説明

ランセットホイール

【課題】ランセットの先端は、穿刺を行う前に、たとえばホイール面から飛び出すように回動させて、立てられる。このとき、ランセットによる穿刺が、痛みを殆ど伴うことなくできるようにするためには、高い精度が求められる。さらに、ランセット先端を立てる操作は、可能な限り小さい力により実行可能であり、小型の穿刺器具の内部でも行なえるようになっていなければならない。
【解決手段】リング形配置の複数のランセット(2)を有するランセットホイール(1)に関し、前記ランセット(2)は、ランセット先端(3)に終端を成すランセット本体(4)を含む。本発明によるランセットホイール(1)は、ランセット(2)を担持する担体(5)を有しており、ランセット(2)は、担体(5)に対してランセット(2)を動くことができるようにする帯片(7、7a、7b、7c)を介して担体(5)に結合されている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、請求項1の前段部分に記載した特徴を備えるランセットホイールに基づいている。この種のランセットホイールは、国際公開第2007/060004号パンフレットにより公知である。
【0002】
この種のランセットホイールは、ランセット貯蔵器として穿刺器具に挿着することができる。ランセットホイールのランセットは、患者の身体に刺傷を形成して、体液の試料を採取するために継続的に用いられる。使用を可能な限り簡素化するために、程度の差はあれ、新しいランセット貯蔵器を穿刺器具に挿着するという面倒な操作は、可能な限り確実に少ない回数で済むようになっていることが重要である。このことは、とりわけ血糖値を毎日数回検査する必要があり、そのために、体液の試料を採取する必要がある糖尿病患者に当てはまる。ランセットホイールの形態で提供されるランセット貯蔵器は、ドラム式カートリッジと比較した場合、その製造コストが比較的低いというだけでなく、多数のランセットを小さいスペースに配置できるという利点を有する。
【背景技術】
【0003】
上述したランセットホイールの場合、ランセットの先端は、穿刺を行う前に、たとえばホイール面から飛び出すように回動させて、立てられる。このとき、ランセットによる穿刺が、痛みを殆ど伴うことなくできるようにするためには、高い精度が求められる。さらに、ランセット先端を立てる操作は、可能な限り小さい力により実行可能であり、小型の穿刺器具の内部でも行なえるようになっていなければならない。
【0004】
ランセットホイールにエンボス加工により薄肉の捩れ部を形成することは、国際公開第2007/060004号パンフレットにより公知である。この種のランセットホイールのランセット先端をホイールの面から飛び出すように回動させたとき、エンボス加工により脆弱化された領域の材料は、薄肉部が捩れるように変形する。公知のランセットホイールの場合、ランセット先端を回動させて捩れを起こすようになっているために、力が、ランセットのランセット先端領域に加えられる。しかし、器具の一部をランセット先端に接触させる操作には、汚染を引き起こす危険が内在する。別の不都合な点は、公知のランセットホイールのユーザが、ランセットによる穿刺は痛みを伴うとしばしば感じることである。
【0005】
本発明の目的は、国際公開第2007/060004号パンフレットにより公知のランセットホイールを改良する方法を見つけ出すことである。
【発明の開示】
【0006】
この目的は、請求項1記載の特徴を備えるランセットホイールによって達成される。本発明の有利な改良は、従属請求項の主題である。目的は、また、この種のランセットホイールを有する穿刺システムによって達成される。
【0007】
本発明によるランセットホイールは、ランセットを担持する担体を有し、ランセットは、ランセットを担体に対して動くことができるようにする帯片を介して担体に結合されている。この場合、本発明によるランセットホイールの帯片は、異なる機能を有していてもよい。
【0008】
本発明によるランセットホイールの帯片の可能な第1の機能は、ランセットを立てることを容易にする、即ち担体に対する回動を容易にすることである。このためには、ランセットと担体の隣接部分とのあいだに各々延在する単一の帯片を備えることで十分である。ランセットを立てるとき、この種の帯片は、国際公開第2007/060004号パンフレットにより公知のランセットホイールのランセットに設けられたエンボス加工部のような、ランセット本体に横向きに形成したエンボス加工部と比較した場合、非常に小さい力により屈曲させることが可能である。とりわけ、ランセットは、立てるときにその先端部に触れる必要がないために、ランセット先端に好ましくない影響を及ぼす危険を回避することができる。
【0009】
本発明によるランセットホイールの帯片の可能な第2の機能は、ランセットを担体に直交する軸方向に動けるようにして、ランセットによる殆ど痛みのない穿刺を、容易にできるようにすることである。ランセットが、その両側を互いに連結された帯片によって担体に結合されている場合には、穿刺運動を、不要な痛みを引き起こしがちな横移動を生じることなく、きわめて正確に実行することができる。
【0010】
公知のランセットホイールの場合、立ち上がったランセットは、穿刺を行うとき、タイプライタのデイジーホイールと同様に、円弧の一部に沿って進む。このことは、穿刺時に、患者の体内で横方向の運動、即ち横移動を行なって痛みを与えるとともに、不必要に刺傷を大きくしてしまう。本発明によるランセットホイールの互いに連結された帯片を用いることにより、直線的な穿刺運動を実行することが可能になる、即ちこの種の横移動が防止される。
【0011】
各々2つから3つの帯片だけが、互いに連結されていることが好ましい。これは、軸方向の移動が最小限の製造努力により達成できるために有利である。互いに連結された帯片は、各々、帯片の一方の端部が隣接する帯片の一方の端部に結合されていることが好ましい。互いに長さ方向の側部を隣接させて配置された連結帯片の各々は、相互連結帯片が穿刺時にジグザグな構成になるよう、ランセットホイールの面に対して僅かに傾いた位置を取ることが好ましい。これにより、ランセットは、穿刺方向、即ちランセットホイールの面に直交する方向に動くことが可能になる。
【0012】
担体は、ランセットホイールのランセットを囲繞するフレームであることが好ましい。この場合、ランセットホイールの各々のランセットは、全ての側部をフレームにより囲繞されていることがとりわけ好ましい。また、1つ以上のランセットを、フレームの窓に配置してもよい。ランセットを囲繞するフレームはランセットホイールの安定性を増大させるため、フレームを設けることは有利である。
【0013】
ランセット本体は、基部から延出していることが好ましく、この場合、帯片が、基部を介してランセットを担体に結合する。基部は、ランセット本体とは異なる幅を有することが好ましい。基部から突出する帯片が、ランセット本体に隣接する位置に延在している場合、基部は、ランセット本体より幅広であることが好ましい。しかし、基部は、たとえば好ましくは、単一の帯片を介して担体に結合してもよく、この場合、帯片は、ランセット本体の縦方向に延出する。この種類のものである場合、基部は、好ましくはランセット本体より幅が狭くてもよい。
【0014】
本発明によるランセットホイールのランセットは、半径方向に位置合せが行なわれていることが好ましい。これにより、スペースを節約した有利な配置が可能になる。しかし、ランセットを、別の向きに配置することも可能である。
【0015】
本発明によるランセットホイールは、ランセット、帯片、および担体の全体または一部が切断またはエッチングにより形成される金属の円板から作製することができる。このためには、打ち抜きの他に、とりわけレーザ切断が好適である。
【0016】
以下、添付図面を参照しつつ、例示としての実施形態に基づき、本発明のさらなる詳細と有利な点について説明する。この場合、同一のおよび対応する構成要素は、同一の参照番号により示す。例示としての実施形態の範囲内において説明する本発明の特徴は、単独でまたは組み合わせて請求項の主題を構成することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0017】
図1は、リング形状に配置された複数のランセット2を有するランセットホイール1の例示としての実施形態を示し、ランセット2は、ランセット先端3に終端を成すとともに、基部8から突出するランセット本体4を備える。ランセットホイール1は、フレームとして設けられてランセット2を担持する担体5を有する。例示した実施形態において、フレーム5は、内部にランセット2が配置される、窓としての凹陥部6を備える円板である。ランセット2は、フレーム5に対してランセット2を移動できるようにする帯片7a、7bを介してフレーム5に結合される。
【0018】
図1に例示した実施形態において、各々のランセット2は、2つの互いに連結された帯片7a、7bを介してフレーム5に結合される。帯片7a、7bは、ランセット本体4より狭い幅を有するとともに、その各々は、ランセット2の縦方向に延出して、ランセット2の基部8をフレーム5に結合する。一方の連結された帯片7aは、フレーム5から突出し、他方の帯片7bは、ランセット2から突出する。2つの連結された帯片7a、7bは、長さ方向の側部が互いに隣接するように配置されるとともに、各々の一方の端部を介して互いに連結されている。
【0019】
図2aは、ランセット2、およびそれらをフレーム5に結合する帯片7を展開する別の実施形態を示す。図2aの平面図に例示した実施形態において、ランセット2は、互いに連結された3つの帯片7a、7b、7cにより両側がランセットフレーム5に結合される。図2aは、ランセットフレーム5の一部だけを示す。フレームは、リング形状に延在するとともに、図1に例示した実施形態と同様に、リング形状に配置された複数のランセット2を担持する。
【0020】
図1に示したランセットホイールと同様に、図2aに一部を示したランセットホイールは、金属製円板から切断されているために、図2bに示したような側面図を有する。穿刺を行う前に、ランセット2の1つは、側面図が図3bで、たとえば平面図が図3aのようになるよう立てられる。
【0021】
図3aに例示した実施形態において、ランセット本体4を基部8に対向する端部で折り曲げることにより、ランセット2は、立てた状態になる。このランセット本体4を折り曲げる操作を容易にするために、ランセット本体4は、捩れ部を画成するエンボス加工部を有することができる。また、ランセット2を立てるために、基部8をフレーム5に対して捻ることもできる。
【0022】
図3bの側面図は、穿刺動作の前の状態を示すが、図4は、ランセット2およびランセット2をフレーム5に結合する帯片7a、7b、7cの穿刺時の状態を示す。図4は、互いに連結された帯片7a、7b、7cが穿刺時にフレーム5の面に対して斜めの方向に傾斜することを示す。互いに連結された帯片7a、7b、7cは、各々が端部で連結されているためにジグザグな構成になり、これにより、ランセット2の穿刺方向への移動が可能になる。
【0023】
互いに連結された帯片7a、7b、7cによって可能になるランセット2の軸方向の移動は、ランセット2が穿刺時に直線運動を行うことができるという主要な利点を有する。ランセット2の穿刺時の横移動は、痛みを引き起こす元となる。とりわけ円弧の一部に沿う穿刺運動から生じる横移動は、連結帯片7a、7b、7cによって防止することが可能であり、上述した例示としての実施形態は、殆ど痛みを伴うことなく、体液試料の採取を行うことができる。
【0024】
穿刺を行うとき、ランセット2は、ランセットホイール1が挿着される、たとえば図示しない穿刺器具のプランジャによって穿刺方向に動かされる。この種のプランジャは、好ましくはランセット2の本体4より幅広の、ランセット2の本体4から突出する基部8に当接することができる。
【0025】
図5は、ランセットフレーム5に帯片7を介して結合されているランセット2の例示としての別の実施形態を示す。図2aと同様に、ランセットホイールの一部だけが示されているが、図5に示した部分は、図1のランセットホイール1同様リング形状になるよう繰り返される。
【0026】
図5に例示した実施形態は、各々のランセット2が、単一の帯片7のみによりその両側でフレーム5に結合されていることが、上述した例示としての実施形態と異なる。ランセット2が立ち上がったとき、帯片2は、捩れ部9で屈曲する。帯片7はランセット2のランセット本体4より幅が狭く、好ましくはそれらの幅の半分未満であるために、屈曲させることに殆ど力を必要としない。屈曲をさらに容易に実行できるようにするために、帯片7に、エンボス加工による前処理または他の種類の脆弱化が行なわれた捩れ部9を設けることもできる。
【0027】
図5に例示した実施形態の1つの利点は、基部8を押圧することによってランセット2を立てることができることである。これは、好適なピンまたはスタンプを用いることにより、容易に実現可能である。ランセット本体4の、ランセット先端3に対向する前部領域は、ランセット先端3が汚染されるまたは不都合な影響を受ける危険性がないようにするために、使用時に触れることはない。
【0028】
図5に例示した実施形態において、ランセット2は、その先端3に、たとえば毛管間隙または孔の形態で設けられた試料受承部11を備える。穿刺時に、試料受承部11は、体液試料で満たされる。フレーム5は、体液試料を分析するために、試験領域10を有する。試験領域10は、検査対象の被分析物濃度に対する測光分析または電気化学的分析を行うことができる検出試薬を含有することが好ましい。この種の試験領域は、たとえば血糖値分析用の、市販されている試験片に設けられているために、さらなる説明は不要である。
【0029】
図5に示したランセットは、下記の工程により使用される。まず、ランセット2が立てられる、即ち、例示した実施形態においてはフレーム5に対して90°回される。ランセットが立ち上がるあいだに、帯片7は、捩れ部9で屈曲する。次いで、ランセット2は、穿刺を素早く行い、復帰運動中に試料受承部11によって体液試料を採取する。このようにして採取された体液試料を分析するために、ランセット2がフレーム5に対してさらに90°回されることにより、試料受承部11は、フレーム5に装着された試験領域10に当接する。体液試料を試験領域10に容易に転送できるようにするために、試験領域10は、吸収性表面、たとえばフリースを有することが好ましい。
【0030】
試験領域10は、フレーム5に配置される。しかし、試験領域10は、フレーム5の凹陥部に配置することが好ましい。この配置は、試験領域10の色の変化を、ランセット2とは反対側のフレーム5上で測光分析できるために有利である。
【0031】
図1〜4を用いて例示した実施形態にも、試験領域10が設けられていてもよく、また、対応するランセット2にも、試料受承部11が設けられていてもよい。
【0032】
試料受承部11を設けることに伴う努力を不要にするために、試験領域10をランセットホイール1のスプリングアーム12に配置することが実現可能であるので好ましい。この場合、各々のスプリングアーム12は、個別のランセット2のあいだに配置される。図6は、自由端に試験領域10を担持するスプリングアーム12が個別のランセット2のあいだに配置されている、ランセットホイールの例示としての実施形態の一部を示す。図6に例示した実施形態においては、穿刺後に、先に形成した刺傷に試験領域10が当接するようにランセットホイール1をさらに回動させて、試料の採取は行なわれる。次いで、試料を採取するために、試験領域10は刺傷に対して押圧される。
【0033】
ランセットホイール1の例示としての実施形態および適合する穿刺器具が、穿刺システムを構成する。この種の穿刺器具は、ランセットホイール1のランセット2を穿刺のために立ち上げる回動部および穿刺のために立ち上がったランセットを動かす駆動部を有する。
【0034】
図7は、この種の穿刺器具20の例示としての実施形態を示す。穿刺器具20は、刺傷が形成される身体の部位を接触させるハウジング開口22、ボタン形態の操作要素23、および分析結果を表示する液晶ディスプレイ形態のディスプレイ24を有する。穿刺器具20は、ランセットホイール1の受承区画(図示せず)を有する。受承区画は、図7に例示した実施形態の背面に配置されたロック可能な開口を有する。
【0035】
また、上述した回動部と穿刺駆動部に加え、搬送部が、穿刺器具20に配置されていて、穿刺器具20に挿着されたランセットホイール1を回動させるために用いられる。これにより、ランセット2は、使用位置に連続的に移動され、装置開口22に接触している身体の部位に刺傷を形成するために用いることが可能になる。
【0036】
ランセットホイール1を穿刺器具20に挿着するときにランセットホイール1のランセット2が汚染されることを回避するために、図1〜6を用いて説明したランセットホイール1は、両側が無菌保護フィルムによって覆われていてもよい。無菌保護フィルムは、ランセット2を立てたときに破かれるために、穿刺運動の邪魔にはならない。無菌保護フィルムは、試料の受承に対して悪影響を及ぼすことがないよう試験領域10用の開口が設けられている。保護しなければならないランセット先端を覆いながらも、試験領域は覆わないようにするために、リング形状の無菌保護フィルムを用いることが実現可能であるので好ましい。
【0037】
穿刺後に、使用済みランセット2は、ユーザがランセットホイール1から切り離して処分することができる。しかし、使用後も立ち上がったままのランセット2を有するランセットホイール1は、穿刺方向にランセットホイール1をさらに回動させることによって、ランセット2が元の位置にまで折り返されるようになっていることが好ましい。このために、使用後も立ち上がったままのランセット2が突き当たって折り返される傾斜面が、ハウジング23の内部に配置されていてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0038】
【図1】ランセットホイールの例示としての実施形態である。
【図2a】ランセットの例示としての実施形態およびランセットをランセットホイールのフレームに結合する帯片の略図である。
【図2b】図2aに関連した側面図である。
【図3a】図2aに例示したランセットが立っている実施形態である。
【図3b】図3aに関連した穿刺前の側面図である。
【図4】図3bによる穿刺時の側面図である。
【図5】ランセットの例示としての別の実施形態およびランセットをランセットホイールのフレームに結合する帯片である。
【図6】ランセットホイールの例示としての別の実施形態の一部である。
【図7】穿刺システムの例示としての実施形態である。
【符号の説明】
【0039】
1 ランセットホイール
2 ランセット
3 ランセット先端
4 ランセット本体
5 フレーム
6 凹陥部
7 帯片
7a 帯片
7b 帯片
7c 帯片
8 基部
9 捩れ部
10 試験領域
11 試料受承部
12 スプリングアーム
20 穿刺器具
21 操作要素
22 ハウジング開口
23 ハウジング
24 ディスプレイ設備

【特許請求の範囲】
【請求項1】
リング形配置の複数のランセット(2)を備え、前記ランセット(2)は、ランセット先端(3)で終端を成すランセット本体(4)を有するランセットホイールであって、前記ランセット(2)を担持する担体(5)によって特徴付けられるとともに、前記ランセット(2)は、前記担体(5)に対して前記ランセット(2)を動くことができるようにする帯片(7、7a、7b、7c)を介して前記担体(5)に結合されていることを特徴とするランセットホイール。
【請求項2】
前記担体は、前記ランセット(2)を囲繞するフレーム(5)であることを特徴とする請求項1記載のランセットホイール。
【請求項3】
前記帯片(7、7a、7b、7c)は、前記担体(5)に結合される前記ランセット(2)の縦方向に各々が延在することを特徴とする請求項1または2記載のランセットホイール。
【請求項4】
前記帯片(7、7a、7b、7c)は、前記担体(5)に結合される前記ランセット(2)に沿って少なくとも部分的に延在することを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載のランセットホイール。
【請求項5】
各々のランセット(2)は、少なくとも1つの帯片(7、7a、7b、7c)を介して両側が前記担体(5)に結合されることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載のランセットホイール。
【請求項6】
前記ランセット(2)は、互いに連結された帯片(7a、7b、7c)を介して両側が前記担体(5)に結合されることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載のランセットホイール。
【請求項7】
ランセット(2)を前記担体(5)に結合する前記互いに連結された帯片(7a、7b、7c)は、縦方向に互いに隣接して配置されていることを特徴とする請求項6記載のランセットホイール。
【請求項8】
前記連結された帯片(7a、7b、7c)の少なくとも1つは、前記ランセット本体(4)に沿う方向に、前記ランセット先端(3)とは反対側の端部を越えて延出していることを特徴とする請求項6または7記載のランセットホイール。
【請求項9】
前記帯片(7、7a、7b、7c)は、前記ランセット本体(4)より幅が狭いことを特徴とする請求項1〜8のいずれか1項に記載のランセットホイール。
【請求項10】
前記ランセット本体(4)は基部(8)から突出しているために、前記帯片(7、7a、7b、7c)は、前記基部(8)を介して前記ランセット(2)を前記担体(5)に結合することを特徴とする請求項1〜9のいずれか1項に記載のランセットホイール。
【請求項11】
体液試料を分析するための試験領域(10)によって特徴付けられる請求項1〜10のいずれか1項に記載のランセットホイール。
【請求項12】
前記試験領域(10)は、前記ランセット(2)のあいだに配置されているスプリングアーム(12)に担持されていることを特徴とする請求項11記載のランセットホイール。
【請求項13】
穿刺システムであって、
リング形配置の複数のランセット(2)および前記ランセット(2)を担持するフレーム(5)を備えるランセットホイール(1)、前記ランセット(2)は、ランセット先端(3)に終端を成すランセット本体(4)を含むとともに、前記フレーム(5)に対して前記ランセット(2)を動くことができるようにする帯片(7、7a、7b、7c)を介して前記フレーム(5)に結合されている、
前記ランセットホイール(1)の前記ランセット(2)を穿刺のために立たせる回動部(27)、および
立ち上がったランセット(2)を動かすための駆動部(34)
を有することを特徴とする穿刺システム。

【図1】
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【図2a】
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【図2b】
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【図3a】
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【図3b】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2009−106737(P2009−106737A)
【公開日】平成21年5月21日(2009.5.21)
【国際特許分類】
【外国語出願】
【出願番号】特願2008−263170(P2008−263170)
【出願日】平成20年10月9日(2008.10.9)
【出願人】(501205108)エフ ホフマン−ラ ロッシュ アクチェン ゲゼルシャフト (285)
【Fターム(参考)】