説明

レンズに直接唾液を付着させて排卵日を判定する方法。

【課題】高倍率の単式顕微鏡を使って女性の排卵日がわかるようにする。
【解決手段】角倍率が200倍以上のレンズの表面に直接に唾液等の検視物を付着させて乾燥する過程で、結晶構造が形成されるので、その、文様の違いで排卵日を判定する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は高倍率の単式顕微鏡を使用して女性の排卵日を判定する方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
背景技術として特許文献1の携帯用排卵日測定器と特許文献2がある。
【特許文献1】 特許第2608687
【特許文献2】 特許第3806828
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
本発明は上記特許文献1の携帯用排卵日測定器の製造コストを大幅に下げる事である。
【課題を解決する為の手段】
【0004】
従来から、スライドガラスに体液を付着させて、乾燥させたのを顕微鏡で観察して排卵日を判定する方法は良く知られている事であり、特許文献1もその類である。
そして、倍率は10倍から100倍程度で検鏡するのが、一般的であるが、しかし、これ以上の倍率で見ると像パターンが変わって判定出来なくなると言う事ではない。
単に倍率が高いと排卵に関する像以外の口腔粘膜細胞などが拡大されてノイズとなり見え難い事と視野が狭くなるからだけである。
従ってこの事に留意さえすれば倍率の高い顕微鏡での観察でも判定は充分出来る、本発明は、レンズ表面近傍に焦点がある200倍以上の角倍率を有するレンズとこのレンズの保持シート等のレンズ保持部材を必須構成要素の要件とした、いわゆる単式顕微鏡を用いて、レンズの物空間側の表面に直接唾液等の検視物を付着さる事によって、スライドガラスの部分と、像の解像を良くするための焦点調整機構を不要にして器具の構造の単純化をはかり、更に照明光を自然光か建物にそないてある既存の照明器具からの光を用いる事によって製造コストの低減をはかり、前記唾液等が自然に乾燥していく過程で像空間に呈する図1の様なランダムな配列の粒状文様だけか、あるいは直線状の文様の少し混じった図2か、図3の様に線状的文様が多くなり、一見住宅地図様の文様あるいはシダ状の文様と表現が可能な状態を呈したかによって、被検者の排卵日を判定するレンズに直接に唾液を付着させて排卵日を判定する方法であり、これが請求項1である。
又、前記方法に用いる、角倍率が200倍以上で焦点がレンズ表面近傍にあるレンズと前記レンズを保持する部材が必須構成要素の要件とした、前記レンズの表面に検視物を直接付着させ乾燥させて用いる事が特徴の前記判定法に使用する単式顕微鏡、これを請求項2とした。
【発明の効果】
【0005】
排卵日判定用の器具としての単式顕微鏡の効果は、特許文献1の物と比較した場合、唾液を付着させるスライドガラスと焦点距離調整機構と照明機構を省いてあるので製造コストを大幅に下げる事が出来るし、電池を使用しないので、環境汚染防止と地球資源の節約にもなる。
又、高倍率の為に衛生の観点から観察には特に注意は必要でわあるが一個の判定器具で、精子の有無と排卵日の検査が出来て妊娠率の向上が期待できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0006】
本発明に使用する単式顕微鏡の構造を図示したものが図4であり、屈折率が1.8ないし1.9の屈折率が2.0に近い直径1.5mmの球形レンズ1とそのレンズを保持する厚さ1mm程度の樹脂製シート2からなる前記レンズの保持部材で、これは特許文献2に於けるレンズ保持シートその物であり、本発明の最良の形態は特許文献2の試料保持シートを省いた構造の単式顕微鏡を用いて、そのレンズ表面に直接検視物を付着させて乾燥させて生じる像の文様により女性の排卵日を判定する事が最良の形態である。
【産業上の利用可能性】
【0007】
本発明は人間ばかりでなく、他の動物の場合にも適用可能であるから、野生の絶滅種の調査などにも、検視物の量が極めて少なくて良いので役立ち、携帯の際はノートに挟んで持ち歩けるので、野外の研究にとても役立つと思う。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【図1】排卵日でない時の顕微鏡像の粒状文様図である。
【図2】排卵日でない時とその時の中間混合顕微鏡像の文様図である。
【図3】排卵日と判定する確立の高い一見住宅地図用の文様図である。
【図4】本発明用の単式顕微鏡の説明図である
【符号の説明】
【0009】
1 黒っぽく見える粒
2 口腔粘膜細胞
3 レンズ
4 板状の周辺遮光部材を兼たレンズ保持部材

【特許請求の範囲】
【請求項1】
レンズ表面近傍に焦点を有する角倍率が200倍以上のレンズの物空間側前記レンズ表面に唾液を直接付着させて、既存の光を照明光として、唾液が乾燥する過程で像空間側に呈する粒状と直線状文様の像の多少で排卵日を判定する方法であり、線状文様が多くなり、一見住宅地図様の文様、ないし、シダ状の文様と表現可能な状態を呈した場合に被判定者は、排卵日にあたるものと判定するレンズに直接唾液を付着させて排卵日を判定する方法。
【請求項2】
レンズ表面近傍に焦点がある角倍率が200倍以上のレンズと、前記レンズを保持する部材とを必須構成要素の要件として、前記レンズの物側の表面に直接検視物を付着させ、更に乾燥させて用いる事が特徴の請求項1記載の排卵日判定用単式顕微鏡。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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