説明

リンパマッサージバス

【課題】 マッサージ効果の高いリンパマッサージを入浴者に対して行うことができ、リンパマッサージと同時に気泡による温熱効果を与えることができるリンパマッサージバスを提供する。
【解決手段】 浴槽8の内面部に浴水を浴槽8内に向けて吐出するノズル装置1を並設する。各ノズル装置1を、浴水を浴槽8内に向けて吐出する浴水吐出部14と気泡を生成する気泡生成部15を備えると共に浴水吐出部14からの浴水の吐出と気泡生成部15での気泡の生成とを選択的に行えるものとする。これら複数のノズル装置1のうち前端に配置されたノズル装置1aから後端に配置されたノズル装置1cにかけて順番に浴水吐出部14から浴水を吐出し、この際リンパマッサージ用の浴水を吐出していないノズル装置の気泡生成部15で気泡を生成する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、浴槽の内面部に並設した複数のノズル装置から順次浴水を吐出して噴流を入浴者に当てることで入浴者のリンパマッサージを行うリンパマッサージバスに関する。
【背景技術】
【0002】
従来から浴槽の内面部に設けたノズル装置から浴水を浴槽内に向けて吐出し、これにより生成される噴流を入浴者に当ててマッサージ効果を与えるマッサージバスが知られている。
【0003】
しかしこの種のマッサージバスは噴流を入浴者のマッサージ部位に略直角に当てて噴流を当てた部位を揉みほぐして筋肉等の疲労回復を図るようにしたものにすぎず、またこのものは前記噴流のみによりマッサージ効果を与えるものであるためマッサージ効果が低い。
【0004】
また例えば特許文献1には浴槽の内面部に浴槽内に向けて浴水を吐出する噴流器を複数設けると共に気泡を生成する気泡生成器を設け、複数の噴流器から噴出された噴流をマッサージ部位である背中に略直角に当てると共に、気泡生成器で生成された気泡を入浴者に当てて温熱効果等を得るマッサージバスがあり、このものは噴流に加えて気泡を入浴者に当てることでマッサージ効果を高めている。
【0005】
しかしながらこの特許文献1に示すマッサージバスにおける噴流も、マッサージ部位に直角に当てて筋肉を揉みほぐすものにすぎず、また噴流器と気泡生成器とを別々に設けているため、配管等のシステムが複雑であってコストアップの要因となっていた。
【0006】
また従来では人が行う効果的なマッサージとしてリンパマッサージが行われている。リンパは血しょうの成分が毛細血管から結合組織(皮下組織)にしみだしたもので、該結合組織にある過剰水分、タンパク質、老廃物等をリンパ液の流れるプロセスにおいて浄化、濾過、濃縮した後、血流に運び込む役目をしている。つまり、結合組織内の過剰水分、タンパク質、老廃物等がリンパ管の先端からリンパ液としてリンパ管内に流れ、リンパ管の途中の所々にあるリンパ節でリンパ液内の病原体、異物、毒素等を取り除き、更にリンパ管を次のリンパ節の方に流れ、最後に、首の辺りの静脈に合流して、心臓に流れ込むようになっている。つまりリンパ液は手足の先端部に位置するリンパ管の先端から手足の付け根等にあるリンパ節を通り、更に手足の付け根のリンパ節から首の辺りのリンパ節に向けて流れ、静脈から心臓に向けて流れるものである。
【0007】
リンパマッサージは人の腕や脚においてその先端から基端側にかけて擦るように揉み上げるものであって、これにより人の略全身において足先側から頭側に向かう方向に通るリンパの流れを促進して、上記リンパ管が障害を起こしたり、リンパ節が障害を起こして、リンパ液の流れが阻害されて「むくみ」等が生じることを防ぐものであるが、このようなリンパマッサージを入浴者に対して行うことができるマッサージバスは従来にはなかった。
【特許文献1】特開2003−250854号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本発明は上記従来の問題点に鑑みて発明したものであって、リンパマッサージを入浴者に対して行うことができ、さらにこのリンパマッサージの際にはリンパマッサージを行っていない他の部位に気泡を当てて気泡による温熱効果を与えることができ、しかも配管等のシステムを単純化することができてコストを削減できるリンパマッサージバスを提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記課題を解決するために本発明に係るリンパマッサージバスは、浴槽8の内面部に浴水を浴槽8内に向けて吐出するノズル装置1を並設し、前記ノズル装置1の並設方向イにおける一方ロを前方と定義すると共に反対側の他方ハを後方と定義し、前記複数のノズル装置1のうち前端に配置されたノズル装置1aから後端に配置されたノズル装置1cにかけて順番に浴水を吐出して入浴者7のリンパマッサージを行うリンパマッサージバスであって、前記各ノズル装置1を、浴水を浴槽8内に向けて吐出する浴水吐出部14と気泡を生成する気泡生成部15を備えると共に浴水吐出部14からの浴水の吐出と気泡生成部15での気泡の生成とを選択的に行えるものとし、これら複数のノズル装置1のうち前端に配置されたノズル装置1aから後端に配置されたノズル装置1cにかけて順番にその浴水吐出部14から浴水を吐出し、この時にリンパマッサージ用の浴水を吐出していないノズル装置1の気泡生成部15で気泡を生成する制御を行う制御部20を備えて成ることを特徴とする。
【0010】
上記のように複数のノズル装置1のうち前端に配置されたノズル装置1aから後端に配置されたノズル装置1cにかけて順番にその浴水吐出部14から浴水を吐出することで、入浴者7の手足の先端から基端にかけて通るリンパ管の上流側から下流側にかけて順番に浴水を当ててリンパマッサージを行うことができ、さらにはこの浴水によるリンパマッサージの際にはリンパマッサージ用の浴水を吐出していないノズル装置の気泡生成部で気泡を生成するため、浴水によるリンパマッサージと同時にリンパマッサージ用の浴水が当てられていない部位に気泡を当てることができ、入浴者7に対してリンパマッサージ効果と気泡による温熱効果を同時に与えることができる。またここで使用される各ノズル装置1は、浴水を浴槽8内に向けて吐出する浴水吐出部14と気泡を生成する気泡生成部15とを備えると共に浴水吐出部14からの浴水の吐出と気泡生成部15での気泡の生成とを選択的に行えるものであるので、配管等のシステムを単純化できてコストを削減できる。
【0011】
また上記各ノズル装置1の浴水吐出部14から吐出される浴水の吐出方向を斜め後方とすることも好ましい。
【0012】
後方、即ち入浴者7のリンパ管の流れ方向に傾けて浴水を吐出することができ、これによりリンパマッサージ用の浴水にて入浴者7のリンパをリンパの流れ方向に擦るようにマッサージでき、リンパマッサージによる効果が一層増す。
【発明の効果】
【0013】
本発明では、入浴者に対してリンパマッサージ効果と気泡による温熱効果を同時に与えることができ、しかもノズル装置の施工を容易にでき且つ配管等のシステムを単純にすることができてコストを削減できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0014】
以下、本発明を添付図面に示す実施形態に基いて説明する。本実施形態のリンパマッサージバスは、図2に示すように入浴者7の足先側及び頭部側の配置位置が特定される形状を有する浴槽8を有しており、該浴槽8は一端部側が仰向けの入浴者7の足先側が位置する足先配置部3となり且つ他端部側が仰向けの入浴者7の頭部側が位置する頭部配置部4となっていて、該浴槽8の湯船は平面視で足先配置部3と頭部配置部4とを結ぶ方向に長い楕円形状に形成されている。
【0015】
入浴者7が足先配置部3側に足先側を位置させ且つ頭部配置部4側に頭部側を位置させるという一般的な浴槽8への入浴姿勢をとって入浴した場合、図2(b)に示すように入浴者7の臀部を浴槽8の底面部8cの頭部配置部4側の端部寄りの部分である臀部置き部9に置いて背中を頭部配置部4側の側壁部8aに当接又は僅かな隙間をあけて対向させて沿わせ、且つ下肢を伸ばすか又はく字状に曲げて足先を足先配置部3側の側壁部8bの下部又は底面部8cの足先配置部3側の端部付近に位置させ、且つ入浴者7の左右方向における中心が浴槽8の足先配置部3と頭部配置部4とを結ぶ方向に平面視で直交する方向における中心と一致するような入浴姿勢となるものである。この場合、両腕を身体の両脇に自然に沿わせると、両腕は図2(a)に示すように身体の胴部の両側から両下肢の大腿部に沿って配置される姿勢となる。
【0016】
ここで頭部配置部4側の側壁部8aは入浴者7が上記のような一般的な入浴姿勢をとって、入浴者7の臀部を臀部置き部9に置いた場合、背中を沿わせることができるように他の側壁部8a、8b、8d、8eよりもやや緩やかに傾斜している。
【0017】
上記浴槽8の底面部8cには図2に示すようにリンパマッサージ用の浴水を浴槽8内に向けて(後斜め上方に向けて)吐出するノズル装置1を足先配置部3と頭部配置部4とを結ぶ方向に沿って一直線状に複数並設してあり、ここでノズル装置1の並設方向イ(即ち足先配置部3と頭部配置部4を結ぶ方向)における一方ロを前方とし反対側の他方ハを後方と定義すると共に平面視において前後方向に直交する方向ニを左右方向と定義すると、本実施形態では前後方向に一直線状に並設された複数のノズル装置1を左右方向に複数列設けている。具体的には前後方向に3つのノズル装置1を設けてなる列を左右方向に間隔を介して2列設けており、この2列のノズル装置1は入浴者7の両下肢の幅方向における中心を通る位置に夫々配列されている。
【0018】
各列のノズル装置1は前後方向において同じ位置に設けられており、つまりノズル装置1は前後方向の複数箇所において左右方向に複数設けられている。図示例では各列のノズル装置1を前後方向において下肢の下腿部と同じ位置及び下肢の大腿部と同じ位置及び腰部と同じ位置の3箇所に設けてあり、各ノズル装置1から吐出される浴水は上斜め後方に向けて吐出され、入浴者7の対応する部分に斜めから当たり、対応する部分の皮膚表面を擦るように流れる。以下図3〜6、図8に基づいて上記ノズル装置1について詳述する。
【0019】
ノズル装置1はリンパマッサージ用の浴水である気泡を含む浴水を浴槽8内に向けて吐出する浴水吐出部14と、気泡を生成する気泡生成部15を備えると共に浴水吐出部14からの浴水の吐出と気泡生成部15での気泡の生成のいずれか一方を選択的に行えるものであって、さらに本実施形態の各ノズル装置1の気泡生成部15は小気泡と大気泡のいずれか一方を選択的に生成できるようになっている。
【0020】
具体的にノズル装置1は図3に示すように、略有底円筒状をした外筒部11と、この外筒部11の上蓋となる上蓋部10とで外殻が構成され、上蓋部10が浴槽8の底面に位置するように設置されて浴槽8内の浴水中に浴水や気泡を吐出するものであって、図4等に示すように、外筒部11の内部に略円筒状をした中間筒部12と、更にこの中間筒部12の内部に略円筒状をした内筒部13とを有する三重筒構造となっている。外筒部11は、中間筒部12及び内筒部13と一体成形される外筒部本体11aと、この外筒部本体11aの上端部に嵌合される略円筒状をした外筒部取付部11bとからなり、このように三重筒構造となったノズル装置1内は、外筒部11と中間筒部12との間の空間(以下、外側房21という)、中間筒部12と内筒部13との間の空間(以下、中間房22という)、内筒部13内の空間(以下、内側房23という)、の三つの独立した空間に仕切られている。
【0021】
外側房21、中間房22、内側房23にはそれぞれノズル装置1の外部に連通する管が接続されるもので、外側房21には外側房連通管31(図4参照)、中間房22には中間房連通管32(図5参照)、内側房23には内側房連通管33が連通接続され(図6参照)、外側房連通管31と中間房22及び内側房23、中間房連通管32と外側房21及び内側房23、内側房連通管33と外側房21及び中間房22は連通されない。
【0022】
また、外側房21、中間房22、内側房23には、その天面部にそれぞれノズルが設けられるもので、本実施形態では上蓋部10の対応する部分にそれぞれ各房21、22、23内からノズル装置1の略上方に向けて噴出可能な外側ノズル41、中間ノズル42、内側ノズル43が形成してあり、外側ノズル41及び内側ノズル43にて前述の浴水吐出部14を構成すると共に、中間ノズル42及び外側ノズル41にて前述の気泡生成部15を構成している。
【0023】
上蓋部10は、略円筒状をしたシリンダ部10aと、このシリンダ部10aの上端縁から外側と内側にそれぞれ連設されるフランジ部10bと傾斜壁部10cと、傾斜壁部10cの内側に位置する中心部材10dとで構成される。この上蓋部10は、シリンダ部10aの外面を外筒部11の内面に上方から嵌入するとともにフランジ部10bを外筒部11の上端部に当接させることで外筒部11に取付けられる。このとき、パッキンP1をシリンダ部10aと外筒部11との間に介在させて気密性を保つようにしてある。また上蓋部10は、外筒部11に取付けられた際に外側房21、中間房22、内側房23が独立した空間として仕切られるように、傾斜壁部10cが中間筒部12の上端部に当接するとともに、中心部材10dの略円筒状をした本体筒部10eが内筒部13の上端部に当接している。
【0024】
傾斜壁部10cは、シリンダ部10aの上端部の内周面から内側斜め下方に向けて突設されたテーパ状をしたもので、その平面視略円形状となる内端縁部が中間筒部12の上端部に当接して該傾斜壁部10cと中間筒部12とで外側房21と中間房22とを仕切っている。また傾斜壁部10cの周方向の一部(後述する内側ノズル43が形成される部分)は中心部材10dと連結される(図5、6参照)。この傾斜壁部10cは、外側房21の天面部となるもので、後述する外側ノズル41が上下に貫通形成される。
【0025】
中心部材10dは、略円筒状をした本体筒部10eと、本体筒部10eの上端部に形成される略逆円錐状をした逆円錐部10fとからなる。本体筒部10eは、平面視において内筒部13及び傾斜壁部10cの内側に位置してその下端部は内筒部13に嵌入され、この際パッキンP2を本体筒部10eと内筒部13との間に介在させて水密性を保つようにしてある。
【0026】
逆円錐部10fは本体筒部10eの上端部に形成され、図4、5等に示すように、その傾斜した下面は上記傾斜壁部10cの傾斜した上面と略平行となるように対向配置され、この本体筒部10eの下面と傾斜壁部10cの上面との間の隙間が中間房22と連通するとともに、その上端開口が周方向の一部(内側ノズル43が形成される部分)を除く略全周から斜め上方に浴水を吐出可能な中間ノズル42となる(図3参照)。
【0027】
中間ノズル42の下内壁面は傾斜壁部10cの上面及びフランジ部10bの上面の内端縁近傍の部分であるが、図4〜6に示すように、この部分の垂直断面形状を上方に凸となる滑らかな曲線で形成することで、中間ノズル42から吐出される浴水が下内壁面に沿ってより大きく広がった状態で吐出することができる。すなわち、本実施形態ではフランジ部10bを、内端縁から外方へ行く程その垂直断面における接線方向が傾斜壁部10cの傾斜方向から水平方向へと変化するように形成してあり、これによって、中間ノズル42から吐出される浴水がコアンダ効果によって下内壁面に沿って流れて傾斜壁部10cの傾斜方向よりもより水平方向に近い角度で側方に吐出されることとなり、ノズル装置1の限られたスペース内においてより水平方向に近い角度で吐出可能となる。そして、この中間ノズル42の下内壁面となる傾斜壁部10cの外側房21の天面部となる部分には、平面視で略全周に亘って周方向に間隔をおいて複数の孔からなる外側ノズル41が上下に貫通形成してあり、この外側ノズル41の上方にて該外側ノズル41から吐出された気泡と中間ノズル42から吐出される浴水とがぶつかりあう。
【0028】
また、逆円錐部10fは、その内部に本体筒部10eの内部(及び内側房23)と連通する空間を形成するとともに、周方向の一部を前記空間と連通するように開口してその開口周辺を延設して傾斜壁部10cに連結することで、図3、6に示すように斜め上方に浴水を吐出可能な内側ノズル43が形成されるものである。この内側ノズル43は、平面視において略円形状をしたノズル装置1の周方向の一部の斜め上方に向けて指向性を持って浴水を吐出することができる。そして、この内側ノズル43の下内壁面となる傾斜壁部10cの外側房21の天面部となる部分にも図6に示すように外側ノズル41が上下に貫通形成してあり、この外側ノズル41の上方にて該外側ノズル41から吐出された気泡を内側ノズル43から吐出される浴水に混入することができる。
【0029】
上記ノズル装置1は前述した配置でその内側ノズル43が形成された部分が後側に位置するように、即ち内側ノズル43の開口方向が上方且つ後方の斜方となるように浴槽8の底面部8cに設置され、これにより内側ノズル43からは浴水を斜め後方に向けて吐出可能となっている。そして図1に示すように、外側房連通管31を空気ポンプ51を備えた空気流路5に接続するとともに、中間房連通管32と内側房連通管33を浴槽8の内面部に設けた図示しない吸込口に一端を接続すると共に水ポンプ61及び流路切替え弁62a〜cを備えた循環流路6に接続してある。
【0030】
空気流路5は一端が空気ポンプ51に接続された1つの空気用主流路24と、空気用主流路24の下流端から分岐して上記前後方向に一列に並設された各ノズル装置1の外側房連通管31に接続された複数の空気用分岐路25a〜c(本実施例では3つ)とからなり、前後方向に並ぶノズル装置1の外側房連通管31は全て異なる空気用分岐路25a〜cに接続されている。また本実施形態では左右方向に並ぶノズル装置1の外側房連通管31は全て同じ空気用分岐路25a〜cに接続されている。
【0031】
循環流路6の水ポンプ61よりも下流側の部分は、一端が水ポンプ61に接続された1つの水用主流路16と、水用主流路16の下流端から分岐して上記前後方向に一列に並設された各ノズル装置1に接続された複数の水用副流路17a〜c(本実施例では3つ)とからなり、前後方向に並ぶノズル装置1は全て異なる水用副流路17a〜cに接続されている。また本実施形態では左右方向に並ぶノズル装置1は全て同じ水用副流路17a〜cに接続されている。各水用副流路17a〜cは、上流端が水用主流路16に接続された1つの水用合流路18と、水用合流路18の下流端である分岐点Aから更に分岐した2つの水用分岐路19a、19bとからなり、一方の水用分岐路であるリンパマッサージ流用分岐路19aは内側房連通管33に、他方の水用分岐路である小気泡生成水流用分岐路19bは中間房連通管32に夫々接続されている。また本実施形態では、左右方向に並ぶノズル装置1の内側房連通管33は全て同じ水用分岐路19aに接続されており、また左右方向に並ぶノズル装置1の中間房連通管32は全て同じ小気泡生成水流用分岐路19bに接続されている。
【0032】
上記水用主流路16の下流端の分岐点Aの夫々には電動三方弁からなる流路切替え弁62a〜cを設けてあり、該流路切替え弁62a〜cにて水用主流路16から各水用合流路18に流れてきた浴水を選択された水用分岐路19a(又は19b)に流したり、下流側に流さないようにできるようになっている。
【0033】
上記空気ポンプ51と水ポンプ61と流路切替え弁62a〜cは制御回路から成る制御部20に電気的に接続されており、制御部20により空気ポンプ51と水ポンプ61と流路切替え弁62a〜cを制御することで、図7に示すように前記前後方向に並べられた複数のノズル装置1のうち前端に配置されたノズル装置1から後端に配置されたノズル装置1cにかけて順番にその浴水吐出部14から浴水を吐出してリンパマッサージを行い、しかもこのリンパマッサージの時においてリンパマッサージ用の浴水を吐出していないノズル装置1の気泡生成部15で気泡を生成する制御を行うよう設定されている。即ち制御部20は、浴水吐出部14にてリンパマッサージ用の浴水を吐出するノズル装置1を前端から後端まで順番に変更していき、この時においてリンパマッサージ用の浴水を吐出していないノズル装置1から気泡を発生させるようにしている。
【0034】
以下制御部20による具体的な制御について説明する。ここで本実施形態では、前述したように左右方向に並ぶノズル装置1の内側房連通管33は同じ水用分岐路19a(又は19b)に接続されており、また左右方向に並ぶノズル装置1の中間房連通管32は同じ小気泡生成水流用分岐路19bに接続しているため、左右方向に並ぶノズル装置1は、リンパマッサージ用の浴水又は小気泡又は大気泡のうち同じものを同じタイミングで吐出するものとなっている。
【0035】
具体的に制御部20は、空気ポンプ51及び水ポンプ61を駆動すると共に、流路切替え弁62a〜cを切り換え制御することで、図7に示すように前後方向に一列に並べられたノズル装置1のうち前端に配置されたノズル装置1aから後端に配置されたノズル装置1cにかけて順番にその浴水吐出部14から前記吸込口から吸い込んだ浴水を間欠的に吐出して、リンパマッサージ流を入浴者7のリンパに当ててリンパマッサージを行うと共に、このリンパマッサージ時において前記リンパマッサージ用の浴水を吐出していない全てのノズル装置1の気泡生成部15から小気泡を生成するリンパマッサージ小気泡モードと、該リンパマッサージ小気泡モードと同様に順番にリンパマッサージ用の浴水を吐出すると共に、このリンパマッサージ時においてリンパマッサージ用の浴水を吐出していない全てのノズル装置1の気泡生成部15から大気泡を生成するリンパマッサージ大気泡モードと、前記モードと同様にリンパマッサージ用の浴水を順番に吐出すると共に、このリンパマッサージ時においてリンパマッサージ用の浴水を吐出していない全てのノズル装置1のうち一部のノズル装置1で大気泡を生成すると共に他部のノズル装置1で小気泡を生成するリンパマッサージ小大気泡モードと、の3つのモードを備え、これら3つのモードを使用者は選択して運転できるようになっている。
【0036】
上記リンパマッサージ小気泡モード、リンパマッサージ大気泡モード、リンパマッサージ小大気泡モードでは、空気ポンプ51及び水ポンプ61が常時駆動されており、これら3つのモードの切り換えは、流路切替え弁62を切り換え制御することで行われている。
【0037】
まずリンパマッサージ小気泡モードについて説明する。リンパマッサージ小気泡モードにあっては、まず前後方向に一列に並べられたノズル装置1のうち前端に配置されたノズル装置1a(破線aで囲まれたノズル装置1a)に接続された水用副流路17aの流路切替え弁62aを、水用合流路18の浴水がリンパマッサージ流用分岐路19a側のみに流れるように切り替え、同時に他の流路切替え弁62b、62cを、水用合流路18の浴水が小気泡生成水流用分岐路19b側のみに流れるように切り換える。これによりノズル装置1aでは、水ポンプ61から送られた浴水が内側房連通管33、内側房23、を順に通って内側ノズル43から吐出されると共に、空気ポンプ51から送られた空気が外側房連通管31、外側房21、を順に通って内側ノズル43内へと吐出されることとなり、この結果、内側ノズル43からは図8(a)に示すように浴水に気泡を混入した気泡入り浴水からなるリンパマッサージ用の浴水が吐出されることとなる。またこれと同時にノズル装置1a以外のノズル装置1b、1cでは、水ポンプ61から送られた浴水が中間房連通管32、中間房22、を順に通って中間ノズル42から吐出されると共に、空気ポンプ51から送られた空気が外側房連通管31、外側房21、を順に通って内側ノズル43内へと吐出されることとなり、この結果、外側ノズル41から吐出された空気には中間ノズル42から吐出された浴水が衝突して外側ノズル41から吐出された気泡が径が数mm程度の微細な小気泡に分裂させられ、これにより図8(b)に示す小気泡が生成される。そしてこの時点から所定時間t(数秒〜数十秒)経過後に、前回内側ノズル43からリンパマッサージ用の浴水を吐出したノズル装置1aの次に前側に位置するノズル装置1b(即ち破線bで囲まれたノズル装置1b)に接続される水用副流路17bの流路切替え弁62bを、水用合流路18の浴水がリンパマッサージ流用分岐路19a側のみに流れるように切り替え、同時に他の流路切替え弁62a、62cを、水用合流路18の浴水が小気泡生成水流用分岐路19b側のみに流れるように切り換える。これによりノズル装置1aからのリンパマッサージ用の浴水の吐出は停止され、これと同時にノズル装置1aの次に前側に位置するノズル装置1bの内側ノズル43からは、前記ノズル装置1aと同様にリンパマッサージ用の浴水が吐出され、またこれと同時にノズル装置1a、1cから前記同様小気泡が生成され、以下、同様の制御を後端に配置されたノズル装置1c(即ち破線bで囲まれたノズル装置1c)の内側ノズル43からリンパマッサージ用の浴水の吐出が停止されるまで行い、しかして1サイクルを終了する。そしてこのサイクルの終了以後、上記と同じサイクルを繰り返し行う。このようにリンパマッサージ小気泡モードでの運転にあっては、前後方向に並設された複数のノズル装置1のうち前端に配置されたノズル装置1aから後端に配置されたノズル装置1cにかけて順番にその浴水吐出部14から浴水を吐出し、この際にリンパマッサージ用の浴水を吐出していないノズル装置1から小気泡を発生するものであって、これにより入浴者7に対して上記リンパマッサージ用の浴水を当ててリンパマッサージを行うと共に、リンパマッサージ用の浴水が当てられていない部位に小気泡を当てて、該小気泡の付着による保温(温熱)効果を与えることができる。
【0038】
次にリンパマッサージ大気泡モードについて説明する。リンパマッサージ大気泡モードにあっては、まず上記リンパマッサージ小気泡モードと同様流路切替え弁62aを、水用合流路18の浴水がリンパマッサージ流用分岐路19a側のみに流れるように切り替え、同時に他の流路切替え弁62b、62cを、水用合流路18の浴水がリンパマッサージ流用分岐路19a側及び小気泡生成水流用分岐路19b側のどちらにも流れないように切り換える。これによりノズル装置1aの内側ノズル43からはリンパマッサージ用の浴水が吐出され、またこれと同時にノズル装置1b、1cでは空気ポンプ51から送られた空気が外側房連通管31、外側房21、を順に通って外側ノズル41から吐出される。この外側ノズル41から吐出された気泡は図8(c)に示すように浮力によってそのまま湯中を上方へと移動し、この際に気泡同士が合体して大きな気泡(径が数cm程度)が多数形成される。そしてこの時点から所定時間t経過後に、前回内側ノズル43からリンパマッサージ用の浴水を吐出したノズル装置1aの次に前側に位置するノズル装置1bに接続される水用副流路17bの流路切替え弁62bを、水用合流路18の浴水がリンパマッサージ流用分岐路19a側のみに流れるように切り替え、同時に他の流路切替え弁62a、62cを、水用合流路18の浴水がリンパマッサージ流用分岐路19a側及び小気泡生成水流用分岐路19b側のどちらにも流れないように切り換え、この結果、ノズル装置1aからのリンパマッサージ用の浴水の吐出は停止され、これと同時にノズル装置1bの内側ノズル43からはリンパマッサージ用の浴水が吐出され、これと同時にノズル装置1a、1cからは大気泡が生成され、以下、同様の制御を後端に配置されたノズル装置1cの内側ノズル43からリンパマッサージ用の浴水の吐出が停止されるまで行い、しかして1サイクルを終了する。そしてこのサイクルの終了以後、上記と同じサイクルを繰り返し行う。このようにリンパマッサージ大気泡モードでの運転にあっては、前後方向に並設された複数のノズル装置1のうち前端に配置されたノズル装置1aから後端に配置されたノズル装置1cにかけて順番にその浴水吐出部14から浴水を吐出し、この際にリンパマッサージ用の浴水を吐出していないノズル装置1から大気泡を発生するものであって、これにより入浴者7に対してリンパマッサージ用の浴水を当ててリンパマッサージを行うと共に、リンパマッサージ用の浴水が当てられていない部位に大気泡を当てて大気泡が皮膚表面ではじける際の圧力によるマッサージ効果を与えることができる。
【0039】
次にリンパマッサージ小大気泡モードについて説明する。リンパマッサージ小大気泡モードにあっては、上記リンパマッサージ小気泡モードやリンパマッサージ大気泡モードと同様、まず流路切替え弁62aを、水用合流路18の浴水がリンパマッサージ流用分岐路19a側のみに流れるように切り替え、同時に他の流路切替え弁62b、62cの内、一部の流路切換え弁62cを水用合流路18の浴水が小気泡生成水流用分岐路19b側のみに流れるように切り換え、他部の流路切り換え弁62bを、水用合流路18の浴水がリンパマッサージ流用分岐路19a側及び小気泡生成水流用分岐路19b側のどちらにも流れないように切り換える。これによりノズル装置1aの内側ノズル43からはリンパマッサージ用の浴水が吐出され、またこれと同時に前端に配置されたノズル装置1a以外のノズル装置1b、1cの内、一部のノズル装置1c(前記流路切換え弁62cを設けた水用副流路17cに接続されたノズル装置1c)では小気泡が生成され、またこれと同時に他部のノズル装置1b(前記流路切換え弁62bを設けた水用副流路17bに接続されたノズル装置1b)では大気泡が生成される。そしてこの時点から所定時間t経過後に、前回内側ノズル43からリンパマッサージ用の浴水を吐出したノズル装置1aの次に前側に位置するノズル装置1bに接続される水用副流路17bの流路切替え弁62bを、水用合流路18の浴水がリンパマッサージ流用分岐路19a側のみに流れるように切り替え、同時に他の流路切替え弁62a、62cの内、一部の流路切換え弁62aを水用合流路18の浴水が小気泡生成水流用分岐路19b側のみに流れるように切り換え、他部の流路切り換え弁62cを、水用合流路18の浴水がリンパマッサージ流用分岐路19a側及び小気泡生成水流用分岐路19b側のどちらにも流れないように切り換え、この結果、ノズル装置1aからのリンパマッサージ用の浴水の吐出は停止され、これと同時にノズル装置1a、1cの内、一部のノズル装置1a(前記流路切換え弁62aを設けた水用副流路17aに接続されたノズル装置1a)では小気泡が生成され、またこれと同時に他部のノズル装置1c(前記流路切換え弁62cを設けた水用副流路17cに接続されたノズル装置1)では大気泡が生成され、以下、同様の制御を後端に配置されたノズル装置1cからリンパマッサージ用の浴水の吐出が停止されるまで行い、しかして1サイクルを終了する。そしてこのサイクルの終了以後上記と同じサイクルを繰り返し行う。このようにリンパマッサージ小大気泡モードでの運転にあっては、前後方向に並設された複数のノズル装置1のうち前端に配置されたノズル装置1aから後端に配置されたノズル装置1cにかけて順番にその浴水吐出部14から浴水を吐出し、この際にリンパマッサージ用の浴水を吐出していないノズル装置1の一部から小気泡を発生すると共に、他部から大気泡を発生するものであって、これにより入浴者7に対してリンパマッサージを行うと同時に、リンパマッサージ用の浴水が当てられていない部位に小気泡又は大気泡を当てて小気泡による温熱効果及び大気泡によるマッサージ効果を与えることができる。なお図7に示すリンパマッサージ小大気泡モードでは各ノズル装置1からマッサージ流→小気泡→大気泡の順に吐出するものとしたが、マッサージ流→大気泡→小気泡の順に吐出しても良いものとする。
【0040】
以上説明したように本発明のリンパマッサージバスにあっては、複数のノズル装置1のうち前端に配置されたノズル装置1aから後端に配置されたノズル装置1cにかけて順番に浴水を吐出することで、入浴者7の足先側から頭部側に向かって流れるリンパの流れに沿って順番に浴水を当てることができ、これによりマッサージ効果の高いリンパマッサージを入浴者7に対して行うことができ、さらには上記浴水によるリンパマッサージの際には、リンパマッサージ用の浴水を吐出していないノズル装置1の気泡生成部15で気泡を生成するので、リンパマッサージ用の浴水が当てられていない部位に気泡を当てることができ、入浴者7に対してリンパマッサージ効果と気泡による温熱効果を同時に与えることができる。また使用される各ノズル装置1は、浴水を浴槽8内に向けて吐出する浴水吐出部14と気泡を生成する気泡生成部15とを備えると共に浴水吐出部14からの浴水の吐出と気泡生成部15での気泡の生成とを選択的に行えるものであるので、ノズル装置1の施工が容易とでき、また配管等のシステムを単純化でき、これによりコストを削減できる。
【0041】
また上記各ノズル装置1の浴水吐出部14から吐出される浴水の吐出方向を斜め後方としているので、入浴者7のリンパの流れ方向に向けて浴水を吐出することができ、リンパマッサージによる効果が一層増す。
【0042】
また本実施形態では上記各ノズル装置1を気泡生成部15で小気泡と大気泡を選択的に生成できるものとしたことで、使用者の状態に合わせて気泡生成部15にて生成される気泡の大きさを変更することができる。
【0043】
なお本実施形態のリンパマッサージバスはリンパマッサージ小気泡モード、リンパマッサージ大気泡モード、リンパマッサージ小大気泡モードからなる3つのモードを備えたものであるが、リンパマッサージ小気泡モード及びリンパマッサージ大気泡モードからなる2つのモードを備えたものや、リンパマッサージ大気泡モード及びリンパマッサージ小大気泡モードからなる2つのモードを備えたものとする等しても良く、さらには上記各種モードに加えて選択できるモードとして、各ノズル装置1から小気泡及び又は大気泡のみを吐出するモードや、複数のノズル装置1のうち前端に配置されたノズル装置1aから後端に配置されたノズル装置1cにかけて順次浴水を吐出し、この際に気泡を吐出しないモード等を備えても良い。またノズル装置1には大気泡又は小気泡のうちいずれかを選択的に生成できる気泡生成部15を設けたが、該気泡生成部15としては大気泡のみを生成するものとしたり、小気泡のみを生成するものとしても良い。また左右方向に並ぶノズル装置1は、全てのモードにおいて浴水の吐出及び吐出の停止や、小気泡の生成及び生成の停止や、大気泡の生成及び生成の停止が同期するものとしたが、これらは同期しないようにしても良い。また浴水吐出部14から吐出されるリンパマッサージ用の浴水を気泡を含む浴水としたが、気泡を含まない浴水としても良い。
【0044】
また本実施形態では前後方向に3つのノズル装置1を設けてなる列を左右方向に間隔を介して2列設けたが、1列のノズル装置1の数や列数はこれに限定されるものではない。図9に一例を示すと、この例では前後方向に5つのノズル装置1を設けてなる列を、入浴者7の両下肢の幅方向における中心を通る位置に夫々設け、前後方向に3つのノズル装置1を設けてなる列を、前記2列の両側において入浴者7の両腕の前腕の幅方向における中心を通る位置に夫々設け、これにより計4列設けている。ここで図9の内側2列にあっては、ノズル装置1を、前後方向において、入浴者7の下肢の足先と同じ位置、下肢の膝と同じ位置、下肢の大腿部と同じ位置、腕の上腕と同じ位置、肩と同じ位置の5箇所に設けており、外側2列にあっては、下肢の膝と同じ位置、下肢の大腿部と同じ位置、腕の上腕と同じ位置、の3箇所に設けている。
【0045】
また図10に更に他例を示すと、この例では、浴槽8の左右の側壁部8d、8eの下部に複数のノズル装置1を前後方向に並設してあり、ノズル装置1から浴槽8内方に向けてリンパマッサージ用の浴水を吐出するようにしている。ここで図10にあってはノズル装置1を前後方向に4つ並設して、ノズル装置1を、各側壁部8d(又は8e)の前後方向において入浴者7の下肢の足先と同じ位置、下肢の膝と同じ位置、下肢の大腿部と同じ位置、両腕の上腕と同じ位置、の4箇所に設けている。
【図面の簡単な説明】
【0046】
【図1】本発明の実施の形態の一例を示し、リンパマッサージバスのシステム構成図である。
【図2】同上の浴槽に入浴者が入浴した状態を示す説明図であり、(a)は平面図であり、(b)は側面図である。
【図3】同上のノズル装置の全体斜視図である。
【図4】同上のノズル装置の外側房連通管と外側ノズルの接続を示す縦断面図である。
【図5】同上のノズル装置の中間房連通管と中間ノズルの接続を示す縦断面図である。
【図6】同上のノズル装置の内側房連通管と内側ノズルの接続を示す縦断面図である。
【図7】(a)は同上のマッサージ小気泡モード運転時のタイムチャートであり、(b)は同上のマッサージ大気泡モード運転時のタイムチャートであり、(c)は同上のマッサージ小大気泡モード運転時のタイムチャートである。
【図8】同上の浴槽の底面部に設置されたノズル装置の使用状態を示し、(a)はリンパマッサージ用の浴水を吐出した状態を示す斜視図であり、(b)は小気泡を生成した状態を示す斜視図であり、(c)は大気泡を生成した状態を示す斜視図である。
【図9】本発明の実施の形態の他例を示し、浴槽に入浴者が入浴した状態を示す平面図である。
【図10】本発明の実施の形態の更に他例を示す説明図であり、(a)は浴槽に入浴者が入浴した状態を示す平面図であり、(b)は側面図である。
【符号の説明】
【0047】
イ 並設方向
ロ 前方
ハ 後方
1 ノズル装置
1a 前端のノズル装置
1c 後端のノズル装置
7 入浴者
8 浴槽
14 浴水吐出部
15 気泡生成部
20 制御部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
浴槽の内面部に浴水を浴槽内に向けて吐出するノズル装置を並設し、前記ノズル装置の並設方向における一方を前方と定義すると共に反対側の他方を後方と定義し、前記複数のノズル装置のうち前端に配置されたノズル装置から後端に配置されたノズル装置にかけて順番に浴水を吐出して入浴者のリンパマッサージを行うリンパマッサージバスであって、前記各ノズル装置を、浴水を浴槽内に向けて吐出する浴水吐出部と気泡を生成する気泡生成部を備えると共に浴水吐出部からの浴水の吐出と気泡生成部での気泡の生成とを選択的に行えるものとし、これら複数のノズル装置のうち前端に配置されたノズル装置から後端に配置されたノズル装置にかけて順番にその浴水吐出部から浴水を吐出し、この時にリンパマッサージ用の浴水を吐出していないノズル装置の気泡生成部で気泡を生成する制御を行う制御部を備えて成ることを特徴とするリンパマッサージバス。
【請求項2】
上記各ノズル装置の浴水吐出部から吐出される浴水の吐出方向を斜め後方として成ることを特徴とする請求項1に記載のリンパマッサージバス。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2006−87718(P2006−87718A)
【公開日】平成18年4月6日(2006.4.6)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−277742(P2004−277742)
【出願日】平成16年9月24日(2004.9.24)
【出願人】(000005832)松下電工株式会社 (17,916)
【Fターム(参考)】