説明

ランドマークデータベースシステム、端末装置、統合データベース管理装置及びユーザ個別データベース管理装置、並びにコンピュータプログラム

【課題】ランドマークについての情報検索の容易性向上を図るとともに、個々のユーザに対しては任意のランドマーク名を使用することを可能にする。
【解決手段】ライフログサーバ200は携帯端末100の位置情報からソーシャルDBサーバ300にランドマークの問い合わせし、その返答とユーザランドマークオントロジーDB202の検索結果とからリストを作成し携帯端末100に送信する。携帯端末100はそのリストを表示し、ユーザからの指定のランドマーク名の新規登録又は更新登録をライフログサーバ200に依頼する。ライフログサーバ200は新規登録のランドマーク名の登録依頼をソーシャルDBサーバ300に行い、更新登録のランドマーク名でユーザランドマークオントロジーDB202を更新する。新規登録のランドマーク名はソーシャルランドマークオントロジーDB302に登録される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ランドマークデータベースシステム、端末装置、統合データベース管理装置及びユーザ個別データベース管理装置、並びにコンピュータプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、携帯端末が有する各種センサーデバイス(例えば、時計、GPS(Global Positioning System)、バーコードや2次元コードのリーダ、デジタルカメラ等)を利用して、ユーザの行動履歴の記録(ライフログ)を生成することが検討されている(例えば、非特許文献1参照)。ライフログは、写真やテキストなどのコンテンツ(あるいはコンテンツを示す情報(URL(Uniform Resource Locator)等))と、ユーザの行動を特定するプロファイルから構成される。そのプロファイルとしては、例えば、住所、時間、商品、ランドマークなどが挙げられる。図10には、ライフログの種類が示されている。例えば、購買履歴ログは、ユーザの購買履歴を記録したライフログであり、写真やテキストなどのコンテンツと、ユーザが商品を購入した時間(時間プロファイル)、商品の購入場所(住所プロファイル、ランドマークプロファイル)、購入した商品名(商品プロファイル)などの各種プロファイルから構成される。
【非特許文献1】本庄勝,外3名、「Profile Blog : Blogをベースとした想起的なライフログ検索の実現」、マルチメディア,分散,協調とモバイル(DICOMO 2005)シンポジウム論文集、社団法人情報処理学会、2005年7月6日、p.461−464
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかし、上述のライフログをデータベース化し、例えばライフログの口コミ検索を行うシステムを実現する場合、以下に示す問題が挙げられる。なお、口コミ検索とは、あるライフログに対し関連する情報に対する口コミ情報を検索する機能である。
【0004】
ここでは、説明の便宜上のランドマークとして「ABC研究所の建物」を例にして説明する。ユーザAが「ABC研究所の建物」というランドマークに対して“ABC研究所”というランドマーク名で主観的なコメントを登録すると、これが一つのライフログに対応する。ここで、ユーザAは、「ABC研究所の建物」というランドマークに対して、他の人が登録したコメントを検索したい場合がある。このとき、「ABC研究所の建物」というランドマークに対して、複数のランドマーク名が登録されているとする。例えば、あるユーザは“ABC研究所”というランドマーク名でコメントを登録しているが、他のユーザは“ABC研”というランドマーク名でコメントを登録し、さらに他のユーザは“最先端のABC研究所”というランドマーク名でコメントを登録するなどである。
【0005】
すると、ユーザAの使用する“ABC研究所”というランドマーク名でコメントを検索しても、“ABC研”や“最先端のABC研究所”というランドマーク名で登録されたコメントは発見されない。また、“ABC研”や“最先端のABC研究所”というランドマーク名で登録されたコメントが、必ずしもユーザAが希望するランドマーク「ABC研究所の建物」に対するコメントであるとは限らない。このように同一のランドマークに複数のランドマーク名が登録されていると、当該ランドマークに係るコメントを的確に検索することは容易ではない。
【0006】
一方、ユーザにとっては自分だけの分かり易いランドマーク名を自由に付与したいという要求がある。このため、個々のユーザに対しては任意のランドマーク名を使用できることが好ましい。
【0007】
本発明は、このような事情を考慮してなされたもので、その目的は、ランドマークについての情報検索の容易性向上を図るとともに、個々のユーザに対しては任意のランドマーク名を使用することのできるランドマークデータベースシステムを提供することにある。
【0008】
また、本発明の他の目的は、本発明のランドマークデータベースシステムに適用可能な端末装置、統合データベース管理装置及びユーザ個別データベース管理装置を提供することにある。
【0009】
また、本発明の他の目的は、本発明のランドマークデータベースシステムをコンピュータを利用して実現するためのコンピュータプログラムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記の課題を解決するために、本発明に係るランドマークデータベースシステムは、識別子が付与されたランドマーク名を位置情報に対応付けて格納する統合データベースと、識別子が付与されたランドマーク名を位置情報に対応付けて格納するユーザ個別データベースと、位置情報を入力する位置情報入力手段と、前記入力された位置情報から前記統合データベース内のランドマーク名を検索する統合データベース検索手段と、前記入力された位置情報から前記ユーザ個別データベース内のランドマーク名を検索するユーザ個別データベース検索手段と、前記統合データベースの検索結果と前記ユーザ個別データベースの検索結果とを照合し、重複の識別子に対してはユーザ個別データベースの検索結果であるランドマーク名を採用し、ランドマーク名のリストを作成するリスト作成手段と、前記リストを表示する表示手段と、ランドマーク名の新規登録、又は前記表示されたリスト中のランドマーク名の更新登録を指定して、ランドマーク名を入力するランドマーク名入力手段と、前記入力された新規登録のランドマーク名に新規の識別子を付与し、前記入力された位置情報に対応付けて前記ユーザ個別データベース及び前記統合データベースに登録する新規登録手段と、前記更新登録の指定されたランドマーク名の識別子に関し、前記入力された更新登録のランドマーク名を用いたランドマーク名更新を前記ユーザ個別データベースに行う更新登録手段とを備えたことを特徴とする。
【0011】
本発明に係るランドマークデータベースシステムにおいては、緯度及び経度から住所に変換する位置情報変換手段を備え、前記データベースは住所とランドマーク名を対応付けていることを特徴とする。
【0012】
本発明に係るランドマークデータベースシステムにおいては、識別子をハッシュ値に変換する識別子変換手段を備え、前記データベースは識別子にそのハッシュ値を用いることを特徴とする。
【0013】
本発明に係るランドマークデータベースシステムにおいては、前記統合データベースはランドマーク名毎の引用数を格納し、前記リスト作成手段は前記リストに前記引用数を含めることを特徴とする。
【0014】
本発明に係る端末装置は、位置情報を入力する位置情報入力手段と、前記入力された位置情報をユーザ個別データベース管理装置に送信する手段と、前記ユーザ個別データベース管理装置から送られたランドマーク名のリストを受信する手段と、前記リストを表示する手段と、ランドマーク名の新規登録、又は前記表示されたリスト中のランドマーク名の更新登録を指定して、ランドマーク名を入力する手段と、前記入力された新規登録又は更新登録のランドマーク名を前記ユーザ個別データベース管理装置に送信する手段とを備えたことを特徴とする。
【0015】
本発明に係る端末装置においては、携帯型の端末装置であり、前記位置情報入力手段は現在の位置情報を取得する手段を有することを特徴とする。
【0016】
本発明に係る統合データベース管理装置は、識別子が付与されたランドマーク名を位置情報に対応付けて格納する統合データベースを管理する統合データベース管理装置であり、ユーザ個別データベース管理装置から送られた位置情報を受信する手段と、前記受信された位置情報から前記統合データベース内のランドマーク名を検索する検索手段と、前記検索されたランドマーク名を前記ユーザ個別データベース管理装置に送信する手段と、ユーザ個別データベース管理装置から位置情報とともに送られた新規の識別子が付与されたランドマーク名を前記統合データベースに登録する新規登録手段とを備えたことを特徴とする。
【0017】
本発明に係るユーザ個別データベース管理装置は、識別子が付与されたランドマーク名を位置情報に対応付けて格納するユーザ個別データベースを管理するユーザ個別データベース管理装置であり、端末装置から送られた位置情報を受信する手段と、前記受信された位置情報を統合データベース管理装置に送信する手段と、前記統合データベース管理装置から送られたランドマーク名の検索結果を受信する手段と、前記受信された位置情報から前記ユーザ個別データベース内のランドマーク名を検索する検索手段と、前記統合データベース管理装置から送られた検索結果と前記ユーザ個別データベースの検索結果とを照合し、重複の識別子に対してはユーザ個別データベースの検索結果であるランドマーク名を採用し、ランドマーク名のリストを作成するリスト作成手段と、前記作成されたリストを前記端末装置に送信する手段と、前記端末装置から送られた新規登録又は更新登録のランドマーク名を受信する手段と、前記受信された新規登録のランドマーク名に新規の識別子を付与し、前記受信された位置情報に対応付けて前記ユーザ個別データベースに登録する新規登録手段と、前記新規の識別子が付与されたランドマーク名を前記受信された位置情報とともに前記統合データベース管理装置に送信する手段と、前記受信された更新登録のランドマーク名の識別子に関し、該受信された更新登録のランドマーク名を用いたランドマーク名更新を前記ユーザ個別データベースに行う更新登録手段とを備えたことを特徴とする。
【0018】
本発明に係るコンピュータプログラムは、識別子が付与されたランドマーク名を位置情報に対応付けて格納する統合データベースを管理するためのコンピュータプログラムであって、ユーザ個別データベース管理装置から送られた位置情報を受信する機能と、前記受信された位置情報から前記統合データベース内のランドマーク名を検索する検索機能と、前記検索されたランドマーク名を前記ユーザ個別データベース管理装置に送信する機能と、ユーザ個別データベース管理装置から位置情報とともに送られた新規の識別子が付与されたランドマーク名を前記統合データベースに登録する新規登録機能とをコンピュータに実現させることを特徴とする。
これにより、前述の統合データベース管理装置がコンピュータを利用して実現できるようになる。
【0019】
本発明に係るコンピュータプログラムは、識別子が付与されたランドマーク名を位置情報に対応付けて格納するユーザ個別データベースを管理するためのコンピュータプログラムであって、端末装置から送られた位置情報を受信する機能と、前記受信された位置情報を統合データベース管理装置に送信する機能と、前記統合データベース管理装置から送られたランドマーク名の検索結果を受信する機能と、前記受信された位置情報から前記ユーザ個別データベース内のランドマーク名を検索する検索機能と、前記統合データベース管理装置から送られた検索結果と前記ユーザ個別データベースの検索結果とを照合し、重複の識別子に対してはユーザ個別データベースの検索結果であるランドマーク名を採用し、ランドマーク名のリストを作成するリスト作成機能と、前記作成されたリストを前記端末装置に送信する機能と、前記端末装置から送られた新規登録又は更新登録のランドマーク名を受信する機能と、前記受信された新規登録のランドマーク名に新規の識別子を付与し、前記受信された位置情報に対応付けて前記ユーザ個別データベースに登録する新規登録機能と、前記新規の識別子が付与されたランドマーク名を前記受信された位置情報とともに前記統合データベース管理装置に送信する機能と、前記受信された更新登録のランドマーク名の識別子に関し、該受信された更新登録のランドマーク名を用いたランドマーク名更新を前記ユーザ個別データベースに行う更新登録機能とをコンピュータに実現させることを特徴とする。
これにより、前述のユーザ個別データベース管理装置がコンピュータを利用して実現できるようになる。
【発明の効果】
【0020】
本発明によれば、統合データベースとユーザ個別データベースとで、識別子を用いてランドマーク名が管理されるので、あるランドマークに対して各ユーザの任意なランドマーク名でのコメント(口コミ情報)登録が行われても、それらのコメント(口コミ情報)を識別子で管理することができる。これにより、ランドマークについての情報検索時には、識別子を用いた検索を行うことで情報検索が容易になり、検索効率の向上が期待できる。さらに、個々のユーザに対しては任意のランドマーク名を使用することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0021】
以下、図面を参照し、本発明の一実施形態について説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係るランドマークデータベースシステムの全体構成を示すブロック図である。図1において、携帯端末100は、無線通信ネットワークを介してライフログサーバ200にアクセスする。ライフログサーバ200は、通信ネットワークを介して、ソーシャルデータベースサーバ(ソーシャルDBサーバ)300及び住所変換サーバ400にアクセスする。
【0022】
携帯端末100は、位置情報入力手段としてのGPS(Global Positioning System)受信機101と、ランドマーク登録部102とを備える。GPS受信機101は、現在の位置情報を取得する。その位置情報は緯度及び経度から成る。なお、携帯端末100が有する文字入力手段(例えばテンキーを利用した文字入力手段)を位置情報入力手段に利用し、位置情報としての住所を入力することも可能である。
ランドマーク登録部102は、ユーザ操作に応じた登録処理を行う。
【0023】
ライフログサーバ200は、ユーザ個別データベース管理装置としてのユーザランドマーク管理部201と、ユーザ個別データベースとしてのユーザランドマークオントロジーデータベース(ユーザランドマークオントロジーDB)202とを備える。ユーザランドマーク管理部201は、ユーザランドマークオントロジーDB202の管理を行う。
【0024】
ユーザランドマークオントロジーDB202は、識別子が付与されたランドマーク名を位置情報に対応付けて格納する。図2には、ユーザランドマークオントロジーDB202の構成例が示されている。図2の例では、識別子毎に、位置情報とランドマーク名が格納されている。また位置情報としては、住所と、緯度及び経度とが格納されている。その住所と緯度及び経度とは対応するものである。なお、図2の例では、セマンティックウェブのRDF(S)によって記述されている。
【0025】
ユーザランドマークオントロジーDB202は、特定のユーザを対象としてデータの登録及び公開を行うためのものである。従って、ユーザランドマーク管理部201は、特定のユーザに対してのみ、ユーザランドマークオントロジーDB202へのアクセスを許可する。
【0026】
ソーシャルDBサーバ300は、統合データベース管理装置としてのソーシャルランドマーク管理部301と、統合データベースとしてのソーシャルランドマークオントロジーデータベース(ソーシャルランドマークオントロジーDB)302とを備える。ソーシャルランドマーク管理部301は、ソーシャルランドマークオントロジーDB302の管理を行う。
【0027】
ソーシャルランドマークオントロジーDB302は、識別子が付与されたランドマーク名を位置情報に対応付けて格納する。図3には、ソーシャルランドマークオントロジーDB302の構成例が示されている。図3の例では、識別子毎に、位置情報とランドマーク名が格納されている。また位置情報としては、住所と、緯度及び経度とが格納されている。その住所と緯度及び経度とは対応するものである。また、識別子毎に引用数が格納されている。引用数は、当該識別子に対応するランドマーク名がコメント登録対象として引用された回数である。引用数は、口コミの登録件数に対応する。なお、図3の例では、セマンティックウェブのRDF(S)によって記述されている。
【0028】
ソーシャルランドマークオントロジーDB302は、全ユーザを対象としてデータの登録及び公開を行うためのものである。従って、ソーシャルランドマーク管理部301は、全ユーザを対象に、ソーシャルランドマークオントロジーDB302へのアクセスを許可する。
【0029】
上述のユーザランドマークオントロジーDB202及びソーシャルランドマークオントロジーDB302で用いられる識別子は、全ユーザに共通のユニークなものである。図2及び図3に例示される各DB202、302では、識別子は、ユーザIDと各ユーザにおける固有値から構成される。具体的には、例えば、識別子「http://www.xxx.○○○.com/adr/lm#g2_user5_U00003」中の「g2」はライフログサーバのIDであり、「user5」はユーザのID(同一ライフログサーバ内でユニークなもの)、そして「U0003」は当該ユーザ「user5」が公開したIDである。これにより、全ユーザ共通のユニークな識別子となる。
【0030】
なお、図2及び図3に例示される識別子では、ユーザのIDが特定されてしまうので、所定のハッシュ関数を用いて変換したハッシュ値を識別子に用いるようにしてもよい。
【0031】
住所変換サーバ400は、住所変換部401と、GPSto住所変換データベース(GPSto住所変換DB)402とを備える。住所変換部401は、GPSto住所変換DB402を参照して、緯度及び経度から住所に変換する。GPSto住所変換DB402は、緯度及び経度と、住所との対応関係を示すデータを格納している。
【0032】
なお、ライフログサーバ200は、特定のユーザのライフログを蓄積するライフログデータベース及びそのライフログデータベースを管理する管理部を有するものであってもよい。また、携帯端末100は、各種センサーデバイス(例えば、時計、GPS、バーコードや2次元コードのリーダ、デジタルカメラ等)を有し、そのセンサーデバイス利用してライフログを生成するものであってもよい。
【0033】
また、ソーシャルDBサーバ300は、ランドマークに対するコメントを蓄積するコメントデータベース及びそのコメントデータベースを管理する管理部を有するものであってもよい。コメントデータベースには、識別子が付加されたランドマーク名毎に、コメントが登録される。ある識別子が付加されたランドマーク名に対するコメント登録数が、当該識別子が付加されたランドマーク名の引用数となる。
【0034】
次に、図4を参照して、本実施形態の動作を説明する。
図4は、図1に示すランドマークデータベースシステムの処理手順を示すシーケンスチャートである。
図4において、ユーザは携帯端末100を使用して現在の位置情報を取得する(ステップS1)。ここで、携帯端末100において、ランドマーク登録部102は、図5に示す位置情報取得画面P1を表示する。位置情報取得画面P1には、GPS受信機101を用いて位置情報を取得させる機能を実行させる表示箇所「はい」を表示させる。ランドマーク登録部102は、その表示箇所「はい」の指定により、GPS受信機101で現在の位置情報(緯度及び経度)を取得する。
【0035】
ランドマーク登録部102は、その取得した現在の位置情報(緯度及び経度)を、図6に示す位置情報取得結果画面P2に表示する。位置情報取得結果画面P2には、表示中の位置情報(緯度及び経度)からランドマークを検索させる機能を実行させる表示箇所「ランドマーク検索」を表示させる。ユーザは、ランドマークの検索を実行させる場合、その表示箇所「ランドマーク検索」を指定する。ランドマーク登録部102は、その表示箇所「ランドマーク検索」の指定に応じて、ライフログサーバ200に対し、表示中の位置情報(緯度及び経度)を送信してランドマーク情報の問い合わせを行う(ステップS2)。
【0036】
次いで、ライフログサーバ200において、ユーザランドマーク管理部201は、その携帯端末100からの問い合わせに応じて、ソーシャルDBサーバ300に対し、携帯端末100から送られた位置情報(緯度及び経度)を送信してランドマーク情報の問い合わせを行う(ステップS3)。
【0037】
次いで、ソーシャルDBサーバ300において、ソーシャルランドマーク管理部301は、そのライフログサーバ200からの問い合わせに応じて、ライフログサーバ200から送られた位置情報(緯度及び経度)に対応する情報をソーシャルランドマークオントロジーDB302から検索し取得する(ステップS4)。そのデータベース検索処理では、位置情報(緯度及び経度)が示す地点から一定距離の範囲内を検索対象にする。そして、その検索対象範囲内の位置情報(緯度及び経度)を有する組み合わせの情報(識別子(uri)及びランドマーク名及び引用数)を検索する。その検索結果として発見された情報(識別子(uri)及びランドマーク名及び引用数)は、全て取得される。ソーシャルランドマーク管理部301は、その取得した全ての情報(識別子(uri)及びランドマーク名及び引用数)をリストにしてライフログサーバ200に送信する。
【0038】
なお、ユーザランドマーク管理部201は、住所変換サーバ400を利用して緯度及び経度から住所に変換し、住所によりソーシャルDBサーバ300への問い合わせを行ってもよい。この場合には、ソーシャルランドマークオントロジーDB302内の当該住所を有する組み合わせの情報(識別子(uri)及びランドマーク名及び引用数)が検索される。
【0039】
次いで、ライフログサーバ200において、ユーザランドマーク管理部201は、住所変換サーバ400を利用して、携帯端末100から送られた位置情報(緯度及び経度)を住所に変換する。ユーザランドマーク管理部201は、その住所に対応する情報をユーザランドマークオントロジーDB202から検索し取得する(ステップS5)。そのデータベース検索処理では、当該住所を有する組み合わせの情報(識別子(uri)及びランドマーク名)を検索する。その検索結果として発見された情報(識別子(uri)及びランドマーク名)は、全て取得される。
【0040】
次いで、ユーザランドマーク管理部201は、ソーシャルランドマークオントロジーDB302の検索結果とユーザランドマークオントロジーDB202の検索結果とから、ランドマーク名のリストを作成する(ステップS6)。そのリスト作成処理では、ソーシャルランドマークオントロジーDB302の検索結果と、ユーザランドマークオントロジーDB202の検索結果とを照合し、重複の識別子(uri)が発見された場合、その重複の識別子(uri)に対してはユーザランドマークオントロジーDB202の検索結果であるランドマーク名を採用し、リストに記載する。
【0041】
例えば、図3のソーシャルランドマークオントロジーDB302からは、識別子「http://www.xxx.○○○.com/adr/lm#g2_user5_U00003」のランドマーク名が「羽田空港」として検索される。一方、図2のユーザランドマークオントロジーDB202からは、その同じ識別子「http://www.xxx.○○○.com/adr/lm#g2_user5_U00003」のランドマーク名として「羽田空港」と「羽田エアポート」の二つが検索される。この場合、ユーザランドマーク管理部201は、ユーザランドマークオントロジーDB202の検索結果である「羽田空港」と「羽田エアポート」を識別子「http://www.xxx.○○○.com/adr/lm#g2_user5_U00003」のランドマーク名としてリストに記載する。
【0042】
また、そのリストには、識別子(uri)とランドマーク名に加えて引用数も記載する。但し、引用数の記載は必須ではない。ユーザランドマーク管理部201は、その作成したリストを問い合わせ元の携帯端末100に送信する。
【0043】
次いで、携帯端末100において、ランドマーク登録部102は、その返答されたリストを表示し(ステップS7)、ユーザによるランドマーク名の選択もしくは新規登録を受け付け(ステップS8)、また選択されたランドマーク名の修正を受け付け(ステップS9)、ライフログとしてライフログサーバ200にアップロードする(ステップS10)。以下、これらの処理を携帯端末100の表示画面を参照して説明する。
【0044】
先ず、ランドマーク登録部102は、ライフログサーバ200からの返答リストに基づき、図7に示すランドマーク検索結果画面P3を表示する。ランドマーク検索結果画面P3には、返答リストを表示させる機能を実行させる表示箇所「“ランドマーク名”」を表示させる。この表示例として図7では、“○○○株式会社”というランドマーク名が表示されている。その“ランドマーク名”には、返答リスト中の一番目のランドマーク名が表示される。また、ランドマーク検索結果画面P3には、ランドマーク検索結果画面P3に表示中の「“ランドマーク名”」を返答リストから選択させる機能を実行させる表示箇所「決定」と、ランドマークを新規に登録させる機能を実行させる表示箇所「新規登録」とが表示される。
【0045】
ユーザがランドマーク検索結果画面P3中の表示箇所「“ランドマーク名”」を指定すると、ランドマーク登録部102は、図8に示すランドマーク選択画面P4を表示する。ランドマーク選択画面P4には、返答リスト中のランドマーク名が一覧表示される。また、ランドマーク名毎の引用数が表示される(図8中の括弧内の数字が引用数である)。ユーザは、ランドマーク選択画面P4に表示中のランドマーク名を指定することができる。ここで、ランドマーク名毎の引用数は、当該ランドマーク名に対する口コミの登録件数に対応する。これにより、ユーザは、引用数を参考にしてランドマーク名の選択を行うことができる。ユーザがいずれかのランドマーク名を指定すると、ランドマーク登録部102は、図7に示すランドマーク検索結果画面P3に表示を戻し、その指定されたランドマーク名を表示箇所「“ランドマーク名”」に表示する。
【0046】
ユーザがランドマーク検索結果画面P3中の表示箇所「決定」を指定すると、ランドマーク登録部102は、ランドマーク検索結果画面P3に表示中の「“ランドマーク名”」のランドマーク名及びその識別子を返答リストから取得する。そして、図9に示すライフログ登録メニュー画面P5を表示する。ライフログ登録メニュー画面P5には、コメント等を入力するためのメモ入力機能を実行させる表示箇所「メモ入力」と、ランドマーク名の更新もしくは新規登録するためのランドマーク名入力機能を実行させる表示箇所「ランドマーク入力」とが表示される。
【0047】
ユーザは、ライフログ登録メニュー画面P5中の表示箇所「メモ入力」を指定することにより、テキスト入力画面から、ランドマーク名に対するコメントを入力することができる。また、ユーザは、ライフログ登録メニュー画面P5中の表示箇所「ランドマーク入力」を指定することにより、テキスト入力画面から、更新用のランドマーク名を入力することができる。
【0048】
上記図8のランドマーク選択画面P4に表示された返答リスト中に、ユーザが希望するランドマークのランドマーク名がない場合には、ユーザはランドマーク名の新規登録を行うことができる。先ず、ユーザは図7のランドマーク検索結果画面P3中の表示箇所「新規登録」を指定する。この指定によりランドマーク登録部102は、テキスト入力画面を表示する。ユーザは、そのテキスト入力画面から、新規登録用のランドマーク名を入力することができる。ランドマーク登録部102は、新規登録用のランドマーク名が入力されると、図9のライフログ登録メニュー画面P5を表示する。ユーザは、ライフログ登録メニュー画面P5中の表示箇所「メモ入力」を指定することにより、テキスト入力画面から、新規登録用のランドマーク名に対するコメントを入力することができる。
【0049】
ユーザが図9のライフログ登録メニュー画面P5中の表示箇所「登録」を指定すると、ランドマーク登録部102は、ライフログのアップロードを行う。そのアップロード処理では、ランドマーク名の新規登録と更新登録の場合で、その処理が異なる。以下に各場合のアップロード処理を説明する。
【0050】
ランドマーク名の新規登録;この場合は、ランドマーク名の新規登録用のアップロードであり、新規のランドマーク名に対して未だ識別子(uri)が付与されていない。このため、ランドマーク登録部102は、位置情報(緯度及び経度)とランドマーク名とコメント(口コミ情報)をライフログサーバ200に送信する。なお、コメント(口コミ情報)については、ユーザからの指定に応じて、公開の可否をライフログサーバ200に通知する。
【0051】
ランドマーク名の更新登録;この場合は、既に付与されている識別子(uri)に対応するランドマーク名の更新用のアップロードである。このため、ランドマーク登録部102は、識別子(uri)と位置情報(緯度及び経度)とランドマーク名とコメント(口コミ情報)をライフログサーバ200に送信する。なお、コメント(口コミ情報)については、ユーザからの指定に応じて、公開の可否をライフログサーバ200に通知する。
【0052】
なお、ライフログ登録メニュー画面P5には、携帯端末100が有する各種センサーデバイス(デジタルカメラ、2次元コードリーダ、バーコードリーダ、GPS)を起動させる機能を実行させる各々の表示箇所が表示される。ユーザはその表示箇所を指定することにより、所望のセンサーデバイスを起動してライフログのデータを取得することができる。上述のステップS1の位置情報の取得も、ライフログ登録メニュー画面P5中の表示箇所「位置情報取得」を指定することで実行可能である。また、各センサーデバイスにより取得したデータをライフログサーバ200にアップロードするライフログに含めてもよい。
【0053】
図4に戻り、次いで、ライフログサーバ200は、そのアップロードされたライフログの登録を行う(ステップS10)。ここで、ユーザランドマーク管理部201は、アップロードされたライフログに含まれるランドマーク名の新規登録情報もしくは更新登録情報に基づき、ユーザランドマークオントロジーDB202を更新する(ステップS12)。
【0054】
ランドマーク名の新規登録の場合、ユーザランドマーク管理部201は、アップロードされたランドマーク名に対し、新規に識別子(uri)を付与する。また、ユーザランドマーク管理部201は、住所変換サーバ400を利用して、アップロードされた位置情報(緯度及び経度)を住所に変換する。そして、その識別子(uri)とランドマーク名と住所の組をユーザランドマークオントロジーDB202に格納する。
【0055】
ランドマーク名の更新登録の場合、ユーザランドマーク管理部201は、アップロードされた識別子(uri)に関し、アップロードされたランドマーク名によりユーザランドマークオントロジーDB202内のランドマーク名を更新する。このとき、当該識別子(uri)に対応するランドマーク名をアップロードされたランドマーク名に変更してもよく、或いはアップロードされたランドマーク名を追加してもよい。追加した場合には、ユーザランドマークオントロジーDB202において、一つの識別子(uri)に複数のランドマーク名が対応付けられることになる。
【0056】
なお、ランドマーク名の追加の場合には、同じ識別子に対応するランドマーク名の個数に制限を設けるようにしてもよい。また、ソーシャルランドマークオントロジーDB302中とは異なる方のランドマーク名には、ユーザ個別のランドマーク名であることを示すようにしてもよい。例えば、図2の例では、識別子「http://www.xxx.○○○.com/adr/lm#g2_user5_U00003」に対し、ユーザ個別のランドマーク名「羽田エアポート」にはタグ「<klife:alias>」が付されている。そのタグ「<klife:alias>」により、ユーザ個別のランドマーク名であることが認識でき、例えば上記ステップS6において、ソーシャルランドマークオントロジーDB302の検索結果と、ユーザランドマークオントロジーDB202の検索結果とで重複の識別子については、ユーザ個別のランドマーク名のみをリストに含めるようにしてもよい。
【0057】
また、返答リスト中のランドマーク名であってユーザランドマークオントロジーDB202中にない識別子のランドマーク名を引用してコメント登録する場合には、当該識別子及びランドマーク名を位置情報とともにユーザランドマークオントロジーDB202に格納する。
【0058】
次いで、ユーザランドマーク管理部201は、ランドマーク名の新規登録の場合、又は、コメント(口コミ情報)の公開の場合には、ソーシャルDBサーバ300への登録依頼を行う(ステップS13)。その登録依頼処理では、識別子(uri)と位置情報(緯度及び経度、住所)とランドマーク名をソーシャルDBサーバ300へ送信する。コメント(口コミ情報)の公開の場合には、さらにコメント(口コミ情報)も加えてソーシャルDBサーバ300へ送信する。
【0059】
なお、ランドマーク名の更新登録の場合であってコメント(口コミ情報)の非公開のときには、ソーシャルDBサーバ300への登録依頼は行わない。従って、ユーザランドマークオントロジーDB202のみが更新される。
【0060】
次いで、ソーシャルDBサーバ300において、ソーシャルランドマーク管理部301は、そのライフログサーバ200からの登録依頼に応じて、データベースへの登録を行う(ステップS14)。その登録処理では、ランドマーク名の新規登録の場合、受信した識別子(uri)と位置情報(緯度及び経度、住所)とランドマーク名の組をソーシャルランドマークオントロジーDB302に格納する。コメント(口コミ情報)の公開の場合には、さらにコメント(口コミ情報)を当該識別子(uri)に対応付けてコメントデータベースに格納させる。
【0061】
なお、ランドマーク名の新規登録ではなく、既存のランドマーク名に対する新規コメント(口コミ情報)の登録の場合には、コメントデータベースへの格納のみを行い、ソーシャルランドマークオントロジーDB302は更新しない。
【0062】
上述の実施形態によれば、全ユーザに共通のユニークな識別子で、全ユーザに共通のランドマーク名(ソーシャルランドマークオントロジーDB302中のランドマーク名)と、各ユーザの任意のランドマーク名(ユーザランドマークオントロジーDB202中のランドマーク名)とが管理される。これにより、あるランドマークに対して各ユーザの任意なランドマーク名でのコメント(口コミ情報)登録が行われても、それらのコメント(口コミ情報)を唯一の識別子で管理することができる。これにより、ランドマークについての情報検索時には、識別子を用いた検索を行うことで情報検索が容易になり、検索効率の向上が期待できる。さらに、個々のユーザに対しては任意のランドマーク名を使用することができる。
【0063】
なお、図4に示す各ステップを実現するためのプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行することにより、ランドマークデータベースの構築処理を行ってもよい。なお、ここでいう「コンピュータシステム」とは、OSや周辺機器等のハードウェアを含むものであってもよい。
また、「コンピュータシステム」は、WWWシステムを利用している場合であれば、ホームページ提供環境(あるいは表示環境)も含むものとする。
また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、フラッシュメモリ等の書き込み可能な不揮発性メモリ、CD−ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。
【0064】
さらに「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、インターネット等のネットワークや電話回線等の通信回線を介してプログラムが送信された場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリ(例えばDRAM(Dynamic Random Access Memory))のように、一定時間プログラムを保持しているものも含むものとする。
また、上記プログラムは、このプログラムを記憶装置等に格納したコンピュータシステムから、伝送媒体を介して、あるいは、伝送媒体中の伝送波により他のコンピュータシステムに伝送されてもよい。ここで、プログラムを伝送する「伝送媒体」は、インターネット等のネットワーク(通信網)や電話回線等の通信回線(通信線)のように情報を伝送する機能を有する媒体のことをいう。
また、上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであっても良い。さらに、前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるもの、いわゆる差分ファイル(差分プログラム)であっても良い。
【0065】
以上、本発明の実施形態を図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計変更等も含まれる。
例えば、上述の実施形態では、携帯型の端末装置を利用したが、据え置き型の端末装置(例えば、据え置き型のパーソナルコンピュータ)を利用するようにしてもよい。また、キーボード等の文字入力手段を位置情報入力手段に利用して住所を入力し、住所を位置情報に用いるようにしてもよい。
【0066】
また、各サーバの機能配置は任意に変更可能である。例えば、ユーザランドマーク管理部201とソーシャルランドマーク管理部301を一つのサーバコンピュータ装置で実現するようにしてもよく、或いは別個のサーバコンピュータ装置で実現してもよい。また、住所変換サーバ400は、独立のサーバコンピュータ装置で実現するようにしてもよく、或いは他のサーバ200又は300と同じサーバコンピュータ装置で実現してもよい。
【図面の簡単な説明】
【0067】
【図1】本発明の一実施形態に係るランドマークデータベースシステムの全体構成を示すブロック図である。
【図2】同実施形態に係るユーザランドマークオントロジーDB202の構成例を示す図である。
【図3】同実施形態に係るソーシャルランドマークオントロジーDB302の構成例を示す図である。
【図4】図1に示すランドマークデータベースシステムの処理手順を示すシーケンスチャートである。
【図5】図1に示す携帯端末100の表示画面例を示す図である。
【図6】図1に示す携帯端末100の表示画面例を示す図である。
【図7】図1に示す携帯端末100の表示画面例を示す図である。
【図8】図1に示す携帯端末100の表示画面例を示す図である。
【図9】図1に示す携帯端末100の表示画面例を示す図である。
【図10】ライフログの種類の例を示す図表である。
【符号の説明】
【0068】
100…携帯端末、101…GPS受信機、102…ランドマーク登録部、200…ライフログサーバ、201…ユーザランドマーク管理部(ユーザ個別データベース管理装置)、202…ユーザランドマークオントロジーDB(ユーザ個別データベース)、300…ソーシャルDBサーバ、301…ソーシャルランドマーク管理部(統合データベース管理装置)、302…ソーシャルランドマークオントロジーDB(統合データベース)、400…住所変換サーバ、401…住所変換部、402…GPSto住所変換DB


【特許請求の範囲】
【請求項1】
識別子が付与されたランドマーク名を位置情報に対応付けて格納する統合データベースと、
識別子が付与されたランドマーク名を位置情報に対応付けて格納するユーザ個別データベースと、
位置情報を入力する位置情報入力手段と、
前記入力された位置情報から前記統合データベース内のランドマーク名を検索する統合データベース検索手段と、
前記入力された位置情報から前記ユーザ個別データベース内のランドマーク名を検索するユーザ個別データベース検索手段と、
前記統合データベースの検索結果と前記ユーザ個別データベースの検索結果とを照合し、重複の識別子に対してはユーザ個別データベースの検索結果であるランドマーク名を採用し、ランドマーク名のリストを作成するリスト作成手段と、
前記リストを表示する表示手段と、
ランドマーク名の新規登録、又は前記表示されたリスト中のランドマーク名の更新登録を指定して、ランドマーク名を入力するランドマーク名入力手段と、
前記入力された新規登録のランドマーク名に新規の識別子を付与し、前記入力された位置情報に対応付けて前記ユーザ個別データベース及び前記統合データベースに登録する新規登録手段と、
前記更新登録の指定されたランドマーク名の識別子に関し、前記入力された更新登録のランドマーク名を用いたランドマーク名更新を前記ユーザ個別データベースに行う更新登録手段と、
を備えたことを特徴とするランドマークデータベースシステム。
【請求項2】
緯度及び経度から住所に変換する位置情報変換手段を備え、
前記データベースは住所とランドマーク名を対応付けていることを特徴とする請求項1に記載のランドマークデータベースシステム。
【請求項3】
識別子をハッシュ値に変換する識別子変換手段を備え、
前記データベースは識別子にそのハッシュ値を用いることを特徴とする請求項1に記載のランドマークデータベースシステム。
【請求項4】
前記統合データベースはランドマーク名毎の引用数を格納し、
前記リスト作成手段は前記リストに前記引用数を含めることを特徴とする請求項1に記載のランドマークデータベースシステム。
【請求項5】
位置情報を入力する位置情報入力手段と、
前記入力された位置情報をユーザ個別データベース管理装置に送信する手段と、
前記ユーザ個別データベース管理装置から送られたランドマーク名のリストを受信する手段と、
前記リストを表示する手段と、
ランドマーク名の新規登録、又は前記表示されたリスト中のランドマーク名の更新登録を指定して、ランドマーク名を入力する手段と、
前記入力された新規登録又は更新登録のランドマーク名を前記ユーザ個別データベース管理装置に送信する手段と、
を備えたことを特徴とする端末装置。
【請求項6】
携帯型の端末装置であり、
前記位置情報入力手段は現在の位置情報を取得する手段を有することを特徴とする請求項5に記載の端末装置。
【請求項7】
識別子が付与されたランドマーク名を位置情報に対応付けて格納する統合データベースを管理する統合データベース管理装置であり、
ユーザ個別データベース管理装置から送られた位置情報を受信する手段と、
前記受信された位置情報から前記統合データベース内のランドマーク名を検索する検索手段と、
前記検索されたランドマーク名を前記ユーザ個別データベース管理装置に送信する手段と、
ユーザ個別データベース管理装置から位置情報とともに送られた新規の識別子が付与されたランドマーク名を前記統合データベースに登録する新規登録手段と、
を備えたことを特徴とする統合データベース管理装置。
【請求項8】
識別子が付与されたランドマーク名を位置情報に対応付けて格納するユーザ個別データベースを管理するユーザ個別データベース管理装置であり、
端末装置から送られた位置情報を受信する手段と、
前記受信された位置情報を統合データベース管理装置に送信する手段と、
前記統合データベース管理装置から送られたランドマーク名の検索結果を受信する手段と、
前記受信された位置情報から前記ユーザ個別データベース内のランドマーク名を検索する検索手段と、
前記統合データベース管理装置から送られた検索結果と前記ユーザ個別データベースの検索結果とを照合し、重複の識別子に対してはユーザ個別データベースの検索結果であるランドマーク名を採用し、ランドマーク名のリストを作成するリスト作成手段と、
前記作成されたリストを前記端末装置に送信する手段と、
前記端末装置から送られた新規登録又は更新登録のランドマーク名を受信する手段と、
前記受信された新規登録のランドマーク名に新規の識別子を付与し、前記受信された位置情報に対応付けて前記ユーザ個別データベースに登録する新規登録手段と、
前記新規の識別子が付与されたランドマーク名を前記受信された位置情報とともに前記統合データベース管理装置に送信する手段と、
前記受信された更新登録のランドマーク名の識別子に関し、該受信された更新登録のランドマーク名を用いたランドマーク名更新を前記ユーザ個別データベースに行う更新登録手段と、
を備えたことを特徴とするユーザ個別データベース管理装置。
【請求項9】
識別子が付与されたランドマーク名を位置情報に対応付けて格納する統合データベースを管理するためのコンピュータプログラムであって、
ユーザ個別データベース管理装置から送られた位置情報を受信する機能と、
前記受信された位置情報から前記統合データベース内のランドマーク名を検索する検索機能と、
前記検索されたランドマーク名を前記ユーザ個別データベース管理装置に送信する機能と、
ユーザ個別データベース管理装置から位置情報とともに送られた新規の識別子が付与されたランドマーク名を前記統合データベースに登録する新規登録機能と、
をコンピュータに実現させることを特徴とするコンピュータプログラム。
【請求項10】
識別子が付与されたランドマーク名を位置情報に対応付けて格納するユーザ個別データベースを管理するためのコンピュータプログラムであって、
端末装置から送られた位置情報を受信する機能と、
前記受信された位置情報を統合データベース管理装置に送信する機能と、
前記統合データベース管理装置から送られたランドマーク名の検索結果を受信する機能と、
前記受信された位置情報から前記ユーザ個別データベース内のランドマーク名を検索する検索機能と、
前記統合データベース管理装置から送られた検索結果と前記ユーザ個別データベースの検索結果とを照合し、重複の識別子に対してはユーザ個別データベースの検索結果であるランドマーク名を採用し、ランドマーク名のリストを作成するリスト作成機能と、
前記作成されたリストを前記端末装置に送信する機能と、
前記端末装置から送られた新規登録又は更新登録のランドマーク名を受信する機能と、
前記受信された新規登録のランドマーク名に新規の識別子を付与し、前記受信された位置情報に対応付けて前記ユーザ個別データベースに登録する新規登録機能と、
前記新規の識別子が付与されたランドマーク名を前記受信された位置情報とともに前記統合データベース管理装置に送信する機能と、
前記受信された更新登録のランドマーク名の識別子に関し、該受信された更新登録のランドマーク名を用いたランドマーク名更新を前記ユーザ個別データベースに行う更新登録機能と、
をコンピュータに実現させることを特徴とするコンピュータプログラム。



【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2007−293768(P2007−293768A)
【公開日】平成19年11月8日(2007.11.8)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−123458(P2006−123458)
【出願日】平成18年4月27日(2006.4.27)
【国等の委託研究の成果に係る記載事項】(出願人による申告)平成17年度、総務省、「ユビキタスネットワーク制御・管理技術」委託研究、産業活力再生特別措置法第30条の適用を受ける特許出願
【出願人】(000208891)KDDI株式会社 (2,700)
【Fターム(参考)】