レシピ照合用プログラムおよび液晶注入システム
【課題】レシピ照合作業を効率化する。
【解決手段】液晶注入システムは複数の液晶注入装置LC1、LC2、・・・、LCn、ネットワークNW、汎用コンピュータPCとを備える。液晶注入装置LC1〜LCnは、液晶注入処理を行うための炉と、炉を操作、運転するための操作パネルLCP1〜LCPnを有する。操作パネルLCP1は、格納されたレシピに基づいて、バルブ、モータ、ポンプ等の装置を制御して、炉LCF1の圧力等を制御するとともに、炉LCF1内に設けられた液晶皿によって接液処理を行う。操作パネルには、タッチパネルTP1を備えたグラフィックモニタGM1が設けられ、オペレータは液晶注入装置の種々の設定、操作を行うことができる。汎用コンピュータは、ネットワークNWを介して、各液晶注入装置に格納されたレシピを参照し、汎用コンピュータ上において、レシピの照合、確認等が可能である。
【解決手段】液晶注入システムは複数の液晶注入装置LC1、LC2、・・・、LCn、ネットワークNW、汎用コンピュータPCとを備える。液晶注入装置LC1〜LCnは、液晶注入処理を行うための炉と、炉を操作、運転するための操作パネルLCP1〜LCPnを有する。操作パネルLCP1は、格納されたレシピに基づいて、バルブ、モータ、ポンプ等の装置を制御して、炉LCF1の圧力等を制御するとともに、炉LCF1内に設けられた液晶皿によって接液処理を行う。操作パネルには、タッチパネルTP1を備えたグラフィックモニタGM1が設けられ、オペレータは液晶注入装置の種々の設定、操作を行うことができる。汎用コンピュータは、ネットワークNWを介して、各液晶注入装置に格納されたレシピを参照し、汎用コンピュータ上において、レシピの照合、確認等が可能である。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、複数の液晶注入装置に設定された液晶注入処理を実行するレシピの照合を行うプログラムおよびそのプログラムを利用する液晶注入システムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来の液晶注入システムは、レシピ(圧力、バルブ開度等のタイムスケジュール)を個々に液晶注入装置に設定し、あるいは、個々の液晶注入装置で入力、編集したレシピに基づいて稼働する。
特許文献1には、液晶注入装置の一例が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2001−214975号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
液晶注入システムの稼働過程において、各液晶注入装置のレシピの確認や、過去に設定したレシピが変更されているか否かの確認等、レシピ確認、照合を要することがある。
【0005】
しかし、従来の液晶注入システムは、レシピ確認、照合は、個々の液晶注入装置を操作して、レシピを参照する必要があり、作業が繁雑であった。
【課題を解決するための手段】
【0006】
(1)請求項1に記載の発明は、複数の液晶注入装置を用いた液晶注入システムで用いるレシピ照合用プログラムに関する。各液晶注入装置は、メモリに記憶したレシピにしたがって液晶注入処理を行う。レシピ照合用プログラムは、前記複数の液晶注入装置の各メモリから、照合対象となるレシピをそれぞれ読み込む読込処理と、前記各メモリから読み込んだ複数の液晶注入装置のレシピのそれぞれを比較して照合する照合処理と、照合処理によるレシピ照合結果を出力する出力処理とを備えることを特徴とする。
(2)請求項2に記載の液晶注入システムは、メモリに記憶したレシピにしたがって液晶注入を行う複数の液晶注入装置と、前記複数の液晶注入装置の各メモリから、照合対象となるレシピをそれぞれ読み込む読込手段と、前記各メモリから読み込んだ複数の液晶注入装置のレシピのそれぞれを比較して照合する照合手段と、前記照合処理によるレシピ照合結果を出力する出力手段とを備えることを特徴とする。
(3)請求項3の発明は、請求項2記載の液晶注入システムは、前記複数の液晶注入装置とネットワークで接続され、前記読込手段、前記照合手段、および前記出力手段として機能するコンピュータをさら備えることを特徴とする。
(4)請求項4の発明は、請求項3記載の液晶注入システムにおいて、前記出力手段は、前記照合結果を異なる表示形態で出力するように構成され、前記表示形態を選択する選択手段を有することを特徴とする。
(5)請求項5の発明は、請求項3記載の液晶注入システムにおいて、前記読込手段は、前記コンピュータに接続されている全ての液晶注入装置の現在のレシピをダウンロードするボタンを含み、前記照合手段は、前記ボタンの操作によりダウンロードした、各液晶注入装置で選択されているレシピの照合を行うことを特徴とする。
(6)請求項6の発明は、請求項2記載の液晶注入システムにおいて、前記複数の液晶注入装置の少なくとも一つは、前記読込手段、前記比較手段、および前記出力手段を含むコンピュータを有することを特徴とする。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、レシピ照合作業を効率化することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【図1】本発明による液晶注入システムの第1の実施の形態を示すブロック図。
【図2】図1の汎用コンピュータを示すブロック図。
【図3】図1の液晶注入装置のグラフィックパネルの表示画面を示す図。
【図4】図1の液晶注入装置のグラフィックパネルの他の表示画面を示す図。
【図5】図1の液晶注入装置のグラフィックパネルのさらに他の表示画面を示す図。
【図6】図1の液晶注入装置における工程の例を示すグラフ。
【図7】図1の液晶注入装置のグラフィックパネルのさらに他の表示画面を示す図。
【図8】図1の液晶注入システムにおけるレシピ照合状況を示すブロック図。
【図9】図1の液晶注入システムにおける他のレシピ照合状況を示すブロック図。
【図10】図1の液晶注入システムにおけるレシピ照合処理時の、汎用コンピュータの表示画面を示す図。
【図11】図1の液晶注入システムにおけるレシピ照合処理時の、汎用コンピュータの他の表示画面を示す図。
【図12】図1の液晶注入システムにおけるレシピ照合処理時の、汎用コンピュータのさらに他の表示画面を示す図。
【図13】図1の液晶注入システムにおけるレシピ照合処理時の、汎用コンピュータのさらに他の表示画面を示す図。
【図14】図1の液晶注入システムにおけるレシピ照合処理時の、汎用コンピュータのさらに他の表示画面を示す図。
【図15】図1の液晶注入システムにおけるレシピ照合処理時の、汎用コンピュータのさらに他の表示画面を示す図。
【図16】図1の液晶注入システムにおける汎用コンピュータのレシピ照合処理を示すフローチャート。
【図17】本発明による液晶注入システムの第2の実施の形態を示すブロック図。
【図18】図17の液晶注入システムにおけるレシピの格納状況および照合状況を示すブロック図。
【図19】本発明による液晶注入システムの第3の実施の形態を示すブロック図。
【図20】図19の液晶注入システムにおけるレシピの格納状況および照合状況を示すブロック図。
【図21】本発明による液晶注入システムの処理を示すフローチャート。
【図22】図21のレシピ処理を示すフローチャート。
【図23】図19の液晶注入システムにおけるレシピ照合処理時の操作パネルの表示画面を示す図。
【発明を実施するための形態】
【0009】
次に、本発明の実施の形態による液晶注入システムを添付図面に従って詳細に説明する。
−第1の実施の形態−
図1〜図16は本発明の第1の実施の形態を示す。
図1に示すように、液晶注入システムは複数の液晶注入装置LC1、LC2、・・・、LCnと、これら液晶注入装置LC1〜LCnが接続されたネットワークNWと、ネットワークNWに接続された汎用コンピュータPCとを備える。
【0010】
液晶注入装置LC1〜LCnは、液晶注入処理を行うための炉LCF1〜LCFnと、炉LCF1〜LCFnを操作、運転するための操作パネルLCP1〜LCPnを有する。液晶注入装置LC1〜LCnは同様に構成されているので、以下、液晶注入装置LC1について代表的に説明する。
【0011】
操作パネルLCP1は、格納されたレシピ(液晶注入工程の設定データ)R11〜R1u(図8)に基づいて、バルブ、モータ、ポンプ等の装置(図示せず。)を制御して、炉LCF1の圧力等を制御するとともに、炉LCF1内に設けられた液晶皿(図示せず。)によって接液処理を行う。操作パネルLCP1には、タッチパネルTP1を備えたグラフィックモニタGM1が設けられ、オペレータは液晶注入装置LC1の種々の設定、操作を行うことができる。
【0012】
図2に示すように、汎用コンピュータPCにおいては、バス200にCPU202、バスアービタ204、システムメモリ206、ブートROM208が接続され、CPU202によって汎用コンピュータPC全体を制御するとともに、種々の演算、処理を実行する。バスアービタ204は、バス200に接続されるコンポーネント相互の通信を調停する。システムメモリ206は、CPU202で実行するプログラム、処理されるデータその他を記憶する。ブートROM208は、汎用コンピュータPCの起動時にCPU202で実行すべきブートプログラムが格納される。
【0013】
バス200には、汎用I/F210、通信I/F212、液晶モニタ等の表示部214、音声出力部216が接続されている。汎用I/F210には、キーボード等の操作入力装置218、記憶媒体装置220が接続される。通信I/F212には、ネットワークNWを接続するためのモデム222が接続されている。ネットワークNWとしては、LAN、WAN、インターネットVPN、その他のネットワークを採用し得る。
【0014】
操作パネルLCP1のグラフィックモニタGM1には、例えば、図3〜図6に示す画像が表示され、表示されたボタン等に対応した位置でタッチパネルTP1に触れることによって、種々の入力が可能である。
【0015】
図3に示すように、液晶注入装置LC1の「自動運転」を行う場合、例えば、ボタン300、302、304、306によって、起動準備、運転開始、運転完了確認、一時停止を入力し得る。また画面には、自動運転、手動運転、警報、レシピ処理(後述する。)、パラメータ設定(後述する。)、運転/保守切替のモード切替のためのボタン308、310、312、314、316、348、テンキーおよびクリア、エンターキー318〜342、パラメータ表示344、バルブ表示346等が表示される。
【0016】
図4に示すように、パラメータ設定によって運転で使用するパラメータの設定を行う場合、画面には、例えば、ボタン308、310、312、314、316とともに、テンキーおよびクリア、エンターキー500〜526、入力位置設定のための方向キー528、530が表示される。パラメータは、圧力設定データのビット数、異常信号出力までの遅延時間、通信モード、最大圧力等である。
【0017】
図5に示すように、「レシピ処理」によって液晶注入工程のレシピを作成する場合には、画面には、例えば、ボタン308、310、312、314、316とともに、アルファニューメリックキー400、入力位置設定のための方向キー402、404、クリア、エンターキー406、408、入力欄410が表示される。
【0018】
図6に示すように、液晶注入工程のレシピにおいては、複数のステップ(図6ではSTEP1〜STEP5)について、目標圧力、使用バルブNO.またはCVバルブ開度等のタイムスケジュールを設定する。また、適宜コメントを付記する。図6において、LS1、LS2、LS3、LS4は、液晶皿上昇開始、液晶皿上昇完了、液晶皿下降開始、液晶皿下降完了のタイミングを示す。
【0019】
液晶注入工程の稼働(運転)等に際して異常が発生した場合には、操作パネルLCP1においてブザーを鳴らすとともに、図7に示すように、グラフィックモニタGM1の画面に、ボタン308、310、312、314、316とともに、異常の内容の表示ランプ700、およびそのメッセージ表示欄702が表示される。表示700には、モータ停止その他の表示が設けられ、異常に対応する表示ランプ700が赤く点灯する。メッセージ表示欄702には、異常に関するメッセージが表示される。
【0020】
図8に示すように、液晶注入装置LC1〜LCnにおいて、「レシピ処理」によって作成されたレシピは、各操作パネルLCP1〜LCPnに格納されている。図8では、操作パネルLCP1にレシピR11〜R1uが格納され、操作パネルLCP2にレシピR21〜R2vが格納され、・・・、操作パネルLCPnにレシピRn1〜Rnwが格納されている。
なお、レシピは各操作パネルLCP1〜LCPnで作成されたものだけでなく、別途データとして用意されたものも使用可能である。
【0021】
汎用コンピュータPCは、ネットワークNWを介して、液晶注入装置LC1〜LCnに格納されたレシピR11〜R1u、R21〜R2v、・・・、Rn1〜Rnwを参照し、汎用コンピュータPC上において、レシピR11〜R1u、R21〜R2v、・・・、Rn1〜Rnwの照合、確認等が可能である。
【0022】
図8では、汎用コンピュータPC上に、全てのレシピR11〜R1u、R21〜R2v、・・・、Rn1〜Rnwをダウンロードして参照する状況を示している。この場合、レシピR11〜R1u、R21〜R2v、・・・、Rn1〜Rnwは、その判別のために、例えば、液晶注入装置LC1〜LCnごとに、グループRG1〜RGnにクラス分けされる。
【0023】
図9に示すように、汎用コンピュータPCにおけるレシピ参照は、特定のレシピのみダウンロードして行うことも可能である。図9では、グループRGiのレシピRijと、グループRGkのレシピがダウンロードされ、両者が参照されている。
【0024】
図10に示すように、汎用コンピュータPC上で参照すべきレシピを特定するために、汎用コンピュータPCの画面には、例えば、Rij等のレシピ名、RGi等のレシピグループNO.、レシピに含まれるステップNO.、使用バルブ、圧力最大値等の項目を選択設定し得る複数の項目入力ボックス100、これら項目に対する数値等の複数の入力ボックス102、入力ボックス102をスクロールするためのスクロールバー104、これらの設定内容を全てクリアするクリアボタン106、照合実行ボタン107、照合処理を終了する照合終了ボタン109等が表示される。
【0025】
図10の条件設定を行わずに実行ボタン107を押すと、例えば、全レシピの照合が行われる。さらに、画面には、各液晶注入装置LC1〜LCnで選択されているレシピを照合するカレントボタン108が設けられている。
【0026】
図11に示すように、実行ボタン107によって照合が実行されたときは、画面にはレシピの内容が照合され、内容の一致、不一致を確認し得る。画面には、例えば、照合対象のレシピが、同一のものごとに色分け(図ではハッチングによって個々の色彩を表現している。)されたカードとして表示され、これらカードは、一部を重ねつつ斜め一列に表示されるとともに、各カードにグループNO.およびレシピ名が付記されている。このように、一部が重なった表示形態を採用すると、多くのレシピを同時に表示することができる。
【0027】
このような表示形態を例えば「表示1」とするとき、画面には、複数の表示形態「表示1」〜「表示5」を選択するボタン110、表示形態を変更したときに、前回の表示形態に戻るボタン112、図10の条件設定に戻るボタン114、照合処理を終了するボタン116、画面に表示されている照合結果を保存するボタン118等が表示される。
「表示1」〜「表示5」の表示態様はシステムテムメモリ206に格納されている。
【0028】
図11のボタン110で選択できる第2の表示形態「表示2」としては、例えば、図12に示すように、図11と同様のカード状のレシピを、同一レシピごとの斜めの列で表示することも可能である。図12では、ボタン110、112、114、116、118の他に、上下スクロールバー120、左右スクロールバー122が設けられ、一画面を超える表示にも対応し得る。
【0029】
図11のボタン110で選択できる第3の表示形態「表示3」としては、例えば、図13に示すように、図11と同様のカード状のレシピを、同一レシピごとに水平一列に展開し、かつこれらの列を縦に並列して表示することも可能である。図13では、各カード上にグループ番号、レシピ名が表示され、図12と同様、ボタン110、112、114、116、118およびスクロールバー120、122が設けられている。
【0030】
図11のボタン110で選択できる第4の表示形態「表示4」としては、例えば、図14に示すように、一対のレシピの対比表示が可能である。図14では、対比表示すべきレシピRkl、Ryzのデータ140、142を、一覧表140T、142T、および図6と同様のグラフ140G、142Gで表示している。図14においても、図12と同様、ボタン110、112、114、116、118およびスクロールバー120、122が設けられている。
【0031】
図14の対比表示は、例えば、図10のメニューで一対のレシピが指定されたとき、あるいは、表示1〜表示3の表示に際して、一対のカード状レシピ表示が選択されたときに実行される。カード状に表示されたレシピの選択は、ポインティングデバイス等によって行う。
【0032】
図10のボタン108によって、各液晶注入装置LC1〜LCnで選択されているレシピの照合が指定されたときは、例えば、図15に示すように各液晶注入装置LC1〜LCnを示すカードが、同一レシピごとに色分け(図15では、ハッチング有無およびハッチングの種類で色彩を示す。)して表示される。
【0033】
また、図15においても、図12と同様、ボタン110、112、114、116、118およびスクロールバー120、122が設けられている。
なお、レシピの不一致を、ランプ点滅、ブザー等音声出力によって通知する等、より簡便な出力も採用し得る。
【0034】
次に、第1の実施の形態の液晶注入システムの作動について説明する。
図16に示すように、汎用コンピュータPCにおけるレシピ照合処理は以下の各ステップによって実行される。汎用コンピュータのメモリにはレジピ照合用プログラムが記憶されており、このプログラムを実行してレシピの比較照合処理が行われる。
【0035】
ステップS1601:まず、図10の照合対象入力画面を表示する。
ステップS1602:ステップS1601に続いて、図10のカレントレシピボタン108が押されたか否かを判断する。ボタン108が押されたときはステップS1612に進み、ボタン108が押されなかったときはステップS1603に進む。
【0036】
ステップS1603:図10の照合実行のボタン107が押されたか否かを判断する。ボタン107が押されたときはS1604に進み、ボタン107が押されなかったときはステップS1613にジャンプする。
【0037】
ステップS1604:照合対象のレシピデータをそのレシピグループに対応する液晶注入装置から取得(ダウンロード)する。
ステップS1605:照合対象のレシピデータを、デフォルトの表示態様(例えば「表示1」)で表示する(例えば、図11)。
【0038】
ステップS1606:ステップS1605に続いて、表示態様のボタン110において「表示1」〜「表示3」が選択されたか、あるいは「表示4」が選択されたか否かを判断する。「表示1」〜「表示3」が選択されたときは、ステップS1607に進み、「表示4」が選択されたときは、ステップS1609に進む。
それ以前の表示態様と同じ「表示1」〜「表示4」が選択されたときは、表示態様は変更されない。
【0039】
ステップS1607:新たな表示態様をシステムメモリ206から取得し、ステップS1608に進む。
ステップS1608:選択された表示態様でレシピを表示する。その後ステップS1613に進む。
ステップS1609:対比表示すべきレシピを取得する。
ステップS1610:レシピを対比表示し、ステップS1612に進む。
ステップS1611:カレントレシピを表示し(図15)、ステップS1613に進む。
【0040】
ステップS1612:レシピの照合処理を終了すべきか否か、すなわち、ボタン116が押されたか否かを判断する。終了すべきときは、そのまま処理を終了し、終了すべきでないときは、ステップS1602に戻る。
【0041】
第1の実施の形態による液晶注入システムによれば次のような作用効果を奏することができる。
(1)各液晶注入装置のレシピの比較照合を、各液晶注入装置とネットワーク接続された汎用コンピュータで行うようにした。この結果、オペレータが各液晶注入装置LC1〜LCnを操作する必要がない。
(2)各液晶注入装置のレシピを汎用コンピュータPCにダウンロードし、複数のレシピを液晶注入装置ごとにグループ分けして表示するようにした。その結果、各液晶注入装置のレシピを容易に照合することができる。
(3)照合結果を表示する際、同一のレシピに同じ色を付して表示すれば、レシピの一致、不一致を一目で判別できる。
【0042】
(4)照合結果の表示形態を選択できるようにしたので、種々のユーザの好みや要望に対応することができる。
(5)各液晶注入装置で現在選択されているレシピを照合するボタンを設けたので、複数台の現在のレシピの一致、不一致を簡単に照合することができる。
【0043】
−第2の実施の形態−
次に、本発明による液晶注入システムの第2の実施の形態を図17、図18に基づいて説明する。なお、図中、第1の実施の形態と同一もしくは相当部分には同一符号を付し、説明を省略する。第2の実施の形態は、複数の液晶注入装置群に対してサーバにおいてレシピ照合を実行する。
【0044】
図17、図18において、複数の液晶注入装置群(例えば工場)F1〜FNに、液晶注入装置LC11〜LC1i、LC21〜LC2j、・・・、LCN1〜LCNvが設けられ、各液晶注入装置LC11〜LC1i、LC21〜LC2j、・・・、LCN1〜LCNvには、複数のレシピが格納されている。例えば、液晶注入装置LC11のレシピは、レシピR111〜R11uである。
【0045】
液晶注入装置LC11〜LC1iには、ネットワークNW1を介して汎用コンピュータPC1が接続され、液晶注入装置LC21〜LC2jにはネットワークNW2を介して汎用コンピュータPC2が接続され、液晶注入装置LCN1〜LCNvにはネットワークNW1を介して汎用コンピュータPCNが接続されており、各汎用コンピュータPC1〜PCNには、ネットワークNWを介してサーバSV(構成は、図2の汎用コンピュータPCと同様である。)が接続されている。サーバSVには、レシピ照合用プログラムが記憶されている。
【0046】
サーバSVは、ネットワークNWを介して汎用コンピュータPC1〜PCNをコントロールし、汎用コンピュータPC1〜PCNを通じて、液晶注入装置LC11〜LC1i、LC21〜LC2j、・・・、LCN1〜LCNvのレシピをダウンロードし得る。サーバSVによるレシピ照合の処理は、第1の実施の形態と同様である。但し、照合対象は全グループ内の全レシピから任意に選択可能である。
【0047】
なお、各汎用コンピュータPC1〜PCNにおいて、その汎用コンピュータが属するグループ内のレシピを照合することは、第1の実施の形態と同様に可能である。
【0048】
第2の実施の形態による液晶注入装置によれば、ネットワークNWを介して複数の液晶注入装置群F1〜FNをサーバSVに接続し、サーバでレシピの照合を行うことによって、第1の実施の形態の効果に加えて、広範囲の複数の液晶注入装置群F1〜FNについて、効率的にレシピ照合できる。
【0049】
−第3の実施の形態−
次に、本発明による液晶注入システムの第3の実施の形態を図19〜図23に基づいて説明する。なお、図中、第1の実施の形態と同一もしくは相当部分には同一符号を付し、説明を省略する。第3の実施の形態は、相互にネットワークで接続された液晶注入装置における、1台もしくは複数の液晶注入装置の操作パネルでレシピ照合を実行する。
【0050】
図19、図20において、複数の液晶注入装置LC1〜LCnがネットワークNWを介して相互に接続されており、液晶注入装置LC1〜LCnのうちの1台(例えばLC1)の操作パネル(例えばLCP1)、あるいは複数(例えばLC1〜LCn)の操作パネル(例えばLCP1〜LCPn)には、第1の実施の形態における汎用コンピュータPCと同様のレシピ照合機能を有する。すなわち、操作パネルにはCPUが設けられ、レシピ照合用プログラムを実行してレシピ照合処理が実行される。
ここでは、操作パネルLCP1(構成は、図2の汎用コンピュータPCと同様である。)でレシピを参照する態様について説明する。
【0051】
図20に示すように、操作パネルLCP1は、ネットワークNWを介して、液晶注入装置LP2〜LPnに格納されたレシピR21〜R2v、・・・、Rn1〜Rnwを参照し得る。第1の実施の形態と同様、操作パネルLCP1は、格納されたレシピR11〜R1uに基づいて、バルブ、モータ、ポンプ等の装置を制御して、炉LCF1の圧力等を制御するとともに、炉LCF1内に設けられた液晶皿によって接液処理を行う。
【0052】
図21、図22に示すように、操作パネルLCP1は、レシピ照合処理(図16)を含む以下の処理を実行する。操作パネルLCP1に設けたCPUのメモリにはレジピ照合用プログラムが記憶されており、このプログラムを実行してレシピの比較照合処理が行われる。
ステップS2101:まず、手動運転モードが実行される。手動運転モードの画面(図示せず。)においても、自動運転モードと同様、自動運転、手動運転、警報、レシピ処理、パラメータ設定、モード切替のためのボタン308、310、312、314、316、348が表示される。
【0053】
ステップS2102:ステップS2101に続いて、手動運転モードの画面で、ボタン308、310、312、314、316、348によって他のメニューが選択されたか否か判断する。手動運転が実行されるときは、そのまま手動モードを続行し、自動運転が選択されたときはステップS2103に進み、手動運転が続行されるときはステップS2104に進み、保守モードが選択されたときはステップS2105に進み、パラメータ処理が選択されたときはステップS2106に進み、レシピ処理が選択されたときはステップS2107に進む。
【0054】
ステップS2103:自動運転モードに移行し、液晶注入処理を実行する。処理終了後ステップS2108に進む。
ステップS2104:手動運転モードを続行し、液晶注入処理を実行する。処理終了後ステップS2108に進む。
【0055】
ステップS2105:保守モードを実行する。その後ステップS2108に進む。
ステップS2106:パラメータ設定(図4)を実行する。その後ステップS2108に進む。
ステップS2107:レシピ作成(図5)やレシピ照合(図10〜図16)を含むレシピ処理を実行する。その後ステップS2108に進む。
【0056】
ステップS2108:操作パネルLCP1における液晶注入システムの処理を終了するか否か判断する。システムを終了すべきときは、そのまま処理を終了し、終了すべきでないときは、ステップS2101に戻る。
【0057】
ステップS2201:レシピ処理(ステップS2107)が実行されたときは、例えば、図23に示すメニューが表示される。
ステップS2202:図23のメニューで「編集」が選択されたときは、レシピ編集の画面(図5)が表示され、レシピ編集が可能になる。レシピ編集終了後、レシピ処理を終了する。
【0058】
ステップS2203:図23のメニューで「選択」が選択されたときは、液晶注入装置LC1の運転に適用するレシピの選択が可能となる。レシピ選択後、レシピ処理を終了する。
ステップS2204:図23のメニューで「照合」が選択されたときは、レシピ照合処理(図16)を実行する。その後、レシピ処理を終了する。
【0059】
第3の実施の形態による液晶注入装置によれば、相互にネットワークで接続された液晶注入装置の操作パネルでレシピ照合を実行することができ、汎用コンピュータPCが不要となり、設備投資節減の効果を奏する。
【0060】
第1および第2の実施形態では、メモリに記憶したレシピにしたがって液晶注入を行う複数の液晶注入装置に接続されたコンピュータでレシピ照合用プログラムを実行し、また、第3の実施の形態では、液晶注入装置の操作パネル内のメモリに記憶したレシピ照合用プログラムを実行してレシピの比較照合を行うようにした。レシピ照合用プログラムは、複数の液晶注入装置の各メモリから、照合対象となるレシピをそれぞれ読み込む読込処理と、各メモリから読み込んだ複数の液晶注入装置のレシピのそれぞれを比較して照合する照合処理と、照合処理によるレシピ照合結果を出力する出力処理とを備える。
【0061】
第1の実施の形態で説明した処理内容の詳細は、第2および第3の実施の形態でも同様に適用する事ができる。
【0062】
以上では、液晶注入装置のレシピ照合について説明したが、レシピに基づいて稼働する種々の生産設備、その他の装置に本発明を適用し得ることはいうまでもない。
【符号の説明】
【0063】
LC1、LC2、・・・、LCn 液晶注入装置
NW ネットワーク PC 汎用コンピュータ
LCF1〜LCFn 炉 LCP1〜LCPn 操作パネル
TP1 タッチパネル GM1 グラフィックモニタ
SV サーバ
【技術分野】
【0001】
本発明は、複数の液晶注入装置に設定された液晶注入処理を実行するレシピの照合を行うプログラムおよびそのプログラムを利用する液晶注入システムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来の液晶注入システムは、レシピ(圧力、バルブ開度等のタイムスケジュール)を個々に液晶注入装置に設定し、あるいは、個々の液晶注入装置で入力、編集したレシピに基づいて稼働する。
特許文献1には、液晶注入装置の一例が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2001−214975号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
液晶注入システムの稼働過程において、各液晶注入装置のレシピの確認や、過去に設定したレシピが変更されているか否かの確認等、レシピ確認、照合を要することがある。
【0005】
しかし、従来の液晶注入システムは、レシピ確認、照合は、個々の液晶注入装置を操作して、レシピを参照する必要があり、作業が繁雑であった。
【課題を解決するための手段】
【0006】
(1)請求項1に記載の発明は、複数の液晶注入装置を用いた液晶注入システムで用いるレシピ照合用プログラムに関する。各液晶注入装置は、メモリに記憶したレシピにしたがって液晶注入処理を行う。レシピ照合用プログラムは、前記複数の液晶注入装置の各メモリから、照合対象となるレシピをそれぞれ読み込む読込処理と、前記各メモリから読み込んだ複数の液晶注入装置のレシピのそれぞれを比較して照合する照合処理と、照合処理によるレシピ照合結果を出力する出力処理とを備えることを特徴とする。
(2)請求項2に記載の液晶注入システムは、メモリに記憶したレシピにしたがって液晶注入を行う複数の液晶注入装置と、前記複数の液晶注入装置の各メモリから、照合対象となるレシピをそれぞれ読み込む読込手段と、前記各メモリから読み込んだ複数の液晶注入装置のレシピのそれぞれを比較して照合する照合手段と、前記照合処理によるレシピ照合結果を出力する出力手段とを備えることを特徴とする。
(3)請求項3の発明は、請求項2記載の液晶注入システムは、前記複数の液晶注入装置とネットワークで接続され、前記読込手段、前記照合手段、および前記出力手段として機能するコンピュータをさら備えることを特徴とする。
(4)請求項4の発明は、請求項3記載の液晶注入システムにおいて、前記出力手段は、前記照合結果を異なる表示形態で出力するように構成され、前記表示形態を選択する選択手段を有することを特徴とする。
(5)請求項5の発明は、請求項3記載の液晶注入システムにおいて、前記読込手段は、前記コンピュータに接続されている全ての液晶注入装置の現在のレシピをダウンロードするボタンを含み、前記照合手段は、前記ボタンの操作によりダウンロードした、各液晶注入装置で選択されているレシピの照合を行うことを特徴とする。
(6)請求項6の発明は、請求項2記載の液晶注入システムにおいて、前記複数の液晶注入装置の少なくとも一つは、前記読込手段、前記比較手段、および前記出力手段を含むコンピュータを有することを特徴とする。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、レシピ照合作業を効率化することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【図1】本発明による液晶注入システムの第1の実施の形態を示すブロック図。
【図2】図1の汎用コンピュータを示すブロック図。
【図3】図1の液晶注入装置のグラフィックパネルの表示画面を示す図。
【図4】図1の液晶注入装置のグラフィックパネルの他の表示画面を示す図。
【図5】図1の液晶注入装置のグラフィックパネルのさらに他の表示画面を示す図。
【図6】図1の液晶注入装置における工程の例を示すグラフ。
【図7】図1の液晶注入装置のグラフィックパネルのさらに他の表示画面を示す図。
【図8】図1の液晶注入システムにおけるレシピ照合状況を示すブロック図。
【図9】図1の液晶注入システムにおける他のレシピ照合状況を示すブロック図。
【図10】図1の液晶注入システムにおけるレシピ照合処理時の、汎用コンピュータの表示画面を示す図。
【図11】図1の液晶注入システムにおけるレシピ照合処理時の、汎用コンピュータの他の表示画面を示す図。
【図12】図1の液晶注入システムにおけるレシピ照合処理時の、汎用コンピュータのさらに他の表示画面を示す図。
【図13】図1の液晶注入システムにおけるレシピ照合処理時の、汎用コンピュータのさらに他の表示画面を示す図。
【図14】図1の液晶注入システムにおけるレシピ照合処理時の、汎用コンピュータのさらに他の表示画面を示す図。
【図15】図1の液晶注入システムにおけるレシピ照合処理時の、汎用コンピュータのさらに他の表示画面を示す図。
【図16】図1の液晶注入システムにおける汎用コンピュータのレシピ照合処理を示すフローチャート。
【図17】本発明による液晶注入システムの第2の実施の形態を示すブロック図。
【図18】図17の液晶注入システムにおけるレシピの格納状況および照合状況を示すブロック図。
【図19】本発明による液晶注入システムの第3の実施の形態を示すブロック図。
【図20】図19の液晶注入システムにおけるレシピの格納状況および照合状況を示すブロック図。
【図21】本発明による液晶注入システムの処理を示すフローチャート。
【図22】図21のレシピ処理を示すフローチャート。
【図23】図19の液晶注入システムにおけるレシピ照合処理時の操作パネルの表示画面を示す図。
【発明を実施するための形態】
【0009】
次に、本発明の実施の形態による液晶注入システムを添付図面に従って詳細に説明する。
−第1の実施の形態−
図1〜図16は本発明の第1の実施の形態を示す。
図1に示すように、液晶注入システムは複数の液晶注入装置LC1、LC2、・・・、LCnと、これら液晶注入装置LC1〜LCnが接続されたネットワークNWと、ネットワークNWに接続された汎用コンピュータPCとを備える。
【0010】
液晶注入装置LC1〜LCnは、液晶注入処理を行うための炉LCF1〜LCFnと、炉LCF1〜LCFnを操作、運転するための操作パネルLCP1〜LCPnを有する。液晶注入装置LC1〜LCnは同様に構成されているので、以下、液晶注入装置LC1について代表的に説明する。
【0011】
操作パネルLCP1は、格納されたレシピ(液晶注入工程の設定データ)R11〜R1u(図8)に基づいて、バルブ、モータ、ポンプ等の装置(図示せず。)を制御して、炉LCF1の圧力等を制御するとともに、炉LCF1内に設けられた液晶皿(図示せず。)によって接液処理を行う。操作パネルLCP1には、タッチパネルTP1を備えたグラフィックモニタGM1が設けられ、オペレータは液晶注入装置LC1の種々の設定、操作を行うことができる。
【0012】
図2に示すように、汎用コンピュータPCにおいては、バス200にCPU202、バスアービタ204、システムメモリ206、ブートROM208が接続され、CPU202によって汎用コンピュータPC全体を制御するとともに、種々の演算、処理を実行する。バスアービタ204は、バス200に接続されるコンポーネント相互の通信を調停する。システムメモリ206は、CPU202で実行するプログラム、処理されるデータその他を記憶する。ブートROM208は、汎用コンピュータPCの起動時にCPU202で実行すべきブートプログラムが格納される。
【0013】
バス200には、汎用I/F210、通信I/F212、液晶モニタ等の表示部214、音声出力部216が接続されている。汎用I/F210には、キーボード等の操作入力装置218、記憶媒体装置220が接続される。通信I/F212には、ネットワークNWを接続するためのモデム222が接続されている。ネットワークNWとしては、LAN、WAN、インターネットVPN、その他のネットワークを採用し得る。
【0014】
操作パネルLCP1のグラフィックモニタGM1には、例えば、図3〜図6に示す画像が表示され、表示されたボタン等に対応した位置でタッチパネルTP1に触れることによって、種々の入力が可能である。
【0015】
図3に示すように、液晶注入装置LC1の「自動運転」を行う場合、例えば、ボタン300、302、304、306によって、起動準備、運転開始、運転完了確認、一時停止を入力し得る。また画面には、自動運転、手動運転、警報、レシピ処理(後述する。)、パラメータ設定(後述する。)、運転/保守切替のモード切替のためのボタン308、310、312、314、316、348、テンキーおよびクリア、エンターキー318〜342、パラメータ表示344、バルブ表示346等が表示される。
【0016】
図4に示すように、パラメータ設定によって運転で使用するパラメータの設定を行う場合、画面には、例えば、ボタン308、310、312、314、316とともに、テンキーおよびクリア、エンターキー500〜526、入力位置設定のための方向キー528、530が表示される。パラメータは、圧力設定データのビット数、異常信号出力までの遅延時間、通信モード、最大圧力等である。
【0017】
図5に示すように、「レシピ処理」によって液晶注入工程のレシピを作成する場合には、画面には、例えば、ボタン308、310、312、314、316とともに、アルファニューメリックキー400、入力位置設定のための方向キー402、404、クリア、エンターキー406、408、入力欄410が表示される。
【0018】
図6に示すように、液晶注入工程のレシピにおいては、複数のステップ(図6ではSTEP1〜STEP5)について、目標圧力、使用バルブNO.またはCVバルブ開度等のタイムスケジュールを設定する。また、適宜コメントを付記する。図6において、LS1、LS2、LS3、LS4は、液晶皿上昇開始、液晶皿上昇完了、液晶皿下降開始、液晶皿下降完了のタイミングを示す。
【0019】
液晶注入工程の稼働(運転)等に際して異常が発生した場合には、操作パネルLCP1においてブザーを鳴らすとともに、図7に示すように、グラフィックモニタGM1の画面に、ボタン308、310、312、314、316とともに、異常の内容の表示ランプ700、およびそのメッセージ表示欄702が表示される。表示700には、モータ停止その他の表示が設けられ、異常に対応する表示ランプ700が赤く点灯する。メッセージ表示欄702には、異常に関するメッセージが表示される。
【0020】
図8に示すように、液晶注入装置LC1〜LCnにおいて、「レシピ処理」によって作成されたレシピは、各操作パネルLCP1〜LCPnに格納されている。図8では、操作パネルLCP1にレシピR11〜R1uが格納され、操作パネルLCP2にレシピR21〜R2vが格納され、・・・、操作パネルLCPnにレシピRn1〜Rnwが格納されている。
なお、レシピは各操作パネルLCP1〜LCPnで作成されたものだけでなく、別途データとして用意されたものも使用可能である。
【0021】
汎用コンピュータPCは、ネットワークNWを介して、液晶注入装置LC1〜LCnに格納されたレシピR11〜R1u、R21〜R2v、・・・、Rn1〜Rnwを参照し、汎用コンピュータPC上において、レシピR11〜R1u、R21〜R2v、・・・、Rn1〜Rnwの照合、確認等が可能である。
【0022】
図8では、汎用コンピュータPC上に、全てのレシピR11〜R1u、R21〜R2v、・・・、Rn1〜Rnwをダウンロードして参照する状況を示している。この場合、レシピR11〜R1u、R21〜R2v、・・・、Rn1〜Rnwは、その判別のために、例えば、液晶注入装置LC1〜LCnごとに、グループRG1〜RGnにクラス分けされる。
【0023】
図9に示すように、汎用コンピュータPCにおけるレシピ参照は、特定のレシピのみダウンロードして行うことも可能である。図9では、グループRGiのレシピRijと、グループRGkのレシピがダウンロードされ、両者が参照されている。
【0024】
図10に示すように、汎用コンピュータPC上で参照すべきレシピを特定するために、汎用コンピュータPCの画面には、例えば、Rij等のレシピ名、RGi等のレシピグループNO.、レシピに含まれるステップNO.、使用バルブ、圧力最大値等の項目を選択設定し得る複数の項目入力ボックス100、これら項目に対する数値等の複数の入力ボックス102、入力ボックス102をスクロールするためのスクロールバー104、これらの設定内容を全てクリアするクリアボタン106、照合実行ボタン107、照合処理を終了する照合終了ボタン109等が表示される。
【0025】
図10の条件設定を行わずに実行ボタン107を押すと、例えば、全レシピの照合が行われる。さらに、画面には、各液晶注入装置LC1〜LCnで選択されているレシピを照合するカレントボタン108が設けられている。
【0026】
図11に示すように、実行ボタン107によって照合が実行されたときは、画面にはレシピの内容が照合され、内容の一致、不一致を確認し得る。画面には、例えば、照合対象のレシピが、同一のものごとに色分け(図ではハッチングによって個々の色彩を表現している。)されたカードとして表示され、これらカードは、一部を重ねつつ斜め一列に表示されるとともに、各カードにグループNO.およびレシピ名が付記されている。このように、一部が重なった表示形態を採用すると、多くのレシピを同時に表示することができる。
【0027】
このような表示形態を例えば「表示1」とするとき、画面には、複数の表示形態「表示1」〜「表示5」を選択するボタン110、表示形態を変更したときに、前回の表示形態に戻るボタン112、図10の条件設定に戻るボタン114、照合処理を終了するボタン116、画面に表示されている照合結果を保存するボタン118等が表示される。
「表示1」〜「表示5」の表示態様はシステムテムメモリ206に格納されている。
【0028】
図11のボタン110で選択できる第2の表示形態「表示2」としては、例えば、図12に示すように、図11と同様のカード状のレシピを、同一レシピごとの斜めの列で表示することも可能である。図12では、ボタン110、112、114、116、118の他に、上下スクロールバー120、左右スクロールバー122が設けられ、一画面を超える表示にも対応し得る。
【0029】
図11のボタン110で選択できる第3の表示形態「表示3」としては、例えば、図13に示すように、図11と同様のカード状のレシピを、同一レシピごとに水平一列に展開し、かつこれらの列を縦に並列して表示することも可能である。図13では、各カード上にグループ番号、レシピ名が表示され、図12と同様、ボタン110、112、114、116、118およびスクロールバー120、122が設けられている。
【0030】
図11のボタン110で選択できる第4の表示形態「表示4」としては、例えば、図14に示すように、一対のレシピの対比表示が可能である。図14では、対比表示すべきレシピRkl、Ryzのデータ140、142を、一覧表140T、142T、および図6と同様のグラフ140G、142Gで表示している。図14においても、図12と同様、ボタン110、112、114、116、118およびスクロールバー120、122が設けられている。
【0031】
図14の対比表示は、例えば、図10のメニューで一対のレシピが指定されたとき、あるいは、表示1〜表示3の表示に際して、一対のカード状レシピ表示が選択されたときに実行される。カード状に表示されたレシピの選択は、ポインティングデバイス等によって行う。
【0032】
図10のボタン108によって、各液晶注入装置LC1〜LCnで選択されているレシピの照合が指定されたときは、例えば、図15に示すように各液晶注入装置LC1〜LCnを示すカードが、同一レシピごとに色分け(図15では、ハッチング有無およびハッチングの種類で色彩を示す。)して表示される。
【0033】
また、図15においても、図12と同様、ボタン110、112、114、116、118およびスクロールバー120、122が設けられている。
なお、レシピの不一致を、ランプ点滅、ブザー等音声出力によって通知する等、より簡便な出力も採用し得る。
【0034】
次に、第1の実施の形態の液晶注入システムの作動について説明する。
図16に示すように、汎用コンピュータPCにおけるレシピ照合処理は以下の各ステップによって実行される。汎用コンピュータのメモリにはレジピ照合用プログラムが記憶されており、このプログラムを実行してレシピの比較照合処理が行われる。
【0035】
ステップS1601:まず、図10の照合対象入力画面を表示する。
ステップS1602:ステップS1601に続いて、図10のカレントレシピボタン108が押されたか否かを判断する。ボタン108が押されたときはステップS1612に進み、ボタン108が押されなかったときはステップS1603に進む。
【0036】
ステップS1603:図10の照合実行のボタン107が押されたか否かを判断する。ボタン107が押されたときはS1604に進み、ボタン107が押されなかったときはステップS1613にジャンプする。
【0037】
ステップS1604:照合対象のレシピデータをそのレシピグループに対応する液晶注入装置から取得(ダウンロード)する。
ステップS1605:照合対象のレシピデータを、デフォルトの表示態様(例えば「表示1」)で表示する(例えば、図11)。
【0038】
ステップS1606:ステップS1605に続いて、表示態様のボタン110において「表示1」〜「表示3」が選択されたか、あるいは「表示4」が選択されたか否かを判断する。「表示1」〜「表示3」が選択されたときは、ステップS1607に進み、「表示4」が選択されたときは、ステップS1609に進む。
それ以前の表示態様と同じ「表示1」〜「表示4」が選択されたときは、表示態様は変更されない。
【0039】
ステップS1607:新たな表示態様をシステムメモリ206から取得し、ステップS1608に進む。
ステップS1608:選択された表示態様でレシピを表示する。その後ステップS1613に進む。
ステップS1609:対比表示すべきレシピを取得する。
ステップS1610:レシピを対比表示し、ステップS1612に進む。
ステップS1611:カレントレシピを表示し(図15)、ステップS1613に進む。
【0040】
ステップS1612:レシピの照合処理を終了すべきか否か、すなわち、ボタン116が押されたか否かを判断する。終了すべきときは、そのまま処理を終了し、終了すべきでないときは、ステップS1602に戻る。
【0041】
第1の実施の形態による液晶注入システムによれば次のような作用効果を奏することができる。
(1)各液晶注入装置のレシピの比較照合を、各液晶注入装置とネットワーク接続された汎用コンピュータで行うようにした。この結果、オペレータが各液晶注入装置LC1〜LCnを操作する必要がない。
(2)各液晶注入装置のレシピを汎用コンピュータPCにダウンロードし、複数のレシピを液晶注入装置ごとにグループ分けして表示するようにした。その結果、各液晶注入装置のレシピを容易に照合することができる。
(3)照合結果を表示する際、同一のレシピに同じ色を付して表示すれば、レシピの一致、不一致を一目で判別できる。
【0042】
(4)照合結果の表示形態を選択できるようにしたので、種々のユーザの好みや要望に対応することができる。
(5)各液晶注入装置で現在選択されているレシピを照合するボタンを設けたので、複数台の現在のレシピの一致、不一致を簡単に照合することができる。
【0043】
−第2の実施の形態−
次に、本発明による液晶注入システムの第2の実施の形態を図17、図18に基づいて説明する。なお、図中、第1の実施の形態と同一もしくは相当部分には同一符号を付し、説明を省略する。第2の実施の形態は、複数の液晶注入装置群に対してサーバにおいてレシピ照合を実行する。
【0044】
図17、図18において、複数の液晶注入装置群(例えば工場)F1〜FNに、液晶注入装置LC11〜LC1i、LC21〜LC2j、・・・、LCN1〜LCNvが設けられ、各液晶注入装置LC11〜LC1i、LC21〜LC2j、・・・、LCN1〜LCNvには、複数のレシピが格納されている。例えば、液晶注入装置LC11のレシピは、レシピR111〜R11uである。
【0045】
液晶注入装置LC11〜LC1iには、ネットワークNW1を介して汎用コンピュータPC1が接続され、液晶注入装置LC21〜LC2jにはネットワークNW2を介して汎用コンピュータPC2が接続され、液晶注入装置LCN1〜LCNvにはネットワークNW1を介して汎用コンピュータPCNが接続されており、各汎用コンピュータPC1〜PCNには、ネットワークNWを介してサーバSV(構成は、図2の汎用コンピュータPCと同様である。)が接続されている。サーバSVには、レシピ照合用プログラムが記憶されている。
【0046】
サーバSVは、ネットワークNWを介して汎用コンピュータPC1〜PCNをコントロールし、汎用コンピュータPC1〜PCNを通じて、液晶注入装置LC11〜LC1i、LC21〜LC2j、・・・、LCN1〜LCNvのレシピをダウンロードし得る。サーバSVによるレシピ照合の処理は、第1の実施の形態と同様である。但し、照合対象は全グループ内の全レシピから任意に選択可能である。
【0047】
なお、各汎用コンピュータPC1〜PCNにおいて、その汎用コンピュータが属するグループ内のレシピを照合することは、第1の実施の形態と同様に可能である。
【0048】
第2の実施の形態による液晶注入装置によれば、ネットワークNWを介して複数の液晶注入装置群F1〜FNをサーバSVに接続し、サーバでレシピの照合を行うことによって、第1の実施の形態の効果に加えて、広範囲の複数の液晶注入装置群F1〜FNについて、効率的にレシピ照合できる。
【0049】
−第3の実施の形態−
次に、本発明による液晶注入システムの第3の実施の形態を図19〜図23に基づいて説明する。なお、図中、第1の実施の形態と同一もしくは相当部分には同一符号を付し、説明を省略する。第3の実施の形態は、相互にネットワークで接続された液晶注入装置における、1台もしくは複数の液晶注入装置の操作パネルでレシピ照合を実行する。
【0050】
図19、図20において、複数の液晶注入装置LC1〜LCnがネットワークNWを介して相互に接続されており、液晶注入装置LC1〜LCnのうちの1台(例えばLC1)の操作パネル(例えばLCP1)、あるいは複数(例えばLC1〜LCn)の操作パネル(例えばLCP1〜LCPn)には、第1の実施の形態における汎用コンピュータPCと同様のレシピ照合機能を有する。すなわち、操作パネルにはCPUが設けられ、レシピ照合用プログラムを実行してレシピ照合処理が実行される。
ここでは、操作パネルLCP1(構成は、図2の汎用コンピュータPCと同様である。)でレシピを参照する態様について説明する。
【0051】
図20に示すように、操作パネルLCP1は、ネットワークNWを介して、液晶注入装置LP2〜LPnに格納されたレシピR21〜R2v、・・・、Rn1〜Rnwを参照し得る。第1の実施の形態と同様、操作パネルLCP1は、格納されたレシピR11〜R1uに基づいて、バルブ、モータ、ポンプ等の装置を制御して、炉LCF1の圧力等を制御するとともに、炉LCF1内に設けられた液晶皿によって接液処理を行う。
【0052】
図21、図22に示すように、操作パネルLCP1は、レシピ照合処理(図16)を含む以下の処理を実行する。操作パネルLCP1に設けたCPUのメモリにはレジピ照合用プログラムが記憶されており、このプログラムを実行してレシピの比較照合処理が行われる。
ステップS2101:まず、手動運転モードが実行される。手動運転モードの画面(図示せず。)においても、自動運転モードと同様、自動運転、手動運転、警報、レシピ処理、パラメータ設定、モード切替のためのボタン308、310、312、314、316、348が表示される。
【0053】
ステップS2102:ステップS2101に続いて、手動運転モードの画面で、ボタン308、310、312、314、316、348によって他のメニューが選択されたか否か判断する。手動運転が実行されるときは、そのまま手動モードを続行し、自動運転が選択されたときはステップS2103に進み、手動運転が続行されるときはステップS2104に進み、保守モードが選択されたときはステップS2105に進み、パラメータ処理が選択されたときはステップS2106に進み、レシピ処理が選択されたときはステップS2107に進む。
【0054】
ステップS2103:自動運転モードに移行し、液晶注入処理を実行する。処理終了後ステップS2108に進む。
ステップS2104:手動運転モードを続行し、液晶注入処理を実行する。処理終了後ステップS2108に進む。
【0055】
ステップS2105:保守モードを実行する。その後ステップS2108に進む。
ステップS2106:パラメータ設定(図4)を実行する。その後ステップS2108に進む。
ステップS2107:レシピ作成(図5)やレシピ照合(図10〜図16)を含むレシピ処理を実行する。その後ステップS2108に進む。
【0056】
ステップS2108:操作パネルLCP1における液晶注入システムの処理を終了するか否か判断する。システムを終了すべきときは、そのまま処理を終了し、終了すべきでないときは、ステップS2101に戻る。
【0057】
ステップS2201:レシピ処理(ステップS2107)が実行されたときは、例えば、図23に示すメニューが表示される。
ステップS2202:図23のメニューで「編集」が選択されたときは、レシピ編集の画面(図5)が表示され、レシピ編集が可能になる。レシピ編集終了後、レシピ処理を終了する。
【0058】
ステップS2203:図23のメニューで「選択」が選択されたときは、液晶注入装置LC1の運転に適用するレシピの選択が可能となる。レシピ選択後、レシピ処理を終了する。
ステップS2204:図23のメニューで「照合」が選択されたときは、レシピ照合処理(図16)を実行する。その後、レシピ処理を終了する。
【0059】
第3の実施の形態による液晶注入装置によれば、相互にネットワークで接続された液晶注入装置の操作パネルでレシピ照合を実行することができ、汎用コンピュータPCが不要となり、設備投資節減の効果を奏する。
【0060】
第1および第2の実施形態では、メモリに記憶したレシピにしたがって液晶注入を行う複数の液晶注入装置に接続されたコンピュータでレシピ照合用プログラムを実行し、また、第3の実施の形態では、液晶注入装置の操作パネル内のメモリに記憶したレシピ照合用プログラムを実行してレシピの比較照合を行うようにした。レシピ照合用プログラムは、複数の液晶注入装置の各メモリから、照合対象となるレシピをそれぞれ読み込む読込処理と、各メモリから読み込んだ複数の液晶注入装置のレシピのそれぞれを比較して照合する照合処理と、照合処理によるレシピ照合結果を出力する出力処理とを備える。
【0061】
第1の実施の形態で説明した処理内容の詳細は、第2および第3の実施の形態でも同様に適用する事ができる。
【0062】
以上では、液晶注入装置のレシピ照合について説明したが、レシピに基づいて稼働する種々の生産設備、その他の装置に本発明を適用し得ることはいうまでもない。
【符号の説明】
【0063】
LC1、LC2、・・・、LCn 液晶注入装置
NW ネットワーク PC 汎用コンピュータ
LCF1〜LCFn 炉 LCP1〜LCPn 操作パネル
TP1 タッチパネル GM1 グラフィックモニタ
SV サーバ
【特許請求の範囲】
【請求項1】
メモリに記憶したレシピにしたがって液晶注入を行う複数の液晶注入装置を用いた液晶注入システムで用いるレシピ照合用プログラムにおいて、
前記複数の液晶注入装置の各メモリから、照合対象となるレシピをそれぞれ読み込む読込処理と、
前記各メモリから読み込んだ複数の液晶注入装置のレシピのそれぞれを比較して照合する照合処理と、
照合処理によるレシピ照合結果を出力する出力処理とを備えることを特徴とするレシピ照合用プログラム。
【請求項2】
メモリに記憶したレシピにしたがって液晶注入を行う複数の液晶注入装置と、
前記複数の液晶注入装置の各メモリから、照合対象となるレシピをそれぞれ読み込む読込手段と、
前記各メモリから読み込んだ複数の液晶注入装置のレシピのそれぞれを比較して照合する照合手段と、
前記照合処理によるレシピ照合結果を出力する出力手段とを備えることを特徴とする液晶注入システム。
【請求項3】
請求項2記載の液晶注入システムにおいて、
前記複数の液晶注入装置とネットワークで接続され、前記読込手段、前記照合手段、および前記出力手段として機能するコンピュータをさら備えることを特徴とする液晶注入システム。
【請求項4】
請求項3記載の液晶注入システムにおいて、
前記出力手段は、前記照合結果を異なる表示形態で出力するように構成され、
前記表示形態を選択する選択手段を有することを特徴とする液晶注入システム。
【請求項5】
請求項3記載の液晶注入システムにおいて、
前記読込手段は、前記コンピュータに接続されている全ての液晶注入装置の現在のレシピをダウンロードするボタンを含み、
前記照合手段は、前記ボタンの操作によりダウンロードした、各液晶注入装置で選択されているレシピの照合を行うことを特徴とする液晶注入システム。
【請求項6】
請求項2記載の液晶注入システムにおいて、
前記複数の液晶注入装置の少なくとも一つは、前記読込手段、前記比較手段、および前記出力手段を含むコンピュータを有することを特徴とする液晶注入システム。
【請求項1】
メモリに記憶したレシピにしたがって液晶注入を行う複数の液晶注入装置を用いた液晶注入システムで用いるレシピ照合用プログラムにおいて、
前記複数の液晶注入装置の各メモリから、照合対象となるレシピをそれぞれ読み込む読込処理と、
前記各メモリから読み込んだ複数の液晶注入装置のレシピのそれぞれを比較して照合する照合処理と、
照合処理によるレシピ照合結果を出力する出力処理とを備えることを特徴とするレシピ照合用プログラム。
【請求項2】
メモリに記憶したレシピにしたがって液晶注入を行う複数の液晶注入装置と、
前記複数の液晶注入装置の各メモリから、照合対象となるレシピをそれぞれ読み込む読込手段と、
前記各メモリから読み込んだ複数の液晶注入装置のレシピのそれぞれを比較して照合する照合手段と、
前記照合処理によるレシピ照合結果を出力する出力手段とを備えることを特徴とする液晶注入システム。
【請求項3】
請求項2記載の液晶注入システムにおいて、
前記複数の液晶注入装置とネットワークで接続され、前記読込手段、前記照合手段、および前記出力手段として機能するコンピュータをさら備えることを特徴とする液晶注入システム。
【請求項4】
請求項3記載の液晶注入システムにおいて、
前記出力手段は、前記照合結果を異なる表示形態で出力するように構成され、
前記表示形態を選択する選択手段を有することを特徴とする液晶注入システム。
【請求項5】
請求項3記載の液晶注入システムにおいて、
前記読込手段は、前記コンピュータに接続されている全ての液晶注入装置の現在のレシピをダウンロードするボタンを含み、
前記照合手段は、前記ボタンの操作によりダウンロードした、各液晶注入装置で選択されているレシピの照合を行うことを特徴とする液晶注入システム。
【請求項6】
請求項2記載の液晶注入システムにおいて、
前記複数の液晶注入装置の少なくとも一つは、前記読込手段、前記比較手段、および前記出力手段を含むコンピュータを有することを特徴とする液晶注入システム。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図21】
【図22】
【図23】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
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【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
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【図20】
【図21】
【図22】
【図23】
【公開番号】特開2010−266805(P2010−266805A)
【公開日】平成22年11月25日(2010.11.25)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−119895(P2009−119895)
【出願日】平成21年5月18日(2009.5.18)
【出願人】(000001993)株式会社島津製作所 (3,708)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成22年11月25日(2010.11.25)
【国際特許分類】
【出願日】平成21年5月18日(2009.5.18)
【出願人】(000001993)株式会社島津製作所 (3,708)
【Fターム(参考)】
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