処理できる(例えば図5Aおよび図5Bに示すように)。
【0042】
ユーザ格付けモジュール26は、最終ユーザおよび他の評価者から受信したコンテンツ格付けを受信し、処理できる。ユーザ格付けおよびユーザ格付けリクエストは、従来の郵便、電子メール、または他の方法を介して通信できる。例えば、コンテンツソース12と関係付けられた文書には、ユーザ格付けを提供するためのフィードバックリンクを含めることができる。フィードバックリンクは、文書またはその関係コンテンツソース12の特定の特徴の評価を要求するフィードバック文書へユーザをリンクでき、その特徴としては例えば:コンテンツソース12のユーザ体験の品質、コンテンツソース12の信用度および信頼性、コンテンツソース12のコンテンツの妥当性、コンテンツソース12が提供する製品にユーザ10が費やした金額、ユーザが、コンテンツソース12について知識があるか、またはそれと関与している時間の長さ等の基準がある。次いで、コンテンツソースの最終ユーザ10または他の評価者は、ユーザの格付け情報を、例えば、サーバ2のサイト上でホストされるフィードバック文書に記入して、サーバ2へ渡すことができる。ユーザ格付けモジュール26は、その格付け情報を電子的に処理する。
【0043】
サーバ2は他の方法も用いて、広告のような特定文書と関係する、広告主(または他のコンテンツソース12)に関する情報を提供するよう、ユーザ10にリクエストする。
【0044】
ソース比較モジュール28は、一つ以上のコンテンツソース12を一つ以上の他のコンテンツソース12と関係付けるために、コンテンツソース12の情報を処理できる。関係付けは、コンテンツソース12間の類似性に基づくことができる。
【0045】
例えば、キーワードをインターネット検索エンジンに提示すると、最高額入札者が検索結果のページの最上位に彼らの広告を表示するような、そんな特定キーワードに入札する広告主である複数のコンテンツソース12に対して、ソース比較モジュール28は、セマンティック空間で関連付けられる(例えば密接して関連付けられる)同一キーワードまたはキーワードに入札するコンテンツソース12同士を互いに関係付けることができる。言いかえると、ソース比較モジュール28は、フレーズ「携帯電話」に入札する全ての広告主同士12を互いに関係付けることができ、同様に、ワード「移動電話」、「無線」、「無線ハンドセット」に入札する広告主全てを、そのような関係に含めることができる。
【0046】
ソース比較モジュール28は、複数のコンテンツソース12間の関係度を決定することもできる。例えば、正確なフレーズ「携帯電話」に入札している二つの広告主は、1.0の相関係数をもつことになり、一方、これらの広告主は、「無線ハンドセット」だけに入札するこれらの広告主とは0.85の相関係数、「携帯電話」および「無線」の両方に入札する者とは相関係数0.95、そして「無線」および「電話アンテナ」に入札する広告主とは0.5の相関係数をもつことになる。従って、関係度(または相関係数または他の指標)は、セマンティック空間におけるキーワード(キーワード入札による)同士の関係度に基づくことができる。
【0047】
相関指標は、キーワードへの広告主の実際の入札額(または相対的入札額)に基づくこともできる。例えば、キーワード「無線」に0.5ドルで入札する広告主同士は、高い相関係数をもつことになる。実施の形態によっては、それぞれが、幾つかの異なるキーワードに入札した広告主は、彼らの最高入札額が、同一または類似のワードに対してである限り、より高い関係度を有することになる(および/または2位の入札額が類似のワードに対して、および/または第3位のキーワード入札額が類似のワードに対して等)。
【0048】
言うまでもなく、広告主のような単一のコンテンツソース12は、事実上、幾つかの異なる格付けおよび相関を有する。実施の形態によっては、彼らの入札金額および彼らのキーワードと、ユーザの検索クエリーとの間の関係度に基づいて、広告が、検索結果ページ上で選択されユーザへ表示されるように、広告主12または他のコンテンツソース12はキーワードに入札できる。各種の完全に別々な製品(それぞれが異なる概念またはキーワードの金銭価値入札額を有する)の広告を有する広告主は、それぞれのキーワード入札セットに対する別々の格付けを有することになる。従って、実施の形態によっては、単一のコンテンツソース12を、それぞれが別々の格付けをもつ幾つかの異なるコンテンツソース12として、事実上処理できる。例えば、単一のコンテンツソース12の、それぞれの異なる「エンティティ」に対するボリューム格付けが、完全に異なっていてもよく、それぞれの「エンティティ」は他のコンテンツソース12の異なるセットと関係付けることができる。しかしながら、留意すべきは、単一のコンテンツソース12の、各種の「エンティティ」に対する履歴情報の幾つかは、同一であってもよい、ということであり、なぜなら、幾つかの時間測定は、サーバ2がコンテンツソース12と関連している期間の長さに基づく、ことになるからである(全ての異なる「エンティティ」について同一(または異なる)と見なせる)。
【0049】
異なるコンテンツソース12の間の関係を決定する際に、考慮できる他の要因は、例えば、それぞれのコンテンツソース12に関する以下の要因の内の一つ以上を含む:地理(例えば広告主の本部所在地);産業(例えば広告主が規定するその広告主の産業);言語(例えば英語のコンテンツはスペイン語と区別してもよい);広告の数;履歴情報(例えば、広告主がビジネスをしている期間の長さ、またはサーバ2がコンテンツプロバイダのコンテンツを発行している期間の長さ);ボリューム情報(例えば、サーバ2が発行する広告の数);コンテンツソースが供給するコンテンツの種類(例えば、画像広告プロバイダは、テキスト広告プロバイダおよびポップアッププロバイダとは異なる扱いをしてもよい);コンテンツ(例えば、類似言語をもつテキスト広告、または類似言語をもつ画像広告を有するコンテンツプロバイダ12が、高い相関を有するような、広告に含まれるワードおよび画像);および他の要因である。
【0050】
コンテンツソース間の関係度に基づく、相関係数または他の指標を格付け集計モジュール30で用いて、特定のコンテンツソース12を「関連」コンテンツソースと比較できる。
【0051】
格付け集計モジュール30は、一つ以上のコンテンツソース12に対する格付け情報を集計または処理し、各コンテンツソース12に対する集計したボリューム、履歴、およびユーザ格付けを決定できる。
【0052】
言うまでもなく、格付けは、絶対格付けおよび正規化格付けに基づいてもよい。例えば、トランザクションボリュームのような特定カテゴリでは、最高得点は750,271ドルであるが、この金額を100%、10または1.0として標準化できる(とりわけ正規化)。同様に言うまでもなく、集計格付けは、平均値、最頻値、中央値、標準偏差、およびその他の統計的比較化のツールおよび測定値を用いることができる。
【0053】
特定コンテンツソース12に対する集計格付けは、その特定コンテンツソース12に対する格付け情報、およびその特定コンテンツソース12に関連する他のコンテンツソース12(例えば、ソース比較モジュール28が関連付けるべきと決定するコンテンツソース)の格付け、に基づいてもよい。例えば、コンテンツソース格付けは、関連するコンテンツソースの平均コンテンツソース格付けに基づいてもよい。関連コンテンツソースとの何らかの比較は、対象コンテンツソース12aと、比較コンテンツソース12b〜12nのそれぞれとの間の相関度に基づいて計算した重み付け平均値に基づいてもよい。
【0054】
格付け集計モジュール30は、格付けモジュール24、26、30が創出する格付けを処理することにより、コンテンツプロバイダに対する集計格付けを決定できる。格付け集計モジュール30は、任意の集計アルゴリズムまたは方法論を用いて、集計格付けを決定できる。例えば、集計は、合計得点、平均値、最頻値、中央値、ステップ関数、75%(または他の)パーセンタイル点(75%分位点)、または考慮しているデータと関連する何らかの他の尺度とすることができる。アルゴリズムは、以下の内の一つ以上、例えば:ボリューム情報、履歴情報、ユーザ格付け、文書性能データ(クリック率および表示頻度)、および最終ユーザ(またはコンテンツもしくはコンテンツプロバイダの他の評価者)、文書、文書コンテンツ、または集計と関連する他の情報、を考慮することができる。
【0055】
集計格付けは、一つ以上の異なる数値の得点(例えば、ボリュームおよび履歴のような異なる主題領域に対する)を含んでもよい。格付けは、一つ以上の二進法の得点(YES/NOまたはフラグあり/なしのような)を含んでもよい。数値得点は、特定領域内の合計格付けの一つ以上の尺度を含んでもよく、数値得点は、集計した各種の格付けに関する他の情報を表すこともできる。例えば、点数は、平均値の標準偏差に加えて、平均値を含んでもよい。集計格付けは、多次元ベクトルを含んでも(またはそれを用いて計算しても)よい。
【0056】
コンテンツモジュール32は、コンテンツソース12から受信するコンテンツを受信して処理できる。コンテンツモジュール32は、コンテンツソース12から受信するコンテンツに基づいて文書を創出することもできる。例えば、コンテンツモジュールは、広告主から広告を受信し、および/または広告主から受信するコンテンツに基づいて、広告を創出することができる。
【0057】
コンテンツモジュール32は、そのように受信および/または創出した文書および他のコンテンツを、コンテンツデータベース52に格納できる。コンテンツモジュール32が受信または創出した、広告または他の文書は、プロバイダ8および最終ユーザ10へ渡される。
【0058】
文書選択モジュール34は、一つ以上の文書を選択し、それをプロバイダ8および/またはユーザ10へ渡すことができる。文書選択モジュール34は、プロバイダ8、最終ユーザ10、または他のエンティティからのリクエストに応じて、そのような文書を選択して提供できる。例えば、文書選択モジュール34は、ユーザ10からのキーワード検索クエリーに応じて文書を選択できる。
【0059】
文書選択モジュール34は、コンテンツデータベース52から文書を選択できる。例えば、文書選択モジュール34は、コンテンツソース12が提供するか、サーバ2が創出する文書を選択でき、および/またはそれぞれがウェブサイトのようなコンテンツソースと関係付けられる検索結果を、一つ以上選択(および/または創出)することができる。文書は、以下の内の一つ以上に基づいて選択でき、例えば:検索クエリーで提供されるキーワードのような基準との関連性;一つ以上のキーワードの入札金額;ユーザ格付け情報;正当性情報;または他の基準、の内の一つ以上に基づいて選択できる。例えば、文書選択モジュール34は、ユーザ10からの検索クエリーを受信し、ウェブサイト文書上で、複数の検索結果および広告文書を提供してユーザ10へ渡すことができる。
【0060】
文書選択モジュール34は、モジュール34が創出するかまたは選択する文書を、ユーザ10およびプロバイダ8へ渡すことができる。文書選択モジュール34は、文書と関係する(および/または文書と関係付けられたコンテンツプロバイダと関係する)ボリュームモジュール20、履歴モジュール22、ユーザ格付けモジュール26、および格付け集計モジュール30が創出する情報のような、正当性情報を渡すこともできる。正当性情報は文書とともに渡してもよい。例えば、正当性情報は文書に追加してもよい(例えば、文書の最下部に、または見えるように文書に添付して)。正当性情報は、その情報が文書とともに表示されはしないが、文書(またはその文書と関係するアイコン)の上を右クリックするか、または文書の上にマウスを当てる(さもなくば文書またはリンクまたはその文書と関係付けられた他のエンティティを選択する)ような代替の方法でユーザがアクセスできるように、文書と関係付けられたコードで組み込んでもよい。
【0061】
言うまでもなく、文書選択モジュール34は、検索結果文書と関係するリンクに基づいて、検索結果文書に対する正当性情報を確認できる。例えば、クエリー「2004年の最良映画」に対する検索結果がwww.movies.comである場合、文書選択モジュール34は、データベース50にアクセスして何らかの正当性情報がwww.movies.comに対して存在するかどうかを決定できる。存在していれば、本明細書の説明に従って正当性情報をユーザへ提供する。
【0062】
他のモジュール36は、ボリュームおよび履歴情報の提供に関連する他の機能を達成できる。
【0063】
サーバ2へ接続されるデータベース50は、一つ以上のデータベース50〜66を含むことができる。サーバ2およびそのモジュール20〜36は、データベース50〜66内に格納される情報を格納し、アクセスできる。データベース52〜66は、単一のデータベース50の部分を構成してもよい。言うまでもなく、データベース50〜66は、物理的に異なっていても同一でもよい。
【0064】
コンテンツデータベース52は、コンテンツソース12から受信する文書および他のコンテンツ、ならびにサーバ2が創出する文書のような、コンテンツを格納できる。例えば、ユーザ10が検索エンジンにキーワードを入力することにより文書をリクエストすると、サーバ2がユーザ10およびプロバイダ8へそのコンテンツを提供できる。文書は、例えば、その文書を提供したか、またはその文書を生み出す命令もしくはコンテンツを提供した、元のコンテンツソース12と関係付けることができる。例えば、コンテンツソース12は、文書を創出するようサーバ2へ命令を提供できる。これらの命令に応じてサーバ2が創出する文書は、コンテンツソース12と関係付けることができる。
【0065】
ソース比較データベース54は、コンテンツソース12の相関および関係情報を含む、一つ以上のコンテンツソース12に関する情報を格納できる。例えば、コンテンツソースデータベースは、どのコンテンツソース12b〜12nが、特定のコンテンツソース12aと類似しているか、および複数の指標に沿うコンテンツソース12a〜12n間の類似度を示す情報を格納できる。特に、ソース比較データベース54は、ソース比較モジュール28が使用または創出する情報を格納できる。
【0066】
ボリュームデータベース56は、ボリュームモジュール20から受信するボリューム情報を含む、一つ以上のコンテンツソース12に対するボリューム情報を格納できる。ボリューム格付け情報は、ボリューム格付け情報を決定する際にボリューム格付けモジュール24が用いる何らかのトランザクション情報、または他の情報、を含むことができる。例えば、ボリュームデータベース56は、特定イベントの発生回数に関連する数値情報、例えば:コンテンツソース12の文書のユーザ選択;特定コンテンツソースが、1年または生涯の関わり合いの経過全体にわたるサーバ2(またはサーバ2と関係するエンティティ)への支払金額のような累計金額;または他の量を格納できる。
【0067】
履歴データベース58は、履歴モジュール22から受信する履歴情報を含む、一つ以上のコンテンツソース12の履歴情報を格納できる。履歴情報は、時間または期間の長さを決定するのに用いることができる任意の情報、または履歴格付け情報を決定する際に履歴格付けモジュール26が用いることができる他の情報を含む。例えば、特定のコンテンツソース12が提供する文書をユーザ10が最初に選択した時に、このイベントに関する情報を履歴データベース58に記録することができる。この情報は:コンテンツソースの識別;選択した文書の識別;文書と関係するキーワード(コンテンツソースによるキーワード入札、およびもしあれば、ユーザが入力した検索クエリーのキーワードを含む);選択の日付および時間;および選択に関する他の情報を含む。他のイベントについて同様な情報を格納してもよい。
【0068】
ユーザ格付けデータベース60は、コンテンツソース12の品質に関する格付けのようなユーザ格付け情報、およびユーザ格付けモジュール26および格付け集計モジュール30が、使用し、または創出する他の格付け情報、を格納できる。例えば、コンテンツソース12の格付けをサーバ2が受信すると、格付けのコンテンツをここに格納できる。
【0069】
ボリューム格付けデータベース62は、ボリューム格付けモジュール24および格付け集計モジュール30が、使用し、創出する情報を含むボリューム格付け情報を格納できる。
【0070】
履歴格付けデータベース64は、履歴格付けモジュール26および格付け集計モジュール30が、使用し、創出する情報を含む履歴格付け情報を格納できる。
【0071】
集計格付けデータベース48は、集計格付けを格納できる。各集計格付けは、各種基準全体にわたる格付けを含むことができる。
【0072】
他のデータベース54は、プロバイダ8、最終ユーザ10、コンテンツソース12、サーバ2、ボリューム情報、履歴情報、格付けおよび集計格付け、ならびに他のコンテンツ、に関連する他の情報を格納できる。
【0073】
システムネットワーク環境の実例
【0074】
図2は、本発明の実施の形態による正当性格付けを提供するシステムを運営するためのネットワーク環境を示す。このような環境では、コンテンツソース12およびプロバイダ8は、ネットワーク14、15上でサーバ2へ(例えば、安全なhttps接続を用いて)接続して、サーバ2へ文書および格付け情報(例えば、正当性格付け情報)を提供し、サーバ2から文書および格付けリクエストを受信できる。サーバ2は、データベース50内に文書および格付け情報を格納できる。サーバ2は、各種のフォーラムまたは印刷媒体での直接配布を含む配送を通じて文書を配布でき、サーバ2と提携する一つ以上のウェブサイト上で、プロバイダ8を通じて文書を提供する。留意すべきは、プロバイダは、サーバ2のシンジゲートパートナ(例えば、所望する安全性に応じてネットワーク14または15で接続される)、コンテンツシステム(例えば関係するコンテンツデータベースを有する)、およびサーバ2またはプロバイダ8が運営する検索エンジンシステムを含むことができるということである。
【0075】
これらの各種フォーラムを通じて、プロバイダ8へ提供される文書は、最終ユーザ10に表示されるページ(または他の文書)内に含めることができる(インプレッションと呼ぶことも多い)。
【0076】
サーバ2、プロバイダ8、およびコンテンツソース12はそれぞれ、以下のシステムの内の一つ以上を含むコンピュータシステムを備えることができ、例えば:ウェブサーバ2、データベースサーバ2、プロキシサーバ2、ネットワークバランスメカニズムおよびシステム、およびシステムがインターネットまたは他のネットワーク型システム上で運営できるようにする各種ソフトウエア構成体、の内の一つ以上を含むコンピュータシステムを備えることができる。更に、ネットワーク14および15は、httpネットワークとして図示しているが、プライベート回線、イントラネット、または任意の他のネットワークのような他のネットワークを含んでいてもよい。例示の実施の形態では、広告プロバイダのようなコンテンツソース12とサーバ2との間の接続(およびプロバイダ8とサーバ2との間のような他の接続)は、安全なネットワーク接続を備えて、データが如何なるハッカーまたは他の第3者機関による攻撃または変造も確実に受けないようにできる。更に、二つのコンテンツソース12が図示されているが、言うまでもなく、一つ以上のコンテンツソース12をネットワークに備えることができる。同様に、一つのデータベース50が図示されているが、言うまでもなく、多数のデータベース50を備えることができ、このようなデータベース50は、任意の種類のネットワーク接続を経由して、分散型データベースサーバ2のアーキテクチャを含むサーバ2へ接続できる。
【0077】
同様に、プロバイダ8aは、httpまたはhttpsネットワークを含む任意の種類のネットワークを経由して、サーバ2へ接続される任意の数のこのようなシステムを含むことができる。プロバイダ8は、インターネットまたは他のネットワークプロトコルに接続できる機能を提供するサーバ2のようなシステムを備えることができる。プロバイダ8は、広告のようなコンテンツを最終ユーザ10へ配布する任意のシステムを備えることができる。
【0078】
最終ユーザ10は、任意のユーザを含んでもよく(インターネットに接続するユーザのような)、インターネットサービスプロバイダ、ケーブル会社、およびインターネット上のデータにアクセスする他の方法による経由等を含む、任意の各種ネットワークを通じて、その接続を可能とするコンピュータシステムを備えることができる。
【0079】
プロセスの実例
【0080】
図3は、本発明の実施の形態による、正当性格付けを開示するための例示方法を図解するフロー図を示す。本明細書で説明する方法は図1および図2で説明したシステムで実装できる。
【0081】
ブロック300では、コンテンツプロバイダからコンテンツを受信できる。コンテンツは、サーバのような文書プロバイダから受信することができる。例えば、広告または広告を作成するリクエストは、広告主または広告代理店から受信できる。代替として、または追加として、サーバ2が一つ以上の文書を生成してもよい。例えば、コンテンツソースが、コンテンツソースのために広告を生成するようサーバ2へ命令を提供してもよい。
【0082】
ブロック310では、コンテンツプロバイダと関係する一つ以上の文書が、ユーザへ提供される。その文書は、サーバのような文書プロバイダがユーザへ提供する。例えば、特定の広告主と関係する複数の別々の広告を、複数の異なるユーザへその都度、渡すことができる。
【0083】
ブロック320では、コンテンツプロバイダと関係するトランザクションおよび/または履歴情報を、例えばサーバにより、追跡できる。例えば、サーバは、コンテンツプロバイダが、コンテンツプロバイダと関係する文書を何回発行するかを監視できる。サーバは、ユーザが、広告主のようなコンテンツプロバイダと関係する文書を、例えば、広告主の広告をクリックすることにより、何回選択するかを監視することもできる。サーバは、これらが発生する日付を格納することもできる。
【0084】
例えば、サーバは、広告主と関係付けられた特定の広告が、何回、ユーザに提供されているか(またはユーザに選択されているか)を測定できる。また、広告主と関係付けられたどの広告が、ユーザに提供(または選択)されているかの合計回数を測定することもできる。クッキーを用いて、特定文書を選択した後、これらのユーザが購入した回数を監視することもできる。
【0085】
ブロック330では、コンテンツプロバイダ(符号320のコンテンツプロバイダのような)と関係付けられた一つ以上のユーザ格付けが、例えばサーバにより、受信される。例えば、最終ユーザまたは他の評価者は、例えば文書内のフィードバックリンク(例えば、図5Aおよび図5Bに示すような)をクリックすることにより、格付け情報を提供すると決心する。フィードバックリンクは、評価者が格付け情報を提供できるサイト(またはサイバー空間内の他の場所)へ、評価者を導くことができる。例えば、フィードバックリンクは、各種の格付け情報に対して評価者に記入を促すサイトへ、評価者を導くことができる(例えば図7を参照)。格付け情報は、プロンプトに従って入力できる。
【0086】
例えば、ユーザは、サーバが提供する広告または他の文書と関係付けられた、特定のコンテンツプロバイダとの体験に関する、フィードバックを残すことができる。ユーザによってはコンテンツプロバイダに関する不満を述べるかもしれない。例えば、ユーザによっては、特定の広告主が広告でだまして製品を販売した、および/または購入に対して過大料金を請求したことを指摘するかもしれない。本明細書では、どの様な種類の消費者の不満も想定されている。
【0087】
他のユーザは、コンテンツプロバイダが提供する情報が正確で信頼性が高かったこと、または広告主が迅速に注文を処理し、申し分のない顧客サーバを有していたという指摘のような、コンテンツプロバイダとの好意的な体験を指摘するフィードバックを残すこともあろう。
【0088】
フィードバック情報およびそれを得る方法は、開示全体を引用して本明細書に組み込んだ、米国特許出願第10/841,834号、発明の名称「画像を含む文書の格付けのためのシステムおよび方法」に記載されているような、ユーザまたは他の機関からの任意のフィードバック情報を含むことができる。
【0089】
ブロック340では、正当性格付け情報および/またはユーザ格付け情報が、例えばサーバにより、集計か、さもなければ処理される。
【0090】
例えば、サーバは、特定の広告主または他のコンテンツプロバイダに対する、集計したユーザ格付けおよび/または正当性格付けを測定できる。例えば、特定のコンテンツプロバイダの平均、中央値、および最頻値の格付け値を、サーバへコンテンツを提供する全ての、またはサブセットのコンテンツプロバイダのような、他のコンテンツプロバイダと比較して、そのコンテンツプロバイダに対する集計格付けを測定することができる。
【0091】
比較のための関連する一サブセットのコンテンツプロバイダは、その特定コンテンツプロバイダと関連性または類似性を有するコンテンツプロバイダを含むことができる。例えば、自動車を広告する広告主は、自動車を広告する他の広告主、または自動車業界の他の広告主と比較することができる。サーバと2年間関連しているコンテンツプロバイダは、そのサーバと2年間(またはそれ以上か未満)、関連している他のコンテンツプロバイダと比較することができる。広告主は、類似のトランザクションボリュームをもつ他の広告主と比較することができる。他の実施の形態では、一つ以上の同一または類似のキーワードに入札する広告主を、互いに比較することができる。
【0092】
例えば、サーバは、ある特定の広告主の広告が、1年間にわたってユーザに300回選択され、一方、複数の他の比較広告主の広告は、それぞれの広告主に対して、ユーザに平均500回選択され、標準偏差は100回で、最大値は1500回であると測定できる。サーバは統計的方法を用いて、それぞれの広告主の選択得点を測定するための指標を1〜10点の尺度で決定することができ、特定の広告主が格付け2.8点を得たことを測定できる。
【0093】
同様の方法を用いて、サーバは、その文書プロバイダと5年間の関連性を有する広告主が(類似の位置にある広告主では平均8年と比較して)、10点中6.5点の履歴格付けを有すると測定することができる。
【0094】
同様に、サーバは、ユーザへその広告を発行するためにサーバ(または関係エンティティ)に75,000ドル支払った広告主が(平均40,000ドルと比較して)、10点中9.1点の広告支払い格付けを有すると測定することができる。
【0095】
ブロック350では、任意の概念と関係付けられた文書に対するリクエストは、例えば発行者が、ユーザから受信できる。例えば、ユーザは「2004年の最良映画」のような検索クエリーを、Googleョのような検索エンジンウェブサイトで入力して、そのクエリーと関係する文書をリクエストできる。
【0096】
ブロック360では、概念と関係付けられた一つ以上の文書が、ユーザに渡される。例えば、検索結果および広告のリストが、検索結果ページ上に(例えば図4に示すように)提供され、それぞれの検索結果および広告が、ユーザ提供の検索クエリーと関連付けられる。各文書をコンテンツソースと関係付けることができ、例えば:販売代理店を各広告と関係付け、企業を検索結果内でリンクされる各ウェブサイトと関係付けることができる。
【0097】
文書は、正当性情報およびユーザ格付け情報を含むことができる。例えば、文書は、図5Aおよび図5Bに示す文書を含むことができる。従って、言うまでもなく、正当性情報を文書内に含む場合、ブロック360のアクション(文書をユーザに渡す)は、ブロック380のアクション(正当性格付けをユーザに渡す)と組み合わせることになる。
【0098】
ブロック370では、文書(またはコンテンツプロバイダ)と関係する正当性情報(または追加の正当性情報)のリクエストを、ユーザが要求できる。提供された文書が既に正当性情報を含むか、または示す場合、このアクションは、詳細な正当性情報へのリンクをクリックする等による、追加正当性情報のリクエストを含むことができる。言うまでもなく、任意の種類のアクションを正当性格付けのリクエストと見なすことができる。実施の形態によっては、ユーザは特定文書の上にマウスを置くかまたは選択することにより、文書内にまたは別の文書内に正当性情報を表示させることができる。
【0099】
ブロック380では、文書プロバイダ(または他のコンテンツソース)の正当性格付けを、例えばサーバにより、ユーザに提供できる。提供される正当性情報は、正当性情報が既にユーザへ表示されている場合、追加の正当性情報を含んでもよい。正当性格付けは、コンテンツプロバイダがサーバ2へ文書を提供している期間の長さ、またはユーザがコンテンツソースの文書をこれまでに選択した回数、に関連する情報のような上記説明の任意の正当性情報を含むことができる。正当性情報は、集計ユーザ格付け、集計履歴格付け情報、および集計ボリューム格付け情報のような、本明細書で説明した任意のユーザ格付けおよび集計格付けを含むこともできる。集計格付けは、その情報に基づく一般承認または非承認を含んでもよい。正当性情報はユーザ格付け情報を含んでもよい。
【0100】
正当性情報は、自動的にまたはユーザからのリクエストに応じて(例えばブロック370に示すように)提供できる。例えば、それぞれの文書は、広告430内等に文書の一部として正当性格付けを含むことができる。他の実施の形態では、正当性格付け文書600へのリンク540のユーザ選択に応じて、文書に対する正当性情報をダウンロードして、ユーザのコンピュータ上で表示することができる。他の実施の形態では、図5Aに示す文書のユーザ選択により、図5Bに示す正当性情報をサーバに提供させることができる。
【0101】
言うまでもなく、ユーザのコンピュータに正当性情報を提供してから、それをユーザに表示することができる。例えば、実施の形態によっては、正当性情報は一時的インターネットファイル(またはクッキー等)に格納でき、次いで、ユーザがその上にマウスを置くかまたはクリックして文書を選択したときに、正当性情報を表示できる。実施の形態によっては、正当性情報は、410および500B内のような文書自体の一部としてもよい。
【0102】
当該分野の技術者には言うまでもなく、上記説明の作用は、人が介在しようがすまいが、プロバイダおよび最終ユーザのようなエンティティに接続されるサーバ2システムのような、一つ以上のコンピュータシステムに統合できるような、ハードウエア、ソフトウエアまたはそれらの組み合わせにより実行できる。更に、言うまでもなく、必ずしもブロックを全て達成しなくてもよい。例えば、一実施の形態では、本方法をブロック340で開始し、ブロック380で終了してもよい。また、必ずしも、それぞれのブロックのアクションを図3に示す順序で実行する必要はない。任意の実行順序を考慮することができる。
【0103】
ユーザーインターフェースおよび結果の実例
【0104】
図4は、本発明の実施の形態による例示の文書400、430、440を示す。図4は、検索クエリー410、検索結果420(例えば正当性情報420Aを含む)、正当性情報430Aを含む広告430、および他の広告440を含む、インターネット検索エンジンによる例示のウェブページ400の検索結果を示す。広告430、440は、バナー広告、ウェブページ上で表示できる別の広告、または電子手段を介して表示できる別のグラフィックまたはテキストの広告を含むことができる。
【0105】
留意すべきは、ウェブページ400自体は文書でよく、広告430、440、検索結果420、およびページ400上の他のコンテンツも、実施の形態を多様にするために文書とすることができる。広告430、440および検索結果420を図4に示すが、ポップアップ、ファイル、プログラム、および他の情報のような、他の種類の文書を考えることができる。文書400、430は、各種のコンテンツを有してもよい。例えば、文書は、ワード、画像、音、および他の情報、ならびにワード、画像、音、および他の情報を動的に生み出すことができる機能またはプログラムを有してもよい。
【0106】
ここで、キーワード検索クエリー410「2004年の最良映画」は、検索結果420および検索クエリー410と関連する広告430、440を返すことになる。例えば、サーバ2は、検索結果420および検索クエリー410と関連する(例えば、主題により)広告430、440を返す検索エンジンを含むことができる。広告は、検索クエリーおよび特定キーワード入札額との関連性に基づいて文書の右側に順に並べられる。広告430は、www.StockUpFilms.bizという企業のためとすることができ、その関係コンテンツソース(例えば、企業www.StockUpFilms.biz)がキーワード「映画2004年」に高額で入札しているので、広告430は上部の広告位置に置くことができる。
【0107】
正当性情報430Aは、広告のソース(例えば、文書を創出したエンティティ、発行文書を有するよう命令されたエンティティ、または文書と関係するエンティティ)と関連するボリューム情報および/または履歴情報を含むことができる。例えば、正当性情報430Aは、以下の内の一つ以上を表示でき、例えば:広告主(または他の関係コンテンツソース)が2002年12月7日以来、その検索エンジンと関連性を有していること;この広告(またはこの広告主による他の広告)が合計321回、ユーザにより選択されていること;および合計2157ドルの商品が、その広告をクリックしたユーザに販売されていること、の内の一つ以上を表示できる。
【0108】
正当性情報は、他の方法で文書内に表してもよい。例えば、正当性情報430A(または金額のような正当性情報自体)を示す文書の底部を金色として、広告主が高位格付けの「ゴールド」メンバーであることを表し、一方、他の広告主は、ブロンズまたはプラチナのような他の関係色を持たせて、より低位またはより高位の格付けをそれぞれ表してもよい。正当性情報の異なる一片に、異なる関係色を持たせてもよい。例えば、高いユーザートランザクションボリュームをもつ新参の広告主を、このような情報と関係する色またはラベルにより表して、履歴情報「ブロンズ」(例えば比較的弱い)、ボリューム情報「プラチナ」(最高位)とすることができる。他の実施の形態では、ボイスクリップのような音声ファイルが、「ユーザ選択は321回です」または「www.StockUpFilms.bizはブロンズ広告主です」のように話すことにより、正当性情報のオーディオ表現を提供できる。
【0109】
ここで、正当性情報430Aは、ユーザが広告または広告主(または文書または他のコンテンツソース)に関するフィードバックを提供するためのリンクを含むことができる。図4には示されていないが、他の広告440が、それぞれのコンテンツソースについての類似の正当性情報を含むこともできる。
【0110】
図5Aおよび図5Bは、本発明の実施の形態により、その正当性格付け情報が提供される例示の文書500Aおよび500Bを示す。文書500Aおよび500Bは、フィードバックリンク510および広告主リンク550を含む。文書500Bは、正当性情報520、530および追加のボリュームおよび/または履歴情報へリンクする正当性リンク540(例えば、図6に示す文書へのリンク)を含むこともできる。文書500Aおよび500Bは、図4に示す検索結果ページ内のようにウェブページ内に含めてもよい。
【0111】
ここで、文書500Aおよび500Bは、広告であるが、文書500Aおよび500Bは、電子メール、ウェブページ、ポップアップ、グラフィック、検索結果、または他の文書のような任意の種類の文書でもよい。図5Aは、正当性格付け情報を明示せずに表示している文書500Aを示し、図5Bは、履歴情報520およびボリューム情報530を含む正当性格付け情報を明示的に示す。
【0112】
図5Aの文書500Aは、ユーザが文書500Aの上にマウスを置く、文書上で右クリックする、または文書を選択する等して、ユーザが文書を選択すると表示される、組み込み型のボリュームおよび履歴情報を含むことができる。
【0113】
本明細書の別のところで説明するように、フィードバックリンク510により、文書または関係コンテンツソースに関するフィードバック情報をユーザは提供できる。
【0114】
広告主リンク550は、広告主(例えば、またはコンテンツプロバイダまたはコンテンツソース)のウェブページURLのような、別の文書へのリンクを含むことができる。例えば、広告主リンク550は、組み込み型のハイパーテキストリンクを含むことができ、組み込み型リンクを、文書500A、500Bの画像内に表示される広告主リンク550と関係付けることができる。実施の形態によっては、文書500A、500Bを(例えばウェブブラウザ内で)見ながら表示されるURLまたは他のリンク550を選択すると(例えばその上をクリックすると)、文書を見るためのビューアメカニズム(例えばウェブブラウザ)を、リンクと関係するコンテンツ(例えば広告主のウェブページ)へ導くことができる。
【0115】
文書500A、500Bは、広告主のリンク550を明示的に表示できる。また、広告主リンク550を文書内に(例えば文書のプログラム内に)、またはリンク550が見えないようにその部分に組み込むこともできる。ここで、文書500A、500Bを選択すると(例えばその上をクリックすると)、文書を見るユーザのメカニズムをリンクした文書へ導くことができる。文書500A、500Bは、一つ以上の追加リンクを含むこともできる。例えば、複数の製品を宣伝する広告が、それぞれの製品についてのリンクを含むことができ、特定の製品(または他のコンテンツ)に関連する文書500Aまたは500B内の画像、アイコン、またはテキストを選択すると(例えばその上をクリックすると)、ウェブブラウザ(または他の文書を見るメカニズム)を、その特定の製品と関係する代理店のサイトのページへ(または別の文書へ)導くことができる。言うまでもなく、このような実施の形態では、文書は、それぞれ別々の製品またはリンクに対して、別々の(または組み合わされた)正当性情報を表示してもよい(または表示できる)。
【0116】
図6は、本発明の実施の形態による正当性格付けの、例示の詳細な一覧を含む文書600を示す。文書500B内の正当性リンク540のような、別の文書内のリンクを選択することにより、文書600にアクセスできる。文書600は、ユーザが選択している別の文書に応答して、例えば、文書500Aまたは500B上にマウスを置く(またはその上を右クリックするか、またはそれを選択する)ことにより、ユーザへ渡すこともできる。
【0117】
正当性情報は、集計格付け情報のような、ボリューム情報、履歴情報、およびユーザ格付け情報を含むことができる。正当性情報は、ボリュームモジュール20、履歴モジュール22、ユーザ格付けモジュール26、ソース比較モジュール28、および格付け集計モジュール30により測定し、集計することができる。
【0118】
図6に示すように、正当性情報は、例示の広告主および/または広告文書に関する以下の情報の内の一つ以上を含むことができ、例えば:比較広告主のトランザクションボリュームと比較したトランザクションボリュームの格付け(例えば、同一産業の広告主、同一または類似のキーワードに入札する広告主、または類似の位置にある広告主であると決定された他の広告主);全ての広告主(または特定種類の全てのコンテンツソース)と比較したトランザクションボリュームの格付け;ユーザが文書を選択した回数;文書を選択した後、そのコンテンツソースからユーザが購入した回数;ユーザクリック回数とユーザ購入の比率;比較広告主(または特定種類の全てのコンテンツソース)と比較したこの比率の格付け;購入者が購入した平均金額;広告を選択した結果として広告主から購入した商品の合計値;広告をユーザに渡した広告配布業者へ広告主が支払った金額;文書プロバイダが最初にユーザに広告(または広告主からの任意の広告)を提供した日付または期間の長さ(または広告主が最初に文書プロバイダとの関連性を締結した日付);比較広告主(または全ての広告主)と比較した期間の長さの格付け;広告(または一般的には広告主の広告)が特定回数選択された日付(または期間の長さ);格付けするユーザの人数;広告主を承認する格付けユーザの割合のようなユーザの承認得点(例えば、特定期間内の);広告主の産業(または、キーワード入札の識別のような広告主に関する他の識別情報);ユーザが広告主を承認した産業;広告主と関係する地理的領域(例えば、ユーザに広告が発行されている区域、または広告主の本部のある場所);ユーザクレームの数または割合;文書プロバイダによる状態(例えば、コンテンツソースが文書プロバイダにより承認されるかどうか);および/または各種の基準に沿う妥当性格付け、の内の一つ以上を含むことができる。
【0119】
言うまでもなく、本明細書で説明したサーバ、プロセッサ、およびモジュールが、それらの機能(例えば、光情報を読み取り、または格付け情報を決定する)を自動的に、または自動システムを介して実行できる。本明細書で用いる場合、用語「自動的に」は、任意のマシン実行可能プロセス、例えば人の介在または入力を必要としないプロセス、により実行されるアクションを指す。
【0120】
本発明の実施の形態は、本明細書で説明した特定の実施の形態の範囲内に限定されない。例えば、本明細書で開示した多くの実施の形態は、広告に関連させて説明してきたが、本明細書の原理は、他の文書およびコンテンツに等しく応用可能である。事実、本明細書で説明したものに加えて、本発明の実施の形態の様々な改変は、上記説明および付帯の図面から当該分野の技術者には明らかであろう。従って、このような改変は、以下に付帯の特許請求の範囲内にあるよう意図されている。更に、本発明の実施の形態の幾つかは、特定目的に対する特定環境における特定実施の文脈により、本明細書で説明してきたが、従来技術に習熟するものには言うまでもなく、この有用性はそれだけに限定されず、本発明の実施の形態は、如何なる目的の如何なる環境でも、実施すると恩恵がある。従って、以下に説明する特許請求の範囲は、本明細書で開示した本発明の実施の形態の、あふれる生命力および精神の観点から解釈すべきである。
【符号の説明】
【0121】
2 サーバ
8a〜8n プロバイダ
10a〜10n 最終ユーザ
12a〜12n コンテンツソース
50 データベース
100 システム

【特許請求の範囲】
【請求項1】
コンテンツソースの正当性の格付けを提供するために、コンピュータによって実行される方法であって、
検索クエリーを受け付けるステップと、
前記検索クエリーに応じて文書プロバイダから1組の文書を検索して取り出すステップと、ここで、前記1組の文書中の各文書はそれぞれ1つのコンテンツソースと関係付けられており、

前記1組の文書中の各文書毎に、それに関係付けられている前記コンテンツソースの正当性格付けを決定するステップと、
前記1組の文書を提供し、かつ、該文書に関係付けられた前記コンテンツソースの前記正当性格付けを提供するステップと、
を具備する方法。
【請求項2】
前記正当性格付けは、前記コンテンツソースの履歴格付けを含み、この履歴格付けは、前記文書プロバイダが当該コンテンツソースと関係付けられた文書を発行している期間の長さに基づくものである、請求項1の方法。
【請求項3】
前記正当性格付けは、前記コンテンツソースのトランザクションボリューム格付けを含み、このトランザクションボリューム格付けは、前記文書プロバイダによって渡された当該コンテンツソースと関係付けられた文書の数に基づくものである、請求項1の方法。
【請求項4】
前記検索クエリーは或る概念と関係付けられており、前記文書が前記概念との関連に基づいて選択される、請求項1の方法。
【請求項5】
少なくとも1つの文書がユーザのコンピュータの表示装置に出力されるようになっており、ユーザの操作に応じて前記正当性格付けが提供される、請求項1の方法。
【請求項6】
少なくとも1つの文書がユーザのコンピュータの表示装置に出力されるようになっており、ユーザが前記少なくとも1つの文書の少なくとも一部にカーソルを置くことと該少なくとも1つの文書をクリックすることの少なくとも1つに応じて、前記正当性格付けが提供される、請求項1の方法。
【請求項7】
前記正当性格付けが、前記文書プロバイダによって提供されてきた、前記コンテンツソースと関係付けられた文書の数に基づく指標を更に含む、請求項1の方法。
【請求項8】
少なくとも1つの前記文書が広告であり、前記コンテンツソースが広告主である、請求項1の方法。
【請求項9】
少なくとも1つの前記文書が検索結果であり、前記コンテンツソースが前記検索結果内でリンクされるウェブサイトである、請求項1の方法。
【請求項10】
少なくとも1つの前記文書が正当性格付け文書へのリンクを含み、前記正当性格付け文書が追加の正当性格付け情報を含む、請求項1の方法。
【請求項11】
前記追加の正当性格付け情報が、前記コンテンツソースと関係付けられた文書を発行するために、前記コンテンツソースにより前記文書プロバイダへ支払われた金額と対応する指標を含む、請求項10の方法。
【請求項12】
前記追加の正当性格付け情報が、前記コンテンツソースに関する否定的フィードバックを提供した、ユーザの人数と対応する指標を含む、請求項10の方法。
【請求項13】
前記追加の正当性格付け情報が、前記コンテンツソースのユーザ承認格付けに対応する指標を含む、請求項10の方法。
【請求項14】
前記追加の正当性格付け情報が、前記コンテンツソースの前記文書プロバイダの承認格付けに対応する指標を含む、請求項10の方法。
【請求項15】
前記正当性格付けが前記コンテンツソースの履歴格付けと該コンテンツソースのトランザクションボリューム格付けの少なくとも一方を含み、前記コンテンツソースの履歴格付けは、前記文書プロバイダが当該コンテンツソースと関係付けられた文書を発行している期間の長さに基づくものであり、前記コンテンツソースのトランザクションボリューム格付けは、前記文書プロバイダによって渡された当該コンテンツソースと関係付けられた文書の数に基づくものであり、
前記履歴格付けとトランザクションボリューム格付けの少なくとも一方が、前記文書プロバイダへ文書を提供する複数のコンテンツソースの履歴格付けとトランザクションボリューム格付けの少なくとも一方に基づいて正規化される指標を含む、請求項1の方法。
【請求項16】
前記正当性格付けが前記コンテンツソースの履歴格付けと該コンテンツソースのトランザクションボリューム格付けの少なくとも一方を含み、前記コンテンツソースの履歴格付けは、前記文書プロバイダが当該コンテンツソースと関係付けられた文書を発行している期間の長さに基づくものであり、前記コンテンツソースのトランザクションボリューム格付けは、前記文書プロバイダによって渡された当該コンテンツソースと関係付けられた文書の数に基づくものであり、
前記履歴格付けとトランザクションボリューム格付けの少なくとも一方が、前記文書プロバイダへ文書を提供する複数コンテンツソースの集合の履歴格付けとトランザクションボリューム格付けの少なくとも一方に基づいて正規化される指標を含んでおり、前記複数コンテンツソースの前記集合は、該コンテンツソースの類似性に基づいて選択されることを特徴とする請求項1の方法。
【請求項17】
前記正当性格付けが、前記文書プロバイダの集計ユーザ格付けを更に含む、請求項1の方法。
【請求項18】
前記正当性格付けを提供することは、少なくとも1つの文書をユーザが選択することに応じて、正当性格付けが該ユーザに対して表示されるようにすることを含む、請求項1の方法。
【請求項19】
コンテンツソースの正当性の格付けを提供するためのシステムであって、
検索クエリーを受信するための入力装置と、
前記検索クエリーに応じて文書プロバイダからコンテンツソースと関係付けられた1組の文書を検索して取り出し、ここで、前記1組の文書中の各文書はそれぞれ1つのコンテンツソースと関係付けられており、該1組の文書及び該文書に関係付けられたコンテンツソースの正当性格付けを提供する出力装置と、
前記1組の文書中の各文書毎に、該文書に関係付けられている前記コンテンツソースの前記正当性格付けを決定するためのプロセッサと
を備えるシステム。
【請求項20】
前記正当性格付けは、前記コンテンツソースの履歴格付けを含み、この履歴格付けは、前記文書プロバイダが当該コンテンツソースと関係付けられた文書を発行している期間の長さに基づくものである、請求項19のシステム。
【請求項21】
前記正当性格付けは、前記コンテンツソースのトランザクションボリューム格付けを含み、このトランザクションボリューム格付けは、前記文書プロバイダによって渡された当該コンテンツソースと関係付けられた文書の数に基づくものである、請求項19のシステム。
【請求項22】
前記検索クエリーは或る概念と関係付けられており、前記文書が前記概念との関連に基づいて選択される、請求項19のシステム。
【請求項23】
前記出力装置は、ユーザのコンピュータの表示装置に出力するために少なくとも1つの文書を提供し、ユーザの操作に応じて前記正当性格付けが提供される、請求項19のシステム。
【請求項24】
前記出力装置は、ユーザのコンピュータの表示装置に出力するために少なくとも1つの文書を提供し、ユーザが前記少なくとも1つの文書の少なくとも一部にカーソルを置くことと該少なくとも1つの文書をクリックすることの少なくとも1つに応じて、前記正当性格付けが提供される、請求項19のシステム。
【請求項25】
前記正当性格付けが、前記文書プロバイダによって提供されてきた、前記コンテンツソースと関係付けられた文書の数に基づく指標を更に含む、請求項19のシステム。
【請求項26】
少なくとも1つの前記文書が広告であり、前記コンテンツソースが広告主である、請求項19のシステム。
【請求項27】
少なくとも1つの前記文書が検索結果であり、前記コンテンツソースが前記検索結果内でリンクされるウェブサイトである、請求項19のシステム。
【請求項28】
少なくとも1つの前記文書が正当性格付け文書へのリンクを含み、前記正当性格付け文書が追加の正当性格付け情報を含む、請求項19のシステム。
【請求項29】
前記追加の正当性格付け情報が、前記コンテンツソースと関係付けられた文書を発行するために、前記コンテンツソースにより前記文書プロバイダへ支払われた金額と対応する指標を含む、請求項28のシステム。
【請求項30】
前記追加の正当性格付け情報が、前記コンテンツソースに関する否定的フィードバックを提供した、ユーザの人数と対応する指標を含む、請求項28のシステム。
【請求項31】
前記追加の正当性格付け情報が、前記コンテンツソースのユーザ承認格付けに対応する指標を含む、請求項28のシステム。
【請求項32】
前記追加の正当性格付け情報が、前記コンテンツソースの前記文書プロバイダの承認格付けに対応する指標を含む、請求項28のシステム。
【請求項33】
前記正当性格付けが前記コンテンツソースの履歴格付けと該コンテンツソースのトランザクションボリューム格付けの少なくとも一方を含み、前記コンテンツソースの履歴格付けは、前記文書プロバイダが当該コンテンツソースと関係付けられた文書を発行している期間の長さに基づくものであり、前記コンテンツソースのトランザクションボリューム格付けは、前記文書プロバイダによって渡された当該コンテンツソースと関係付けられた文書の数に基づくものであり、
前記履歴格付けとトランザクションボリューム格付けの少なくとも一方が、前記文書プロバイダへ文書を提供する複数のコンテンツソースの履歴格付けとトランザクションボリューム格付けの少なくとも一方に基づいて正規化される指標を含む、請求項19のシステム。
【請求項34】
前記正当性格付けが前記コンテンツソースの履歴格付けと該コンテンツソースのトランザクションボリューム格付けの少なくとも一方を含み、前記コンテンツソースの履歴格付けは、前記文書プロバイダが当該コンテンツソースと関係付けられた文書を発行している期間の長さに基づくものであり、前記コンテンツソースのトランザクションボリューム格付けは、前記文書プロバイダによって渡された当該コンテンツソースと関係付けられた文書の数に基づくものであり、
前記履歴格付けとトランザクションボリューム格付けの少なくとも一方が、前記文書プロバイダへ文書を提供する複数コンテンツソースの集合の履歴格付けとトランザクションボリューム格付けの少なくとも一方に基づいて正規化される指標を含んでおり、前記複数コンテンツソースの前記集合は、該コンテンツソースの類似性に基づいて選択されることを特徴とする請求項19のシステム。
【請求項35】
前記正当性格付けが、前記文書プロバイダの集計ユーザ格付けを更に含む、請求項19のシステム。
【請求項36】
前記正当性格付けを提供することは、少なくとも1つの文書をユーザが選択することに応じて、該正当性格付けが該ユーザに対して表示されるようにすることを含む、請求項1のシステム。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5A】
image rotate

【図5B】
image rotate

【図6】
image rotate


【公開番号】特開2012−69140(P2012−69140A)
【公開日】平成24年4月5日(2012.4.5)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−240092(P2011−240092)
【出願日】平成23年11月1日(2011.11.1)
【分割の表示】特願2007−558258(P2007−558258)の分割
【原出願日】平成18年3月3日(2006.3.3)
【出願人】(505281067)グーグル インコーポレイテッド (58)
【氏名又は名称原語表記】GOOGLE INC.
【Fターム(参考)】