説明

リクレーマ装置

【課題】 山形に積み上げられた石炭や鉱石、土砂等の粒体物群を安定して掻き崩ることのできるリクレーマ装置を提供する。
【解決手段】 山形に積み上げられた石炭の山肌となる傾斜面の対向位置に配置され当該傾斜面に沿って移動するハローフレーム50と、ハローフレーム50の複数箇所から傾斜面に向かって突き出した棒状の掻取り爪53とを備え、当該掻取り爪53を、山形に積み上げられた石炭の山肌となる傾斜面に突き刺した状態で、ハローフレーム50を当該傾斜面に沿って移動させることで、石炭を掻き取り山裾へ落下させる。このような構成を備えたリクレーマ装置において、複数の掻取り爪53の間を架け渡すように配設され、ハローフレームの移動に伴い石炭の山肌となる傾斜面を剥ぎ取る掻取り補助手段を設けたことを特徴とする。掻取り補助手段は、例えば、丸棒部材54で形成することができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、山形に積み上げられた石炭や鉱石、土砂等の粒体物を掻き崩して搬出するリクレーマ装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来のリクレーマ装置としては、例えば、特許文献1に記載されているものが知られている。特許文献1のリクレーマ装置は、山形に積み上げられた鉱石、石炭等のばら物積山の稜線方向に移動する走行台車に、これと直交する方向に移動する横行台車が設けられている。また横行台車には、ハローフレームが任意の傾斜角で配設されており、このハローフレームに複数本の掻き崩し爪が下面に突き出して設けられている。そして、ハローフレームの掻き崩し爪をばら物積山に突き刺した状態で、積山の傾斜面に沿って平行移動することでばら物積山の表面を掻き崩していく構成である。
【0003】
リクレーマ装置のハローフレームは、山形に積み上げられた粒体物群の傾斜面と平行に配置され、下面から突出する複数の爪が粒体物の傾斜面に対し直角に差し込まれる。このため、ハローフレームが粒状物群の傾斜面に沿って平行に移動すると、差しこまれた爪が粒体物群の傾斜面を掻き崩す。
【0004】
ここで、山形に積み上げられた粒体物群の斜面が崩れ落ちないで安定している最大角を安息角という。山形に積み上げられた粒状物群の地面に対する傾斜角度が、この安息角に調整されていれば、爪で掻き崩された粒状物群は山肌の傾斜面に沿って地面へと落下していく。しかし、山形に積み上げられた粒状物群の安息角は、例えば、粒体物の形状や種類、あるいは水分の含有量などによってバラツキがあり、一つの積山においても安息角が均一でないことの方が多い。このため、ハローフレームの爪を山肌に差し込み平行移動させても、表面の粒体物群が崩れ落ちないことがあった。
【0005】
上記のような安息角のバラツキに起因して生じる問題について、図8を参照して更に具体的に説明する。リクレーマ装置は、山形に積み上げられた粒体物群100の傾斜面と平行にハローフレーム50を配置し(同図(a))、さらに爪53を先端から粒状物群100に差し込む(同図(b))。この後、ハローフレーム50を粒状物群100の傾斜面に沿って平行に移動すると、爪53が粒体物群を掻き取っていく。しかし、安息角が大きい粒体物群100は、爪53が通過する部分のみ掻き取られるだけで、粒体物群100の傾斜面が崩れ落ちることはない(同図(c))。このような状態で、ハローフレーム50を粒状物群100の傾斜面方向へ移動させていくと、粒状物群100の傾斜面が崩れ落ちないままハローフレーム50が接近していくことになり(同図(d))、ひいてはハローフレーム50が粒状物群100の傾斜面と接触し、その結果、ハローフレーム50に大きな負荷がかかり、稼働停止に至るおそれがあった。
【特許文献1】特開2000−327133号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は上述のような事情に鑑みてなされたもので、山形に積み上げられた石炭や鉱石、土砂等の粒体物群を安定して掻き崩すことのできるリクレーマ装置の提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するために、本発明は、山形に積み上げられた粒状物群の山肌となる傾斜面の対向位置に配置され当該傾斜面に沿って移動するハローフレームと、ハローフレームの複数箇所から傾斜面に向かって突き出した棒状の掻取り爪とを備え、当該掻取り爪を、山形に積み上げられた粒状物群の山肌となる傾斜面に突き刺した状態で、ハローフレームを当該傾斜面に沿って移動させることで、粒状物群を掻き取り山裾へ落下させる構成のリクレーマ装置において、
複数の掻取り爪の間を架け渡すように配設され、ハローフレームの移動に伴い粒状物群の山肌となる傾斜面を剥ぎ取る掻取り補助手段を設けたことを特徴とする。
【0008】
上記掻取り補助手段は、例えば、複数の掻取り爪の先端部を連結する棒状部材であって、山形に積み上げられた粒状物群の山肌に潜り込んだ状態にて、ハローフレームの移動に伴い粒状物群の山肌となる傾斜面を剥ぎ取る構成とすることができる。
【0009】
このような掻取り補助手段を設けることで、粒状物群の山肌となる傾斜面が剥ぎ取られ、当該掻き取られた粒状物群は山肌との接触抵抗が低下するので、山肌に沿って滑り落ち易くなる。その結果、粒体物群を安定して掻き崩すことが可能となる。
【0010】
なお、掻取り補助手段を構成する棒状部材は、ハローフレームと平行に配設することが好ましい。このように調整することで、ハローフレームの移動に伴い棒状部材が効率的に粒状物群の山肌となる傾斜面を剥ぎ取っていく。
【発明の効果】
【0011】
以上説明したように、本発明によれば、掻取り補助手段により粒状物群の山肌となる傾斜面が剥ぎ取られ、当該掻き取られた粒状物群は山肌との接触抵抗が低下するので、山肌に沿って滑り落ち易くなる。その結果、粒体物群を安定して掻き崩すことが可能となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
以下、この発明の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。
図1乃至図6は、本発明の実施形態に係るリクレーマ装置の構成を示す図である。また図1は、本実施形態に係るリクレーマ装置の全体構成を概略的に示す側面図であり、図2は同じく全体構成を概略的に示す正面図である。なお、本明細書における方向の指示は、図1の左右方向をリクレーマ装置の前後方向とし、図2中の左右方向をリクレーマ装置の左右方向とする。
【0013】
まず、リクレーマ装置の全体構成を説明する。本実施形態のリクレーマ装置は、発電所の貯炭場に山積みして貯蔵されている石炭(粒状物群)を掻き崩して搬送するための装置である。
【0014】
図1、図2に示すように、本実施形態のリクレーマ装置は、走行基台10a、10b、ブリッジ20、スクレーパコンベア30、制御室40、ハローフレーム50等の構成要素を備えている。
リクレーマ装置の走行基台10a、10bは、複数の車輪13を有し、また図示しない減速機、モータ、ギア等を備えている。貯炭場内には、左右に平行に敷設された二つのレール11、12が前後方向に延在して設けてあり、これらのレール上に二つの走行基台10a、10bがそれぞれ搭載される。二つの走行基台10a、10bには、リクレーマ装置のブリッジ2が貯炭場の石炭100をまたぐようにして架けられている。また走行基台10a、10bは、車輪とともに歯車を有しており、駆動ピニオン(図示せず)を介して、互いに同期しあいながらレール11、12上を前後方向へ移動する構成である。
【0015】
リクレーマ装置のブリッジ20は、鋼板溶接による箱型構造に形成され、内部がリブ等で補強された大型構造体である。このブリッジ20は、二つの走行基台10a、10bの移動とともに前後方向に移動する構成である。
【0016】
またブリッジ20には、架橋下部にスクレーパコンベア30と、両側部にハローフレーム50と、このハローフレーム50を支持するタワー21と、ハローフレーム50及びタワー21を左右方向に移動させるハロー移動装置51とが設けられている。さらにブリッジ20には、階段22、歩廊23が設置されており、制御室40の運転やタワー21の定期的メンテナンスなど、必要な箇所へ人が通行できるようになっている。
【0017】
ブリッジ20の下部にあるスクレーパコンベア30は、スクレーパ31、スクレーパチェーン32、スプロケット(図示せず)、駆動装置33等を備えている。スクレーパコンベア30は、駆動装置33によってスプロケットの回転駆動が制御され、このスプロケットに巻き掛けられたスクレーパチェーン32が移動する。そしてスクレーパチェーン32に一定間隔で取り付けてある板状のスクレーパ31が、スクレーパチェーン32の移動にともなって、石炭を一端側へ搬送する構成である。スクレーパコンベア30の一端側にはシュート34が設けられており、このシュート34はスクレーパコンベア30から搬送されてきた石炭を持ち上げて、外部搬送用コンベア35へ排出する。そして、外部搬送用コンベア35によって、石炭が外部へ搬出されることになる。
【0018】
リクレーマ装置の制御室40は、ブリッジ20上に設けられている。制御室40内には、図示しない制御盤、変圧器等が備えられている。制御室40は、リクレーマ装置の各種の駆動装置を一括で制御しており、作業者はこの制御室40内でリクレーマ装置を操作することができる。なお本実施形態のリクレーマ装置は、あらかじめプログラムを制御盤に入力しておくことで自動操縦することも可能である。
【0019】
図3は、ハローフレームの構成を示す図であり、(a)は正面図、(b)は(a)のA−A線断面図である。
図3に示すように、リクレーマ装置のハローフレーム50は、鉄鋼材によって立体構造に形成されている。ハローフレームの下面は、周囲の外枠が台形形状に形成され、その内部において複数の横フレーム56及び縦フレーム57が格子状に組み立てられ、さらに斜め方向に筋交い58が組み付けられている。このようなフレーム構造により、ハローフレーム50を強固な構造物として形成することができる。このハローフレーム50は、ブリッジ20の両側面に一対で翼状に設置される。
【0020】
図1、2に示すように、ハローフレーム50のブリッジ20への設置は、その上部をタワー21先端のウィンチ21aから出るロープ21bによって支持するとともに、基端部をブリッジ20のレール24上に設置されたハロー台車52に傾斜角が可変可能な状態で搭載する。これによりハローフレーム50は、ブリッジ20の両側部に任意の傾斜角に調整できるように支持される。
ハローフレーム50は、山積みされた石炭100の山肌となる傾斜面とほぼ平行に対向配置される。
【0021】
また図2に示すように、ハロー台車52には油圧駆動式のハロー移動装置51が設けられている。ハロー移動装置51は、ブリッジに支点を持つシリンダ55を伸縮することで、ハロー台車52をブリッジ20の左右方向に往復移動させ、同時にハロー台車52に取り付けてあるハローフレーム50も移動させる構成である。
【0022】
図4は、ハローフレームに設けられた掻取り爪を拡大して示す図であり、(a)は側面図、(b)は上面図である。
図4(a)に示すように、ハローフレーム50は、複数本の掻取り爪53が縦フレーム57に任意間隔で並べて取り付けられ、ハローフレーム50の下面からほぼ直角に突き出した状態にある。したがって、下面から突き出した掻取り爪53は、ハローフレーム50とほぼ平行に対峙する石炭100の傾斜面に対し、ほぼ垂直に配置されることになる。この掻取り爪53は、縦フレーム57にボルト等によって着脱自在に取り付けられ、容易に交換可能となっている。
【0023】
また、本実施形態の掻取り爪53の先端には、掻取り補助手段となる金属製の丸棒部材54が、ボルト等の締結具によって取り付け固定されている。この丸棒部材54は、ハローフレーム50の縦フレーム57と平行に配置し、複数の掻取り爪53間を連結するように架け渡してある。その結果、ハローフレーム50が石炭100の傾斜面に対し平行に対向しているときは、丸棒部材54も同様に石炭100の傾斜面と平行に配置される。
【0024】
また、図3(c)に示すように、本実施形態の掻取り爪53及び丸棒部材54は、縦方向に延在する鉄鋼材において、両側面に適宜配分して取り付けられている。すなわち、掻取り爪53及び丸棒部材54は、任意間隔ごとに位置をずらして取り付けてあり、これにより複数の丸棒部材54の間に、適当な隙間を形成してある。この隙間には、石炭100を掻き崩した際に、掻き崩された石炭が流れ込むようになり、これによりハローフレーム50やハロー移動装置51に作用する負荷を軽減することができる。
【0025】
次に、ハローフレーム50の動作について説明する。
図5は、ハローフレームの動作を模式的に示す側面図である。図5(a)に示すように、ハローフレーム50は、石炭100の山肌となる傾斜面と平行に対向配置される。ここで、石炭100の傾斜面は、安息角(本実施形態では約40度)に調整されている。ハローフレーム50の傾斜角は、ウィンチ21aの操作によってロープ21bの長さを調節することで適宜変更可能である。
【0026】
リクレーマ装置を稼働させると、図5(b)に示すように、まず走行基台10a、10bが前方に移動して、ハローフレーム50を石炭100の傾斜面に接近させる。この動作によって、掻取り爪53の先端及び丸棒部材51が、石炭100の傾斜面に差し込まれる。
【0027】
次いで、ハロー台車52を左右方向に移動させる。これによりハローフレーム50は石炭100の傾斜面に沿って平行に移動していく。このとき、掻取り爪53及び丸棒部材54は、差しこまれた石炭100の山肌の表面部分を掻き取っていく。すなわち、石炭100の山肌表面は、丸棒部材54によって面状に掻き取られて、山肌との接触抵抗が低下する。その結果、掻き取られた石炭の表面部分は傾斜面に沿って下方へ崩落していく。
【0028】
崩れ落ちた石炭は、ブリッジ20の下部にあるスクレーパコンベア30に流れ込むことになる。そして、石炭はスクレーパ31の移動によってシュート34に搬送された後、シュート34から外部搬送用コンベア35に排出されて、さらに外部搬送用コンベア35によって貯炭場から外部へ搬出される。
【0029】
また、石炭100の傾斜面に対して、ハローフレーム50を左方向又は右方向へ往動させた後、走行基台10a、10bを所定距離だけ前進させて、新たに掻取り爪53及び丸棒部材54を石炭100の傾斜面に差し込み、続いてハローフレーム50を反対方向へ復動させる。これにより、往動時と同様に石炭100が掻き崩される。
このようなハローフレーム50の動作を繰り返すことにより、リクレーマ装置は、石炭100を次々に掻き崩していき、石炭を貯炭場から外部に搬出することができる。
【0030】
図6は、リクレーマ装置の石炭払出量とハロー移動装置にかかる油圧の関係を示したグラフである。
次に本実施形態のリクレーマ装置による実際の作用効果について説明する。同図に示すように、リクレーマ装置の石炭払出量はハロー移動装置51の油圧と比例した関係にある。
ここで、石炭払出量とは、リクレーマ装置の外部搬送用コンベア35から搬出された石炭の量である。またハロー移動装置51の油圧とは、ハローフレーム50を左右方向へ移動するときにかかるハロー移動装置51への圧力である。ハローフレーム50は、掻取り爪53及び丸棒部材54が石炭100に深くもぐり込んでいれば、石炭の重量分だけかかる圧力が強くなり、かつ掻き出す石炭の量も増加する。したがって、ハロー移動装置51の油圧の大きさと、掻き崩される石炭量とは、ほぼ比例した関係になる。
なおハロー移動装置51は、油圧が所定値(図6中に点線で示す)以上かかると、安全性のために、リクレーマ装置の稼働をトリップ(自動停止)させる構成である。
【0031】
ここでグラフ中の領域Aは、ハローフレーム50に掻取り爪53のみが突出した従来のリクレーマ装置を示し、領域Bは、掻取り爪53の先端に丸棒部材54を設けた本実施形態のリクレーマ装置を示している。この結果から石炭払出量が同じ場合、丸棒部材54を設けたリクレーマ装置は、掻取り爪53のみのリクレーマ装置よりも、ハロー移動装置51の油圧の負担が小さくなることがわかる。したがって、ハロー移動装置51は、より小さな圧力でハローフレーム50を往復移動させることができ、またリクレーマ装置のトリップを回避することができる。
【0032】
以上、本実施形態のリクレーマ装置によれば、装置の稼働効率を向上させるとともに、石炭の表面から安定して石炭を掻き崩すことができる。しかも、リクレーマ装置は、丸棒部材54を取り付けた簡易な構成であるため、コストパフォーマンスやメンテナンス性にも優れている。
なお、本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、種々の変形例や応用例をもって構成することも可能である。また、本発明に係るリクレーマ装置は、石炭の掻き取りのみならず、砕石現場で山形に積み上げられた鉱石や土砂等、各種粒状物の掻き取りに適用できることは勿論である。
【0033】
図7は、本実施形態に係るリクレーマ装置の掻取り補助手段についての変形例を示した拡大斜視図である。
掻取り補助手段は、掻取り爪53の間に、丸棒部材54を縦方向に複数列並べて設けた構成としてもよい(同図(a)参照)。また、掻取り補助手段は、丸棒部材54ではなく角形の棒状部材60(同図(b)参照)や、板状部材61(同図(c)参照)とすることもできる。さらに掻取り補助手段は、石炭100と接触する面を、のこぎり状に成形した板状部材62で構成してもよく(同図(d)参照)、また石炭をすくい上げやすくするためにヘラ状部材63で構成することもできる(同図(e)参照)。他にも掻取り爪53の間において、ハローフレーム50に対し丸棒部材54を斜めに取り付けることもできる(同図(f)参照)。
【図面の簡単な説明】
【0034】
【図1】本実施形態に係るリクレーマ装置の全体構成を概略的に示す側面図である。
【図2】本実施形態に係るリクレーマ装置の全体構成を概略的に示す正面図である。
【図3】本実施形態に係るリクレーマ装置のハローフレームの構成を示す図であり、(a)は正面図、(b)はA−A線断面図である。
【図4】本実施形態に係るリクレーマ装置のハローフレームに設けられた掻取り爪を拡大して示す図であり、(a)は側面図、(b)は上面図である。
【図5】本実施形態に係るリクレーマ装置のハローフレームの動作を模式的に示す側面図である。
【図6】リクレーマ装置の石炭払出量とハロー移動装置にかかる油圧の関係を示したグラフである。
【図7】本実施形態に係るリクレーマ装置の掻取り補助手段の変形例を示した拡大斜視図である。
【図8】従来のリクレーマ装置の動作を模式的に示す側面図である。
【符号の説明】
【0035】
10:走行基台、11、12:レール、13:車輪、
20:ブリッジ、21:タワー、22:階段、23:歩廊、24:レール、
30:スクレーパコンベア、31:スクレーパ、32:スクレーパチェーン、33:駆動装置、34:シュート、35:外部搬送用コンベア、
40:制御室、
50:ハローフレーム、51:ハロー移動装置、52:ハロー台車、53:掻取り爪、54:丸棒部材(掻取り補助手段)、55:シリンダ、56:横フレーム、57:縦フレーム、58:筋交い、
60:棒状部材(掻取り補助手段)、61:板状部材(掻取り補助手段)、62:板状部材(掻取り補助手段)、63:ヘラ状部材(掻取り補助手段)
100:石炭(粒状物群)

【特許請求の範囲】
【請求項1】
山形に積み上げられた粒状物群の山肌となる傾斜面の対向位置に配置され当該傾斜面に沿って移動するハローフレームと、前記ハローフレームの複数箇所から前記傾斜面に向かって突き出した棒状の掻取り爪とを備え、当該掻取り爪を、前記山形に積み上げられた粒状物群の山肌となる傾斜面に突き刺した状態で、前記ハローフレームを当該傾斜面に沿って移動させることで、前記粒状物群を掻き取り山裾へ落下させる構成のリクレーマ装置において、
前記複数の掻取り爪の間を架け渡すように配設され、前記ハローフレームの移動に伴い前記粒状物群の山肌となる傾斜面を剥ぎ取る掻取り補助手段を設けたことを特徴とするリクレーマ装置。
【請求項2】
前記掻取り補助手段は、前記複数の掻取り爪の先端部を連結する棒状部材であって、前記山形に積み上げられた粒状物群の山肌に潜り込んだ状態にて、前記ハローフレームの移動に伴い前記粒状物群の山肌となる傾斜面を剥ぎ取る構成であることを特徴とする請求項1のリクレーマ装置。
【請求項3】
前記掻取り補助手段を構成する棒状部材は、前記ハローフレームと平行に配設してあることを特徴とする請求項2のリクレーマ装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2009−120286(P2009−120286A)
【公開日】平成21年6月4日(2009.6.4)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−294149(P2007−294149)
【出願日】平成19年11月13日(2007.11.13)
【出願人】(000211307)中国電力株式会社 (6,505)