説明

レセプト審査支援システム、レセプト審査支援方法及びレセプト審査支援プログラム

【課題】医薬品投与の時系列情報を管理し、電子レセプトの補正・査定に供するためのレセプト審査支援システム、レセプト審査支援方法及びレセプト審査支援プログラムを提供する。
【解決手段】審査支援サーバ20は、制御部21、レセプトデータ記憶部22、日計表データ記憶部24を備えている。そして、レセプト画面の摘要欄において修正回数に修正が行なわれた場合、制御部21は、日計表において演算可能な投薬日を特定して修正する。一方、日計表査定画面において数量に修正が行なわれた場合、制御部21は、日別回数の共通パターンを特定する。各日付の回数が共通パターンの倍数になっていない場合、制御部21は、グループ展開処理を実行する。ここでは、数量が一致するパターンのグループを生成し、回数が共通パターンの倍数になるまで繰り返す。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、医薬品投与の時系列情報を管理する場合に用いるレセプト審査支援システム、レセプト審査支援方法及びレセプト審査支援プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、医療分野においてもコンピュータを活用しての事務の効率化が進められている。そして、診療報酬の請求についても、レセプト電算処理システムを導入して、請求事務の更なる効率化、IT化が検討されている(例えば、非特許文献1を参照。)。ここで、レセプト電算処理システムとは、診療報酬の請求を、紙のレセプトに代えて電子媒体に収録した電子レセプトにより提出を行なう仕組みである。そして、医療機関、審査支払機関及び保険者を通じて一貫した整合性があるシステムを構築し、業務量の軽減と事務処理の迅速化、ペーパーレス化を実現することを目的としている。
【0003】
このような医療保険制度においては、患者に対して医療行為を行なった医療機関は、実施した医療行為の内容とその請求額に関する診療報酬点数が記載された電子レセプトを健康保険組合や自治体等の保険者に請求する。これにより患者の自己負担分を除いた医療費の支払いが行なわれる。この場合、医療機関から審査支払機関へ送付された電子レセプトは、審査支払機関で審査される。すなわち、審査支払機関では医療機関から提出された電子レセプトについて、点数算定の誤り等の事務的な審査や、診療内容等の妥当性の審査を行なう。
【0004】
そして、医療機関で作成されたレセプトを点検するための情報を蓄積するための技術が検討されている(例えば、特許文献1を参照。)。この文献記載の技術では、レセプト点検支援システムの管理コンピュータは、前例を利用した基準事例を蓄積し、この基準事例を用いて審査を支援する。
【0005】
また、レセプトにおける修正情報を管理するためのファイル作成プログラムも検討されている(例えば、特許文献2を参照。)。この文献記載の技術では、レセプトの審査時に、修正入力が行なわれた文字データは修正フィールドに記録される。そして、修正フィールドの表示幅を変更して、その修正フィールドに記録された文字を表示する。
【非特許文献1】社会保険診療報酬支払基金、「レセプト電算処理システム 電子レセプトの作成手引き」、[online]、[平成19年4月24日検索]、インターネット、<URL:http://www.ssk.or.jp/rezept/jiki_i/jiki_i01.pdf >
【特許文献1】特開2005−222176号公報(第1頁、図7)
【特許文献2】特開2005−222175号公報(第1頁、図8)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
従来、特許文献に記載されているように、通常、レセプトに記載された情報を用いて審査が行なわれている。この場合、審査者は日毎の医薬品の使用状況を予測して修正を行なうことがある。一方、医療機関において、医薬品の使用の時間的推移を日計表として記録している場合がある。この日計表を、審査支払機関の審査において利用できれば、同じ審査結果であっても、医薬品の使用傾向の把握や時間的推移から、効率的に審査を行なうことができる。しかし、診療報酬の請求に用いる電子レセプトでは、医薬品の投与日、投与量、日付の記載は義務づけられていない。従って、電子レセプトには、投薬等についての日付の記載がなく、また日計表の添付も義務づけられていないため、時系列で日別に処方
状況を把握することが困難であった。
【0007】
仮に、日計表を参照して医薬品の数量を補正・査定した場合には、電子レセプトに補正・査定内容が反映されなければ、整合性を確保した情報を蓄積することができない。
本発明は、上述の問題に鑑みてなされたものであり、この目的は、医薬品投与の時系列情報を管理する場合に用いるレセプト審査支援システム、レセプト審査支援方法及びレセプト審査支援プログラムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記問題点を解決するために、請求項1に記載の発明は、診療報酬の請求について、診療識別コード、医薬品コードに対して請求点数の小計が関連付けられた明細レコードを含むレセプトファイルが記録されたレセプト情報記憶手段と、前記明細レコードに対応させて、診療識別コード、医薬品コードに対して、投薬日付毎の数量及び回数が関連付けられた内訳レコードを含む日計表ファイルが記録された日計表情報記憶手段と、レセプトファイル及び日計表ファイルを管理する制御手段を備えたレセプト審査支援システムであって、前記制御手段が、前記レセプト情報記憶手段に記録されたレセプトにおいて特定された医薬品の診療識別コードに関連付けられた日計表を出力し、前記日計表についての修正情報を取得した場合、日計表において数量が一致する投薬日からなるグループを生成し、グループ毎に日別回数の共通パターンを特定し、この共通パターン回数の倍数と各グループの回数との差分を算出し、差分がある場合には、この差分を用いて新たなグループを生成するグループ生成処理を繰り返す日計表編集手段と、前記日計表編集手段において生成されたグループを、前記レセプト情報記憶手段に記録された明細レコードの小計に反映させるレセプト編集手段とを備えたことを要旨とする。
【0009】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のレセプト審査支援システムにおいて、前記レセプト編集手段は、前記日計表情報記憶手段に記録された元請求の内訳レコードに記録された数量と、日計表編集手段において生成されたグループの数量とが一致する場合には、このグループの回数を用いて前記内訳レコードの小計を修正することを要旨とする。
【0010】
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載のレセプト審査支援システムにおいて、前記レセプト編集手段が、前記レセプト情報記憶手段に記録されたレセプトの明細レコードにおいて回数又は数量の少なくとも一方を減らす修正情報を取得した場合、この明細レコードの診療識別コードを特定し、前記日計表編集手段に提供し、前記日計表編集手段が、前記診療識別コードに関連付けられた内訳レコードに記録された投薬日を特定し、修正情報に応じて前記投薬日の回数又は数量の少なくとも一方を変更することを要旨とする。
【0011】
請求項4に記載の発明は、診療報酬の請求について、診療識別コード、医薬品コードに対して請求点数の小計が関連付けられた明細レコードを含むレセプトファイルが記録されたレセプト情報記憶手段と、前記明細レコードに対応させて、診療識別コード、医薬品コードに対して、投薬日付毎の数量及び回数が関連付けられた内訳レコードを含む日計表ファイルが記録された日計表情報記憶手段と、レセプトファイル及び日計表ファイルを管理する制御手段を備えたレセプト審査支援システムを用いて、レセプトの審査を支援する方法であって、前記制御手段が、前記レセプト情報記憶手段に記録されたレセプトにおいて特定された医薬品の診療識別コードに関連付けられた日計表を出力し、前記日計表についての修正情報を取得した場合、日計表において数量が一致する投薬日からなるグループを生成し、グループ毎に日別回数の共通パターンを特定し、この共通パターン回数の倍数と各グループの回数との差分を算出し、差分がある場合には、この差分を用いて新たなグループを生成するグループ生成処理を繰り返す日計表編集段階と、前記日計表編集段階において生成されたグループを、前記レセプト情報記憶手段に記録された明細レコードの小計
に反映させるレセプト編集段階とを実行することを要旨とする。
【0012】
請求項5に記載の発明は、診療報酬の請求について、診療識別コード、医薬品コードに対して請求点数の小計が関連付けられた明細レコードを含むレセプトファイルが記録されたレセプト情報記憶手段と、前記明細レコードに対応させて、診療識別コード、医薬品コードに対して、投薬日付毎の数量及び回数が関連付けられた内訳レコードを含む日計表ファイルが記録された日計表情報記憶手段と、レセプトファイル及び日計表ファイルを管理する制御手段を備えたレセプト審査支援システムを用いて、レセプトの審査を支援するためのプログラムであって、前記制御手段を、前記レセプト情報記憶手段に記録されたレセプトにおいて特定された医薬品の診療識別コードに関連付けられた日計表を出力し、前記日計表についての修正情報を取得した場合、日計表において数量が一致する投薬日からなるグループを生成し、グループ毎に日別回数の共通パターンを特定し、この共通パターン回数の倍数と各グループの回数との差分を算出し、差分がある場合には、この差分を用いて新たなグループを生成するグループ生成処理を繰り返す日計表編集手段、前記日計表編集手段において生成されたグループを、前記レセプト情報記憶手段に記録された明細レコードの小計に反映させるレセプト編集手段として機能させることを要旨とする。
【0013】
(作用)
請求項1、4又は5に記載の発明によれば、制御手段が、レセプト情報記憶手段に記録されたレセプトにおいて特定された医薬品の診療識別コードに関連付けられた日計表を出力する。そして、日計表の修正情報を取得した場合、日計表において数量が一致する投薬日からなるグループを生成する。次に、グループ毎に日別回数の共通パターンを特定し、この共通パターン回数の倍数と各グループの回数との差分を算出し、差分がある場合には、この差分を用いて新たなグループを生成するグループ生成処理を繰り返す。次に、日計表の編集処理において生成されたグループを、レセプト情報記憶手段に記録された明細レコードの小計に反映させる。これにより、日計表における修正を、レセプトの小計に反映させることができ、レセプトファイルと日計表ファイルとの整合を確保することができる。
【0014】
請求項2に記載の発明によれば、レセプト編集手段は、日計表情報記憶手段に記録された元請求の内訳レコードに記録された数量と、日計表編集手段において生成されたグループの数量とが一致する場合には、このグループの回数を用いて内訳レコードの小計を修正する。グループに応じて、新たに明細レコードを生成した場合、レセプトの修正箇所が多くなるため、既存の明細レコードを活用することにより、修正箇所の数を抑制することができる。
【0015】
請求項3に記載の発明によれば、レセプト編集手段が、レセプト情報記憶手段に記録されたレセプトの明細レコードにおいて回数又は数量の少なくとも一方を減らす修正情報を取得した場合、この明細レコードの診療識別コードを特定し、日計表編集手段に提供する。そして、日計表編集手段が、診療識別コードに関連付けられた内訳レコードに記録された投薬日を特定し、修正情報に応じて投薬日の回数又は数量の少なくとも一方を変更する。これにより、小計の修正を日計表に反映させることができ、レセプトファイルと日計表ファイルとの整合を確保することができる。
【発明の効果】
【0016】
本発明によれば、医薬品投与の時系列情報を管理し、電子レセプトの効率的な補正・査定に供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0017】
以下、本発明を具体化したレセプト審査支援システムの一実施形態を図1〜図17に従
って説明する。本実施形態では、レセプトの審査委員が電子レセプトの審査において補正する場合に用いるレセプト審査支援システム、レセプト審査支援方法及びレセプト審査支援プログラムとして説明する。ここでは、図1に示すように、ネットワーク(例えば、LAN)を介してクライアント端末10が接続された審査支援サーバ20を用いる。この審査支援サーバ20には、ネットワーク(例えば、インターネット)を介して医療機関端末30が接続されている。
【0018】
医療機関端末30は、各医療機関に設置されており、診療行為等に応じて電子レセプト及び日計表ファイルを作成するコンピュータ端末である。そして、医療機関端末30は、セキュリティが確保されたネットワークを介して電子レセプト及び日計表ファイルを審査支援サーバ20に送信する。
【0019】
一方、審査支援サーバ20はレセプト審査支援システムとして機能し、医療機関から提出されたレセプトの審査を行なう審査支払機関のコンピュータシステムである。この審査支払機関では、各電子レセプト及び日計表ファイルを審査委員に分配することにより、各レセプトの内容の審査を支援する。
【0020】
この審査支援サーバ20は、図1に示すように制御部21を備えている。制御部21は、ネットワークを介して医療機関端末30やクライアント端末10に接続されている。そして、制御部21は、医療機関端末30から電子レセプト及び日計表ファイルを受信し、審査委員が利用するクライアント端末10に審査依頼を送信する。
【0021】
この制御部21は、図示しないCPU、RAM及びROM等を備えた制御手段を有し、後述する処理(レセプト編集段階、日計表編集段階等を含む処理)を行なう。このためのレセプト審査支援プログラムを実行することにより、制御部21は、レセプト編集手段211、日計表編集手段212等として機能する。
【0022】
レセプト編集手段211は、電子レセプトの摘要欄を編集する処理を実行する。
日計表編集手段212は、日計表ファイルを編集する処理を実行する。
また、審査支援サーバ20は、図1に示すように、レセプト情報記憶手段としてのレセプトデータ記憶部22、日計表情報記憶手段としての日計表データ記憶部24を備えている。
【0023】
レセプトデータ記憶部22には、図2に示すように、医療機関端末30から提出されたレセプトファイル220が記録される。このレセプトファイル220は、医療機関端末30から取得したときに記録される。このレセプトファイル220は、医療機関情報、レセプト共通情報、保険情報、傷病名欄情報、摘要欄情報、合計情報を含んで構成される。各情報には、非特許文献1の「レセプト電算処理システム 電子レセプトの作成手引き」にも記載されているように、各レコードを識別するためのレコード識別子が付与されている。
【0024】
医療機関情報は、データの開始を意味し、レコード識別子(IR)が付与された医療機関情報レコードを含んで構成される。この医療機関情報レコードには、審査支払機関コード、都道府県、医療機関コード、診療科コード、医療機関名称、請求年月に関する情報が記録される。
【0025】
レセプト共通情報は、レセプト共通レコードを含んで構成される。このレセプト共通レコードにはレコード識別子(RE)が付与されている。そして、電子レセプト番号、電子レセプト種別、診療年月、氏名、男女区分、生年月日、給付割合、入院年月日、病棟区分、一部負担金・食事療養費標準負担額区分、レセプト特記事項、病床数、カルテ番号等、
割引点数単価に関する情報が記録される。
【0026】
保険情報は、保険者レコード、公費レコードを含んで構成される。保険者レコードにはレコード識別子(HO)が付与されており、保険者番号、被保険者証等の記号、被保険者証等の番号、診療実日数等に関する情報が記録される。公費レコードにはレコード識別子(KO)が付与されており、負担番号、受給者番号、任意給付区分、診療実日数、合計点数、公費、公費給付対外来一部負担、公費給付対象外来一部負担等に関する情報が記録される。
【0027】
傷病名欄情報は、傷病名レコードを含んで構成される。この傷病名レコードにはレコード識別子(SY)が付与されており、傷病名コード、診療開始日、転帰区分、修飾語コード、傷病名称、主傷病に関する情報が記録される。
【0028】
摘要欄情報においては、診療識別に対して一連番号が付与されており、診療行為レコード、医薬品レコード、特定器材レコード、コメントレコードから構成されている。
ここでは、診療識別、一連番号に関連付けられた医薬品レコードについて詳述する。この医薬品レコードにはレコード識別子(IY)が付与されている。そして、この医薬品レコードを用いることにより、後述するレセプト画面の摘要欄に明細を出力するために、図3(a)に示す請求レコード221が構成される。この請求レコード221は、診療識別、一連番号、明細行識別子、医薬品コード、数量、単位、点数、回数に関する情報を含んで構成される。
【0029】
診療識別フィールドには、医薬品が属する診療識別を特定する識別子に関するデータが記録される。
一連番号フィールドには、一連の医療行為を特定するための識別子に関するデータが記録される。
【0030】
明細行識別子フィールドには、摘要欄を構成する診療識別の各明細を特定するための識別子に関するデータが記録される。この明細行識別子に対して、この診療行為において処方された各医薬品が特定される。
【0031】
医薬品コードフィールドには、医薬品を特定する識別子に関するデータが記録される。なお、一つの診療識別、一連番号に対して複数の医薬品が使用されている場合には、医薬品コード毎に数量や単位が記録される。
【0032】
数量フィールド、単位フィールドには、この医薬品の数量、単位に関するデータが記録される。
点数フィールドには、この診療識別、一連番号において使用された医薬品の点数(複数の医薬品が使用された場合には、この数量の点数の合計)に関するデータが記録される。この点数は、医薬品コードを用いて、点数マスタデータ記憶部(図示せず)から取得することができる。
【0033】
回数フィールドには、この診療識別、一連番号において医薬品が使用された合計回数に関するデータが記録される。この点数と回数とを乗算することにより、この医薬品の請求について請求点数の小計が算出される。
【0034】
また、診療行為レコードには、レコード識別子(SI)が付与されており、診療識別、診療行為コード、数量、単位、点数、回数に関する情報が記録される。
特定器材レコードにはレコード識別子(TO)が付与されており、診療識別、負担区分、特定機材コード、使用量、点数、回数、単位コード、特定記載名称、商品名及び規格又
はサイズに関する情報が記録される。
【0035】
コメントレコードにはレコード識別子(CO)が付与されており、診療識別、負担区分、コメントコード、文字データに関する情報が記録される。
そして、合計情報はデータの終了を意味し、レコード識別子(GO)が付与された合計書レコードを含んで構成される。ここで、1つの医療機関において、レセプト共通レコード〜コメントレコードは、レセプトの枚数分だけ登録される。
【0036】
また、日計表データ記憶部24には、医療機関端末30から提出された日計表ファイルが記録される。この日計表ファイルは、医療機関端末30から取得したときに記録される。この日計表ファイルは、日計表ファイルに関連付けられている電子レセプトを特定するための電子レセプト番号データ及び診療識別毎の内訳レコード241を含んで構成される。この内訳レコード241は、図3(b)に示すように、診療識別、一連番号、明細行識別子、医薬品コード、総使用量、日別回数(1日)〜日別回数(31日)に関する情報を含んで構成される。
【0037】
診療識別フィールドには、医薬品が属する診療識別を特定する識別子に関するデータが記録される。
一連番号フィールドには、一連の医療行為を特定するための識別子に関するデータが記録される。
【0038】
明細行識別子フィールドには、この内訳レコード241に対応する摘要欄の明細を特定するための識別子に関するデータが記録される。
医薬品コードフィールドには、医薬品を特定する識別子に関するデータが記録される。なお、一つの診療識別に対して複数の医薬品が使用されている場合には、明細行毎に総使用量、日別回数(1日)〜日別回数(31日)が記録される。
【0039】
総使用量フィールドには、この医薬品の総使用量に関するデータが記録される。
日別回数(1日)〜日別回数(31日)フィールドには、医薬品投与の時系列情報として、各日付における医薬品の投与回数に関するデータが記録される。なお、投薬が行なわれていない日の日別回数フィールドは空欄にしておく。
【0040】
一方、クライアント端末10は、ネットワークを介して審査支援サーバ20に接続可能なコンピュータ端末である。審査委員は、このクライアント端末10を用いて、審査対象の電子レセプトを閲覧し、必要に応じて修正し、査定を行なう。
【0041】
上記のように構成されたシステムにおいて、電子レセプトの審査を行なう場合の処理手順を、図4〜図7に従って説明する。ここでは、摘要査定処理(図4)、日計表査定処理(図5)、摘要小計変更処理(図6)、グループ展開処理(図7)の順番に説明する。
【0042】
まず、診療行為等を実施した医療機関は医療機関端末30にその内容を入力し、電子レセプトや日計表ファイルを作成する。そして、医療機関端末30は、作成された電子レセプトや日計表ファイルを、ネットワークを介して審査支援サーバ20に送信する。
【0043】
この場合、審査支援サーバ20の制御部21は、医療機関端末30から受信した電子レセプトをレセプトデータ記憶部22に格納し、日計表ファイルを日計表データ記憶部24に格納する。
【0044】
そして、審査を行なう審査委員は、クライアント端末10において、通信プログラムを起動し、審査支援サーバ20にアクセスする。ここで、審査対象の電子レセプトを指定す
ることにより、クライアント端末10のディスプレイには、図8に示すレセプト画面500が表示される。このレセプト画面500には、レセプト共通情報欄、保険情報欄、傷病名欄、合計欄及び摘要欄501を備える。この摘要欄501は、診療識別欄、一連番号欄、名称欄、数量欄、点数・回数欄が含まれており、請求レコード221に含まれる情報が出力される。ここで、一連番号欄には、各診療識別に対して付与された一連番号が表示される。また、名称欄には、医薬品コード等によって特定される名称が表示される。また、図8に示すように、レセプト画面500を用いて、後述する日計表画面510や日計表査定画面520を出力させることができる。
【0045】
(摘要査定処理)
まず、摘要査定処理について、図4を用いて説明する。
ここでは、審査支援サーバ20の制御部21は、選択された明細行の特定処理を実行する(ステップS1−1)。摘要の補正を行なう場合には、審査委員は、クライアント端末10のディスプレイに表示されたレセプト画面500の摘要欄501の明細行を、ポインティングデバイスを用いて指定する。この場合、制御部21のレセプト編集手段211は、選択された明細行を特定する情報(電子レセプト番号、診療識別、一連番号、明細行識別子)をクライアント端末10から取得する。
【0046】
本実施形態では、摘要欄501には、図9に示すように、診療識別「22」、一連番号「02」に対して、「医薬品A:3錠」と「医薬品B:2錠」の表示50aが出力されている場合を想定する。この表示50aでは、回数として「3回」が設定されている。これに対して、図9に示すように、日計表の内訳レコード24aが関連付けられている場合を想定する。この内訳レコード24aにおいては、「1日」〜「3日」に各々1回ずつの投与が設定されている。この結果、後述する日計表画面510には表示51aが出力される。この表示51aには、内訳レコード24aにおいて、各投与日の回数に対して、請求レコード221の数量を乗算した値が出力される。
【0047】
次に、審査支援サーバ20の制御部21は、摘要の修正回数の特定処理を実行する(ステップS1−2)。ここで、審査委員は、クライアント端末10のディスプレイに表示されたレセプト画面500の摘要欄501において、指定した明細行の回数を変更する。
【0048】
例えば、医薬品の回数を増やす「回数増修正」の場合には、図10に示す表示50bのように、診療識別、一連番号に関連付けられた回数を増やす。
また、複数の医薬品を含む診療において、一部分の医薬品を削除する「明細削除」の場合には、図11に示す表示50cのように、修正対象医薬品(ここでは医薬品A)の明細を削除する。
【0049】
また、複数の医薬品を含む一連の医療行為において、一部分の医薬品も数量を変更する「使用量修正」の場合には、図12に示す表示50dのように、修正対象医薬品(ここでは医薬品A)の数量を修正する。
【0050】
また、医薬品の回数を減らす「回数減修正」の場合には、図13に示す表示50eのように、診療識別、一連番号に関連付けられた回数を減らす。
また、複数の医薬品を含む診療において、医薬品の一部分の回数を減らす「一部分回数減」の場合には、図14に示す表示50fのように、まず、修正対象医薬品(ここでは医薬品B)の回数に応じて、この診療識別、一連番号に関連付けられた回数を減らす。そして、これにより不足が生じた他の医薬品(ここでは医薬品A)について、不足回数を補うための明細行を追加する。図14においては、医薬品A(3錠)と医薬品B(2錠)との混合医薬を「3回」処方している場合において、医薬品Bのみを「1回」の処方に変更する場合を想定している。この場合には、混合医薬の処方回数を「1回」にする。そして、
不足が生じた医薬品Aについては不足分(2回分)を補うための明細行を新たに生成する。
【0051】
この場合、制御部21のレセプト編集手段211は、入力された修正数量や修正回数に関するデータをクライアント端末10から取得する。
次に、審査支援サーバ20の制御部21は、請求回数が減らされたかどうかについての判定処理を実行する(ステップS1−3)。具体的には、制御部21のレセプト編集手段211は、この診療識別について、入力された修正回数と、請求レコード221に記録された元の請求回数とを比較する。
【0052】
入力された修正回数において、請求回数が減らされていない場合(ステップS1−3において「NO」の場合)、審査支援サーバ20の制御部21は、日計表ファイルを修正せずに、今回の摘要査定処理を終了する。この場合、「回数増修正」(図10)、「明細削除」(図11)、「使用量修正」(図12)においては、請求回数は増加或いは同じであるため、日計表の内訳レコード(24b,24c,24d)は変更されず、元の状態を維持することになる。この場合、日計表画面510においては、医薬品毎に数量と回数とが乗算されて、それぞれ表示(51b,51c,51d)が出力されることになる。
【0053】
一方、入力された修正回数において、請求回数が減らされている場合(ステップS1−3において「YES」の場合)、審査支援サーバ20の制御部21は、日計表情報の取得処理を実行する(ステップS1−4)。具体的には、制御部21のレセプト編集手段211は、日計表編集手段212に対して、日計表の修正を指示する。この指示には、修正された明細行を特定するための情報(電子レセプト番号、診療識別、一連番号、明細行識別子)を含める。そして、日計表編集手段212は、日計表データ記憶部24から、この明細行についての内訳レコード241を取得し、メモリに一時記憶する。
【0054】
次に、審査支援サーバ20の制御部21は、日計表において減算可能な投薬日の特定処理を実行する(ステップS1−5)。具体的には、制御部21の日計表編集手段212は、内訳レコード241において、回数が記録された日別回数フィールドの中で最後のフィールドを特定することにより、投薬が行われた最後の日付(減算可能日)を特定する。例えば、「回数減修正」(図13)や「一部分回数減」(図14)においては、投薬が行われた最後の日付として「3日」が特定される。
【0055】
次に、審査支援サーバ20の制御部21は、回数の減算処理を実行する(ステップS1−6)。具体的には、制御部21の日計表編集手段212は、レセプト画面500の摘要欄501において修正された差分回数(修正前の回数から修正後の回数を差し引いた回数)を算出する。そして、日計表編集手段212は、減算可能日の投与回数から差分回数を差し引いた修正値を算出する。ここで、修正値がマイナスになる場合には、内訳レコード241の減算可能日の投与回数を「0」に設定するとともに、「〔差分回数〕−〔特定した投薬日の投与回数〕」を新たな差分回数とする。一方、修正値が「0」以上になる場合には、この修正値を、内訳レコード241の減算可能日の投与回数として設定するとともに、差分回数を「0」にする。例えば、「回数減修正」(図13)、「一部分回数減」(図14)のいずれの場合も、回数が「2回」減らされているため差分回数は「2」となる。そこで、元請求の内訳レコード24aにおいて減算可能日「3日」の回数(1回)から差分回数の減算を行なう。この場合、減算可能日「3日」の回数は「0回」になり、差分回数は「1」となる。
【0056】
そして、審査支援サーバ20の制御部21は、修正された回数に到達したかどうかについての判定処理を実行する(ステップS1−7)。具体的には、制御部21の日計表編集手段212は、差分回数が「0」になっている場合に修正された回数に到達したと判断す
る。
【0057】
差分回数が「0」になっておらず、修正された回数に到達していない場合(ステップS1−7において「NO」の場合)には、次に減算可能な日付の特定処理(ステップS1−5)、回数の減算処理(ステップS1−6)を繰り返す。上述の「回数減修正」(図13)、「一部分回数減」(図14)のいずれの場合も、この段階では修正された回数に到達していないため、次の減算可能日として「2日」を特定し、差分回数の減算を行なう。この場合には、減算可能日「2日」の回数は「0回」になり、差分回数は「0」となる。これにより、修正された回数に到達し、図13に示す内訳レコード24eや、図14に示す内訳レコード24fの1段目のように、元の明細行に対して「1日」の「1回」のみが残ることになる。
【0058】
一方、修正された回数に到達した場合(ステップS1−7において「YES」の場合)には、「一部分回数減」かどうかについての判定処理を実行する(ステップS1−8)。具体的には、制御部21の日計表編集手段212は、修正された「診療識別」において、新たな明細行が追加されている場合には、「一部分回数減」と判定する。例えば、図14に示す50fにおいては新たな明細行が追加されているため「一部分回数減」と判定される。
【0059】
ここで、「一部分回数減」でないと判定された場合(ステップS1−8において「NO」の場合)、摘要査定処理を終了する。例えば、図13に示す「回数減修正」においては、新たな明細行が追加されていないため、摘要査定処理を終了する。この場合、日計表画面510においては、医薬品毎に数量と回数とが乗算されて、表示51eが出力される。
【0060】
一方、「一部分回数減」と判定された場合(ステップS1−8において「YES」の場合)、日計表において加算可能な投薬日の特定処理を実行する(ステップS1−9)。具体的には、制御部21の日計表編集手段212は、内訳レコード241において、この医薬品についての医薬品コード、総使用量、日別回数(1日)〜日別回数(31日)を記録するためのフィールドを追加する。そして、投与回数が記録されていた日別回数フィールドの中で、投与回数が削除された最初のフィールドを特定することにより、投薬が行われた最初の日付(加算可能日)を特定する。例えば、図14に示す「一部分回数減」の場合、「0」が記録されたフィールドにより、加算可能日として「2日」が特定される。
【0061】
次に、審査支援サーバ20の制御部21は、回数の加算処理を実行する(ステップS1−10)。具体的には、制御部21の日計表編集手段212は、レセプト画面500において修正された回数(新たな明細行によって指定された追加回数)を取得する。そして、日計表編集手段212は、特定した投薬日の元の投与回数をメモリから抽出する。ここで、特定した投薬日の元の投与回数が追加回数以上の場合には、この日の日別回数フィールドに追加回数を設定する。一方、追加回数が元の投与回数を超える場合には、「〔追加回数〕−〔特定した投薬日の投与回数〕」を追加回数として更新するとともに、この日の日別回数フィールドに元の投与回数を設定する。
【0062】
そして、審査支援サーバ20の制御部21は、修正された回数に到達したかどうかについての判定処理を実行する(ステップS1−11)。具体的には、制御部21の日計表編集手段212は、追加回数が「0」になっているかどうかについて判定する。
【0063】
追加回数が「0」になっておらず、修正された回数に到達していない場合(ステップS1−11において「NO」の場合)には、次に加算可能な日付の特定処理(ステップS1−9)、回数の加算処理(ステップS1−10)を繰り返す。例えば、図14に示す「一部分回数減」の場合、加算可能日として「2日」に加え、「3日」の回数(1回)が追加
される。これにより、追加された回数に到達し、図14に示す内訳レコード24fの2段目が生成される。
【0064】
一方、修正された回数に到達した場合(ステップS1−11において「YES」の場合)には、摘要査定処理を終了する。この場合、日計表画面510においては、医薬品毎に数量と回数とが乗算されて表示51fが出力される。ここでは、医薬品Bについては、内訳レコード24fの1段目と2段目とが合算されて、「1日」〜「3日」が各「3錠」となる。
【0065】
(日計表査定処理)
次に、日計表査定処理について、図5を用いて説明する。
ここでは、まず、審査支援サーバ20の制御部21は、日計表の表示処理を実行する(ステップS2−1)。具体的には、審査委員は、クライアント端末10のディスプレイに表示されたレセプト画面500について日計表の確認を希望する場合には、レセプト画面500上の日計表表示ボタンを選択する。この場合、クライアント端末10は、審査支援サーバ20に日計表出力要求を送信する。この日計表出力要求には、この電子レセプトを特定するための情報(電子レセプト番号)を含める。
【0066】
この場合、審査支援サーバ20の制御部21は、日計表情報を取得する。具体的には、制御部21の日計表編集手段212は、電子レセプト番号に基づいて、レセプトデータ記憶部22に記録された請求レコード221を特定し、請求レコード221に記録された医薬品の数量を取得する。更に、日計表編集手段212は、電子レセプト番号に基づいて、日計表データ記憶部24から、日計表データ記憶部24に記録された内訳レコード241を取得する。そして、日計表編集手段212は、診療識別及び一連番号の明細毎に、医薬品の数量と回数とを乗算して日別使用量を算出する。
【0067】
そして、日計表編集手段212は、医薬品毎に、1日から31日までの日別使用量を並べた日計表画面データを生成し、クライアント端末10に送信する。この場合、クライアント端末10のディスプレイには、図8に示す日計表画面510が出力される。この日計表画面510には、摘要欄501に表示された医薬品に対応した「品名・規格」欄、各医薬品の「総量」欄、日別使用量が表示された医薬品行が設けられている。更に、日計表画面510には、医薬品名により検索を行なうためのキーワード設定欄や検索ボタン、表示内容を摘要欄に反映させるための反映ボタンや、処理を中止させる中止ボタンが設けられている。
【0068】
次に、審査支援サーバ20の制御部21は、医薬品行の特定処理を実行する(ステップS2−2)。具体的には、クライアント端末10のディスプレイに表示された日計表画面510において、審査委員が特定の医薬品の確認を希望する場合には、日計表画面510上の医薬品行を選択する。この場合、クライアント端末10は、審査支援サーバ20に日計表査定画面出力要求を送信する。この日計表査定画面出力要求には、この医薬品を特定するための情報(診療識別、一連番号、明細行識別子)を含める。
【0069】
次に、審査支援サーバ20の制御部21は、日計表査定画面の表示処理を実行する(ステップS2−3)。具体的には、制御部21の日計表編集手段212は、電子レセプト番号、診療識別、一連番号、明細行識別子に基づいて、レセプトデータ記憶部22に記録された請求レコード221を特定し、請求レコード221に記録された医薬品の数量を取得する。更に、日計表編集手段212は、診療識別、一連番号、明細行識別子に基づいて、日計表データ記憶部24から、選択された医薬品行についての内訳レコード241を取得する。そして、日計表編集手段212は、1日から31日までの日毎に数量及び回数を並べた日計表査定画面データを生成し、クライアント端末10に送信する。この場合、クラ
イアント端末10のディスプレイには、図8に示す日計表査定画面520が出力される。この日計表査定画面520には、医薬品行に対応した明細について、日別の「数量」欄、「回数」欄が設けられている日別明細が出力される。更に、この日計表査定画面520には、後述する反映処理を実行させる反映ボタンや、処理を中止させる中止ボタンが設けられている。ここでは、図15に示すように、明細レコードR10についての医薬品行が選択されて、日別明細M10が出力された場合を想定する。
【0070】
次に、クライアント端末10は、修正入力処理を実行する(ステップS2−4)。具体的には、審査委員は、日計表査定画面520に表示された数量や回数を変更する。この場合、クライアント端末10は、変更された数量や回数をメモリに記憶する。ここでは、図15に示すように、日別明細M20のように修正された場合を想定する。
【0071】
次に、クライアント端末10は、反映処理を実行する(ステップS2−5)。具体的には、審査委員は、日計表査定画面520上の反映ボタンを選択し、更に日計表画面510上の反映ボタンを選択する。この場合、クライアント端末10は、反映指示を審査支援サーバ20に送信する。この反映指示には、日計表査定画面520において修正された日付、変更値(数量や回数)に関する情報を含める。これにより、審査支援サーバ20の制御部21は、日計表において修正された日付、変更値に関するデータを取得する。
【0072】
ここで、審査支援サーバ20の制御部21は、摘要小計変更処理を実行する(ステップS2−6)。ここでは、後述するように、制御部21が、変更値に対応して、レセプトデータ記憶部22に記録された請求レコード221を更新し、或いは新たに数量、回数を設定した請求レコード221を生成する。
【0073】
そして、審査支援サーバ20の制御部21は、摘要欄変更表示処理を実行する(ステップS2−7)。具体的には、制御部21のレセプト編集手段211は、レセプトデータ記憶部22に記録された請求レコード221に応じて、レセプト画面500の摘要欄501の表示を変更する。
【0074】
(摘要小計変更処理)
次に、摘要小計変更処理について、図6を用いて説明する。
まず、審査支援サーバ20の制御部21は、数量の変更があるかどうかについての判定処理を実行する(ステップS3−1)。具体的には、制御部21の日計表編集手段212は、日計表データ記憶部24に記憶された元の数量と、日計表査定画面520において修正入力された数量とを比較し、変更の有無を確認する。
【0075】
数量の変更がない場合(ステップS3−1において「NO」の場合)、審査支援サーバ20の制御部21は、日別回数の共通パターンの特定処理を実行する(ステップS3−2)。具体的には、制御部21の日計表編集手段212は、明細の数量に対して投与回数を基本単位数「1」としたパターンを共通パターンとして特定する。なお、投与回数として「0」が設定されている場合には、そのまま「0」にしておく。例えば、n個の明細の組み合わせの場合には、各明細の数量の組合せ(数量1,数量2,…,数量n)において、各明細における回数として「1」又は「0」を並べたパターンを共通パターンとする。例えば、図15に示す日別明細M10において、「3日」の明細A、明細Bの回数がそれぞれ「2」から「1」に修正された場合を想定する。この場合、(明細Aの数量,明細Bの数量)=(5,5)において、回数の共通パターンは(1,1)となる。
【0076】
そして、審査支援サーバ20の制御部21は、共通パターンの倍数になっているかどうかについての判定処理を実行する(ステップS3−3)。具体的には、制御部21の日計表編集手段212は、変更された日計表の数量を、この共通パターンの倍数で表わすこと
ができるかどうかについて判定する。上述の想定例では、「1日」、「2日」、「4日」〜「7日」の回数の組み合わせ(2,2)(=2×(1,1))も、「3日」の回数の組み合わせ(1,1)も共通パターン(1,1)の倍数になる。
【0077】
共通パターンの倍数になっている場合(ステップS3−3において「YES」の場合)、審査支援サーバ20の制御部21は、変更値について元請求の小計への反映処理を実行する(ステップS3−4)。具体的には、制御部21の日計表編集手段212は、変更された回数に対応して、日計表データ記憶部24に記録された内訳レコード241を更新する。そして、日計表編集手段212は、レセプト編集手段211に修正を指示する。この場合、レセプト編集手段211は、修正された内訳レコード241の投与回数に基づいて小計を算出して、請求レコード221を修正する。
【0078】
一方、数量の変更がある場合(ステップS3−1において「YES」の場合)や、共通パターンの倍数になっていない場合(ステップS3−3において「NO」の場合)、審査支援サーバ20の制御部21は、後述するように、グループ展開処理を実行する(ステップS3−5)。
【0079】
そして、グループ展開処理を終了した審査支援サーバ20の制御部21は、数量の変更がないグループがあるかどうかについての判定処理を実行する(ステップS3−6)。具体的には、制御部21のレセプト編集手段211は、グループ展開処理において生成されたグループの中で、元請求の請求レコード221の数量と同じ数量が設定されたグループを検索する。
【0080】
ここで、数量の変更がないグループを検出できた場合(ステップS3−6において「YES」の場合)、審査支援サーバ20の制御部21は、このグループの変更値について元請求の小計への反映処理を実行する(ステップS3−7)。具体的には、制御部21のレセプト編集手段211は、内訳レコード241の投与回数に基づいて小計を算出して、元請求の請求レコード221を修正する。
【0081】
一方、数量の変更がないグループを検出できない場合(ステップS3−6において「NO」の場合)、審査支援サーバ20の制御部21は、最小の投与日が含まれるグループの変更値について元請求の小計への反映処理を実行する(ステップS3−8)。具体的には、制御部21のレセプト編集手段211は、生成されたグループの中で最小の投与日が含まれるグループを特定する。そして、レセプト編集手段211は、このグループに対応する内訳レコード241の数量に基づいて、請求レコード221の数量を変更する。更に、内訳レコード241の投与回数に基づいて小計を算出して、元請求の請求レコード221を修正する。
【0082】
そして、審査支援サーバ20の制御部21は、残りのグループの明細についての生成処理を実行する(ステップS3−9)。具体的には、制御部21のレセプト編集手段211は、内訳レコード241における残りのグループのデータを用いて、請求レコード221を生成し、レセプトデータ記憶部22に記録する。
【0083】
(グループ展開処理)
次に、グループ展開処理について、図7を用いて説明する。
まず、審査支援サーバ20の制御部21は、各明細の数量が一致するグループの生成処理を実行する(ステップS4−1)。具体的には、制御部21の日計表編集手段212は、日計表査定画面520上で変更された日別明細において、数量の組み合わせが一致するグループからなる日別明細に展開する。ここでは、図15に示すように、日別明細M20から日別明細(M31,M32,M33)が生成される。ここで、日別明細M31は(明
細Aの数量,明細Bの数量)が(5,5)のグループであり、日別明細M32は(3,5)のグループであり、日別明細M33は(2,5)のグループである。
【0084】
そして、以下のグループ生成処理を、処理対象グループを特定してグループ毎に繰り返す。
ここでは、審査支援サーバ20の制御部21は、処理対象グループの日別明細に2日以上の投薬日が設定されているかどうかについての判定処理を実行する(ステップS4−2)。具体的には、制御部21の日計表編集手段212は、日別明細に設定された投薬日の日数を算出する。
【0085】
ここで、投薬日数が1日の場合(ステップS4−2において「NO」の場合)、この処理対象グループについての処理を終了する。例えば、日別明細M33については、投薬日が「6日」のみであるため、このグループについてのグループ生成処理を終了する。
【0086】
一方、投薬日数が2日以上の場合(ステップS4−2において「YES」の場合)、審査支援サーバ20の制御部21は、日別回数の共通パターンの特定処理を実行する(ステップS4−3)。具体的には、制御部21の日計表編集手段212は、ステップS3−2と同様に、各日付の明細の数量に対して回数を基本単位数「1」としたパターンを共通パターンとして特定する。なお、投与回数として「0」が設定されている場合には、そのまま「0」にしておく。ここでは、日別明細M31においては、各明細の数量の組合せ(明細Aの数量,明細Bの数量)=(5,5)において、(明細Aの回数,明細Bの回数)=(1,1)が共通パターンになる。
【0087】
次に、審査支援サーバ20の制御部21は、共通パターンの倍数になっているかどうかについての判定処理を実行する(ステップS4−4)。具体的には、制御部21の日計表編集手段212は、処理対象グループの回数を越えない範囲で、共通パターンの倍数を算出する。そして、日計表編集手段212は、処理対象グループの回数から、この倍数を差し引いた余り(差分)を算出する。例えば、回数の組み合わせ(2,2)は、2×(1,1)により表わされるため、共通パターンの倍数になっている。一方、回数の組み合わせ(2,1)は、(2,1)−(1,1)=(1,0)となり、差分が生じるため、共通パターンの倍数になっていない。
【0088】
ここで、共通パターンの倍数になっている場合(ステップS4−4において「YES」の場合)、この処理対象グループについての処理を終了する。例えば、日別明細M32については、(明細Aの数量,明細Bの数量)=(3,5)において、(明細Aの回数,明細Bの回数)=(1,1)の共通パターンの倍数(2×(1,1))になっているため、このグループについてのグループ生成処理を終了する。
【0089】
一方、共通パターンの倍数になっていない場合(ステップS4−4において「NO」の場合)、審査支援サーバ20の制御部21は、グループ更新処理を実行する(ステップS4−5)。具体的には、制御部21の日計表編集手段212は、このグループの回数として、元の回数を超えない範囲の共通パターンの倍数を設定する。更に、日計表編集手段212は、数量と差分回数とを設定した新たなグループを生成する。ここでは、日別明細M31については、図16に示すように、共通パターンの倍数が設定された日別明細M41と、差分が設定された日別明細M42が生成される。
【0090】
そして、審査支援サーバ20の制御部21は、このグループについて、ステップS4−2以降の処理を繰り返す。ここで、日別明細M41は、更に日別明細(M51,M52)に展開される。そして、日別明細(M51,M52)については、投薬日数が1日であるため、グループ生成処理を終了する(ステップS4−2において「NO」)。
【0091】
すべてのグループについてのグループ生成処理を終了した場合、審査支援サーバ20の制御部21は、日計表への反映処理を実行する(ステップS4−6)。具体的には、制御部21の日計表編集手段212は、生成したグループについて、日計表データ記憶部24の内訳レコード241の更新を行なう。
【0092】
そして、上述したように、摘要小計変更処理に戻る。ここでは、日別明細M41については、数量の変更はないため(ステップS3−6において「YES」)、図17に示すように、このグループの変更値を元請求の小計に反映(ステップS3−7)させることにより、明細レコードR10を明細レコードR20に変更する。また、日別明細(M32,M33,M51,M52)については、新たに明細レコード(R21,R22,R23,R24)を生成して、レセプトデータ記憶部22に登録する。
【0093】
本実施形態によれば、以下のような効果を得ることができる。
・ 本実施形態においては、審査支援サーバ20の制御部21は、日計表の表示処理を実行する(ステップS2−1)。この場合、クライアント端末10のディスプレイには、図8に示す日計表画面510が出力される。この日計表画面510には、摘要欄501に表示された医薬品に対応した「品名・規格」欄、各医薬品の「総量」欄、日別使用量が表示された医薬品行が設けられている。この医薬品行には、医薬品の数量と回数とを乗算した日別使用量が表示される。従って、時系列情報が表示された日計表を用いることにより、摘要欄の小計だけでは把握できない薬品投与の傾向を考慮して審査を行なうことができる。
【0094】
・ 本実施形態においては、摘要査定処理において、入力された修正回数において、請求回数が減らされている場合(ステップS1−3において「YES」の場合)、審査支援サーバ20の制御部21は、日計表情報の取得処理を実行する(ステップS1−4)。そして、審査支援サーバ20の制御部21は、日計表において減算可能な投薬日を特定し(ステップS1−5)、回数を減算する(ステップS1−6)。そして、修正された回数に到達していない場合(ステップS1−7において「NO」の場合)には、次に減算可能な日付の特定処理(ステップS1−5)、回数の減算処理(ステップS1−6)を繰り返す。これにより、投与回数が変更された場合、電子レセプトの摘要欄において行なわれた修正を日計表に反映させて、両者を整合させることができる。従って、電子レセプトと時系列情報が記録された日計表とを連携させることができる。
【0095】
・ 本実施形態においては、「一部分回数減」と判定された場合(ステップS1−8において「YES」の場合)、日計表において加算可能な投薬日を特定し(ステップS1−9)、回数を加算する(ステップS1−10)。そして、修正された回数に到達していない場合(ステップS1−11において「NO」の場合)には、次に加算可能な日付の特定処理(ステップS1−9)、回数の加算処理(ステップS1−10)を繰り返す。これにより、投与回数の一部が変更された場合にも、電子レセプトの摘要欄において行なわれた修正を日計表に反映させて、両者を整合させることができる。
【0096】
・ 本実施形態においては、審査支援サーバ20の制御部21は、日計表査定処理、摘要小計変更処理、グループ展開処理を実行する。これにより、日計表において行なわれた変更を電子レセプトの小計に反映させて、両者を整合させることができる。
【0097】
・ 本実施形態においては、摘要小計変更処理において、審査支援サーバ20の制御部21は、数量の変更があるかどうかについての判定処理を実行する(ステップS3−1)。数量の変更がない場合(ステップS3−1において「NO」の場合)、審査支援サーバ20の制御部21は、日別回数の共通パターンの特定処理を実行する(ステップS3−2
)。そして、共通パターンの倍数になっている場合(ステップS3−3において「YES」の場合)、審査支援サーバ20の制御部21は、変更値について元請求の小計への反映処理を実行する(ステップS3−4)。これにより、レセプトの小計を変更するだけで、審査を終了させることができる。
【0098】
・ 本実施形態においては、数量の変更がある場合(ステップS3−1において「YES」の場合)や、共通パターンの倍数になっていない場合(ステップS3−3において「NO」の場合)、審査支援サーバ20の制御部21は、グループ展開処理を実行する(ステップS3−5)。このグループ展開処理においては、審査支援サーバ20の制御部21は、各明細の数量が一致するグループの生成処理を実行する(ステップS4−1)。
【0099】
そして、各グループについて、審査支援サーバ20の制御部21は、処理対象グループの日別明細に2日以上の投薬日が設定されているかどうかについての判定処理を実行する(ステップS4−2)。投薬日数が1日の場合(ステップS4−2において「NO」の場合)、この処理対象グループについての処理を終了する。これにより、この診療内容を、一つの明細レコードにより記録することができる。
【0100】
一方、投薬日数が2日以上の場合(ステップS4−2において「YES」の場合)、審査支援サーバ20の制御部21は、日別回数の共通パターンを特定し(ステップS4−3)、共通パターンの倍数になっているかどうかについての判定処理を実行する(ステップS4−4)。共通パターンの倍数になっている場合(ステップS4−4において「YES」の場合)、この処理対象グループについての処理を終了する。これにより、この診療内容を、共通パターンの倍数を用いて、一つの明細レコードにより記録することができる。
【0101】
一方、共通パターンの倍数になっていない場合(ステップS4−4において「NO」の場合)、グループ更新処理を実行する(ステップS4−5)。これにより、この診療内容について新たなグループを生成し、このグループについての共通パターンを特定して、明細レコードを生成することができる。
【0102】
なお、上記各実施形態は以下のように変更してもよい。
○ 上記実施形態では、審査支援サーバ20の制御部21が、レセプト編集手段211、日計表編集手段212等として機能し、摘要査定処理、日計表査定処理、摘要小計変更処理、グループ展開処理を実行する。これに代えて、クライアント端末10において、各処理を実行させるようにしてもよい。この場合には、クライアント端末10に、電子レセプトに日計表ファイルを提供して、レセプト審査支援プログラムにより、クライアント端末10の制御部をレセプト編集手段211、日計表編集手段212等として機能させる。
【0103】
○ 上記実施形態では、審査支援サーバ20の制御部21は、日計表において減算可能な投薬日の特定処理を実行する(ステップS1−5)。具体的には、投薬が行われた最後の日付(減算可能日)を特定する。また、「一部分回数減」と判定された場合(ステップS1−8において「YES」の場合)、日計表において加算可能な投薬日の特定処理を実行する(ステップS1−9)。具体的には、投薬が行われた最初の日付(加算可能日)を特定する。減算可能な投薬日や加算可能な投薬日はこれらに限定されるものではない。この場合、審査支援サーバ20の制御部21のメモリには、減算可能な投薬日や加算可能な投薬日を特定するルールについてのロジックを記憶させておく。そして、制御部21は、このロジックを用いて、減算可能な投薬日や加算可能な投薬日を特定するように構成する。
【0104】
○ 上記実施形態では、摘要査定処理や日計表査定処理を行なった場合、修正に応じてレセプトデータ記憶部22に記録されたレセプトファイルや日計表データ記憶部24に記
録された日計表ファイルを更新する。これに代えて、修正されたレセプトファイルや日計表ファイルを、医療機関端末30から受信した元のレセプトファイルや日計表ファイルとは別に蓄積することも可能である。この場合には、審査支援サーバ20に、修正レセプトデータ記憶部や修正日計表データ記憶部を設ける。これにより、容易に修正のやり直しを行なうことができる。
【図面の簡単な説明】
【0105】
【図1】本発明の実施形態のシステム概略図。
【図2】電子レセプトの基本構成の説明図。
【図3】本実施形態の処理に用いる各レコードの説明図であって、(a)は明細レコード、(b)は日計表内訳レコードの説明図。
【図4】本実施形態の処理手順の説明図。
【図5】本実施形態の処理手順の説明図。
【図6】本実施形態の処理手順の説明図。
【図7】本実施形態の処理手順の説明図。
【図8】クライアント端末のディスプレイに表示された画面の説明図。
【図9】摘要査定処理の説明図。
【図10】摘要査定処理の説明図。
【図11】摘要査定処理の説明図。
【図12】摘要査定処理の説明図。
【図13】摘要査定処理の説明図。
【図14】摘要査定処理の説明図。
【図15】グループ展開処理の説明図。
【図16】グループ展開処理の説明図。
【図17】明細レコードの更新・新規生成の説明図。
【符号の説明】
【0106】
10…クライアント端末、20…審査支援サーバ、21…制御部、211…レセプト編集手段、212…日計表編集手段、22…レセプトデータ記憶部、24…日計表データ記憶部、30…医療機関端末。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
診療報酬の請求について、診療識別コード、医薬品コードに対して請求点数の小計が関連付けられた明細レコードを含むレセプトファイルが記録されたレセプト情報記憶手段と、
前記明細レコードに対応させて、診療識別コード、医薬品コードに対して、投薬日付毎の数量及び回数が関連付けられた内訳レコードを含む日計表ファイルが記録された日計表情報記憶手段と、
レセプトファイル及び日計表ファイルを管理する制御手段を備えたレセプト審査支援システムであって、
前記制御手段が、
前記レセプト情報記憶手段に記録されたレセプトにおいて特定された医薬品の診療識別コードに関連付けられた日計表を出力し、
前記日計表についての修正情報を取得した場合、日計表において数量が一致する投薬日からなるグループを生成し、
グループ毎に日別回数の共通パターンを特定し、この共通パターン回数の倍数と各グループの回数との差分を算出し、差分がある場合には、この差分を用いて新たなグループを生成するグループ生成処理を繰り返す日計表編集手段と、
前記日計表編集手段において生成されたグループを、前記レセプト情報記憶手段に記録された明細レコードの小計に反映させるレセプト編集手段と
を備えたことを特徴とするレセプト審査支援システム。
【請求項2】
前記レセプト編集手段は、前記日計表情報記憶手段に記録された元請求の内訳レコードに記録された数量と、日計表編集手段において生成されたグループの数量とが一致する場合には、このグループの回数を用いて前記内訳レコードの小計を修正することを特徴とする請求項1に記載のレセプト審査支援システム。
【請求項3】
前記レセプト編集手段が、前記レセプト情報記憶手段に記録されたレセプトの明細レコードにおいて回数又は数量の少なくとも一方を減らす修正情報を取得した場合、この明細レコードの診療識別コードを特定し、前記日計表編集手段に提供し、
前記日計表編集手段が、前記診療識別コードに関連付けられた内訳レコードに記録された投薬日を特定し、修正情報に応じて前記投薬日の回数又は数量の少なくとも一方を変更することを特徴とする請求項1又は2に記載のレセプト審査支援システム。
【請求項4】
診療報酬の請求について、診療識別コード、医薬品コードに対して請求点数の小計が関連付けられた明細レコードを含むレセプトファイルが記録されたレセプト情報記憶手段と、
前記明細レコードに対応させて、診療識別コード、医薬品コードに対して、投薬日付毎の数量及び回数が関連付けられた内訳レコードを含む日計表ファイルが記録された日計表情報記憶手段と、
レセプトファイル及び日計表ファイルを管理する制御手段を備えたレセプト審査支援システムを用いて、レセプトの審査を支援する方法であって、
前記制御手段が、
前記レセプト情報記憶手段に記録されたレセプトにおいて特定された医薬品の診療識別コードに関連付けられた日計表を出力し、
前記日計表についての修正情報を取得した場合、日計表において数量が一致する投薬日からなるグループを生成し、
グループ毎に日別回数の共通パターンを特定し、この共通パターン回数の倍数と各グループの回数との差分を算出し、差分がある場合には、この差分を用いて新たなグループを生成するグループ生成処理を繰り返す日計表編集段階と、
前記日計表編集段階において生成されたグループを、前記レセプト情報記憶手段に記録された明細レコードの小計に反映させるレセプト編集段階と
を実行することを特徴とするレセプト審査支援方法。
【請求項5】
診療報酬の請求について、診療識別コード、医薬品コードに対して請求点数の小計が関連付けられた明細レコードを含むレセプトファイルが記録されたレセプト情報記憶手段と、
前記明細レコードに対応させて、診療識別コード、医薬品コードに対して、投薬日付毎の数量及び回数が関連付けられた内訳レコードを含む日計表ファイルが記録された日計表情報記憶手段と、
レセプトファイル及び日計表ファイルを管理する制御手段を備えたレセプト審査支援システムを用いて、レセプトの審査を支援するためのプログラムであって、
前記制御手段を、
前記レセプト情報記憶手段に記録されたレセプトにおいて特定された医薬品の診療識別コードに関連付けられた日計表を出力し、
前記日計表についての修正情報を取得した場合、日計表において数量が一致する投薬日からなるグループを生成し、
グループ毎に日別回数の共通パターンを特定し、この共通パターン回数の倍数と各グループの回数との差分を算出し、差分がある場合には、この差分を用いて新たなグループを生成するグループ生成処理を繰り返す日計表編集手段、
前記日計表編集手段において生成されたグループを、前記レセプト情報記憶手段に記録された明細レコードの小計に反映させるレセプト編集手段
として機能させることを特徴とするレセプト審査支援プログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【公開番号】特開2009−294835(P2009−294835A)
【公開日】平成21年12月17日(2009.12.17)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−146749(P2008−146749)
【出願日】平成20年6月4日(2008.6.4)
【出願人】(592131906)みずほ情報総研株式会社 (187)