説明

リール表示装置及び遊技機

【課題】高性能と高トルクを有する高価なステッピングモータを用いなくても、リールを精度良く停止させることができる噛合構造に設けることにより、リールの回転停止位置の高性能化と低コスト化とを同時に実現する。
【解決手段】筒状体の外周面に絵柄が描かれているリールをステッピングモータの駆動に基づいて回転・停止させる遊技機用のリール表示装置であって、前記ステッピングモータの駆動に基づいて回転する駆動ギヤの歯間に、互いに相反する回転方向に付勢されてなる2枚の並列する従動ギヤの歯を噛み合せ、ステッピングモータの駆動に基づいてリールを減速駆動させる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、例えばスロットマシンなどの遊技機に組込まれるようなリール表示装置に関し、さらに詳しくは装置に組み込まれるリールユニットを構成するリールの停止精度の向上とリールユニットの低コスト化とを実現するリール表示装置及び遊技機に関する。
【背景技術】
【0002】
一般に、スロットマシンなどに備えられているリール表示装置は、リールを回転駆動するためのリールユニットが複数配置され、リールの回転方向に一定間隔ごとに様々な絵柄を有するリールテープをリールドラムで円筒状に保持し、該リールドラムをモータの回転制御に基づいて回転・停止させることにより、該リールドラムと一体のリールテープの絵柄をある回転停止位置に停止させている。
【0003】
この場合、モータに連結した駆動ギヤと、該駆動ギヤと噛合して絵柄が描かれているリールドラムに連結した従動ギヤとからなるリール駆動装置(リールユニット)では、従動ギヤの外径をリールの外径よりも小さくして安定した動力伝達を確保している(例えば特許文献1参照)。
【0004】
しかしながら、リールを、ある回転停止位置に停止させる時の精度の良い停止を確保するには、駆動ギヤと従動ギヤとが噛み合う歯間のクリアランス(所謂バックラッシ)を精度良く寸法管理する必要がある。例えば、両ギヤが噛み合う歯間でのクリアランスが大きくなり過ぎると、歯間でガタツキが生じてリールの停止精度が悪くなる。逆に、クリアランスが小さくなり過ぎると、歯間での接触抵抗が増大してギヤの円滑な動きが損なわれ、この結果、モータに過剰な負荷がかかり、設定された回転速度を維持できなくなったり、ギヤの寿命が短くなったりする問題が発生する。
【0005】
ところで、ハイブリッド型ステッピングモータなどの特殊なステッピングモータを用いれば、高トルクで精度良くリールを回転・停止できることが知られている。
【0006】
しかし、このような高トルクを有するステッピングモータは高価であるため、リール駆動装置に利用した場合はコスト高になってしまう。ことに、スロットマシンでは、1台当りに独立して回転する複数のリールを並列設置して使用するため、そのリール数に応じた数の複数のステッピングモータを要してリール駆動装置がコスト高になってしまう問題を有していた。
【0007】
【特許文献1】特開2004−275606号
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
そこでこの発明は、駆動ギヤの1つの歯間に、並列する従動ギヤの2つの歯を介在させ、且つ相反する回転方向に付勢させて噛合させることにより、噛合面間は常に加圧接触した状態になり、駆動ギヤと従動ギヤとの両ギヤが噛み合う歯間はあたかもクリアランスがないかのごとく噛み合せることができる。このため、噛合面間のクリアランスによって生じるガタツキを完全に解消することができ、さらに高トルクの高価なモータを用いなくても、リールの回転停止位置を精度良く停止させることができる高性能化と低コスト化とを同時に実現できるリール表示装置及び遊技機を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
この発明は、外周面に絵柄が描かれているシートが取り付けられたリールを備えたリールユニットを複数列配置し、各リールをそれぞれ独立に回転および停止させて複数の絵柄の組合せを表示させてなる遊技機用のリール表示装置であって、前記リールユニットは、ユニット本体に取り付けられたステッピングモータと、該ステッピングモータの駆動軸に固定された駆動ギヤと、同歯形に形成され、且つ互いに相反する回転方向に付勢されてなる2枚の並列するギヤからなると共に、前記リールに固定された固定軸に軸支されて一方のギヤが前記リールに連結され、他方のギヤが回転自在に軸支される従動ギヤユニットとからなり、前記駆動ギヤの歯間に前記従動ギヤユニットの2枚のギヤの歯を噛み合せ、ステッピングモータの駆動に基づいてリールを減速駆動させてなる遊技機用のリール表示装置であることを特徴とする。
【0010】
このように構成されたリール表示装置を備えて、例えばスロットマシンなどの遊技機を構成することができる。
【発明の効果】
【0011】
この発明によれば、駆動ギヤと従動ギヤとが噛み合う歯間に設けられるクリアランスの存在にかかわらず、回転開始時及び回転停止時のガタツキを完全に吸収する噛合構造を有しているので、ステッピングモータからの駆動力をリールへ安定して動力伝達させることができる。このため、リールを滑らかに回転・停止させることができるほか、高トルクの高価なステッピングモータを用いなくてもリールを精度良く回転停止させることができる。
【実施例1】
【0012】
この発明の一実施例を以下図面に基づいて説明する。
図面は遊技機の一例として遊技ホールに設置されるスロットマシンを示し、図1において、このスロットマシン11は遊技面としての前面上部にパネル12とリール部13を有し、前面中央の幅方向に3個の並列するストップボタン14を有し、その左側にスタートレバー15と掛け数設定(BET)ボタン16aと最大掛け数設定(MAXBET)ボタン16b及び清算ボタン17を有し、右側にメダルmを1枚ずつ投入するための投入口18を有し、これらの前面下部に下皿19を有している。
【0013】
そして、遊技者がスロットマシン11を遊技利用するとき、前記投入口18にメダルmが1枚ずつ投入される。投入されたメダルmは内部の図示しない選別装置に導かれ、ここで有効と選別された正規のメダルmはスロットマシン11の内部に取り込まれ、無効と選別された不適合の大きさのメダル類はメダル返却通路(図2参照)26を介して下皿19へと返却される。また、遊技者が遊技を中止するために清算ボタン17を押下操作した場合もメダルmは下皿19へと返却される。
【0014】
図2はスロットマシン11の前面扉11aを片開き式に開口した扉の内部構造を示し、この開口されたスロットマシン本体11b側には、3列を1組として組込まれたリール部13を上部に設置し、下部中央にメダルの取り込み及び払い出し用のメダル払出装置21を設置し、その左側に電源装置22を設置し、右側にオーバフロータンク23を設置している。そして、リール部13の外周面に備えられた絵柄13aを回転・停止させて遊技利用を行う。
【0015】
一方、前面扉11a側には、内面上部より下部にかけてリール表示窓24と、メダルの適否を選別する投入メダル選別装置(メダルセレクタ)25と、メダル返却通路26と、返却口27とをこの順に有している。
【0016】
前記リール部13は、スロットマシン11の前面扉11aを開けた正面側からリールケース28を介してスロットマシン本体11bに取り付けられている。さらに、このリール部13は、図3及び図4にも示すように、第1リールユニットU1と、第2リールユニットU2と、第3リールユニットU3と、これらを並列してリールケース28に組込んでいる。
【0017】
前記第1〜第3リールユニットU1〜U3はそれぞれ同一の構造を有して並列設置されるため、以下、第1リールユニットU1を例にとって説明する。ここで第1リールユニットU1を組立てた斜視図を図5に、その分解斜視図を図6に示す。
【0018】
この第1リールユニットU1は、円筒状のリール構成部(図6の左側)29と、その駆動部(図6の右側)30とに大別される。まず、リール構成部29は、シート(以下リールテープと称す)31と、第1環状保持枠32と、第2環状保持枠33と、左右に4本1組ずつの押え止め片34〜37,38〜41とから構成される。
【0019】
前記リールテープ31は始端側と終端側とを突き合せて筒体に形成可能な長さを有する薄い帯状の樹脂テープで形成され、該テープの表面中央の長手方向に複数の絵柄(例えば図においては数字を示す)13aを一定間隔に印刷して配列し、左右の端縁には、該リールテープ31の長手方向に沿って複数の長方形状のテープ止め孔31a,31bと略正方形状の位置決め孔31c,31dとを一定間隔に開口している。これらの孔31a〜31dが、後述する第1環状保持枠32、第2環状保持枠33及び押え止め片34〜41に係止される。
【0020】
また、リールテープ31は左右端縁の周面上の一か所に固定孔31e,31fを左右一対に開口している。これらの左右一対の固定孔31e,31fを、組立時に後述する左右の環状保持枠32,33の係止ピンPに係止させることで、該リールテープ31の周方向の取付位置を位置決めすることができる。
【0021】
前記第1環状保持枠32は断面L形状の環状の枠体を有し、中央部は後述する軸支部43を有して環状の枠体と軸支部43とをアーム42を介して一体化している(図7参照)。この第1環状保持枠32にリールテープ31の左側端縁を筒状に保持させるように構成している。
【0022】
このため、第1環状保持枠32の内周面32aには、前記テープ止め孔31aと対応する位置に複数の係止突部32bを周方向に一定間隔に突設させている。これらの係止突部32bが、前記リールテープ31の左側端縁に開口するテープ止め孔31aにそれぞれ挿通してリールテープ31の左側端縁を係止させる係止手段の役目を有している。
【0023】
前記係止突部32bは、逆L形状を有して第1環状保持枠32の内周面32aに周方向に一定間隔に突設させている(図7参照)。このうち、逆L形状に突設したL形水平片L1は、前記テープ止め孔31aに挿通可能な大きさの長方形状に設けている。一方、L形垂直片L2は垂直に立ち上げることによって、L形水平片L1と前記第1環状保持枠32の内周面32aとの対向面間に、コ形状の係止空間32cを形成している。この係止空間32cを設けることによって、リールテープ31のテープ止め孔31a及び後述する押え止め片34の押え止め孔34aを係止突部32bに挿通させて係止させるだけでなく、挿通後に押え止め片34を周方向に少しスライドさせて係止空間32c内で移動させ、L形垂直片L2に当接して位置規制されるまでスライドさせる。これにより、押え止め片34が係止空間32c内でリールテープ31を強固に押え付けた状態に係止する役目を有している。
【0024】
さらに、第1環状保持枠32の内周面32aには位置決め用の係止凹部32dを形成しており、ここに後述する押え止め片34の位置決め用の係止凸部(図10参照)34bと既述したリールテープ31の位置決め孔31cとを対応させて、該押え止め片34が位置決め係止される。
【0025】
また、第1環状保持枠32の内周面32aの周方向の一か所には係止ピンPを突設しており、該係止ピンPに前記リールテープ31の固定孔31eを係止させて、リールテープ31の組立て易さを図るとともに、組立時の基準位置としている。
【0026】
さらに、この第1環状保持枠32には、上下左右の四方に延びたアーム42を介して中心部に軸支部43を保持している。この軸支部43は軸心の軸方向に開口した軸支孔44に後述する駆動部30側から水平に突出する固定軸45の一端を挿通させ、この挿通した一端を、回り止め用に断面D型に設けたブッシュ46を介して軸支部43に一体にビス47止めすることによって軸着される。
【0027】
前記第1環状保持枠32の内周面32aに対しては、リールテープ31を固定して取り付けるために周方向に4等分して4本を1組とする押え止め片34〜37が均一に取り付けられる。これらの4本の押え止め片34〜37は共通する同じ形状を有するため、その1つの押え止め片34を例にとって次に説明する。
【0028】
図7は第1環状保持枠32と押え止め片34とが係止突部32bによって一体に連結される対応関係を示す展開斜視図である。この押え止め片34は、前記第1環状保持枠32の内周面32aに対応する円弧形状を有して第1環状保持枠32の内周面32aに沿って密着して取り付けられる可撓性を有する樹脂材で形成している。また、押え止め片34は取付時に直板状態から円弧形状に湾曲させて取り付ける直板であってもよい。
【0029】
そして、前記第1環状保持枠32の内周面32aに突設される係止突部32bに、該押え止め片34の押え止め孔34aを挿通させ、且つスライドさせることにより一体に係止させる。この場合も、該押え止め片34の押え止め孔34aは前記したテープ止め孔31aと同じ長方形状に開口して係止突部32bに挿通させ、押え止め片34をリールテープ31の上から被せるごとく取り付ける。また、押え止め片34の係止凸部34bは前記した係止凹部32d及び位置決め孔31cに挿通する小さめの正方形状を有し、この係止凸部34bを、リールテープ31の位置決め孔31cを通して係止凹部32dに係止させることにより該押え止め片34を第1環状保持枠32に正確に位置決めして取り付ける。
【0030】
図8は第1リールユニットU1の側面図を、図9はリールテープ31を押え止めした係止状態の要部断面図を示している。押え止め片34は、第1環状保持枠32の係止突部32bにリールテープ31のテープ止め孔31aを挿通させた状態で、さらに係止突部32bに対して該押え止め片34の押え止め孔34aを挿通させて、該押え止め片34を被せるごとく押え止めし、その後、押え止め片34をスライドさせることにより、リールテープ31の左側端縁は第1環状保持枠32と押え止め片34との間に挟持される。
【0031】
また、前記第1環状保持枠32の内周面32aに形成された位置決め用の係止凹部32dと対応する該押え止め片34の位置には、図10の第1リールユニットU1の要部拡大縦断面図に示すように、該押え止め片34の位置決め用の係止凸部34bを有している。そして、該押え止め片34を周方向に少しスライドさせたとき、係止凸部34bが第1環状保持枠32の係止凹部32dに凹凸対応して、該押え止め片34を第1環状保持枠32に位置決め係止させることができる。これにより、押え止め片34は第1環状保持枠32の定位置に位置決め固定され、さらに押え止め片34の係止凸部34bがリールテープ31の位置決め孔31cにも挿通して位置決めするためリールテープ31の位置ずれを防止した取り付けができる。
【0032】
また、押え止め片34の着脱性を高めるために、該押え止め片34の係止凸部34bに対しては、凹凸対応方向に該係止凸部34bを移動可能に周縁の一部を切離して設けている。さらに、係止凸部34bの上面側には、指先でつまんで該押え止め片34を上方に引っ張り上げる取外し用の起立突片34cを設けている。
【0033】
ところで、前記リールテープ31の保持構造は左右対称であるため、前記したリールテープ31の左側端縁を保持する第1環状保持枠32及び4つの押え止め片34〜37と、これらと対応する同じ保持構造を有してリールテープ31の右側端縁を保持する第2環状保持枠33と4つの押え止め片38〜41とを設けることによって、リールテープ31を左右両側より均一に保持することができる。このうち、非対称の部分としては、駆動部30側の回転力を第1環状保持枠32に伝達させる軸支部43を該第1環状保持枠32に構築している点が異なる。従って、第2環状保持枠33には軸支部を有しないシンプルな環状の枠体でよい。
【0034】
次に、リール構成部29を組立てる場合について説明する。まず、リールテープ31の左側端縁の保持構造として、図11のリール構成部29の左側の展開斜視図に示すように、第1環状保持枠32とリールテープ31と4本1組の押え止め片34〜37とを用意し、第1環状保持枠32の内周面32aに突出する各係止突部32bに、リールテープ31の左側端縁に開口する各テープ止め孔31aを順に挿通させる。
【0035】
このとき、図12のリールテープ31の組立初期状態の斜視図に示すように、予め第1環状保持枠32の係止ピンPとリールテープ31の固定孔31eとが対応するように周方向の基準位置を位置合せしておいてリールテープ31を取り付ける。そして、前記係止ピンPに固定孔31eを挿通させれば、該リールテープ31の周方向の取付位置が予め定められた位置に固定される。
【0036】
これにより、リールテープ31は第1環状保持枠32の内周面32aに沿って筒状に取り付けられる。該リールテープ31の始端側と終端側との筒状に突き合わされる突合せ接合ライン31gに対しては内周面側より突合せ部分を接着テープで接続させて一体化する。
【0037】
この第1環状保持枠32にリールテープ31の左側端縁を係止させると、続いて、その係止状態で、図13のリール構成部29の左側の組立てが完了した斜視図に示すように、さらに各係止突部32bに、押え止め片34の各押え止め孔34aを順に挿通させ、挿通後に該押え止め片34の押え止め孔34aが係止突部32bのL形垂直片L2に当るまで該押え止め片34を周方向に少しスライドさせ、その間に係止凸部34bが係止凹部32dに凹凸対応して位置決め係止した時点で、該押え止め片34の取り付けは完了する。
【0038】
前記押え止め片34は、該押え止め片34の外周面と第1環状保持枠32の内周面32aとの間でリールテープ31を挟持して取り付けるだけでなく、押え止め片34を周方向に少しスライドさせることにより、係止空間32c内で押え止め片34がリールテープ31を押え込むので、リールテープ31及び押え止め片34を第1環状保持枠32に一体に固定することができる。
【0039】
さらに、前記押え止め片34を第1環状保持枠32に取り付けたとき、該押え止め片34の係止凸部34bがリールテープ31の位置決め孔31cを挿通した状態で係止凹部32dに凹凸対応するためリールテープ31と押え止め片34とを正確に第1環状保持枠32に位置決めして取り付けることができる。このため、リールテープ31の位置ずれを防止した取り付けができる。
【0040】
この場合は、1つの押え止め片34によってリールテープ31の周方向の略1/4の領域を第1環状保持枠32に押え止めする。同様にしてリールテープ31の左側端縁に対し、残りの周方向の3/4の領域を順に押え止め片35〜37によって第1環状保持枠32に押え止めする。これにより、リールテープ31の左側端縁は図14の展開斜視図に示すように、第1環状保持枠32に取り付けられ、リール構成部29の左側の組立てが完了する。
【0041】
またこの場合、周方向に4等分して配設される4個の押え止め片34〜37に分割することによって、作業者は押え止め片34〜37が取扱い易くなり、円弧面対応させて取り付ける第1環状保持枠32への取り付け性が向上する。
【0042】
続いて、リールテープ31の右側端縁の保持構造として、第2環状保持枠33と4本1組の押え止め片38〜41とを用意し、リールテープ31の左側の保持構造と同様に右側の保持構造も同じく、第2環状保持枠33の各係止突部33bと、リールテープ31の右側端縁の各テープ止め孔31bとを対応させて順に挿通させる。
【0043】
このとき、予め第2環状保持枠33の係止ピンPとリールテープ31の固定孔31fとが対応するように周方向の基準位置を位置合せしておいてリールテープ31を取り付ける。そして、前記係止ピンPに固定孔31fを挿通させれば、該リールテープ31の周方向の取付位置が予め定められた位置に固定される。これにより、リールテープ31は第2環状保持枠33の内周面33aに沿って筒状に取り付けられる。
【0044】
このようにして第2環状保持枠33にリールテープ31の右側端縁を係止させると、続いてその係止状態で、さらに各係止突部33bに、押え止め片38の各押え止め孔38aを順に挿通させる。この挿通後に、該押え止め片38の押え止め孔38dが係止突部32bのL形垂直片L2に当るまで該押え止め片38を周方向に少しスライドさせ、その間に図示しない係止凸部38bが図示しない係止凹部33dに凹凸対応して位置決め係止した時点で、該押え止め片38の取り付けは完了する。
【0045】
この結果、1つの押え止め片38によってリールテープ31の周方向の略1/4の領域を第2環状保持枠33に押え止めする。同様にして、リールテープ31の右側端縁の残りの周方向の3/4の領域を順に押え止め片39〜41によって第2環状保持枠33の内周面に押え止めする。これにより、リールテープ31の右側端縁は第2環状保持枠33に保持される。このように、リールテープ31の左右両側を保持することによって、リール構成部29を構築することができる。
【0046】
さらに、リールテープ31の両側端縁を第1環状保持枠32と第2環状保持枠33で両側より係止する際に、4本1組ずつの押え止め片34〜37,38〜41でリールテープ31の両側端縁を平面的に挟み込む保持構造であるため、リールテープ31の保持に際しては、現状のようにリールテープの端縁に対する接着構造や挿入構造を省略して簡単に取り付けることができる。
【0047】
次に、リールテープ31を交換する場合は、後述する順序にて古いリールテープ31の取外しを行い、リール構成部29の分解後に、新しいリールテープ31を、既述した組立順序によって取り付ければよい。
【0048】
古いリールテープ31の取外し手順としては、該リールテープ31の右側から分解すればよく、まず、右側の押え止め片38の取外し用に設けられた起立突片34cを引っ張り上げて凹凸対応している図示しない係止凸部を係止凹部から引き上げて周方向の位置決めを解除した後、押え止め片38を取付方向とは逆向きの周方向にスライドさせる。これにより、第2環状保持枠33の各係止突部33bのL形垂直片L2に、押え止め片38の押え止め孔38aが当接してスライド規制され、押え止め片38が取外し可能な位置に移動する。このため、押え止め片38の上面に突出する起立突片34cを取外し方向に引っ張り上げれば押え止め片38を容易に取外することができる。同様にして右側の残りの各押え止め片39〜41を取外す。
【0049】
これらの各押え止め片39〜41の取外し後に、続いて各押え止め片39〜41も取外す。このため、リールテープ31を内側に押せば容易に取外すことができる。
【0050】
そして、リールテープ31を単一のシート状に分解した後は、前記リール構成部29を組立てる説明(図11〜図14参照)で述べた順序で組立てれば、リールテープ以外の構成部品をそのままリサイクル利用して新規のリールテープに交換することができる。
【0051】
このように、両側の環状保持枠32,33に左右4本ずつの押え止め片34〜37,38〜41を着脱させるだけでリールテープ31を交換することができる。さらに、各押え止め片34〜41は第1環状保持枠32と第2環状保持枠33との双方に共通して取り付けることができる共通の押え止め構造を有しているため1種類の押え止め片を用意すればよく、該押え止め片の管理や組立作業性の向上を図ることができる。
【0052】
前記駆動部30は、図15の駆動主要部の斜視図及び図16の動力伝達機構の分解斜視図に示すように、モータMと動力伝達機構50とから構成される。
前記モータMは回転・停止精度の良いステッピングモータを用い、該モータMの駆動軸に軸着した駆動ギヤG1に、動力伝達機構50としての並列する第1従動ギヤG2と第2従動ギヤG3とからなる従動ギヤユニットGUを噛合させている。
【0053】
該従動ギヤユニットGUは軸心部51が前記固定軸(図6参照)45の基端部に軸支され、このうち第1従動ギヤG2は駆動ギヤG1と噛合して連れ回りするのみで、リール構成部29側とは非連結の回転自由状態に軸支されている。従って、該第1従動ギヤG2は固定軸45上に回転自由に軸支させてもよく、第2従動ギヤG3の軸心部51の端面に突出する図示しないボス部の軸上に回転自由に軸支させてもよい。
【0054】
これに対し、第2従動ギヤG3は、一端面に形成した左右一対の位置決め凹部50aを、リール構成部29側に設けられる第1環状保持枠32の軸支部43の端面に形成した左右一対の位置決め凸部43a(図7参照)に凹凸対応させる。そして、この位置決め対応させた状態で、該第2従動ギヤG3を第1環状保持枠32の軸支部43の端面にビス50b止めして一体に連結する。この場合、ビス50b止めは第2従動ギヤG3の左右一対に均等に設けられ、第1従動ギヤG2のビス挿通孔50cを横貫して軸支部43の端面に形成されたビス止め孔43bに螺着して一体に連結する。
【0055】
そして、モータMの回転力が駆動ギヤG1から第2従動ギヤG3を介して第1環状保持枠32の軸支部43に伝達され、この軸支部43の回転に伴い、該第1環状保持枠32と、これに取り付けられるリールテープ31、第2環状保持枠33及び押え止め片34〜41とからなるリール構成部29が一体に回転する。
【0056】
前記並列する従動ギヤG2,G3間には、双方の従動ギヤG2,G3に常時回転方向に対する付勢力を持たせるためにコイル状のバネを圧縮状態に支持したコイルバネ52,53の一対を、該従動ギヤG2,G3の軸心を中心とする180度向きの異なる対称位置にバランスよく介在させている。
【0057】
前記両コイルバネ52,53の支持構造は、図16において、上部側に図示されている上部側のコイルバネ52の一端開口部を、第2従動ギヤG3の端面上部側に扇形に開口する扇形開口窓59内で周方向に小さく突出する第1支持ピンP1に嵌挿させ、上部側のコイルバネ52の他端開口部を、隣接する第1従動ギヤG2の端面上部側に扇形に開口する扇形開口窓60内で周方向に小さく突出する第2支持ピンP2に嵌挿させている。前記扇形開口窓59,60は軸心を中心とする周方向に開口し、これらの重合して開口する扇形開口窓59,60に沿って上部側のコイルバネ52が介在される。これにより、双方の支持ピンP1,P2間で該コイルバネ52は伸縮自在に支持され、またその付勢力は従動ギヤユニットGUの両従動ギヤG2,G3を相反する回転方向の一方と他方に付勢させて、コイルバネ52が圧縮状態から伸長しようとする方向に常時働かせる圧縮支持状態に設定している。
【0058】
同じく、図16において、下部側に図示されている下部側のコイルバネ53の一端開口部を、第2従動ギヤG3の端面下部側に扇形に開口する扇形開口窓61内で周方向に小さく突出する第3支持ピンP3に嵌挿させ、下部側のコイルバネ53の他端開口部を、隣接する第1従動ギヤG2の端面下部側に扇形に開口する扇形開口窓62内で周方向に小さく突出する第4支持ピンP4に嵌挿させている。前記扇形開口窓61,62は軸心を中心とする周方向に開口し、これらの重合して開口する扇形開口窓61,62に沿って下部側のコイルバネ53が介在される。これにより、双方の支持ピンP3,P4間で該コイルバネ53は伸縮自在に支持され、またその付勢力は従動ギヤユニットGUの両従動ギヤG2,G3を相反する回転方向の一方と他方に付勢させて、コイルバネ53が圧縮状態から伸長しようとする方向に常時働かせる圧縮支持状態に設定している。
【0059】
前記第2従動ギヤG3の外端面側には第1従動ギヤG2を貫通して突出する検知片(図15参照)63を設けており、該検知片63が第2従動ギヤG3の回転に伴い後述する回転検知センサSに検知されることで、第2従動ギヤG3と一体のリール構成部29が回転した回転量が求められる。
【0060】
次に、モータMからリール構成部29への円滑な動力伝達を実現することができる駆動ギヤG1と従動ギヤユニットGUとの噛合構造について説明する。
図17は3枚のギヤG1〜G3を噛合させた噛合状態の要部拡大図を示し、駆動ギヤG1の歯間171には、従動ギヤユニットGUの同じモジュール歯を有する2枚の従動ギヤG2,G3の両歯172,173が噛合し、これらの両歯172,173は前記コイルバネ52,53の付勢力によって、駆動ギヤG1の正転方向と逆転方向との相反する方向に付勢されている。
【0061】
従って、駆動ギヤG1の1つの歯間171に、並列する従動ギヤG2,G3の2つの歯172,173が介在し、該歯間171では両歯172,173が相反する回転方向に付勢されて、歯間171の両面に一方と他方の歯172,173が常時加圧接触する。このため、駆動ギヤG1の1枚の歯に対しては、従動ギヤユニットGUの2枚の歯172,173で挟持した状態になり、また駆動ギヤG1の歯間171においては空間のない状態で噛み合うことになり、常にガタツキを生じさせない円滑で安定した接触対応構造を維持することができる。
【0062】
この結果、1枚の駆動ギヤG1と2枚の従動ギヤG2,G3との合計3枚のギヤG1〜G3が噛み合う歯間171はあたかもクリアランス(所謂バックラッシ)がないかのごとく噛み合せることができる。このため、クリアランスによってガタツキが生じやすい回転開始時及び回転停止時でのガタツキの発生を完全に回避した噛合構造になり、モータMからの駆動力をリール構成部29側へ円滑に動力伝達することができる。従って、リール構成部29を滑らかに回転・停止させることができることから、ハイブリッド型ステッピングモータなどの高トルクの高価なモータを用いなくても、前記リールテープ31の一定間隔ごとに描かれている絵柄13aの回転停止位置を精度良く停止させることができる。
【0063】
ことに、リール構成部29にあっては、回転停止時に外周部では中心に比べて特にズレが大きくなりやすいが、精度良く停止できるので絵柄のずれがなくなる。このような動力伝達機構50を用いれば、回転停止精度の高い高性能化と低コスト化とを有するスロットマシン11を実現することができる。
【0064】
前記リール構成部29の側面に対応する同軸方向の位置には略同径の円盤状のリールブラケット54が対設される。このリールブラケット54の外側面に前記モータMを取り付け、リールブラケット54の内側面に、並列する2枚の従動ギヤG2,G3と、第2従動ギヤG3の回転量を検知して絵柄13aの位置を検出するための回転検知センサSと、絵柄13aを鮮明に表示させるための複数の発光ダイオード(LED)55を搭載したLEDホルダ56と、スロットマシン本体側との間で電気信号を伝達するための中継基板57とを取り付けている。さらに、リールブラケット54にはリール構成部29を外部より保護するためのリールフレーム58を取り付けている。これにより、モータMの駆動に基づいて動力伝達機構50を介してリール構成部29を回転・停止させることができる。
【0065】
上述のように、駆動ギヤの歯間に、並列する従動ギヤの2つの歯を介在させ、且つこれらの歯を相反する回転方向に付勢させることにより、該歯間においては常に両歯が接触対応して空間のない状態で噛み合い、ガタツキを生じさせない接触対応構造になる。このため、回転開始時及び回転停止時のガタツキを完全に解消でき、モータからの駆動力をリール構成部側へ円滑に動力伝達することができる。この結果、精度の良い停止性能を有しながら低コスト化を実現できるスロットマシンを製作できる。
【実施例2】
【0066】
次に、駆動部の改善を図った他の駆動部の構成例について説明する。
図18はリールの安定的駆動を図った駆動部180の要部斜視図である。ここで、実施例2の駆動部180は実施例1の駆動部30と比較して、一部のみが異なり、他は同じであるため、同一の部分の説明については同一の符号を用いてその説明を省略し、異なる部分についてのみ説明する。
【0067】
前記駆動部180は、駆動源であるモータMの駆動軸に、はすば歯車(ヘリカルギヤ)を用いてなるはすば駆動ギヤG11を軸着し、該はすば駆動ギヤG11に、リール側と連結したはすば従動ギヤG12を噛合させることにより、はすば歯車の特性である円滑な動力伝達作用に基づき、振動抑制作用及び静音作用を得ることができる。
【0068】
ところで、実施例1ではギヤのバックラッシの吸収機能を持たせるために第1従動ギヤG2と第2従動ギヤG3との同じギヤを並設した2枚1組の従動ギヤ構造によって回転方向のガタツキを吸収し、この結果、高精度の回転停止精度を得る例を示したが、実施例2においても同様な構成にできるほか、はすば歯車の特性上、該はすば従動ギヤG12を並設せず、1枚のはすば従動ギヤG12だけを用いた従動ギヤ構造によっても十分に安定した動力伝達ができる。それゆえ、実施例2においては1枚のはすば従動ギヤG12を用いた例をとって説明する。
【0069】
図19は駆動部180の分解斜視図、図20は駆動部180の軸支構造を示す縦断面図である(リールテープ省略)。前記駆動部180の支持構造は、該駆動部180の支持部材として立設されるリールブラケット181の壁面にモータMを固定設置し、さらにリールブラケット181の壁面にリール軸支用の固定軸182を水平に片持ち支持して固定設置している。この固定軸182上に、前記はすば従動ギヤG12の軸心部51を挿通させて、該はすば従動ギヤG12を回転自由に軸支している。
【0070】
前記はすば従動ギヤG12は、一端面の軸心部周囲にD型カット面を有して突出するボス部183を有している。このボス部183と対応する第1環状保持枠32の軸支部43の端面にも同じくD型カット面を有して凹部形成された位置決め凹部184を有している。そして、これらのボス部183と位置決め凹部184とを端面方向で凹凸対応させた状態で、該はすば従動ギヤG12を第1環状保持枠32の軸支部43の端面にビス185止めして、はすば従動ギヤG12と第1環状保持枠32とを一体に連結している。
【0071】
そして、前記第1環状保持枠32の軸支部43に横貫された軸支孔44を、前記固定軸182の自由端側に挿通させて該第1環状保持枠32を軸支している。この第1環状保持枠32の自由端側の軸支部43はブッシュ46及び座金186を介してビス47で抜け止め固定して、該第1環状保持枠32を回転自由に軸支している。
【0072】
一方、固定軸182の基端側は、ビス187でリールブラケット181に固定することに加えて、コイルバネ188を嵌挿させている。該コイルバネ188は固定軸182上に嵌挿させ、該コイルバネ188の一端をリールブラケット181側の端面に凹状形成した環状のバネ座189に嵌合させ、コイルバネ188の他端を固定軸182上に嵌着されたバネ座用の筒体190の端面に当接させて、該コイルバネ188は固定軸182上で軸方向に圧縮された状態に介在されている。これにより、コイルバネ188は第1環状保持枠32とリールブラケット181との間に圧縮状態に介在され、該コイルバネ188の軸方向に働く付勢作用によって、第1環状保持枠32はリールブラケット181側から常に付勢された状態となり、終始軸方向の付勢圧を受けた状態で回転するため、リール構成部29は軸方向の振動が抑えられ、コイルバネ188による軸方向の振動吸収作用によって安定した回転が確保される。
【0073】
前記リールブラケット181には、実施例1と同じく、はすば従動ギヤG12の回転量を検知してリール上の絵柄の位置を検出するための回転検知センサSと、絵柄を鮮明に表示させるための複数の発光ダイオード(LED)55を搭載したLEDホルダ56と、スロットマシン本体側との間で電気信号を伝達するための中継基板57とが取り付けられている。さらに、リールブラケット181にはリール構成部29を外部より保護するためのリールフレーム58が取り付けられている。
【0074】
このように構成された駆動部180を駆動する際、制御部からの制御信号に従ってモータMが駆動されると、該モータMの回転力がはすば駆動ギヤG11からはすば従動ギヤG12に動力伝達される。このとき、互いのはすば歯車の特性によって回転伝達力が円滑に伝達されると共に、モータMの振動が、はすば歯車の部分で抑制され、且つ静音となる。さらに、コイルバネ188の部分では軸方向の振動を吸収するため、振動・音が、ほとんどリール側に伝達されなくなり、振動・音ともに顕著に抑制できる絶大な効果が得られる。
【0075】
ことに、リールの回転方向に対しては、はすば駆動ギヤG11とはすば従動ギヤG12との互いのはすば歯車による回転方向の振動吸収作用が得られると共に円滑な動力伝達作用を得ることができ、リールの軸方向に対しては、コイルバネ188の付勢作用によってリール全体を軸方向に押え付ける力を働かせてリール軸方向の振動吸収作用を得ることができる。
【0076】
このように、駆動部180に発生する振動を2箇所で別々に振動吸収させるという振動吸収構造を持たせることにより、異方向の振動を同時に解決し、さらに双方の振動吸収作用との相乗効果によって、リール始動時及び停止時において、リールの面揺れを抑制できる安定した駆動が得られる。ことに、駆動部180での静音化に優れ、該静音化と振動抑制化とが望まれる用途先に適した駆動部180を備えたスロットマシンを提供できる。
【0077】
従って、モータMからの出力は振動が抑制されて、安定感のある回転力が第1環状保持枠32の軸支部43に伝達され、この回転力が、該第1環状保持枠32と、リールテープ(図面省略)、第2環状保持枠33及び押え止め片(図面省略)とからなるリール構成部29に伝達されて安定して回転・停止される。
【0078】
上述のように、モータからの動力伝達部間に、はすば歯車を用いることと、コイルバネを用いることによって、リール回転方向の振動を抑制するはすば歯車の特性と、リール軸方向の振動を抑制するコイルバネの特性との双方の特性をより一層活かすことができ、これらの異種部材の相乗効果によって異方向の振動を的確に抑制することができる。ことに、リールが回転する時の噛合部の発生音が小さくなり、静かに回転駆動できる利点が得られるほか、はすば歯車とコイルバネとが持つ各々の両特性によってリールの安定的駆動が得られる。
【0079】
この発明の構成と、上述の実施例の構成との対応において、
この発明の遊技機用のリール表示装置は、実施例のリール部13に対応し、
以下同様に、
リールユニットは、第1リールユニットU1と、第2リールユニットU2と、第3リールユニットU3とに対応し、
遊技機は、スロットマシン11に対応するも、この発明は請求項に記載される技術思想に基づいて応用することができ、上述の実施例の構成のみに限定されるものではない。
【0080】
例えば、上述の実施例では遊技機にスロットマシン11を適用したが、これに限らず、他の遊技機にも利用することができる。
【図面の簡単な説明】
【0081】
【図1】実施例1のスロットマシンを示す外観斜視図。
【図2】実施例1のスロットマシンの前面扉を開けた内面状態を示す斜視図。
【図3】実施例1のリール部を示す外観斜視図。
【図4】実施例1のリール部を第1〜第3リールユニットに分解して示す斜視図。
【図5】実施例1の第1リールユニットを示す外観斜視図。
【図6】実施例1の第1リールユニットを示す分解斜視図。
【図7】実施例1の第1環状保持枠と押え止め片との対応関係を示す展開斜視図。
【図8】実施例1の第1リールユニットを示す側面図。
【図9】図8のA−A線矢視断面図。
【図10】実施例1のリールユニットの要部拡大縦断面図。
【図11】実施例1のリール構成部の左側の展開斜視図。
【図12】実施例1のリールテープの組立初期状態を示す斜視図。
【図13】実施例1のリール構成部の左側の組立てが完了した斜視図。
【図14】実施例1のリール構成部の左側の組立てが完了した右側の展開斜視図。
【図15】実施例1の駆動部を示す外観斜視図。
【図16】実施例1の従動ギヤユニットの分解斜視図。
【図17】実施例1の駆動ギヤと従動ギヤユニットとの噛合状態を示す要部拡大図。
【図18】実施例2の駆動部の要部斜視図。
【図19】実施例2の駆動部の分解斜視図。
【図20】実施例2の駆動部の軸支構造を示す縦断面図。
【符号の説明】
【0082】
11…スロットマシン
13…リール部
29…リール構成部
30,180…駆動部
50…動力伝達機構
52,53,188…コイルバネ
171…歯間
172,173…歯
U1〜U3…リールユニット
M…モータ
G1,G11…駆動ギヤ
G2,G3,G12…従動ギヤ
GU…従動ギヤユニット

【特許請求の範囲】
【請求項1】
外周面に絵柄が描かれているシートが取り付けられたリールを備えたリールユニットを複数列配置し、各リールをそれぞれ独立に回転および停止させて複数の絵柄の組合せを表示させてなる遊技機用のリール表示装置であって、
前記リールユニットは、
ユニット本体に取り付けられたステッピングモータと、
該ステッピングモータの駆動軸に固定された駆動ギヤと、
同歯形に形成され、且つ互いに相反する回転方向に付勢されてなる2枚の並列するギヤからなると共に、前記リールに固定された固定軸に軸支されて一方のギヤが前記リールに連結され、他方のギヤが回転自在に軸支される従動ギヤユニットとからなり、
前記駆動ギヤの歯間に前記従動ギヤユニットの2枚のギヤの歯を噛み合せ、ステッピングモータの駆動に基づいてリールを減速駆動させてなる
遊技機用のリール表示装置。
【請求項2】
請求項1に記載のリール表示装置を備えた遊技機。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【公開番号】特開2007−144117(P2007−144117A)
【公開日】平成19年6月14日(2007.6.14)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−139873(P2006−139873)
【出願日】平成18年5月19日(2006.5.19)
【出願人】(000002945)オムロン株式会社 (3,542)