リボン製の装飾品及びその形成方法
【課題】 贈答品等をリボンが十文字状に取り囲んでこれを結わえるリボン製装飾品及びその形成方法を提供すること。
【解決手段】 リボン製の装飾品(10)は、第1のリボン(12)と、該第1のリボンに交差し、折り返された第2のリボン(14)とから成る。前記装飾品は、第1のリボンの一端部(12a)と第2のリボンの一端部(14a)との間に第1のリボンの他端部(12b)を置きかつ該他端部が通過する結び目(34)を形成するように、第1のリボンの一端部と第2のリボンの一端部とを結ぶことにより形成した第1のリボンによるループ(36)を有する。第2のリボンの他端部(14b)は第1のリボンの他端部と交差し、折り返されて前記ループに通されている。
【解決手段】 リボン製の装飾品(10)は、第1のリボン(12)と、該第1のリボンに交差し、折り返された第2のリボン(14)とから成る。前記装飾品は、第1のリボンの一端部(12a)と第2のリボンの一端部(14a)との間に第1のリボンの他端部(12b)を置きかつ該他端部が通過する結び目(34)を形成するように、第1のリボンの一端部と第2のリボンの一端部とを結ぶことにより形成した第1のリボンによるループ(36)を有する。第2のリボンの他端部(14b)は第1のリボンの他端部と交差し、折り返されて前記ループに通されている。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、贈答品や該贈答品が詰められた包装袋、包装箱などの包装物に用いられるリボン製の装飾品及びその形成方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、贈答品やその包装物(以下「贈答品等」という。)を飾りかつ結わえるために、送り主や販売員が贈答品等にリボンを横一文字状、縦横十文字状又は斜めに掛けて結ぶことが行われている。
【0003】
しかし、贈物の送り主や贈物商品の販売員にとって、贈答品等にリボンを掛けて結ぶことは手間のかかる面倒な作業である。不慣れな者にとっては、時間がかかるばかりでなく、見映えの良いリボン掛けを行うことは容易でない。このため、贈答品等に容易にリボン掛けをすることができるリボン製品が開発され、今日、贈答品等に広く用いられるようになった。そのリボン製品の一つは、1本のリボンにより形成された蝶結びと、該蝶結びの結び目に他の1本のリボンを通して形成したループとからなる(特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】実用新案登録第3141967号
【0005】
前記装飾品は、図11に示すように、ボウaとループbとを備える。ボウaは、1本のリボンR1を蝶結びに結んで成る。ループbは、他の1本のリボンR2を前記蝶結びの結び目cを通して形成されている。リボンR2の一端部dはその他端部eの側の部分と前記結び目内で重ねられている。一端部dの端面は、図上、右方に向けられ、他端部eの端面は反対方向すなわち図上左方向へ向けられている。使用者は、結び目cを通して、リボンR2の一端部dを右方へ引くことができ、該リボンの他端部eは左方へ引くことができる。リボンR2の一端部を右方向に叉は他端部を左方向に引くとルールbはその径を減じて小さくなり、それぞれを逆方向に引くとループbはその径を拡大して大きくなる。
【0006】
前記装飾品の贈答品等への取り付けに際しては、ループbの径を贈答品等の大きさに対応した大きさとした後、該ループに贈答品等を受け入れて該ループを贈答品等の周りに掛け、該ループの一端部dを右方に引っ張るだけで、該ループを小さくし、リボンR2を贈答品等の周りに密着させることができる。これにより、贈答品等は、リボンR1から成るボウaが取り付けられると共に、リボンR2により結わえられることになる。
【0007】
ところで、前記装飾品は、贈答品等に取り付けられたとき、リボンR2は贈答品等の左右方向にすなわち横一文字状にのみ伸びる。前記装飾品をより安定的に贈答品等に取り付け、かつ贈答品等をより強固に結わえるためには、縦方向に伸びるリボンを付加し、該リボンを全体に十文字状に掛けることが望まれる。そのような場合、例えば、上記装飾品を用い、リボンR2を横一文字状に贈答品等に掛けた後、第3のリボン(図示せず)を縦方向に掛けて結ぶことにより、全体に十文字状にリボンが掛かった装飾品とすることができる。しかし、そのような装飾品は、手間や見映えの点に問題があり、贈答品には向かない。このため、使用者である贈答品等の贈り主や販売員は、見映えを損なうことなしに、贈答品等に容易、迅速かつ確実に取り付けることができ、リボンが贈答品等を十文字状に取り囲んでこれを結わえることができるリボン製装飾品を望んでいる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
したがって、本発明の目的は、贈答品等をリボンが十文字状に取り囲んでこれを結わえるリボン製装飾品及びその形成方法を提供することにある。
【0009】
本発明の基本構想は、第3のリボンを用いることなしに、従来と同じ2本のリボンを用いて贈答品等を蝶結びによって飾り、かつ該贈答品等を縦横に囲んで結わえることにある。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明に係るリボン製の装飾品は、第1のリボンと、該第1のリボンに交差し、折り返された第2のリボンとから成る。前記装飾品は、第1のリボンの一端部と第2のリボンの一端部との間に第1のリボンの他端部を置きかつ該他端部が通過する結び目を形成するように、第1のリボンの一端部と第2のリボンの一端部とを結ぶことにより形成した第1のリボンによるループを有する。第2のリボンの他端部は第1のリボンの他端部と交差し、折り返されて前記ループに通されている。第1及び第2のリボンの他端部が伸びる方向は、前記ループが広がる方向と縦横の関係にある。第1のリボンの他端部を引くとき、前記ループは小さくなる。
【0011】
前記装飾品の使用時、贈答品に蝶結びを固定しかつ該贈答品を結わえるために、第1のリボンの他端部と第2のリボンの他端部とが結ばれて相互に固定される。これに代え、第1及び第2のリボンの少なくとも一方の他端部に両面テープの一方の面を貼り付け、他方のリボンの他端部に両面テープの他方の面を貼り付けることにより、第1のリボンの他端部と第2のリボンの他端部とを相互に固定してもよい。さらに、第1のリボンの他端部と第2のリボンの他端部とを留め具によって相互に固定してもよい。
【0012】
本発明に係るリボン製の装飾品は、第1のリボンと第2のリボンとから、以下の手順で形成される。第1に、第1のリボンの一端部から右斜め下方に伸びる第1のリボンの他端部を第1の折り返し部位で左方へ折り返し、第1のリボンの一端部と交差して交差部が生じるように第2の折り返し部位で右斜め上方へ折り返す。第2に、第2のリボンの一端部を第1の折り返し部位と第2の折り返し部位との間の第1のリボン部分の上側に配置する。第3に、第2のリボンの他端部を前記交差部と第1の折り返し部位との間の第2のリボン部分の下側で第2のリボン部分と交差し、前記交差部と第1のリボンの他端部との間の第3のリボン部分の下側で第3のリボン部分と交差するように第2のリボンの一端部から上方へ伸ばす。第4に、第2のリボンの他端部を前記交差部と第1のリボンの一端部との間の第4のリボン部分の上側で第4のリボン部分と交差するように第3の折り返し部位で右斜め下方へ折り返す。第5に、第4のリボン部分を第1のリボンの一端部と折り重なるように第1のリボンの一端部と前記交差部との間の折り曲げ部位で折り曲げる。第6に、第2のリボンの一端部を前記交差部と前記折り曲げ部位との間の第5のリボン部分の上側で第5のリボン部分と交差し、第1のリボンの一端部と前記折り曲げ部位との間の第6のリボン部分の上側で第6のリボン部分と交差するように第4の折り返し部位で上方へ折り返す。第7に、第2のリボンの一端部を第5のリボン部分の下側で第5のリボン部分と交差し、第6のリボン部分の下側で第6のリボン部分と交差するように第5の折り返し部位で下方へ折り返す。第8に、第2のリボンの一端部を第4の折り返し部位と第5の折り返し部位との間の第7のリボン部分の上側で第7のリボン部分と交差させる。第9に、第2のリボンの一端部を第7のリボン部分の下側で第7のリボン部分と交差し、第5のリボン部分の上側で第5のリボン部分と交差するように第6の折り返し部位で右方へ折り返す。第10に、第2のリボンの一端部を第5のリボン部分の上側で第5のリボン部分と交差し、第7のリボン部分の下側で第7のリボン部分と交差するように第7の折り返し部位で左方へ折り返す。第11に、第2のリボンの他端部を引くことにより、第1のリボンの他端部が通過する結び目を形成し、該結び目を形成することにより第1のリボンによるループを形成する。第12に、第2のリボンの他端部を第1のリボンの他端部と前記結び目との間の第8のリボン部分の下側で第8のリボン部分と交差させる。第13に、第2のリボンの他端部を第8のリボン部分の上側で第8のリボン部分と交差するように第8の折り返し部位で折り返し、前記ループに通す。
【発明の効果】
【0013】
本発明に係るリボン製の装飾品の使用時、前記装飾品のループに贈答品等を受け入れることにより贈答品等の周囲に前記ループを掛け、第1のリボンの他端部を引いて前記ループの径を減じて該ループを小さくすることによって、贈答品等の横方向の周囲に前記ループを密着させることができる。また、第1及び第2のリボンの他端部は、前記ループが広がる方向を横方向とするとき、縦方向に伸びていることから、第1及び第2のリボンの他端部を贈答品等の縦方向の周囲に巻き付けて、贈答品等の裏側で第1のリボンの他端部と第2のリボンの他端部とを結ぶことができる。したがって、前記装飾品は、贈答品等を横方向及び縦方向の両方向から取り囲んでこれを結わえることができる。そのため、使用者は前記装飾品を贈答品等に確実に取り付けることができ、また贈答品等をしっかり結わえることができる。
【0014】
前記装飾品の贈答品等への取り付けは、ループの大きさを贈答品の大きさに合わせること、前記ループに贈答品を受け入れて前記ループを贈答品等の周りにかけること、第1のリボンの他端部を引き、前記ループを贈答品に密着させること及び前記第1のリボンの他端部と第2のリボンの他端部とを贈答品等の縦方向に掛けて結ぶことの順に行う。このため、前記装飾品は、贈答品等にリボンを手で掛ける作業による場合に比較して作業工程が少ないことから贈答品等に容易かつ迅速に取り付けることができる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【図1】本発明に係るリボン製装飾品の実施例の最初の製造過程を示す斜視図。
【図2】実施例に係るリボン製装飾品の次の製造過程を示す斜視図。
【図3】実施例に係るリボン製装飾品の結び目の部分断面図。
【図4】実施例に係るリボン製装飾品のさらに次の製造過程を示す斜視図。
【図5】実施例に係るリボン製装飾品のその後の製造過程を示す斜視図。
【図6】実施例に係るリボン製装飾品の斜視図。
【図7】実施例に係るリボン製装飾品の使用状態を示す斜視図。
【図8】実施例に係るリボン製装飾品の両他端部を結んで使用する状態を示す裏面斜視図。
【図9】実施例に係るリボン製装飾品の両他端部を両面テープにより結合して使用する状態を示す裏面斜視図。
【図10】実施例に係るリボン製装飾品の両他端部を留め具で結合して使用する状態を示す裏面斜視図。
【図11】従来技術に係るリボン製装飾品の斜視図。
【発明を実施するための形態】
【0016】
図1ないし図6を参照すると、本発明に係るリボン製の装飾品10及び2本のリボン12,14を用いる該装飾品の形成過程が示されている。
【0017】
装飾品10の形成に際しては、図1に示すように、第1のリボン12の一端部12aを左上方に置いて、右斜め下方へ伸びる第1のリボン12の他端部12bを左方へ第1の折り返し部位16で折り返す。次いで一端部12aの上側で一端部12aと交差するように他端部12bを第2の折り返し部位18で右斜め上方へ折り返す。これにより、第1のリボン12の一端部12aと他端部12bとの間に交差部20が生じる。説明の便宜上、以下において、第1の折り返し部位16と第2の折り返し部位18との間をリボン部分12c、第1の折り返し部位16と交差部20との間をリボン部分12d、交差部20と他端部12bとの間をリボン部分12e、交差部20と一端部12aとの間をリボン部分12fとする。
【0018】
次に、第2のリボン14の一端部14aをリボン部分12cの上側に配置する。第2のリボン14は第1のリボン12と交差する位置から上方に伸びている。次いで、第2のリボン14の他端部14bを第3の折り返し部位22で左斜め下方へ折り返す。以下において、一端部14aと第3の折り返し部位22との間をリボン部分14c、第3の折り返し部位22と他端部14bとの間をリボン部分14dと称する。リボン部分14cは、リボン部分12d、12eの下側に配置され、リボン部分14dは、リボン部分12fの上側に配置されている。
【0019】
次に、図2に示すように、リボン部分12fを折り曲げ部位24で折り曲げる。以下において、折り曲げ部位24と第1のリボンの交差部20との間をリボン部分12g、折り曲げ部位24と一端部12aとの間をリボン部分12hと称する。
【0020】
次いで、一端部14aをリボン部分14d、リボン部分12g及びリボン部分12hの上側でそれらと交差するように第4の折り返し部位26で上方へ折り返す。次いで、一端部14aをリボン部分12hの下側でリボン部分12hと交差するように第5の折り返し部位28で下方へ折り返す。以下において、第4の折り返し部位26と第5の折り返し部位28との間をリボン部分14fと称する。
【0021】
次いで、一端部14aをリボン部分14fの上側でリボン部分14fと交差させる。次いで、一端部14aをリボン部分14fの下側でリボン部分14fと交差し、リボン部分12gの上側でリボン部分12gと交差するように第6の折り返し部位30で右方へ折り返す。以下において、第5の折り返し部位28と第6の折り返し部位30との間をリボン部分14gと称する。
【0022】
次いで、一端部14aをリボン部分14gの下側でリボン部分14gと交差させる。次いで、一端部14aをリボン部分12gの上側でリボン部分12gと交差し、リボン部分14fの下側でリボン部分14fと交差するように第7の折り返し部位32で左方へ折り返す。次いで、他端部14bを左方に引いて、第2のリボンの各部分の緩みを無くす。これにより、一端部12a及び一端部14aが蝶結びに結ばれる。
【0023】
図3及び図4に示すように、一端部12a及び一端部14aは、両一端部間に他端部12b、14bを置いた状態で結び目34を形成する。また、一端部12a及び一端部14aを結ぶことにより、ループ36が一端部12aと他端部12bとの間に形成される。剛性を有する材料でループを形成したとき、図示のようにループはほぼ円形となる。リボンに柔らかい材料を用いたとき、ループは図示のようなほぼ円形とはならない。いずれも無端である。そこで、それらを総称してループという。
【0024】
他端部12bは、結び目34を経て右方へ伸びている。他端部14bは、結び目32を経て他端部12bと反対方向すなわち左方へ伸びている。使用者は、他端部12bを右方へ引くとループ36の径を減じて該ループを小さくすることができ、他端部12bを逆方向すなわち左方へ引くと前記ループの径を拡大して該ループを大きくすることができる。
【0025】
次に、図5及び図6に示すように、他端部12bを上方へ曲げる。以下において、他端部12bと結び目34との間をリボン部分12iと称する。
【0026】
次いで、他端部14bをリボン部分12iの下側でリボン部分12iと交差させる。次いで、他端部14bをリボン部分12iの上側でリボン部分12iと交差するように第8の折り返し部位38で下方へ折り返す。次いで、他端部14bをループ36に通し、他端部14bを下方に引く。上記の手順により、リボン製の装飾品10が第1のリボン12及び第2のリボン14から形成される。
【0027】
図7及び図8に示すように、リボン製の装飾品10は、以下の手順で贈答品等、例えば包装箱40に取り付けられる。最初に、装飾品10のループ36の径を拡大し、該ループの径を包装箱40の大きさに対応する大きさにする。次いでループ36に包装箱40を受け入れ、該包装箱の周囲にループ36を掛ける。次いで第1のリボンの他端部12bを引き、ループ36の径を減じて該ループを小さくさせ、第1のリボン12を包装箱40の周囲に密着させる。次いで、他端部12bを包装箱40の表側から該包装箱の側面を経て裏側に巻き付ける。次いで、第2のリボンの他端部14bを包装箱40の表側から該包装箱の側面を経て裏側に巻き付ける。そして、包装箱40の裏側で他端部12b及び他端部14bを結び、相互に固定する。
【0028】
リボン製の装飾品10の包装箱40への取り付けは、第1のリボンの他端部12b及び第2のリボンの他端部14bを包装箱40の裏側において結ぶことに代えて、図9に示すように、他端部12bに両面テープ42の一方の面を貼り付け、該両面テープの他方の面を他端部14bに貼り付けて、他端部12b及び他端部14bを結合することができる。また、他端部12bを包装箱40の裏面に第1の両面テープで固定し、他端部14b及び他端部12bを第2の両面テープで結合することとしてもよい。なお、他端部12bに代えて他端部14bを包装箱40の裏面に前記第1の両面テープで固定してもよい。
【0029】
装飾品10の包装箱40への取り付けは、第1のリボンの他端部12b及び第2のリボンの他端部14bを包装箱40の裏面で結んで相互に固定することに代え、図10に示すように、他端部12b及び他端部14bを留め具44に通し、他端部12b及び他端部14bを前記留め具で結合することができる。
【符号の説明】
【0030】
10 リボン製の装飾品
12 第1のリボン
12a 第1のリボンの一端部
12b 第1のリボンの他端部
14 第2のリボン
14a 第2のリボンの一端部
14b 第2のリボンの他端部
34 結び目
36 ループ
42 両面テープ
44 留め具
【技術分野】
【0001】
本発明は、贈答品や該贈答品が詰められた包装袋、包装箱などの包装物に用いられるリボン製の装飾品及びその形成方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、贈答品やその包装物(以下「贈答品等」という。)を飾りかつ結わえるために、送り主や販売員が贈答品等にリボンを横一文字状、縦横十文字状又は斜めに掛けて結ぶことが行われている。
【0003】
しかし、贈物の送り主や贈物商品の販売員にとって、贈答品等にリボンを掛けて結ぶことは手間のかかる面倒な作業である。不慣れな者にとっては、時間がかかるばかりでなく、見映えの良いリボン掛けを行うことは容易でない。このため、贈答品等に容易にリボン掛けをすることができるリボン製品が開発され、今日、贈答品等に広く用いられるようになった。そのリボン製品の一つは、1本のリボンにより形成された蝶結びと、該蝶結びの結び目に他の1本のリボンを通して形成したループとからなる(特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】実用新案登録第3141967号
【0005】
前記装飾品は、図11に示すように、ボウaとループbとを備える。ボウaは、1本のリボンR1を蝶結びに結んで成る。ループbは、他の1本のリボンR2を前記蝶結びの結び目cを通して形成されている。リボンR2の一端部dはその他端部eの側の部分と前記結び目内で重ねられている。一端部dの端面は、図上、右方に向けられ、他端部eの端面は反対方向すなわち図上左方向へ向けられている。使用者は、結び目cを通して、リボンR2の一端部dを右方へ引くことができ、該リボンの他端部eは左方へ引くことができる。リボンR2の一端部を右方向に叉は他端部を左方向に引くとルールbはその径を減じて小さくなり、それぞれを逆方向に引くとループbはその径を拡大して大きくなる。
【0006】
前記装飾品の贈答品等への取り付けに際しては、ループbの径を贈答品等の大きさに対応した大きさとした後、該ループに贈答品等を受け入れて該ループを贈答品等の周りに掛け、該ループの一端部dを右方に引っ張るだけで、該ループを小さくし、リボンR2を贈答品等の周りに密着させることができる。これにより、贈答品等は、リボンR1から成るボウaが取り付けられると共に、リボンR2により結わえられることになる。
【0007】
ところで、前記装飾品は、贈答品等に取り付けられたとき、リボンR2は贈答品等の左右方向にすなわち横一文字状にのみ伸びる。前記装飾品をより安定的に贈答品等に取り付け、かつ贈答品等をより強固に結わえるためには、縦方向に伸びるリボンを付加し、該リボンを全体に十文字状に掛けることが望まれる。そのような場合、例えば、上記装飾品を用い、リボンR2を横一文字状に贈答品等に掛けた後、第3のリボン(図示せず)を縦方向に掛けて結ぶことにより、全体に十文字状にリボンが掛かった装飾品とすることができる。しかし、そのような装飾品は、手間や見映えの点に問題があり、贈答品には向かない。このため、使用者である贈答品等の贈り主や販売員は、見映えを損なうことなしに、贈答品等に容易、迅速かつ確実に取り付けることができ、リボンが贈答品等を十文字状に取り囲んでこれを結わえることができるリボン製装飾品を望んでいる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
したがって、本発明の目的は、贈答品等をリボンが十文字状に取り囲んでこれを結わえるリボン製装飾品及びその形成方法を提供することにある。
【0009】
本発明の基本構想は、第3のリボンを用いることなしに、従来と同じ2本のリボンを用いて贈答品等を蝶結びによって飾り、かつ該贈答品等を縦横に囲んで結わえることにある。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明に係るリボン製の装飾品は、第1のリボンと、該第1のリボンに交差し、折り返された第2のリボンとから成る。前記装飾品は、第1のリボンの一端部と第2のリボンの一端部との間に第1のリボンの他端部を置きかつ該他端部が通過する結び目を形成するように、第1のリボンの一端部と第2のリボンの一端部とを結ぶことにより形成した第1のリボンによるループを有する。第2のリボンの他端部は第1のリボンの他端部と交差し、折り返されて前記ループに通されている。第1及び第2のリボンの他端部が伸びる方向は、前記ループが広がる方向と縦横の関係にある。第1のリボンの他端部を引くとき、前記ループは小さくなる。
【0011】
前記装飾品の使用時、贈答品に蝶結びを固定しかつ該贈答品を結わえるために、第1のリボンの他端部と第2のリボンの他端部とが結ばれて相互に固定される。これに代え、第1及び第2のリボンの少なくとも一方の他端部に両面テープの一方の面を貼り付け、他方のリボンの他端部に両面テープの他方の面を貼り付けることにより、第1のリボンの他端部と第2のリボンの他端部とを相互に固定してもよい。さらに、第1のリボンの他端部と第2のリボンの他端部とを留め具によって相互に固定してもよい。
【0012】
本発明に係るリボン製の装飾品は、第1のリボンと第2のリボンとから、以下の手順で形成される。第1に、第1のリボンの一端部から右斜め下方に伸びる第1のリボンの他端部を第1の折り返し部位で左方へ折り返し、第1のリボンの一端部と交差して交差部が生じるように第2の折り返し部位で右斜め上方へ折り返す。第2に、第2のリボンの一端部を第1の折り返し部位と第2の折り返し部位との間の第1のリボン部分の上側に配置する。第3に、第2のリボンの他端部を前記交差部と第1の折り返し部位との間の第2のリボン部分の下側で第2のリボン部分と交差し、前記交差部と第1のリボンの他端部との間の第3のリボン部分の下側で第3のリボン部分と交差するように第2のリボンの一端部から上方へ伸ばす。第4に、第2のリボンの他端部を前記交差部と第1のリボンの一端部との間の第4のリボン部分の上側で第4のリボン部分と交差するように第3の折り返し部位で右斜め下方へ折り返す。第5に、第4のリボン部分を第1のリボンの一端部と折り重なるように第1のリボンの一端部と前記交差部との間の折り曲げ部位で折り曲げる。第6に、第2のリボンの一端部を前記交差部と前記折り曲げ部位との間の第5のリボン部分の上側で第5のリボン部分と交差し、第1のリボンの一端部と前記折り曲げ部位との間の第6のリボン部分の上側で第6のリボン部分と交差するように第4の折り返し部位で上方へ折り返す。第7に、第2のリボンの一端部を第5のリボン部分の下側で第5のリボン部分と交差し、第6のリボン部分の下側で第6のリボン部分と交差するように第5の折り返し部位で下方へ折り返す。第8に、第2のリボンの一端部を第4の折り返し部位と第5の折り返し部位との間の第7のリボン部分の上側で第7のリボン部分と交差させる。第9に、第2のリボンの一端部を第7のリボン部分の下側で第7のリボン部分と交差し、第5のリボン部分の上側で第5のリボン部分と交差するように第6の折り返し部位で右方へ折り返す。第10に、第2のリボンの一端部を第5のリボン部分の上側で第5のリボン部分と交差し、第7のリボン部分の下側で第7のリボン部分と交差するように第7の折り返し部位で左方へ折り返す。第11に、第2のリボンの他端部を引くことにより、第1のリボンの他端部が通過する結び目を形成し、該結び目を形成することにより第1のリボンによるループを形成する。第12に、第2のリボンの他端部を第1のリボンの他端部と前記結び目との間の第8のリボン部分の下側で第8のリボン部分と交差させる。第13に、第2のリボンの他端部を第8のリボン部分の上側で第8のリボン部分と交差するように第8の折り返し部位で折り返し、前記ループに通す。
【発明の効果】
【0013】
本発明に係るリボン製の装飾品の使用時、前記装飾品のループに贈答品等を受け入れることにより贈答品等の周囲に前記ループを掛け、第1のリボンの他端部を引いて前記ループの径を減じて該ループを小さくすることによって、贈答品等の横方向の周囲に前記ループを密着させることができる。また、第1及び第2のリボンの他端部は、前記ループが広がる方向を横方向とするとき、縦方向に伸びていることから、第1及び第2のリボンの他端部を贈答品等の縦方向の周囲に巻き付けて、贈答品等の裏側で第1のリボンの他端部と第2のリボンの他端部とを結ぶことができる。したがって、前記装飾品は、贈答品等を横方向及び縦方向の両方向から取り囲んでこれを結わえることができる。そのため、使用者は前記装飾品を贈答品等に確実に取り付けることができ、また贈答品等をしっかり結わえることができる。
【0014】
前記装飾品の贈答品等への取り付けは、ループの大きさを贈答品の大きさに合わせること、前記ループに贈答品を受け入れて前記ループを贈答品等の周りにかけること、第1のリボンの他端部を引き、前記ループを贈答品に密着させること及び前記第1のリボンの他端部と第2のリボンの他端部とを贈答品等の縦方向に掛けて結ぶことの順に行う。このため、前記装飾品は、贈答品等にリボンを手で掛ける作業による場合に比較して作業工程が少ないことから贈答品等に容易かつ迅速に取り付けることができる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【図1】本発明に係るリボン製装飾品の実施例の最初の製造過程を示す斜視図。
【図2】実施例に係るリボン製装飾品の次の製造過程を示す斜視図。
【図3】実施例に係るリボン製装飾品の結び目の部分断面図。
【図4】実施例に係るリボン製装飾品のさらに次の製造過程を示す斜視図。
【図5】実施例に係るリボン製装飾品のその後の製造過程を示す斜視図。
【図6】実施例に係るリボン製装飾品の斜視図。
【図7】実施例に係るリボン製装飾品の使用状態を示す斜視図。
【図8】実施例に係るリボン製装飾品の両他端部を結んで使用する状態を示す裏面斜視図。
【図9】実施例に係るリボン製装飾品の両他端部を両面テープにより結合して使用する状態を示す裏面斜視図。
【図10】実施例に係るリボン製装飾品の両他端部を留め具で結合して使用する状態を示す裏面斜視図。
【図11】従来技術に係るリボン製装飾品の斜視図。
【発明を実施するための形態】
【0016】
図1ないし図6を参照すると、本発明に係るリボン製の装飾品10及び2本のリボン12,14を用いる該装飾品の形成過程が示されている。
【0017】
装飾品10の形成に際しては、図1に示すように、第1のリボン12の一端部12aを左上方に置いて、右斜め下方へ伸びる第1のリボン12の他端部12bを左方へ第1の折り返し部位16で折り返す。次いで一端部12aの上側で一端部12aと交差するように他端部12bを第2の折り返し部位18で右斜め上方へ折り返す。これにより、第1のリボン12の一端部12aと他端部12bとの間に交差部20が生じる。説明の便宜上、以下において、第1の折り返し部位16と第2の折り返し部位18との間をリボン部分12c、第1の折り返し部位16と交差部20との間をリボン部分12d、交差部20と他端部12bとの間をリボン部分12e、交差部20と一端部12aとの間をリボン部分12fとする。
【0018】
次に、第2のリボン14の一端部14aをリボン部分12cの上側に配置する。第2のリボン14は第1のリボン12と交差する位置から上方に伸びている。次いで、第2のリボン14の他端部14bを第3の折り返し部位22で左斜め下方へ折り返す。以下において、一端部14aと第3の折り返し部位22との間をリボン部分14c、第3の折り返し部位22と他端部14bとの間をリボン部分14dと称する。リボン部分14cは、リボン部分12d、12eの下側に配置され、リボン部分14dは、リボン部分12fの上側に配置されている。
【0019】
次に、図2に示すように、リボン部分12fを折り曲げ部位24で折り曲げる。以下において、折り曲げ部位24と第1のリボンの交差部20との間をリボン部分12g、折り曲げ部位24と一端部12aとの間をリボン部分12hと称する。
【0020】
次いで、一端部14aをリボン部分14d、リボン部分12g及びリボン部分12hの上側でそれらと交差するように第4の折り返し部位26で上方へ折り返す。次いで、一端部14aをリボン部分12hの下側でリボン部分12hと交差するように第5の折り返し部位28で下方へ折り返す。以下において、第4の折り返し部位26と第5の折り返し部位28との間をリボン部分14fと称する。
【0021】
次いで、一端部14aをリボン部分14fの上側でリボン部分14fと交差させる。次いで、一端部14aをリボン部分14fの下側でリボン部分14fと交差し、リボン部分12gの上側でリボン部分12gと交差するように第6の折り返し部位30で右方へ折り返す。以下において、第5の折り返し部位28と第6の折り返し部位30との間をリボン部分14gと称する。
【0022】
次いで、一端部14aをリボン部分14gの下側でリボン部分14gと交差させる。次いで、一端部14aをリボン部分12gの上側でリボン部分12gと交差し、リボン部分14fの下側でリボン部分14fと交差するように第7の折り返し部位32で左方へ折り返す。次いで、他端部14bを左方に引いて、第2のリボンの各部分の緩みを無くす。これにより、一端部12a及び一端部14aが蝶結びに結ばれる。
【0023】
図3及び図4に示すように、一端部12a及び一端部14aは、両一端部間に他端部12b、14bを置いた状態で結び目34を形成する。また、一端部12a及び一端部14aを結ぶことにより、ループ36が一端部12aと他端部12bとの間に形成される。剛性を有する材料でループを形成したとき、図示のようにループはほぼ円形となる。リボンに柔らかい材料を用いたとき、ループは図示のようなほぼ円形とはならない。いずれも無端である。そこで、それらを総称してループという。
【0024】
他端部12bは、結び目34を経て右方へ伸びている。他端部14bは、結び目32を経て他端部12bと反対方向すなわち左方へ伸びている。使用者は、他端部12bを右方へ引くとループ36の径を減じて該ループを小さくすることができ、他端部12bを逆方向すなわち左方へ引くと前記ループの径を拡大して該ループを大きくすることができる。
【0025】
次に、図5及び図6に示すように、他端部12bを上方へ曲げる。以下において、他端部12bと結び目34との間をリボン部分12iと称する。
【0026】
次いで、他端部14bをリボン部分12iの下側でリボン部分12iと交差させる。次いで、他端部14bをリボン部分12iの上側でリボン部分12iと交差するように第8の折り返し部位38で下方へ折り返す。次いで、他端部14bをループ36に通し、他端部14bを下方に引く。上記の手順により、リボン製の装飾品10が第1のリボン12及び第2のリボン14から形成される。
【0027】
図7及び図8に示すように、リボン製の装飾品10は、以下の手順で贈答品等、例えば包装箱40に取り付けられる。最初に、装飾品10のループ36の径を拡大し、該ループの径を包装箱40の大きさに対応する大きさにする。次いでループ36に包装箱40を受け入れ、該包装箱の周囲にループ36を掛ける。次いで第1のリボンの他端部12bを引き、ループ36の径を減じて該ループを小さくさせ、第1のリボン12を包装箱40の周囲に密着させる。次いで、他端部12bを包装箱40の表側から該包装箱の側面を経て裏側に巻き付ける。次いで、第2のリボンの他端部14bを包装箱40の表側から該包装箱の側面を経て裏側に巻き付ける。そして、包装箱40の裏側で他端部12b及び他端部14bを結び、相互に固定する。
【0028】
リボン製の装飾品10の包装箱40への取り付けは、第1のリボンの他端部12b及び第2のリボンの他端部14bを包装箱40の裏側において結ぶことに代えて、図9に示すように、他端部12bに両面テープ42の一方の面を貼り付け、該両面テープの他方の面を他端部14bに貼り付けて、他端部12b及び他端部14bを結合することができる。また、他端部12bを包装箱40の裏面に第1の両面テープで固定し、他端部14b及び他端部12bを第2の両面テープで結合することとしてもよい。なお、他端部12bに代えて他端部14bを包装箱40の裏面に前記第1の両面テープで固定してもよい。
【0029】
装飾品10の包装箱40への取り付けは、第1のリボンの他端部12b及び第2のリボンの他端部14bを包装箱40の裏面で結んで相互に固定することに代え、図10に示すように、他端部12b及び他端部14bを留め具44に通し、他端部12b及び他端部14bを前記留め具で結合することができる。
【符号の説明】
【0030】
10 リボン製の装飾品
12 第1のリボン
12a 第1のリボンの一端部
12b 第1のリボンの他端部
14 第2のリボン
14a 第2のリボンの一端部
14b 第2のリボンの他端部
34 結び目
36 ループ
42 両面テープ
44 留め具
【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1のリボン(12)と、該第1のリボンに交差し、折り返された第2のリボン(14)とから成り、
第1のリボンの一端部(12a)と第2のリボンの一端部(14a)との間に第1のリボンの他端部(12b)を置きかつ該他端部が通過する結び目(34)を形成するように第1のリボンの一端部と第2のリボンの一端部とを結ぶことにより形成した第1のリボンによるループ(36)を有し、
第2のリボンの他端部(14b)は第1のリボンの他端部と交差し、折り返されて前記ループに通されており、第1及び第2のリボンの他端部が伸びる方向と前記ループが広がる方向とは縦横の関係にあり、第1のリボンの他端部を引くとき前記ループは小さくなる、リボン製の装飾品。
【請求項2】
第1のリボンの他端部(12b)は、使用時に第2のリボンの他端部(14b)と結ばれる、請求項1に記載のリボン製の装飾品。
【請求項3】
第1及び第2のリボンの少なくとも一方の他端部(12b、14b)には、両面テープ(42)の片面が貼り付けられている、請求項1に記載のリボン製の装飾品。
【請求項4】
第1及び第2のリボンの他端部(12b、14b)は、使用時に留め具(44)で留められる、請求項1に記載のリボン製の装飾品。
【請求項5】
第1のリボン(12)と第2のリボン(14)とからリボン製の装飾品(10)を形成する方法であって、
第1のリボンの一端部(12a)から右斜め下方に伸びる第1のリボンの他端部(12b)を第1の折り返し部位(16)で左方へ折り返し、第1のリボンの一端部と交差して交差部(20)が生じるように第2の折り返し部位(18)で右斜め上方へ折り返すこと、
第2のリボンの一端部(14a)を第1の折り返し部位と第2の折り返し部位との間の第1のリボン部分(12c)の上側に配置すること、
第2のリボンの他端部(14b)を前記交差部と第1の折り返し部位との間の第2のリボン部分(12d)の下側で第2のリボン部分と交差し、前記交差部と第1のリボンの他端部との間の第3のリボン部分(12e)の下側で第3のリボン部分と交差するように第2のリボンの一端部から上方へ伸ばすこと、
第2のリボンの他端部を前記交差部と第1のリボンの一端部との間の第4のリボン部分(12f)の上側で第4のリボン部分と交差するように第3の折り返し部位(22)で右斜め下方へ折り返すこと、
第4のリボン部分を第1のリボンの一端部と折り重なるように第1のリボンの一端部と前記交差部との間の折り曲げ部位(24)で折り曲げること、
第2のリボンの一端部を前記交差部と前記折り曲げ部位との間の第5のリボン部分(12g)の上側で第5のリボン部分と交差し、第1のリボンの一端部と前記折り曲げ部位との間の第6のリボン部分(12h)の上側で第6のリボン部分と交差するように第4の折り返し部位(26)で上方へ折り返すこと、
第2のリボンの一端部を第5のリボン部分の下側で第5のリボン部分と交差し、第6のリボン部分の下側で第6のリボン部分と交差するように第5の折り返し部位(28)で下方へ折り返すこと、
第2のリボンの一端部を第4の折り返し部位と第5の折り返し部位との間の第7のリボン部分(14f)の上側で第7のリボン部分と交差させること、
第2のリボンの一端部を第7のリボン部分の下側で第7のリボン部分と交差し、
第5のリボン部分の上側で第5のリボン部分と交差するように第6の折り返し部位(30)で右方へ折り返すこと、
第2のリボンの一端部を第5のリボン部分の上側で第5のリボン部分と交差し、第7のリボン部分の下側で第7のリボン部分と交差するように第7の折り返し部位(32)で左方へ折り返すこと、
第2のリボンの他端部を引くことにより、第1のリボンの他端部が通過する結び目(34)を形成し、該結び目を形成することにより第1のリボンによるループ(36)を形成すること、
第2のリボンの他端部を第1のリボンの他端部と前記結び目との間の第8のリボン部分(12i)の下側で第8のリボン部分と交差させること、
第2のリボンの他端部を第8のリボン部分の上側で第8のリボン部分と交差するように第8の折り返し部位(38)で折り返し、前記ループに通すことを含む、リボン製の装飾品を形成する方法。
【請求項1】
第1のリボン(12)と、該第1のリボンに交差し、折り返された第2のリボン(14)とから成り、
第1のリボンの一端部(12a)と第2のリボンの一端部(14a)との間に第1のリボンの他端部(12b)を置きかつ該他端部が通過する結び目(34)を形成するように第1のリボンの一端部と第2のリボンの一端部とを結ぶことにより形成した第1のリボンによるループ(36)を有し、
第2のリボンの他端部(14b)は第1のリボンの他端部と交差し、折り返されて前記ループに通されており、第1及び第2のリボンの他端部が伸びる方向と前記ループが広がる方向とは縦横の関係にあり、第1のリボンの他端部を引くとき前記ループは小さくなる、リボン製の装飾品。
【請求項2】
第1のリボンの他端部(12b)は、使用時に第2のリボンの他端部(14b)と結ばれる、請求項1に記載のリボン製の装飾品。
【請求項3】
第1及び第2のリボンの少なくとも一方の他端部(12b、14b)には、両面テープ(42)の片面が貼り付けられている、請求項1に記載のリボン製の装飾品。
【請求項4】
第1及び第2のリボンの他端部(12b、14b)は、使用時に留め具(44)で留められる、請求項1に記載のリボン製の装飾品。
【請求項5】
第1のリボン(12)と第2のリボン(14)とからリボン製の装飾品(10)を形成する方法であって、
第1のリボンの一端部(12a)から右斜め下方に伸びる第1のリボンの他端部(12b)を第1の折り返し部位(16)で左方へ折り返し、第1のリボンの一端部と交差して交差部(20)が生じるように第2の折り返し部位(18)で右斜め上方へ折り返すこと、
第2のリボンの一端部(14a)を第1の折り返し部位と第2の折り返し部位との間の第1のリボン部分(12c)の上側に配置すること、
第2のリボンの他端部(14b)を前記交差部と第1の折り返し部位との間の第2のリボン部分(12d)の下側で第2のリボン部分と交差し、前記交差部と第1のリボンの他端部との間の第3のリボン部分(12e)の下側で第3のリボン部分と交差するように第2のリボンの一端部から上方へ伸ばすこと、
第2のリボンの他端部を前記交差部と第1のリボンの一端部との間の第4のリボン部分(12f)の上側で第4のリボン部分と交差するように第3の折り返し部位(22)で右斜め下方へ折り返すこと、
第4のリボン部分を第1のリボンの一端部と折り重なるように第1のリボンの一端部と前記交差部との間の折り曲げ部位(24)で折り曲げること、
第2のリボンの一端部を前記交差部と前記折り曲げ部位との間の第5のリボン部分(12g)の上側で第5のリボン部分と交差し、第1のリボンの一端部と前記折り曲げ部位との間の第6のリボン部分(12h)の上側で第6のリボン部分と交差するように第4の折り返し部位(26)で上方へ折り返すこと、
第2のリボンの一端部を第5のリボン部分の下側で第5のリボン部分と交差し、第6のリボン部分の下側で第6のリボン部分と交差するように第5の折り返し部位(28)で下方へ折り返すこと、
第2のリボンの一端部を第4の折り返し部位と第5の折り返し部位との間の第7のリボン部分(14f)の上側で第7のリボン部分と交差させること、
第2のリボンの一端部を第7のリボン部分の下側で第7のリボン部分と交差し、
第5のリボン部分の上側で第5のリボン部分と交差するように第6の折り返し部位(30)で右方へ折り返すこと、
第2のリボンの一端部を第5のリボン部分の上側で第5のリボン部分と交差し、第7のリボン部分の下側で第7のリボン部分と交差するように第7の折り返し部位(32)で左方へ折り返すこと、
第2のリボンの他端部を引くことにより、第1のリボンの他端部が通過する結び目(34)を形成し、該結び目を形成することにより第1のリボンによるループ(36)を形成すること、
第2のリボンの他端部を第1のリボンの他端部と前記結び目との間の第8のリボン部分(12i)の下側で第8のリボン部分と交差させること、
第2のリボンの他端部を第8のリボン部分の上側で第8のリボン部分と交差するように第8の折り返し部位(38)で折り返し、前記ループに通すことを含む、リボン製の装飾品を形成する方法。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【公開番号】特開2011−189645(P2011−189645A)
【公開日】平成23年9月29日(2011.9.29)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−58266(P2010−58266)
【出願日】平成22年3月15日(2010.3.15)
【出願人】(000147590)株式会社青山 (4)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成23年9月29日(2011.9.29)
【国際特許分類】
【出願日】平成22年3月15日(2010.3.15)
【出願人】(000147590)株式会社青山 (4)
【Fターム(参考)】
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